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JP2001168147A - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法

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JP2001168147A
JP2001168147A JP35348899A JP35348899A JP2001168147A JP 2001168147 A JP2001168147 A JP 2001168147A JP 35348899 A JP35348899 A JP 35348899A JP 35348899 A JP35348899 A JP 35348899A JP 2001168147 A JP2001168147 A JP 2001168147A
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plating
carrier tape
tin plating
layer
film carrier
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JP35348899A
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JP3630398B2 (ja
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Yutaka Iguchi
口 裕 井
Kazuo Ikuta
田 一 雄 生
Hirofumi Kawamura
村 浩 文 河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の電子部品実装用フィルムキャリア
テープの製造方法は、可撓性絶縁性フィルムに形成され
た配線パターンの少なくともリード部に、好適にはSn
2+濃度が13〜50g/リットルの無電解スズメッキ浴
を用いて短時間プレスズメッキを行った後に、該プレメ
ッキが施された少なくともリード部に、Sn2+濃度が1
3〜50g/リットルの範囲内にある無電解スズメッキ
浴を用いて本スズメッキを少なくとも1回行うことを特
徴としている。また、ソルダーレジスト層を形成する前
にプレスズメッキ層を形成してもよい。 【効果】本発明によれば無電解スズメッキ浴中に含有さ
れるSn2+濃度の調整により、ソルダーレジスト層下部
にメッキ液が浸入して生ずるリードえぐれの発生を抑制
することができ、また発生したリードえぐれの深さを低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装用フ
ィルムキャリアテープ(例えば、TAB(Tape Automat
ed Bonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Arra
y)テープ、ASIC(Application Specific Integrate
d Circuit)テープなど)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス産業の発達に伴い、I
C(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子
部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加して
いるが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望さ
れ、これら電子部品の実装方法として、最近では電子部
品実装用フィルムキャリアテープを用いた実装方式が採
用されており、特にパーソナルコンピュータなどのよう
に高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要
望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産
業においてその重要性が高まっている。
【0003】従来からこのような電子部品実装用フィル
ムキャリアテープは、例えば下記のような工程を経て製
造されている。すなわち、先ず、ポリイミドフィルムの
ような基材となる可撓性絶縁性フィルムをプレス機でパ
ターン打ち抜きを行った後、この可撓性絶縁性フィルム
に銅箔のような導電体箔を積層する。そして、この導電
体箔の上面にフォトレジストを塗布して、このフォトレ
ジストを使用して所望のパターン形状に紫外線により露
光し、この露光されたフォトレジスト部分を現像液によ
って溶解除去する。このフォトレジストで覆われていな
い導電体箔部分を、酸などで化学的に溶解(エッチン
グ)して除去した後、フォトレジストをアルカリ液にて
溶解除去することによって絶縁フィルム上に残った導電
体箔により所望の配線パターンを形成する。
【0004】そして、実装時のゴミの付着、ウィスカ
ー、マイグレーションの発生による短絡を防止し、配線
間の保護並びに絶縁のために、配線パターンのうち、I
Cなどのデバイス(電子部品)に接続されるインナーリ
ード、アウターリードおよび液晶表示素子などに接続さ
れる出力側アウターリードなどのリード部分を除いて、
絶縁樹脂であるソルダーレジストを、スクリーン印刷法
を利用して塗布した後、硬化させてソルダーレジスト層
を形成する。
【0005】その後、露出したリード部分の酸化、変色
を防止すると共に、リード部分に接続されるデバイスの
バンプ電極などの接続部分との接合強度(ボンダビリテ
ィ−)を確保するために、リード部分を、メッキ処理す
る。このメッキ処理には種々の金属が使用されている
が、デバイスのバンプ電極が金で形成されていることか
ら、金-スズ共晶物の形成により接続が可能なように無
電解スズメッキが比較的広汎に使用されている。
【0006】このような無電解スズメッキは、ソルダー
レジスト層を形成した後、スズメッキ浴に浸漬してソル
ダーレジスト層によって被覆されていない部分の配線パ
ターンの表面にスズメッキ層を形成することにより行わ
れている。通常の場合、ソルダーレジスト層はスズメッ
キに対するマスキング材になり、このソルダーレジスト
層が塗布された部分の配線パターンはメッキ液と接触す
ることはないはずである。
【0007】しかしながら、現実にはソルダーレジスト
層には、その縁部において配線パターンあるいは可撓性
絶縁性フィルムとの密着が不完全である部分が存在し、
こうした部分からメッキ液がソルダーレジスト下部に浸
入ことがある。そして、このようにしてメッキ液がソル
ダーレジスト下部に浸入した部分では、配線パターンの
金属銅と既に析出した金属スズの間で局部電池が形成さ
れ、配線パターンの金属銅の異常溶出が発生する。この
ようなソルダーレジスト下の配線パターンの異常溶出
は、通常「えぐれ」と呼ばれている。
【0008】従来は、配線パターンを形成する導電体箔
の厚さが数十μmと厚かったため、こうしたえぐれが生
じたとしてもリードの強度低下あるいは断線などの重大
な問題となることは少なかった。しかしながら、リード
の幅が25μm以下になり、このような細線のリードを
形成するために導電体箔の厚さが18μm以下になって
いる昨今のファインピッチの要請下においては、深さが
十数μmにも及ぶことがあるえぐれ部は、リード強度に
多大な影響を与えるばかりでなく、このようなえぐれ部
の形成によってリードの断線を招来する虞もある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記のようなソルダーレジス
ト下部の配線パターンにえぐれ部が形成されにくい電子
部品実装用フィルムキャリアテープを製造する方法を提
供することを目的としている。また、本発明は、上記の
ようにソルダーレジスト下部の配線パターンにえぐれ部
が形成されにくいと共に、形成されるメッキ層のフクレ
あるいは剥がれが生じにくい電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープを製造する方法を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【発明の概要】本発明の電子部品実装用フィルムキャリ
アテープの製造方法は、可撓性絶縁性フィルムに形成さ
れた配線パターンの少なくともリード部に、Sn2+濃度
が13〜50g/リットルの無電解スズメッキ浴を用い
て短時間プレスズメッキを行った後に、該プレメッキが
施された少なくともリード部に、Sn2+濃度が13〜5
0g/リットルの範囲内にある無電解スズメッキ浴を用
いて本スズメッキを少なくとも1回行うことを特徴とし
ている。
【0011】また、本発明の電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの製造方法は、可撓性絶縁性フィルムに形
成された配線パターンのリード部に、Sn2+濃度が13
〜50g/リットルの範囲内にある無電解スズメッキ浴
を用いて本スズメッキを少なくとも1回行うことを特徴
としている。本発明の方法では、上記プレスズメッキあ
るいは本スズメッキを行う前に、スズメッキ予定面をソ
フトエッチング処理することが好ましい。
【0012】また、本発明の方法では、無電解スズメッ
キ層を形成する工程をプレスズメッキと本スズメッキと
に分けて行うことができ、この場合にはプレスズメッキ
層の厚さを、本スズメッキの厚さよりも薄くすることが
好ましい。本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテ
ープの製造方法では、無電解スズメッキを行うメッキ浴
中におけるSn2+濃度を所定の範囲に制御してスズメッ
キを行っており、このようにSn2+濃度を制御すること
により、上記えぐれの発生を抑制することができる。ま
た、本スズメッキ層の形成前にプレスズメッキ層を形成
することにより、えぐれ部が形成されてしまう場合であ
っても、その深さを最低限度に抑制することができる、
【0013】
【発明の具体的な説明】次に本発明の電子部品実装用フ
ィルムキャリアテープの製造方法について具体的に説明
する。本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープ
の製造方法では、可撓性絶縁性フィルムに導電体箔を積
層し、この導電体箔の上面にフォトレジストを塗布し
て、このフォトレジストを、所望の配線パターンが形成
されるように露光し、余剰のフォトレジストを除去し残
留したフォトレジストをマスキング材として導電体箔を
エッチングして所望の配線パターンを形成する。次い
で、デバイスなどをボンディングするリード部を残して
絶縁樹脂であるソルダーレジストを塗布し、硬化させた
後、ソルダーレジストが塗布されていない配線パターン
部分(即ち、主としてリード部)をスズメッキすること
により製造されている。
【0014】本発明の方法において使用される可撓性絶
縁性フィルムは可撓性を有する絶縁性の樹脂フィルムで
ある。また、この可撓性絶縁性フィルムは、エッチング
する際に酸などと接触することからこうした薬品に侵さ
れない耐薬品性およびデバイスをボンディングする際の
加熱によっても変質しないような耐熱性を有している。
このような可撓性絶縁性フィルムを素材の例としては、
ポリエステル、ポリアミドおよびポリイミドなどを挙げ
ることができる。特に本発明ではポリイミドからなるフ
ィルムを用いることが好ましい。
【0015】可撓性絶縁性フィルムを構成するポリイミ
ドフィルムの例としては、ピロメリット酸2無水物と芳
香族ジアミンとから合成される全芳香族ポリイミド、ビ
フェニルテトラカルボン酸2無水物と芳香族ジアミンと
から合成されるビフェニル骨格を有する全芳香族ポリイ
ミドを挙げることができる。特に本発明ではビフェニル
骨格を有する全芳香族ポリイミド(例;商品名:ユーピ
レックス、宇部興産(株)製)が好ましく使用される。
このような可撓性絶縁性フィルムの厚さは、通常は25
〜125μm、好ましくは50〜75μmの範囲内にあ
る。
【0016】本発明で使用する可撓性絶縁性フィルムに
は、デバイスホール、スプロケットホール、アウターリ
ードホール、さらに屈曲部を有する場合には、屈曲位置
にフレックススリット等がパンチングにより形成されて
いる。配線パターンは、上記のような所定の穴が形成さ
れた可撓性絶縁性フィルムの少なくとも一方の面に積層
された金属箔をエッチングすることにより形成される。
金属箔は、接着剤を用いてあるいは用いることなく可撓
性絶縁性フィルムの少なくとも一方の面に積層される。
ここで接着剤を用いて金属箔を貼着する場合には、絶縁
性の接着剤を使用して接着剤層を形成する。
【0017】接着剤を使用する場合に、使用する接着剤
には、耐熱性、耐薬品性、接着力、可撓性等の特性が必
要になる。このような特性を有する接着剤の例として
は、エポキシ系接着剤、ポリイミド系接着剤およびフェ
ノール系接着剤を挙げることができる。このような接着
剤は、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタ
ール樹脂などで変性されていてもよく、またエポキシ樹
脂自体がゴム変性されていてもよい。このような接着剤
は通常は加熱硬化性である。接着剤層の厚さは、通常は
8〜23μm、好ましくは10〜21μmの範囲内にあ
る。
【0018】また、本発明の電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの製造方法では、上記のような可撓性絶縁
性フィルムに金属箔を積層する際に、接着剤を用いるこ
となく積層することもできる。また、上記のような金属
箔を用いる方法とは別に、例えば蒸着法あるいはメッキ
法等によっても金属層を形成することができ、また、こ
のような場合に、薄い金属箔を用いて金属薄層を形成
し、さらにこの金属薄層に上記蒸着法あるいはメッキ法
により金属を析出させ所定厚さの金属層を形成しても良
い。
【0019】接着剤を使用する場合、接着剤層は、可撓
性絶縁性フィルムの表面に接着剤を塗布して設けても良
いし、また金属箔の表面に接着剤を塗布して設けても良
い。本発明で使用される金属箔は導電性を有しており、
このような金属箔としては、銅箔およびアルミニウム箔
を挙げることができる。特に本発明では金属箔として銅
箔を使用することが好ましい。本発明で金属箔として使
用される銅箔には、電解銅箔および圧延銅箔があり、本
発明ではいずれの銅箔を使用することも可能であるが、
ファインピッチの電子部品実装用フィルムキャリアテー
プを製造するに際しては、金属箔として電解銅箔を使用
することが好ましい。
【0020】ここで使用される電解銅箔としては電子部
品実装用フィルムキャリアテープの製造に通常使用され
ている厚さの電解銅箔を使用することができるが、ファ
インピッチの電子部品実装用フィルムキャリアテープを
製造するためには、平均厚さが通常は3〜150μm、
好ましくは6〜70μmの範囲内、特に好ましく8〜3
5μm、さらに好ましくは8〜18μmの範囲内にある
電解銅箔を使用する。このような平均厚さを有する電解
銅箔を使用することにより、狭ピッチ幅のインナーリー
ドを容易に形成することができる。このような電解銅箔
は表面が機械研磨、化学研磨、電解研磨あるいはこれら
を組み合わせた処理により整面処理されていてもよい。
【0021】上記のような可撓性絶縁性フィルムと金属
箔とを積層して可撓性絶縁性フィルムの少なくとも一方
の面に金属からなる層(金属箔層、さらに、この金属か
らなる層は薄い金属箔層にメッキまたは金属蒸着して所
定の厚さにした金属メッキ層、金属蒸着層であってもよ
く、またこれらの複合金属層などであってもよい)が形
成されたベースフィルムを製造する。
【0022】そして、このベースフィルムの金属層表面
にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストに所定
の配線パターンを焼き付けて、不要部分のフォトレジス
トを除去してベースフィルムの金属層表面に所定のパタ
ーンを形成し、このパターンをマスキング材として、金
属層をエッチングする。即ち、ベースフィルムの金属層
表面に、フィトレジストを塗布し、所定の配線パターン
を露光して焼き付けして、水性媒体に可溶な部分と不溶
な部分とを形成し、可溶部を水性媒体などで除去するこ
とにより、不溶性フォトレジストからなるマスキング材
を金属層表面に形成することができる。なお、ここで不
溶性フォトレジストからなるマスキング材は、露光する
ことにより硬化するフォトレジストから形成されていて
もよいし、また、逆に、露光することにより水性媒体な
どの特定の溶媒に溶解可能となるフォトレジストを用い
て露光した後、特定の溶媒により可溶化された部分のフ
ォトレジストを除去することによって形成することもで
きる。
【0023】こうしてフォトレジストによりマスキング
されたベースフィルムを、エッチング液と接触すること
により、マスキングされていない部分の金属は溶出し
て、マスキングされた部分の金属が可撓性絶縁性フィル
ム上に残り、可撓性絶縁性フィルム上に溶出しなかった
金属箔(あるいは金属層)からなる配線パターンが形成
される。ここで使用されるエッチング液としては通常使
用されている酸性のエッチング液を用いることができ
る。
【0024】こうして形成される配線パターンにおい
て、インナーリードの各ピッチ幅は、通常は20〜50
0μm、好ましくは25〜100μmであり、本発明は、
特に30〜80μmのファインピッチの電子部品実装用
フィルムキャリアテープに対して有用性が高い。本発明
では、通常は、このように所定の配線パターンを形成し
た後、次の工程でメッキするインナーリードの先端部お
よびアウターリードの先端部を除いてソルダーレジスト
層を形成する。
【0025】本発明では、このようなソルダーレジスト
層は、ソルダーレジスト塗布液をスクリーン印刷技術を
利用して所定の位置に塗布することにより形成される。
本発明の方法において、ソルダーレジストの塗布平均厚
さは、硬化後の厚さ換算で、通常は1〜80μm、好ま
しくは5〜50μmの範囲内にある。このようなソルダ
ーレジスト塗布液中に含有される硬化性樹脂は、エポキ
シ系樹脂、エポキシ系樹脂のエラストマー変性物、ウレ
タン樹脂、ウレタン樹脂のエラストマー変性物、ポリイ
ミド樹脂、ポリイミド樹脂のエラストマー変性物および
アクリル樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも一種類
の樹脂成分を含有するものであることが好ましい。特に
エラストマー変性物を使用することが好ましい。
【0026】また、本発明において、ソルダーレジスト
塗布液中には、上記のような樹脂成分の他に、硬化促進
剤、充填剤、添加剤、チキソ剤および溶剤等、通常ソル
ダーレジスト塗布液に添加される物質を添加することが
できる。さらに、ソルダーレジスト層の可撓性等の特性
を向上させるために、ゴム微粒子のような弾性を有する
微粒子などを配合することも可能である。
【0027】こうしてソルダーレジストを塗布硬化させ
ると、塗布されたソルダーレジストの縁部において、ソ
ルダーレジスト塗布液が塗布予定位置から外側に流れ出
すことがあり、また塗工されたソルダーレジスト層の縁
部は、配線パターンとの密着性が良好でない場合があ
る。そして、図1に示すように、このようなソルダーレ
ジストの縁部からメッキ液がソルダーレジスト下部に浸
入することがあり、こうしたメッキ液がソルダーレジス
ト下部に浸入した部分では、配線パターンの金属銅と既
に析出した金属スズの間で局部電池が形成され、配線パ
ターンの金属銅の異常溶出が発生することにより所謂
「えぐれ部」が形成される。このようなえぐれ部の深さ
が一般に5.5μmを超えると、昨今のファインピッチ
化の電子部品実装用フィルムキャリアテープではこのえ
ぐれ部の存在が具体的にリード強度の低下などとして表
在化して通常の使用に耐えないことがある。
【0028】そこで、本発明者はこのようなえぐれ部の
形成を抑制する方法について検討したところ、メッキ液
中のSn2+の濃度によってえぐれ部の深さが著しく異な
るとの知見を得た。本発明において、このスズメッキに
は、プレスズメッキと本スズメッキとがあり、本発明で
はプレスズメッキを行った後、本スズメッキを行うか、
プレスズメッキを行うことなく、直接本スズメッキをす
るいずれの方法をも採用することができる。
【0029】そして、本発明においてスズメッキをする
際にメッキ浴中のSn2+濃度が13g/リットル〜50
g/リットル、好ましくは15〜30g/リットルの範
の範囲内にある無電解スズメッキ浴を用いてスズメッキ
をする。本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテー
プの製造方法において、スズメッキ層は種々の方法によ
り形成することができる。
【0030】例えば、本発明で使用することができるス
ズメッキ浴としては以下に記載するような成分を含有す
るメッキ浴を使用することができる。 (1) チオ尿素 (NH2)2CS ホウフッ化スズ Sn(BF4)2 次亜リン酸 H3PO4 カチオン系界面活性剤 (2) チオ尿素 (NH2)2CS 有機スルホン酸スズ 次亜リン酸 H3PO4 界面活性剤 そして、このようなスズメッキ浴中において、Sn2+
度は、13〜50g/リットルの範囲内、好ましくは1
5〜30g/リットルの範囲内に調整することが必要で
ある。本発明で使用するスズメッキ浴中におけるSn2+
濃度を上記範囲内に調整して無電解スズメッキを行うこ
とにより、えぐれ部が形成された場合であっても、えぐ
れ部がリード強度などに影響を及ぼす程深くなく、また
リード部などの断線の原因となることがない。
【0031】本発明の方法において、スズメッキ層は単
層であっても複数の層から形成されていても良い。即
ち、上記のようにスズメッキをする前に、リード部ある
いは配線パターンにプレスズメッキをした後、Sn2+
度が上記範囲内にあるスズメッキ浴を用いてスズメッキ
を行っても良い。即ち、図3に示されるように、リード
部にプレスズメッキを行った後、このプレスズメッキ層
上に本スズメッキを行うことができ、また、本スズメッ
キ層を2層以上形成してもよい。こうした場合、プレス
ズメッキ層の厚さを本スズメッキ層の厚さよりも薄くす
ることが好ましい。このようにプレスズメッキを行った
後、本スズメッキをすることにより、例えばソルダーレ
ジストの縁部に剥離した部分があったとしても、このソ
ルダーレジスト下部の配線パターン表面に薄いプレスズ
メッキ層が形成されるので、本スズメッキの際にメッキ
液がこの剥離部に残留しても配線パターンを形成する導
電体箔(電解銅箔)が溶出せず、従ってえぐれ部の発生
を抑制することができる。このように2層のスズメッキ
層を形成する場合、プレスズメッキ層の厚さと、本スズ
メッキ層の厚さとの比は、通常は0.5:10〜2:1
0、好ましくは0.5:10〜1:8、特に好ましくは
0・5:10〜1:10の範囲内にする。このようにプ
レスズメッキ層の厚さを薄くすることにより、えぐれ部
の発生抑制効果が良好になる。
【0032】図2に、プレスズメッキと本スズメッキと
を組み合わせて行う際に、プレスズメッキに用いるメッ
キ浴中におけるSn2+濃度を変えたときのえぐれ部の深
さとの関係の例を示す。図2において、「A」は、ソル
ダーレジスト塗布液を塗布し硬化させた後、スズメッキ
浴中のSn2+濃度を変えてプレスズメッキ層を形成し次
いで本スズメッキ条件を、Sn2+濃度;20g/リット
ル、温度70℃、時間;210秒に設定して本スズメッ
キを行ったときに発生したえぐれ部の深さとSn2+濃度
との関係を示すグラフであり、「B」は、上記と同様に
してソルダーレジスト層を形成した後、メッキされる部
分をソフトエッチングした後に同様にして同様にしてS
2+濃度を変えてプレスズメッキを行った後、上記と同
様にして本スズメッキした際に発生したえぐれ部の深さ
とSn2+濃度との関係を示すグラフである。
【0033】上記図2から明らかなように、プレスズメ
ッキ液中のSn2+濃度が7g/リットル以下では非常に
深いえぐれ部が生ずる。そして、Sn2+濃度が高くなる
に従って次第にえぐれ部の深さが浅くなり、13g/リ
ットル以上、好ましくは15g/リットル以上のSn2+
濃度を有するプレスズメッキ液を使用することにより発
生するえぐれ部の深さが5.5μm以下でほぼ安定す
る。
【0034】また、図5に示すように、プレスズメッキ
時間によっても、えぐれ量の低下が見られる。図5は、
プレスズメッキ条件を、プレスズメッキ浴におけるSn
2+濃度;15g/リットル、温度;常温(25℃)、そ
してプレスズメッキ時間を10〜210秒の範囲内で変
え、本スズメッキ条件をSn2+濃度;15g/リット
ル、温度;常温(25℃)、時間;210秒にしてスズ
メッキを行ったときに生ずるえぐれ部の深さを測定した
グラフである。なお、このメッキされるリード部は、ソ
フトエッチングされていない。
【0035】図5から明らかなように、プレスズメッキ
を行わないと7.25μmを超える深さのえぐれ部が形
成されるが、プレスズメッキ時間を10秒、30秒と長
くするにつれてえぐれ部の深さは次第に浅くなり、プレ
メッキ時間が30秒では6.5μmとプレメッキを行わ
ない場合と比較してえぐれ部の深さは約0.75μmの
低下する。
【0036】そして、プレスズメッキ時間が40〜50
秒付近にえぐれ深さに対するプレスズメッキ時間の臨界
点があると推定され、特にプレメッキ時間を50秒以
上、好ましくは55秒以上では、えぐれ部の深さは5〜
5.5μmの間でほぼ一定する。従って、本発明の方法
では、プレメッキ時間を通常は20秒以上、好ましくは
40秒以上、特に好ましくは50秒以上、さらに好まし
くは55秒以上に設定する。なお、このプレスズメッキ
は長時間行ってもえぐれ深さにはそれほど影響を及ぼさ
ないので、通常はこのプレスズメッキ時間の上限は、2
10秒程度である。
【0037】上記はプレスズメッキと本スズメッキとを
行う態様によりえぐれ部の深さを低減できることを示し
たが、プレスズメッキを行わずに本スズメッキだけ行う
場合であってもSn2+濃度を変えることによりえぐれ部
の深さを低減することができる。例えば、ソフトエッチ
ングしプレスズメッキを行っていないリード部にメッキ
温度;70℃、メッキ時間;210秒の条件で、Sn2+
濃度を15g/リットル、20g/リットル、27g/
リットルと変えて本スズメッキを行い、発生したえぐれ
部の深さを測定したところ、次表1に記載するようにな
る。
【0038】
【表1】
【0039】上記のように、本スズメッキの際における
Sn2+濃度を13〜50g/リットルの範囲内、好まし
くは15〜30g/リットルの範囲内にすることによ
り、えぐれ部の深さが低減される。また、このえぐれ部
の深さを低減するには、メッキを行う前にメッキ予定面
をソフトエッチングすることが有効である。
【0040】特に図2において、「B」で示されるソフ
トエッチングした後にプレスズメッキを行いさらに本ス
ズメッキを行うことにより、えぐれ部の深さは3.5μ
m以下になり、えぐれ部の深さが3.5μm以下であれ
ば、えぐれ部の発生によるリード強度の低下あるいはリ
ードの変形が生じにくくなり、さらにえぐれ部が生ずる
ことによるリードの断線も生じない。即ち、図2に
「B」で示すように、本発明の電子部品実装用フィルム
キャリアテープの製造方法では、スズメッキする前にメ
ッキ予定部分をソフトエッチングすることが好ましい。
【0041】このソフトエッチングは、配線パターンを
形成するためのエッチングとは異なり、形成された配線
パターンの表面の状態を整えて次の工程においてメッキ
をより均一に行うためにメッキ予定面(銅箔などからな
るリード部など)を化学研磨する工程であり、配線パタ
ーンを形成するためのエッチング速度の1/3〜1/20
程度の速度で配線パターンの表面をエッチングする。
【0042】即ち、このソフトエッチングは、メッキ予
定面を酸等を用いて非常に軽度に化学研磨する処理であ
り、このソフトエッチングによりメッキ予定面の表面が
清浄になるとともに、メッキ予定面にある金属酸化膜、
有機物質などが除去され、このソフト処理面に均一なス
ズメッキ層が形成されやすくなる。さらにこのソフトエ
ッチング処理をすることにより、均一なスズメッキ層が
形成されるので、えぐれ部が形成されたとしてもその深
度が浅くなるという作用がある。
【0043】このようなソフトエッチング液は、本質的
には、配線パターン表面を化学研磨することができる酸
性液である。このようなソフトエッチング液としては、
例えば以下に記載するものを挙げることができる。 (1)硫酸・・・2容量部 硝酸・・・1容量部 塩酸・・・0.8・・・ミリリットル/リットル (2)硫酸・・・7〜150ミリリットル/リットル 過酸化水素・・・50〜150ミリリットル/リットル 安定剤・・・50ミリリットル/リットル程度 (3)クロム酸・・・270g/リットル程度 (4)リン酸・・・55%程度 硝酸・・・29%程度 酢酸・・・25%程度 (5)硫酸・・・50〜100ミリリットル/リットル 塩酸・・・100〜200ミリリットル/リットル ホウフッ酸・・・50〜100ミリリットル/リットル (7)加硫酸アンモニウム・・・120g/リットル (8)K228、H2SO4を主成分とし、さらに、銅など
の金属イオンを含有する酸性水溶液であるソフトエッチ
ング液 (9)過硫酸塩、過酸化水素、硫酸を含有する酸性水溶液
であるソフトエッチング液 (10)硝酸、硫酸を含有する酸性水溶液であるソフトエッ
チング液。
【0044】本発明では、上記のようなソフトエッチン
グ液のほか、電子部品実装用フィルムキャリアテープに
導電性箔から形成される配線パターンを軽度にエッチン
グ可能な酸性液体であれば上記例示したソフトエッチン
グ液以外のものを使用することができる。特に本発明で
は、過硫酸アンモニウムを含有するソフトエッチング液
を用いることが好ましい。
【0045】上記のようなソフトエッチング液による処
理は、ソフトエッチング予定面とソフトエッチング液と
を通常は20〜50℃の温度で3〜60秒間接触させる
ことにより実施される。このようなソフトエッチング液
を用いてメッキ予定部分をソフトエッチング処理するこ
とにより、メッキ予定面の表面にある酸化物膜、有機質
膜などが除去され(通常は2μm以下の深さでエッチン
グされて除去される)、均一化することができ、非常に
均質なスズメッキ層を形成することが可能になる。さら
に、図2に示すように、このようなソフトエッチング処
理を行った後、スズメッキすることにより、同一のメッ
キ液を使用した場合に、えぐれ部の深度が約2μm程度
浅くなるという効果がある。
【0046】このように本発明の電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの製造方法では、ソルダーレジスト層
を形成した後、リード部などに無電解スズメッキ層を形
成するに際して、スズメッキ浴中におけるSn2+濃度を
所定の範囲内にすることにより、えぐれ部の形成を抑制
することができる。さらに本発明ではソルダーレジスト
層を塗設する前に形成された配線パターンの表面にプレ
スズメッキ層を形成することにより、えぐれ部の発生を
抑制できると共に、プレスズメッキ層および本スズメッ
キ層を形成することでメッキ層のフクレあるいは剥離を
防止することが可能となる。
【0047】即ち、図3に示すように、本発明の電子部
品実装用フィルムキャリアテープの製造方法では、上記
のようにソルダーレジストを塗布した後にスズメッキ層
を形成することもできるし、また、図4に示すように、
ソルダーレジストを塗布する前に薄いプレスズメッキ層
を形成し、次いでソルダーレジストを塗布、硬化させた
後に再度スズメッキを行い本スズメッキ層を形成するこ
ともできる。このようにソルダーレジスト層を形成する
前に形成されるプレスズメッキ層の厚さは、通常は0.
005〜0.3μm、好ましくは0.01〜0.1μmの
範囲内にあり、このプレスズメッキ層は、ソルダーレジ
スト層を形成後にメッキされる本スズメッキ層よりも薄
く形成される。このようにソルダーレジストを塗布する
前に薄いプレスズメッキ層を形成し、次いでソルダーレ
ジスト層を形成した後、さらに本スズメッキ層を形成す
ることにより、えぐれ部の発生を防止できる。
【0048】なお、上記のようにソルダーレジスト層を
形成する前に薄いプレスズメッキ層を形成する場合に、
上記と同様に配線パターンの表面をソフトエッチングす
ることもできる。上記のように本発明の電子部品実装用
フィルムキャリアテープの製造方法では、このようにし
て形成されるスズメッキ層の厚さ(プレスズメッキ層と
本スズメッキ層との合計の厚さ)は、通常は、0.2〜
0.7μm、好ましくは0.3〜0.5μmである。こ
のような厚さにスズメッキ層をすることにより、こうし
てスズメッキされたリードなどにデバイスのバンプ電極
などを良好にボンディングすることができると共に、リ
ード部などの耐食性が良好になる。なお、上記スズメッ
キ層の厚さは、複数のスズメッキ層を形成した場合には
合計の厚さである。
【0049】このように所定のSn2+濃度のメッキ液を
使用してスズメッキ層を形成した後、通常は加熱処理し
て、形成されたスズメッキ層を形成するスズと配線パタ
ーンを形成する金属とを相互に拡散させる。ここで加熱
処理は、スズメッキ層を通常は90〜150℃、好まし
くは110〜140℃に、通常は30〜180分間、好
ましくは40〜120分間加熱することにより実施され
る。
【0050】こうして特定のSn2+濃度を有するスズメ
ッキ浴を用いて無電解スズメッキ層を形成することによ
り、メッキ液による浸食作用によってえぐれ部の深度が
浅くなる。このようなSn2+濃度を有するスズメッキ浴
を用いることによりえぐれ部の深度が浅くなる詳細な理
由は不明であるが、上記のような特定のSn2+濃度を有
するスズメッキ浴を用いてスズメッキ層を形成すること
により、メッキ液の浸漬電位が貴な方向で維持され、局
部電池の形成を阻害するためであろうと考えられる。
【0051】このようにして本発明の方法で製造された
電子部品実装用フィルムキャリアテープは、通常の方法
で製造されたものと同様に使用することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の電子部品実装用フィルムキャリ
アテープの製造方法では、特定のSn 2+濃度を有するス
ズメッキ浴を用いてスズメッキ層を形成することによ
り、ソルダーレジストの下部におけるえぐれ部の発生を
抑制することができる。また、無電解スズメッキをする
ことによりソルダーレジスト層下面にある配線パターン
にえぐれ部が形成されたとしても、そのえぐれ部の深さ
が浅くなり、リードの強度低下、リードの断線などを防
止することができる。
【0053】特に本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの製造方法は、ファイピッチ化されたフィル
ムキャリアテープの製造において有用性が高く、例えば
リード幅が25μm以下のような非常にファインピッチ
のリード部を有するフィルムキャリアテープにおいて
も、実質的なリード強度の低下、リードの断線などフィ
ルムキャリアテープの重大な欠陥となり得るようなえぐ
れ部の発生を抑制することができる。
【0054】また、ソルダーレジスト層を形成する前に
プレスズメッキ層を形成し、次いでソルダーレジスト層
を形成した後に上記のようにしてリード部に無電解メッ
キ層を形成することにより、えぐれ部の発生を抑制でき
る。また、スズメッキをプレスズメッキと本スズメッキ
とに分けて形成することにより、メッキ層の剥離、フク
レなどメッキ欠陥も殆ど発生しない。
【0055】従って、本発明の電子部品実装用フィルム
キャリアテープの製造方法により調製された電子部品実
装用フィルムキャリアテープを用いることにより、デバ
イスをより確実に実装することができ、また、フィルム
キャリアテープの経時的な強度の低下、断線などによる
不良も生じにくい。
【0056】
【実施例】次に本発明の電子部品実装用フィルムキャリ
アテープの製造方法について実施例を示して詳細に説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0057】
【実施例1〜3および比較例1〜3】幅70mm、厚さ5
0μmのポリイミドフィルムに、パンチングにより、デ
バイスホール、スプロケットホール、アウターリードの
切断スリットを形成した。次いで、このポリイミドフィ
ルム表面に、エポキシ系接着剤を塗布し、厚さ18μm
の電解銅箔を貼着した。
【0058】さらに、この電解銅箔上にフォトレジスト
を塗布し、このフォトレジストを露光し、さらにエッチ
ングすることにより銅箔に配線パターンを形成した。形
成した配線パターンにおけるリードのピッチ幅は50μ
mである。こうして形成された配線パターンのリード部
を残してウレタン系ソルダーレジスト塗布液を塗布し、
加熱硬化させた。こうして形成されたソルダーレジスト
層の平均厚さは30μmである。
【0059】上記のようにしてソルダーレジスト層を形
成した後、以下に示す組成のソフトエッチング液を用い
てリード表面をソフトエッチングした。 K228 ・・・100g/リットル H2SO4 ・・・ 10g/リットル 銅イオン濃度(硫酸銅換算量)・・・0.3g/リットル 上記成分に水を加えて全量を1リットルとした。
【0060】このソフトエッチング液とリード表面との
接触時間を10秒間に設定し、ソフトエッチング液の温
度を30℃に設定した。水洗後、このテープを以下に示
す組成を有する無電解スズメッキ液に室温(25℃)で
10秒間浸漬してリード部にプレスズメッキ層を形成し
た。 チオ尿素 (NH2)2CS ・・・ 15重量% ホウフッ化スズ Sn(BF4)2・・・ 所定量 次亜リン酸 H3PO4・・・ 6重量% カチオン系界面活性剤・・・ 1重量%以下 上記の成分に水を加えて全量を1リットルとした。
【0061】なお、上記無電解スズメッキ浴におけるホ
ウフッ化スズは、スズメッキ浴中におけるSn2+の濃度
が2g/リットル(比較例1)、3g/リットル(比較
例2)、8g/リットル(比較例3)、14g/リット
ル(実施例1)、18g/リットル(実施例2)、27
g/リットル(実施例3)になるような量で配合した。
【0062】上記プレスズメッキの条件は、温度;25
℃(室温)、メッキ時間10秒である。こうしてプレメ
ッキした後、本スズメッキを行った。上記無電解本スズ
メッキの条件は、メッキ浴の温度;70℃、接触時間;
210秒間、Sn2+濃度;20g/リットルに設定して
リード部に平均厚さ0.45μmのスズメッキ層を形成
した。第1層目の無電解スズメッキ層の厚さ:第2層目
の無電解メッキ層の厚さの比は1:10であり、第1層
目の無電解メッキ層が第2層目の無電解メッキ層よりも
薄く形成されている。
【0063】こうして無電解スズメッキを行った後、水
洗しメッキ層を130℃の加熱することにより電子部品
実装用フィルムキャリアテープを製造した。得られた電
子部品実装用フィルムキャリアテープのリード部を観察
してリードえぐれが生じたリードを選んで、この部分の
断面写真を撮影した。この断面写真からリードえぐれの
深さを測定した。結果を図2に示す。
【0064】
【実施例4〜6および比較例4〜7】実施例1〜3およ
び比較例1〜3において、ソフトエッチング処理を行わ
なかった以外は同様にして電子部品実装用フォルムキャ
リアテープを製造した。得られた電子部品実装用フィル
ムキャリアテープのリード部を観察してリードえぐれが
生じたリードを選んで、この部分の断面写真を撮影し
た。
【0065】この断面写真からリードえぐれの深さを測
定した。結果を図2に示す。
【0066】
【実施例7】実施例2において、リード部の無電解本ス
ズメッキを1段階で行った以外は同様にして電子部品実
装用フィルムキャリアテープを製造した。こうして形成
された無電解スズメッキの合計の厚さは0.45μmで
あった。得られた電子部品実装用フィルムキャリアテー
プのリード部を観察してリードえぐれが生じたリードを
選んで、この部分の断面写真を撮影した。
【0067】この断面写真からリードえぐれの深さを測
定したところ、発生したリードえぐれの深さは4μmで
あり、実施例2よりも深かった。
【0068】
【実施例8】実施例2において、ソルダーレジストを塗
布する前に配線パターンをソフトエッチングし、次い
で、厚さ0.03μmのプレスズメッキ層を無電解スズ
メッキにより形成し、このプレスズメッキ層の上に実施
例2と同様にしてソルダーレジスト層を形成し、ソルダ
ーレジスト層から延出しているリード部に実施例2と同
様にして無電解本スズメッキ層を形成した。なお、こう
して形成されたスズメッキ層の合計の厚さは0.45μ
mであった。
【0069】得られた電子部品実装用フィルムキャリア
テープのリード部を観察してリードえぐれが生じたリー
ドを探したがリードえぐれは発生していなかった。
【0070】
【実施例9】実施例2において、プレスズメッキ浴にお
けるSn2+濃度15g/リットルに変え、常温におい
て、10秒、30秒、60秒、120秒、210秒間そ
れぞれプレスズメッキを行った後、本メッキ条件を温
度;70℃、時間;210秒、Sn2+濃度20g/リッ
トルに設定して本スズメッキを行った。なお、この被メ
ッキ面はソフトエッチングされていない。
【0071】上記のようにして時間を変えてプレスズメ
ッキを行い、本スズメッキした後のリード部を観察し
た。得られた電子部品実装用フィルムキャリアテープの
リード部を観察してリードえぐれが生じたリードを選ん
で、この部分の断面写真を撮影した。この断面写真から
リードえぐれの深さを測定したところ、プレスズメッキ
時間が長くなるに従って、えぐれ深さは次第に浅くな
り、30秒と60秒との間でえぐれ深さが5μm程度に
安定する。
【0072】この結果を図5に示す。
【0073】
【実施例10】実施例1において、ソフトエッチングし
たリード表面にプレスズメッキを行わずにSn2+濃度を
15g/リットル、20g/リットル、27g/リット
ルと変えて本スズメッキを行った。得られた電子部品実
装用フィルムキャリアテープのリード部を観察してリー
ドえぐれが生じたリードを選んで、この部分の断面写真
を撮影した。
【0074】この断面写真からリードえぐれの深さを測
定し、結果を次表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】なお、この本スズメッキ条件は、メッキ温
度;70℃、メッキ時間;210秒の条件である。上記
の結果から本スズメッキの際におけるSn2+濃度を本発
明で規定する範囲にすることにより、プレスズメッキを
行わなくてもえぐれ部の深さが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、無電解スズメッキにより生ずるリード
のえぐれ部を模式的に示す図である。
【図2】図2は、プレスズメッキ浴におけるSn2+の濃
度とリードのえぐれ深さ(えぐれ量)との関係を示すグ
ラフである。
【図3】図3は、プレスズメッキ層と本メッキ層とを設
けた態様を示す図である。
【図4】図4は、ソルダーレジスト下にプレスズメッキ
層を設けた態様を示す図である。
【図5】図5は、プレスズメッキ時間とえぐれ深さとの
関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河 村 浩 文 山口県下関市彦島西山町1丁目1−1 株 式会社エム・シー・エス内 Fターム(参考) 5F044 MM03 MM23 MM48

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性絶縁性フィルムに形成された配線
    パターンの少なくともリード部に、Sn2+濃度が13〜
    50g/リットルの無電解スズメッキ浴を用いて短時間
    プレスズメッキを行った後に、該プレメッキが施された
    少なくともリード部に、Sn2+濃度が13〜50g/リ
    ットルの範囲内にある無電解スズメッキ浴を用いて本ス
    ズメッキを少なくとも1回行うことを特徴とする電子部
    品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記プレスズメッキを行う前に、スズメ
    ッキ予定面をソフトエッチング処理することを特徴とす
    る請求項第1項記載の電子部品実装用フィルムキャリア
    テープの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記配線パターン上にソルダーレジスト
    層を形成した後に、該ソルダーレジスト層によって被覆
    されていないリード部をプレスズメッキし、さらに該リ
    ード部に本スズメッキを少なくとも1回行うことを特徴
    とする請求項第1項または第2項記載の電子部品実装用フ
    ィルムキャリアテープの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記配線パターン上にソルダーレジスト
    層を形成する前に配線パターン全体にプレスズメッキを
    行った後、リード部を残してソルダーレジスト層を形成
    し、次いで該ソルダーレジスト層によって被覆されてい
    ないリード部に本スズメッキを少なくとも一回行うこと
    を特徴とする請求項第1項または第2項記載の電子部品実
    装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記プレスズメッキ時間が10〜210
    秒間の範囲内にあることを特徴とする請求項第1項また
    は第2項項記載の電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プの製造方法。
  6. 【請求項6】上記本スズメッキ層をプレスズメッキ層よ
    りも厚く形成することを特徴とする請求項第1項または
    第2項記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの
    製造方法。
  7. 【請求項7】上記スズメッキ層が形成されたリード部に
    おけるプレスズメッキ層と本スズメッキ層との合計の平
    均厚さが0.2〜0.7μmの範囲内にあることを特徴
    とする請求項第1項または第2項記載の電子部品実装用
    フィルムキャリアテープの製造方法。
  8. 【請求項8】上記配線パターンが、平均厚さ7〜35μ
    mの電解銅箔をエッチングすることにより形成されたも
    のであることを特徴とする請求項第1項記載の電子部品
    実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  9. 【請求項9】 可撓性絶縁性フィルムに形成された配線
    パターンのリード部に、Sn2+濃度が13〜50g/リ
    ットルの範囲内にある無電解スズメッキ浴を用いて本ス
    ズメッキを少なくとも1回行うことを特徴とする電子部
    品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記可撓性絶縁性フィルムに形成され
    た配線パターンにスズメッキを行う前に、スズメッキ予
    定面をソフトエッチング処理することを特徴とする請求
    項第9項記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープ
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記本スズメッキ層のリード部におけ
    る平均厚さが0.2〜0.7μmの範囲内にあることを
    特徴とする請求項第9項または第10項項記載の電子部
    品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  12. 【請求項12】上記本スズメッキ層が形成される配線パ
    ターンが、平均厚さ7〜35μmの電解銅箔を用いて形
    成されたものであることを特徴とする請求項第9項また
    は第10項記載の電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プの製造方法。
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