JP7580493B2 - 積層フィルム - Google Patents
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Description
近年、これらのフィルムに用いられるプラスチック材料には、環境負荷低減等の観点から、リサイクル性が求められるに至っている。リサイクルにおいては、プラスチック材料が単一種の高分子から構成されている、いわゆるモノマテリアルであることが好ましい。
一方で、フィルムの強度や、薄さ等の観点から、オレフィン系重合体フィルムを延伸加工することが広く行われている。しかしながら、エチレン系重合体のみで構成されるフィルムは、その延伸加工性が必ずしも優れたものではなく、その解決が検討されていた。例えば特許文献1では、ポリエチレン樹脂シートの架橋度を厚み方向に変化させることで、特に低温での延伸加工性の向上を実現している。しかし、架橋度を厚み方向に変化させたフィルムの製造は工程を複雑化し、コスト面でも不利であり、また架橋を行うことはリサイクル性の観点からも望ましいものではない。
そこで、リサイクル性と、機械的強度、延伸加工性等のフィルムとして好ましい性質とが高いレベルで両立し、かつ比較的簡便かつ低コストで製造可能なオレフィン系重合体フィルムが求められていた。
すなわち本発明は、
[1]
エチレン系重合体を含む中間層(A)、および中間層(A)の片面または両面に形成されたプロピレン系重合体を含むスキン層(B)を有する積層フィルムであって、10℃/分で昇温及び降温を2回繰り返して得られたDSC曲線の、第1回降温行程において110℃以上、125℃以下に観測される結晶化ピークの半値幅が3.0℃よりも大きく、第2回昇温行程において135℃以上、165℃以下の融点Tm1と125℃以上、135℃未満の融点Tm2とを有する、積層フィルム、
に関する。
[2]
上記エチレン系重合体の、DSC曲線の第1回降温行程における結晶融解熱量ΔHが180~240J/gである、[1]に記載の積層フィルム。
[3]
前記中間層(A)の片面にスキン層(B)が形成され、該スキン層(B)とは反対側に設けられたエチレン系重合体を含む表面層(C)を有する、[1]または[2]に記載の積層フィルム。
[4]
スキン層(B)の厚み(スキン層(B)が中間層(A)の両面に存在する場合には、両スキン層(B)の厚みの和)が、フィルム総厚みの5~60%を占める、[1]から[3]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[5]
延伸前において、中間層(A)の中心、または中間層(A)と表面層(C)との中心から、スキン層(B)との界面までの距離が、0.1から1.0mmである、[3]または[4]に記載の積層フィルム。
[6]
延伸積層フィルムである、[1]から[5]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[7]
延伸倍率が2倍×2倍以上である、[6]に記載の積層フィルム。
すなわち、本発明の易開封性フィルムは、エチレン系重合体を含む中間層(A)、及びプロピレン系重合体を含むスキン層(B)を有する。
本発明の積層フィルムを構成する中間層(A)は、エチレン系重合体を含有する。
中間層(A)は、エチレン系重合体を含有していればよく、したがってエチレン系重合体以外の成分を含有していてもよく、エチレン系重合体以外の成分を含有せずその全てがエチレン系重合体で構成されていてもよい。
中間層(A)は、1種類のみのエチレン系重合体を含有していてもよく、2種類以上のエチレン系重合体の組み合わせを含有していてもよい。
前記エチレン系重合体の好ましい例としては、エチレンの単独重合体、エチレンを主要モノマーとし、それと炭素数3以上、好ましくは炭素数3から8、のα-オレフィンの少なくとも1種類以上との共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、そのケン化物及びアイオノマー等が挙げられる。具体的には、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1-ブテン共重合体、エチレン・1-ペンテン共重合体、エチレン・1-ヘキセン共重合体、エチレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体、エチレン・1-オクテン共重合体などのエチレンを主要モノマーとし、これと炭素数3から8のα-オレフィンの少なくとも1種類以上との共重合体が挙げられる。これらの共重合体中のα-オレフィンの割合は、1~15モル%であることが好ましい。
エチレン系重合体における、エチレン由来の構成単位の割合は50モル%超となり、この点において後述のプロピレン系重合体から区別される。
MFRが上記範囲にあることで、成形加工時に押出機の負荷が低くなるとともに、成形安定性が向上するので、好ましい。
密度が上記範囲にあることで、加熱処理によりフィルムが変形しない等耐熱性が高くなると共に、透明性の低下が小さくなるので好ましい。
分子量分布が上記範囲内にあると、成形性が良好であるとともの、透明性が向上するため好ましい。
また、Mnが25000以上であると、透明性が向上するため好ましい。
尤も、重合の工程でエチレンを多量化してα-オレフィンを生成させることもでき、この場合は実質的にエチレンのみを原料として製造することもできる。
これらの添加成分は、あらかじめエチレン系重合体に配合されていてもよく、またエチレン系重合体から中間層(A)を形成するにあたって添加してもよい。
一方、可撓性や経済性等の観点からは、中間層(A)の厚みは500μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、100μm以下であることが特に好ましい。
本発明の積層フィルムの製造にあたって延伸を行う場合には、延伸前の中間層(A)にあたる層の厚みは、0.2~1.94mmであることが好ましく、0.4~1.9mmであることが特に好ましい。
中間層(A)の厚みは、延伸倍率等の延伸条件や、延伸前の層厚み、当該延伸前の層を形成する台のダイのリップ間隔等を調整することで、適宜調整することができる。
中間層(A)の中心、または中間層(A)と表面層(C)との中心から、スキン層(B)との界面までの距離は、延伸前の各層厚み、当該延伸前の層を形成する台のダイのリップ間隔等を調整することで、適宜調整することができる。
本発明の積層フィルムを構成する中間層(B)は、プロピレン系重合体を含有する。
スキン層(B)は、プロピレン系重合体を含有していればよく、プロピレン系重合体以外の成分を含有していてもよく、プロピレン系重合体以外の成分を含有せずその全てがプロピレン系重合体で構成されていてもよい。
スキン層(B)は、1種類のみのプロピレン系重合体を含有していてもよく、2種類以上のプロピレン系重合体の組み合わせを含有していてもよい。
プロピレン系重合体としては、一般にポリプロピレンの名称で製造・販売されている樹脂を使用することができ、通常、密度が890~930kg/m3程度のプロピレンの単独重合体若しくは、プロピレン共重合体、すなわち、プロピレンと共に、他の少量のα-オレフィン等から選ばれる少なくとも1種以上のコモノマーからなる共重合体を使用することができる。
共重合体である場合においては、ランダム共重合体であってもブロック共重合体であってもよい。このプロピレンの共重合体における他のα-オレフィンとしては、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、4-メチル-1-ペンテンなどの、エチレンと炭素原子数が4~20程度のα-オレフィンを例示することができる。この様な他のα-オレフィンは、1種単独で又は2種以上のα-オレフィンを組み合わせて共重合させてもよい。また、α-オレフィン以外のコモノマーの存在を排除するものではない。
プロピレン由来の構成単位の割合が50モル%以上であるため、コモノマー由来の構成単位の割合は50モル%未満となる。通常のポリプロピレンにおいては、コモノマー由来の構成単位の割合は25モル%以下となる場合が多い。ランダム共重合体の場合には、10モル%以下であることが好ましく、7モル%以下であることが特に好ましい。ブロック共重合体の場合には、20モル%以下であることが好ましく、15モル%以下であることが特に好ましい。
本発明の積層フィルムは、エチレン系重合体を含む中間層(A)、および中間層(A)の片面または両面に形成されたプロピレン系重合体を含むスキン層(B)を有する積層フィルムであればよく、それ以外の層を有していても有していなくともよいが、特に中間層(A)の片面のみにスキン層(B)が形成されている場合、スキン層(B)とは反対側に設けられたエチレン系重合体を含む表面層(C)を有することが好ましい。
表面層(C)を設けることで、ラミネート強度向上等の機能性を付与することができるため好ましい。
中間層(A)の厚みを基準とした場合、表面層(C)の厚みは、中間層(A)の1~30%であることが好ましく、5~20%であることが特に好ましい。
表面層(C)におけるエチレン系重合体の種類、物性等の詳細は、中間層(A)に関連して上記で説明したものと同様である。
積層フィルム
それ以外の層としては、接着層、ガスバリア層等を例示することができるが、これらには限定されない。
スキン層(B)の厚みがフィルム総厚みの5%以上を占めることで、延伸加工性が向上し、高い延伸倍率で安定した延伸が可能となる。この観点から、スキン層(B)の厚み(スキン層(B)が中間層(A)の両面に存在する場合には、両スキン層(B)の厚みの和)は、フィルム総厚みの5%以上であることが好ましく、10%以上であることが特に好ましい。
スキン層(B)の厚みがフィルム総厚みの60%以下であることで、本発明のフィルムはリサイクル性に優れたものとなる。この観点から、スキン層(B)の厚み(スキン層(B)が中間層(A)の両面に存在する場合には、両スキン層(B)の厚みの和)は、フィルム総厚みの30%以下であることが好ましく、10%以下であることが特に好ましい。
スキン層(B)の厚みがフィルム総厚みに占める割合は、延伸前の各層の厚みを調整することで適宜調整することが可能であり、延伸前の各層を製造する際のダイのリップ間隔を調整することで適宜調整することが可能である。
二軸延伸は、逐次二軸延伸、同時二軸延伸、多段延伸等の方法が適宜採用される。
二軸延伸の条件としては、公知の二軸延伸フィルムの製造条件、例えば、逐次二軸延伸法では、縦延伸温度を100℃~145℃、延伸倍率を3~7倍の範囲、横延伸温度を120~180℃、延伸倍率を3~11倍の範囲とすることが挙げられる。
本発明の積層フィルムが延伸されている場合には、延伸前の総厚みは、0.3~2.5mmであることが好ましく、0.5~2.0mmであることが特に好ましい。
・第1回降温行程において、110℃以上、125℃以下に観測される結晶化ピークの半値幅が3.0℃よりも大きく、かつ
・第2回昇温行程において135℃以上、165℃以下の融点Tm1と125℃以上、135℃未満の融点Tm2とを有する。
第1回降温行程において、110℃以上、125℃以下に観測される結晶化ピークの半値幅は、3.0℃以上であることが好ましく、3.5℃以上であることがより好ましい。
第1回降温行程において、110℃以上、125℃以下に観測される結晶化ピークの半値幅には特に上限は存在しないが、通常10.0℃以下であり、5.0℃以下であることがより好ましい。
第1回降温行程における結晶化ピークの半値幅は、用いるエチレン系重合体、プロピレン系重合体の種類や、プロピレン系重合体から成るスキン層のフィルム全層に対する厚みの比率を変更すること等により適宜調整することができる。
上記融点Tm1及びTm2を有するので、本発明の積層フィルムは、ヒートシール加工に適している。
エチレン系重合体のみからなる積層フィルムでは、当該フィルムの最外層とシール層の融点の差が小さいため、ヒートシール時に最外装が溶融してしまい、ヒートシールバーに融着してしまうという課題が従来より指摘されていた。
本発明の積層フィルムは、上記融点Tm1及びTm2、特により高温であるTm1を有するので、ヒートシール時の最外層(スキン層(B))の熱融着を抑制することができる。例えば、食品包装袋に用いる場合には、製袋適性に優れた食品包装袋を実現することができるので好ましい。
融点Tm1は、135~165℃であることが好ましく、137~160℃であることがより好ましい。
融点Tm1は、スキン層(B)に含まれるプロピレン系重合体の、種類、物性、含有量等を調整することで適宜調整することが可能である。
融点Tm2は、120~135℃であることが好ましく、125~133℃であることがより好ましい。
融点Tm2は、中間層(A)に含まれるエチレン系重合体の、種類、物性、含有量等を調整することで適宜調整することが可能である。
上記DSC曲線においては、積層フィルム全体の結晶融解熱量ΔH(J/g)が観測されるので、エチレン系重合体の融解ピークのΔHをエチレン系重合体の含有割合(PEモノマテ比率)で除して、エチレン系重合体の結晶融解熱量(エチレン系重合体割合100%換算)を求める。
中間層(A)に含まれるエチレン系重合体の、第1回昇温行程における結晶融解熱量ΔHが上記範囲にあることで、ポリエチレン系重合体が効率良く延伸されるため好ましい。
中間層(A)に含まれるエチレン系重合体の、第1回昇温行程における結晶融解熱量ΔHは、180~240J/gであることがより好ましく、190~230J/gであることが特に好ましい。
エチレン系重合体の、第1回降温行程における結晶融解熱量ΔHは、中間層(A)に含まれるエチレン系重合体の種類や、結晶化度等の物性を調整することで、適宜調整することができる。
本発明の積層フィルムは、延伸を行う場合には延伸後において、MD方向(機械方向)の弾性率をT1、TD方向(横方向)の弾性率をT2としたとき、T1+T2の値が1500(MPa)以上であることが望ましく、1600(MPa)以上であることがより好ましく、1800(MPa)以上であることが更に好ましく、2000(MPa)以上であることが特に好ましい。
T1+T2の値には特に上限は存在しないが、合理的なコストで入手可能な材料及び製法で製造する限り、通常4500MPa以下であり、多くの場合3500MPa以下となる。
積層フィルムの弾性率は本技術分野において従来公知の方法により測定することが可能であり、より具体的には積層フィルムから切り出した短冊状の試料で引張試験を行うことにより測定することができる。例えば、本願明細書実施例に記載の方法により測定することができる。
また、本実施形態の高い弾性率は、ラミネート工程や印刷工程などにおける優れた加工性にも寄与するので好ましい。
積層フィルムのヒートシール強度及び熱融着温度は、本技術分野において従来公知の方法で測定することが可能であり、より具体的には所定のヒートシール温度で被着体フィルムとヒートシールして得られた積層体から切り出した15mm幅のサンプルについて、剥離試験を行うことにより測定することができる。例えば、本願明細書の実施例に記載の方法により測定することができる。
一方、輸送中などにおける衝撃で破砕してしまい易く、中身を見せたくない内容物、例えばスナック菓子や乾燥小魚などを含んだ食品の包装袋には必ずしも適さない面もあるが、その場合しばしば包装袋に印刷が行われるので、印刷の見栄えに優れた本実施形態の食品包装袋を、やはり公的に使用することができる。
積層フィルムのヘーズは、従来公知の方法により測定することができ、より具体的には、本願明細書実施例記載の方法により測定することができる。
より具体的には、この実施形態の積層フィルムにおいては、MD方向(機械方向)の引裂強度をT1(mN)、TD方向の引裂強度をT2(mN)としたとき、T1+T2の値が1000(mN)以下であることが好ましく、400(mN)以下であることがより好ましく、200(nM)以下であることが特に好ましい。
積層フィルムの引き裂き強度は、従来当該技術分野において公知の方法で測定することが可能であり、より具体的には、軽荷重引裂き試験機を使用して測定することが可能である。例えば、本願実施例に記載の方法により測定することができる。
積層フィルムの引き裂き強度には特に下限は存在しないが、意図しない破れ等を避ける観点から、T1+T2の値が10(mN)以上であることが好ましく、20(mN)以上であることがより好ましい。
その様な包装体の好適な一例として、上記蓋材とポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのうち少なくとも1種を含む容器本体部からなる包装容器を挙げることができる。
包装容器への収納物には特に制限はないが、食品、医薬品、医療器具、日用品、雑貨等の包装に好ましく用いることができる。
(1)最大延伸倍率
表1に示す層構成で、中間層(A)及びスキン層(B)が積層された、厚さ1mmの延伸原反フィルムを製造した。
バッチ式二軸延伸機を用い、得られた延伸原反フィルムを、表1に示す温度(122℃から166℃、4℃間隔)で、縦横2倍×2倍から9倍×9倍まで、0.5倍間隔の縦横同倍率で延伸を行い、クリップ外れや破断が無く延伸することができた最大倍率を、その延伸温度における最大延伸倍率とした。
(2)ヘーズ
表2に示す延伸温度及び延伸倍率で得られた延伸フィルムについて、ヘーズメーター(日本電色工業(株)社製、NDH5000)を用い、JIS K7136に準拠し、1枚ヘーズおよび4枚ヘーズを測定した。測定値は5回の平均値である。
(3)弾性率
表2に示す延伸温度及び延伸倍率で得られた延伸フィルムから、試験片として、縦方向(MD)及び横方向(TD)に短冊状フィルム片(長さ:150mm、幅:15mm)を切出し、引張り試験機(株式会社エー・アンド・デイ製、RTG1210)を用い、チャック間距離:100mm、クロスヘッドスピード:5mm/分の条件で引張試験を行い、弾性率(MPa)を求めた。測定値は5回の平均値である。
(4)引裂強度
東洋精機製作所社製の軽荷重引裂き試験機を使用して、測定温度23±3℃、測定湿度50±5%RHの条件で、表2に示す延伸温度及び延伸倍率で得られた延伸フィルムのMD方向及びTD方向の引裂き強度をそれぞれ測定した。
(5)ヒートシール強度
表2に示す延伸温度及び延伸倍率で得られた延伸フィルム同士をヒートシール温度を120℃から190℃の範囲で変化させ、幅10mmのシ-ルバ-を用い、0.2MPaの圧力で1秒間シ-ルした後放冷し、測定用サンプルを作成した。サンプルより15mm幅の試験片を切り取り、クロスへッド速度300mm/分でヒ-トシ-ル部を剥離し、その強度をそのヒートシール温度でのヒ-トシ-ル強度(N/15mm)とした。
ヒートシール強度が1.0N以上となる温度を、当該延伸フィルムの融着温度とした。
(6)DSC曲線
示差走査熱量計(DSC)としてティー・エイ・インスツルメント社製Q100を用い、表2に示す延伸温度及び延伸倍率で得られた延伸フィルムから切り取った試料約5mgを精秤し、JISK7121に準拠し、窒素ガス流入量:50ml/分の条件下で、-50℃から加熱速度:10℃/分で200℃まで昇温した後、200℃で10分間保持し、その後同条件で降温及び昇温を1回ずつ繰り返し、DSC曲線を得え、これから融点(℃)、結晶融解熱量ΔH(J/g)、結晶化ピークの半値幅(℃)等を決定した。
・HDPE(高密度ポリエチレン)
密度:950kg/m3
MFR:1.1g/10分
融点:131℃
・h-PP(ホモポリプロピレン)
密度:900kg/m3
MFR:3.0g/10分
融点:161℃
・r-PP1(3元系ランダムポリプロピレン1)
密度:900kg/m3
MFR:7g/10分
融点:139℃
・r-PP2(3元系ランダムポリプロピレン2)
密度:900kg/m3
MFR:5.0g/10分
融点:128℃
・r-PP3(メタロセン2元系ランダムポリプロピレン)
密度:900kg/m3
MFR:7.0g/10分
融点:125℃
スキン層(B)を構成する材料としてホモポリプロピレン(h-PP)を、中間層(A)を構成する材料として高密度ポリエチレン(HDPE)を、それぞれ別々の押出機に供給し、Tダイ法によって、スキン層(B)/中間層(A)/スキン層(B)が厚み比率30.0:40.0:30.0となる、総厚み1.0mmの3層共押出フィルムを成形し、延伸原反フィルムを作製した。
得られた延伸原反フィルムを用いて、上記の方法にしたがって、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
次いで、延伸原反フィルムを158℃で7×7倍に延伸して得られた延伸フィルムについて、上記方法にしたがい、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。結果を表2に示す。
スキン層(B)/中間層(A)/スキン層(B)の厚み比率を表1に示すとおりにそれぞれ変更したことを除くほか、実施例1と同様にして延伸原反フィルムを作製し、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
次いで、実施例1と同様にして、延伸原反フィルムから延伸フィルムを作製し、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。結果を表2に示す。
スキン層(B)を構成する材料としてホモポリプロピレン(h-PP)を、中間層(A)を構成する材料として高密度ポリエチレン(HDPE)を、表面層(C)を構成する材料として高密度ポリエチレン(HDPE)を、それぞれ別々の押出機に供給し、Tダイ法によって、スキン層(B)/中間層(A)/表面層(C)が厚み比率5.0:90.0:5.0となる、総厚み1.0mmの3層共押出フィルムを成形し、延伸原反フィルムを作製した。
得られた延伸原反フィルムを用いて、上記の方法にしたがって、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
次いで、延伸原反フィルムを126℃で6×6倍に延伸して得られた延伸フィルムについて、上記方法にしたがい、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。ヒートシールは、スキン層(B)のホモポリプロピレン同士を重ね合わせてシールした。結果を表2に示す。
スキン層(B)を構成する材料として3元系ランダムポリプロピレン(r-PP1)を使用したことを除くほか、実施例4と同様にして延伸原反フィルムを作製し、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
次いで、実施例1と同様にして、延伸原反フィルムから延伸フィルムを作製し、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。結果を表2に示す。
次いで、延伸原反フィルムを130℃で7×7倍に延伸して得られた延伸フィルムについて、上記方法にしたがい、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。結果を表2に示す。なお、表2に記載の第1回降温行程の半値幅は、2つのピークのうち117.3℃のピークのものである。
スキン層(B)と表面層(C)との位置を入れ替え、スキン層(B)を構成する材料として3元系ランダムポリプロピレン(r-PP1)を使用したことを除くほか、実施例6と同様にして延伸原反フィルムを作製し、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
スキン層(B)を構成する材料として3元系ランダムポリプロピレン(r-PP2)、又はメタロセン2元系ランダムポリプロピレン(r-PP3)を使用したことを除くほか、実施例7と同様にして延伸原反フィルムを作製し、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
表面層(C)を構成する材料として高密度ポリエチレン(HDPE)を、中間層(A)を構成する材料として高密度ポリエチレン(HDPE)、それぞれ別々の押出機に供給し、Tダイ法によって、表面層(C)/中間層(A)/表面層(C)が厚み比率5.0:90.0:5.0となる、総厚み1.0mmの3層共押出フィルムを成形し、延伸原反フィルムを作製した。
得られた延伸原反フィルムを用いて、上記の方法にしたがって、最大延伸倍率を評価した。結果を表1に示す。
上記延伸原反フィルムは延伸加工性が悪く、延伸フィルム化できなかった。そのため、高密度ポリエチレンを押出機に供給し、Tダイ法によって、表面層(C)/中間層(A)/表面層(C)が厚み比率5.0:90.0:5.0となる、層厚み約20μmの無延伸フィルムを成形し、上記方法にしたがい、ヘーズ、弾性率、引裂強度、HS強度を評価し、DSC曲線を測定した。結果を表2に示す。
Claims (6)
- エチレン系重合体からなる中間層(A)、および中間層(A)の片面に形成されたプロピレン系重合体からなるスキン層(B)を有する積層フィルムであって、該積層フィルムについて10℃/分で昇温及び降温を2回繰り返して得られたDSC曲線の、第1回降温行程において110℃以上、125℃以下に観測される結晶化ピークの半値幅が3.0℃よりも大きく、第2回昇温行程において135℃以上、165℃以下の融点Tm1と125℃以上、135℃未満の融点Tm2とを有し、
エチレン系重合体からなる表面層(C)を更に有し、
該中間層(A)、該スキン層(B)及び該表面層(C)が、スキン層(B)/中間層(A)/表面層(C)の順に積層され、
前記中間層(A)を構成するエチレン系重合体が高密度ポリエチレンを含有する、積層フィルム。 - 前記中間層(A)を構成する上記エチレン系重合体の、DSC曲線の第1回降温行程における結晶融解熱量ΔHが180~240J/gである、請求項1に記載の積層フィルム。
- スキン層(B)の厚みが、フィルム総厚みの5~60%を占める、請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 延伸前において、中間層(A)の中心、または中間層(A)と表面層(C)との中心から、スキン層(B)との界面までの距離が、0.1から1.0mmである、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層フィルム。
- 延伸積層フィルムである、請求項1から4のいずれか一項に記載の積層フィルム。
- 請求項5に記載の積層フィルムを製造する方法であって、延伸倍率が2倍×2倍以上で二軸延伸する工程を有する、上記方法。
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