JP2013036010A - 架橋樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
カスレが少なく、平坦性に優れ、電気絶縁性、密着性、機械的強度、耐熱性及び誘電特性に優れる架橋樹脂成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】
環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塊状重合させて得られた架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、架橋樹脂成形体を得る架橋樹脂成形体の製造方法であって、
前記架橋性樹脂成形体を架橋させる前に、該架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程を有することを特徴とする、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体の製造方法。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1には、環状オレフィンモノマーとメタセシス重合触媒とを混合して重合性組成物(A)を調製する工程(I)と、該重合性組成物(A)を支持体に塗布又は含浸する工程(II)とを遅滞なく行うこと、及び重合性組成物(A)を塊状重合する工程(III)を行うことを特徴とする環状オレフィン系樹脂フィルムの製造方法が記載されている。
しかしながら、高周波化技術のさらなる発達に伴い、電気絶縁性、密着性、機械的強度、耐熱性及び誘電特性にさらに優れる架橋樹脂成形体や複合材料が求められている。
前記架橋性樹脂成形体を架橋させる前に、該架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程を有することを特徴とする、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体の製造方法。
(2)前記脱気工程における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲である、(1)に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
(3)前記架橋性樹脂成形体として、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる少なくとも1種の支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて得られた支持体付架橋性樹脂成形体を用いる、(1)又は(2)に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
得られた架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程、及び、
脱気した架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、架橋樹脂成形体を得る架橋工程
を有する、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体の製造方法。
(5)前記重合工程における温度が、(架橋剤の1分間半減期温度−10℃)以下であり、
前記脱気工程における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲であり、かつ、
前記架橋工程の温度が、架橋剤の1分間半減期温度以上の温度である、(4)に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
(6)前記脱気工程が、架橋性樹脂成形体を加圧処理又は減圧処理するものである、(1)〜(5)のいずれかに記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
(8)前記加圧処理が、加圧ロール又は加圧ベルトを用いて架橋性樹脂成形体を加圧するものである、(6)又は(7)に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
(9)前記重合工程が、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて、支持体付架橋性樹脂成形体を得るものである、(5)〜(7)のいずれかに記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
前記支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて支持体付架橋性樹脂成形体を得る工程(II)、
得られた支持体付架橋性樹脂成形体を、加圧ロール又は加圧ベルトを用いて加圧処理を行うことにより、前記支持体付架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する工程(III)、及び、
脱気した支持体付架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記支持体付架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、気体面積率が1%以下である支持体付架橋樹脂成形体を得る工程(IV)
を有する、長尺状の支持体付橋樹脂成形体の製造方法。
(11)前記工程(II)における温度が、(架橋剤の1分間半減期温度−10℃)以下であり、前記工程(III)における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲であり、かつ、
前記工程(IV)における温度が、架橋剤の1分間半減期温度以上の温度である、
(10)に記載の長尺状の支持体付架橋樹脂成形体の製造方法。
(12)前記支持体が、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる少なくとも一種である、(10)又は(11)に記載の長尺状の支持体付架橋樹脂成形体の製造方法。
ここで、「架橋性樹脂成形体」とは、架橋性樹脂で構成される成形体をいう。「架橋性樹脂」とは、加熱により溶融し、架橋反応により架橋樹脂となる熱可塑性樹脂をいう。また、「架橋樹脂成形体」とは、架橋性樹脂を架橋させて得られる架橋樹脂で構成された成形体をいう。
本発明に用いる架橋性樹脂成形体は、環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塊状重合させて得られたものである。
重合性組成物に含まれる環状オレフィンモノマーとしては、単環の環状オレフィンモノマー、ノルボルネン系モノマー等が挙げられる。
これらの環状オレフィンモノマーは一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。二種以上のモノマーを併用し、その混合比を変化させることで、得られる樹脂のガラス転移温度や溶融温度を制御することができる。
また、これらの環状オレフィンモノマーは、アルキル基、アルケニル基、アルキリデン基、アリール基等の炭化水素基や、極性基によって置換されていてもよい。
ルテニウムカルベン錯体は、下記式(1)又は式(2)で表されるものである。
前記R1、R2の炭素数1〜20の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等の炭素数1〜20のアルキル基;ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、クロチル基等の炭素数2〜20のアルケニル基;エチニル基、プロパルギル基等の炭素数2〜20のアルキニル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基;等が挙げられる。
L1及びL2は、それぞれ独立して、ヘテロ原子含有カルベン化合物又はその他の中性電子供与性化合物を表す。
また、R1とR2は、互いに結合して環を形成してもよい。さらに、R1、R2、X1、X2、L1及びL2は、任意の組合せで互いに結合して、多座キレート化配位子を形成してもよい。
活性剤としては、アルミニウム、スカンジウム、スズのアルキル化物、ハロゲン化物、アルコキシ化物及びアリールオキシ化物等を例示することができる。
活性剤の使用量は、(メタセシス重合触媒中の金属原子:活性剤)のモル比で、通常、1:0.05〜1:100、好ましくは1:0.2〜1:20、より好ましくは1:0.5〜1:10の範囲である。
カルボキシル基含有化合物としては、フマル酸等の分子内に2以上のカルボキシル基を有する化合物が挙げられる。
酸無水物基含有化合物としては、例えば、無水フタル酸、無水ピロペリット酸等が挙げられる。
アミノ基含有化合物としては、例えば、脂肪族ジアミン類;脂肪族ポリアミン類;芳香族ジアミン類;等の分子内に2以上のアミノ基を有する化合物が挙げられる。
またルイス酸としては、例えば、四塩化珪素、塩酸、硫酸、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化第二スズ、四塩化チタン等が挙げられる。
架橋助剤の使用量は特に制限されないが、環状オレフィンモノマー100重量部に対して、通常0〜100重量部、好ましくは0〜50重量部である。
ラジカル架橋遅延剤の含有量は、ラジカル発生剤1モルに対して、通常0.001〜1モル、好ましくは0.01〜1モルである。
これらの化合物の中でも、前記式:CH2=CH−Qで表される化合物を用いると、Qがポリマー末端に導入され、架橋反応時に末端のQが架橋に寄与するので架橋密度を上げることができるので好ましい。
連鎖移動剤の添加量は、環状オレフィンモノマー100重量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。連鎖移動剤の添加量がこの範囲であるときに、重合反応率が高く、しかも架橋性に優れる架橋性樹脂を効率よく得ることができる。
用いる反応遅延剤としては、鎖状又は環状の、1,3−ジエン骨格又は1,3,5−トリエン骨格を有する化合物が挙げられる。これらのうち、環状のものはモノマーであると同時に反応遅延剤としても働く。また、ホスフィン類やアニリン等のルイス塩基;等も反応遅延剤として使用することができる。
反応遅延剤の添加量は、環状オレフィンモノマー100重量部に対して0.001〜5重量部、好ましくは0.002〜2重量部である。反応遅延剤の添加量が0.001重量部未満であると、反応遅延剤の効果が発揮されない。逆に5重量部を超える場合には、重合物に残存する反応遅延剤によって物性が低下したり、重合反応が十分に進行しなくなるおそれがある。
これらの添加剤の使用量は、環状オレフィンモノマー100重量部に対して、通常0.001〜500重量部である。
モノマー液と触媒液とを混合するときの温度は、通常0〜50℃、好ましくは10〜30℃である。
前記重合性組成物を塊状重合させるには、重合性組成物を所定温度に加熱すればよい。また、重合性組成物を支持体上に塗布又は含浸させた後、塗布又は含浸させた重合性組成物を塊状重合させてもよい。支持体を用いることで、支持体付架橋性樹脂成形体や支持体付架橋樹脂成形体を効率よく製造することができる。また、支持体を用いることで得られた支持体付架橋樹脂成形体は、金属張積層板や配線基板等の材料としてそのまま利用することもできる。
式(5)で表されるシランカップリング剤の具体例としては、アリルトリメトキシシラン、スチリルトリメトキシシラン、N−β−(N−(ビニルベンジル)アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、δ−メタクリロキシブチルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
式(6)で表されるチオール系カップリング剤としては、例えば、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン、2,4−ジメルカプト−6−ジブチルアミノ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジメルカプト−6−アニリノ−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
塗工装置としては、支持体に重合性組成物を塗工できるものであれば特に制限されず、公知のものを使用できる。具体的には、特開平1−198639号公報、特開平8−134235号公報、特開平8−174549号公報に記載されている塗工装置が挙げられる。
重合性組成物を塗布又は含浸するときの温度は、通常0〜80℃である。塗布又は含浸時の温度があまりに高いと塗布又は含浸時に重合反応が開始するため、重合性組成物を均一に塗布又は含浸することが困難となる。
加熱炉を用いる方法は、具体的には、重合性組成物が塗布又は含浸された支持体を加熱炉内に入れ、全体を加熱炉により加熱して、重合性組成物を塊状重合させて架橋性樹脂成形体を得るものである。
ここで、Trは架橋剤の1分間半減期温度を表す。また、1分間半減期温度は、ラジカル発生剤が分解して1分間でもとの半分の量になるときの温度である。
例えば、ジ−tert−ブチルパーオキサイドでは186℃、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシンでは194℃である。
塊状重合させる際の温度は、典型的には、100〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは120〜140℃である。
本発明の架橋樹脂成形体の製造方法は、前記架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記架橋性樹脂成形体を架橋させる(前記架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂を架橋させる)ものであって、架橋性樹脂成形体を架橋させる前に、該架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程を有する、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体を製造する方法である。
したがって、通常は、塊状重合反応の終了後、架橋反応を開始するまでの間に脱気工程を実施するが、この間の脱気処理に加えて、塊状重合反応時や架橋反応時にも脱気処理が行われていてもよい。
脱気工程を、架橋性樹脂のガラス転移温度以上で行うことで、架橋性樹脂を溶融させることができ、効率よく脱気することができる。また、脱気工程を、(Tr−10)℃以下で行うことで、架橋反応を抑制することができる。
加熱ロール等を用いて、架橋性樹脂成形体を加熱する場合、プレス圧力としては、通常、0.1〜20MPa、好ましくは0.1〜10MPa、より好ましくは1〜5MPaである。また、熱プレスは、真空又は減圧雰囲気下で行ってもよい。
金属箔が銅箔である場合、得られる架橋樹脂銅張積層板は、架橋樹脂と銅箔とが強固に接着してなるものであり、プリント配線板等の電気材料として好適である。その銅箔の引き剥がし強さは、JIS C6481に基づいて測定した値で、好ましくは0.8kN/m以上、より好ましくは1.2kN/m以上である。
ここで用いる基材としては、金属箔、導電性ポリマーフィルム、他の熱可塑性樹脂フィルム、基板等が挙げられる。
前記基材として金属箔あるいは外層用金属張積層板、内層用金属張積層板を用いるときは、この方法によっても、架橋樹脂金属張積層板や配線基板を製造することができる。
ここで、「重合工程終了時」とは、塊状重合反応が進行した結果、生成した架橋性樹脂のガラス転移温度(Tg)が観測されるに至ったときをいう。
すなわち、長尺状の支持体を一定方向に搬送させながら、前記支持体に、環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塗布又は含浸させる工程(I)、前記支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて、支持体付架橋性樹脂成形体を得る工程(II)、得られた支持体付架橋性樹脂成形体を、加圧ロール又は加圧ベルトを用いて加圧処理を行うことにより、前記支持体付架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する工程(III)、及び、脱気した支持体付架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記支持体付架橋性樹脂成形体の架橋性樹脂を架橋させることにより、架橋樹脂成形体の気体面積率が1%以下である支持体付架橋樹脂成形体を得る工程(IV)により、目的とする、長尺状の支持体付架橋樹脂成形体を連続的に製造することができる。
すなわち、本発明の架橋樹脂成形体の製造方法によれば、カスレが少なく、平坦性に優れ、電気絶縁性、密着性、機械的強度、耐熱性及び誘電特性に優れる架橋樹脂成形体を効率よく得ることができる。
ベンジリデン(1,3−ジメシチル−4−イミダゾリン−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウムジクロリド 0.05部と、トリフェニルホスフィン 0.01部とを、インデン 1.51部に溶解させて触媒液を調製した。
一方、ガラス容器に、エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)60部、ジシクロペンタジエン(DCPD)40部、酸化防止剤として、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン 0.28部を入れ、さらに、充填剤として、シランカップリング剤処理済シリカ(アドマテックス社製、製品名:SO−E2、平均粒径0.5μm)100部、難燃剤として、アンチモン酸化物(日本精鉱社製、製品名:PATOX−M)20部、及びエタン−1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)(アルベマール社製、製品名:SAYTEX8010)40部を入れ、均一に混合した。次いで、得られた混合物に、連鎖移動剤として、ジビニルベンゼン(東京化成社製)1.8部、及び、架橋剤として、ジ−tert−ブチルパーオキサイド(Tr:186℃)(化薬アクゾ社製、製品名:カヤブチルD)1.14部を投入してモノマー液を調製した。
環状オレフィンモノマー100部を含有するモノマー液に対して、上記触媒液を1.6ml加えて攪拌し、重合性組成物Aを得た。
支持体送り出し部(1)から、厚さ20μm、幅540mmの帯状に連続したガラスクロス(2)(1027/540/S136S:日東紡社製)を、1m/分の速度で送り出し、塗工部(3a)、(3b)で両面ダイコーターを用いて、ガラスクロスの両面に、塗膜の厚さが40μmとなるように重合性組成物Aを連続塗工し、ガラスクロスに含浸させた。
次いで、ラミネーションフィルム送り出し部(4a)、(4b)から、それぞれ、厚さ12μm、幅600mmの帯状に連続した銅箔(5a)、(5b)(F−WS: 古河電工社製)を送り出し、重合性組成物Aを含浸させたガラスクロス(6)の両面に重ね合わせ、間隙を60μmに調整した一対の金属ロール(7a)、(7b)の間を通して、塗膜厚さが40μmになるようにした。
得られた積層体(8)を、入口及び出口にそれぞれ設けられたエアカーテン(図示を省略)によって内部が均一に120±5℃に保たれた熱風加温装置(9a)に連続的に送ることで、積層体(8)中の重合性組成物Aを塊状重合させ、支持体付架橋性樹脂成形体(10)を得た。
そのまま、支持体付架橋性樹脂成形体(10)を、エアカーテン(図示を省略)によって内部が均一に150±5℃に保たれた熱風加温装置(9b)に連続的に送った。熱風加温装置(9b)内には、加圧ロール(11a)〜(11f)からなる加圧ロール式プレス機が設けられており、支持体付架橋性樹脂成形体(10)をこれらの間に通すことで、脱気処理を行った。
その後、支持体付架橋性樹脂成形体(10)を、エアカーテン(図示を省略)によって内部が均一に220±5℃に保たれた熱風加温装置(9c)に連続的に送ることで、架橋反応を行い、支持体付架橋樹脂成形体(12a)を得た。
図2に示すように、熱風加温装置(9b)内に、加圧ロール式プレス機に代えて、加圧ベルト式プレス機(13a)、(13b)を有する連続成形装置を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、熱風加温装置(9a)を経て支持体付架橋性樹脂成形体(10)を得、熱風加温装置(9c)を経て支持体付架橋樹脂成形体(12b)を得た。
図3に示すように、熱風加温装置(9b)内に、加圧ロール式プレス機(11a)〜(11f)に代えて、熱風加温装置(9a)〜(9c)の全域において加圧できる加圧ベルト式プレス機(14a)、(14b)を有する連続成形装置を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、熱風加温装置(9a)を経て支持体付架橋性樹脂成形体(10)を得、熱風加温装置(9c)を経て支持体付架橋樹脂成形体(12c)を得た。
図2に示す連続成形装置を熱風加温装置(9a)と(9b)との間で2つに分割した装置をそれぞれ用い、熱風加温装置(9a)までを備える前記装置により熱風加温装置(9a)で支持体付架橋性樹脂成形体を得て、得られた支持体付架橋性樹脂成形体を巻き取りロールを用いていったん回収したこと、次いで、巻き取った前記支持体付架橋性樹脂成形体を、熱風加温装置(9b)以降を備える前記装置へ供して脱気処理以降を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体付架橋樹脂成形体(12d)を得た。
また、この支持体付架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂成形体について、後述する方法により気体面積率を測定したところ、1.8%であった。
実施例1において、熱風加温装置(9b)部分の加圧ロール式プレス機を使用しないこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体付架橋樹脂成形体(12e)を得た。
実施例1において、熱風加温装置(9b)部分の加圧ロール式プレス機を使用せず、熱風加温装置(9a)部分に加圧ロール式プレス機を設けて加圧したこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体付架橋樹脂成形体(12f)を得た。
熱風加温装置(9b)部分の加圧ロール式プレス機を使用せず、熱風加温装置(9c)部分に加圧ロール式プレス機を設けて加圧したこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体付架橋樹脂成形体(12g)を得た。
熱風加温装置(9a)部分の温度を、220±5℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により支持体付架橋樹脂成形体(12h)を得た。
得られた支持体付架橋樹脂成形体をエッチングして銅箔を除去した。次いで、X線透過装置(松定プレシジョン社製、型番号μB2000)を用いて、架橋樹脂成形体1cm2(1cm×1cm)当たりの気体面積を測定した。気体面積率(単位面積当たりに占める気体面積)に基づき、以下の基準にしたがってカスレを評価した。気体面積率が低いほど、カスレが少ないことを意味する。
A:気体面積率が、0.5%以下
B:気体面積率が、0.5%超、1%以下
C:気体面積率が、1%超
X線式厚さ計(ヒューテック社製、型番号Accurex PRF7X)を用いて、得られた支持体付架橋樹脂成形体の厚みを測定した。1600cm2(40cm×40cm)当たりの厚みの最大値と最小値の差を算出し、以下の基準にしたがって平坦性を評価した。
A:最大値と最小値の差が、±3μm以下
B:最大値と最小値の差が、±3μm超、±5μm以下
C:最大値と最小値の差が、±5μm超
実施例4に示すように、架橋前の架橋性樹脂成形体の気体面積率が1.8%であることから、脱気工程を設けることにより、架橋性樹脂形成体に含まれる気体を十分に脱気でき、結果として、気体面積率が1%以下である、架橋樹脂形成体が得られたことがわかる。即ち、架橋工程に供され架橋反応が開始された樹脂成形体に含まれる気体は脱気されることがほぼないため、脱気工程後から架橋工程前における樹脂成形体の気体面積率は、架橋工程後の樹脂成形体の気体面積率と実質的に同じと推定される。よって、架橋後の樹脂成形体の気体面積率を測定することで、架橋工程開始前の樹脂成形体の気体面積率を、架橋後と同等の1%以下と予測した。
このことは、実施例4の場合と同様に、架橋工程前に脱気工程を設けている実施例1〜3の場合も同様であると考えられる。
2:ガラスクロス
3a,3b:塗工部
4a,4b:ラミネーションフィルム送り出し部、又は支持体送り出し部
5a,5b:銅箔
6:重合性組成物を含浸させたガラスクロス
7a,7b:金属ロール
8:積層体
9a,9b,9c:熱風加温装置
10:支持体付架橋性樹脂成形体
11a〜11f:加圧ロール
12:支持体付架橋樹脂成形体
13a,13b,14a,14b:加圧ベルト式プレス機
Claims (12)
- 環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塊状重合させて得られた架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、架橋樹脂成形体を得る架橋樹脂成形体の製造方法であって、
前記架橋性樹脂成形体を架橋させる前に、該架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程を有することを特徴とする、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記脱気工程における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲である、請求項1に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記架橋性樹脂成形体が、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる少なくとも1種の支持体に塗布又は含浸された前記重合性組成物を塊状重合させて得られた支持体付架橋性樹脂成形体である、請求項1又は2に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塊状重合させて架橋性樹脂成形体を得る重合工程、
得られた架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する脱気工程、及び、
脱気した架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、架橋樹脂成形体を得る架橋工程
を有する、気体面積率が1%以下である架橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記重合工程における温度が、(架橋剤の1分間半減期温度−10℃)以下であり、
前記脱気工程における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲であり、かつ、
前記架橋工程の温度が、架橋剤の1分間半減期温度以上の温度である、請求項4に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記脱気工程が、架橋性樹脂成形体を加圧処理又は減圧処理するものである、請求項1〜5のいずれかに記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記脱気工程が、架橋性樹脂成形体を加圧処理するものである、請求項1〜5のいずれかに記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記加圧処理が、加圧ロール又は加圧ベルトを用いて架橋性樹脂成形体を加圧するものである、請求項6又は7に記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 前記重合工程が、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる少なくとも1種の支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて、支持体付架橋性樹脂成形体を得るものである、請求項5〜7のいずれかに記載の架橋樹脂成形体の製造方法。
- 長尺状の支持体を一定方向に搬送させながら、前記支持体に、環状オレフィンモノマー、メタセシス重合触媒及び架橋剤を含有する重合性組成物を塗布又は含浸させる工程(I)、
前記支持体に塗布又は含浸させた前記重合性組成物を塊状重合させて支持体付架橋性樹脂成形体を得る工程(II)、
得られた支持体付架橋性樹脂成形体を、加圧ロール又は加圧ベルトを用いて加圧処理を行うことにより、前記支持体付架橋性樹脂成形体に含まれる気体を脱気する工程(III)、及び、
脱気した支持体付架橋性樹脂成形体を所定温度に加熱して、前記支持体付架橋性樹脂成形体を架橋させることにより、気体面積率が1%以下である支持体付架橋樹脂成形体を得る工程(IV)
を有する、長尺状の支持体付橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記工程(II)における温度が、(架橋剤の1分間半減期温度−10℃)以下であり、前記工程(III)における温度T(℃)が、式:Tg≦T≦(Tr−10)(式中、Tgは架橋性樹脂成形体を構成する架橋性樹脂のガラス転移温度を表し、Trは、架橋剤の1分間半減期温度を表す。)で示される温度範囲であり、かつ、
前記工程(IV)における温度が、架橋剤の1分間半減期温度以上の温度である、
請求項10に記載の長尺状の支持体付架橋樹脂成形体の製造方法。 - 前記支持体が、金属箔、樹脂製支持フィルム及び繊維材料からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項10又は11に記載の長尺状の支持体付架橋樹脂成形体の製造方法。
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