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JP2004259999A - 回路基板の製造方法 - Google Patents

回路基板の製造方法 Download PDF

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JP2004259999A
JP2004259999A JP2003049843A JP2003049843A JP2004259999A JP 2004259999 A JP2004259999 A JP 2004259999A JP 2003049843 A JP2003049843 A JP 2003049843A JP 2003049843 A JP2003049843 A JP 2003049843A JP 2004259999 A JP2004259999 A JP 2004259999A
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JP
Japan
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hole
heat
circuit board
anhydride
manufacturing
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Pending
Application number
JP2003049843A
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English (en)
Inventor
Toshio Enami
俊夫 江南
Koji Fukui
弘司 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2003049843A priority Critical patent/JP2004259999A/ja
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Abstract

【課題】導電膜の形成などの加工処理に際して保護される貫通孔を有する回路基板の製造方法であって、上記保護及び該貫通孔への導電膜の付着等を容易に防止し得る回路基板の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの電極として導電膜2,3が形成されている基板1を用意し、絶縁性基板1に貫通孔5,6を形成し、加熱消滅性材料を貫通孔5,6に充填し、次に絶縁性基板1を加熱消滅性材料が消滅する温度よりも低い温度雰囲気で加工処理し、加工処理された基板1を加熱消滅性材料7,8が消滅する温度以上に加熱して、加熱消滅性材料7,8を消滅させて貫通孔5,6を露出させる、回路基板の製造方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板の製造方法に関し、より詳細には、製造工程において加工が避けられるべき貫通孔に加熱消滅性材料が充填され、加工後に加熱消滅性材料が除去される工程を含む回路基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多層配線基板などの回路基板において、上面と下面の電極を電気的に接続するため、あるいは中間層に形成された電極を電気的に接続するためにスルーホール電極やビアホール電極が用いられている。スルーホール電極やビアホール電極は、絶縁性基板に貫通孔を形成し、該貫通孔に導電膜を形成したり、あるいは貫通孔に導電性材料を充填することにより構成される。
【0003】
ところで、回路基板では、ビアホール電極やスルーホール電極以外に、ボルトやビスにより回路基板を他のデバイスに固定するためのボルト孔としての貫通孔も形成されることがある。このようなボルト孔と、上記スルーホール電極やビアホール電極とを有する回路基板の製造に際しては、まず基板に、スルーホール電極またはビアホール電極を形成するための第1の貫通孔と、ボルト孔を形成する第2の貫通孔が同時に形成される。なお、第1、第2の貫通孔は別々に形成されることもある。次に、第1の貫通孔にめっき等により導電膜を形成したり、第2の貫通孔に導電性材料を充填する加工工程が行われる。この加工工程において、第2の貫通孔の内面に導電性材料が付着することを防止するために、従来、ゴム栓により第1の貫通孔を閉栓した状態で上記加工が行われていた。しかる後、導電膜を形成後に、ゴム栓が手作業により取り外されていた。
【0004】
このような回路基板の製造方法は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−326964号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記回路基板の製造方法では、第1の貫通孔に導電膜を形成したり、導電性材料を充填したりした後に、ゴム栓を手作業で取り外さねばならなかった。そのため、作業工程が煩雑であり、かつ回路基板のコストが高くつかざるを得なかった。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、加工処理されてはならない貫通孔を有する回路基板の製造方法であって、加工処理時に加工の影響を受けないように該貫通孔を保護しておくことができ、かつ加工処理後に容易に貫通孔の保護を解除し得る工程を備えた回路基板の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る回路基板の製造方法は、少なくとも1つの電極が設けられている絶縁性基板を用意する工程と、前記絶縁性基板に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に加熱消滅性材料を充填する工程と、前記加熱消滅性材料が充填された絶縁性基板を加熱消滅性材料が消滅する温度よりも低い温度雰囲気で加工処理する工程と、前記加工処理された絶縁性基板を加熱消滅性材料が消滅する温度以上に加熱し、前記加熱消滅性材料を消滅させて前記貫通孔を露出させる工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る回路基板の製造方法のある特定の局面では、前記加工工程に先立ち、前記加熱消滅性材料が充填される貫通孔とは別の第2の貫通孔を形成する工程がさらに備えられ、前記加工工程において、前記第2の貫通孔の内周面を覆うように、あるいは前記第2の貫通孔に充填されるように導電性材料が前記第2の貫通孔に付与される。
【0010】
本発明に係る回路基板の製造方法の他の特定の局面では、前記加熱消滅性材料が充填される貫通孔が、加熱消滅性材料が除去された後に前記回路基板を固定するためのボルトが挿入されるボルト孔である。
【0011】
本発明に係る回路基板の製造方法では、上記回路基板は単層の基板であってもよいが、多層基板であってもよい。
本発明に係る回路基板の製造方法では、好ましくは、上記加熱消滅性材料として、架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂を架橋させてなる樹脂を主成分とする材料で構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しつつ説明することにより、本発明を明らかにする。
【0013】
図1(a)〜(d)及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る回路基板の製造方法を説明するための正面断面図及び正面図である。
本実施形態では、まず、図2に示す絶縁性基板1が用意される。絶縁性基板1の上面及び下面の全面に導電膜2,3が形成されている。絶縁性基板1は、周知の基板材料により構成される。すなわち、基板1は、例えばガラスエポキシ系材料、エポキシ樹脂、ポリイミドなどの合成樹脂もしくは合成樹脂複合材料、あるいは絶縁性セラミックスなどにより構成され得る。
【0014】
導電膜2,3は、Cu、Auなどの金属もしくは合金からなり、導電膜2,3は、蒸着、めっきもしくはスパッタリングまたは導電ペーストの印刷などの適宜の方法により形成され得る。
【0015】
次に、図1(a)に示すように、絶縁性基板1に、第1の貫通孔4と、第2の貫通孔5,6とが形成される。本実施形態では、第1の貫通孔4と、第2の貫通孔5,6とは、作業工程の簡略化を図るために同時に形成されている。
【0016】
第1の貫通孔4及び第2の貫通孔5,6の形成は、レーザーによる加工、ドリル等の機械的加工装置による加工などの様々な方法で行われ得る。
本実施形態では、第2の貫通孔5,6は、後述するように、最終的に回路基板を他のデバイスに固定するためのボルト孔として設けられている。また、第1の貫通孔4には、以下の工程で示されているように、導電膜が形成され、スルーホール電極が構成される。
【0017】
次に、図1(b)に示すように、第2の貫通孔5,6に、加熱消滅性材料7,8が充填される。
加熱消滅性材料7,8は、後述の導電膜形成工程、すなわち加工工程の処理温度では消滅しない材料により構成される。また、加熱消滅性材料7,8は、本実施形態では、150〜260℃の温度で消滅する後述の材料により構成されている。
【0018】
次に、図1(c)に示すように、第1の貫通孔4にめっきにより導電膜9が形成される。導電膜9は、第1の貫通孔4の内周面を覆うように、かつ上面の導電膜2と、下面の導電膜3と電気的に接続されるように形成される。めっきに際し、導電膜9が第1の貫通孔4の内周面に付与されるが、第2の貫通孔5,6には、加熱消滅性材料7,8が充填されるため、導電膜9を構成する金属材料は付与されない。しかる後、上記絶縁性基板1が加熱消滅性材料7,8が消滅する温度、すなわち150〜260℃に加熱される。その結果、図1(d)に示すように、加熱消滅性材料7,8が加熱により消滅し、第2の貫通孔5,6が露出され、本実施形態の回路基板が得られる。
【0019】
本実施形態では、図1(d)に示すように、第2の貫通孔5,6に、他のデバイスに回路基板を固定するためのボルト11,12が挿通される。なお、図1(d)に示すように、ボルト11,12と導電膜2,3との絶縁を図るために、ボルト11,12のネジ部11b,12bに外挿されるように、絶縁性材料からなる絶縁筒13,14が用いられる。絶縁筒13,14は、貫通孔5,6に挿入され得る外径を有するように構成されている。また、ボルト11,12のヘッド11a,12aと絶縁筒13,14との間に絶縁性材料よりなる絶縁ワッシャー15,16が配置される。絶縁筒13,14及び絶縁ワッシャー15,16を用いることにより、ボルト11,12と導電膜2,3との電気的絶縁が図られる。
【0020】
ボルト11,12のネジ部11b,12bは、回路基板1の下面、すなわち導電膜3が形成されている面からさらに下方に突出し、図示しない他のデバイスにねじ込まれ、それによって回路基板1が他のデバイスに固定される。
【0021】
上記のように、本実施形態では、第1の貫通孔4と、第2の貫通孔5,6を形成し、第1の貫通孔4にのみ導電膜9を形成する加工工程を行うに先立ち、第2の貫通孔5,6に、加熱消滅性材料7,8が充填される。従って、上記導電膜9の形成に際し、確実に貫通孔5,6への導電膜の付着を抑制することができ、しかも150〜260℃の温度に加熱するだけで、最終的に加熱消滅性材料7,8を容易に除去することができる。
【0022】
よって、従来、手作業で取り外されていたゴム栓に代えて、上記加熱消滅性材料7,8を用いることにより、回路基板の生産性を飛躍的に高めることができる。
【0023】
上記加熱消滅性材料7,8としては、導電膜9の形成温度、すなわち加工工程の処理温度で消滅する適宜の加熱消滅性材料を用いることができるが、本実施形態では、上記のように150〜260℃の温度で消滅する加熱消滅性材料が用いられる。150〜260℃の比較的低い温度で加熱消滅するため、導電膜2,3,9あるいは絶縁性基板1に加熱による損傷を与え難い。
【0024】
また、本実施形態では、説明を容易とするために、電極として導電膜2,3,9のみが形成されているが、他の複雑な形状の電極や回路素子が内蔵されている場合には、消滅する処理温度が150〜260℃と低い温度で消滅する加熱消滅性材料を選択すればよく、回路基板の損傷を抑制する効果はより一層大きくなる。
【0025】
なお、上記加熱消滅性材料7,8としては、例えば、ポリメチレンマロン酸ジエステル、ポリブチレン、ニトロセルロース、α−メチルスチレンポリマー、プロピレンカーボネートポリマー、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル、カルボン酸ジヒドラジドとジイソシアネートを重合させた共重合体、あるいはこれらのポリマーの過酸化物なとからなるものが知られている。また、これらのポリマーに必要に応じて、ジブチルフタレートやジオクチルフタレートなどの可塑剤、キシレンオイル、テルペンオイルもしくはパラフィンワックスなどの軟化剤を加えて粘着性を付与した加熱消滅性材料が知られていた。これらの公知の加熱消滅性材料は、本実施形態においても加熱消滅性材料を消滅させる温度を低減しない場合には用いることができる。これらの加熱消滅性材料は、270〜400℃程度の温度に加熱することにより消滅する。
【0026】
しかしながら、本実施形態では、上記のように150〜260℃の比較的低い温度で加熱消滅性材料7,8を消滅させるために特定の加熱消滅性材料が好適に用いられる。このような加熱消滅性材料は、本発明者等により考え出されたものであり、架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂を架橋させてなる樹脂を主成分とする。
【0027】
上記ポリオキシアルキレン樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン、ポリオキシテトラメチレンなどが挙げられる。また、各種ポリオキシアルキレンを複数種組み合わせることにより、加熱消滅温度と、消滅するまでの時間を調整することも可能である。
【0028】
特に、ポリオキシプロピレンを50重量%以上含み、ポリオキシエチレンまたはポリオキシテトラメチレンを混合してなる組成物において、上記ポリオキシエチレンまたはポリオキシテトラメチレンの混合割合を調整することにより、加熱消滅温度及び加熱消滅に至るまでの時間を容易に調整することができる。
【0029】
上記架橋性シリル基としては、例えば、オキシムシリル基、アルケニルオキシシリル基、アセトキシシリル基、ハロゲノシリル基、ビニルシリル基、シラノール基等が挙げられる。なかでも、末端にアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂は、弾性にすぐれたゴム状の架橋樹脂となることから好適である。
【0030】
上記アルコキシシリル基としては、例えば、メトキシシリル基、エトキシシリル基、プロピルオキシシリル基、イソプロピルオキシシリル基、ブトキシシリル基、tert−ブトキシシリル基、フェノキシシリル基、ベンジルオキシシリル基等が挙げられる。なお、ジアルコキシシリル基又はトリアルコキシシリル基の場合、同じアルコキシ基であってもよく、異なるアルコキシ基を組み合わせたものであってもよい。これらの架橋性シリル基は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、ポリオキシアルキレン樹脂の種類や架橋性シリル基が異なる複数種類のポリオキシアルキレン樹脂を併用してもよい。
【0031】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物は、更に、下記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒を含有することが好ましい。これにより、可視光線、紫外線や電子線等の光を照射(以下、光照射ともいう)することでポリオキシアルキレン樹脂組成物を架橋、硬化させることができる。なかでも、光反応性が高く架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂に対する溶解性にも優れていることから、カルボン酸無水物、カルボン酸イミド及びジアシルホスフィンオキサイドが好適である。このような光反応触媒は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0032】
また、ジアシルホスフィンオキサイドを含有する場合は、消滅後の残さが極めて少なく、より好適である。
【0033】
【化1】
Figure 2004259999
【0034】
式(1)中、mは2〜5の整数を表し、Y(m)は周期表のIVB族、VB族又はVIB族の原子を表し、Zは水素基、炭化水素基、メルカプト基、アミノ基、ハロゲン基、アルコキシル基、アルキルチオ基、カルボニルオキシ基又はオキソ基を表す。
【0035】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒は、一般式(1)で表される官能基のうち、異なるものを複数種有していてもよい。
上記一般式(1)で表される官能基を有する光反応触媒としては、例えば、酸素、硫黄、窒素、リン及び炭素からなる群より選択されるY(m)で示される原子に対し、カルボニル基が2個結合した化合物であって、Y(m)で示される原子の価数に応じて適宜、Zで示される炭化水素基又はオキシド基を有するもの等が挙げられる。
【0036】
上記炭化水素基としては、例えば、脂肪族系炭化水素基、不飽和脂肪族系炭化水素基、芳香族系炭化水素基等が挙げられる。これらの炭化水素基は、本発明の目的を阻害しない範囲でアミノ基、水酸基、エーテル基、エポキシ基、重合性不飽和基、ウレタン基、ウレア基、イミド基、エステル基等の置換基を有していても良い。また、異なる炭化水素基を組み合わせて用いてもよい。
【0037】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒は、環状化合物であってもよい。このような環状化合物としては、例えば、環状鎖の中に1個又は2個以上の同種又は異種の上記一般式(1)で表される官能基を有する化合物等が挙げられる。更に、複数個の同種又は異種の上記環状化合物を適当な有機基で結合した化合物や、複数個の同種又は異種の上記環状化合物をユニットとして少なくとも1個以上含む双環化合物等も用いることができる。
【0038】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒としては、Y(m)で表される原子が酸素原子の場合には、例えば、酢酸無水物、プロピオン酸無水物、ブチル酸無水物、イソブチル酸無水物、バレリック酸無水物、2−メチルブチル酸無水物、トリメチル酢酸無水物、ヘキサン酸無水物、ヘプタン酸無水物、デカン酸無水物、ラウリル酸無水物、ミリスチリル酸無水物、パルミチン酸無水物、ステアリル酸無水物、ドコサン酸無水物、クロトン酸無水物、アクリル酸無水物、メタクリル酸無水物、オレイン酸無水物、リノレイン酸無水物、クロロ酢酸無水物、ヨード酢酸無水物、ジクロロ酢酸無水物、トリフルオロ酢酸無水物、クロロジフルオロ酢酸無水物、トリクロロ酢酸無水物、ペンタフルオロプロピオン酸無水物、ヘプタフルオロブチル酸無水物、コハク酸無水物、メチルコハク酸無水物、2,2−ジメチルコハク酸無水物、イソブチルコハク酸無水物、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、ヘキサヒドロ−4−メチルフタル酸無水物、イタコン酸無水物、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、マレイン酸無水物、2−メチルマレイン酸無水物、2,3−ジメチルマレイン酸無水物、1−シクロペンテン−1,2−ジカルボン酸無水物、グルタル酸無水物、1−ナフチル酢酸無水物、安息香酸無水物、フェニルコハク酸無水物、フェニルマレイン酸無水物、2,3−ジフェニルマレイン酸無水物、フタル酸無水物、4−メチルフタル酸無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物、4,4’−(ヘキサフルオロプロピリデン)ジフタル酸無水物、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸無水物等;マレイン酸無水物とラジカル重合性二重結合を持つ化合物の共重合体として、例えば、マレイン酸無水物と(メタ)アクリレートの共重合体、マレイン酸無水物とスチレンの共重合体、マレイン酸無水物とビニルエーテルの共重合体等が挙げられる。これらのうち市販品としては、例えば、旭電化社製のアデカハードナーEH−700、アデカハードナーEH−703、アデカハードナーEH−705A;新日本理化社製のリカシッドTH、リカシッドHT−1、リカシッドHH、リカシッドMH−700、リカシッドMH−700H、リカシッドMH、リカシッドSH、リカレジンTMEG;日立化成社製のHN−5000、HN−2000;油化シェルエポキシ社製のエピキュア134A、エピキュアYH306、エピキュアYH307、エピキュアYH308H;住友化学社製のスミキュアーMS等が挙げられる。
【0039】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒としては、Y(m)で表される原子が窒素原子の場合には、例えば、コハク酸イミド、N−メチルコハク酸イミド、α,α−ジメチル−β−メチルコハク酸イミド、α−メチル−α−プロピルコハク酸イミド、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−tert−ブチルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−(1−ピレニル)マレイミド、3−メチル−N−フェニルマレイミド、N,N’−1,2−フェニレンジマレイミド、N,N’−1,3−フェニレンジマレイミド、N,N’−1,4−フェニレンジマレイミド、N,N’−(4−メチル−1,3−フェニレン)ビスマレイミド、1,1’−(メチレンジ−1,4−フェニレン)ビスマレイミド、フタルイミド、N−メチルフタルイミド、N−エチルフタルイミド、N−プロピルフタルイミド、N−フェニルフタルイミド、N−ベンジルフタルイミド、ピロメリット酸ジイミド等が挙げられる。
【0040】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒としては、Y(m)で表される原子がリン原子の場合には、例えば、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシド等が挙げられる。
【0041】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒としては、Y(m)で表される原子が炭素原子の場合には、例えば、2,4−ペンタンジオン、3−メチル−2,4−ペンタンジオン、3−エチル−2,4−ペンタンジオン、3−クロロ−2,4−ペンタンジオン、1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタンジオン、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、1−ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン等のジケトン類;ジメチルマロネート、ジエチルマロネート、ジメチルメチルマロネート、テトラエチル1,1,2,2−エタンテトラカルボン酸等のポリカルボン酸エステル類;メチルアセチルアセトナート、エチルアセチルアセトナート、メチルプロピオニルアセテート等のα−カルボニル−酢酸エステル類等が挙げられる。なかでも、消滅後の残さが極めて少ないことから、ジアシルフォスフィンオキシド及びその誘導体が好適である。
【0042】
上記式(1)で表される官能基を有する光反応触媒の配合量の好ましい下限は、架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂100重量部に対して0.01重量部、好ましい上限は30重量部である。0.01重量部未満であると、光反応性を示さなくなることがあり、30重量部を超えると、ポリオキシアルキレン樹脂組成物の光透過性が低下して、光を照射しても表面のみが架橋、硬化し、深部は架橋、硬化しないことがある。より好ましい下限は0.1重量部、より好ましい下限は20重量部である。
【0043】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物は、増感剤を含有してもよい。増感剤を含有することにより、光反応性が向上し、光の照射時間を短くしたり、光の照射エネルギーを低くしたり、表面から深部まで均一に架橋、硬化させたりすることができる。
【0044】
上記増感剤としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体化合物;ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物;ベンジルジメチルケタール等のケタール誘導体化合物;ハロゲン化ケトン;アシルフォスフィンオキシド;アシルフォスフォナート;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−N,N−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシドビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド;ビス(η5−シクロペンタジエニル)−ビス(ペンタフルオロフェニル)−チタニウム、ビス(η5−シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピリ−1−イル)フェニル]−チタニウム;アントラセン、ペリレン、コロネン、テトラセン、ベンズアントラセン、フェノチアジン、フラビン、アクリジン、ケトクマリン、チオキサントン誘導体、ベンゾフェノン、アセトフェノン、2−クロロチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0045】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物は、必要に応じてアルキルシラン化合物又はアルコキシシラン化合物を含有してもよい。上記アルキルシラン化合物又はアルコキシシラン化合物としては、例えば、ジメトキシジメチルシラン、シクロヘキシルジメトキシメチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、ジメトキシメチルオクチルシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、クロロメチル(ジイソプロポキシ)メチルシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジエトキシジフェニルシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、トリメトキシプロピルシラン、イソブチルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、(3−クロロプロピル)トリメトキシシラン、クロロメチルトリエトキシシラン、トリス(2−メトキシエトキシ)ビニルシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ジエトキシ(3−グリシドキシプロピル)メチルシラン、クロロトリメトキシシラン、クロロトリエトキシシラン、クロロトリス(1,3−ジメチルブトキシ)−シラン、ジクロロジエトキシシラン、3−(トリエトキシシリル)−プロピオニトリル、4−(トリエトキシシリル)−ブチロニトリル、3−(トリエトキシシリル)−プロピルイソシアネート、3−(トリエトキシシリル)−プロピルチオイソシアネート、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、1,3,5,7−テトラエトキシ−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラプロキシシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトライソプロポキシ−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラブトキシ−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタエトキシ−1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルシクロトリシラザン、1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルシクロテトラシラザン、1,7−ジアセトキシオクタメチルテトラシロキサン、1,7−ジクロロオクタメチルテトラシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ジクロロトリシロキサン、1,3−ジクロロテトライソプロピルジシロキサン、1,3−ジエトキシテトラメチルジシロキサン、1,3−ジメトキシテトラメチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジクロロジシロキサン、1,2−ビス(メチルジクロロシリル)エタン、ジアセトキシジフェニルシラン、メチルトリス(エチルメチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(N,N−ジエチルアミノキシ)シラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)メチルイソプロポキシシラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)エトキシメチルシラン、トリス(1−メチルビニロキシ)ビニルシラン、メチルトリイソプロペノキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、ジアセトキシジメチルシラン、トリアセトキシビニルシラン、テトラアセトキシシラン、ジアセトキシメチルフェニルシラン、ジメトキシエチルメチルケトオキシムメチルシラン等が挙げられる。
【0046】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物には、有機過酸化物が含有されていてもよい。有機過酸化物の含有により、加熱消滅性材料の加熱により消滅に至るまでの時間を短縮することができる。
【0047】
上記有機過酸化物としては、例えば、p−メンタンハイドロキシパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロキシパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロキシパーオキサイド、クメンハイドロキシパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロキシパーオキサイド、t−ブチルハイドロキシパーオキサイド等のハイドロキシパーオキサイド;ジクミルパーオキサイド、α、α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピルベンゼン)、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド;1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等のパーオキシケタール;t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−トルイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ビス−t−ブチルパーオキシイソフタレート、t−ブチルパーオキシアリルモノカーボネート等のパーオキシエステル等が挙げられる。
【0048】
また、低融点の有機酸は、導電膜に対して洗浄作用を有するため、低融点の有機酸を上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物に含有させておいてもよい。それによって、導電膜2,3の表面の酸化膜の除去が可能となり、熱消滅時の加熱による導電膜の酸化を防止することができる。
【0049】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物は、更に、必要に応じて、架橋促進剤、増粘剤、チキソトロープ剤、物性調整剤、増量剤、補強剤、可塑剤、着色剤、難燃剤等の各種添加剤を加えても良い。ただし、不燃性の添加剤は残留残さとなるため注意する必要がある。
【0050】
上記架橋促進剤としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫フタレート、ビス(ジブチル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレート)、オクチル酸錫、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物、テトラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロポキシチタネート等のアルキルオキシチタネート等が挙げられる。ただし、これらの架橋促進剤は、必ず残留残さとなることから、必要最小限の添加に止めるべきである。
【0051】
上記増粘剤は、上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物の粘性特性を調整するために添加するものである。上記増粘剤としては、上記ポリオキシアルキレン樹脂との相溶性の高い高分子化合物から適宜選択され、例えば、アクリル系高分子、メタクリル系高分子、ポリビニルアルコール誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン誘導体、ポリエステル類、ポリエーテル類、ポリイソブテン、ポリオレフィン類、ポリアルキレンオキシド類、ポリウレタン類、ポリアミド類、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、NBR、SBS、SIS、SEBS、水添NBR、水添SBS、水添SIS、水添SEBS等やこれら共重合体の官能基変成体が挙げられる。これらの増粘剤は単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0052】
上記チキソトロープ剤は、上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物の粘性特性を調整するために添加するものである。上記チキソトロープ剤としては、例えば、コロイダルシリカ、ポリビニルピロリドン、疎水化炭酸カルシウム、ガラスバルーン、ガラスビーズ等が挙げられる。また、上記チキソトロープ剤は、上記ポリオキシアルキレン樹脂と親和性の高い表面を有するものが好ましい。
【0053】
上記物性調整剤は、上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物を用いた加熱消滅性材料の引張り特性等を改善するために添加するものである。上記物性調整剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]ヘキサエチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサエチレンジアミン等の各種シランカップリング剤等が挙げられる。これらの物性調整剤は単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0054】
上記増量剤としては特に限定されないが、上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物のチキソトロープ性等への影響の少ないものが好適であり、例えば、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水珪素、含水珪素、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。これらの増量剤は単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0055】
上記可塑剤としては、例えば、リン酸トリブチル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル類、グリセリンモノオレイル酸エステル等の脂肪酸−塩基酸エステル類、アジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル類、ポリプロピレングリコール類等が挙げられる。これらの可塑剤は単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0056】
上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物は、更に、必要に応じてタレ防止剤、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、溶剤、香料、顔料、染料等が添加されてもよい。
【0057】
上記加熱消滅性材料において、上記ポリオキシアルキレン樹脂組成物を架橋する際の光照射に用いる光源については特に限定されない。例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、エキシマーレーザー、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯、太陽光、電子線照射装置などを用いることができ、これらの光源は単独で用いられてもよく、2種以上を併用されてもよい。
【0058】
本発明に係る回路基板の製造方法は、様々な基板の製造に適用することができる。図3は、本発明の第2の実施形態に係る回路基板の製造方法を説明するための正面断面図である。第2の実施形態では、回路基板としての多層基板21が製造される。多層基板21では、複数の基板本体22〜24が接着剤により貼り合わされて積層され、多層基板が構成されている。多層基板21の製造に対しては、下面に導電膜25、上面に電極26が形成された基板本体22と、上面に電極27が形成された基板本体23と、上面の全面に導電膜28が形成された基板本体24とが接着剤(図示せず)を用いて貼り合わされる。
【0059】
なお、電極26,27は、基板本体22〜24に構成された他の回路部分(図示せず)に電気的に接続されており、かつ電極26,27は、グラウンド電位に接続される端子電極を構成している。
【0060】
他方、導電膜25,28もグラウンド電位に接続される導電膜であり、多層基板21の上面及び下面間の構造を電磁シールドする機能をも果たしている。
多層基板21の製造に際しては、上記基板本体22〜24が貼り合わされた積層体が得られた後、第1の貫通孔29及び第2の貫通孔30,31が形成される。第1の貫通孔29には、めっき工程により導電膜32が形成される。そして、導電膜32の形成に先立ち、第2の貫通孔30,31には、第1の実施形態の場合と同様に加熱消滅性材料が充填される。そして、導電膜32を形成した後に、第1の実施形態の場合と同様に、加熱消滅性材料が消滅する温度に加熱されて、第2の貫通孔30,31が露出される。
【0061】
本実施形態においても、導電膜32の形成に際しては、第2の貫通孔30,31が加熱消滅性材料で充填されているため、第2の貫通孔30,31への導電膜の付着を防止することができる。
【0062】
そして、最終的に第2の貫通孔30,31に、第1の実施形態と同様にボルトが挿通され、多層基板21が他のデバイスに固定される。
なお、導電膜32は、上述した電極26,27に電気的に接続され、かつ導電膜25,28にも電気的に接続される。すなわち、導電膜32は、電極26,27をグラウンド電位に接続される導電膜25,28に電気的に接続する接続電極として機能する。
【0063】
なお、多層基板21では、導電膜32は、上記のように多層基板21内に構成された回路部分の内のグラウンド電位に接続される端子電極としての電極26,27を外部に引き出す機能を果たしているが、半田ペースト33を介して、半田ボール34を導電膜32に接合し、それによって放熱効果を高めるように構成してもよい。すなわち、本発明において、第1の貫通孔に形成される導電膜は、内部の電極を電気的に接続する機能だけでなく、放熱効果を高めるための熱媒体として形成されるものであってもよい。
【0064】
また、本発明において製造される回路基板の電極の配置及びパターンは、目的とする回路基板に応じて適宜変更することができ、上記第1,第2の実施形態の構造に限定されるものではない。さらに、第1,第2の実施形態では、加熱消滅性材料が充填される第2の貫通孔はボルト孔であったが、ボルト孔以外の用途に用いられるものであってもよい。すなわち、導電膜の形成等の加工処理に際してブロックすべき貫通孔を有する回路基板の製造方法を一般に本発明を適用することができる。また、上記加熱消滅性材料で貫通孔をブロックした状態で行われる加工工程についても、導電膜の形成に限らず、抵抗膜の形成等の様々な加工工程を含むものとする。
【0065】
【発明の効果】
本発明に係る回路基板の製造方法では、貫通孔に加熱消滅性材料を充填した後に、加熱消滅性材料が消滅する温度よりも低い温度雰囲気で加工処理が行われ、しかる後、加工処理された回路基板が加熱消滅性材料が消滅する温度以上に加熱される。従って、加熱消滅性材料が加熱により消滅し、上記貫通孔が露出する。よって、従来手作業で取り外されていたゴム栓に代えて、上記加熱消滅性材料を用いることにより、回路基板の製造工程の生産性を飛躍的に高めることが可能となり、回路基板のコストを低減することができる。
【0066】
本発明において、加熱消滅性材料が充填される貫通孔と別の第2の貫通孔が形成され、加工工程において、第2の貫通孔の内周面を覆うように、あるいは第2の貫通孔に充填されるように導電性材料が第2の貫通孔に付与される場合には、本発明に従って、スルーホール電極やビアホール電極を有する回路基板を容易に得ることができる。
【0067】
本発明において、加熱消滅性材料が充填される貫通孔が、回路基板を固定するためのボルト孔である場合には、本発明に従って、他のデバイスに容易に固定し得る回路基板を高い生産性で製造することが可能となる。
【0068】
本発明において、上記加熱消滅性材料として、架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂を架橋させてなる樹脂を主成分とする材料を用いた場合には、150〜260℃の低い温度で加熱消滅性材料を消滅させることができる。従って、回路基板の製造に際し、他の部分に熱による損傷や劣化を与えることなく、回路基板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る回路基板の製造方法の各正面断面図。
【図2】第1の実施形態で用いられる回路基板の処理前の状態を示す正面図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る回路基板の製造方法を説明するための正面断面図。
【符号の説明】
1…絶縁性基板
2,3…導電膜
4…第1の貫通孔
5,6…第2の貫通孔
7,8…加熱消滅性材料
9…導電膜
11,12…ボルト
21…多層基板
22〜24…基板本体
25,28…導電膜
26,27…電極
29…第1の貫通孔
30,31…第2の貫通孔
32…導電膜
33…半田ペースト
34…半田ボール

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの電極が設けられている絶縁性基板を用意する工程と、
    前記絶縁性基板に貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔に加熱消滅性材料を充填する工程と、
    前記加熱消滅性材料が充填された絶縁性基板を加熱消滅性材料が消滅する温度よりも低い温度雰囲気で加工処理する工程と、
    前記加工処理された絶縁性基板を加熱消滅性材料が消滅する温度以上に加熱し、前記加熱消滅性材料を消滅させて前記貫通孔を露出させる工程とを備えることを特徴とする、回路基板の製造方法。
  2. 前記加工工程に先立ち、前記加熱消滅性材料が充填される貫通孔とは別の第2の貫通孔を形成する工程をさらに備え、
    前記加工工程において、前記第2の貫通孔の内周面を覆うように、あるいは前記第2の貫通孔に充填されるように導電性材料が前記第2の貫通孔に付与される、請求項1に記載の回路基板の製造方法。
  3. 前記加熱消滅性材料が充填される貫通孔が、加熱消滅性材料が除去された後に前記回路基板を固定するためのボルトが挿入されるボルト孔である、請求項1または2に記載の回路基板の製造方法。
  4. 前記回路基板が多層基板である、請求項1〜3のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  5. 前記加熱消滅性材料が、架橋性シリル基を有するポリオキシアルキレン樹脂を架橋させてなる樹脂を主成分とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006109841A1 (ja) * 2005-04-07 2008-11-20 日東電工株式会社 フラットパネルディスプレイ用衝撃吸収シート及びその製造方法、並びに、フラットパネルディスプレイ

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