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JP2005053812A - アンジオテンシンi変換酵素阻害剤及びその製造方法、並びに機能性食品 - Google Patents

アンジオテンシンi変換酵素阻害剤及びその製造方法、並びに機能性食品 Download PDF

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JP2005053812A JP2003284840A JP2003284840A JP2005053812A JP 2005053812 A JP2005053812 A JP 2005053812A JP 2003284840 A JP2003284840 A JP 2003284840A JP 2003284840 A JP2003284840 A JP 2003284840A JP 2005053812 A JP2005053812 A JP 2005053812A
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angiotensin
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nuts
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裕和 大野
Masaji Yamamoto
正次 山本
Nobuaki Oto
信明 大戸
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Abstract

【解決手段】 ナッツ類をプロテアーゼ処理してなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤。
【効果】 本発明によれば、ナッツ類をプロテアーゼで処理することによって、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤及びその製造方法を得ることができる。原料は一般に普及して日常的に摂取されているナッツ類であり、食品成分として使用することについては安全の面に何ら問題なく、また、原料であるナッツ類を安価に調達できるため、製造コストの低減化が実現可能である。加えて、苦味が少なく、ナッツ類特有の風味を有する等嗜好性にも優れた食品素材として提供できる。
また、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品は、健康食品、栄養補助食品、特定保健用食品、あるいは各種飲料や食品に添加する健康志向食品への応用等、広範な用途への適用も期待でき、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧等の高血圧症の予防・治療・改善に優れた効果を奏するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ナッツ類をプロテアーゼで処理することによって得られるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤、阻害剤を含有する血圧降下作用のある機能性食品、及び阻害剤の製造方法に関する。
近年、生活習慣病の一つである高血圧症が多くの疾患要因として問題視されており、高年齢層だけの疾病でなく、低年齢化が進んできていることから社会問題となっている。この高血圧症の発症には、レニン・アンジオテンシン系と呼ばれる昇圧酵素系とカリクレイン・キニン系と呼ばれる降圧酵素系が重要な役割を果たしていることは周知である。
これら体内の血圧調製に関与する酵素系において、主に肺や血管内皮細胞、腎近位尿細管に存在するアンジオテンシンI変換酵素(Angiotensin I Converting Enzyme:「ACE」と略す)が大きく影響している。このACEは、血中に存在するアンジオテンシンI(Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−His−Leu)に作用して、このアンジオテンシンIのC末端からジペプチド(His−Leu)を遊離させ、昇圧作用のあるアンジオテンシンIIに変換するとともに、降圧作用のあるブラジキニンを不活性化する酵素である。従って、ACEの活性を阻害することは、血圧上昇を抑制・調整する作用と密接な相関があり、この認識において、これまでACE阻害活性を有する多くの物質があらゆる素材から検索され、研究されている。
例えば、ゼラチンのコラギナーゼ分解物(特許文献1:特開昭52−148631号公報参照)、カゼインのトリプシン分解物(特許文献2:特開昭60−23086号公報参照)、γ−ゼインのサーモライシン分解物(特許文献3:特開平2−36127号公報参照)、イワシ筋肉のペプシン分解物(特許文献4:特開平3−11097号公報参照)、カツオ節のサーモライシン分解物(特許文献5:特開平4−144696号公報参照)及びカルピス酸乳(特許文献6:特開平6−197786号公報参照)、加圧下での食品素材(特許文献7:特開2002−247955号公報参照)に含まれるACE阻害成分・阻害物質等が報告されている。
しかしながら、ACE阻害物質を食品の形態にて工業的に大量に提供するためには、ACE阻害物質の生理学的作用及び安全性を備えているのは勿論のこと、製造・流通に要するコスト、さらには消費者の官能性・嗜好も充分加味する必要があった。そこで、当該技術分野では、さらに、工業的生産に耐え得る新規で有用なACE阻害物質が切望されていた。
特開昭52−148631号公報 特開昭60−23086号公報 特開平2−36127号公報 特開平3−11097号公報 特開平4−144696号公報 特開平6−197786号公報 特開2002−247955号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ナッツ類をプロテアーゼで処理することにより得られるACE阻害剤及びその製造方法、並びにACE阻害剤を含有する血圧降下作用のある機能性食品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ナッツ類をプロテアーゼ処理して分解することにより、ACE阻害活性を有する蛋白分解物を製造でき、これは安全で安価かつ嗜好性に優れるACE阻害剤となること、及びこのACE阻害剤を含有する血圧降下作用のある機能性食品を知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、下記発明を提供する。
(1)ナッツ類をプロテアーゼ処理してなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤。
(2)(1)記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品。
(3)ナッツ類をプロテアーゼ処理することを特徴とするアンジオテンシンI変換酵素阻害剤の製造方法。
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。
本発明は、ナッツ類をプロテアーゼ処理してなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤である。ナッツ類とは、堅果種子類で肥大した種子の胚や仁を有する木の実をいう。本発明で使用されるナッツ類としては、クルミやピーナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ、ピスタチオ、カシューナッツ、カシ・シイ・ナラ等のアコーン類、ココヤシ、ペカン、ブラジルナッツ、ギンナン、クリ、パラダイスナッツ、松の実、トチの実、ベテルナッツ、ヒッコリーナッツ等が挙げられる。その形態としては、生のナッツ類、煎ったナッツ類及び搾油後の脱脂したナッツ類等、各種のナッツ類が使用できるが、未利用資源の有効活用、工業化での加工適正という観点から、脱脂したナッツ類を原料とすることが好ましい。本発明は、ナッツ類のどの部位を使用してもよく、実の部分であっても殻の部分であってもよい。
本発明に用いるプロテアーゼとしては、各種プロテアーゼを使用することができるが、精製されたプロテアーゼだけではなく、粗酵素の状態でもよく、蛋白分解活性を有するものであれば特に限定されない。さらに市販のプロテアーゼについても種類を限定するものではなく、1種単独で又は2種以上のプロテアーゼを組み合わせて使用することができる。これらの中でも、特にサーモライシン、パパインが好ましい。サーモライシンとしてはサモアーゼC160(大和化成(株)製)が挙げられる。
また、酵素反応の反応条件については、基本的には、使用するプロテアーゼの至適反応温度ならびに至適反応pHを考慮して設定されるものであり、その他、酵素の添加量ならびに反応時間については、良好なACE阻害活性を有する蛋白分解物を安定的に得ることを考慮すれば、3%以上のペプチド結合分解率が得られる条件下で酵素反応を実施するのが好ましく、さらに蛋白分解物の回収率を加味すれば、15%以上のペプチド結合分解率が得られる条件とするのがより好ましい。さらに、雑菌汚染等の現象を回避するために、反応温度を50℃以上に加減する等して、反応条件を適宜調節するのが好ましい。なお、ペプチド結合分解率とは、分子量10,000以上のタンパク質が、分子量10,000以下のペプチド・アミノ酸に分解される割合(質量%)をいう。
本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤は、ナッツ類をプロテアーゼ処理することによって得ることができる。これらナッツ類は、そのままでもよいが処理の効率を高めるために粉砕することが好ましい。粉砕物は、直接、酵素反応に供することもできるが、蛋白分解物を効率的に取得するためには、原料となるナッツ類からナッツ類の蛋白を抽出し、抽出されたナッツ類の蛋白を用いて酵素反応を行うことが好ましい。
ナッツ類の蛋白の抽出方法としては、例えば、Journal of Food Science,Vol.47,p.457−460(1982)に記載の方法、すなわち、原料のナッツ類をヘキサンにより脱脂し、得られた脱脂したナッツ類からアルカリ溶液により蛋白質を溶解抽出後、等電点沈澱法等により沈澱物として蛋白質を得るという方法等が適用可能である。
本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤は、有効成分を特に分離精製しなくとも、蛋白分解物の形態のままで充分にその生理学的作用(ACE阻害活性・血圧降下作用)を有するため、製造工程の簡略化(精製工程の省略)が図れるものである。
さらに、高い有効性を得るために、酵素反応液から目的とする蛋白分解物(アンジオテンシンI変換酵素阻害剤)を分取するために、未分解のナッツ類の蛋白質及び使用された蛋白分解酵素を除去する方法が挙げられる。除去方法は加熱処理あるいは等電点沈澱処理した後に濾別する方法あるいは限外濾過等の方法等が適用可能であり、それによって、蛋白分解物溶液を得ることができる。さらに、得られた蛋白質分解物溶液をスプレードライ、凍結乾燥等の方法により乾燥すれば、粉末状の蛋白分解物を得ることもできる。本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤は、耐熱性も高いため、加熱工程や殺菌工程の必要な食品に応用することもできる。
さらに、本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤は、そのまま摂取することができるが、各種食品等に添加することにより、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品として提供される。
本発明の機能性食品は、ナッツ類をプロテアーゼ処理してなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品であって、ACE阻害活性があり血圧を低下させる作用を有する食品である。この場合、ACE阻害活性を有する分解物の含有量は、添加する食品に応じて異なり一概には規定できないが、通常、0.01〜50質量%であり、0.1〜20質量%が好ましい。
また、本発明の機能性食品には、上記有効成分以外にも必要に応じて、適宜の賦形剤等と混合して、粉剤、錠剤、カプセル剤等に成形して健康食品、栄養補助食品、特定保健用食品、あるいは各種飲料や食品に添加し、健康志向食品とすることができる。
このような機能性食品としては、具体的には、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ちくわ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、タレ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物;その他種々の形態の健康・栄養補助食品;錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬品、医薬部外品等が挙げられ、これらを製造するにあたり通常用いられる補助的な原料や添加物と共に添加することができる。
このような原料及び添加物としては、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、マンニット、デキストリン、クエン酸、クエン酸ソーダ、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、界面活性剤、色素、香料、保存料等が挙げられる。さらに、化学薬品が含まれてもよい。
なお、本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤含有機能性食品における有効摂取量は、成人で通常1日あたり0.01〜10g、好ましくは1〜5gである。本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤及びこのアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品は、優れたACE阻害作用を有し、血圧降下作用を示し、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧等の高血圧症の予防、治療、改善に好適なものである。
本発明によれば、ナッツ類をプロテアーゼで処理することによって、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤及びその製造方法を得ることができる。原料は一般に普及して日常的に摂取されているナッツ類であり、食品成分として使用することについては安全の面に何ら問題なく、また、原料であるナッツ類を安価に調達できるため、製造コストの低減化が実現可能である。加えて、苦味が少なく、ナッツ類特有の風味を有する等嗜好性にも優れた食品素材として提供できる。
また、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品は、健康食品、栄養補助食品、特定保健用食品、あるいは各種飲料や食品に添加する健康志向食品への応用等、広範な用途への適用も期待でき、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧等の高血圧症の予防・治療・改善に優れた効果を奏するものである。
発明を実施するための最良の形態及び実施例
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
下記方法によって、各種ナッツ類の分解物を得て、ACE阻害活性を以下の通り測定評価した。
試験管に25μLの試料液及び400mM/LNaClを含む125μLの基質〔Hippuryl−His−Leu(ヒップリル−ヒスチジル−ロイシン)、5mM/L〕溶液を取り、37℃の恒温水槽中にて5分間予備加熱した。この試験管に50μLのACE溶液(1.5mU)を添加し、直ちに撹拌し、37℃で1時間反応させた。その後、3質量%HPO3を1.8mL添加し、反応を終了させ、遠心分離(3,000rpm×10分間)後、上澄液について、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析を行い、遊離した馬尿酸を測定した。なお、HPLCの分析条件は下記のとおりである。
<HPLC条件>
カラム:Nucleosil−II 5C18HG
溶媒 :20mM/L KH2PO4・H3PO4:メタノール=60:40(pH3.0)
流速 :1.0mL/min
検出 :228nm
温度 :40℃
注入量:20μL
馬尿酸の測定結果から、ACE阻害率(%)を下記式1から求めた。
Figure 2005053812
(Asは試料添加の馬尿酸ピーク面積、Ab1は不活性化した酵素由来の馬尿酸ピーク面積、Ab2は不活性化した酵素と試料由来の馬尿酸ピーク面積、Acは蒸留水を用いたときの馬尿酸ピーク面積を意味する。)
次に、反応液中の試料濃度を求め、内挿法によりACEを50%阻害するときの濃度(IC50)として表示した。別に求めた蛋白分解物の全窒素(質量%)から換算係数(6.25)でタンパク質量を計算し、各IC50を反応液1mLあたりのタンパク質量(mg蛋白質/mL)として表した。
[実施例1]
生のクルミから調製された蛋白分解物
生のクルミを、ヘキサンで脱脂した後、得られた脱脂クルミを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、クルミ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりクルミ蛋白質を得た。得られたクルミ蛋白質100gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品27gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.60mg蛋白質/mLであった。
[実施例2]
焙煎したクルミから調製された蛋白分解物
焙煎したクルミを、ヘキサンで脱脂した後、得られた脱脂クルミを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、クルミ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりクルミ蛋白質を得た。得られたクルミ蛋白質100gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品32gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.65mg蛋白質/mLであった。
[実施例3]
脱脂クルミから調製された蛋白分解物
クルミオイル製造工程で副産物として得られる脱脂したクルミを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、クルミ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりクルミ蛋白質を得た。得られたクルミ蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品35gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.62mg蛋白質/mLであった。
[実施例4]
脱脂カシューナッツから調製された蛋白分解物
カシューナッツオイル製造工程で副産物として得られた脱脂したカシューナッツを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、カシューナッツ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりカシューナッツ蛋白質を得た。得られたカシューナッツ蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品35gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.90mg蛋白質/mLであった。
[実施例5]
脱脂ピーナッツから調製された蛋白分解物
ピーナッツオイル製造工程で副産物として得られる脱脂したピーナッツを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、ピーナッツ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調製して、等電点沈澱によりピーナッツ蛋白質を得た。得られたピーナッツ蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品25gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.55mg蛋白質/mLであった。
[実施例6]
焙煎したアーモンドから調製された蛋白分解物
焙煎したアーモンドを、ヘキサンで脱脂した後、得られた脱脂アーモンドを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、アーモンド蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりアーモンド蛋白質を得た。得られたアーモンド蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを44.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品23gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.72mg蛋白質/mLであった。
[実施例7]
生のマカダミアナッツから調製された蛋白分解物
生のマカダミアナッツを、ヘキサンで脱脂した後、得られた脱脂マカダミアナッツを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、マカダミアナッツ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりマカダミアナッツ蛋白質を得た。得られたマカダミアナッツ蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品21gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.83mg蛋白質/mLであった。
[実施例8]
焙煎したピスタチオから調製された蛋白分解物
焙煎したピスタチオを、ヘキサンで脱脂した後、得られた脱脂ピスタチオを、0.05N水酸化ナトリウム溶液中に入れ、55℃で45分間撹拌して、ピスタチオ蛋白質を溶解抽出した。次に、遠心分離(8,000×g、15分間)により残渣を除去後、2N塩酸によりpHを4.5に調整して、等電点沈澱によりピスタチオ蛋白質を得た。得られたピスタチオ蛋白質10gに水200mLを加えて、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整した後、サモアーゼC160(大和化成(株)製)を0.2g添加し、65℃で、2時間作用させた。次に、2N塩酸でpHを4.5に調整した後、80℃で10分間加温して酵素を失活させ、遠心分離(8,000×g、15分間)により上清を分取した。その上清を凍結乾燥し、凍結乾燥品29gを得た。得られた蛋白分解物のACE阻害活性を測定したところ、IC50=0.73mg蛋白質/mLであった。
実施例3で得られたクルミ蛋白分解物の単回投与による血圧降下作用を下記方法によって評価した。結果を表1に示す。
8週齢の高血圧自然発症モデルラット(SHR/Izm)の雄性ラット(清水実験材料(株)、京都市)を購入し、充分検疫馴化した後に一般状態の観察及び体重測定を行い、健康状態が良好な動物を選んで11週齢で使用した。また、予備飼育時に測定用固定器に馴化させる目的で、ラットを固定器に固定し、尾部に測定センサーを取り付けマッサージを施した。この操作は祝祭日を除いて毎日行った。動物は温度:22±3℃、湿度:55±15%、換気:常時オールフレッシュ方式、照明12時間/日(午前6時より午後6時)に設定し、プラスチック製飼育ゲージに1匹ずつ収容した。
飼料は実験動物用固形飼料SP(株式会社船橋農場)、飲料水は福山市水道水を自動給水装置でいずれも自由摂取させた。
飼育ケージに試験番号、投与量、性及び動物番号を明記したケージラベルを付けた。
SHR/Izmは体重及び予備測定により層別化し、無作為抽出で各群を構成した。群構成は本試験日に実施した。
被験物質は、生理食塩水に懸濁した。すなわち、クルミ蛋白分解物2.0gを秤量し、乳鉢内で生理食塩水10mLを徐々に加えながら、均一になるように懸濁させた。
クルミ蛋白分解物投与群には1,000mg/kgの濃度になるように胃ゾンデを用いて強制投与を行った。すなわち、SHR/Izm200gの体重に対し調製したクルミ蛋白分解物の懸濁液を1.0mLの割合で投与した。また、対照群には生理食塩水を投与した。
血圧の測定はラット用無加温型非観血式血圧計MK−2000(室町機械製)を用い尾部より測定した。測定前にはラットを固定器内で充分馴化させ、ストレスや興奮を与えない状態で測定を行った。また測定は繰り返し3回行った。
表1にSHR/Izmの体重及び収縮期血圧の変化を示した。また、図1にクルミ蛋白分解物投与後の経時変化における血圧を示した。結果は平均値±SEMで表した。被験物質の有効性の検討は、群間で二元配置分散分析を行い、群間に有意差があるか確認した。有意差があった場合、次に各時間において群間でBonferroni/Dunnの多重検定を行い、このときP値が0.05未満であれば「有意である」と判定した。図1に示す通り、本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を有するクルミ蛋白分解物投与群においてクルミ蛋白分解物投与直後から6時間にかけて血圧の降下作用を確認できた。また、2時間及び4時間ではコントロール群と比較し有意な降下作用が認められた。
Figure 2005053812

[実施例9]
血圧低下用ドリンク
下記処方に従い、常法に基づいて血圧低下作用を有する血圧低下用ドリンクを製造した。
実施例2の分解物 3g
ブドウ糖+ショ糖+果糖 10g
クエン酸 1g
クエン酸ソーダ 0.5g
香料 0.01g
色素 0.01g
精製水 残部
計 100g
[実施例10]
血圧低下錠剤
下記処方に従って、常法に基づいて血圧低下作用を有する血圧低下錠剤を製造した。
実施例3の分解物 30g
軽質無水ケイ酸 5g
ステアリン酸カルシウム 1g
乳糖 30g
マルトース 28.5g
グリセリン脂肪酸エステル 5g
粉末ビタミンE 0.5g
計 100g
[実施例11]
カプセル剤
下記処方に従って、常法に基づいて血圧低下作用を有するカプセル剤を製造した。なお、カプセルには1号ハードゼラチンカプセルを使用した。
実施例4の分解物 10mg
コーンスターチ 60mg
乳糖 100mg
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 10mg
計 180mg [実施例12]
血圧低下飴
下記組成に従って、常法に基づいて血圧低下作用を有する飴を製造した。
実施例5の分解物 1g
ショ糖 70g
水飴 30g
クエン酸 1g
香料 0.1g
計 102.1g
実施例3に係るクルミ蛋白分解物の投与経過時間に対する血圧をプロットしたグラフである。

Claims (3)

  1. ナッツ類をプロテアーゼ処理してなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤。
  2. 請求項1記載のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する機能性食品。
  3. ナッツ類をプロテアーゼ処理することを特徴とするアンジオテンシンI変換酵素阻害剤の製造方法。
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