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JP2012009374A - 色素増感太陽電池およびその製造方法、並びに色素増感太陽電池モジュール - Google Patents

色素増感太陽電池およびその製造方法、並びに色素増感太陽電池モジュール Download PDF

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篤 福井
Ryoichi Furumiya
良一 古宮
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Abstract

【課題】歩留まり良く製造することができるとともに、高い光電変換効率を有する色素増感太陽電池を提供する。
【解決手段】本発明は、光透過性の基板、ならびに基板の一方の面に接するように形成された第1導電層および第2導電層からなる電極基板と、電極基板の第1導電層および第2導電層を有する面と向かい合うように配置された対極基板と、第1導電層に接するように形成された、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部と、電極基板と対極基板の間に配置され、電極基板と対極基板とを相互に固定する絶縁性の固定部と、第2導電層と対極基板とを電気的に接続する接続部と、を有し、対極基板と光電変換部とを電気的に絶縁する絶縁層を有さず、少なくとも、第1導電層および対極基板に挟まれる領域であって、光電変換部を内包する第1領域には、キャリア輸送材料が充填されており、第1領域には、接続部が存在しない、色素増感太陽電池である。
【選択図】図1

Description

本発明は、色素増感太陽電池およびその製造方法、ならびに色素増感太陽電池モジュールに関する。
化石燃料に代るエネルギー源として、太陽光を電力に変換できる太陽電池が注目されている。現在、結晶系シリコン基板を用いた太陽電池および薄膜シリコン太陽電池が一部実用化され始めている。
しかし、結晶系シリコン基板を用いた太陽電池は、シリコン基板の製造コストが高いという問題がある。また、薄膜シリコン太陽電池は、多種の半導体製造用ガスや複雑な装置を用いる必要があるために製造コストが高くなるという問題がある。現在、上記のいずれの太陽電池においても、光電変換の高効率化による発電出力当たりのコストの低減が図られているが、上記の製造コストの問題を解決するには到っていない。
これに対し、新たなタイプの太陽電池として、特許文献1には、金属錯体の光誘起電子移動を応用した色素増感太陽電池が提案されている。特許文献1に記載される色素増感太陽電池では、2枚の対向するガラス基板のそれぞれの向かい合う面に形成された電極間に、色素を吸着した金属酸化物半導体である光電変換部と、電解液部とが配置されている。そして、光電変換部は、可視光領域の吸収スペクトルを有している。
上記の色素増感太陽電池に対して光が照射されると、光電変換部で電子が発生し、発生した電子は一方の電極に移動する。電極に移動した電子は、外部電気回路を通過した後、一方の電極に対向する他方の電極を経由して電解液部に移動し、さらに、電解液中のイオンに運ばれて、光電変換部に戻る。このようにして、色素増感太陽電池から電気エネルギが取り出される。
しかしながら、上記の色素増感太陽電池は、対向する透明導電膜付きのガラス基板間に電解液を注入した形態である。このため、小面積の太陽電池の試作は可能であっても、1m角のような大面積の太陽電池への適用は困難である。すなわち、1つの太陽電池セルの面積を大きくすると、発生電流は面積に比例して増加するが、電極部分に用いる透明導電膜の面内方向の電圧降下が増大し、太陽電池としての内部直列抵抗が増大する。その結果、光電変換時の電流電圧特性におけるFF(フィルファクター、曲線因子)、さらには短絡電流が低下し、光電変換効率が低下するという問題が起こる。
この問題を解決する技術として、特許文献2には、小さな太陽電池を直列接続するモジュール構造が提案されている。図7は、特許文献2に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
図7の色素増感太陽電池モジュール700において、一方のガラス基板71の下面には、電極としての透明導電膜75が短冊形にパターニングされている。透明導電膜75上には、色素を吸着させた酸化チタン層からなる光電変換部74が形成されている。他方のガラス基板72の上面には、白金層を短冊形に分割することにより対極73が形成されている。
色素増感型太陽電池モジュール700において、一の色素増感太陽電池の透明導電膜75と、この色素増感太陽電池に隣接する他の太陽電池の対極73とが、導電性接続部78により電気的に接続されている。これにより、各色素増感太陽電池が直列に接続されることになる。また、導電性接続部78がキャリア輸送部76に接触することを防ぐために、互いに隣接する色素増感太陽電池同士の間において、導電性接続部78の両側に絶縁性保護部77が形成されている。
しかしながら、色素増感太陽電池モジュール700は、2枚の透明導電膜付のガラス基板71、72を張り合わせると同時に、導電性接続部78を両基板に電気的に接続することによって作製される。このため、導電性接続部78を構成する材料に多くの制限が生じ、またガラス基板の張り合わせと同時に、電気的接続を行うために、アライメントが厳しく、歩留まりの低下が生じる。また、透明導電膜付のガラス基板は高価であり、製造コストの増大に繋がる。
この問題を解決する技術として、特許文献3には、1枚の透明導電膜付きガラス基板上に、複数の色素増感太陽電池を直列接続で配置した色素増感太陽電池モジュールが提案されている。図8は、特許文献3に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
図8の色素増感太陽電池モジュール800において、ガラス基板81の上面に、電極としての透明導電膜82が短冊状にパターニングされている。透明導電膜82の上面には、色素を吸着した多孔性酸化チタンからなる光電変換部83が形成されており、光電変換部83を覆うように、電解質を含有する多孔質絶縁部84が形成されている。さらに、多孔質絶縁部84の上面に対極85が形成されている。この色素増感型太陽電池モジュール800において、各色素増感太陽電池のそれぞれの透明導電膜82が、隣接する色素増感太陽電池の対極85と接続されることにより、各色素増感太陽電池が直列に接続することができる。
しかしながら、色素増感太陽電池モジュール800では、対極85における導電性を有する材料が、多孔質絶縁部84を通り抜け、光電変換部83をさらに通り抜けて透明導電膜82に到達する場合がある。この場合には、光電変換部83が汚染されてしまい、色素増感太陽電池での内部短絡が生じてしまうという問題がある。
この問題を解決する技術として、特許文献4には、透明基板上に透明導電膜、多孔性半導体層、多孔性絶縁層および触媒層を有する集積化構造の色素増感太陽電池モジュールが開示されている。この色素増感太陽電池モジュールでは、触媒層材料の微粒子の平均粒径よりも小さい平均粒径を有する微粒子によって多孔性半導体層が形成されている。これにより、触媒層微粒子が多孔性半導体層を通り抜けて導電層に達することを防ぎ、内部短絡を防ぐことができる。
特開2007−194039号公報 特開2001−357897号公報 国際公開第WO97/16838号パンフレット 特開2002−367686号公報
しかしながら、絶縁層は一定の厚さが必要となるため、キャリアが電極間を移動する距離が長くなり、これによりキャリアの移動抵抗が大きくなってしまい、結果的に光電変換効率が低下するという問題がある。また、特許文献4に記載されるように、絶縁層が存在するにもかかわらず、対極材料が多孔性半導体層または透明導電膜へリークするという問題もある。
また、現状では、低抵抗の対極材料は開発されておらず、多孔質絶縁層の材料や絶縁層の材料の選択には厳しい制約が存在する。さらには、対極および絶縁層の密着性や、絶縁層および多孔質絶縁層の密着性を十分に確保することができず、結果的に各部が剥離してしまうという問題も生じており、高い歩留まりでの製造も困難となっている。
そこで、上記事情に鑑み、本発明の目的は、歩留まり良く製造することができるとともに、高い光電変換効率を有する色素増感太陽電池およびその製造方法、ならびに色素増感太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、光透過性の基板、ならびに前記基板の一方の面に接するように形成された第1導電層および第2導電層からなる電極基板と、電極基板の第1導電層および第2導電層を有する面と向かい合うように配置された対極基板と、第1導電層に接するように形成された、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部と、電極基板と対極基板の間に配置され、電極基板と対極基板とを相互に固定する絶縁性の固定部と、第2導電層と対極基板とを電気的に接続する接続部と、を有し、対極基板と光電変換部とを電気的に絶縁する絶縁層を有さず、少なくとも、第1導電層および対極基板に挟まれる領域であって、光電変換部を内包する第1領域には、キャリア輸送材料が充填されており、第1領域には、接続部が存在しない、色素増感太陽電池である。
上記色素増感太陽電池によれば、固定部によって対極基板を固定することができるため、光電変換部と対極との間に形成していた従来の絶縁層を設ける必要がない。これにより、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗を抑制することができ、もって色素増感太陽電池の光電変換効率を向上させることができる。なお、本明細書において、移動抵抗とは、領域を移動するキャリアに生じる抵抗のことであり、移動抵抗が大きいほど、キャリアの移動し難さは増し、光電変換効率が低下する。
また、上記色素増感太陽電池によれば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように、2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じ得る絶縁層の剥離の問題を解消することができる。したがって、歩留まりよく製造することができる。
上記色素増感太陽電池において、対極基板は、光電変換部を介して電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、接続部は、対極基板の第2主面と、対極基板の端面と、固定部の表面と、第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されており、対極基板の厚み方向に関する平面視において、端面は第2主面に覆われない位置にあることが好ましい。この場合、接続部を簡便に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
上記色素増感太陽電池において、対極基板は、光電変換部を介して電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、接続部は、対極基板の第2主面と、固定部の表面と、第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されていることが好ましい。この場合、接続部を簡便に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
上記色素増感太陽電池において、対極基板における第1主面と端面との成す角度が80度以下であることが好ましい。これにより、接続部をより簡便に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
上記色素増感太陽電池では、対極基板の厚み方向に関する平面視において、固定部の接続部と接する表面は、対極基板によって覆われない位置にあることが好ましい。この構造により、接続部を容易に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
上記色素増感太陽電池では、対極基板は、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケルからなる群から選ばれる少なくとも1種からなることが好ましい。この場合、より簡便かつ安価に、高い導電性を有する対極基材を作成することができる。
上記色素増感太陽電池では、対極基板は、厚み方向に少なくとも1つの貫通孔を有する板状部材と、前記板状部材を被覆する導電性の薄層とからなることが好ましい。この場合でも、より簡便に高い導電性を有する対極基材を作成することができる。
上記色素増感太陽電池は、固定部が、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂からなることが好ましい。この場合、固定部を簡便に形成することができる。また、その形状も簡便に所望の形状とすることができる。
また、本発明は、光透過性の基板の一方の面に第1導電層および第2導電層を形成して、電極基板を形成する工程と、第1導電層上に、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部を形成する工程と、電極基板の第1導電層および第2導電層が形成された面であって、光電変換部の周囲に固定部を形成する工程と、固定部上に対極基板を載置して、第1導電層と対極基板に挟まれる第1領域に光電変換部が内包されるように、電極基板と対極基板とを相互に固定する工程と、対極基板と第2導電層を電気的に接続する接続部を形成する工程と、第1領域にキャリア輸送材料を充填する工程と、を有する色素増感太陽電池の製造方法である。
上記色素増感太陽電池の製造方法によれば、固定部によって対極基板を固定することができるため、光電変換部と対極との間に形成していた従来の絶縁層を設ける必要がない。これにより、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗を抑制することができ、もって光電変換効率の高い色素増感太陽電池を製造することができる。
また、上記色素増感太陽電池の製造方法によれば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように、2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じ得る絶縁層の剥離の問題を解消することができる。したがって、上記色素増感太陽電池を歩留まりよく製造することができる。
上記色素増感太陽電池の製造方法において、対極基板は、光電変換部を介して電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、接続部は、対極基板の第2主面と、対極基板の端面と、固定部の表面と、第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されており、対極基板の厚み方向に関する平面視において、端面は第2主面に覆われない位置にあることが好ましい。この場合、接続部を簡便に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
上記色素増感太陽電池の製造方法において、対極基板は、光電変換部を介して電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、接続部は、対極基板の第2主面と、固定部の表面と、第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されていることが好ましい。この場合、接続部を簡便に形成することができるため、色素増感太陽電池の歩留まりを向上させることができる。
また、本発明は、2つ以上の色素増感太陽電池が直列に接続されている色素増感太陽電池モジュールであって、色素増感太陽電池の少なくとも1つが、上記色素増感太陽電池であり、隣接する色素増感太陽電池のうち、一方の色素増感太陽電池の対極電極と、他方の色素増感太陽電池の導電層とが、電気的に接続されている、色素増感太陽電池モジュールである。
本発明によれば、固定部によって対極基板を固定することができるため、光電変換部と対極との間に形成していた従来の絶縁層を設ける必要がない。これにより、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗を抑制することができ、もって高い光電変換効率の色素増感太陽電池を提供することができる。
また、たとえば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じる、絶縁層の剥離という従来の問題を解消することができる。したがって、本発明によれば、歩留まりよく色素増感太陽電池を製造することができる。
本実施形態に係る色素増感太陽電池の構造の一例を模式的に示す断面図である。 図1における領域Xの一例を模式的に示す拡大図である。 本実施形態に係る色素増感太陽電池の製造方法の一例を図解する工程図である。 本実施形態に係る色素増感太陽電池モジュールの構造の一例を模式的に示す断面図である。 比較例1において製造される色素増感太陽電池の構造を模式的に示す断面図である。 比較例2において製造される色素増感太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。 特許文献2に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。 特許文献3に記載された色素増感型太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図である。
図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。なお、図面における長さ、大きさ、幅などの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法を表していない。
<色素増感太陽電池>
以下に、図1および図2を用いて、本実施形態に係る色素増感太陽電池について説明する。図1は、本実施形態に係る色素増感太陽電池の構造の一例を模式的に示す断面図であり、図2は図1における領域Xの模式的な拡大図である。
≪色素増感太陽電池の構成≫
図1において、色素増感太陽電池100は、光透過性の基板2の一方の面に、第1導電層3aおよび第2導電層3bが形成された電極基板1を備える。第1導電層3aおよび第2導電層3bが、基板2の一方の面に間隔を設けて並べて形成されることにより、第1導電層3aおよび第2導電層3bの間には溝4が存在する。この構成により、第1導電層3aと第2導電層3bとが接触することはない。なお、電極基板1は、第1導電層3aおよび第2導電層3bが形成された面(以下、「導電面」という。)に導電性を有する。
電極基板1の第1導電層3a上には、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部5が形成されており、電極基板1の導電面上であって光電変換部5の周囲には、絶縁性の固定部6が形成されている。固定部6の上面には、対極基板7が、電極基板1の導電面と平行に向き合うように固着されている。すなわち、各固定部6は、電極基板1の導電面および対極基板7の電極基板1側の第1主面7aのそれぞれと固着しており、これにより、電極基板1と対極基板7が固定部6によって相互に固定されることになる。
また、本実施形態において、固定部6を2つ設けた構成を例示しているが、固定部6は、対極基板7と電極基板1とを相互に固定できればよい。したがって、固定部6は、光電変換部5の周囲を囲う形状でもよく、光電変換部5の周囲の少なくとも1辺の近傍に形成されていてもよい。また、図1に示すように、溝4を埋めるように固定部6を形成することによって、第1導電層3aおよび第2導電層3b間での短絡を確実に防ぐことができる。特に、図1に示すように、第1導電層3a、溝4および第2導電層3bに跨るように固定部6を配置することによって、簡便かつ効果的に溝4を埋めることができる。
また、第2導電層3bと対極基板7とは、接続部8によって電気的に接続されている。すなわち、接続部8は、対極基板7における第1主面7aと対向する第2主面から、第2導電層3bの表面にまで延在している。特に、接続部8は、対極基板7と、固定部6と、第2導電層3bとがこの順に連なる表面領域に沿うように配置されることが好ましい。この構成の場合、接続部8を構成するための土台が存在することになるため、接続部8を簡便に形成することができる。
図1において、対極基板7は、光電変換部5と接触しないように固定される。この構成により、図1に示すように、電極基板1および対極基板7の間には間隙9が存在することになる。そして、この間隙9を含む、第1導電層3aおよび対極基板7に挟まれる領域であって、光電変換部5を内包する第1領域Aには、キャリア輸送材料が充填される。なお、図1において、第1領域Aは太枠線内の部分となる。本実施の形態では、間隙9を設けた場合を説明するが、間隙9は設けなくてもよい。間隙9を設けない場合には、従来の構成と比較して、対極基板7から第1導電層3aまでの距離をさらに短くすることができるため、キャリアの移動距離をさらに少なくすることができ、移動抵抗をより小さくすることができる。
さらに、色素増感太陽電池100は、図1に示すように、第1領域Aを封止するために、カバー10および封止部11を備えていてもよい。カバー10は対極基板7を介して電極基板1と対向し、カバー10と電極基板1との間は、封止部11によって封止される。この構成により、電極基板1、カバー10および封止部11で区画される領域が封止されるため、間接的に第1領域Aも封止されることになる。したがって、キャリア輸送材料を第1領域Aに充填することができる。
一方、第1領域Aが、電極基板1、対極基板7および固定部6によって封止される場合、すなわち、固定部6が光電変換部5の周囲を囲むように形成されている場合には、カバー10および封止部11を設けなくても、キャリア輸送材料を第1領域A内に充填することができる。この場合には、各部を外的要因から保護する目的で、カバー10および封止部11を設けることができる。
上記色素増感太陽電池100において、電極基板1における導電面と反対の面(以下、「受光面」という。)側から光が照射されると、光電変換部5に存在する色素が光を吸収して電子を放出し、該電子は多孔性半導体を介して第1導電層3aに運ばれる。一方、第2導電層3bを介して外部から運ばれたキャリア(電子)は、接続部8を通って対極基板7に運ばれる。そして、第1領域Aのキャリア輸送材料に運ばれて色素に到達する。したがって、たとえば、色素増感太陽電池100が第1導電層3aに電気的に接続された取り出し電極を備えることによって、光電変換部で発生した電子を取り出すことができる。
以下、色素増感太陽電池100の各部について詳細に説明する。
≪電極基板≫
電極基板1は、基板2、第1導電層3aおよび第2導電層3bからなる。第1導電層3aおよび第2導電層3bは異なる材料から構成されてもよいが、導電層を基板2の1つの面に積層した後、当該導電層をスクライブして導電層に溝4を形成し、第1導電層3aおよび第2導電層3bに相当する2つの導電層に分割することが製造上好適である。ここでは、スクライブによって分割された第1導電層3aおよび第2導電層3bを有する電極基板1について詳述する。
≪基板≫
基板2は、受光面に照射された光を光電変換部5にまで到達させる必要がある。このため、少なくとも基板2は光透過性の材料からなる必要があり、また、厚さ0.2〜5mm程度のものが好ましい。ただし、少なくとも後述する色素に実効的な感度を有する波長の光を実質的に透過させる材料であればよく、必ずしもすべての波長領域の光に対して透過性を有する必要はない。
光透過性の基板2の材料としては、一般に太陽電池に使用可能で、本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されず、たとえば、ソーダガラス、ソーダ石灰フロートガラス、溶融石英ガラス、結晶石英ガラスなどのガラス基板、可撓性フィルム(以下、「フィルム」ともいう。)などの耐熱性樹脂板などが挙げられる。可撓性フィルムを構成する材料としては、例えば、テトラアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート(PA)、ポリエーテルイミド(PEI)、フェノキシ樹脂、テフロン(登録商標)などが挙げられる。
基板2上に加熱を伴って他の部材を形成する場合、例えば、基板2上に250℃程度の加熱を伴って第1導電層3aおよび第2導電層3bを形成する場合には、上記のフィルム材料の中でも、250℃以上の耐熱性を有するテフロン(登録商標)が特に好ましい。また、基板2は、完成した色素増感太陽電池100を他の構造体に取り付けるときの基体として利用することができる。すなわち、ガラス基板などの基板2の周辺部を、金属加工部品とねじを用いて他の構造体に容易に取り付けることができる。
≪第1導電層および第2導電層≫
第1導電層3aおよび第2導電層3bは、基板2と同様に、光透過性の材料からなる必要がある。ただし、基板2と同様に、少なくとも後述する色素に実効的な感度を有する波長の光を実質的に透過させる材料であればよく、必ずしもすべての波長領域の光に対して透過性を有する必要はない。
光透過性の第1導電層3aおよび第2導電層3bの材料としては、一般に太陽電池に使用可能で、本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されない。具体的には、インジウム錫複合酸化物(ITO)、フッ素をドープした酸化錫(FTO)、酸化亜鉛(ZnO)などが挙げられる。第1導電層3aおよび第2導電層3bの膜厚は0.02〜5μm程度が好ましい。また、膜抵抗は低いほどよいが、少なくとも20Ω/sq以下であれば、色素増感太陽電池100の動作に影響を与えない。
また、第1導電層3aおよび第2導電層3bには、低抵抗化のために金属リード線を設けてもよい。金属リード線の材料としては、たとえば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、チタンなどが挙げられる。金属リード線を設けることにより、受光面からの入射光量の低下を招く場合には、金属リード線の太さを0.1〜4mm程度にして、入射光量を確保することが好ましい。
≪溝≫
溝4は、基板2上に導電層を積層した後、該導電層をスクライブすることによって形成される。これにより、導電層は第1導電層3aと第2導電層3bとに分割される。スクライブの方法は特に限定されないが、レーザスクライブであるのが好ましい。なお、本実施形態において、電極基板1として、ソーダ石灰フロートガラスからなる基板2上に、FTOからなる第1導電層3aおよび第2導電層3bを有する透明電極基板を好適に用いることができる。
≪光電変換部≫
光電変換部5は、多孔性半導体に色素を吸着させたものであり、キャリア輸送材料を充填させることにより、色素増感太陽電池100の光電変換部として機能する。
≪多孔性半導体≫
多孔性半導体は、半導体材料から構成され、その形状は、バルク状、粒子状、多数の微細孔を有する層形状など、種々の形状のものを用いることができるが、層形状であることが好ましい。また、色素増感太陽電池100の光電変換効率を向上させるためには、後述する色素を多孔性半導体により多く吸着させることが必要であるため、比表面積の大きなものが好ましく、10m2/g以上であることが好ましい。また、比表面積が200m2/g未満の場合、漏れ電流の増加を抑制でき、もって開放電圧の低下を抑制することができる。なお、本明細書において、比表面積の値は、BET吸着法により測定した値である。
多孔性半導体を構成する半導体は、安定性、結晶成長の容易さ、製造コストなどの観点から、微粒子からなる多結晶の焼結体であることが好ましい。微粒子の粒径は、入射光を高い収率で電気エネルギーに変換するために、投影面積に対して十分に大きい実効表面積を得る観点から、平均粒径5nm以上600nm未満が好ましい。なお、本明細書において、平均粒径とは、X線回析測定から得られるスペクトル(X線回折の回折ピーク)から求められ、具体的には、X線回折のθ/2θ測定における回折角の半値幅とシェラーの式から平均粒径を求められる。たとえば、アナターゼ型酸化チタンの場合、(101)面に対応する回折ピーク(2θ=25.3°付近)の半値幅を測定すればよい。
多孔性半導体の光散乱性は、半導体材料の粒子径(平均粒径)により調製することができる。多孔性半導体の形成条件にもよるが、平均粒径が50nm以上600nm以下のような平均粒径の大きい半導体粒子で形成した多孔性半導体は、光散乱性が高く、入射光の散乱によって光捕捉率を向上させることができる。一方、平均粒径5nm以上50nm未満のような平均粒径の小さい半導体粒子で形成した多孔性半導体は、光散乱性は低くいものの、色素の吸着点をより多くし、色素の吸着量を増加させることができる。
このため、たとえば、平均粒径5nm以上50nm未満、より好ましくは平均粒径10nm以上30nm以下の微粒子からなる多結晶焼結体の上に、平均粒径が50nm以上600nm以下の半導体粒子からなる層を設けてもよい。これにより、高い光捕捉率および高い色素の吸着量を有する多孔性半導体を得ることができる。なお、半導体材料の平均粒径は、本発明の効果を発揮し得る上記の範囲内であれば特に限定されないが、入射光を光電変換に有効利用するという点では、市販の半導体材料粉末のように、ある程度粒径が揃っているのが好ましい。
多孔性半導体の厚さ、すなわち、基板2の厚み方向に対する多孔性半導体の幅は特に限定されるものではないが、光電変換効率の観点から、0.1μm以上50μm以下程度が好ましい。特に、光散乱性の高い、平均粒径50nm以上の半導体粒子からなる層を設ける場合、その層の膜厚は0.1μm以上40μm以下が好ましく、5μm以上20μm以下であることがより好ましい。一方、平均粒径5nm以上50nm未満の粒子よりなる層を設ける場合、その層の膜厚は0.1μm以上50μm以下が好ましく、10μm以上40μm以下がより好ましい。
また、多孔性半導体を構成する半導体材料としては、一般に光電変換材料に使用されるものであれば特に限定されない。具体的には、たとえば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉄、酸化ニオブ、酸化セリウム、酸化タングステン、酸化ニッケル、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウム、硫化鉛、硫化亜鉛、リン化インジウム、銅−インジウム硫化物(CuInS2)、CuAlO2、SrCu22などの化合物、およびこれらの組み合せが挙げられる。これらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブが好ましく、光電変換効率、安定性および安全性の点から酸化チタンが特に好ましい。また、これらの半導体材料は、2種以上の混合物として用いることもできる。
本明細書において、酸化チタンは、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸などの各種の狭義の酸化チタンおよび水酸化チタン、含水酸化チタンなどを包含し、これらは単独または混合物として用いることができる。アナターゼ型とルチル型の2種類の結晶系は、その製法や熱履歴によりいずれの形態にもなり得るが、アナターゼ型が一般的である。
≪色素≫
多孔性半導体に吸着されて光増感剤として機能する色素としては、種々の可視光領域および/または赤外光領域に吸収をもつ有機色素、金属錯体色素などが挙げられ、これらの色素を1種または2種以上を選択的に用いることができる。
有機色素としては、たとえば、アゾ系色素、キノン系色素、キノンイミン系色素、キナクリドン系色素、スクアリリウム系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、ペリレン系色素、インジゴ系色素などが挙げられる。なお、有機色素の吸光係数は、一般的に、遷移金属に分子が配位結合した形態をとる金属錯体色素に比べて大きい。
金属錯体色素は、分子に金属が配位結合したものであり、分子としては、ポルフィリン系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素色素、ルテニウム系色素などが挙げられる。金属としては、Cu、Ni、Fe、Co、V、Sn、Si、Ti、Ge、Cr、Zn、Ru、Mg、Al、Pb、Mn、In、Mo、Y、Zr、Nb、Sb、La、W、Pt、Ta、Ir、Pd、Os、Ga、Tb、Eu、Rb、Bi、Se、As、Sc、Ag、Cd、Hf、Re、Au、Ac、Tc、Te、Rhなどが挙げられる。なかでも、フタロシアニン系色素、ルテニウム系色素に金属が配位したものが好ましく、ルテニウム系金属錯体色素がより好ましい。特に、次式(1)〜(3)で表されるルテニウム系金属錯体色素が好ましい。
Figure 2012009374
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また、多孔性半導体に色素を強固に吸着させるためには、色素分子中にカルボン酸基、カルボン酸無水基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、スルホン酸基、エステル基、メルカプト基、ホスホニル基などのインターロック基を有するものが好ましい。これらの中でも、カルボン酸基およびカルボン酸無水基が特に好ましい。なお、インターロック基とは、励起状態の色素と多孔性半導体の伝導帯との間の電子移動を容易にする電気的結合を提供するものである。
≪対極基板≫
対極基板7は、図2(A)に示すように、光電変換部5を介して電極基板1と向かい合う第1主面7aと、第1主面7aと対向する第2主面7bと、第1主面7aと第2主面7bとを連成する端面7cとを有する。なお、ここでの端面7cとは、第1主面7aと第2主面7bとを連成する環状の端面の全てを指すものではなく、後述する接続部8が形成される領域に含まれる端面を指す。
対極基板7は、接続部8との導電性が必要であり、かつ第1領域Aに充填されるキャリア輸送材料との間で電子の移動を行う必要があるため、その両面に導電性を有する必要がある。したがって、たとえば、導電性材料からなる導電性基板、または1つの基板の両面において電気的導通を有する基板であることが好ましい。
上記導電性基板を構成する導電性材料としては、電解液であるキャリア輸送材料に対する耐腐食性を考慮すると、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。また、導電性基板の厚さは、材料コストの観点からは薄いほうが良いが、強度の観点も考慮すれば、0.1mm以上2mm以下が好ましく、さらに0.5mm以上1mm以下が好ましい。
1つの基板の両面において電気的導通を有する上記基板としては、導電性または絶縁性の板状部材の全面に、導電性の薄層が被覆されたものが挙げられる。これは、板状部材の全面、すなわち、板状部材の両面および端面に導電性の材料をコートすることで作製することができる。導電性の材料は、キャリア輸送材料に対する耐腐食性を有することが好ましい。板状部材に導電性の薄層をコートする方法としては、公知の蒸着法、スパッタ法、スピンコート法、メッキ法などを挙げることができる。特に、非導電性の板状部材を用いることによって、安価な対極基板を用いることができる。
板状部材の厚さは、材料コストの観点から薄ければ薄いほうが良いが、強度の観点から、0.1mm以上2mm以下が好ましく、さらに0.5mm以上1mm以下が好ましい。また、薄膜の厚さは、抵抗の観点から、300nm以上100μm以下が好ましい。また、板状部材に少なくとも1つの貫通孔を開けた後にコートを行い、対極基板7の両面間の電気抵抗を減少させることが好ましい。キャリア(電子)のブラウン運動の距離を考慮すると、貫通孔の直径は50μm以上500μm以下であることが好ましい。
ここで、対極基板7の第1主面7aには、対極基板7からキャリア輸送材料へのキャリア(電子)の移動を円滑に行うための触媒層を形成することが好ましい。触媒層を構成する材料は、一般に太陽電池に使用可能で、かつ本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されず、たとえば、白金、カーボンが好ましい。カーボンとしては、カーボンブラック、グラファイト、ガラス炭素、アモルファス炭素、ハードカーボン、ソフトカーボン、カーボンホイスカー、カーボンナノチューブ、フラーレンなどが好ましい。
端面7cは、対極基板7の厚み方向に関する平面視において、第2主面7bに覆われない位置にあることが好ましい。その理由を以下に説明する。すなわち、対極基板7の平面視において、たとえば、図2(A)に示すように、対極基板7の厚み方向に対して傾斜し、端面7cが第2主面7bに覆われない場合の第1主面7aと端面7cとの成す角度をαとすると、端面7cの電極基板1への投影面積は、D/tanα(Dは対極基板7の厚さ)となる。この構成において、たとえばスクリーン印刷法や蒸着法によって接続部8を形成する場合、端面7cは対極基板7の上方に向かって現れているため、第2主面7bと端面7cとに沿うように均一に接続部8を形成することができる。特に、角度αが80度以下であることによって、接続部8の均一な形成がさらに容易となり、より好ましくは60度以下である。
≪固定部≫
固定部6を構成する材料は、一般に太陽電池に使用可能で、かつ本発明の効果を発揮し得る材料、すなわち電極基板1および対極基板7に対して固着することのできる絶縁性の材料であれば特に限定されない。固定部6が、電極基板1および対極基板7を相互に固定できるためには、固定部6の材料は、液性材料であって硬化することによって電極基板1に対して対極基板7を支持、固定できるものが好ましい。また、さらに粘性を有する材料を用いれば、固定部6を容易に所望の形状に成形することができる。
粘性を有する液性材料から硬化して固着能力を有する材料としては、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂などを挙げることができ、なかでも、キャリア輸送材料への耐腐食性を有しているものが好ましい。具体的には、たとえば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソブチレン系樹脂、ホットメルト樹脂、ガラスフリットなどが好ましく、これらの2種類以上を用いて複数層構造にしてもよい。特に、キャリア輸送材料の溶剤としてニトリル系溶剤、カーボネート系溶剤を使用する場合には、シリコーン樹脂、ホットメルト樹脂(たとえば、アイオノマー樹脂)、ポリイソブチレン系樹脂が好ましい。
また、固定部6の接続部8と接する表面6aは、図2(A)に示すように、対極基板7の厚み方向に関する平面視において、対極基板7によって覆われない位置にあることが好ましい。この場合、たとえばスクリーン印刷法や蒸着法によって接続部8を形成する場合、表面6aは対極基板7の上方に向かって現れているため、表面6aに沿うように均一に接続部8を形成することができる。
表面6aが対極基板7の上方に向かって現れるための好ましい固定部6の形状の1つとしては、第2導電層3bと固着する底面と、底面よりも小さな面積を有し、対極基板7の対向面と固着する上面と、底面および上面を繋ぐ側面とからなるテーパ形状が挙げられる。また、図2(A)に示すように、第2導電層3bと固着する底面と、底面よりも小さな面積を有し、対極基板7の対向面と固着する上面と、底面および上面を繋ぐ側面がなだらかな曲線を描く釣鐘型であることが好ましい。特に、強度、製造の容易さを考慮すると、釣鐘型であることがより好ましい。また、接続部8の形成時に、固定部6の位置を容易に把握することができるため、接続部8の位置決めおよび形成が容易になる。なお、固定部6が熱融着フィルムなどの固体の材料からなる場合、接続部8と接する側面が対極基板7の両面に対してほぼ垂直になるため、接続部8の形成が困難となる。
また、固定部6は、図2(A)に示すように、対極基板7の端面7cの一部を覆うような形状であってもよい。固定部6が端面7cの一部を覆うことにより、対極基板7から固定部6の表面6aにかけて、接続部8をより均一に形成することができる。また、固定部6は、図2(B)に示すように、端面7cの全面を覆う形状であってもよい。すなわち、この場合、接続部8は、対極基板7の第2主面7bと、固定部の表面6aと、第2導電層3bの表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成される。固定部6が端面7cの前面を覆うことによって、第2主面7bと固定部6の表面6aとがなだらかに連なり、接続部8をより均一に形成することができる。
端面7cの一部または全面を覆う形状の固定部6は、たとえば以下の方法によって容易に形成することができる。すなわち、固定部6の材料を電極基板1上に塗布し、対極基板7をその上に設置して固定部6の材料を硬化させるとき、対極基板7上方から見て固定部6の材料がすべて見えなくなる位置に対極基板7を設置するのではなく、材料が少しでも見える位置に対極基板7を設置する。この位置での配置後、対極基板7の自重または対極基板7の厚み方向に加えられる圧力によって、固定部6の材料に対極基板7が沈み込む。そして、その後に材料が硬化することで、図2(A)または図2(B)に示すように、固定部6は端面7cの少なくとも一部を覆う形状となる。
≪接続部≫
接続部8は、対極基板7、固定部6、第2導電層3bのそれぞれの表面上に形成可能であって導電性を有するものであれば、特に限定されない。形成方法としては、蒸着法、スパッタ法、スピンコート法、スクリーン印刷法などが挙げられる。色素増感太陽電池100の構成が、接続部8がキャリア輸送材料と接触する構造の場合には、接続部8はキャリア輸送材料への耐腐食性を有することが好ましい。この場合の材料としては、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケルが好ましく、特にチタンが好ましい。
接続部8は、図2(A)に示すように、対極基板7の第2主面7bと、端面7cと、固定部6の表面6aと、第2導電層3bがこの順に連なる表面領域に沿って各面に接するように形成されていることが好ましい。この場合、対極基板7、固定部6、第2導電層3bが接続部8を形成するための土台となるため、接続部8を容易に形成することができる。またその構造上、高い強度を有することができる。また、図2(B)に示すように、端面7cが固定部6によって覆われている場合には、接続部8は、第2主面7bと、表面6aと、第2導電層3bとがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されることが好ましい。この場合にも、対極基板7、固定部6、第2導電層3bが接続部8を形成するための土台となる。図2(A)および図2(B)に示すように、対極基板7の厚み方向の平面視において、接続部8の土台となる表面領域が全て現れていることにより、上記形成方法によって、より均一に接続部8を形成することができる。
≪カバー≫
カバー10は、キャリア輸送材料の揮発と色素増感太陽電池100内への水などの浸入を防止するために重要である。カバー10を構成する材料は、一般に太陽電池に使用可能で、かつ本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されない。このような材料としては、たとえば、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、溶融石英ガラス、結晶石英ガラスなどが挙げられる。特に好ましい材料は、ソーダ石灰フロートガラスである。
≪封止部≫
封止部11は、カバー10とともに各部を封止して電解液の揮発と電池内への水などの浸入を防止するために重要である。また、封止部11は、(1)電極基板1に作用する落下物や応力(衝撃)を吸収する、(2)長期にわたる使用時において電極基板1に作用するたわみなどを吸収するために重要である。
封止部11を構成する材料は、一般に太陽電池に使用可能で、かつ本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されない。このような材料としては、固定部6と同様、たとえば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソブチレン系樹脂、ホットメルト樹脂、ガラスフリットなどが好ましく、これらは2種類以上を用いて複数層構造にしてもよい。キャリア輸送材料の溶剤としてニトリル系溶剤、カーボネート系溶剤を使用する場合には、シリコーン樹脂やホットメルト樹脂(たとえば、アイオノマー樹脂)、ポリイソブチレン系樹脂、ガラスフリットが特に好ましい。
≪キャリア輸送材料≫
キャリア輸送材料は、イオンを輸送できる導電性材料で構成され、好適な材料として、例えば、液体電解質、固体電解質、ゲル電解質、溶融塩ゲル電解質などが挙げられる。
液体電解質は、酸化還元種を含む液状物であればよく、一般に電池や太陽電池などにおいて使用することができるものであれば特に限定されない。具体的には、酸化還元種とこれを溶解可能な溶剤からなるもの、酸化還元種とこれを溶解可能な溶融塩からなるもの、酸化還元種とこれを溶解可能な溶剤と溶融塩からなるものが挙げられる。
酸化還元種としては、例えば、I-/I3-系、Br2-/Br3-系、Fe2+/Fe3+系、キノン/ハイドロキノン系などが挙げられる。具体的には、ヨウ化リチウム(LiI)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨウ化カリウム(KI)、ヨウ化カルシウム(CaI2)などの金属ヨウ化物とヨウ素(I2)の組み合わせ、テトラエチルアンモニウムアイオダイド(TEAI)、テトラプロピルアンモニウムアイオダイド(TPAI)、テトラブチルアンモニウムアイオダイド(TBAI)、テトラヘキシルアンモニウムアイオダイド(THAI)などのテトラアルキルアンモニウム塩とヨウ素の組み合わせ、および臭化リチウム(LiBr)、臭化ナトリウム(NaBr)、臭化カリウム(KBr)、臭化カルシウム(CaBr2)などの金属臭化物と臭素の組み合わせが好ましく、これらの中でも、LiIとI2の組み合わせが特に好ましい。
また、酸化還元種の溶媒としては、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物、アセトニトリルなどのニトリル化合物、エタノールなどのアルコール類、水、非プロトン極性物質などが挙げられる。これらの中でも、カーボネート化合物やニトリル化合物が特に好ましい。これらの溶媒は2種類以上を混合して用いることもできる。
固体電解質は、電子、ホール、イオンを輸送できる導電性材料で、太陽電池の電解質として用いることができ、流動性がないものであればよい。具体的には、ポリカルバゾールなどのホール輸送材、テトラニトロフロオルレノンなどの電子輸送材、ポリロールなどの導電性ポリマー、液体電解質を高分子化合物により固体化した高分子電解質、ヨウ化銅、チオシアン酸銅などのp型半導体、溶融塩を含む液体電解質を微粒子により固体化した電解質などが挙げられる。
ゲル電解質は、通常、電解質とゲル化剤からなる。ゲル化剤としては、たとえば、架橋ポリアクリル樹脂誘導体、架橋ポリアクリロニトリル誘導体、ポリアルキレンオキシド誘導体、シリコーン樹脂類、側鎖に含窒素複素環式四級化合物塩構造を有するポリマーなどの高分子ゲル化剤などが挙げられる。
溶融塩ゲル電解質は、通常、上記のようなゲル電解質と常温型溶融塩からなる。常温型溶融塩としては、例えば、ピリジニウム塩類、イミダゾリウム塩類などの含窒素複素環式四級アンモニウム塩化合物類などが挙げられる。
上記の電解質には、必要に応じて添加剤を加えてもよい。添加剤としては、t-ブチルピリジン(TBP)などの含窒素芳香族化合物、ジメチルプロピルイミダゾールアイオダイド(DMPII)、メチルプロピルイミダゾールアイオダイド(MPII)、エチルメチルイミダゾールアイオダイド(EMII)、エチルイミダゾールアイオダイド(EII)、ヘキシルメチルイミダゾールアイオダイド(HMII)などのイミダゾール塩が挙げられる。
電解質中の電解質濃度は、0.001mol/L以上1.5mol/L以下の範囲が好ましく、0.01mol/L以上0.7mol/L以下の範囲が特に好ましい。ただし、色素増感太陽電池100において、対極基板7の対向面側に触媒層がある場合、入射光が電解液を通して色素が吸着された多孔性半導体層に達し、キャリアが励起する。そのため、受光面側に触媒層があるユニットセルに用いる電解質濃度により、性能は低下する場合があるので、この点を考慮して電解質濃度を設定するのが好ましい。
≪取り出し電極≫
第1導電層3aには、必要に応じて、取り出し電極が設けられる。取り出し電極の構成材料は、一般に太陽電池に使用可能で、かつ本発明の効果を発揮し得る材料であれば特に限定されない。
以上詳述した色素増感太陽電池100によれば、固定部6によって対極基板7を固定することができるため、従来、光電変換部と対極との間に形成していた絶縁層を設ける必要がない。従来の絶縁層を有する構成では、キャリアが移動する距離、すなわち、電極間の距離が長いために移動抵抗が大きくなってしまい、結果的に光電変換効率が低下するという問題があった。これに対し、上記色素増感太陽電池100では、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗をなくすことができ、もって高い光電変換効率の色素増感太陽電池を提供することができる。また、対極材料を光電変換部や絶縁層上に積層した場合に生じ得る対極材料のリークをなくすことができる。
また、たとえば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じる、絶縁層の剥離という従来の問題を解消することができ、もって、歩留まりよく色素増感太陽電池を製造することができる。
また、図1に示すように、固定部6の上面を対極基板7の第1主面7aに固着させ、固定部6の底面を電極基板1の導電面に固着させることにより、電極基板1と固定部6とを確実に相互に固定することができ、またその製造も容易となる。また、図2(A)に示すように、端面7cが、厚み方向に関する平面視において、第2主面7bに覆われない位置にあることにより、接続部8を、第2主面7bと端面7cとに沿うように均一に形成することができる。特に、角度αを80度以下にすることによって、端面7c上により均一に接続部8を形成することができる。また、固定部6の表面6aが、厚み方向に関する平面視において、対極基板7に覆われない位置にあることにより、接続部8を表面6aに容易に均一に形成することができる。また、固定部6の表面6aが、対極基板7の端面7cの少なくとも一部を覆うことにより、接続部8の均一な形成が容易となり、さらに歩留まりを向上させることができる。
<色素増感太陽電池の製造方法>
以下に、図3を用いて、本実施形態に係る色素増感太陽電池の製造方法について詳述する。図3は、本実施形態に係る色素増感太陽電池の製造方法の一例を図解する工程図である。ここでは、上述した色素増感太陽電池100の製造法について詳述する。なお、適宜図2(A)を参照する。
色素増感太陽電池100の製造方法は、以下(a)〜(f)の工程を有する。
(a)光透過性の基板2の一方の面に第1導電層3aおよび第2導電層3bを形成して、電極基板1を形成する工程(電極基板形成工程)
(b)第1導電層3a上に、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部5を形成する工程(光電変換部形成工程)
(c)電極基板1の第1導電層3aおよび第2導電層3bが形成された面であって、光電変換部5の周囲に固定部6を形成する工程(固定部形成工程)
(d)固定部6上に対極基板7を載置して、第1導電層3aと対極基板7に挟まれる第1領域Aに光電変換部5が内包されるように、電極基板1と対極基板7とを相互に固定する工程(対極基板固定工程)
(e)対極基板7と第2導電層3bを電気的に接続する接続部8を形成する工程(接続工程)
(f)第1領域Aにキャリア輸送材料を充填する工程(充填工程)
以下、各工程について、詳細に説明する。
≪電極基板形成工程≫
まず、図3(A)に示すように、光透過性の材料からなる基板2の一方の面に、導電層3を形成する。導電層3の形成方法は、特に限定されず、たとえば公知のスパッタ法、スプレー法などが挙げられる。導電層3の膜厚は0.02〜5μm程度が好ましい。導電層3に電気的に接続される金属リード線を設ける場合は、たとえば、公知のスパッタ法、蒸着法などによって基板2上に金属リード線を形成し、得られた金属リード線を含む基板2上に導電層3を形成する方法がある。また、基板2の一方の面に導電層3を形成し、導電層3上に金属リード線を形成してもよい。
次に、図3(B)に示すように、導電層3をレーザスクライブにより切断してスクライブラインからなる溝4を形成する。これにより、導電層3は、第1導電層3aおよび第2導電層3bに分割される。なお、スクライブ方法はレーザに限られず、導電層3を切断可能な方法であれば特に限定されない。スクライブラインの溝幅は、10μm以上200μm以下であることが好ましい。溝幅を10μm以上とすることによって、第1導電層3aおよび第2導電層3b間での短絡をより確実に防止することができる。また、溝幅を200μm以下とすることによって、受光面積率を十分に確保することができる。以上の工程により、基板2上に第1導電層3aおよび第2導電層3bが形成された電極基板1が作製される。
≪光電変換部形成工程≫
次に、図3(C)に示すように、第1導電層3a上に、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部5を形成する。
具体的には、まず、電極基板1の第1導電層3a上に層形状の多孔性半導体を形成する。層形状の多孔性半導体の形成方法としては、特に限定されず、たとえば、以下(1)〜(4)に示すような公知の方法が挙げられる。
(1)スクリーン印刷法、インクジェット法などにより、半導体粒子を含有するペーストを第1導電層3a上に塗布した後、半導体粒子を焼成する方法。
(2)所望の原料ガスを用いたCVD法またはMOCVD法などにより、第1導電層3a上に層形状の多孔性半導体を成膜する方法。
(3)原料固体を用いたPVD法、蒸着法、スパッタリング法などにより、第1導電層3a上に層形状の多孔性半導体を成膜する方法。
(4)ゾル−ゲル法、電気化学的な酸化還元反応を利用した方法などにより、第1導電層3a上に層形状の多孔性半導体を成膜する方法。
上記方法(1)は、膜厚の大きい層形状の多孔性半導体を低コストで成膜できる点で、特に好ましい。そこで、以下に、半導体粒子として酸化チタンを用いて多孔性半導体を形成する方法について、より具体的に説明する。
まず、チタンイソプロポキシド(キシダ化学株式会社製)125mLを0.1Mの硝酸水溶液(キシダ化学株式会社製)750mLに滴下して加水分解させ、この溶液を80℃で8時間加熱することにより、ゾル液を調製する。その後、得られたゾル液をチタン製オートクレーブ中で230℃で11時間加熱して、酸化チタン粒子を成長させる。そして、加熱後のゾル液を超音波分散を30分間行うことにより、平均粒径(平均一次粒径)15nmの酸化チタン粒子を含むコロイド溶液を調製する。次いで、得られたコロイド溶液に2倍容量のエタノールを加え、これを回転数5000rpmで遠心分離することにより、酸化チタン粒子を得る。
次いで、得られた酸化チタン粒子を洗浄した後、エチルセルロースおよびテルピネオールを無水エタノールに溶解させた溶液を加えて攪拌することにより酸化チタン粒子を分散させる。その後、この分散液を真空条件下で加熱してエタノールを蒸発させ、酸化チタンペーストを得る。最終的な組成として、例えば、酸化チタン固体濃度20wt%、エチルセルロース10wt%、テルピネオール64wt%となるように濃度を調製する。なお、半導体粒子を含有する(懸濁させた)ペーストを調製するために用いる溶剤としては、上記以外にエチレングリコールモノメチルエーテルなどのグライム系溶剤、イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶剤、イソプロピルアルコール/トルエンなどの混合溶剤、水などが挙げられる。
次いで、得られた酸化チタンペーストを、スクリーン印刷法またはインクジェット法を用いて第1導電層3a上に塗布し、その後乾燥および焼成することによって、層形状の多孔性半導体を形成する。乾燥および焼成は、使用する基板2や半導体粒子の種類により、温度、時間、雰囲気などの条件を適宜調整する必要がある。焼成は、例えば、大気雰囲気下または不活性ガス雰囲気下、50℃〜800℃程度の範囲内で、10秒〜12時間程度で行うことができる。この乾燥および焼成は、所定の温度で1回または温度を変化させて2回以上行うことができる。
上記のようにして形成された第1導電層3a上の多孔性半導体に対して、色素を吸着させる。多孔性半導体に色素を吸着させる方法としては、例えば第1導電層3a上に形成された多孔性半導体を、色素を溶解した溶液(以下、「色素吸着用溶液」という。)に浸漬する方法が挙げられる。
色素吸着用溶液の溶剤としては、色素を溶解させ得る溶剤であればよく、たとえば、エタノールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルなどの窒素化合物類、クロロホルムなどのハロゲン化脂肪族炭化水素、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼンなどの芳香族炭化水素、酢酸エチルなどのエステル類、水などが挙げられる。また、これらの溶剤は2種類以上を混合して用いることもできる。色素吸着用溶液中の色素の濃度は、使用する色素および溶剤の種類により適宜調整することができるが、吸着機能を向上させるためにはできるだけ高濃度である方が好ましく、例えば、5×10-4mol/L以上であればよい。
≪固定部形成工程≫
次に、図1(D)に示すように、電極基板1の導電面であって光電変換部5の周囲に、固定部6を形成する。なお、本工程では、固定部6は硬化されず、後述する対極基板固定工程において、固定部6が硬化される。
固定部6の形状は、図1に示すように釣鐘型であることが好ましく、また、テーパ形状であってもよい。固定部6がこのような形状である場合、対極基板7の厚み方向の平面視において、固定部6の表面が対極基板7に覆われない位置にあるため、固定部6の表面への接続部8の均一な形成が容易となる。固定部6の材料としては、絶縁性の紫外線硬化樹脂または絶縁性の熱硬化樹脂が好ましい。この材料を、スクリーン印刷法、蒸着法、CVD法など公知の形成方法を用いて、光電変換部5の周囲に形成する。なお、固定部6は、光電変換部5の周囲を囲ってもよく、光電変換部5の一辺の近傍にのみ形成されてもよく、後述する対極基板固定工程において、電極基板1と対極基板7とを相互に固定可能であればよい。
≪対極基板固定工程≫
次に、図3(D)に示すように、第1導電層3aと対極基板7に挟まれる第1領域Aに光電変換部5が内包されるように、電極基板1と対極基板7とを相互に固定する。
具体的には、光電変換部5全体が第1導電層3aおよび対極基板7の間に挟まれるように、固定部材料上に対極基板7を載置する。このとき、少なくとも、対極基板7の一辺が固定部6上に載置されることが好ましく、図1に示すように、向かい合う一対の辺のそれぞれが固定部6上に載置されることがより好ましい。
また、対極基板7の配置する際に、固定部6が対極基板7の端面7cの少なくとも一部を覆う形状となるように調製することが好ましい。この形状により、後述する接続工程において、接続部8をより均一に形成することができる。固定部6が対極基板7の端面7cの少なくとも一部を覆う形状は、たとえば、対極基板7の厚み方向に関する平面視において、固定部材料の一部が対極基板7によって覆われないように対極基板7を載置し、対極基板7を固定部材料に沈み込ませることで容易に形成できる。
そして、対極基板7の設置後、固定部6に紫外線を照射、または加熱して硬化させることにより、電極基板1と対極基板7とを相互に固定する。対極基板7は、その両面間で導通可能な構成を有している。また、対極基板7は、その対向面に触媒層が形成された基板を用いてもよい。対極基板7に触媒層を形成する方法としては、スクリーン印刷法、蒸着法、CVD法など公知の形成方法を用いることができる。
≪接続工程≫
次に、図3(E)に示すように、対極基板7と第2導電層3bを電気的に接続する接続部8を形成する。
対極基板7と第2導電層3bとを電気的に接続する接続部8の材料としては、対極基板7、固定部6、第2導電層3bのそれぞれの表面上に形成可能であって導電性を有するものであれば、特に限定されない。接続部8は、スクリーン印刷法、蒸着法、CVD法など公知の形成方法を用いて形成することができる。
特に、接続部8は、対極基板7の第2主面7bと、端面7cと、固定部6の側面6aと、第2導電層3bの表面とが連なる表面領域に沿って、各面に接するように形成されることが好ましい(図2(A)参照。)。この場合、接続部8の形成が容易となる。
また、対極基板7として、第1主面7aと端面7cとの角度αが80度以下となるように、傾斜させたものを用いた場合、第2主面7bから端面7cにわたって、接続部8をより均一に形成することができる。また、固定部6が、端面7cの少なくとも一部を覆っている場合、対極基板7から固定部6にわたって、接続部8をより均一に形成することができる。また、固定部6が釣鐘型またはテーパ形状の場合、接続部8を固定部6の表面6aにより均一に形成することができる。また、端面7cの全面が固定部6によって覆われていても良い。
≪充填工程≫
次に、第1導電層3aおよび対極基板7の間であって、光電変換部5を内包する第1領域Aにキャリア輸送材料を充填する。
ここで、たとえば、固定部6が対極基板7の一辺と接する場合、第1領域Aは、電極基板1、対極基板7および固定部6のみでは封止することができない。このため、このような場合には、第1領域Aを封止可能な状態にする必要がある。たとえば、図3(F)に示すように、カバー10および封止部11を設けて、光電変換部5、固定部6、対極基板7および接続部8を封止可能な状態にすることができる。図3(F)において、カバー10は、光電変換部5、固定部6、対極基板7および接続部8を覆い、封止部11は、カバー10と電極基板1との間を封止して、カバー10、電極基板1、封止部11に囲まれる領域を封止する。
封止部11としては、熱融着フィルムや紫外線硬化樹脂などを用いることができ、たとえば、光電変換部5、固定部6、対極基板7および接続部8の周囲を囲う形に切り出して作製することができる。そして、電極基板1とカバー10とを貼りあわせるようにこれらの間に配置された封止部11を、加熱または紫外線照射することにより硬化させる。封止部11は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ガラスフリットを使用する場合には、ディスペンサーにより、ホットメルト樹脂を使用する場合には、シート状のホットメルト樹脂にパターニングした穴を開けることにより、形成することができる。
カバー10としては、絶縁性の部材であれば特に制限されないが、光電変換部5、固定部6、対極基板7および接続部8を保護するという観点からは、一定の強度を有するものであることが好ましい。また、カバー10に注入口12を設けておくことによって、キャリア輸送材料を注入口12からカバー10、電極基板1、封止部11に囲まれる領域に注入することができ、結果的に、第1領域Aにキャリア輸送材料を充填することができる。そして、キャリア輸送材料の注入後に、注入口12を、たとえば紫外線硬化樹脂を用いて封止することにより、カバー10、電極基板1、封止部11に囲まれ、かつキャリア輸送材料が充填された領域が封止され、これにより、キャリア輸送材料が充填された第1領域Aが封止される。
第1領域Aが、電極基板1、対極基板7および固定部6によって封止可能な場合には、カバー10および封止部11を設けずに、第1領域Aにキャリア輸送材料を充填することができる。第1領域Aを、電極基板1、対極基板7および固定部6によって封止可能な場合としては、たとえば、固定部6が光電変換部5の周囲を囲っている場合が考えられる。このような場合には、キャリア輸送材料を充填するための注入口を、対極基板7に設ける、または固定部6に設ける必要がある。そして、この注入口からキャリア輸送材料を注入して、その後注入口を塞ぐことによって、第1領域Aにキャリア輸送材料を充填することができる。
以上の各工程を経ることによって、色素増感太陽電池100を製造することができる。この製造方法によれば、固定部6によって対極基板7を固定することができるため、従来、光電変換部と対極との間に形成していた絶縁層を設ける必要がない。これにより、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗をなくすことができ、もって高い光電変換効率の色素増感太陽電池を製造することができる。また、対極材料を光電変換部や絶縁層上に積層した場合に生じ得る対極材料のリークをなくすことができる。
また、たとえば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じる、絶縁層の剥離という従来の問題を解消することができ、もって、歩留まりよく色素増感太陽電池を製造することができる。
また、固定部6の上面を対極基板7の対向面に固着させ、固定部6の底面を電極基板1の導電面に固着させることにより、電極基板1と固定部6とを確実に相互に固定することができ、またその製造も容易となる。また、対極基板7の厚み方向の平面視において、対極基板7の端面7c、固定部6の表面6aが現れるように各部を配置することによって、接続部8を容易に均一に形成することができ、歩留まりを向上させることができる。端面7cが現れるためには、たとえば、第1主面7aと端面7cとの成す角度αが80度以下である対極基板7を用いればよく、表面6aが現れるためには、たとえば、釣鐘型またはテーパ形状の固定部6を形成すればよい。また、固定部6の表面6aが、対極基板7の端面7cの少なくとも一部を覆うことにより、接続部8の形成がさらに容易となり、さらに歩留まりを向上させることができる。
<太陽電池モジュール>
以下に、図4を用いて、色素増感太陽電池モジュール(以下、「太陽電池モジュール」ともいう。)について詳述する。図4は、本実施形態に係る色素増感太陽電池モジュールの構造を模式的に示す断面図であり、3つの色素増感太陽電池100が直列に接続されている色素増感太陽電池モジュールである。
図4において、太陽電池モジュール400は、光透過性の基板2の一方の面に、導電層3が形成された電極基板1を備える。電極基板1において、導電層3は、スクライブラインである溝4によって分割されており、分割された各導電層3上には、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部5が形成されている。電極基板1は、各導電層3が形成された面(以下、「導電面」という。)に導電性を有する。なお、図が見難くなるのを避けるため、導電層3および溝4以外には、同一または相当する部分に同一の参照符号を付していない。
電極基板1の導電面上であって光電変換部5の周囲には、絶縁性の固定部6が形成されている。固定部6の上面には、導電性の対極基板7が、電極基板1の導電面と平行に向き合うように固着されている。すなわち、各固定部6は、電極基板1の導電面および対極基板7の電極基板1側の第1主面のそれぞれと固着している。これにより、電極基板1と対極基板7が相互に固定される。
また、本実施形態において、各色素増感太陽電池100に固定部6を2つ設けた構成を例示しているが、固定部6は、光電変換部5の周囲を囲う形状でもよく、光電変換部5の周囲の少なくとも1辺に形成されていてもよい。また、図4に示すように、固定部6を溝4を埋めるように形成することによって、各導電層3間の短絡を防ぐことができる。
1つの光電変換部5の上方に配置された対極基板7は、その光電変換部5が形成された導電層3の隣の導電層3と、接続部8によって電気的に接続されている。図4には、接続部8が、対極基板7の光電変換部5と向かい合う面と反対の面から、対極基板7の端面および固定部6の表面に沿って、導電層3にまで延在している場合を示している。
電極基板1、固定部6、対極基板7および接続部8からなる構造体は、絶縁性の封止部11およびカバー10によってそれぞれ区画されている。そして、電極基板1および対極基板7の間であって光電変換部5を内包する第1領域には、キャリア輸送材料が充填されている。本実施形態においては、電極基板1、封止部11およびカバー10で封止される領域にキャリア輸送材料が充填されており、これにより、結果的に第1領域にもキャリア輸送材料が充填されることになる。なお、対極基板7の光電変換部5と向かい合う面には、対極基板7からキャリア輸送材料への電子の移動を円滑に行うための触媒層が形成されていてもよい。また、太陽電池モジュール400において、導電層3のうち、封止部11の外側の導電層3の端部には、取り出し電極としての集電電極部41が形成されていてもよい。
本実施形態の太陽電池モジュール400によれば、1つの色素増感太陽電池100の第2導電層となる導電層3と、隣接するの色素増感太陽電池100の第1導電層となる導電層3が、電気的に接続されることによって、すなわち同一の導電層3からなることによって、隣接する色素増感太陽電池100が直列に接続されることになる。なお、図4では、全ての太陽電池を上述の色素増感太陽電池100とする場合を示しているが、太陽電池モジュール400において、少なくとも1つの太陽電池が本発明の太陽電池であればよい。
以上詳述した本実施形態に係る太陽電池モジュール400によれば、固定部6によって対極基板7を固定することができるため、従来、光電変換部と対極との間に形成していた絶縁層を設ける必要がない。これにより、絶縁層が存在することに起因するキャリアの移動抵抗をなくすことができ、もって高い光電変換効率の太陽電池モジュール400を提供することができる。また、対極材料を光電変換部や絶縁層上に積層した場合に生じ得る対極材料のリークをなくすことができる。
また、たとえば、特許文献2に係る色素増感太陽電池ように2つの基板を貼り合せると同時に電気的に接続する必要がない。したがって、特許文献2に記載の太陽電池モジュールでは、2枚の基板の貼り合せと同時に、導電層と対極を複数箇所電気的に接続する必要があるため、ガラスの反りの影響で電気的導通がとれないという問題があったが、本発明によれば、電極基板1と対極基板7とを相互に固定した後に電気的接続を行うことができる。したがって、大面積の太陽電池モジュールにおいても歩留まりが低下することはない。さらに、特許文献3および特許文献4に係る色素増感太陽電池で生じる、絶縁層の剥離という従来の問題を解消することができ、もって、歩留まりよく色素増感太陽電池を製造することができる。
本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明するが、これらの実施例および比較例により本発明が限定されるものではない。
<色素増感太陽電池の作製>
(実施例1)
実施例1においては、図1に示す色素増感太陽電池100を作製した。具体的な作成方法を以下に詳述する。
まず、ガラスからなる基板2上にSnO2膜からなる導電層3が成膜された、縦30mm×横30mm×厚さ1.0mmの電極基板1(日本板硝子株式会社製、SnO2膜付ガラス)を用意した。そして、基板2上の導電層3をレーザースクライブで切断してスクライブラインである溝4を形成することにより、第1導電層3aおよび第2導電層3bを形成した。
次いで、多孔性半導体のパターンを有するスクリーン版とスクリーン印刷機(ニューロング精密工業株式会社製、型番:LS−150)を用いて、市販の酸化チタンペースト(Solaronix社製、商品名:D/SP)を第1導電層3aに塗布し、室温で1時間レベリングを行った。その後、得られた塗膜を80℃に設定したオーブンで20分間乾燥し、さらに500℃に設定した焼成炉(株式会社デンケン製、型番:KDF P−100)を用いて、空気中で60分間焼成した。この塗布および焼成工程を4回繰り返して、縦5mm×横50mm×厚さ25μmのサイズの多孔性半導体を作製した。
次いで、予め調製しておいた色素吸着用溶液に多孔性半導体が形成された電極基板1を室温で100時間浸漬した。その後、これをエタノールで洗浄し、約60℃で約5分間乾燥させた。これにより、多孔性半導体に色素を吸着させて、光電変換部5を形成した。
色素吸着用溶液としては、上記化学式(2)の色素(Solaronix社製、商品名:Ruthenium620 1H3TBA)を濃度4×10-4mol/Lになるように、体積比1:1のアセトニトリルとt−ブタノールの混合溶剤に溶解させて調製した溶液を用いた。
一方、対極基板7として、上記とは別に、蒸着装置(アネルバ株式会社製、型番:EVD500A)を用いて蒸着速度8Å/sで、縦6mm×横50mm×厚さ0.5mmのチタン基板(ニラコ社製)上に膜厚10nmのプラチナを成膜して、触媒層を担持した対極基板7を得た。なお、触媒層の形状は光電変換部5と同一の形状とし、形成位置は、完成した色素増感太陽電池100を対極基板7の上方から見た場合に、光電変換部5と一致する位置とした。
次いで、図1に示すように、光電変換部5の2辺の近傍に、固定部6として30y−678(スリーボンド社製)をディスペンサーで塗布し、固定部6を形成した。次に、固定部6の上に上記対極基板7を載置した。このとき、対極基板7を、電極基板1に対して平行であり、光電変換部5と接触しないように光電変換部5全体を覆う位置に配置した。そして、固定部6に紫外線を照射して硬化させることにより、電極基板1と対極基板7とを相互に固定した。
次いで、所定のパターンが形成されたマスクおよび蒸着装置(アネルバ株式会社製、型番:EVD500A)を用いて、蒸着速度8Å/sで、図1に示すように、対極基板7、固定部6、第2導電層3b上に膜厚400nmのチタンを成膜して、接続部8を形成した。
次いで、上記処理後の電極基板1と、ガラスからなるカバー10とを、図1に示すように、光電変換部5、固定部6、対極基板7、および接続部8からなる構造体の周囲を囲う形に切り出した熱融着フィルム(デュポン社製、ハイミラン1855)を用いて貼り合せ、約100℃に設定したオーブンで10分間加熱することによりこれらを圧着した。なお、融解した熱融着フィルムが封止部11となる。
次いで、カバー10に予め設けてあった注入口から、予め調製しておいたキャリア輸送材料を注入して、電極基板1、カバー10および封止部11によって区画される領域にキャリア輸送材料を充填した。これにより、第1領域Aにも、キャリア輸送材料が充填された。
キャリア輸送材料としては、溶剤としてのアセトニトリルに、酸化還元種としてLiI(アルドリッチ社製)が濃度0.1mol/L、I2(キシダ化学社製)が濃度0.01mol/Lになるように、さらに添加剤としてt−ブチルピリジン(アルドリッチ社製)が濃度0.5mol/L、ジメチルプロピルイミダゾールアイオダイド(四国化成工業社製)が濃度0.6mol/Lになるように添加し、溶解させたものを用いた。
その後、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製、型番:31X−101)を用いて注入口を封止することにより、色素増感太陽電池100を作製した。得られた色素増感太陽電池100に取り出し電極として、封止部11の外に露出している第1導電層3a上にAgペースト(藤倉化成株式会社製、商品名:ドータイト)を塗布した。
(比較例1)
比較例1においては、従来の色素増感太陽電池として、図5に示す色素増感太陽電池500を作製した。具体的な作成方法を以下に詳述する。
まず、ガラスからなる基板52上にSnO2膜からなる導電層が成膜された、縦30mm×横30mm×厚さ1.0mmの電極基板51(日本板硝子株式会社製、SnO2膜付ガラス)を用意した。そして、基板52上の導電層をレーザースクライブで切断して、溝54を形成することにより、第1導電層53aおよび第2導電層53bを形成した。
次いで、光電変換部としての多孔性半導体層55のパターンを有するスクリーン版とスクリーン印刷機(ニューロング精密工業株式会社製、型番:LS−150)を用いて、市販の酸化チタンペースト(Solaronix社製、商品名:D/SP)を第1導電層53aに塗布し、室温で1時間レベリングを行った。その後、得られた塗膜を80℃に設定したオーブンで20分間乾燥し、さらに500℃に設定した焼成炉(株式会社デンケン製、型番:KDF P−100)を用いて空気中で60分間焼成した。この塗布および焼成工程を4回繰り返して、縦5mm×横50mm×厚さ25μmのサイズの多孔性半導体層55を得た。
次いで、多孔性半導体層55上にジルコニア粒子(平均粒経50nm)を含むペーストをスクリーン印刷機を用いて塗布し、その後、500℃、60分間で焼成を行い、平坦部分の膜厚が13μmの多孔性絶縁層56を、多孔性半導体層55の全体を覆うように形成した。
次いで、所定のパターンが形成されたマスクおよび蒸着装置(アネルバ株式会社製、型番:EVD500A)を用いて蒸着速度8Å/sで、多孔性絶縁層56上に膜厚400nmのチタンを成膜して、対極導電層57を得た。
さらに、所定のパターンが形成されたマスクおよび蒸着装置(アネルバ株式会社製、型番:EVD500A)を用いて蒸着速度4Å/sで、対極導電層57上にPtを成膜して、触媒層を得た。なお、触媒層の形状は多孔性半導体層55と同一の形状とし、形成位置は、完成した色素増感太陽電池500を対極導電層57の上方から見た場合に、多孔性半導体層55と一致する位置とした。
次いで、予め調製しておいた色素吸着用溶液に上記の積層体を室温で100時間浸漬し、その後、積層体をエタノールで洗浄し、約60℃で約5分間乾燥させて、多孔性半導体層55に色素を吸着させた。これにより、光電変換部が形成された。なお、色素吸着用溶液は、実施例1と同様のものを用いた。
次いで、積層体が形成された電極基板51と、ガラス基板58とを、積層体の周囲を囲う形に切り出した熱融着フィルム(デュポン社製、ハイミラン1855)を用いて貼り合せ、約100℃に設定したオーブンで10分間加熱することによりこれらを圧着した。なお、融解した熱融着フィルムが図5における封止部59となる。
次いで、ガラス基板にあらかじめ設けてあった注入口から、予め調製しておいたキャリア輸送材料を注入して、電極基板1、ガラス基板58および封止部59で囲まれた領域にキャリア輸送材料を充填した。キャリア輸送材料は、実施例1と同様のものを用いた。
その後、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製、型番:31X−101)を用いて注入口を封止することにより、色素増感太陽電池500を作製した。得られた色素増感太陽電池500に、取り出し電極として、Agペースト(藤倉化成株式会社製、商品名:ドータイト)を塗布して集電電極部60を形成した。
<評価方法および結果>
実施例1および比較例1の各太陽電池の受光面に、開口部の面積が1.0cm2である黒色のマスクを設置して、この太陽電池に1kW/m2の強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射して、光電変換効率を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2012009374
表1において、Jscは太陽電池の短絡電流密度の値を示し、Vocは太陽電池の開放端電圧の値を示す。また、FFは太陽電池の最大出力を「開放電圧×短絡電流」で割ったものである。表1の結果から、実施例1の太陽電池は、比較例1の太陽電池と比較して顕著に高い光電変換率を示すことがわかった。
<色素増感太陽電池モジュールの作製>
(実施例2)
実施例2においては、図4に示す色素増感太陽電池モジュール400を作製した。具体的な作成方法を以下に詳述する。
まず、ガラスからなる基板2上にSnO2膜からなる導電層3が成膜された、縦60mm×横37mm×厚さ1.0mmの電極基板1(日本板硝子株式会社製、SnO2膜付ガラス)を用意した。そして、基板2の導電層3を基板2の縦方向と平行にレーザースクライブで切断してスクライブラインである溝4を形成することにより、導電層3を分割した。溝4としてのスクライブラインは、基板2の長手方向の左端から9.5mmの位置と、そこから7mm間隔で合計4箇所形成した。また、各スクライブラインの幅は100μmであった。
次いで、実施例1に準じて多孔性半導体の形成を行なった。形成された多孔性半導体の形状は、縦50mm×横5mm×厚さ25μmのサイズであり、基板2の長手方向の左端から6.9mmの位置を中心として一つ形成され、この多孔性半導体の中心から7mmの間隔で同様のサイズのものを3つ形成した。次いで、実施例1に準じて多孔性半導体に色素を吸着させて、光電変換部5を形成した。
次いで、実施例1に準じて、図4に示すように、各光電変換部5の間に、固定部6として30y−678(スリーボンド社製)をディスペンサーで塗布し、固定部6を形成した。次に、固定部6の上に実施例1と同様の材料からなり、かつ触媒層を形成した対極基板7を載置した。このとき、対極基板7を、電極基板1に対して平行であり、光電変換部5と接触しないように光電変換部5全体を覆う位置に配置した。そして、固定部6に紫外線を照射して固定部6を硬化させることにより、電極基板1と3枚の対極基板7とを相互に固定した。なお、対極基板7の大きさは、縦50mm×横6mm×厚さ0.8μmであった。
次いで、実施例1に準じて、図4に示すように、対極基板7、固定部6、導電層3上に膜厚400nmのチタンからなる接続部8を形成した。次いで、図4に示すように、光電変換部5、固定部6、対極基板7、および接続部8からなる3つの構造体のそれぞれの周囲を囲うように、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製 31X−101)をディスペンサー(EFD社製 ULTRASAVER)により塗布して封止部11を形成した。そして、カバー10として縦60mm×横30mmのガラス基板を封止部11上に載置した後、紫外線ランプ(EFD社製 NOVACURE)を用いて紫外線を照射することにより、感光性樹脂を硬化させて封止部11を硬化させた。
次いで、カバー10にあらかじめ設けてあった注入口から、予め調製しておいたキャリア輸送材料を注入して、電極基板1、カバー10および封止部11によって区画される各領域にキャリア輸送材料を充填した。キャリア輸送材料は実施例1と同様のものを用いた。
その後、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製、型番:31X−101)を用いて注入口を封止することにより、太陽電池モジュール400を作製した。得られた太陽電池モジュール400に取り出し電極である集電電極部41として、封止部11の外に露出している導電層3と電気的に接続するように、Agペースト(藤倉化成株式会社製、商品名:ドータイト)を塗布した。
(比較例2)
比較例2においては、従来の色素増感太陽電池モジュールとして、図6に示す色素増感太陽電池モジュール600を作製した。具体的な作成方法を以下に詳述する。
まず、ガラスからなる基板62上にSnO2膜からなる導電層63が成膜された、縦60mm×横37mm×厚さ1.0mmの電極基板61(日本板硝子社製、商品名:SnO2膜付ガラス)を用意した。そして、基板62上の導電層を基板62の縦方向と平行にレーザースクライブで切断して、溝64を形成することにより、導電層63を分割した。スクライブラインである溝64は、基板62の長手方向の左端から9.5mmの位置と、そこから7mm間隔で合計4箇所形成した。また、各溝64の幅は100μmであった。
次いで、比較例1に準じて、3つの多孔性半導体層65の形成を行なった。形成された各多孔性半導体層65の形状は、縦50mm×横5mm×厚さ25μmのサイズであり、基板62の長手方向の左端から6.9mmの位置を中心として一つ形成され、この多孔性半導体層65の中心から7mmの間隔で同様のサイズのものを3つ形成した。
次いで、比較例1に準じて、各多孔性半導体層65上に多孔性絶縁層66を形成した。形成された多孔性絶縁層66は、基板62の長手方向の左端から6.9mmの位置を中心として、縦50.4mm×横5.6mm×厚さ15μmのサイズで1つ形成され、その左端の多孔性絶縁層66の中心から7mmの間隔で同様のサイズのものを3つ形成した。
次いで、比較例1に準じて、各多孔性絶縁層66上に対極導電層67を形成した。具体的には、形成された対極導電層67は、電極基板61の長手方向の左端から7.2mmの位置を中心として、縦50mm×横5.6mm×厚さ0.3μmのサイズで1つ形成され、その左端の対極導電層67の中心から7mmの間隔で同様のサイズで3つ形成した。各対極導電層67上にPtを成膜して触媒層を形成した。次いで、比較例1に準じて、多孔性半導体層65に色素を吸着させ、光電変換部を形成した。
次いで、図6に示すように、多孔性半導体層65、多孔性絶縁層66および対極導電層67からなる3つの各積層体の周囲に、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製 31X−101)をディスペンサー(EFD社製 ULTRASAVER)により塗布して封止部69を形成した。そして、カバー68として縦60mm×横30mm×厚さ1mmのガラス基板を封止部69上に載置した後、紫外線ランプ(EFD社製 NOVACURE)を用いて紫外線を照射することにより、感光性樹脂を硬化させて封止部69を硬化させた。
次いで、カバー68にあらかじめ設けてあった注入口から、予め調製しておいたキャリア輸送材料を注入して、電極基板61、カバー68および封止部69で区画される各領域にキャリア輸送材料を充填した。キャリア輸送材料は比較例1と同様のものを用いた。
その後、紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製、型番:31X−101)を用いて注入口を封止することにより、色素増感太陽電池モジュール600を作製した。得られた色素増感太陽電池モジュール600に取り出し電極である集電電極部70として、封止部69の外に露出している導電層63と電気的に接続するように、Agペースト(藤倉化成株式会社製、商品名:ドータイト)を塗布した。
<評価および結果>
実施例2および比較例2の太陽電池モジュールの受光面に、開口部の面積が13cm2である黒色のマスクを設置して、この太陽電池に1kW/m2の強度の光(AM1.5ソーラーシミュレータ)を照射して、光電変換効率を測定した。その結果を表1に示す。
表1の結果から、実施例2の太陽電池モジュールは、比較例2の太陽電池モジュールと比較して顕著に高い光電交換率を示すことがわかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電極基板、2 基板、3 導電層、3a 第1導電層、3b 第2導電層、5 光電変換部、6 固定部、6a 表面、7 対極基板、7a 第1主面、7b 第2主面、7c 端面、8 接続部、10 カバー、11 封止部、100 色素増感太陽電池、300 太陽電池モジュール。

Claims (12)

  1. 光透過性の基板、ならびに前記基板の一方の面に接するように形成された第1導電層および第2導電層からなる電極基板と、
    前記電極基板の前記第1導電層および前記第2導電層を有する面と向かい合うように配置された対極基板と、
    前記第1導電層に接するように形成された、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部と、
    前記電極基板と前記対極基板の間に配置され、前記電極基板と前記対極基板とを相互に固定する絶縁性の固定部と、
    前記第2導電層と前記対極基板とを電気的に接続する接続部と、を有し、
    前記対極基板と前記光電変換部とを電気的に絶縁する絶縁層を有さず、
    少なくとも、前記第1導電層および前記対極基板に挟まれる領域であって、前記光電変換部を内包する第1領域には、キャリア輸送材料が充填されており、
    前記第1領域には、前記接続部が存在しない、色素増感太陽電池。
  2. 前記対極基板は、前記光電変換部を介して前記電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、
    前記接続部は、前記対極基板の前記第2主面と、前記対極基板の前記端面と、前記固定部の表面と、前記第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されており、
    前記対極基板の厚み方向に関する平面視において、前記端面は前記第2主面に覆われない位置にある、請求項1に記載の色素増感太陽電池。
  3. 前記対極基板は、前記光電変換部を介して前記電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、
    前記接続部は、前記対極基板の前記第2主面と、前記固定部の表面と、前記第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されている、請求項1に記載の色素増感太陽電池。
  4. 前記対極基板における前記第1主面と前記端面との成す角度が80度以下である、請求項2に記載の色素増感太陽電池。
  5. 前記対極基板の厚み方向に関する平面視において、前記固定部の前記接続部と接する表面は、前記対極基板によって覆われない位置にある、請求項1から4のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池。
  6. 前記対極基板は、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケルからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる、請求項1から5のいずれかに記載の色素増感太陽電池。
  7. 前記対極基板は、厚み方向に少なくとも1つの貫通孔を有する板状部材と、前記板状部材を被覆する導電性の薄層とからなる、請求項1から5のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池。
  8. 前記固定部が、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂からなる、請求項1から7のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池。
  9. 光透過性の基板の一方の面に第1導電層および第2導電層を形成して、電極基板を形成する工程と、
    前記第1導電層上に、多孔性半導体に色素を吸着させた光電変換部を形成する工程と、
    前記電極基板の前記第1導電層および前記第2導電層が形成された面であって、前記光電変換部の周囲に固定部を形成する工程と、
    前記固定部上に対極基板を載置して、前記第1導電層と前記対極基板に挟まれる第1領域に前記光電変換部が内包されるように、前記電極基板と前記対極基板とを相互に固定する工程と、
    前記対極基板と前記第2導電層を電気的に接続する接続部を形成する工程と、
    前記第1領域にキャリア輸送材料を充填する工程と、を有する色素増感太陽電池の製造方法。
  10. 前記対極基板は、前記光電変換部を介して前記電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、
    前記接続部は、前記対極基板の前記第2主面と、前記対極基板の前記端面と、前記固定部の表面と、前記第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されており、
    前記対極基板の厚み方向に関する平面視において、前記端面は前記第2主面に覆われない位置にある、請求項9に記載の色素増感太陽電池の製造方法。
  11. 前記対極基板は、前記光電変換部を介して前記電極基板と向かい合う第1主面と、該第1主面と対向する第2主面と、端面とを有し、
    前記接続部は、前記対極基板の前記第2主面と、前記固定部の表面と、前記第2導電層の表面とがこの順に連なる表面領域に沿うように形成されている、請求項9に記載の色素増感太陽電池の製造方法。
  12. 2つ以上の色素増感太陽電池が直列に接続されている色素増感太陽電池モジュールであって、色素増感太陽電池の少なくとも1つが、請求項1から8のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池であり、隣接する色素増感太陽電池のうち、一方の色素増感太陽電池の対極電極と、他方の色素増感太陽電池の導電層とが、電気的に接続されている、色素増感太陽電池モジュール。
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