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JP2001031717A - ポリビニルアミンの製造法および製造装置 - Google Patents

ポリビニルアミンの製造法および製造装置

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Publication number
JP2001031717A
JP2001031717A JP11203946A JP20394699A JP2001031717A JP 2001031717 A JP2001031717 A JP 2001031717A JP 11203946 A JP11203946 A JP 11203946A JP 20394699 A JP20394699 A JP 20394699A JP 2001031717 A JP2001031717 A JP 2001031717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
polymer
vinylformamide
water
polyvinylamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11203946A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamashita
武士 山下
Kiyoshi Onishi
清 大西
Yoshiyuki Nagase
佳之 長瀬
Ryuichi Fukusato
隆一 福里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11203946A priority Critical patent/JP2001031717A/ja
Priority to PCT/JP2000/004682 priority patent/WO2001005847A1/ja
Priority to AU58529/00A priority patent/AU5852900A/en
Publication of JP2001031717A publication Critical patent/JP2001031717A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F26/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen
    • C08F26/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen by a single or double bond to nitrogen

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリビニルアミンを少ない工程数で効率良く製
造する。 【解決手段】反応器11と、反応器11を加熱する手段12
と、反応器11内部を撹拌する手段13と、反応器11へ水、
N−ビニルホルムアミド、および重合開始剤を供給する
手段1,2,3と、反応器11へ不活性ガスを導入する手段4を
備えてなる製造装置を用い、反応器11内でN−ビニルホ
ルムアミド重合体を製造し、引き続いてこの反応器11内
でN−ビニルホルムアミド重合体を100℃以上でかつ
飽和蒸気圧力以上となる条件の水と無触媒下で反応させ
て加水分解してポリビニルアミンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリビニルアミンの
製造法およびその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアミンは特に、製紙用の添加
剤および排水処理用の凝集剤として、従来品に対して卓
越した効果を有する塩基性重合物であり、将来性が期待
されている。ポリビニルアミンの製造法としては、例え
ば、N−ビニルホルムアミドを重合してN−ビニルホル
ムアミド重合体を得、次いで、この重合物中のホルムア
ミド基の少なくとも一部を酸性条件下或いは、塩基性条
件下で加水分解することにより得る方法が知られている
(特公昭63−9523号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では以下のような問題点があった。すなわち、N−
ビニルホルムアミド重合体を加水分解してポリビニルア
ミンを製造する際に、酸性触媒を用いる場合には、N−
ビニルホルムアミド重合体中のホルムアミド基と当量の
酸たとえば塩酸、臭化水素酸、ハロゲン化水素、リン酸
又は硫酸を必要とする。そして、酸性触媒による加水分
解では対応する重合体の塩が生じ、この塩から遊離アミ
ン基を有するポリビニルアミン単体を得る場合、塩基例
えば苛性ソーダ溶液又は苛性カリ溶液を添加することが
行われる。しかし、苛性ソーダ、苛性カリの塩の除去操
作が必要となる。一方、塩基性触媒を用いる場合には、
N−ビニルホルムアミド重合物中のホルムアミド基と当
量の塩基たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア、アミン及び水酸化カルシウムが必要であ
る。しかしながら、塩基性触媒を用いた場合には、蟻酸
との塩が多量に生成するので、ポリビニルアミンを単体
として製造するためには後処理工程が複雑となる。本発
明は、これらの課題を解決して、ポリビニルアミンを少
ない工程数で効率良く製造することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み、N−ビニルホルムアミド重合体を加水分解するこ
とによってポリビニルアミンを生成する方法について鋭
意検討を重ねた結果、N−ビニルホルムアミドを重合し
て得たホルムアミド基を有する重合体を、100℃以上
でかつ飽和蒸気圧力以上となる状態の水と無触媒下にて
反応させて加水分解を行わせることにより効果的にポリ
ビニルアミンを生成できることを見い出し、本発明を完
成させるに至った。
【0005】すなわち前記課題を解決するために本発明
のポリビニルアミンの製造法は、N−ビニルホルムアミ
ド重合体を100℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上となる
状態の水と無触媒下にて反応させて加水分解を行わせる
ことを特徴とする。特に、反応温度100〜300℃、
圧力0.3〜28MPaの条件で加水分解を行わせるこ
とが好ましい。また、N−ビニルホルムアミドに水およ
び重合開始剤を添加してN−ビニルホルムアミド重合体
を合成し、引き続いて該N−ビニルホルムアミド重合体
の加水分解を行わせることができる。さらに、反応器内
でN−ビニルホルムアミド重合体を合成した後、引き続
いて同じ反応器内でN−ビニルホルムアミド重合体の加
水分解を行わせることができる。
【0006】本発明のポリビニルアミンの製造装置は、
N−ビニルホルムアミド重合体を100℃以上でかつ飽
和蒸気圧力以上、好ましくは100〜300℃、0.3
〜28MPaで水と無触媒下で加水分解させうる反応器
と、該反応器を加熱する手段と、該反応器内部を撹拌す
る手段と、該反応器へN−ビニルホルムアミド重合体ま
たはN−ビニルホルムアミド重合体を含む水溶液を供給
する手段とを備えてなるものである。あるいは、N−ビ
ニルホルムアミド重合体の合成が可能であり、かつN−
ビニルホルムアミド重合体を100℃以上でかつ飽和蒸
気圧力以上、好ましくは100〜300℃、0.3〜2
8MPaで水と無触媒下で反応させうる反応器と、該反
応器を加熱する手段と、該反応器内部を撹拌する手段
と、該反応器へ水、N−ビニルホルムアミド、および重
合開始剤を供給する手段と、該反応器へ不活性ガスを導
入する手段を備えてなるポリビニルアミンの製造装置で
ある。あるいは、N−ビニルホルムアミド重合体を10
0℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上、好ましくは100〜
300℃、0.3〜28MPaで水と無触媒下で反応さ
せうる反応器と、N−ビニルホルムアミド重合体または
N−ビニルホルムアミド重合体を含む水溶液を該反応器
へ連続的に供給する手段と、前記反応器を加熱する手段
と、前記反応器から排出されるポリビニルアミンを含む
排出液から水を分離する手段を備えてなるポリビニルア
ミンの製造装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、N−ビニルホルムアミド重合体として
は、N−ビニルホルムアミドのホモポリマーのみなら
ず、他のビニルモノマーとの共重合体も使用することが
できる。このようなビニルモノマーとしては水溶性のビ
ニルモノマーが好ましく、(メタ)アクリルアミド、N
−アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキルアミノ
アルキル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルア
ミドアルキルトリメチルアンモニウム塩、(メタ)アク
リルアミドアルカンスルホン酸塩、(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリル酸塩、ジアルキルアミンアル
キル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N
−アルキル−N−ビニルホルムアミド、N−アルキル−
N−ビニルアセトアミド、ジアリルアルキルアンモニウ
ム塩、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルベ
ンジルトリアルキルアンモニウム塩、ビニルスルホン酸
塩などが挙げられる。
【0008】N−ビニルホルムアミドの重合または共重
合は、公知法に従ってモノマー水溶液を曝気した後、ラ
ジカル性重合開始剤を加えることにより実施できる。こ
の重合または共重合を、N−ビニルホルムアミド重合体
の加水分解を行う反応器内で行うと、同一反応器内で連
続して重合体の合成と加水分解を行うことができるとい
う利点が得られる。ラジカル性重合開始剤としてはたと
えば過酸化物、ヒドロパーオキシド、酸化還元触媒又は
ラジカルに分解するアゾ化合物が挙げられる。特に、ア
ゾ化合物の使用が好ましく、たとえば、2,2’−アゾ
ビス(2−アミノジプロパノール)塩酸塩、4,4’−
アゾビス(4’−シアノ吉草酸)などが好適に使用され
る。また、アゾ化合物の使用量は、通常、モノマー10
0重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部である。重合は、モノマー濃度が5〜60重量
%、好ましくは10〜50重量%のモノマー水溶液を用
いて行ない、重合体水溶液を得る方法で行われる。重合
開始温度は通常、20〜80℃である。重合時間は通
常、0.5〜10時間程度である。反応は水溶液中で行
うが、水中、水に可溶な溶剤中、水と水に可溶な溶剤と
からの混合物中での溶液重合、あるいは水と混合しうる
溶剤中で油中水滴型エマルジョン重合の様式に従って重
合を行うこともできる。また微細な重合物を製造するた
めの逆転懸濁重合も可能である。重合時のpHは4〜9
好ましくは5〜7に調整すると品質の良好なポリマーが
得られるので望ましい。
【0009】本発明では、N−ビニルホルムアミド重合
体を特定の条件下で加水分解してポリビニルアミンを得
るものであるが、N−ビニルホルムアミド重合体の加水
分解を行わせる温度は、通常100℃以上、好ましくは
100〜300℃、特に好ましくは140〜280℃で
あり、圧力は、飽和蒸気圧以上、好ましくは0.3〜2
8MPa、特に好ましくは0.5〜25MPaである。
本発明の方法によりポリビニルアミンを製造するに際
し、N−ビニルホルムアミド重合体の加水分解時に使用
する反応器は、飽和水蒸気圧以上という製造条件の圧力
に対して耐久性があればどのような素材の容器でも使用
可能である。また、反応器内の生成物はそのまま取り出
して製品としてもよく、あるいは反応器内の生成物を分
離装置に導入して水を分離し、高濃度の製品として取り
出してもよい。
【0010】以下、本発明のポリビニルアミンの製造装
置について実施例を挙げて説明するが、これらの実施例
は特に本発明を限定するものではない。本発明の製造装
置は、より効率的にポリビニルアミンを製造することを
可能とするものである。図1は本発明の製造装置の最も
基本的な要素で構成される第1の実施例を示した概略構
成図である。本実施例の装置は、1つの反応器内でN−
ビニルホルムアミド重合体の合成と加水分解とを行うバ
ッチ式の装置であり、N−ビニルホルムアミド重合体の
合成が可能であるとともに100℃以上でかつ飽和蒸気
圧力以上で水と無触媒下にてN−ビニルホルムアミド重
合体の加水分解を行わせうる反応器11と、この反応器
11を加熱する加熱手段12と、反応器11内部を撹拌
する攪拌手段13と、反応器11へ水を供給する手段1
と、反応器11へN−ビニルホルムアミドを供給する手
段2と、反応器11へ重合開始剤を供給する手段3と、
反応器11へ不活性ガスを導入する手段4を備えてい
る。
【0011】反応器11は、本発明のポリビニルアミン
の製造法における製造条件に耐えうる圧力容器であり、
特に圧力の上限値などは規定されず、飽和蒸気圧以上、
好ましくは0.3〜28MPaという製造条件の圧力以
上の耐圧性を有し、かつ100℃以上、好ましくは10
0〜300℃という製造条件の温度に耐えうる耐圧容器
であればよい。加熱手段12としては、反応器11を外
部および/または内部からヒーターやその他の熱媒体に
より加熱する方法によるもの等があげられる。攪拌手段
13としては、図1に示すようなインペラーなどの形状
の撹拌翼により攪拌するものの他に、反応器11の外部
に循環ポンプなどを設置し反応器11内部の液を強制的
に循環させる方法によるものなどがあげられる。図1に
おいて符号Mは攪拌翼を駆動させるモーターを示す。水
およびN−ビニルホルムアミドおよび重合開始剤をそれ
ぞれ供給する手段1,2,3としては、タンクなどの容
器を反応器11よりも高い位置に設置し重力を利用して
供給する方法によるもの、ポンプにより供給するもの、
ガス圧などを利用して供給するものなどがある。またN
−ビニルホルムアミドの供給手段2および重合開始剤3
の供給手段を滴下供給可能なものとすれば、重合反応の
制御が容易になる。不活性ガスを導入する手段4として
は、ボンベなどにより直接供給する方法によるものなど
がある。また図示していないが、反応器11には温度計
および冷却管を設けることが好ましい。
【0012】本実施例の装置を用いてポリビニルアミン
を製造するには、まず、反応器11内でN−ビニルホル
ムアミド重合体を製造する。すなわち、反応器11内に
水を供給し、重合反応温度に昇温し、該温度を保持しつ
つ、N−ビニルホルムアミドおよび重合開始剤を好まし
くは滴下により供給する。N−ビニルホルムアミドおよ
び重合開始剤の供給前から重合終了後までは、例えば窒
素ガス等の不活性ガスを反応器11内に供給する。この
ようにして反応器11内において、N−ビニルホルムア
ミド重合体を合成した後、この反応器11内でN−ビニ
ルホルムアミド重合体を加水分解してポリビニルアミン
を製造する。すなわち、不活性ガスの供給を止め、N−
ビニルホルムアミド重合体製造後の反応器11に必要に
応じて水を添加し、反応器11を100℃以上に加熱し
て内部の圧力を飽和蒸気圧以上とする。これにより、N
−ビニルホルムアミド重合体は、100℃以上、飽和蒸
気圧力以上、かつ無触媒なる条件下で水と反応して加水
分解され、ポリビニルアミンが生成される。なお、N−
ビニルホルムアミド重合体として、N−ビニルホルムア
ミドと他のビニルモノマーとの共重合体を用いる場合
は、N−ビニルホルムアミドと他のビニルモノマーと
を、それぞれ別に、あるいは予め混合して、反応器11
へ供給すればよい。
【0013】本実施例の装置によれば、1つの反応器1
1内でN−ビニルホルムアミド重合体の合成に引き続い
てポリビニルアミンの生成を行うことができる。すなわ
ち1つの反応器で重合とアミン化が行われるので、バッ
チ替えのための生成物の移送が不要であり、エネルギー
ロスを生じず、エネルギー面でも設備面でも効率的にポ
リビニルアミンを製造することが可能である。
【0014】また図1の実施例では、1つの反応器内で
N−ビニルホルムアミド重合体の合成と加水分解とを行
うバッチ式の装置を示したが、N−ビニルホルムアミド
重合体の合成と加水分解とをそれぞれ別の反応器を用い
て行うことも無論可能である。この場合、N−ビニルホ
ルムアミド重合体の加水分解を行わせる反応器は、飽和
蒸気圧以上、好ましくは0.3〜28MPaという製造
条件の圧力以上の耐圧性を有し、かつ100℃以上、好
ましくは100〜300℃という製造条件の温度に耐え
うる耐圧容器であればよい。また、N−ビニルホルムア
ミド重合体の加水分解を行わせる反応器には、上記第1
の実施例と同様の加熱手段および攪拌手段に加えて、こ
の反応器に、別の反応器内で合成されたN−ビニルホル
ムアミド重合体またはN−ビニルホルムアミド重合体を
含む水溶液を供給する手段を設ける。特に、N−ビニル
ホルムアミド重合体を水溶液として、加水分解を行わせ
る反応器に供給することが好ましく、また加水分解を行
わせる容器には必要に応じて水を供給できるように構成
することが好ましい。
【0015】図2は本発明の製造装置の第2の実施例を
示したもので、N−ビニルホルムアミド重合体から連続
的にポリビニルアミンを製造する連続式の装置の概略構
成図である。本実施例の装置は、N−ビニルホルムアミ
ド重合体を100℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上で水と
無触媒下にて加水分解を行わせうる反応器21と、N−
ビニルホルムアミド重合体またはN−ビニルホルムアミ
ド重合体を含む水溶液を反応器21へ連続的に供給する
手段30と、反応器21を加熱する加熱手段23と、反
応器21から排出されるポリビニルアミンを含む排出液
から水を分離する分離手段24を備えている。本実施例
において、N−ビニルホルムアミド重合体またはN−ビ
ニルホルムアミド重合体を含む水溶液を反応器21へ連
続的に供給する手段30は、N−ビニルホルムアミド重
合体を生成するため反応を行う重合槽31とこの重合槽
31内の液体を反応器21へ供給する供給手段32とか
らなる。また本実施例では、反応器21に供給されるN
−ビニルホルムアミド重合体またはN−ビニルホルムア
ミド重合体を含む水溶液の濃度が低い場合や製品濃度を
制御する場合など、必要に応じて反応器21へ水を供給
する供給手段25が好ましく設けられている。さらに、
分離手段22により分離された水を一時貯水するための
タンク24が好ましく設けられるとともに、このタンク
24内の水を供給手段25、26を介して、反応器21
および重合槽31へそれぞれ供給できるように構成され
ている。
【0016】反応器21は、本発明のポリビニルアミン
の製造法における製造条件に耐えうる圧力容器であり、
その内部でN−ビニルホルムアミド重合体の加水分解反
応を行いうるものであればよく、具体的には、飽和蒸気
圧以上、好ましくは0.3〜28MPaという製造条件
の圧力以上の耐圧性を有し、かつ100℃以上、好まし
くは100〜300℃という製造条件の温度に耐えうる
耐圧容器であればよい。本実施例において加熱手段12
としては、反応器21を断熱構造とするとともに反応器
21に入る手前にヒーター23や他の加熱媒体等を設け
た構成となっているが、反応器21を外部および/また
は内部からヒーターやその他の熱媒体により加熱する方
法によるものでもよい。本実施例において、重合槽31
内の液体を反応器21へ供給する供給手段32、および
水の供給手段25、26はポンプが好ましく用いられて
いるが、重力を利用して供給する方法によるもの、ガス
圧などを利用して供給するものなどで構成することも可
能である。反応器21から排出されるポリビニルアミン
を含む排出液から水を分離する手段22は、反応圧力か
ら減圧することにより行うフラッシュ蒸留法、蒸留法、
薄膜蒸留法、単蒸留法などによるものを用いることがで
きる。重合槽31はN−ビニルホルムアミド重合体を合
成しうるものであれば適宜の構成とすることができる
が、例えば、水供給手段26の他に、図示していないが
N−ビニルホルムアミドを供給する手段、重合開始剤を
供給する手段、不活性ガスを導入する手段、加熱手段、
攪拌手段、温度計、および冷却管を設けた構成とするこ
とができる。
【0017】本実施例の装置を用いてポリビニルアミン
を製造するには、まず、重合槽31内でN−ビニルホル
ムアミド重合体を製造する。すなわち、重合槽31内に
供給手段26から水を供給して、重合反応温度に昇温
し、該温度を保持しつつ、N−ビニルホルムアミドおよ
び重合開始剤を供給する。またN−ビニルホルムアミド
および重合開始剤の供給前から重合終了後までは、例え
ば窒素ガス等の不活性ガスを重合槽31内に供給する。
次に重合槽31内のN−ビニルホルムアミド重合体を含
む水溶液を、供給手段32を介して反応器21へ導入す
るが、反応器21へ導入する前に、加熱手段23で10
0℃以上に加熱し、反応器21内が飽和蒸気圧力以上と
なるように調製する。また加熱前、または加熱時に必要
に応じて供給手段25を介して水を加える。これにより
反応器21内では、100℃以上、飽和蒸気圧力以上、
かつ無触媒なる条件下でN−ビニルホルムアミド重合体
が加水分解され、ポリビニルアミンが生成される。そし
て反応器21内から、生成されたポリビニルアミンを含
む排出液を取り出して分離手段22へ導入し、水とポリ
ビニルアミンとに分離して製品を得る。一方、分離され
た水はタンク24に一時貯留し、必要に応じて重合反応
時または加水分解反応時に必要な水として使用される。
なお、N−ビニルホルムアミド重合体として、N−ビニ
ルホルムアミドと他のビニルモノマーとの共重合体を用
いる場合は、N−ビニルホルムアミドと他のビニルモノ
マーとを、それぞれ別に、あるいは予め混合して、重合
槽31へ供給すればよい。
【0018】本実施例によれば、重合槽31において生
成したN−ビニルホルムアミド重合体を反応器21に連
続的に供給してポリビニルアミンへ転化させることがで
きる。そして、反応器21から生成したポリビニルアミ
ンのみを取り出せば、未反応のN−ビニルホルムアミド
重合体をさらに反応に供することができるので、アミン
転化率を向上させることができ、生産性が向上する。ま
た、分離器22により分離された水を、重合用あるいは
加水分解に必要な溶媒としての水として再度循環使用す
る構成とすると製造効率を向上させることができるので
好ましい。さらに、本実施例において、重合槽31にお
けるN−ビニルホルムアミド重合体の生成はバッチ操作
であるので、重合槽31を複数設ければ、反応器21へ
の供給が途絶えないで済むので、さらに生産性を向上さ
せることができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、以下の例において「部」は重量基準である。 (重合物製造例1)撹拌器、温度計、環流冷却管、窒素
導入管及び滴下槽を具備した重合用反応装置に、水44
0部を仕込み、60℃まで昇温した。そして、反応槽内
に窒素ガスを導入するとともに、温度を60℃に保持し
つつ、滴下槽よりNVF(三菱化学製:N−ビニルホル
ムアミド)50部、および別の滴下槽よりV−50(和
光純薬製:2,2'−アゾビス(2−アミノジプロパノ
ール)塩酸塩)10重量%水溶液10部を4時間で滴下
し、さらに、60℃で2時間保持した。得られたN−ビ
ニルホルムアミド重合体の加熱残分は10重量%、粘度
(ガードナー粘度)Z2であった。
【0020】(重合物製造例2)撹拌器、温度計、環流
冷却管、窒素導入管及び滴下槽を具備した重合用反応装
置に、水445部を仕込み、60℃まで昇温した。そし
て、反応槽内に窒素ガスを導入するとともに、温度を6
0℃に保持しつつ、滴下槽よりNVF(三菱化学製:N
−ビニルホルムアミド)40部とN−ビニルピロリドン
10部の混合物、および別の滴下槽よりV−50(和光
純薬製:2,2'−アゾビス(2−アミノジプロパノー
ル)塩酸塩)10重量%水溶液5部を4時間で滴下し、
さらに、60℃で2時間保持した。得られたN−ポリビ
ニルホルムアミド重合体の加熱残分は10重量%、粘度
(ガードナー粘度)Z5であった。
【0021】以下の実施例において、反応器としては小
型ステンレス製耐圧容器を使用し、分離手段としては薄
膜蒸留装置を使用した。 (実施例1〜9)上記重合物製造例1で得られた重合物
(10重量%濃度)5gを、10mlの反応器に下記表
1に示す反応温度下において水の飽和蒸気圧力以上とな
るように仕込み、外部より加熱を行うバッチ式の装置に
よりポリビニルアミンを製造する実験を行った。実験
は、表1に示した反応条件で行い、実験後は室温まで急
冷して反応生成物を回収し、分析を実施した。分析は、
塩酸滴定法により、生成物のアミン当量を測定し、原料
のN−ビニルホルムアミド重合体のアミド当量と生成物
のアミン当量の比から転化率を算出した。表1には実験
結果としてアミン転化率を示した。表1の結果より、1
40℃〜280℃の間でアミン転化率は、40モル%以
上となり、また180℃〜260℃においては70モル
%の高転化率を示した。
【0022】(実施例10〜16)上記重合物製造例1
で得られた重合物を水に溶解させて3重量%濃度に調整
したものを用い、上記実施例1〜9と同様にしてバッチ
式の装置によりポリビニルアミンを製造する実験を行っ
た。また得られた反応生成物について上記実施例1〜9
と同様にして分析を実施した。結果を表1に示した。表
1の結果より、使用する重合物の濃度を低下させると、
アミン転化率は向上することが認められた。
【0023】
【表1】
【0024】(実施例17)連続式の装置を用いてポリ
ビニルアミンを製造する実験を行った。上記重合物製造
例1で得られた重合物を水に溶解させて3重量%濃度に
調整した水溶液をポンプにより連続的に反応器へ供給
し、反応器内で加水分解させた。反応条件は下記表2に
示すとおりとした。反応器から排出される反応物などは
冷却した後、大気圧力まで減圧し、薄膜蒸留装置により
水と生成物に分離した。回収した生成物に対して、上記
実施例1〜9と同様にして分析を実施した。結果を表2
に示した。表2より、バッチ式おいてはアミン転化率が
80モル%程度であったのに対し、連続式にすることに
よりアミン転化率はほぼ100モル%まで向上すること
が認められた。
【0025】
【表2】
【0026】(実施例18)上記実施例4において、重
合物製造例1の重合物に代えて、重合物製造例2の重合
物(10重量%濃度)5gを用いた他は同様にして、バ
ッチ式の装置によりポリビニルアミンを製造する実験を
行った。実験は、反応温度200℃、圧力10MPaで
行った。得られた反応生成物について上記実施例1〜9
と同様にして分析を行った結果、アミン転化率が70モ
ル%の高転化率を示した。
【0027】(比較例1)撹拌装置、温度計、冷却管を
具備した500mlフラスコに重合物製造例1の重合物
を100gと35重量%塩酸を23.9g仕込んだ後、
60℃で10時間反応した。重合物の50モル%が加水
分解されていてポリビニルアミンの塩酸塩として得られ
た。 (比較例2)撹拌装置、温度計、冷却管を具備した50
0mlフラスコに重合物製造例1の重合物を100gと
30重量%水酸化ナトリウム31.0g仕込んだ後、6
0℃で10時間反応した。重合物の60モル%が加水分
解されてポリビニルアミンが得られたが、副生成物とし
て蟻酸ナトリウムが生成した。
【0028】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、N−ビニルホ
ルムアミド重合体を100℃以上でかつ飽和蒸気圧力以
上となる状態の水と無触媒下にて反応させて加水分解を
行わせることによって、ポリビニルアミンを、塩の形態
でなく、また副生成物を生じずに、効率良く製造するこ
とができる。したがって、製造に要する時間を短縮する
事ができると共に、製品の安定化も可能となる。更に、
塩の生成がない事から後処理が不要となる。また本発明
の製造装置によれば、N−ビニルホルムアミド重合体を
100℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上となる状態の水と
無触媒下にて反応させて加水分解を行う方法で、ポリビ
ニルアミンを効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリビニルアミンの製造装置の第1の
実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明のポリビニルアミンの製造装置の第2の
実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…水を供給する手段、2…N−ビニルホルムアミドを
供給する手段、3…重合開始剤を供給する手段、4…不
活性ガスを導入する手段、11、21…反応器、12,
23…加熱手段、13…攪拌手段、22…分離手段、3
0…N−ビニルホルムアミドまたはこれを含む水溶液を
供給する手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 佳之 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 福里 隆一 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 株式会社神戸製鋼所内 Fターム(参考) 4J100 AN01P AN04P BA29H CA01 CA31 FA03 HA08 HA61 HE12 HE32 HE35 HF01 JA13 JA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−ビニルホルムアミド重合体を100
    ℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上となる状態の水と無触媒
    下にて加水分解を行わせることを特徴とするポリビニル
    アミンの製造法。
  2. 【請求項2】 反応温度100〜300℃、圧力0.3
    〜28MPaの条件で加水分解を行わせる請求項1記載
    のポリビニルアミンの製造法。
  3. 【請求項3】 N−ビニルホルムアミドに水および重合
    開始剤を添加してN−ビニルホルムアミド重合体を合成
    し、引き続いて該N−ビニルホルムアミド重合体の加水
    分解を行わせることを特徴とする請求項1または2のい
    ずれかに記載のポリビニルアミンの製造法。
  4. 【請求項4】 反応器内でN−ビニルホルムアミド重合
    体を合成した後、引き続いて同じ反応器内でN−ビニル
    ホルムアミド重合体の加水分解を行わせることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のポリビニルア
    ミンの製造法。
  5. 【請求項5】 N−ビニルホルムアミド重合体を100
    ℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上で水と無触媒下で加水分
    解させうる反応器と、該反応器を加熱する手段と、該反
    応器内部を撹拌する手段と、該反応器へN−ビニルホル
    ムアミド重合体またはN−ビニルホルムアミド重合体を
    含む水溶液を供給する手段とを備えてなることを特徴と
    するポリビニルアミンの製造装置。
  6. 【請求項6】 N−ビニルホルムアミド重合体の合成が
    可能であり、かつN−ビニルホルムアミド重合体を10
    0℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上で水と無触媒下で加水
    分解させうる反応器と、該反応器を加熱する手段と、該
    反応器内部を撹拌する手段と、該反応器へ水、N−ビニ
    ルホルムアミド、および重合開始剤を供給する手段と、
    該反応器へ不活性ガスを導入する手段を備えてなること
    を特徴とするポリビニルアミンの製造装置。
  7. 【請求項7】 N−ビニルホルムアミド重合体を100
    ℃以上でかつ飽和蒸気圧力以上で水と無触媒下で加水分
    解させうる反応器と、N−ビニルホルムアミド重合体ま
    たはN−ビニルホルムアミド重合体を含む水溶液を該反
    応器へ連続的に供給する手段と、前記反応器を加熱する
    手段と、前記反応器から排出されるポリビニルアミンを
    含む排出液から水を分離する手段を備えてなることを特
    徴とするポリビニルアミンの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記反応器が、N−ビニルホルムアミド
    重合体を反応温度100〜300℃、圧力0.3〜28
    MPaの条件で加水分解させうるものであることを特徴
    とする請求項5ないし7のいずれかに記載のポリビニル
    アミンの製造装置。
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