JP2018033491A - 医療デバイスおよび処置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】物体を捕集する拡張部の位置を生体管腔内の適切な位置に維持できる医療デバイスおよび処置方法を提供する。
【解決手段】血管内に挿入されて当該血管内の血栓300を捕集するための医療デバイス1であって、長尺なシャフト部24と、複数の間隙21Aを備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ筒体の近位部または遠位部がシャフト部24に連結されている拡張部20と、拡張部20の遠位部に連結され、遠位側に位置する線材端部86に向かって線状に延びる線材部81を備えて弾性的に変形可能である補助拡張部80と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】血管内に挿入されて当該血管内の血栓300を捕集するための医療デバイス1であって、長尺なシャフト部24と、複数の間隙21Aを備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ筒体の近位部または遠位部がシャフト部24に連結されている拡張部20と、拡張部20の遠位部に連結され、遠位側に位置する線材端部86に向かって線状に延びる線材部81を備えて弾性的に変形可能である補助拡張部80と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、生体管腔に挿入される医療デバイスおよび当該医療デバイスを用いた処置方法に関する。
例えば、静脈の一部に血栓が詰ると痛みや腫れが生じることがある。この治療のために、経皮的にデバイスを挿入して、血栓を物理的に破砕して除去する方法がある。このような治療において、血管壁から完全剥離または一部剥離した血栓が血流に乗り肺に達すると、肺塞栓が生じる危険がある。このため、このような治療を行う際には、治療前後および/または治療中に血栓溶解剤を使用したり、治療中にできるだけ剥離血栓を吸引して除去したりする。しかしながら、このような処置を施しても、臨床的に問題になる大きさの剥離血栓が肺等に至る可能性がある。
このような肺塞栓を回避するために、血管内を流れる血栓を捕集するフィルターを血管内に留置する方法が知られている。例えば、特許文献1には、長尺に延びるワイヤの遠位部に、ワイヤを中心として拡張し、フィルターとして機能する拡張部が設けられたデバイスが記載されている。
フィルターにより多量の血栓を捕集すると、フィルターの目が詰まり、血流から受ける抵抗が増加する。血流から受ける抵抗が増加すると、フィルターが血管内で流される可能性が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、物体を捕集する拡張部の位置を生体管腔内の適切な位置に維持できる医療デバイスおよび処置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、生体管腔内に挿入されて当該生体管腔内の物体を捕集するための医療デバイスであって、長尺なシャフト部と、複数の間隙を備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において前記筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ前記筒体の近位部または遠位部が前記シャフト部に連結されている拡張部と、前記拡張部の遠位部に連結され、遠位側に位置する線材端部に向かって線状に延びる線材部を備えて弾性的に変形可能である補助拡張部と、を有する。
上記目的を達成する本発明に係る処置方法は、上記の医療デバイスを使用して生体管腔内の物体を捕集するための処置方法であって、前記拡張部および補助拡張部を収容したシースを前記生体管腔内に挿入するステップと、前記生体管腔内の病変部よりも下流側で前記拡張部および補助拡張部を前記シースから押し出し、前記拡張部および前記補助拡張部を自己の弾性力により拡張させて前記線材端部を生体管腔組織に接触させつつ生体管腔内に留置するステップと、前記補助拡張部により拡張部の前記生体管腔内での移動を抑制しつつ、前記拡張部および補助拡張部の少なくとも拡張部によって生体管腔内を流れる物体を捕集するステップと、前記拡張部および補助拡張部を収縮させるステップと、前記医療デバイスを生体管腔内から抜去するステップと、を有する。
上記のように構成した医療デバイスおよび処置方法は、補助拡張部の線材部が遠位側の線材端部に向かって延びているため、線材端部が拡張して生体管腔組織に接触することで、遠位側への移動に対する強い抵抗力を生じさせる。このため、補助拡張部および拡張部は、補助拡張部の抵抗力により遠位側への移動が抑制され、物体を捕集する拡張部を生体管腔内の適切な位置に維持できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
本発明の実施形態に係る医療デバイス1は、血管内の血栓、プラークや石灰化病変などの物体を吸引して除去するために、血管内の流れを部分的に抑制するために用いられる。なお、本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。また、除去する物体は、必ずしも、プラークや石灰化病変に限定されず、生体管腔内に存在し得る物体は、全て該当し得る。また、本明細書では、血管内の血液の流れの源側を「上流側」と称し、血液の流れが向かう側を「下流側」と称する。
本発明の実施形態に係る医療デバイス1は、図1、2に示すように、血管内の血液の流れを制限する拡張器具10と、拡張器具10を収納可能なシース30と、拡張器具10をシース30から押し出すために使用される押圧シャフト40とを備えている。なお、血液の流れを制限することは、血管の軸に対して垂直な断面を部分的に閉塞する、または、断面を減少させることにより、血液の流量を低下させることである。
拡張器具10は、図3、4に示すように、複数の間隙21Aを備える網状の筒体である拡張部20と、拡張部20の内周面に配置される閉鎖部70と、拡張部20に連結される長尺なシャフト部24と、拡張部20よりも遠位側に設けられる補助拡張部80とを備えている。
シャフト部24は、図1、3に示すように、手元から拡張部20を貫通し、補助拡張部80まで延在する長尺なワイヤである。シャフト部24は、図9に示すように、拡張部20を貫通せず、シャフト部24の遠位側端部が、拡張部20の近位側連結部60に接続されていてもよい。この場合、補助拡張部80と拡張部20の遠位側連結部50は、シャフト部24とは異なる線材である連結シャフト23により連結されている。
シャフト部24の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、形状記憶合金などが好適に使用できる。
拡張部20は、図3に示すように、間隙21Aを有する筒体を構成するように網状に編組される柔軟に変形可能な複数の線状体21と、シャフト部24に固定的に連結される遠位側連結部50と、シャフト部24に摺動可能に連結される近位側連結部60とを備えている。複数の線状体21は、編組することによって線状体21同士の間に間隙21Aを有している。複数の線状体21により構成される筒体の内周面の近位部に膜状の閉鎖部70が固定されている。このため、外力が作用しない自然状態において、拡張部20の近位部の外径は、閉鎖部70の影響を受けて遠位部の外径よりも大きい。すなわち、拡張部20は、遠位部と近位部が非対称な構造である。拡張部20の閉鎖部70が固定されていない部位は、拡張部20の閉鎖部70が固定されている部位よりも変形が容易である。なお、拡張部20は、遠位部と近位部が対称な構造であってもよい。拡張部20は、閉鎖部70が固定されていなくてもよい。
遠位側連結部50は、図4、5に示すように、線状体21の内側に位置する内管51と、線状体21の外側に位置する外管52を備えている。内管51および外管52の間には、線状体21の遠位側の端部およびシャフト部24が挟まれて固定されている。内管51の内面側は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン54となっている。
近位側連結部60は、図4、6に示すように、線状体21の内側に位置する内管61と、内管61の外側に位置する外管62と、内管61と外管62の間に挟まれるガイド用管体63を備えている。内管61と外管62の間には、線状体21の近位側の端部およびガイド用管体63が挟まれて固定されている。ガイド用管体63の内部には、シャフト部24が摺動可能に配置されている。したがって、近位側連結部60は、シャフト部24に沿って軸方向へ移動可能である。内管61の内面側は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン64となっている。
拡張部20は、外力が作用しない自然状態において、線状体21の自己の弾性力(復元力)により拡径した拡張状態(図3(A)を参照)となる。拡張部20が拡張状態となる際には、近位側連結部60がシャフト部24に対して遠位側へ摺動し、遠位側連結部50に近づく。また、拡張部20は、シース30(図1、2を参照)に収容されることで、弾性的に変形して外径が小さくなる収縮状態(図3(B)を参照)となる。拡張部20が収縮状態となる際には、近位側連結部60がシャフト部24に対して近位側へ摺動し、遠位側連結部50から離れる。近位側連結部60と遠位側連結部50の間の距離が変化することで、編組された拡張部20の外径は変化可能となっている。
拡張部20は、近位側に位置する近位側テーパ部20Aと、遠位側に位置する遠位側テーパ部20Cと、近位側テーパ部20Aと遠位側テーパ部20Cの間に位置する中央部20Bとを有する。近位側テーパ部20Aは、近位側連結部60から遠位側に向かって内外径がテーパ状に増加する。遠位側テーパ部20Cは、遠位側連結部50から近位側に向かって内外径がテーパ状に増加する。中央部20Bは、近位側テーパ部20Aから遠位側テーパ部20Cへ向かって、内外径がテーパ状に減少する。中央部20Bは、拡張部20が拡張した際に、血管内壁に接触する部位である。なお、拡張部20が拡張した際に血管内壁に接触する部位は、近位側テーパ部20Aまたは遠位側テーパ部20Cであることもあり得る。
線状体21の数は、特に限定されないが、例えば4〜72本である。また、線状体21の編組の条件は、特に限定されない。線状体21の外径は、線状体21の材料や拡張部20の用途により適宜選択可能であるが、例えば20〜300μmである。
線状体21の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えば、熱処理により形状記憶効果や超弾性が付与される形状記憶合金、ステンレス、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白銀(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド、などが好適に使用できる。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系またはこれらの組み合わせなどが好ましく使用される。複数の材料を組み合わせた構造としては、例えば、造影性を付与するためにPtからなる芯線にNi−Ti合金を被覆した構造や、Ni−Ti合金からなる芯線に金メッキを施した構造が挙げられる。
外管52、62の外径は、特に限定されない。例えば0.3〜3.0mmである。内管51、61の内径は、特に限定されない。例えば0.1〜2.5mmである。
内管51、61および外管52、62の構成材料は、特に限定されない。例えばステンレス鋼などが好適に使用できる。
拡張部20の拡張状態における最大外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、1〜40mmである。拡張部20の収縮状態における外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、0.3〜4.0mmである。拡張部20の拡張状態における軸方向への長さは、適用する血管に応じて適宜選択可能である。例えば、20〜150mmである。
閉鎖部70は、図7に示すように、拡張部20の近位側の内周面に固定される薄い膜状の部材である。閉鎖部70は、拡張部20の間隙21Aを塞いでいる。閉鎖部70は、拡張部20に追従して柔軟に変形可能である。閉鎖部70は、後述する折り返し状態(図8を参照)において、適用される血管を完全に塞がないように、拡張状態の拡張部20の軸方向長さの半分以下の範囲に配置されることが好ましいが、これに限定されない。
閉鎖部70の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えばウレタン、天然ゴム、シリコーン樹脂などが好適に使用できる。閉鎖部70は、通気性や通液性を有する部材であってもよい。一例として、閉鎖部70は、拡張部20に対してディッピングにより固定される。なお、閉鎖部は、拡張部20の外周面側に設けられてもよい。また、閉鎖部は、拡張部20の内周面と外周面の間、すなわち間隙21Aの空間内に設けられてもよい。なお、閉鎖部は、間隙21Aの通気性や通液性を制限でき、かつ拡張部20とともに変形できるのであれば、構成は限定されない。
閉鎖部70の厚さは、特に限定されない。例えば0.005〜1.0mm、好ましくは、0.01〜0.2mmである。
近位側連結部60がシャフト部24に対して遠位側へ摺動し、遠位側連結部50に近づくと、図8に示すように、拡張部20の遠位側の部位の内部に、拡張部20の近位側の部位が入り込む。拡張部20の内部とは、拡張部20の内表面と中心軸に囲まれる領域である。拡張部20の内表面とは、線材21が編組されて構成される筒体の内表面を意味する。このとき、拡張部20の遠位側に位置する線状体21は、近位側に開くカップ状の外側部22を形成する。拡張部20の近位側に位置する線状体21は、外側部22の内表面側で、近位側に開くカップ状の折り込み部26を形成する。外側部22および折り込み部26は、拡張部20の近位側の端部を構成する折り返し部25で連結されている。これにより、拡張部20の近位側の部位が遠位側の部位の内部に位置し、拡張部20が軸方向に折り返された折り返し状態となることができる。
また、シャフト部24の遠位側端部が近位側連結部60と固定されている場合、図9、10に示すように、シャフト部24を遠位側へ移動させると、近位側連結部60がシャフト部24によって、遠位側へ押し込まれる。これにより、近位側連結部60が遠位側連結部50に近づいて、拡張部20が軸方向に折り返された折り返し状態となることができる。この際、シャフト部24で押し込む力より、補助拡張部80の血管に対する固定力の方が大きい。これにより、近位側連結部60が遠位側に移動する際に、遠位側連結部50が移動せず、近位側連結部60が遠位側連結部50に近づくことができる。閉鎖部70は、図8、10に示すように、折り返し部25よりも折り込み部26が設けられる側、すなわち近位側連結部60に近い側(中心側)に配置されている。すなわち、閉鎖部70は、折り返し部25から折り込み部26の範囲において、一部にのみ配置されている。このため、閉鎖部70は、折り返し状態において、シャフト部24の軸方向から視て、拡張部20に対して部分的に配置される。折り返し状態において、閉鎖部70の最大外径は、拡張部20の最大外径よりも小さい。したがって、閉鎖部70は、適用される血管を部分的に塞ぎ、完全に塞がない。血管を流れる血液は、近位側から拡張部20へ到達すると、閉鎖部70を通過できないため、折り込み部26の間隙21Aを通る第1流路S1または折り返し部25の間隙21Aを通る第2流路S2から、拡張部25の内部に入る。なお、折り返し状態において、拡張部20の内部は、外側部22と折り込み部26の間に挟まれている。折り返し部25は、折り返されることで、線材21が密となっている。このため、折り返し部25の間隙21Aは、折り込み部26および外側部22の間隙21Aよりも狭い。第1流路S1または第2の流路から拡張部25の内部に入った血液は、外側部22と折り込み部26の間の第3流路S3を遠位方向へ流れる。この後、血液は、外側部22と閉鎖部70の間の第4流路S4を遠位方向へ流れる。拡張部25の内部の第3流路S3および第4流路S4を流れる血液は、外側部22の間隙21Aを通る第5流路S5によって、拡張部20を遠位側へ通過する。
折り返し状態において、近位側連結部60と遠位側連結部50の距離は、適宜設定され得る。近位側連結部60と遠位側連結部50の距離は、適用される血管の内径によって、異なってもよい。閉鎖部70は、拡張部20の遠位部の内周面と接触してもよいが、接触しなくてもよい。拡張部20が拡張状態から折り返し状態となる際に、閉鎖部70は、少なくとも一部が裏返ることになる。閉鎖部70が裏返った状態から元の状態(図7を参照)に戻るには、ある程度の力が必要となる。このため、折り返し状態にある拡張部20および閉鎖部70は、ある程度の形状安定性を有する。
折り返し状態において、拡張部20の外側部22と折り込み部26の内表面同士は、接触して重ならない。したがって、折り込み部26は、外側部22に対して離れた状態で折り返されている。
折り返し状態において、拡張部20は、折り返し部25から拡張部20の内部に位置する近位側連結部60に向かって、径が一旦減少する減少部27と、減少部27から径が増加する増加部28を有する。これにより、折り返し状態において、拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29が、入口よりも内部で広がる。拡張部20が折り返し状態から元の状態(図7を参照)に戻るには、増加部28が減少部27の内側を通り抜ける必要があるため、ある程度の力が必要となる。このため、折り返し状態にある拡張部20は、ある程度の形状安定性を有する。
また、拡張部20は、遠位部よりも近位部の径が大きいため、折り返し状態において、内部空間29が広くなる。このため、血栓等の物体を収容する空間を広く確保できる。
補助拡張部80は、図11、12に示すように、遠位側へ延在する6本の線材部81と、全ての線材部81が固定される固定部82を備えている。補助拡張部80は、血管内で高い固定力を発揮するとともに、血管内の物体を捕集することができる。線材部81の数は、1本以上あればよく、6本に限定されない。固定部82は、全ての線材部81と、シャフト部24の遠位側の端部を囲んで固定する管体である。固定部82は、遠位側連結部50に対してシャフト部24または別の線材である連結シャフト23(図9を参照)によって連結されている。連結シャフト23は、シャフト部24が拡張部20を貫通していない場合に、遠位側連結部50と固定部82を連結するシャフトである。シャフト部24とは異なる連結シャフト23により固定部82と遠位側連結部50が連結される場合、拡張部20と補助拡張部80が独立して動きやすくなり、拡張部20と補助拡張部80が血管形状に追従しやすくなる。シャフト部24または連結シャフト23は、固定部82の中心軸から径方向に離れた(偏った)位置に配置される。固定部82の中心軸は、遠位側連結部50の中心軸と一致しないことが好ましい。本実施形態では、固定部82の中心軸は、シャフト部24または連結シャフト23の中心軸を挟んで、遠位側連結部50の中心軸の反対側に位置する。これにより、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54を通るガイドワイヤが、固定部82に干渉し難くなり、直進性を維持できるために操作性が向上する。なお、固定部82の中心軸は、遠位側連結部50の中心軸の反対側に位置しなくても、遠位側連結部50の中心軸と位置が異なっていればよい。固定部82は、遠位側連結部50に対してシャフト部24または連結シャフト23によって連結されている。すなわち、固定部82と遠位側連結部50の間のシャフト部24または連結シャフト23は、連結部87である。連結部87は、固定部82および遠位側連結部50よりも曲げ剛性が低い。さらに、連結部87は、線材部81よりも曲げ剛性が低い。このため、連結部87は、柔軟に曲がることができる。したがって、連結部87は、補助拡張部80および拡張部20の両方を、血管の形状に追従させて適切な位置に維持する役割を果たす。また、連結部87が、拡張部20の略中心を貫通するシャフト部24の一部であることで、補助拡張部80および拡張部20の中心軸を略一致させることができる。このため、血管内で、補助拡張部80および拡張部20を適切にセンタリングできる。なお、連結部87は、シャフト部24とは異なる部材であってもよい。
複数の線材部81は、周方向に等間隔に並んで配置される。複数の線材部81は、自然状態において、遠位側へ向かって広がるように、シャフト部24の中心軸に対して傾斜している。線材部81は、シャフト部24の中心軸に対する傾斜角度が変化する曲げ部83を有している。線材部81は、固定部82と曲げ部83の間に第1線材部84を有し、曲げ部83よりも遠位側に第2線材部85を有する。シャフト部24の中心軸に対する第2線材部85の傾斜角度θ2は、シャフト部24の中心軸に対する第1線材部84の傾斜角度θ1よりも大きい。したがって、線材部81は、曲げ部83において、遠位側が径方向の外側へ広がるように屈曲している。自然状態における第1線材部84の傾斜角度θ1は、0度以上であって90度以下であり、より好ましくは2〜40度、さらに好ましくは5〜20度である。傾斜角度θ1が90度以下であれば、第1線材部84は、遠位側への移動に対する強い抵抗力を発生することができる。自然状態における第2線材部85の傾斜角度θ2は、第1線材部84の傾斜角度θ1以上であって90度以下であり、より好ましくは20〜80度、さらに好ましくは30〜50度である。傾斜角度θ2が90度以下であれば、第2線材部85は、遠位側への移動に対する強い抵抗力を発生することができる。第1線材部84および第2線材部85を構成する線材の外径は、特に限定されない。例えば0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.7mm、より好ましくは0.3〜0.5mmである。線材部81の曲げ剛性は、拡張部20の線状体21の曲げ剛性よりも大きいことが好ましい。これにより、線材部81は、血管組織に対して、強く接触することができる。第1線材部84の長さは、特に限定されない。例えば0.5〜7.0mm、好ましくは0.5〜5.0mm、より好ましくは1.0〜2.0mmである。第2線材部85の長さは、特に限定されない。例えば0.5〜7.0mm、好ましくは0.5〜5.0mm、より好ましくは1.0〜2.0mmである。
複数の線材部81の遠位側の端部には、第2線材部85よりも外径の大きい線材端部86が設けられる。線材端部86の外周面は、角の無い曲面となっている。線材端部86は、例えば球体である。線材端部86は、例えば、第2線材部85の遠位部を一旦加熱して溶かして球状とした後に冷却することで、容易に構成できる。また、線材端部86は、別部材を溶接、接着等することで構成されてもよい。線材端部86は、第2線材部85よりも外径が大きいため、血管の内壁面に接触する際に、血管の損傷を抑制する。線材端部86の外径は、特に限定されない。例えば0.1〜3.0mm、好ましくは0.4〜1.5mm、より好ましくは0.5〜1.0mmである。
自然状態における補助拡張部80の最大外径は、自然状態における拡張部20の最大外径よりも小さい。なお、補助拡張部80の最大外径は、線材端部86が位置する部位の外径である。拡張部20および補助拡張部80は、血管組織に対して押圧力を生じるように、自然状態よりも外径が小さくなった状態で血管に留置される。しかしながら、拡張部20よりも剛性が高い補助拡張部80は、血管内での外径の減少量は小さい。したがって、補助拡張部80は、血管内で大きく変形できる拡張部20の最大外径よりも小さいことが好ましい。補助拡張部80は、血管内に留置された状態では、変形して血管に適合した形状となる拡張部20よりも剛性が高いため、拡張部20よりも最大外径が大きい。このため、補助拡張部80は、血管に対して食い込んで強く固定できる。なお、自然状態における補助拡張部80の最大外径は、拡張部20の最大外径以上であってもよい。
補助拡張部80は、外力が作用しない自然状態において、線材部81の自己の弾性力(復元力)により拡径した拡張状態となる。拡張状態において、線材部81は、遠位側へ向かうほど拡張の中心から径方向の外側へ広がっている。また、補助拡張部80は、シース30(図1、2を参照)に収容されることで、弾性的に変形して外径が小さくなる収縮状態となる。収縮状態において、各々の線材部81の曲げ部83は略直線状に変形し、全ての線材端部86が中心に集まるように変形する。補助拡張部80は、近位側テーパ部20A、中央部20B、遠位側テーパ部20Cを有する拡張体20の形状とは異なり、直線状である。このため、補助拡張部80は、拡張部20よりも血管に対する固定力が大きい。
補助拡張部80の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えば、ステンレス、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白銀(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、形状記憶合金、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド、などが好適に使用できる。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系またはこれらの組み合わせなどが好ましく使用される。複数の材料を組み合わせた構造としては、例えば、造影性を付与するためにPtからなる芯線にNi−Ti合金を被覆した構造や、Ni−Ti合金からなる芯線に金メッキを施した構造が挙げられる。
シース30は、図1、2に示すように、シース管体31と、ハブ32と、耐キンクプロテクタ33とを備えている。シース管体31は、拡張器具10を収容可能なルーメン34を備えている。シース管体31は、遠位側の端部に管体開口部36を有している。ハブ32は、シース管体31の近位側の端部に固定されている。ハブ32は、ルーメン34と連通するハブ開口部35を備えている。ハブ開口部35は、側管191を備えるYコネクタ190を連結可能である。Yコネクタ190を連結することで、ハブ開口部35に、長尺なデバイス(例えば、シャフト部24)を挿入した状態で、負圧を生じさせるシリンジ180を連通させることができる。また、Yコネクタ190の側管191にシリンジ180を接続することによって、シリンジ180から血栓溶解剤をシース管体31の内腔に注入することもできる。耐キンクプロテクタ33は、シース管体31およびハブ32の連結部位を覆う柔軟な部材である。耐キンクプロテクタ33は、シース管体31のキンクを抑制する。
シース管体31の構成材料は、特に限定されないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドまたはこれらの組み合わせなどが好適に使用できる。シース管体31は、複数の材料によって構成されてもよく、線材などの補強部材が埋設されてもよい。
押圧シャフト40は、シース30のルーメン34内に収容可能な管体である。押圧シャフト40は、内部に拡張器具10のシャフト部24を挿入可能な押し出し用ルーメン41を有している。押し出し用ルーメン41の内径は、拡張器具10の近位側連結部60の外径よりも小さい。このため、近位側連結部60は、押し出し用ルーメン41内に入り込むことができない。したがって、押圧シャフト40の遠位側の端面により、近位側連結部60を遠位側へ押圧できる。押圧シャフト40がなくても、シャフト部24自体を押し込むこと、またはシース30を近位側へ引くことで拡張部20と補助拡張部80をシース30から押し出すことができる。
次に、血管内に挿入して血栓を除去するための吸引デバイス100について説明する。
吸引デバイス100は、図13に示すように、長尺であって回転駆動される駆動シャフト110と、駆動シャフト110に対してスライド可能なスライド部111と、駆動シャフト110によって回転する破砕部140とを備えている。吸引デバイス100は、さらに、駆動シャフト110を回転させる駆動源(例えば、モータ)を備える回転駆動部150と、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤ用管体170と、ガイドワイヤ用管体170の近位側端部に設けられるハブ160とを備えている。吸引デバイス100は、さらに、駆動シャフト110を収容できるシース30と、シース30のハブ開口部35に連結可能なYコネクタ190と、Yコネクタ190の側管191に連結可能なシリンジ180とを備えている。
駆動シャフト110は、近位側端部が回転駆動部150に位置している。駆動シャフト110は、回転駆動部150によって周方向に沿って往復動可能とされている。ただし、駆動シャフト110は往復動するものに限られず、一方向に回転するものであってもよい。
ガイドワイヤ用管体170は、駆動シャフト110の中空内部に、遠位側端部からハブ160にわたって設けられる。ガイドワイヤ用管体170は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメンを有している。
シース30は、拡張器具10に用いられるシースである。シース30は、駆動シャフト110の外側に同軸的に配置される。シース30の内腔は、破砕部140を収納するだけでなく、負圧状態となって吸引力を生じさせる吸引ルーメンとしての機能も有する。シース30は、Yコネクタ190を介して、駆動シャフト110を回転可能に収容できる。また、Yコネクタ190の側管191にシリンジ180を連結することによって、シリンジ180によりシース30の内腔を吸引し、負圧状態とすることができる。また、側管191にシリンジ180を接続することによって、シリンジ180から血栓溶解剤をシース30の内腔に注入することもできる。シース30の内腔に入った血栓溶解剤は、シース30遠位側の開口部から放出される。
破砕部140は、駆動シャフト110の遠位部に設けられている。破砕部140は、複数(本実施形態では6本)の線材141を備えている。各々の各線材141は、3次元的に湾曲している。なお、線材141の数は、特に限定されない。各々の線材141は、駆動シャフト110の軸方向に沿っていずれも同じ周方向に向かう捻りを施されている。各線材141の近位側端部は、線材141に対してスライド可能なスライド部111に固定されている。各線材141の遠位側端部は、駆動シャフト110に対して固定されている固定部112に固定されている。固定部112およびスライド部111に対する各線材141の固定位置は、周方向に並んでいる。また、各線材141の湾曲する軸方向の略中央部は、駆動シャフト110から径方向に離れた位置で、周方向に並んでいる。これにより、破砕部140は、全体としては周方向に均一な膨らみを有している。駆動シャフト110が回転すると、それに伴い破砕部140も回転し、血管内の血栓を破壊したり、あるいは破壊した血栓を撹拌したりすることができる。
破砕部140を構成する線材141は、可撓性を有する金属製の細線によって構成されている。駆動シャフト110を目的部位に挿入するまでは、破砕部140はシース30の内部に納められた状態となっている。駆動シャフト110を目的部位まで挿入した後、シース30を駆動シャフト110に対して近位側に摺動させると、破砕部140がシース30の外部に露出して拡張する。このため、線材141は、形状記憶性を有した材料で形成されることが望ましい。
次に、本実施形態に係る医療デバイス1および吸引デバイス100の使用方法を、血管(生体管腔)内の血栓(物体)を吸引して除去する場合を例として説明する。
まず、血管の血栓300よりも上流側(近位側)において血管内へ経皮的にイントロデューサシース(図示せず)を挿入し、このイントロデューサシースを介して、ガイドワイヤ90を血管内へ挿入する。次に、ガイドワイヤ90を押し進め、血栓300の遠位側まで到達させる。
次に、図2に示すように、拡張器具10および押圧シャフト40をシース30内に収容した医療デバイス1を準備する。シース30のハブ32には、Yコネクタ190が接続される。拡張部20および補助拡張部80は、シース管体31の遠位側端部に近い位置に配置され、収縮状態で形状が拘束されている。シャフト部24は、ハブ32のハブ開口部35からYコネクタ190を通って近位側に突出している。
次に、体外に位置するガイドワイヤ90の近位側端部を、医療デバイス1のガイドワイヤルーメン54、64(図7を参照)に挿入する。続いて、図14(A)に示すように、ガイドワイヤ90に沿って、医療デバイス1を血栓300の遠位側まで到達させる。このとき、固定部82の中心軸は、ガイドワイヤルーメン54を有する遠位側連結部50の中心軸と一致しない。このため、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54を通るガイドワイヤ90が、固定部82に干渉し難くなり、操作性が高い。なお、ガイドワイヤ90を血栓300の遠位側へ到達させるために、別途準備されるサポートカテーテルを使用することもできる。
次に、押圧シャフト40の移動を手で抑えつつ、シース30を近位側へ移動させる。このとき、押圧シャフト40の遠位側端部が近位側連結部60に接触する。これにより、拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の移動が抑えられるため、血管内における拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の位置を、任意に調整できる。そして、押圧シャフト40に対してシース30が近位側に移動することで、補助拡張部80、拡張部20および閉鎖部70が、シース管体31から順次放出される。これにより、図14(B)に示すように、まず、補助拡張部80が自己の復元力により拡張し、複数の線材部81が広がる。複数の線材部81が広がると、線材部81の端部に位置する線材端部86が血管の内壁面に接触する。このとき、線材端部86は線材部81よりも外径が大きく、かつ表面が曲面であるため、血管の損傷を抑制できる。複数の線材部81は、曲げ部83が曲がることで、大きく広がることができる。線材部81は、血管を押し広げつつ血管に食い込み、血管に対して強固に固定される。使用される補助拡張部80の拡張可能な最大径は、挿入される血管径よりも大きい。このため、補助拡張部80は、血管内で完全には拡張しない状態となり、拡張力を発生させて血管壁へ効果的に固定される。
拡張部20および閉鎖部70が、シース管体31から放出されると、遠位側連結部50が近位側連結部60に近づくように移動する。そして、拡張部20が自己の復元力により最適な大きさに拡張し、血管の内壁面に接触する。拡張部20は、メッシュ状に形成されているため、血管の内壁面に対して食い込み、強固に固定される。使用される拡張部20の拡張可能な最大径は、挿入される血管径よりも大きい。このため、拡張部20は、血管内で完全には拡張しない状態となり、拡張力を発生させて血管壁へ効果的に固定される。
次に、押圧シャフト40を遠位側へ移動させ、押圧シャフト40の遠位側端部により、近位側連結部60を遠位側に押し込む。これにより、図15(A)、図16に示すように、拡張部20は、折り返し部25で折り返された折り返し状態となる。閉鎖部70は、折り込み部26の折り返し部25よりも中心側、すなわち近位側連結部60に近い側に位置する。このため、閉鎖部70は、折り返し状態において、血管を完全に塞がない。このため、血流を確保でき、生体への負担を低減できる。折り返し状態において、補助拡張部80の最大外径は、折り返し部25の最大外径よりも大きい。また、折り返し状態において、補助拡張部80の最大外径は、折り込み部26の最大外径よりも大きい。また、折り返し状態において、補助拡張部80の最大外径は、閉鎖部70の最大外径よりも大きい。
拡張部20を折り返す際に、拡張部20は、遠位方向へ力を受ける。しかしながら、拡張部20の遠位側に補助拡張部80が設けられているため、拡張部20は補助拡張部80に支持され、適切な位置を維持できる。特に、補助拡張部80の線材部81の曲げ剛性が、拡張部20を構成する線状体21の曲げ剛性よりも大きい。このため、補助拡張部80は、拡張部20よりも血管に対する固定力が大きい。さらに、線材部81は、遠位側に向かって傾斜しているため、遠位側への移動に対して強い抵抗力を発揮する。さらに、線材部81は、曲げ部83で屈曲している。このため、線材部81は、拡張部20から遠位側への力を受けると曲げ部83が曲がり、第2線材部85の傾斜角度θ2(図11を参照)が大きくなる。これにより、補助拡張部80の最大外径が大きくなり、補助拡張部80の血管に対する固定力が向上する。したがって、補助拡張部80は、拡張部20から遠位方向への力を受けても、遠位側へほとんど移動しない。このため、拡張部20を折り返す際に、拡張部20の位置を適切に維持できるとともに、折り返すことが容易である。また、閉鎖部70を備えることで血流から強い力を受けても、補助拡張部80が、上述のように血管に強固に固定されるため、補助拡張部80、拡張部20および閉鎖部70を、適切な位置に維持できる。
次に、シース30を残して押圧シャフト40を生体外へ抜去する。このとき、拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29が、入口よりも内部で広がっているため、拡張部20の折り返し状態を安定して維持できる。また、少なくとも一部が裏返った閉鎖部70も、形状が安定性するため、拡張部20の折り返し状態をより安定して維持できる。さらに、閉鎖部70が血流から遠位側へ向かう力を受けるため、拡張部20の折り返し状態をより安定して維持できる。
また、拡張部20および補助拡張部80が、柔軟な連結部87により連結されているため、拡張部20および補助拡張部80の各々の位置を適切に維持することができる。したがって、例えば、拡張部20および補助拡張部80が、血管の湾曲している部位に配置されても、血管の形状に応じて適切な位置を維持できる。
折り返し状態となった拡張部20および補助拡張部80は、図17に示すように、大静脈200の腎静脈201との合流部よりも近位側(下肢側)に位置することが好ましい。血栓300は、例えば腸骨静脈202に位置する。これにより、血栓300から脱落する血栓301が、腎静脈201へ流入することを抑制でき、腎圧の上昇等を抑えて安全性が向上する。
血管の内壁面に拡張部20および補助拡張部80が設置されると、閉鎖部70が、血管を部分的に塞ぐ。これにより、血管内の血流が低減される。このとき、血管は完全に塞がれていないため、血流を確保でき、生体への負担を低減できる。
次に、吸引デバイス100のガイドワイヤルーメンに、シャフト部24の近位側端部を挿入する。次に、シャフト部24をガイドとして、シース30に接続されたYコネクタ190に、破砕部140を含む駆動シャフト110の遠位部を挿入する。続いて、駆動シャフト110を押し進め、図15(B)に示すように、吸引デバイス100を血栓300の近位側へ挿入する。この後、シース30を近位側へ移動させると、図17、図18(A)に示すように、破砕部140が血管内で広がる。
次に、破砕部140が血栓300の近傍まで進入した状態で、回転駆動部130により駆動シャフト110を回転させる。これにより、図18(B)に示すように、破砕部140が回転し、血管内で固着した状態となっていた血栓300を破砕する。
血栓を破砕するために、撹拌部140を回転および軸方向へ移動させる際には、シース30の手元側の側管191に、血栓溶解剤を収容したシリンジ180を接続することができる。そして、撹拌部140による血栓300の破壊と同時に、シリンジ180の押し子を押し、シース30の遠位側端部から血栓溶解剤を噴出させることも可能である。血栓溶解剤の噴出は連続的、断続的のいずれでもよく、噴出速度、噴出量も任意に変更可能である。血栓溶解剤を断続的に噴出する場合は、噴出を停止している間に吸引することも可能である。なお、血栓溶解剤は、使用しなくてもよい。また、撹拌部140を回転および軸方向へ移動させる際には、シース30の手元側の側管191に、吸引用のシリンジ180を接続することもできる。そして、撹拌部140による血栓300の破壊と同時に、シリンジ180の押し子を引き、シース30の遠位側端部から破砕された血栓301を吸引することができる。なお、破砕の際に、血栓301を吸引しなくてもよい。
破砕部140に破砕された血栓301は、図19、20(A)に示すように、下流側に位置する拡張部20に到達する。折り返し状態にある拡張部20の間隙21Aは、閉鎖部70によって部分的に塞がれている。したがって、血液は、閉鎖部70により塞がれている範囲において滞留する。このため、破砕された血栓301は、滞留している血管内で浮遊した状態となる。そして、血液は、閉鎖部70に閉鎖されていない間隙21Aを通って拡張部20を通過できる。折り返し部25において、拡張部20は、内表面同士が接触せずに離れた状態で折り返されている。このため、折り返し部25にて拡張部20が重ならず、拡張部20の間隙21Aを良好に確保できる。したがって、拡張部20の間隙21Aを流れる血液を適切に維持でき、生体への負担を低減できる。また、折り返し部25にて拡張部20の内表面同士が重ならないことで、拡張部20のフィルターとして機能する範囲を広く確保できる。すなわち、拡張部20の内表面同士が重なると、拡張部20が潰れた状態となり、血液が拡張部20の外表面から内表面へ流れることができる範囲が少なくなる。これに対し、拡張部20のフィルターとして機能する範囲を広く確保できることで、間隙21Aが物体によって目詰まりすることを抑制できる。
折り返し状態において閉鎖部70の外側に位置する拡張部20の間隙21Aを通過した血栓301は、拡張部20の外表面側から内表面側に入り込む。そして、血栓301は、折り返し状態において折り込み部26よりも遠位側に位置する拡張部20の内周面に捕集される。ところで、折り返し部25において拡張部20の内周面同士が重なっている場合、拡張部20が潰れた状態となるため、血栓301が間隙21Aを通過する際に、重なる2つの間隙21Aを同時に通過する。このため、折り返し部25において拡張部20の内周面同士が重なっている場合、拡張部20の間隙21Aを外周面側から通過した血栓301が、拡張部20の内周面側に保持されない可能性がある。これに対し、拡張部20は、折り返し部25において内周面同士が離れた状態で折り返されているため、血流とともに折り返し部25の間隙21Aを外周面側から通過した血栓301は、拡張部20の内周面側に保持されやすい。このため、折り返されることで2重となる拡張部20の外表面および内表面の両方を有効に利用して、血栓301を良好に捕集できる。
折り返されることで2重となる拡張部20を通過した血栓301は、フィルターとして機能する線材部81によって、さらに捕集される。
血栓300の破砕が完了した後、駆動シャフト110の往復動や回転動を停止する。この後、20(B)に示すように、シース30に破砕部140を収容し、破砕部140をシース30から引き抜く。なお、シース30のハブ32に、Yコネクタ190が接続された状態が維持される。
次に、シース30をシャフト部24に沿って遠位側へ移動させる。これにより、シース30が拡張部20の近位側に位置する。次に、Yコネクタ190に吸引用のシリンジ180を接続し、シリンジ180の押し子を引いて、シース30の内部を負圧状態とする。これにより、シース30の遠位側の開口部から、破壊された血栓301を吸引し、シリンジ180へ排出できる。
本実施形態では、閉鎖部70が血液の流れを部分的に制限しているために、滞留する血液に破砕された血栓301が浮遊する。このため、シース30から血栓301を効率よく吸引し、血管内から取り除くことができる。また、血液が流れていると、血栓301を吸引するために強い吸引力が必要となるが、本実施形態では、閉鎖部70が血流を制限している。このため、シース30の吸引力を作用させやすくなり、より効果的に血栓301を吸引できる。したがって、拡張部20の閉鎖部70が設けられていない部位に張り付いた血栓301をも、効果的に吸引して除去できる。
また、閉鎖部70は、折り返し部25よりも折り込み部26側に配置されている。このため、折り返し状態において拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29に対応した位置に閉鎖部70が配置される。したがって、内部空間29内で血液の流れを効果的に低減させて、内部空間29内に流れ込む血栓301を良好に捕集できる。また、閉鎖部70は、拡張部20の折り込み部26が位置する側(近位側)の端部に配置されている。これにより、シャフト部24をガイドとして、閉鎖部70が配置されて血液が滞留している領域(特に、内部空間29内)に、吸引を行うシース30を導きやすい。このため、滞留する血液に浮遊する血栓301を、シース30から効率よく吸引できる。また、シース30を内部空間29の内部で移動させることで、拡張部20の閉鎖部70が設けられていない部位に捕集された血栓301を、効果的に吸引できる。
また、閉鎖部70は、折り返し状態において血管を完全に塞がないため、血流が確保される。このため、図17に示すように、拡張部20や補助拡張部80の設置位置の近傍に側枝203が存在しても、側枝203に血栓301が流入し難くなり、安全性が向上する。
そして、血栓300を破砕して拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80により捕集し、吸引して除去する際に、補助拡張部80によって、拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の位置を適切に維持できる。このため、血栓301を捕集して吸引除去する処置を、適切に行うことができる。
シース30による血栓301の吸引が完了した後、図20(B)に示すように、シース30を往復動させながら遠位側へ押し込む。このとき、シャフト部24を近位側へ牽引してもよい。これにより、近位側連結部60がシース30の内部に入りつつ遠位側連結部50から離れる。そして、拡張部20および閉鎖部70は、折り返し状態から戻りつつ縮径して、シース30の内部に収容される。さらに、シース30を遠位側へ押し込み、またはシャフト部24を近位側へ牽引することで、補助拡張部80も、縮径してシース30に収容される。このとき、補助拡張部80は、遠位側に向かって傾斜しているため、シース30の内部に円滑に収容できる。拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80をシース30の内部に収容する際には、これらに付着した血栓301も、シース30内に収容できるため、安全性が高い。
拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80をシース30の内部に収容した後、拡張器具10をシース30とともに血管から抜去し、処置を完了させる。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス1は、血管(生体管腔)内に挿入されて当該血管内の血栓301(物体)を捕集するためのデバイスであって、長尺なシャフト部24と、複数の間隙21Aを備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ筒体の近位部または遠位部がシャフト部24に連結されている拡張部20と、拡張部20の遠位部に連結され、遠位側に位置する線材端部86に向かって線状に延びる線材部81を備えて弾性的に変形可能である補助拡張部80と、を有する。上記のように構成した医療デバイス1は、線材部81が遠位側の線材端部86に向かって延びているため、補助拡張部80の線材端部86が血管組織に接触することで、遠位側への移動に対する強い抵抗力を生じさせる。このため、補助拡張部80および拡張部20は、補助拡張部80の抵抗力により遠位側への移動が抑制され、血栓301を捕集する拡張部20および補助拡張部80を血管内の適切な位置に維持できる。また、補助拡張部80により拡張部20を支持しているため、拡張部20を容易に折り返し状態とすることができる。
また、補助拡張部80は、遠位側へ向かうほど拡張の中心から径方向の外側へ広がっている。これにより、補助拡張部80は、遠位側へ傾いた状態で血管組織に接触するため、遠位側への移動に対して強い抵抗力を生じさせることができる。
また、線材部81は、拡張の中心から径方向の外側へ向かって曲がる曲げ部83を有する。これにより、補助拡張部80の線材端部86が血管組織に接触した状態で、補助拡張部80が拡張部20から遠位側への力を受けると、補助拡張部80の最大外径が大きくなる方向へ曲げ部83が曲がる。このため、補助拡張部80の血管組織に対する固定力が向上する。
また、線材部81の曲げ剛性は、拡張部20を構成する線状体21の曲げ剛性よりも大きい。これにより、補助拡張部80は、血管組織に対して強い抵抗力を生じさせることができる。
また、拡張部20および補助拡張部80は、線材部81よりも曲げ剛性の低い連結部87により連結されている。これにより、拡張部20および補助拡張部80の両方が、血管の形状に追従して適切な位置を維持できる。
また、補助拡張部80の近位部の中心軸は、拡張部20の遠位部の中心軸と位置が異なる。これにより、拡張部20を貫通するガイドワイヤ90が、補助拡張部80に干渉し難くなり、操作性が高い。
また、線材端部86は、当該線材端部86よりも近位側に位置する線材部81よりも外径が大きい。これにより、線材端部86は、接触する血管組織の損傷を抑制できる。
また、本発明は、前述の医療デバイス1を使用して血管(生体管腔)内の血栓301(物体)を捕集するための処置方法をも有する。当該処置方法は、拡張部20および補助拡張部80を収容したシース30を血管内に挿入するステップと、血管内の病変部よりも下流側で拡張部20および補助拡張部80をシース30から押し出し、拡張部20および補助拡張部80を自己の弾性力により拡張させて線材端部86を血管に接触させつつ血管内に留置するステップと、補助拡張部80により拡張部20の血管内での移動を抑制しつつ、拡張部20および補助拡張部80の少なくとも拡張部20によって血管内を流れる血栓301を捕集するステップと、拡張部20および補助拡張部80を収縮させるステップと、医療デバイス1を血管内から抜去するステップと、を有する。上記のように構成した処置方法は、遠位側へ延びている線材部81の線材端部86を血管に接触させるため、補助拡張部80に支持される拡張部20の遠位側への移動に対して、強い抵抗力を生じさせる。このため、補助拡張部80および拡張部20は、補助拡張部80の抵抗力により遠位側への移動が抑制され、血栓301を捕集する拡張部20および補助拡張部80を血管内の適切な位置に維持できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、本実施形態は、医療デバイス1を、患部の上流側からアクセスさせる構造となっているが、患部の下流側からアクセスさせる構造としてもよい。
また、本実施形態では、シャフト部24に沿って血管内に挿入されるデバイスは、破砕部140を備える吸引デバイス100であるが、血管内から物体を吸引できるのであれば、挿入されるデバイスの構成は限定されない。また、血管内の物体を吸引するデバイスは、血管から物体を脱落させるデバイスとは別に構成されてもよい。したがって、血管内の物体を吸引するデバイスは、破砕部を備えない吸引可能な管体であってもよい。例えば、シース30のみが、物体を吸引するデバイスであってもよい。また、シース30は、医療デバイス1および吸引デバイス100の両方で用いられるが、各々のデバイスで別のシースが用いられてもよい。
また、医療デバイス1が挿入される生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。
また、図21(A)に示す第1の変形例のように、補助拡張部400は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン401を有してもよい。なお、上述の実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。この場合、ガイドワイヤルーメン401の中心軸は、拡張部20の遠位部に位置する遠位側連結部50の中心軸と一致することが好ましい。これにより、ガイドワイヤを、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54および補助拡張部400のガイドワイヤルーメン401の両方に挿入することが容易となる。そして、ガイドワイヤの直進性を維持できる。したがって、補助拡張部400および拡張部20の両方を、ガイドワイヤによって目的の位置へ円滑に導くことができる。
また、図21(B)に示す第2の変形例のように、補助拡張部410の線材部411は、曲げ部を有さずに直線状であってもよい。
また、図21(C)に示す第3の変形例のように、補助拡張部420の線材部421の曲げ部422は、局所的に屈曲するのではなく、広い範囲で湾曲してもよい。
また、図22(A)に示す第4の変形例のように、補助拡張部430の線材部431の線材端部432が、突出する突出部433を有してもよい。突出部433は、線材端部432の外径よりも小さい外径を有する。突出部433は、その端部が鋭利であることが好ましいが、鋭利でなくてもよい。突出部433は、線材部431の延在方向と略一致するが、異なってもよい。突出部433の突出方向は、血管に突き刺さるように、補助拡張部430の中心軸に対して、0〜90度、好ましくは20〜80度、より好ましくは30〜50度の角度を有することが好ましい。これにより、補助拡張部430は、突出部433を血管の内壁面に突き刺して固定力を向上させることができる。そして、外径が大きく血管に突き刺さらない線材端部432によって、突き刺す長さを制限し、安全性を確保できる。
また、図22(B)に示す第5の変形例のように、補助拡張部440の線材部441の線材端部442は、血管に対して食い込むことができるのであれば、線材部441の屈曲(または湾曲)する部位であってもよい。このような線材端部442であっても、線材端部442は、血管の損傷を抑制しつつ、血管に対して食い込んで強い固定力を得ることができる。
また、図22(C)に示す第6の変形例のように、補助拡張部450の線材端部452が軸方向に異なる位置に配置される複数の線材部451を有してもよい。このような線材部451は、血管の軸方向の広い範囲に接触するため、血管内で傾き難くなる。このため、補助拡張部450および拡張部20を、血管内の適切な位置に維持できる。
また、図23に示す第7の変形例のように、補助拡張部460の線材端部461は、シース30に収容されなくてもよい。そして、線材端部461の表面は、シース30の外表面よりも径方向外側に位置してもよい。これにより、シース30の遠位側端部が血管に接触し難くなり、表面が曲面の線材端部461が血管に接触し、血管の損傷を低減できる。
また、図24に示す第8の変形例のように、補助拡張部470は、自己拡張型のステントのように、管体に切り込みを入れて網状に構成されてもよい。補助拡張部470は、外力が作用しない自然状態で拡張した状態となる。補助拡張部470は、拡張した状態において外径が一定の中央部471と、中央部471の遠位側に位置する遠位テーパ部472と、中央部471の近位側に位置する近位テーパ部473を有している。遠位テーパ部472は、外径が遠位側へテーパ状に減少する。近位テーパ部473は、外径が近位側へテーパ状に減少する。そして、線材部474は、中央部471の遠位部から連続するように、遠位側へ延在する。線材部474は、補助拡張部470の中心軸と略平行である。このような構成の補助拡張部470は、線材部474が血管に食い込み、線材部474の少なくとも遠位側端部が血管に突き刺さって、血管に対して強固に固定される。
また、上述の実施形態では、拡張部20の近位側に位置する近位側連結部60が、シャフト部24に対して摺動可能であり、遠位側に位置する遠位側連結部50が、シャフト部24に連結されている(図8を参照)。しかしながら、拡張部20の近位側に位置する近位側連結部が、シャフト部24に連結され、拡張部20の遠位側に位置する遠位側連結部が、シャフト部24に対して摺動可能であってもよい。なお、シャフト部24に連結されていることは、シャフト部24に対して固着されていることに限定されず、相対的に回転や移動が可能に連結されることも含む。
また、図25に示す第9の変形例のように、拡張部20の近位側に位置する近位側連結部60のみでなく、遠位側連結部490も、シャフト部24に対して軸方向および回転方向に摺動可能であってもよい。遠位側連結部490は、シャフト部24が摺動可能に貫通するルーメン491を有している。これにより、拡張部20が補助拡張部480に対して容易に移動可能となる。したがって、拡張部20および補助拡張部480の両方が、血管の形状に追従して適切な位置を維持できる。また、遠位側連結部490および補助拡張部480は、互いに係合(連結)可能であってもよい。例えば、補助拡張部480は、シャフト部24が固定される固定部481の近位部に、遠位側連結部490のルーメン491に嵌合可能なテーパ状の凸部482を有することができる。凸部482がルーメン491に入り込んで嵌合することで、遠位側連結部490および補助拡張部480は係合される。これにより、補助拡張部480が、拡張部20を良好に支持することができる。
また、図26に示す第10の変形例のように、遠位側連結部50と固定部82を連結する連結部501は、固定部82よりも遠位側に延在してもよい。固定部82の遠位側には、ガイドワイヤルーメン503を有する先端チューブ502が配置される。ガイドワイヤルーメン503の中心軸は、固定部82の中心軸と異なる。ガイドワイヤルーメン503は、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54と連通することが好ましい。連結部50の遠位側端部は、先端チューブ502の側面に固定されている。このような構成であれば、ガイドワイヤルーメン54にガイドワイヤを挿入することで、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54へもガイドワイヤを挿入でき、操作性が向上する。
また、医療デバイス1は、拡張部20が折り返されなくてもよい。また、拡張部20は、自然状態で折り返されている形状となるように、あらかじめ形状付けられていてもよい。これにより、フィルターである拡張部20を折り返す手間が不要となる。
さらに、拡張部20に配置される閉鎖部70は、設けられなくてもよい。これにより、血流により破砕された血栓301が確実にフィルターである拡張部20に集められる。
1 医療デバイス、
10 拡張器具、
20 拡張部、
21 線状体、
21A 間隙、
24 シャフト部、
30 シース、
31 シース管体、
80、400、410、420、430、440、450、460、470、480 補助拡張部、
81、411、421、431、441、451、474 線材部、
82 固定部、
83、422 曲げ部、
84 第1線材部、
85 第2線材部、
86、432、442、452、461 線材端部、
87 連結部、
90 ガイドワイヤ、
200 大静脈、
201 腎静脈、
202 腸骨静脈、
300、301 血栓(物体)、
433 突出部。
10 拡張器具、
20 拡張部、
21 線状体、
21A 間隙、
24 シャフト部、
30 シース、
31 シース管体、
80、400、410、420、430、440、450、460、470、480 補助拡張部、
81、411、421、431、441、451、474 線材部、
82 固定部、
83、422 曲げ部、
84 第1線材部、
85 第2線材部、
86、432、442、452、461 線材端部、
87 連結部、
90 ガイドワイヤ、
200 大静脈、
201 腎静脈、
202 腸骨静脈、
300、301 血栓(物体)、
433 突出部。
Claims (8)
- 生体管腔内に挿入されて当該生体管腔内の物体を捕集するための医療デバイスであって、
長尺なシャフト部と、
複数の間隙を備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において前記筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ前記筒体の近位部または遠位部が前記シャフト部に連結されている拡張部と、
前記拡張部の遠位部に連結され、遠位側に位置する線材端部に向かって線状に延びる線材部を備えて弾性的に変形可能である補助拡張部と、を有する医療デバイス。 - 前記補助拡張部は、遠位側へ向かうほど拡張の中心から径方向の外側へ広がっている請求項1に記載の医療デバイス。
- 前記線材部は、拡張の中心から径方向の外側へ向かって曲がる曲げ部を有する請求項1または2に記載の医療デバイス。
- 前記線材部の曲げ剛性は、前記拡張部を構成する線状体の曲げ剛性よりも大きい請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
- 前記拡張部および補助拡張部は、前記線材部よりも曲げ剛性の低い連結部により連結されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
- 前記補助拡張部の近位部の中心軸は、前記拡張部の遠位部の中心軸と位置が異なる請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
- 前記線材端部は、当該線材端部よりも近位側に位置する前記線材部よりも外径が大きい請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
- 請求項1に記載の医療デバイスを使用して生体管腔内の物体を捕集するための処置方法であって、
前記拡張部および補助拡張部を収容したシースを前記生体管腔内に挿入するステップと、
前記生体管腔内の病変部よりも下流側で前記拡張部および補助拡張部を前記シースから押し出し、前記拡張部および補助拡張部を自己の弾性力により拡張させて前記線材端部を生体管腔組織に接触させつつ生体管腔内に留置するステップと、
前記補助拡張部により前記拡張部の前記生体管腔内での移動を抑制しつつ、前記拡張部および補助拡張部の少なくとも拡張部によって生体管腔内を流れる物体を捕集するステップと、
前記拡張部および補助拡張部を収縮させるステップと、
前記医療デバイスを生体管腔内から抜去するステップと、を有する処置方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016166616A JP2018033491A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 医療デバイスおよび処置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2016166616A JP2018033491A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 医療デバイスおよび処置方法 |
Publications (1)
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| JP2018033491A true JP2018033491A (ja) | 2018-03-08 |
Family
ID=61564783
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|---|---|---|---|
| JP2016166616A Pending JP2018033491A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 医療デバイスおよび処置方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018033491A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019176536A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | テルモ株式会社 | 除去デバイスおよび除去システム |
| CN113244018A (zh) * | 2021-06-04 | 2021-08-13 | 上海蓝脉医疗科技有限公司 | 一种辅助装置及输送器 |
| JP2021531866A (ja) * | 2018-07-20 | 2021-11-25 | イーラム テクノロジーズ,インコーポレイテッド | 神経血管末梢アクセス支援カテーテル、吸引カテーテル、またはデバイスシャフト |
| US11759221B2 (en) | 2018-05-30 | 2023-09-19 | eLum Technologies, Inc. | Integrated thrombectomy and filter device and methods of use |
-
2016
- 2016-08-29 JP JP2016166616A patent/JP2018033491A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019176536A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | テルモ株式会社 | 除去デバイスおよび除去システム |
| US11642151B2 (en) | 2018-03-13 | 2023-05-09 | Terumo Kabushiki Kaisha | Removal device and removal system |
| US12383299B2 (en) | 2018-03-13 | 2025-08-12 | Terumo Kabushiki Kaisha | Removal device and removal system |
| US11759221B2 (en) | 2018-05-30 | 2023-09-19 | eLum Technologies, Inc. | Integrated thrombectomy and filter device and methods of use |
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| US11896757B2 (en) | 2018-07-20 | 2024-02-13 | eLum Technologies, Inc. | Neurovascular distal access support catheters, aspiration catheters, or device shafts |
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