JP2006320089A - アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 不要な方向への応力を軽減し、損傷を防止することができるアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置を提供する。
【解決手段】 圧電アクチュエータ109は、弾性部材113に支持された起歪素子111に電圧を印加することにより、起歪素子111の作動部を作動させて、弾性部材113を変形可能にした。圧電アクチュエータ109は、起歪素子111において同相の電圧が印加される複数の駆動部111c,111dを弾性部材113に並設した。
【選択図】 図3
【解決手段】 圧電アクチュエータ109は、弾性部材113に支持された起歪素子111に電圧を印加することにより、起歪素子111の作動部を作動させて、弾性部材113を変形可能にした。圧電アクチュエータ109は、起歪素子111において同相の電圧が印加される複数の駆動部111c,111dを弾性部材113に並設した。
【選択図】 図3
Description
本発明は、アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置に関するものであり、特に、弾性部材に支持された起歪素子に電圧を印加することにより、起歪素子の駆動部を駆動させて、弾性部材を変形可能にしたアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置に関する。
従来から、マイクロマシンをアクティブに駆動するためのアクチュエータが提案され、実用化されている。例えば、画像を表示するための画像表示装置には、焦点を調節するための焦点可変装置、光を走査するための光走査装置などが含まれているが、これら焦点可変装置、光走査装置には、ミラーを変位させるためのアクチュエータを備えたものが知られている。
このようなアクチュエータには、弾性部材と、その弾性部材上に起歪素子とが備えられ、その起歪素子に電圧を印加することによって弾性部材及び起歪素子が駆動するものが知られている。また、このような起歪素子には、例えば、電圧が印加される上部電極と、弾性部材に支持され、前記電圧と異なる電圧が印加される下部電極と、上部電極及び下部電極に挟持された圧電素子とを有するものがある。この上部電極と下部電極との間に電圧を印加することによって、起歪素子が駆動することとなる。
また、このようなアクチュエータの中には、例えば、特許文献1に示すように、長手方向の一端が固定部に固定され、他端にミラーが設けられている一対のトーションバーに、陽極の電圧、陰極の電圧をそれぞれ印加するものが開示されている。これによって、一対のトーションバーが駆動し、ミラーを変位させる。
特開平7−270700号公報
しかしながら、上述したようなアクチュエータでは、トーションバーが駆動する場合に、そのトーションバーを固定した固定部(枠体やミラーなど)近傍において、その駆動に応じて、長手方向に対する応力以外にも短手方向に対しても、本来必要のない応力が発生するため、その不要な応力によって、効率よくミラー等を駆動させることができないばかりか、応力集中が過大になり、固定部やトーションバーなどが損傷するおそれがあった。これは、圧電素子などの変形する力が、長手方向のみならず短手方向にも加わり、結果として構造上弱い箇所に集中してしまうためであった。
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、不要な応力を軽減し、損傷を防止することができるアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
すなわち、請求項1記載の本発明では、弾性部材に支持された起歪素子に電圧を印加することにより、前記起歪素子の駆動部を駆動させて、前記弾性部材を変形可能にしたアクチュエータにおいて、前記起歪素子において同相の電圧が印加される複数の駆動部を前記弾性部材に並設したことを特徴とするアクチュエータとした。
また、請求項2記載の本発明では、前記複数の駆動部は、前記起歪素子を複数に分岐してなることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータとした。
また、請求項3記載の本発明では、前記複数の駆動部は、駆動方向を含む駆動面に対して平行な方向に並設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータとした。
また、請求項4記載の本発明では、前記起歪素子は、前記同相の電圧が印加される上部電極と、前記弾性部材に支持され、前記同相の電圧と異なる電圧が印加される下部電極と、前記上部電極及び前記下部電極に挟持された圧電素子と、を有し、前記上部電極及び前記圧電素子、若しくは、前記上部電極、前記圧電素子及び前記下部電極のそれぞれに溝が形成されており、複数の上部電極及び複数の圧電素子、若しくは、複数の上部電極、複数の圧電素子及び複数の下部電極として分岐されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアクチュエータとした。
また、請求項5記載の本発明では、前記弾性部材が複数に分岐された状態で並設されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータとした。
また、請求項6記載の本発明では、前記上部電極と前記下部電極との間に電圧を印加することによって前記起歪素子における前記複数の駆動部を駆動させることを特徴とする請求項4又は5に記載のアクチュエータとした。
また、請求項7記載の本発明では、弾性部材に支持された起歪素子に電圧を印加することにより、前記起歪素子の駆動部を駆動させて、前記弾性部材を変形可能にしたアクチュエータの製造方法において、前記起歪素子において同相の電圧が印加される複数の駆動部を、前記弾性部材に並設したことを特徴とするアクチュエータの製造方法とした。
また、請求項8記載の本発明では、エッチングにより弾性部材を複数に分岐し、前記弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、複数の下部電極、複数の圧電素子、複数の上部電極を順に形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法とした。
また、請求項9記載の本発明では、前記弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、下部電極、圧電素子、上部電極を順に形成し、少なくとも前記上部電極及び前記圧電素子に溝を形成することによって、複数の上部電極、複数の圧電素子を形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法とした。
また、請求項10記載の本発明では、前記弾性部材上に、下部電極層を積層することによって、下部電極を形成し、前記下部電極上に所定の間隔でマスキングを施し、圧電素子層を積層することによって、複数の圧電素子を形成し、前記複数の圧電素子層上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極を形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法とした。
また、請求項11記載の本発明では、前記複数の圧電素子上における各縁端にマスキングを施し、前記複数の圧電素子上に、上部電極層を積層することによって、前記複数の上部電極を形成することを特徴とする請求項8又は10に記載のアクチュエータの製造方法とした。
また、請求項12記載の本発明では、請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータを備えたことを特徴とする焦点可変装置とした。
また、請求項13記載の本発明では、請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータを備えたことを特徴とする光走査装置とした。
また、請求項14記載の本発明では、請求項12に記載の焦点可変装置、請求項13に記載の光走査装置のいずれか又は両者を備えたことを特徴とする画像表示装置とした。
請求項1、2、6、7、12から14のいずれか記載の発明によれば、同相の電圧が印加される複数の駆動部を弾性部材に並設したので、例えば、一つの駆動部として起歪素子が設けられた場合と比べて、起歪素子の駆動部の駆動によって生じる不要な応力を軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、複数の駆動部は、その駆動方向(例えば、上下方向)を含む駆動面(例えば、垂直面)に対して平行な方向(水平方向)に並設されたので、起歪素子の駆動部の駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、上部電極及び圧電素子など(例えば、下部電極を含む場合もある)のそれぞれに溝が形成されており、複数の上部電極及び複数の圧電素子など(例えば、複数の下部電極を含む場合もある)として分岐されているので、起歪素子の駆動部の駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、弾性部材が複数に分岐された状態で並設されているので、起歪素子の駆動部の駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、請求項8記載の発明によれば、エッチングにより複数に分岐された弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、複数の下部電極、複数の圧電素子、複数の上部電極を順に形成するので、エッチングによって弾性部材を細かく分岐することができ、更にこれに伴い、下部電極、圧電素子、上部電極も細かく分岐することができる。また、物理的な切断を行わないため、余計な力をかけることなく、弾性部材を細かく分岐することができる。
また、請求項9記載の発明によれば、弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、弾性部材上に、下部電極、圧電素子、上部電極を順に形成し、少なくとも上部電極及び圧電素子に、溝を形成することによって、複数の上部電極及び複数の圧電素子を形成したので、マスキングなどを施すことなく、上部電極及び圧電素子などを複数に分岐することができる。また、マスキングなどを施さないため、相対的に少ない工程でアクチュエータを製造することができる。更には、マスキングを行わない関係上、上部電極を広く形成することができ、大きな発生力を得ることが可能となる。
また、請求項10記載の発明によれば、弾性部材上に形成された下部電極上に所定の間隔でマスキングを施し、圧電素子層を積層することによって、複数の圧電素子を形成し、それら複数の圧電素子層上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極を形成するので、マスキングによって圧電素子を細かく分岐することができ、これに伴い、上部電極も細かく分岐することができる。また、物理的な切断を行わないため、余計な力をかけることなく、細かく分岐することができる。
また、請求項11記載の発明によれば、複数の圧電素子上における各縁端にマスキングを施し、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極を形成するので、下部電極と上部電極との短絡を確実に防止することができる。
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
[画像表示装置の構成]
以下、本発明に係る画像表示装置の一実施の形態について図面を用いて説明する。まず、本発明に係る画像表示装置の一例である網膜走査型ディスプレイ1の構成について図1を用いて説明する。
以下、本発明に係る画像表示装置の一実施の形態について図面を用いて説明する。まず、本発明に係る画像表示装置の一例である網膜走査型ディスプレイ1の構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、網膜走査型ディスプレイ1には、外部から供給される映像信号を処理するための光源ユニット部2が設けられている。光源ユニット部2には、外部からの映像信号が入力され、それに基づいて映像を合成するための要素となる各信号を発生する映像信号供給回路3が設けられ、この映像信号供給回路3から映像信号4、水平同期信号5、垂直同期信号6、及び奥行き信号7が出力される。また、光源ユニット部2には、映像信号供給回路3から映像信号4として伝達される赤(R),緑(G),青(B)の各映像信号をもとにそれぞれ強度変調されたレーザ光を出射するように、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11を、それぞれ駆動するためのRレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8が設けられている。さらに、各レーザより出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられた第1コリメート光学系14と、それぞれコリメートされたレーザ光を合波するダイクロイックミラー15と、合波されたレーザ光を光ファイバ17に導く結合光学系16とが設けられている。尚、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11として、レーザダイオード等の半導体レーザや固体レーザを利用してもよい。尚、本実施形態における光源ユニット部2は、少なくとも1つの光源と、当該光源から出射される光束を画像信号に応じて強度変調する変調手段の一例に相当する。
また、網膜走査型ディスプレイ1には、光源ユニット部2から伝搬されたレーザ光を再度平行光にコリメートする第2コリメート光学系18と、コリメートされたレーザ光を波面曲率変調するための波面曲率変調系100と、変調されたレーザ光を、マイクロスキャナ19aを利用して水平方向に走査する水平走査系19と、水平走査系19に走査され、第1リレー光学系20を介して入射されたレーザ光を、ガルバノミラー21aを利用して垂直方向に走査する垂直走査系21とが設けられ、垂直走査系21に走査されたレーザ光を観察者の瞳孔24に入射するように第2リレー光学系22が設けられている。第1リレー光学系20は、水平走査系19のマイクロスキャナ19aと、垂直走査系21のガルバノミラー21aとが共役となるように、また、第2リレー光学系22は、ガルバノミラー21aと、観察者の瞳孔24とが共役となるように、各々設けられている。
尚、具体的な一例としては、水平走査系19は、表示すべき画像の1フレームごとに、レーザビームを水平な複数の走査線に沿って水平にラスタ走査する水平走査(これが第1走査の一例である。)を行う光学系である。これに対し、垂直走査系21は、表示すべき画像の1フレームごとに、レーザビームを最初の走査線から最後の走査線に向かって垂直に走査する垂直走査(これが第2走査の一例である。)を行う光学系である。水平走査系19は、垂直走査系21より高速にすなわち高周波数でレーザビームを走査するように設計されている。
さらに、波面曲率変調系100は、映像信号供給回路3に接続され、映像信号供給回路3より出力される奥行き信号7に基づいて、入射したレーザ光(光束)を波面曲率変調させる。また、水平走査系19,垂直走査系21は、各々映像信号供給回路3に接続され、映像信号供給回路3より出力される水平同期信号5,垂直同期信号6にそれぞれ同期してレーザ光を走査するように構成されている。尚、この波面曲率変調系100は、映像信号供給回路3より出力される奥行き信号7に基づいて、例えば、各画素毎に焦点位置を調節するが、これに限らず、例えば、その奥行き信号7に基づいて、複数画素毎に焦点を調節してもよい。更には、一又は複数ライン毎に焦点を調節してもよい。
また、波面曲率変調系100は、詳しくは図2を用いて後述するが、ビームスプリッタ101と、凸レンズ102と、可動ミラー103を備えている。
尚、本実施形態における水平走査系19及び垂直走査系21は、入射した光束を、第1の方向及びその第1の方向にほぼ垂直な第2の方向に走査させることによって、フレームを形成する光走査装置の一例である。また、本実施形態における第1リレー光学系20及び第2リレー光学系22は、光束を観察者の瞳孔に入射するための光学手段の一例に相当する。また、本実施形態における波面曲率変調系100は、入射した光束の焦点を変更させる焦点可変装置の一例に相当する。
次に、本発明の一実施の形態の画像表示装置が、外部からの映像信号を受けてから、観察者の網膜上に映像を投影するまでの過程について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の網膜走査型ディスプレイ1では、光源ユニット部2に設けられた映像信号供給回路3が外部からの映像信号の供給を受けると、映像信号供給回路3は、赤,緑,青の各色のレーザ光を出力させるためのR映像信号,G映像信号,B映像信号からなる映像信号4と、水平同期信号5と、垂直同期信号6と、奥行き信号7とを出力する。Rレーザドライバ10,Gレーザドライバ9,Bレーザドライバ8は各々入力されたR映像信号,G映像信号,B映像信号に基づいてRレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11に対してそれぞれの駆動信号を出力する。この駆動信号に基づいて、Rレーザ13,Gレーザ12,Bレーザ11はそれぞれ強度変調されたレーザ光を発生し、各々を第1コリメート光学系14に出力する。点光源から発生されるレーザ光は、この第1コリメート光学系14によってそれぞれが平行光にコリメートされ、さらに、ダイクロイックミラー15に入射されて1つの光束となるよう合成された後、結合光学系16によって光ファイバ17に入射されるよう導かれる。
光ファイバ17によって伝搬されたレーザ光は、光ファイバ17から出射される際に第2コリメート光学系18によって再度コリメートされ、波面曲率変調系100に入射される。
ここで、波面曲率の変調について説明する。まず、すべての物体は無数の点光源の集まりと考えることができ、各点光源から光束が出ている。ある光源から発した光は、光源を中心とした全方位に等速、同位相で進む光の波、いわゆる球面波として伝搬されるが、光源と観察者との距離に応じてその球面波の持つ曲率半径が異なってくる。光源が近ければ曲率半径の小さい光束として、また、光源が遠ければ曲率半径の大きい光束として観察者の眼に入射される。観察者はこの曲率半径の違いを認識し、遠近感として感じることができる。本発明によれば、この光束の曲率、つまり波面曲率を人工的に変調させることができる。人間がものの遠近を感じる方法には大きく二つあり、輻輳検知によるもの、波面曲率検知によるものである。しかし、現在世の中で開発されている立体視を実現する画像表示装置は、輻輳調整のみを利用したものがほとんどである。対して本発明を画像表示装置に応用することによって、輻輳調整に加えて波面曲率調整も行えるため、人間が物を見る仕組みに近い立体視、奥行き感を観察者に提供することを可能としている。
波面曲率変調系100から出射されたレーザ光は、水平走査系19のマイクロスキャナ19aの偏向面19bに入射される。マイクロスキャナ19aは、光センサ(図示せず)によって出力されたBD(Beam Detector)信号をもとに回転速度が算出され、このBD信号をもとに映像信号供給回路3の出力する水平同期信号5と同期するように等速回転の速度が調整されている。マイクロスキャナ19aの偏向面19bに入射したレーザ光は水平方向に走査されて第1リレー光学系20を介し、垂直走査系21のガルバノミラー21aの偏向面21bに入射する。第1リレー光学系20ではマイクロスキャナ19aの偏向面19bとガルバノミラー21aの偏向面21bとが共役の関係となるように調整され、また、マイクロスキャナ19aの面倒れが補正されている。ガルバノミラー21aは、マイクロスキャナ19aと同様に垂直同期信号6に同期して、その偏向面21bが入射光を垂直方向に反射するように往復振動をしており、このガルバノミラー21aによってレーザ光は垂直方向に走査される。水平走査系19及び垂直走査系21によって水平方向及び垂直方向に2次元に走査されたレーザ光は、ガルバノミラー21aの偏向面21bと、観察者の瞳孔24とが共役の関係となるように設けられた第2リレー光学系22により観察者の瞳孔24へ入射され、網膜上に投影される。観察者はこのように2次元走査されて網膜上に投影されたレーザ光による画像を認識することができる。尚、水平走査系19のマイクロスキャナ19aと、垂直走査系21のガルバノミラー21aとは、名称を区別して説明したが、光を走査するように其の反射面(偏向面19b、21b)が揺動させられるものであれば、圧電駆動、電磁駆動、静電駆動等いずれの駆動方式によるものであってもよいことは言うまでもない。
[波面曲率変調系の構成]
上述した波面曲率変調系100の構成について図2を用いて説明する。
上述した波面曲率変調系100の構成について図2を用いて説明する。
波面曲率変調系100は、図2に示すように、上述したように、入射したレーザ光を透過光と、透過光の進行方向に対して垂直方向に反射された反射光とに分離するビームスプリッタ101と、ビームスプリッタ101によって反射されたレーザ光を収束する凸レンズ102と、凸レンズ102に収束されたレーザ光を入射方向に反射し、かつ入射方向と平行な方向に(すなわち、可動ミラー面103とは垂直な方向に)変位(駆動)可能である可動ミラー103とを備えている。
ビームスプリッタ101は、斜面に誘電体多層膜の施された直角プリズム2つが張り合わされたキューブ状の形状を成しており、その斜面101aにおいて、矢印Aで示す方向からの入射光の光量の約50%をそのまま入射方向と同じ伝播方向へと直角方向に反射することによって、再びビームスプリッタ101へ反射される。その後、入射時と同じく約50%は反射、約50%は透過し、凸レンズ102、可動ミラー103へ入射光を導き、約50%を透過するようになっている。凸レンズ102、可動ミラー103へ導かれた入射光は、可動ミラー103によって、マイクロスキャナ19aの方向(矢印Bに示す方向)に出射される。
また、可動ミラー103は、図3を用いて詳しく後述するが、反射ミラー部108(図3(a)参照)を可動させることによって、レーザ光の焦点位置を調節することとなる。
[可動ミラーの構成]
上述した可動ミラー103の構成について図3から図5を用いて説明する。尚、図3は、可動ミラー103等を示す斜視図である。図4は、圧電アクチュエータ109を示す説明図である。図5は、圧電アクチュエータ109などを長手方向から見た説明図である。
上述した可動ミラー103の構成について図3から図5を用いて説明する。尚、図3は、可動ミラー103等を示す斜視図である。図4は、圧電アクチュエータ109を示す説明図である。図5は、圧電アクチュエータ109などを長手方向から見た説明図である。
可動ミラー103は、図3(a)に示すように、例えばシリコンやガラス等の板材の表面に金属膜の鏡面コートを施した反射面108aを有する反射ミラー部108と、例えば圧電型のピエゾ素子などを積層した圧電アクチュエータ109とで構成される。
圧電アクチュエータ109は、後述する駆動回路106(図4参照)からの駆動電圧が印加されることで駆動され、圧電アクチュエータ109に固定した反射ミラー部108と凸レンズ102との位置関係が変動されるようになっている。可動ミラー103の可動方向は反射ミラー部108の反射面108aに対し垂直方向(図3(a)中におけるZ軸方向)で、ビームスプリッタ101と凸レンズ102とを通過するレーザ光の光軸が直線上で一致するように構成されている。
また、反射ミラー部108を可動させる圧電アクチュエータ109は、反射ミラー部108が固定された弾性部材113と、その弾性部材113に支持され、弾性部材を可動させる一対の起歪素子111及び112と、それら弾性部材113、一対の起歪素子111及び112を固定するための枠体114とを備えている。
枠体114は、矩形状に形成されている。この枠体114は、後述する弾性部材113と一体に形成されている。枠体114、弾性部材113は、シリコン(Si)などを主な材料としている。尚、本実施形態においては、枠体114は、長手方向(図3(a)中においてX軸方向)に約1600μm、短手方向(図3(a)中においてY軸方向)に約800μmの大きさである。
また、枠体114の中央には、弾性部材113などを反射ミラー部108の反射面108aに対して垂直方向に駆動可能なように、矩形状の開口114aが形成されている。尚、本実施形態においては、この開口114aは、長手方向(図3(a)中においてX軸方向)に約1000μm、短手方向(図3(a)中においてY軸方向)に約600μmのサイズである。枠体114の開口114aの長手方向(図3(a)中においてX軸方向)縁端には弾性部材113が一体に固定されている。
弾性部材113は、矩形状の薄板であり、開口114a上に配設されている。弾性部材113は、上述したように、枠体114の開口114aの長手方向(図3(a)中においてX軸方向)縁端に一体に固定されている。この弾性部材113は、シリコン(Si)等、弾性を有する材料を主に用いて形成されている。
また、弾性部材113の中央には、反射ミラー部108が設けられている。また、弾性部材113の上面には、反射ミラー部108の両側部に起歪素子111、112が貼り付けられている。詳しく後述するが、起歪素子111、112に電圧を印加することによって、弾性部材が上下方向(図3(a)中においてZ軸方向)に駆動し、反射ミラー部108を反射面108aに対して垂直方向(上下方向)に駆動させることとなる。つまり、このような圧電アクチュエータ109は、弾性部材113に支持された起歪素子111に電圧を印加することにより、起歪素子111の後述する駆動部111bを駆動させて、弾性部材113を変形可能にし、ひいては反射ミラー部108を上下動可能にするものである。
起歪素子111、112は、それぞれ、反射ミラー108の両側部における弾性部材113上に貼り付けられている。また、これら起歪素子111、112は、それぞれ、弾性部材113と枠体114とを跨いで貼り付けられている。これら起歪素子111、112は、後述する下部電極131、圧電素子132、上部電極133(ともに図4参照)から主に構成され、上部電極133と下部電極131との間に電圧を印加することによって、弾性部材113、反射ミラー部108を反射面108aに対して垂直方向(上下方向、図3(a)中においてZ軸方向)に駆動させることとなる。また、詳しくは後述するが、上部電極133と下部電極131との間に電圧を印加することによって、後述する複数の駆動部111c、111dを駆動させることにもなる。尚、これら一対の起歪素子111及び112は、同じような形成、同じような機能であるため、発明の理解を容易とするために、起歪素子112についての説明を省略し、起歪素子111について代表して以下に説明する。
起歪素子111は、矩形状であり、その長手方向が反射ミラー部108に向かうように設けられている。起歪素子111は、枠体114上に貼り付けられ、電圧を印加しても駆動に寄与しない固定部111aと、弾性部材113上に貼り付けられ、電圧を印加すると駆動する駆動部111bとから構成される。尚、本実施形態においては、起歪素子111は、長手方向に約500μm、短手方向に約200μmのサイズである。また、本実施形態においては、起歪素子111は、長手方向に約150μmだけ枠体114上に配設されており、残りの約350μmだけ弾性部材113上に配設されている。
起歪素子111における駆動部111bには、長手方向に伸びる溝111eが形成されており、複数の駆動部111c、111dに分けられている。尚、起歪素子111における固定部111aには、溝が形成されていない。尚、本実施形態においては、この溝111eは、長手方向に約350μm、短手方向に約20μmのサイズである。また、言い換えると、複数の駆動部111c、111dは、それぞれ、長手方向に約350μm、短手方向に約90μmのサイズに分岐される。尚、従来例においては、起歪素子111における駆動部191bは複数に分岐されず、長手方向に約350μm、短手方向に約180μmのサイズであった。このため、本実施形態においては、駆動部111c、111dの長手方向が更に長くなるようにアスペクト比が変更されることとなる。このように、起歪素子111における駆動部111bは、複数の駆動部111c、111dに分岐されている。また、言い換えると、このような圧電アクチュエータ109には、起歪素子111において同相の電圧が印加される複数の駆動部111c、111dが弾性部材113に並設されている。特に、起歪素子111における駆動部111bは、上部電極133、圧電素子132及び下部電極131のそれぞれに溝111eが形成されており、複数の上部電極、複数の圧電素子及び複数の下部電極として分岐されている。つまり、複数の駆動部111c、111dは、起歪素子111(駆動部111b)を複数に分岐してなる。また、複数の駆動部111c、111dは、上下方向(駆動方向、図3(a)中においてZ軸方向)を含む駆動面Q(図3(a)中においてX軸、Z軸を含む面)に対して平行な方向(短手方向、図3(a)中においてY軸方向)に並設されている。尚、このような溝111eなどは、エッチング等によって形成されても物理的な切断により形成されても問題ない。また、本実施形態においては、エッチング等によって形成されている等の理由から「凹部」と称してもよい。また、溝111eは、底面を貫通していても貫通していなくてもよい。
このように、同相の電圧が印加される複数の駆動部111c、111dを弾性部材113に並設したので、例えば、一つの駆動部191bとして起歪素子191が設けられた従来例と比べて、起歪素子111の駆動部111c、111dの駆動によって生じる不要な応力を軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。また、複数の駆動部111c、111dは、その駆動方向(例えば、上下方向、図3(a)中においてZ軸方向)を含む駆動面Q(例えば、垂直面)に対して平行な方向(水平方向、短手方向、図3(a)中においてY軸方向)に並設されたので、起歪素子111の駆動部111c、111dの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。尚、例えば、長手方向の一端が固着され、長手方向に対して上下方向(駆動方向)に駆動する複数の駆動部111c、111dは、その上下方向に平行な短手方向に対して並設されたとも言い換えることも可能である。また、上部電極133及び圧電素子132など(例えば、下部電極131を含む場合もある)のそれぞれに溝111eが形成されており、複数の上部電極及び複数の圧電素子など(例えば、複数の下部電極を含む場合もある)として分岐されているので、起歪素子111の駆動部111c、111dの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、上述した弾性部材113にも、長手方向に伸びる溝113a、113bが形成されている。また、この溝113aは、駆動部111bにおける溝111eと貫通するように連設されている。つまり、この圧電アクチュエータ109においては、弾性部材113が複数に分岐された状態で並設されている。このように、弾性部材113が複数に分岐された状態で並設されているので、起歪素子111の駆動部111c、111dの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。また、一方の起歪素子111において発生した不要な応力が、他方の起歪素子112がなどに影響を与え難い構造でもある。尚、弾性部材113における溝113aは、駆動部111bに形成された溝111eと比べて、長手方向に長く形成されている。尚、本実施形態における具体的な一例としては、弾性部材113における溝113aは、長手方向に約375μm、短手方向に約30μmのサイズである。このため、起歪素子111の駆動部111c、111dの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、起歪素子111は、図4に示すように、弾性部材113上に形成された下部電極131と、その下部電極131上に形成され、ピエゾ素子などから構成される圧電素子132と、その圧電素子132上に形成された上部電極133とで構成されている。つまり、起歪素子111は、同相の電圧が印加される上部電極133と、弾性部材113に支持され、前記同相の電圧と異なる電圧が印加される下部電極131と、上部電極133及び下部電極131に挟持された圧電素子132と、を有している。尚、本実施形態においては、下部電極131、上部電極133の厚さは、それぞれ約0.2μm、圧電素子132の厚さは、約1μmとなっている。
このような構成において、上部電極133と下部電極131との間に電圧が印加されることによって、圧電素子132は上部電極133および下部電極131に垂直な方向に縮む(伸びる)。このとき、圧電素子132は上部電極133および下部電極131に平行な面内においては等方的に伸びる(縮む)ように変位を起こす。一方、弾性部材113は電圧印加によって膨張も収縮もしないので、上面に形成された圧電素子の上部電極133および下部電極131に平行な面内の伸び(縮み)により、下方へ(上方へ)曲げ変形を起こす。これによって、弾性部材113に設けられた反射ミラー部108が反射面108aに対して垂直方向に変位することとなる。
成膜時における膜内応力や、このような変位(駆動)に伴う電圧印加時の圧電歪など、起歪素子111、特に、圧電素子132の面内膨張により、弾性部材113に対して、長手方向に対する応力のみならず、短手方向に対する応力が発生することとなる。従来例においては、図3(c)及び図5(b)に示すように、駆動部191bが一体となっており、このような短手方向に対する応力F0によって、無駄であるばかりか余計な応力集中を招き、起歪素子111、112や、弾性部材113、枠体114あるいは両者の継ぎ目などが破損、破断するおそれがあった。そこで、本実施形態においては、図3(a)及び図5(a)に示すように、起歪素子111における駆動部111bを、複数(例えば2個など)の駆動部111c、111dに分岐することによって、従来例と比べて、同じ容積であっても、変位量を保ちながら、前記ミラー部108の駆動方向(図3に示すZ軸方向)を含む駆動面Q(図3に示すX軸、Z軸を含む面)に垂直な短手方向(図3に示すY軸方向、長手方向に垂直な短手方向)に対する応力F1、F2を逃がし、軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。特に、起歪素子111、112における固定部111a、112aが貼り付けられた枠体114や、弾性部材113と枠体114との間などに生じやすい応力集中や不必要な歪みを抑制することができ、より一層、正確に制御可能であり、かつ、耐久性の高いアクチュエータを提供することができる。
尚、本実施形態においては、図3(a)に示すように、起歪素子111、112以外にも、弾性部材113に溝が形成されたが、これに限らず、例えば、図3(b)に示すように、起歪素子111、112には溝が形成されるが、弾性部材113には溝が形成されないようにしてもよい。つまり、起歪素子111、112において、上部電極133、圧電素子132、下部電極131の分割し、弾性部材だけ分割しないように形成してもよい。また、起歪素子111、112において、駆動部111b、112bに溝111e、112eを形成し、固定部111a、112aに溝を形成しなかったが、これに限らず、例えば、固定部111a、112aに溝を形成してもよい。もちろん、起歪素子111、112のそれぞれは、固定部111a、112aで複数の駆動部111c、111d、112c、112dを一体としていたが、これに限らず、例えば、固定部111a、112aなどで、複数の駆動部111c、111d、112c、112dを一体に形成しなくてもよい。また、例えば、駆動部111b、112bを長手方向に完全に分割する必要もなく、駆動部111b、112bの全部又は一部が分岐していればよい。
また、図3から図5においては、起歪素子111及び112における駆動部111b及び112bが、溝111e及び112eが形成され、それぞれ2個の駆動部111c、111d、112c及び112dに分岐させたが、これに限らず、例えば、図6に示すように、2個以上の駆動部に分岐させてもよい。
ここで、圧電アクチュエータにおける起歪素子及び弾性部材の分割数と、それらの変位に対する応力をシミュレーションにより算出した結果について図7を用いて説明する。尚、従来と同じように駆動部を分岐しない場合について図7(a)を用いて説明し、駆動部を2個に分岐した場合について図7(b)を用いて説明し、駆動部を10個に分岐した場合について図7(c)を用いて説明する。また、それらの実験結果については図7(d)を用いて説明する。尚、このシミュレーションにおいては、同じ容積を有する起歪素子、弾性部材において、駆動部を5.8μmだけ変位させたときの応力が算出される。尚、この実験結果での応力は応力の最大値を示すものであり、この最大応力によって、応力の低減が認識可能である。
図7(d)を参照すると、図7(a)に示すように分岐しない場合において駆動部を5.8μmだけ変位させたときには、応力が1083Pa(パスカル)となり、図7(b)に示すように2個に分割した場合において駆動部を5.8μmだけ変位させたときには、応力が777.1Pa(パスカル)となり、図7(c)に示すように10個に分割した場合においては、駆動部を5.8μmだけ変位させたときに、応力が720.5Pa(パスカル)となった。
このように、起歪素子の駆動部を複数に分岐することによって、同じ容積であっても、変位量を保ちながら、応力を低減することができる。これは、駆動部を複数に分岐した場合のほうが、短手方向に対する応力を抑制することができるからと考えられる。特に、この実験結果から、分割数を多くするに従い、応力が低減され、応力の集中が抑制されたことがわかる。また、この実験結果においては、2個に分岐した場合が最も効率良く応力を抑制することができる。
[アクチュエータの製造方法]
上述したような構成の圧電アクチュエータ109の製造方法について図8から図10を用いて説明する。尚、以下に説明する圧電アクチュエータ109の製造方法は、代表的な製造方法であり、これらに限らない。つまり、起歪素子111などにおいて同相の電圧が印加される複数の駆動部111c、111dを、反射ミラー部108を備えた弾性部材113に並設するように製造すればよい。
上述したような構成の圧電アクチュエータ109の製造方法について図8から図10を用いて説明する。尚、以下に説明する圧電アクチュエータ109の製造方法は、代表的な製造方法であり、これらに限らない。つまり、起歪素子111などにおいて同相の電圧が印加される複数の駆動部111c、111dを、反射ミラー部108を備えた弾性部材113に並設するように製造すればよい。
まず、第一の製造方法について図8を用いて説明する。
第一に、図8(a)に示すように、形成されている弾性部材113をエッチングにより、複数の弾性部材113に分岐させる。そして、図8(b)に示すように、下部電極材料を成膜することによって、図8(c)に示すように、分岐した複数の弾性部材113上に、複数の下部電極131が形成される。そして、同じように、圧電素子材料を成膜することによって、図8(d)に示すように、複数の下部電極131上に、複数の圧電素子132が形成される。続いて、複数の圧電素子132上において、それら複数の圧電素子132の各縁端にマスキングを施す。そして、同じように、上部電極材料を成膜させることによって、図8(e)に示すように、複数の圧電素子132上に、複数の上部電極133が形成される。
つまり、このような圧電アクチュエータ109の製造方法においては、エッチングにより弾性部材113を複数に分岐し、その弾性部材113上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、複数の下部電極131、複数の圧電素子132、複数の上部電極133を順に形成することとなる。特に、複数の圧電素子132上における各縁端にマスキングを施し、複数の圧電素子132上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極133を形成することとなる。このように製造することによって、エッチングによって弾性部材113を細かく分岐することができ、更にこれに伴い、下部電極131、圧電素子132、上部電極133も細かく分岐することができる。また、物理的な切断を行わないため、余計な力をかけることなく、細かく分岐することができる。また、複数の圧電素子132上における各縁端にマスキングを施し、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極133を形成するので、下部電極131と上部電極133との短絡を確実に防止することができる。
また、第二の製造方法について図9を用いて説明する。
第一に、図9(a)に示すように、弾性部材113上に、下部電極材料を成膜することによって、図9(b)に示すように、弾性部材113上に下部電極131が形成される。そして、同じように、圧電素子材料を成膜することによって、図9(c)に示すように、下部電極131上に圧電素子132が形成される。続いて、同じように、上部電極材料を成膜することによって、図9(d)に示すように、圧電素子132上に上部電極133が形成される。このように積層された弾性部材113、下部電極131、圧電素子132、上部電極133を、ダイシング等の手段で、物理的に切断することによって、図9(e)に示すように、複数の下部電極131、圧電素子132、上部電極133が形成される。
つまり、このような圧電アクチュエータ109の製造方法においては、弾性部材113上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、下部電極131、圧電素子132、上部電極133を順に形成し、少なくとも上部電極133及び圧電素子132に溝を形成することによって、複数の上部電極133、複数の圧電素子132を形成することとなる。このように製造することによって、マスキングなどを施すことなく、上部電極133及び圧電素子132などを複数に分岐することができる。また、マスキングなどを施さないため、相対的に少ない工程でアクチュエータを製造することができる。更には、マスキングを行わない関係上、上部および下部電極の短絡が発生しえないために、上部電極133を広く形成することができ、駆動力を発生する面積を稼ぐことができる。
最後に、第三の製造方法について図10を用いて説明する。
第一に、図10(a)に示すように、弾性部材113上に、下部電極材料を成膜することによって、図10(b)に示すように、弾性部材113上に下部電極131が形成される。そして、下部電極131上に所定の間隔でマスキングを施す。続いて、圧電素子材料を成膜することによって、図10(c)に示すように、下部電極131上に複数の圧電素子132が形成される。続いて、複数の圧電素子132上において、それら複数の圧電素子132の各縁端にマスキングを施す。そして、同じように、上部電極材料を成膜させることによって、図10(d)に示すように、複数の圧電素子132上に、複数の上部電極133が形成される。
つまり、このような圧電アクチュエータ109の製造方法においては、弾性部材113上に、下部電極層を積層することによって、下部電極131を形成し、下部電極131上に所定の間隔でマスキングを施し、圧電素子層を積層することによって、複数の圧電素子132を形成し、複数の圧電素子132上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極133を形成することとなる。特に、複数の圧電素子132上における各縁端にマスキングを施し、複数の圧電素子132上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極133を形成することとなる。このように製造することによって、マスキングによって圧電素子132を細かく分岐することができ、これに伴い、上部電極133も細かく分岐することができる。また、物理的な切断を行わないため、余計な力をかけることなく、細かく分岐することができる。また、複数の圧電素子132上における各縁端にマスキングを施し、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極133を形成するので、下部電極131と上部電極133との短絡を確実に防止することができる。
尚、上述した実施形態においては、図8及び図9に示すように、弾性部材113、下部電極131、圧電素子132及び上部電極133の全てを複数に分岐した構成や、図10に示すように、弾性部材113及び下部電極131を複数に分岐せず、圧電素子132及び上部電極133の全てを複数に分岐した構成を示したが、これらに限らず、例えば、図11(a)に示すように、弾性部材113、下部電極131及び圧電素子132を複数に分岐せず、上部電極133を複数に分岐した構成、図11(b)に示すように、弾性部材113を複数に分岐せず、下部電極131、圧電素子132及び上部電極133の全てを複数に分岐した構成であってもよい。
尚、上述した実施形態においては、下部電極材料、圧電素子材料、上部電極材料を順に堆積させて、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層し、下部電極、圧電素子、上部電極を順に形成する物理気相成長法(PVD:Physical Vapor Deposition)を採用した。物理気相成長法には、例えば、真空中に不活性ガスを導入しながら基板とターゲット間に直流電圧あるいは交流電圧を印加し、イオン化した不活性ガスをターゲットに衝突させて、はじき飛ばされたターゲット物質を基板に成膜させるスパッタリングあるいはナノサイズの微粒子を吹付けることによって成膜を行なうAD法もある。但し、これに限らず、化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition)によって、下部電極層、圧電素子層、上部電極層のうち、少なくとも一つの層を形成してもよい。
尚、上述した実施形態においては、焦点可変装置の一例としての波面曲率変調系100における圧電アクチュエータ109に本発明を採用したが、これに限らず、例えば、図1で説明したマイクロスキャナ19aやガルバノミラー21aなどの光走査装置における圧電アクチュエータの少なくともいずれか(両方であってもよい)に本発明を採用してもよい。また、このような焦点可変装置、光走査装置の少なくともいずれか(両方であってもよい)を備えた画像表示装置に本発明を採用してもよい。
このように、光走査装置における圧電アクチュエータに本発明を採用した好適な一実施形態について図12から図14を用いて以下に説明する。尚、本実施形態においては、図1における網膜走査型ディスプレイ1において、水平走査系19におけるマイクロスキャナ19aの代わりに、図12に示す光スキャナ204が配設されている。また、上述した実施形態とは異なる事項について以下に説明し、同じような事項については説明を省略する。尚、この光スキャナ204は、レーザ光を水平走査するためのものであるが、これに限らず、例えば、垂直走査するためのものであってもよい。
光走査装置の一例としての光スキャナ204は、図12に示すように、本体部210がベース212に装着されて構成されている。
本体部210は、シリコン(Si)等、弾性を有する材料を主に用いて形成されている。本体部210は、図12の上部に示すように、概略的には、光が通過し得る貫通穴214を有して薄板長方形状を成している。本体部210は、外側には固定枠216を備え、一方、内側には、反射面220が形成された反射ミラー部222を有する振動体224を備えている。
このような本体部210の構成に対応して、ベース212は、本体部210との装着状態において固定枠216が装着されるべき支持部230と、振動体224と対向する凹部232とを有するように構成されている。凹部232は、本体部210をベース212に装着した状態において、振動体224が振動によって変位してもベース212と干渉しない形状を有するために形成されている。
図12に示すように、反射ミラー部222の反射面220は、それの対称中心線でもある揺動軸線234を中心として揺動させられる。振動体224は、さらに、その反射ミラー部222からそれと同一面上に延びて、その反射ミラー部222を固定枠216に接合するはり部240を備えている。本実施形態においては、反射ミラー部222の両側から一対のはり部240,240がそれぞれ互いに逆向きに延び出している。
各はり部240は、1個のミラー側板ばね部242と、一対の枠側板ばね部244,244と、それらミラー側板ばね部242と一対の枠側板ばね部244,244とを互いに接続する接続部246とを含むように構成されている。
各はり部240においては、ミラー側板ばね部242が、反射ミラー部222のうち揺動軸線234上において互いに対向する一対の縁の一方から、対応する接続部246まで延びている。接続部246は、揺動軸線234と直交する方向に延びている。さらに、各はり部240においては、一対の枠側板ばね部244が、対応する接続部246の端部から、揺動軸線234に対して互いに逆向きにオフセットする姿勢で、揺動軸線234に沿って固定枠216まで延びている。
各はり部240においては、一対の枠側板ばね部244,244のそれぞれに、固定枠216に及ぶ姿勢で、起歪素子250,252,254,256が取り付けられている。各起歪素子250,252,254,256は、上述した実施形態と同じように、図13に示すように、圧電素子260、上部電極262、下部電極264を主体として構成されている。
圧電素子260は、薄板状を成して振動体224の片面に貼り付けられている。圧電素子260は、その貼付面と直角な方向において上部電極262と下部電極264とによって挟まれており、それにより、各起歪素子250,252,254,256が構成されている。上部電極262と下部電極264とはそれぞれ、各リード線266により、固定枠216に設置された一対の入力端子268,268に接続されている。
図12に示すように、本実施形態においては、4個の起歪素子250,252,254,256が、反射ミラー部222を隔てた一対の対向位置に2個ずつ、かつ、揺動軸線234に関して互いに線対称的に配置されている。それら4個の起歪素子250,252,254,256のうち、一方の対向位置に配置されている2個の起歪素子250,254(図12において右側に位置する)が第1対を成し、他方の対向位置に配置されている2個の起歪素子252,256(図12において左側に位置する)が第2対を成している。尚、本実施形態においては、起歪素子250,254という対と、起歪素子252,256という対であったが、これに限らず、例えば、起歪素子250,252という対と、起歪素子254,256という対であってもよく、この場合において、駆動は各対になった電極を同相で駆動させることとなる。
本実施形態においては、第1対を成す2個の起歪素子250,254がそれぞれ駆動源として機能し、振動体224を揺動軸線234のまわりに捩じり振動させて揺動させる。そのため、各起歪素子250,254においては、上部電極262と下部電極264と(図13参照)に電圧が印加され、それにより、その印加方向と直交する向きすなわち長さ方向の変位が各起歪素子250,254に発生させられる。
この変位により、図14に示すように、はり部240に屈曲すなわち反りが発生する。この屈曲は、はり部240のうち固定枠216との接続部を固定端とする一方、反射ミラー部222との接続部を自由端として行われる。その結果、その屈曲の向きが上向きであるか下向きであるかにより、自由端が上向きまたは下向きに変位する。
第1対を成す2個の起歪素子250および254は、それぞれの圧電素子260の自由端が互いに逆向きに変位するように屈曲させられる。その結果、反射ミラー部222は、図14に示すように、揺動軸線234のまわりに回転させられる。
以上、各枠側板ばね部244は、それに貼り付けられた起歪素子250,252,254,256の直線変位を屈曲運動に変換する機能を有し、接続部246は、各枠側板ばね部244の屈曲運動をミラー側板ばね部242の回転運動に変換する機能を有しているのである。そのミラー側板ばね部242の回転運動によって反射ミラー部222が回転させられる。
本実施形態においては、第1対を成す2個の起歪素子250および254を互いに逆向きに変位させることにより、反射ミラー部222にそれの揺動軸線234まわりの往復回転運動すなわち揺動運動が発生させられる。このことを実現するために、第1対を成す2個の起歪素子250および254に交番電圧が互いに逆位相で印加される。その結果、第1対を成す2個の起歪素子250および254の一方が、図12において下向きに撓んだ場合には、他方が、同図において上向きに撓むこととなる。つまり、起歪素子250における上部電極262は、同相の電圧が印加される。また、起歪素子252における上部電極262は、起歪素子250における上部電極262とは異なる逆相の電圧が印加される。
また、上述した起歪素子250,252,254,256のそれぞれは、複数に分岐されて並設されている。起歪素子252,256を代表として図15(a)を用いて以下に説明する。
枠側板ばね部244には、図15(a)に示すように、起歪素子252が貼り付けられている。この起歪素子252は、上述したように、圧電素子260、上部電極262、下部電極264(図13参照)から構成されている。この起歪素子252には、図15(a)に示すように、長手方向(図15(a)においてX軸方向)に溝252cが形成されており、短手方向(図15(a)においてY軸方向)に、複数の駆動部252a,252bとして分岐されて並設されている。つまり、複数の駆動部252a,252bは、駆動方向(上下方向、図15(a)においてZ軸方向)を含む駆動面Q(図15(a)においてX軸、Z軸を含む面)に垂直な方向(短手方向、図15(a)においてY軸方向)に分岐され、並設されている。
更には、枠側板ばね部244にも、溝252cと貫通するように連設された溝270が、長手方向(図15(a)においてX軸方向)に延びるように形成されている。また、溝270は、溝252cよりも長手方向(図15(a)においてX軸方向)に長い形状で形成されている。このため、弾性部材としての枠側板ばね部244も、短手方向(図15(a)においてY軸方向)に分岐して並設されている。
つまり、弾性部材としての枠側板ばね部244も、駆動方向(上下方向、図15(a)においてZ軸方向)を含む駆動面Q(図15(a)においてX軸、Z軸を含む面)に垂直な方向(短手方向、図15(a)においてY軸方向)に分岐され、並設されている。
つまり、弾性部材としての枠側板ばね部244も、駆動方向(上下方向、図15(a)においてZ軸方向)を含む駆動面Q(図15(a)においてX軸、Z軸を含む面)に垂直な方向(短手方向、図15(a)においてY軸方向)に分岐され、並設されている。
そして、起歪素子252における上部電極262には、同相の電圧が印加され、上下方向(図15(a)においてZ軸方向)に駆動することとなる。もちろん、起歪素子252における上部電極262とは逆相ではあるが、起歪素子256における上部電極262自体においては、同相の電圧が印加され、上下方向(図15(a)においてZ軸方向)に駆動することとなる。
従来においては、図15(b)に示すように、起歪素子298が複数に分岐されておらず、一体となっている。本実施形態においても、上述した実施形態と同じように、従来と比べて、同じ容積であっても、同相の電圧が印加される複数の駆動部252a,252bを弾性部材としての枠側板ばね部244に並設したので、例えば、一つの駆動部として起歪素子298が設けられた従来と比べて、短手方向に対する応力を逃がし、起歪素子252の駆動部252a,252bの駆動によって生じる不要な応力を軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。また、複数の駆動部252a,252bは、その駆動方向(例えば、上下方向)を含む駆動面(例えば、垂直面)に対して平行な方向(水平方向)に並設されたので、起歪素子252の駆動部252a,252bの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。尚、例えば、長手方向の一端が固着され、長手方向に対して上下方向(駆動方向)に駆動する複数の駆動部252a,252bは、その上下方向に平行な短手方向に対して並設されたとも言い換えることも可能である。また、上部電極262及び圧電素子260など(例えば、下部電極264を含む場合もある)のそれぞれに溝252cが形成されており、複数の上部電極及び複数の圧電素子など(例えば、複数の下部電極を含む場合もある)として分岐されているので、起歪素子252の駆動部252a,252bの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、枠側板ばね部244が複数に分岐された状態で並設されているので、起歪素子252の駆動部252a,252bの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。尚、枠側板ばね部244における溝270は、駆動部252a,252bにおける溝252cと比べて、長手方向に長く形成されている。このため、起歪素子252の駆動部252a,252bの駆動によって生じる不要な応力を更に効率よく軽減することができ、不必要な歪みを抑制することができる。
また、同じように、枠側板ばね部244には、起歪素子256が貼り付けられている。この起歪素子256は、上述したように、圧電素子260、上部電極262、下部電極264(図13参照)から構成されている。この起歪素子252,256には、図15(a)に示すように、長手方向に溝256cが形成されており、複数の駆動部256a,256bとして分岐されている。更には、枠側板ばね部244にも、溝256cと貫通するように連設された溝274が形成されている。また、溝274は、溝256cよりも長手方向に長い形状で形成されている。このため、上述したような同じような効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。例えば、本発明を適用した光走査装置は、レーザプリンタ内でレーザービームを走査する光走査装置にも応用できることはいうまでもない。又、本発明を適用した焦点可変装置は、画像投影装置(例えばプロジェクタ)や各種撮像装置(例えば、デジタルカメラ)等の光学機構におけるレンズやミラーの可動によるピント調節行う機構やズーム調整を行う機構などにも応用できる。
1 網膜走査型ディスプレイ
19 水平走査系
20 第1リレー光学系
21 垂直走査系
22 第2リレー光学系
24 瞳孔
100 波面曲率変調系
101 ビームスプリッタ
102 凸レンズ
103 可動ミラー
106 駆動回路
108、222 反射ミラー部
108a、220 反射面
109 圧電アクチュエータ
111、112、250、252、254、256 起歪素子
111a、112a 固定部
111b、111c、111d、112b、112c、112d、252a、252b、256a、256b 駆動部
111e、112e、113a、113b、252c、256c、270、274 溝
113 弾性部材
114 枠体
131、264 下部電極
132、260 圧電素子
133、262 上部電極
204 光スキャナ
224 振動体
244 枠側板ばね部
19 水平走査系
20 第1リレー光学系
21 垂直走査系
22 第2リレー光学系
24 瞳孔
100 波面曲率変調系
101 ビームスプリッタ
102 凸レンズ
103 可動ミラー
106 駆動回路
108、222 反射ミラー部
108a、220 反射面
109 圧電アクチュエータ
111、112、250、252、254、256 起歪素子
111a、112a 固定部
111b、111c、111d、112b、112c、112d、252a、252b、256a、256b 駆動部
111e、112e、113a、113b、252c、256c、270、274 溝
113 弾性部材
114 枠体
131、264 下部電極
132、260 圧電素子
133、262 上部電極
204 光スキャナ
224 振動体
244 枠側板ばね部
Claims (14)
- 弾性部材に支持された起歪素子に電圧を印加することにより、前記起歪素子の駆動部を駆動させて、前記弾性部材を変形可能にしたアクチュエータにおいて、
前記起歪素子において同相の電圧が印加される複数の駆動部を前記弾性部材に並設したことを特徴とするアクチュエータ。 - 前記複数の駆動部は、前記起歪素子を複数に分岐してなることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記複数の駆動部は、駆動方向を含む駆動面に対して平行な方向に並設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
- 前記起歪素子は、
前記同相の電圧が印加される上部電極と、
前記弾性部材に支持され、前記同相の電圧と異なる電圧が印加される下部電極と、
前記上部電極及び前記下部電極に挟持された圧電素子と、を有し、
前記上部電極及び前記圧電素子、若しくは、前記上部電極、前記圧電素子及び前記下部電極のそれぞれに溝が形成されており、複数の上部電極及び複数の圧電素子、若しくは、複数の上部電極、複数の圧電素子及び複数の下部電極として分岐されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記弾性部材が複数に分岐された状態で並設されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
- 前記上部電極と前記下部電極との間に電圧を印加することによって前記起歪素子における前記複数の駆動部を駆動させることを特徴とする請求項4又は5に記載のアクチュエータ。
- 弾性部材に支持された起歪素子に電圧を印加することにより、前記起歪素子の駆動部を駆動させて、前記弾性部材を変形可能にしたアクチュエータの製造方法において、
前記起歪素子において同相の電圧が印加される複数の駆動部を、前記弾性部材に並設したことを特徴とするアクチュエータの製造方法。 - エッチングにより弾性部材を複数に分岐し、
前記弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、複数の下部電極、複数の圧電素子、複数の上部電極を順に形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法。 - 前記弾性部材上に、下部電極層、圧電素子層、上部電極層を順に積層することによって、下部電極、圧電素子、上部電極を順に形成し、
少なくとも前記上部電極及び前記圧電素子に溝を形成することによって、複数の上部電極、複数の圧電素子を形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法。 - 前記弾性部材上に、下部電極層を積層することによって、下部電極を形成し、
前記下部電極上に所定の間隔でマスキングを施し、圧電素子層を積層することによって、複数の圧電素子を形成し、
前記複数の圧電素子層上に、上部電極層を積層することによって、複数の上部電極を形成することを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータの製造方法。 - 前記複数の圧電素子上における各縁端にマスキングを施し、前記複数の圧電素子上に、上部電極層を積層することによって、前記複数の上部電極を形成することを特徴とする請求項8又は10に記載のアクチュエータの製造方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータを備えたことを特徴とする焦点可変装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータを備えたことを特徴とする光走査装置。
- 請求項12に記載の焦点可変装置、請求項13に記載の光走査装置のいずれか又は両者を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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|---|---|---|---|
| JP2005138993A JP2006320089A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、焦点可変装置、光走査装置及び画像表示装置 |
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