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JP2003119420A - 防汚塗料組成物及び塗装物 - Google Patents

防汚塗料組成物及び塗装物

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Publication number
JP2003119420A
JP2003119420A JP2001316095A JP2001316095A JP2003119420A JP 2003119420 A JP2003119420 A JP 2003119420A JP 2001316095 A JP2001316095 A JP 2001316095A JP 2001316095 A JP2001316095 A JP 2001316095A JP 2003119420 A JP2003119420 A JP 2003119420A
Authority
JP
Japan
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group
antifouling
repeating unit
vinyl
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001316095A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Yoshikawa
榮一 吉川
Shinichi Tanabe
真一 田辺
Makoto Tsuboi
誠 坪井
Masataka Ooka
正隆 大岡
Hiroshi Matsuzawa
博 松沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Marine Paints Ltd
DIC Corp
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Marine Paints Ltd, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Chugoku Marine Paints Ltd
Priority to JP2001316095A priority Critical patent/JP2003119420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高汚損海域での長期防汚性に優れる塗膜を形
成することができ、しかも錫を含有しない防汚塗料組成
物を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(I)で表される繰り返し
単位(a−1)とN−置換カルボン酸アミド基を含有す
るビニル系単量体に由来する繰り返し単位(a−2)及
び/又はN−ビニルカルボン酸アミドに由来する繰り返
し単位(a−3)とを必須の繰り返し単位として含有す
るビニル系重合体(A)と、防汚剤(B)とを含有して
なる防汚塗料組成物。 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子また
はメチル基を表し、R3は水素原子、フェニル基または
炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R4は1価
の有機基を表すものとする。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の繰り返し単
位を含有するビニル系重合体と防汚剤とを含有してなる
新規な防汚塗料組成物、および当該組成物から形成され
た防汚塗膜で被覆されてなる塗装物に係り、詳しくは、
海水中で使用される構造物、船舶、漁網等に塗布するこ
とによって生物付着を有効に防止する塗装物と、これを
形成することのできる防汚塗料組成物とに関する。
【0002】
【従来の技術】船底、水中構造物、漁網などでは、使用
時、水中に長期間浸漬されることにより、それらの表面
にカキ、イガイ、フジツボ等の動物類やノリ等の植物
類、あるいはバクテリア類などの各種水棲生物が付着
し、それらの繁殖によって外観が損なわれるとともに、
その機能が害されるという問題が生じていた。特に船底
にこのような水棲生物が付着し繁殖すると、表面粗度が
増加して船速の低下、燃料効率の低下などを招くことに
なる。また、このような水棲生物を船底から取り除くに
は、多大な労力が必要とされる。
【0003】従来、水棲生物の付着による損害を防止す
るため、船底などには防汚性に優れる塗膜を形成する防
汚塗料として、例えば、トリブチル錫メタクリレート
(以下、TBTMAと略称する)の共重合体と亜酸化銅
とを含有する塗料が用いられていた。このような防汚塗
料から得られる塗膜は、前記共重合体が海水中で加水分
解してトリブチル錫ハイドロキサイドあるいはトリブチ
ル錫ハライド等の有機錫化合物を放出し、防汚効果を発
揮する、いわゆる「加水分解性自己研磨型塗膜」として
機能するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
塗料では、TBTMAの共重合体の加水分解により生成
する有機錫化合物の毒性が強いことから、これが海洋を
汚染して生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されてい
る。また、錫を含有しない防汚塗料として、特公昭63
−61989号公報には、(メタ)アクリル酸アルコキ
シカルボニルアルキルエステル単独重合体、または(メ
タ)アクリル酸アルコシキシカルボニルアルキルエステ
ルと、カルボキシル基非含有又はヒドロキシル基非含有
の単量体との共重合体をバインダー樹脂成分として用
い、該バインダー樹脂が海中に溶解することにより、防
汚剤である亜酸化銅を放出し、防汚性を発現させるもの
が開示されている。しかし、この特公昭63−6198
9号公報に記載の防汚塗料から得られる塗膜は、バイン
ダー樹脂の海水中への溶解性が不十分であることから、
高汚損海域での長期防汚性が不十分なものであった。
【0005】本発明は前記課題を解決すべくなされたも
ので、高汚損海域での長期防汚性に優れる塗膜を形成す
ることができ、しかも錫を含有しない防汚塗料組成物
と、当該塗料組成物を塗布して得られる塗装物を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、アルコキシカルボニ
ルメチルエステル基を含有する特定のビニル系単量体に
由来する繰り返し単位と特定のカルボン酸アミド基を含
有する単量体に由来する繰り返し単位とを必須の繰り返
し単位として含有するビニル系重合体(A)と、防汚剤
(B)を含有してなる防汚塗料組成物は、高汚損海域で
の長期防汚性に優れる塗膜を形成することを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の防汚塗料組成物は、下
記の一般式(I)で表される繰り返し単位(a−1)と
N−置換カルボン酸アミド基を含有するビニル系単量体
に由来する繰り返し単位(a−2)及び/又はN−ビニ
ルカルボン酸アミドに由来する繰り返し単位(a−3)
とを必須の繰り返し単位として含有するビニル系重合体
(A)と、防汚剤(B)とを含有してなることを特徴と
している。
【化2】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子また
はメチル基を表し、R3は水素原子、フェニル基または
炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R4は1価
の有機基を表すものとする。)
【0008】また、本発明の塗装物は、前記の防汚塗料
組成物から形成された防汚塗膜で被覆されてなることを
特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。本発明で使用されるビニル系重合体(A)は、前記
一般式(I)で表される繰り返し単位(a−1)と、N
−置換カルボン酸アミド基を含有するビニル系単量体に
由来する繰り返し単位(a−2)及び/又はN−ビニル
カルボン酸アミドに由来する繰り返し単位(a−3)と
を必須の繰り返し単位として含有するものである。かか
る繰り返し単位のうち、一般式(I)で表される繰り返
し単位(a−1)に含有されるR3 は、水素原子、フェ
ニル基または炭素原子数が1〜12のアルキル基を表
す。そして、このようなR3 のうち、炭素原子数が1〜
12のアルキル基の代表的なものとしては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシ
ル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデ
シル基等が挙げられる。R 3 の中で特に好ましいものと
しては、水素原子またはメチル基が挙げられる。
【0010】繰り返し単位(a−1)に含有される1価
の有機基であるR4 の代表的なものとしては、アルキル
基、置換アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
置換アリール基、等の各種のものが挙げられる。このよ
うな1価の有機基のなかで、アルキル基の代表的なもの
としては、R3 のうちの炭素原子数が1〜12であるア
ルキル基の代表的なものとして前記した各種の基に加え
て、n−トリデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オク
タデシル基、等が挙げられる。
【0011】置換アルキル基の代表的なものとしては、
2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−
(n−プロポキシ)エチル基、2−(n−ブトキシ)エ
チル基、2−(n−ヘキシルオキシ)エチル基、3−メ
トキシプロピル基、4−メトキシブチル基、4−(n−
プロポキシ)ブチル基、6−エトキシヘキシル基、6−
(n−ヘキシルオキシ)ヘキシル基の如き、アルコキシ
基置換アルキル基;2−フェノキシエチル基、2−(4
−メチルフェノキシ)エチル基の如き、アリールオキシ
基が置換したアルキル基;2−ベンジルオキシエチル
基、2−(2−フェニルエトキシ)エチル基の如き、ア
ラルキルオキシ基が置換したアルキル基;ベンジル基、
1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基の如き、
アリール基が置換したアルキル基、等が挙げられる。
【0012】シクロアルキル基の代表的なものとして
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチル
シクロヘキシル基、シクロオクチル基、等が挙げられ
る。アリール基の代表的なものとしては、フェニル基、
1−ナフチル基、2−ナフチル基、等が挙げられる。置
換アリール基の代表的なものとしては、2−メチルフェ
ニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル
基、4−ニトロフェニル基、4−メチル−1−ナフチル
基、等が挙げられる。そして、これらのなかで、R4
して好ましいものは、炭素原子数が1〜8のアルキル基
またはアルコキシ基を含む炭素原子数が3〜8のアルコ
キシ基置換アルキル基であり、特に好ましいものは、炭
素原子数が1〜4のアルキル基である。
【0013】前記した各種のR3 、R4 を有する繰り返
し単位(a−1)をビニル系重合体(A)に導入するに
は、例えば以下の、に示す方法が好適に採用され
る。 下記一般式(II )で示されるビニル系単量体を共重
合させる方法。
【0014】
【化3】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子また
はメチル基を表し、R3は水素原子、フェニル基または
炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R4は1価
の有機基を表すものとする。)
【0015】下記一般式(III)で示されるカルボキ
シル基を含有する単量体が共重合されて得られる、カル
ボキシル基を含有するビニル系重合体を、塩基性化合物
の存在下にて下記一般式(IV)で示される化合物と反応
させる方法。
【0016】
【化4】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子また
はメチル基を表す。)
【0017】
【化5】 (式中、R3 は水素原子、フェニル基または炭素原子数
が1〜12のアルキル基を表し、R4 は1価の有機基
を、Xは塩素原子や臭素原子の如きハロゲン原子を、表
すものとする。)
【0018】前記の方法において、繰り返し単位(a
−1)を導入する際に使用されるビニル系単量体[以
下、単量体(m−1)と略称する]の代表的なものとし
ては、メトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレー
ト、エトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレート、
n−プロポキシカルボニルメチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシルオキシカルボニルメチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシルオキシカルボニルメ
チル(メタ)アクリレート、ベンジルオキシカルボニル
メチル(メタ)アクリレート、フェノキシカルボニルメ
チル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシカル
ボニルメチル(メタ)アクリレート、4−メトキシブト
キシカルボニルメチル(メタ)アクリレート、1−(メ
トキシカルボニル)エチル(メタ)アクリレート、1−
(エトキシカルボニル)エチル(メタ)アクリレート、
1−(n−プロポキシカルボニル)エチル(メタ)アク
リレート、1−(n−ブトキシカルボニル)エチル(メ
タ)アクリレート、α−メトキシカルボニルベンジル
(メタ)アクリレート、α−エトキシカルボニルベンジ
ル(メタ)アクリレートの如き、(メタ)アクリル酸エ
ステル類;メトキシカルボニルメチルクロトネート、エ
トキシカルボニルメチルクロトネート、シクロヘキシル
オキシカルボニルメチルクロトネート、ベンジルオキシ
カルボニルメチルクロトネート、2−メトキシエトキシ
カルボニルメチルクロトネート、1−(メトキシカルボ
ニル)エチルクロトネート、1−(エトキシカルボニ
ル)エチルクロトネート、α−メトキシカルボニルベン
ジルクロトネートの如き、クロトン酸エステル類、等が
挙げられる。
【0019】そして、このようなビニル系単量体(m−
1)のなかで好ましいものは、前記一般式(II )にお
いて、R1 が水素原子であり、R3 として水素原子また
はメチル基を有し、R4 として炭素原子数が1〜8のア
ルキル基またはアルコキシ基を含む炭素原子数が3〜8
のアルコキシ基置換アルキル基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステルである。そして、これらのなかで特に好ま
しいものは、R3 として水素原子またはメチル基を有
し、R4 として炭素原子数が1〜4のアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルである。
【0020】ビニル系重合体(A)を構成する必須の繰
り返し単位である、N−置換カルボン酸アミド基を含有
するビニル系単量体に由来する繰り返し単位(a−2)
及び/又はN−ビニルカルボン酸アミドに由来する繰り
返し単位(a−3)を、ビニル系重合体(A)に導入す
るには、公知慣用の各種方法を適用することができるも
のの、N−置換カルボン酸アミド基を含有するビニル系
単量体[以下、単量体(m−2)と略称する]及び/又
はN−ビニルカルボン酸アミド基を含有する単量体[以
下、単量体(m−3)と略称する]を共重合する方法
が、簡便であり好ましい。
【0021】単量体(m−2)に含有されるN−置換カ
ルボン酸アミド基とは、窒素原子上に1個の置換基を有
する2級カルボン酸アミド基、または、窒素原子上に2
個の置換基を有する3級カルボン酸アミド基を指称する
ものである。そして、このような窒素原子上の置換基の
代表的なものとしては、炭素原子数が1〜4程度の低級
アルキル基、置換アルキル基、アミド窒素原子と結合し
て環を形成する2価の有機基等が挙げられる。炭素原子
数が1〜4程度の低級アルキル基の代表的なものとして
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基等が挙げられる。置換アルキル基の具体的なものなも
のとしては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、n
−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、イソプ
ロポキシメチル基の如き、低級アルコキシ基を有するア
ルコキシメチル基;ヒドロキシメチル基、クロロメチル
基、2−クロロエチル基、1,1−ジメチル−3−オキ
ソブチル基等挙げられる。アミド窒素原子と結合して環
を形成する2価の有機基の具体的なものとしては、テト
ラメチレン基、ペンタメチレン基、3−オキサペンチレ
ン基、3−メチルアザペンチレン基等が挙げられる。
【0022】窒素原子上にこのような置換基を含有する
単量体(m−2)の代表的なものとしては、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリル
アミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−
ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミドダイアセトン(メタ)アクリルアミ
ドの如きN−モノ置換(メタ)アクリルアミド類;N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジn−ブチル(メ
タ)アクリルアミドの如きN,N−ジ置換(メタ)アク
リルアミド類;N−(メタ)アクリロイルピロリジン、
N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)ア
クリロイルモルホリン、N−メチル−N’−(メタ)ア
クリロイルピペラジンの如き、環状構造を有するアミド
系単量体;N−メチルクロトン酸アミド、N−エチルク
ロトン酸アミド、N−n−ブチルクロトン酸アミド、N
−ヒドロキシメチルクロトン酸アミド、N−メトキシメ
チルクロトン酸アミド、N−エトキシメチルクロトン酸
アミド、N−n−ブトキシメチルクロトン酸アミドの如
きN−モノ置換クロトン酸アミド類;N,N−ジメチル
クロトン酸アミド、N,N−ジエチルクロトン酸アミ
ド、N,N−ジn−ブチルクロトン酸アミドの如きN,
N−ジ置換クロトン酸アミド類、等が挙げられる。
【0023】N−ビニルカルボン酸アミド基を含有する
単量体(m−3)の代表的なものとしては、N−ビニル
ホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルプ
ロピオン酸アミドの如き脂肪族系カルボン酸アミドのN
−ビニル誘導体が挙げられる。
【0024】ビニル系重合体(A)は、繰り返し単位
(a−1)と、繰り返し単位(a−2)及び/又は繰り
返し単位(a−3)とからのみ構成されるものであって
もよいし、さらに、これら以外のビニル系単量体に由来
する繰り返し単位[以下、繰り返し単位(a−4)と略
称する]を含有するものであってもよい。繰り返し単位
(a−4)を導入する場合には、単量体(m−1)、
(m−2)及び/又は(m−3)と共重合可能な各種の
単量体を共重合させればよい。
【0025】このような共重合可能な各種の単量体[以
下、単量体(m−4)と略称する]の代表的なものとし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)
アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリ
レートの如き、アルキル(メタ)アクリレート類。
【0026】また、シクロペンチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートの如
き、シクロアルキル(メタ)アクリレート類;ベンジル
(メタ)アクリレートもしくは2−フェニルエチル(メ
タ)アクリレートの如き、アラルキル(メタ)アクリレ
ート類;スチレン、p−tert−ブチルスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンの如き、芳香族ビニ
ル系単量体類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバ
リン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、安息香酸ビニ
ルの如き、カルボン酸のビニルエステル類;クロトン酸
メチル、クロトン酸n−ブチル、クロトン酸2−エチル
ヘキシルの如き、クロトン酸アルキルエステル類。
【0027】また、ジメチルマレート、ジ−n−ブチル
マレート、ジメチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレ
ート、ジメチルイタコネート、ジ−n−ブチルイタコネ
ートの如き、不飽和二塩基酸ジアルキルエステル類;メ
チルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−ブチ
ルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテルの如
き、アルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニル
エーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、4−メチル
シクロヘキシルビニルエーテルの如き、シクロアルキル
ビニルエーテル類;
【0028】また、(メタ)アクリロニトリル、クロト
ノニトリルの如き、各種のシアノ基含有ビニル系単量体
類;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロ
エチレン、クロロトリフルオロエチエレン、ヘキサフル
オロプロピレンの如き、各種のフルオロオレフィン類;
塩化ビニル、塩化ビニリデンの如き、クロル化オレフィ
ン類;エチレン、プロピレンの如き、α−オレフィン
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、オキシエチレン単
位とオキシプロピレン単位を併有するポリエーテルジオ
ールの如きポリオキシアルキレングルコール類のモノ
(メタ)アクリレート;モノメトキシ化ポリエチレング
リコール、モノエトキシ化ポリエチレングリコール、モ
ノ−n−ブトキシ化ポリエチレングリコール、モノメト
キシ化ポリプロピレングリコール、モノメトキシ化ポリ
テトラメチレングリコール、オキシエチレン単位とオキ
シプロピレン単位を併有するポリエーテルジオールのモ
ノメトキシ化物の如き、各種のモノアルコキシ化ポリオ
キシアルキレングルコールと(メタ)アクリル酸とのエ
ステル等が、挙げられる。
【0029】さらに、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸の如き、カルボキシル基含有単量体や2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテ
ルの如き水酸基含有単量体も、本発明の塗料組成物の安
定性や当該組成物から得られる塗膜の防汚性能を損なわ
ない範囲で使用することができる。
【0030】上述のビニル系重合体(A)を調製する場
合の重合方法には特に制約はなく、公知慣用の種々の重
合法を適用することができる。それらのうちでも、特に
有機溶剤中での溶液ラジカル重合法が、簡便であり好ま
しい。
【0031】この溶液ラジカル重合法を適用する場合、
重合開始剤としては、公知慣用の種々の化合物を使用す
ることができる。代表的なものとしては、2,2’−ア
ゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)の如き、アゾ化合物
類;tert−ブチルパーオキシピバレート、tert
−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−tert−
ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルパーオキシカーボネートの如き、過
酸化物類、等が挙げられる。
【0032】また、溶液ラジカル重合法を適用する際の
有機溶剤としては、公知慣用の各種の化合物を使用する
ことができる。この溶媒として使用される化合物の代表
的なものとしては、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン、シクロヘキサン、シクロペンタンの如き、脂
肪族系または脂環族系の炭化水素類;トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼンの如き、芳香族炭化水素類;メタノ
ール、エタノール、n−ブタノール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルの如き、アルコール類;酢酸エチル、酢酸n
−ブチル、酢酸n−アミル、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、プロピレングルコールモノメ
チルエーテルアセテートの如き、エステル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チルn−アミルケトン、シクロヘキサノンの如き、ケト
ン類。
【0033】また、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールジブチルエーテルの如き、
ポリアルキレングリコールジアルキルエーテル類;1,
2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンの如き、エーテル類;N−メチルピロリドン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはエチレン
カーボネート、等が挙げられる。そして、かかる化合物
はそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用しても
よい。
【0034】上述のようにして、ビニル系重合体(A)
に繰り返し単位(a−1)、繰り返し単位(a−2)及
び/又は繰り返し単位(a−3)、さらに必要に応じて
繰り返し単位(a−4)が導入される。これら繰り返し
単位の導入量としては、ビニル系重合体(A)の100
重量部当たり、繰り返し単位(a−1)が20〜99重
量部、繰り返し単位(a−2)及び/又は(a−2)が
1〜20重量部、繰り返し単位(a−4)が0〜79重
量部となる範囲に設定するのが好ましく、繰り返し単位
(a−1)が30〜97重量部、繰り返し単位(a−
2)及び/又は(a−3)が3〜15重量部、繰り返し
単位(a−4)が0〜67重量部となる範囲に設定する
のがより好ましい。
【0035】ビニル系重合体(A)の重量平均分子量と
しては、2,000〜200,000の範囲となるよう
に設定するが、4,000〜100,000の範囲とな
るように設定するのが好ましい。
【0036】本発明の防汚塗料組成物において防汚剤
(B)としては、公知慣用の各種の無機防汚剤や有機防
汚剤を使用することができる。無機系防汚剤の代表的な
ものとしては、銅および金属原子を含む各種の無機化合
物が挙げられる。これらのうち、防汚効果に優れる点か
らCu(I)を含む化合物が好ましく、例えば、亜酸化
銅、チオシアン酸第一銅、塩基性硫酸第一銅、塩化第一
銅等が挙げられる。これらのなかでは、亜酸化銅および
チオシアン酸第一銅が特に好ましい。一方、有機防汚剤
としては、例えば酢酸第一銅、オキシン銅、ノニルフェ
ノールスルホン酸銅、カツパービス(エチレンジアミ
ン)−ビス(ドデシルベンゼンスルホネート)、ナフテ
ン酸銅、ロジン銅、ビス(ペンタクロロフェノール酸)
銅、金属ピリチオン、テトラメチルチウラムジサルファ
イド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ル、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、ピリジン
−トリフェニルボロン、4,5−ジクロロ−2−n−オ
クチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2,4,6−
トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−
tert−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−
s−トリアジン、ジンクジメチルジチオカーバメートあ
るいはマンガニ−ズエチレンビスジチオカーバメートの
如きカーバメート系の化合物等が挙げられる。
【0037】このような有機防汚剤のなかでも、金属ピ
リチオン、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、ピ
リジン−トリフェニルボロン、2,4,6−トリクロロ
フェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−tert−
ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリア
ジン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンおよび2,4,5,6−テトラク
ロロイソフタロ二トリルが特に防汚性に優れる点から好
ましい。また、金属ピリチオンとしては、銅ピリチオン
およびジンクピリチオンが特に好ましい。なお、前記し
た各種の防汚剤は、それぞれを単独で使用してもよく、
また2種以上を併用してもよい。
【0038】防汚剤(B)の配合量については、例えば
この防汚剤(B)が、防汚塗料組成物中にて1〜70重
量%であるのが、本発明の効果が顕著になる点で好まし
く、特に2〜65重量%であるのがより好ましい。ま
た、防汚剤(B)として銅化合物と金属ピリチオンとを
併用することも、防汚効果が顕著になる点で好ましい。
銅化合物と金属ピリチオンとを併用する場合には、銅化
合物の配合量が防汚塗料組成物中に2〜65重量%、金
属ピリチオンの配合量が当該組成物中に0.5〜40重
量%となる範囲で用いるのが、好ましい。
【0039】また、本発明の防汚塗料組成物には、酸化
亜鉛を含有させることにより、塗膜強度を向上させるこ
とができるとともに、塗膜の消耗速度を効果的に制御す
ることができる。酸化亜鉛を含有させる場合には、消耗
速度調整、塗膜硬度調整の観点から、防汚塗料組成物中
に0.5〜35重量%含有させるのが好ましく、1〜2
5重量%含有させるのがより好ましい。
【0040】また、本発明の防汚塗料組成物では、溶出
促進剤を含有させることにより、得られる塗膜の溶出性
を高めて塗膜の消耗速度を速くし、防汚効果を顕著にす
ることができる。このような溶出促進剤としては、ガム
ロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、不均化ロジ
ン、低融点不均化ロジン、水添ロジン、重合ロジン、マ
レイン化ロジン、アルデヒド変性ロジン、ロジンのポリ
オキシアルキレンエステル、ロジンアルコール、ロジン
の金属塩(ロジンの銅塩、ロジンの亜鉛塩、ロジンのマ
グネシウム塩など)、ロジンアミンの如き、ロジン類;
炭素原子数が5〜30の脂肪酸、合成脂肪酸、ナフテン
酸の如き、モノカルボン酸類;前記した如きカルボン酸
類のCu塩、Zn塩、Mg塩、Ca塩等の脂肪族カルボ
ン酸塩類等、が挙げられる。前記溶出促進剤の中では、
ロジン類が溶出促進効果に優れる点から特に好ましい。
このような溶出促進剤を添加する場合、塗膜の防汚性
能、消耗速度および耐水性能の観点から、防汚塗料組成
物中に該溶出促進剤が0.1〜30重量%、特に0.5
〜15重量%の範囲で含有されるのが好ましい。
【0041】また、本発明の防汚塗料組成物では、ビニ
ルエーテル系重合体を含有させることにより、得られる
塗膜の耐クラック性や付着性を向上させ、かつ、消耗速
度の安定性を向上させることができる。このようなビニ
ルエーテル系重合体としては、ポリメチルビニルエーテ
ル、ポリエチルビニルエーテル、ポリイソプロピルビニ
ルエーテル、ポリイソブチルビニルエーテルなどが挙げ
られる。このビニルエーテル系重合体を配合する場合、
得られる塗膜の耐クラック性、付着性、消耗速度安定化
の効果が有効に発現される点から、防汚塗料組成物中に
該ビニルエーテル系重合体を0.1〜10重量%、特に
0.2〜5重量%の範囲で含有させるのが好ましい。
【0042】また、本発明の防汚塗料組成物では、前記
ビニルエーテル系重合体以外の親水性基含有重合体を併
用してもよい。親水性基含有重合体の代表的なものとし
ては、(メトキシ)ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート(共)重合体のような各種(アルコキ
シ)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト(共)重合体が挙げられる。
【0043】また、本発明の防汚塗料組成物では、一般
的に塗料用として用いられる各種の可塑剤を含有させる
ことができ、可塑剤を配合することにより、得られる塗
膜の耐クラック性を向上させることができる。可塑剤と
しては、例えば正リン酸エステル、塩素化パラフィン、
フタル酸エステル、アジピン酸エステル等が挙げられ、
特に塩素化パラフィンおよび正リン酸エステルが好まし
い。このような可塑剤を配合する場合、防汚塗料組成物
中に該可塑剤を0.05〜20重量%、特に0.1〜1
5重量%の範囲で含有させるのが好ましい。
【0044】また、本発明の防汚塗料組成物では、脱水
剤を配合することにより、貯蔵安定性を向上させること
ができる。脱水剤としては、無水石膏(CaSO4 )や
合成ゼオライト等の無機系脱水剤、オルソギ酸メチルや
オルソ酢酸メチル等のオルソカルボン酸エステル類、オ
ルソほう酸エステル、シリケート化合物、p−トルエン
スルホニルイソシアネート等のイソシアネート化合物等
の有機系脱水剤が挙げられる。このような脱水剤を配合
する場合、防汚塗料組成物中に該脱水剤を0.01〜2
0重量%、特に0.1〜8重量%の範囲で含有させるの
が好ましい。
【0045】また、本発明の防汚塗料組成物では、着色
顔料や体質顔料などの各種顔料、染料、前記したビニル
エーテル系重合体以外の樹脂、あるいはタレ止め剤、沈
降防止剤、消泡剤、色別れ防止剤、レベリング剤などの
各種添加剤などを含有していてもよい。タレ止め剤ある
いは沈降防止剤としては、Al、Cu、Znの如き多価
金属とステアリン酸、レシチン、アルキルスルホン酸の
如き酸との塩類、ポリエチレンワックス、水添ヒマシ油
系ワックス、ポリアマイド系ワックス、酸化ポリエチレ
ン系ワックス等のワックス類、合成微粉シリカ、等が挙
げられる。
【0046】顔料としては、公知慣用の有機系顔料およ
び無機系顔料を使用することができる。無機系顔料とし
ては、酸化チタン、酸化鉄、タルク、マイカ、アルミニ
ウムフレーク等が挙げられる。有機系顔料としては、カ
ーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、キナクリドンレッド等が挙げられる。ま
た、本発明の防汚塗料組成物では、更にマレイン酸又は
フマル酸のトリオルガノシリルエステルの重合体を含有
させてもよい。
【0047】ここで、本発明の防汚塗料組成物では、液
状の可塑剤や液状の脱水剤が含有される場合、当該塗料
組成物に溶剤を含有させることなく、当該塗料組成物を
使用することができる。一方、液状の可塑剤や液状の脱
水剤が含有されない場合には、溶剤を含有させて用いる
必要がある。また、液状の可塑剤や液状の脱水剤が含有
される場合にも、溶剤を含有させた状態で用いるのが好
ましい。使用する溶剤として具体的には、本発明で使用
されるビニル重合体(A)を調製する際に使用できるも
のとして前記した各種の有機溶剤が挙げられる。溶剤を
含有させる場合にその含有量としては、防汚塗料組成物
中に5〜95重量%、特に10〜80重量%の範囲で含
有させるのが好ましい。上述した各成分を使用して本発
明の防汚塗料組成物を調製するには、公知慣用の各種の
方法を適用することができ、例えば前記した各成分の所
定量を、一度にあるいは任意の順序で加え、攪拌、混
合、分散等を行えばよい。
【0048】本発明の防汚塗料組成物は、一液性で貯蔵
安定性に優れ、耐クラック性、付着性、長期防汚性等に
優れる塗膜を与える。したがって、本発明の防汚塗料組
成物によれば、これを原子力発電所の給水口や排水口よ
うな海洋構造物、各種の海洋土木工事の汚泥拡散防止
膜、船舶、ロープや漁網等の漁具などの各種成形体(基
材)の表面に常法に従って1回〜複数回塗布し乾燥させ
ることにより、耐クラック性、付着性、防汚性に優れた
防汚塗膜で被覆されてなる船体、海洋構造物、漁具など
の塗装物、すなわち本発明の塗装物を形成することがで
きる。
【0049】また、本発明の防汚塗料組成物は、前記し
たような基材に直接塗布することができるが、予め防錆
剤、プライマーなどの下地処理剤を塗布した基材に塗布
してもよい。さらに、既に従来の防汚塗料組成物による
塗装が施されれ、あるいは本発明の防汚塗料組成物によ
る塗装が施されている船体、海洋構造物等の表面に、補
修用として本発明の防汚塗料組成物を上塗りするように
してもよい。
【0050】このようにして船体、海洋構造物等の表面
に形成する防汚塗膜の厚さについては、特に限定されな
いものの、30〜500μmであるのが塗膜の長期防汚
性が良好となる点から好ましい。このような厚さの塗膜
に形成するには、例えば1回で30〜150μmの厚さ
の塗膜を形成する塗装処理を、1回ないし数回を行えば
よい。このようにして、耐クラック性、付着性に優れ、
かつ、消耗速度が良好に制御され、防汚性、特に高汚損
海域での長期防汚性に優れる防汚塗膜が得られる。ま
た、このような優れた防汚塗膜で被覆されてなる塗装物
が得られる。
【0051】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明をするが、本発明はこれらの例のみに限定されるも
のでないのはもちろんである。なお、以下において、部
および%は、特に断りの無い限り、すべて、重量基準で
あるものとする。
【0052】「参考例1」〔ビニル系重合体(A)の調
製〕 攪拌機、温度計、滴下ロート、冷却管および窒素ガス導
入口を備えた反応器にキシレン(Xy)500部と酢酸
n−ブチル(BAc)295部を仕込み、窒素ガス気流
下にて攪拌しながら80℃に昇温した。次に、同温度で
メトキシカルボニルメチルメタクリレート(MCMM
A)350部、メチルメタクリレート(MMA)600
部、N−メトキシメチルアクリルアミド50部、ter
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(T
BPEH)30部およびBAc200部からなる混合物
を4時間で滴下した。次いで、同温度で反応を継続し、
滴下終了から2時間後にBAc5部とTBPEH5部か
らなる混合物を添加した。次いで、同温度で13時間の
加熱・攪拌を行った。その後、不揮発分が50.0%に
なるようにXy/BAc=50/50(重量比)の混合
溶剤で希釈し、ガードナー粘度がZ4〜Z5、重量平均
分子量が45,300の、アルコキシカルボニルメチル
エステル基とN−置換カルボン酸アミド基とを有するビ
ニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体溶液をビ
ニル系重合体(A−1)と略称する。
【0053】「参考例2」〔ビニル系重合体(A)の調
製〕 参考例1と同様の反応器にプロピレングリコールモノメ
チルエーテル(PGME)300部およびBAc495
部を仕込み、窒素ガス気流下にて攪拌しながら80℃に
昇温した。次に、同温度でMCMMA460部、MMA
440部、N−メトキシメチルアクリルアミド100
部、BAc200部、およびTBPEH40部からなる
混合物を4時間で滴下した。次いで、同温度で反応を継
続し、滴下終了から2時間後にBAc5部とTBPEH
5部からなる混合物を添加した。次いで、同温度で13
時間の加熱・攪拌を行った。その後、不揮発分が50.
0%になるようにPGME/BAc=30/70(重量
比)の混合溶剤で希釈し、ガードナー粘度がZ2〜Z
3、重量平均分子量が59,800の、アルコキシカル
ボニルメチルエステル基とN−置換カルボン酸アミド基
とを有するビニル系重合体の溶液を得た。以下、この重
合体溶液をビニル系重合体(A−2)と略称する。
【0054】「参考例3」〔ビニル系重合体(A)の調
製〕 ビニル系単量体として、MCMMA460部、MMA3
90部、N,N−ジメチルアクリルアミド150部を使
用する以外は、参考例1と同様にして重合を行った。次
いで、不揮発分が50.0%になるようにXy/BAc
=50/50(重量比)なる混合溶剤で希釈し、ガード
ナー粘度がZ3〜Z4、重量平均分子量が42,500
の、アルコキシカルボニルメチルエステル基とN−置換
カルボン酸アミド基とを有するビニル系重合体の溶液を
得た。以下、この重合体溶液をビニル系重合体(A−
3)と略称する。
【0055】「参考例4」〔ビニル系重合体(A)の調
製〕 ビニル系単量体として、MCMMA 580部、MMA
370部、N−ビニルホルムアミド 50部を使用す
る以外は、参考例2と同様に重合を行った。ついで、不
揮発分が50.0%になるようにPGME/BAc=3
0/70(重量比)なる混合溶剤で希釈して、ガードナ
ー粘度がZ2〜Z3、重量平均分子量が37,300な
る、アルコキシカルボニルメチルエステル基とN−ビニ
ルカルボン酸アミドに由来する繰り返し単位を含有する
ビニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体溶液を
ビニル系重合体(A−4)と略称する。
【0056】「参考例5」 〔比較実験用のアルコキシカルボニルメチルエステル基
を有するが、N−置換カルボン酸アミド基を含有しない
ビニル系重合体の調製〕ビニル系単量体として、MCM
MA350部とMMA650部を使用する以外は、参考
例1と同様にして重合を行った。次いで、不揮発分が5
0.0%になるようにXy/BAc=50/50(重量
比)の混合溶剤で希釈し、ガードナー粘度がZ2〜Z
3、重量平均分子量が30,500の、アルコキシカル
ボニルメチルエステル基を有するものの、カルボン酸ア
ミド基を含有しないビニル系重合体の溶液を得た。以
下、この重合体溶液をビニル系重合体(RP−1)と略
称する。
【0057】「実施例1」(防汚塗料組成物の調製と防
汚塗膜の性能評価) 第1表に示す配合組成の防汚塗料を常法に従って調製し
た。即ち、参考例1で調製した共重合体の溶液であるビ
ニル系重合体(A−1) 37部、亜酸化銅41部、酸
化チタン 6部、タレ止め剤としての「ディスパロンA
603−20X」〔楠本化成(株)製の脂肪酸アマイド
ワックス〕 2部、キシレン 14部からなる混合物を
ガラスビーズを分散材として、ペイントコンデイショナ
ーにて2時間の分散を行ったのち、100メッシュのフ
ィルターにてロ過して、防汚塗料組成物を得た。
【0058】「実施例2〜10」表1〜表4に示した比
率で各成分を使用する以外は、実施例1と同様にして各
防汚塗料組成物を調製した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】「比較例1」ビヒクル成分として、参考例
5で合成したビニル系重合体(RP−1)を使用し、か
つ、表4に示した各種の他の成分を使用する以外は実施
例1と同様にして防汚塗料組成物を調製した。
【0064】このようにして得られた実施例1〜10、
比較例1の各防汚塗料組成物を使用し、後述する試験用
の塗装パネル(試験板)を作製した。そして、後述する
ようにして「防汚性」、「塗膜消耗速度」、さらにはブ
リスター、剥離、クラックの発生の有無等の「塗膜の状
態」の評価を行った。評価結果を表5、表6、表7に示
す。
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】ここで、前記表1〜表4に記載した各成分
の内容は下記の通りである。 (1)無機銅化合物 亜酸化銅:日進ケムロ(株)製の「NC303」。 (2)有機防汚剤 B−1:銅ピリチオン B−2:ピリジン−トリフェニルボロン B−3:4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン B−4:ジンクピリチオン B−5:2−メチルチオ−4−tert−ブチルアミノ
−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン (3)酸化亜鉛 JIS3種のものを使用した。 (4)溶出促進成分 ロジン溶液:WWロジンの50%キシレン溶液を使用し
た。 ナフテン酸銅溶液:溶液中の銅含有率が8%なるナフテ
ン酸銅のキシレン溶液を使用した。 (5)ビニルエーテル系重合体 「ルトナールA−25」:独国BASF社製のポリエチ
ルビニルエーテル。(粘度;2.5〜6.0Pa・s
[23℃]、比重;0.96[20℃]) (6)可塑剤 「トヨパラックス150」:東ソー(株)製の塩素化パ
ラフィン。(平均炭素原子数14.5、塩素含有量50
重量%、粘度12ポイズ[25℃]、比重1.25[2
5℃])。 TCP:トリクレジルフォスフェートの略記。 (7)脱水剤 「可溶性無水石膏D−1」:(株)ノリタケカンパニー
リミテド製。 (8)顔料 酸化チタン:堺化学工業(株)製の「チタン白 R−5
N」を使用した。 赤色酸化鉄:酸化第二鉄含有率80重量%以上のものを
使用した。 (9)添加剤 タレ防止剤として「ディスパロンA603−20X〔楠
本化成(株)製の脂肪酸アマイドワックス。濃度20%
のキシレンペースト〕を使用した。 (10)溶剤 PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテルの
略称。
【0069】「防汚性の評価」70×200×3mmの
サンドブラストした鋼板を用意した。この鋼板には、予
め広島湾の海水中に設置した回転ドラムの側面に取付け
可能なように、曲げ加工を施しておいた。次に、この鋼
板に、エポキシ系ジンクリッチプライマー、エポキシ系
防食塗料、ビニル系バインダーコートを、それぞれの乾
燥膜厚が20μm、150μm、50μmとなるように
1日毎に順次重ねて塗装し、その後、7日間室温で乾燥
した。次いで、得られた複層塗膜の上に、前記防汚塗料
組成物をその乾燥膜厚が200μmとなるように塗装
し、その後7日間室温で乾燥を行い、試験板を作製し
た。このようにして得られた試験板を前記回転ドラムに
取り付け、周速15ノット、50%稼動条件(夜間12
時間稼動、昼間12時間停止の交互運転)にて3、6、
12、18ヶ月間高汚損環境条件での試験を行い、防汚
性の評価を行った。
【0070】防汚性の評価は目視にて行い、下記の基準
を用いた。 (評価基準) 5:塗膜表面に付着物を認めない。 4:塗膜表面に薄いスライムの付着を認める。 3:塗膜表面に濃いスライムの付着を認める。 2:塗膜表面にスライムの付着および部分的にシオミド
ロなど植物の付着を認める。 1:塗膜表面全体がシオミドロ(アオノリ)などの植物
で覆われている。
【0071】「消耗速度および塗膜の状態の評価」直径
300mm、厚さ3mmの円盤状の、サンドブラストし
た鋼板を用意した。次に、この鋼板にエポキシ系ジンク
リッチプライマー、エポキシ系防食塗料およびビニル系
バインダーコートを、それぞれの乾燥膜厚が20μm、
150μm、50μmとなるように1日毎に順次重ねて
塗装し、その後7日間室内で乾燥した。次いで、得られ
た複層塗膜の上に、隙間500μmのアプリケーターを
用いて、前記防汚塗料組成物を円心から外周方向に放射
状に塗装し、その後7日間室温で乾燥を行い、試験板を
作製した。このようにして得られた試験板を、25℃の
海水を入れた恒温槽中でモーターに取り付けた。そし
て、周速15ノットで2ケ月間回転させ、さらにそれか
ら1ヶ月経過後、3ヶ月経過後、および6ヶ月経過後に
おける円周付近の膜厚減少を測定し、塗膜消耗速度の評
価を行った。また、同条件で24ヶ月間回転した後の円
周付近の塗膜の状態を、目視によって観察し、評価を行
った。
【0072】表5、表6、表7から明らかなように、本
発明の防汚塗料組成物から得られた塗膜は、適度な塗膜
消耗速度を有し、長期に亘り優れた防汚性を示す。ま
た、24ヵ月間海水に浸漬しても、ブリスター、クラッ
ク、剥離等が発生することなく、優れた塗膜状態を保持
していた。これに対し、比較例1の防汚塗料組成物から
得られた塗膜は、防汚性に劣り、また海水浸漬後にクラ
ックが発生して良好な塗膜状態が保持されなかった。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防汚塗料組
成物は、アルコキシカルボニルメチルエステル基を含有
する特定のビニル系単量体に由来する繰り返し単位と特
定のカルボン酸アミド基を含有するビニル系単量体に由
来する繰り返し単位を必須の繰り返し単位として含有す
るビニル系重合体(A)と、防汚剤(B)とを含有して
なるものであり、錫を含有することなく、高汚損海域で
の長期防汚性に優れるとともに、長期間海水中に浸漬後
もクラック発生や付着性の低下を起こさない優れた防汚
塗膜を形成することができる。また、このような塗料組
成物を塗布して得られる本発明の塗装物にあっては、高
汚損海域での長期防汚性に優れるとともに、長期間海水
中に浸漬されていても、その防汚塗膜にクラックが発生
したり、付着性が低下するといったことが起こりにくい
ものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 真一 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 (72)発明者 坪井 誠 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 (72)発明者 大岡 正隆 奈良県奈良市登美ケ丘6−11−4 (72)発明者 松沢 博 大阪府高石市千代田2−3−6 Fターム(参考) 4J038 CC061 CD101 CD111 CD121 CD131 CE051 CE052 CF071 CF091 CG021 CG141 CG142 CG151 CG161 CG171 CG201 CH031 CH041 CH071 CH081 CH121 CH142 CH161 CR071 HA126 HA216 KA01 KA10 LA02 MA14 NA05 NA11 NA12 NA27 PB02 PB05 PB07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I)で表される繰り返し
    単位(a−1)とN−置換カルボン酸アミド基を含有す
    るビニル系単量体に由来する繰り返し単位(a−2)及
    び/又はN−ビニルカルボン酸アミドに由来する繰り返
    し単位(a−3)とを必須の繰り返し単位として含有す
    るビニル系重合体(A)と、防汚剤(B)とを含有して
    なる防汚塗料組成物。 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子また
    はメチル基を表し、R3は水素原子、フェニル基または
    炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R4は1価
    の有機基を表すものとする。)
  2. 【請求項2】 前記ビニル系重合体(A)が、繰り返し
    単位(a−1)を20〜99重量%、繰り返し単位(a
    −2)及び/又は繰り返し単位(a−3)を1〜20重
    量%含有するものである、請求項1に記載の防汚塗料組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記ビニル系重合体(A)の重量平均分
    子量が、4,000〜100,000である、請求項1
    又は2記載の防汚塗料組成物。
  4. 【請求項4】 前記防汚剤(B)を1〜70重量%の範
    囲で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の防汚塗料
    組成物。
  5. 【請求項5】 溶出促進剤(C)を、0.1〜30重量
    %含有する請求項1〜4のいずれかに記載の防汚塗料組
    成物。
  6. 【請求項6】 酸化亜鉛を、0.5〜35重量%含有す
    る請求項1〜5のいずれかに記載の防汚塗料組成物。
  7. 【請求項7】 ビニルエーテル系重合体を、0.1〜1
    0重量%含有する請求項1〜6いずれかに記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかに記載の防汚塗料
    組成物から形成された防汚塗膜で被覆されてなる塗装
    物。
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