正味電荷を有するリンカーを有するADCは、それらのより大きな親水性度に起因して、より優れた生物物理学的特性を有することが予想される。対照的に、より高負荷のADCにおいてリンカー上に正味電荷を有することは、その生物物理学的特性に対して重大なマイナス効果を有し得ることが予想外に見出された。例えば、ゼロの正味電荷を有する薬物-リンカーを有するADCは、リンカーが正の正味電荷または負の正味電荷を有する比較対象のADCよりも性能が優れている。
したがって、本明細書では、電荷多様性リンカーを有し、高いDAR(例えば、DAR>8)をもつADCを含めた様々な薬物-抗体比(DAR)を有する式(I)のADCが提供される。慣習的な高DARのADCは、低減された効力を示し、及び/または凝集(及びそれに付随する効力の喪失)を回避するために不均一ポリマーに基づくシステムを必要とする。一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、慣習的な高負荷ADCで典型的に観察される生物物理学的特性と比較して、より好ましい生物物理学的特性を示す。一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、正味電荷を有するリンカーを有する高DARのADCと比較して、より好ましい生物物理学的特性を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、正味電荷を有するリンカーを有する高DARのADCと比較して、改善されたインビボでの有効性を有する。ADCのインビボでの有効性は、主として、それらの薬物動態及びそのペイロードの効力に左右される。式(I)のADCは、ADCの薬物-リンカー部分が生理的pHで双性イオン性または中性である(すなわち、ゼロの正味電荷を有する)ように、電荷多様性リンカーを有する。一部の実施形態では、式(I)のADCは、慣習的な高負荷ADC、または正もしくは負の正味電荷を有する薬物-リンカー部分を有する比較対象のADCと比べて、延長された半減期を示す。このアプローチは、ADCの半減期を調整すること、及びがんの処置に必要とされる有効性を示すために、効力のより低い化合物(例えば、細胞傷害作用のより低い化合物)をADCの薬物単位として使用すること(これは細胞傷害作用のより高い化合物にコンジュゲートされたものと比較して、典型的にはより高いDARを必要とする)を可能にし得る。
定義
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本願で使用するための方法及び材料が本明細書に記載されるが、本開示の一部の態様では、当該技術分野で既知の他の好適な方法及び材料もまた使用される。これらの材料、方法、及び例は例示説明にすぎず、限定することは意図されない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりそれらの全体が援用される。矛盾がある場合、定義を含めて本明細書が優先する。商標名が本明細書で使用される場合、その商標名は、文脈上そうでないとする指示がない限り、その商標名の製品の製品処方、後発医薬品、及び医薬品有効成分(複数可)を含む。
本明細書で使用される「a」、「an」、または「the」という用語は、1つの成員を伴う態様を含むだけでなく、1つよりも多くの成員を伴う態様もまた含む。例えば、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上そうでないとする明確な指示がない限り、複数形の指示対象を含む。故に、例えば、「リンカー(a linker)」への言及は、1つまたは複数のかかるリンカーへの言及を含み、「細胞(the cell)」への言及は、複数のかかる細胞への言及を含む。
数または数値範囲に言及する場合の「約」という用語は、言及される数または数値範囲が、近似値、例えば、実験変動及び/または統計学的実験誤差内であり、故にその数または数値範囲が、指定される数または数値範囲の最大±10%変動し得ることを意味する。本明細書に記載されるADCの分布を含むADC組成物に関して、組成物中の抗体に対するコンジュゲートされた薬物単位の平均数は、整数または非整数(特に抗体に部分的に負荷することになる場合)であり得る。故に、平均薬物負荷値の前に列挙される「約」という用語は、ADC組成物内の薬物負荷の予想される変動を捕捉することが意図される。
「阻害する」または「の阻害」という用語は、測定可能な量だけ低減すること、または完全に阻止すること(例えば、100%阻害)を意味する。
「治療上有効量」という用語は、哺乳動物において疾患または障害を処置するのに有効であるADC、またはその塩(本明細書に記載される)の量を指す。がんの場合、治療上有効量のADCは、以下の生物学的効果、すなわち、がん細胞の数の低減、腫瘍サイズの低減、末梢臓器へのがん細胞の浸潤の阻害、腫瘍転移の阻害、腫瘍成長のある程度の阻害、及び/またはがんに関連する症状のうちの1つもしくは複数のある程度の軽減のうちの1つまたは複数を提供する。がん療法に関して、有効性は、一部の態様では、疾患進行までの時間(TTP)を評定すること及び/または奏効率(RR)を決定することによって測定される。
別途指示されるかまたは文脈により黙示されない限り、「実質的な」または「実質的に」という用語は、集団の、混合物の、または試料の大部分、すなわち、>50%、典型的には50%超、55%超、60%超、65%超、70%超、75%超、80%超、85%超、90%超、91%超、92%超、93%超、94%超、95%超、96%超、97%超、98%超、または99%超を指す。
「細胞内で切断される」及び「細胞内切断」という用語は、細胞機構がADCまたはその断片に対して作用して、ADCから遊離薬物、またはADCの他の分解生成物を細胞内で放出する、細胞の内側で起こる代謝プロセスまたは反応を指す。故に、その代謝プロセスまたは反応からもたらされる部分は、細胞内代謝産物である。
「細胞傷害活性」という用語は、薬物もしくはADC、またはADCの細胞内代謝産物の細胞殺傷効果を指す。細胞傷害活性は、典型的には、IC50値によって表され、これは、細胞の半数が細胞傷害性薬剤への曝露を生き延びる、単位体積当たりの濃度(モル濃度または質量)である。
「細胞分裂阻害活性」という用語は、細胞分裂阻害剤、または細胞分裂阻害剤を薬物単位(D)として有するADC、もしくは代謝産物が細胞分裂阻害剤であるADCの細胞内代謝産物による、細胞殺傷以外の抗増殖効果を指す。
本明細書で使用される「細胞傷害性薬剤」という用語は、本明細書で定義されるような細胞傷害活性を有する物質を指す。この用語は、化学療法剤、及び細菌、真菌、植物、または動物起源の低分子毒素または酵素活性をもつ毒素等の毒素(それらの合成類似体及び誘導体を含む)を含むことが意図される。
本明細書で使用される「細胞分裂阻害剤」という用語は、本明細書で定義されるような細胞分裂阻害活性を有する物質を指す。細胞分裂阻害剤には、例えば、酵素阻害剤が含まれる。
「がん」及び「がん性」という用語は、無制御な細胞成長を典型的に特徴とする、哺乳動物における生理的状態または障害を指すか、または説明するものである。「腫瘍」は、複数のがん性細胞を含む。
本明細書における「自己免疫障害」とは、対象自身の組織またはタンパク質から生じ、かつそれを標的とする疾患または障害である。
本明細書で使用される「対象」とは、本明細書に記載されるADCが投与される個体を指す。「対象」の例としては、ヒト、ラット、マウス、モルモット、非ヒト霊長類、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ等の哺乳動物、トリ、及び家禽が挙げられるが、これらに限定されない。典型的には、対象は、ラット、マウス、イヌ、非ヒト霊長類、またはヒトである。一部の態様では、対象は、ヒトである。
「処置する」または「処置」という用語は、別途指示されるかまたは文脈により黙示されない限り、治療的処置、及び再発を予防するための予防措置を指し、その目的は、例えば、がんの発症または広がり等の望まれない生理的変化または障害を阻害することである。本開示の目的において、有益なまたは所望の臨床結果には、検出可能であるか検出不能であるかにかかわらず、症状の軽減、疾患の程度の減弱、安定化した(すなわち、悪化していない)疾患状態、疾患進行の遅延または緩徐化、疾患状態の改善または緩和、及び寛解(部分的であるか完全であるかにかかわらず)が含まれるが、これらに限定されない。一部の態様では、「処置」はまた、処置を受けない場合に予想される生存期間と比較して生存期間を延長することも意味する。
がんの文脈において、「処置すること」という用語は、腫瘍細胞、がん細胞、または腫瘍の成長を阻害すること、腫瘍細胞またはがん細胞の複製を阻害すること、全体的な腫瘍量を減らすかまたはがん性細胞の数を減少させること、及び疾患に関連する1つまたは複数の症状を改善させることのうちのありとあらゆるものを含む。
自己免疫障害の文脈において、「処置すること」という用語は、自己免疫抗体を産生する細胞を含むがこれらに限定されない自己免疫障害状態に関連する細胞の複製を阻害すること、自己免疫抗体量を減らすこと、及び自己免疫障害の1つまたは複数の症状を改善させることのうちのありとあらゆるものを含む。
本明細書で使用される「塩」という用語は、薬物単位(D)、リンカー(本明細書に記載されるもの等)、またはADC等の化合物の有機または無機塩を指す。一部の態様では、化合物は、少なくとも1つのアミノ基を含有し、したがって、酸付加塩が、アミノ基とともに形成され得る。例示的な塩には、硫酸塩、トリフルオロ酢酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩酸物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、及びパモ酸塩(すなわち、1,1’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエート))が含まれるが、これらに限定されない。塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン、または他の対イオン等の別の分子の組み込みを伴ってもよい。対イオンは、親化合物上の電荷を安定化する任意の有機または無機部分であってもよい。さらに、塩は、その構造内に1個または1個よりも多くの帯電した原子を有する。複数の帯電した原子が塩の一部として存在する事例では、複数の対イオンがときには存在する。よって、塩は、1個もしくは複数の帯電した原子及び/または1個もしくは複数の対イオンを有し得る。「薬学的に許容される塩」とは、本明細書に記載される対象への投与に好適である塩であり、一部の態様では、P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,Weinheim/Zurich:Wiley-VCH/VHCA,2002によって記載されるような塩を含み、これについてのリストは参照により本明細書に具体的に援用される。
「アルキル」という用語は、示される数の炭素原子を有する直鎖または分岐状の飽和炭化水素を指し(例えば、「C1~C4アルキル」、「C1~C6アルキル」、「C1~C8アルキル」、または「C1~C10」アルキルは、それぞれ1~4、~6、1~8、または1~10個の炭素原子を有する)、親アルカンからの1個の水素原子の除去によって誘導される。代表的な直鎖「C1~C8アルキル」基には、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、及びn-オクチルが含まれるが、これらに限定されず、一方で、分岐状C1~C8アルキルには、イソプロピル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、イソペンチル、及び2-メチルブチルが含まれるが、これらに限定されない。
「アルキレン」という用語は、指定される数の炭素原子をもち(例えば、C1~C6アルキレンは、1~6個の炭素原子を有する)、親アルカンの同じまたは2個の異なる炭素原子からの2個の水素原子の除去によって誘導される2つの一価の中心を有する、分岐状または直鎖の二価飽和炭化水素を指す。アルキレン基は、1~6個のフルオロ基と、例えば、直鎖または分岐状アルキレンの炭素骨格上において置換され得るか(-CHF-または-CF2-のように)、または末端炭素上において置換され得る(-CHF2または-CF3等)。アルキレン基には、メチレン(-CH2-)、エチレン(-CH2CH2-)、n-プロピレン(-CH2CH2CH2-)、n-プロピレン(-CH2CH2CH2-)、n-ブチレン(-CH2CH2CH2CH2-)、ジフルオロメチレン(-CF2-)、テトラフルオロエチレン(-CF2CF2-)等が含まれるが、これらに限定されない。
「ヘテロアルキル」という用語は、指定される数の総原子ならびにO、N、Si、及びSからなる群から選択される少なくとも1個(例えば、1~15個)のヘテロ原子を有する、完全飽和または部分飽和である安定な直鎖または分岐鎖炭化水素を指す。ヘテロアルキル基の炭素及びヘテロ原子は、酸化され得(例えば、こうしてケトン、N-オキシド、スルホン等を形成する)、窒素原子は、四級化され得る。ヘテロ原子(複数可)は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に及び/またはヘテロアルキル基の任意の末端(分岐したヘテロアルキル基の末端を含む)に、及び/またはヘテロアルキル基が分子の残部に結合している位置に配置され得る。ヘテロアルキル基は、1~6個のフルオロ基と、例えば、直鎖または分岐状ヘテロアルキルの炭素骨格上において置換され得るか(-CHF-または-CF2-のように)、または末端炭素上において置換され得る(-CHF2または-CF3等)。ヘテロアルキル基の例としては、-CH2-CH2-O-CH3、-CH2-CH2-NH-CH3、-CH2-CH2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-CH2-CH2-NH-CH3、-C(=O)-N(CH3)-CH2-CH2-N(CH3)2、-C(=O)-NH-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH3、-C(=O)-N(CH3)-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH3、-O-CH2-CH2-CH2-NH(CH3)、-O-CH2-CH2-CH2-N(CH3)2、-O-CH2-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH3、-O-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH3、-CH2-CH2-CH2-NH(CH3)、-O-CH2-CH2-CH2-N(CH3)2、-CH2-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH3、-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH3、-CH2-S-CH2-CH3、-CH2-CH2-S(O)-CH3、-NH-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH3、-CH2-CH2-S(O)2-CH3、-CH2-CH2-O-CF3、及び-Si(CH3)3が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、-CH2-NH-OCH3及び-CH2-O-Si(CH3)3等、最大2個のヘテロ原子が連続していてもよい。末端ポリエチレングリコール(PEG)部分は、ヘテロアルキル基の一種である。
「ヘテロアルキレン」という用語は、ヘテロアルキル(本明細書で定義されるようなもの)から誘導される非置換の直鎖または分岐状の二価基を指す。ヘテロアルキレン基の例としては、-CH2-CH2-O-CH2-、-CH2-CH2-O-CF2-、-CH2-CH2-NH-CH2-、-C(=O)-NH-CH2-CH2-NH-CH2--C(=O)-N(CH3)-CH2-CH2-N(CH3)-CH2-、-C(=O)-NH-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH2-、-C(=O)-N(CH3)-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH2-、-O-CH2-CH2-CH2-NH-CH2-、-O-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-CH2-、-O-CH2-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH2-、-O-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-NH-CH2-、-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-CH2-、-CH2-CH2-CH2-NH-C(=O)-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-N(CH3)-C(=O)-CH2-CH2-、-CH2-CH2-NH-C(=O)-、-CH2-CH2-N(CH3)-CH2-、-CH2-CH2-N+(CH3)2-、-NH-CH2-CH2(NH2)-CH2-、及び-NH-CH2-CH2(NHCH3)-CH2-が挙げられるが、これらに限定されない。二価ポリエチレングリコール(PEG)部分は、ヘテロアルキレン基の一種である。
「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して分子に結合している、本明細書で定義されるようなアルキル基を指す。例えば、アルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシ、及びn-ヘキソキシが含まれるが、これらに限定されない。
「ハロアルキル」という用語は、示される数の炭素原子を有し(例えば、「C1~C4アルキル」、「C1~C6アルキル」、「C1~C8アルキル」、または「C1~C10」アルキルは、それぞれ1~4、~6、1~8、または1~10個の炭素原子を有する)、アルキル基の少なくとも1個の水素原子がハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨード)で置き換えられている、直鎖または分岐状の飽和炭化水素を指す。炭素原子の数が示されない場合、ハロアルキル基は、1~6個の炭素原子を有する。代表的なC1-6ハロアルキル基には、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、及び1-クロロイソプロピルが含まれるが、これらに限定されない。
「ハロアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して分子に結合している、本明細書で定義されるようなハロアルキル基を指す。例えば、ハロアルコキシ基には、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、及び1,1,1-トリフルオロ2-メチルプロポキシが含まれるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、親芳香族環系の単一の炭素原子からの1個の水素原子の除去によって誘導される、6~10個の炭素原子をもつ一価の炭素環式芳香族炭化水素基を指す。アリール基には、フェニル、ナフチル、アントラセニル、ビフェニル等が含まれるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリル」という用語は、飽和もしくは部分的に不飽和の環、または架橋環系、縮合(fused)環系、及びスピロ環系を含めた複数の縮合(condensed)環系を指す。複素環は、環系内の原子の総数によって説明され得、例えば、3~10員の複素環は、総計3~10個の環原子を有する。この用語は、環内に約1~6個の炭素原子ならびに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1~3個のヘテロ原子の飽和または部分的に不飽和の単環(例えば、3、4、5、6、または7員環)を含む。この環は、1つまたは複数(例えば、1、2、または3つ)のオキソ基と置換されてもよく、硫黄及び窒素原子はまた、それらの酸化形態で存在してもよい。かかる環には、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、及びピペリジニルが含まれるが、これらに限定されない。「複素環」という用語はまた、単一の複素環(上記で定義されるようなもの)が1つまたは複数の複素環と縮合(例えば、デカヒドロナフチリジニル)、炭素環と縮合(例えば、デカヒドロキノリル)、またはアリールと縮合され得る、多重縮合環系(例えば、2、3、または4つの環を含む環系)も含む。多重縮合環系の環は、価数の必要条件により許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに連結され得る。多重縮合環系(複素環に関して上記で定義されるようなもの)の結合点は、環の複素環、アリール、及び炭素環部分を含めた、多重縮合環系の任意の位置にあり得ることを理解されたい。複素環または複素環多重縮合環系についての結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含めた、複素環または複素環多重縮合環系の任意の好適な原子にあり得ることもまた理解されたい。例示的な複素環には、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2-ジヒドロピリジニル、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、1,3-ベンゾジオキソリル、及び1,4-ベンゾジオキサニルが含まれるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」という用語は、単環内または縮合環系内にO、N、及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する芳香族炭化水素環系を指す。この環または環系は、π共役系において4n+2個の電子を有し、π共役系に寄与する全ての原子が同一平面にある。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、総計5~10個の環原子及び1、2、または3個のヘテロ原子を有する(「5~10員ヘテロアリール」と称される)。ヘテロアリール基には、イミダゾール、トリアゾール、チオフェン、フラン、ピロール、ベンズイミダゾール、ピラゾール、ピラジン、ピリジン、ピリミジン、及びインドールが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「遊離薬物」という用語は、抗体に共有結合していない、生物学的活性をもつ種を指す。したがって、遊離薬物は、ADCから切断されると直ちに存在するような化合物を指す。放出機構は、ADCにおける切断可能なリンカーを介するか、またはADCの細胞内変換もしくは代謝を介するものであり得る。一部の態様では、遊離薬物は、プロトン化されることになり、及び/または荷電部分として存在し得る。遊離薬物は、所望の生物学的効果を発揮することができる、薬理活性をもつ種である。一部の実施形態では、薬理活性をもつ種は、親薬物のみである。一部の実施形態では、薬理活性をもつ種は、ADCの構成要素または残存物(例えば、後続の細胞内代謝を経ていない、リンカー、スクシンイミド、加水分解スクシンイミド、及び/または抗体の構成要素)に結合した親薬物である。
例示的な遊離薬物化合物は、細胞傷害薬、細胞分裂阻害薬、免疫抑制薬、免疫刺激薬、または免疫調節薬を有する。一部の実施形態では、Dは、チューブリン妨害剤、DNA副溝結合剤、DNA損傷剤、またはDNA複製阻害剤である。
本明細書で使用される、「薬物単位」という用語は、本明細書に記載されるADCにおいて抗体にコンジュゲートされる遊離薬物を指す。
本明細書で使用される、「親水性薬物」という用語は、1.0以下のlogP値を有する、本明細書で定義されるような薬物単位または遊離薬物を指す。例示的な親水性薬物には、葉酸拮抗薬、ヌクレオシド、及びNAMPT阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「ゼロの正味電荷」とは、生理的pHで正味電荷を有しない化合物、または化合物の特定の部分を指す。例えば、本明細書に記載の式(I)の化合物において、式(I)のL2及び/またはL1-[(M)x-(D)y]部分は、ゼロの正味電荷を有し得る。ゼロの正味電荷を有する化合物、または化合物の部分には、2つ以上の荷電種を有し、この2つ以上の電荷の和がゼロであるものが含まれる(双性イオン性化合物等)。
本明細書で使用される「生理的pH」とは、約7.3~約7.5のpH、または7.3~7.5のpHを指す。
抗体-薬物コンジュゲート(ADC)及びその中間体
第1世代ADCは、ドキソルビシン、微小管阻害剤、及びDNA損傷剤等の、がん化学療法に慣習的に使用される毒性の高いペイロードを含有していた。Diamantis and Banerji,Br.J.Cancer,Vol.114,pp.362-367(2016)を参照されたい。それらの初期のADCは毒性が高く、標的の細胞に到達するペイロードがわずか1~2%と推定され、一般に良好でない物理化学的特性を有していた。Beck,et al.,Nat.Rev.Drug Discov.,Vol.16,pp.315-337(2017)を参照されたい。アド-トラスツズマブエムタンシン(Kadcyla(登録商標))等の第2世代のADCもまた、細胞傷害性ペイロード提供し、標的細胞でのまたはその近傍でのペイロードの放出を容易にする改善されたリンカーを含む。これらの改善にもかかわらず、ADCの設計において複雑な問題が依然として残っている。
抗体とペイロードとの間のリンカーは、薬物の放出、ひいては標的へのその送達を制御する。Gerber,et al.,Nat.Prod.Rep.,Vol.30,pp.625-639(2013)を参照されたい。時期尚早な薬物放出は、健常細胞を殺傷することによって重度のオフターゲット毒性を引き起こし得る。実際、リンカーは、抗体が標的に結合するまで持ちこたえるのに十分に安定である一方で、薬物放出(直接の酵素作用によるか、または酵素的切断及び加水分解の組み合わせによるかにかかわらず)のために十分に不安定でなければならない。しかしながら、リンカーはまた、ADCの溶解性、凝集、及びクリアランスをもたらし、こうしてそれらの分布に影響を及ぼす場合がある。Jain,et al.,Pharm.Res.,Vol.32,pp.3526-3540(2015)を参照されたい。これらの問題は、多くのADCで観察される高い患者間変動及び分布パターンの一因となり、正しい用量の投与を妨げる。Krop,et al.,Breast Cancer Res.,Vol.18,p.34(2016)を参照されたい。
その上、より高いDARは一般に、インビトロでのより高い効力につながるが、典型的にはインビボで薬物動態特性が低下するという代償を払う。Hamblett,et al.,Clin.Cancer Res.,Vol.10,pp.7063-7070(2004)を参照されたく、また、Sun,et al.,Bioconj.Chem.,Vol.28,pp.1371-1381(2017)も参照されたい。実際、2、4、及び8のDARを有する、さもなければ同一のADCを調製したとき、ADCのクリアランスは、DARの増加により増加した。例えば、Hamblett,et al.(2004)(上記参照)を参照されたい。
本願は、部分的には、抗体と薬物との間のリンカーの電荷の調節がADCの薬物動態特性に対して劇的な影響を有し得るという驚くべき知見に基づく。特に、非荷電であるか、またはゼロの正味電荷を有するリンカー(例えば、双性イオン性リンカー)は、様々なDARをもつADCの利用を可能にする。一部の実施形態では、本明細書で提供されるADCは、インビトロでの効力と同様に、改善された薬物動態特性も示す。
一部の実施形態は、式(I):
Ab-{(S
*-L
1)-[(M)
x-(L
2-D)
y]}
p (I)
の抗体薬物コンジュゲート(ADC)化合物を提供し、
式中、Abが、抗体であり、
各S
*が、該抗体のシステイン残基からの硫黄原子、該抗体のリジン残基からのε-窒素原子、またはトリアゾール部分であり、
各L
1が、PEG2~PEG72の範囲のPEG単位と任意選択で置換される第1のリンカーであり、
S
*-L
1が、式A~K:
からなる群から選択され、
式中、
各L
Aが、1~3つの独立して選択されるR
aと任意選択で置換されるC
1-10アルキレン、または1~3つの独立して選択されるR
bと任意選択で置換される2~24員ヘテロアルキレンであり、
各環Bが、1~3つの独立して選択されるR
cと任意選択で置換され、C
6-
10アリール及び5~6員ヘテロアリールからなる群から各々独立して選択される1~2つの環にさらに任意選択で縮合される、8~12員ヘテロシクリルであり、
各R
a、R
b、及びR
cが独立して、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、
-NR
dR
e、-(C
1-6アルキレン)-NR
dR
e、-C(O)NR
dR
e、-C(O)(C
1-6アルキル)、及び-C(O)O(C
1-6アルキル)からなる群から選択され、
各R
d及びR
eが独立して、水素もしくはC
1-3アルキルであるか、またはR
d及びR
eが、両方に結合している窒素原子と一緒に、5~6員ヘテロシクリルを形成し、
L
2が、PEG2~PEG72の範囲のPEG単位と任意選択で置換される任意選択的な第2のリンカーであり、
各Mが、マルチプレクサであり、
下付き文字xが、0、1、2、3、または4であり、
下付き文字yが、2
xであり、
各Dが、薬物単位であり、
各L
2-Dが、生理的pHでゼロの正味電荷を有するか、またはL
1、及びL
2が不在である場合には各(M)
x-(D)
yもしくはL
2が存在する場合には各(M)
x-(L
2-D)
yが、生理的pHでゼロの正味電荷を有し、
下付き文字pが、2~10の範囲の整数であり、
D対Abの比が、8:1~64:1である。
一部の実施形態では、各S*は、抗体のシステイン残基からの硫黄原子である。一部の実施形態では、システイン残基は、天然システイン残基、操作されたシステイン残基、またはそれらの組み合わせである。一部の実施形態では、各システイン残基は、還元された鎖間ジスルフィド結合からのものである。一部の実施形態では、各システイン残基は、操作されたシステイン残基である。一部の実施形態では、各システイン残基は、天然システイン残基である。一部の実施形態では、1つまたは複数のS*は、操作されたシステイン残基からの硫黄原子であり、いずれの残りのS*は、天然システイン残基からの硫黄原子である。一部の実施形態では、1、2、3、または4つのS*は、操作されたシステイン残基からの硫黄原子であり、いずれの残りのS*は、天然システイン残基からの硫黄原子である。
一部の実施形態では、各S*は、抗体のリジン残基からのε-窒素原子である。一部の実施形態では、リジン残基は、天然リジン残基、操作されたリジン残基、またはそれらの組み合わせである。一部の実施形態では、各リジン残基は、操作されたリジン残基である。一部の実施形態では、各リジン残基は、天然リジン残基である。一部の実施形態では、1つまたは複数のS*は、操作されたリジン残基からのε-窒素原子であり、いずれの残りのS*は、天然リジン残基からのε-窒素原子である。一部の実施形態では、1、2、3、または4つのS*は、操作されたリジン残基からのε-窒素原子であり、いずれの残りのS*は、天然リジン残基からのε-窒素原子である。
一部の実施形態では、各S*は、トリアゾール部分である。一部の実施形態では、S*がトリアゾール部分である場合、そのトリアゾール部分は、本明細書に記載されるような、アジド基とアルキン基との間のアジド-アルキン極性環化付加反応(「クリックケミストリー」)を介して形成される。S*がトリアゾール部分であることにつながる環化付加に向けてアジドまたはアルキン前駆体を組み込むための方法は、抗体の1つまたは複数のアミノ酸残基を修飾することによるものである。
一部の実施形態では、L
1は、好適なアジド官能基をもつ修飾抗体に対して反応性である十分に歪んだアルキン官能基を有する構成要素において終端する。これらの2つの官能基間の双極性環化付加が、トリアゾールをもたらす。一部の実施形態では、ディールス・アルダー型化学反応(4+2環化付加、逆電子要請型)が、末端1,2,4,5-テトラジンを有するL
1から、好適なトランスシクロオクテン官能基をもつ修飾抗体への共有結合に使用される。例示説明のために、クリック及びディールス・アルダー(4+2環化付加)反応の一般的描写が、それぞれa)及びb)に示される。当業者であれば、反応性構成要素の置換パターンを変化させること、各反応性構成要素が結合させられる部分(AbまたはL
1)を切り替えることを含むがこれらに限定されない、様々な修飾が可能であることを理解しよう。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、式A:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式B:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式C:
を有する。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、式D:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式E:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式F:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式G:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式H:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式I:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式J:
を有する。一部の実施形態では、S
*-L
1は、式K:
を有する。
一部の実施形態では、各S
*が抗体のリジン残基からのε-窒素原子である場合、S
*-L
1は、式E1~K1:
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、L1は、非置換である。一部の実施形態では、L1は、PEG2~PEG72の範囲のPEG単位、例えば、PEG2、PEG4、PEG6、PEG8、PEG10、PEG12、PEG16、PEG20、PEG 24、PEG36、またはPEG72と置換される。
一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRaと任意選択で置換されるC1-10アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRaと任意選択で置換されるC1-8アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRaと任意選択で置換されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRaと任意選択で置換されるC1-4アルキレンである。
一部の実施形態では、LAは、非置換である。一部の実施形態では、LAは、1つのRaと置換される。一部の実施形態では、LAは、2つのRaと置換される。一部の実施形態では、LAは、3つのRaと置換される。
一部の実施形態では、LAは、その0、1、2、または3つのRaと一緒にして、生理的pHで非荷電である。一部の実施形態では、LAは、その0、1、2、または3つのRaと一緒にして、生理的pHで電荷中性である。一部の実施形態では、LAは、2つのRaと置換され、一方のRaが正に帯電し、他方のRaが負に帯電している。
一部の実施形態では、各Raは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、NRdReであり、残りのRaは、-NRdReではない。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-(C1-6アルキレン)-NRdReであり、残りのRaは、-(C1-6アルキレン)-NRdReではない。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、NRdReであり、残りのRaは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-(C1-6アルキレン)-NRdReであり、残りのRaは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、L
Aは、
であり、式中、L
A1は、結合、またはR
aと任意選択で置換されるC
1-5アルキレンであり、下付き文字n1は、1~4であり、下付き文字n2は、0~4である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、3である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、4である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、0である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、3である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、4である。
一部の実施形態では、LA1は、結合である。一部の実施形態では、LA1は、C1-5アルキレンである。一部の実施形態では、LA1は、非置換である。一部の実施形態では、LA1は、1つのRaと置換される。
一部の実施形態では、L
Aは、
であり、式中、下付き文字n1は、1または2であり、下付き文字n2は、0、1、または2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、0である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1であり、下付き文字n2は、0である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1であり、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1であり、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2であり、下付き文字n2は、0である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2であり、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2であり、下付き文字n2は、2である。
一部の実施形態では、LAは、メチレン、エチレン、プロピレン、n-ブチレン、sec-ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレン等の、非置換C1-10アルキレンである。
一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRbと任意選択で置換され、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位と任意選択でさらに置換される、2~24員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRbと任意選択で置換され、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位と任意選択でさらに置換される、2~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、LAは、1~3つの独立して選択されるRbと任意選択で置換され、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位と任意選択でさらに置換される、生理的pHで帯電したヘテロ原子を有しない2~24員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、LAは、非置換である。一部の実施形態では、式A及び式D中、Rbは、-NRdReではない。一部の実施形態では、式B及び式C中、Rbのうちの1つのみが、-NRdReである。
一部の実施形態では、LAがPEG単位で置換される場合、LAのヘテロアルキレンが、PEG単位による置換部位である。
一部の実施形態では、LAは、本明細書に記載されるような1~3つの独立して選択されるRbと置換される。一部の実施形態では、LAは、本明細書に記載されるような1つのRbと置換される。一部の実施形態では、LAは、本明細書に記載されるような2つの独立して選択されるRbと置換される。一部の実施形態では、LAは、本明細書に記載されるような3つの独立して選択されるRbと置換される。
一部の実施形態では、LAは、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位である1つのRbと置換される。
一部の実施形態では、LAは、本明細書に記載されるような1~3つの独立して選択されるRbと置換され、このうちの1つは、PEG8~PEG24の範囲のPEG単位である。
一部の実施形態では、各Rbは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、NRdReであり、残りのRbは、-NRdReではない。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、-(C1-6アルキレン)-NRdReであり、残りのRbは、-(C1-6アルキレン)-NRdReではない。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、NRdReであり、残りのRbは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、-(C1-6アルキレン)-NRdReであり、残りのRbは、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、L
Aは、
であり、式中、L
A2は、1つのR
bと任意選択で置換される2~19員ヘテロアルキレンであり、下付き文字n1は、1~4であり、下付き文字n2は、0~3であり、L
A2は、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位とさらに任意選択で置換される。一部の実施形態では、R
dは、水素である。一部の実施形態では、R
dは、C
1-3アルキルである。一部の実施形態では、R
dは、メチルである。
一部の実施形態では、L
Aは、
である。一部の実施形態では、L
Aは、
である。一部の実施形態では、L
A2は、R
aと任意選択で置換され、PEG2~PEG24の範囲のPEG単位とさらに任意選択で置換される、2~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、3である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、4である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、0である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、3である。
一部の実施形態では、LA2は、非置換である。一部の実施形態では、LA2は、本明細書に記載されるような1つのRaと置換される。一部の実施形態では、LA2は、PEG8~PEG24の範囲のPEG単位と置換される。一部の実施形態では、LA2は、本明細書に記載されるような1つのRaと、PEG8~PEG24の範囲のPEG単位と置換される。一部の実施形態では、LAは、-(CH2)NH2または-(CH2CH2)NH2と置換されるC1~C10アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、-(CH2)NH2または-(CH2CH2)NH2と置換されるC1~C6アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、オキソ(C=O)と置換され、-(CH2)NH2及び-(CH2CH2)NH2のうちの1つと置換される、C1~C10アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、オキソ(C=O)と置換され、-(CH2)NH2及び-(CH2CH2)NH2のうちの1つと置換される、C1~C6アルキレンである。一部の実施形態では、LAは、-(CH2)NH2または-(CH2CH2)NH2と置換される2~24員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、LAは、-(CH2)NH2または-(CH2CH2)NH2と置換される4~12員ヘテロアルキレンである。
一部の実施形態では、L
Aは、
であり、式中、下付き文字n3は、1~5である。一部の実施形態では、下付き文字n3は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n3は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n3は、3である。一部の実施形態では、下付き文字n3は、4である。一部の実施形態では、下付き文字n3は、5である。
一部の実施形態では、各Raは独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-C(O)NRdRe、-C(O)(C1-6アルキル)、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、及び-C(O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-NRdReであり、その他のRaは独立して、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-C(O)(C1-6アルキル)、及び-C(O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、Raのうちの1つは、C1-6ハロアルキルである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、C1-6アルコキシである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、C1-6ハロアルコキシである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-OHである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、=Oである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、C(O)NRdReである。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-C(O)(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、Raのうちの1つは、-C(O)O(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、1つのRaは、-NRdReである。一部の実施形態では、1つのRaは、-(C1-6アルキレン)-NRdReである。
一部の実施形態では、各Rbは独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-C(O)NRdRe、-C(O)(C1-6アルキル)、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、及び-C(O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、1つのRbは、NRdReであり、その他のRbは独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-C(O)NRdRe、-C(O)(C1-6アルキル)、及び-C(O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、C1-6ハロアルキルである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、C1-6アルコキシである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、C1-6ハロアルコキシである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、-OHである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、=Oである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、C(O)NRdReである。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、-C(O)(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、Rbのうちの1つは、-C(O)O(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、1つのRbは、-NRdReである。一部の実施形態では、1つのRbは、-(C1-6アルキレン)-NRdReである。
式A及びDの一部の実施形態では、2~24員ヘテロアルキレンは、生理的pHで非荷電である1~2つの独立して選択されるRbと任意選択で置換される。式A及びDの一部の実施形態では、2~24員ヘテロアルキレンは、2つのRbと任意選択で置換され、一方のRbが正に帯電し、他方のRbが負に帯電している。
一部の実施形態では、Rd及びReは独立して、水素及びC1~C3アルキルから選択される。一部の実施形態では、Rd及びReは、同じである。一部の実施形態では、Rd及びReは、異なる。一部の実施形態では、Rd及びReのうちの一方は、水素であり、Rd及びReのうちの他方は、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rd及びReは両方とも、水素である。一部の実施形態では、Rd及びReは独立して、C1~C3アルキルである。一部の実施形態では、Rd及びReは両方とも、メチルである。一部の実施形態では、Rd及びReは、両方に結合している窒素原子と一緒に、5~6員ヘテロシクリルを形成する。
一部の実施形態では、式A~Kのうちのいずれのヘテロアルキレン基も、生理的pHで非荷電である。
一部の実施形態では、環Bは、8~12員の非縮合ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、8~10員の非縮合ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、8員の非縮合ヘテロシクリル環である。一部の実施形態では、環Bは、環内に1個の炭素-炭素二重結合及び1個の窒素原子を含有する。一部の実施形態では、環Bは、(Z)-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロアゾシンである。
一部の実施形態では、環Bは、C6-10アリールまたは5~6員ヘテロアリール環に縮合された8~12員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、2つのC6-10アリール環または2つの5~6員ヘテロアリール環に縮合された8~12員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、C6-10アリールまたは5~6員ヘテロアリール環に縮合された8~10員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、2つのC6-10アリール環または2つの5~6員ヘテロアリール環に縮合された8~10員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、1つまたは2つのC6-10アリール環に縮合されている。一部の実施形態では、環Bは、1つまたは2つの5~6員ヘテロアリール環に縮合されている。一部の実施形態では、環Bは、1つまたは2つのフェニル環に縮合された8~12員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、1つまたは2つのフェニル環に縮合された8~10員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、1つまたは2つのフェニル環に縮合された8員ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、環Bは、環内に1個の窒素原子を有する。一部の実施形態では、環Bは、生理的pHで帯電した環ヘテロ原子を有しない。
一部の実施形態では、環Bは、非置換である。一部の実施形態では、環Bは、1~3つの独立して選択されるRcと置換される。一部の実施形態では、環Bは、1つのRcと置換される。一部の実施形態では、環Bは、2つの独立して選択されるRcと置換される。一部の実施形態では、環Bは、3つの独立して選択されるRcと置換される。
一部の実施形態では、環Bは、生理的pHで非荷電である。
一部の実施形態では、各Rcは独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-C(O)NRdRe、-C(O)(C1-6アルキル)、-C(O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、各Rcは、C1-6アルキルである。一部の実施形態では、Rcのうちの1つまたは2つは、C1-6ハロアルキルである。一部の実施形態では、1~3つのRcは独立して、C1-6アルコキシである。一部の実施形態では、Rcのうちの1つは、C1-6ハロアルコキシである。一部の実施形態では、各Rcは独立して、ハロゲンである。一部の実施形態では、1~3つのRcは、-OHである。一部の実施形態では、Rcのうちの1つは、=Oである。一部の実施形態では、Rcのうちの1つは、C(O)NRdReである。一部の実施形態では、Rcのうちの1つは、-C(O)(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、Rcのうちの1つは、-C(O)O(C1-6アルキル)である。
一部の実施形態では、各Ra、Rb、及びRcは独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-OH、-NRdRe、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、-C(O)NRdRe、及び-C(O)(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、各Ra、Rb、及びRcは独立して、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン、-(C1-6アルキレン)-NRdRe、-OH、及び-NRdReからなる群から選択される。一部の実施形態では、式A及びD中、Ra、Rb、及びRcのうちのいずれも、-(C1-6アルキレン)-NRdReまたは-NRdReとしては存在しない(例えば、その結果、L1は生理的pHで非荷電のままである)。一部の実施形態では、式B及びC中、RaまたはRbは、-NRdReである(例えば、その結果、生理的pHでカルボン酸は脱プロトン化形態にあり、-NRdReはプロトン化形態にある)。一部の実施形態では、式B及びC中、RaまたはRbは、-(C1-6アルキレン)-NRdReである(例えば、その結果、生理的pHでカルボン酸は脱プロトン化形態にあり、-(C1-6アルキレン)-NRdReはプロトン化形態にある)。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、式A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、及びC3:
からなる群から選択され、式中、R
dは、水素またはC
1-3アルキルであり、下付き文字n1は、1または2であり、下付き文字n2は、0、1、または2である。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。
S*-L1の一部の実施形態では、下付き文字n1は、1もしくは2であるか、または下付き文字n2は、0、1、もしくは2であり、S*は、抗体のシステイン残基からの硫黄原子である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2である。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。
S*-L1の一部の実施形態では、下付き文字n1は、1もしくは2であるか、または下付き文字n2は、0、1、もしくは2であり、S*は、抗体のリジン残基からのε-窒素原子である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字n2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字n1は、2である。
一部の実施形態では、Rdは、水素またはC1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rdは、水素である。一部の実施形態では、Rdは、C1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rdは、メチルである。
一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。
一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。一部の実施形態では、S
*-L
1は、
である。
一部の実施形態では、
*S-L
1は、
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。
一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。一部の実施形態では、
*S-L
1は、
である。
一部の実施形態では、*S-L1は、RPを含み、ここで、RPは、窒素原子に、生理的条件下でその原子を非荷電形態で保持する官能基、例えば、-C(=O)-から構成される官能基を介して結合しており、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。一部の実施形態では、*S-L1は、RPを含み、ここで、RPは、アミド結合を介して窒素原子に結合している。
一部の実施形態では、S*は、抗体のシステイン残基からの硫黄原子である。一部の実施形態では、S*は、抗体からのリジン残基からのε-窒素原子である。
一部の実施形態では、Rpは、-C(=O)-(C1-3アルキレン)-であるか、またはPEG2~PEG72の範囲のPEG単位である。一部の実施形態では、Rpは、-C(=O)-(C1-3アルキレン)-であるか、またはPEG8~PEG24もしくはPEG12~PEG36の範囲のPEG単位であり、これはPEG単位のカルボニル官能基の炭素原子を介して窒素原子に共有結合している。一部の実施形態では、PEG単位のエチレングリコール鎖は、-C(=O)-(C1-3アルキレン)-基を介して窒素原子に連結される。
一部の実施形態では、S*は、トリアゾール部分である。
一部の実施形態では、下付き文字xは、0である。一部の実施形態では、下付き文字xは、1、2、3、または4である。一部の実施形態では、下付き文字xは、1である。一部の実施形態では、下付き文字xは、2である。一部の実施形態では、下付き文字xは、3である。一部の実施形態では、下付き文字xは、4である。
本明細書に記載のADCにおけるマルチプレクサ(M)は、分岐させる構成要素としての役目を果たす(例えば、三官能性連結基)。例えば、下付き文字x=1の場合、最初のマルチプレクサは、第1のリンカー(L1)への共有結合、ならびに存在する場合、2つの第2のリンカー(L2)基への共有結合の両方を提供する。別の例として、下付き文字x=2の場合、最初のマルチプレクサは、L1への共有結合、ならびに2つの後続のマルチプレクサ(M)基への共有結合を提供し、これらの基の各々が、存在する場合、2つのL2基に共有結合している。一部の実施形態では、マルチプレクサは、単一の三級アミン等の単一の官能基を含むことにより、L1への共有結合ならびに2つのL2基(存在する場合)への共有結合を提供する。一部の実施形態では、マルチプレクサは、2つまたは3つの官能基を含み、これによりL1及び2つのL2基(存在する場合)への共有結合を提供する。例えば、一部の実施形態では、チオール、ヒドロキシル、アミン、または別の求核基等の第1の官能基は、L1への共有結合を提供する一方で、L2基(存在する場合)のいずれかまたは両方への共有結合は、チオール、ヒドロキシ、アミン、または別の求核基等の第2の官能基によって提供される。複数の実施形態では、マルチプレクサがL1及び各L2への共有結合のために2つ以上の官能基を含む場合、それら2つ以上の官能基は、C1-8アルキレンまたは2~8員ヘテロアルキレンによって連結される。一部の実施形態では、L2のいずれかまたは両方が存在する。
一部の実施形態では、マルチプレクサは、構造:
によって表され、式中、右側の波線は、2つのL
2基への共有結合を示し、左側の波線は、L
1への共有結合を示す。一部の実施形態では、窒素原子への共有結合は、それらの窒素原子を生理的pHで非荷電にする。
一部の実施形態では、マルチプレクサは、チオールマルチプレクサであり、ここで、チオールマルチプレクサは、単一の部位(「a」として示される)で共有結合しており、閉環または開環して2つのチオール(b)を形成し、これがリンカーまたは薬物-リンカー部分のさらなる結合のための2つの部位(「c」にあるように)としての役目を果たす。チオールマルチプレクサの例としては、下記に示される構造が挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、窒素原子に隣接した波線は、生理的pHで非荷電である官能基を介したADCへの共有結合部位を表す。一部の実施形態では、官能基は、-C(=O)-を含み、式中、炭素原子は、波線に隣接した窒素原子に(すなわち、上述の「a」位置で)結合している。
一部の実施形態では、チオールマルチプレクサは、2つの隣接した環の頂点が硫黄形成1,2-ジチオラン、1,2-ジチアン、1,2-ジチエパン、及び1,2-ジチオカンで置き換えられている、5員、6員、7員、または8員の炭素環式環を有する市販の構成要素に基づく。5員及び6員環は一般に、本明細書に記載の合成化学反応に好適である官能基を環の外部に有することになる。一部の実施形態では、より大きな7員及び8員環は、本明細書に記載の合成化学反応に好適である環外官能基を有し、他の実施形態では、別の環の頂点が、例えば、提供される連結化学反応において官能基としての役目を果たすときもある窒素(アミン)と置き換えられる。
チオールマルチプレクサ(ジスルフィド形態にある)のさらなる例としては、下記が挙げられる。
ジスルフィド形態にある上記のチオールマルチプレクサに存在する官能基は全て求核基であるが、当業者であれば、L1、L2、または後続のマルチプレクサ基の共有結合のための求核基の選定が、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを認識しよう。
ジスルフィド形態にあるチオールマルチプレクサの他の非限定的な例としては、以下が挙げられる。
本明細書に記載されるような、ある特定のチオールマルチプレクサに存在するカルボン酸基を、L1、L2、または後続のマルチプレクサ基への求核基の共有結合のために活性化することができるが、当業者であれば、その後続の共有結合のための求核基の選定が、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを認識しよう。故に、求核基または求電子基の選定は、L1及びL2におけるマルチプレクサへの共有結合を提供する官能基の化学的素性に左右されることは明らかである。
一部の実施形態では、Mは、式M
a:
の構造を有し、
式中、波線が、M
aからL
1への共有結合を表し、
各
*が、M
aから-L
2-Dへの共有結合を表し、
Y
1が、結合、-S-、-O-、及び-NH-からなる群から選択され、
Y
2が、-CH-及び-N-からなる群から選択され、
L
Bが、不在であるか、または-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び
-N(C
1-3アルキル)-からなる群から選択される基により任意選択で中断されるC
1-6アルキレンであり、
X
1及びX
2が、各々独立して、-S-、-O-、または-NH-であり、
下付き文字m1及びm2が、各々独立して、1~4である。
一部の実施形態では、Y1が-NH-であるか、またはY2、X1、もしくはX2が-N-である場合のMの窒素原子への結合は、生理的pHでその原子を非荷電形態で保持する官能基を介し、この官能基には-C(=O)-から構成される官能基が含まれ、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。一部の実施形態では、Y1が-NH-であるか、またはY2、X1、もしくはX2が-N-である場合のMの窒素原子への結合は、アミド結合を介する。
一部の実施形態では、Y1は、結合である。一部の実施形態では、Y1は、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、-O-である。一部の実施形態では、Y1は、-NH-である。一部の実施形態では、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、X1及びX2は両方とも、-NH-である。
一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-S-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-S-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-O-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-O-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-NH-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-NH-であり、Y2は、-N-である。
一部の実施形態では、X1は、-S-である。一部の実施形態では、X1は、-O-である。一部の実施形態では、X1は、-NH-である。一部の実施形態では、X2は、-S-である。一部の実施形態では、X2は、-O-である。一部の実施形態では、X2は、-NH-である。一部の実施形態では、X1及びX2は、同じである。一部の実施形態では、X1及びX2は、異なる。
一部の実施形態では、下付き文字m1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、2である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、4である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、4である。一部の実施形態では、下付き文字m1及びm2は等しい。一部の実施形態では、下付き文字m1及びm2は等しく、2~4の範囲である。一部の実施形態では、下付き文字m1及びm2は各々、2である。
一部の実施形態では、Y1は、-NH-であり、LBは存在し、Y2は、CHであり、X1及びX2は各々、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、結合であり、LBは不在であり、Y2は、Nであり、X1及びX2は各々、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、結合であり、LBは不在であり、Y2は、-N-であり、X1及びX2は各々、-NH-である。
一部の実施形態では、LBは、不在である。一部の実施形態では、LBが存在する場合、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基により任意選択で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LBが存在する場合、LBは、-NH-または-N(C1-3アルキル)-により任意選択で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、Maは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能基で中断され、その結果、Maの正味電荷は、そのように中断された場合、ゼロのままである。一部の実施形態では、LBは、C1-6アルキレン、C1-4アルキレン、またはC1-2アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-NH-または-N(C1-3アルキル)-で中断されるC1-6アルキレンであり、ここで、LBは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能を介して連結され、その結果、LBの正味電荷は、ゼロである。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-O-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-NH-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-N(C1-3アルキル)-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-C(=O)NH-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-NHC(=O)-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-C(=O)O-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-O(C=O)-で中断される。
一部の実施形態では、Mは、
からなる群から選択され、
式中、波線が、MからL
1への共有結合を表し、
各
*が、Mから-(L
2-D)への共有結合を表す。
本明細書に開示されるマルチプレクサにおける窒素原子(複数可)への波線(複数可)は、生理的pHでこれらの原子を非荷電形態で保持する官能基を介した式(I)内の共有結合(複数可)の部位(複数可)を表し、この官能基には-C(=O)-から構成される官能基が含まれ、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。
一部の実施形態では、L
1からAb、及びMからL
2(または、L
2が不在である場合にはD)への結合前に、L
1-Mは、
を含む。
一部の実施形態では、下付き文字xは、2~4であり、
(M)xは、-M1-(M2)x-1であり、式中、M1及び各M2は、本明細書に記載されるような、独立して選択されるマルチプレクサである。一部の実施形態では、下付き文字xは、2であり、(M)xは、-M1-M2である。一部の実施形態では、下付き文字xは、3であり、(M)xは、-M1-(M2)2である。
一部の実施形態では、M
1は、式M
1a:
の構造を有し、
式中、波線が、M
1aからL
1への共有結合を表し、
各
*が、本明細書で定義されるようなM
1aからM
2またはM
2aへの共有結合を表し、
Y
1が、結合、-S-、-O-、及び-NH-からなる群から選択され、
Y
2が、-CH-及び-N-からなる群から選択され、
L
Bが、不在であるか、または-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び
-N(C
1-3アルキル)-からなる群から選択される基により任意選択で中断されるC
1-6アルキレンであり、
X
1及びX
2が、各々独立して、-S-、-O-、または-NH-であり、
m1及びm2が、各々独立して、1~4である。
一部の実施形態では、Y1、X1、もしくはX2が-NH-であるか、またはY2が-N-である場合のM1aの窒素原子への結合は、生理的条件下でその原子を非荷電形態で保持する官能基を介し、この官能基には-C(=O)-から構成される官能基が含まれ、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。一部の実施形態では、Y1、X1、もしくはX2が-NH-であるか、またはY2が-N-である場合のM1aの窒素原子への結合は、アミド結合を介する。
一部の実施形態では、Y1は、結合である。一部の実施形態では、Y1は、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、-O-である。一部の実施形態では、Y1は、-NH-である。一部の実施形態では、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、Y2は、-N-である。X1及びX2は、各々独立して、-S-、-O-、または-NH-である。一部の実施形態では、X1及びX2は両方とも、-NH-である。
一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-S-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-S-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-O-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-O-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-NH-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-NH-であり、Y2は、-N-である。
一部の実施形態では、X1は、-S-である。一部の実施形態では、X1は、-O-である。一部の実施形態では、X1は、-NH-である。一部の実施形態では、X2は、-S-である。一部の実施形態では、X2は、-O-である。一部の実施形態では、X2は、-NH-である。一部の実施形態では、X1及びX2は、同じである。一部の実施形態では、X1及びX2は、異なる。
一部の実施形態では、下付き文字m1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、2である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、4である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、4である。一部の実施形態では、下付き文字m1及びm2は等しく、2~4の範囲である。一部の実施形態では、下付き文字m1及びm2は各々、2である。
一部の実施形態では、Y1は、-NH-であり、LBは存在し、Y2は、CHであり、X1及びX2は各々、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、結合であり、LBは不在であり、Y2は、-N-であり、X1及びX2は各々、-S-である。一部の実施形態では、Y1は、結合であり、LBは不在であり、Y2は、-N-であり、X1及びX2は各々、-NH-である。
一部の実施形態では、LBは、不在である。一部の実施形態では、LBが存在する場合、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基により任意選択で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、M1aは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能基によって中断され、その結果、Maの正味電荷は、そのように中断された場合、ゼロのままである。一部の実施形態では、LBは、C1-6アルキレン、C1-4アルキレン、またはC1-2アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-NH-または-N(C1-3アルキル)-で中断されるC1-6アルキレンであり、ここで、LBは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能を介して連結され、その結果、LBの正味電荷は、ゼロである。一部の実施形態では、LBは、-O-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-NH-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-N(C1-3アルキル)-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-C(=O)NH-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-NHC(=O)-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-C(=O)O-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-O(C=O)-で中断される。
一部の実施形態では、M
1は、
からなる群から選択され、
式中、波線が、M
1からL
1への共有結合を表し、
各
*が、M
1からM
2への共有結合を表す。
M1の一部の実施形態では、式(I)内のM1の窒素原子からの各共有結合部位は、生理的pHで窒素原子を非荷電形態で保持する官能基を介し、この官能基には-C(=O)-から構成される官能基が含まれ、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。
一部の実施形態では、各M
2は独立して、M
2a:
の構造を有し、
式中、波線が、M
2aからM
1/M
1aへ、または別のM
2/M
2aへの共有結合を表し、
各
*が、M
2aからL
2-Dまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を表し、
Y
1が、結合、-S-、-O-、または-NH-であり、
Y
2が、-CH-または-N-であり、
Y
3が、M
1/M
1aから、M
2aのL
C(存在する場合)へ、またはY
1(L
Cが不在である場合)への共有結合を提供する任意選択的な基であり、
L
Bが、不在であるか、または-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C
1-3アルキル)-からなる群から選択される基により任意選択で中断されるC
1-6アルキレンであり、
X
1及びX
2が、各々独立して、-S-、-O-、または-NH-であり、
L
Cが、C
1-10アルキレンまたはC
2-10ヘテロアルキレンであり、これらのうちのいずれも、-NR
dR
e、-(C
1-6アルキレン)-NR
dR
e、-CO
2H、及びオキソから各々独立して選択される1~3つの置換基と任意選択で置換され、
下付き文字m1及びm2が、各々独立して、1~4である。
一部の実施形態では、下付き文字xが2である(すなわち、2つのマルチプレクサ、M1/M1a及びM2/M2aが存在する)場合、波線は、M2/M2aからM1/M1aへの共有結合を表す。一部の実施形態では、下付き文字xが3である(すなわち、3つのマルチプレクサが存在する)場合、波形結合は、M2/M2aからM1/M1aへの共有結合を表すか、または第1のM2/M2aから第2のM2/M2aへの共有結合を表すかのいずれかである。
M2aの一部の実施形態では、Y1は、結合である。M2aの一部の実施形態では、Y1は、-S-である。M2aの一部の実施形態では、Y1は、-O-である。M2aの一部の実施形態では、Y1は、-NH-である。M2aの一部の実施形態では、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、M2aが生理的pHで帯電している場合、M2aは、正味偶数の過剰の正電荷または負電荷を有する。一部の実施形態では、M2aが生理的pHで帯電している場合、M2aは、正味奇数の過剰の正電荷または負電荷を有する。
一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、結合であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-S-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-S-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-O-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-O-であり、Y2は、-N-である。一部の実施形態では、LBは存在するかまたは不在であり、Y1は、-NH-であり、Y2は、-CH-である。一部の実施形態では、LBは存在し、Y1は、-NH-であり、Y2は、-N-である。
一部の実施形態では、X1は、-S-である。一部の実施形態では、X1は、-O-である。M2aの一部の実施形態では、X1は、-NH-である。M2aの一部の実施形態では、X2は、-S-である。M2aの一部の実施形態では、X2は、-O-である。M2aの一部の実施形態では、X2は、-NH-である。M2aの一部の実施形態では、X1及びX2は、同じである。M2aの一部の実施形態では、X1及びX2は、異なる。
一部の実施形態では、下付き文字m1は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、2である。一部の実施形態では、m1は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m1は、4である。一部の実施形態では、m2は、1である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、2である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、3である。一部の実施形態では、下付き文字m2は、4である。
一部の実施形態では、LBは、不在である。一部の実施形態では、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-NH-または-N(C1-3アルキル)-で中断されるC1-6アルキレンであり、ここで、LBは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能を介して連結され、その結果、LBの正味電荷は、ゼロである。M2aの一部の実施形態では、LBは、C1-6アルキレン、C1-4アルキレン、またはC1-2アルキレンとして存在する。一部の実施形態では、LBは、-O-、-C(=O)NH-、-NHC(=O)-、-C(=O)O-、-O(C=O)-、-NH-、及び-N(C1-3アルキル)-からなる群から選択される基で中断されるC1-6アルキレンである。一部の実施形態では、LBは、-NH-または-N(C1-3アルキル)-で中断されるC1-6アルキレンであり、ここで、LBは、生理的pHで脱プロトン化することができる官能を介して連結され、その結果、LBの正味電荷は、ゼロである。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-O-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-NH-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-N(C1-3アルキル)-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-C(=O)NH-で中断される。一部の実施形態では、LBは、-NHC(=O)-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-C(=O)O-で中断される。一部の実施形態では、LBのC1-6アルキレンは、-O(C=O)-で中断される。
一部の実施形態では、LCは、C1-10アルキレンまたはC2-10ヘテロアルキレンであり、各々が-(C1-6アルキレン)-NRdReと置換される。一部の実施形態では、LCは、C1-10アルキレンまたはC2-10ヘテロアルキレンであり、各々が-(C1-3アルキレン)-NRdReと置換される。一部の実施形態では、Rd及びReは両方とも、水素である。
一部の実施形態では、Y3は、カルボニル基(-C(=O-))、スクシンイミド、または加水分解スクシンイミドとして存在する。
一部の実施形態では、Y3は、-C(=O)-である。一部の実施形態では、Y3は、スクシンイミドである。一部の実施形態では、Y3は、加水分解スクシンイミドである。
一部の実施形態では、Y
3は、
からなる群から選択され、
式中、
*が、L
Cへの共有結合を表し、波線が、M
1/M
1aまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、Y
3-L
Cは、
からなる群から選択され、
式中、
*が、Y
1への共有結合を表し、波線が、M
1または別のM
2への共有結合を表す。
一部の実施形態では、Y
3-L
Cは、
からなる群から選択され、式中、アミノ基は、酸不安定な保護基によって保護される。例示的な酸不安定な保護基には、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、トリフェニルメチル(トリチル)、及びベンジリデンが含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、Y1は、結合であり、LBは不在であり、Y2は、-N-であり、X1及びX2は各々、-NH-である。一部の実施形態では、Y1、X1、もしくはX2が-NH-であるか、またはY2が-N-である場合のM2aの窒素原子への結合は、生理的pHでその原子を非荷電形態で保持する官能基を介し、この官能基には-C(=O)-から構成される官能基が含まれ、その場合、カルボニル炭素原子がその窒素原子に結合している。一部の実施形態では、Y1、X1、もしくはX2が-NH-であるか、またはY2が-N-である場合のM2aの窒素原子への結合は、アミド結合を介する。
一部の実施形態では、M
2は、
からなる群から選択され、式中、各
*が、L
2-Dまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を表し、波形結合が、M
1/M
1aまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を示す。例えば、L
2が不在である場合、各
*は、Dへの共有結合を表す。下付き文字xが2である(すなわち、2つのマルチプレクサ、M
1/M
1a及びM
2/M
2aが存在する)場合、波形結合は、M
1/M
1aへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、M
2は、
からなる群から選択され、一部の実施形態では、M
2は、
からなる群から選択され、
式中、-CH
2NH
2部分の窒素原子が、酸不安定な保護基によって保護され、
各
*が、L
2-Dまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を表し、波形結合が、M
1/M
1aまたは別のM
2/M
2aへの共有結合を示す。例えば、L
2が不在である場合、各
*は、Dへの共有結合を表す。下付き文字xが2である(すなわち、2つのマルチプレクサ、M
1/M
1a及びM
2/M
2aが存在する)場合、波形結合は、M
1/M
1aへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、下付き文字xは、2であり、(M)
xは、
であり、式中、各
*が、L
2-Dへの共有結合を表し、波線が、L
1への共有結合を表し、各スクシンイミド環が、任意選択で加水分解される。L
2が不在である場合、各
*は、Dへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、(M)xが-CH2NH2を含む場合、生理的pHで、その部分の窒素原子は、プロトン化され、スクシンイミド環は、加水分解形態にある。一部の実施形態では、(M)xは、-CH2NH2を含む。一部の実施形態では、(M)xは、-CH2NPG1PG2を含み、式中、PG1が、酸不安定な窒素保護基であり、PG2が、水素であるか、またはPG1及びPG2が一緒に、酸不安定な窒素保護基を形成する。一部の実施形態では、一方のスクシンイミド環は、加水分解され、他方のスクシンイミド環は、加水分解されない。
一部の実施形態では、下付き文字xは、3であり、(M)
xは、
であり、
式中、各
*が、L
2-Dへの共有結合を表し、各スクシンイミド環が、下付き文字xが2であるM
xに関して上述したように、任意選択で加水分解される。L
2が不在である場合、各
*は、Dへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、-CH2NH2及びスクシンイミド環を含む(M)xの各Mは、そのスクシンイミド環を加水分解形態で有する。一部の実施形態では、スクシンイミド環のうちのいずれも、加水分解形態にはない。例えば、各Mがスクシンイミド環、及びその窒素原子が酸不安定な保護基によって保護された-CH2NH2部分を含む、Mxが存在する場合。一部の実施形態では、1つのスクシンイミド環が、加水分解され、その他のスクシンイミド環は、加水分解されない。一部の実施形態では、2つのスクシンイミド環が、加水分解され、その他のスクシンイミド環は、加水分解されない。一部の実施形態では、スクシンイミド環のうちの3つが、加水分解され、その他のスクシンイミド環は、加水分解されない。
一部の実施形態では、xは、0であり、マルチプレクサ(M)は、不在である。
一部の実施形態では、L
2は、式-(Q)
q-(A)
a-(W)
w-(Y)
yを有し、式中、
Qが、スクシンイミドまたは加水分解スクシンイミドであり、
下付き文字qが、0または1であり、
Aが、1~3つのR
a1と任意選択で置換されるC
2-20アルキレン、または1~3つのR
b1と任意選択で置換される2~40員ヘテロアルキレンであり、
各R
a1が独立して、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-NR
d1R
e1、-(C
1-6アルキレン)-NR
d1R
e1、-C(=O)NR
d1R
e1、-C(=O)(C
1-6アルキル)、及び-C(=O)O(C
1-6アルキル)からなる群から選択され、
各R
b1が独立して、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-NR
d1R
e1、-(C
1-6アルキレン)-NR
d1R
e1、-C(=O)NR
d1R
e1、-C(=O)(C
1-6アルキル)、及び-C(=O)O(C
1-6アルキル)からなる群から選択され、
各R
d1及びR
e1が独立して、水素またはC
1-3アルキルであり、
下付き文字aが、0または1であり、
Wが、1~12個のアミノ酸を有するペプチド切断可能単位であるか、またはWが、構造:
を有するグルクロニド単位であり、
式中、Suが、糖部分であり、
-O
A-が、グリコシド結合の酸素原子を表し、
各R
gが独立して、H、ハロゲン、-CN、または-NO
2であり、
下付き文字wが、0または1であり、
W
1が、-O-、-NH-、-N(C
1-6アルキル)-、-[N(C
1-6アルキル)
2]
+-、及び-OC(=O)-からなる群から選択され、
波線が、A、Q、またはL
1への共有結合を表し、
*が、YまたはDへの共有結合を表し、
下付き文字wが、0または1であり、
下付き文字yが、0または1であり、
Yが、自壊性または非自壊性部分であり、
L
2-Dの各々が、生理的pHでゼロの正味電荷を有する。
本明細書で使用される「糖部分」とは、一価の単糖類基、例えば、ピラノースまたはフラノースを指す。糖部分は、ヘミアセタールまたはカルボン酸(ペンダント-CH2OH基の酸化から)を含んでもよい。一部の実施形態では、糖部分は、β-D構造にある。一部の実施形態では、糖部分は、グルコース、グルクロン酸、またはマンノース基である。
一部の実施形態では、L2は、生理的pHでゼロの正味電荷を有する。一部の実施形態では、Dは、生理的pHでゼロの正味電荷を有する。一部の実施形態では、L2は、生理的pHで非荷電である。一部の実施形態では、Dは、生理的pHで非荷電である。一部の実施形態では、Dは、生理的pHで電荷中性である。
一部の実施形態では、-OA-は、グリコシド結合の酸素原子を表す。一部の実施形態では、グリコシド結合は、β-グルクロニダーゼまたはα-マンノシダーゼ切断部位を提供する。一部の実施形態では、β-グルクロニダーゼまたはα-マンノシダーゼ切断部位は、ヒトリソソームβ-グルクロニダーゼによって、またはヒトリソソームα-マンノシダーゼによって切断可能である。
一部の実施形態では、下付き文字qは、0である。一部の実施形態では、下付き文字qは、1である。
一部の実施形態では、Qは、スクシンイミドである。一部の実施形態では、Qは、加水分解スクシンイミドである。加水分解スクシンイミドは、2つの位置異性体形態(複数可)で存在してもよいことが理解されよう。それらの形態は、スクシンイミドとしてのQに関して下記に例示され、式中、その加水分解からの位置異性体を表す構造が、式Q’及びQ’’であり、波線aが、抗体への共有結合点を示し、波線bが、Aへの共有結合点を示す。
一部の実施形態では、Q’は、
である。一部の実施形態では、Q’は、
である。一部の実施形態では、Q”は、
である。一部の実施形態では、Q”は、
である。
一部の実施形態では、下付き文字aは、1である。一部の実施形態では、下付き文字x≧1であり、下付き文字aは、1である。一部の実施形態では、下付き文字aは、0である。
一部の実施形態では、下付き文字qは、0であり、下付き文字aは、0である。
一部の実施形態では、Aは、1~3つのRa1と任意選択で置換されるC2-20アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRa1と任意選択で置換されるC2-10アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRa1と任意選択で置換されるC4-10アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRa1と置換されるC2-20アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRa1と置換されるC2-10アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRa1と置換されるC2-10アルキレンである。
一部の実施形態では、各Ra1は独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、=O、-NRd1Re1、-C(=O)NRd1Re1、-C(=O)(C1-6アルキル)、及び-C(=O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、各Ra1は、C1-6アルキルである。一部の実施形態では、各Ra1は、C1-6ハロアルキルである。一部の実施形態では、各Ra1は、C1-6アルコキシである。一部の実施形態では、各Ra1は、C1-6ハロアルコキシである。一部の実施形態では、各Ra1は、ハロゲンである。一部の実施形態では、各Ra1は、-OHである。一部の実施形態では、各Ra1は、=Oである。一部の実施形態では、各Ra1は、-NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Ra1は、-(C1-6アルキレン)-NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Ra1は、-C(=O)NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Ra1は、-C(=O)(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、各Ra1は、-C(=O)O(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、1つのRa1は、-NRd1Re1である。一部の実施形態では、1つのRa1は、-(C1-6アルキレン)-NRd1Re1である。一部の実施形態では、1つのRa1は、-(C1-2アルキレン)-NRd1Re1である。一部の実施形態では、Aは、1つまたは2つのRa1(これらの各々は、=Oである)と置換されるC2-20アルキレンである。
一部の実施形態では、Rd1及びRe1は独立して、水素またはC1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1のうちの一方は、水素であり、Rd1及びRe1のうちの他方は、C1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、水素またはC1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、C1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、メチルである。
一部の実施形態では、Aは、C2-20アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、C2-10アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、C2-10アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、C2-6アルキレンである。一部の実施形態では、Aは、C4-10アルキレンである。
一部の実施形態では、Aは、1~3つのRb1と任意選択で置換される2~40員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRb1と任意選択で置換される2~20員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRb1と任意選択で置換される2~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRb1と任意選択で置換される4~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1~3つのRb1と任意選択で置換される4~8員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRb1と置換される2~40員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRb1と置換される2~20員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRb1と置換される2~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRb1と置換される4~12員ヘテロアルキレンである。一部の実施形態では、Aは、1つのRb1と置換される4~8員ヘテロアルキレンである。
一部の実施形態では、各Rb1は独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-NRd1Re1、-(C1-6アルキレン)-NRd1Re1、-C(=O)NRd1Re1、-C(=O)(C1-6アルキル)、及び-C(=O)O(C1-6アルキル)からなる群から選択される。一部の実施形態では、各Rb1は、C1-6アルキルである。一部の実施形態では、各Rb1は、C1-6ハロアルキルである。一部の実施形態では、各Rb1は、C1-6アルコキシである。一部の実施形態では、各Rb1は、C1-6ハロアルコキシである。一部の実施形態では、各Rb1は、ハロゲンである。一部の実施形態では、各Rb1は、-OHである。一部の実施形態では、各Rb1は、-NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Rb1は、-(C1-6アルキレン)-NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Rb1は、C(=O)NRd1Re1である。一部の実施形態では、各Rb1は、-C(=O)(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、各Rb1は、-C(=O)O(C1-6アルキル)である。一部の実施形態では、1つのRb1は、-NRd1Re1である。一部の実施形態では、1つのRb1は、-(C1-6アルキレン)-NRd1Re1である。一部の実施形態では、1つのRb1は、-(C1-2アルキレン)-NRd1Re1である。
一部の実施形態では、Rd1及びRe1は独立して、水素またはC1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1のうちの一方は、水素であり、Rd1及びRe1のうちの他方は、C1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、水素またはC1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、C1-3アルキルである。一部の実施形態では、Rd1及びRe1は両方とも、メチルである。
一部の実施形態では、Q-Aは、Ai、Aii、またはAiii:
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、Qは、Q
1である。一部の実施形態では、Q
1は、
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、Q-Aは、Aivの式:
を有し、
式中、Q
1に隣接した波線が、(M)
xへの共有結合を表し、
下付き文字a1が、1~4であり、下付き文字a2が、0~3であり、下付き文字a3が、0または1であり、
L
Dが、C
1-6アルキレンであり、
A
3が、-NH-(C
1-10アルキレン)-C(=O)-または-NH-(2~20員ヘテロアルキレン)-C(=O)-であり、式中、C
1-6アルキレンが、1~3つの独立して選択されるR
aと任意選択で置換され、2~20員ヘテロアルキレンが、1~3つの独立して選択されるR
bと任意選択で置換され、
A
3が、PEG2~PEG72から選択されるPEG単位とさらに任意選択で置換される。
一部の実施形態では、A3は、PEG12~PEG32またはPEG8~PEG24とさらに任意選択で置換される。
一部の実施形態では、下付き文字a3は、0である。一部の実施形態では、下付き文字a3は、1である。
一部の実施形態では、A3は、-NH-(C1-10アルキレン)-C(=O)-である。
一部の実施形態では、A3は、-NH-(CH2CH2)-C(=O)-である。
一部の実施形態では、A3は、-NH-(2~20員ヘテロアルキレン)-C(=O)-であり、式中、2~20員ヘテロアルキレンが、1~3つの独立して選択されるRbと任意選択で置換される。
一部の実施形態では、A
3は、式Av
のものであり、式中、R
pが、ポリエチレングリコール鎖から構成される。一部の実施形態では、R
pは、-(C
1-6アルキレン)C(=O)-基のカルボニル炭素原子を介して窒素原子に共有結合しており、ポリエチレングリコール鎖及び-(C
1-6アルキレン)C(=O)-基が、PEG2~PEG72の範囲のPEG単位(例えば、PEG12またはPEG24)を形成する。
一部の実施形態では、Wは、単一のアミノ酸である。一部の実施形態では、Wは、単一の天然アミノ酸である。一部の実施形態では、Wは、2~12個のアミノ酸を含むペプチドであり、ここで、各アミノ酸は独立して、天然または非天然アミノ酸である。一部の実施形態では、各アミノ酸は独立して、天然アミノ酸である。一部の実施形態では、Wは、ジペプチドである。一部の実施形態では、Wは、トリペプチドである。一部の実施形態では、Wは、テトラペプチドである。一部の実施形態では、Wは、ペンタペプチドである。一部の実施形態では、Wは、ヘキサペプチドである。一部の実施形態では、Wは、7、8、9、10、11、または12個のアミノ酸である。一部の実施形態では、Wの各アミノ酸は独立して、バリン、アラニン、β-アラニン、グリシン、リジン、ロイシン、フェニルアラニン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、及びシトルリンからなる群から選択される。一部の実施形態では、Wの各アミノ酸は独立して、バリン、アラニン、β-アラニン、グリシン、リジン、ロイシン、フェニルアラニン、プロリン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン酸、ホモセリンメチルエーテル、アスパラギン酸メチルエステル、N,N-ジメチルリジン、アルギニン、バリン-アラニン、バリン-シトルリン、フェニルアラニン-リジン、及びシトルリンからなる群から選択される。一部の実施形態では、Wは、アスパラギン酸である。一部の実施形態では、Wは、リジンである。一部の実施形態では、Wは、グリシンである。一部の実施形態では、Wは、アラニンである。一部の実施形態では、Wは、アスパラギン酸メチルエステルである。一部の実施形態では、Wは、N,N-ジメチルリジンである。一部の実施形態では、Wは、ホモセリンメチルエーテルである。一部の実施形態では、Wは、セリンである。一部の実施形態では、Wは、バリン-アラニンである。
一部の実施形態では、Wは、1~12個のアミノ酸であり、WとYまたはWとDとの間の結合は、腫瘍関連プロテアーゼによって酵素的に切断可能である。一部の実施形態では、Wは、アミノ酸またはジペプチドであり、WとDとの間またはWとYとの間の結合は、腫瘍関連プロテアーゼによって酵素的に切断可能である。一部の実施形態では、腫瘍関連プロテアーゼは、カテプシン等のリソソームプロテアーゼである。一部の実施形態では、腫瘍関連プロテアーゼは、カテプシンBである。
一部の実施形態では、Wは、式Wi、Wii、またはWiii:
の構造を有するグルクロニド単位であり、
式中、Suが、糖部分であり、
-O
A-が、グリコシド結合の酸素原子を表し、
各R
gが独立して、水素、ハロゲン、-CN、または-NO
2であり、
W
1が、結合、-O-、-C(=O)-、S(O)
0-2-、-NH-、-N(C
1-6アルキル)-、-[N(C
1-6アルキル)
2]
+-、-OC(=O)-、--NHC(=O)-、-C(=O)O-、及び-C(=O)NH-からなる群から選択され、
波線が、A、Q、またはL
1への共有結合を表し、
*が、YまたはDへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、-OA-は、グリコシド結合の酸素原子を表す。一部の実施形態では、グリコシド結合は、β-グルクロニダーゼまたはα-マンノシダーゼ切断部位を提供する。一部の実施形態では、β-グルクロニダーゼまたはα-マンノシダーゼ切断部位は、ヒトリソソームβ-グルクロニダーゼによって、またはヒトリソソームα-マンノシダーゼによって切断可能である。
一部の実施形態では、O
A-Suは、生理的pHでゼロの正味電荷を有する。一部の実施形態では、O
A-Suは、生理的pHで非荷電である。一部の実施形態では、O
A-Suは、マンノースである。一部の実施形態では、O
A-Suは、
である。
一部の実施形態では、式Wi、Wii、またはWii中のO
A-SuのSuは、カルボキシレート部分を含む。一部の実施形態では、O
A-Suは、グルクロン酸部分である。一部の実施形態では、O
A-Suは、
である。
一部の実施形態では、各Rgは、水素である。一部の実施形態では、1つのRgは、水素であり、残りのRgは独立して、ハロゲン、-CN、または-NO2である。一部の実施形態では、2つのRgは、水素であり、残りのRgは、ハロゲン、-CN、または-NO2である。
一部の実施形態では、W1は、結合である。一部の実施形態では、W1は、-O-である。一部の実施形態では、W1は、-C(=O)-である。一部の実施形態では、W1は、-NH-である。一部の実施形態では、W1は、-N(C1-6アルキル)-である。一部の実施形態では、W1は、-[N(C1-6アルキル)2]+-である。
一部の実施形態では、W1は、-OC(=O)-であり、OA-Suは、電荷中性である。一部の実施形態では、W1は、結合であり、Dは、生理的pHでアンモニウムカチオンを形成する窒素原子を介してWにコンジュゲートされ、OA-SuのSuは、カルボキシレート置換基を有する糖部分である。
一部の実施形態では、Wは、
の構造を有するWiである。一部の実施形態では、Wは、それぞれ
の構造を有するWiiまたはWiである。一部の実施形態では、Wは、
の構造を有するWiiである。一部の実施形態では、Wは、
の構造を有するWiである。
一部の実施形態では、下付き文字wは、1であり、下付き文字aは、0である。
一部の実施形態では、W1は、結合である。一部の実施形態では、W1は、-O(C=O)-である。
一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位であり、下付き文字yは、0である。一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位であり、下付き文字yは、1である。一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位であり、下付き文字yは、1である。一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位であり、下付き文字yは、0である。
非自壊性部分は、酵素的切断を必要とし、ADCからの切断後にその基の一部または全てが薬物に結合したままである部分である。非自壊性部分の例としては、-グリシン-、及び-グリシン-グリシン-が挙げられるが、これらに限定されない。Yが-グリシン-または-グリシン-グリシン-である、一部の実施形態では、L2-Dは、例えば、腫瘍細胞関連プロテアーゼ、がん細胞関連プロテアーゼ、またはリンパ球関連プロテアーゼを介して、酵素的切断を経て、遊離薬物としてグリシン-薬物単位またはグリシン-グリシン-薬物単位断片を提供する。一部の実施形態では、独立した加水分解またはタンパク質分解反応が標的細胞内で起こり、グリシン-薬物またはグリシン-グリシン-薬物単位をさらに切断して、遊離薬物として親薬物を遊離させる。
Yが、1つまたは複数のハロゲン、シアノ、またはニトロ基と任意選択で置換されるp-アミノベンジルアルコール(PAB)である、一部の実施形態では、Yは、例えば、腫瘍細胞関連プロテアーゼ、がん細胞関連プロテアーゼ、またはリンパ球関連プロテアーゼを介して、酵素的切断を経て、PAB-薬物単位断片を放出し、これがPABの1,6脱離をさらに経て、遊離薬物を遊離させる。一部の実施形態では、本明細書に記載される非自壊性部分の酵素的切断は、いずれのさらなる加水分解またはタンパク質分解ステップ(複数可)も伴わずに遊離薬物を直接遊離させる。
自壊性部分は、遊離薬物としてDを遊離させるためにいずれの追加の加水分解ステップも必要としない部分である。例えば、上述したp-アミノベンジルアルコール(PAB)部分のフェニレン部分は、PAB基のアミノ窒素原子を介して-Ww-に共有結合しており、カーボネート、カルバメート、またはエーテル基を介して-Dに共有結合している。例えば、Told et al.,2002,J.Org.Chem.67:1866-1872を参照されたい。
自壊性部分の例としては、p-アミノベンジルアルコール(PAB)部分が挙げられるが、これらに限定されず、この部分のフェニレンは、残りの芳香族炭素原子にて非置換であるか、または1つもしくは複数のC1-3アルコキシ、ハロゲン、シアノ、またはニトロ基と置換される。一部の実施形態では、下付き文字wが1であり、Wがペプチド切断可能単位である場合、PAB部分のフェニレンは、1つのC1-3アルコキシ基と任意選択で置換される。
自壊性基の他の例としては、PAB部分と電子的に類似している芳香族化合物、例えば、2-アミノイミダゾール-5-メタノール誘導体(例えば、Hay et al.,1999,Bioorg.Med.Chem.Lett.9:2237を参照されたい)、オルトまたはパラ-アミノベンジルアセタール、置換及び非置換4-アミノ酪酸アミド(例えば、Rodrigues et al.,1995,Chemistry Biology 2:223を参照されたい)、適切に置換されたビシクロ[2.2.1]及びビシクロ[2.2.2]環系(例えば、Storm et al.,1972,J.Amer.Chem.Soc.94:5815を参照されたい)、2-アミノフェニルプロピオン酸アミド(例えば、Amsberry et al.,1990,J.Org.Chem.55:5867を参照されたい)、グリシンのα位にて置換されているアミン含有薬物の脱離(例えば、Kingsbury et al.,1984,J.Med.Chem.27:1447を参照されたい)、ならびに
等の基(式中、
*は、Dへの共有結合を表し、
に隣接した窒素が、Wとカルバメートを形成する)が挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、Yは、糖部分と任意選択で置換されるパラ-アミノベンジルオキシ-カルボニル(PABC)基である。一部の実施形態では、Yは、-グリシン-または-グリシン-グリシン-である。一部の実施形態では、Yは、複数の薬物単位を組み込む(及び放出する)ことができる、分岐状ビス(ヒドロキシメチル)スチレン(BHMS)単位である。
L2-Dの一部の実施形態では、下付き文字wは、1であり、-(Q)q-(A)a-(W)w-(Y)yは、ひとたびADCが標的細胞内へ内在化されると遊離薬物の放出をもたらす、放出可能なリンカーを含む。一部の実施形態では、下付き文字wは、1であり、-(Q)q-(A)a-(W)w-(Y)yは、標的の細胞の近傍において遊離薬物の放出をもたらす、放出可能なリンカーである。放出可能なリンカーは、ペプチド切断部位、糖切断部位、またはジスルフィド切断部位等の、好適な認識部位をもつ。一部の実施形態では、各放出可能なリンカーは、ジ-ペプチドである。一部の実施形態では、各放出可能なリンカーは独立して、スクシンイミド-カプロイル(mc)、スクシンイミド-カプロイル-バリン-シトルリン(sc-vc)、スクシンイミド-カプロイル-バリン-シトルリン-パラアミノベンジルオキシカルボニル(sc-vc-PABC)、SDPr-vc(ここで、「S」は、スクシンイミドを指す)、-プロピオニル-バリン-シトルリン-、Val-Cit-、-Phe-Lys-、または-Val-Ala-を含む。
一部の実施形態では、各放出可能なリンカーは独立して、Val-Cit-、-Phe-Lys-、及び-Val-Ala-から選択される。一部の実施形態では、各放出可能なリンカーは独立して、スクシンイミド-カプロイル(mc)、スクシンイミド-カプロイル-バリン-シトルリン(sc-vc)、スクシンイミド-カプロイル-バリン-シトルリン-パラアミノベンジルオキシカルボニル(sc-vc-PABC)、SDPr-vc(ここで、「S」は、スクシンイミドを指す)、及び-プロピオニル-バリン-シトルリン-から選択される。
一部の実施形態では、-(Q)q-(A)a-(W)w-(Y)y-は、放出不可能なリンカーであり、ここで、薬物単位は、ADCが標的細胞内へ内在化され、分解されて、遊離薬物を遊離させた後に放出される。
一部の実施形態では、-(Q)
q-(A)
a-(W)
w-(Y)
yは、放出可能なリンカーであり、式中、下付き文字yは、1であり、Yは、
であり、式中、波線は、WまたはAへの共有結合を表し、
*は、Dへの共有結合を表す。
一部の実施形態では、下付き文字aは、1であり、下付き文字wは、1であり、Q-A-Wは、
である。一部の実施形態では、Q-A-Wは、
である。一部の実施形態では、Q-A-Wは、
である。一部の実施形態では、Q-A-Wは、
である。一部の実施形態では、R
pは、PEG2~PEG72の範囲のPEG単位(例えば、PEG12またはPEG24)である。一部の実施形態では、このPEG単位は、-(C
1-6アルキレン)C(=O)-基を含み、式中、-(C
1-6アルキレン)C(=O)-基のカルボニル炭素原子が、R
pで置換される窒素原子に共有結合している。
一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位またはグルクロニド単位であり、Aは、PEG単位と置換されるRPからは構成されていない。一部の実施形態では、L2は、PEG2、PEG4、PEG6、PEG8、PEG10、PEG12、PEG16、PEG20、及びPEG24の範囲のPEG単位と置換される。一部の実施形態では、Wは、ペプチド切断可能単位またはグルクロニド単位であり、Aは、PEG2~PEG72、例えば、PEG12~PEG32、またはPEG8~PEG24の範囲のPEG単位と置換される。一部の実施形態では、L2は、PEG2、PEG4、PEG6、PEG8、PEG10、PEG12、PEG16、PEG20、及びPEG24から選択されるPEG単位と置換される。
本開示及び本開示で提供される例を概観すると、当業者であれば、本明細書に記載のADC及びその中間体の操作性が、いずれの1つのリンカー(L1またはL2)の厳密な構造にも依存するものではなく、本明細書に明示的に記載されていない追加の構造的特徴が、本開示の範囲から逸脱することなく1つまたは複数のリンカー(L1またはL2)に組み込まれることが可能であることを認識しよう。
さらに、当業者はまた、例えば、抗体に対する具体的な結合化学反応がまた、生成物に至る合成ステップを変化させ得ることも理解しよう。特に、抗体上のチオール基の硫黄原子への結合がチオール反応性基を用いて実施されるべき場合、抗体へのその結合は、リンカー(L1及びL2)におけるチオールと前述のチオール反応性基との間の望まれない反応またはオフターゲット反応を回避するために、環状チオールマルチプレックス化部分(M)の還元前に起こることになる。
薬物単位
一部の実施形態では、Dは、薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにコンジュゲートされる薬物単位である。一部の実施形態では、Dは、遊離薬物(対応する薬物単位からの)、またはその薬学的に許容される塩)であり、過剰増殖性疾患及び障害の医薬処置に有用であり得る。この節における置換基表記(R1、R2、R3等)は、本願に記載の薬物単位及び対応する遊離薬物のみを指す。これらの表記は、リンカー(独立型の化合物としてまたはADCの構成要素として)またはリンカー中間化合物には適用されず、それらは本明細書に記載される別個の置換基表記を有する。
一部の実施形態では、Dは、細胞傷害薬、細胞分裂阻害薬、免疫抑制薬、免疫刺激薬、または免疫調節薬である。一部の実施形態では、Dは、チューブリン妨害剤、DNA副溝結合剤、DNA損傷剤、またはDNA複製阻害剤である。
有用な部類の細胞傷害性薬剤、細胞分裂阻害剤、免疫抑制剤、免疫刺激剤、または免疫調節剤には、例えば、抗チューブリン剤(チューブリン妨害剤とも称され得る)、DNA副溝結合剤、DNA複製阻害剤、DNA損傷剤、アルキル化剤、抗生物質、葉酸拮抗薬、代謝拮抗薬、化学療法増感剤、トル様受容体(TLR)アゴニスト、インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)アゴニスト、レチノイン酸誘導遺伝子I(RIG-I)アゴニスト、トポイソメラーゼ阻害剤(トポイソメラーゼI及びII阻害剤を含む)、ビンカアルカロイド、アウリスタチン、カンプトテシン、エンジイン、レキシトロプシン、アントラサイクリン、タキサン等が含まれる。特に、有用な部類の細胞傷害性薬剤の例としては、例えば、DNA副溝結合剤(エンジイン及びレキシトロプシン)、DNAアルキル化剤、及びチューブリン阻害剤が挙げられる。例示的な薬剤には、例えば、アントラサイクリン、アウリスタチン(例えば、アウリスタチンT、アウリスタチンE、AFP、モノメチルアウリスタチンF(MMAF)、親油性モノメチルアウリスタチン(aurstatin)F、モノメチルアウリスタチンE(MMAE))、カンプトテシン、CC-1065類似体、カリケアマイシン、ドラスタチン10の類似体、デュオカルマイシン、エトポシド、マイタンシン及びマイタンシノイド、メルファラン、メトトレキサート、マイトマイシンC、タキサン(例えば、パクリタキセル及びドセタキセル)、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤(NAMPTi)、チューブリシンM、ベンゾジアゼピン及びベンゾジアゼピン含有薬物(例えば、ピロロ[1,4]-ベンゾジアゼピン(PBD)、インドリノベンゾジアゼピン、リゾキシン、パリトキシン(paltoxin)、及びオキサゾリジノベンゾジアゼピン)、ならびにビンカアルカロイドが含まれる。選ばれたベンゾジアゼピン含有薬物が、WO2010/091150、WO2012/112708、WO2007/085930、及びWO2011/023883に記載される。
特に有用な部類の細胞傷害性薬剤には、例えば、DNA副溝結合剤、DNAアルキル化剤、チューブリン妨害剤、アントラサイクリン、及びトポイソメラーゼII阻害剤が含まれる。他の特に有用な細胞傷害性薬剤には、例えば、アウリスタチン(例えば、アウリスタチンT、アウリスタチンE、AFP、モノメチルアウリスタチンF(MMAF)、モノメチルアウリスタチンFの親油性類似体、モノメチルアウリスタチンE(MMAE))、及びカンプトテシン(例えば、カンプトテシン、イリノテカン、及びトポテカン)が含まれる。
細胞傷害性薬剤は、例えば、ドキソルビシン、パクリタキセル、メルファラン、ビンカアルカロイド、メトトレキサート、マイトマイシンC、またはエトポシド等の化学療法剤であり得る。薬剤はまた、CC-1065類似体、カリケアマイシン、マイタンシン、ドラスタチン10の類似体、リゾキシン、またはパリトキシンでもあり得る。
細胞傷害性薬剤はまた、アウリスタチンでもあり得る。アウリスタチンは、例えば、アウリスタチンEとケト酸との間で形成されるエステルである、アウリスタチンE誘導体であり得る。例えば、アウリスタチンEは、パラアセチル安息香酸またはベンゾイル吉草酸と反応させて、それぞれAEB及びAEVBを生成させることができる。他の典型的なアウリスタチンには、アウリスタチンT、AFP、MMAF、及びMMAEが含まれる。種々のアウリスタチンの合成及び構造が、例えば、US2005-0238649及びUS2006-0074008に記載される。
細胞傷害性薬剤は、DNA副溝結合剤であり得る(例えば、米国特許第6,130,237号を参照されたい)。例えば、副溝結合剤は、CBI化合物またはエンジイン(例えば、カリケアマイシン)であり得る。
細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤は、抗チューブリン剤であり得る。抗チューブリン剤の例としては、タキサン(例えば、Taxol(登録商標)(パクリタキセル)、Taxotere(登録商標)(ドセタキセル))、T67(Tularik)、ビンカアルカロイド(alkyloid)(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、及びビノレルビン)、及びアウリスタチン(例えば、アウリスタチンE、AFP、MMAF、MMAE、AEB、AEVB)が挙げられる。他の好適な抗チューブリン剤には、例えば、バッカチン誘導体、タキサン類似体(例えば、エポチロンA及びB)、ノコナゾール、コルヒチン及びコルセミド(colcimid)、エストラムスチン、クリプトフィシン(cryptophysin)類、セマドチン(cemadotin)、マイタンシノイド、コンブレタスタチン、ディスコデルモリド(discodermoide)、ならびにエリュテロビン(eleuthrobin)が含まれる。
細胞傷害性薬剤は、別の群の抗チューブリン剤である、マイタンシンまたはマイタンシノイドであり得る(例えば、DM1、DM2、DM3、DM4)。例えば、マイタンシノイドは、DM-1またはDM-4等のマイタンシンまたはマイタンシン含有薬物リンカーであり得る(ImmunoGen,Inc.、また、Chari et al.,1992,Cancer Res.も参照されたい)。
一部の実施形態では、Dは、チューブリン妨害剤である。一部の実施形態では、Dは、アウリスタチンまたはチューブリシンである。一部の実施形態では、Dは、アウリスタチンである。一部の実施形態では、Dは、チューブリシンである。
一部の実施形態では、Dは、TLRアゴニストである。例示的なTLRアゴニストには、TLR1アゴニスト、TLR2アゴニスト、TLR3アゴニスト、TLR4アゴニスト、TLR5アゴニスト、TLR6アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニスト、TLR7/8アゴニスト、TLR9アゴニスト、またはTLR10アゴニストが含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、Dは、STINGアゴニストである。例示的なSTINGアゴニストには、環状ジ-ヌクレオチド(CDN)、及び非ヌクレオチドSTINGアゴニストが含まれるが、これらに限定されない。
抗体-薬物コンジュゲートまたは薬物リンカー化合物のアウリスタチン薬物単位は、該コンジュゲートまたは薬物リンカー化合物のリンカー単位から、以下のようなD
EまたはD
F:
の構造を有するアウリスタチン遊離薬物の二級アミンへの共有結合を介して、アウリスタチン薬物を組み込み、式中、短剣符が、カルバメート官能基を提供する窒素原子の共有結合部位を示し(その官能基の-OC(=O)-は、-Dとしてのアウリスタチン薬物化合物を本明細書に記載される抗体-薬物コンジュゲートの薬物リンカー部分のうちのいずれか1つへ、または薬物リンカー化合物のうちのいずれか1つへ組み込んだ際に、Y
Z’であり、どちらの種類の化合物に関しても下付き文字yが2であるようなものである)、R
Z10及びR
Z11のうちの一方が、水素であり、他方が、C
1~C
8アルキルであり、R
Z12が、水素、C
1~C
8アルキル、C
3~C
8カルボシクリル、C
6~C
24アリール、-X
Z1-C
6~C
24アリール、-X
Z1-(C
3~C
8カルボシクリル)、C
3~C
8ヘテロシクリル、または-X
Z1-(C
3~C
8ヘテロシクリル)であり、R
Z13が、水素、C
1~C
8アルキル、C
3~C
8カルボシクリル、C
6~C
24アリール、-X
Z1-C
6~C
24アリール、-X
Z1-(C
3~C
8カルボシクリル)、C
3~C
8ヘテロシクリル、及び-X
Z1-(C
3~C
8ヘテロシクリル)であり、R
Z14が、水素もしくはメチルであるか、またはR
Z13及びR
Z14が、それらに結合している炭素と一緒になって、スピロC
3~C
8カルボシクロを構成し、R
Z15が、水素またはC
1~C
8アルキルであり、R
Z16が、水素、C
1~C
8アルキル、C
3~C
8カルボシクリル、C
6~C
24アリール、-C
6~C
24-X
Z1-アリール、-X
Z1-(C
3~C
8カルボシクリル)、C
3~C
8ヘテロシクリル、及び-X
Z1-(C
3~C
8ヘテロシクリル)であり、R
Z17が独立して、水素、-OH、C
1~C
8アルキル、C
3~C
8カルボシクリル、及びO-(C
1~C
8アルキル)であり、R
Z18が、水素または任意選択で置換されるC
1~C
8アルキルであり、R
Z19が、-C(R
Z19A)
2-C(R
Z19A)
2-C
6~C
24アリール、-C(R
Z19A)
2-C(R
19A)
2-(C
3~C
8ヘテロシクリル)、または-C(R
Z19A)
2-C(R
Z19A)
2-(C
3~C
8カルボシクリル)であり、式中、C
6~C
24アリール及びC
3~C
8ヘテロシクリルが、任意選択で置換され、R
Z19Aが独立して、水素、任意選択で置換されるC
1~C
8アルキル、-OH、または任意選択で置換される-O-C
1~C
8アルキルであり、R
Z20が、水素、または任意選択で置換されるC
1~C
20アルキル、任意選択で置換されるC
6~C
24アリール、または任意選択で置換されるC
3~C
8ヘテロシクリル、または-(R
Z47O)
mz-R
48、または-(R
47O)
mz-CH(R
49)
2であり、R
Z21が、任意選択で置換される-C
1~C
8アルキレン-(C
6~C
24アリール)または任意選択で置換される-C
1~C
8アルキレン-(C
5~C
24ヘテロアリール)、またはC
1~C
8ヒドロキシルアルキル、または任意選択で置換されるC
3~C
8ヘテロシクリルであり、Z
Zが、O、S、NH、またはNR
Z46であり、R
Z46が、任意選択で置換されるC
1~C
8アルキルであり、下付き文字mzが、1~1000の範囲の整数であり、R
Z47が、C
2~C
8アルキルであり、R
Z48が、水素またはC
1~C
8アルキルであり、R
Z49が独立して、-COOH、-(CH
2)
nz-N(RZ
50)
2、-(CH
2)
nz-SO
3H、または-(CH
2)
nz-SO
3-C
1~C
8アルキルであり、R
Z50が独立して、C
1~C
8アルキル、または-(CH
2)
nz-COOHであり、下付き文字nzが、0~6の範囲の整数であり、X
Z1が、C
1~C
10アルキレンである。
一部の実施形態では、アウリスタチン薬物化合物は、式D
E-1、式D
E-2、または式D
F-1:
の構造を有し、式D
E-1または式D
E-2中、Ar
Zが、C
6~C
10アリールまたはC
5~C
10ヘテロアリールであり、式D
F-1中、Z
Zが、-O-、または-NH-であり、R
Z20が、水素、または任意選択で置換されるC
1~C
6アルキル、任意選択で置換されるC
6~C
10アリール、もしくは任意選択で置換されるC
5~C
10ヘテロアリールであり、R
Z21が、任意選択で置換されるC
1~C
6アルキル、任意選択で置換される-C
1~C
6アルキレン-(C
6~C
10アリール)、または任意選択で置換される-C
1~C
6アルキレン-(C
5~C
10ヘテロアリール)である。
式DE、DF、DE-1、DE-2、またはDF-1の一部の実施形態では、RZ10及びRZ11のうちの一方は、水素であり、他方は、メチルである。
式DE-1またはDE-2の一部の実施形態では、Arは、フェニルまたは2-ピリジルである。
式DF-1の一部の実施形態では、RZ21は、XZ1-S-RZ21aまたはXZ1-ArZであり、式中、XZ1が、C1~C6アルキレンであり、RZ21aが、C1~C4アルキルであり、ArZが、フェニルもしくはC5~C6ヘテロアリールであり、及び/または-ZZ-が、-O-であり、かつRZ20が、C1~C4アルキルであるか、またはZZが、-NH-であり、かつRZ20が、フェニルもしくはC5~C6ヘテロアリールである。
一部の実施形態では、アウリスタチン薬物化合物は、式D
F/E-3:
の構造を有し、式中、R
Z10及びR
Z11のうちの一方が水素であり、他方がメチルであり、R
Z13が、イソプロピルまたは-CH
2-CH(CH
3)
2であり、R
Z19Bが、-CH(CH
3)-CH(OH)-Ph、-CH(CO
2H)-CH(OH)-CH
3、-CH(CO
2H)-CH
2Ph、-CH(CH
2Ph)-2-チアゾリル、-CH(CH
2Ph)-2-ピリジル、-CH(CH
2-p-Cl-Ph)、-CH(CO
2Me)-CH
2Ph、-CH(CO
2Me)-CH
2CH
2SCH
3、-CH(CH
2CH
2SCH
3)C(=O)NH-キノル-3-イル、-CH(CH
2Ph)C(=O)NH-p-Cl-Phであるか、またはR
Z19Bが、
の構造を有し、式中、波線が、アウリスタチン化合物の残部への共有結合を示す。
一部の実施形態では、-Dに組み込まれるアウリスタチン薬物化合物は、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)またはモノメチルアウリスタチンF(MMAF)である。
一部の実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートまたは薬物リンカー(Liker)化合物内にコンジュゲートされる遊離薬物は、アミン含有チューブリシン化合物であり、ここで、アミンの窒素原子は、抗体-薬物コンジュゲートまたは薬物リンカー(Liker)化合物のリンカー単位への共有結合部位であり、アミン含有チューブリシン化合物は、式D
GまたはD
H:
の構造を有し、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への共有結合点を表し(ここで、そのように示される窒素原子は四級化されるようになる)、円が、5員または6員の窒素ヘテロアリールを表し(ここで、そのヘテロアリールに対する示される所要の置換基は、互いに1,3-またはメタの関係にあり、残りの位置にて任意選択的な置換を伴う)、R
Z2が、X
ZA-R
Z2Aであるか[式中、X
ZAは、-O-、-S-、-N(R
Z2B)-、-CH
2-、-(C=O)N(R
Z2B)-、もしくは-O(C=O)N(R
Z2B)-であり(式中、R
Z2Bは、水素もしくは任意選択で置換されるアルキルである)、R
Z2Aは、水素、任意選択で置換されるアルキル、任意選択で置換されるアリール、もしくは-C(=O)R
ZCであり、式中、R
Cが、水素、任意選択で置換されるアルキル、もしくは任意選択で置換されるアリールである]、またはR
Z2が、O結合型置換基であり、R
Z3が、水素または任意選択で置換されるアルキルであり、R
Z4、R
Z4A、R
Z4B、R
Z5、及びR
Z6が、独立して選択される、任意選択で置換されるアルキルであり、一方のR
Z7が、水素または任意選択で置換されるアルキルであり、他方のR
Z7が、任意選択で置換されるアリールアルキルまたは任意選択で置換されるヘテロアリールアルキルであり、m
Zが、0または1である。他の実施形態では、四級化薬物は、構造D
Gによって表されるチューブリシンであり、式中、一方のR
Z7が、水素または任意選択で置換されるアルキルであり、他方のR
Z7が、独立して選択される、任意選択で置換されるアルキルであり、下付き文字mz’が、0または1であり、その他の可変基は、先に定義した通りである。一部の実施形態では、一方のR
Z7は、水素または任意選択で置換される低級アルキルであり、他方のR
Z7は、独立して選択される、任意選択で置換されるC
1~C
6アルキルであり、下付き文字mz’は、1であり、その他の可変基は、先に定義した通りである。
一部の実施形態では、RZ2は、XZA-RZ2Aであり、式中、XZAが、-O-、-S-、-N(RZ2B)-、-CH2-、もしくは-O(C=O)N(RZ2B)-であり、式中、RZ2Bが、水素もしくは任意選択で置換されるアルキルであり、RZ2Aが、水素、任意選択で置換されるアルキル、任意選択で置換されるアリール、もしくは-C(=O)RZCであり、式中、RZCが、水素、任意選択で置換されるアルキル、もしくは任意選択で置換されるアリールであるか、またはRZ2は、O結合型置換基である。
一部の実施形態では、RZ2は、XZA-RZ2Aであり、式中、XZAが、-O-、-S-、-N(RZ2B)-、もしくは-(C=O)N(RZ2B)-であり、RZ2A及びRZ2Bが独立して、水素もしくは任意選択で置換されるアルキルであるか、またはRZ2は、O結合型置換基である。
一部の実施形態では、D
GまたはD
H中の-N(R
Z7)(R
Z7)は、-N(R
Z7)-CH(R
Z10)(CH
2R
Z11)で置き換えられて、式D
H’及びD
G’:
のチューブリシン化合物を定義し、式中、短剣符が、薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への共有結合点を表し(ここで、そのように示される窒素原子は四級化されるようになる)、R
Z10が、-CO
2Hもしくはそのエステルと置換されるC
1~C
6アルキルであり、R
Z7が、水素であるか、もしくはR
Z10から独立して選択されるC
1~C
6アルキルであるか、またはR
Z7及びR
Z10が、それらに結合している原子と一緒に、5員もしくは6員の複素環を定義し、R
Z11が、ハロゲン、低級アルキル、-OH、及び-O-C
1~C
6アルキルからなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基(複数可)と任意選択で置換される、アリールまたは5員もしくは6員ヘテロアリールであり、残りの可変基が、D
G及びD
Hに関して定義される通りである。一部の実施形態では、R
Z11は、ハロゲン、低級アルキル、-OH、及び-O-C
1~C
6アルキルからなる群から選択される1つまたは2つの置換基と置換される。一部の実施形態では、R
Z11は、ハロゲン、低級アルキル、-OH、及び-O-C
1~C
6アルキルからなる群から選択される1つの置換基と置換される。一部の実施形態では、ハロゲンは、Fである。一部の実施形態では、-O-C
1~C
6アルキルは、-OCH
3である。一部の実施形態では、低級アルキルは、-CH
3である。
依然として他の実施形態では、DGまたはDH中の-N(RZ7)(RZ7)における一方のRZ7は、水素またはC1~C6アルキルであり、他方のRZ7は、-CO2Hもしくはそのエステルで、または任意選択で置換されるフェニルで任意選択で置換される、独立して選択されるC1~C6アルキルである。
構造D
G及びD
Hの一部の実施形態では、一方のR
Z7は、水素であり、他方のR
Z7は、
の構造を有する、任意選択で置換されるアリールアルキルであり、式中、R
Z7Bが、水素またはO結合型置換基であり、R
Z8Aが、水素または低級アルキルであり、波線が、D
GまたはD
Hの残部への結合点を示す。一部の実施形態では、R
Z7Bは、パラ位の水素または-OHである。一部の実施形態では、R
Z8Aは、メチルである。
構造D
GまたはD
Hの一部の実施形態では、一方のR
Z7は、水素であり、他方のR
Z7は、
の構造を有する、任意選択で置換されるアリールアルキルであり、式中、R
Z7Bが、-Hまたは-OHであり、波線が、D
GまたはD
Hの残部への結合点を示す。
構造D
G及びD
Hの一部の実施形態では、一方のR
Z7は、水素または低級アルキルであり、他方のR
Z7は、
のうちの1つの構造を有する、任意選択で置換されるアリールアルキルであり、式中、Z
Zが、任意選択で置換されるアルキレンまたは任意選択で置換されるアルケニレンであり、R
Z7Bが、水素またはO結合型置換基であり、R
Z8Aが、水素または低級アルキルであり、下付き文字nzが、0、1、または2であり、波線が、D
GまたはD
Hの残部への結合点を示す。一部の実施形態では、下付き文字nzは、0または1である。構造D
G及びD
Hの依然として他の実施形態では、-N(R
Z7)(R
Z7)は、-NH(C
1~C
6アルキル)であり、式中、C
1~C
6アルキルは、-CO
2Hもしくはそのエステルで、または任意選択で置換されるフェニルで任意選択で置換される。一部の実施形態では、-N(R
Z7)(R
Z7)は、-NH(CH
3)、-CH
2CH
2Ph、-CH
2-CO
2H、-CH
2CH
2CO
2H、及び-CH
2CH
2CH
2CO
2Hからなる群から選択される。一部の実施形態では、一方のR
Z7は、水素またはメチルであり、他方のR
Z7は、
の構造を有する、任意選択で置換されるアリールアルキルであり、式中、Z
Zが、任意選択で置換されるアルキレンまたは任意選択で置換されるアルケニレンであり、R
Z7Bが、パラ位の水素または-OHであり、R
Z8Aが、水素またはメチルであり、下付き文字nzが、0、1、または2である。
構造D
G’及びD
H’の一部の実施形態では、R
Z7及びR
Z10は、それらに結合している原子と一緒に、任意選択で置換される5員または6員の複素環を定義し、式中、-N(R
Z7)-CH(R
Z10)(CH
2R
Z11)が、
の構造を有し、式中、波線が、D
G’またはD
H’の残部への結合点を示す。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、以下の式によって表され、式中、示される窒素(†)は、かかる化合物が四級化薬物単位(D
+)としてADCに組み込まれるときの四級化部位であり、
式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表し(ここで、そのように示される窒素原子は四級化されるようになる)、円が、5員または6員の窒素-ヘテロアリールを表し(ここで、そのヘテロアリールに対する示される所要の置換基は、互いに1,3-またはメタの関係にあり、残りの位置にて任意選択的な置換を伴う)、R
Z2Aが、水素もしくは任意選択で置換されるアルキルであるか、またはR
Z2Aが、それに結合している酸素原子とともに、O結合型置換基を定義し、R
Z3が、水素または任意選択で置換されるアルキルであり、R
Z4、R
Z4A、R
Z4B、R
Z5、及びR
Z6が、独立して選択される、任意選択で置換されるアルキルであり、R
Z7Aが、任意選択で置換されるアリールまたは任意選択で置換されるヘテロアリールであり、R
Z8Aが、水素または任意選択で置換されるアルキルであり、下付き文字mz’が、0または1である。
構造DG、DG-1、DH、またはDH-1の一部の実施形態では、RZ4は、メチルであるか、またはRZ4A及びRZ4Bは、メチルである。構造DG’またはDH’の他の実施形態では、RZ4は、メチルであるか、またはRZ4A及びRZ4Bは、メチルである。他の実施形態では、RZ7Aは、任意選択で置換されるフェニルである。一部の実施形態では、RZ8Aは、(S)配置にあるメチルである。他の実施形態では、RZ2Aは、それに結合している酸素原子とともに、-OH以外のO結合型置換基を定義する。一部の実施形態では、RZ2Aは、それに結合している酸素原子とともに、エステル、エーテル、またはO結合型カルバメートを定義する。一部の実施形態では、円は、5員の窒素-ヘテロアリーレンを表す。一部の実施形態では、円は、二価のオキサゾールまたはチアゾール部分を表す。一部の実施形態では、RZ4は、メチルであるか、またはRZ4A及びRZ4Bは、メチルである。一部の実施形態では、RZ7は、任意選択で置換されるアリールアルキルであり(ここで、アリールは、フェニルである)、RZ7Aは、任意選択で置換されるフェニルである。
D
G、D
G’、D
G-1、D
H、D
H’、またはD
H-1の他の実施形態では、円は、5員の窒素ヘテロアリーレンを表す。一部の実施形態では、5員ヘテロアリーレンは、構造
によって表され、式中、X
ZBが、O、S、またはN-R
ZB(式中、R
ZBは、水素または低級アルキルである)である。一部の実施形態では、四級化薬物は、構造D
G、D
G’、またはD
G-1によって表されるチューブリシンであり、式中、mが、1である。一部の実施形態では、チューブリシンは、構造D
Gによって表され、式中、mが、1であり、円が、任意選択で置換される二価チアゾール部分を表す。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、以下の式によって表され、式中、示される窒素原子(†)は、かかる化合物が四級化薬物単位(D
+)としてADCに組み込まれるときの四級化部位であり、
R
Z2Aが、それに結合している酸素原子とともに、O結合型置換基を定義し、R
Z3が、低級アルキルまたは-CH
2OC(=O)R
Z3A(式中、R
Z3Aは、任意選択で置換される低級アルキルである)であり、R
Z7Bが、水素またはO結合型置換基である。一部の実施形態では、R
Z2Aは、それに結合している酸素原子とともに、エステル、エーテル、またはO結合型カルバメートを定義する。一部の実施形態では、R
Z7Bは、パラ位のO結合型置換基である。一部の実施形態では、R
Z3は、メチルであるか、またはR
Z3Aは、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、イソ-ブチル、もしくは-CH
2C=(CH
3)
2である。一部の実施形態では、R
Z2Aは、メチル、エチル、プロピルであるか(すなわち、-OR
Z2Aは、エーテルである)、または-C(=O)R
Z2Bである(すなわち、-OR
Z2Aは、エステルである)(式中、R
Z2Bは、低級アルキルである)。一部の実施形態では、R
Z2Bは、メチルである(すなわち、-OR
Z2Aは、アセテートである)。
一部の実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートまたは薬物リンカー化合物に組み込まれるチューブリシン化合物は、以下の式:
のうちの1つの構造を有し、式中、R
Z7Bが、水素または-OHであり、R
Z3が、低級アルキルであり、R
Z2B及びR
Z2Cが独立して、水素または低級アルキルである。一部の実施形態では、R
Z3は、メチルまたはエチルである。構造D
G、D
G-1、D
G-2、D
G-3、D
G-4、D
G-5、D
H、D
H-1、及びD
H-2のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、R
Z3は、メチルであるか、または-CH
2OC(=O)R
Z3Aであり、式中、R
Z3Aが、任意選択で置換されるアルキルである。構造D
G’及びD
H’のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、R
Z3は、メチルであるか、または-CH
2OC(=O)R
Z3Aであり、式中、R
Z3Aが、任意選択で置換されるアルキルである。それらの構造のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、R
Z3は、-C(R
Z3A)(R
Z3A)C(=O)-X
ZCであり、式中、X
ZCが、-OR
Z3Bまたは-N(R
Z3C)(R
Z3C)であり、各R
Z3A、R
Z3B、及びR
Z3Cが独立して、水素、任意選択で置換されるアルキル、または任意選択で置換されるシクロアルキルである。一部の実施形態では、R
3は、-C(R
Z3A)(R
Z3A)C(=O)-N(R
Z3C)(R
Z3C)であり、このうち各R
Z3Aが水素であり、一方のR
Z3Cが水素であり、他方のR
Z3Cが、n-ブチルまたはイソプロピルである。
構造DG、DG’、DG-1、DG-2、DG-3、DG-4、DG-5、DH、DH’、DH-1、及びDH-2のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、RZ3は、エチルまたはプロピルである。
構造D
G-1、D
G-2、D
G-3、D
G-4、D
G-5、D
G-6、D
H-1、及びD
H-2のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、チアゾールコア複素環
は、
または
と置き換えられる。
構造DG、DG-1、DG-2、DG-3、DG-4、DG-5、DH、DH-1、DH-2、DH-3、及びDH-4のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、RZ3は、メチルであるか、または-CH2OC(=O)RZ3Aであり、式中、RZ3Aが、任意選択で置換されるアルキルである。それらの構造のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、RZ3は、-C(RZ3A)(RZ3A)C(=O)-XZCであり、式中、XZCが、-OR3Bまたは-N(R3C)(R3C)であり、各R3A、R3B、及びR3Cが独立して、水素、任意選択で置換されるアルキル、または任意選択で置換されるシクロアルキルである。一部の実施形態では、RZ3は、-C(RZ3A)(RZ3A)C(=O)-N(RZ3C)(RZ3C)であり、このうち各RZ3Aが水素であり、一方のRZ3Cが水素であり、他方のRZ3Cが、任意選択で置換されるアルキルまたは任意選択で置換されるシクロアルキルである。一部の実施形態では、RZ3は、-C(RZ3A)(RZ3A)C(=O)-N(RZ3C)(RZ3C)であり、このうち各RZ3Aが水素であり、一方のRZ3Cが水素であり、他方のRZ3Cが、n-ブチルまたはイソプロピルである。
構造D
G-3、D
G-4、D
G-5、D
H-3、及びD
H-4のうちのいずれか1つの一部の実施形態では、チアゾールコア複素環
は、
または
と置き換えられる。
一部の実施形態では、チューブリシンは、構造DG-3またはDG-4を有し、式中、mが、1であり、RZ3が、任意選択で置換されるメチル、エチル、またはプロピルである。一部の実施形態では、RZ3は、非置換メチル、エチル、またはプロピルである。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、構造DG-3を有し、式中、下付き文字mz’が、1であり、RZ3が、メチル、エチル、またはプロピルであり、-OC(O)RZ2Bが、任意選択で置換される、-O-C(O)H、O-C(O)-C1~C6アルキル、または-OC2~C6アルケニルである。一部の実施形態では、-OC(O)RZ2Bは、-OC(O)CH3、-OC(O)CH2CH3、-OC(O)CH(CH3)2、-OC(O)C(CH3)3、または-OC(O)CH=CH2である。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、構造DG-4を有し、式中、下付き文字mz’が、1であり、RZ3が、メチル、エチル、またはプロピルであり、-OCH2RZ2Bが、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2CH3、または-OCH2OCH3である。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、構造DG-3を有し、式中、下付き文字mz’が、1であり、RZ3が、メチル、エチル、またはプロピルであり、-OC(O)RZ2Bが、任意選択で置換される、-O-C(O)H、O-C(O)-C1~C6アルキル、または-OC2~C6アルケニルである。一部の実施形態では、-OC(O)RZ2Bは、-OC(O)CH3、-OC(O)CH2CH3、-OC(O)CH(CH3)2、-OC(O)C(CH3)3、または-OC(O)CH=CH2である。
一部の実施形態では、チューブリシン化合物は、構造DG-4を有し、式中、下付き文字mz’が、1であり、RZ3が、メチル、エチル、またはプロピルであり、-OCH2RZ2Bが、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CH2CH3、または-OCH2OCH3である。
一部の実施形態では、チューブリシンは、
の構造を有し、式中、R
Z2Bが、-CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2CH
2CH
3、-CH(CH
3)
2、-CH
2CH(CH
3)
2、-CH
2C(CH
3)
3であり、示される窒素原子(†)は、かかる化合物が四級化薬物単位(D
+)としてADCまたは薬物リンカー化合物に組み込まれるときの四級化部位である。
一部の実施形態では、チューブリシンは、
の構造を有し、式中、R
Z2Bが、水素、メチル、または-OCH
3である(すなわち、-OCH
2R
Z2Bは、メチルエチル、メトキシメチルエーテル置換基である)。
一部の実施形態では、ADCにおいてD
+として組み込まれるチューブリシンは、チューブリシンA、チューブリシンB、チューブリシンC、チューブリシンD、チューブリシンE、チューブリシンF、チューブリシンG、チューブリシンH、チューブリシンI、チューブリシンU、チューブリシンV、チューブリシンW、チューブリシンX、またはチューブリシンZを含めた天然に存在するチューブリシンであり、その構造は、以下の構造及び可変基の定義によって与えられ、式中、示される窒素原子(†)は、かかる化合物が四級化薬物単位(D
+)としてADCまたは薬物リンカー化合物に組み込まれるときの四級化部位である。
構造DG-6の一部の実施形態では、四級化薬物単位としてADCまたは薬物リンカー化合物に組み込まれるチューブリシン化合物は、チューブリシンMであり、式中、RZ3が、-CH3であり、RZ2が、C(=O)CH3であり、RZ7Bが、水素である。
一部の実施形態では、Dは、DNA損傷剤の構造を組み込む。一部の実施形態では、Dは、DNA複製阻害剤の構造を組み込む。一部の実施形態では、Dは、カンプトテシンの構造を組み込む。一部の実施形態では、そのカンプトテシン化合物は、
からなる群から選択される式を有し、式中、R
ZBが、H、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8ハロアルキル、C
3-C
8シクロアルキル、(C
3~C
8シクロアルキル)-C
1~C
4アルキル、フェニル、及びフェニル-C
1~C
4アルキルからなる群から選択され、
R
ZCが、C
1~C
6アルキル及びC
3~C
6シクロアルキルからなる群から選択され、
各R
ZF及びR
ZF’が独立して、-H、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8ヒドロキシアルキル、C
1~C
8アミノアルキル、(C
1~C
4アルキルアミノ)-C
1~C
8アルキル-、N,N-(C
1~C
4ヒドロキシアルキル)(C
1~C
4アルキル)アミノ-C
1~C
8アルキル-、N,N-ジ(C
1~C
4アルキル)アミノ-C
1~C
8アルキル-、N-(C
1~C
4ヒドロキシアルキル)-C
1~C
8アミノアルキル、C
1~C
8アルキル-C(O)-、C
1~C
8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C
1~C
8アミノアルキル-C(O)-、C
3~C
10シクロアルキル、(C
3~C
10シクロアルキル)-C
1~C
4アルキル-、C
3~C
10ヘテロシクロアルキル、(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-C
1~C
4アルキル-、フェニル、フェニル-C
1~C
4アルキル-、ジフェニル-C
1~C
4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C
1~C
4アルキル-からなる群から選択されるか、または
R
ZF及びR
ZF’が、各々に結合している窒素原子と合わさって、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、-OH、-OC
1~C
4アルキル、-NH
2、-NH-C
1~C
4アルキル、-N(C
1~C
4アルキル)
2からなる群から選択される0~3つの置換基を有する、5員、6員、もしくは7員環を形成し、
R
ZB、R
ZC、R
ZF、及びR
ZF’のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びヘテロアリール部分が、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、-OH、-OC
1~C
4アルキル、-NH
2、-NHC
1~C
4アルキル、及び-N(C
1~C
4アルキル)
2からなる群から選択される0~3つの置換基と置換される。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT1を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT2を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT3を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT4を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、式CPT4化合物が薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおける薬物単位の形態にあるときの、薬物単位からリンカー単位への共有結合点を表す。一部の実施形態では、Dは、エクサテカンの構造を組み込む。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT5を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、式CPT5化合物が薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおける薬物単位の形態にあるときの、リンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT6を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、式CPT6化合物が薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおける薬物単位の形態にあるときの、リンカー単位への結合点を表す。一部の実施形態では、CPT6は、
の構造を有し、式中、短剣符が、式CPT6化合物が薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおける薬物単位の形態にあるときの、リンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式CPT7を有し、この式の構造は、
であり、式中、短剣符が、式CPT7化合物が薬物単位の形態にあるときの、薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、カンプトテシン化合物(その構造は、ADCまたは薬物リンカー化合物において薬物単位として組み込まれる)は、式
を有し、式中、R
Z11のうちの1つが、n-ブチルであり、R
Z12~R
Z14のうちの1つが、-NH
2であり、その他が水素であるか、またはR
Z12が、-NH
2であり、R
Z13及びR
Z14が一緒に、-OCHO-である。
一部の実施形態では、RZBは、C3~C8シクロアルキル、(C3~C8シクロアルキル)-C1~C4アルキル、フェニル、及びフェニル-C1~C4アルキルからなる群から選択され、RZBのシクロアルキル及びフェニル部分が、ハロゲン、C1~C4アルキル、OH、-O-C1~C4アルキル、NH2、-NH-C1~C4アルキル、及び-N(C1~C4アルキル)2から選択される0~3つの置換基と置換される。一部の実施形態では、RZBは、H、C1~C8アルキル、及びC1~C8ハロアルキルからなる群から選択される。一部の実施形態では、RZBは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、1-エチルプロピル、またはヘキシルである。一部の実施形態では、RZBは、クロロメチルまたはブロモメチルである。一部の実施形態では、RZBは、フェニルまたはハロ置換フェニルである。一部の実施形態では、RZBは、フェニルまたはフルオロフェニルである。
一部の実施形態では、RZCは、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZCは、メチルである。一部の実施形態では、RZCは、C3~C6シクロアルキルである。
一部の実施形態では、RZF及びRZF’は両方とも、Hである。一部の実施形態では、RZF及びRZF’のうちの少なくとも一方は、C1~C8アルキル、C1~C8ヒドロキシアルキル、C1~C8アミノアルキル、(C1~C4アルキルアミノ)-C1~C8アルキル-、N,N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N,N-ジ(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)-C1~C8アミノアルキル、C1~C8アルキル-C(O)-、C1~C8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C1~C8アミノアルキル-C(O)-、C3~C10シクロアルキル、(C3~C10シクロアルキル)-C1~C4アルキル-、C3~C10ヘテロシクロアルキル、(C3~C10ヘテロシクロアルキル)-C1~C4アルキル-、フェニル、フェニル-C1~C4アルキル-、ジフェニル-C1~C4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1~C4アルキル-からなる群から選択される。一部の実施形態では、RZF及びRZF’のうちの一方は、Hであり、他方は、C1~C8アルキル、C1~C8ヒドロキシアルキル、C1~C8アミノアルキル、(C1~C4アルキルアミノ)-C1~C8アルキル-、N,N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N,N-ジ(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)-C1~C8アミノアルキル、C1~C8アルキル-C(O)-、C1~C8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C1~C8アミノアルキル-C(O)-、C3~C10シクロアルキル、(C3~C10シクロアルキル)-C1~C4アルキル-、C3~C10ヘテロシクロアルキル、(C3~C10ヘテロシクロアルキル)-C1~C4アルキル-、フェニル、フェニル-C1~C4アルキル-、ジフェニル-C1~C4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1~C4アルキル-からなる群から選択される。一部の実施形態では、RZF及びRZF’のうちの一方は、C1~C8アルキル、C1~C8ヒドロキシアルキル、C1~C8アミノアルキル、(C1~C4アルキルアミノ)-C1~C8アルキル-、N,N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N,N-ジ(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)-C1~C8アミノアルキル、C1~C8アルキル-C(O)-、C1~C8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C1~C8アミノアルキル-C(O)-、C3~C10シクロアルキル、(C3~C10シクロアルキル)-C1~C4アルキル-、C3~C10ヘテロシクロアルキル、(C3~C10ヘテロシクロアルキル)-C1~C4アルキル-、フェニル、フェニル-C1~C4アルキル-、ジフェニル-C1~C4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1~C4アルキル-からなる群から選択され、他方は、H、C1~C8アルキル、C1~C8ヒドロキシアルキル、C1~C8アミノアルキル、(C1~C4アルキルアミノ)-C1~C8アルキル-、N,N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N,N-ジ(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)-C1~C8アミノアルキル、C1~C8アルキル-C(O)-、C1~C8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C1~C8アミノアルキル-C(O)-、C3~C10シクロアルキル、(C3~C10シクロアルキル)-C1~C4アルキル-、C3~C10ヘテロシクロアルキル、(C3~C10ヘテロシクロアルキル)-C1~C4アルキル-、フェニル、フェニル-C1~C4アルキル-、ジフェニル-C1~C4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1~C4アルキル-からなる群から選択される。一部の実施形態では、RZF及びRZF’は両方とも、C1~C8アルキル、C1~C8ヒドロキシアルキル、C1~C8アミノアルキル、(C1~C4アルキルアミノ)-C1~C8アルキル-、N,N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N,N-ジ(C1~C4アルキル)アミノ-C1~C8アルキル-、N-(C1~C4ヒドロキシアルキル)-C1~C8アミノアルキル、C1~C8アルキル-C(O)-、C1~C8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C1~C8アミノアルキル-C(O)-、C3~C10シクロアルキル、(C3~C10シクロアルキル)-C1~C4アルキル-、C3~C10ヘテロシクロアルキル、(C3~C10ヘテロシクロアルキル)-C1~C4アルキル-、フェニル、フェニル-C1~C4アルキル-、ジフェニル-C1~C4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1~C4アルキル-からなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、RZFまたはRZF’のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びヘテロアリール部分は、ハロゲン、C1~C4アルキル、-OH、-OC1~C4アルキル、-NH2、-NHC1~C4アルキル、及び-N(C1~C4アルキル)2からなる群から独立して選択される0~3つの置換基と置換される。
一部の実施形態では、RZF及びRZF’は、各々に結合している窒素原子と合わさって、ハロゲン、C1~C4アルキル、-OH、-OC1~C4アルキル、-NH2、-NHC1~C4アルキル、及び-N(C1~C4アルキル)2からなる群から選択される0~3つの置換基を有する、5員、6員、または7員環を形成する。
一部の実施形態では、Dは、AMDCPT:
の構造を組み込む。
一部の実施形態では、Dは、エクサテカン:
の構造を組み込む。
一部の実施形態では、Dは、イリノテカン:
の構造を組み込む。
一部の実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートまたは薬物リンカー化合物のカンプトテシン薬物単位は、該コンジュゲートまたは薬物リンカー化合物のリンカー単位から、以下のようなD
1aもしくはD
1b:
の構造を有するカンプトテシン遊離薬物、またはその塩のアミンまたはヒドロキシルへの共有結合を介して、カンプトテシン薬物を組み込み、式中、短剣符が、Dから薬物リンカー部分への共有結合部位を示し、
R
Zb1が、H、ハロゲン、C
1~C
6アルキル、C
1~C
6ハロアルキル、C
1~C
6アルケニル、(C
6~C
12アリール)-C
1~C
6アルケニル-(-OR
Zaと任意選択で置換される)、-OR
Za、-NHR
Za、及び-SR
Zaからなる群から選択されるか、またはR
Zb2もしくはR
Zb5及び介在原子と合わさって、5員もしくは6員のカルボシクロまたはヘテロシクロを形成し、
R
Zb2が、H、ハロゲン、C
1~C
6アルキル、C
1~C
6ハロアルキル、-OR
Za、-NHR
Za、及び-SR
Zaからなる群から選択されるか、またはR
Zb1もしくはR
Zb3及び介在原子と合わさって、5員もしくは6員のカルボシクロまたはヘテロシクロを形成し、
R
Zb3が、H、ハロゲン、C
1~C
6アルキル、C
1~C
6ハロアルキル、-OR
Za、-NHR
Za、及び-SR
Zaからなる群から選択されるか、またはR
Zb2もしくはR
Zb4及び介在原子と合わさって、5員もしくは6員のカルボシクロまたはヘテロシクロを形成し、
R
Zb4が、Hまたはハロゲンからなる群から選択されるか、またはR
Zb3及び介在原子と合わさって、5員もしくは6員のカルボシクロまたはヘテロシクロを形成し、
各R
Zb5及びR
Zb5’が独立して、H、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8ヒドロキシアルキル、C
1~C
8アミノアルキル、(C
1~C
4アルキルアミノ)-C
1~C
8アルキル-、N,N-(C
1~C
4ヒドロキシアルキル)(C
1~C
4アルキル)アミノ-C
1~C
8アルキル-、N,N-ジ(C
1~C
4アルキル)アミノ-C
1~C
8アルキル-、N-(C
1~C
4ヒドロキシアルキル)-C
1~C
8アミノアルキル-、C
1~C
8アルキル-C(O)-、C
1~C
8ヒドロキシアルキル-C(O)-、C
1~C
8アミノアルキル-C(O)-、C
3~C
10シクロアルキル、(C
3~C
10シクロアルキル)-C
1~C
4アルキル-、C
3~C
10ヘテロシクロアルキル、(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-C
1~C
4アルキル-、フェニル、フェニル-C
1~C
4アルキル-、ジフェニル-C
1~C
4アルキル-、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C
1~C
4アルキル-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-C
1~C
8アミノアルキル-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-N-(C
1~C
4アルキル)アミノ-C
1~C
8アルキル-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-C
1~C
8アルキル-、C
1~C
4アルキル-SO
2~C
1~C
8アルキル-、NH
2-SO
2-C
1~C
8アルキル-、(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-C
1~C
4ヒドロキシアルキル-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-(C
3~C
10ヘテロシクロアルキル)-C
1~C
8アルキル-、フェニル-C(O)-、フェニル-SO
2-、ならびにC
1~C
8ヒドロキシアルキル-C
3~C
10ヘテロシクロアルキル(hetercycloalkyl)-からなる群から選択されるか、または
R
Zb5及びR
Zb5’が、それらに結合している窒素原子と合わさって、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、-OH、-OC
1~C
4アルキル、-NH
2、-NH-C
1~C
4アルキル、-N(C
1~C
4アルキル)
2、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-NH-、C
1~C
6アルコキシ-C(O)-C
1~C
8アミノアルキル-、及びC
1~C
8アミノアルキルからなる群から独立して選択される0~3つの置換基を有する、5員、6員、もしくは7員環を形成するか、または
R
Zb5’が、Hであり、R
Zb5が、R
Zb1及び介在原子と合わさって、5員もしくは6員のカルボシクロもしくはヘテロシクロを形成し、
R
Zb1、R
Zb2、R
Zb3、R
Zb4、R
Zb5、及びR
Zb5’のシクロアルキル、カルボシクロ、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロ、フェニル、及びヘテロアリール部分が、ハロゲン、C
1~C
4アルキル、-OH、-OC
1~C
4アルキル、-NH
2、-NHC
1~C
4アルキル、及び-N(C
1~C
4アルキル)
2からなる群から独立して選択される0~3つの置換基と置換され、
各R
Zaが独立して、H、C
1~C
6アルキル、及びC
1~C
6ハロアルキルからなる群から選択される。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb1、RZb2、RZb3、及びRZb4は各々、水素である。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb1、RZb2、及びRZb4は、水素であり、RZ3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rb3は、フルオロである。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb2、RZb3、及びRZb4は、水素であり、RZ3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb1は、フルオロである。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb2及びRZb4は、水素であり、RZb1及びRZb3は両方とも、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb1及びRZb3は両方とも、フルオロである。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb1、RZb3、及びRZb4は、水素であり、RZb2は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、ハロゲン、-ORZa、または-SRZaである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルまたはハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシである。一部の実施形態では、RZb2は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、クロロである。一部の実施形態では、RZb2は、ブロモである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6ハロアルキルである。一部の実施形態では、RZb2は、トリフルオロメチルである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6ハロアルキルチオである。一部の実施形態では、RZb2は、トリフルオロメチルチオである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルである。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb1及びRZb4は、水素であり、RZb2は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、ハロゲン、-ORZa、または-SRZaであり、RZb3は、C1~C6アルキルまたはハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキル、C1~C6アルコキシ、ハロゲン、またはヒドロキシであり、RZb3は、C1~C6アルキルまたはハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、Rb2は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルである。一部の実施形態では、RZb3は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb3は、メチルである。一部の実施形態では、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルであり、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルコキシであり、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシであり、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2及びRZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2及びRZb3は両方とも、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、ハロゲンであり、RZb3は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb2は、フルオロであり、RZb3は、メチルである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルであり、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルであり、RZb3は、フルオロである。
式D1aまたは式D1bの一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキル、C1~C6ハロアルキル、ハロゲン、-ORZa、または-SRZaであり、RZb1及びRZb3の両方は独立して、C1~C6アルキル、ハロゲン、C1~C6アルケニル、(C6~C12アリール)-C1~C6アルケニル-(-ORZaと任意選択で置換される)、または-ORZaからなる群から選択され、RZb4は、水素である。一部の実施形態では、RZb1は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb1は、メチルである。一部の実施形態では、RZb1は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb1は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb1は、クロロである。一部の実施形態では、RZb1は、ブロモである。一部の実施形態では、RZb1は、-ORZaと任意選択で置換される、(C6~C12アリール)-C1~C6アルケニル-である。一部の実施形態では、RZb1は、4-メトキシスチリルである。一部の実施形態では、RZb1は、C1~C6アルケニルである。一部の実施形態では、RZb1は、ビニルである。一部の実施形態では、RZb1は、1-メチルビニルである。一部の実施形態では、RZb1は、1-メチルビニルである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルである。一部の実施形態では、RZb3は、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb3は、メチルである。一部の実施形態では、RZb3は、エチルである。一部の実施形態では、RZb3は、C1~C6アルコキシである。一部の実施形態では、RZb3は、メトキシである。一部の実施形態では、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb3は、クロロである。一部の実施形態では、RZb3は、ブロモである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルキルであり、RZb1及びRZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb1及びRZb3は両方とも、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb1は、フルオロであり、RZb3は、ブロモである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb1は、ブロモであり、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb1は、クロロであり、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メチルであり、RZb1は、フルオロであり、RZb3は、クロロである。一部の実施形態では、RZb2は、C1~C6アルコキシであり、RZb1及びRZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシであり、RZb1及びRb3は両方とも、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシであり、RZb1は、ブロモであり、RZb3は、フルオロである。一部の実施形態では、RZb2は、メトキシであり、RZb1は、フルオロであり、RZb3は、ブロモである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルであり、RZb1及びRZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb2は、ヒドロキシルであり、RZb1及びRb3は両方とも、フルオロである。一部の実施形態では、RZb1は、ハロゲンであり、RZb2及びRZb3は両方とも、C1~C6アルキルである。一部の実施形態では、RZb1は、フルオロであり、RZb2及びRZb3は両方とも、メチルである。一部の実施形態では、RZb1は、フルオロであり、RZb2は、メチルであり、RZb3は、エチルである。一部の実施形態では、RZb1及びRZb2は両方とも、C1~C6アルキルであり、RZb3は、ハロゲンである。一部の実施形態では、RZb1及びRZb2は両方とも、メチルであり、RZb3は、フルオロである。
式D
1aまたは式D
1bの一部の実施形態では、R
Zb1は、R
Zb2及び介在原子と合わさって、5員または6員のカルボシクロまたはヘテロシクロ環を形成する。一部の実施形態では、薬物は、以下のような式D
1a/b-I、式D
1a/b-II、または式D
1a/b-III:
の構造を有する。
式D
1aまたは式D
1bの一部の実施形態では、R
Zb2は、R
Zb3及び介在原子と合わさって、5員または6員のカルボシクロまたはヘテロシクロ環を形成し、1個または複数の水素が、ジュウテリウムと任意選択で置き換えられる。一部の実施形態では、薬物は、以下のような式D
1a/b-IV、D
1a/b-V、D
1a/b-VI、D
1a/b-VII、D
1a/b-VIIIまたはD
1a/b-IX:
の構造を有する。
式D1の一部の実施形態では、RZb5及びRZb5’は両方とも、Hである。一部の実施形態では、RZb5は、C1~C6アルキル(例えば、メチル、エチル)であり、RZb5’は、Hである。
式D
1aまたは式D
1bの一部の実施形態では、R
Zb1は、R
Zb5及び介在原子と合わさって、5員または6員のカルボシクロまたはヘテロシクロ環を形成する。一部の実施形態では、薬物は、以下のような式D
1a/b-X:
の構造を有する。
一部の実施形態では、Dは、DNA副溝結合剤の構造を組み込む。一部の実施形態では、Dは、以下の構造を有するピロロベンゾジアゼピン(PBD)化合物の構造を組み込む。
一部の実施形態では、Dは、DNA副溝結合剤である薬物PBD二量体を組み込むPBD薬物単位であり、式X:
の一般構造、またはその塩を有し、式中、点線が、互変異性体としての二重結合を表し、R
Z2”が、式XI:
のものであり、式中、波線が、式Xの構造の残部への共有結合部位を示し、Ar
Zが、任意選択で置換されるC
5-7アリーレンであり、X
Zaが、リンカー単位へのコンジュゲーションのための反応性基または活性化可能な基からのものであり、X
Zaが、-O-、-S-、-C(O)O-、-C(O)-、-NHC(O)-、及び-N(R
ZN)-(式中、R
ZNは、HまたはC
1~C
4アルキルである)、及び(C
2H
4O)
mzCH
3(式中、下付き文字mzは、1、2、または3である)を含む群から選択され、
Q
Z1が、単結合であり、Q
Z2が、単結合もしくは-Z
Z-(CH
2)
nz-(式中、Z
Zは、単結合、O、S、及びNHからなる群から選択され、下付き文字nzは、1、2、または3である)であるか、または(ii)Q
Z1が、-CH=CH-であり、Q
Z2が、単結合であるかのいずれかであり、
R
Z2’が、任意選択で置換されるC
1~C
4アルキルであるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、C
1~C
6エーテル、C
1~C
7アルキル、C
3~C
7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C
1~C
3アルキレンからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で、特に、点線がR
Z2’への単結合を示すような1つの置換基で任意選択で置換される、C
5-10アリール基であるか、あるいはR
Z2’が、点線がR
Z2’への二重結合を示す、任意選択で置換されるC
1~C
4アルケニレンであり、R
Z6”及びR
Z9”が独立して、H、R
Z、OH、OR
Z、SH、SR
Z、NH
2、NHR
Z、NR
ZR
Z’、ニトロ、Me
3Sn、及びハロからなる群から選択され、R
Z7”が、H、R
Z、OH、OR
Z、SH、SR
Z、NH
2、NHR
Z、NR
ZR
Z’、ニトロ、Me
3Sn、及びハロからなる群から選択され、R
Z及びR
Z’が独立して、任意選択で置換されるC
1~C
12アルキル、任意選択で置換されるC
3~C
20ヘテロシクリル、及び任意選択で置換されるC
5~C
20アリールからなる群から選択され、
R
Z10”が、Hであり、R
Z11”が、OHもしくはOR
ZA(式中、R
ZAは、C
1~C
4アルキルである)であるか、(b)R
Z10”及びR
Z11”が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか、または(c)R
Z10”が、Hであり、R
Z11”が、SO
zM
Z(式中、下付き文字zは、2または3であり、M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンである)であるか、または(d)R
Z10’、R
Z11’、及びR
Z10”が各々、Hであり、R
Z11”が、SO
zM
Zであるか、またはR
Z10’及びR
Z11’が各々、Hであり、R
Z10”及びR
Z11”が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか、またはR
Z10”、R
Z11”、及びR
Z10’が各々、Hであり、R
Z11’が、SO
zM
Zであるか、またはR
Z10”及びR
Z11”が各々、Hであり、R
Z10’及びR
Z11’が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか(式中、下付き文字zは、2または3であり、M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンである)のいずれかであり、
R
Z”が、C
3-12アルキレン基であり、この基の炭素鎖が、1個もしくは複数のヘテロ原子によって、特にO、S、もしくはNR
ZN2(式中、R
ZN2は、HまたはC
1~C
4アルキルである)のうちの1つによって、及び/または芳香族環によって、特にベンゼンもしくはピリジンのうちの1つによって任意選択で中断され、Y
Z及びY
Z’が、O、S、及びNHからなる群から選択され、R
Z6’、R
Z7’、R
Z9’が、それぞれR
Z6”、R
Z7”、及びR
Z9”と同じ群から選択され、R
Z10’及びR
Z11’が、それぞれR
Z10”及びR
Z11”と同じであり、ここで、R
Z11”及びR
Z11’が、SO
zM
Zである場合、各M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンであるか、または一緒に、薬学的に許容される二価のカチオンを表すかのいずれかである。
一部の実施形態では、DNA副溝結合剤であるPBD二量体を組み込むPBD薬物単位は、式XIまたはXII:
の一般構造、またはその塩を有し、式中、点線が、互変異性体としての二重結合を示し、Qが、式XIV:
のものであり、式中、波線が、いずれかの配向でのY
Z’及びY
Zへの共有結合部位を示し、Arが、X
Zaで置換されたC
5-7アリーレン基であり、さもなければ任意選択で置換され、式中、X
Zaが、リンカー単位へのコンジュゲーションのための活性化可能な基からのものであり、X
Zaが、-O-、-S-、-C(O)O-、-C(O)-、-NHC(O)-、及び-N(R
ZN)-(式中、R
ZNは、HまたはC
1~C
4アルキルである)、及び(C
2H
4O)
mzCH
3(式中、下付き文字mは、1、2、または3である)を含む群から選択され、
Q
Z1が、単結合であり、Q
Z2が、単結合もしくは-(CH
2)
nz-(式中、下付き文字nzは、1、2、または3である)であるか、または(ii)Q
Z1が、-CH=CH-であり、Q
Z2が、単結合もしくは-CH=CH-であるかのいずれかであり、
R
Z2’が、任意選択で置換されるC
1~C
4アルキルであるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、C
1~C
6エーテル、C
1~C
7アルキル、C
3~C
7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C
1~C
3アルキレンからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で、特に、点線がR
Z2’への単結合を示すような1つの置換基で任意選択で置換される、C
5-10アリール基であるか、あるいはR
Z2’が、点線がR
Z2’への二重結合を示す、任意選択で置換されるC
1~C
4アルケニレンであり、
R
Z2”が、任意選択で置換されるC
1~C
4アルキルであるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、C
1~C
6エーテル、C
1~C
7アルキル、C
3~C
7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C
1~C
3アルキレンからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で、特に1つのかかる置換基で任意選択で置換される、C
5-10アリール基であり、R
Z6”及びR
Z9”が独立して、H、R
Z、OH、OR
Z、SH、SR
Z、NH
2、NHR
Z、NR
ZR
Z’、ニトロ、Me
3Sn、及びハロからなる群から選択され、R
Z7”が、H、R
Z、OH、OR、SH、SR
Z、NH
2、NHR
Z、NR
ZR
Z’、ニトロ、Me
3Sn、及びハロからなる群から選択され、R
Z及びR
Z’が独立して、任意選択で置換されるC
1~C
12アルキル、任意選択で置換されるC
3~C
20ヘテロシクリル、及び任意選択で置換されるC
5~C
20アリールからなる群から選択され、
R
Z10”が、Hであり、R
Z11”が、OHもしくはOR
ZA(式中、R
ZAは、C
1~C
4アルキルである)であるか、または(b)R
Z10”及びR
Z11”が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか、または(c)R
Z10”が、Hであり、R
Z11”が、SO
zM
Z(式中、下付き文字zは、2または3であり、M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンである)であるか、または(d)R
Z10’、R
Z11’、及びR
Z10”が各々、Hであり、R
Z11”が、SO
zM
Zであるか、またはR
Z10’及びR
Z11’が各々、Hであり、R
Z10”及びR
Z11”が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか、またはR
Z10”、R
Z11”、及びR
Z10’が各々、Hであり、R
Z11’が、SO
zM
Zであるか、またはR
Z10”及びR
Z11”が各々、Hであり、R
Z10’及びR
Z11’が、それらに結合している窒素原子と炭素原子との間で窒素-炭素二重結合を形成するか(式中、下付き文字zは、2または3であり、M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンである)のいずれかであり、
Y
Z及びY
Z’が、O、S、及びNHからなる群から選択され、R
Z”が、1つまたは複数の任意選択的な置換基を表し、R
Z6’、R
Z7’、R
Z9’が、それぞれR
Z6”、R
Z7”、及びR
Z9”と同じ群から選択され、R
Z10’及びR
Z11’が、それぞれR
Z10”及びR
Z11”と同じであり、ここで、R
Z11”及びR
Z11’が、SO
zM
Zである場合、各M
Zは、薬学的に許容される一価のカチオンであるか、または一緒に、薬学的に許容される二価のカチオンを表すかのいずれかである。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式X、式XII、または式XIIIの一般構造を有し、式中、1つのRZ7”が、H、OH、及びORZ(式中、RZは、この式の各々に関して先に定義した通りである)からなる群から選択されるか、またはC1-4アルキルオキシ基であり、特にRZ7”は、-OCH3である。一部の実施形態では、YZ及びYZ’は、Oであり、RZ9”は、Hであるか、またはRZ6”は、H及びハロからなる群から選択される。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式Xの一般構造を有し、式中、ArZが、フェニレンであり、XZaが、-O-、-S-、及び-NH-からなる群から選択され、QZ1が、単結合であり、式XIIの一部の実施形態では、ArZは、フェニレンであり、XZは、-O-、-S-、及び-NH-からなる群から選択され、QZ1-CH2-及びQZ2は、-CH2-である。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式Xの一般構造を有し、式中、XZaが、NHである。一部の実施形態では、PBD薬物単位は、式Xのものであり、式中、QZ1が、単結合であり、QZ2が、単結合である。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式X、式XII、または式XIIIの一般構造を有し、式中、RZ2’が、点線がRZ2’への単結合を示すような、任意選択で置換されるC5-7アリール基であり、存在する場合、置換基が独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、C1-7アルコキシ、C5-20アリールオキシ、C3-20ヘテロシクリルオキシ(heterocyclyoxy)、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレンからなる群から選択され、式中、C1-7アルコキシ基が、アミノ基で任意選択で置換され、C3-7ヘテロシクリル基がC6窒素含有ヘテロシクリル基である場合、それは、C1-4アルキル基で任意選択で置換される。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式X、式XI、または式XIIの一般構造を有し、式中、ArZが、置換される場合に1~3つのかかる置換基を有する、任意選択で置換されるフェニルである。
一部の実施形態では、PBD二量体は、式X、式XI、または式XIIの一般構造を有し、式中、RZ10”及びRZ11”が、窒素-炭素二重結合を形成し、及び/またはRZ6’、RZ7’、RZ9’、及びYZ’が、それぞれRZ6”、RZ7”、RZ9”、及びYZと同じである。
一部の実施形態では、PBD薬物単位は、
の構造、またはその塩を有し、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、PBD薬物単位は、
の構造、またはその塩を有し、式中、短剣符が、薬物単位から薬物リンカー化合物または抗体-薬物コンジュゲートにおけるリンカー単位への結合点を表す。
一部の実施形態では、薬物単位は、アントラサイクリン化合物の構造を組み込む。理論に拘束されるものではないが、それらの化合物の細胞傷害作用は、ある程度、トポイソメラーゼ阻害にも起因し得る。それらの実施形態のうちの一部では、アントラサイクリン化合物は、Minotti,G.,et al.,“Anthracyclins:molecular advances and pharmacologic developments in antitumor activity and cardiotoxicity”Pharmacol Rev.(2004)56(2):185-229に開示される構造を有する。一部の実施形態では、アントラサイクリン化合物は、ドキソルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ドキソルビシンプロピルオキサゾリン(DPO)、モルホリノ-ドキソルビシン、またはシアノモルホリノ-ドキソルビシンである。
一部の実施形態では、薬物単位(D)は、細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、1~100nMの範囲の細胞分裂阻害活性を有する化合物からのものである。一部の実施形態では、薬物単位(D)は、細胞傷害性薬剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、細胞傷害活性について1~100nMの範囲のIC50値を有する細胞傷害性薬剤からのものである。ADCが細胞株に対して細胞分裂阻害または細胞傷害効果を発揮するかどうかを決定するためのいくつかの方法が存在する。ADCが細胞株に対して細胞分裂阻害または細胞傷害効果を発揮するかどうかを決定するための1つの例では、チミジン取り込みアッセイが使用される。例えば、96ウェルプレートの5,000細胞/ウェルの密度の細胞を72時間の期間にわたって培養し、72時間の期間のうち最後の8時間、0.5μCiの3H-チミジンに曝露し、培養物の細胞内への3H-チミジンの取り込みをADCの存在及び不在下で測定する。培養物の細胞が、同じ条件下であるがADCに接触させずに培養した同じ細胞株の細胞と比較して、低減された3H-チミジン取り込みを有する場合、ADCは、細胞株に対して細胞分裂阻害または細胞傷害効果を有する。
別の例では、ADCが細胞株に対して細胞分裂阻害または細胞傷害効果を発揮するかどうかを決定するために、細胞内でニュートラルレッド、トリパンブルー、またはALAMAR(商標)ブルー等の色素の取り込みを決定することによって細胞生存率を測定する(例えば、Page et al.,1993,Intl.J.of Oncology 3:473-476を参照されたい)。かかるアッセイでは、色素を含有する培地中で細胞をインキュベートし、細胞を洗浄し、色素の細胞取り込みを反映する残っている色素を分光光度測定により測定する。タンパク質結合色素スルホローダミンB(SRB)は、細胞傷害作用を測定するのに有用である(Skehan et al.,1990,J.Nat’l Cancer Inst.82:1107-12)。好ましいADCには、細胞株に対して1000ng/mL未満、例えば、500ng/mL未満、100ng/ml未満、または50未満もしくはさらには10ng/mL未満のIC50値(50%の細胞の殺傷をもたらすmAB濃度として定義される)を有するものが含まれる。
一部の実施形態では、Dは、DARが8である、インビトロでは十分な活性をもつADCを提供することが予想されない細胞効力を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。
一部の実施形態では、Dは、親水性の細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである(すなわち、Dは、cLogP≦1を有する)。一部の実施形態では、Dは、疎水性の細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである(すなわち、Dは、cLogP>1を有する)。一部の実施形態では、Dは、約-3~約3、例えば、約-3、約-2.5、約-2、約-1.5、約-1、約-0.5、約0、約0.5、約1、約1.5、約2、約2.5、約3、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約-3~約1、例えば、約-3、約-2.5、約-2、約-1.5、約-1、約-0.5、約0、約0.5、約1、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約-1~約1、例えば、約-1、約-0.75、約-0.5、約-0.25、約0、約0.25、約0.5、約0.75、約1、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約0~約1、例えば、約0、約0.1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約1~約6、例えば、約1、約1.5、約2、約2.5、約3、約3.5、約4、約4.5、約5、約5.5、約6、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約3~約6、例えば、約3、約3.5、約4、約4.5、約5、約5.5、約6、またはこれらの間の任意の値のcLogPを有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。
一部の実施形態では、Dは、約80Å2~約150Å2、例えば、約80Å2、約90Å2、約100Å2、約110Å2、約120Å2、約130Å2、約140Å2、約150Å2、またはこれらの間の任意の値の極性表面積を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約80Å2~約120Å2、例えば、約80Å2、約90Å2、約100Å2、約110Å2、約120Å2、またはこれらの間の任意の値の極性表面積を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約90Å2~約130Å2、例えば、約90Å2、約100Å2、約110Å2、約120Å2、約130Å2、またはこれらの間の任意の値の極性表面積を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約110Å2~約150Å2、例えば、約110Å2、約120Å2、約130Å2、約140Å2、約150Å2、またはこれらの間の任意の値の極性表面積を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、約130Å2~約150Å2、例えば、約130Å2、約140Å2、約150Å2、またはこれらの間の任意の値の極性表面積を有する、細胞傷害性薬剤または細胞分裂阻害剤からのものである。
一部の実施形態では、Dは、ゲムシタビン等のDNA複製阻害剤、またはMMAE、もしくはMMAF等のチューブリン妨害剤からのものである。一部の実施形態では、Dは、ゲムシタビンからのものである。一部の実施形態では、Dは、MMAEからのものである。一部の実施形態では、Dは、MMAFからのものである。一部の実施形態では、Dは、NAMPT阻害剤等のATP産生の阻害剤からのものである。
一部の実施形態では、Dは、以下の式:
を有するNAMPT阻害剤からのものであり、
式中、Dが、aaまたはbb窒素原子にてL
2に共有結合している。
薬物-リンカー化合物
一部の実施形態では、Dは、L1(M及びL2が両方とも不在である場合)、M(L2が不在である場合)、またはL2と結合を形成する原子を有する。一部の実施形態では、L1、M、またはL2と結合を形成するDからの原子は、窒素原子である。一部の実施形態では、L1、M、またはL2と結合を形成するDからの原子は、結合を形成した際に四級化される窒素原子である。一部の実施形態では、L1、M、またはL2と結合を形成するDからの原子は、チオール基からの硫黄原子である。一部の実施形態では、L1、M、またはL2と結合を形成するDからの原子は、ヒドロキシル基からの酸素原子である。一部の実施形態では、ヒドロキシル基は、遊離薬物中に存在する。一部の実施形態では、ヒドロキシル基は、遊離薬物中に存在するカルボニル基の還元によって生成される。一部の実施形態では、L1、M、またはL2と結合を形成するDからの原子は、結合を形成する前には遊離薬物中のカルボニル基であった、ヒドロキシル基に結合した炭素原子である。一部の実施形態では、Dは、カルボン酸基を介してL1、M、またはL2と結合を形成する。
一部の実施形態では、Dは、生理的pHで負に帯電している官能基、例えば、カルボン酸またはリン酸を含む。一部の実施形態では、Dは、生理的pHで正に帯電している官能基、例えば、アミンを含む。一部の実施形態では、Dが生理的pHで負に帯電した官能基を含む場合、L1(M及びL2が両方とも不在である場合)、M(L2が不在である場合)、またはL2(存在する場合)は、生理的pHで正に帯電している官能基を含む。一部の実施形態では、Dが生理的pHで正に帯電した官能基を含む場合、L1(M及びL2が両方とも不在である場合)、M(L2が不在である場合)、またはL2(存在する場合)は、生理的pHで負に帯電している官能基を含む。一部の実施形態では、Dは、生理的pHで非荷電である。一部の実施形態では、Dは、生理的pHでゼロの正味電荷を有する。一部の実施形態では、Dが非荷電であるか、または生理的pHでゼロの正味電荷を有する場合、L1(M及びL2が両方とも不在である場合)、M(L2が不在である場合)、またはL2(存在する場合)は、生理的pHで非荷電であるか、またはゼロの正味電荷を有する。
一部の実施形態では、各L2-Dは、非荷電であるか、または生理的pHでゼロの正味電荷を有する。一部の実施形態では、各L2-Dは、生理的pHで荷電種を有しない(すなわちは、非荷電である)。一部の実施形態では、各L2-Dは、生理的pHで双性イオン性である。一部の実施形態では、各L2-Dは、カルボキシレート及びアンモニウム含有部分を含む。一部の実施形態では、アンモニウム含有部分は、第四級アンモニウム含有部分である。一部の実施形態では、第四級アンモニウム含有部分は、ピリジニウムである。一部の実施形態では、L2は、アニオン性であり、Dは、カチオン性である。一部の実施形態では、L2は、カルボキシレート含有部分を含み、Dは、アンモニウム含有部分を含む。
一部の実施形態では、各L1-(M)x-(D)y(L2が不在である場合)は、生理的pHで荷電種を有しない。一部の実施形態では、各L1-(M)x-(D)y(L2が不在である場合)は、生理的pHで双性イオン性である。一部の実施形態では、各L1-(M)x-(D)y(L2が不在である場合)は、カルボキシレート及びアンモニウム含有部分を含む。一部の実施形態では、アンモニウム含有部分は、第四級アンモニウム含有部分である。一部の実施形態では、第四級アンモニウム部分は、ピリジニウムである。一部の実施形態では、L1-(M)xは、アニオン性であり、Dは、カチオン性である。一部の実施形態では、L1-(M)xは、カルボキシレート含有部分を含み、Dは、アンモニウム含有部分を含む。
一部の実施形態では、各L1-D(M及びL2が不在である場合)は、生理的pHで荷電種を有しない。一部の実施形態では、各L1-D(M及びL2が不在である場合)は、生理的pHで双性イオン性である。一部の実施形態では、各L1-D(M及びL2が不在である場合)は、カルボキシレート及びアンモニウム含有部分を含む。一部の実施形態では、アンモニウム部分は、第四級アンモニウム部分である。一部の実施形態では、第四級アンモニウム含有部分は、ピリジニウムである。一部の実施形態では、L1は、アニオン性であり、Dは、カチオン性である。一部の実施形態では、L1は、カルボキシレート含有部分を含み、Dは、アンモニウム含有部分を含む。
薬物をリンカーに連結するための一般的手順は、当該技術分野で既知である。例えば、米国特許第8,163,888号、同第7,659,241号、同第7,498,298号、米国公開第US20110256157号、及び国際公開第WO2011023883号、及び同第WO2005112919号を参照されたく、同文献の各々は、特に前述の一般的手順に関して参照により本明細書に援用される。
一部の実施形態では、Dは、生理的pHで+1の電荷を有し、L
2は、
からなる群から選択され、式中、ddが、Dへの共有結合点であり、R
g1が、ハロゲン、-CN、または-NO
2である。
一部の実施形態では、Dは、生理的pHで非荷電であり、L
2は、
からなる群から選択され、式中、ddが、Dへの共有結合点であり、R
g1が、ハロゲン、-CN、または-NO
2である。
一部の実施形態では、L
2は、
からなる群から選択され、式中、R
g1が、ハロゲン、-CN、または-NO
2であり、D
*が、D部分の一部であるカチオンであり、ddが、Dの残りへの共有結合点を表し、D(D
*を含む)が、生理的pHで+1の電荷を有する。
一部の実施形態では、D
*は、ピリジニウムである。例えば、D
*は、
であり得る。
一部の他の実施形態では、D
*は、
であり、式中、各R
d1が独立して、C
1-6アルキルである。
一部の実施形態では、L
2は、
からなる群から選択され、式中、R
g1が、ハロゲン、-CN、または-NO
2であり、D
*が、D部分の一部であるカチオンであり、ddが、Dの残りへの共有結合点を表し、D(D
*を含む)が、生理的pHで双性イオン性である。
本明細書に記載のADCの一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1~64:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1~16:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1~32:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1~64:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1~32:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、32:1~64:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、32:1である。一部の実施形態では、D対Abの比は、64:1である。
本明細書に記載のADCの一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1であり、下付き文字yは、4であり、下付き文字pは、2である。一部の実施形態では、D対Abの比は、8:1であり、下付き文字yは、2であり、下付き文字pは、4である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1であり、下付き文字yは、8であり、下付き文字pは、2である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1であり、下付き文字yは、4であり、下付き文字pは、4である。一部の実施形態では、D対Abの比は、16:1であり、下付き文字yは、2であり、下付き文字pは、8である。
ポリエチレングリコール(PEG)単位
多分散PEG、単分散PEG、及び個別的なPEGを使用して、本明細書に記載のADC及びその中間体を作製することができる。多分散PEGは、サイズ及び分子量が不均一な混合物であるが、一方で、単分散PEGは典型的には、不均一な混合物から精製され、したがって単一の鎖長及び分子量を提供する。個別的なPEGは、段階的に合成され、重合プロセスを介するものではない。個別的なPEGは、規定の指定される鎖長を有する単一分子を提供する。PEG単位の-CH2CH2O-サブユニットの数は、例えば、2~72、8~24、または12~24の範囲であり、それぞれPEG2~PEG72、PEG8~PEG24、及びPEG12~PEG24と称される。
本明細書で提供されるPEG(PEG単位とも称される)は、1つまたは複数のポリエチレングリコール鎖を含む。ポリエチレングリコール鎖は、例えば、線状、分岐状、または星型の構成で一緒に連結される。典型的には、PEG単位のポリエチレングリコール鎖のうちの少なくとも1つは、ADCの構成要素上の適切な部位(例えば、L)への共有結合のために一端が誘導体化される。ADCへの例示的な結合は、条件付きで切断可能でない結合を用いるか、または条件付きで切断可能な結合を介するものである。例示的な結合は、アミド結合、エーテル結合、エステル結合、ヒドラゾン結合、オキシム結合、ジスルフィド結合、ペプチド結合、またはトリアゾール結合を介するものである。
一般に、PEG単位を構成するポリエチレングリコール鎖のうちの少なくとも1つは、ADCへの共有結合を提供するように官能基化される。PEG単位に対する前駆体であるポリエチレングリコール含有化合物の官能基化には、例えば、アミン、チオール、NHSエステル、マレイミド、アルキン、アジド、カルボニル、または他の官能基を介するものが含まれる。一部の実施形態では、PEG単位は、ADCへの結合を提供するか、またはポリエチレングリコール含有化合物もしくはPEGの構築の際に2つ以上のポリエチレングリコール鎖の結合を容易にする、非PEG材料(すなわち、-CH2CH2O-から構成されるのではない材料)をさらに含む。
一部の実施形態では、ADCへの結合は、条件付きで切断可能でない結合を用いる。一部の実施形態では、ADCへの結合は、エステル結合、ヒドラゾン結合、オキシム結合、またはジスルフィド結合を介するものではない。一部の実施形態では、ADCへの結合は、ヒドラゾン結合を介するものではない。本明細書に記載されるように、非荷電またはゼロの正味電荷の薬物-リンカー部分を有する高DARのADCが依然として、1つまたは複数の不満足な生物物理学的特性(複数可)を示す場合、PEG単位の追加が、これらの1つまたは複数の特性(複数可)を改善し得る。例えば、本明細書に記載され、またWO2015/057699(同文献の開示は参照によりその全体が援用される)により記載される、分岐状PEG単位。
条件付きで切断可能な結合とは、血漿中で循環している間は切断に対して実質的な感受性がないが、細胞内または腫瘍内環境においては切断に対して感受性となる結合を指す。条件付きで切断可能でない結合とは、ADCを投与される対象におけるいずれの生物学的に関連性のある環境においても切断に対して実質的な感受性のない結合である。本明細書に記載され、またWO2007/011968(同文献の開示は参照によりその全体が援用される)により記載される、グルクロニド単位のヒドラゾンの化学的加水分解、ジスルフィド結合の還元、及びペプチド結合またはグリコシド結合の酵素的切断が、条件付きで切断可能な結合の例である。
一部の実施形態では、PEG単位は、L1、M、及び/またはL2にてADCに直接結合させられる。一部の実施形態では、PEG単位の他の末端(単数または複数)は、自由端であり、テザリングされておらず(すなわち、共有結合しておらず)、一部の実施形態では、メトキシ、カルボン酸、アルコール、または他の好適な官能基の形態をとる。メトキシ、カルボン酸、アルコール、または他の好適な官能基は、PEG単位の末端ポリエチレングリコールサブユニットのためのキャップとして作用する。テザリングされていないとは、PEG単位が、そのテザリングされていない部位では、薬物単位、抗体、または薬物単位及び/または抗体への連結構成要素に共有結合させられないことを意味する。かかる配置構成は、十分な長さのPEG単位が、コンジュゲート形態にある薬物、すなわち、薬物単位(D)としての薬物に対して平行配向をとることを可能にする。理論に拘束されるものではないが、その配向は、遊離薬物が不十分な親水性度を有する事例において、コンジュゲートされた薬物の疎水性度を遮蔽し、故に、本明細書に記載されるような非荷電であるか、またはゼロの正味電荷を有する薬物リンカー部分内のマルチプレクサによって提供されるより高い負荷を容易にすると考えられる。一部の実施形態では、PEG単位における各ポリエチレングリコール鎖は、独立して選定され、例えば、同じまたは異なる化学部分(例えば、異なる分子量または数の-CH2CH2O-サブユニットをもつポリエチレングリコール鎖)であり得る。複数のポリエチレングリコール鎖を有するPEG単位が、単一の結合部位にてADCに結合させられる。当業者であれば、繰り返しポリエチレングリコールサブユニットを含むことに加えてPEG単位はまた、非PEG材料(例えば、複数のポリエチレングリコール鎖の互いの結合を容易にするため、またはADCへの結合を容易にするため)も含有し得ることを理解しよう。非PEG材料とは、PEG単位における、繰り返し-CH2CH2O-サブユニットの一部ではない原子を指す。一部の実施形態では、PEG単位は、非PEG要素を介して互いに結合した2つの単量体ポリエチレングリコール鎖を含む。本明細書で提供される他の実施形態では、PEG単位は、ADCに結合している中心コアに結合した2つの線状ポリエチレングリコール鎖を含む(すなわち、PEG単位自体が、分岐状である)。
当業者に利用可能ないくつかのPEG結合方法が存在する。例えば、Goodson,et al.(1990)Bio/Technology 8:343(部位特異的変異誘発後のグリコシル化部位でのインターロイキン-2のPEG化)、EP0401384(PEGのG-CSFへの結合)、Malik,et al.,(1992)Exp.Hematol.20:1028-1035(トレシルクロリドを使用したGM-CSFのPEG化)、ACT公開第WO90/12874号(システイン特異的mPEG誘導体を使用した組換えにより導入されたシステイン残基を含有するエリスロポエチンのPEG化)、米国特許第5,757,078号(EPOペプチドのPEG化)、米国特許第5,672,662号(生物工学的用途のためのプロピオン酸またはブタン酸と一置換されたポリ(エチレングリコール)及び関連するポリマーならびにそれらの機能的誘導体)、米国特許第6,077,939号(ペプチドのN末端アルファ-炭素のPEG化)、Veronese et al.,(1985)Appl.Biochem.Bioechnol 11:141-142(PEG-炭酸ニトロフェニル(「PEG-NPC」)またはPEG-炭酸トリクロロフェニルによるペプチドのN末端α-炭素のPEG化)、及びVeronese(2001)Biomaterials 22:405-417(ペプチド及びタンパク質PEG化に関する総説論文)。
一部の実施形態では、PEG単位は、ポリエチレングリコール含有化合物及びアミノ酸残基の反応性基を介してアミノ酸残基に共有結合させてもよい。アミノ酸残基の反応性基には、活性化PEG分子に対して反応性であるもの(例えば、遊離アミノまたはカルボキシル基)が含まれる。例えば、N末端アミノ酸残基及びリジン(K)残基は、遊離アミノ基を有し、C末端アミノ酸残基は、遊離カルボキシル基を有する。チオール基(例えば、システイン残基上に見出されるようなもの)もまた、PEGへの共有結合を形成させるための反応性基として有用である。さらに、活性化基(例えば、ヒドラジド、アルデヒド、及び芳香族-アミノ基)をポリペプチドのC末端で特異的に導入するための酵素支援による方法が記載されている(Schwarz,et al.(1990)Methods Enzymol.184:160、Rose,et al.(1991)Bioconjugate Chem.2:154、及びGaertner,et al.(1994)J.Biol.Chem.269:7224を参照されたい)。
一部の実施形態では、ポリエチレングリコール含有化合物は、異なる反応性部分を有するメトキシル化PEG(「mPEG」)を使用してアミノ基への共有結合を形成する。かかる反応性部分の非限定的な例としては、コハク酸スクシンイミジル(SS)、炭酸スクシンイミジル(SC)、mPEG-イミデート、炭酸パラ-ニトロフェニル(NPC)、プロピオン酸スクシンイミジル(SPA)、及びシアヌル酸クロリドが挙げられる。かかるmPEGの非限定的な例としては、mPEG-コハク酸スクシンイミジル(mPEG-SS)、mPEG2-コハク酸スクシンイミジル(mPEG2-SS)、mPEG-炭酸スクシンイミジル(mPEG-SC)、mPEG2-炭酸スクシンイミジル(mPEG2-SC)、mPEG-イミデート、mPEG-炭酸パラ-ニトロフェニル(mPEG-NPC)、mPEG-イミデート、mPEG2-炭酸パラ-ニトロフェニル(mPEG2-NPC)、mPEG-プロピオン酸スクシンイミジル(mPEG-SPA)、mPEG2-プロピオン酸スクシンイミジル(mPEG--SPA)、mPEG-N-ヒドロキシ-スクシンイミド(mPEG-NHS)、mPEG2-N-ヒドロキシ-スクシンイミド(mPEG2--NHS)、mPEG-シアヌル酸クロリド、mPEG2-シアヌル酸クロリド、mPEG2-リシノール(Lysinol)-NPC、及びmPEG2-Lys-NHSが挙げられる。
一部の実施形態では、ADCにおけるPEG単位の存在は、結果として得られるADCの薬物動態に対して2つの潜在的な影響を有することができる。1つ目の影響は、クリアランスの減少(及び結果的な曝露量の増加)であり、これは薬物単位(疎水性遊離薬物を含む薬物単位等)の疎水性要素の露出によって誘導される非特異的相互作用の低減に起因する。2つ目の影響は、体積及び分布速度の減少であり、これはADCの分子量の増加に起因するときもある。ポリエチレングリコールサブユニットの数を増加させることにより、コンジュゲートの流体力学半径もまた増加し、減少した拡散率を典型的にもたらす。転じて、減少した拡散率は典型的に、ADCが腫瘍に浸透する能力を減弱させる(Schmidt and Wittrup,Mol Cancer Ther 2009、8:2861-2871)。これらの2つの競合する薬物動態効果のため、ADCのクリアランスを減少させ、こうして血漿中曝露量を増加させるのに十分に大きいが、ADCが意図される標的細胞集団に到達する能力を妨害する程度までその拡散率を大幅に減弱させるほどには大きくない、PEG単位を使用することが望ましい場合がある。例えば、米国公開第2016/0310612号の実施例1、18、及び21を参照されたく、同文献は、特定の疎水性薬物-リンカー部分のためのPEG単位の最適なサイズを選択するための手法に関して、参照により本明細書に援用される。
一部の実施形態では、PEG単位は、1つまたは複数の線状ポリエチレングリコール鎖を含み、各々が少なくとも2個のサブユニット、少なくとも3個のサブユニット、少なくとも4個のサブユニット、少なくとも5個のサブユニット、少なくとも6個のサブユニット、少なくとも7個のサブユニット、少なくとも8個のサブユニット、少なくとも9個のサブユニット、少なくとも10個のサブユニット、少なくとも11個のサブユニット、少なくとも12個のサブユニット、少なくとも13個のサブユニット、少なくとも14個のサブユニット、少なくとも15個のサブユニット、少なくとも16個のサブユニット、少なくとも17個のサブユニット、少なくとも18個のサブユニット、少なくとも19個のサブユニット、少なくとも20個のサブユニット、少なくとも21個のサブユニット、少なくとも22個のサブユニット、少なくとも23個のサブユニット、または少なくとも24個のサブユニットを有する。一部の実施形態では、PEGは、総計で少なくとも8個のサブユニット、少なくとも10個のサブユニット、または少なくとも12個のサブユニットを含む。一部のかかる実施形態では、PEGは、総計で約72個以下のサブユニットを含む。一部のかかる実施形態では、PEGは、総計で約36個以下のサブユニットを含む。一部の実施形態では、PEGは、約8~約24個のサブユニットを含む(PEG8~PEG24と称される)。
一部の実施形態では、PEG単位は、総計で2~72、2~60、2~48、2~36、もしくは2~24個のサブユニット、3~72、3~60、3~48、3~36、もしくは3~24個のサブユニット、4~72、8~60、4~48、4~36、もしくは4~24個のサブユニット、5~72、5~60、5~48、5~36、もしくは5~24個のサブユニット、6~72、6~60、6~48、6~36、もしくは6~24個のサブユニット、7~72、7~60、7~48、7~36、もしくは7~24個のサブユニット、8~72、8~60、8~48、8~36、もしくは8~24個のサブユニット、9~72、9~60、9~48、9~36、もしくは9~24個のサブユニット、10~72、10~60、10~48、10~36、もしくは10~24個のサブユニット、11~72、11~60、11~48、11~36、もしくは11~24個のサブユニット、12~72、12~60、12~48、12~36、もしくは12~24個のサブユニット、13~72、13~60、13~48、13~36、もしくは13~24個のサブユニット、14~72、14~60、14~48、14~36、もしくは14~24個のサブユニット、15~72、15~60、15~48、15~36、もしくは15~24個のサブユニット、16~72、16~60、16~48、16~36、もしくは16~24個のサブユニット、17~72、17~60、17~48、17~36、もしくは17~24個のサブユニット、18~72、18~60、18~48、18~36、もしくは18~24個のサブユニット、19~72、19~60、19~48、19~36、もしくは19~24個のサブユニット、20~72、20~60、20~48、20~36、もしくは20~24個のサブユニット、21~72、21~60、21~48、21~36、もしくは21~24個のサブユニット、22~72、22~60、22~48、22~36、もしくは22~24個のサブユニット、23~72、23~60、23~48、23~36、もしくは23~24個のサブユニット、または24~72、24~60、24~48、24~36、もしくは24個のサブユニットを含む。一部の実施形態では、PEG単位は、総計で2~24個のサブユニット、2~16個のサブユニット、2~12個のサブユニット、2~8個のサブユニット、または2~6個のサブユニットを含む。
本明細書で提供される実施形態のいずれにおいても使用され得る例示的な線状PEGは、以下のようなものであり:
式中、波線が、ADCへの結合部位を示し、各下付き文字bが独立して、2~12からなる群から選択され、各下付き文字cが独立して、1~72、8~72、10~72、12~72、6~24、または8~24からなる群から選択される。一部の実施形態では、各下付き文字bは、2~6である。一部の実施形態では、各下付き文字cは、約2、約4、約8、約12、または約24である。
本明細書に記載されるように、PEG単位は、それが結果として得られるADCのクリアランスを改善するが、ADCが腫瘍に浸透する能力には顕著な影響を及ぼさないように選択され得る。ADCの薬物単位及び集合的リンカー/マルチプレクサコンジュゲートが、マレイミド誘導グルクロニドMMAE薬物単位と同等のSlogP値を有する、複数の実施形態では、PEG単位は、約8個のサブユニット~約24個のサブユニットを有する。複数の実施形態では、PEG単位は、約12個のサブユニットを有する。ADCの薬物単位及び集合的リンカー/マルチプレクサコンジュゲートが、マレイミド誘導グルクロニドMMAE薬物単位よりも大きいSlogP値を有する、複数の実施形態では、より多くのサブユニットを有するPEG単位がときには必要とされる。
一部の実施形態では、PEG単位は、約300ダルトン~約5キロダルトン、約300ダルトン~約4キロダルトン、約300ダルトン~約3キロダルトン、約300ダルトン~約2キロダルトン、約300ダルトン~約1キロダルトン、またはこれらの間の任意の値である。一部の実施形態では、PEGは、少なくとも8、10、または12個のサブユニットを有する。一部の実施形態では、PEG単位は、PEG2~PEG72、例えば、PEG2、PEG4、PEG8、PEG10、PEG12、PEG16、PEG20、PEG24、PEG28、PEG32、PEG36、PEG48、またはPEG72である。
一部の実施形態では、ADCのPEG化とは別に、ADCに他のPEGサブユニットは存在しない(すなわち、PEGサブユニットは、本明細書で提供されるコンジュゲート及びリンカーのその他の構成要素のうちのいずれの一部としても存在しない)。一部の実施形態では、PEGとは別に、8個以下、7個以下、6個以下、5個以下、4個以下、3個以下、2個以下、または1個を超えない他のポリエチレングリコール(-CH2CH2O-)サブユニットがADCに存在する(すなわち、本明細書で提供されるADCの他の構成要素における8、7、6、5、4、3、2個以下、または1個を超えない他のポリエチレングリコールサブユニット)。
PEG単位のポリエチレングリコールサブユニットに言及する場合、及び文脈に応じて、サブユニットの数は、例えば、ADCの集団及び/または多分散PEGの使用に言及する場合、平均数を表し得ることが理解されよう。
抗体
本明細書で使用される「抗体」という用語は、所望の生物学的活性を示す、無傷のモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、単一特異性抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)を網羅し、これには無傷の抗体及び抗原結合抗体断片、ならびに鎖間ジスルフィド結合のうちの1つまたは複数が破壊されているそれらの還元型が含まれるが、但し、抗原結合抗体断片が所望の数の結合した基(本明細書に記載されるリンカー(L)等)に対して必要な数の結合部位を有することを条件とする。一部の態様では、リンカーは、スクシンイミドまたは加水分解スクシンイミドを介して、還元された鎖間ジスルフィド結合のシステイン残基及び/または遺伝子操作によって導入されたシステイン残基の硫黄原子にて抗体に結合させられる。天然型の抗体は、四量体であり、2つの同一の免疫グロブリン鎖の対からなり、各対が1本の軽鎖及び1本の重鎖を有する。各対において、軽鎖及び重鎖可変ドメイン(VL及びVH)が合わせて、抗原への結合を主として担う。軽鎖及び重鎖可変ドメインは、3つの超可変領域、別称「相補性決定領域」または「CDR」が介在するフレームワーク領域からなる。軽鎖及び重鎖はまた、免疫系によって認識されるとともにそれと相互作用し得る定常領域も含有する(例えば、Janeway et al.,2001,Immuno.Biology,5th Ed.,Garland Publishing,New Yorkを参照されたい)。抗体には、任意のアイソタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、及びIgA)またはそれらのサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2)が含まれる。抗体は、任意の好適な種に由来し得る。一部の態様では、抗体は、ヒトまたはマウス起源のものであり、一部の態様では、抗体は、ヒト、ヒト化、またはキメラ抗体である。抗体は、様々な程度までフコシル化され得るか、または脱フコシル化され得る。
「無傷の抗体」は、抗原結合可変領域ならびに軽鎖定常ドメイン(CL)及び重鎖定常ドメイン、すなわち、抗体クラスに応じて適宜、CH1、CH2、CH3、及びCH4を含むものである。定常ドメインは、天然配列定常ドメイン(例えば、ヒト天然配列定常ドメイン)またはそのアミノ酸配列バリアントのいずれかである。
「抗体断片」は、その抗原結合領域すなわち可変領域を含む、無傷の抗体の一部分を含む。本開示の抗体断片は、リンカー及び/またはリンカー-薬物化合物の結合のための部位を提供する少なくとも1つのシステイン残基(天然または操作された)及び/または少なくとも1つのリジン残基(天然または操作された)を含む。一部の実施形態では、抗体断片には、Fab、Fab’、またはF(ab’)2が含まれる。
本明細書で使用される「操作されたシステイン残基」または「eCys残基」という用語は、抗体に組み込まれているシステインアミノ酸またはその誘導体を指す。それらの態様では、1つまたは複数のeCys残基が抗体に組み込まれ得、典型的には、eCys残基は、抗体の重鎖または軽鎖のいずれかに組み込まれる。一般に、eCys残基の抗体への組み込みは、システインまたはその誘導体を有する1つまたは複数のアミノ酸残基をコードするように、親抗体の核酸配列に変異を誘発させることによって実施される。好適な変異には、抗体の軽鎖または重鎖における所望の残基とシステインまたはその誘導体との置き換え、抗体の軽鎖または重鎖における所望の箇所での追加のシステインまたはその誘導体の組み込み、ならびにアミノ酸の所望の重鎖または軽鎖のN末端及び/またはC末端への追加のシステインまたはその誘導体の付加が含まれる。さらなる情報は、米国特許第9,000,130号に見出すことができ、同文献の内容は、参照によりその全体が本明細書に援用される。システイン(Cys)の誘導体には、ベータ-2-Cys、ベータ-3-Cys、ホモシステイン、及びN-メチルシステインが含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、本開示の抗体には、1つまたは複数の操作されたシステイン(eCys)残基を有するものが含まれる。一部の実施形態では、1つまたは複数のeCys残基が、システインの誘導体、例えば、ベータ-2-Cys、ベータ-3-Cys、ホモシステイン、またはN-メチル-Cysである。
一部の実施形態では、本開示の抗体には、1つまたは複数の操作されたリジン(eLys)残基を有するものが含まれる。一部の実施形態では、(本明細書に記載されるADCを形成するための)薬物-リンカー中間体とのコンジュゲーション前に、1つまたは複数の天然リジン及び/またはeLys残基が活性化される。一部の実施形態では、活性化は、スクシンイミジルエステルならびにマレイミド、ピリジルジスルフィド(pyridyldisulfidem)、及びヨードアセトアミドからなる群から選択される官能基を含む化合物に抗体を接触させることを含む。
「抗原」は、抗体が特異的に結合する実体である。
「特異的結合」及び「特異的に結合する」という用語は、抗体またはその抗体断片が、その対応する標的抗原と選択的様態で結合し、多数の他の抗原とは結合しないことを意味する。典型的には、抗体または抗体断片は、少なくとも約1×10-7M、例えば、10-8M~10-9M、10-10M、10-11M、または10-12Mの親和性で結合し、既定の抗原または密接に関連する抗原以外の非特異的抗原(例えば、BSA、カゼイン)への結合に対するその親和性よりも少なくとも2倍大きい親和性で既定の抗原に結合する。
本明細書で使用される「アミノ酸」という用語は、天然及び非天然の、タンパク質を構成するアミノ酸を指す。例示的なアミノ酸には、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、ヒスチジン、グリシン、グルタミン酸、グルタミン、フェニルアラニン、リジン、ロイシン、セリン、チロシン、トレオニン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、バリン、システイン、メチオニン、オルニチン、β-アラニン、シトルリン、セリンメチルエーテル、アスパラギン酸メチルエステル、グルタミン酸メチルエステル、ホモセリンメチルエーテル、及びN,N-ジメチルリジンが含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、抗体は、ポリクローナル抗体である。一部の実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体である。一部の実施形態では、抗体は、キメラである。一部の実施形態では、抗体は、ヒト化である。一部の実施形態では、抗体は、抗原結合断片である。
本明細書で使用される「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に同種の抗体集団から得られる抗体を指し、すなわち、その集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る天然に存在する変異の可能性を除いて同一である。モノクローナル抗体は、高度に特異的であり、単一の抗原部位に対して向けられる。「モノクローナル」という修飾語は、実質的に同種の抗体集団から得られるような抗体の特徴を示し、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするように解釈されるべきではない。
有用なポリクローナル抗体は、免疫動物の血清に由来する異種の抗体分子の集団である。有用なモノクローナル抗体は、特定の抗原決定基(例えば、がん抗原または免疫細胞抗原、タンパク質、ペプチド、炭水化物、それらの化学物質、核酸、または断片)に対する同種の抗体集団である。目的の抗原に対するモノクローナル抗体(mAb)は、培養での連続細胞株による抗体分子の産生を可能にする、当該技術分野で既知の任意の技法を使用して調製することができる。
有用なモノクローナル抗体には、ヒトモノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体、またはキメラヒト-マウス(または他の種)モノクローナル抗体が含まれるが、これらに限定されない。抗体には、完全長抗体及びその抗原結合断片が含まれる。ヒトモノクローナル抗体は、当該技術分野で既知の数多くの技法のうちのいずれによって作製されてもよい。例えば、Teng et al.,1983,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.80:7308-7312、Kozbor et al.,1983,Immunology Today 4:72-79、及びOlsson et al.,1982,Meth.Enzymol.92:3-16を参照されたい。
一部の実施形態では、抗体には、標的細胞(例えば、がん細胞抗原)に特異的に結合する抗体の機能的に活性な断片、誘導体もしくは類似体、またはがん細胞もしくはマトリックスに結合した他の抗体が含まれる。この点に関し、「機能的に活性」とは、断片、誘導体または類似体が標的細胞に特異的に結合することができることを意味する。どのCDR配列が抗原に結合するかを決定するために、CDR配列を含有する合成ペプチドが、当該技術分野で既知の任意の結合アッセイ法(例えば、Biacoreアッセイ)による抗原との結合アッセイにおいて典型的に使用される。例えば、Kabat et al.,1991,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.,NIH,Bethesda,Md、and Kabat,et al.,1980,J.Immunology 125(3):961-969を参照されたい。
さらに、典型的に標準的な組換えDNA技法を使用して得られる、ヒト部分及び非ヒト部分の両方を含むキメラ及びヒト化モノクローナル抗体等の組換え抗体が、有用な抗体である。キメラ抗体は、例えば、マウスモノクローナルに由来する可変領域及びヒト免疫グロブリンに由来する定常領域を有するもの等、異なる部分が異なる動物種に由来する分子である。例えば、米国特許第4,816,567号及び米国特許第4,816,397号を参照されたく、同文献は各々、参照によりそれらの全体が本明細書に援用される。ヒト化抗体は、非ヒト種由来の1つまたは複数のCDR及びヒト免疫グロブリン分子由来のフレームワーク領域を有する、非ヒト種由来の抗体分子である。例えば、米国特許第5,585,089号を参照されたく、同文献は参照によりその全体が本明細書に援用される。かかるキメラ及びヒト化モノクローナル抗体は、当該技術分野で既知の組換えDNA技法によって、例えば、国際公開第WO87/02671号、欧州公開第0184187号、欧州公開第0171496号、欧州公開第0173494号、国際公開第WO86/01533号、米国特許第4,816,567号、欧州公開第012023号、Berter et al.,1988,Science 240:1041-1043、Liu et al.,1987,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439-3443、Liu et al.,1987,J.Immunol.139:3521-3526、Sun et al.,1987,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214-218、Nishimura et al.,1987,Cancer.Res.47:999-1005、Wood et al.,1985,Nature 314:446-449、及びShaw et al.,1988,J.Natl.Cancer Inst.80:1553-1559、Morrison,1985,Science 229:1202-1207、Oi et al.,1986,BioTechniques 4:214、米国特許第5,225,539号、Jones et al.,1986,Nature 321:522-525、Verhoeyan et al.,1988,Science 239:1534、及びBeidler et al.,1988,J.Immunol.141:4053-4060に記載される方法を使用して生成することができ、同文献の各々は参照によりその全体が本明細書に援用される。
一部の実施形態では、抗体は、完全ヒト抗体である。一部の実施形態では、抗体は、内因性免疫グロブリン重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することはできないが、ヒト重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することはできるトランスジェニックマウスを使用して生成される。
一部の実施形態では、抗体は、無傷であるもの、または完全に還元された抗体である。「完全に還元された」という用語は、4つ全ての鎖間ジスルフィド結合が還元されて、リンカー(L1)に結合することができる8つのチオールがもたらされた抗体を指すことを意図する。
抗体への結合は、天然及び/または操作されたシステイン残基からの、または本明細書に記載される対応するリンカー中間体との環化付加反応(クリック反応等)に関与するように操作されたアミノ酸残基からのチオエーテル結合を介するものであり得る。一部の実施形態では、抗体は、無傷であるもの、もしくは完全に還元された抗体あるか、または、例えば、クリックケミストリー、もしくは本明細書に記載されるADCの他の構成要素の結合のための他の環化付加反応(例えば、ディールス・アルダー反応または他の[3+2]もしくは[4+2]環化付加)に関与することができる官能基で修飾されている操作されたシステイン基をもつ抗体である。例えば、Agard,et al.,J.Am.Chem.Soc.Vol.126,pp.15046-15047(2004)、Laughlin,et al.,Science,Vol.320,pp.664-667(2008)、Beatty,et al.,ChemBioChem,Vol.11,pp.2092-2095(2010)、及びVan Geel,et al.,Bioconjug.Chem.Vol.26,pp.2233-2242(2015)を参照されたい。
がん抗原または免疫細胞抗原に特異的に結合する抗体は、市販されているか、または、例えば、化学合成もしくは組換え発現技法等の当業者に既知の任意の方法によって生成される。がん抗原または免疫細胞抗原に特異的に結合する抗体をコードするヌクレオチド配列は、例えば、GenBankデータベースもしくは同様のデータベース、文献刊行物から、または通例のクローニング及びシーケンシングによって入手可能である。
一部の実施形態では、抗体は、がんの処置に使用することができる(例えば、FDA及び/またはEMAによって承認された抗体)。がん抗原または免疫細胞抗原に特異的に結合する抗体は、市販されているか、または、例えば、組換え発現技法等の当業者に既知の任意の方法によって生成される。がん抗原または免疫細胞抗原に特異的に結合する抗体をコードするヌクレオチド配列は、例えば、GenBankデータベースもしくは同様のデータベース、文献刊行物から、または通例のクローニング及びシーケンシングによって入手可能である。
一部の実施形態では、抗体は、リンパ球上に発現した受容体または受容体複合体に特異的に結合することができる。受容体または受容体複合体は、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーメンバー、TNF受容体スーパーファミリーメンバー、インテグリン、サイトカイン受容体、ケモカイン受容体、主要組織適合性タンパク質、レクチン、または補体制御タンパク質もしくは他の免疫細胞に発現する表面受容体を含み得る。
一部の実施形態では、抗体は、がん細胞抗原に特異的に結合することができる。一部の実施形態では、抗体は、免疫細胞抗原に特異的に結合することができる。ADCにおける抗体構成要素は、本明細書に記載のADC構造における「Ab」が抗体の構造を組み込むような残基形態の抗体であることが理解されよう。
がんの処置に使用され得る抗体及び腫瘍関連抗原に特異的に結合する抗体の非限定的な例は、Franke,A.E.,Sievers,E.L.,and Scheinberg,D.A.,“Cell surface receptor-targeted therapy of acute myeloid leukemia:a review”Cancer Biother Radiopharm.2000,15,459-76、Murray,J.L.,“Monoclonal antibody treatment of solid tumors:a coming of age”Semin Oncol.2000,27,64-70、Breitling,F.,and Dubel,S.,Recombinant Antibodies,John Wiley,and Sons,New York,1998に開示され、同文献の各々は参照によりその全体が本明細書に援用される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の組成物及び方法に従って、自己免疫障害の処置のための抗体が使用される。自己免疫抗体の産生を担う細胞の抗原に免疫特異的な抗体は、市販または別様に入手可能でない場合、例えば、化学合成もしくは組換え発現技法等の当業者に既知の任意の方法によって入手可能である。
一部の実施形態では、抗体は、活性化リンパ球上に発現した受容体または受容体複合体に対するものである。受容体または受容体複合体は、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーメンバー、TNF受容体スーパーファミリーメンバー、インテグリン、サイトカイン受容体、ケモカイン受容体、主要組織適合性タンパク質、レクチン、または補体制御タンパク質を含み得る。
がんの処置に利用可能な抗体及び腫瘍関連抗原に結合する内在化抗体の例は、Franke,A.E.,Sievers,E.L.,and Scheinberg,D.A.,“Cell surface receptor-targeted therapy of acute myeloid leukemia:a review”Cancer Biother Radiopharm.2000,15,459-76、Murray,J.L.,“Monoclonal antibody treatment of solid tumors:a coming of age”Semin Oncol.2000,27,64-70、Breitling,F.,and Dubel,S.,Recombinant Antibodies,John Wiley,and Sons,New York,1998に開示され、同文献の各々は参照によりその全体が本明細書に援用される。
例示的な抗原が、下記で提供される。示される抗原に結合する例示的な抗体が、括弧内に示される。
一部の実施形態では、抗原は、腫瘍関連抗原である。一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型タンパク質である:ANTXR1、BAFF-R、CA9(例示的な抗体には、ギレンツシキマブ(girentuximab)が含まれる)、CD147(例示的な抗体には、ガビリモマブ(gavilimomab)及びメツズマブ(metuzumab)が含まれる)、CD19、CD20(例示的な抗体には、ジボジリマブ(divozilimab)及びイブリツモマブチウキセタンが含まれる)、CD274、別名PD-L1(例示的な抗体には、アデブレリマブ(adebrelimab)、アテゾリズマブ、ガリブリマブ(garivulimab)、デュルバルマブ、及びアベルマブが含まれる)、CD30(例示的な抗体には、イラツムマブ及びブレンツキシマブが含まれる)、CD33(例示的な抗体には、リンツズマブが含まれる)、CD352、CD45(例示的な抗体には、アパミスタマブ(apamistamab)が含まれる)、CD47(例示的な抗体には、レタプリマブ(letaplimab)及びマグロリマブが含まれる)、CLPTM1L、DPP4、EGFR、ERVMER34-1、FASL、FSHR、FZD5、FZD8、GUCY2C(例示的な抗体には、インデュサツマブ(indusatumab)が含まれる)、IFNAR1(例示的な抗体には、ファラリモマブが含まれる)、IFNAR2、LMP2、MLANA、SIT1、TLR2/4/1(例示的な抗体には、トマラリマブが含まれる)、TM4SF5、TMEM132A、TMEM40、UPK1B、VEGF、及びVEFGR2(例示的な抗体には、ゲンツキシマブ(gentuximab)が含まれる)。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型輸送タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型輸送タンパク質である:ASCT2(例示的な抗体には、イダクタマブ(idactamab)が含まれる)、MFSD13A、Mincle、NOX1、SLC10A2、SLC12A2、SLC17A2、SLC38A1、SLC39A5、SLC39A6、別名LIV1(例示的な抗体には、ラディラツズマブ(ladiratuzumab)が含まれる)、SLC44A4、SLC6A15、SLC6A6、SLC7A11、及びSLC7A5。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型または膜結合型糖タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型糖タンパク質である:CA-125、CA19-9、CAMPATH-1(例示的な抗体には、アレムツズマブが含まれる)、がん胎児性抗原(例示的な抗体には、アルシツモマブ、セルグツズマブ(cergutuzumab)、アムナロイキン(amunaleukin)、及びラベツズマブが含まれる)、CD112、CD155、CD24、CD247、CD37(例示的な抗体には、リロトマブ(lilotomab)が含まれる)、CD38(例示的な抗体には、フェルザルタマブ(felzartamab)が含まれる)、CD3D、CD3E(例示的な抗体には、フォラルマブ(foralumab)及びテプリズマブが含まれる)、CD3G、CD96、CDCP1、CDH17、CDH3、CDH6、CEACAM1、CEACAM6、CLDN1、CLDN16、CLDN18.1(例示的な抗体には、ゾルベツキシマブが含まれる)、CLDN18.2(例示的な抗体には、ゾルベツキシマブが含まれる)、CLDN19、CLDN2、CLEC12A(例示的な抗体には、テポジタマブ(tepoditamab)が含まれる)、DPEP1、DPEP3、DSG2、エンドシアリン(例示的な抗体には、オンツキシズマブ(ontuxizumab)が含まれる)、ENPP1、EPCAM(例示的な抗体には、アデカツムマブが含まれる)、FN、FN1、Gp100、GPA33、gpNMB(例示的な抗体には、グレムバツムマブが含まれる)、ICAM1、L1CAM、LAMP1、MELTF、別名CD228、NCAM1、Nectin-4(例示的な抗体には、エンホルツマブが含まれる)、PDPN、PMSA、PROM1、PSCA、PSMA、Siglec1~16、SIRPa、SIRPg、TACSTD2、TAG-72、テネイシン、組織因子、別名TF(例示的な抗体には、チソツマブが含まれる)、及びULBP1/2/3/4/5/6。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型または膜結合型受容体キナーゼである。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型受容体キナーゼである:ALK、Axl(例示的な抗体には、ティルベスタマブ(tilvestamab)が含まれる)、BMPR2、DCLK1、DDR1、EPHA受容体、EPHA2、ERBB2、別名HER2(例示的な抗体には、トラスツズマブ、ベバシズマブ、ペルツズマブ、及びマルゲツキシマブが含まれる)、ERBB3、FLT3、PDGFR-B(例示的な抗体には、リヌクマブ(rinucumab)が含まれる)、PTK7(例示的な抗体には、コフェツズマブが含まれる)、RET、ROR1(例示的な抗体には、シルムツズマブ(cirmtuzumab)が含まれる)、ROR2、ROS1、及びTie3。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜結合型または膜局在化タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜結合型または膜局在化タンパク質である:ALPP、ALPPL2、ANXA1、FOLR1(例示的な抗体には、ファルレツズマブが含まれる)、IL13Ra2、IL1RAP(例示的な抗体には、ニダニリマブ(nidanilimab)が含まれる)、NT5E、OX40、Ras変異体、RGS5、RhoC、SLAMF7(例示的な抗体には、エロツズマブが含まれる)、及びVSIR。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)である。例えば、以下の抗原が、GPCRである:CALCR、CD97、GPR87、及びKISS1R。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、細胞表面結合型または細胞表面受容体である。例えば、以下の抗原が、細胞表面結合型及び/または細胞表面受容体である:B7-DC、BCMA、CD137、CD244、CD3(例示的な抗体には、オテリキシズマブ及びビジリズマブが含まれる)、CD48、CD5(例示的な抗体には、ゾリモマブアリトックスが含まれる)、CD70(例示的な抗体には、クサツズマブ及びボルセツズマブが含まれる)、CD74(例示的な抗体には、ミラツズマブが含まれる)、CD79A、CD-262(例示的な抗体には、チガツズマブが含まれる)、DR4(例示的な抗体には、マパツムマブが含まれる)、FAS、FGFR1、FGFR2(例示的な抗体には、アプルツマブ(aprutumab)が含まれる)、FGFR3(例示的な抗体には、ボファタマブが含まれる)、FGFR4、GITR(例示的な抗体には、ラギフィリマブが含まれる)、Gpc3(例示的な抗体には、ラギフィリマブが含まれる)、HAVCR2、HLA-E、HLA-F、HLA-G、LAG-3(例示的な抗体には、エンセリマブ(encelimab)が含まれる)、LY6G6D、LY9、MICA、MICB、MSLN、MUC1、MUC5AC、NY-ESO-1、OY-TES1、PVRIG、シアリル-Thomsen-Nouveau抗原、精子タンパク質17、TNFRSF12、及びuPAR。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、ケモカイン受容体またはサイトカイン受容体である。例えば、以下の抗原が、ケモカイン受容体またはサイトカイン受容体である:CD115(例示的な抗体には、アキサチリマブ、カビラリズマブ、及びエマクツズマブが含まれる)、CD123、CXCR 4(例示的な抗体には、ウロクプルマブ(ulocuplumab)が含まれる)、IL-21R、及びIL-5R(例示的な抗体には、ベンラリズマブが含まれる)。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、共刺激性の表面発現タンパク質である。例えば、以下の抗原が、共刺激性の表面発現タンパク質である:B7-H3(例示的な抗体には、エノブリツズマブ及びオンブルタマブが含まれる)、B7-H4、B7-H6、及びB7-H7。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、転写因子またはDNA結合タンパク質である。例えば、以下の抗原が、転写因子である:ETV6-AML、MYCN、PAX3、PAX5、及びWT1。以下のタンパク質が、DNA結合タンパク質である:BORIS。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、内在性膜タンパク質である。例えば、以下の抗原が、内在性膜タンパク質である:SLITRK6(例示的な抗体には、シルトラツマブ(sirtratumab)が含まれる)、UPK2、及びUPK3B。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、インテグリンである。例えば、以下の抗原が、インテグリン抗原である:アルファvベータ6、ITGAV(例示的な抗体には、アビツズマブが含まれる)、ITGB6、及びITGB8。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、糖脂質である。例えば、以下のものが、糖脂質抗原である:FucGM1、GD2(例示的な抗体には、ジヌツキシマブが含まれる)、GD3(例示的な抗体には、ミツモマブ(mitumomab)が含まれる)、GloboH、GM2、及びGM3(例示的な抗体には、ラコツモマブ(racotumomab)が含まれる)。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、細胞表面ホルモン受容体である。例えば、以下の抗原が、細胞表面ホルモン受容体である:AMHR2及びアンドロゲン受容体。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、膜貫通型または膜結合型プロテアーゼである。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型プロテアーゼである:ADAM12、ADAM9、TMPRSS11D、及びメタロプロテイナーゼ。
一部の実施形態では、腫瘍関連抗原は、がんを有する個体において異常発現している。例えば、以下の抗原が、がんを有する個体において異常発現している可能性がある:AFP、AGR2、AKAP-4、ARTN、BCR-ABL、C5補体、CCNB1、CSPG4、CYP1B1、De2-7 EGFR、EGF、Fas関連抗原1、FBP、G250、GAGE、HAS3、HPV E6 E7、hTERT、IDO1、LCK、レグマイン、LYPD1、MAD-CT-1、MAD-CT-2、MAGEA3、MAGEA4、MAGEC2、MerTk、ML-IAP、NA17、NY-BR-1、p53、p53変異体、PAP、PLAVI、ポリシアル酸、PR1、PSA、肉腫転座切断点、SART3、sLe、SSX2、サバイビン、Tn、TRAIL、TRAIL1、TRP-2、及びXAGE1。
一部の実施形態では、抗原は、免疫細胞関連抗原である。一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜貫通型タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型タンパク質である:BAFF-R、CD163、CD19、CD20(例示的な抗体には、リツキシマブ、オクレリズマブ、ジボジリマブ(divozilimab);イブリツモマブチウキセタンが含まれる)、CD25(例示的な抗体には、バシリキシマブが含まれる)、CD274、別名PD-L1(例示的な抗体には、アデブレリマブ、アテゾリズマブ、ガリブリマブ(garivulimab)、デュルバルマブ、及びアベルマブが含まれる)、CD30(例示的な抗体には、イラツムマブ及びブレンツキシマブが含まれる)、CD33(例示的な抗体には、リンツズマブが含まれる)、CD352、CD45(例示的な抗体には、アパミスタマブが含まれる)、CD47(例示的な抗体には、レタプリマブ(letaplimab)及びマグロリマブが含まれる)、CTLA4(例示的な抗体には、イピリムマブが含まれる)、FASL、IFNAR1(例示的な抗体には、ファラリモマブが含まれる)、IFNAR2、LAYN、LILRB2、LILRB4、PD-1(例示的な抗体には、イピリムマブ、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、バルスチリマブ、ブジガリマブ(budigalimab)、ゲプタノリマブ(geptanolimab)、トリパリマブ、及びピディリズマブ(pidilizumabsf)が含まれる)、SIT1、及びTLR2/4/1(例示的な抗体には、トマラリマブが含まれる)。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜貫通型輸送タンパク質である。例えば、Mincleは、膜貫通型輸送タンパク質である。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜貫通型または膜結合型糖タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型糖タンパク質である:CD112、CD155、CD24、CD247、CD28、CD30L、CD37(例示的な抗体には、リロトマブが含まれる)、CD38(例示的な抗体には、フェルザルタマブが含まれる)、CD3D、CD3E(例示的な抗体には、フォラルマブ及びテプリズマブが含まれる)、CD3G、CD44、CLEC12A(例示的な抗体には、テポジタマブが含まれる)、DCIR、DCSIGN、デクチン1、デクチン2、ICAM1、LAMP1、Siglec1~16、SIRPa、SIRPg、及びULBP1/2/3/4/5/6。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜貫通型または膜結合型受容体キナーゼである。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型受容体キナーゼである:Axl(例示的な抗体には、ティルベスタマブが含まれる)及びFLT3。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜結合型または膜局在化タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜結合型または膜局在化タンパク質である:CD83、IL1RAP(例示的な抗体には、ニダニリマブが含まれる)、OX40、SLAMF7(例示的な抗体には、エロツズマブが含まれる)、及びVSIR。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)である。例えば、以下の抗原が、GPCRである:CCR4(例示的な抗体には、モガムリズマブ-kpkcが含まれる)、CCR8、及びCD97。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、細胞表面結合型または細胞表面受容体である。例えば、以下の抗原が、細胞表面結合型及び/または細胞表面受容体である:B7-DC、BCMA、CD137、CD2(例示的な抗体には、シプリズマブが含まれる)、CD 244、CD27(例示的な抗体には、バルリルマブが含まれる)、CD278(例示的な抗体には、フェラジリマブ及びボプラテリマブが含まれる)、CD3(例示的な抗体には、オテリキシズマブ及びビシリズマブが含まれる)、CD40(例示的な抗体には、ダセツズマブ及びルカツムマブが含まれる)、CD48、CD5(例示的な抗体には、ゾリモマブアリトックスが含まれる)、CD70(例示的な抗体には、クサツズマブ及びボルセツズマブが含まれる)、CD74(例示的な抗体には、ミラツズマブが含まれる)、CD79A、CD-262(例示的な抗体には、チガツズマブが含まれる)、DR4(例示的な抗体には、マパツムマブが含まれる)、GITR(例示的な抗体には、ラギフィリマブが含まれる)、HAVCR2、HLA-DR、HLA-E、HLA-F、HLA-G、LAG-3(例示的な抗体には、エンセリマブが含まれる)、MICA、MICB、MRC1、PVRIG、シアリル-Thomsen-Nouveau抗原、TIGIT(例示的な抗体には、エチギリマブが含まれる)、Trem2、及びuPAR。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、ケモカイン受容体またはサイトカイン受容体である。例えば、以下の抗原が、ケモカイン受容体またはサイトカイン受容体である:CD115(例示的な抗体には、アキサチリマブ、カビラリズマブ、及びエマクツズマブが含まれる)、CD123、CXCR4(例示的な抗体には、ウロクプルマブが含まれる)、IL-21R、及びIL-5R(例示的な抗体には、ベンラリズマブが含まれる)。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、共刺激性の表面発現タンパク質である。例えば、以下の抗原が、共刺激性の表面発現タンパク質である:B7-H3(例示的な抗体には、エノブリツズマブ及びオンブルタマブが含まれる)、B7-H4、B7-H6、及びB7-H7。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、表在性膜タンパク質である。例えば、以下の抗原が、表在性膜タンパク質である:B7-1(例示的な抗体には、ガリキシマブが含まれる)及びB7-2。
一部の実施形態では、免疫細胞関連抗原は、がんを有する個体において異常発現している。例えば、以下の抗原が、がんを有する個体において異常発現している可能性がある:C5補体、IDO1、LCK、MerTk、及びTyrol。
一部の実施形態では、抗原は、間質細胞関連抗原である。一部の実施形態では、間質細胞関連抗原は、膜貫通型または膜結合型タンパク質である。例えば、以下の抗原が、膜貫通型または膜結合型タンパク質である:FAP(例示的な抗体には、シブロツズマブが含まれる)、IFNAR1(例示的な抗体には、ファラリモマブが含まれる)、及びIFNAR2。
一部の実施形態では、抗原は、CD30である。一部の実施形態では、抗体は、国際特許公開第WO02/43661号に記載されるもの等の、CD30に結合する抗体または抗原結合断片である。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、cAC10であり、これは国際特許公開第WO02/43661号に記載される。cAC10は、ブレンツキシマブとしても知られる。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、cAC10のCDRを含む。一部の実施形態では、CDRは、Kabat番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、Chothia番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、IMGT番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、AbM番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号9または配列番号10のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一部の実施形態では、抗原は、CD70である。一部の実施形態では、抗体は、国際特許公開第WO2006/113909号に記載されるもの等の、CD70に結合する抗体または抗原結合断片である。一部の実施形態では、抗体は、h1F6抗CD70抗体であり、これは国際特許公開第WO2006/113909号に記載される。h1F6は、ボルセツズマブとしても知られる。一部の実施形態では、抗CD70抗体は、配列番号12の3つのCDRを含む重鎖可変領域、及び配列番号13の3つのCDRを含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、CDRは、Kabat番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、Chothia番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、IMGT番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、CDRは、AbM番号付けスキームによって定義される通りである。一部の実施形態では、抗CD70抗体は、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも95%少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一部の実施形態では、抗原は、インターロイキン-1受容体アクセサリータンパク質(IL1RAP)である。IL1RAPは、IL1受容体(IL1R1)の共受容体であり、インターロイキン-1(IL1)のシグナル伝達に必要とされる。IL1は、ある特定の化学療法レジメンに対する耐性に関係があるとされている。IL1RAPは、種々の固形腫瘍において、がん細胞上及び腫瘍微小環境内の両方で過剰発現しているが、正常細胞上での発現は低い。IL1RAPはまた、造血幹細胞及び前駆細胞においても過剰発現しており、慢性骨髄性白血病(CML)に対する標的の候補となっている。IL1RAPはまた、急性骨髄性白血病(AML)においても過剰発現していることが示されている。IL1RAPへの抗体の結合は、IL-1及びIL-33から細胞内へのシグナル伝達を遮断する可能性があり、NK細胞による腫瘍細胞の認識、及びその後の抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)による殺傷を可能にする。
一部の実施形態では、抗原は、ASCT2である。ASCT2は、SLC1A5としても知られる。ASCT2は、遍在的に発現する広域特異性のナトリウム依存性中性アミノ酸交換輸送体である。ASCT2は、グルタミン輸送に関与する。ASCT2は、異なるがんにおいて過剰発現しており、予後不良に密接に関連する。ASCT2の下方制御は、細胞内グルタミンレベル、及びグルタチオン生成を含めた下流のグルタミン代謝を抑制することが示されている。多くのがんにおけるその高発現の故に、ASCT2は、潜在的な治療標的である。これらの効果は、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)において成長及び増殖を減弱し、アポトーシス及びオートファジーを増加させ、酸化ストレス及びmTORC1経路の抑制を増加させた。さらに、ASCT2のサイレンシングは、HNSCCにおいてセツキシマブに対する応答を改善した。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、TROP2に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号16、17、18、19、20、及び21のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号22のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号23のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、サシツズマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号24、25、26、27、28、及び29のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号30のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号31のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ダトポタマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、MICAに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号32、33、34、35、36、及び37のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h1D5v11 hIgG1Kである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号40、41、42、43、44、及び45のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号46のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号47のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、MICA.36 hIgG1K G236Aである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号48、49、50、51、52、及び53のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号54のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号55のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h3F9 H1L3 hIgG1Kである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号56、57、58、59、60、及び61のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号62のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号63のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、CM33322 Ab28 hIgG1Kである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD24に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号64、65、66、67、68、及び69のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号70のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号71のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、SWA11である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ITGavに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号72、73、74、75、76、及び77のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号78のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号79のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、インテツムマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号80、81、82、83、84、及び85のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号87のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、アビツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、gpA33に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号88、89、90、91、92、及び93のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号94のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号95のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、IL1Rapに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号96、97、98、99、100、及び101のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号102のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ニダニリマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、EpCAMに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号104、105、106、017、108、及び109のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号110のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、アデカツムマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号112、113、114、115、116、及び117のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号118のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号119のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、Ep157305である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号120、121、122、123、124、及び125のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号126のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号127のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、Ep3-171である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号128、129、130、131、132、及び133のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号134のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号135のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、Ep3622w94である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号136、137、138、139、140、及び141のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号142のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号143のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、EpING1である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号144、145、146、147、148、及び149のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号150のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号151のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、EpAb2-6である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD352に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号152、153、154、155、156、及び157のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h20F3である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CS1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号160、161、162、163、164、及び165のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号166のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号167のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、エロツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD38に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号168、169、170、171、172、及び173のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号175のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ダラツムマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD25に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号176、177、178、179、180、及び181のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号182のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号183のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ダクリズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ADAM9に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号184、185、186、187、188、及び189のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号190のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号191のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、chMAbA9-Aである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号192、193、194、195、196、及び197のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号198のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号199のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hMAbA9-Aである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD59に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号200、201、202、203、204、及び205のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号206のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号207のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD25に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、クローン123である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD229に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h8A10である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD19に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号208、209、210、211、212、及び213のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号214のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号215のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、デニンツズマブであり、これはhBU12としても知られる。WO2009052431を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD70に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号216、217、218、219、220、及び221のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号222のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号223のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ボルセツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、B7H4に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号224、225、226、227、228、及び229のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号230のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号231のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ミルゾタマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD138に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号232、233、234、235、236、及び237のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号238のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号239のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、インダツキシマブ(indatuxumab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD166に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号240、241、242、243、244、及び245のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号246のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号247のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、プラルザタマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD51に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号248、249、250、251、252、及び253のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号254のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号255のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、インテツムマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD56に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号256、257、258、259、260、及び261のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号262のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号263のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ロルボツズマブ(lorvotuzumab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD74に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号264、265、266、267、268、及び269のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号270のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号271のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ミラツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CEACAM5に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号272、273 274、275、276、及び277のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号278のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号279のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ラベツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CanAgに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号280、281、282、283、284、及び285のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号286のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号287のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、カンツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、DLL-3に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号288、289、290、291、292、及び293のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号294のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号295のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ロバルピツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、DPEP-3に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号296、297、298、299、300、及び301のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号302のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号303のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、タムリンタマブ(tamrintamab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、EGFRに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号304、305、306、307、308、及び309のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号310のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号311のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ラプリツキシマブ(laprituximab)である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号312、313、314、315、316、及び317のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号318のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号319のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ロサツキシズマブ(losatuxizumab)である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号320、321、322、323、324、及び325のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号326のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号327のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、セルクルタマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号328、329、330、331、332、及び333のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号334のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号335のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、セツキシマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、FRaに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号336、337、338、339、340、及び341のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号342のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号343のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ミルベツキシマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号344、345、346、347、348、及び349のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号350のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号351のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ファルレツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、MUC-1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号352、353、354、355、356、及び357のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号358のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号359のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ガチポツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、メソテリンに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号360、361、362、363、364、及び365のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号366のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号367のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、アネツマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ROR-1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号368、369、370、371、372、及び373のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号374のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号375のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ジロベルタマブ(zilovertamab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ASCT2に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、B7H4に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号376、377、378、379、380、及び381のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号382のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号383のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、20502である。WO2019040780を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、B7-H3に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号384、385、386、387、388、及び389のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号390のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号391のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、chAb-A(BRCA84D)である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号392、393、394、395、396、及び397のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号398のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号399のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hAb-Bである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号400、401、402、403、404、及び405のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号406のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号407のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hAb-Cである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号408、409、410、411、412、及び413のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号414のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号415のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hAb-Dである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号416、417、418、419、420、及び421のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号422のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号423のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、chM30である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号424、425、426、427、428、及び429のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号430のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号431のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hM30-H1-L4である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号432、433、434、435、436、及び437のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号438のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号439のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、AbV_huAb18-v4である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号440、441、442、443、444、及び445のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号446のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号447のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、AbV_huAb3-v6である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号448、449、450、451、452、及び453のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号454のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号455のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、AbV_huAb3-v2.6である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号456、457、458、459、460、及び461のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号462のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号463のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、AbV_huAb13-v1-CRである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号464、465、466、467、468、及び469のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号470のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号471のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、8H9-6mである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号472のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号473のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、m8517である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号474、475、476、477、478、及び479のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号480のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号481のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、TPP-5706である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号482のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号483のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、TPP-6642である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号484のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号485のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、TPP-6850である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CDCP1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、10D7である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、HER3に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号486のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号487のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、パトリツマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号488のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号489のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、セリバンツマブである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号490のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号491のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、エルゲムツマブ(elgemtumab)である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号492のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号493のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ルムレツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、RONに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、Zt/g4である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、クローディン-2に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、HLA-Gに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、PTK7に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号494、495、496、497、498、及び499のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号500のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号501のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、PTK7 mab 1である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号502、503、504、505、506、及び507のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号508のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号509のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、PTK7 mab 2である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号510、511、512、513、514、及び515のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号516のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号517のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、PTK7 mab 3である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、LIV1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号518、519、520、521、522、及び523のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号524のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号525のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ラディラツズマブであり、これはhLIV22及びhglgとしても知られる。WO2012078668を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、avb6に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号526、527、528、529、530、及び531のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号532のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号533のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h2A2である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号534、535、536、537、538、及び539のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号540のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号541のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h15H3である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD48に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号542、543、544、545、546、及び547のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号548のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号549のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hMEM102である。WO2016149535を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、PD-L1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号550、551、552、553、554、及び555のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号556のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号557のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、SG-559-01 LALA mAbである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、IGF-1Rに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号558、559、560、561、562、及び563のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号564のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号565のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、シクスツムマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、クローディン-18.2に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号566、567、568、569、570、及び571のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号572のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号573のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ゾルべツキシマブ(175D10)である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号574、575、576、577、578、及び579のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号580のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号581のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、163E12である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ネクチン-4に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号582、583、584、585、586、及び587のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号588のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号589のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、エンホルツマブである。WO2012047724を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、SLTRK6に結合
する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号590、591、592、593、594、及び595のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号596のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号597のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、シルトラツマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD228に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号598、599、600、601、602、及び603のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号604のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号605のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hL49である。WO2020/163225を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD142(組織因子、TF)に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号606、607、608、609、610、及び611のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号612のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号613のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、チソツマブである。WO2010/066803を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、STnに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号614、615、616、617、618、及び619のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号620のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号621のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h2G12である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD20に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号622、623、624、625、626、及び627のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号628のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号629のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、リツキシマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、HER2に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号630、631、632、633、634、及び635のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号636のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号637のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、トラスツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、FLT3に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD46に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、GloboHに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、AG7に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、メソテリンに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、FCRH5に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ETBRに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、Tim-1に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、SLC44A4に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ENPP3に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD37に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CA9に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、Notch3に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、EphA2に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、TRFCに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、PSMAに結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、LRRC15に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、5T4に結合する。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD79bに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号638、639、640、641、642、及び643のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号644のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号645のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ポラツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、NaPi2Bに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号646、647、648、649、650、及び651のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号652のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号653のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、リファスツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、Muc16に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号654、655、656、657、658、及び659のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号660のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号661のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ソフィツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、STEAP1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号662、663、664、665、666、及び667のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号668のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号669のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、バンドルツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、BCMAに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号670、671、672、673、674、及び675のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号676のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号677のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ベランタマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、c-Metに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号678、679、680、681、682、及び683のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号684のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号685のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、テリソツズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、EGFRに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号686、687、688、689、690、及び691のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号692のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号693のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、デパツキシズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、SLAMF7に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号694、695、696、697、698、及び699のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号700のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号701のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、アジンツキシズマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、SLITRK6に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号702、703、704、705、706、及び707のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号708のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号709のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、シルトラツマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、C4.4aに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号710、711、712、713、714、及び715のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号716のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号717のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ルパルツマブ(lupartumab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、GCCに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号718、719、720、721、722、及び723のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号724のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号725のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、イズサツマブ(indusatumab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、Axlに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号726、727、728、729、730、及び731のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号732のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号733のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、エナポタマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、gpNMBに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号734、735、736、737、738、及び739のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号740のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号741のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、グレムバツムマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、プロラクチン受容体に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号742、743、744、745、746、及び747のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号748のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号749のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ロリンサタマブ(rolinsatamab)である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、FGFR2に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号750、751、752、753、754、及び755のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号756のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号757のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、アプルツマブである。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CDCP1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号758、759、760、761、762、及び763のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号764のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号765のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、ヒト化CUB4番号135 HC4-Hである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号766、767、768、769、770、及び771のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号772のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号773のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、CUB4である。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号774、775、776、777、778、779のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号780のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号781のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、CP13E10-WTである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号782、783、784、785、786、及び787のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号788のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号789のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、CP13E10-54HCv13-89LCv1である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、ASCT2に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号790のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号791のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、KM8094aである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号792のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号793のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、KM8094bである。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号794、795、796、797、798、及び799のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号800のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号801のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、KM4018である。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD123に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号802、803、804、805、806、及び807のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号808のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号809のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h7G3である。WO2016201065を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、GPC3に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号810、811、812、813、814、及び815のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号816のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号817のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、hGPC3-1である。WO2019161174を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、B6Aに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号818、819、820、821、822、及び823のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号824のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号825のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h2A2である。PCT/US20/63390を参照されたい。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号826、827、828、829、830、及び831のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号832のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号833のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h15H3である。WO2013/123152を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、PD-L1に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号834、835、836、837、838、及び839のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号840のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号841のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、SG-559-01である。PCT/US2020/054037を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、TIGITに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号842、843、844、845、846、及び847のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号848のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号849のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、クローン13(別名、ADI-23674またはmAb13)である。WO2020041541を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、STNに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号850、851、852、853、854、及び855のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号856のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号857のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、2G12-2B2である。WO2017083582を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、CD33に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号858、859、860、861、862、及び863のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号864のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号865のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h2H12である。WO2013173496を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、NTBA(別名、CD352)に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号866、867、868、869、870、及び871のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号872のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号873のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、h20F3 HDLDである。WO2017004330を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、BCMAに結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号874、875、876、877、878、及び879のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号880のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号881のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、SEA-BCMA(別名、hSG16.17)である。WO2017/143069を参照されたい。
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体-薬物コンジュゲートは、組織因子(別名、TF)に結合する。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、それぞれ配列番号882、883、884、885、886、及び887のアミノ酸配列を含む、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、配列番号888のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号889のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体薬物コンジュゲートの抗体は、チソツマブである。WO2010/066803及びUS9,150,658を参照されたい。
使用方法
一部の実施形態では、本明細書に記載のADC(例えば、式(I)、またはその薬学的に許容される塩)は、薬物を標的細胞に送達するために使用される。理論に拘束されるものではないが、一部の実施形態では、ADCは、標的細胞の表面上の抗原と会合し、次いでADCは、受容体介在性エンドサイトーシスにより標的細胞の内部に取り込まれる。ひとたび細胞の内部に入ると、薬物単位が、遊離薬物として放出され、その生物学的効果(本明細書で定義されるような細胞傷害効果または細胞分裂阻害効果等)を誘導することになる。一部の実施形態では、薬物単位は、標的細胞の外部でADCから切断され、その後、遊離薬物が細胞に浸透する。
一部の実施形態は、がんの処置を必要とする対象においてがんを処置する方法を提供し、該方法は、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、がんの処置を必要とする対象においてがんを処置する方法を提供し、該方法は、対象への別の抗がん剤(例えば、ニボルマブまたはペムブロリズマブ等の免疫療法)の投与の前、その最中、またはその後に、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、抗がん剤に対する獲得耐性を逆戻りさせるかまたは予防するための方法を提供し、該方法は、抗がん剤に対する獲得耐性を発達するかまたはそれを有するリスクがある対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。一部の実施形態では、対象は、ある用量の抗がん剤を投与される(例えば、ある用量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩が対象に投与されるのと実質的に同時に)。
一部の実施形態は、対象において抗がん剤に対するがんの耐性の発達を遅延させる及び/または予防する方法を提供し、該方法は、治療上有効量の抗がん剤の投与の前、その最中、またはその後に、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載のADCは、腫瘍細胞もしくはがん細胞の増殖を阻害する、腫瘍細胞もしくはがん細胞においてアポトーシスを引き起こす、及び/またはがんの処置を必要とする対象において、がんを処置するのに有用である。したがって、ADCは、がんの処置のための様々な設定で使用することができる。ADCは、薬物(例えば、細胞傷害性薬物または細胞分裂阻害薬)を腫瘍細胞またはがん細胞に送達するために使用することができる。理論に拘束されるものではないが、一部の実施形態では、ADCの抗体は、がん細胞または腫瘍細胞関連抗原に結合または会合し、ADCは、受容体介在性エンドサイトーシスまたは他の内在化機構により腫瘍細胞またはがん細胞の内部に取り込まれる(内在化される)ことが可能である。抗原は、腫瘍細胞もしくはがん細胞に結合していることもできるし、または腫瘍細胞もしくはがん細胞と会合した細胞外マトリックスタンパク質であることもできる。ひとたび細胞の内部に入ると、切断可能な機構を介して、薬物が細胞内で放出される。一部の実施形態では、薬物単位は、腫瘍細胞またはがん細胞の外部でADCから切断され、その後、遊離薬物が細胞に浸透する。
一部の実施形態では、抗体は、腫瘍細胞またはがん細胞に結合する。一部の実施形態では、抗体は、腫瘍細胞、または腫瘍細胞もしくはがん細胞の表面上にあるがん細胞抗原に結合する。一部の実施形態では、抗体は、腫瘍細胞、または腫瘍細胞もしくはがん細胞と会合した細胞外マトリックスタンパク質であるがん細胞抗原に結合する。
特定の腫瘍細胞またはがん細胞に対する、本明細書に記載のADCの抗体の特異性は、最も有効に処置される腫瘍またはがんを決定するのに重要であり得る。例えば、造血器がん細胞上に存在するがん細胞抗原を標的とするADCは、一部の実施形態では、血液悪性腫瘍を処置する。一部の実施形態では、固形腫瘍の異常細胞上に存在するがん細胞抗原を標的とするADCは、かかる固形腫瘍を処置する。一部の実施形態では、ADCは、例えば、リンパ腫(ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫)及び白血病等の造血器がん、ならびに固形腫瘍の異常細胞に対して向けられる。
腫瘍、転移を含むがこれらに限定されないがん、または無制御な細胞成長を特徴とする異常細胞を特徴とする他の疾患もしくは障害が、一部の実施形態では、ADCの投与によって処置または阻害される。
一部の実施形態では、対象は、がんに対する処置を以前に受けたことがある。一部の実施形態では、以前の処置は、外科手術、放射線療法、1つもしくは複数の抗がん剤の投与、または前述のもののうちのいずれかの組み合わせである。
一部の実施形態では、がんは、腺癌、副腎皮質癌、副腎神経芽細胞腫、肛門扁平上皮癌、虫垂腺癌、膀胱尿路上皮癌、胆管腺癌、膀胱癌、膀胱尿路上皮癌、骨脊索腫、慢性リンパ性骨髄性白血、急性非リンパ性骨髄球性骨髄性白血病(bone marrow leukemia non-lymphocytic acute myelocytic)、骨髄リンパ増殖性疾患、骨髄多発性骨髄腫、骨肉腫、脳星細胞腫、脳神経膠芽腫、脳髄芽細胞腫、脳髄膜腫、脳乏突起神経膠腫、乳腺腺様嚢胞癌、乳癌、乳房非浸潤性乳管癌、乳房浸潤性乳管癌、乳房浸潤性小葉癌、乳腺化生癌、子宮頸部神経内分泌癌、子宮頸部扁平上皮癌、結腸腺癌、結腸カルチノイド腫瘍、十二指腸腺癌、子宮内膜性腫瘍、食道腺癌、食道及び胃癌、眼内黒色腫、眼内扁平上皮癌、眼涙管癌、漿液性卵管癌、胆嚢腺癌、胆嚢グロムス腫瘍、食道胃接合部腺癌、頭頸部腺様嚢胞癌、頭頸部癌、頭頸部神経芽細胞腫、頭頸部扁平上皮癌、嫌色素性腎癌(kidney chromophore carcinoma)、腎髄質癌、腎細胞癌、乳頭状腎細胞癌、肉腫様腎細胞癌、腎臓尿路上皮癌、腎臓癌、リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、肝内胆管癌、肝細胞癌、肝臓癌、肺腺癌、肺腺扁平上皮癌、肺の非定型カルチノイド、肺癌肉腫、肺大細胞神経内分泌癌、非小細胞肺癌、肺肉腫、肺肉腫様癌、小細胞肺癌、未分化小細胞肺癌、肺扁平上皮癌、上気道消化管扁平上皮癌、上気道消化管癌、リンパ節びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、リンパ節濾胞性リンパ腫、リンパ節縦隔B細胞リンパ腫、リンパ節形質芽球性リンパ腫肺腺癌(lymph node lymphoma plasmablastic lung adenocarcinoma)、濾胞性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、上咽頭及び副鼻腔未分化癌、卵巣癌、卵巣癌肉腫、卵巣淡明細胞癌、卵巣上皮癌、卵巣顆粒膜細胞腫、卵巣漿液性癌、膵臓癌、膵臓膵管腺癌、膵臓神経内分泌癌、腹膜中皮腫、腹膜漿液性癌、胎盤部絨毛腫、胸膜中皮腫、腺房型前立腺癌、前立腺癌、直腸腺癌、直腸扁平上皮癌、皮膚付属器癌、皮膚基底細胞癌、皮膚黒色腫、皮膚メルケル細胞癌、皮膚扁平上皮癌、小腸腺癌、小腸消化管間質腫瘍(GIST)、大腸/結腸癌、大腸腺癌、軟部組織血管肉腫、軟部組織ユーイング肉腫、軟部組織血管内皮腫、軟部組織炎症性筋線維芽細胞腫、軟部組織平滑筋肉腫、軟部組織脂肪肉腫、軟部組織神経芽細胞腫、軟部組織傍神経節腫、軟部組織血管周囲類上皮細胞腫、軟部組織肉腫、軟部組織滑膜肉腫、胃腺癌、びまん型胃腺癌、腸型胃腺癌、腸型胃腺癌、胃平滑筋肉腫、胸腺癌、リンパ性胸腺腫(thymus thymoma lymphocytic)、甲状腺乳頭癌、原発不明腺癌、原発不明癌、原発不明悪性新生物、リンパ系新生物、原発不明黒色腫、原発不明肉腫様癌、原発不明扁平上皮癌、未知の未分化神経内分泌癌、原発不明未分化小細胞癌、子宮癌肉腫、子宮内膜腺癌、子宮内膜類内膜腺癌、子宮内膜漿液性乳頭状腺癌、ならびに子宮平滑筋肉腫の群から選択される。
一部の実施形態では、対象は、式(I)、またはその薬学的に許容される塩と同時に1つまたは複数の追加の抗がん剤を投与される。一部の実施形態では、対象は、式(I)、またはその薬学的に許容される塩と同時に放射線療法を受けている。一部の実施形態では、対象は、式(I)、またはその薬学的に許容される塩の投与後に1つまたは複数の追加の抗がん剤を投与される。一部の実施形態では、対象は、式(I)、またはその薬学的に許容される塩の投与後に放射線療法を受ける。
一部の実施形態では、対象は、例えば、許容できないもしくは耐え難い副作用に起因して、または以前の療法が過度に毒性であった場合において、以前の療法を中止している。
一部の実施形態は、自己免疫障害の処置を必要とする対象において自己免疫障害を処置する方法を提供し、該方法は、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、自己免疫障害の処置を必要とする対象において自己免疫障害を処置する方法を提供し、該方法は、追加の治療剤(例えば、メトトレキサート、アダリムマブ、またはリツキシマブ(rituxumab))の投与の前、その最中、またはその後に、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
一部の実施形態は、自己免疫障害の1つまたは複数の症状の改善を必要とする対象において自己免疫障害の1つまたは複数の症状を改善させる方法を提供し、該方法は、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、自己免疫障害の1つまたは複数の症状の改善を必要とする対象において自己免疫障害の1つまたは複数の症状を改善させる方法を提供し、該方法は、対象への追加の治療剤(例えば、メトトレキサート、アダリムマブ、またはリツキシマブ)の投与の前、その最中、またはその後に、対象に、治療上有効量の式(I)、その薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、自己免疫障害の再燃の発生の低減を必要とする対象において自己免疫障害の再燃の発生を低減する方法を提供し、該方法は、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
一部の実施形態は、自己免疫障害の再燃の発生の低減を必要とする対象において自己免疫障害の再燃の発生を低減する方法を提供し、該方法は、追加の治療剤(例えば、メトトレキサート、アダリムマブ、またはリツキシマブ)の投与の前、その最中、またはその後に、対象に、治療上有効量の式(I)、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
「再燃」とは、障害の症状の突発、または症状の重症度の急増を指す。例えば、NSAIDで典型的に対処される軽度の関節痛の再燃は、NSAIDを用いてさえも、衰弱させるような関節痛をもたらして、正常な移動能力を阻止する可能性がある。
一部の実施形態では、ADCの抗体は、自己免疫抗原に結合する。一部の実施形態では、抗原は、自己免疫障害に関与する細胞の表面上にある。一部の実施形態では、抗体は、細胞の表面上にある自己免疫抗原に結合する。一部の実施形態では、抗体は、自己免疫障害状態に関連する活性化リンパ球に結合する。一部の実施形態では、ADCは、特定の自己免疫障害に関連する自己免疫抗体を産生する細胞を殺傷するかまたはその増殖を阻害する。
一部の実施形態では、対象は、式(I)、またはその薬学的に許容される塩と同時に1つまたは複数の追加の治療剤を投与される。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加の治療剤は、自己免疫障害の症状を処置する及び/または改善させることが知られる化合物(例えば、自己免疫障害の処置に対してFDAまたはEMAによって承認されている化合物)である。
一部の実施形態では、自己免疫障害には、Th2リンパ球関連障害(例えば、アトピー性皮膚炎、アトピー性喘息、鼻炎結膜炎、アレルギー性鼻炎、オーメン症候群、全身性硬化症、及び移植片対宿主病)、Th1リンパ球関連障害(例えば、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、橋本甲状腺炎、グレーブス病、原発性胆汁性肝硬変、ウェゲナー肉芽腫症、及び結核)、及び活性化Bリンパ球関連障害(例えば、全身性エリテマトーデス、グッドパスチャー症候群、関節リウマチ、及びI型糖尿病)が含まれるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、自己免疫障害の1つまたは複数の症状には、関節痛、関節腫脹、皮疹、掻痒、発熱、疲労、貧血、下痢、眼乾燥、口内乾燥、脱毛、及び筋肉痛が含まれるが、これらに限定されない。
組成物及び投与方法
本開示は、本明細書に記載のADCと、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物を提供する。好ましい投与経路は、非経口である。非経口投与には、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内の注射または注入技法が含まれる。一部の実施形態では、組成物は、非経口投与される。それらの実施形態のうちの1つでは、コンジュゲートは、静脈内投与される。投与は典型的には、例えば、注入またはボーラス注射によって、任意の好都合な経路を介するものである。
ADCの薬学的組成物は、組成物が対象に投与されるとそれが生物学的に利用可能となることを可能にするように製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、1つまたは複数の注射用投薬単位の形態であろう。
薬学的組成物を調製する際に使用される材料は、使用される量で無毒であり得る。薬学的組成物中の有効成分(複数可)の最適な薬用量が様々な要因に左右されようことは当業者には明白となろう。関連性のある要因には、限定されないが、動物の種類(例えば、ヒト)、化合物の特定の形態、投与様式、及び用いられる組成物が含まれる。
一部の実施形態では、ADC組成物は、例えば、投与前に液体製剤に再構成するのに好適な凍結乾燥粉末としての、固体である。一部の実施形態では、ADC組成物は、溶液または懸濁液等の液体組成物である。液体組成物または懸濁液は、注射による送達に有用であり、凍結乾燥固体は、注射に好適な希釈剤を使用して液体または懸濁液として再構成するのに好適である。注射によって投与される組成物中には、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤、分散化剤、懸濁化剤、緩衝剤、安定剤、及び等張剤のうちの1つまたは複数が典型的に含められる。
一部の実施形態では、液体組成物はまた、それらが溶液、懸濁液、または他の同様の形態であるかにかかわらず、以下のもののうちの1つまたは複数を含むことができる:注射用水、食塩液、好ましくは生理食塩水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム、溶媒または懸濁媒としての役目を果たし得る合成モノまたはジグリセリド等の不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン、プロピレングリコール、または他の溶媒等の滅菌希釈剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベン等の抗菌剤;アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸等のキレート剤;アミノ酸、酢酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩等の緩衝剤;非イオン性界面活性剤、ポリオール等の洗剤;及び塩化ナトリウムまたはデキストロース等の浸透圧の調整用の薬剤。非経口組成物は典型的には、ガラス、プラスチック、または他の材料で作製されたアンプル、使い捨てシリンジ、または複数回用量バイアルに封入される。生理食塩水が、例示的なアジュバントである。注射用組成物は、好ましくは、滅菌されている液体組成物である。
特定の障害または病態の処置において有効であるADCの量は、通常は標準的な臨床技法によって決定される、障害または病態の性質に左右されよう。さらに、最適な薬用量範囲を特定する一助とするためにインビトロ及び/またはインビボアッセイがときには用いられる。組成物中で用いられるべき正確な用量はまた、非経口投与の経路、及び疾患または障害の重篤度にも左右されることになり、施術者の判断及び各対象の状況に従って決定されるべきである。
一部の実施形態では、組成物は、好適な薬用量が得られるようなADCの有効量を含む。典型的には、この量は、組成物の重量に基づいて少なくとも約0.01%のADCである。
一部の実施形態では、対象に投与されるADCの組成物薬用量は、約0.01mg/kg~約100mg/kg、対象の体重1kg当たり約1~約100mgまたは約0.1~約25mg/kgである。一部の実施形態では、対象に投与される薬用量は、約0.01mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、対象に投与される薬用量は、約0.1mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、対象に投与される薬用量は、約0.1mg/kg~約20mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、投与される薬用量は、約0.1mg/kg~約5mg/kgまたは約0.1mg/kg~約10mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、投与される薬用量は、約1mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、投与される薬用量は、約1mg/kg~約10mg/kg(対象の体重)である。一部の実施形態では、投与される薬用量は、処置サイクルにわたって約0.1~約4mg/kg、約0.1~約3.2mg/kg、または約0.1~約2.7mg/kg(対象の体重)である。
「担体」という用語は、化合物とともに投与される希釈剤、アジュバント、または賦形剤を指す。かかる医薬品担体は、液体である。水は、化合物が静脈内投与される場合の例示的な担体である。食塩液ならびにデキストロース及びグリセロール水溶液もまた、注射液用の液体担体として有用である。好適な医薬品担体にはまた、グリセロール、プロピレン、グリコール、またはエタノールも含まれる。本発明の組成物は、一部の実施形態ではまた、所望であれば、少量の湿潤剤もしくは乳化剤、及び/またはpH緩衝剤も含有する。
一部の実施形態では、ADCは、動物、特にヒトへの静脈内投与に適応させた薬学的組成物として、通例の手順に従って製剤化される。典型的には、静脈内投与のための担体またはビヒクルは、滅菌された等張水性緩衝液である。一部の実施形態では、組成物は、注射部位の疼痛を和らげるためにリグノカイン等の局所麻酔をさらに含む。一部の実施形態では、製剤のADC及び残部は、例えば、活性薬剤の量を表示するアンプルまたはサシェ等の気密に密閉した容器中の乾燥した凍結乾燥粉末または無水濃縮物として、別個にまたは単位剤形中で一緒に混合してのいずれかで供給される。ADCが注入によって投与されることになる場合、それは、例えば、医薬品グレードの滅菌水または食塩水を含有する注入ボトルで分注されるときもある。本コンジュゲートが注射によって投与される場合、成分が投与前に混合されるように、滅菌注射用水または食塩水のアンプルが典型的に提供される。
薬学的組成物は一般に、滅菌され、実質的に等張で、かつ米国食品医薬品局の全ての適正製造基準(GMP)規制に完全に準拠して製剤化される。
一般情報
全ての市販の無水溶媒は、さらに精製することなく使用した。シリカゲルクロマトグラフィーは、Biotage Isolera Oneフラッシュ精製システム(Charlotte,NC)で実施した。UPLC-MSは、Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μm逆相カラムを装着したWaters Acquity H-Class Ultra Performance LCに接続されたWaters Xevo G2 ToF質量分析計で実施した。酸性移動相(0.1%ギ酸)は、3%アセトニトリル/97%水から100%アセトニトリルの勾配からなっていた(流量=0.7mL/分)。分取HPLCは、Waters 2998 PDA検出器とともに構成されたWaters 2545溶媒送達システムで実行した。生成物は、0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(溶媒A)及び0.1%トリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液(溶媒B)で溶出しながら、C12 Phenomenex Synergi逆相カラム(10.0~50mm径×250mm長、4μm、80Å)で精製した。精製方法は一般に、5%の水性溶媒Bから95%の溶媒Bの傾斜で、溶媒Aから溶媒Bの線形勾配からなり、流量はカラム径に応じて変化させた。NMRスペクトルデータは、Varian Mercury 400MHz分光計で収集した。結合定数(J)は、ヘルツ単位で報告する。
生成物精製:生成物は、Biotage Isolera Oneフラッシュ精製システム(Charlotte,NC)を利用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。超高速液体クロマトグラフィー-質量分析法(UPLC-MS)は、Waters Acquity UPLCシステムに接続されたWatersシングル四重極検出器質量分析計で実施した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters 2998 PDA検出器とともに構成されたWaters 2454バイナリーグラジエントモジュール溶媒送達システムで実行した。生成物は、別途明記されない限り、0.05%トリフルオロ酢酸水溶液及び0.05%トリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液で溶出しながら、適切なカラム径のPhenomenex Max-RP 4μm Synergi 80Å 250mm逆相カラムで精製した。全ての市販の無水溶媒は、さらに精製することなく使用した。出発材料、試薬、及び溶媒は、商業的供給業者(Sigma Aldrich及び/またはFischer Scientific)から購入した。
分析LCMS方法
方法A:クロマトグラフィーは、C18カラム(Phenomenex Luna、2.1×50mm、1.6μm)を装着したWaters Acquity H Class UPLCで実施した。溶媒Aは、0.05%ギ酸水溶液を含んでいた。溶媒Bは、0.05%ギ酸のアセトニトリル溶液を含んでいた。流量は0.7ml/分であり、溶出は以下の勾配で実行した:0から1.21分、3%から60%の溶媒B;1.21~1.43分、60%から95%の溶媒B;1.43から1.79分、95%から3%の溶媒B。質量検出は、正イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化によってWaters Xevo G2 TOFで実施した。
方法B:クロマトグラフィーは、C8カラム(Phenomenex Kinetex、2.1×50mm、1.7μm)を装着したWaters Acquity H Class UPLCで実施した。溶媒Aは、0.05%ギ酸水溶液を含んでいた。溶媒Bは、0.05%ギ酸のアセトニトリル溶液を含んでいた。流量は0.7ml/分であり、溶出は以下の勾配で実行した:0から1.21分、3%から60%の溶媒B;1.21~1.43分、60%から95%の溶媒B;1.43から1.79分、95%から3%の溶媒B。質量検出は、正イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化によってWaters Xevo G2 TOFで実施した。
方法C:クロマトグラフィーは、C18カラム(Phenomenex Luna、2.1×50mm、1.6μm)を装着したWaters Acquity H Class UPLCで実施した。溶媒Aは、0.05%ギ酸水溶液を含んでいた。溶媒Bは、0.05%ギ酸のアセトニトリル溶液を含んでいた。流量は0.6ml/分であり、溶出は以下の勾配で実行した:0から1.10分、3%から60%の溶媒B;1.10から1.50分、60%から97%の溶媒B;1.50分から2.50分、97%の溶媒B;2.50分から2.60分;97%から3%の溶媒B。質量検出は、正イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化によってWaters Xevo G2 TOFで実施した。
方法D:クロマトグラフィーは、C18カラム(Phenomenex Luna、2.1×50mm、1.6μm)を装着したWaters Acquity H Class UPLCで実施した。溶媒Aは、0.05%ギ酸水溶液を含んでいた。溶媒Bは、0.05%ギ酸のアセトニトリル溶液を含んでいた。流量は0.7ml/分であり、溶出は以下の勾配で実行した:0から1.21分、3%から60%の溶媒B;1.21~1.43分、60%から97%の溶媒B;1.43分から4.00分、97%から3%の溶媒B。質量検出は、正イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化によってWaters Xevo G2 TOFで実施した。
方法E:クロマトグラフィーは、C18カラム(Phenomenex Luna、2.1×50mm、1.6μm)を装着したWaters Acquity UPLCで実施した。溶媒Aは、0.1%ギ酸水溶液を含んでいた。溶媒Bは、0.1%ギ酸のアセトニトリル溶液を含んでいた。流量は0.5ml/分であり、溶出は以下の勾配で実行した:0から1.70分、3%から60%の溶媒B;1.70から1.2.00分、60%から95%の溶媒B;2.00分から2.50分、97%から3%の溶媒B。質量検出は、正イオンモードでのエレクトロスプレーイオン化によってWaters Acquity SQで実施した。
CORTECS C18一般的方法:
カラム-Waters CORTECS C18 1.6μm、2.1×50mm、逆相カラム
溶媒A-0.1%ギ酸水溶液
溶媒B-0.1%ギ酸を含むアセトニトリル
CORTECS C18疎水性法:
カラム-Waters CORTECS C18 1.6μm、2.1×50mm、逆相カラム
溶媒A-0.1%ギ酸水溶液
溶媒B-0.1%ギ酸を含むアセトニトリル
CORTECS C18親水性法:
カラム-Waters CORTECS C18 1.6μm、2.1×50mm、逆相カラム
溶媒A-0.1%ギ酸水溶液
溶媒B-0.1%ギ酸を含むアセトニトリル
実施例2:MC1(グルクロニド-ゲムシタビンコンジュゲート)の合成
10mLの無水ピリジンに、782.6mgのゲムシタビン(2.973mmol)を溶解させた。この溶液に、1.89mLのトリメチルシリルクロリド(TMSCl)(14.9mmol)を5分間にわたって添加し、同時に15分間断続的に激しく撹拌した。反応物に、961.5mgのフルオレニルメチルオキシカルボニルクロリド(Fmoc-Cl)(3.717mmol)を添加すると、反応物は30分間かけて黄色から無色に変化し、反応の過程にわたって白色の沈殿物が存続した。トリメチルシリル(TMS)基及び過剰のクロロホルメートを加水分解するために、2.0mLのH
2Oを添加し、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの1Mの塩酸(HCl)で3回洗浄し、硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥させた。この時点で、反応物を濾過し、真空濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー100G KP-Sil(ヘキサン中50から100%のEtOAc)によって精製する。R
f(生成物)=1:2のHex:EtOAc中0.15。
所望の生成物を含有する画分を真空濃縮して、生成物を白色の固体(1.169g、2.407mmol、80.9%)として得た。Rt=1.71分、CORTECS UPLC C18一般的方法(実施例1に関連して上述した通り)。MS (m/z) [M + H]+C24H22F2N3O6に対する計算値486.45、実測値486.12.
ステップ2:
2mLのジクロロメタン(DCM)中に溶解させた185mgのリンカー(L-1)(0.206mmol)の溶液を作出した。この溶液に、185mgのパラホルムアルデヒド(6.18mmol)、続いて1.0mLのTMSClを添加した。反応物を10分間撹拌し、10分時点で、2μLのアリコートを98μLのMeOHに希釈して、UPLC-MSによりMeOH付加物を観察することによって、完全な変換が観察された。反応物をシリンジフィルターで濾過し、1mLのDCMですすぎ、2mLのトルエンを添加して、濃縮後の最終混合物を共沸させた。溶離液を真空濃縮して、活性化されたリンカーを無色の固体として得た。
Fmoc-ゲムシタビン(ステップ1)をトルエンと共沸させ、使用前に高真空下で乾燥させた。その後、100mgのFmoc-ゲムシタビン(0.206mmol)を2mLの無水DCM中に縣濁させ、71.8μLのDIPEA(0.412mmol)を添加した。活性化されたリンカーを2mLの無水DCM中に溶解させ、撹拌反応物に10mL/時間の速度で滴加した。反応物を45分間撹拌し、45分時点で、完全な変換が観察された。反応物を0.1mLのMeOHで反応停止処理し、濾過し、溶離液を真空濃縮して、無色の固体を得、それをさらに精製することなく次のステップで使用した(182mg、0.130mmol、粗製、63%)。Rt=1.56分、CORTECS UPLC C18疎水性法。MS (m/z) [M + H]+C67H69F2N6O23Sに対する計算値1395.41、実測値1395.40.
ステップ3:
182mgのステップ2の生成物(0.130mmol)を溶解させた、2mLの1:1のTHF:MeOHの溶液。反応物を氷/水浴で冷却した。その後、31.2mgのLiOH(1.30mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。UPLC-MS(実施例1に記載した通り)によって酢酸脱保護生成物の変換が観察され、1mLのH
2Oを反応物混合物に添加し、反応物を60分間撹拌した。UPLC-MS(実施例1に記載した通り)によって完全な変換が観察された。反応物を30μLのAcOHで反応停止処理し、真空濃縮し、H
2O、0.05%TFA中5-35-95%のMeCNの勾配で溶出しながら、21.2×250mm Max-RPカラムを使用した分取HPLCによって精製した。所望の化合物を含有する画分を真空濃縮して、所望の化合物を無色の固体(65.1mg、0.0803mmol、62%)として得た。Rt=0.82分、CORTECS UPLC C18親水性法。MS (m/z) [M + H]
+C
30H
41F
2N
6O
16Sに対する計算値811.23、実測値811.04.
ステップ4:ゲムシタビン及びリンカー及び3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジル:
65.1mgのステップ3の生成物(0.0803mmol)を溶解させた、0.5mLの無水DMFの溶液。反応物に26.5μLのDIPEA(0.160mmol)、続いて23.5mgの3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジル(0.0883mmol、TCI Americaから購入、製品番号S0427)を添加した。反応物を15分間撹拌した。UPLC-MS後に完全な変換が観察された。反応物を0.020mLのAcOHで反応停止処理し、21.2×250mm Max-RPにおいてH
2O、0.05%TFA中5-35-95%のMeCNで溶出しながら、分取HPLCによって精製した。所望の生成物を含有する画分を凍結乾燥させて、所望の化合物を無色の粉末(41.2mg、0.0428mmol、53.3%)として得た。Rt=1.29分、CORTECS UPLC C18親水性法。MS (m/z) [M + H]
+C
37H
46F
2N
7O
19Sに対する計算値962.25、実測値962.06.
実施例3:保護されたデュプレックス剤(S)-N,N’-(((2-(3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)ブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイル))ビス(メチレン))ジアセトアミド(MC2ジアセトアミド)の合成
バイアルに200mgの(S)-2-アミノブタン-1,4-ジチオールヒドロクロリド(1.15mmol)及び308mgのN-(ヒドロキシメチル)アセトアミド(3.45mmol)を充填し、0.6mLの水中に縣濁させた。懸濁液を氷水浴中で冷却し、0.2mLの塩酸(11.7M、2.34mmol)を滴加した。反応物を室温までゆっくりと温めた。一晩撹拌した後、反応物を45℃で濃縮して、中間体(S)-N,N’-(((2-アミノブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイル))ビス(メチレン))ジアセトアミドヒドロクロリドを透明な半固体として得、それをさらに精製することなく使用した。分析UPLC-MS:保持時間=0.57分、m/z (ES+)計算値280.1 (M+H)
+, 実測値280.0.
バイアル中で、2.5mLのDMF中に溶解させた232mgの中間体(S)-N,N’-(((2-アミノブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイル))ビス(メチレン))ジアセトアミドヒドロクロリド(0.73mmol)、及び391mgの2,5-ジオキソピロリジン-1-イル3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノエート(1.47mmol)を合わせ、0.51mLのDIPEA(2.94mmol)を滴加した。室温で2時間撹拌した後、反応物を0.25mLの酢酸で反応停止処理し、メタノールで希釈し、分取HPLC(実施例1に関連して上述した通り)によって精製し、乾燥するまで凍結乾燥させて、(S)-N,N’-(((2-(3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)ブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイル))ビス(メチレン))ジアセトアミド(42mg、13.3%を得た。分析UPLC:保持時間=0.89分、m/z (ES+)計算値431.1 (M+H)+, 実測値431.1;計算値453.1 (M+Na)+, 実測値453.0.
実施例4:MC9の合成
ステップ1:(2R,3R,4S,5S)-2-(アセトキシメチル)-6-ブロモテトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物5):(2R,3S,4S,5R,6R)-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2,3,4,5-テトライルテトラアセテート(2.55g、6.53mmol)を11.5mLのCH
2Cl
2中に溶解させ、氷浴中で0℃まで冷却した。4.3mLの酢酸中の33%HBrの溶液を滴加し、0℃で30分間撹拌し、一晩で室温までゆっくりと昇温させた。TLCによって反応が完了したことが決定された(条件:30%EtOAc/ヘキサン、KMnO
4で染色)。粗反応混合物をCH
2Cl
2で希釈し、水、飽和NaHCO
3溶液、水、及びブラインで各々1回洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、化合物5(2.68g、6.52mmol、100%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz):δ 2.01 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 4.13 (dd, J = 12.5 Hz, 2.2 Hz, 1H), 4.18-4.26 (m, 1H), 4.33 (dd, J = 12.5 Hz, 4.8 Hz, 1H), 5.33-5.41 (m, 1H), 5.44 (dd, J = 3.5 Hz, 1.6 Hz, 1H), 5.70 (dd, J = 10.3 Hz, 3.3 Hz, 1H), 6.33 (dd, J = 1.7 Hz, 0.8 Hz, 1H).
ステップ2:(2R,3R,4S,5S,6R)-2-(アセトキシメチル)-6-(4-ホルミル-2-ニトロフェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物6):化合物5(3.227g、7.85mmol)を10mLのアセトニトリル中に溶解させ、酸化銀(7.82g、33.74mmol)を添加した。55mLのアセトニトリル中に溶解させた4-ホルミル-2-ニトロフェノール(1.312g、7.85mmol)を反応物混合物に少量ずつ添加した。2時間後、TLCによって反応が完了したことが決定され(条件:5%MeOH/DCM、KMnO
4で染色)、溶液を、酢酸エチルを用いてセライトに通して濾過し、濾液を真空濃縮して、化合物6(3.643g、7.32mmol、93%)を得た。LCMS方法A:保持時間=1.31分;m/z = 520.2 [M+Na]
+.
ステップ3:(2R,3R,4S,5S,6R)-2-(アセトキシメチル)-6-(4-(ヒドロキシメチル)-2-ニトロフェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物7):化合物6(3.245g、6.52mmol)を60mLの1:1:1のTHF:MeOH:AcOH中に縣濁させ、氷浴中で0℃まで冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(740mg、19.56mmol)を少量に分けて2時間にわたって添加した。完了すると、反応混合物をメタノールで希釈し、セライトに通して濾過し、真空濃縮した。粗残基をDCMと飽和NaHCO
3溶液との間で分配し、水層をDCMで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで1回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、化合物7(3.09g、6.19mmol、95%)を得た。LCMS方法A:保持時間=1.14分;m/z = 522.2 [M+Na]
+.
ステップ4:(2R,3R,4S,5S,6R)-2-(アセトキシメチル)-6-(2-アミノ-4-(ヒドロキシメチル)フェノキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物8):化合物7(1.376g、2.76mmol)を40mLのメタノール中に取り込み、氷浴中で0℃まで冷却した。亜鉛末(1.80g、27.55mmol)及び塩化アンモニウム(1.474g、27.55mmol)を順次に添加した。反応物を氷上で15分間撹拌した。次いで、氷浴を除去し、撹拌を室温で2時間継続した。反応物を、メタノールを用いてセライトに通して濾過し、濾液を真空濃縮した。粗残基を酢酸エチル中に再縣濁させ、飽和NaHCO
3溶液で2回及びブラインで1回洗浄した。合わせた水層を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン中10%から100%の酢酸エチルの勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、410mgの化合物8(0.87mmol、32%)を得た。LCMS方法B:保持時間=0.85分;m/z = 470.2 [M+H]
+.
ステップ5:(2R,3S,4S,5R,6R)-2-(2-(3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)-4-(ヒドロキシメチル)フェノキシ)-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物9):5mLのジクロロメタン中の151mgの化合物8(0.32mmol)の溶液に、溶解性を補助するために0.2mLのDMFを加えた110mgの3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸(0.35mmol)、及び87.5mgのEEDQ(0.35mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、粗生成物を、ジクロロメタン中0%から3%のメタノールの勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、化合物9(214mg、0.28mmol、87%)を得た。LCMS方法A:保持時間=1.43分;m/z = 763.3 [M+H]
+.
ステップ6:(2R,3S,4S,5R,6R)-2-(2-(3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)-4-(((4-ニトロベンゾイル)オキシ)メチル)フェノキシ)-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物10):3mLのDMF中の化合物9(258mg、0.34mmol)の溶液に、88.6μLのDIEA(0.51mmol)及び炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(206mg、0.68mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層をブラインで3回洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中10%から70%の酢酸エチルの勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、208mgの化合物10(0.22mmol、65%)を得た。LCMS方法A:保持時間=1.61分;m/z = 928.4 [M+H]
+.
ステップ7:(2R,3S,4S,5R,6R)-2-(2-(3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)-4-((((3-(4-(4-((E)-3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)ブチル)ピペリジン-1-カルボニル)フェニル)カルバモイル)オキシ)メチル)フェノキシ)-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物11):(E)-N-(4-(1-(3-アミノベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ブチル)-3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド(581mg、0.916mmol)及び934mgの化合物10(1.01mmol)を106mLのDMF及び2.1mLのピリジン中に溶解させた。12.5mgのHOAt(0.092mmol)をDMF中の溶液として添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物をEtOAcに注ぎ、有機層を水で2回洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン中0%から10%メタノールの勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、850mgの化合物11(0.711mmol、78%)を得た。LCMS方法C:保持時間=1.84分;m/z = 1195.8 [M+H]
+.
ステップ8:3-(3-アミノプロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル(3-(4-(4-((E)-3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)ブチル)ピペリジン-1-カルボニル)フェニル)カルバメート(化合物12):383mgの化合物11(0.293mmol)を6mLのTHF及び6mLのMeOH中に溶解させ、氷上で冷却した。5.9mLのLiOH(0.5M、2.93mmol)の溶液をゆっくりと添加した。30分後、反応物を氷から除去し、室温まで昇温させた。4時間後、反応物を167.5μLの酢酸(2.93mmol)で反応停止処理し、真空濃縮した。粗残基をDMSO中に取り込み、濾過し、分取HPLCによって精製して、230mgの化合物12(0.223mmol、76%)をTFA塩として得た。LCMS方法D:保持時間=0.79分;m/z = 805.4 [M+H]
+.
ステップ9:3-(3-((S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)プロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル(3-(4-(4-((E)-3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)ブチル)ピペリジン-1-カルボニル)フェニル)カルバメート(化合物13):化合物12(334mg、0.324mmol)を3.5mLのDMF及び0.17mLのDIPEA(0.971mmol)中に溶解させ、続いて148mgの2,5-ジオキソピロリジン-1-イル(2S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-(2,5-ジオキソピロール-1-イル)プロパノエート(0.388mmol)を添加した。3時間後、反応物をDMSOで希釈し、分取HPLCによって精製して、化合物13(299mg、0.253mmol、78%)をTFA塩として得た。LCMS方法C:保持時間=1.32分;m/z = 1071.7 [M+H]
+.
ステップ10:3-(3-((S)-3-アミノ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)プロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル(3-(4-(4-((E)-3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)ブチル)ピペリジン-1-カルボニル)フェニル)カルバメート(化合物14--MC9):化合物13(299mg、0.253mmol)を15mLのDCM中の20%TFAで2時間処理した。溶媒を真空で除去し、残基を50/50のCH
3CN/H
2O中に溶解させ、分取HPLCによって精製して、化合物14(201mg、0.168mmol、66%)をTFA塩として得た。LCMS方法C:保持時間=1.10分;m/z = 971.6 [M+H]
+.
実施例5:MC10の合成
ステップ1:(2R,3S,4S,5R,6R)-2-(2-(3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)-4-(ブロモメチル)フェノキシ)-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3,4,5-トリイルトリアセテート(化合物10):化合物10のベンジルアルコール類似体(200mg、0.262mmol)及び103mgのPPh
3(0.393mmol)を8mLのDCM中に0℃で溶解させた。N-ブロモスクシンイミド(70mg、0.393mmol)を同じ温度で2回に分けて添加した。次いで、氷浴を除去し、反応物を室温までゆっくりと昇温させた。4時間後、溶媒を除去し、粗反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物10(154mg、0.187mmol、71.0%)を得た。LCMS方法E:保持時間=2.31分;m/z = 825.04 [M+1]
+.
ステップ2:1-(3-(3-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)プロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5R,6R)-3,4,5-トリアセトキシ-6-(アセトキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル)-3-((E)-3-((4-(1-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ブチル)アミノ)-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)ピリジン-1-イウム(化合物11):化合物10(109.3mg、0.132mmol)及びtert-ブチル(E)-(3-(4-(4-(3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)ブチル)ピペリジン-1-カルボニル)フェニル)カルバメート(51.6mg、0.102mmol)を800μLの無水DMF中に溶解させ、55℃まで2時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、DMSO及び水で希釈し、分取HPLCによって精製して、108.2mgの化合物11(0.079mmol、77.8%)を得た。LCMS方法E:保持時間=2.00分;m/z = 1251.40 [M]
+.
ステップ3:1-(3-(3-アミノプロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル)-3-((E)-3-((4-(1-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ブチル)アミノ)-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)ピリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物12):化合物11(508mg、0.037mmol)を1.8mLのMeOH及びTHFの1:1混合物中に溶解させた。溶液を氷上で冷却してから、LiOH溶液(1.86mL、0.2M、0.372mmol)を添加した。反応物を氷上で30分間撹拌し、次いで室温まで温めた。3時間後、反応物を20μLの酢酸で酸性化し、次いでDMSO/水で希釈し、分取HPLCによって精製して、20.6mgの化合物12(0.019mmol、50.8%)を得た。LCMS方法E:保持時間=0.84分;m/z = 861.39 [M]
+.
ステップ4:1-(3-(3-((S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)プロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル)-3-((E)-3-((4-(1-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ブチル)アミノ)-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)ピリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物13):化合物12(10.2mg、0.011mmol)を300μLの無水DMF中に溶解させ、続いて9.3μLのDIPEAを添加した。次いで、100μLの無水DMF中の6.12mgの2,5-ジオキソピロリジン-1-イル(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノエート(0.016mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。30分後、反応物をHOAc(10μL)で酸性化し、DMSO/水で希釈し、分取HPLCによって精製して、化合物13(10.3mg、0.008mmol、77.5%)を得た。LCMS方法E:保持時間=1.58分;m/z = 1127.79 [M]
+.
ステップ5:1-(3-(3-((S)-3-アンモニオ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)プロパンアミド)-4-(((2R,3S,4S,5S,6R)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンジル)-3-((E)-3-((4-(1-(3-アンモニオベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ブチル)アミノ)-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)ピリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物14、MC10):10.3mgの化合物13(0.008mmol)を240μLのDCM中に縣濁させ、60μLのTFAを添加した。TFAを添加すると、反応混合物は均一に変化した。反応物を室温で4時間撹拌した。4時間後、溶媒を真空下で除去し、粗生成物をDMSO/水で希釈し、分取HPLCによって精製して、化合物14(MC10)(5.4mg、0.004mmol、51.3%)を得た。LCMS方法E:保持時間=1.45分;m/z = 927.46 [M]
+.
実施例6:MC1またはMC3とのhAC10ecコンジュゲートの疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)
疎水性相互作用はHIC(280nm)で測定した。HICの結果を図1に示す。コンジュゲートされていないhAC10ecの保持時間(1番目のピーク)は約4分であった。hAC10ec-MC1(10)の保持時間(2番目のピーク)は約4.5分であった。hAC10ec-MC1(20)の保持時間(3番目のピーク)は約5.3分であった。hAC10ec-MC1(38.5)の保持時間(4番目のピーク)は約6.0分であった。hAC10ec-MC3(38.4)の保持時間(5番目のピーク)は約11.8分であった。
実施例7:MC2及びN-エチルマレイミド(NEM)とのコンジュゲーション
デュプレクサMC2及びN-エチルマレイミドとの抗体コンジュゲーションならびに対応する分光データの例示的な実施形態を図2に示す。
図2を参照して、L0=23152を有する抗体(cAC10)をデュプレクサMC2にコンジュゲートして、抗体-デュプレクサコンジュゲートを形成させた(下記参照)(質量予想値:23476、質量観測値:23475)。
次いで、抗体-デュプレクサコンジュゲートをTCEPで還元し、続いてN-エチルマレイミド(NEM)にコンジュゲートして、抗体-デュプレクサ-NEMコンジュゲートを形成させた(下記参照)(質量予想値23723、質量観測値23725)。
実施例8:MC7/-MC8/-MC9/-MC10(デュプレクサ上のPEG)の16負荷ADCを生成するためのIgG1-MC6(8)のコンジュゲーションの実験手順
ステップ1:1.16mLのPBS中の15mgの完全に還元された抗体IgG1を、PBS中のMC6(DMSO中13.3mMの溶液;反応性チオール1つ当たり1.45当量の足場)に室温で2時間コンジュゲートした。PLRP-MS分析によって反応の完了を確認した。反応混合物を、PBSで溶出しながらサイズ排除クロマトグラフィーによって精製した。得られた溶液を濃縮して、11.8mg/mlの抗体-足場コンジュゲートを得た。pH8の1Mのリン酸カリウム緩衝液を使用して溶液をpH8に調整した。TCEP(ジスルフィド1つ当たり2当量)を使用して、37℃で75分間インキュベートしながら足場ジスルフィドを還元した。過剰のN-アセチルマレイミドとの分析アリコートの反応、続いてPLRP-MS分析によって完全な還元を検証した。完了した反応物を、PBS+2mMのEDTAで溶出しながらサイズ排除クロマトグラフィーによって精製した。溶離液を15.6mg/mLに濃縮し、さらなる使用時まで-20℃で保管した。
ステップ2:3mgの完全に還元された抗体-足場コンジュゲートを、PBS中の示される薬物リンカー(DMSO中10mMの溶液;反応性チオール1つ当たり1.25~1.45当量の薬物リンカー)に室温で2時間コンジュゲートした。PLRP-MS分析によって反応の完了を確認した。反応物を、PBSで溶出しながらサイズ排除クロマトグラフィーによって精製した。溶離液を4mlに希釈してから、約1mlまで濃縮した。この希釈/濃縮手順をもう一度繰り返してから、約300μlの最終濃度にした。DCタンパク質アッセイ(Bio-Rad)を使用して、得られたADCの濃度を決定した。最終的なコンジュゲートの素性をPLRP-MSによって確認し、高分子量種の存在を分析SECによって決定した。
実施例9:抗体-薬物コンジュゲートについての実験分析データ
L
exp及びH
expは、コンジュゲーション後のチオスクシンイミド部分の加水分解を除いた、それぞれ抗体軽鎖及び重鎖の質量予測値である。L
obs及びH
obsは、PLRP-MS分析によって決定した優勢種の質量観測値であり、(分析前のチオスクシンイミド加水分解からの)追加の水の数が示される。%HMWは、分析サイズ排除クロマトグラフィーによって決定した高分子量種のパーセンテージを示す。
実施例10:cAC10とのアウリスタチンコンジュゲート及びそのコンジュゲート中間体の分析特性評価
式cAC10-MC2(8)-MC4(16)を有する16負荷アウリスタチンADCのサイズ排除クロマトグラムを図3(A)に示す(保持時間:約6.6分)。式cAC10-MC2(8)-MC5(16)を有する16負荷アウリスタチンADCについてのサイズ排除クロマトグラフィーデータを図3(B)に示す(保持時間:約6.6分)。
MC4とのデュプレクサコンジュゲート(Ab-MC2(8)-MC4(16))に関するクロマトグラフィー及び質量分光データ。
図4(A)は、MC2及びMC4とのcAC10コンジュゲートのPLRPクロマトグラムを示す(軽鎖の保持時間:約1.29分、重鎖の保持時間:約1.97分間)。質量分析データは、各軽鎖に対して2当量のMC4及び各重鎖に対して6当量のMC4のコンジュゲーションを示す。したがって、抗体は総じて、16当量のMC4にコンジュゲートされることが見出された。
図4(B)は、1単位のMC2にコンジュゲートされた抗体(cAC10)軽鎖の質量スペクトルを示す(予想値:25,737、観測値25,737)。
図4(C)は、MC2(1)-MC4(2)にコンジュゲートされた抗体(cAC10)軽鎖の質量スペクトルを示す(予想値:28,072、観測値28,072)。
図4(D)は、MC2(3)-MC4(6)にコンジュゲートされた抗体(cAC10)重鎖の質量スペクトルを示す(予想値:63,364、観測値:63,364)。複数のピークの観察は、重鎖のG0、G1、及びG2オリゴ糖形態に起因する。
MC5とのデュプレクサコンジュゲート(Ab-MC2(8)-MC5(16))に関するクロマトグラフィー及び質量分光データ。
図5(A)は、MC2及びMC5とのcAC10コンジュゲートのPLRPクロマトグラムを示す(軽鎖の保持時間:約0.33分、重鎖の保持時間:約1.0分。質量分析データは、各軽鎖に対して2当量のMC4及び各重鎖に対して6当量のMC5のコンジュゲーションを示す。したがって、抗体は総じて、16当量のMC5にコンジュゲートされることが見出された。
図5(B)は、MC2(1)-MC5(2)にコンジュゲートた抗体(cAC10)軽鎖の質量スペクトルを示す(予想値:26,244、観測値:26,244)。
図5(C)は、MC2(3)-MC5(6)にコンジュゲートされた抗体(cAC10)重鎖の質量スペクトルデータを示す(予想値:57,880、観測値:57,879)。複数のピークの観察は、重鎖のG0、G1、及びG2オリゴ糖形態に起因する。
実施例11:1つまたは複数のマルチプレクサを含むデンドリマーADCの調製
図6は、1つまたは複数のマルチプレクサ部分を含むデンドリマーADCの調製のための方法を概略的に図示する。個々のAbを還元し、デュプレクサMC2にコンジュゲートすることができる。10個のシステイン部分を有する還元されたシステイン操作モノクローナル抗体(ECmAb)において、各システインのチオール基をMC2単位にコンジュゲートすることができる。次いで、各MC2単位を2つのMC2単位にさらにコンジュゲートすることができる。末端MC2単位へのL2-D部分のコンジュゲーションは、したがって、DAR=40をもつADCの形成を可能にする。これらのADCは、Ab-MC2(10)-MC2(20)-(L2-D)40の一般式を有する。
実施例12:親水性デンドリマーADCの特性評価
図7は、異なるDAR(DAR=0、10、20、及び38.5)を有する、薬物部分(MC1またはMC3)とのhAC10コンジュゲートの疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)クロマトグラムである。疎水性相互作用は280nm HICで測定した。裸のhAC10ecの保持時間(1番目のピーク)は約4分であった。hAC10ec-MC1(10)の保持時間(2番目のピーク)は約4.5分であった。hAC10ec-MC1(20)の保持時間(3番目のピーク)は約5.3分であった。hAC10ec-MC1(38.5)の保持時間(4番目のピーク)は約6.0分であった。hAC10ec-MC3(38.4)の保持時間(5番目のピーク)は約11.8分であった。商用の薬物リンカーvcMMAE DAR(4)についての保持時間は約7分であった。
実施例13:デュプレクサに基づくゲムシタビンADCによるL540cy細胞に対する細胞傷害作用
図8は、異なるDAR値を有するcAc10ec-MC1 ADCによる、ホジキンリンパ腫細胞株L540cyに対するインビトロでの細胞傷害作用を示す。hAC10ec-MC1(38.5)についてのIC50値は313ng/mLであり(円)、hAC10ec-MC1(20)についてのIC50値は501ng/mLであり(正方形)、hAC10ec-MC1(10)についてのIC50値は>10K(三角形)であった。
実施例14:IgG1-MC6(8)-MC7(16)/-MC8(16)/-MC9(16)/-MC10(16)及びIgG1-MC2(8)-MC8(16)についてのラットにおける薬物動態データ
図9は、L2-D単位において異なる電荷を有する、NAMPT阻害剤との抗体IgG1のDAR16コンジュゲートの、ラットにおける薬物動態データを示す。中性または双性イオン性L2-D単位を有する構築物は、負または正の正味電荷を有するもの(それらは迅速に排除された)と比較して延長された半減期を示した。結果は、L2-D=MC9(中性、破線と正方形)またはMC8(双性イオン性、実線と円)を有するADCを、L2-D=MC7(負に帯電、実線と三角形)及びMC10(正に帯電、破線とひし形)を有するADCと比較することによって見ることができる。
実施例15:cAC10-MC6(8)-(L2-D)(16)についての異種移植片における有効性データ
図10は、L540cy-161細胞に対する、cAC10-MC6(8)-(L2-D)(16)の一般式を有する、NAMPT阻害剤とのcAC10及びIgG1コンジュゲートの異種移植片における有効性を示す(式中、L2-Dは、MC7、MC8、MC9、またはMC10である)。処置の不在下(すなわち、0mg/kg(*マーカー、実線)))での移植後の平均腫瘍体積を、cAC10-MC6(8)-MC8(16)1mg/kg(中空のひし形、短い破線))、cAC10-MC6(8)-MC7(16)1mg/kg(塗りつぶされた円、点線)、cAC10-MC6(8)-MC9(16)1mg/kg(中空の円、実線)、cAC10-MC6(8)-MC10(16)1mg/kg(Xマーカー、長い破線)、及びIgG-MC6(8)-MC8(16)1mg/kg(中空の三角形、短い破線)での処置後の平均腫瘍体積と比較する。
実施例16:Ab3(ec)-MC6(10)-MC9(20)対Ab3(ec)-MC7(10)(KG-1異種移植モデル)についての異種移植片における有効性データ
図11は、KG-1細胞に対するAb3(ec)-MC6(10)-MC9(20)及びAb3(ec)-MC7(10)ADCの異種移植片における有効性を示す。Ab及び薬物の両方で正規化した投薬量を使用して、10負荷及び20負荷ADCをインビボで比較する(平均腫瘍データ)。未処置のKG-1細胞0mg/kg(中空のひし形、実線)での平均腫瘍体積を、Ab3(ec)-MC7(10)10mg/kg(中空の三角形、点線)、Ab3(ec)-MC6(10)-MC9-(20)10mg/kg(中空の正方形、長い破線)、及びAb3(ec)-MC6(10)-MC9(20)5mg/kg(中空の円、短い破線)での処置後の平均腫瘍体積と比較する。投薬スケジュールは、週1回×2である。
実施例17:高負荷ADCのNAD-Gloアッセイの実験データ
製造業者の指示に従ったNad-Glo(Promega)アッセイからの実験データ。
実施例18:高負荷ADCのCTGアッセイの実験データ
製造業者の指示に従ったCTGアッセイ(Promega)からの実験データ。
実施例19:急性骨髄性白血病(AML)細胞株に対する高負荷ADCのNad-Gloアッセイの実験データ
実施例20:多発性骨髄腫(MM)細胞株に対する高負荷ADCのNad-Gloアッセイの実験データ
前述の実施例において列挙される化学物質は、以下の構造を有する。