WO2017026177A1 - 内視鏡用ワイヤ牽引機構及び内視鏡 - Google Patents
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Definitions
- the present invention relates to an endoscope wire pulling mechanism and an endoscope for pulling or relaxing a pulling wire for bending a bending portion in conjunction with a tilting operation of a bending lever provided in an operation portion.
- Japanese Patent Application Laid-Open No. 2012-245058 discloses a curved lever that can be tilted around a predetermined swing center, and a shaft that is fixed to a shaft end of the curved lever and orthogonal to the axial center of the curved lever.
- An endoscope including a traction arm extending in a direction and a traction member (traction wire) fixed to each end of each traction arm is disclosed.
- the operation portion 3 has an operation portion main body 20 having a substantially rectangular parallelepiped shape, and the proximal end side of the insertion portion 2 is prevented from being bent at one end surface in the longitudinal direction of the operation portion main body 20. It is connected via the part 10.
- the operation unit main body 20 of the present embodiment also serves as a gripping unit.
- a user or the like operates with one end side connected to the insertion unit 2 as the front side.
- the body part 20 can be gripped along the longitudinal direction.
- the second swing member 33 includes an arch-shaped portion 45 and a pair of left and right fixed to both ends of the arch-shaped portion 45 by screws or the like. 2 shaft portions 46, 46. Further, the arch-like portion 45 is provided with a slit 45a extending along the extending direction of the second axis O2, which is the axis of the second shaft portions 46, 46.
- first pulling wires 15 a and 15 b extending from the insertion portion 2 are attached to the peripheral portion of the first pulley 35.
- the first pulling wires 15a and 15b are pulled or relaxed by changing the winding state of the first pulley 35 according to the swinging state of the first pulley 35, and the bending portion 6 is moved in the left-right direction. It can be bent.
- the second drive gear 55 is constituted by a spur gear, and is fixed on the second shaft portion 46 protruding to the left side of the second swing member 33.
- the second driven gear 56 is constituted by a spur gear having a smaller diameter than the second drive gear 55, and is fixed on the second gear shaft 57 supported between the left and right wall portions 30 l and 30 r of the housing 30. It is installed.
- the first and second swinging members 31 and 33 swinging integrally with the first and second shafts 42 and 46 are connected to the first and second swinging members 31 and 33.
- the insertion portion 2 and the operation portion 3 can be connected at a position where they do not interfere with the user's hand, etc., and the operability with respect to the endoscope 1 can be realized by making the operation portion 3 easy to grasp. can do.
- the bending lever 21 can be stably mounted on the desk or the like. Can also be operated.
- the wire pulling mechanism 25 for bending the bending portion 6 in the vertical and horizontal directions has been described.
- the wire pulling mechanism 25 for bending the bending portion 6 only in the left-right direction (or only in the vertical direction) can be configured. .
- the other end side (base end side) of the bending lever 21 protrudes from the cylindrical member 32.
- the arch-shaped portion 45 constituting the second swing member 33 is disposed so as to bypass the lower side of the first swing member 31 and cross the left and right. Further, the base end portion of the bending lever 21 is inserted into the slit 45 a of the arch-shaped portion 45.
- the second pulley 37 is fixed on the second gear shaft 57 in the housing 30.
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Abstract
湾曲レバー21の傾倒中心Pを通る第1の軸O1上に配設された第1の軸部42を中心として湾曲レバー21と一体的に揺動する第1の揺動部材31と、第1の軸部42に連結されて第1の揺動部材31と一体的に揺動する第1の駆動ギア51と、第1の駆動ギア51に噛合する第1の従動ギア52と、先端側が湾曲部6に接続される第1の牽引ワイヤ15a,15bの基端側が周部に取り付けられるとともに、第1の従動ギア52に連結されて第1の従動ギア52と一体的に揺動する第1のプーリ35と、を備えてワイヤ牽引機構25を構成する。
Description
本発明は、湾曲部を湾曲動作させるための牽引ワイヤを、操作部に設けられた湾曲レバーの傾倒動作に連動して牽引あるいは弛緩させるための内視鏡用ワイヤ牽引機構及び内視鏡に関する。
従来、医療分野および工業分野において、各種検査や処置を行うための内視鏡が広く用いられている。この種の内視鏡は、一般に、被検体内に挿入される長尺な挿入部と、挿入部の基端側に設けられた操作部と、を備えて構成されている。また、内視鏡の挿入部には、先端部を所望の方向に動作させるための湾曲部が設けられている。このような湾曲部を湾曲動作させるための機構としては、湾曲部に接続された牽引ワイヤを、操作部に設けられた湾曲レバーの傾倒動作に連動させて牽引あるいは弛緩させる方式が広く採用されている。
例えば、日本国特開2012-245058号公報には、所定の揺動中心を中心として傾倒可能な湾曲レバーと、湾曲レバーの軸端部に固設されて当該湾曲レバーの軸中心に直交する4方向に延在する牽引アームと、各牽引アームのそれぞれの端部に固定された牽引部材(牽引ワイヤ)と、を備えた内視鏡が開示されている。
しかしながら、上述の日本国特開2012-245058号公報に開示された内視鏡は、湾曲レバーに固設された牽引アームによって牽引ワイヤを直接牽引する構成であるため、湾曲レバーと挿入部とが同一軸上に配置されることが一般的である。従って、使用者等は、例えば、湾曲レバーを親指によって傾倒操作可能となるように操作部を把持する場合、挿入部と他の指との干渉を回避すべく、挿入部を他の指の間(例えば、中指と薬指との間)に挟み込んだ状態にて操作部を把持する必要があり、良好な操作性が妨げられる虞がある。
また、特に、工業分野において用いられる内視鏡は、比較的長尺な湾曲部を有している。従って、上述の日本国特開2012-245058号公報に開示された内視鏡において、このように長尺な湾曲部を十分な湾曲角度にて湾曲させるためには、牽引ワイヤに対する牽引量等を十分に確保すべく牽引アームを長く設定する必要があり、操作部の大型化等を招く虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作部を大型化することなく、良好な操作性を実現することができる内視鏡用ワイヤ牽引機構及び内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡用ワイヤ牽引機構は、挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作させるための牽引ワイヤを、操作部に設けられた湾曲レバーの傾倒動作に連動して牽引或いは弛緩させるための内視鏡用ワイヤ牽引機構であって、前記湾曲レバーの傾倒中心を通る軸上に配設された軸部を中心として前記湾曲レバーと一体的に揺動する揺動部材と、前記軸部に連結されて前記揺動部材と一体的に揺動する駆動ギアと、前記駆動ギアに噛合する従動ギアと、先端側が前記湾曲部に接続される前記牽引ワイヤの基端側が周部に取り付けられるとともに、前記従動ギアに連結されて前記従動ギアと一体的に揺動するプーリと、を備えたものである。
また、本発明の一態様による内視鏡は、前記内視鏡用ワイヤ牽引機構を備えたものである。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の第1の実施形態に係り、図1は内視鏡の外観を示す斜視図、図2は内視鏡の要部断面図、図3は操作部を図2のIII-III線に沿って示す断面図、図4はワイヤ牽引機構を左斜め後方から見た斜視図、図5はワイヤ牽引機構を右斜め前方から見た斜視図、図6はワイヤ牽引機構を示す要部断面図、図7はワイヤ牽引機構を図6のVII-VII線に沿って示す断面図、図8はワイヤ牽引機構を構成する第1の揺動部材の分解斜視図、図9はワイヤ牽引機構を構成する第2の揺動部材の分解斜視図、図10は第1,第2の揺動部材の分解斜視図である。
図1に示す内視鏡1は、例えば、工業分野において用いられる内視鏡であり、航空機用エンジンや配管等の被検体内に挿入可能な挿入部2と、挿入部2の基端に接続された操作部3と、を有して構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部5、湾曲部6、及び、可撓管部7が連設された可撓性を有する管状部材によって構成されている。
先端部5の先端面には、観察窓8及び照明窓9が設けられている。先端部5の内部において、観察窓8の背面側には、CMOSイメージセンサ等の撮像素子を備えた撮像ユニット(図示せず)が連設されている。また、先端部5の内部において、照明窓9の背面側には、照明用の光源である発光ダイオード等の発光素子(図示せず)が設けられている。
湾曲部6は、先端部5を所望の方向に向けるためのものであり、例えば、図示しない複数の湾曲駒が連設されて構成されている。ここで、本実施形態の湾曲部6は、上下左右方向を含む挿入軸O周りの全方向へと能動的に湾曲させ得るよう構成されている。このため、例えば、最先端に位置する湾曲駒の内周には、挿入軸O周りに所定角度毎回転移動した4箇所の位置に、ワイヤ固定部(図示せず)が設けられている。
可撓管部7内には、先端部5内の撮像ユニット及び発光素子と電気的に接続する信号ケーブル(図示せず)が挿通されているとともに、湾曲部6内の各ワイヤ固定部に先端が固定された2対の牽引ワイヤ(第1の牽引ワイヤ15a,15b、及び、第2の牽引ワイヤ16a,16b(図4~7参照))が挿通されている。
図1,2に示すように、操作部3は略直方体形状をなす操作部本体20を有し、この操作部本体20の長手方向の一端面には、挿入部2の基端側が、折れ止部10を介して連設されている。ここで、本実施形態の操作部本体20は、把持部を兼用するものであり、例えば、図1に示すように、使用者等は、挿入部2に連設する一端側を前方として、操作部本体20を長手方向に沿って把持することが可能となっている。なお、以下においては説明を簡略化するため、使用者等が操作部本体20を水平に把持した状態(図1参照)を基準として、操作部3等における各部の前後左右方向及び上下方向を便宜的に定義して説明を行う。
図1に示すように、操作部本体20の上面には、湾曲部6を湾曲操作するための湾曲操作入力部としての湾曲レバー21と、図示しない表示部に表示されるカーソル等を操作するためのポインティングデバイス22と、が長手方向に並んで配設されている。これにより、使用者等は、操作部本体20を把持した手の親指によって、湾曲レバー21及びポインティングデバイス22を操作することが可能となっている。すなわち、使用者等は、操作部本体20を把持したままの状態にて、操作部本体20から手を離すことなく、湾曲レバー21及びポインティングデバイス22を操作することが可能となっている。
湾曲レバー21は、例えば、任意の方向に傾倒可能なジョイスティック型のレバーによって構成されている。ここで、例えば、図1,2に示すように、操作部本体20の外部において、湾曲レバー21の一端部には、使用者等の指を当接可能な指当て部21aが固設されている。また、指当て部21aと操作部本体20との間には、湾曲レバー21の外周を覆うゴム製のカバー21bが設けられている。一方、例えば、図2~図7に示すように、操作部本体20の内部において、湾曲レバー21の他端側にはワイヤ牽引機構25が連設されている。
ワイヤ牽引機構25は、操作部本体20内に固定されたハウジング30と、このハウジング30内に揺動(回動)自在に支持された第1の揺動部材31と、第1の揺動部材31内において湾曲レバー21の基端側を支持する円筒部材32と、第1の揺動部材31とは異なる揺動方向にてハウジング30内に揺動(回動)自在に支持された第2の揺動部材33と、第1の揺動部材31の揺動を第1のプーリ35に伝達する第1のギア列34と、第2の揺動部材33の揺動を第2のプーリ37に伝達する第2のギア列36と、を有して構成されている。
ハウジング30は、例えば、前後両端が解放された略直方体形状をなす金属枠によって構成され、操作部本体20内に固設されている。図6に示すように、ハウジング30の上部には一対のブラケット30a,30aが設けられ、これらブラケット30a,30aの端部が、互いに対向した状態にてハウジング30内に臨まされている。
図6~8,10等に示すように、第1の揺動部材31は、球状部41と、この球状部41から突出された前後一対をなす第1の軸部42,42と、を有して構成されている。球状部41の中心部には、円筒部材32を揺動(回動)自在に収容保持するための保持部41aが設けられている。また、球状部41には、湾曲レバー21を挿通可能なスリット41bが設けられている。
保持部41aは、円筒部材32の中心Pを第1の軸部42,42の軸心である第1の軸O1上に存在させ、且つ、円筒部材32の軸心を第1の軸O1に直交させる位置に、円筒部材32を収容保持する略円筒形状の空間によって構成されている。また、スリット41bは、第1の揺動部材31の揺動方向と直交する方向(すなわち、第1の軸O1の延在方向)に沿って延在されており、さらに、球状部41の内部において保持部41aと連通されている。
ここで、本実施形態において、第1の揺動部材31は、スリット41bの延在方向に沿って分割された2つの分割部材31l,31rによって構成されている(図8参照)。これらの分割部材31l,31rは、互いに接合された後、第1の軸部42,42に装着された軸受金具38,38によって接合状態が維持されている。そして、このように接合された第1の揺動部材31は、第1の軸部42,42が軸受金具38,38を介してブラケット30a,30aに支承されることにより、ハウジング30内に揺動自在に支持されている。
円筒部材32は、例えば、湾曲レバー21の他端部(基端部)に一体形成されている。この円筒部材32は、第1の揺動部材31がハウジング30内に支持される前の分割された状態にあるとき、保持部41a内に配置される。これにより、湾曲レバー21は、スリット41bに沿って第1の軸O1の延在方向に傾倒可能な状態にて、第1の揺動部材31に支持される。そして、これら第1の揺動部材31に対する湾曲レバー21自身の傾倒と、第1の揺動部材31の揺動と一体的な傾倒との組合せにより、湾曲レバー21は、円筒部材32の中心Pを傾倒中心として、ハウジング30(操作部本体20)に対して任意の方向に傾倒することが可能となっている。
図3,6,9,10に示すように、第2の揺動部材33は、アーチ状部45と、このアーチ状部45の両端部にねじ止め等によって固設された左右一対をなす第2の軸部46,46と、を有して構成されている。また、アーチ状部45には、第2の軸部46,46の軸心である第2の軸O2の延在方向に沿って延在するスリット45aが設けられている。
図3,7に示すように、第2の軸部46,46は、第2の軸O2が湾曲レバー21の傾倒中心(中心P)を通り、且つ、第2の軸O2が第1の軸O1と直交する位置において、ハウジング30の左右の壁部30l,30r間に支承されている。また、アーチ状部45は、第1の揺動部材31の上方を迂回して左右に横切るよう配置されている。なお、アーチ状部45の上部は、ハウジング30から突出され、カバー21bによって形成された空間内に収容されている。さらに、アーチ状部45のスリット45aには、湾曲レバー21が挿通されている。これにより、アーチ状部45は、湾曲レバー21が第2の軸O2の延在方向に傾倒することをスリット45aによって許容しつつ、湾曲レバー21が第1の軸O1の延在方向に傾倒した際には当該湾曲レバー21の中途に係合する係合部としての機能を実現する。
以上の構成により、第1の揺動部材31は、湾曲レバー21が第2の軸O2の延在方向(操作部本体20に対して左右方向)の成分を有して傾倒されたとき、当該湾曲レバー21と一体的に揺動することが可能となっている。また、第2の揺動部材33は、湾曲レバー21が第1の軸O1の延在方向(操作部本体20に対して前後方向)の成分を有して傾倒されたとき、当該湾曲レバー21と一体的に揺動することが可能となっている。
図4,6,7に示すように、第1のギア列34は、第1の揺動部材31と一体的に揺動する第1の駆動ギア51と、この第1の駆動ギア51に噛合する第1の従動ギア52と、を有して構成されている。
本実施形態において、第1の駆動ギア51は、傘歯車によって構成され、第1の揺動部材31の後方に突出する第1の軸部42上に固設されている。また、第1の従動ギア52は、第1の駆動ギア51よりも小径の傘歯車によって構成され、ハウジング30の左右の壁部30l,30r間に支承された第1のギア軸53上に固設されている。
また、例えば、第1のギア軸53の右側の端部はハウジング30の外部に突出され、この第1のギア軸53の突出端部には、第1のプーリ35が固設されている。すなわち、本実施形態において、第1のプーリ35は、ハウジング30の外部に配設されている。そして、第1のプーリ35は、第1のギア軸53を介して第1の従動ギア52に連結されることにより、当該第1の従動ギア52と一体的に揺動することが可能となっている。
さらに、第1のプーリ35の周部には、挿入部2から延出する第1の牽引ワイヤ15a,15bの基端側が取り付けられている。これら第1の牽引ワイヤ15a,15bは、第1のプーリ35の揺動状態に応じて当該第1のプーリ35に対する巻き付け状態が変化することにより、牽引或いは弛緩され、湾曲部6を左右方向に湾曲動作させることが可能となっている。
図3,5,7に示すように、第2のギア列36は、第2の揺動部材33と一体的に揺動する第2の駆動ギア55と、この第2の駆動ギア55に噛合する第2の従動ギア56と、を有して構成されている。
本実施形態において、第2の駆動ギア55は、平歯車によって構成され、第2の揺動部材33の左側に突出する第2の軸部46上に固設されている。また、第2の従動ギア56は、第2の駆動ギア55よりも小径の平歯車によって構成され、ハウジング30の左右の壁部30l,30r間に支承された第2のギア軸57上に固設されている。
また、例えば、第2のギア軸57の右側の端部はハウジング30の外部に突出され、この第2のギア軸57の突出端部には、第2のプーリ37が固設されている。すなわち、本実施形態において、第2のプーリ37は、ハウジング30の外部において、第1のプーリ35と平行な状態にて並んで配設されている。そして、第2のプーリ37は、第2のギア軸57を介して第2の従動ギア56に連結されることにより、当該第2の従動ギア56と一体的に揺動することが可能となっている。
さらに、第2のプーリ37の周部には、挿入部2から延出する第2の牽引ワイヤ16a,16bの基端側が取り付けられている。これら第2の牽引ワイヤ16a,16bは、第2のプーリ37の揺動状態に応じて当該第2のプーリ37に対する巻き付け状態が変化することにより、牽引或いは弛緩され、湾曲部6を上下方向に湾曲動作させることが可能となっている。
なお、第1の牽引ワイヤ15a,15bと第2の牽引ワイヤ16a,16bとの干渉を回避するため、第2のプーリ37は、第1のプーリ35に対してオフセットした位置に配設されている。
このような実施形態によれば、湾曲レバー21の傾倒中心Pを通る第1,第2の軸O1,O2上に配設された第1,第2の軸部42,46を中心として湾曲レバー21と一体的に揺動する第1,第2の揺動部材31,33と、第1,第2の軸部42,46に連結されて第1,第2の揺動部材31,33と一体的に揺動する第1,2の駆動ギア51,55と、第1,第2の駆動ギア51,55に噛合する第1,第2の従動ギア52,56と、先端側が湾曲部6に接続される第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bの基端側が周部に取り付けられるとともに、第1,第2の従動ギア52,56に連結されて第1,第2の従動ギア52,56と一体的に揺動する第1,第2のプーリ35,37と、を備えてワイヤ牽引機構25を構成したことにより、操作部3を大型化することなく、良好な操作性を実現することができる。
すなわち、第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bに対する牽引量を、第1,第2の駆動ギア51,55と第1,第2の従動ギア52,56のギア比、及び、第1,第2のプーリ35,37の巻掛け半径の組合せによって調整することができるので、牽引アームの長さのみによって牽引量を調整する構成等に比べ、コンパクトな構成にて十分な牽引量を確保することができる。その結果、操作部3の小型化を効率的に実現することができる。
また、湾曲レバー21の傾倒動作を、第1,第2の駆動ギア51,55及び第1,第2の従動ギア52,56を介して第1,第2のプーリ35,37に伝達し、当該第1,第2のプーリ35,37によって第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bを牽引あるいは弛緩させる構成を採用することにより、第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bを湾曲レバー21と同軸方向に延在させることなく、任意の方向に延在させることができる。従って、使用者等の手と干渉しない位置にて挿入部2と操作部3とを接続することができ、操作部3に対する把持を容易なものとして、内視鏡1に対する良好な操作性を実現することができる。加えて、例えば、湾曲レバー21の中心軸と直交する軸上において挿入部2を操作部3に接続することにより、操作部3を机上等に安定的に載置した状態にて、湾曲レバー21を操作することも可能となる。
この場合において、第1,第2の従動ギア52,56を第1,第2の駆動ギア51,55よりも小径のギアで構成することにより、第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bの牽引量を容易に確保することができる。
また、第1の軸部42,42の中心軸である第1の軸O1と、第2の軸部46,46の中心軸である第2の軸O2とを直交させ、さらに、第1,第2のギア列34,36のうちの一方を傘歯車からなるギア列とし、他方を平歯車からなるギア列とすることにより、第1,第2のプーリ35,37をハウジング30に対して同一の方向に集約して配置することができる。
また、第1の揺動部材31の上方を迂回して横切るようにアーチ状部45を配置し、当該アーチ状部45を湾曲レバー21の中途に係合させることにより、一般的にデッドスペースとなりがちな湾曲レバー21とカバー21bとの間の空間を有効活用することができ、操作部3の小型化をより効率的に実現することができる。
ここで、上述の実施形態においては、湾曲部6を上下左右方向に湾曲動作させるためのワイヤ牽引機構25の構成の一例について説明したが、例えば、図11,12に示すように、第2の揺動部材33及び第2のギア列36等を省略することにより、湾曲部6を左右方向のみ(或いは、上下方向のみ)に湾曲動作させるためのワイヤ牽引機構25を構成することも可能である。
次に、図13,14は本発明の第2の実施形態に係り、図13はワイヤ牽引機構の正面図、図14はワイヤ牽引機構を図13のXIV-XIV線に沿って示す断面図である。なお、本実施形態は、アーチ状部45の配置、第1のギア列34の配置、及び、第1,第2のプーリ35,37の配置が、上述の第1の実施形態に対して主として異なる。その他、上述の第1の実施形態と同様の構成については、適宜同符号を付して説明を省略する。
図13,14に示すように、本実施形態において、湾曲レバー21の他端側(基端側)は、円筒部材32から突出されている。また、第2の揺動部材33を構成するアーチ状部45は、第1の揺動部材31の下方を迂回して左右に横切るよう配置されている。さらに、アーチ状部45のスリット45aには、湾曲レバー21の基端部が挿通されている。
また、第1のギア列34を構成する第1の従動ギア52は、ハウジング30の上下の壁部30u,30d間に支承された第1のギア軸53上に固設されている。
また、第1のプーリ35は、ハウジング30内において、第1のギア軸53上に固設されている。同様に、第2のプーリ37は、ハウジング30内において、第2のギア軸57上に固設されている。
このような構成によれば、上述の第1の実施形態で得られる効果と略同様の効果を奏することができる。
この場合において、第1,第2のプーリ35,37を互いに直交させて配置することにより、互いの干渉を防止しつつ、第1,第2の牽引ワイヤ15a,15b,16a,16bを同一方向に延在させることができる。
次に、図15は本発明の第3の実施形態に係り、図15はハウジングを一部取り除いてワイヤ牽引機構の要部を示す斜視図である。なお、本実施形態は、第2のギア列36、及び、第2のプーリ37の配置が、上述の第2の実施形態に対して主として異なる。その他、上述の第2の実施形態と同様の構成については、適宜同符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態において、第2の駆動ギア55は、傘歯車によって構成され、第2の揺動部材33の左側方に突出する第2の軸部46上に固設されている。また、第2の従動ギア56は、第2の駆動ギア55よりも小径の傘歯車によって構成され、ハウジング30の上下の壁部30u,30d間に支承された第2のギア軸57上に固設されている。
また、第2のプーリ37は、ハウジング30内において、第2のギア軸57上に固設されている。
このような構成によれば、上述の第2の実施形態で得られる効果とほぼ同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。例えば、上述の各実施形態及び変形例の構成を適宜組み合わせてもよいことは勿論である。
本出願は、2015年8月11日に日本国に出願された特願2015-158985号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。
Claims (16)
- 挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作させるための牽引ワイヤを、操作部に設けられた湾曲レバーの傾倒動作に連動して牽引或いは弛緩させるための内視鏡用ワイヤ牽引機構であって、
前記湾曲レバーの傾倒中心を通る軸上に配設された軸部を中心として前記湾曲レバーと一体的に揺動する揺動部材と、
前記軸部に連結されて前記揺動部材と一体的に揺動する駆動ギアと、
前記駆動ギアに噛合する従動ギアと、
先端側が前記湾曲部に接続される前記牽引ワイヤの基端側が周部に取り付けられるとともに、前記従動ギアに連結されて前記従動ギアと一体的に揺動するプーリと、を備えたことを特徴とする内視鏡用ワイヤ牽引機構。 - 前記駆動ギアと前記従動ギアを、互いに軸平行に噛合する平歯車で構成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記駆動ギアと前記従動ギアを、互いに軸直角に噛合する傘歯車で構成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記従動ギアを、前記駆動ギアよりも小径のギアで構成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記揺動部材として、前記湾曲レバーの前記傾倒中心を通る第1の軸上に配設された第1の軸部を中心として前記湾曲レバーと一体的に揺動する第1の揺動部材と、前記湾曲レバーの前記傾倒中心を通り且つ前記第1の軸と異なる第2の軸上に配設された第2の軸部を中心として前記湾曲レバーと一体的に揺動する第2の揺動部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記第1の軸と前記第2の軸とは直交することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記駆動ギアとして、前記第1の軸部に連結されて前記第1の揺動部材と一体的に揺動する第1の駆動ギアと、前記第2の軸部に連結されて前記第2の揺動部材と一体的に揺動する第2の駆動ギアと、を有することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記第1の揺動部材は、前記傾倒中心が前記第1の軸の延在方向に傾倒可能な状態にて前記湾曲レバーを保持する保持部を有し、
前記第2の揺動部材は、前記湾曲レバーの中途に係合する係合部を有することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。 - 前記従動ギアとして、前記第1の駆動ギアに噛合する第1の従動ギアと、前記第2の駆動ギアに噛合する第2の従動ギアと、を有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記プーリとして、先端側が前記湾曲部に接続される第1の牽引ワイヤの基端側が周部に取り付けられるとともに、前記第1の従動ギアに連結されて前記第1の従動ギアと一体的に揺動する第1のプーリと、先端側が前記湾曲部に接続される第2の牽引ワイヤの基端側が周部に取り付けられるとともに、前記第2の従動ギアに連結されて前記第2の従動ギアと一体的に揺動する第2のプーリと、を有することを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記係合部は、前記湾曲レバーの一端側に設けられた指当て部と前記傾倒中心との間において、前記湾曲レバーの中途に係合することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記第1の駆動ギアと前記第2の従動ギア、或いは、前記第2の駆動ギアと前記第2の従動ギアの組合せのうちの何れか一方を、互いに軸平行に噛合する平歯車で構成し、他方を、互いに軸直角に噛合する傘歯車で構成したことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記第1の従動ギアを、前記第1の駆動ギアよりも小径のギアで構成し、
前記第2の従動ギアを、前記第2の駆動ギアよりも小径のギアで構成したことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。 - 前記第1のプーリ及び前記第2のプーリは、前記第1の揺動部材及び前記第2の揺動部材を揺動自在に支持するハウジングの外側に配設されていることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 前記第1のプーリと前記第2のプーリは、互いに平行な状態にて並んで配設されていることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構。
- 請求項1に記載の内視鏡用ワイヤ牽引機構を備えたことを特徴とする内視鏡。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015158985 | 2015-08-11 | ||
| JP2015-158985 | 2015-08-11 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| WO2017026177A1 true WO2017026177A1 (ja) | 2017-02-16 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2016/068759 Ceased WO2017026177A1 (ja) | 2015-08-11 | 2016-06-24 | 内視鏡用ワイヤ牽引機構及び内視鏡 |
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|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6219008B1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-10-25 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
| WO2017187748A1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5865132A (ja) * | 1981-10-15 | 1983-04-18 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
| WO2015068468A1 (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-14 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡 |
-
2016
- 2016-06-24 WO PCT/JP2016/068759 patent/WO2017026177A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (2)
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