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JP2018153463A - 消火剤組成物および消火システム - Google Patents

消火剤組成物および消火システム Download PDF

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JP2018153463A JP2017053298A JP2017053298A JP2018153463A JP 2018153463 A JP2018153463 A JP 2018153463A JP 2017053298 A JP2017053298 A JP 2017053298A JP 2017053298 A JP2017053298 A JP 2017053298A JP 2018153463 A JP2018153463 A JP 2018153463A
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優 竹内
勝也 上野
Katsuya Ueno
勝也 上野
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Abstract

【課題】地球環境への負荷が小さくかつ消火性能の高い消火剤組成物、およびこれを用いた消火システムの提供。【解決手段】1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと、1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン以外の不燃性ガスを含む消火剤組成物および該消火剤組成物を用いた消火システム。【選択図】図1

Description

本発明は、消火剤組成物および該組成物を用いた消火システムに関する。
従来、水に濡れることを心配する場所の消火にはハロン1301などのハロゲン系消火剤が使用されていたが、モントリオール議定書以降ハロン1301の有するオゾン層破壊係数(ODP)のため、その使用は厳しく制限されていた。そこで、ペンタフルオロプロパンやトリフルオロメタンなどのヒドロフルオロカーボン(HFC)が代替消火剤として使用されてきた。しかし、これらのHFC類は、地球温暖化係数(GWP)が大きいという問題があるとともに沸点が氷点下であるので高圧にして放射しなければならず消火設備として高価になってしまうという問題があった。
これらの問題を解決するために、ODPが0で、GWPも二酸化炭素並のドデカフルオロ−2−メチルペンタン−3オン(FK5−1−12)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。FK5−1−12は沸点が49℃と室温より高くノズルから液滴として放射されるため、ペンタフルオロプロパンやトリフルオロメタンなどのフッ素系消火剤のように高圧で放射しなくても、1MPa以下の低圧で放射しても火炎を貫通して火源に到達できるという利点を有する。しかしながら、気化効率が低く、消火性能の点では、FK5−1−12は必ずしも十分とは言えなかった。
特表2014−504675号公報
本発明は、上記観点からなされたものであって、地球環境への負荷が小さくかつ消火性能の高い消火剤組成物、およびこれを用いた消火システムの提供を目的とする。
本発明は、以下の構成を有する消火剤組成物および消火システムを提供する。
[1]1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224yd)と、1224yd以外の不燃性ガスを含む消火剤組成物。
[2]1224ydは、(Z)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224yd(Z))と(E)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224yd(E))からなり、1224yd全量に対する1224yd(Z)の含有割合が30〜100質量%である[1]の消火剤組成物。
[3]前記不燃性ガスは、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、トリフルオロメタン(HFC−23)、ヨウ化トリフルオロメタン、1,1−ジクロロ2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−123)、1−クロロ1,2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−124)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236ea)、1,1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236fa)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)、(E)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze(E))、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(2−BTP)、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1−BTP)、(Z)1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO−1336mzz(Z))、(E)1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO−1336mzz(E))、ドデカフルオロ−2−メチルペンタン−3オン(FK5−1−12)、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オンおよびテトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オンから選ばれる少なくとも1種を含む[1]または[2]の消火剤組成物。
[4]前記不燃性ガスは、前記1224ydよりも沸点の低い不燃性ガスを含む[1]〜[3]のいずれかの消火剤組成物。
[5]1224ydと前記不燃性ガスの合計量に対する1224ydの割合が10〜99モル%である[1]〜[4]のいずれかの消火剤組成物。
[6]前記不燃性ガスが二酸化炭素を含み、1224ydと前記不燃性ガスの合計量に対する1224ydの割合が20〜99モル%である[1]〜[4]のいずれかの消火剤組成物。
[7]前記不燃性ガスが窒素を含み、1224ydと前記不燃性ガスの合計量に対する1224ydの割合が20〜99モル%である[1]〜[4]のいずれかの消火剤組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかの消火剤組成物を用いた消火システム。
本発明によれば、地球環境への負荷が小さくかつ消火性能の高い消火剤組成物、およびこれを用いた消火システムが提供できる。
本発明の消火システムの一例を示した概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本明細書において、ハロゲン化炭化水素については、化合物名の後の括弧内にその化合物の略称を記すが、本明細書では必要に応じて化合物名に代えてその略称を用いる。また、略称として、ハイフン(−)より後ろの数字およびアルファベット小文字部分だけ(例えば、「HCFO−1224yd」においては「1224yd」)を用いることがある。
また、幾何異性体を有する化合物の名称およびその略称に付けられた(E)は、E体(トランス体)を示し、(Z)はZ体(シス体)を示す。該化合物の名称、略称において、E体、Z体の明記がない場合、該名称、略称は、E体、Z体、およびE体とZ体の混合物を含む総称を意味する。
本明細書において、GWPは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書(2014年)に示される、または該方法に準じて測定された100年の値である。本明細書において、オゾン破壊係数(ODP)は、オゾン層保護法に示される値、またはこれに準じて測定された値である。
本明細書における物質の沸点は、常圧(1.013×10Pa)における沸点を示すものとする。本明細書における物質の圧力は、温度25℃のときの圧力である。
本明細書において、「不燃性である」とは、以下を意味する。
ASTM E−681に規定された設備を用いて、25℃、大気圧に制御された容器内で検体と空気の混合物に対して燃焼試験を行った際に、混合物全体積に対する検体の割合が0体積%を超え100体積%までの全範囲で燃焼性を有しない場合、該検体を「不燃性である」という。燃焼性の有無は、混合物に着火後、火炎の広がりを目視にて確認し、上方への火炎の広がりの角度が90°以上の場合を燃焼性あり、90°未満の場合を燃焼性なし、と判断する。
本明細書において、「不燃性ガス」とは、不燃性であり、火源の熱により容易に気相の状態となることが可能な化合物をいう。不燃性ガスは、沸点が概ね80℃以下の、常温、常圧で液相または気相の状態を示す化合物である。
[消火剤組成物]
本発明の消火剤組成物は1224ydと、1224yd以外の不燃性ガス(以下、「不燃性ガス(G)」ともいう。)を含む。
(1224yd)
1224yd(CF−CF=CHCl)は、燃焼性を抑えるハロゲンと、大気中のOHラジカルによって分解され易い炭素−炭素二重結合をその分子内に有する。1224ydには、互いに幾何異性体である、1224yd(Z)と1224yd(E)が存在する。1224yd(Z)の沸点は15℃であり、1224yd(E)の沸点は19℃である。GWPは、1224yd(Z)については1であり、1224yd(E)については<1である。なお、ODPは、1224yd(Z)および1224yd(E)ともに0である。1224yd(Z)は1224yd(E)に比べて化学的安定性が高い。
1224yd(Z)、1224yd(E)およびこれらの混合物、すなわち1224ydは不燃性ガスである。ここで、本明細書において、「1224ydの沸点」は、1224ydとして用いるそのものの沸点を示す。1224yd(Z)と1224yd(E)の混合物である場合は、その混合物の沸点をいう。1224ydより沸点が低い化合物とは、使用する1224ydの組成に合わせて適宜判別される。
本発明の消火剤組成物に用いる1224ydは、化学的安定性の観点から、1224yd全量に対する1224yd(Z)の含有割合が30〜100質量%であるのが好ましく、50〜100質量%であるのがより好ましい。本発明の消火剤組成物における1224ydは、1224yd(Z)のみからなるのが特に好ましい。
1224ydを製造する方法としては、例えば、(I)1,2−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−234bb)を脱塩化水素反応させる方法、および、(II)1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(CFO−1214ya)を水素還元させる方法を挙げることができる。
いずれの製造方法においても、得られる製造物は、通常、1224yd(Z)、1224yd(E)および1224yd以外の不純物を含む1224yd組成物である。得られる1224yd組成物を精製することで、1224yd(Z)および1224yd(E)が製造可能である。しかしながら、1224yd(Z)および1224yd(E)の純品を得るには、高性能の分離装置を用いて精度の高い分離を行うことが要求され、生産性の点で負担が大きい。本発明の消火剤組成物においては、生産効率の観点から、本発明の効果を損なわない範囲で、1224ydの製造に係る1224yd以外の化合物を不純物として含む、1224yd組成物を用いてもよい。
(I)234bbの脱塩化水素反応
234bbを液相中で、溶媒に溶解した塩基すなわち溶液状態の塩基と接触させ、234bbの脱塩化水素反応を行う。なお、234bbは、例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)と塩素を溶媒中で反応させることにより製造できる。
上記(I)の方法で得られる1224yd組成物に含有される1224yd以外の化合物としては、未反応原料である234bbに加えて、1234yf、2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224xe)、1214ya、1,1,2−トリクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−224ba)、1,1,1,2−テトラクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロパン(CFC−214bb)、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロピン、2,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(HCFC−243da)等が挙げられる。
なお、これらの1224yd以外の化合物のうち、1224xe、1214ya、224ba、214bb、243da等は、1224yd以外の不燃性ガスであり、後述の不燃性ガス(G)として使用可能である。1224ydとして、例えば、1224yd(Z)単品を使用した場合、1224xeは、1224yd(Z)より沸点の低い後述の不燃性ガス(GA)として使用可能であり、1214ya、224ba、214bb、243daは、1224yd(Z)の沸点以上の沸点を有する後述の不燃性ガス(GB)として使用可能である。
しかしながら、上記1224yd組成物には、1234yf等の燃焼範囲を有する化合物も含まれる。上記1224yd組成物から1224ydと必要とされる特定の成分のみを選択して組み合せて分離することは困難であることから、上記1224yd組成物から、1224yd以外の化合物を本発明の効果に影響を与えない程度に除去して、消火剤組成物に用いることが好ましい。
上記1224yd組成物において、234bb、1214ya、224ba、214bb等は、生産性に負担とならない程度の精製方法により完全に除去できる。一方、1234yf、1224xe、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロピン、243daは、上記精製方法において完全に除去することができずに微量に、例えば、得られる1224yd組成物の全量に対して合計で1.5質量%未満の量で残留する場合がある。
また、例えば、1224yd(Z)組成物においては、1224yd(E)は、上記精製方法において完全に除去することができずに微量に残留する成分のひとつである。すなわち、1224yd(Z)組成物においては、得られる1224yd(Z)組成物の全量に対して、1234yf、1224xe、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロピン、243da、1224yd(E)の合計で1.5質量%未満の量で残留する場合がある。
上記化合物からなる不純物を組成物全量に対して合計で1.5質量%未満含有する1224yd組成物および1224yd(Z)組成物において、該不純物は本発明の効果に影響を及ぼすものではなく、これら組成物を本発明の消火剤組成物に用いてもよい。
(II)1214yaを水素還元させる方法
1214yaを触媒存在下、水素を用いて還元することで1234yfに変換され、その中間体として1224ydが得られる。また、この還元反応においては、1224yd以外に多種類の含フッ素化合物が副生する。1214yaは、例えば、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225ca)等を原料として、相間移動触媒存在下にアルカリ水溶液で、またはクロム、鉄、銅、活性炭等の触媒存在下に気相反応で、脱フッ化水素反応させて製造する方法が知られている。
この場合、1224ydは、未反応原料の1214yaの大部分や最終生成物であるHFO−1234yfとは通常の蒸留により分離することができる。
上記(II)の方法で得られる蒸留後の1224yd組成物に含有される1224yd以外の化合物としては、1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HFC−254eb)、2−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HCFO−1215xc)、236fa、1234ze、Cで示されるフッ化炭化水素、1−クロロ−1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226ca)、1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HCFC−226cb)、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224zb)、2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HCFO−1224xe)、1214ya、1,3−ジクロロ−1,2,3,3−テトラフルオロプロペン(CFO−1214yb)、1,2−ジクロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(CFO−1214xb)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244bb)等が挙げられる。
なお、Cで示されるフッ化炭化水素としては、例えば、1,3,4,4−テトラフルオロ−1−ブテン、3,4,4,4−テトラフルオロ−1−ブテン、1,1,2,3−テトラフルオロ−1−ブテンが挙げられる。
なお、これらの1224yd以外の化合物のうち、1215xc、236fa、1234ze、1224xe、1224zb、244bb、226ca、226cb、1214ya、1214yb、1214xb等は1224yd以外の不燃性ガスであり、後述の不燃性ガス(G)として使用可能である。1224ydとして、例えば、1224yd(Z)単品を使用した場合、1215xc、236fa、1234ze、1224xe、1224zb、244bbは、1224yd(Z)より沸点の低い後述の不燃性ガス(GA)として使用可能であり、226ca、226cb、1214ya、1214yb、1214xbは、1224yd(Z)の沸点以上の沸点を有する後述の不燃性ガス(GB)として使用可能である。
しかしながら、上記1224yd組成物には、254eb等の燃焼範囲を有する化合物も含まれる。上記1224yd組成物から1224ydと必要とされる特定の成分のみを選択して組み合せて分離することは困難であることから、上記1224yd組成物から、1224yd以外の化合物を本発明の効果に影響を与えない程度に除去して、消火剤組成物に用いることが好ましい。
上記1224yd組成物が含有する上記不純物は、HCFO−1224ydと共沸組成物ないし共沸様組成物を形成するため、抽出蒸留により精製する方法が精製組成物を得る精製方法として効果的である。抽出蒸留とは、複数の成分からなる組成物に別の成分を加えて、所定の成分の比揮発度を変化させることにより、蒸留分離を行い易くする方法であり、ここでいう別の成分を、抽出溶剤という。1224ydの抽出溶剤としては、メタノール、アセトン、ヘキサン、エタノール、1214ya、クロロホルム、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225cb)などが用いられる。
上記1224yd組成物において、1215xc、236fa、226ca、226cb、1224zb、1224xe、1214ya、1214yb、1214xb、244bb等は、上記抽出蒸留塔の生産性に負担とならない程度の精製方法により完全に除去できる。上記1224yd(Z)組成物においては、さらに1224yd(E)が除去される。
一方、254eb、1234ze、Cで示されるフッ化炭化水素は、上記精製処理において完全に除去することができずに微量に残留する。また、抽出溶剤として用いたメタノール、アセトン、ヘキサン、エタノール、1214ya、クロロホルム、225cb等が微量に残留することがある。これらは、例えば、得られる1224yd組成物、または、1224yd(Z)組成物の全量に対して合計で1.5質量%未満の量である。
上記化合物からなる不純物を組成物全量に対して合計で1.5質量%未満含有する1224yd組成物および1224yd(Z)組成物において、該不純物は本発明の効果に影響を及ぼすものではなく、これら組成物を本発明の消火剤組成物に用いてもよい。
(不燃性ガス(G))
不燃性ガス(G)は、1224yd以外の不燃性ガスであれば特に制限されない。不燃性ガス(G)として、具体的には、窒素、二酸化炭素、不活性ガス、1224yd以外の不燃性含フッ素炭化水素ガス等が挙げられる。不活性ガスとしては、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン等が挙げられる。
不燃性含フッ素炭化水素ガスとして、例えば、HFC−23、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、ヨウ化トリフルオロメタン(CFI)、HCFC−123、HCFC−124、HFC−125、236ea、236fa、HFC−227ca、HFC−227ea、1234ze(E)、1233zd(E)、1233zd(Z)、2−BTP、1−BTP、1336mzz(Z)、1336mzz(E)、(E)−1,1,1,4,4,5,5,5−オクタフルオロ−2−ペンテン(HFO−1438mzz(E))、(Z)−1,1,1,4,4,5,5,5−オクタフルオロ−2−ペンテン(HFO−1438mzz(Z))、FK5−1−12、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オン、テトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オン等が挙げられる。
これらのうちでも、HFC−23、CFI、HCFC−123、HCFC−124、HFC−125、236ea、236fa、227ca、227ea、1234ze(E)、1233zd(E)、1233zd(Z)、2−BTP、1−BTP、1336mzz(Z)、1336mzz(E)、FK5−1−12、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オン、テトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オン等が好ましい。
不燃性ガス(G)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。不燃性ガス(G)の沸点が、組み合わせて用いる1224ydの沸点より低い場合、消火組成物の拡散性が良好となり、消火効率が高まり好ましい。したがって、不燃性ガス(G)の1種を単独で用いる場合は、1224ydの沸点より低い沸点の不燃性ガス(G)を用いることが好ましい。不燃性ガス(G)の2種以上を用いる場合には、少なくとも1種は、1224ydの沸点より低い沸点の不燃性ガス(G)を用いることが好ましい。
上に例示した、窒素、二酸化炭素、不活性ガスはいずれも1224ydの沸点より沸点が低い化合物である。一方、不燃性含フッ素炭化水素ガスは、1224ydの沸点より沸点が低い不燃性含フッ素炭化水素ガス(以下、「低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)」)、1224ydの沸点以上の沸点を有する不燃性含フッ素炭化水素ガス(以下、「高沸含フッ素炭化水素ガス(GB)」)に分類される。
上記不燃性含フッ素炭化水素ガスを、1224yd(Z)単体を基準とした場合の、低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)および低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)に分類した場合、以下のように分類される。なお、以下の例示において、括弧内の温度は沸点を示す。
低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)としては、HFC−23(−82.1℃)、HFC−134(−23.0℃)、HFC−134a(−26.1℃)、HCFC−124(−12℃)、HFC−125(−48.1℃)、227ea(−16.4℃)、227ca(−16.3℃)、236fa(−1.1℃)、236ea(6℃)、CFI(−23℃)、1234ze(E)(−19℃)等が挙げられる。
低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合せて用いてもよい。低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)としては、これらのなかでも、消火性能、入手性等の点から、HFC−23、227ea、HCFC−124CFI、HFC−134a、HFC−125、236fa、1234ze(E)等が好ましい。なお、消火剤組成物における低沸含フッ素炭化水素ガス(GA)の含有量にもよるが、GWPを低くする観点からは、CFI、1234ze(E)等が好ましい。
高沸含フッ素炭化水素ガス(GB)としては、1233zd(E)(19℃)、HCFC−123(27.7℃)、2−BTP(35℃)、1−BTP(64℃)、1336mzz(E)(33℃)、1336mzz(Z)(32℃)、FK−5−1−12(49.2℃)、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オン(72℃)、テトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オン(76℃)、1233zd(Z)(40℃)、1438mzz(E)(29℃)、1438mzz(Z)(29℃)等が挙げられる。
高沸含フッ素炭化水素ガス(GB)としては、HCFC−123、1233zd(E)、1233zd(Z)、2−BTP、1−BTP、1336mzz(Z)、FK5−1−12、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オン、テトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オン等が好ましい。なお、高沸含フッ素炭化水素ガス(GB)は、消火組成物の拡散性を考慮すれば、1224ydの沸点より低い沸点の不燃性ガス(G)と組みわせて用いるのが好ましい。
上記各化合物のうちでも、不燃性ガス(G)としては、安価で取扱いが容易であるという点で特に、窒素、二酸化炭素が好ましく、窒素が最も好ましい。1224ydとの混合により消火性能を高めるという点で、飽和の不燃性含フッ素炭化水素ガス、例えば、HFC−23、227ea、HCFC−123、HCFC−124、236fa、HFC−125が好ましい。
本発明の消火剤組成物は通常、後述のとおり、容器に充填されて保管され、消火が必要とされる際に容器から放出されて使用される。消火剤組成物において、不燃性ガス(G)は、不燃性であることで、それ自体が消火性能を有する。
上記のとおり不燃性ガス(G)が1224ydの沸点より低い沸点の不燃性ガス(G)であれば、上記機能に加え、容器に消火剤組成物を充填する際に1224ydを加圧する加圧ガスとして機能する。また、消火時に、消火剤組成物が容器から放出される際には、1224ydの拡散性を促進する機能を有する。
消火剤組成物における1224ydと不燃性ガス(G)の合計量に対する1224ydの割合は、不燃性ガス(G)の種類によるが、10〜99モル%であるのが好ましい。該範囲であれば、1224ydと不燃性ガス(G)とのバランスが取れて、地球環境に与える負荷が少なく、また、高い消火性を示す。
実施形態の消火剤組成物は、不燃性ガス(G)として二酸化炭素を含む消火剤組成物であって、該消火剤組成物は、1224ydと不燃性ガス(G)の合計量に対する1224ydの割合が20〜99モル%であることが好ましく、30〜99モル%であることがより好ましい。この場合、不燃性ガス(G)全量に対する二酸化炭素の割合は、90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、100モル%が特に好ましい。
実施形態の消火剤組成物は、不燃性ガス(G)として窒素を含む消火剤組成物であって、該消火剤組成物は、1224ydと不燃性ガス(G)の合計量に対する1224ydの割合が20〜99モル%であることが好ましく、30〜99モル%であることがより好ましい。この場合、不燃性ガス(G)全量に対する窒素の割合は、90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、100モル%が特に好ましい。
実施形態の消火剤組成物における1224ydの含有割合は、組成物全量に対して27〜99.9質量%が好ましく、57〜99.9質量%がより好ましい。消火剤組成物における不燃性ガス(G)の含有割合は、不燃性ガス(G)の種類によるが組成物全量に対して概ね0.1〜73質量%とすることができる。不燃性ガス(G)の含有割合は、不燃性ガス(G)として二酸化炭素を用いる場合については、組成物全量に対して0.3〜54質量%が好ましく、0.3〜41質量%がより好ましい。不燃性ガス(G)の含有割合は、不燃性ガス(G)として窒素を用いる場合については、組成物全量に対して0.2〜43質量%が好ましく、0.2〜31質量%がより好ましい。
(消火成分の組成)
本発明の消火剤組成物が、含有する1224ydおよび不燃性ガス(G)は消火成分である。消火剤組成物における消火成分は、1224ydの沸点より、沸点が低いことが好ましい。該消火成分は、1224ydの沸点より5℃以上沸点が低いことがより好ましく、10℃以上沸点が低いことがさらに好ましく、20℃以上沸点が低いことが特に好ましい。消火成分の沸点は、10℃以下が好ましく、−2℃以下がより好ましい。また、圧力負荷の観点からは、−30℃以上が好ましい。
したがって、本発明の消火剤組成物における上記消火成分の組成は、1224ydおよび不燃性ガス(G)が、これらを併せた全成分の沸点が上記沸点の範囲となるように調整されることが好ましい。
(消火成分中の不純物)
本発明の消火剤組成物は、製造から消火に使用されるまでの期間、所定の容器に保管される。火災等、消火剤組成物が必要とされる事態の発生は突発的であり、よって、消火剤組成物の保管期間は通常長期に亘る。このような長期間の安定した保存を考慮すると、本発明の消火剤組成物において、消火成分中に以下に説明する不純物が所定量以上含まれると問題である。したがって、これら不純物は、各不純物において所定量以下とされることが好ましい。
<酸分>
消火成分に酸分が存在すると、消火成分の分解等、悪影響を及ぼす。消火成分における酸分は酸アルカリ滴定法による濃度として、1質量ppm未満が好ましく、0.8質量ppm以下が特に好ましい。なお、消火成分における所定の成分の濃度とは、消火成分の全量に対する該成分の含有量の質量割合を意味する。
<水分>
消火成分に水分が混入すると、消火成分の加水分解、消火システム内で発生した酸成分による材料劣化、コンタミナンツの発生等の問題が発生する。消火成分における水分含有量はカールフィッシャー電量滴定法により測定される水分含有量として、消火成分の全量に対して、20質量ppm以下が好ましく、15質量ppm以下が特に好ましい。
<空気>
消火成分に空気(窒素:約80体積%、酸素:約20体積%)が混入すると、消火性能に悪影響をおよぼすことから、空気の混入を極力抑制する必要がある。特に、空気中の酸素は、消火成分と反応し、その分解を促進する。消火成分における空気濃度はガスクロマトグラムにより測定される空気濃度として、15000質量ppm未満が好ましく、8000質量ppm以下が特に好ましい。
(消火成分以外の添加剤)
本発明の消火剤組成物は、上記のような長期に亘る安定した保存が求められる使用形態を考慮して、上記消火成分以外にさらに、浸潤剤、安定剤、漏れ検出物質等の公知の添加剤を含有してもよい。
<安定剤>
安定剤は、熱および酸化に対する消火成分の安定性を向上させる成分である。安定剤としては、従来からハロゲン化炭化水素を含有する消火剤組成物に用いられる公知の安定剤、例えば、耐酸化性向上剤、耐熱性向上剤、金属不活性剤等が特に制限なく採用できる。本発明の消火剤組成物においては、特に、1224ydの安定性を向上させる安定剤が好ましい。
耐酸化性向上剤および耐熱性向上剤としては、フェノール系化合物、不飽和炭化水素基含有芳香族化合物、芳香族アミン化合物、芳香族チアジン化合物、テルペン化合物、キノン化合物、ニトロ化合物、エポキシ化合物、ラクトン化合物、オルトエステル化合物、フタル酸のモノまたはジアルカリ金属塩化合物、水酸化チオジフェニルエーテル化合物等が挙げられる。
また、金属不活性剤としては、イミダゾール化合物、チアゾール化合物、トリアゾール化合物といった複素環式窒素含有化合物や、アルキル酸ホスフェートのアミン塩またはそれらの誘導体が挙げられる。
安定剤の含有量は、本発明の効果を著しく低下させない範囲であればよく、消火剤組成物(100質量%)中、1質量ppm〜10質量%が好ましく、5質量ppm〜5質量%がより好ましい。
<漏れ検出物質>
漏れ検出物質としては、紫外線蛍光染料、臭気ガスや臭いマスキング剤等が挙げられる。
紫外線蛍光染料としては、米国特許第4249412号明細書、特表平10−502737号公報、特表2007−511645号公報、特表2008−500437号公報、特表2008−531836号公報に記載されたもの等、従来、ハロゲン化炭化水素を含有する組成物に用いられる公知の紫外線蛍光染料が挙げられる。
臭いマスキング剤としては、特表2008−500437号公報、特表2008−531836号公報に記載されたもの等、従来からハロゲン化炭化水素を含有する組成物に用いられる公知の香料が挙げられる。
漏れ検出物質を用いる場合には、ハロゲン化炭化水素を含む消火成分への漏れ検出物質の溶解性を向上させる可溶化剤を用いてもよい。
可溶化剤としては、特表2007−511645号公報、特表2008−500437号公報、特表2008−531836号公報に記載されたもの等が挙げられる。
漏れ検出物質の添加量は、本発明の効果を著しく低下させない範囲であればよく、消火成分100質量部に対して、2質量部以下が好ましく、0.5質量部以下がより好ましい。
[消火システム]
本発明の消火システムは、1224ydおよび不燃性ガス(G)を含有する本発明の消火剤組成物を用いた消火システムである。
消火システムは、基本的に、本発明の消火剤組成物を収容する容器と、消火が必要とされる際に消火剤組成物を容器から放出する手段を有する。通常は、容器から消火が必要とされる場所に消火剤組成物を輸送する管と、管の先で消火剤組成物を放出するノズルをさらに有する。
消火システムにおいて、本発明の消火剤組成物は、例えば、収容された容器内で大気圧より高い圧力を有する。すなわち、この場合、容器内の消火剤組成物は加圧状態であり、消火剤組成物が収容された容器は密封状態で準備される。
容器に本発明の消火剤組成物を密封状態で収容する方法としては、以下の(1)〜(3)を順に行う方法が好ましい。
(1)容器を空にする。
(2)容器に所定量の1224ydを加える。
(3)容器に所定量の不燃性ガス(G)を加えて、加圧した状態で密封する。
添加剤の添加は、上記(2)と同時に、または(2)の前後に行う。
このようにして準備される消火剤組成物が収容された容器(以下、「消火剤組成物収容容器」ともいう)における、容器内の圧力は、容器が用いられる消火システムにもよるが、概ね0.2〜20MPaであることが好ましく、0.5〜10MPaがより好ましい。
消火剤組成物を収容する容器としては、従来から、ハロゲン化炭化水素を含有する消火剤組成物を収容するのに用いられている容器が特に制限なく使用できる。
以下に、本発明に係る消火システムの一実施形態について、図1を用いて説明する。図1には、消火システム100の概略構成図が示されている。消火システム100は、制御装置9を有し、制御装置9によりシステム全体が制御された、区域毎に火災の発生を感知し、それに対応して対象区域において本発明の消火剤組成物を用いて消火を行う、消火システムの一例である。
消火システム100について、消火剤組成物の流れを基準に以下に説明する。消火システム100は、本発明の消火剤組成物を封入した消火剤組成物収容容器1を有し、消火剤組成物を所定の圧力に調整しながら消火剤組成物収容容器1から取り出すための圧力調整弁2を有する。なお、消火剤組成物収容容器1内の消火剤組成物の圧力としては、0.9〜20MPaが好ましく、1.5〜10MPaがより好ましい。
圧力調整弁2により調整された後の消火剤組成物の圧力としては、0.5〜15MPaが好ましく、0.9〜9MPaがより好ましい。該圧力の範囲内であれば、消火剤組成物が、消火システム100内を、自動開閉弁6から、消火剤組成物輸送管7b、放射選択弁4a、4b、分岐管7cの順に流通し、最終的に消火剤組成物放射ノズル5a、5b、5c、5dで放射されるのに十分な圧力であり、かつ、これら部材に必要以上に負担をかけない圧力と言える。
圧力調整弁2は、起動配線3を介して、制御装置9から流通開始指令を受信して開弁する自動開閉弁6と連結管7aで連結され、自動開閉弁6は消火剤組成物輸送管7bに連結している。一端が自動開閉弁6に連結する消火剤組成物輸送管7bは、下流側で2つに分岐し2つの他端のそれぞれが消火剤組成物の放射を制御する放射選択弁4a、4bと連結する。放射選択弁4a、4bの制御は、放射選択配線10を介して制御装置9により行われる。
放射選択弁4aは、下流側が2つに分岐した分岐管7cに連結され、分岐管7cは2つの消火剤組成物放射ノズル5a、5bにそれぞれ連結される。消火剤組成物放射ノズル5a、5bからは、区域Aに対して消火剤組成物が放射される。区域Aには、消火剤組成物放射ノズル5a、5bが設置された近傍に火災センサ8aが設置され、火災センサ配線11により制御装置9と接続されている。
放射選択弁4bは、放射選択弁4aと同様にして2つの消火剤組成物放射ノズル5c、5dにそれぞれ連結される。消火剤組成物放射ノズル5c、5dからは、区域Bに対して消火剤組成物が放射される。区域Aと同様に、区域Bには、消火剤組成物放射ノズル5c、5dが設置された近傍に火災センサ8aが設置され、火災センサ配線11により制御装置9と接続されている。
なお、図1に示す消火システム100は、消火を担当する区域として2つの区域を設定し、それぞれの区域に火災センサ8(8a、8b)、2つずつの消火剤組成物放射ノズル5(5a、5b、5c、5d)、放射選択弁4(4a、4b)を配置したが、消火を担当する区域の数は2つに限るものではない。また、各区域に配置する火災センサ8の数も1つに限るものではなく、消火剤組成物放射ノズル5の数も2つに限るものではない。
次に、消火システム100における制御装置9の制御について説明する。火災センサ8a、8bは、消火を担当する区域A、Bにそれぞれ配置され、火災を感知したとき火災センサ配線11を介して制御装置9に火災感知信号を送信する。
制御装置9は、火災感知信号を受信すると、自動開閉弁6に流通開始指令を送信する。自動開閉弁6は、制御装置9から流通開始指令を受信すると、開弁して消火剤組成物を消火剤組成物輸送管7bに送り出す。
また、制御装置9は、火災感知信号を送信した火災センサ8a、8bが配置されている消火を担当する区域を特定し、特定した消火を担当する区域に対応する放射選択弁4a、4bに開放指令を送信する。放射選択弁4a、4bは、制御装置9から開放指令を受信すると、内蔵する弁を開放する。
消火剤組成物放射ノズル5a、5b、5c、5dは、消火を担当するそれぞれの区域に2つが配置されている。この消火剤組成物放射ノズル5a、5b、5c、5dは、開放型である。よって、消火を担当する区域毎に配置された火災センサ8a、8bが火災を感知したとき、自動開閉弁6から送り出され消火剤組成物輸送管7b内を流通して放射選択弁4a、4bまで到達した消火剤組成物は、放射選択弁4a、4bが開放されることにより分岐管7cを経由して消火剤組成物放射ノズル5a、5b、5c、5dから放射される。例えば、区域Aで火災センサ8aが火災を感知した場合は、区域Aを担当する放射選択弁4aが開放され、区域Aに配置された消火剤組成物放射ノズル5a、5bから消火剤組成物が、区域A内に放射される。
なお、消火システム100は、開放型の消火剤組成物放射ノズル5a、5b、5c、5dを適用しているが、閉鎖型の消火剤組成物放射ノズルを適用し放射選択弁4a、4bなどを省略してもよい。
以上、本発明の消火システムの実施形態について説明したが本発明の消火システムは上記実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態を、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、変更または変形することができる。
本発明の消火剤組成物、および該組成物を用いた消火システムは、水濡れがなく、地球環境への負荷が小さくかつ消火性能が高いことから、航空機用消火システム、ビル用消火システム、船舶用消火システム、電気制御室消火システム等の消火に利用できる。
100…消火システム、
1…消火剤組成物収容容器、2…圧力調整弁、3…起動配線、6…自動開閉弁、7a…連結管、7b…消火剤組成物輸送管
4a、4b…放射選択弁、5a〜5d…消火剤組成物放射ノズル、
8a、8b…火災センサ、9…制御装置、
10…放射選択配線、11…火災センサ配線

Claims (8)

  1. 1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと、1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン以外の不燃性ガスを含む消火剤組成物。
  2. 1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンは、(Z)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと(E)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンからなり、1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン全量に対する(Z)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの含有割合が30〜100質量%である請求項1に記載の消火剤組成物。
  3. 前記不燃性ガスは、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、トリフルオロメタン、ヨウ化トリフルオロメタン、1,1−ジクロロ2,2,2−トリフルオロエタン、1−クロロ1,2,2,2−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン、(E)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン、(Z)1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン、(E)1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン、ドデカフルオロ−2−メチルペンタン−3オン、テトラデカフルオロ−2,4−ジメチルペンタン−3オンおよびテトラデカフルオロ−2−メチルヘキサン−3オンから選ばれる少なくとも1種を含む請求項1または2に記載の消火剤組成物。
  4. 前記不燃性ガスは、前記1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンよりも沸点の低い不燃性ガスを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の消火剤組成物。
  5. 1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと前記不燃性ガスの合計量に対する1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの割合が10〜99モル%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の消火剤組成物。
  6. 前記不燃性ガスが二酸化炭素を含み、1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと前記不燃性ガスの合計量に対する1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの割合が20〜99モル%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の消火剤組成物。
  7. 前記不燃性ガスが窒素を含み、1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと前記不燃性ガスの合計量に対する1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの割合が20〜99モル%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の消火剤組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の消火剤組成物を用いた消火システム。
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