JP2003297172A

JP2003297172A - 電子機器

Info

Publication number: JP2003297172A
Application number: JP2002096465A
Authority: JP
Inventors: Ryuji Miki; 龍司三木; Hirofumi Takemasa; 廣文武政; Yoshihiro Fujimoto; 良廣藤本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2002-03-29
Filing date: 2002-03-29
Publication date: 2003-10-17
Also published as: US20030196880A1; CN1221995C; US6867380B2; CN1448969A

Abstract

(57)【要約】【課題】常時、回動調整リングを保持する指で、時々
他のプッシュスイッチをブラインドタッチ操作しても、
安定かつ確実な操作ができることを目的とする。【解決手段】上下方向に配した２つのプッシュスイッ
チ１ａ，１ｃの境界に固定の中央ランナ１ｒを構成し、
回動調整リングを調整する指をスライドさせても中央ラ
ンナ１ｒが指掛かりになってプッシュスイッチ１ａ，１
ｃの位置が確実に使用者が認識できる。また、指の腹で
中央ランナ１ｒに触れつつ、上に指を傾けると上側スイ
ッチ１ａ（または１ｂ）が、下に傾けると下側スイッチ
１ｃ（または１ｄ）が確実に操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の操作部
に関するもので、特にビデオカメラ等ブラインドタッチ
（不視認による操作）しやすい操作部に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の電子機器が非常
に高機能化され、その操作性向上が課題視されている。
特に放送局や制作プロ用のビデオカメラは、ビューファ
インダーを覗いて撮像画像を確認しながらの操作になる
ので、ブラインドタッチによる操作を確実にしなければ
ならない。

【０００３】以下に従来のビデオカメラ等の電子機器の
操作部について説明する。

【０００４】図６は従来の電子機器の斜視構成図を示す
ものである。図６において、１０１は機器筐体で、内部
に撮像手段が構成されている。撮像手段は、機器筐体１
０１の前面にある光学入力部１０２を透過する映像を撮
像し、外部に映像信号として出力するかあるいは機器筐
体１０１内に設けた記録手段（図示せず）で記録媒体
（磁気テープや光ディスク、半導体メモリ等）に記録さ
れる。撮像を行う使用者は撮像した映像をビューファイ
ンダ（以下ビューファと略す）１０３を覗き確認でき
る。ビューファ１０３は機器筐体の後面上部に突出する
ように機器筐体の上面に保持されている。使用者は、機
器筐体１０１の右側面１０１ｍにあるグリップ（図示せ
ず）を右手で掴み、左手を光学入力部１０２を支えて電
子装置を保持する。この際、使用者は、右目でビューフ
ァを覗きながら、左手で光学入力部１０２のフォーカス
調整リングや絞り調節リング等、ズーム調節リングを回
し、画像を光学関係を調整する。と共に、場合によっ
て、左手を少し手前にずらし、左手の親指で機器筐体１
０１の左側面１０１ｒにあるプッシュスイッチ群１０４
を押して操作する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ブラインドタッチでプッシュスイッチを
操作するため、勘に頼りやすく、誤操作をすることが多
くなってしまうという問題点を有していた。

【０００６】従来、この課題を解決するため、プッシュ
スイッチの釦表面に小突起を作り、感触で判断できるも
のもあったが、極寒撮影時等、手袋をしたままでの操作
ではその小突起を触感できず、誤操作することがあっ
た。また、意図しない不用意な接触で操作してしまうと
いう問題点も有していた。

【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ブラインドタッチでの操作であっても正確かつ確実
な操作を行うことができる電子機器を提供することを目
的とする。

【０００８】また、指を掛けた状態での操作しか有効に
ならない電子機器を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子機器は、第１のプッシュスイッチと、前
記第１のプッシュスイッチに隣接する第２のプッシュス
イッチと、前記第１、第２のプッシュスイッチ間に長凸
状固定部を備えたことを特徴とし、特に第１、第２のプ
ッシュスイッチの近傍に回動スイッチを設け、前記長凸
状固定部は前記回動スイッチの回動方向に略直行してい
ることを特徴とする構成を有している。

【００１０】この構成によって、通常回動スイッチの操
作を行う使用者の指をスライドさせることで、第１、第
２のプッシュスイッチ及び長凸状固定部に接触でき、か
つ長凸状固定部を手掛かりとして第１、第２のプッシュ
スイッチを押し操作できる。特に長凸状固定部を境にし
て第１、第２のプッシュスイッチが配されているので、
使用者は長凸状固定部を触りながら指を曲げることで第
１、第２のプッシュスイッチを確実に押し操作すること
ができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載のもの
は、第１のプッシュスイッチと、前記第１のプッシュス
イッチに隣接する第２のプッシュスイッチと、前記第
１、第２のプッシュスイッチ間に長凸状固定部を備えた
ことを特徴とするもので、プッシュスイッチの操作に長
凸状固定部である中央ランナが手掛かりになり、それを
基にして上下のプッシュスイッチが確実に操作できる。

【００１２】特に第１、第２のプッシュスイッチの近傍
に回動調整部を設け、前記長凸状固定部は前記回動調整
部の回動方向に略直行していることを特徴とすること
で、回動調整部たる回動調整リングを操作する指を、回
動軸と交差する方向にスライドさせることで長凸状固定
部たる中央ランナーに触れることができ、それを手掛か
りにプッシュスイッチを確実に操作できる。

【００１３】また、請求項４に記載の発明は、長凸状固
定部の長手方向に、前記第１のプッシュスイッチ、ある
いは第２のプッシュスイッチに隣接して別のプッシュス
イッチを配し、前記別のプッシュスイッチとの隣接辺に
副長凸固定部を有し、前記副長凸固定部は前記長凸固定
部に交差して構成されていることを特徴とするもので、
長凸状固定部たる中央ランナに並行に構成された複数の
プッシュスイッチを同様に手掛り付で分け、それらへの
押し操作を確実にする。

【００１４】本発明の請求項５に記載の発明は、長凸状
固定部に使用者が接触していることを検知する接触検知
手段と、プッシュスイッチが押されたことを検知してど
のプッシュスイッチが押し操作されたかを知りそれに割
り当てられた機能を実行する操作制御手段とを有し、操
作制御手段は、前記接触検知手段が前記長凸状固定部に
接触されていることを検知しているときにのみ、プッシ
ュスイッチの押し操作を有効とする事を特徴とするもの
で、プッシュスイッチが不用意に押されても長凸状固定
部である中央ランナに触れていなければ有効とされず、
プッシュスイッチの単なる接触に起因する誤動作を確実
に防止できる。

【００１５】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。

【００１６】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１である電子機器のプッシュスイッチの構成斜視図で
あり、図１において、１はプッシュスイッチ群で、１
ａ，ｂ、ｃ、ｄがスイッチ釦である。１ｒは中央ランナ
で上側のスイッチ釦１ａ，１ｂと下側のスイッチ釦１
ｃ，１ｄとを区別するもので、かつ固定されているもの
である。この中央ランナ１ｒの突出量は２〜３ｍｍ程度
設けられている。なお、本実施の形態ではスイッチ釦を
４つ設けた例を説明するが、個数は必ずしも４つに限る
ものではない。それ以外の構成は、前述した従来の技術
の項の電子機器の構成と同様なものである。

【００１７】以上のように構成された電子機器につい
て、図１を用いてその動作を説明する。従来の電子機器
と同様、撮影を行う電子機器の使用者は、右手で機器筐
体右側面のグリップを掴み、左手の手の平で光学入力部
を保持しながら親指、人差し指で回動調整部（前述のフ
ォーカス調整リング、絞り調整リング、ズーム調整リン
グ等）を回す。

【００１８】場合により必要に応じて、指を手前方向に
ずらし、前述したスイッチ群１を操作する（親指であれ
ば、親指付け根及び手首の関節（手根中手関節、手根間
関節）を動かせばよい）。

【００１９】このとき、スイッチ群１の上側スイッチ釦
１ａ，１ｂを押したい場合、図２に示すように、使用者
は指（左手を光学入力部下側から包むようにして支える
場合は普通では親指）を中央ランナ１ｒ上に置き、その
まま上側に親指を傾けることで上側スイッチ釦１ａ，１
ｂを押すことができる（この場合、親指であればいわゆ
る第１、第２関節（親指先端側から。すなわち、指節間
関節、中手指節関節のこと）を曲げればよい）。

【００２０】逆に、スイッチ群１の下側スイッチ釦１
ｃ，１ｄを押したい場合、使用者は指を中央ランナ１ｒ
上に置き、そのまま下側に親指を傾けることで下側スイ
ッチ釦１ｃ，１ｄを押すことができる。すなわち、指が
中央ランナ１ｒを支点にしてあたかもシーソーのように
なり、スイッチ群１を操作することができる。

【００２１】あるいは、上側スイッチ釦１ａ，１ｂを押
す場合は上述のような動作でも良いが、逆に下側スイッ
チ釦１ｃ、１ｄを押す場合は上述のようにせず、中央ラ
ンナ１ｒを触っている状態から少し下側に指をずらし
て、下側スイッチ釦１ｃ、１ｄを押しても良い。この場
合も、指の先で中央ランナ１ｒを触れながら下側スイッ
チ釦１ｃ、１ｄを押すこともできる（この場合でも、親
指であればいわゆる第１、第２関節（親指先端側から。
すなわち、指節間関節、中手指節関節のこと）を曲げれ
ばよい）。

【００２２】以上のように本実施の形態によれば、中央
ランナが指でスイッチ群を押す場合の手掛かりになり、
確実なスイッチ押し動作をすることができる。

【００２３】（実施の形態２）図３は本発明の実施の形
態２である電子機器のスイッチ群の斜視構成図である。
図３において、１１はスイッチ群で、１１ｒは中央ラン
ナ、１１ａ、ｂは上側スイッチ、１１ｃ、ｄは下側スイ
ッチで、以上は図１の構成と同様なものである。１１ｐ
は分離ランナであって、図１で詳述した中央ランナ１ｒ
と同様、上側のスイッチ釦１ａとスイッチ釦１ｂとを分
けかつ下側のスイッチ釦１ｃとスイッチ釦ｄｂとを分け
るように固定されているものである。

【００２４】これにより、指の操作でスイッチ釦を押す
ときに中央ランナ１１ｒで上下スイッチ釦を区別して押
しやすく、また分離ランナ１１ｐで手前のスイッチ釦１
１ｂ（あるいは１１ｄ）と向こう側のスイッチ釦１１ａ
（あるいは１１ｃ）とを区別して押すことができる。す
なわち、上・向こう側のスイッチ釦を押したい場合、指
の腹で中央ランナ１１ｒを触れながら、指の手前側に分
離ランナ１１ｐがあることを感じながら押せばよく、同
様に下・手前側のスイッチ釦を押したい場合、指の腹先
端で中央ランナ１１ｒを触れながら、指の向こう側に分
離ランナ１１ｐがあることを感じながら押せばよい。

【００２５】これは本実施形態のような４つ（すなわち
上、下２つずつ）の場合でも有効であるが、より多くの
数（例えば上、下が左・中・右の３つずつからなる合計
６つのスイッチ釦の場合）でより効果的なものである。

【００２６】また、本実施形態のように分離ランナを中
央ランナに直行させるように形成させずともよく、図４
のように少し傾斜させたもの（同図（ａ））、あるいは
分離ランナそのものが中央ランナ上に頂点を持つように
折れ曲がったもの（同図（ｂ））あるいは非上下対称に
なったもの（同図（ｃ））でも、それぞれ指の腹で中央
ランナ、分離ランナが認識でき、操作釦をブラインドタ
ッチで誤りなく押す操作ができる。

【００２７】（実施の形態３）以上の実施の形態１，２
は、機構的にスイッチを正しく認識させるものであった
が、実施の形態３は中央ランナを指掛けとして使用する
ことを積極的に応用して、プッシュスイッチ群の誤操作
を電子的に解決させるものである。

【００２８】図５は本発明の実施の形態３である電子機
器のブロック構成図である。図５において、２１はスイ
ッチ群で、２１ｒは中央ランナ、２１ｓはプッシュスイ
ッチである。この図では説明のためプッシュスイッチ２
１ｓを４個図示しているが、数はこれに限るものではな
い。

【００２９】中央ランナ２１ｒは少なくともその表面を
導電金属で構成され、機器筐体（通常、放送局、制作プ
ロダクション等で使用される業務用ビデオカメラは、ハ
ードな使用環境、荒っぽい取り扱いでも許容できるよう
筐体が金属で構成されている）との導電が閉ざされてお
り、その電位は接触検知手段たる静電センス部２２に入
力されている。静電センス部２２は、中央ランナ２１ｒ
の静電容量を常にセンスしており、その結果を操作制御
部２５に出力している。プッシュスイッチ２１ｐはそれ
ぞれ操作制御部２５に入力されており、プッシュスイッ
チ２１ｐがプッシュ操作されたかどうか監視され、プッ
シュ操作に応じてそれぞれにスイッチに割り当てられた
機能（例えば、オートフォーカス機能や絞り設定機能
等）を実行すべく操作制御部２５にインストールされた
機能プログラムを実行する。この場合、操作制御部２５
は、中央ランナ２１ｒが触れられた状態で、プッシュス
イッチ２１ｐが操作されないとプッシュスイッチ２１ｐ
に割り当てられた機能を実行しない。

【００３０】これによって、不意なプッシュスイッチへ
の接触によって誤ってその機能が実行されることが防止
され、プッシュスイッチの操作による機能が確実に実行
される。

【００３１】なお、本実施の形態では、電子機器として
いわゆる業務用ビデオカメラを例にして説明したが、必
ずしもこれに限るものではなく、近くに調整用の回転リ
ングがない他の電子機器であっても同様である。すなわ
ち、通常は指を離していて操作する時指を持っていきた
い場合に、たとえブラインドタッチであっても長凸状固
定部すなわち中央ランナを手掛りとしてプッシュスイッ
チの存在位置を確認でき、かつその長凸状固定部を中心
に略対称に配置されたプッシュスイッチを長凸状固定部
に指の腹をおいたまま操作できる。

【００３２】また、上述した実施の形態では（特に図面
において）、押し操作する前のプッシュスイッチの上面
は外装筐体とほぼ同一平面で構成しているが、外装筐体
から突出していてもかまわない。また、中央ランナにプ
ッシュスイッチが接したように構成しているが、指で操
作できるだけの間隔を保っていても良いことはいうまで
もない。

【００３３】

【発明の効果】以上のように本発明は、常時触っていな
いプッシュスイッチのブラインドタッチでも、手掛りで
ある中央ランナを設けることで確実な操作ができるとい
う優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子機器の実施の形態１における構成
斜視図

【図２】同、動作説明のための模式図

【図３】本発明の電子機器の実施の形態２における構成
斜視図

【図４】本発明の電子機器の実施の形態２における別の
例の構成斜視図

【図５】本発明の電子機器の実施の形態３におけるブロ
ック構成図

【図６】従来の電子機器の斜視構成図

【符号の説明】

１プッシュスイッチ群１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄスイッチ釦１ｒ中央ランナ１１ｐ分離ランナ２２静電センス部２５操作制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者藤本良廣大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内Ｆターム(参考） 5G006 AA01 AA06 AZ09 CB05 JF01 LC02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１のプッシュスイッチと、前記第１の
プッシュスイッチに隣接する第２のプッシュスイッチ
と、前記第１、第２のプッシュスイッチ間に長凸状固定
部を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項２】前記第１、第２のプッシュスイッチの近
傍に回動調整部を設け、前記長凸状固定部は前記回動調
整部の回動方向に略直行していることを特徴とする請求
項１記載の電子機器。
【請求項３】前記長凸状固定部の長さは、前記第１、
第２のプッシュスイッチの隣接辺の長さと略同じである
ことを特徴とする請求項１記載の電子機器。
【請求項４】前記長凸状固定部の長手方向に、前記第
１のプッシュスイッチ、あるいは第２のプッシュスイッ
チに隣接して別のプッシュスイッチを配し、前記別のプ
ッシュスイッチとの隣接辺に副長凸固定部を有し、前記
副長凸固定部は前記長凸固定部に交差して構成されてい
ることを特徴とする請求項１記載の電子機器。
【請求項５】前記長凸状固定部に使用者が接触してい
ることを検知する接触検知手段と、前記プッシュスイッ
チが押されたことを検知してどのプッシュスイッチが押
し操作されたかを知りそれに割り当てられた機能を実行
する操作制御手段とを有し、該操作制御手段は、前記接
触検知手段が前記長凸状固定部に接触されていることを
検知しているときにのみ、前記プッシュスイッチの押し
操作を有効とする事を特徴とする請求項１記載の電子機
器。