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JP2003062953A - 多層押出成形体 - Google Patents

多層押出成形体

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JP2003062953A
JP2003062953A JP2001252808A JP2001252808A JP2003062953A JP 2003062953 A JP2003062953 A JP 2003062953A JP 2001252808 A JP2001252808 A JP 2001252808A JP 2001252808 A JP2001252808 A JP 2001252808A JP 2003062953 A JP2003062953 A JP 2003062953A
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JP
Japan
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ethylene
requirement
flow rate
melt flow
molded article
Prior art date
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Application number
JP2001252808A
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English (en)
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Susumu Ejiri
晋 江尻
Juichi Kobayashi
重一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性、透明性、光沢および透視感に優れる
多層押出成形体を提供する。 【解決手段】 メルトフローレートが一定の範囲であ
り、密度が一定の範囲であり、メルトフローレート比が
特定の範囲であり、分子量分布が特定の範囲であり、見
かけの流動の活性化エネルギーが特定の範囲であり、エ
チレンと炭素数が一定の範囲である少なくとも1種のα
−オレフィンを重合して得られるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体を主成分とする層を少なくとも1層含む内
層と、メルトフローレートが一定の範囲であり、密度が
一定の範囲であり、スウェル比が一定の範囲であり、メ
ルトフローレート比が特定の範囲であり、分子量分布が
特定の範囲であり、見かけの流動の活性化エネルギーが
特定の範囲である低密度ポリエチレンからなる外層を有
し、外層/内層/外層の構成からなる多層押出成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層押出成形体に
関するものである。さらに詳しくは、成形性、透明性、
光沢および透視感に優れる多層押出成形体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】多層押出成形体であるフィルム、シート
やボトルは、袋や各種容器として包装分野等の人目に触
れる機会の多い用途で利用されている。例えば、特開平
9−1751号公報には、外層、中間層および内層の少
なくとも3層からなり、外層および内層が平均分子量分
布(Mw/Mn)が2以上3未満であるエチレンとα−
オレフィンとのランダム共重合体40〜90重量%を含
有する樹脂組成物で形成されており、機械強度特性、透
明性および低温ヒートシール性に優れた包装用多層フィ
ルムが記載されている。
【0003】また、特開平9−262946号公報に
は、分子量分布(Mw/Mn)が1.5〜4.5である
エチレン(共)重合体と他のエチレン系重合体からなる
樹脂組成物層と上記のエチレン(共)重合体、他のエチ
レン系重合体またはそれらの組成物からなる層を含む多
層構造からなり、低温ヒートシール性を有し、熱融解性
に優れ、耐候性、耐薬品性、耐油性等の化学的性質、機
械的強度、経済性等に優れる遮水用シートが記載されて
いる。
【0004】そして、特開平10−235815号公報
には、分子量分布が1.8以上、3.2以下であるエチ
レンとα−オレフィンとの共重合体を含有するポリエチ
レン系樹脂を主体とする層と基材にドライラミネートさ
れるポリエチレン系樹脂を主体とする層から構成され、
ドライラミネート後のフィルムが良好な耐ブロッキング
性、滑り性を有し、また耐擦傷性、シール適正にも優
れ、製袋後の開口性も良好なポリエチレン系多層フィル
ムが記載されている。
【0005】さらに、特開平11−12320号公報に
は、分子量分布(Mw/Mn)が25〜50であるエチ
レン(共)重合体またはその組成物からなる層およびバ
リヤー層を含み、各種燃料の透過防止性能と局部的薄肉
化のない積層体が記載されている。
【0006】上記の特開平9−1751号公報、特開平
9−262946号公報および特開平10−23581
5号公報に記載されている分子量分布が4.5以下のエ
チレン系共重合体を含む樹脂組成物を、多層押出成形体
の少なくとも一層に用いた場合、それら樹脂組成物の流
動性が低いため、押出成形性が不十分であり、また、上
記の特開平11−12320号公報に記載されている分
子量分布が25以上のエチレン系共重合体を含む樹脂組
成物からなる少なくとも一層を有する多層押出成形体
は、透明性、光沢及び透視感が不充分であるため、包装
分野で、人目に触れることが多い用途であるフィルムや
シートからなる袋、ボトル等の各種容器に利用される多
層押出成形体には、成形性、透明性、光沢及び透視感の
改良が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成形
性、透明性、光沢および透視感に優れる多層押出成形体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる実
情に鑑み、鋭意検討した結果、メルトフローレートが一
定の範囲であり、密度が一定の範囲であり、メルトフロ
ーレート比が特定の範囲であり、分子量分布が特定の範
囲であり、見かけの流動の活性化エネルギーが特定の範
囲であり、エチレンと炭素数が一定の範囲である少なく
とも1種のα−オレフィンを重合して得られるエチレン
・α−オレフィン共重合体を主成分とする層を少なくと
も1層含む内層と、メルトフローレートが一定の範囲で
あり、密度が一定の範囲であり、スウェル比が一定の範
囲であり、メルトフローレート比が特定の範囲であり、
分子量分布が特定の範囲であり、見かけの流動の活性化
エネルギーが特定の範囲である低密度ポリエチレンから
なる外層を有し、外層/内層/外層の構成からなること
を特徴とする多層押出成形体が上記課題を解決できるこ
とを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】すなわち、本発明は、下記の要件(a−
1)〜要件(a−6)を満たすエチレン・α−オレフィ
ン共重合体(A)を含有する層を少なくとも1層含む内
層と、下記の要件(b−1)〜要件(b−6)を満たす
低密度ポリエチレン(B)を含有する外層を有し、外層
/内層/外層の構成からなる多層押出成形体に係るもの
である。 エチレン・α−オレフィン共重合体(A) 要件(a−1)エチレンと炭素数が3〜12である少な
くとも1種のα−オレフィンを重合して得られるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体である。 要件(a−2)メルトフローレート(MFR)が0.1
〜50g/10分である。 要件(a−3)密度(d)が880〜945kg/m3
である。 要件(a−4)メルトフローレート比(MFRR)が3
0〜120である。 要件(a−5)分子量分布(Q値(Mw/Mn))が5
〜20である。 要件(a−6)見かけの流動の活性化エネルギー(E
a)が25kJ/mol・K<Ea<40kJ/mol
・Kである。 低密度ポリエチレン(B) 要件(b−1)メルトフローレート(MFR)が0.1
〜50g/10分である。 要件(b−2)密度(d)が880〜945kg/m3
である。 要件(b−3)スウェル比(SR)が1.29<SR<
1.6である。 要件(b−4)メルトフローレート比(MFRR)が3
0〜120である。 要件(b−5)分子量分布(Q値(Mw/Mn))が
4.5<(Q値)≦10である。 要件(b−6)見かけの流動の活性化エネルギー(E
a)が40kJ/mol・K≦Ea<75kJ/mol
・Kである。 以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるエチレン・α
−オレフィン共重合体(A)は、エチレンと炭素数3〜
12である少なくとも1種のα−オレフィンを重合して
得られるエチレン・α−オレフィン共重合体である。炭
素数3〜12であるα−オレフィンとしては、例えば、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン
−1、ドデセン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−
メチル−ヘキセン−1等が挙げられ、好ましくはブテン
−1、ヘキセン−1である。
【0011】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)としては、例えば、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチ
レン−ヘキセン−1共重合体等が挙げられ、好ましくは
エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−
1共重合体である。
【0012】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)のメルトフローレート(MFR)は
0.1〜50g/10分であり、好ましくは0.1〜2
0g/10分であり、より好ましくは0.1〜10g/
10分であり、さらに好ましくは0.15〜5g/10
分である。MFRが0.1g/10分未満の場合、押出
成形において押出し負荷が過度に高くなることがあり、
50g/10分を超えた場合、押出成形体の強度が過度
に低下することがある。
【0013】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)の密度は880〜945kg/m3
であり、好ましくは890〜932kg/m3であり、
より好ましくは900〜927kg/m3である。密度
が880kg/m3未満の場合、剛性が過度に低くな
り、成形体のハンドリング性が不充分なことがあり、9
45kg/m3を超えた場合、押出成形体の透明性や衝
撃強度が低下することがある。
【0014】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)のメルトフローレート比(MFR
R)は、30〜120であり、好ましくは40〜115
であり、より好ましくは50〜110であり、さらに好
ましくは55〜105である。MFRRが30未満の場
合、押出成形において押出し負荷が過度に高くなること
があり、120を超えた場合、フィルム、チューブやロ
ータリーブローの押出成形における引取性が低下したり
することがある。
【0015】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)の分子量分布(Q値(Mw/M
n))は5〜20であり、好ましくは5.3〜18であ
り、より好ましくは5.5〜15である。Q値が5未満
の場合、押出成形において押出し負荷が過度に高くなる
ことがあり、20を超えた場合、透明性、光沢や透視感
が不充分なことがある。
【0016】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)の見かけの流動の活性化エネルギー
(Ea)は25kJ/mol・K<Ea<40kJ/m
ol・Kであり、好ましくは26kJ/mol・K≦E
a≦35kJ/mol・Kであり、より好ましくは27
kJ/mol・K≦Ea≦33kJ/mol・Kであ
る。見かけの流動の活性化エネルギー(Ea)が25k
J/mol・K以下の場合、柔軟性や流動性が不充分に
なることがあり、40kJ/mol・K以上の場合、透
視感や光沢が不充分になることがある。
【0017】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)の製造方法は、特に制限されるもの
ではなく、公知の重合触媒を用いて、公知の重合方法に
よる製造方法が挙げられる。
【0018】公知の重合触媒としては、例えば、チーグ
ラーナッタ系触媒、クロム系触媒、メタロセン系触媒等
が挙げられる。チーグラーナッタ系触媒としては、例え
ば、三塩化チタン、三塩化バナジウム、四塩化チタンま
たはチタンのハロアルコラートをマグネシウム化合物系
担体に担持した成分と共触媒である有機金属化合物から
なる触媒系、マグネシウム化合物とチタン化合物の共沈
物または共晶体と共触媒である有機金属化合物からなる
触媒系等が挙げられる。
【0019】クロム系触媒としては、例えば、シリカま
たはシリカ−アルミナにクロム化合物を担持した成分と
共触媒である有機金属化合物からなる触媒系等が挙げら
れる。
【0020】メタロセン系触媒としては、例えば、シク
ロペンタジエン形骨格を有する基を有する遷移金属化合
物を含む成分とアルモキサン化合物を含む成分からなる
触媒系、前記遷移金属化合物を含む成分とトリチルボレ
ート、アニリニウムボレート等のイオン性化合物を含む
成分からなる触媒系、前記遷移金属化合物を含む成分と
前記イオン性化合物を含む成分と有機アルミニウム化合
物を含む成分からなる触媒系、および、前記の各成分を
SiO2、Al23等の無機粒子状担体やエチレン、ス
チレン等のオレフィン重合体等の粒子状ポリマー担体に
担持または含浸させて得られる触媒系等が挙げられる。
【0021】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)の製造に用いられる公知の重合方法
としては、例えば、液相重合法、スラリー重合法、気相
重合法、高圧イオン重合法等が挙げられ、回分重合法、
連続重合法のいずれでもよく、2段階以上の多段重合法
も挙げられる。
【0022】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)は、特に限定されるものではないが、通常、高圧
ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレンであ
る。
【0023】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)のメルトフローレート(MFR)は、0.1〜5
0g/10分であり、好ましくは0.35〜10g/1
0分であり、より好ましくは0.4〜5g/10分であ
る。MFRが0.1g/10分未満の場合、透明性が不
充分であることがあり、50g/10分を超えた場合、
成形体の強度が過度に低下することがある。
【0024】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)の密度は880〜945kg/m3であり、好ま
しくは900〜935kg/m3であり、より好ましく
は915〜930kg/m3である。密度が880kg
/m3未満の場合、剛性が過度に低くなり、成形体のハ
ンドリング性が不充分なことがあり、945kg/m3
を超えた場合、衝撃強度が低下することがある。
【0025】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)のスウェル比(SR)は、1.29<SR<1.
6であり、好ましくは1.33〜1.55であり、より
好ましくは1.38〜1.45である。スウェル比(S
R)が、1.29以下の場合および1.6以上の場合、
透明性が不充分なことがある。
【0026】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)のメルトフローレート比(MFRR)は、30〜
120であり、好ましくは40〜115であり、より好
ましくは50〜110であり、さらに好ましくは55〜
105である。MFRRが30未満の場合、押出成形に
おいて押出し負荷が過度に高くなることがあり、MFR
Rが120を超えた場合、フィルム、チューブやロータ
リーブローの押出成形における引取性が低下したりする
ことがある。
【0027】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)の分子量分布(Q値)Mw/Mn))は、4.5
<(Q値)≦10であり、好ましくは5.3〜18であ
り、より好ましくは5.5〜15である。分子量分布が
4.5以下の場合、押出負荷が過度に高くなることがあ
り、10を超えた場合、透明性、光沢や透視感が不充分
なことがある。
【0028】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)の見かけの流動の活性化エネルギー(Ea)は4
0kJ/mol・K≦Ea<75kJ/mol・Kであ
り、好ましくは45〜72kJ/mol・Kであり、よ
り好ましくは50〜70kJ/mol・Kである。見か
けの流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mo
l・K未満の場合および75kJ/mol・K以上の場
合、透明性や光沢が不充分なことがある。
【0029】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)の製造方法として、通常用いられる高圧ラジカル
重合法は、一般に槽型反応器または管型反応器を用い
て、ラジカル発生剤の存在下、重合圧力1400〜30
00Kg/cm2、重合温度200〜300℃でエチレ
ンを重合する方法である。メルトフローレートを調節す
るために、分子量調節剤として水素やメタン、エタン等
の炭化水素を用いることができる。
【0030】本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)のメルトフローレート(MFR)およびスウェル
比(SR)を、少なくとも一回混練することにより、調
整することができる。混練は通常の押出機や混練機を用
いて行われ、押出機としては、例えば、単軸押出機、同
方向二軸押出機、異方向二軸押出機等が挙げられ、混練
機としては、例えば、ニーダー型やバンバリー型の混練
機等が挙げられる。
【0031】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)または低密度ポリエチレン(B)に
は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)および低密度
ポリエチレン(B)以外の他の樹脂を添加してもよい。
例えば、剛性を改良するために添加される高密度ポリエ
チレン、衝撃強度を改良のために添加される低密度エラ
ストマー等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。これ
らの他の樹脂は、単独で添加してもよく、二種以上を併
用してもよい。
【0032】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体(A)または低密度ポリエチレン(B)に
は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、
安定剤、滑剤、帯電防止剤、加工性改良剤、抗ブロッキ
ング剤等を添加してもよい。安定剤としては、例えば、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、
テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名:I
RGANOX1010)やn−オクタデシル−3−
(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニ
ル)プロピオネート(チバ・スペシャリティ・ケミカル
ズ社製、商品名:IRGANOX1076)等のフェノ
ール系安定剤、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイトやトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等の
ホスファイト系安定剤が挙げられる。
【0033】滑剤としては、例えば、高級脂肪酸アミド
や高級脂肪酸エステルが挙げられ、帯電防止剤として
は、例えば、炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエス
テルやソルビタン酸エステルやポリエチレングリコール
エステルが挙げられ、加工性改良剤としては、例えば、
ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩が挙げられ、
抗ブロッキング剤としては、例えば、シリカ、炭酸カル
シウム、タルク等が挙げられる。
【0034】上述した必要に応じて添加されるエチレン
・α−オレフィン共重合体(A)および低密度ポリエチ
レン(B)以外の他の樹脂や安定剤、滑剤、帯電防止
剤、加工性改良剤、抗ブロッキング剤等は、本発明で用
いられるエチレン・α−オレフィン共重合体(A)およ
び低密度ポリエチレン(B)にあらかじめ溶融混練して
押出成形に用いてもよく、エチレン・α−オレフィン共
重合体(A)または低密度ポリエチレン(B)のそれぞ
れにドライブレンドして押出成形に用いてもよく、ま
た、一種以上のマスターバッチを用意してエチレン・α
−オレフィン共重合体(A)または低密度ポリエチレン
(B)にドライブレンドして押出成形に用いてもよい。
【0035】本発明の多層押出成形体は、上述したエチ
レン・α−オレフィン共重合体(A)を含有する層を少
なくとも1層含む内層と、上述した低密度ポリエチレン
(B)を含有する外層を有し、外層/内層/外層の構成
からなる多層押出成形体である。
【0036】本発明の多層成形体における内層と外層の
厚みは、特に制限されるものではないが、より優れた透
明性や透視感を得るためには内層の厚みとして、好まし
くは両外層の何れよりも大きい厚みであり、より好まし
くは次の関係を満足する厚みである。 (内層の厚み)/(両外層の厚みの和)≧1
【0037】本発明の多層押出成形体の厚みは、特に制
限されるものではないが、厚みの厚いものほど光学的性
質の違いが際立つことから、好ましくは100μm〜1
mmである。
【0038】本発明の多層押出成形体には、必要に応じ
て他の樹脂層を設けてもよい。設けてもよい他の樹脂層
としては、例えば、酸素等の気体の透過防止を目的とす
るエチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニルアルコ
ール重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体の鹸化物、
酢酸ビニル共重合体の鹸化物等を含有する層、層同士の
接着の向上を目的とする接着層や、押出成形体の再生物
等を用いた層が挙げられる。
【0039】本発明の多層押出成形体の成形方法は、特
に制限されるものではなく、通常の押出成形機を用いる
成形方法である。押出成形機としては、例えば、インフ
レーションフィルム製造装置、Tダイキャストフィルム
製造装置、ブロー成形機、チューブ成形機等が挙げられ
る。
【0040】本発明の多層押出成形体の成形方法におけ
る多層成形の方法としては、本発明で用いられるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体(A)を含有する樹脂およ
び/または本発明で用いられる低密度ポリエチレン
(B)を含有する樹脂を共押出する方法(共押出法とい
う。)、押出コーティングする方法(押出コーティング
法または押出ラミネート法という。)等が挙げられる。
【0041】多層押出フィルムまたは多層押出シートの
成形方法としては、前記の各押出成形機を用いて得られ
たフィルムまたはシートを基材にラミネートする方法
(ラミネーション法という。)が挙げられる。基材とし
ては、例えば、セロハン、紙、板紙、織物、アルミニウ
ム箔、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド樹脂、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル樹脂、延伸ポリプロピレン等が挙
げられる。ラミネートする方法(ラミネーション法)と
しては、例えば、ドライラミネート法、ウェットラミネ
ート法、サンドラミネート法、ホットメルトラミネート
法等が挙げられる。
【0042】本発明の多層押出成形体の用途としては、
包装・容器分野での用途等が挙げられ、例えば、食品、
医薬、雑貨品、肥料、工業用品等の包装・容器等が挙げ
られる。
【0043】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限
定されるものではない。実施例および比較例で用いたエ
チレン・α−オレフィン共重合体、低密度ポリエチレン
および得られた多層押出成形体の物性は以下の方法で測
定した。
【0044】(1)密度(d、単位:kg/m3) JIS K6760に従って測定した。 (2)メルトフローレート(MFR、単位:g/10
分) JIS K7210に従って測定した。試験荷重は2
1.18N(2.16kgf)、測定温度は190℃で
あった。
【0045】(3)メルトフローレート比(MFRR) JIS K7210に従って測定した。試験荷重21
1.82N(21.60kgf)、測定温度190℃の
条件で測定した値を、試験荷重21.18N(2.16
kgf)、測定温度190℃の条件で測定した値で除し
た値をMFRRとした。
【0046】(4)スウェル比(SR) JIS K7210に規定されたメルトフローレート測
定装置を用い、メルトフローレート測定時に押出しされ
たストランドの直径Dを測定し、オリフィスの直径D0
とストランドの直径Dの比(D/D0)をスウェル比
(SR)の値とした。測定温度は190℃で行った。
【0047】(5)Haze(霞み度、単位:%) ASTM D1003に従って測定した。この値が小さ
いほど透明性が良いことを示す。
【0048】(6)Gloss(光沢度、単位:%) JIS K7105に従って測定した。45度鏡面光沢
度を測定し、この値をGloss(光沢度)値とした。
この値が大きいほど光沢が優れることを示す。
【0049】(7)LSI(透視度、単位:%) 東洋精機社製LSI試験機を用いて、散乱の角度が0.
4°〜1.2°の散乱透過光を測定し、透視感の値とし
た。この値が小さいほど透視感が優れることを示す。
【0050】(8)分子量分布(Q値(Mw/Mn)) GPC(Gel Permination Chrom
atography:ゲル浸透クロマトグラフィ)の装
置として、Waters社の150C型を用いて、測定
を行った。溶出溶媒としてオルトジクロロベンゼンを使
用し、測定温度140℃、流速1mL/minの条件で
測定を行った。測定には、東ソー社製のカラムであるT
SK−GEL GMH−HT7.5×600を2本つな
いだカラムを使用し、ガードカラムは使用しなかった。
2本つないだカラムの検量線を、予め分子量分布が単分
散とみなせる分子量分布の狭い標準ポリスチレン(東ソ
ー製 TSK STANDARD POLYSTYRN
E)を用いて作成したのち、試料濃度0.1g/L、注
入量0.5mLの条件で測定を行った。目的の試料の数
平均分子分子量Mnと重量平均分子量Mwは、検量線を
もとに、ポリスチレンのQ−ファクターを41.3、ポ
リエチレンのQファクターを17.7として算出した。
Q−ファクターについては森 定雄著「サイズ排除クロ
マトグラフィー −高分子の高速液体クロマトグラフィ
ー−」(1991年、共立出版株式会社)を参考にし
た。分子量分布は、得られた重量平均分子量Mwを数平
均分子量Mnで除した値(Mw/Mn)をQ値として求
めた。
【0051】(9)見かけの流動の活性化エネルギー
(Ea、単位:kJ/mol・K) 見かけの流動の活性化エネルギー(Ea)は、レオメト
リックス社製レオメトリックメカニカルスペクトロメー
ターRMS−800を用いて行った測定結果から得た。
測定は、RMS−800付属の測定解析プログラムRH
IOSを用いて、DynamicモードでFreque
ncy/Temperature SweepDefa
ult Testを、下記条件で、直径25mmのパラ
レルレート(並行平板)を用いて、測定時のパラレルプ
レートに挟まれた試料厚みが1.5〜2.5mmの状態
で、窒素下にて、測定を行った。 (条件) Strain:5.0% Sweep Mode:Log Initial Frequency:100.0ra
d/sec Final Frequency:0.1rad/se
c Point Per Decade:5 Initial Temp:測定治具の温度が130℃
になる温度 Final Temp.:190℃ Temp. Increment:20.5 その測定結果を基に、RHIOSのMenu:TTSの
中のSelectの中のFreq/Temp Swee
p Dataを実行し、Freq Seeepsを選
び、表示された温度をすべて選んで、OKとし、各温度
ごとのデータを求め、Menu:TTSの中のSele
ctの中のData to Shiftを実行し、Re
ferenceとして190℃での測定データを選び、
シフトさせるその他の温度のデータをすべて選び、Se
lect Scalar Parameter for
ReferenceをTempとして行った。そして
RHIOSのMenu:TTSの中のShiftの中の
Shift Allを実行し、温度時間換算則を用いて
基準温度への基準温度以外の測定データをシフトし、M
enu:TTSの中のViewの中にあるMaster
Curveを実行しマスターカーブを作成した。その
後、RHIOSのMenu:TTSの中のFitの中の
Arrhenius Fitを実行し、表示されたEa
の値を見かけの流動の活性化エネルギーとした。
【0052】実施例および比較例で行った多層押出成形
における成形性の評価は、次のとおり行った。 (10)成形性 多層押出成形体を押出成形した際に、押出変動(押出負
荷が上昇したり、押出が一定しない状態)がなく成形体
に異常が見られなかったものを○とし、押出変動があっ
たが成形体に異常が見られなかったものを△とし、押出
変動があり成形体に異常が見られたものを×とした。
【0053】実施例および比較例で使用したエチレン・
α−オレフィン共重合体(A)の物性を表1に示し、低
密度ポリエチレン(B)の物性を表2に示した。
【0054】実施例1〜3、比較例1〜6 チルロール側を外層1、反対側の外層を外層2とし、外
層1と外層2の間の層を中間層として、表3、表4に示
した層構成の押出成形体を得た。押出成形体の成形は、
田辺プラスチックス製30mmφ3種3層共押出Tダイ
成形機(ダイ250mm幅、リップ開度0.9mm)を
用いて、成形温度200℃、引取速度11m/min、
吐出量15kg/hr、チルロール温度15℃、成形体
厚み100μmの条件で行った。得られた押出成形体の
物性を表3、表4に示した。
【0055】
【表1】 A1:三井化学(株)製 ネオゼックス2015M A2:三井化学(株)製 ウルトゼックス2005HC A3:フィリップスケミカル社製 Marlex K2
03 A4:住友化学工業(株)製、スミカセンL FS37
0 A1、A3およびA4はエチレン・1−ブテン共重合体
である。A2はエチレン・4−メチルペンテン−1共重
合体である。
【0056】
【表2】 B1:住友化学工業(株)製、スミカセン F114−
1 B2:住友化学工業(株)製、スミカセン F108−
1 B1およびB2は高圧ラジカル重合法により得られた低
密度ポリエチレンである。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】本発明の要件を満足する実施例1〜3は成
形性、透明性、光沢および透視感に優れる多層成形体で
あることが分かる。これに対して、外層に本発明の要件
である低密度ポリエチレンを用いなかった比較例1は透
明性、光沢および透視感が不充分であり、比較例2は透
明性および光沢が不充分であり、比較例3は透明性およ
び成形性が不充分であることが分かる。
【0060】内層に本発明の要件であるエチレン・α−
オレフィン共重合体を用いなかった比較例4および5は
光沢および透視感が不充分であることが分かる。内層に
本発明の要件である分子量分布を満足しないエチレン・
α−オレフィン共重合体を用いた比較例6は透明性、光
沢および成形性が不充分であることが分かる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳述したとおり、本発明により、
成形性、透明性、光沢および透視感に優れる多層押出成
形体を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 BA14 BA15 BB08 CA18 FA03 3E065 AA01 BA14 BA16 BB03 CA10 FA11 HA02 3E086 AB01 AC22 AD13 BA04 BA15 BA33 BB22 BB90 DA08 4F100 AK06B AK62A AK62C BA03 BA06 BA10A BA10C BA26 EH17 GB16 JA06A JA06B JA06C JA07A JA07B JA07C JA13A JA13B JA13C JN01 JN21 YY00A YY00B YY00C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の要件(a−1)〜要件(a−6)を
    満たすエチレン・α−オレフィン共重合体(A)を含有
    する層を少なくとも1層含む内層と、下記の要件(b−
    1)〜要件(b−6)を満たす低密度ポリエチレン
    (B)を含有する外層を有し、外層/内層/外層の構成
    からなることを特徴とする多層押出成形体。 エチレン・α−オレフィン共重合体(A) 要件(a−1)エチレンと炭素数が3〜12である少な
    くとも1種のα−オレフィンを重合して得られるエチレ
    ン・α−オレフィン共重合体である。 要件(a−2)メルトフローレート(MFR)が0.1
    〜50g/10分である。 要件(a−3)密度(d)が880〜945kg/m3
    である。 要件(a−4)メルトフローレート比(MFRR)が3
    0〜120である。 要件(a−5)分子量分布(Q値(Mw/Mn))が5
    〜20である。 要件(a−6)見かけの流動の活性化エネルギー(E
    a)が25kJ/mol・K<Ea<40kJ/mol
    ・Kである。 低密度ポリエチレン(B) 要件(b−1)メルトフローレート(MFR)が0.1
    〜50g/10分である。 要件(b−2)密度(d)が880〜945kg/m3
    である。 要件(b−3)スウェル比(SR)が1.29<SR<
    1.6である。 要件(b−4)メルトフローレート比(MFRR)が3
    0〜120である。 要件(b−5)分子量分布(Q値(Mw/Mn))が
    4.5<(Q値)≦10である。 要件(b−6)見かけの流動の活性化エネルギー(E
    a)が40kJ/mol・K≦Ea<75kJ/mol
    ・Kである。
  2. 【請求項2】多層押出成形体が多層押出フィルムである
    ことを特徴とする請求項1記載の多層押出成形体。
  3. 【請求項3】多層押出成形体が多層押出チューブ成形体
    であることを特徴とする請求項1記載の多層押出成形
    体。
  4. 【請求項4】多層押出成形体が多層押出ブロー成形体で
    あることを特徴とする請求項1記載の多層押出成形体。
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