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JP2018111077A - エアフィルタ濾材 - Google Patents

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Abstract

【課題】主捕集層と主捕集層よりも捕集効率の低いプレ捕集層を用いた場合における捕集効率の低下を抑制させることが可能なエアフィルタ濾材を提供する。【解決手段】気体中の塵を捕集するエアフィルタ濾材1であって、主捕集層30と、主捕集層30よりも粒子径0.3μmのNaClの捕集効率が低く、主捕集層30よりも気流の上流側に配置され、撥水性を有するプレ捕集層10と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、エアフィルタ濾材に関する。
エアフィルタは、所定の粒子径を有する粒子の捕集効率により、ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタ、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、および中性能フィルタ等に分類され、その性能に応じて異なる用途に用いられている。
このようなエアフィルタは、従来より、圧力損失の上昇を抑制することで長寿命化を図ることが望まれている。例えば、特許文献1(特開2013−094717号公報)に記載のエアフィルタ濾材では、ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜の上流側に、より大きな粉塵を捕集可能なプレフィルタ層を設け、多孔質膜に大きな粉塵が到達することによる目詰まりを抑制させて、長寿命化を図ることが提案されている。
上記特許文献1に記載のエアフィルタ濾材では、多孔質膜の上流側にプレフィルタを設けることによる長寿命化が提案されているが、本願発明者らが検討したところ、雨天時のように湿度が高い環境下または水滴が付着しうる環境下においてプレフィルタを備えたエアフィルタが用いられた場合には、プレフィルタにおいて最初に捕集されていた粉塵が湿潤することにより、凝集成長して流動化する集合体があることを見出した。
このように粉塵が流動化して大きく成長してしまうと、プレフィルタにおいて粒径が大きくなった粉塵は通風抵抗をより受けやすくなり、プレフィルタにおいて最初に捕集された位置よりも下流側に流動してしまう傾向がある。このようにプレフィルタにおいて比較的大きな粉塵が下流側に流動してしまうと、エアフィルタを使用し始めてから比較的早期に、比較的大きな粉塵が多孔質膜にまで到達してしまう。多孔膜に到達した流動粉塵は、多孔膜の繊維を覆うことで肥大化させてしまう。以上により、エアフィルタの捕集効率が、比較的早期に低下してしまうことがある。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、主捕集層と主捕集層よりも捕集効率の低いプレ捕集層を用いた場合における捕集効率の低下を抑制させることが可能なエアフィルタ濾材を提供することにある。
本件発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、プレ捕集層に撥水性を備えさせることにより、湿潤環境下においても粒子の凝集や成長を抑制でき、下流側の主捕集層に到達しにくくすることが可能になることを見出し、本発明を完成させた。
第1観点に係るエアフィルタ濾材は、気体中の塵を捕集するエアフィルタ濾材であって、主捕集層と、プレ捕集層と、を備えている。プレ捕集層は、粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率が主捕集層よりも低い。プレ捕集層は、主捕集層よりも気流の上流側に配置されている。プレ捕集層は、撥水性を有している。
なお、主捕集層は、単膜によって構成されている必要はなく、複数の膜を重ねることによって構成されていてもよい。
このエアフィルタ濾材は、主捕集層よりも捕集効率が低いプレ捕集層を、主捕集層よりも気流の上流側に配置したため、主捕集層に到達する前の段階で比較的大きな粉塵を捕らえることができ、主捕集層における目詰まりを抑制させることができる。しかも、プレ捕集層は撥水性を有しているため、プレ捕集層において水滴の付着が生じたとしても、当該水滴は広がることなくはじかれやすい。このため、プレ捕集層に付着した水滴を、はじかれた状態のままで乾燥させることができる。したがって、プレ捕集層において捕集されている粉塵が湿潤してしまうことを抑制することができ、プレ捕集層において捕集されている粒子の凝集や成長を抑制することができる。このように、プレ捕集層において捕集されている粒子が大きくなることが抑制されるため、プレ捕集層において捕集されている粒子が気流によって受ける抵抗を小さく抑えることができ、当該粒子がプレ捕集層の下流側に流動していくことを抑制できる(下流側への流動を延期させることができる)。したがって、プレ捕集層よりも気流の下流側に配置されている主捕集層が、プレ捕集層が捕集した後に大きくなった粒子によって目詰まりを起こすことを抑制することが可能になっている。
以上により、主捕集層と主捕集層よりも捕集効率の低いプレ捕集層を用いた場合における捕集効率の低下を抑制させることが可能になっている。
第2観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点に係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層は、25体積%の濃度のイソプロピルアルコール水溶液を滴下してから30秒後における接触角が90°以上である。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層において十分に水をはじくことができ、プレ捕集層が捕集した粒子が大きくなることを十分に抑制することが可能になる。
第3観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点または第2観点に係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層におけるフッ素含有率が1000ppm以上である。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層において十分に水をはじくことができ、プレ捕集層が捕集した粒子が大きくなることを十分に抑制することが可能になる。
第4観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第3観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、25%以上80%以下である。主捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、75%以上99.9999%以下である。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層に対する主捕集層の捕集効率が高いため、プレ捕集層で捕集した粒子の主捕集層への到達の抑制が求められるが、このようなプレ捕集層で捕集した粒子の到達を抑制させることができる。
第5観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第4観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、25%以上55%以下である。主捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、75%以上99.9999%以下である。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層に対する主捕集層の捕集効率が特に高いため、プレ捕集層で捕集した粒子の主捕集層への到達の抑制が特に求められるが、このようなプレ捕集層で捕集した粒子の到達を抑制させることができる。
第6観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第5観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層と主捕集層とは、気流方向において接触している。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層と主捕集層とが気流方向において接触しているため、プレ捕集層で大きくなった粒子が主捕集層に到達しやすく、捕集効率が低下しがちになるが、このような捕集効率の低下を十分に抑制することができる。
第7観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第6観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、プレ捕集層の平均繊維径は、1.0μm以上4.0μm以下である。
このエアフィルタ濾材は、プレ捕集層の平均繊維径が1.0μm以上4.0μm以下であるため、プレ捕集層で捕集した粒子が湿潤環境下で特に凝集してしまいやすい。このようにプレ捕集層において捕集した粒子の凝集が生じやすい場合であっても、撥水性を備えさせたことにより、このような凝集を抑制させることが可能になっている。
第8観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第7観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、主捕集層の平均繊維径は、0.05μm以上0.3μm以下である。
このエアフィルタ濾材は、主捕集層の平均繊維径が細いため、プレ捕集層で捕集した粒子の主捕集層への到達の抑制が特に求められるが、このようなプレ捕集層で捕集した粒子の到達を抑制させることができる。
第9観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第8観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、主捕集層は、フッ素樹脂を主として含む多孔膜を有している。
このエアフィルタ濾材は、主捕集層においてフッ素樹脂を含む多孔膜が用いられており、プレ捕集層で大きくなった粒子が到達してしまうことによる捕集効率の低下が顕著になりやすいが、このような捕集効率の低下を十分に抑制することができる。
第10観点に係るエアフィルタ濾材は、第1観点から第9観点のいずれかに係るエアフィルタ濾材であって、主捕集層に対して気流の下流側に配置された通気性支持材をさらに備えている。
このエアフィルタ濾材は、通気性支持材によって主捕集層を気流の下流側から支持することが可能になり、使用時の風圧による変形を抑制することが可能になる。
本発明に係るエアフィルタ濾材によれば、主捕集層と主捕集層よりも捕集効率の低いプレ捕集層を用いた場合における捕集効率の低下を抑制させることが可能になる。
本実施形態に係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 変形例Aに係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 変形例Bに係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 変形例Cに係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 変形例Dに係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 変形例Eに係る濾材の層構成を示す概略断面図である。 フィルタパックの外観斜視図である。 エアフィルタユニットの外観斜視図である。
以下、エアフィルタ濾材(以降、単に濾材ともいう)について、実施形態を例に挙げて説明する。
(1)エアフィルタ濾材
図1に、エアフィルタ濾材の一例である本実施形態に係る3層構造のエアフィルタ濾材1の概略断面図を示す。
エアフィルタ濾材1は、気体中の塵を捕集するエアフィルタ濾材であって、気流の上流側から順に、プレ捕集層10と、主捕集層30と、下流通気性支持材23と、を備えている。
主捕集層30は、フッ素樹脂を主として含んでいる。下流通気性支持材23は、主捕集層30よりも気流の下流側に配置され、主捕集層30を支持する。プレ捕集層10は、主捕集層30よりも気流の上流側に配置され、気流中の塵の一部を捕集する。
以下、各層および各層間の関係について具体的に説明する。
(2)主捕集層
主捕集層30は、主としてフッ素樹脂を含んで構成されており、図示しないフィブリル(繊維)とフィブリルに接続されたノード(結節部)とを有する多孔質な膜構造を有している。
ここで、「主として」とは、複数種類の成分を含有する場合にはフッ素樹脂が最も多く含有されていることを意味する。主捕集層30は、例えば、構成成分全体の50重量%を超えてフッ素樹脂が含有されていてもよい。すなわち、主捕集層30は、フッ素樹脂と異なる成分を50重量%未満含有してもよい。
フッ素樹脂と異なる成分としては、例えば、後述する繊維化しない非溶融加工性成分(B成分)である無機フィラーが挙げられる。
主捕集層30に用いられるフッ素樹脂は、1種類の成分からなってもよく、2種以上の成分からなってもよい。また、2種以上の成分からなるフッ素樹脂としては、例えば、繊維化し得るPTFE(以降、A成分ともいう)、繊維化しない非熱溶融加工性成分(以降、B成分ともいう)、および融点320℃未満の繊維化しない熱溶融加工可能な成分(以降、C成分ともいう)の3成分の混合物が挙げられる。主捕集層30は、好ましくは、これら3種の成分の組み合わせからなる。これら3種の成分からなる主捕集層30は、従来の繊維化し得るPTFE(高分子量PTFE)多孔膜と比べ、空隙が多く、膜厚の厚い膜構造を有していることで、気体中の微粒子を濾材の厚み方向の広い領域で捕集でき、これにより、保塵量を向上させることができる。
以下、上記3種の成分についてより詳細に説明する。
(2−1)A成分:繊維化し得るPTFE
繊維化し得るPTFEは、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)の乳化重合、または懸濁重合から得られた高分子量PTFEである。
ここでいう高分子量とは、多孔膜作成時の延伸の際に繊維化しやすく、繊維長の長いフィブリルが得られるものであって、標準比重(SSG)が、2.130以上2.230以下であり、溶融粘度が高いため実質的に溶融流動しない大きさの分子量をいう。繊維化し得るPTFEのSSGは、繊維化しやすく、繊維長の長いフィブリルが得られる観点から、標準比重(SSG)が、2.130以上2.190以下であることが好ましく、2.140以上2.170以下であることが更に好ましい。SSGが高すぎると、A〜Cの各成分の混合物の延伸性が悪化するおそれがあり、SSGが低すぎると、圧延性が悪化して、多孔膜の均質性が悪化し、多孔膜の圧力損失が高くなるおそれがある。また、繊維化しやすく、繊維長の長いフィブリルが得られる観点から、乳化重合で得られたPTFEが好ましい。標準比重(SSG)は、ASTM D 4895に準拠して測定される。
繊維化性の有無、すなわち、繊維化し得るか否かは、TFEの重合体から作られた高分子量PTFE粉末を成形する代表的な方法であるペースト押出しが可能か否かによって判断できる。通常、ペースト押出しが可能であるのは、高分子量のPTFEが繊維化性を有するからである。ペースト押出しで得られた未焼成の成形体に実質的な強度や伸びがない場合、例えば伸びが0%で、引っ張ると切れるような場合は繊維化性がないとみなすことができる。
上記高分子量PTFEは、変性ポリテトラフルオロエチレン(以下、変性PTFEという)であってもよいし、ホモポリテトラフルオロエチレン(以下、ホモPTFEという)であってもよいし、変性PTFEとホモPTFEの混合物であってもよい。ホモPTFEは、特に限定されず、特開昭53−60979号公報、特開昭57−135号公報、特開昭61−16907号公報、特開昭62−104816号公報、特開昭62−190206号公報、特開昭63−137906号公報、特開2000−143727号公報、特開2002−201217号公報、国際公開第2007/046345号パンフレット、国際公開第2007/119829号パンフレット、国際公開第2009/001894号パンフレット、国際公開第2010/113950号パンフレット、国際公開第2013/027850号パンフレット等で開示されているホモPTFEなら好適に使用できる。中でも、高い延伸特性を有する特開昭57−135号公報、特開昭63−137906号公報、特開2000−143727号公報、特開2002−201217号公報、国際公開第2007/046345号パンフレット、国際公開第2007/119829号パンフレット、国際公開第2010/113950号パンフレット等で開示されているホモPTFEが好ましい。
変性PTFEは、TFEと、TFE以外のモノマー(以下、変性モノマーという)とからなる。変性PTFEには、変性モノマーにより均一に変性されたもの、重合反応の初期に変性されたもの、重合反応の終期に変性されたものなどが挙げられるが、特にこれらに限定されない。変性PTFEは、例えば、特開昭60−42446号公報、特開昭61−16907号公報、特開昭62−104816号公報、特開昭62−190206号公報、特開昭64−1711号公報、特開平2−261810号公報、特開平11−240917、特開平11−240918、国際公開第2003/033555号パンフレット、国際公開第2005/061567号パンフレット、国際公開第2007/005361号パンフレット、国際公開第2011/055824号パンフレット、国際公開第2013/027850号パンフレット等で開示されているものを好適に使用できる。中でも、高い延伸特性を有する特開昭61−16907号公報、特開昭62−104816号公報、特開昭64−1711号公報、特開平11−240917、国際公開第2003/033555号パンフレット、国際公開第2005/061567号パンフレット、国際公開第2007/005361号パンフレット、国際公開第2011/055824号パンフレット等で開示されている変性PTFEが好ましい。
変性PTFEは、TFEに基づくTFE単位と、変性モノマーに基づく変性モノマー単位とを含む。変性モノマー単位は、変性PTFEの分子構造の一部分であって変性モノマーに由来する部分である。変性PTFEは、変性モノマー単位が全単量体単位の0.001重量%以上0.500重量%以下含まれることが好ましく、好ましくは、0.01重量%以上0.30重量%以下含まれる。全単量体単位は、変性PTFEの分子構造における全ての単量体に由来する部分である。
変性モノマーは、TFEとの共重合が可能なものであれば特に限定されず、例えば、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)等のパーフルオロオレフィン;クロロトリフルオロエチレン(CTFE)等のクロロフルオロオレフィン;トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)等の水素含有フルオロオレフィン;パーフルオロビニルエーテル;パーフルオロアルキルエチレン(PFAE)、エチレン等が挙げられる。用いられる変性モノマーは1種であってもよいし、複数種であってもよい。
パーフルオロビニルエーテルは、特に限定されず、例えば、下記一般式(1)で表されるパーフルオロ不飽和化合物等が挙げられる。
CF2=CF−ORf・・・(1)
式中、Rfは、パーフルオロ有機基を表す。
本明細書において、パーフルオロ有機基は、炭素原子に結合する水素原子が全てフッ素原子に置換されてなる有機基である。上記パーフルオロ有機基は、エーテル酸素を有していてもよい。
パーフルオロビニルエーテルとしては、例えば、上記一般式(1)において、Rfが炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基であるパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)が挙げられる。パーフルオロアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5である。PAVEにおけるパーフルオロアルキル基としては、例えば、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられる。PAVEとしては、パーフルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)が好ましい。
上記パーフルオロアルキルエチレン(PFAE)は、特に限定されず、例えば、パーフルオロブチルエチレン(PFBE)、パーフルオロヘキシルエチレン(PFHE)等が挙げられる。
変性PTFEにおける変性モノマーとしては、HFP、CTFE、VDF、PAVE、PFAE及びエチレンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
ホモPTFEは、特に、繊維化しやすく、繊維長の長いフィブリルが得られる観点から、繊維化し得るPTFEの50重量%を超えて含有されていることが好ましい。
なお、繊維化し得るPTFEは、上記した成分を複数組み合わせたものであってよい。
繊維化し得るPTFEは、多孔膜の繊維構造を維持する観点から、多孔膜の50重量%を超えて含有されているのが好ましい。
(2−2)B成分:繊維化しない非熱溶融加工性成分
繊維化しない非熱溶融加工性成分は、主に結節部において非繊維状の粒子として偏在し、繊維化し得るPTFEが繊維化されるのを抑制する働きをする。
繊維化しない非熱溶融加工性成分としては、例えば、低分子量PTFE等の熱可塑性を有する成分、熱硬化性樹脂、無機フィラー、およびこれらの混合物が挙げられる。
熱可塑性を有する成分は、融点が320℃以上であり、溶融粘度が高い方が好ましい。例えば低分子量PTFEは溶融粘度が高いため,融点以上の温度で加工しても結節部に留まることができる。本明細書において、低分子量PTFEとは、数平均分子量が60万以下、融点が320℃以上335℃以下、380℃での溶融粘度が100Pa・s以上7.0×105Pa・s以下のPTFEである(特開平10−147617号公報参照)。
低分子量PTFEの製造方法としては、TFEの懸濁重合から得られる高分子量PTFE粉末(モールディングパウダー)またはTFEの乳化重合から得られる高分子量PTFE粉末(ファインパウダー)と特定のフッ化物とを高温下で接触反応させて熱分解する方法(特開昭61−162503号公報参照)や、上記高分子量PTFE粉末や成形体に電離性放射線を照射する方法(特開昭48−78252号公報参照)、また連鎖移動剤とともにTFEを直接重合させる方法(国際公開第2004/050727号パンフレット,国際公開第2009/020187号パンフレット,国際公開第2010/114033号パンフレット等参照)等が挙げられている。低分子量PTFEは、繊維化し得るPTFEと同様、ホモPTFEであってもよく、前述の変性モノマーが含まれる変性PTFEでもよい。
低分子量PTFEは繊維化性が無い。繊維化性の有無は、上述した方法で判断できる。低分子量PTFEは、ペースト押出しで得られた未焼成の成形体に実質的な強度や伸びがなく、例えば伸びが0%で、引っ張ると切れる。
低分子量PTFEは、特に限定されないが、380℃での溶融粘度が1000Pa・s以上であることが好ましく、5000Pa・s以上であることがより好ましく、10000Pa・s以上であることがさらに好ましい。このように、溶融粘度が高いと、多孔膜の製造時に、C成分として繊維化しない熱溶融加工可能な成分が溶融しても、繊維化しない非熱溶融加工性成分は結節部に留まることができ、繊維化を抑えることができる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ、シリコーン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリイミド、フェノール、およびこれらの混合物等の各樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂は、後述する共凝析の作業性の観点から、未硬化状態で水分散された樹脂が望ましく用いられる。これら熱硬化性樹脂は、いずれも市販品として入手することもできる。
無機フィラーとしては、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、ガラス繊維、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭素繊維、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、およびこれらの混合物等が挙げられる。中でも、繊維化しうる高分子量のPTFEとの親和性および比重の点から、タルクが好ましく用いられる。無機フィラーは、多孔膜の製造時に安定な分散体を形成できる観点から、粒子径3μm以上20μm以下のものが好ましく用いられる。粒子径は、平均粒径であり、レーザー回折・散乱法によって測定される。これら無機フィラーは、いずれも市販品として入手することもできる。
なお、繊維化しない非溶融加工性成分は、上記した成分を複数組み合わせたものであってよい。
繊維化しない非熱溶融加工性成分は、多孔膜の1重量%以上50重量%以下含有されることが好ましい。繊維化しない非熱溶融加工性成分の含有量が50重量%以下であることで、多孔膜の繊維構造を維持させやすい。繊維化しない非熱溶融加工性成分は、好ましくは20重量%以上40重量%以下含有され、より好ましくは30重量%含有される。20重量%以上40重量%以下含有されることで、繊維化し得るPTFEの繊維化をより有効に抑えることができる。
(2−3)C成分:融点320℃未満の繊維化しない熱溶融加工可能な成分
融点320℃未満の繊維化しない熱溶融加工可能な成分(以下、繊維化しない熱溶融加工可能な成分ともいう)は、溶融時に流動性を有することにより、多孔膜の製造時(延伸時)に溶融して結節部において固まることができ、多孔膜全体の強度を高めて、後工程で圧縮等されることがあってもフィルタ性能の劣化を抑えることができる。
繊維化しない熱溶融加工可能な成分は,380℃において10000Pa・s未満の溶融粘度を示すことが好ましい。なお、繊維化しない熱溶融加工可能な成分の融点は、示差走査熱量計(DSC)により昇温速度10℃/分で融点以上まで昇温して一度完全に溶融させ、10℃/分で融点以下まで冷却した後、10℃/分で再び昇温したときに得られる融解熱曲線のピークトップとする。
繊維化しない熱溶融加工可能な成分としては、熱溶融可能なフルオロポリマー、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエステル、ポリアミド等の各樹脂、あるいはこれらの混合物であり、多孔膜の製造時の延伸温度における溶融性、流動性を十分に発揮しうるものが挙げられる。中でも、多孔膜製造時の延伸温度での耐熱性に優れ、耐薬品性に優れる点から、熱溶融可能なフルオロポリマーが好ましい。熱溶融可能なフルオロポリマーは、下記一般式(2)
RCF=CR2・・・(2)
(式中、Rはそれぞれ独立して、H、F、Cl、炭素原子1〜8個のアルキル、炭素原子6〜8個のアリール、炭素原子3〜10個の環状アルキル、炭素原子1〜8個のパーフルオロアルキルから選択される。この場合に、全てのRが同じであってもよく、また、いずれか2つのRが同じで残る1つのRがこれらと異なってもよく、全てのRが互いに異なってもよい。)で示される少なくとも1種のフッ素化エチレン性不飽和モノマー、好ましくは2種以上のモノマー、から誘導される共重合単位を含むフルオロポリマーが挙げられる。
一般式(2)で表される化合物の有用な例としては、限定されないが、フルオロエチレン、VDF、トリフルオロエチレン、TFE、HFP等のパーフルオロオレフィン、CTFE、ジクロロジフルオロエチレン等のクロロフルオロオレフィン、PFBE、PFHE等の(パーフルオロアルキル)エチレン、パーフルオロ−1,3−ジオキソールおよびその混合物等が挙げられる。
また、フルオロポリマーは、少なくとも1種類の上記一般式(2)で示されるモノマーと、
上記一般式(1)および/または下記一般式(3)
2C=CR2・・・(3)
(式中、Rは、それぞれ独立して、H、Cl、炭素原子1〜8個のアルキル基、炭素原子6〜8個のアリール基、炭素原子3〜10個の環状アルキル基から選択される。この場合に、全てのRが同じであってもよく、また、いずれか2以上のRが同じでこれら2以上のRと残る他のRとが異なってもよく、全てのRが互いに異なってもよい。前記他のRは、複数ある場合は互いに異なってよい。)で示される少なくとも1種の共重合性コモノマーとの共重合から誘導されるコポリマーも含み得る。
一般式(1)で表される化合物の有用な例としては、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)が挙げられる。このPAVEとしては、パーフルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)が好ましい。
一般式(3)で表される化合物の有用な例としては、エチレン、プロピレン等が挙げられる。
フルオロポリマーのより具体的な例としては、フルオロエチレンの重合から誘導されるポリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)の重合から誘導されるポリフッ化ビニリデン(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)の重合から誘導されるポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、2種以上の異なる上記一般式(2)で示されるモノマーの共重合から誘導されるフルオロポリマー、少なくとも1種の上記一般式(2)のモノマーと、少なくとも1種の上記一般式(1)および/または少なくとも1種の上記一般式(3)で示されるモノマーの共重合から誘導されるフルオロポリマーが挙げられる。
かかるポリマーの例は、VDFおよびヘキサフルオロプロピレン(HFP)から誘導される共重合体単位を有するポリマー、TFEおよびTFE以外の少なくとも1種の共重合性コモノマー(少なくとも3重量%)から誘導されるポリマーである。後者の種類のフルオロポリマーとしては、TFE/PAVE共重合体(PFA)、TFE/PAVE/CTFE共重合体、TFE/HFP共重合体(FEP)、TFE/エチレン共重合体(ETFE)、TFE/HFP/エチレン共重合体(EFEP)、TFE/VDF共重合体、TFE/VDF/HFP共重合体、TFE/VDF/CTFE共重合体等、あるいはこれらの混合物が挙げられる。
なお、繊維化しない熱溶融加工可能な成分は、上記した成分を複数組み合わせたものであってよい。
繊維化しない熱溶融加工可能な成分の多孔膜における含有量は、0.1重量%以上20重量%未満であることが好ましい。20重量%未満であることで、繊維化しない熱溶融加工可能な成分が多孔膜中の結節部以外の部分にも分散して多孔膜の圧力損失が高くなることが抑制される。また、20重量%未満であることで、後述する伸長面積倍率が40倍以上の高倍率での延伸を行いやすくなる。繊維化しない熱溶融加工可能な成分の多孔膜における含有量が0.1重量%以上であることで、後工程において圧縮力等が与えられたとしても多孔膜のフィルタ性能の劣化を十分に抑えやすくなる。繊維化しない熱溶融加工可能な成分の多孔膜における含有量は、15重量%以下であるのが好ましく、10重量%以下であるのがより好ましい。また、繊維化しない熱溶融加工可能な成分の多孔膜における含有量は、多孔膜の強度を確保する観点から、0.5重量%以上であるのが好ましい。中でも、5重量%程度であるのが特に好ましい。
繊維化しない熱溶融加工可能な成分の含有率は、伸長面積倍率40倍以上800倍以下での延伸を良好に行うために、10重量%以下であるのが好ましい。
上記説明した3種の成分からなる多孔膜では、フィブリルは主にA成分からなり、結節部はA〜Cの成分からなる。このような結節部は、多孔膜中で比較的大きく形成され、これにより厚みの厚い多孔膜が成形される。また、このような結節部は、繊維化しない熱溶融加工可能な成分を含むことで比較的固く、多孔膜を厚み方向に支える柱のような役割を果たすため、通気性支持材の積層や、後述するプリーツ加工などの後工程において厚み方向の圧縮力等を受けることがあっても多孔膜のフィルタ性能が低下することを抑えることが可能になる。
(2−4)多孔膜の他の性質
主捕集層30の平均繊維径は、0.05μm以上0.30μm以下であることが好ましく、0.05μm以上0.20μm以下であってもよい。
なお、平均繊維径は、次のようにして定まる。まず、試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で1000〜5000倍で撮影し、撮影した1画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として得る。ここで、測定する繊維数は200本以上とする。こうして得られた繊維径について、横軸に繊維径、縦軸に累積頻度を採って対数正規プロットし、累積頻度が50%となる値を平均繊維径とする。繊維径の分布を表す幾何標準偏差は、上述の対数正規プロットの結果から、累積頻度50%の繊維径と累積頻度84%の繊維径を読み取り下記式より算出して得られる。
幾何標準偏差[−]=累積頻度84%繊維径/累積頻度50%繊維径
なお、以降の平均繊維径の説明においても、同様である。
主捕集層30の膜厚は、保塵量および捕集効率を高める観点から、10μmを超えることが好ましく、40μmを超えることがより好ましい。主捕集層30の膜厚の上限値は、特に限定されないが、例えば250μmとすることもでき、150μmとしてもよい。
膜厚は、測定対象を5枚重ねて全体の膜厚を測定し、その値を5で割った数値を1枚の膜厚とした。
主捕集層30の平均孔径は、1.6μm以上3.9μm以下であることが好ましく、2.0μm以上3.5μm以下であってもよい。これにより、主捕集層30の保塵量を大きくしやすくなり、エアフィルタ濾材1全体の保塵量を向上させやすくなる。
平均孔径は、ASTM F316−86に準じて測定される。平均孔径は、平均流路径ともいう。
主捕集層30の圧力損失は、30Pa以上200Pa以下でよく、80Pa以上170Pa以下でもよい。
なお、圧力損失は、空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失をいい、以降の説明では、単に圧力損失ともいう。
主捕集層30の捕集効率は、例えば、75%以上99.9999%以下でよく、99%以上99.999%以下であってもよい。
なお、捕集効率は、特に断った場合を除いて、粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率をいい、以降の説明で単に捕集効率ともいう。
主捕集層30は、次式に従って求まる充填率が1%以上20%以下であることが好ましく、2%以上10%以下であることがより好ましい。
充填率(%)={1−(多孔膜中の空隙体積/多孔膜の体積)}×100
主捕集層30のPAO保持量は、例えば、10g/m2以上45g/m2以下でよく、20g/m2以上35g/m2以下であってもよい。
なお、PAO保持量は、個数中位径0.25μmのポリアルファオレフィン(PAO)粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で連続通風し、圧力損失が250Pa分だけ上昇したときの前記ポリアルファオレフィン粒子の保持量をいい、以降の説明で、単にPAO保持量ともいう。
主捕集層30は、例えば、後述するエアフィルタ濾材の製造方法に含まれる多孔膜を作製する方法に従って作製される。
(3)通気性支持材
下流通気性支持材23は、主捕集層30の下流側に配置されており、主捕集層30を気流の下流側から支持する。なお、エアフィルタ濾材1においては、下流通気性支持材23は最下流側層を構成するように配置されている。プレ捕集層10と主捕集層30の膜厚が薄い場合や剛性が低い場合に自立が困難であっても、下流通気性支持材23の支持により自立させることが可能になる。
下流通気性支持材23の材質及び構造は、特に限定されないが、例えば、不織布、織布、金属メッシュ、樹脂ネットなどが挙げられる。なかでも、強度、捕集性、柔軟性、作業性の点からは熱融着性を有する不織布が好ましい。不織布は、構成繊維の一部または全てが芯/鞘構造を有する不織布、低融点材料からなる繊維の層と高融点材料からなる繊維の層の2層からなる2層不織布、表面に熱融着性樹脂が塗布された不織布が好ましい。このような不織布としては、例えば、サーマルボンド不織布やスパンボンド不織布が挙げられる。また、芯/鞘構造の不織布は、芯成分が鞘成分よりも融点が高いものが好ましい。例えば、芯/鞘の各材料の組み合わせとしては、例えば、PET/PE、高融点ポリエステル/低融点ポリエステルが挙げられる。2層不織布の低融点材料/高融点材料の組み合わせとしては、例えば、PE/PET、PP/PET、PBT/PET、低融点PET/高融点PETが挙げられる。表面に熱融着性樹脂が塗布された不織布としては、例えばPET不織布にEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)が塗布されたもの、PET不織布にオレフィン樹脂が塗布されたものが挙げられる。
不織布の材質は、特に限定されず、ポリオレフィン(PE、PP等)、ポリアミド、ポリエステル(PET等)、芳香族ポリアミド、またはこれらの複合材などを用いることができる。
下流通気性支持材23は、加熱により下流通気性支持材23の一部が溶融することで、或いはホットメルト樹脂の溶融により、アンカー効果を利用して、或いは反応性接着剤等の接着を利用して、主捕集層30に接合することができる。
下流通気性支持材23は、上述した主捕集層30と比較すると、圧力損失、捕集効率および保塵量のいずれも極めて低く、実質的に0とみなすこともできるものであってもよい。
下流通気性支持材23における空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失は、例えば、10Pa以下であることが好ましく、5Pa以下であることがより好ましく、1Pa以下であることがさらに好ましい。
また、下流通気性支持材23における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、例えば、実質的に0あるいは略0とみなすことができるものであってもよい。
また、下流通気性支持材23の厚みは、例えば、0.60mm以下であることが好ましく、0.50mm以下であることがより好ましい。下流通気性支持材23の厚みの下限は、特に限定されないが、例えば、0.1mmとすることができる。
また、下流通気性支持材23の目付は、例えば、20g/m2以上150g/m2以下とすることができ、50g/m2以上110g/m2以下であることが好ましい。
また、下流通気性支持材23の平均繊維径は、例えば、10μm以上40μm以下とすることができ、20μm以上35μm以下であることが好ましい。
(4)プレ捕集層
プレ捕集層10は、主捕集層30よりも上流側に配置されており、気流中の塵の一部を捕集することができる。なお、本実施形態のエアフィルタ濾材1においては、プレ捕集層10の下流側は主捕集層30の上流側と接するように設けられている。
プレ捕集層10における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、主捕集層30における当該捕集効率よりも低い。具体的には、プレ捕集層10における当該捕集効率は、25%以上80%以下であることが好ましく、25%以上55%以下であることがより好ましい。プレ捕集層10の捕集効率が低すぎると、主捕集層30の捕集負荷が高くなってしまい、主捕集層30における目詰まりが早期に生じてしまう。また、プレ捕集層10の捕集効率が高すぎるとプレ捕集層10自体の目詰まりが無視できなくなり、やはり早期に目詰まりが生じてしまう。
プレ捕集層10における空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失は、エアフィルタ濾材1全体の圧力損失を低く抑える観点から、例えば、15Pa以上80Pa以下であることが好ましく、20Pa以上50Pa以下であってもよい。
プレ捕集層10の厚みは、0.10mm以上0.5mm以下であることが好ましく、0.15mm以上0.4mm以下であることがより好ましい。プレ捕集層10の厚みが小さすぎると、プレ捕集層10において捕集された粉塵が流動して下流側の主捕集層30に到達するまでの期間が短くなってしまう。また、プレ捕集層10の厚みが小さすぎると、プレ捕集層10において捕集可能な粉塵の量が少なくなってしまう。他方で、プレ捕集層10の厚みが大きすぎると、プレ捕集層10における圧力損失が大きくなりすぎてしまう。また、プレ捕集層10の厚みが大きすぎると、エアフィルタ濾材1の全体の膜厚が大きくなりすぎてしまい、プリーツ状に加工して用いる際の加工が困難になってしまう。
プレ捕集層10の目付は、例えば10g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上40g/m2以下であることがより好ましい。
プレ捕集層10の平均繊維径は、0.8μm以上4.0μm以下であることが好ましく、1.5μm以上3.5μm以下であることがより好ましい。平均繊維径が0.8μmより小さい場合には、捕集効率は上昇するが、繊維が密な配置となるため、プレ捕集層10事態における圧力損失が大きく上昇しすぎてしまう。一方、プレ捕集層10の平均繊維径が4.0μmを超える場合には、捕集効率を確保するために目付を大きくすると、プレ捕集層10の厚さが厚くなりすぎてしまい、プレ捕集層10における圧力損失が上昇してしまう。
また、プレ捕集層10における繊維径分布の広がりを示す幾何標準偏差は、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2.0以下である。これは、幾何標準偏差が大きすぎると、単位繊維あたりの捕集効率が低い繊維の割合が増え、プレ捕集層10において好適な捕集効率を得るために目付、厚みが大きくなりすぎてしまう傾向にあるためである。
プレ捕集層10のPF値は、主捕集層30における捕集負荷を小さく抑えるためのプレ捕集層10の捕集効率と、濾材全体の圧力損失を抑えるためのプレ捕集層10の圧力損失と、のバランスを良好にして濾材全体の保塵量を高める観点から、7以上15以下であり、7以上13以下であることがより好ましい。
ここで、PF値は、以下の式により定められる(以下、同様である。)。
PF値={−log((100−捕集効率(%))/100)}/(圧力損失(Pa)/1000)
以上のエアフィルタ濾材1に用いられるプレ捕集層10は、撥水性を有している。プレ捕集層10が撥水性を有していることにより、エアフィルタ濾材1が湿潤環境下で用いられる場合等のように、プレ捕集層10に水滴が付着することがあっても、プレ捕集層10が水滴をはじくことが可能になる。これにより、ファンデルワールス力や静電気力によってプレ捕集層10の繊維に強固に付着した粉塵が湿潤してしまうことを抑制することができ、粉塵が湿潤することによる生じる凝集や粒子の成長を抑制することが可能になる。これにより、プレ捕集層10において捕集して凝集成長した粒子が風圧を受けて下流側に流動してしまうことを抑制することができ、このような凝集成長した粒子が下流側の主捕集層30に達して主捕集層30を目詰まりさせてしまうことを遅らせることが可能になる。
このようなプレ捕集層10の撥水性は、25体積%の濃度のイソプロピルアルコール水溶液を滴下してから30秒後における接触角が90°以上であることが好ましく、30体積%の濃度のイソプロピルアルコール水溶液を滴下してから30秒後における接触角が90°以上であることがより好ましい。
なお、プレ捕集層10の撥水性の上限については、特に限定されないが、95体積%の濃度のイソプロピルアルコール水溶液を滴下してから30秒後における接触角が90°以下であってよい。
プレ捕集層10において撥水性を備えさせるためには、特に限定されないが、例えば、撥水性を生じさせる薬剤を含んだ原料を用いてプレ捕集層10を作製してもよいし、撥水性を有しない濾材を用意し、当該濾材に対して撥水性を示す塗料を塗布する(スプレー塗布や撥水塗料への含浸等が含まれる)ようにしてもよい。
撥水性を生じさせる薬剤としては、特に限定されないが、含フッ素重合体、シリコーン等を一種又は二種以上含むものが挙げられる。
含フッ素重合体は、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基を含有する含フッ素重合性化合物から誘導された繰り返し単位を有する。
含フッ素重合性化合物は、一般に、フルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基に加えて、炭素−炭素二重結合を有する。含フッ素重合性化合物の例は(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ化合物、ウレタン化合物、ビニルエーテル化合物などが挙げられる。
ここで、フルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基は、パーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基であることが好ましい。フルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基の炭素数の上限は、21であってよく、例えば、16とすることができ、好ましくは6であり、更に好ましくは5であり、特に好ましくは4である。
フルオロアルキル基の例は、−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3)2、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF3)2、−C(CF3)3、−(CF2)4CF3、−(CF2)2CF(CF3)2、−CF2C(CF3)3、−CF(CF3)CF2CF2CF3、−(CF2)5CF3、−(CF2)3CF(CF3)2、−(CF2)4CF(CF3)2、−(CF2)7CF3、−(CF2)5CF(CF3)2、−(CF2)6CF(CF3)2、−(CF2)9CF3等である。フルオロアルケニル基の例は、−C(CF(CF3)2)=C(CF3)(CF2CF2CF3)、−C(CF(CF3)2)=C(CF3)(CF(CF3)2)、−C(CF3)=C(CF(CF3)2)2等である。
含フッ素重合性化合物のうち、(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、下記一般式(4)で示される単量体が挙げられる。
CH2=C(−X)―C(=O)−Y−Z−Rf・・・(4)
[式中、Xは、水素原子、一価の有機基またはハロゲン原子であり、Yは、−O−または−NH−であり、Zは、直接結合または二価の有機基であり、Rfは、炭素数4〜6のフルオロアルキル基である。]
含フッ素重合性化合物の一般式(4)におけるXは、例えば、水素原子、メチル基、ハロゲン原子、炭素数2〜21の直鎖状または分岐状のアルキル基、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基である。このXは、水素原子、メチル基、フッ素原子、または塩素原子であることが好ましく、メチル基であることが特に好ましい。
含フッ素重合性化合物の一般式(4)におけるYは、−O−であることが好ましい。
含フッ素重合性化合物の一般式(4)におけるZは、例えば、直接結合、炭素数1〜20の直鎖状のアルキレン基または分岐状のアルキレン基[例えば、式−(CH2x−(式中、xは1〜10である。)で示される基]、あるいは式−SO2N(R1)R2−または式−CON(R1)R2−で示される基(式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は、炭素数1〜10の直鎖状のアルキレン基または分岐状のアルキレン基である。)、あるいは式−CH2CH(OR3)CH2−(式中、R3は、水素原子、または炭素数1〜10のアシル基(例えば、ホルミルまたはアセチルなど)を表す。)で示される基、あるいは、式−Ar−(CH2)r−(式中、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基であり、rは0〜10である。)で示される基、あるいは−(CH2m−SO2−(CH2n−基または−(CH2m−S−(CH2n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10である。)である。このZは、直接結合、炭素数1〜20のアルキレン基、−SO2N(R1)R2−であることが好ましく、−(CH22−が特に好ましい。
含フッ素重合性化合物の一般式(4)におけるRfは、パーフルオロアルキル基であることが好ましいが、水素原子を有するフルオロアルキル基であってもよい。Rfの炭素数は1〜21であることが好ましく、特に4または6であることがより好ましい。Rfの炭素数は6であることが特に好ましい。Rfの例は、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF32、−C(CF33、−(CF25CF3、−(CF23CF(CF32などである。
含フッ素重合性化合物のうち、(メタ)アクリル酸エステルとしての具体例としては、例えば以下のものを例示できるが、これらに限定されるものではない。
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−C6H4−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2N(−CH3)SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2N(−C2H5)SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−CH2CH(−OH)CH2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−CH2CH(−OCOCH3)CH2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−C6H4−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2N(−CH3)SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2N(−C2H5)SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−CH2CH(−OH)CH2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−CH2CH(−OCOCH3)CH2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)3−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
[上記式中、Rfは、炭素数1〜21のフルオロアルキル基である。]
含フッ素重合性化合物のうち、エポキシ化合物としては、例えば下記一般式(5)で示される含フッ素エポキシ化合物を挙げることができる。
Figure 2018111077
[式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基、nは1〜2の整数を表わす。]
含フッ素エポキシ化合物の具体例は、
Figure 2018111077
を例示することができる。
一般式(5)のエポキシ化合物を重合して得られる含フッ素重合体(含フッ素化合物)の例としては、下記一般式(6)のポリエーテル構造を繰り返し単位とするもの
(−O−CH2CH(CH2Rf)−)m・・・(6)
[式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基、mは1以上の整数(例えば、10〜1000)を表わす。]
下記一般式(7)のポリエステル構造を繰り返し単位とするもの
(−OCO−Ph−CO−O−CH2CH(CH2Rf)−)m・・・(7)
[式中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基、Phはフェニル基、mは1以上の整数(例えば、10〜1000)を表わす。]
等が例示される。
含フッ素重合性化合物のうち、ウレタン化合物としては、例えば、下記一般式(8)で示される含フッ素ウレタン化合物を挙げることができる。
I[−NHC(=O)O−((Rf−A1−)X1O)a−R1]m[−NHC(=O)O−((ClCH2−)X2O)b−R2]n・・・(8)
[式中、Iはポリイソシアネート化合物からイソシアネート基を除いた基であり、
Rfは炭素数1〜21パーフルオロアルキル基であり、
1およびX2は3価の炭素数2〜5の直鎖状または分岐状の脂肪族基であり、
1は直接結合または炭素数1〜21の2価の有機基であり、
1およびR2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基であり、
aおよびbは1〜20の数であり、
mは1〜15の数であり、
nは0〜14の数であり、
mとnの合計は2〜15の数である。]
一般式(8)において、Iはポリイソシアナート化合物からイソシアナート基を除いた基である。ポリイソシアナート化合物は、少なくとも2個のイソシアナート基を有する化合物である。ポリイソシアナート化合物は、脂肪族系ポリイソシアナート、芳香族系ポリイソシアナート、これらポリイソシアナートの誘導体であってよい。
脂肪族系ポリイソシアナート、特に脂肪族系ジイソシアナートの例は、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、水素化キシリレンジイソシアナート、水素化ジシクロヘキシルメタンジイソシアナートである。芳香族系ポリイソシアナート、特に芳香族系ジイソシアナートの例は、トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、トリジンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナートである。
ポリイソシアナート化合物は、ジイソシアナート、ポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアナート)、変性イソシアナート(特に、ジイソシアナートの3量体、または多価アルコールとジイソシアナートのアダクト体)であることが好ましい。
変性イソシアナートの例は、ウレタン変性ジイソシアナート、アロファネート変性ジイソシアナート、ビウレット変性ジイソシアナート、イソシアヌレート変性ジイソシアナート、カルボジイミド変性ジイソシアナート、ウレトニミン変性ジイソシアナート、アシル尿素ジイソシアナートである。
含フッ素ウレタン化合物の具体例は、
Figure 2018111077
を例示することができる。
含フッ素重合性化合物のうち、ビニルエーテル化合物としては、例えば、下記一般式(9)で表される化合物であってよい。
C(−A)(−D)=C(−X)−O−Y−(CH2m−Rf・・・(9)
[式中、AおよびDおよびXは、水素原子、メチル基、炭素数2〜20の直鎖状または分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFL12基(但し、L1およびL2は、水素原子、フッ素原子または塩素原子である)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基であり;
Yは、直接結合、−CH2−CH(−OH)−、または−(CF2CF(−CF3)O−)g−(但し、gは1〜21である)であり;
Rfは、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基であり;
mは、0〜10である。]
ビニルエーテル化合物の具体例は、次のとおりである。
CF2=C(−F)−O−Rf
CF2=C(−F)−O−CH2−Rf
CF2=C(−F)−O−CH2−CH2−Rf
CH2=C(−H)−O−CH2−CH2−Rf
CF2=C(−F)−O−CH2−CH(−OH)−CH2−Rf
CH2=C(−H)−O−CH2−CH(−OH)−CH2−Rf
CH2=C(−H)−O−(CF2−CF(−CF3)−O)2−Rf
CH2=C(−Cl)−O−(CF2−CF(−CF3)−O)2−Rf
[式中、Rfは炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基である。]
含フッ素重合体は、含フッ素重合性化合物の単独重合体、もしくは含フッ素重合性化合物と共重合可能な重合性化合物(特に、非フッ素重合性化合物)との共重合体であることが好ましく、公知の技術により作成された化合物を用いることができる。
また、撥水性を生じさせる薬剤としてのシリコーンは、特に限定されるものではなく、例えば、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーンおよびジメチルシリコーンのいずれかを1種または2種以上混合されてなるものであってもよい。
ここで、撥水性を生じさせる薬剤と混合される他の樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリフッ化ビリニデン(PVdF)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン(PU)、およびこれらの混合物等が挙げられる。
なお、含フッ素重合体と他の樹脂とを混合した樹脂を用いる場合における含フッ素重合体の含有量は、例えば、500ppm以上20000ppm以下であることが好ましく、1000ppm以上15000ppm以下であることがより好ましい。含フッ素重合体の含有量が少ない場合には、プレ捕集層10において十分な撥水性を生じさせることができない場合がある。また、含フッ素重合体の含有量が多すぎる場合には、紡糸時に溶融押出が困難になる場合がある。
含フッ素重合体と他の樹脂の混合物から作製された繊維又は不織布は、含フッ素重合体を表面偏析させ、表面改質効果を高める観点から、アニール処理(熱処理)が施されることが好ましい。アニール処理は、例えば、含フッ素重合体と他の樹脂の混合物から作製された繊維又は不織布を、70℃〜135℃の環境下に5秒〜10分程度曝すことで行うことができる。温度については、70℃以下では、表面改質効果を十分に得ることができず、135℃以上の高温では熱可塑性樹脂の融点を超えることによる成形品の変形が生じてしまうおそれがある。なお、表面改質効果を十分に高める観点から、アニール処理(熱処理)の温度の下限が100℃であることが好ましい。時間については、5秒より短いと表面改質効果を十分に得ることができず、10分以上では成形品の変形が生じてしまうおそれがあると共に生産性が低下してしまう。
含フッ素重合体のMFR(メルトフローレート)は、特に限定されないが、例えば、300〜3000とすることができる。
以上の樹脂によって不織布あるいは繊維層構造体であるプレ捕集層10を作製する場合には、特に限定されないが、例えば、メルトブローン法、エレクトロスピニング法、海島法およびこれらのハイブリット法の1つによって製造された繊維材料を用いることが好ましい。
海島法は、例えば、複数の吐出口から吐出させることで繊維を構成する場合において、吐出経路によって原料に違いを設け、一部の原料によって海部分を構成させ、他の異なる原料によって島部分を構成させ、断面が海島構造となるようにする方法である。ここで、海島の二成分または複数成分のポリマーを紡糸し、後加工にて海成分を溶かすことで、島部分を残して繊維とすることができる。なお、吐出経路による原料の組み合わせにより、かさ密度やストレッチ性等を調節することが可能である。
メルトブローン法では、溶融されたポリマーを押出機によってノズルから吐出させながら、加熱された空気をノズルに沿うように吹き出すことで、糸を形成させる。ここで、ノズルからの単位時間当たりのポリマーの吐出量や加熱された空気の吹き出し速度等を調節することにより、より径の細い糸を得ることができる。また、当該糸の物性は、用いるポリマーの溶融粘度によっても変化させることができる。
(5)濾材全体
エアフィルタ濾材1の全体に関して、主捕集層30のPF値に対するプレ捕集層10のPF値の割合である「プレ捕集層10のPF値/主捕集層30のPF値」の値が、0.20以上0.45以下であることが好ましく、0.20以上0.38以下であることがより好ましい。エアフィルタ濾材1全体において、プレ捕集層10と、主捕集層30との関係を当該範囲とすることで、プレ捕集層10において目詰まりが早期に生じない程度にプレ捕集層10における塵の捕集を可能とし、下流側の主捕集層30に対する捕集負担を適度に軽減させることができ、厚み方向における広い範囲でより多くの塵の捕集が可能となる。
また、エアフィルタ濾材1の圧力損失は、220Pa以下であることが好ましく、70Pa以上210Pa以下であることがより好ましい。
また、エアフィルタ濾材1の捕集効率は、75%以上であることが好ましい。なお、エアフィルタ濾材1の捕集効率の上限は、例えば、99.9999%である。
また、エアフィルタ濾材1のNaCl保持量は、15g/m2以上であることが好ましく、20g/m2以上であることがより好ましい。本実施形態のエアフィルタ濾材1は、捕集効率と圧力損失のバランスを高いレベルで維持したままで、NaCl保持量を向上させることが可能となっている。
(6)変形例
(6−1)
図2を参照して、本実施形態のエアフィルタ濾材2の変形例Aについて説明する。
変形例Aに係るエアフィルタ濾材2では、上記実施形態のエアフィルタ濾材1の主捕集層30の代わりに、第1の主捕集層31と第2の主捕集層32とを備えている。すなわち、エアフィルタ濾材2では、気流の上流側から順に、プレ捕集層10と、第1の主捕集層31と、第2の主捕集層32と、下流通気性支持材23と、を備えた4層構造の濾材となっている。
なお、プレ捕集層10と下流通気性支持材23については、上記実施形態と同様であるため、説明を割愛する。
第1の主捕集層31は、フッ素樹脂を主として含んでいる。第2の主捕集層32は、フッ素樹脂を主として含み、第1の主捕集層31よりも気流の下流側に配置されている。なお、ここでは、第1の主捕集層31と第2の主捕集層32とは互いに隣接するように配置されている。
第1の主捕集層31だけでなく第1の主捕集層31および第2の主捕集層32の両方が、上述したA成分とB成分とC成分を含む3種の成分からなることがより好ましい。
第1の主捕集層31の平均孔径は、3.0μm以上3.9μm以下であり、第2の主捕集層32の平均孔径が1.6μmを超え3.0μm未満であることがより好ましい。これにより、第1の主捕集層31の保塵量を第2の主捕集層32の保塵量より大きくしやすくなり、濾材1全体の保塵量を向上させやすくなる。
第1の主捕集層31の膜厚は、10μm以上100μm以下が好ましく、40μmを超えることがより好ましい。第2の主捕集層32の膜厚は、10μm以上100μm以下が好ましく、40μmを超えるのがより好ましい。
エアフィルタ濾材2の捕集効率が高いままに濾材1の保塵量を大幅に向上させる観点から、第1の主捕集層31の保塵量と第2の主捕集層32の保塵量とに差を設け、第1の主捕集層31の保塵量が第2の主捕集層32の保塵量よりも大きいことが好ましい。
第1の主捕集層31の保塵量と第2の主捕集層32の保塵量との比較は、例えば、1枚の多孔膜の10〜50箇所で測定した保塵量の平均値を用いて行うことができる。第1の主捕集層31の保塵量は、例えば、25g/m2以上35g/m2以下である。
圧力損失が低く捕集効率が高い物性を維持させたたままで保塵量を高める観点から、第1の主捕集層31の圧力損失が第2の主捕集層32の圧力損失よりも小さいことが好ましい。
また、圧力損失が低く捕集効率が高い物性を維持させたたままで保塵量を高める観点から、第2の主捕集層32の捕集効率のほうが第1の主捕集層31の捕集効率よりも高いことが好ましい。
このように、第1の主捕集層31の圧力損失を第2の主捕集層32の圧力損失よりも小さくし、第2の主捕集層32の捕集効率を第1の主捕集層31の捕集効率がよりも高くすることで、上流側の第1の主捕集層31では、微粒子を捕集し過ぎることなく、ある程度下流側に通過させることが可能になる。さらに、下流側の第2の主捕集層32では、十分な捕集を行うことが可能になる。これにより、エアフィルタ濾材2の厚み方向の広域にわたって捕集を行うことができ、上流側の層で早期に目詰りが生じることを抑制できる。
第1の主捕集層31の圧力損失は、30Pa以上90Pa以下でよく、40Pa以上80Pa以下でもよい。第2の主捕集層32の圧力損失は、40Pa以上160Pa以下でよく、50Pa以上100Pa以下でもよい。
第1の主捕集層31の捕集効率は、例えば、95%以上99%以下であり、第2の主捕集層32の捕集効率は、例えば、99%以上99.99%以下である。
上流側層である第1の主捕集層31の平均孔径が広がり、粗になっている(具体的には、平均孔径が3.0μm以上3.9μm以下)ことで、微粒子をエアフィルタ濾材2の深さ(厚み)方向に通過させ、エアフィルタ濾材2の厚み方向により広い範囲で捕集が行われるようになり、その結果、保塵量を向上させることができるものと考えられる。特に、上記3種の成分を用いて作製した第1の主捕集層31および第2の主捕集層32を用いた場合は、厚みを稼げるため、捕集可能な厚み方向の領域を確保でき、保塵量が高められるものと考えられる。
第1の主捕集層31と第2の主捕集層32を積層したときのPF値に対するプレ捕集層10のPF値の割合である「プレ捕集層10のPF値/第1の主捕集層31と第2の主捕集層32を積層したときのPF値」の値が、0.20以上0.45以下であることが好ましく、0.20以上0.38以下であることがより好ましい。
(6−2)
図3を参照して、本実施形態のエアフィルタ濾材3の変形例Bについて説明する。
変形例Bに係るエアフィルタ濾材3では、上記実施形態のエアフィルタ濾材1における下流通気性支持材23を省略した構造の濾材となっている。
なお、プレ捕集層10と主捕集層30については、上記実施形態と同様であるため、説明を割愛する。
このエアフィルタ濾材3では、上記エアフィルタ濾材1と比べて、下流通気性支持材23が設けられていない点で、強度が弱く、自立しにくい構造ではあるが、用いられる場所の構造や設置環境によっては強度が求められないこともあり、エアフィルタ濾材として用いることができる。
(6−3)
図4を参照して、本実施形態のエアフィルタ濾材4の変形例Cについて説明する。
変形例Cに係るエアフィルタ濾材4では、上記実施形態のエアフィルタ濾材1における下流通気性支持材23の代わりに、上流通気性支持材21を設けた構造の濾材となっている。
なお、プレ捕集層10と主捕集層30については、上記実施形態と同様であるため、説明を割愛する。
上流通気性支持材21の具体的構成は、上述した下流通気性支持材23と同様である。
このように、上流通気性支持材21を、プレ捕集層10と主捕集層30の上流側に配置した場合においても、プレ捕集層10と主捕集層30を上流側から支持することが可能になる。
なお、エアフィルタ濾材4が湿潤環境下で用いられた場合において、上流通気性支持材21を介してプレ捕集層10に水滴が到達することがあったとしても、プレ捕集層10が撥水性を有していることで、上記実施形態のエアフィルタ濾材1と同様に、主捕集層30への粉塵の到達を抑制することができる。
(6−4)
図5を参照して、本実施形態のエアフィルタ濾材5の変形例Dについて説明する。
変形例Dに係るエアフィルタ濾材5では、上記変形例Aのエアフィルタ濾材2における第1の主捕集層31と第2の主捕集層32との間に中間通気性支持材22をさらに設けた構造の濾材となっている。
なお、プレ捕集層10と第1の主捕集層31と第2の主捕集層32と下流通気性支持材23については、上記実施形態や変形例Aと同様であるため、説明を割愛する。
中間通気性支持材22の具体的構成は、上述した下流通気性支持材23と同様である。
このように、中間通気性支持材22を、第1の主捕集層31と第2の主捕集層32との間に配置したことにより、エアフィルタ濾材5は、その強度をさらに向上させることができている。
(6−5)
図6を参照して、本実施形態のエアフィルタ濾材6の変形例Eについて説明する。
変形例Eに係るエアフィルタ濾材6では、上記変形例Dのエアフィルタ濾材5における中間通気性支持材22の代わりに、プレ捕集層10と第1の主捕集層31との間に上流通気性支持材21を配置させた構造の濾材となっている。
なお、プレ捕集層10と第1の主捕集層31と第2の主捕集層32と下流通気性支持材23については、上記実施形態や変形例Dと同様であるため、説明を割愛する。
上流通気性支持材21の具体的構成は、上述した下流通気性支持材23と同様である。
このように、上流通気性支持材21を、プレ捕集層10と第1の主捕集層31との間に配置したことにより、エアフィルタ濾材6は、その強度をさらに向上させることができている。
(6−6)
他の変形例として、上記実施形態および上記各変形例を互いに組み合わせて構成されるエアフィルタ濾材としてもよい。
(7)用途の例
エアフィルタ濾材は、例えば次のような用途に用いられる。
ULPAフィルタ(Ultra low Penetration Air Filter)(半導体製造用)、HEPAフィルタ(病院、半導体製造用)、円筒カートリッジフィルタ(産業用)、バグフィルタ(産業用)、耐熱バグフィルタ(排ガス処理用)、耐熱プリーツフィルタ(排ガス処理用)、触媒フィルタ(排ガス処理用)、吸着剤付フィルタ(HDD組込み用)、吸着剤付ベントフィルタ(HDD組込み用)、ベントフィルタ(HDD組込み用等)、掃除機用フィルタ(掃除機用)、汎用複層フェルト材、ガスタービン用カートリッジフィルタ(ガスタービン向け互換品用)、クーリングフィルタ(電子機器筐体用)等の分野;
凍結乾燥用の容器等の凍結乾燥用材料、電子回路やランプ向けの自動車用換気材料、容器キャップ向け等の容器用途、電子機器向け等の保護換気用途、医療用換気用途等の換気/内圧調整分野。
(8)フィルタパック
次に、図7を参照して、本実施形態のフィルタパックについて説明する。
図7は、本実施形態のフィルタパック40の外観斜視図である。
フィルタパック40は、上記説明したエアフィルタ濾材(例えば、エアフィルタ濾材1〜6等)を備えている。フィルタパック40のエアフィルタ濾材は、山折りおよび谷折りが交互に繰り返されたジグザグ形状に加工(プリーツ加工)された加工済み濾材である。プリーツ加工は、例えば、ロータリー式折り機によって行うことができる。濾材の折り幅は、特に限定されないが、例えば25mm以上280mm以下である。フィルタパック40は、プリーツ加工が施されていることで、エアフィルタユニットに用いられた場合の濾材の折り込み面積を増やすことができ、これにより、捕集効率の高いエアフィルタユニットを得ることができる。
フィルタパック40は、濾材のほか、エアフィルタユニットに用いられた場合のプリーツ間隔を保持するためのスペーサ(不図示)をさらに備えていてもよい。スペーサの材質は特に限定されないが、ホットメルト樹脂を好ましく用いることができる。
(9)エアフィルタユニット
次に、図8を参照して、エアフィルタユニット60について説明する。
図8は、本実施形態のエアフィルタユニット60の外観斜視図である。
エアフィルタユニット60は、上記説明したエアフィルタ濾材またはフィルタパックと、エアフィルタ濾材またはフィルタパックを保持する枠体50と、を備えている。言い換えると、エアフィルタユニットは、濾材が枠体に保持されるように作製されてもよいし、フィルタパック40が枠体50に保持されるように作製されてもよい。図8に示すエアフィルタユニット60は、フィルタパック40と枠体50を用いて作製したものである。
枠体50は、例えば、板材を組み合わせてあるいは樹脂を成形して作られ、フィルタパック40と枠体50の間は好ましくはシール剤によりシールされる。シール剤は、フィルタパック40と枠体50の間のリークを防ぐためのものであり、例えば、エポキシ、アクリル、ウレタン系などの樹脂製のものが用いられる。
フィルタパック40と枠体50とを備えるエアフィルタユニット60は、平板状に延在する1つのフィルタパック40を枠体50の内側に収納するように保持させたミニプリーツ型のエアフィルタユニットであってもよく、平板状に延在するフィルタパックを複数並べて枠体に保持させたVバンク型エアフィルタユニットあるいはシングルヘッダー型エアフィルタユニットであってもよい。
一方、濾材と枠体とを備えるエアフィルタユニットは、濾材を交互に折り返した波型形状にするとともに、交互に折り返されて形成された濾材の谷部に、例えばコルゲート加工されたセパレータが配置されたセパレータ型のエアフィルタユニットであってもよい。
(10)エアフィルタ濾材の製造方法
次に、エアフィルタ濾材の製造方法について例に挙げて説明する。
まず、上記説明した3種の成分を用いて多孔膜を作製する方法例について説明する。
上記説明したA〜Cの3種の成分の形態は、特に限定されず、例えば、後述する組成物、混合粉末、成形用材料である。まず、多孔膜の原料となる組成物、混合粉末、成形用材料について説明する。
組成物、混合粉末、成形用材料はいずれも、上記した、A成分、B成分、C成分を含み、C成分を、全体の0.1重量%以上20重量%未満含有する。A成分、B成分、C成分はそれぞれ、多孔膜について上述した、繊維化し得るPTFE、繊維化しない非熱溶融加工性成分、繊維化しない熱熔融加工可能な成分と同様である。
成形用材料は、例えば、気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材に用いられる多孔膜を成形するための多孔膜成形用材料である。
多孔膜の原料の形態は、後述する混合粉末であってもよく、粉末でない混合物であってもよく、また、後述する成形用材料あるいは組成物であってもよい。混合粉末としては、例えば、共凝析によって得られるファインパウダーや、3種の原料のうち2種を共凝析で混合し、もう1種の成分を混合機を用いて混合した粉体、3種の原料を混合機で混合した粉体などが挙げられる。粉末でない混合物としては、例えば、多孔体(例えば多孔膜)等の成形体、3種の成分を含む水性分散体が挙げられる。
成形用材料は、組成物を成形するために、加工のための調整を行ったものをいい、例えば、加工助剤(液体潤滑剤等)等を添加したもの、粒度を調整したもの、予備的な成形を行ったものである。成形用材料は、例えば、上記3種の成分に加え、公知の添加剤等を含んでもよい。公知の添加剤としては、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンブラック等の炭素材料、顔料、光触媒、活性炭、抗菌剤、吸着剤、防臭剤等が挙げられる。
組成物は、種々の方法により製造することができ、例えば、組成物が混合粉末である場合、A成分の粉末、B成分の粉末、およびC成分の粉末を一般的な混合機等で混合する方法、A成分、B成分、およびC成分をそれぞれ含む3つの水性分散液を共凝析することによって共凝析粉末を得る方法、A成分、B成分、C成分のいずれか2成分を含む水性分散液を予め共凝析することにより得られた混合粉末を残る1成分の粉末と一般的な混合機等で混合する方法、等により製造できる。このような方法であれば、いずれの製法であっても、好適な延伸材料を得ることができる。なかでも、3種の異なる成分が均一に分散し易い点で、組成物は、A成分、B成分、およびC成分をそれぞれ含む3つの水性分散液を共凝析することにより得られるものであることが好ましい。
共凝析によって得られる混合粉末のサイズは、特に限定されず、例えば、平均粒径が100μm以上1000μm以下であり、300μm以上800μm以下であることが好ましい。この場合、平均粒径は、JIS K6891に準拠して測定される。共凝析によって得られる混合粉末の見掛密度は、特に限定されず、例えば、0.40g/ml以上0.60g/ml以下であり、0.45g/ml以上0.55g/ml以下であることが好ましい。見掛密度は、JIS K6892に準拠して測定される。
上記共凝析の方法としては、例えば、
(i)A成分の水性分散液、B成分の水性分散液、およびC成分の水性分散液を混合した後に凝析する方法、
(ii)A成分、B成分、C成分のうちいずれか1つの成分の水性分散液に、残る2成分の粉末を添加した後に凝析する方法、
(iii)A成分、B成分、C成分のうちいずれか1つの成分の粉末を、残る2成分の水性分散液を混合した混合水性分散液に添加した後に凝析する方法、
(iv)予めA成分、B成分、C成分のうちいずれか2つの成分の各水性分散液を混合した後に凝析させて得られた2成分の混合粉末を、残る1成分の水性分散液に添加した後に凝析する方法、
が挙げられる。
上記共凝析の方法としては、3種の成分が均一に分散し易い点で、上記(i)の方法が好ましい。
上記(i)〜(iv)の方法による共凝析では、例えば、硝酸、塩酸、硫酸等の酸;塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の金属塩;アセトン、メタノール等の有機溶剤、のいずれかを添加して凝析させることが好ましい。
上記A成分の混合前の形態は、特に限定されないが、上述の繊維化し得るPTFEの水性分散液であってもよいし、粉体であってもよい。粉末(特に、上述のファインパウダー)としては、例えば、三井・デュポンフロロケミカル社製「テフロン6−J」(以下テフロンは登録商標)、「テフロン6C−J」、「テフロン62−J」等、ダイキン工業社製「ポリフロンF106」、「ポリフロンF104」、「ポリフロンF201」、「ポリフロンF302」等(以下ポリフロンは登録商標)、旭硝子社製「フルオンCD123」、「フルオンCD1」、「フルオンCD141」、「フルオンCD145」等(以下フルオンは登録商標)、デュポン社製「Teflon60」、「Teflon60 X」、「Teflon601A」、「Teflon601 X」、「Teflon613A」、「Teflon613A X」、「Teflon605XT X」、「Teflon669 X」等が挙げられる。ファインパウダーは、TFEの乳化重合から得られる繊維化し得るPTFEの水性分散液(重合上がりの水性分散液)を凝析、乾燥することで得てもよい。
繊維化し得るPTFEの水性分散液としては、上述の重合上がりの水性分散液であってもよいし、市販品の水性分散液であってもよい。重合上がりの繊維化し得るPTFE水性分散液の好ましい作製方法としては、ホモPTFEを開示するものとして列挙した上記公報等に開示されている作製方法が挙げられる。市販品の繊維化し得るPTFEの水性分散液としては、ダイキン工業社製「ポリフロンD−110」、「ポリフロンD−210」、「ポリフロンD−210C」、「ポリフロンD−310」等、三井・デュポンフロロケミカル社製「テフロン31−JR」、「テフロン34−JR」等、旭硝子社製「フルオンAD911L」、「フルオンAD912L」、「AD938L」等の水性分散液が挙げられる。市販品の繊維化し得るPTFEの水性分散液はいずれも、安定性を保つために、水性分散液中のPTFE 100重量部に対して、非イオン性界面活性剤等を2〜10重量部添加しているため、共凝析によって得られる混合粉末に非イオン性界面活性剤が残留しやすく、多孔体が着色する等の問題を起こすおそれがある。このため、繊維化し得るPTFEの水性分散液としては、重合上がりの水性分散液が好ましい。
B成分の混合前の形態は、特に限定されないが、B成分が低分子量PTFEである場合、混合前の形態は特に限定されないが、水性分散体であってもよいし、粉体(一般的にPTFEマイクロパウダー、またはマイクロパウダーと呼ばれる)であってもよい。低分子量PTFEの粉体としては、例えば、三井・デュポンフロロケミカル社製「MP1300−J」等、ダイキン工業社製「ルブロンL−5」、「ルブロンL−5F」等(以下ルブロンは登録商標)、旭硝子社製「フルオンL169J」、「フルオンL170J」、「フルオンL172J」等、喜多村社製「KTL−F」、「KTL−500F」等が挙げられる。
低分子量PTFEの水性分散液としては、上述のTFEの乳化重合から得られた重合上がりの水性分散液であってもよいし、市販品の水性分散液であってもよい。また、マイクロパウダーを界面活性剤を使うなどして水中に分散したものも使用できる。重合上がりの繊維化し得るPTFE水性分散液の好ましい作製方法としては、特開平7−165828号公報、特開平10−147617号公報、特開2006−063140号公報、特開2009−1745号公報、国際公開第2009/020187号パンフレット等に開示されている作製方法が挙げられる。市販品の繊維化し得るPTFEの水性分散液としては、ダイキン工業社製「ルブロンLDW−410」等の水性分散液が挙げられる。市販品の低分子量PTFEの水性分散液は安定性を保つために、水性分散液中のPTFE 100重量部に対して、非イオン性界面活性剤等を2〜10重量部添加しているため、共凝析によって得られる混合粉末に非イオン性界面活性剤が残留しやすく、多孔体が着色する等の問題を起こすおそれがある。このため、低分子量PTFEの水性分散液としては、重合上がりの水性分散液が好ましい。
また、B成分として無機フィラーを用いる場合も混合前の形態は特に限定されないが、水性分散体が好ましい。無機フィラーとしては、日本タルク株式会社製「タルクP2」、富士タルク工業社製「LMR−100」等が挙げられる。これらは適宜シランカップリング剤などによる表面処理等を施し水中に粉体を分散して用いられる。中でも、水への分散性の理由から、ジェットミルによる2次粉砕品(「タルクP2」など)が好ましく用いられる。
C成分としては、例えば、FEP,PFAなどのフッ素樹脂の他,アクリル,ウレタン,PET等の各樹脂が挙げられる。混合前の形態は特に限定されないが水性分散体が好ましい。水性分散体は、乳化重合によって得られる樹脂の場合は、その重合上がり分散体をそのまま使えるほか,樹脂粉を界面活性剤などを使い、水分中に分散した物も使用できる。C成分は、多孔膜において0.1重量%以上20重量%未満含有されるよう、所定量が水中に分散されて水性分散体が調製される。
共凝析の方法は、特に限定されないが、3つの水性分散体を混合したのち機械的な撹拌力を作用させるのが好ましい。
共凝析後は、脱水、乾燥を行なって、液体潤滑剤(押出助剤)を混合し、押出を行う。液体潤滑剤としては、PTFEの粉末の表面を濡らすことが可能であり、共凝析により得られた混合物をフィルム状に成形した後に除去可能な物質であるものであれば、特に限定されない。例えば、流動パラフィン、ナフサ、ホワイトオイル、トルエン、キシレンなどの炭化水素油、アルコール類、ケトン類、エステル類などが挙げられる。
共凝析により得られた混合物は、液体潤滑剤と混合された後、従来公知の方法で押出、圧延されることにより、フィルム状物に成形される。押出は、ペースト押出、ラム押出等により行えるが、好ましくはペースト押出により行われる。ペースト押出により押し出されたシート状の押出物は、加熱下、例えば40℃以上80℃以下の温度条件の下、カレンダーロール等を用いて圧延される。得られるフィルム状の圧延物の厚さは、目的の多孔膜の厚さに基づいて設定され、通常100μm以上400μm以下である。
次いで、圧延物である未焼成フィルムから液体潤滑剤が除去される。液体潤滑剤の除去は、加熱法又は抽出法により、或いはこれらの組み合わせにより行われる。加熱法による場合の加熱温度は、繊維化しない熱溶融加工性成分の融点より低ければ特に限定されず、例えば、100℃以上250℃以下である。
液体潤滑剤が除去された圧延物は、繊維化しない熱溶融加工性成分の融点以上かつ繊維化しない非熱溶融加工性成分の分解温度以下の温度下で延伸される。この過程で繊維化しない熱溶融加工性成分が溶融し、後に結節部において固まることで、多孔膜の厚み方向の強度が強化される。この時の延伸温度は、延伸を行う炉の温度、又は圧延物を搬送する加熱ローラの温度によって設定されてもよく、或いは、これらの設定を組み合わせることで実現されてもよい。
延伸は、第1の方向への延伸と、好ましくは、第1の方向と直交する第2の方向への延伸とを含む。多孔膜をエンボス加工されたエアフィルタ濾材に用いる場合は、第2の方向への延伸も行うのが好ましい。本実施形態では、第1の方向は、圧延物の長手方向(縦方向)であり、第2の方向は、圧延物の幅方向(横方向)である。
前記圧延物は40倍以上800倍以下の伸長面積倍率で延伸される。第1の方向への延伸速度は、好ましくは10%/秒以上600%/秒以下であり、より好ましくは10%/秒以上150%/秒以下である。延伸時の温度は、好ましくは200℃以上350℃以下、より好ましくは280℃以上310℃以下である。
第2の方向への延伸速度は、好ましくは10%/秒以上600%/秒以下である。延伸時の温度は、好ましくは200℃以上400℃以下、より好ましくは250℃以上350℃以下である。第2の方向への延伸は、第1の方向への延伸と同時又は別に行なってよい。
前記圧延物(フッ素樹脂未焼成物ともいう)の延伸に関して、延伸時の温度、延伸倍率、延伸速度が延伸物の物性に影響を与えることが知られている。フッ素樹脂未焼成物のS−Sカーブ(引張張力と伸びの関係を示すグラフ)は、他の樹脂とは異なる特異な特性を示す。通常、樹脂材料は伸びに伴って引張張力も上昇する。弾性領域の範囲、破断点などは、材料、評価条件によって異なる一方で、引張張力は、伸び量に伴って上昇傾向を示すのが極めて一般的である。これに対してフッ素樹脂未焼成物は、引張張力は、ある伸び量においてピークを示した後、緩やかな減少傾向を示す。このことは、フッ素樹脂未焼成物には、「延伸された部位よりも延伸されていない部位の方が強くなる領域」が存在することを示している。
このことを延伸時の挙動に置き換えると、一般的な樹脂の場合、延伸時は、延伸面内で最も弱い部分が伸び始めるが、延伸された部分の方が延伸されていない部分より強くなるため、次に弱い未延伸部が延伸されていくことで、延伸された領域が広がって、全体的に延伸される。一方、フッ素樹脂未焼成物の場合、伸び始める部分が、上記「延伸された部位よりも延伸されていない部位の方が強くなる領域」に差し掛かると、既に伸びた部分が更に延伸され、この結果、延伸されなかった部分がノード(結節部、未延伸部)として残る。延伸速度が遅くなると、この現象は顕著になり、より大きいノード(結節部、未延伸部)が残る。このような現象を延伸時に利用することにより、種々の用途に応じて延伸体の物性調整が行われている。
本実施形態では、より低密度の延伸体を得ることが好ましく、低延伸速度を特に第1の延伸に適用することが有効である。ここで、大きいノード(結節部、未延伸部)を残し、低充填率の成形体を得ようとする場合、従来のPTFEのみを原料とした場合は、第1の延伸の延伸速度を150%/秒以下、好ましくは80%/秒以下とし、第2の方向への延伸を500%/秒以下とする必要がある。しかし、このようにして得られた成形体の低充填率構造は外力によって容易に損なわれる。
本実施形態では、繊維化しない非熱溶融加工性成分が存在することにより、低延伸速度による上記現象がより顕著になる。この結果、適用できる延伸速度の範囲として、第1の延伸の延伸速度を600%/秒以下、好ましくは150%/秒以下、第2の方向への延伸を600%/秒以下まで拡げることができる。また、繊維化しない熱溶融加工可能な成分が存在することで、その構造を後加工の後も維持できる。
こうして得られた多孔膜は、機械的強度、寸法安定性を得るために、好ましくは熱固定される。熱固定の際の温度は、PTFEの融点以上又はPTFEの融点未満であってよく、好ましくは250℃以上400℃以下である。
なお、多孔膜としてPTFE多孔膜を作製する場合は、公知の方法を用いることができる。
なお、第1の多孔膜とは異なる物性の第2の多孔膜を得る場合には、第1の多孔膜の作製時よりも第2の多孔膜の作製時の方がフッ素樹脂100重量部に対する液体潤滑剤の量が減るように変更することで、得られる多孔膜の平均孔径を小さくすることができ、圧力損失が第1の多孔膜よりも大きく捕集効率が第1の多孔膜よりも高い第2の多孔膜を得ることができる。この場合、フッ素樹脂100重量部に対する液体潤滑剤の量の差(液体潤滑剤量差または助剤量差)が、1重量部以上4重量部以下であることが好ましい。助剤量差が1重量部以上であることで、2つの多孔膜の間で適度な平均孔径の差を生じさせることができる。助剤量差が4重量部以下であることで、延伸の均一性が悪化するのを抑制できる。延伸の均一性とは、延伸加工によって作成された多孔膜において、捕集効率、圧力損失等の特性のバラつきが少なく、多孔膜全体にわたってこれら特性が均一になっていることをいう。液体潤滑剤量差は、例えば、2重量部である。
第1の多孔膜の作製時および第2の多孔膜の作製時に用いられる液体潤滑剤の量は、それぞれ、フッ素樹脂100重量部に対して30重量部以上37重量部以下であることが好ましい。30重量部以上用いることで、圧力損失を低くでき、濾材全体として圧力損失を200Pa未満にすることができる。また、37重量部以下用いることで、後述する生テープの成形性を確保でき、第1の多孔膜の孔径が大きくなりすぎて微粒子が捕集されずに通過して下流側に流れ、下流側の第2の多孔膜の負担が大きくなりすぎることを抑制できる。
特に、第1の多孔膜の作製時に用いられる液体潤滑剤量は、フッ素樹脂100重量部に対し、例えば34〜36重量部であることが好ましい。例えば、液体潤滑剤量差1〜4重量部を満たす範囲で、第2の多孔膜を作製するのに31〜34重量部用いるのに対し、第1の多孔膜を作製するのに34〜36重量部用いることで、濾材の保塵量を大幅に高めることができる。
第1の多孔膜、第2の多孔膜は、公知の方法で、未焼成フィルム(以降、生テープともいう)を作製し、その後二軸延伸することで作製することができる。
なお、2つの多孔膜の平均孔径の差を生じさせることは、上記3種の成分の配合比を、2枚の多孔膜の間で異ならせることで達成させてもよい。
プレ捕集層において撥水性を付与させる方法としては、フッ素系薬剤もしくはシリコーン系薬剤、またはその混合物を熱可塑性樹脂に溶融混合する方法、またはフッ素系薬剤もしくはシリコーン系薬剤、またはその混合物を塗布する方法等が挙げられる。
なお、得られたプレ捕集層と各多孔膜と各種支持材とは、単に重ね合わせるようにしてエアフィルタ濾材として用いてもよいし、加熱による一部溶融又はホットメルト樹脂の溶融によるアンカー効果を利用して、或いは反応性接着剤等を用いた接着を利用して、相互に接合させることでエアフィルタ濾材として用いてもよい。なお、プレ捕集層と多孔膜と支持材等は、ラミネート装置を用いて互いに熱融着させるかホットメルト樹脂を溶融させることで固定してもよい。ラミネート装置を用いてホットメルト樹脂を加熱する場合には、ホットメルト樹脂の融点以上であって濾材を構成する層の融点以下の温度となるように加熱することが好ましい。また、接着剤を用いて相互に接合させる場合には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)ホットメルト接着剤等を用いることができ、その量としては、例えば、2g/m2使用することができる。なお、接着剤としてのEVAを加熱させることで各層を相互に接合させるようにしてもよい。
以下、実施例および比較例を示して、本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
含フッ素重合体である、CF3(CF2)5(CH22OCOC(CH3)=CH2とC1837OCOCH=CH2との50:50の重量比率の重合体と、MFR800のポリプロピレンと、を20:80の重量割合で溶融混合した樹脂を、押出機を用いて押し出すとともに、メルトブローン不織布製造装置によってメルトブローン不織布を製作した。
得られたメルトブローン不織布に対して、「105℃の温度雰囲気下に2分間曝す熱処理」を施すことで、プレ捕集層を得た。なお、得られたプレ捕集層は、表2の実施例1のプレ捕集層の欄に記載の各物性を有していた。
多孔膜である主捕集層は、フッ素樹脂(ダイキン工業製)を用いて、延伸法により作製した。なお、主捕集層は、表2の実施例1の主捕集層の欄に記載の各物性を有していた。主捕集層の作製における詳細は以下の通りであった。
SSGが2.160のPTFE水性分散体(PTFE−A)66.5重量%(ポリマー換算)、380℃におけるフローテスター法を用いて測定される溶融粘度が20000Pa・sの低分子量PTFE水性分散体(PTFE−B)28.5重量%(ポリマー換算)、および融点が215℃のFEP水性分散体5重量%(ポリマー換算)、を混合し、凝析剤として1%硝酸アルミニウム水溶液500mlを添加し、攪拌することにより共凝析を行った。そして、生成した粉をふるいを用いて水切りをした後、さらに、熱風乾燥炉で135℃で18時間乾燥し、上記3成分の混合粉末を得た。
次いで、混合粉末100重量部あたり、液体潤滑剤(押出助剤)として炭化水素油(出光興産社製「IPソルベント2028」)を20℃において33重量部を加えて混合した。次に、得られた混合物をペースト押出装置を用いて押し出してシート形状の成形体を得た。ペースト押出装置の先端部には、短手方向長さ2mm×長手方向長さ150mmの矩形状の押出口が形成されたシートダイを取り付けた。このシート形状の成形体を70℃に加熱したカレンダーロールによりフィルム状に成形しフッ素樹脂フィルムを得た。このフィルムを200℃の熱風乾燥炉に通して炭化水素油を蒸発除去し、平均厚さ300μm、平均幅150mmの帯状の未焼成フッ素樹脂フィルム(第1の生テープ)を得た。
また、第1の生テープと同様にして、平均厚さ300μm、平均幅150mmの帯状の未焼成フッ素樹脂フィルム(第2の生テープ)を得た。
次に、第1の生テープと第2の生テープを重ねて、長手方向(縦方向)に延伸倍率6.5倍に延伸した。延伸温度は300℃であった。次に、重ねて延伸した生テープを、連続クリップできるテンターを用いて幅方向(横方向)に延伸倍率13.5倍に延伸し、熱固定を行った。このときの延伸温度は290℃、熱固定温度は390℃であった。これにより、2つの多孔膜が重なった複層多孔膜である主捕集層を得た。主捕集層を構成する各多孔膜は、それぞれ単独の上記捕集効率が99.7%であり、重なった複層多孔膜の状態で上記捕集効率が99.999%であった。
さらに、ポリエステルから構成されており、表2の実施例1の通気性支持材の欄に記載の各物性を有するサーマルボンド不織布を用意した。
以上のようにして得られたプレ捕集層と、主捕集層と、サーマルボンド不織布と、を重ね合わせることにより一体化させることで、気流の上流側からプレ捕集層、主捕集層、サーマルボンド不織布の順に並んだ実施例1のエアフィルタ濾材を得た。
なお、重ね合わせた状態のプレ捕集層と主捕集層とサーマルボンド不織布とは、簡単に剥がして分離することが可能である。
(実施例2)
実施例2のエアフィルタ濾材は、撥水処理における105℃の温度雰囲気下に2分間曝す熱処理が施されていない点以外は、実施例1と同様にして作製した。
(実施例3)
実施例3のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層の撥水性等級とフッ素含有量が相違する点以外は、実施例1と同様にして作製した。
(実施例4)
実施例4のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層のフッ素含有量、平均繊維径、目付、厚み、圧力損失、捕集効率が相違する点以外は、実施例1と同様である。
(実施例5)
実施例5のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層のフッ素含有量、平均繊維径、厚み、圧力損失、捕集効率が相違する点以外は、実施例1と同様である。
(比較例1)
比較例1のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層について撥水処理が施されておらずフッ素も含有していない点以外は、実施例1−3と同様である。
(比較例2)
比較例2のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層について撥水処理が施されておらずフッ素も含有していない点以外は、実施例4と同様である。
(比較例3)
比較例3のエアフィルタ濾材は、プレ捕集層について撥水処理が施されておらずフッ素も含有していない点以外は、実施例5と同様である。
(撥水性等級)
プレ捕集層の撥水性の評価指標として、以下に述べる撥水性等級を用いた評価を行った。
以下の表1にそれぞれ示す割合のイソプロピルアルコール(IPA)水溶液を作製し、スポイトを用いてプレ捕集層に滴下した。30秒後に接触角を測定し、接触角90°以上を示す最下限の撥水性等級を求めた。
Figure 2018111077
なお、撥水性等級が高い程、撥水性があることを示している。
(フッ素含有量)
フッ素含有量について、元素分析法により測定した。
(平均繊維径)
まず、試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で1000〜5000倍で撮影し、撮影した1画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として得た。ここで、測定する繊維数は200本以上とした。こうして得られた繊維径について、横軸に繊維径、縦軸に累積頻度を採って対数正規プロットし、累積頻度が50%となる値を平均繊維径として求めた。
(圧力損失)
濾材の測定サンプルを、内径100mmのフィルタホルダにセットし、コンプレッサで入口側を加圧し、流速計で空気の透過する流量を5.3cm/秒に調整した。そして、この時の圧力損失をマノメータで測定した。
(粒子径0.3μmのNaCl粒子の捕集効率)
JIS B9928 附属書5(規定)NaClエアロゾルの発生方法(加圧噴霧法)記載の方法に準じて、アトマイザーで発生させたNaCl粒子を、静電分級器(TSI社製)で、粒子径0.3μmに分級し、アメリシウム241を用いて粒子帯電を中和した後、透過する流量を5.3cm/秒に調整し、パーティクルカウンター(TSI社製、CNC)を用いて、測定試料である濾材の前後での粒子数を求め、次式により捕集効率を算出した。
捕集効率(%)=(CO/CI)×100
CO=測定試料が捕集したNaCl 0.3μmの粒子数
CI=測定試料に供給されたNaCl 0.3μmの粒子数
(平均孔径)
ASTM F316−86の記載に準じて測定される平均孔径(mean flow pore size)を多孔膜の平均孔径(平均流路径)とした。実際の測定は、コールターポロメータ(Coulter Porometer)[コールター・エレクトロニクス(Coulter Electronics)社(英国)製]で測定を行った。
(多孔膜の厚み)
膜厚計(1D−110MH型、ミツトヨ社製)を使用し、測定対象を5枚重ねて全体の膜厚を測定し、その値を5で割った数値を1枚の厚みとした。
(プレ捕集層の厚みと通気性支持材の厚み)
ABSデジマチックインジケータ(ミツトヨ社製、ID−C112CX)をゲージスタンドに固定し、測定対象に0.3Nの荷重をかけたときの厚さの値を読み取った。
(初期圧力損失)
使用されていないエアフィルタ濾材の圧力損失を、初期圧力損失とした。
(初期捕集効率)
使用されていないエアフィルタ濾材の捕集効率を、初期捕集効率とした。
(最終捕集効率)
補塵量の測定時に圧力損失が上昇し、初期圧力損失から250Pa増大した際におけるエアフィルタ濾材の捕集効率を、最終捕集効率とした。
(効率低下指数)
使用されていないエアフィルタ濾材に関する透過率を初期透過率とし、補塵量の測定時に圧力損失が上昇し初期圧力損失から250Pa増大した際におけるエアフィルタ濾材の透過率を最終透過率とした場合における、最終透過率/初期透過率の値を効率低下指数として求めた。
(全体保塵量)
大気塵透過時の濾材の圧力損失上昇試験で評価した。即ち、濾材の測定サンプルを、内径100mmのフィルタホルダにセットし、大気塵を含んだ空気を流速130cm/秒で連続通風したときの圧力損失を差圧計で経時的に測定し、圧力損失が5.3cm/s換算で250Pa分だけ上昇したときに、濾材に保持されている大気塵の濾材の単位面積当たりの重量である保塵量(g/m2)を求めた。なお、測定は、数日にわたって行われ、測定稼働日の10%以上が雨天となるように実施した。
(プレ捕集層の保塵量)
上述した全体保塵量の測定において、圧力損失が250Pa分だけ上昇したときのエアフィルタ濾材から、プレ捕集層を取り出し、プレ捕集層に保持されている大気塵の濾材の単位面積当たりの重量である保塵量(g/m2)を求めた。
(主捕集層の保塵量)
上述した全体保塵量の測定において、圧力損失が250Pa分だけ上昇したときのエアフィルタ濾材から、主捕集層を取り出し、主捕集層に保持されている大気塵の濾材の単位面積当たりの重量である保塵量(g/m2)を求めた。
各実施例および各比較例のエアフィルタ濾材(フィルタパックやエアフィルタユニットとする前の状態のもの)について、各エアフィルタ濾材の作製に用いられた各材の物性と合わせて、以下の表2、表3に示す。
Figure 2018111077
Figure 2018111077
実施例1−3および比較例1の関係、実施例4および比較例2の関係、実施例5および比較例3の関係から明らかなように、プレ捕集層における撥水性等級の以外の条件を共通にした場合において、撥水性等級が低い場合には、最終捕集効率が大きく低下してしまっていること(効率低下指数が大きいこと)が分かる。なお、この撥水性等級の低いプレ捕集層を用いたエアフィルタ濾材において捕集効率が低下した要因は、プレ捕集層において捕集された粉塵が、凝集・成長して、風圧を強く受けるようになり、下流側の主捕集層にまで流動して主捕集層に到達してしまうことにより、主捕集層の繊維を覆うようにまとわりつき、みかけの繊維の肥大化(繊維径の増大化)が生じた結果であると推測される。
また、保塵量の測定時に圧力損失が250Pa分だけ上昇したときのエアフィルタ濾材における主捕集層での保塵量が、プレ捕集層における撥水性等級が低いほど、多くなっていることが分かる。これにより、プレ捕集層において捕集された粉塵が、凝集・成長して、風圧を強く受けるようになり、下流側の主捕集層にまで流動していったことが推測される。
1 エアフィルタ濾材
2 エアフィルタ濾材
3 エアフィルタ濾材
4 エアフィルタ濾材
5 エアフィルタ濾材
6 エアフィルタ濾材
10 プレ捕集層
21 上流通気性支持材
22 中間通気性支持材
23 下流通気性支持材
30 主捕集層
31 第1の主捕集層
32 第2の主捕集層
40 フィルタパック
50 枠体
60 エアフィルタユニット
特開2013−094717号公報

Claims (10)

  1. 気体中の塵を捕集するエアフィルタ濾材であって、
    主捕集層と、
    粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率が前記主捕集層よりも低く、前記主捕集層よりも気流の上流側に配置され、撥水性を有するプレ捕集層と、
    を備えたエアフィルタ濾材。
  2. 前記プレ捕集層は、25体積%の濃度のイソプロピルアルコール水溶液を滴下してから30秒後における接触角が90°以上である、
    請求項1に記載のエアフィルタ濾材。
  3. 前記プレ捕集層におけるフッ素含有率が1000ppm以上である、
    請求項1または2に記載のエアフィルタ濾材。
  4. 前記プレ捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、25%以上80%以下であり、
    前記主捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、75%以上99.9999%以下である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  5. 前記プレ捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、25%以上55%以下であり、
    前記主捕集層における粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの前記粒子の捕集効率は、75%以上99.9999%以下である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  6. 前記プレ捕集層と前記主捕集層とは、気流方向において接触している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  7. 前記プレ捕集層の平均繊維径は、1.0μm以上4.0μm以下である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  8. 前記主捕集層の平均繊維径は、0.05μm以上0.3μm以下である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  9. 前記主捕集層は、フッ素樹脂を主として含む多孔膜を有している、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
  10. 前記主捕集層に対して気流の下流側に配置された通気性支持材をさらに備えた、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のエアフィルタ濾材。
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