WO2012173191A1

WO2012173191A1 - サンシェード装置

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Inventors: 新一平松; 沢田　和希
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Abstract

サンシェード装置は、車両に形成された開口を通じた車室内への光を遮ったり、その光の通過を許容したりするように適合される遮光シートを備える。遮光シートの車両幅方向の両端部を摺動可能に支持する案内路を有する一対のガイドレールに沿って遮光シートが移動する。サンシェード装置は、ガイドレールの長手方向に沿って延出するとともに、案内路を車室内から遮蔽する遮蔽部材を備える。

Description

サンシェード装置

　この発明は、車両に形成された開口を通じた車室内への光を遮ったり、その光の通過を許容したりするサンシェード装置に関する。

　車両のルーフに形成された開口には、透明な固定パネル又は可動パネルが設置されている。そして、このような開口には、開口を通じて車室内への光を遮ったり、その光の通過を許容したりする遮光シートを備えたサンシェード装置が設置されている。例えば、特許文献１参照。

　特許文献１に記載のサンシェード装置では、遮光シートを内蔵のスプリングの巻取力で巻き取り可能となっている。遮光シートの巻き取り方向と反対の端部には梁が設けられ、その梁がガイドレールを摺動しながら移動することで、遮光シートにより車室内への光を遮ったり、その光の通過を許容したりすることが可能となる。ガイドレールとの摩擦力がスプリングの巻取力を上回ることで梁の移動が停止する。

特開２００４－２５６０９０号公報

　ところで、上記のようなサンシェード装置では、遮光シートが開放した状態において、梁が摺動するガイドレールの摺動部が車室内から見える場合がある。ガイドレールの本体やその見える必要のない摺動部が見えると、見栄えが良くない。そこで、見栄えの良いサンシェード装置が求められている。

　この発明の目的は、見栄えの良いサンシェード装置を提供することにある。

　上記目的を達成するために、本発明の一態様は、車両に形成された開口を通じた車室内への光を遮ったりしたり、その光の通過を許容したりするように適合される遮光シートと、当該遮光シートの幅方向の両端部を摺動可能に支持する案内路を有する一対のガイドレールと、前記ガイドレールにそれぞれ設けられ、当該ガイドレールの長手方向に沿って延出するとともに、前記案内路を車室内から遮蔽する遮蔽部材とを備えるサンシェード装置を提供する。

車両のルーフを示す斜視図。遮光時のサンシェード装置を示す斜視図。図２の３－３線に沿った断面図。図２の４－４線に沿った断面図。開放時のサンシェード装置を示す斜視図。図５の６－６線に沿った断面図、及び遮蔽部材の先端拡大図。サンシェード装置の断面拡大図。サンシェード装置の断面拡大図。遮光時のサンシェード装置を示す斜視図。図９の１０－１０線に沿った断面図。開放時のサンシェード装置を示す斜視図。図９の１２－１２線に沿った断面図。（ａ）～（ｃ）は、動作を示す説明図。変形形態を示す斜視図。（ａ）～（ｃ）は、シート表皮及び案内帯の結合態様を示す説明図。

　（第１の実施形態）
　以下、本発明の一実施形態に係るサンシェード装置について図１～図６を参照して説明する。

　図１に示されるように、車両のルーフ１には、略四角形のルーフ開口２が形成されている。ルーフ開口２には、日光等の光を透過するルーフパネル３が設置されている。車室内のルーフ開口２に対応する部分には、ルーフパネル３から透過する日光等の光を遮るサンシェード装置１０が設けられている。なお、ルーフパネル３が可動パネルに相当する。

　図２及び図３に示されるように、ルーフ１には、ルーフ開口２の車両幅方向の両側縁において、車両前後方向に沿って延出する一対のガイドレール１１がそれぞれ設けられている。サンシェード装置１０には、両ガイドレール１１の長手方向に沿って車両の前後方向に移動させることで、ルーフパネル３を透過した光を遮るように適合された遮光シート１３が設けられている。すなわち、サンシェード装置１０は、ルーフ開口２の車両後側端部において車両幅方向に延びる軸線周りに遮光シート１３を巻き取ることで車室内へ光が通過することを許容する。また、サンシェード装置１０は、ルーフ開口２の車両後側端部から車両前側端部まで遮光シート１３を広げることで車室内への光を遮る。

　遮光シート１３は、該遮光シート１３の巻き出し時の先頭側となる端部、即ち車両前側端部に結合された略直方体状のフレーム１４を有する。フレーム１４は、一対のガイドレール１１の間に懸架されるとともに、遮光シート１３の移動時にガイドレール１１に案内される。ガイドレール１１は、遮光シート１３の車両幅方向の両端部を摺動可能に支持する案内路１５をそれぞれ有する。即ち、フレーム１４は、案内路１５にそれぞれ摺動可能に支持される一対の端部（車両幅方向端部）を有する。フレーム１４の車両幅方向端部には、ガイドレール１１に設けられる駆動部１６によって駆動された際に、ガイドレール１１の案内路１５内の底壁の上面及び上壁の下面に当接して摺動する摺動部１７が設けられている。遮光シート１３の車両前側端部は、フレーム１４の車室内側底面に貼り付けられている。なお、フレーム１４が梁に相当する。

　また、ルーフ１には、ルーフパネル３を車両前後方向へ移動させることで、ルーフ開口２を開閉するルーフ装置２０が設けられている。ルーフ装置２０において、サンシェード装置１０のガイドレール１１の上部にルーフパネル３を車両前後方向へ駆動する駆動部２１が設置されている。ルーフ装置２０の駆動部２１の詳細は割愛する。なお、ルーフ装置２０が駆動装置に相当する。

　図２～図４に示されるように、本実施形態のサンシェード装置１０には、ガイドレール１１の内部及びルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する装飾部材３０が設けられている。ガイドレール１１の上部の車両幅方向内側には、横断面視で略コ字状の取付凹部１８が形成されている。装飾部材３０には、取付凹部１８に嵌着されるとともに、車両幅方向に突出する取付部３３が形成されている。取付部３３の上面には、取付凹部１８からの抜け止めを防止する２列の抜止凸部３３ａ，３３ｂが形成されている。抜止凸部３３ａ，３３ｂは、取付部３３が取付凹部１８に嵌着されると、取付凹部１８の内壁上面に当接して車両幅方向内側へ傾倒して、装飾部材３０が取付凹部１８から引き抜く方向に引かれると、取付凹部１８の内壁上面に当接して抜け止めとして機能する。

　装飾部材３０の取付部３３の上部には、ガイドレール１１に沿って延出するとともに、ルーフパネル３の直前まで突出して、ルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する装飾部３１が取付部３３と一体に形成されている。装飾部材３０の装飾部３１は、ガイドレール１１の上部に位置する機構を車室内から遮蔽している。

　また、装飾部材３０の取付部３３の下部には、ガイドレール１１に沿って延出するとともに、ガイドレール１１の内部まで突出して、ガイドレール１１の駆動部１６を遮蔽する遮蔽部３２が取付部３３と一体に形成されている。遮蔽部３２は、ガイドレール１１の長手方向に沿って延びている。また、装飾部材３０の遮蔽部３２は、装飾部３１と反対側の下方へ延出して形成されるが、フレーム１４又は遮光シート１３の上面に当接することで、案内路１５に進入している。装飾部材３０の遮蔽部３２は、ガイドレール１１の内部を車室内から遮蔽している。なお、遮蔽部３２が遮蔽部材として機能する。

　また、ガイドレール１１の下部の車両幅方向内側には、遮光シート１３の端部１３ａやフレーム１４の下部に当接して、これら端部１３ａ及びフレーム１４を支持する支持部１９が形成されている。支持部１９は、上方へ突出するように形成されている。

　図３に示されるように、フレーム１４がガイドレール１１内に位置する部分では、装飾部材３０の遮蔽部３２が上方からフレーム１４の上面に接触する。よって、フレーム１４と遮蔽部３２とによってガイドレール１１の内部が車室内から遮蔽されている。

　図４に示されるように、遮光シート１３がガイドレール１１に位置する部分では、遮光シート１３の端部１３ａは、支持部１９に接触するとともに、装飾部材３０の遮蔽部３２が上方から接触する。すなわち、遮光シート１３の端部１３ａは、支持部１９と遮蔽部３２とによって押さえられている。よって、遮光シート１３が車両振動等による外力で揺れることを抑制することができ、車室内天井４と干渉することがなくなるので、不必要な打音の発生を抑制できる。さらに、遮光シート１３が浮くことを抑制することができるので、遮光シート１３とガイドレール１１又は車室内天井４との間に生じた隙間から光が進入すること抑制することができる。なお、車室内天井４が車室内装部材に相当する。

　遮蔽部３２が遮光シート１３の端部１３ａに接触しない状態では、遮光シート１３の端部１３ａは二点鎖線で示したように水平方向に延びる状態となる。本実施形態では、遮蔽部３２が遮光シート１３の端部１３ａに接触すると、遮光シート１３の端部１３ａは実線で示した状態となる。よって、遮光シート１３は、車両幅方向に張った状態となる。また、遮光シート１３と遮蔽部３２とによってガイドレール１１の内部が車室内から遮蔽されている。

　図５及び図６に示されるように、遮光シート１３がガイドレール１１に位置しない部分では、装飾部材３０の遮蔽部３２は、案内路１５に進入し、支持部１９に接触する。よって、遮蔽部３２によってガイドレール１１の内部が車室内から遮蔽されている。

　図６の拡大図に示されるように、遮蔽部３２は、弾性を有するとともに、比較的低い硬度を有する素材によって形成されている。また、遮蔽部３２の遮光シート１３と対向する側の表面は、低い摺動抵抗を有するとともに、比較的高い硬度を有する素材によって形成されている。すなわち、遮蔽部３２は、二色成形によって形成されている。遮蔽部３２の表面のうち支持部１９と接触する第１接触部３４は、横断面視で凸形状に形成されている。また、遮蔽部３２とフレーム１４とが接触する第１接触部３４に加えて第２接触部３５は、横断面視で凸形状に形成されている。遮蔽部３２の表面が摺動抵抗の低い材料からなり、且つ、遮蔽部３２の接触部３４，３５が凸形状となっているので、遮光シート１３やフレーム１４と接触する際に滑らかに摺動することができる。

　本実施形態のサンシェード装置１０は、装飾部材３０を備えたので、ルーフ装置２０の駆動部２１及びサンシェード装置１０の駆動部１６を車室内から遮蔽することができる。詳しくは、装飾部材３０の装飾部３１がルーフパネル３へ向かって突出することでルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽している。また、装飾部材３０の遮蔽部３２の先端が案内路１５に進入し、支持部１９に接触することでガイドレール１１の内部を車室内から遮蔽することができる。

　以上、説明した第１の実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。

　（１）ガイドレール１１に備えられた装飾部材３０の遮蔽部３２がガイドレール１１に沿って延出してガイドレール１１の内部を車室内から遮蔽する。このため、遮光シート１３が開放されてガイドレール１１に遮光シート１３が存在しない状態となっても、遮光シート１３のフレーム１４が摺動するガイドレール１１の摺動部が車室内から見えず、車室内側からの見栄えを良くすることが可能となる。

　（２）装飾部材３０の遮蔽部３２が遮光シート１３の幅方向の端部１３ａと接触するとともに、ガイドレール１１が遮光シート１３の幅方向の端部１３ａと接触する。それにより、遮蔽部３２とガイドレール１１とが協働して遮光シート１３の幅方向の端部１３ａを押さえる。このため、遮光シート１３が車室内を遮蔽する状態において、遮光シート１３の幅方向の端部１３ａが車両振動等による外力で揺れることを抑制することができる。また、遮光シート１３が揺れて車室内天井４と干渉することがなくなるので、不必要な打音の発生を抑制することができる。さらに、遮光シート１３が浮くことを抑制することができるので、遮光シート１３とガイドレール１１や車室内天井４との間に生じた隙間から車室内に進入する光を抑制することができる。

　（３）ガイドレール１１に装飾部材３０の遮蔽部３２が当接するので、ガイドレール１１の内部を車室内から確実に遮蔽することができる。

　（４）装飾部材３０の遮蔽部３２の先端が案内路１５に進入して設けられるので、ガイドレール１１の内部を車室内から確実に遮蔽することができる。

　（５）遮光シート１３と接触する装飾部材３０の遮蔽部３２の接触部３４，３５が摺動抵抗の低い材料で形成されるので、遮光シート１３の遮蔽操作と開放操作とに伴って装飾部材３０の遮蔽部３２と遮光シート１３とが接触する際に、遮光シート１３が滑らかに摺動することができる。

　（６）遮光シート１３と接触する装飾部材３０の遮蔽部３２の接触部３４，３５が横断面視で凸形状に形成されるので、遮光シート１３の遮蔽操作と開放操作とに伴って装飾部材３０の遮蔽部３２と遮光シート１３とが接触する際に、遮光シート１３との接触面積を減少することができ、遮光シート１３が滑らかに摺動することができる。

　（７）ガイドレール１１に備えられた装飾部材３０の装飾部３１がルーフパネル３を駆動するルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する。このため、ルーフパネル３が開放されてルーフ装置２０の駆動部２１にルーフパネル３が存在しない状態となっても、ルーフ装置２０の駆動部２１が車室内から見えず、車室内側からの見栄えを良くすることができる。

　なお、上記第１の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。

　・図７に示されるように、遮蔽部３２のガイドレール１１の上部と対向する面に遮蔽部３２を支持する支持凸部３６が遮蔽部３２と一体に形成されてもよい。なお、支持凸部３６が支持部に相当する。支持凸部３６は、遮蔽部３２と一体に形成されるとともに、支持凸部３６の先端がガイドレール１１の下面に当接し、遮蔽部３２が開閉された際における変位を抑制する。よって、ガイドレール１１に当接する支持凸部３６を遮蔽部３２に設けたので、装飾部材３０の遮蔽部３２が遮光シート１３と接触する際に、ガイドレール１１の上部へ変位したとしても、支持凸部３６がガイドレール１１に当接して支持するので、装飾部材３０の遮蔽部３２の変位を抑制することができる。

　・図８に示されるように、遮光シート１３の端部１３ａの上面に遮蔽部３２に引っ掛かることで遮光シート１３を抜け止めする抜止シート４０が接着又は縫製されてもよい。なお、抜止シート４０が抜止部として機能する。抜止シート４０は、一端部のみ遮光シート１３に取着されている。抜止シート４０と遮光シート１３の端部１３ａとの間に遮蔽部３２が配置されている。よって、遮光シート１３の幅方向の端部１３ａに装飾部材３０の遮蔽部３２の先端を挟み込む抜止シート４０が設けられるので、車両振動等によって遮光シートが幅方向の内側へ引っ張られたとしても、抜止シート４０に遮光シート１３の端部１３ａが引っ掛かることで抜け止めすることができる。

　・上記第１の実施形態では、遮蔽部３２に凸形状の接触部３４，３５を設けたが、接触抵抗の低減が不要であれば、遮蔽部３２の全面は平坦であってもよい。

　・上記第１の実施形態では、遮蔽部３２の表面を摺動抵抗の低い材料で形成したが、摺動抵抗の高い材料で形成してもよい。弾力性を有するとともに摺動抵抗の低減が得られる材料であれば、遮蔽部３２及び表面を同じ材料で形成してもよい。

　・上記第１の実施形態では、遮蔽部３２の先端が案内路１５に進入してガイドレール１１と当接している。案内路１５が遮蔽できるのであれば、遮蔽部３２の先端が案内路１５の外側に配置されてもよい。詳しくは、遮蔽部３２は、ルーフ開口２と対応する位置に設けられた車室内天井開口端４ａと協働して遮光シート１３の幅方向の端部と接触して、遮光シート１３の幅方向の端部を押さえるように適合されてもよい。

　・上記第１の実施形態において、フレーム１４の形状を略直方体状以外の形状としてもよい。

　・上記第１の実施形態において、遮光シート１３とフレーム１４とを貼り付けによって連結したが、例えば特開２００５－１８６８９３号公報に記載のように嵌合させる連結構造を採用してもよい。

　・上記第１の実施形態では、ルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する装飾部３１を設けたが、装飾部３１を省略した構成を採用してもよい。

　・固定式のルーフパネル３であれば、装飾部３１を有しない装飾部材３０を採用してもよい。

　・上記第１の実施形態では、サンシェード装置１０は、ルーフ開口２に対応する部分を遮光するものとして適用されたが、ルーフ開口２に対応する部分以外の部分（例えば、窓ガラス）を遮光するものとして適用されてもよい。

　・前記第１の実施形態において、「遮光シート」とは、光を１００％遮るものだけではなく、光の透過率を変化させるものも含むものとする。

　（第２の実施形態）
　図９～図１３（ｃ）を参照して本発明の第２の実施形態に係るサンシェード装置について説明する。図９に示すように、第２の実施形態のサンシェード装置１０は、第１の実施形態と概して同様の構造を有する。以下、第２の実施形態の説明において、第１の実施形態との相違点を中心に説明し、第１の実施形態と同様の構成については同様の符号を付してその詳細な説明は省略する。

　第２の実施形態では、ガイドレール１１に沿って遮光シート１３の端部１３ａを案内する部位において第１の実施形態と異なる。

　装飾部材３０の取付部３３の下部には、ガイドレール１１に沿って延出するとともに、ガイドレール１１の内部まで突出するガイド部２２（遮蔽部材）が取付部３３と一体に形成されている。装飾部材３０のガイド部２２は、装飾部３１と反対側の下方へ延出して形成されるが、案内路１５に進入するように横断面視で略弓形に湾曲するように成されている。なお、ガイド部２２の剛性は、ガイドレール１１の剛性よりも小さく設定されている。

　第２の実施形態では、第１の実施形態の支持部１９が省略されているため、ガイドレール１１の案内路１５の底壁上面は水平に延びている。ガイドレール１１の案内路１５には、遮光シート１３の幅方向の縁部１３ａが摺動可能に支持されている。すなわち、遮光シート１３は、その巻き出しに伴いルーフパネル３から透過する光を遮るように広がる略四角形の布材からなるシート表皮４１と、該シート表皮４１の幅方向の各縁部４１ａに略全長に亘って結合される略帯状の布材からなる案内帯４２とを備える。

　シート表皮４１は、その幅方向の縁部４１ａにおいて案内路１５の底壁上面に支持されている。案内帯４２は、車両幅方向外側の縁部４２ａにおいてシート表皮４１の上面に重ね合わされ、該上面に結合されており、自由状態となる車両幅方向内側の部位は摺動部４２ｂを形成する。遮光シート１３の幅方向の縁部１３ａは、案内路１５（ガイドレール１１）の内部でシート表皮４１及び案内帯４２の間にガイド部２２を挟み込んだ状態で、シート表皮４１の幅方向の縁部４１ａを案内路１５の底壁上で摺動させつつ、案内帯４２（摺動部４２ｂ）おいてガイド部２２により摺動して案内される。なお、ガイド部２２は、その下端においてシート表皮４１の上面に非接触の状態で案内帯４２を摺動して案内している。

　図１１に示すように、遮光シート１３の巻き取り状態では、案内帯４２は、摺動部４２ｂを含む全体がシート表皮４１の上面に重ね合わされて、該シート表皮４１と一体で巻き取られている。つまり、遮光シート１３の縁部１３ａは、シート表皮４１及び案内帯４２を合わせた板厚で巻き取られている。

　これに対して、前記フレーム１４の下面は略全長に亘ってシート表皮４１の車両前側端部（巻き出し時の先頭側となる端部）に接合される。前記フレーム１４の幅方向の端部には縦壁部１４ａが上向きに延びるように立設されている。縦壁部１４ａの車両幅方向外側面は、案内帯４２の摺動部４２ｂに接合されている。図１１及び図１２に示すように、フレーム１４の縦壁部１４ａは、案内路１５（ガイドレール１１）の内部でガイド部２２よりも車両幅方向外側に配置されている。従って、摺動部４２ｂも、少なくとも縦壁部１４ａとの接合部４２ｃ（結合部）において、案内路１５（ガイドレール１１）の内部でガイド部２２よりも車両幅方向外側に配置されている。つまり、ガイド部２２の下端は、縦壁部１４ａよりも車両幅方向内側で縦壁部１４ａに当接又は近接している。

　これにより、案内帯４２（摺動部４２ｂ）は、遮光シート１３の巻き出しに伴い、フレーム１４の端部（縦壁部１４ａ）がガイドレール１１を車両前方に移動する際、先行する接合部４２ｃによって摺動される。そのため、案内帯４２は、ガイド部２２よりも車両幅方向外側に配置され、シート表皮４１との間でガイド部２２を挟み込むようにガイド部２２と摺接する。特に、図１１に示すように、ガイド部２２の後端、即ち遮光シート１３の巻き取り方向における先端からフレーム１４の端部（縦壁部１４ａ）がガイドレール１１を車両前方に移動する際、案内帯４２（摺動部４２ｂ）は、接合部４２ｃの後方でシート表皮４１に重ね合わされていた状態から徐々に立ち上がるように変形する。そして、案内帯４２（摺動部４２ｂ）は、ガイド部２２よりも車両幅方向外側に配置される。換言すれば、案内帯４２（摺動部４２ｂ）は、ガイド部２２における姿勢に関わらず、該ガイド部２２を抜けることで全体がシート表皮４１の上面に重ね合わさることが可能である。

　次に、第２の実施形態の動作について説明する。

　遮光シート１３の作動・非作動に関わらず、車両振動や人による力などの外力で該遮光シート１３に対してガイドレール１１からの抜け外れ方向の負荷が掛かったとする。この場合、図１３（ａ）及び図１３（ｂ）に示すように、ガイド部２２に代えてガイドレール１１から高剛性の略フランジ状のガイド部Ｇが突出している場合には、基本的に案内帯４２（摺動部４２ｂ）のみが弾性変形するようになる。このため、案内帯４２が縁部４２ａ及び摺動部４２ｂの境界部を中心に折り重なるように弾性変形し案内路１５（ガイドレール１１）から容易に抜け外れてしまう。従って、このような抜け外れを抑制するためには、案内帯４２の剛性を増加する必要があり、遮光シート１３（案内帯４２）の巻き取り時の弾性変形が困難になってしまう。

　これに対して、図１３（ｃ）に示すように、低剛性のガイド部２２の場合には、該ガイド部２２及び案内帯４２が共に弾性変形しつつ当該負荷を緩衝することで、案内路１５（ガイドレール１１）からの抜け外れが抑制される。従って、案内帯４２に要する剛性を低減することができ、遮光シート１３（案内帯４２）の巻き取り時の弾性変形をより容易にすることができる。特に、このときのガイド部２２の変形方向は、ガイド部２２の下端が下向きに移動する方向、即ち遮光シート１３の抜け代が減少する方向であるため、案内路１５（ガイドレール１１）からの抜け外れがいっそう抑制される。

　以上詳述したように、第２の実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。

　（１）第２の実施形態では、案内帯４２に要する剛性を低減することができ、例えば遮光シート１３（案内帯４２）の巻き取り時の弾性変形をより容易にすることができる。そして、遮光シート１３（案内帯４２）の巻き取り時の弾性変形が容易になる分、巻き取り時の負荷が軽減されて該遮光シート１３の弛みを抑制することができ、ひいては巻き取り状態での遮光シート１３の外径を低減することができる。このため、遮光シート１３の収納スペースに生じる無駄を低減することができる。

　加えて、遮光シート１３の幅方向の縁部１３ａ（案内帯４２）は、ガイドレール１１からの抜け外れ防止するためにガイドレール１１自体の板厚を確保する必要もないことから、巻き取り状態での遮光シート１３の外径をいっそう低減することができる。

　以上により、サンシェード装置１０に要する車室内スペースを最小限に抑えることができる。

　さらに、遮光シート１３の作動時、即ち巻き取り又は巻き出し時、該遮光シート１３に対しガイドレール１１からの抜け外れ方向の負荷が掛かったとしても、低剛性のガイド部２２及び案内帯４２を共に弾性変形させることで、これらガイド部２２及び案内帯４２の接触を面接触に維持することができる。このため、案内帯４２の摺動時の摩擦力が一部に集中して遮光シート１３が作動不良を生じる可能性を低減することができる。

　（２）第２の実施形態では、案内帯４２は、遮光シート１３の巻き出しに伴いフレーム１４の端部（縦壁部１４ａ）と共に接合部４２ｃがガイド部２２の後端からガイドレール１１を移動する。そのため、案内帯４２は、該案内帯４２とシート表皮４１との間でガイド部２２を挟み込んだ状態で案内される。従って、仮にガイドレール１１からの抜け外れ方向の負荷によって該ガイドレール１１から遮光シート１３の幅方向の縁部１３ａ（案内帯４２）が抜け外れたとする。この場合、フレーム１４の端部がガイド部２２の後端を抜けるまで遮光シート１３を巻き取り、フレーム１４の端部が再びガイド部２２の後端に達するまで遮光シート１３を巻き出せば、遮光シート１３の端部１３ａは、シート表皮４１及び案内帯４２の間にガイド部２２を挟み込む当初の状態、即ち正常な保持状態に復帰できる。

　特に、ルーフパネル３から透過する光が最も多くなる遮光シート１３が巻き取られた状態で、フレーム１４の端部がガイド部２２の後端を必ず抜けるように設定されていれば、ガイド部２２を意識しなくとも、遮光シート１３を一旦巻き取った後に巻き出すことで、遮光シート１３は正常な保持状態に復帰できる。

　このように、正常な保持状態への復帰に際し、ガイドレール１１やシート表皮４１、及び案内帯４２に無理な力が加わることを回避できる。

　（３）第２の実施形態では、ガイド部２２は、シート表皮４１に重ねられることなく案内帯４２に重ねられて該案内帯４２を摺動しながら案内する。従って、遮光シート１３の幅方向の縁部１３ａを摺動可能にガイドレール１１に組み付ける際、案内帯４２のみをガイド部２２に重ねればよいため、サンシェード装置１０の組付性を向上させることができる。

　（４）第２の実施形態では、シート表皮４１及び案内帯４２は、共に布材からなることで、これらシート表皮４１及び案内帯４２の熱膨張・収縮の性質が互いに略同等になり、環境条件、例えば熱、湿度などの影響でシート表皮４１に皺が生じることを抑制できる。

　また、布材の案内帯４２は、シート表皮４１と近似した張力を有するため縫製又は接着などによる接合が容易であるため、遮光シート１３の生産性がよい。

　（５）第２の実施形態では、装飾部材３０のガイド部２２がガイドレール１１に沿って延出してガイドレール１１（案内路１５）の内部を車室内から遮蔽する。このため、遮光シート１３が巻き取られてガイドレール１１に遮光シート１３が略存在しない状態となっても、ガイドレール１１の内部が見えず、車室内側からの見栄えを良くすることが可能となる。

　（６）第２の実施形態では、装飾部材３０の装飾部３１がルーフパネル３を駆動するルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する。このため、ルーフパネル３が開放されてルーフ装置２０の駆動部２１にルーフパネル３が存在しない状態となっても、ルーフ装置２０の駆動部２１が見えず、車室内側からの見栄えを良くすることができる。

　（７）第２の実施形態では、遮光シート１３（案内帯４２）の巻き取り時の弾性変形が容易であるため、遮光シート５０に生じる皺を抑制して見栄えを向上させることができる。

　なお、上記第２の実施形態は以下のように変更してもよい。

　・図１４に示すように、ガイドレール１１（案内路１５）の摺動時に幅方向の縁部に起立部５０ａを形成する遮光シート５０が遮光シートとして使用されてもよい。すなわち、起立部５０ａは、遮光シート５０を構成する布材からなるシート表皮５１及び案内帯５２が接合されるそれらの幅方向の縁５１ａ，５２ａの協働で形成されており、シート表皮５１の広がる面、即ち遮光シート５０の移動方向に対して起立している。そして、シート表皮５１は、縁部５１ａの車両の幅方向内側に隣接する内側縁部５１ｂにおいて案内路１５の底壁上面に支持されている。また、案内帯５２は、自由状態となる車両幅方向内側の部位で摺動部５２ｂを形成する。

　この場合、案内帯５２の摺動部５２ｂを摺動しながら案内するガイド部５６は、起立部５０ａと略平行に下向きに延びる第１延出部５６ａと、該第１延出部５６ａの下端に連続して起立部５０ａに向かって車両の幅方向外側に延びる第２延出部５６ｂとを一体的に有する。ガイド部５６の剛性が、ガイドレール１１の剛性よりも小さく設定されていることはいうまでもない。そして、遮光シート５０の幅方向の縁部は、案内路１５（ガイドレール１１）の内部でシート表皮５１の内側縁部５１ｂ及び案内帯４２の摺動部４２ｂの間にガイド部５６の第２延出部５６ｂを挟み込んだ状態となる。そして、遮光シート５０の幅方向の縁部は、この状態で、シート表皮５１の縁部５１ａ及び内側縁部５１ｂを案内路１５に摺動させつつ、案内帯４２（摺動部４２ｂ）おいてガイド部２２により摺動しながら案内される。なお、ガイド部５６（第２延出部５６ｂ）は、その下面においてシート表皮５１（内側縁部５１ｂ）の上面に非接触の状態で案内帯５２を摺動しながら案内している。ただし、ガイド部５６（第２延出部５６ｂ）の下面は、シート表皮５１（内側縁部５１ｂ）の上面に接触していてもよい。

　このように、遮光シート５０がガイドレール１１（案内路１５）を摺動する際に幅方向の縁部に起立部５０ａを形成することで、前記第２の実施形態の（１），（３）～（７）と同様の効果に加えて、遮光シート５０の移動方向におけるその幅方向の縁部の曲げ剛性を増加することができる。これにより、例えば遮光シート５０の巻き取り時にその操作入力を遮光シート５０全体に円滑に伝達することができる。そして、遮光シート５０の一部に巻き取り遅れが生じることを抑制でき、作動初期に生じる皺を抑制して見栄えを向上させることができる。

　また、遮光シート５０の作動・非作動に関わらず、車両振動や人による力などの外力で該遮光シート５０に対してガイドレール１１からの抜け外れ方向の負荷が掛かったとする。この場合、ガイド部５６及び案内帯５２が共に弾性変形しつつ当該負荷を緩衝する際に、ガイド部５６がシート表皮５１（内側縁部５１ｂ）の上面に近付いていくことで、案内路１５（ガイドレール１１）からの抜け外れをいっそう抑制することができる。

　なお、遮光シート５０の巻き取り状態では、起立部５０ａ（縁部５１ａ，５２ａ）が倒れた状態で、摺動部５２ｂを含む案内帯５２全体がシート表皮５１の上面に重ね合わされて、該シート表皮５１と一体で巻き取られる。つまり、この場合であっても、遮光シート５０の縁部は、シート表皮５１及び案内帯５２を合わせた板厚で巻き取られる。

　遮光シート５０の起立部５０ａは、シート表皮５１及び案内帯５２のいずれか一方のみから形成されてもよい。

　・シート表皮４１，５１及び案内帯４２，５２の結合においては、図１５（ａ）に示すように、糸６１による一本線での縫合を採用してもよい。あるいは、図１５（ｂ）に示すように、糸６１によるクロスでの縫合、いわゆる十字縫いを採用してもよい。この場合、クロスの形態等を調整することで、特に遮光シート１３，５０の長手方向、即ち遮光シート５０の移動方向における剛性を調整することができる。

　あるいは、図１５（ｃ）に示すように、接着剤６２による接合を採用してもよい。この場合、仮にシート表皮４１，５１が表裏生地からなる積層構造を有するのであれば、当該表裏生地の積層加工時に同時に案内帯４２，５２を接合することができる。

　・前記第２の実施形態において、ガイド部２２の後端からガイドレール１１を移動することでシート表皮４１との間でガイド部２２を挟み込むように案内帯４２を案内するフレーム１４の端部（縦壁部１４ａ）との接合部４２ｃは省略されてもよい。この場合、遮光シート１３は、シート表皮４１のみでフレーム１４に結合されていてもよい。

　・前記第２の実施形態において、ガイド部２２の下端は、シート表皮４１の上面に接触していてもよい。例えばガイド部２２は、シート表皮４１の上面に重なっていてもよい。同様に、ガイド部５６（第２延出部５６ｂ）の下面は、シート表皮５１（内側縁部５１ｂ）の上面に接触して、該シート表皮４１の上面に重なっていてもよい。

　・前記第２の実施形態において、シート表皮４１，５１及び案内帯４２，５２の材質は、互いに異なっていてもよい。例えば案内帯４２，５２は、金属製の薄板であってもよい。この場合、ガイドレールは、摺動時の異音を避けるため樹脂製であることがより好ましい。また、案内帯４２，５２は、樹脂製の薄板であってもよい。

　・前記第２の実施形態においては、ガイドレール１１と別設のガイド部２２（装飾部材３０）がガイドレール１１（取付凹部１８）に固定されている。これに対して、例えばアウトサート成形でガイドレール１１にガイド部が一体的に形成されてもよい。あるいは、樹脂製のガイドレールを採用した場合には、２色成形でガイドレールにガイド部が一体的に形成されてもよい。また、ガイドレール及びガイド部を同一材料で成形する場合には、該ガイド部の板厚を調整することにより、ガイド部の剛性がガイドレールの剛性よりも小さくなるようにすればよい。これらの場合、ガイドレール１１の取付凹部１８及びその周辺構造（取付部３３等の部品）を割愛することができる。

　・前記第２の実施形態において、ガイド部２２，５６は、低剛性であれば、摺動抵抗の低い材料で成形されていてもよい。また、ガイド部２２，５６において、案内帯４２，５２に摺接する表面のみが摺動抵抗の低い材料で形成、即ち２色成形によって形成されてもよい。

　・前記第２の実施形態では、装飾部材３０にルーフ装置２０の駆動部２１を遮蔽する装飾部３１を設けたが、該装飾部３１を省略した構成を採用してもよい。特に、固定式のルーフパネル３であれば、駆動部２１が存在しないことから装飾部３１を設けなくても見栄えが悪化することはない。

　・前記第２の実施形態において、フレーム１４は、両ガイドレール１１間に橋渡しされるように車両の幅方向に延在するフレーム本体と、該フレーム本体の端部に連結されてガイドレール１１を摺動する一対の摺動部材とによって構成されていてもよい。この場合、案内帯４２の接合部４２ｃは、フレーム本体及び摺動部材のいずれに接合されていてもよい。

　・前記第２の実施形態において、フレーム１４の形状は略直方体状以外の形状に変更されてもよい。例えば遮光シート１３，５０を手動操作する際の操作部（ハンドル）を設けてもよい。

　・前記第２の実施形態において、遮光シート１３の作動は、適宜のアクチュエータにより電動で行ってもよい。

　・前記第２の実施形態では、サンシェード装置１０は、ルーフ開口２に対応する部分を遮光するものとして適用したが、ルーフ開口２に対応する部分以外の部分、例えば、窓ガラスを遮光するものとして適用してもよい。

　・前記第２の実施形態において、「遮光シート」（「シート表皮」）とは、光を１００％遮るものだけではなく、光の透過率を変化させるものも含むものとする。

Claims

　車両に形成された開口を通じた車室内への光を遮ったり、その光の通過を許容したりするように適合される遮光シートと、
　前記遮光シートの幅方向の両端部を摺動可能に支持する案内路を有する一対のガイドレールと、
　前記ガイドレールにそれぞれ設けられ、当該ガイドレールの長手方向に沿って延出するとともに、前記案内路を車室内から遮蔽する遮蔽部材とを備えるサンシェード装置。
　請求項１に記載のサンシェード装置において、
　前記車両の開口と対応する位置には車室内装部材の開口が形成され、
　前記遮蔽部材は、前記ガイドレール又は前記車室内装部材の開口端と協働して前記遮光シートの幅方向の端部と接触して、前記遮光シートの幅方向の端部を押さえるよう適合される、サンシェード装置。
　請求項１又は２に記載のサンシェード装置において、
　前記遮蔽部材は、前記遮光シートが開放されて、前記遮光シートの幅方向の端部が前記ガイドレールに位置しない部分では、前記ガイドレール又は車室内装部材の開口端に当接するよう適合されるサンシェード装置。
　請求項１～３のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記遮蔽部材の先端は、前記案内路に進入するように設けられるサンシェード装置。
　請求項１～４のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記遮蔽部材の前記遮光シートとの接触部は、摺動抵抗の低い材料で形成されるサンシェード装置。
　請求項１～５のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記遮蔽部材の前記遮光シートとの接触部は、前記ガイドレールの長手方向と直交する方向の横断面視で凸形状に形成されているサンシェード装置。
　請求項１～６のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記遮蔽部材に設けられ、前記ガイドレールに当接することで、前記遮光シートの幅方向の端部と接触する接触部の変位を抑制する支持部を更に備えるサンシェード装置。
　請求項１～７のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記ガイドレールは、前記開口を開閉する可動パネルを移動させる駆動装置の駆動部を車室内から遮蔽するよう適合されるとともに、前記ガイドレールの長手方向に沿って延出して、前記遮蔽部材と一体に形成された装飾部材を有するサンシェード装置。
　請求項１～８のいずれか一項に記載のサンシェード装置において、
　前記遮光シートは、前記ガイドレールに沿って一方向に移動しつつ巻き取られることで光の通過を許容するとともに逆方向に移動しつつ巻き出されることで光を遮り　前記遮光シートは、その巻き出しに伴い光を遮るように広がるシート表皮、及び該シート表皮の幅方向の両縁部にそれぞれ結合される一対の案内帯を備え、
　前記遮蔽部材は、前記案内帯を前記ガイドレールに沿って案内するガイド部として機能するとともに、前記ガイドレールよりも小さい剛性を有し、
　前記ガイド部は、前記案内路に進入するように湾曲するとともに、前記シート表皮及び前記案内帯の間に挟み込ませて該案内帯を摺動しながら案内するサンシェード装置。
　請求項９に記載のサンシェード装置において、
　前記遮光シートは、前記遮光シートの巻き出し時の先頭側となる端部に結合されたフレームを更に備え、該フレームは、前記案内路にそれぞれ摺動可能に支持される一対の端部を有し、
　前記案内帯は前記フレームの端部に結合された結合部を有し、前記遮光シートの巻き出しに伴い、前記遮光シートの巻き取り方向における前記ガイド部の先端から前記フレームの端部が前記ガイドレールを移動することで、前記結合部は、前記シート表皮と前記案内帯との間で前記ガイド部を挟み込むように前記案内帯を案内するサンシェード装置。
　請求項９又は１０に記載のサンシェード装置において、
　前記シート表皮及び前記案内帯の少なくとも一方の幅方向の縁部は、前記ガイドレールの摺動時に前記遮光シートの移動方向に対して起立する起立部を形成するサンシェード装置。