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JP2003081976A - キラル相間移動触媒およびそれを用いた不斉ペプチドの製造方法 - Google Patents

キラル相間移動触媒およびそれを用いた不斉ペプチドの製造方法

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JP2003081976A
JP2003081976A JP2001301866A JP2001301866A JP2003081976A JP 2003081976 A JP2003081976 A JP 2003081976A JP 2001301866 A JP2001301866 A JP 2001301866A JP 2001301866 A JP2001301866 A JP 2001301866A JP 2003081976 A JP2003081976 A JP 2003081976A
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JP
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branched
linear
halogen atom
chain
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JP2001301866A
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Keiji Maruoka
啓二 丸岡
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Nagase and Co Ltd
Original Assignee
Nagase and Co Ltd
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸不斉を有する光学活性な4級アンモニウム
塩の新規化合物、特にスピロ型の化合物であって、相間
移動触媒として、アミノ酸のα位の炭素素原子にアルキ
ル、アラルキル、ヘテロアラルキル等の基を導入して天
然または非天然であることを問わず、光学活性なアミノ
酸の合成に有効な、化合物を提供し、かつ当該触媒を使
用したオリゴペプチドのN−末端アミノ酸単位における
α位の炭素原子にアルキル、アラルキル、ヘテロアラル
キル等の基を立体選択的に導入したオリゴペプチドの製
造方法を提供すること。 【解決手段】 特定の構造式で表されるハロゲン化化合
物と3,5−ジヒドロ−4H−[2,1−c:1’,
2’−e]アゼピンとを反応させることにより目的化合
物が提供される。更に当該化合物を相間移動触媒として
使用したオリゴペプチドの製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キラル相間移動触
媒およびそれを用いた不斉ペプチドの製造方法に関し、
より詳細には、相間移動触媒、特に軸不斉を有する光学
活性な4級アンモニウム塩の新規化合物と該化合物を製
造するための中間体、ならびに当該相間移動触媒を用い
た不斉オリゴペプチドの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】軸不斉を有する光学活性な4級アンモニウ
ム塩に関する化合物については、本願発明の発明者によ
り合成された多くの化合物が明らかにされている。例え
ば、式VII
【0003】
【化8】
【0004】(ここで、RおよびRはともに水素原
子、フェニル、β―ナフチル、または3,4,5−トリ
フルオロフェニルである)で表される化合物、および式
VIII:
【0005】
【化9】
【0006】(ここで、RおよびRはともに水素原
子であり、Aはともにフェニル基またはα−ナフチル基
である)で表される化合物が、J.Am.Chem.S
oc.,121巻、27号、6519ページ、1999
年および同122巻、21号、5228ページ、200
0年に開示されている。そして、これらの化合物が、天
然または非天然であることを問わず、α−アミノ酸を立
体選択的に合成する相間移動触媒として有効に機能する
ことも開示されている。
【0007】ペプチド合成については、アミノ基を保護
されたアミノ酸と、カルボキシル基を保護されたアミノ
酸とを縮合剤、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N’
−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド等を単独
で、またはN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール等の添加剤を併用して、反応さ
せることが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軸不
斉を有する光学活性な4級アンモニウム塩の新規化合
物、特にスピロ型の化合物であって、相間移動触媒とし
て、アミノ酸のα位の炭素素原子にアルキル、アラルキ
ル、ヘテロアラルキル等の基を導入して天然または非天
然であることを問わず、光学活性なアミノ酸の合成に有
効であり、特に、ジペプチド、トリペプチド、テトラペ
プチド等のオリゴペプチドのN−末端アミノ酸単位にお
けるα位の炭素原子にアルキル、アラルキル、ヘテロア
ラルキル等の基を立体選択的に導入する際の触媒として
優れた効果を有する化合物を提供することにある。さら
に、当該触媒を使用したオリゴペプチドのN−末端アミ
ノ酸単位におけるα位の炭素原子にアルキル、アラルキ
ル、ヘテロアラルキル等の基を立体選択的に導入したオ
リゴペプチドの製造方法を提供することにある。
【0009】本発明は、式Iで表される、N−スピロ4
級アンモニウム塩化合物:
【0010】
【化10】
【0011】(ここで、nおよびmはそれぞれ独立して
1以上の整数であり;RおよびRは、それぞれ独立
して、nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1
〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の
直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖ま
たは分岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あ
るいは、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のア
ルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニ
ル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、
またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基
であり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つ
または複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、
C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜
C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲ
ン原子で置換されていても良いアリール基であり;Ar
はアリール基であり;そしてXはハロゲン原子である)
である。
【0012】1つの実施態様では、Ar−(R
よびAr−(Rは同一の基である。
【0013】1つの実施態様では、Arはフェニル基で
ある。
【0014】1つの実施態様では、nおよびmはともに
2であり、かつRおよびRは分岐していても良いC
1〜C8のアルキル基である。
【0015】1つの実施態様では、上記分岐していても
良いC1〜C8のアルキル基はt−ブチル基であり、そ
してArにおける置換位置は3位および5位である。
【0016】1つの実施態様では、nおよびmはともに
2であり、かつRおよびRは、2つの分岐していて
も良いC1〜C8のアルキル基で置換されたフェニル基
である。
【0017】1つの実施態様では、RおよびRは、
3位と5位とがt−ブチル基に置換されたフェニル基で
あり、そしてArにおける置換位置が3位および5位で
ある。
【0018】1つの実施態様では、Xは臭素原子であ
る。
【0019】1つの実施態様では、ビナフチル部分の立
体配置はともにS,S配置である。
【0020】本発明はまた、式IIで表される、ハロゲ
ン化化合物:
【0021】
【化11】
【0022】(ここで、nおよびmはそれぞれ独立して
1以上の整数であり;RおよびRは、それぞれ独立
して、nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1
〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の
直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖ま
たは分岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あ
るいは、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のア
ルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニ
ル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、
またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基
であり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つ
または複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、
C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜
C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲ
ン原子で置換されていても良いアリール基であり;Ar
はアリール基であり;そしてXはハロゲン原子である)
である。
【0023】1つの実施態様では、Ar−(R
よびAr−(Rは同一の基である。
【0024】1つの実施態様では、Arはフェニル基で
ある。
【0025】1つの実施態様では、nおよびmはともに
2であり、かつRおよびRは分岐していても良いC
1〜C8のアルキル基である。
【0026】1つの実施態様では、上記分岐していても
良いC1〜C8のアルキル基はt−ブチル基であり、そ
してArにおける置換位置は3位および5位である。
【0027】1つの実施態様では、nおよびmはともに
2であり、かつRおよびRは、2つの分岐していて
も良いC1〜C8のアルキル基で置換されたフェニル基
である。
【0028】1つの実施態様では、RおよびRは、
3位と5位とがt−ブチル基に置換されたフェニル基で
あり、そしてArにおける置換位置は3位および5位で
ある。
【0029】1つの実施態様では、Yは臭素原子であ
る。
【0030】1つの実施態様では、ビナフチルの部分の
立体配置はS配置である。
【0031】本発明はまた、式III
【0032】
【化12】
【0033】(ここで、RおよびRは、それぞれ独
立して、水素原子であるか、もしくは1つまたは複数
の、C1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1
〜C4の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C4
の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜C4の直鎖
または分岐鎖のアルキニル基あるいはハロゲン原子で置
換されていても良いアリール基であり、ただし、R
よびRの両方が水素原子である場合を除き;Rは、
水素原子であるか、C1〜C6の分岐または環を形成し
ていても良いアルキル基であるか、C1〜C6の分岐ま
たは環を形成していても良いアルコキシ基であるか、C
2〜C6の分岐または環を形成していても良いアルケニ
ル基であるか、C2〜C6の分岐または環を形成してい
ても良いアルキニル基であるか、1つまたは複数の、C
1〜C6の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C6
の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C6の直鎖
または分岐鎖のアルケニル基、C2〜C6の直鎖または
分岐鎖のアルキニル基、あるいはハロゲン原子で置換さ
れていても良いアリール基であるか、1つまたは複数
の、C1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1
〜C4の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C1〜C4
の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C1〜C4の直鎖
または分岐鎖のアルキニル基、あるいはハロゲン原子で
置換されていても良いヘテロアリール基であり;そして
Zは、C末端が分岐または環を形成しても良いC1〜C
6のアルキル基とエステルを形成してなるα−アミノ
酸、またはα−アミノ酸残基数が3以下のオリゴペプチ
ド残基である)で示されるオリゴペプチド誘導体を、有
機溶媒および水からなる2相系中、塩基および上記式I
で示されるN−スピロ4級アンモニウム塩の存在下、式
IVで表される化合物:
【0034】
【化13】
【0035】(ここで、Rは、C1〜C10の分岐ま
たは環を形成していても良いアルキル基;C3〜C10
の分岐または環を形成していても良いアリル基または置
換アリル基;C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のア
ルコキシ基、ハロゲン原子、あるいはC1〜C4のアル
キル基、C1〜C3のアルコキシ基またはハロゲン原子
で置換されていても良いアリール基、あるいはC1〜C
4のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基またはハロ
ゲン原子で置換されていても良いヘテロアリール基で置
換されていても良いアラルキル基;C1〜C3のアルキ
ル基、C1〜C3のアルコキシ基、ハロゲン原子、ある
いはC1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ
基、またはハロゲン原子で置換されていても良いアリー
ル基、あるいはC1〜C4のアルキル基、C1〜C3の
アルコキシ基、またはハロゲン原子で置換されていても
良いヘテロアリール基で置換されていても良いヘテロア
ラルキル基;もしくは、C3〜C9の分岐していても良
いプロパルギルまたは置換プロパルギル基であり、そし
てWは脱離能を有する官能基である)と立体選択的に反
応させる工程、を包含する、式V:
【0036】
【化14】
【0037】(ここで、R〜RおよびZ、は上記と
同様の基であり、そして*は不斉炭素原子を示す)で示
される化合物の製造方法である。
【0038】1つの実施態様では、上記式IIの化合物
と、式VI:
【0039】
【化15】
【0040】で表されるアミン化合物を、有機溶媒中、
酸補足剤の存在下に反応させる工程を包含する、以下の
式I:
【0041】
【化16】
【0042】(ここで、nおよびmはそれぞれ独立して
1以上の整数であり;RおよびRは、それぞれ独立
して、nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1
〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の
直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖ま
たは分岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あ
るいは、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分
岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のア
ルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニ
ル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、
またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基
であり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つ
または複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、
C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜
C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲ
ン原子で置換されていても良いアリール基であり;Ar
はアリール基であり;そしてXはハロゲン原子である)
で表されるN−スピロ4級アンモニウム塩の製造方法で
ある。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明は、式I
【0044】
【化17】
【0045】(式中、nおよびmはそれぞれ独立して1
以上の整数、好ましくは1以上5以下の整数であり、R
およびRはそれぞれ同じでも異なっていても良くn
またはmのいずれかが2以上でC1〜C8の直鎖又は分
岐しても良い低級アルキル基;低級アルコキシ基;C2
〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基;低
級アルキニル基;ハロゲン原子;C1〜C8の直鎖又は
分岐しても良い低級アルキル基、低級アルコキシ基、C
2〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基、
低級アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていても良
いアリール基であり;nおよびmの両方が1で1つまた
は複数のC1〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アル
キル基、低級アルコキシ基、1つまたは複数のC2〜C
8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基、低級ア
ルキニル基、ハロゲン原子で置換されていても良いアリ
ール基であり、Arはアリール基、Xはハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨ
ウ素原子)、チオシアン酸または重硫酸である)で表さ
れるN−スピロ4級アンモニウム塩であり、当該化合物
の提供により本発明が達成される。
【0046】上記化合物は、軸不斉を有する光学活性な
構造体であることができ、S,S−体、R,R−体が存
在し、両者は本発明に含まれる。
【0047】さらに、本発明は、式Iにおいて、 (1)Ar−(RおよびAr−(Rが同一
基であるN−スピロ4級アンモニウム塩化合物; (2)Arがフェニル基である(1)記載の化合物; (3)RおよびRが分岐していても良いC1〜C8
のアルキル基であって、n,mが共に2であることを特
徴とする(2)記載の化合物; (4)RおよびRが分岐していても良いC1〜C8
のアルキル基を二個置換したフェニル基であって、nお
よびmが共に2であり、Ar基における置換位置が3位
および5位であることを特徴とする(2)記載の化合
物; (5)Xが臭素原子である(1)〜(4)のいずれかに
記載の化合物; (6)ビナフチル部分の立体配置が共にS,S位置であ
る(1)〜(5)のいずれかに記載の化合物; (7)分岐していても良いC1〜C8のアルキル基がt
−ブチル基である(1)〜(6)のいずれかに記載の化
合物;に係るものである。
【0048】また、本発明は、上記式Iで示される化合
物の製造に必要な重要な中間体に関するものである。即
ち、式II
【0049】
【化18】
【0050】(式中、nおよびmはそれぞれ独立して1
以上の整数、好ましくは1以上5以下の整数であり、R
およびRはそれぞれ同じでも異なっていても良くn
またはmのいずれかが2以上でC1〜C8の直鎖又は分
岐しても良い低級アルキル基;低級アルコキシ基;C2
〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基;低
級アルキニル基;ハロゲン原子;C1〜C8の直鎖又は
分岐しても良い低級アルキル基、低級アルコキシ基、C
2〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基、
低級アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていても良
いアリール基であり;nおよびmの両方が1で1つまた
は複数のC1〜C8の直鎖又は分岐しても良い低級アル
キル基、低級アルコキシ基、1つまたは複数のC2〜C
8の直鎖又は分岐しても良い低級アルケニル基、低級ア
ルキニル基、ハロゲン原子で置換されていても良いアリ
ール基であり、Arはアリール基、Yはハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨ
ウ素原子)である)で表されるハロゲン化化合物に関す
る。
【0051】ここにおいて、 (a)Ar−(RおよびAr−(Rが同一
の基であるハロゲン化化合物; (b)Arがフェニル基である(a)記載の化合物; (c)RおよびRが分岐していても良いC1〜C8
のアルキル基であって、nおよびmが共に2であること
を特徴とする(b)記載の化合物; (d)RおよびRが分岐していても良いC1〜C8
のアルキル基を二個置換したフェニル基であって、nお
よびmが共に2であり、Ar基における置換位置が3位
および5位であることを特徴とする(b)記載の化合
物; (e)Xが臭素原子である(a)〜(d)のいずれかに
記載の化合物; (f)ビナフチル部分の立体配置が共にS配置である
(a)〜(e)のいずれかに記載の化合物; (g)分岐していても良いC1〜C8のアルキル基が、
ジ−t−ブチル基である(a)〜(f)に記載の化合
物; に関するものである。ここにおいて、分岐していても良
いC1〜C8のアルキル基としては、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシ
ル、ヘプチル、イソヘプチル、オクチル、イソオクチル
等が挙げられる。C1〜C8の低級アルコキシ基として
は、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イ
ソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、
s−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、アミルオキシ、
イソアミルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、
オクチルオキシ等が挙げられる。C2〜C8の低級アル
ケニル基としては、エテニル、1−プロペニル、2−プ
ロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、
3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチルー2−ブ
テニル、1−メチルー3−ブテニル、1,1−ジメチル
ー2−プロペニル、3−メチルー2−ブテニル、1−ヘ
キセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキ
セニル、5−ヘキセニル、2−メチルー1−ペンテニ
ル、3−メチルー1−ペンテニル、4−メチルー1−ペ
ンテニル、2−メチルー2−ペンテニル、3−メチルー
2−ペンテニル、2−エチルー1−ブテニル、3,3−
ジメチルー1−ブテニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテ
ニル、3−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテニ
ル、3−オクテニル、4−オクテニル等が挙げられる。
C2〜C8の低級アルキニル基としては、エチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニ
ル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、4−メチルー1
−ペンテニル、1―ヘキシニル、1−オクチニル等が挙
げられる。そしてアリール基としては、フェニル、ビフ
ェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル等が挙
げられる。これらは同一であっても異なっていてもよ
く、その置換位置は、Arがフェニル基であるとき、そ
の3位と5位であることができ、このことはRおよび
が分岐していても良いC1〜C8のアルキル基を二
個置換したフェニル基である場合においても同様であ
り、当該フェニル基は、Arがフェニル基であるそのフ
ェニル基の3位と5位に置換しているものであることが
できる。
【0052】さらに、本発明は、式Iで示されるN−ス
ピロ4級アンモニウム塩化合物を使用した、立体選択的
配置構造を可能とする天然または非天然のアミノ酸オリ
ゴマーの製造方法に関する。すなわち、式III
【0053】
【化19】
【0054】(式中RおよびRは同じでも異なって
いても良く水素原子;1つまたは複数のC1〜C4の直
鎖又は分岐しても良い低級アルキル基、低級アルコキシ
基、C2〜C4の低級アルケニル基、低級アルキニル
基、ハロゲン原子で置換されていても良いアリール基を
示すが、同時に水素原子であることは除き、Rは水素
原子;C1〜C6の分岐又は環を形成していても良い低
級アルキル基;低級アルコキシ基;C2〜C4の低級ア
ルケニル基;低級アルキニル基;1つまたは複数のC1
〜C4の直鎖又は分岐しても良い低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、
ハロゲン原子で置換されていても良いアリール基;1つ
または複数のC1〜C4の直鎖又は分岐しても良い低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていても良い
ヘテロアリール基を示し、ZはC末端が分岐、又は環を
形成しても良いC1〜C6のアルキル基とエステルを形
成したα−アミノ酸又はα−アミノ酸残基数が3以下の
オリゴペプチド残基を示す)で示されるオリゴペプチド
誘導体を、有機溶媒と水又は有機溶媒と固体とからなる
2相系中、塩基、式Iで示されるN−スピロ4級アンモ
ニウム塩の存在下、式VI
【0055】
【化20】
【0056】(式中Rは、C1〜C10の分岐または
環を形成していても良いアルキル基;C3〜C10の分
岐又は環を形成していても良いアリル基または置換アリ
ル基;C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアルコキ
シ基、ハロゲン原子、あるいはC1〜C4のアルキル
基、C1〜C3のアルコキシ基、またはハロゲン原子で
置換されていても良いアリール基、あるいはC1〜C4
のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基、またはハロ
ゲン原子で置換されていても良いヘテロアリール基で置
換されていても良いアラルキル基;C1〜C3のアルキ
ル基、C1〜C3のアルコキシ基、ハロゲン原子、ある
いはC1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ
基、またはハロゲン原子で置換されていても良いアリー
ル基、あるいはC1〜C4のアルキル基、C1〜C3の
アルコキシ基、またはハロゲン原子で置換されていても
良いヘテロアリール基で置換されていても良いヘテロア
ラルキル基;もしくは、C3〜C9の分岐していても良
いプロパルギル基または置換プロパルギル基であり、W
は脱離能を有する官能基である)で示される化合物とを
立体選択的に反応させることを特徴とする、式V
【0057】
【化21】
【0058】(式中R〜RとZとは上記と同様の基
であり、そして*は不斉炭素原子示す)で示される化合
物の製造方法である。ここで、C1〜C4の分岐または
環を形成していても良いアルキル基としてはメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、シ
クルブチル、2−メチルシクロプロピル、シクロプロピ
ルメチル等が挙げられる。C2〜C4のアルケニル基と
してはビニル、プロペニル、イソプロペニル、1−ブテ
ニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−
プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル
−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル等が挙
げられる。アルキニル基としては、エチニル、1−プロ
ピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニ
ル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニルが挙げ
られる。C1〜C6の分岐または環を形成していても良
いアルキル基としては上述のほかに1−メチルブチル、
ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル
等が挙げられある。アリールおよびヘテロアリールとし
てはフェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラニル、
ピリジル、キノニル、インドリル、フリル、チエニル、
ピロリジル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル
等が挙げられる。
【0059】また、脱離能を有する官能基としては、塩
素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ、p−トル
エンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニル
オキシ等が挙げられる。
【0060】反応に使用される適宜の媒体としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ト
リクロロエタン等が、塩基としては水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水
酸化カルシウム等が挙げられる。
【0061】なお、本発明により提供される式Iで示さ
れる化合物において、Xが、例えばチオシアン酸、重硫
酸等であるN−スピロ4級アンモニウム塩は、XがBr
である化合物をチオシアン酸アルカリ(例えばカリウ
ム、ナトリウム)との反応により、N−スピロ4級チオ
シアン酸アンモニウム塩を得、さらに重硫酸アルカリ
(例えばカリウム、ナトリウム)と反応させて、N−ス
ピロ4級重硫酸アンモニウム塩を得ることができる。ま
た、ここに得られるN−スピロ4級重硫酸アンモニは弗
化カリウムとの反応によりN−スピロ4級フルオロアン
モニウム塩へと変換することができ、得られるN−スピ
ロ4級フルオロアンモニウム塩は、シリルエノールエー
テルのアルドール反応に使用される。チオシアン酸N−
スピロ4級アンモニウム塩への変換は、当該化合物を例
えば、ジクロロメタンを溶媒としてチオシアン酸アルカ
リ(例えばカリウム、ナトリウム)の飽和溶液を加えて
振とうすることによって簡単に行うことができる。得ら
れたチオシアン酸N−スピロ4級アンモニウム塩は、水
中に懸濁し、濃硫酸を加え、加熱した後、水中において
硫酸水素カリウム又は硫酸水素ナトリウムを飽和させる
ことにより重硫酸塩に誘導される。更に、このものは、
例えばテトラヒドロフランを溶媒として弗化カリウム等
と室温で混合し反応させることによりフルオロN−スピ
ロ4級アンモニウム塩へと誘導することができ、引き続
き、次の反応に、そのままで使用される。
【0062】かくて提供される式Vで示される化合物
は、天然に存在するアミノ酸の縮合物としてのオリゴマ
ーである場合、又非天然のアミノ酸を含む縮合物として
のオリゴマーである場合とを包含することができるとこ
ろ、本願発明に依れば、非天然のアミノ酸を含む縮合物
であるオリゴマーを提供する上において、優れた効果を
発揮する。即ち、本願発明は、式IVで示される化合物
を式IIIで示される化合物に反応させる場合、R
して多岐に亘るものの中から選択され使用される式IV
の化合物の選択に応じて、非天然のアミノ酸を縮合した
型のオリゴマーとすることができ、加えて、反応部位で
あるところの炭素原子(Rが導入される)に結合する
置換基の結合様式を、使用する相間移動触媒のビナフチ
ル部分の立体配置に応じて、S体またはR体のいずれか
を選択的に選ぶことができるからである。
【0063】ここに得られるオリゴマーは医薬品とし
て、又はその中間体としての利用が期待される。例え
ば、ジペプチド誘導体にはアスパルテーム(甘味料)、
エナラプリル(抗高血圧作用)、リジノプリル(抗高血
圧作用)、アリテーム(甘味料)、L−Glu−L−T
rp(新生血管形成阻害作用)、バシリシン(抗生物
質)等有用な化合物が知られている。
【0064】上記式I記載の化合物は以下に記述すると
ころに従い製造することができる。即ち、式IX
【0065】
【化22】
【0066】で表される公知化合物(該ビナフチル体は
S体又はR体であることができる。以下同じ)に、式X
【0067】
【化23】
【0068】(式中Rは、2以上の、C1〜C8の直
鎖または分岐しても良いアルキル基、C1〜C8の直鎖
または分岐しても良いアルコキシ基、C2〜C8の直鎖
または分岐しても良いアルケニル基、C2〜C8の直鎖
または分岐しても良いアルキニル基またはハロゲン原子
で置換されたアリール基;1つまたは複数の、C1〜C
8の直鎖または分岐しても良いアルキル基、C1〜C8
の直鎖または分岐しても良いアルコキシ基、C2〜C8
の直鎖または分岐しても良いアルケニル基、C2〜C8
の直鎖または分岐しても良いアルキニル基またはハロゲ
ン原子で置換されていても良いアリール基で置換された
アリール基である)をSuzukiカップリングの条件
下反応させて、式XI
【0069】
【化24】
【0070】(式中Rは前記と同じ。)で示される化
合物を得る。ここにおいて、Rで示される基として、
例えば3,5−ジ−t−ブチルフェニル、3,5−ビス
−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)フェニル等の基
が挙げられる。
【0071】得られた式XIで示される化合物を適宜溶
媒中、ラジカル反応開始剤の存在下ハロゲン化剤(ハロ
ゲンラジカル発生化剤)を作用させ2−および2’−メ
チル基を共にハロゲン化する。ここにおいて使用される
ハロゲン化剤としては、例えばN−ブロモコハク酸イミ
ド、N−クロロコハク酸イミド等が挙げられ、ラジカル
反応開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニト
リル、過酸化ベンゾイル等が、適宜の溶媒としてはベン
ゼン、ヘキサン、アセトニトリル、シクロヘキサン等が
挙げられる。反応は室温から使用溶媒の沸点までの適宜
な温度、好適には60〜100℃で、30分から5時間
攪拌することにより行うことができる。
【0072】かくて得られる式XII
【0073】
【化25】
【0074】(式中Rは前記と同じ、Xはハロゲン原
子を示す)で示される化合物を、3,5−ジヒドロ−4
H−[2,1−c:1’,2’−e]アゼピン(このも
のは、S体であること、R体であることができる)と反
応させることにより、本願発明の対象化合物であるとこ
ろの式Iで示される化合物を得ることができる。ここに
おいて、反応は、適宜溶媒中、酸補足剤の存在下に行う
ことができる。使用される適宜溶媒としてはアルコール
系、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール等、酸補足剤としては無機塩基、例えば
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられ、溶媒中で
加熱還流することにより、両者の反応が進行する。反応
混合物からの目的物の単離はジクロロメタン、ジクロロ
エタン、トリクレン、四塩化炭素等による抽出、シリカ
ゲルクロマトグラフィにより行うことができる。
【0075】
【発明の効果】かくて得られる式Iで示される化合物
は、反応原料として選択される式II及び3,5−ジヒ
ドロ−4H−[2,1−c:1’,2’−e]アゼピン
における立体配置に応じてS,S−体又はR,R体であ
ることができる。当該化合物は、前記した通り、式II
Iで示されるシッフベースアミノ酸オリゴマーへのアル
キル化を極めて高い立体選択性において行うことができ
る相間移動触媒として使用される。ここにおいて、該オ
リゴマー中の他の部分のアミノ酸残基中に存在する不斉
中心に何らの影響を及ぼすことなく、目的位置のアルキ
ル化をジアステレオ選択的に行うことができる特徴を備
えている。
【0076】
【実施例】以下に、本願発明を具体的に説明するため
に、実施例を記述するが、本願発明を限定するものでは
ない。
【0077】<実施例1>
【0078】
【化26】
【0079】DME2.2mLと水0.45mL中で、
化合物1(S体)258mg(0.446mmol),
3,5−ジ−t−ブチルフェニル硼酸229mg(0.9
8mmol),水酸化バリウム8水和物422mg
(1.34mmol),酢酸パラジウム5mg(0.0
2mmol),トリフェニルホスフィン14mg(0.
053mmol)の混合物からアルゴンを流してガスを
追い出した。
【0080】混合物を加熱し、7時間還流した。室温ま
で冷却し、塩化アンモニウム飽和液を加えた。全混合物
をエチルエーテルで抽出(3回)した。抽出液を合せ
て、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮し
た。固形残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶離液ヘキ
サン:ジクロロメタン=7:1→5:1)に掛け、白色
の固体化合物2(S体)を得た(得量258mg(0.
391mmol) 収率88%)。
【0081】ここに得た化合物のNMRスペクトルは以
下のとおりであった。 H NMR(CDCl 200MH)δ7.91
(2H,d,J=8.0Hz,Ar),7.89(2
H,s,Ar),7.47−7.37(4H,m,A
r),7.31(4H,d,J=1.8Hz,Ar),
7.24(2H,dd,J=6.4,0.8Hz,A
r),7.15(2H,d,J=8.0Hz,Ar),
1.98(6H,s,Me),1.38(36H,s,
t−Bu)。
【0082】<実施例2>
【0083】
【化27】
【0084】実施例1における3,5−ジ−t−ブチル
フェニル硼酸に代えて、化合物1と3,5−ビス−ジ
〔(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)〕フェニル硼酸
を使用したほかは、実施例1と同様にして反応させ、ヘ
キサン:ジクロロメタン=10:1を溶離液としてシリ
カゲルクロマトに掛け、白色の固体化合物4(S体)を
収率93%で得た。ここに得た化合物のNMRスペクト
ルは以下のとおりであった。
【0085】H NMR(CDCl 400M
)δ8.02(2H,s,Ar),7.94(2
H,d,J=8.0Hz,Ar),7.78(2H,
s,Ar),7.65(4H,d,J=1.2Hz,A
r),7.55−7.47(12H,m,Ar),7.
44(2H,t,J=7.4Hz,Ar),7.27
(2H,d,J=7.6Hz,Ar),7.20(2
H,d,J=8.4Hz,Ar),2.11(6H,
s,Me),1.38(72H,s,t−Bu)。
【0086】<実施例3>
【0087】
【化28】
【0088】実施例1において得た化合物2(S体)2
24mg(0.34mmol),N−ブロモコハク酸イ
ミド133mg(0.75mmol),アゾビスイソブ
チロニトリル6mg(0.03mmol)をベンゼン
1.7mL中で1時間還流した。反応混合物を室温にま
で冷却し、濃縮した。粗組成物をシリカゲルカラムクロ
マトに掛け、ヘキサン:ジクロロメタン=7:1→5:
1を溶離液として、白色固体化合物6(S体)を得た
(得量214mg(0.262mmol)収率77
%)。
【0089】ここに得た化合物のNMRスペクトルは以
下のとおりであった。 H NMR(CDCl 200MH)δ7.95
(2H,s,Ar),7.93(2H,d,J=8.4H
z,Ar),7.56−7.45(4H,m,Ar),
7.48(4H,s,Ar),7.34−7.24(2
H,m,Ar),7.18(2H,d,J=8.4H
z,Ar),4.26(4H,s,CH),1.39
(36H,s,t−Bu)。
【0090】<実施例4>
【0091】
【化29】
【0092】実施例2において得た化合物4(S体)を
用い、実施例3と同様の反応を行い、ヘキサン:ジクロ
ロメタン=6:1→3:1を溶離液としてシリカゲルカ
ラムクロマトに掛け8(S体)を得た(収率97%)。
【0093】ここに得た化合物のNMRスペクトルは以
下のとおりであった。 H NMR(CDCl 400MH)δ8.10
(2H,s,Ar),7.97(2H,d,J=8.0H
z,Ar),7.88(2H,s,Ar),7.85(4
H,s,Ar),7.58(8H,d,J=2.0Hz,
Ar),7.54(2H,t,J=7.2Hz,A
r),7.48(4H,s,Ar),7.32(2H,
t,J=7.2Hz,Ar),7.24(2H,d,J
=6.8Hz,Ar),4.43(4H,s,C
),1.39(72H,s,t−Bu)。
【0094】<実施例5>
【0095】
【化30】
【0096】実施例3で得た化合物6(S体)214m
g(0.26mmol)と化合物10(S体)74mg
(0.25mmol)をアセトニトリル2.6mL中、
室温で30分撹拌した。次いで炭酸カリウム104mg
(0.75mmol)を加えた。混合物を更に1.5時
間撹拌し、3時間還流させた。室温に冷却した後、揮発
分を除いた。残渣をシリカゲルクロマトに掛け、ジクロ
ロメタン:メタノール=30:1→15:1を溶離液と
し、白色固体化合物11(S,S体)を得た(得量21
7mg(0.21mmol)収率81%)。
【0097】ここに得た化合物のNMRスペクトルは以
下のとおりであった。 H NMR(CDCl 200MH)δ8.34
(2H,s,Ar),8.13(4H,d,J=8.1H
z,Ar),7.85(2H,s,Ar),7.79(2
H,d,J=8.0Hz,Ar),7.65(2H,t,
J=7.0Hz,Ar),7.49(2H,t,J=
6.9Hz,Ar),7.42−6.92(12H,
m,Ar),6.14(2H,d,J=8.4Hz,A
r),5.03(2H,d,J=13.6Hz,C
),4.37(2H,d,J=13.2Hz,CH
),4.14(2H,d,J=13.2Hz,C
),3.55(2H,d,J=12.8Hz,CH
),1.68(18H,s,t−Bu),1.13
(18H,s,t−Bu)。 IR(KBr)3055,2961,2868,162
2,1593,1454,1394,1364,129
6,1248,1200,1032,885,856,
812,752,721cm−1。 HRMS(FAB)C7272Nとして[(M−B
r)]:理論値950.5665,実測値950.5
667。 [α] 26=+48.4(C0.5,CHCl)。
【0098】<実施例6>
【0099】
【化31】
【0100】実施例4で得た化合物8(S体)を用い
て、実施例5と同様に処理して、白色固体化合物13
(S,S体)を収率64%で得た。
【0101】ここに得た化合物のNMRスペクトルは以
下のとおりであった。 H NMR(CDCl 400MH)δ8.50
(2H,s,Ar),8.47(2H,s,Ar),8.
15(2H,d,J=8.4Hz,Ar),8.11(2
H,s,Ar),7.84(2H,d,J=8.0Hz,
Ar),7.78(4H,s,Ar),7.72−7.
65(4H,m,Ar),7.52(2H,d,J=
8.0Hz,Ar),7.48−7.35(6H,m,
Ar),7.30−7.12(10H,m,Ar),
7.06(2H,d,J=8.8Hz,Ar),6.6
8(2H,d,J=8.4Hz,Ar),5.12(2
H,d,J=14.0Hz,CH),4.32(2
H,d,J=13.2Hz,CH),4.25(2
H,d,J=14.0Hz,CH),3.67(2
H,d,J=13.2Hz,CH),1.48(36
H,s,t−Bu),1.25(36H,s,t−B
u)。 IR(KBr),2961,2868,1620,15
87,1477,1393,1362,1308,12
48,1202,868,812,756,748,7
16cm−1。 HRMS(FAB)C112120Nとして[(M−
Br)]:理論値1478.9421,実測値147
8.9449。 [α] 26=−8.5(C0.5,CHCl)。
【0102】<実施例7>
【0103】
【化32】
【0104】水75μLに水酸化セシウム375mg
(2.5mmol)の溶液にトルエン5mL、実施例6
で得た触媒16mg(0.010mmol)、221m
g(0.5mmol)の化合物14そしてCI4
4μL(0.55mmol)をアルゴン雰囲気中0℃で
加えた。混合物を6時間同温度で撹拌した。反応混合物
を水でうすめ、エチルエーテルで抽出(3回)した。抽
出液を合せ、食塩水で洗い、乾燥(NaSO)し、
濃縮した。油状残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶離
液 ヘキサン:酢酸エチル 4:1→2:1)に掛け、
アルキル化生成物(15,16混合物)を無色粘稠オイ
ルとして得た(得量202mg(0.43mmol)収
率86%)。
【0105】ジアステレオマー比:HPLC(DAIC
EL Chiralpak−AD,溶離液 ヘキサン:
イソプロパノール=20:1,流量1.0mL/mi
n)16(8.3分):15(12.6分):その他
(13.6分、24.6分)=1.2:98.7:1
98%de(15 vs.16)。
【0106】15,16のNMRスペクトルは以下のと
おりであった。
【0107】15: H NMR(CDCl 400MH)δ7.61
−7.58(2H,m,Ar),7.47−7.34
(6H,m,Ar),7.23(1H,d,J=8.8H
z,NH),7.12−7.01(5H,m,Ar),
6.97−6.93(2H,m,Ar),4.85−
4.80(1H,m,CCOOBu),3.85
(1H,dd,J=6.8,4.8Hz),3.11
(1H,dd,J=13.6,6.8Hz,CH
h),3.03(1H,dd,J=13.6,6.8H
z,CHPh),1.86−1.72(2H,C
CH),1.44(9H,s,t−Bu),0.84
(3H,t,J=7.4Hz,CH )。
【0108】16: H NMR(CDCl 400MH)δ7.59
−7.56(2H,m,Ar),7.43−7.39
(4H,m,Ar),7.36−7.23(8H,m,N
HおよびAr),7.11−7.07(2H,m,A
r),4.80(1H,m,CCOOBu),3.
88(1H,dd,J=6.4,5.2Hz,CHCO
NH),3.16(1H,dd,J=13.6,6.4
Hz,CHPh),3.12(1H,dd,J=1
4.0,6.0Hz,CHPh),1.79−1.7
0(2H,m,C CH),1.34(9H,s,
t−Bu),0.79(3H,t,J=7.4Hz,C
)。
【0109】<実施例8>
【0110】
【化33】
【0111】トルエン2mLに83mg(0.20mm
ol)の化合物17,PhCHBr26μL(0.2
2mmol),実施例6で得た触媒6mg(0.004
mmol)を加えた混合物へ水酸化セシウム1水和物
0.17g(1.0mmol)を0℃で加え、混合物を
同温度で1時間撹拌した。反応混合物を水でうすめ、エ
チルエーテルで抽出(3回)した。抽出液を合せ、食塩
水で洗い、乾燥(NaSO)し、濃縮した。
【0112】油状残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶
離液 ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)に掛
け、アルキル化生成物(18,19混合物)を無色粘稠
オイルとして得た(得量88mg(0.17mmol)
収率87%)。
【0113】ジアステレオマー比:HPLC(DAIC
EL Chiral Pak−AD(溶離液ヘキサン:
エタノール=50:1,流量0.5mL/min)19
(20.0分):18(22.8分):その他(25.
7分,31.4分)=3.8:95.9:0.3 92
%de(18 vs.19)。
【0114】18,19のNMRスペクトルは以下のと
おりであった。
【0115】18: H NMR(CDCl 400MH)δ7.91
(1H,s,CH=N),7.88(1H,d,J=9.
2Hz,NH),7.49(2H,d,J=8.4H
z,Cl−Ar),7.37(2H,d,J=8.8H
z,Cl−Ar),7.25−7.15(6H,m,A
r),7.02(1H,d,J=4.0Hz,Ar),
7.00(1H,d,J=2.0Hz,Ar),6.8
9(2H,dd,J=7.6,1.6Hz,Ar),
4.82(1H,m,CCOOBu )3.21(1
H,d,J=12.8Hz,CHPh),3.12
(1H,dd,J=13.6,4.8Hz,CH
h),2.91(1H,d,J=13.2Hz,CH
Ph),2.84(1H,dd,J=13.6,6.0
Hz,CHPh),1.47(3H,s,Me),
1.34(9H,s,t−Bu)。
【0116】19: p−Cl−Ph=L−Phe(Me)−L−Phe−O
Bu6b(colorless viscous o
il(無色の粘稠なオイル)) H NMR(CDCl 400MH)δ7.92
(1H,d,J=7.6Hz,NH),7.62(1H,
s,CH=N),7.51(2H,d,J=8.0H
z,Cl−Ar),7.39(2H,d,J=8.4H
z,Cl−Ar),7.17−7.06(8H,m,A
r),6.95(2H,m,Ar),4.79(1H,
m,CCOOBu,)3.08(4H,m,CH
Ph),1.42(9H,s,t−Bu),1.37
(3H,s,Me)。
【0117】<実施例9,10>実施例7において、E
tIの代りにβ−ナフチルメチルブロミド、又はアリル
ブロミドを使用し、水−水酸化セシウムの溶液に代えて
トルエン−50%水酸化カリウム水溶液3:1(容量
比)を使用して、各々の基が導入されたジペプチドを製
造した。得られたジペプチドの収率、光学純度は以下の
通りであった:β−ナフチルメチルブロミドの場合:収
率92%、光学純度96de;アリルブロミドの場合:
収率89%、光学純度98de。
【0118】<実施例11>実施例8におけるベンジル
ブロミドの代りにアリルブロミドを使用して、ジペプチ
ドを製造した。得られたジペプチドの収率、光学純度は
以下の通りであった:収率91%、光学純度92%d
e。
【0119】<実施例12>
【0120】
【化34】
【0121】実施例8で得た化合物18から誘導された
化合物20に、トルエンと50%水酸化カリウム水溶液
3:1(容量比)の混合物中、実施例5で得た相間移動
触媒(0.02当量)を用い、アルキル化剤としてβ−
ナフチルメチルブロミド(1.1当量)を使用して、0
℃、2時間反応させ、化合物21を得た。得られたトリ
ペプチドの収率、光学純度は以下の通りであった:収率
96%、光学純度95%de。
【0122】<実施例13>
【0123】
【化35】
【0124】化合物22に対して、ベンジルブロミド
1.1倍当量、実施例6で得た触媒0.02培当量をト
ルエンー50%水酸化カリウム水溶液3:1の混合溶媒
中、0℃で7時間反応して、実施例7と同様の処理をし
て、化合物23を収率92%得た。選られた化合物の光
学純度は93%deであった。
【0125】<実施例14>
【0126】
【化36】
【0127】実施例13において使用した原料化合物2
2の代わりに、化合物24を使用したほかは実施例13
と同様にして化合物25を収率91%で得た。選られた
化合物の光学純度は96%deであった。
【0128】<実施例15>
【0129】
【化37】
【0130】化合物26に対して、ベンジルブロミド
1.1倍当量、実施例5で得た触媒0.02培当量をト
ルエン−50%水酸化カリウム水溶液3:1の混合溶媒
中、0℃で6時間反応して、実施例7と同様の処理をし
て、化合物27を収率93%得た。選られた化合物の光
学純度は86%deであった。
【0131】<実施例16>実施例15において、触媒
を実施例6で得た触媒に代えたほかは、実施例15と同
様にして化合物27を収率97%で得た。選られた化合
物の光学純度は97%deであった。
【0132】<参考例>実施例12において使用した原
料であるトリペプチド化合物は、実施例8で得た化合物
18をテトラヒドロフラン中、10%クエン酸処理し
て、末端アミノ基遊離化合物を得、これにDCCを縮合
剤として、N−ベンジルグリシンをジクロロメタン中で
縮合し、酢酸エチルエーテルーメタノール中パラジウム
炭素を使って接触還元して脱ベンジルを行い、塩酸塩に
変えた後、ジクロロメタン中、イミノベンゾフェノンを
反応させて得られた化合物(全収率83%)を使用し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 1/113 C07K 1/113 // C07B 53/00 C07B 53/00 B G 61/00 300 61/00 300 C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4C050 AA04 BB09 CC09 EE01 FF01 GG01 HH01 4G069 AA06 BA21A BA21B BD11A BE13A BE13B CB57 4H006 AA01 AA02 AB84 AC24 AC81 BA51 BA65 BA92 BB10 BB31 EA23 4H039 CA10 CD10 CD20 4H045 AA20 BA11 BA12 BA13 BA50 EA20 EA50 FA51

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iで表される、N−スピロ4級アンモ
    ニウム塩化合物: 【化1】 ここで、nおよびmはそれぞれ独立して1以上の整数で
    あり;RおよびRは、それぞれ独立して、 nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1〜C8
    の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分
    岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖の
    アルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あるい
    は、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖
    のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコ
    キシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル
    基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、ま
    たはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基で
    あり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つま
    たは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル
    基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C
    2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜C
    8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン
    原子で置換されていても良いアリール基であり;Arは
    アリール基であり;そしてXはハロゲン原子である。
  2. 【請求項2】 Ar−(RおよびAr−(R
    が同一の基である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Arがフェニル基である、請求項2に記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】 nおよびmがともに2であり、かつR
    およびRが分岐していても良いC1〜C8のアルキル
    基である、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記分岐していても良いC1〜C8のア
    ルキル基がt−ブチル基であり、そしてArにおける置
    換位置が3位および5位である、請求項4に記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】 nおよびmがともに2であり、かつR
    およびRが、2つの分岐していても良いC1〜C8の
    アルキル基で置換されたフェニル基である、請求項3に
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】 RおよびRが、3位と5位とがt−
    ブチル基に置換されたフェニル基であり、そしてArに
    おける置換位置が3位および5位である、請求項6に記
    載の化合物。
  8. 【請求項8】 Xが臭素原子である、請求項1から7の
    いずれかに記載の化合物。
  9. 【請求項9】 ビナフチル部分の立体配置がともにS,
    S配置である、請求項1から8のいずれかに記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 式IIで表される、ハロゲン化化合
    物: 【化2】 ここで、nおよびmはそれぞれ独立して1以上の整数で
    あり;RおよびRは、それぞれ独立して、 nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1〜C8
    の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分
    岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖の
    アルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あるい
    は、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖
    のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコ
    キシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル
    基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、ま
    たはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基で
    あり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つま
    たは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル
    基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C
    2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜C
    8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン
    原子で置換されていても良いアリール基であり;Arは
    アリール基であり;そしてXはハロゲン原子である。
  11. 【請求項11】 Ar−(RおよびAr−
    (Rが同一の基である、請求項10に記載のハロ
    ゲン化化合物。
  12. 【請求項12】 Arがフェニル基である、請求項11
    に記載のハロゲン化化合物。
  13. 【請求項13】 nおよびmがともに2であり、かつR
    およびRが分岐していても良いC1〜C8のアルキ
    ル基である、請求項12記載のハロゲン化化合物。
  14. 【請求項14】 前記分岐していても良いC1〜C8の
    アルキル基がt−ブチル基であり、そしてArにおける
    置換位置が3位および5位である、請求項13に記載の
    ハロゲン化化合物。
  15. 【請求項15】 nおよびmがともに2であり、かつR
    およびRが、2つの分岐していても良いC1〜C8
    のアルキル基で置換されたフェニル基である、請求項1
    2に記載のハロゲン化化合物。
  16. 【請求項16】 RおよびRが、3位と5位とがt
    −ブチル基に置換されたフェニル基であり、そしてAr
    における置換位置が3位および5位である、請求項15
    に記載のハロゲン化化合物。
  17. 【請求項17】 Yが臭素原子である、請求項10から
    16のいずれかに記載のハロゲン化化合物。
  18. 【請求項18】 ビナフチルの部分の立体配置がS配置
    である、請求項10から17のいずれかに記載のハロゲ
    ン化化合物。
  19. 【請求項19】 式III 【化3】 (ここで、RおよびRは、それぞれ独立して、水素
    原子であるか、もしくは1つまたは複数の、C1〜C4
    の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C4の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C4の直鎖または分
    岐鎖のアルケニル基、C2〜C4の直鎖または分岐鎖の
    アルキニル基あるいはハロゲン原子で置換されていても
    良いアリール基であり、ただし、RおよびRの両方
    が水素原子である場合を除き;Rは、水素原子である
    か、C1〜C6の分岐または環を形成していても良いア
    ルキル基であるか、C1〜C6の分岐または環を形成し
    ていても良いアルコキシ基であるか、C2〜C6の分岐
    または環を形成していても良いアルケニル基であるか、
    C2〜C6の分岐または環を形成していても良いアルキ
    ニル基であるか、1つまたは複数の、C1〜C6の直鎖
    または分岐鎖のアルキル基、C1〜C6の直鎖または分
    岐鎖のアルコキシ基、C2〜C6の直鎖または分岐鎖の
    アルケニル基、C2〜C6の直鎖または分岐鎖のアルキ
    ニル基、あるいはハロゲン原子で置換されていても良い
    アリール基であるか、1つまたは複数の、C1〜C4の
    直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C4の直鎖また
    は分岐鎖のアルコキシ基、C1〜C4の直鎖または分岐
    鎖のアルケニル基、C1〜C4の直鎖または分岐鎖のア
    ルキニル基、あるいはハロゲン原子で置換されていても
    良いヘテロアリール基であり;そしてZは、C末端が分
    岐または環を形成しても良いC1〜C6のアルキル基と
    エステルを形成してなるα−アミノ酸、またはα−アミ
    ノ酸残基数が3以下のオリゴペプチド残基である)で示
    されるオリゴペプチド誘導体を、有機溶媒および水から
    なる2相系中、塩基および請求項1に記載の式Iで示さ
    れるN−スピロ4級アンモニウム塩の存在下、式IVで
    表される化合物: 【化4】 (ここで、Rは、C1〜C10の分岐または環を形成
    していても良いアルキル基;C3〜C10の分岐または
    環を形成していても良いアリル基または置換アリル基;
    C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基、
    ハロゲン原子、あるいはC1〜C4のアルキル基、C1
    〜C3のアルコキシ基またはハロゲン原子で置換されて
    いても良いアリール基、あるいはC1〜C4のアルキル
    基、C1〜C3のアルコキシ基またはハロゲン原子で置
    換されていても良いヘテロアリール基で置換されていて
    も良いアラルキル基;C1〜C3のアルキル基、C1〜
    C3のアルコキシ基、ハロゲン原子、あるいはC1〜C
    3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基、またはハ
    ロゲン原子で置換されていても良いアリール基、あるい
    はC1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ
    基、またはハロゲン原子で置換されていても良いヘテロ
    アリール基で置換されていても良いヘテロアラルキル
    基;もしくは、C3〜C9の分岐していても良いプロパ
    ルギルまたは置換プロパルギル基であり、そしてWは脱
    離能を有する官能基である)と立体選択的に反応させる
    工程、を包含する、式V: 【化5】 (ここで、R〜RおよびZ、は上記と同様の基であ
    り、そして*は不斉炭素原子を示す)で示される化合物
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項10に記載の化合物と、式V
    I: 【化6】 で表されるアミン化合物を、有機溶媒中、酸補足剤の存
    在下に反応させる工程を包含する、以下の式I: 【化7】 (ここで、nおよびmはそれぞれ独立して1以上の整数
    であり;RおよびRは、それぞれ独立して、 nまたはmのいずれかが2以上である場合、C1〜C8
    の直鎖または分岐鎖のアルキル基、C1〜C8の直鎖ま
    たは分岐鎖のアルコキシ基、C2〜C8の直鎖または分
    岐鎖のアルケニル基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖の
    アルキニル基、またはハロゲン原子であるか、あるい
    は、1つまたは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖
    のアルキル基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコ
    キシ基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル
    基、C2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、ま
    たはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基で
    あり、そしてnおよびmの両方が1である場合、1つま
    たは複数の、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルキル
    基、C1〜C8の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、C
    2〜C8の直鎖または分岐鎖のアルケニル基、C2〜C
    8の直鎖または分岐鎖のアルキニル基、またはハロゲン
    原子で置換されていても良いアリール基であり;Arは
    アリール基であり;そしてXはハロゲン原子である)で
    表されるN−スピロ4級アンモニウム塩の製造方法。
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