[go: up one dir, main page]

JP2007261990A - フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007261990A
JP2007261990A JP2006088633A JP2006088633A JP2007261990A JP 2007261990 A JP2007261990 A JP 2007261990A JP 2006088633 A JP2006088633 A JP 2006088633A JP 2006088633 A JP2006088633 A JP 2006088633A JP 2007261990 A JP2007261990 A JP 2007261990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction mixture
dicarboxylic acid
hmf
furan
fdca
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006088633A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Kakinuma
宏和 柿沼
Takenobu Kono
岳信 河野
Toshinari Miura
俊成 三浦
Hirohide Matsuhisa
裕英 松久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006088633A priority Critical patent/JP2007261990A/ja
Publication of JP2007261990A publication Critical patent/JP2007261990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

【課題】単離、精製工程を省略することができ、工程数の減少を図り、プロセス中における廃棄除去の分量の減少を図り、短時間で高収率でFDCAを製造することができるFDCAの製造方法を提供する。時間的にも経済的にも効率よくFDCAを製造することができ、工業的にも適用できるFDCAの製造方法を提供する。
【解決手段】糖類の脱水反応を行い、5−ヒドロキシメチルフルフラールを生成させた反応混合物を、分離・精製工程を経ずに用い、該反応混合物をアルカリ性環境で、5−ヒドロキシメチルフルフラールの2.0モル当量以上10.0モル当量以下の過マンガン酸塩により酸化し、5−ヒドロキシメチルフルフラールからフラン−2,5−ジカルボン酸を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、穏やかな条件で、製造工程数の減少を図り効率よく、高収率でフラン−2,5−ジカルボン酸を得ることができるフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法に関する。
フラン−2,5−ジカルボン酸(FDCA)は医薬、農薬、殺虫剤、抗菌剤、香料、その他各種の分野の中間体として利用価値が高い。フラン−2,5−ジカルボン酸の合成方法としては、糖類の脱水反応により高収率で得られる5−ヒドロキシメチルフルフラ−ル(5−HMF)から合成する方法が知られている。
糖類の脱水反応により5−HMFを合成する方法としては、高温高圧水や溶媒を用いて糖類を脱水する方法が使用されている。例えば、糖類を、アルカリ土類金属化合物を触媒として極性溶媒中で加熱することによって5−HMFを製造する方法が報告されている(特許文献1)。また、高温高圧水と糖類を接触させることにより糖類の脱水を行い、得られた反応混合物から、濾過およびクロマトグラフにより5−HMFを単離・精製する方法が報告されている(特許文献2)。
このようにして得られた5−HMFからFDCAを製造する方法としては、触媒や酸化剤で酸化する方法が知られている。例えば、50℃から90℃の温度範囲で、5−HMFを白金族の触媒と共存させ、酸素バブリングにより酸化させることにより、FDCAを合成する方法が報告されている(特許文献3)。また、5−HMFを高温下で硝酸と共存させる方法や、5−HMF水溶液に対して過マンガン酸カリウムのピリジン溶液を滴下して5−HMFを酸化してFDCAを合成する方法が報告されている(非特許文献1)。
しかしながら、上記5−HMFを触媒や酸化剤を用いて酸化してFDCAを合成する方法では、糖類の脱水反応により得られた5−HMFを適用するためには、脱水反応による5−HMFを含む反応混合物から、5−HMFを単離・精製する工程を必要とする。単離操作には、蒸留法、抽出法、クロマトグラフ法などを用いることができるが、蒸留法には加熱や減圧に伴うエネルギーや時間を必要とし、抽出法では大量の抽出溶媒を必要とし、5−HMFを完全に抽出することは困難であり、抽出ロスが発生する。また、クロマトグラフ法は、大量の廃棄物が発生する。このように、5−HMFの単離・精製操作が必要な合成方法においては、プロセスが複雑化する、操作に伴う時間やエネルギーを必要とする上、単離・精製工程中で5−HMFのロスが生じる。
また、精製した5−HMFの酸化工程においても、白金族を触媒として使用する場合、高収率でFDCAを得られるものの、反応時間が長く、貴金属触媒を多量に用い生産単価が高くなる上、生産効率も低く、工業的生産への適用には問題がある。また、酸化剤として硝酸を用いる場合、高温反応となり熱エネルギーが発生すること、過マンガン酸カリウムのピリジン溶液での酸化では、高価な有機溶媒や塩基を用いることや、FDCAの収率が低下するという問題点がある。
特開平10−265468号公報 米国特許4740605号 特開平02−88569号公報 TONI EL HAJJ,ANTOINE MASROUA,JEAN−CLAUDE MARTIN,GERARD DESCOTES, BULLETIN DE LA SOCIETE CHIMIQUE DE FRANCE.1987,p.855−860
本発明の課題は、単離、精製工程を省略することができ、工程数の減少を図り、プロセス中における廃棄除去の分量の減少を図り、穏やかな条件で短時間で高収率でFDCAを製造することができるFDCAの製造方法を提供することにある。このため、時間的にも経済的にも効率よくFDCAを製造することができ、工業的にも適用できるFDCAの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、糖類の脱水反応により主生成物として5−HMFを生成させた後、5-HMFを単離・精製工程を経ずに、原料や、副生成物等の共存する反応混合物中の5−HMFから、高収率でFDCAを得ることができる方法について鋭意研究を行った。その結果、糖類の脱水反応により生成した5−HMFを反応主生成物として含有する反応混合物をアルカリ性の環境において、特定量の過マンガン酸塩により酸化することにより高収率でFDCAを得ることができることの知見を得た。かかる知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、糖類の脱水反応を行い、5−ヒドロキシメチルフルフラールを生成させた反応混合物を分離・精製工程を経ずに用い、該反応混合物をアルカリ性環境で、5−ヒドロキシメチルフルフラールの2.0モル当量以上10.0モル当量以下の過マンガン酸塩により酸化し、5−ヒドロキシメチルフルフラールからフラン−2,5−ジカルボン酸を製造することを特徴とするフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法に関する。
本発明のFDCAの製造方法は、単離、精製工程を省略することができ、工程数の減少を図り、プロセス中における廃棄除去の分量の減少を図り、穏やかな条件で短時間で高収率でFDCAを製造することができるFDCAの製造方法を提供することにある。このため、時間的にも経済的にも効率よくFDCAを製造することができ、工業的にも適用できる。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法は、糖類の脱水反応を行い、5−ヒドロキシメチルフルフラールを生成させた反応混合物を分離・精製工程を経ずに用い、該反応混合物をアルカリ性環境で、5−ヒドロキシメチルフルフラールの2.0モル当量以上10.0モル当量以下の過マンガン酸塩により酸化し、5−ヒドロキシメチルフルフラールからフラン−2,5−ジカルボン酸を製造することを特徴とする。
本発明のFDCAの製造方法は、糖類の脱水反応により生成した5−HMFを、糖類の脱水反応の反応混合物から単離・精製をせずに反応混合物中において、その5−ヒドロキシメチル基、ホルミル基を酸化しFDCAを生成させる方法である。
本発明のFDCAの製造方法において用いる、糖類の脱水反応による反応混合物としては、糖類の脱水反応により生成した5−HMFを含有するものである限り、その他の生成物、未反応原料、これに含まれる不純物成分、溶媒等を含むものであってもよい。
かかる糖類の脱水反応に用いる糖類としては、天然物、合成物いずれのものであってもよいが、例えば、六糖類を構成単位とする多糖類、少糖類および単糖類などを用いることができる。具体的には、六糖類を構成単位とする多糖類としては、セルロース、澱粉等を挙げることができる。少糖類としては、具体的には、ショ糖、マルトース、セロビオース、ラクトース等を挙げることができる。単糖類としては、具体的には、フルクトース、グルコース等を挙げることができる。これらの糖類は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの糖類の脱水反応としては、高温高圧水や溶媒を用いる方法などいずれの方法であってもよいが、反応生成物として5−HMFを主生成物とするものが好ましい。具体的には、USP4740605 Eample1に記載される方法等を挙げることができる。詳述すると、フルクトース11kg、水33L、シュウ酸110gを混合し、120rpmで攪拌しながら140℃において15分間反応させる。その後、攪拌を止め、135−142℃で130分間静置する。
このような糖類の脱水反応により得られる反応混合物には、反応生成物として、5−HMFの他、脱水後の多糖類や、フルフラール、レブリン酸、ギ酸等を含み、未反応の原料成分としての糖類、これに含まれる不純物や、脱水反応に用いた溶媒などが含まれる。この反応混合物に含まれる反応生成物成分としては、主成分として5−HMF、副生成物としてフルフラール、レブリン酸およびギ酸等であることが好ましい。
このような反応混合物中に含まれる5−HMFは、単離・精製工程を経ずに、その他の含有物の共存下で反応混合物中に含有された状態で使用する。後述するアルカリ、過マンガン酸塩を加える前の反応混合物中の5−HMFの含有量としては、50質量%以下であることが、酸化熱によって反応系が高温になることを抑制することができることから好ましい。反応混合物中の5−HMFの含有量が50質量%を超える場合は水等の溶媒を加えて、その含有量が50質量%以下となるように調整することが好ましい。反応混合物中の5−HMFの含有量としては、より好ましくは、0.1質量%以上2.5質量%以下であり、更に好ましくは、0.5質量%以上1.5質量%以下である。
このような反応混合物をアルカリ性とする方法として、アルカリを使用する方法を挙げることができる。使用するアルカリとしては、例えば、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、アンモニウムイオン、その他有機塩基等を挙げることができる。具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウムなどを挙げることができる。アルカリの使用量としては、5−HMFの2.0モル当量以上であることが好ましく、より好ましくは、2.5モル当量以上25.0モル当量以下である。アルカリの使用量が、5−HMFの2.0モル当量以上であれば、5−HMFの酸化に必要なアルカリ性環境とすることができ、5−HMFの酸化が効率よく進行する。反応混合物にアルカリを使用する方法としては、後述する過マンガン酸塩の添加前後を問わず、添加する方法を挙げることができる。
反応混合物の酸化に用いる過マンガン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩や、バリウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩を具体的に挙げることができる。過マンガン酸塩の使用量は、5−HMFの2.0モル当量以上10.0モル当量である。好ましくは2.5モル当量以上7.5モル当量以下である。過マンガン酸塩の使用量が5−HMFの2.0モル当量以上であれば、5−HMFの酸化を充分に行うことができ、酸化されずに残存する5−HMF量を抑制することができる。また、過マンガン酸塩の使用量が5−HMFの10.0モル当量以下であれば、過剰の過マンガン酸塩が生成物のFDCAを分解し収率を低下させることを抑制することができる。
このような過マンガン酸塩による反応混合物の酸化は、糖類の脱水反応を行った反応混合物にアルカリ、過マンガン酸塩を添加、混合、攪拌して行うことができる。反応混合物にアルカリ、過マンガン酸塩を添加する順番としては、いずれが先であってもよい。反応温度は、10℃以上60℃以下の温度で行うことが好ましい。例えば、過マンガン酸塩による反応混合物の酸化としては、反応混合物にアルカリ、過マンガン酸塩を室温(例えば、25℃前後)で順次添加、混合、例えば1時間攪拌し、酸化反応を進行させ生成する反応熱により更に反応の進行速度の上昇を図る方法を挙げることができる。酸化反応の温度範囲が上記範囲であると、効率よくFDCAを生成することができ、高温によるFDCAの分解を抑制し、FDCAを高収率で得ることができる。
反応後、目的生成物であるFDCAや副生成物等を含む酸化反応混合物を得る。酸化反応混合物には、5−HMFの酸化に関与し消費された過マンガン酸塩がマンガン酸塩または二酸化マンガンの沈殿となって含有されているため、これらを分離し、FDCA含有無色透明若しくは黄色の溶液を得ることができる。マンガン酸塩または二酸化マンガンの分離には、デカンテーション、濾過など、固液分離手段を使用することができる。
FDCAの回収は、抽出法、クロマトグラフ法、酸沈殿法等により行うことができる。例えば、酸沈殿法として、具体的には、上記マンガン酸塩および二酸化マンガンを分離、除去して得られたFDCA含有溶液にFDCAより強酸、例えば、塩酸や硫酸や硝酸、リン酸などのブレンステッド酸等を添加する。溶液が酸性環境になると、水溶液中に溶解していたFDCAの塩がカルボン酸となって、水への溶解性が著しく低下し析出する。溶液のpHが1程度になるまで酸を添加した後、析出したFDCAを濾別することにより粗製FDCAを得る。粗製FDCAを純水により数回洗浄し、その後減圧乾燥して粉末状態のFDCAを得る方法を使用することができる。
以下に、本発明のFDCAの製造方法を具体的に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
糖類を脱水反応させることにより、5−HMFを含む反応混合物溶液を得た。
フルクトース10質量パーセント、硫酸が0.5質量パーセント含まれる水溶液を用意し、250℃、25MPaで、高温高圧の水と上記溶液とを共存させることにより糖類の脱水を行った。(特開2005−200321参照)
反応混合物28gについてHPLCにより定量したところ、5−HMFを0.5g、フルクトースを0.19g、フルフラールを0.04g、レブリン酸を0.025g、ギ酸を0.01g含んでいた。反応混合物28gに100mlとなるように水を加え、5−HMF0.5g/100ml、フルクトース0.19g/100ml、フルフラール0.04g/100ml、レブリン酸0.03g/100ml、ギ酸0.01g/100mlに調整した。このほぼ無色透明な水溶液に5−HMFの5.0モル当量の水酸化ナトリウム(0.79g)を添加してアルカリ性とし、黄色の溶液を得た。この水溶液に5−HMFの4.0モル当量分の過マンガン酸カリウムを(2.5g)添加し、1.5時間攪拌することにより酸化反応を行った。反応は室温で行い、反応が進行し過マンガン酸カリウムの消費に伴う発熱により溶液の温度は最大で45℃程度にまで上昇した。
反応後、酸化反応混合物を採取し、HPLCにより定量したところ、5−HMFは0.0001g/mlであり、FDCAは0.0054g/mlであった。5−HMFの残存率は1.7%、FDCAの生成率は96.6%であった。
[実施例2]
実施例1と同様の方法により糖類の脱水反応を行い5−HMFを含む反応混合物溶液を得た。反応混合物30gについてHPLCにより定量したところ、5−HMFを1.0g、フルクトースを0.37g、フルフラールを0.08g、レブリン酸を0.05g、ギ酸を0.02g含んでいた。得られた反応混合物30gに100mlとなるように水を加え、5−HMF1.0g/100ml、フルクトース0.37g/100ml、フルフラール0.08g/100ml、レブリン酸0.05g/100ml、ギ酸0.02g/100mlに調整した。このほぼ無色透明な水溶液に添加する水酸化ナトリウムを5−HMFの25.0モル当量(7.93g)、過マンガン酸カリウムを5−HMFの4.0モル当量(5.02g)とした他は、実施例1と同様にして酸化反応を行った。このとき、過マンガン酸カリウムの消費に伴う発熱により溶液の温度は最大で50℃程度にまで上昇した。
反応後、実施例1と同様にして酸化反応混合物を採取し、HPLCにより定量したところ、5−HMFは0.0012g/mlであり、FDCAは0.0086g/mlであった。5−HMFの残存率は12.0%、FDCAの生成率は77.1%であった。
[実施例3]
水酸化ナトリウムの添加量を5−HMFの2.5モル当量(0.79g)とした他は、実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0.0004g/mlであり、FDCAは0.0035g/mlであった。5−HMFの残存率は3.5%、FDCAの生成率は31.9%であった。
[実施例4]
水酸化ナトリウムの添加量を5−HMFの23.5モル当量(7.46g)、過マンガン酸カリウムの添加量を5−HMFの2.5モル当量(3.13g)とした他は、実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0.0001g/mlであり、FDCAは0.0040g/mlであった。5−HMFの残存率は1.1%、FDCAの生成率は36.4%であった。
[実施例5]
水酸化ナトリウムの添加量を5−HMFの23.5モル当量(7.46g)、過マンガン酸カリウムの添加量を5−HMFの7.5モル当量(9.39g)とした他は、実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0g/mlであり、FDCAは0.0041g/mlであった。5−HMFの残存率は0%、FDCAの生成率は36.6%であった。
[実施例6]
実施例2と同様にして糖類の脱水反応を行い得られた反応混合物30gを用い40mlとなるように水を加えた。5−HMF2.5g/100ml、フルクトース0.93g/100ml、フルフラール0.2g/100ml、レブリン酸0.13g/100ml、ギ酸0.05g/100mlに調整した。この水溶液に添加する水酸化ナトリウムを5−HMFの25.0モル当量(19.83g)、過マンガン酸カリウムを5−HMFの4.0モル当量(12.55g)として、実施例2と同様にして酸化反応を行った。
反応後、実施例2と同様にして酸化反応混合物を採取し、HPLCにより定量したところ、5−HMFは0.0013g/mlであり、FDCAは0.0131g/mlであった。5−HMFの残存率は5.1%、FDCAの生成率は47.1%であった。
[比較例1]
水酸化ナトリウムを添加しなかった他は実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0.0026g/mlであり、FDCAは0.0010g/mlであった。5−HMFの残存率は25.6%、FDCAの生成率は9.4%であった。
[比較例2]
水酸化ナトリウムの添加量を5−HMFの23.5モル当量(7.46g)、過マンガン酸カリウムの添加量を5−HMFの1.5モル当量(1.88g)とした他は、実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0.0048g/mlであり、FDCAは0.0004g/mlであった。5−HMFの残存率は47.6%、FDCAの生成率は3.6%であった。
[比較例3]
水酸化ナトリウムの添加量を5−HMFの23.5モル当量(7.46g)、過マンガン酸カリウムの添加量を5−HMFの12.0モル当量(15.02g)とした他は、実施例2と同様にして酸化反応を行い、酸化反応混合物の定量を行った。5−HMFは0g/mlであり、FDCAは0.0003g/mlであった。5−HMFの残存率は0%、FDCAの生成率は2.7%であった。
Figure 2007261990
Figure 2007261990
結果から、糖類の脱水反応から得られた反応混合物を、5−HMFの単離、精製工程を経ることなく、そのまま使用してFDCAを製造することができることが明らかである。


Claims (10)

  1. 糖類の脱水反応を行い、5−ヒドロキシメチルフルフラールを生成させた反応混合物を分離・精製工程を経ずに用い、該反応混合物をアルカリ性環境で、5−ヒドロキシメチルフルフラールの2.0モル当量以上10.0モル当量以下の過マンガン酸塩により酸化し、5−ヒドロキシメチルフルフラールからフラン−2,5−ジカルボン酸を製造することを特徴とするフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  2. 糖類として、六糖類を構成単位とする多糖類、少糖類および単糖類から選ばれるいずれか1種または2種以上を使用することを特徴とする請求項1記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  3. 多糖類として、セルロースおよび澱粉から選ばれる1種または2種以上を使用することを特徴とする請求項2記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  4. 少糖類として、ショ糖、マルトース、セロビオースおよびラクトースから選ばれるいずれか1種または2種以上を使用することを特徴とする請求項2記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  5. 単糖類として、フルクトースおよびグルコースのいずれか1種または2種を使用することを特徴とする請求項2記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  6. 反応混合物に含まれる反応生成物の主生成物が5−ヒドロキシメチルフルフラールであり、副生成物が糖類、フルフラール、レブリン酸およびギ酸から選ばれるいずれか1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  7. 反応混合物の酸化反応を行う前に、5−ヒドロキシメチルフルフラールの含有量が50質量%以下になるように調整することを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  8. 反応混合物をアルカリ性とする際、アルカリを5−ヒドロキシメチルフルフラールの2.0モル当量以上の範囲で使用することを特徴とする請求項1から7のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  9. アルカリとして、水酸化ナトリウムを使用することを特徴とする請求項8記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  10. 反応混合物の過マンガン酸塩による酸化を、10℃以上60℃以下の温度で行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。

JP2006088633A 2006-03-28 2006-03-28 フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法 Pending JP2007261990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088633A JP2007261990A (ja) 2006-03-28 2006-03-28 フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088633A JP2007261990A (ja) 2006-03-28 2006-03-28 フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007261990A true JP2007261990A (ja) 2007-10-11

Family

ID=38635335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006088633A Pending JP2007261990A (ja) 2006-03-28 2006-03-28 フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007261990A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146085A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 花王株式会社 5-ヒドロキシメチルフルフラールの製造方法
US8748479B2 (en) 2012-06-22 2014-06-10 Eastman Chemical Company Process for purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid using hydrogenation
US8772513B2 (en) 2012-08-30 2014-07-08 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude dry carboxylic acid product
US8791278B2 (en) 2011-05-24 2014-07-29 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8791277B2 (en) 2011-05-24 2014-07-29 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8796477B2 (en) 2011-05-24 2014-08-05 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8809556B2 (en) 2012-07-20 2014-08-19 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US8846960B2 (en) 2011-05-24 2014-09-30 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
JP2014528927A (ja) * 2011-08-31 2014-10-30 アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー ヒドロキシメチルフルフラールから2,5−フランジカルボン酸を製造するための噴霧酸化方法
JP2014531422A (ja) * 2011-08-31 2014-11-27 ザ・ユニヴァーシティ・オブ・カンザス バイオベースのコハク酸および2,5−フランジカルボン酸の両方を製造するための方法
US8916719B2 (en) 2012-11-20 2014-12-23 Eastman Chemical Company Process for producing dry purified furan-2,5-dicarboxylic acid with oxidation off-gas treatment
US8916720B2 (en) 2012-11-20 2014-12-23 Eastman Chemical Company Process for producing dry purified furan-2,5-dicarboxylic acid with oxidation off-gas treatment
US8969404B2 (en) 2012-06-22 2015-03-03 Eastman Chemical Company Purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid by hydrogenation
EP2430010B1 (en) 2009-05-14 2015-04-29 Archer Daniels Midland Co. Oxidation of furfural compounds
US9029580B2 (en) 2012-07-20 2015-05-12 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US9156805B2 (en) 2012-11-20 2015-10-13 Eastman Chemical Company Oxidative purification method for producing purified dry furan-2,5-dicarboxylic acid
US9199958B2 (en) 2011-05-24 2015-12-01 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
WO2016053186A1 (en) * 2014-09-30 2016-04-07 Agency For Science, Technology And Research Triphasic system for direct conversion of sugars to furandicarboxylic acid
US9504994B2 (en) 2014-05-08 2016-11-29 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
US9943834B2 (en) 2014-05-08 2018-04-17 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4740605A (en) * 1986-01-17 1988-04-26 Suddeutsche Zucker-Aktiengesellschaft Process for preparing pure 5-hydroxymethylfurfuraldehyde
JPH10265468A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Fukuoka Pref Gov 5−ヒドロキシメチル−2−フルフラールの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4740605A (en) * 1986-01-17 1988-04-26 Suddeutsche Zucker-Aktiengesellschaft Process for preparing pure 5-hydroxymethylfurfuraldehyde
JPH10265468A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Fukuoka Pref Gov 5−ヒドロキシメチル−2−フルフラールの製造方法

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2430010B1 (en) 2009-05-14 2015-04-29 Archer Daniels Midland Co. Oxidation of furfural compounds
US10350584B2 (en) 2011-05-24 2019-07-16 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
US9428480B2 (en) 2011-05-24 2016-08-30 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8791278B2 (en) 2011-05-24 2014-07-29 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8791277B2 (en) 2011-05-24 2014-07-29 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8796477B2 (en) 2011-05-24 2014-08-05 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US9199958B2 (en) 2011-05-24 2015-12-01 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
US8846960B2 (en) 2011-05-24 2014-09-30 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude and/or purified carboxylic acid product
JP2014528927A (ja) * 2011-08-31 2014-10-30 アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー ヒドロキシメチルフルフラールから2,5−フランジカルボン酸を製造するための噴霧酸化方法
JP2014531422A (ja) * 2011-08-31 2014-11-27 ザ・ユニヴァーシティ・オブ・カンザス バイオベースのコハク酸および2,5−フランジカルボン酸の両方を製造するための方法
CN104169264A (zh) * 2012-03-27 2014-11-26 花王株式会社 5-羟甲基糠醛的制造方法
WO2013146085A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 花王株式会社 5-ヒドロキシメチルフルフラールの製造方法
US9156806B2 (en) 2012-06-22 2015-10-13 Eastman Chemical Company Process for purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid using hydrogenation
US9249118B2 (en) 2012-06-22 2016-02-02 Eastman Chemical Company Purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid by hydrogenation
US8748479B2 (en) 2012-06-22 2014-06-10 Eastman Chemical Company Process for purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid using hydrogenation
US8969404B2 (en) 2012-06-22 2015-03-03 Eastman Chemical Company Purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid by hydrogenation
US9458122B2 (en) 2012-06-22 2016-10-04 Eastman Chemical Company Process for purifying crude furan 2,5-dicarboxylic acid using hydrogenation
US9676740B2 (en) 2012-07-20 2017-06-13 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US8809556B2 (en) 2012-07-20 2014-08-19 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US10011579B2 (en) 2012-07-20 2018-07-03 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US9266850B2 (en) 2012-07-20 2016-02-23 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US9029580B2 (en) 2012-07-20 2015-05-12 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a purified carboxylic acid product via solvent displacement and post oxidation
US9206149B2 (en) 2012-08-30 2015-12-08 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude dry carboxylic acid product
US8772513B2 (en) 2012-08-30 2014-07-08 Eastman Chemical Company Oxidation process to produce a crude dry carboxylic acid product
US8916719B2 (en) 2012-11-20 2014-12-23 Eastman Chemical Company Process for producing dry purified furan-2,5-dicarboxylic acid with oxidation off-gas treatment
US9156805B2 (en) 2012-11-20 2015-10-13 Eastman Chemical Company Oxidative purification method for producing purified dry furan-2,5-dicarboxylic acid
US8916720B2 (en) 2012-11-20 2014-12-23 Eastman Chemical Company Process for producing dry purified furan-2,5-dicarboxylic acid with oxidation off-gas treatment
US9504994B2 (en) 2014-05-08 2016-11-29 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
US9573120B2 (en) 2014-05-08 2017-02-21 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
US9604202B2 (en) 2014-05-08 2017-03-28 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
US9943834B2 (en) 2014-05-08 2018-04-17 Eastman Chemical Company Furan-2,5-dicarboxylic acid purge process
WO2016053186A1 (en) * 2014-09-30 2016-04-07 Agency For Science, Technology And Research Triphasic system for direct conversion of sugars to furandicarboxylic acid
CN107001306A (zh) * 2014-09-30 2017-08-01 新加坡科技研究局 用于将糖直接转化成呋喃二羧酸的三相体系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007261990A (ja) フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法
KR101936966B1 (ko) 2,5-푸란디카르복실산의 합성 방법
JP4804187B2 (ja) フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法
JP7264961B2 (ja) フラン誘導体の製造方法
RU2745266C2 (ru) Способ получения 2,5-фурандикарбоновой кислоты (fdca)
WO2000034221A1 (en) Nitric acid removal from oxidation products
EP3046913A1 (en) Conversion and purification of biomass
JP2016512826A (ja) ケトカルボン酸を含む組成物からのジカルボン酸および誘導体の製造方法
TW201917123A (zh) 用於製備2,5-呋喃二甲酸之新穎方法
US11548863B2 (en) Preparation of HMF catalyzed by a mixture of salt and acid
WO2022064351A1 (en) Process for producing levulinic acid
JPH0774186B2 (ja) 5−アミノサリチル酸の製造方法
KR20220085758A (ko) 2,5-퓨란다이카복실산의 제조 방법
RU2395498C1 (ru) Способ получения 2-этил-6-метил-3-гидроксипиридина
CA2373927C (en) Improved process for the preparation of 3,4-dihydroxybutanoic acid and salts and lactones derived therefrom
WO2019159871A1 (ja) シクロペンテノン誘導体の製造方法
CN115626893B (zh) 一种2-羟基-5-羟甲基吡啶的合成方法
US20250188047A1 (en) Method for preparing 5-acetoxymethyl furfural (amf) from sugar ingredients and method for preparing 2,5-furandicarboxylic acid (fdca) comprising same
RU2211841C1 (ru) Способ получения d-глюкуроновой кислоты
CN109280049B (zh) 一种医药化合物阿伐那非的合成方法
KR20250023739A (ko) 5-(하이드록시메틸)푸르푸랄의 제조방법 및 이로부터 제조된 5-(하이드록시메틸)푸르푸랄
CN119488949A (zh) 一种用于糖转化制备5-羟甲基糠醛的催化剂及其制备方法和应用
CA2523096A1 (en) Improved process for the preparation of 3,4-dihydroxybutanoic acid

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121016