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JP2006036672A - ユーカリ抽出物 - Google Patents

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JP2006036672A
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macrocarpal
eucalyptus
eucalyptus extract
extract
cineole
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JP2004217400A
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Hiroshi Kusuoku
比呂志 楠奥
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Kao Corp
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Abstract

【課題】 ユーカリ特有の臭いを減少させた化粧品、医薬品及び医薬部外品用途に適したユーカリ抽出物の提供。
【解決手段】
マクロカルパール Aを含有するユーカリ抽出物であって、抽出物中の1,8-シネオール とマクロカルパール A の重量の比(1,8-シネオール/マクロカルパール A)が0以上1.0以下のユーカリ抽出物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、医薬部外品や医薬品、化粧品分野等で使用される植物抽出物の分野に属し、特には植物特有の臭いを減少させた植物抽出物に関する。
ユーカリ抽出物は抗菌効果や、抗炎症効果の他にもセラミド産生促進効果(特許文献1)や髪質改善剤(特許文献2)等の効果を有することが報告されている。しかしユーカリ抽出物は特有の臭いを有している。その臭いは抽出物の配合量が微量でも臭いを感じることが出来る位強いものである。その為、化粧品や医薬品、医薬部外品等の用途で使用する際には効果の面で十分な量を配合することができなかった。
特開2000−169259号公報 特開2001−270811号公報
本発明は化粧品や医薬品、医薬部外品等への配合用途に適した、ユーカリ特有の臭いを減少させたユーカリ抽出物を提供するものである。
本発明者らは、ユーカリ特有の臭いの原因物質である、1,8-シネオール(1,8-cineole)に着目し、1,8-cineoleとユーカリ抽出物の中の主な生理活性物質であるマクロカルパールA(Macrocarpal A)の比をコントロールすることで、各種生理活性を維持しつつ、ユーカリ特有の臭いがほとんどしない、ユーカリ抽出物が得られることを見出した。
すなわち、本発明はユーカリの水又は含水アルコール抽出物であって、1,8-cineole とMacrocarpal A の含有量の比(1,8-cineole/Macrocarpal A)が1.0以下のユーカリ抽出物を提供するものである。
本発明のユーカリ抽出物はユーカリ特有の臭いがほとんどしないので、ユーカリ抽出物の各種生理活性効果を発揮するのに必要な量を配合しても、ユーカリ特有の臭いのしない化粧品や医薬品、医薬部外品等を製造することができる。
Macrocarpal Aは一般化学式1で示されるユーカリ抽出物中の生理活性成分であり、セラミド産生促進効果等があることが報告されている(特開2001−55325公報)。
Figure 2006036672
1,8-cineoleはユーカリプトールとも呼ばれる一般化学式2で示されるユーカリ抽出物特有の臭いの成分である。
Figure 2006036672
本発明で用いるユーカリは、ユーカリノキEucalyptus globulus又はその他近縁のフトモモ科(Myrtaceae)の植物であり、主としてその葉、小枝、花又は果実が用いられる。
本発明においては、ユーカリをそのまま、または乾燥粉砕して抽出することが出来る。抽出に用いる溶媒としては、通常植物成分の抽出に用いられるもの、例えば水、石油エーテル、n−ヘキサン、トルエン、ジクロロエタン、クロロホルム、エーテル、酢酸エチル、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等が挙げられ、水、炭素数1〜5の低級アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等)が好ましく、水と炭素数1〜5の低級アルコールの混合溶媒が特に好ましい。混合溶媒中の炭素数1〜5の低級アルコールの濃度は30v/v%以上、95v/v%以下にすることが好ましく、40v/v%以上、85v/v%以下が特に好ましい。30v/v%以上、95v/v%以下にすることで、Macrocarpal Aが効率よく抽出される。抽出条件も通常の条件を適用でき、例えば上記植物を3〜100℃で数時間〜数週間浸漬又は加熱還流すればよい。
抽出した植物抽出物はそのままでは1,8-cineole/Macrocarpal Aの比が1以上である。抽出した抽出物の溶媒を減圧留去し、減圧乾燥し、さらに凍結乾燥等の操作を行うことで1,8-cineole/Macrocarpal Aの比を1以下にすることが出来る。
1,8-cineole及びMacrocarpal Aの定量は通常用いられる定量方法を使用することができる。具体的には1,8-cineoleはガスクロマトグラフィー、Macrocarpal Aは高速液体クロマトグラフィーで定量することができる。
本発明におけるユーカリ抽出物中のMacrocarpal Aの含有量は、ユーカリ抽出物中の全固形分に対して、0.1〜2.0w/w%程度含有していることが好ましい。また、ユーカリ抽出物中のMacrocarpal Aを適当な手段で濃縮した場合は、2.0〜5.0w/w%であることが好ましい。Macrocarpal Aを濃縮する手段としては溶媒分画やクロマトグラフィー等が挙げられる。
本発明におけるユーカリ抽出部中の1,8-cineoleの含有量は、ユーカリ抽出部中の全固形分に対して0.25w/w%であることが好ましく、さらに好ましくは0.15w/w%、さらに前述の定量法において検出限界以下(10ppm)であることが特に好ましい。
本発明におけるユーカリ抽出物中の1,8-cineole とMacrocarpal Aの比は1.0以下であることが好ましく、さらに好ましくは1/1.8以下であり、1,8-cineoleの含有量が検出限界以下、即ち1,8-cineole とMacrocarpal Aの比が実質的に0であることが特に好ましい。
本発明にけるユーカリ抽出物を外用剤として用いる場合は、通常抽出に用いられる溶剤、好ましくは水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、水・エタノール混液、水・プロピレングリコール混液、水・ブチレングリコール混液等の溶剤で希釈して直接皮膚又は毛髪に塗布して使用することができる。その場合、ユーカリ抽出物は通常、固形分換算で0.000001〜10w/w%、特に0.00001〜5w/w%程度配合して使用するのが好ましい。
本発明のユーカリ抽出物は化粧品、医薬品や医薬部外品等として使用することができる。実施の形態としては、例えば、軟膏、ローション、クリーム、美容液、化粧水、サンスクリーン剤、マッサージ剤、パック、ファンデーション、口紅、入浴剤、シャンプー、リンス、ヘアコンデショナー、ヘアトニック、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアローション、ヘアパック、ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアスプレー、リーブオントリートメント、染毛剤、アフターシェーブローション等の外用剤として用いることができる。これらへの他の添加剤としては特に限定されず、公知の基材を使用できる。
また、本発明をセラミド産生促進剤として使用する際には、外用だけでなく内服用としても使用できる。本発明のセラミド産生促進剤を内服用として使用する際は錠剤、カプセル、飲料等の形態を取ることが出来る。これらへの他の添加剤としては特に限定されず、公知の基材を使用できる。
製造例
ユーカリ抽出物の調整
(工程1)
乾燥したユーカリの葉100gを粉砕し、50v/v%エタノール水溶液1000mLを加え、室温で7日間抽出した後、濾過してユーカリ抽出液880mLを得た。
蒸発残分:3.62w/v%
1,8−cineole:0.2w/w%
Macrocarpal A:0.018w/w%
(1,8−cineole/Macrocarpal A=11/1)
臭いの評価:かなり強いユーカリ特有の臭いがした。
(工程2)
上記ユーカリ抽出液100mL中の溶媒を減圧留去し、さらに減圧乾燥してユーカリ抽出物4gを得た。
1,8−cineole:0.25w/w%
Macrocarpal A:0.45w/w%
(1,8−cineole/Macrocarpal A=1/1.8)
臭いの評価:わずかにユーカリ特有の臭いがした。
(工程3)
上記ユーカリ抽出物4gを水100mLに懸濁させ、凍結乾燥した。この操作を3回繰り返すことにより、匂い成分を除いたユーカリ抽出物4gを得た。
1,8−cineole:検出限界以下
Macrocarpal A:0.45w/w%
(1,8−cineole/Macrocarpal A=0)
臭いの評価:ユーカリ特有の臭いはほとんどしなかった。
実施例1 セラミド産生促進効果
<方法>
6ウェルプレートを用い、[14 C]-セリン(第一化学薬品社製)を含む培養液(GIBCO SFM/-BPE, EGF)中にて、ヒトケラチノサイト(HK-f;極東製薬工業社製)を、37℃、5%CO2 下で24時間培養した。次いで、製造例1で得られたユーカリ抽出物を固形分換算で0.001重量%添加し、更に24時間培養した。培養液を除去し、PBSにて1回洗浄した後、セルスクレーパーにより細胞を掻き取り、試験管に集めた。このヒトケラチノサイトに、水3.6mL、クロロホルム4mL及びメタノール4mLを添加して混合した後、クロロホルム層を単離、乾固した。抽出した脂質をHPTLCプレート〔シリカゲルG60(20×10cm)Art.5641;メルク社製〕にて、溶媒1(クロロホルム:メタノール:酢酸=190:9:1)でtopまで2回、更に溶媒2(クロロホルム:メタノール:アセトン=76:20:4)で下から3cm展開した。TLC上のセラミド及びグルコシルセラミドのカウントをオートラジオグラフ(BAS2000;富士フィルム社製)により測定した。
<結果>
ユーカリ抽出物不添加のコントロールを1.0としてセラミド産生促進率を算出した結果を図1に示す。図1から明らかなように、本発明のユーカリ抽出物はヒトケラチノサイトのセラミド産生促進効果が認められた。
実施例2 髪質改善効果
毛髪の弾性率の向上に伴う柔軟性及びハリ、コシ等の髪質改善効果について、モルモットの体毛の曲げ弾性率を測定により評価した。
<方法>
モルモット4頭の背中部分の体毛を剃り、同一固体の背中を左右2つの領域に分けた。それぞれに製造例1で得られたユーカリ抽出物を固形物換算0.0001w/w%になるように希釈したもの及び、コントロールとしてユーカリ抽出物を含まない溶媒のみを塗布した。4週間後に左右各領域の体毛(長さ約20mm、太さ約50μm)30本を切り取り曲げ弾性率測定用に用いた。長さ;40mm、幅;15mm、厚み;0.3mmのステンレス板2枚を5mm間隔に置いて、30本の体毛を1mm間隔で貼り付けたものを測定用のサンプルとした。測定は20℃、65%RH下に1日保管後に行った。測定にはカトーテック株式会社製純曲げ試験機(KES−FB2−S)を使用した。
<結果>
4頭のモルモットの体毛の曲げ弾性率の測定結果を図2に示す。コントロール塗布領域に比較して、4頭中3頭のユーカリ抽出物塗布領域の体毛は曲げ弾性率が統計学的に有意に高くなっており、残り1頭には統計学的に有意な差はなく、髪質の改善効果が見られた。
図1は本発明のユーカリ抽出物のセラミド産生促進効果の結果を示す図である。 図2は本発明のユーカリ抽出物のモルモットの体毛曲げ弾性測定結果を示す図である。

Claims (8)

  1. マクロカルパール Aを含有するユーカリ抽出物であって、抽出物中の1,8-シネオール とマクロカルパール A の重量の比(1,8-シネオール/マクロカルパール A)が0以上1.0以下であることを特徴とするユーカリ抽出物。
  2. 1,8-シネオール とマクロカルパール A の抽出物中の重量の比(1,8-シネオール/マクロカルパール A)が0である、請求項1記載のユーカリ抽出物。
  3. マクロカルパール Aの含有量がユーカリ抽出物中の全固形分重量に対して0.1〜5.0w/w%である、請求項1または2記載のユーカリ抽出物。
  4. 請求項1から3いずれかに記載のユーカリ抽出物を有効成分とするセラミド産生促進剤。
  5. 請求項1から3いずれかに記載のユーカリ抽出物を有効成分とする髪質改善剤。
  6. 請求項1から3いずれかに記載のユーカリ抽出物を含有する外用剤。
  7. 毛髪の柔軟性及びハリ、コシを向上させる髪質改善剤として請求項1から3いずれかに記載のユーカリ抽出物を有効成分として含有する外用剤。
  8. 毛髪の柔軟性及びハリ、コシを向上させるために使用することを指示する説明書と組合わされた、請求項5又は7記載の髪質改善剤。
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