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JP2005123367A - 化合物半導体ウエハとfetおよびそれらの製造方法 - Google Patents

化合物半導体ウエハとfetおよびそれらの製造方法 Download PDF

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良二 坂本
Satoshi Tanaka
聡 田中
Hidenori Kitai
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Abstract

【課題】 化合物半導体デバイスに利用した場合にデバイス層からバッファ層および基板への電流リークがより低減され得る化合物半導体ウエハを提供する。
【解決手段】 化合物半導体基板(1a)上に順次積層された化合物半導体バッファ層(2b)と化合物半導体デバイス層(3a)とを含む化合物半導体ウエハにおいて、バッファ層(2b)は、そのエネルギバンドギャップ内へ0.7〜1.2eVの深い範囲内に1×1014〜1×1015cm-3の密度でローカル準位を含みかつ200cm2/V・s以下のホール移動度を有する少なくとも一のサブ層を含んでいることを特徴としている。
【選択図】 図5

Description

本発明は化合物半導体ウエハに関し、特に化合物半導体FET(電界効果型トランジスタ)などのデバイスに利用した場合にデバイス層からバッファ層および基板への電流リークを低減させる技術に関する。
図10において、周知の化合物半導体FETの基本的な構造が模式的な断面図で図解されている。なお、本願の図面において、厚さや幅などの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表してはいない。また、図面において、同一の参照符号は同一部分または相当部分を表している。図10のFETは、化合物半導体基板1上に順に積層された化合物半導体バッファ層2および化合物半導体デバイス層3を含んでいる。デバイス層3はFETの機能を発揮させる半導体層であり、ソースとドレインとの間でキャリアを走行させるためのチャネル領域を含んでいる。デバイス層3上には、ソース電極4とドレイン電極5が形成されており、それらの電極の間にゲート電極6が形成されている。
このような化合物半導体FETでは、化合物半導体結晶基板1上に、化合物半導体バッファ層2および化合物半導体デバイス層3が一般に気相堆積法によって結晶成長させられる。そのバッファ層2は、本来的には、基板1とデバイス層3との間の結晶格子不整合による歪を緩和させるために設けられている。
図10のFETにおいて、バッファ層2は複数の化合物半導体サブ層を含み得る。同様に、デバイス層3も複数のサブ層を含み得る。すなわち、図10のFETには、単一の化合物半導体層からなるデバイス層3を含む最も基本的なFETに加えて、HEMT(高電子移動度トランジスタ)のように複数の化合物半導体サブ層の積層構造を有する種々のFETも含まれる(例えば、特許文献1および2参照)。
特開平9−74106号公報 特開2001−326345号公報
図10に示されているような化合物半導体FETにおいて、気相成長させられたデバイス層3は一般に極めて薄い厚さを有している。したがって、ドレインバイアス電圧を高めた場合に、デバイス層3からバッファ層2および基板1へのリーク電流が生じやすい。そのようなリーク電流が生じれば、FETの電圧電流特性が低下することは言うまでもない。そこで、デバイス層3からのリーク電流をバッファ層2によって阻止しようとするいくつかの試みがなされている。
そのようなリーク電流阻止の試みの一つは、化合物半導体バッファ層2の純度を高めて、その絶縁性を高めることである(特許文献1参照)。しかし、ドレイン電圧が高くなった場合には、バッファ層2の絶縁性を高めることのみによって電子がバッファ層2内に漏れ込むことを阻止することは困難である。そして、一旦電子が高純度バッファ層2内に漏れ込めば、それらの電子は高純度の化合物半導体層2内を高速で移動可能となって、むしろ高純度バッファ層2が漏れ電流を促進させる恐れもある。
リーク電流阻止のもう一つの試みは、化合物半導体バッファ層2の組成を調整することによってそのエネルギバンドギャップを拡大するとともに、p型不純物をドープすることによって導電帯の下限を高めることである(特許文献2参照)。この試みにおいても、ドレイン電圧が高くなった場合には、バッファ層2内への電子の侵入を阻止することが困難となる。また、バッファ層2内のp型不純物がホールキャリア源として作用して、却って漏れ電流を促進させる恐れもある。
上述のような従来技術における状況に鑑み、本発明は、化合物半導体デバイスに利用した場合にデバイス層からバッファ層および基板への電流リークがより低減され得る化合物半導体ウエハを提供することを目的としている。
本発明によれば、化合物半導体基板上に順次積層された化合物半導体バッファ層と化合物半導体デバイス層とを含む化合物半導体ウエハにおいて、バッファ層は、そのエネルギバンドギャップ内へ0.7〜1.2eVの深い範囲内に1×1014〜1×1015cm-3の密度でローカル準位を含みかつ200cm2/V・s以下のホール移動度を有する少なくとも一のサブ層を含んでいることを特徴としている。
なお、そのようなウエハは、GaAs基板上のAlGaAsバッファ層もしくはGaAsバッファ層、InP基板上のAlInAsバッファ層もしくはInPバッファ層、またはGaN基板上のAlNバッファ層もしくはGaNバッファ層を含み得る。また、バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層は、p型の不純物がドープされていてもよい。そして、このような化合物半導体ウエハを利用することによって、化合物半導体FETが好ましく形成され得る。
さらに、本発明によれば、化合物半導体基板上に順次積層された化合物半導体バッファ層と化合物半導体デバイス層とを含む化合物半導体ウエハを製造する方法において、バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層は、デバイス層の結晶成長温度に比べて−80℃までの範囲内で低い温度で気相成長させられることを特徴としている。なお、バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層は、デバイス層の結晶成長温度に比べて−10℃から−80℃までの範囲内の低い温度で気相成長させられることがより好ましい。
また、そのようなウエハの製造方法は、GaAs基板上のAlGaAsバッファ層もしくはGaAsバッファ層、InP基板上のAlInAsバッファ層もしくはInPバッファ層、またはGaN基板上のAlNバッファ層もしくはGaNバッファ層を気相成長させる工程を含み得る。さらに、バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層にp型の不純物がドープされてもよい。
本発明によれば、化合物半導体バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層がバンドギャプの深い位置に高密度のローカル準位を含んでいて低いキャリア移動度を有しているので、化合物半導体デバイス層から化合物半導体バッファ層および化合物半導体基板へのリーク電流を抑制することができる。
本発明者は、まず従来の化合物半導体バッファ層によるリーク電流低減効果を検討するために、図11の模式的な断面図に図解されているようなエピタキシャル化合物半導体ウエハを用いて、図10に示されているようなFETを作製した。図11のウエハにおいては、半絶縁性のGaAs基板1a上にバッファ層2aとデバイス層3aがOMVPE(有機金属気相エピタキシ)によって順次積層されている。
バッファ層2aは、基板1a上に順次積層された厚さ100nmのi−GaAsサブ層、厚さ10nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、厚さ50nmのi−GaAsサブ層、厚さ300nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、および厚さ20nmのAl0.25Ga0.75Asサブ層を含んでいる。このバッファ層2aに含まれるいずれのサブ層も、できるだけ良好な結晶性を有するように、デバイス層3aの場合と同様の条件で結晶成長させられた。また、これらのサブ層において、不純物濃度は1015cm-3以下に抑制された。なお、サブ層の組成表示において、「i」はノンドープであることを意味している。
すなわち、バッファ層2aはその不純物を低減することによって絶縁性が高められているとともに、複数のサブ層間の界面におけるバンドギャプの変化によって電子が基板1a側へ移動しにくくなるようにされている。
図11においてデバイス層3aの詳細は図解されていないが、そのデバイス層3aは、例えばバッファ層2a上に順次積層された下側AlGaAs電子供給サブ層、InGaAsチャネル(電子走行)サブ層、上側AlGaAs電子供給サブ層、およびGaAsコンタクト層を含み得る。すなわち、図11のウエハを用いて作製された図10のFETは、HEMTである。
こうして作製された図10のHEMTにおいて、ソース電極4とドレイン電極5との間隔は5μmであり、その間隔の中央において幅1μmのゲート電極6が形成された。FETにおいて、デバイス寸法(ソース・ドレイン間隔)が小さくなれば、印加される外部電圧の半導体層中における電圧勾配が高くなる傾向にある。すなわち、FETの微小化に伴って、リーク電流を生じやすくなる傾向になる。
図12のグラフは、図11のウエハを用いて作製された図10のFETにおいて測定されたリーク電流を示している。その測定において、ソース電圧Vsは接地され、ドレイン電圧Vdを5Vから35Vまで5V間隔で7段階に変化させながら、ゲート電圧Vgの関数としてソース電流(リーク電流)Isが測定された。
すなわち、図12のグラフにおいて、横軸はゲート電圧Vg(V)を表し、縦軸はソース電流(リーク電流)Is(A)を対数目盛りで表している。そして、グラフ中の7本の曲線は、ドレイン電圧Vdを5Vから35Vまで5V間隔で7段階に変化させるに伴ってリーク電流Isが増大していることを示している。例えば、Vg=−1.8Vにおいて、ドレイン電圧Vdが5Vから35Vに高められた場合に、リーク電流Isが2桁以上増大していることが分かる。このことは、図11に示された従来のバッファ層2aによれば、ドレイン電圧が高められた場合にリーク電流を抑制することが困難であることを意味している。
上述のような先行技術における現状に鑑み、本発明者は、今までの技術の傾向とはむしろ逆に、化合物半導体バッファ層の結晶性を低下させることによってFETのリーク電流を低減させることができないかと考えた。この可能性の根拠は、化合物半導体バッファ層の結晶性を低下させることによってそのバンドギャップの深い位置に多くのローカル準位を導入し、それらのローカル準位がバッファ層内に漏れ込んだ電子の動きを抑制し、結果としてバッファ層を通る漏れ電流を抑制し得るのではないかと言うことである。
このような発想に基づいて、本発明者は、FETのデバイス層の結晶成長温度に比べて低い温度でバッファ層を結晶成長させ、それによってバッファ層の結晶性を従来に比べて劣化させることを試みた。そして、本発明者は、そのような低温成長によって得られたバッファ層の物理的特性を調べた。
図1のグラフは、GaAs基板上に種々の基板温度のもとでMOVPEによって成長させられた単層のAl0.28Ga0.72Asバッファ層の室温におけるPL(フォトルミネッセンス)特性を示している。このグラフにおいて、横軸はPL発光波長[nm]を表し、縦軸はPL発光強度(arb.unit:任意単位)を表している。なお、縦軸における例えば1.0E+04の表示は1.0×104を意味し、6.0E+03の表示は6.0×103を意味している(以後、同様である)。
図1のグラフ中において、温度Ts(580℃)に対応するPL発光強度曲線は、デバイス層の結晶成長温度と同じ温度で形成されたバッファ層(すなわち、従来技術に対応するバッファ層)に関するPL発光強度を表している。そして、例えばTs−60℃に対応する曲線は、デバイス層の結晶成長温度Tsより60℃だけ低い基板温度で結晶成長させられたバッファ層(すなわち、本発明に含まれるバッファ層)に関するPL発光強度を表している。このグラフから分かるように、AlGaAsバッファ層の結晶成長温度の低下に伴って、そのバンドギャップ内へ約0.8eVの深い領域近傍のローカル準位に対応するPL発光の強度が高くなっている。
このことから、従来ではデバイス層の結晶成長温度と同じであったバッファ層の成長温度を相対的に低下させるにしたがってその結晶性が低下し、結晶欠陥に基づく深いローカル準位の密度が増大していると考えられる。図1の結果からすれば、デバイス層の結晶成長温度Tsに比べて、バッファ層の結晶成長温度はそれより低くてTs−80℃程度までの範囲内にあることが好ましいと考えられる。なぜならば、バッファ層の成長温度をあまりに低くし過ぎればそのバッファ層の結晶性が悪くなり過ぎて、その上に成長するデバイス層の結晶性まで劣化させてしまうからである。なお、バッファ層の結晶成長温度は、Ts−10℃からTs−60℃の範囲内にあることがより好ましい。
図2のグラフは図1に類似しているが、本発明に関するバッファ層と従来のバッファ層との相違をより顕著に示している。すなわち、図1に対する図2の相違点は、バッファ層のPL特性が室温ではなくて4.2Kの低温で測定されていることである。このような低温測定では、PL発光特性に対する熱によるノイズの影響を最小にすることができる。図2において、実線の曲線はTs−20℃の基板温度で成長させた本発明に係るバッファ層のPL特性を示し、破線の曲線はTsの基板温度で成長させた従来技術に係るバッファ層のPL特性を示している。
図2における破線の曲線と実線の曲線との比較から、従来技術にしたがって比較的高温で成長したバッファ層に比べて、本発明にしたがって比較的低温で成長したバッファ層は、バンドギャップ内へ約0.7〜0.95eVの範囲内の深い領域においてローカル準位を遥かに高密度で含んでいることが分かる。これらのバッファ層中の深いローカル準位の密度を周知のキャパスタンス法の一種であるDLTS(deep level transient spectroscopy)法でも測定したところ、従来のバッファ層ではローカル準位密度が6E13cm-3あったのに対して、本発明のバッファ層ではローカル準位密度が2E14〜3E14cm-3に高まっていた。
図3のグラフは図2に類似しているが、図3はAlGaAsバッファ層でなくてGaAsバッファ層に関するPL発光特性を示していることにおいて図2と異なっている。すなわち、図3においても、実線の曲線はTs−20℃の基板温度で成長させた本発明に係るGaAsバッファ層のPL特性を示し、破線の曲線はTsの基板温度で成長させた従来技術に係るGaAsバッファ層のPL特性を示している。
この図3から分かるように、バッファ層がAlGaAsではなくてGaAsで形成されている場合においても、従来技術にしたがって比較的高温で成長したバッファ層に比べて、本発明にしたがって比較的低温で成長したバッファ層はバンドギャップ内へ0.7〜1.2eVの深い領域においてローカル準位を遥かに高密度で含んでいることが明らかである。これらのバッファ層中の深いローカル準位の密度に関してもDLTS法で測定したところ、従来のGaAsバッファ層ではローカル準位密度が6E13cm-3あったのに対して、本発明のGaAsバッファ層ではローカル準位密度が1.8E14cm-3に高まっていた。
図4のグラフにおいては、図2に対応して、バッファ層中の測定されたホールキャリア濃度[cm-3]とその移動度(cm2/V・s)との関係が示されている。すなわち、このグラフ中の破線は基板温度Tsにて成長した従来のAlGaAsバッファ層を表し、実線はTs−20℃の基板温度にて成長した本発明のAlGaAsバッファ層を表している。なお、ホールの濃度と移動度が測定されたのは、電子の濃度と移動度を測定することが困難だからである。しかし、バッファ層内において電子とホールは類似の挙動をすると考えられ、ホールの移動度が低い場合には電子の移動度も低くなっていると考えられる。
図4において、比較的低温で成長した本発明のバッファ層におけるホールキャリアの移動度は200cm2/V・s以下であって、比較的高温で成長した従来のバッファ層に比べて低いことが分かる。このことから、従来のバッファ層に比べて、本発明のバッファ層において電子の移動度も低いと推定される。すなわち、本発明のバッファ層内においては電子の流れが抑制され、デバイス層から基板への漏れ電流が低減され得ると考えられる。
以上のような本発明者による研究結果に基づいて、本発明の以下の実施例によるFETにおいてリーク低減効果が確認された。
(実施例1)
実施例1においては、まず図5の模式的な断面図に示されているようなエピタキシャル化合物半導体ウエハがMOVPEによって作製された。図11に類似して、図5のウエハにおいても、半絶縁性のGaAs基板1a上にバッファ層2bとデバイス層3aが順次積層されている。
バッファ層2bは、基板1a上に順次積層された厚さ500nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、厚さ300nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、および厚さ20nmのi−Al0.25Ga0.75Asサブ層を含んでいる。なお、図5において厚さ500nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層は基板温度Ts(580℃)−20℃にて結晶成長させられたが、厚さ300nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層と厚さ20nmのAl0.25Ga0.75Asサブ層は基板温度Tsにて成長させられた。
すなわち、低い基板温度Ts−20℃にて成長させられた厚さ500nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層は、バンドギャップ中の深いローカル準位を高密度で含んでおり、低いキャリア移動度を有している。そして、このサブ層が、リーク電流低減に寄与し得る。他方、高い基板温度Tsにて成長させられた厚さ300nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層と厚さ20nmのAl0.25Ga0.75Asサブ層は、厚さ500nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層に比べて良好な結晶性を有し、その上において良好な結晶性のデバイス層3aのエピタキシャル成長を可能にする。そして、図5のウエハを用いて、図10に示されているのと同様なFETが作製された。
図6のグラフは、図12に類似しているが、本実施例1によるFETにおけるリーク電流Isを示している。図6のグラフ中の7本の曲線も、ドレイン電圧Vdを5Vから35Vまで5V間隔で7段階に変化させるに伴ってリーク電流Isが増大することを示している。しかし、従来のFETに関する図12に比べれば、本実施例1のFETに関する図6においては、ドレイン電圧を高めてもリーク電流の増大の程度が少ないことが明らかである。
(実施例2)
実施例2においては、図7の模式的な断面図に示されているようなエピタキシャルウエハが作製された。図5と比較すれば分かるように、図7に示された本実施例2におけるウエハは、バッファ層2c内において厚さ500nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層と厚さ300nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層との間に基板温度Ts−20℃で成長させられた厚さ50nmのi−GaAsサブ層が挿入されていることのみにおいて、実施例1のウエハと異なっている。そして、本実施例2においても、図7のウエハを用いて、図10に示されているのと同様なFETが作製された。
こうして作製された本実施例2のFETについても実施例1の場合と同様にリーク電流試験が行われたが、その結果はほぼ図6のグラフと同様であった。
(実施例3)
実施例3においては、図8の模式的な断面図に示されているようなエピタキシャルウエハが作製された。実施例1におけるウエハに比べて本実施例3のウエハが異なる点は、バッファ層2dがさらに多くのサブ層を含んでいることである。
すなわち、バッファ層2dは、基板1a上に順次積層された厚さ10nmのAl0.0Ga0.5Asサブ層、交互に積層された4周期の厚さ50nmのi−GaAsサブ層と厚さ50nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、厚さ50nmのi−GaAsサブ層、厚さ200nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、および厚さ20nmのAl0.25Ga0.75Asサブ層を含んでいる。このバッファ層2dにおいては、厚さ10nmのAl0.0Ga0.5Asサブ層、交互に積層された4周期の厚さ50nmのi−GaAsサブ層と厚さ50nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層、および厚さ50nmのi−GaAsサブ層までが基板温度Ts−20℃で成長させられ、その上の厚さ200nmのi−Al0.28Ga0.72Asサブ層と厚さ20nmのAl0.25Ga0.75Asサブ層が基板温度Tsで成長させられた。そして、本実施例3においても、図8のウエハを用いて、図10に示されているのと同様なFETが作製された。
図9のグラフは、図6に類似しているが、本実施例3によるFETにおけるリーク電流Isを示している。図9のグラフ中の7本の曲線も、ドレイン電圧Vdを5Vから35Vまで5V間隔で7段階に変化させるに伴って変化するリーク電流Isを示している。この図9と図6の比較から、本実施例3のFETにおいては実施例1のFETに比べてもドレイン電圧Vdの上昇に伴うリーク電流Isの増大がさらに小さくなっていることが分かる。
なお、上述の本発明の実施形態としてGaAs基板上のAlGaAsバッファ層またはGaAsバッファ層を含むFETについて説明されたが、本発明は、InP基板上のAlInAsバッファ層またはInPバッファ層を含むFETおよびGaN基板上のAlNバッファ層またはGaNバッファ層を含むFETにも同様に適用することができる。
また、バッファ層が複数のサブ層を含む場合に、少なくとも一のサブ層がバンドギャプ内へ約0.7〜1.2eVの深い領域に1E14〜1E15cm-3の密度でローカル準位を含んでいるれば、キャリアの移動度が200cm2/V・s以下に低下し、リーク電流を低減させることができる。
さらに、本発明におけるバッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層内に、p型の不純物が例えば1E15〜1E17cm-3程度の濃度範囲内でドープされてもよい。
以上のように、本発明によれば、化合物半導体デバイスに利用した場合にデバイス層からバッファ層および基板への電流リークがより低減され得る化合物半導体ウエハを提供することができる。
本発明のFETに含まれるAl0.28Ga0.72Asバッファ層の結晶成長温度とその室温におけるPL発光特性との関係を示すグラフである。 AlGaAsバッファ層の4.2KにおけるPL発光特性を示すグラフである。 GaAsバッファ層の4.2KにおけるPL発光特性を示すグラフである。 Al0.28Ga0.72Asバッファ層におけるホールキャリアの移動度を示すグラフである。 実施例1のFETの作製に用いられるエピタキシャルウエハの積層構造を模式的に図解する断面図である。 実施例1のFETにおけるドレイン電圧とリーク電流との関係を示すグラフである。 実施例2のFETの作製に用いられるエピタキシャルウエハの積層構造を模式的に図解する断面図である。 実施例3のFETの作製に用いられるエピタキシャルウエハの積層構造を模式的に図解する断面図である。 実施例3のFETにおけるドレイン電圧とリーク電流との関係を示すグラフである。 FETの基本的構造を示す模式的断面図である。 FETの作製に用いられる従来のエピタキシャルウエハの積層構造の一例を模式的に図解する断面図である。 図11のウエハを用いて作製された従来のFETにおけるドレイン電圧とリーク電流との関係を示すグラフである。
符号の説明
1,1a 化合物半導体基板、2,2a,2b,2c,2d 化合物半導体バッファ層、3,3a 化合物半導体デバイス層、4 ソース電極、5 ドレイン電極、6 ゲート電極。

Claims (8)

  1. 化合物半導体基板上に順次積層された化合物半導体バッファ層と化合物半導体デバイス層とを含む化合物半導体ウエハであって、
    前記バッファ層は、そのエネルギバンドギャップ内へ0.7〜1.2eVの深い範囲内に1×1014〜1×1015cm-3の密度でローカル準位を含みかつ200cm2/V・s以下のホール移動度を有する少なくとも一のサブ層を含んでいることを特徴とする化合物半導体ウエハ。
  2. GaAs基板上のAlGaAsバッファ層もしくはGaAsバッファ層、InP基板上のAlInAsバッファ層もしくはInPバッファ層、またはGaN基板上のAlNバッファ層もしくはGaNバッファ層を含むことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体ウエハ。
  3. 前記バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層にp型の不純物がドープされていることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体ウエハ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の化合物半導体ウエハを利用して作製されていることを特徴とする化合物半導体FET。
  5. 化合物半導体基板上に順次積層された化合物半導体バッファ層と化合物半導体デバイス層とを含む化合物半導体ウエハを製造する方法であって、
    前記バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層は、前記デバイス層の結晶成長温度に比べて−80℃までの範囲内で低い温度で気相成長させられることを特徴とする化合物半導体ウエハの製造方法。
  6. 前記バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層は、前記デバイス層の結晶成長温度に比べて−10℃から−60℃までの範囲内の低い温度で気相成長させられることを特徴とする化合物半導体ウエハの製造方法。
  7. GaAs基板上のAlGaAsバッファ層もしくはGaAsバッファ層、InP基板上のAlInAsバッファ層もしくはInPバッファ層、またはGaN基板上のAlNバッファ層もしくはGaNバッファ層を気相成長させる工程を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の化合物半導体ウエハの製造方法。
  8. 前記バッファ層に含まれる少なくとも一のサブ層にp型の不純物がドープされることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の化合物半導体ウエハの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008211067A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Nec Corp プリント回路基板
JP2010098255A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法

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