WO2007043183A1

WO2007043183A1 - スイング式クランプ装置

Info

Publication number: WO2007043183A1
Application number: PCT/JP2005/018946
Authority: WO
Inventors: Takayuki Kuroda
Original assignee: Pascal Engineering Corp
Current assignee: Pascal Engineering Corp
Priority date: 2005-10-14
Filing date: 2005-10-14
Publication date: 2007-04-19
Anticipated expiration: 2008-04-14
Also published as: US8272629B2; CN101287575B; EP1944121A4; WO2007043197A1; KR20080063266A; KR101227999B1; TW200720025A; EP1944121B1; US20090146356A1; CN101287575A; TWI343299B; EP1944121A1

Abstract

　クランプロッドに対してクランプアームを所期位置に簡単に確実に位置決めして取り付けることができ、クランプアームの交換作業の負荷を確実に低減することができる、スイング式クランプ装置を提供する。　スイング式クランプ装置１は、クランプロッド３の先端部に固定され且つクランプアーム６が着脱自在に装着されるアタッチメントブロック４と、アタッチメントブロック４にクランプアーム６を位置決めした状態で一体的に連結する１対のクランプ力伝達ピン７であって、アタッチメントブロック４及びクランプアーム６に軸心直交方向から挿通される１対のクランプ力伝達ピン７を有する。

Description

明細書

スイング式クランプ装置

技術分野

[0001] 本発明は、クランプアームを進退させると共にスイングさせるスイング式クランプ装置に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、スイング式クランプ装置は、クランプ本体、クランプロッド、クランプアーム、駆動機構を備えている。クランプ本体にクランプロッドが軸心方向に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に挿入状に支持され、クランプロッドの先端部分にクランプアームが固定されている。クランプ本体に駆動機構が設けられ、この駆動機構により、クランプアームがクランプ解除位置とクランプ解除位置に対して軸心退入側に移動し且つ軸心回りにスイングしたクランプ位置とに亙って切換え可能に、クランプロッドが進退駆動されると共に回動駆動される。

[0003] この種のスイング式クランプ装置では、クランプ対象物が変更された場合でも、クランプアームをサイズ'形状の異なるクランプアームに交換することで対処できる。ところで、通常、クランプアームはクランプロッドにボルト等で直接固定されている。例えば、特許文献 1のクランプ装置では、クランプアームに、クランプロッドの先端部分が内嵌される軸穴と、この軸穴に連通するスリットが形成されている。クランプアームにスリットを通過するようにボルトが揷通され、このボルトによりクランプアームが締結されクランプロッドに直接固定されて、る。

[0004] ここで、スイング式クランプ装置では、クランプアームが進退し且つスイングするため、クランプ対象物のクランプ及びクランプ解除を確実に行うために、クランプロッド〖こ対してクランプアームを所期位置に確実に位置決めして固定する必要がある。

特許文献 1 :米国特許第 5192063号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 従来のスイング式クランプ装置では、基本的に、クランプロッドにクランプアームを位置決めする機能を備えていない。依って、クランプアームを交換する場合、クランプ口ッドに対してクランプアームを所期位置に位置決めして固定する作業、つまり、クランプアームの交換作業の負荷が大きくなる。主にクランプ対象物が変更されることに基づいて、クランプアームの交換が度々行われる場合、その度、クランプロッドにクランプアームを位置決め固定する負荷の大きい作業を行うことになり非常に不便である。

[0006] 特許文献 1のクランプ装置は、クランプアームがクランプロッドに直接固定されるものであり、クランプロッドにクランプアームを軸心方向に位置決めする機能を有するが、軸心回りに位置決めする機能を備えていない。依って、前記同様の課題が生じる。本発明の目的は、クランプロッドに対してクランプアームを所期位置に簡単に確実に位置決めして取り付けることができ、クランプアームの交換作業の負荷を確実に低減することができる、スイング式クランプ装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0007] 請求項 1のスイング式クランプ装置は、クランプ本体と、このクランプ本体に軸心方向に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に支持されたクランプロッドと、このクランプロッドの先端部分に取り付けられるクランプアームと、このクランプアームをクランプ解除位置とクランプ解除位置に対して軸心退入側に移動させ且つ軸心回りにスイングさせたクランプ位置とに亙って切換え可能にクランプロッドを進退駆動すると共に回動駆動する駆動手段とを備えたスイング式クランプ装置にぉ、て、前記クランプロッドの先端部分に固定され且つクランプアームが着脱自在に装着されるアタッチメントブロックと、前記アタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結する少なくとも 1本のクランプ力伝達ピンであって、アタッチメントブロック及びクランプアームに軸心直交方向から挿通されるクランプ力伝達ピンとを備えたことを特徴とする。

[0008] ここで、請求項 1の発明に次の構成を採用可能である。

前記アタッチメントブロックにクランプアームを軸心方向と軸心回りに位置決めする位置決め部を設ける（請求項 2)。前記クランプアームがアタッチメントブロックに外嵌状に装着される (請求項 3)。前記アタッチメントブロックが矩形ブロック状に形成され、前記クランプアームにアタッチメントブロックが内嵌される矩形穴が形成される（請求項 4)。前記クランプロッドの先端部分が先端側程小径ィ匕するテーパ軸部に形成され、前記アタッチメントブロックにテーパ軸部が内嵌されるテーパ軸穴が形成される（請求項 5)。前記アタッチメントブロックにクランプロッドの先端部分が内嵌される軸穴及びこの軸穴に連なる分断部が形成され、この分断部を介してアタッチメントブロックを締結し弾性変形させてクランプロッドの先端部分に密着状に固定する締結ボルトを設ける (請求項 6)。

発明の効果

[0009] 請求項 1のスイング式クランプ装置によれば、特に、クランプロッドの先端部分に固定され且つクランプアームが着脱自在に装着されるアタッチメントブロックと、アタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結する少なくとも 1 本のクランプ力伝達ピンであって、アタッチメントブロック及びクランプアームに軸心直交方向から挿通されるクランプ力伝達ピンとを設けた。従って、クランプアームを交換する場合、先ず、クランプ力伝達ピンをアタッチメントブロック及びクランプアームから引き抜くことで、アタッチメントブロックとクランプアームとの連結を解除し、次に、ァタツチメントブロック力もクランプアームを取り外し、次に、新たなクランプアームをアタッチメントブロックに装着し、次に、クランプ力伝達ピンをアタッチメントブロック及びクランプアームに軸心直交方向カも揷通して、アタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結することができる。つまり、予めクランプロッドに対してアタッチメントブロックを所期位置に位置決めして固定しておくことで、クランプロッド (アタッチメントブロック）に対してクランプアームを所期位置に簡単に確実に位置決めして取り付けでき、このクランプ力伝達ピンでは、アタッチメントブロックにクランプアームを締結することなく簡単に装着でき、その結果、クランプアームの交換作業の負荷を確実に低減でき、特に、クランプアームの交換が度々行われる場合に、これらクランプアームの交換作業の負荷を著しく低減することができて非常に便利になる。

[0010] 請求項 2のスイング式クランプ装置によれば、アタッチメントブロックにクランプア一ムを軸心方向と軸心回りに位置決めする位置決め部を設けた。従って、アタッチメントブロックにクランプアームを装着することで連結可能な位置に簡単に確実に位置決めでき、この状態で、クランプ力伝達ピンをアタッチメントブロック及びクランプアームに簡単に挿通でき、その結果、クランプアームの交換作業をより簡単に確実に行うことがでさる。

[0011] 請求項 3のスイング式クランプ装置によれば、クランプアームをアタッチメントブロックに外嵌状に装着した。従って、クランプ力伝達ピンをアタッチメントブロック及びクランプアームに軸心直交方向力も確実に挿通し、このクランプ力伝達ピンにより、アタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に確実に連結できる。

[0012] 請求項 4のスイング式クランプ装置によれば、アタッチメントブロックを矩形ブロック状に形成し、クランプアームにアタッチメントブロックが内嵌される矩形穴を形成した。つまり、クランプアームをアタッチメントブロックに外嵌状に装着できるので、請求項 3 と同様の効果を奏し、また、簡単な構造でアタッチメントブロックにクランプアームを軸心回りに確実に位置決めできる。

[0013] 請求項 5のスイング式クランプ装置によれば、クランプロッドの先端部分に先端側程小径ィ匕するテーパ軸部を形成し、アタッチメントブロックにテーパ軸部が内嵌されるテ一パ軸穴を形成した。従って、アタッチメントブロックを軸心退入側へ押圧することで、クランプロッドの先端部分にアタッチメントブロックを密着状に確実に固定できる。

[0014] 請求項 6のスイング式クランプ装置によれば、アタッチメントブロックにクランプロッドの先端部分が内嵌される軸穴及びこの軸穴に連なる分断部を形成し、この分断部を介してアタッチメントブロックを締結し弾性変形させてクランプロッドの先端部分に密着状に固定する締結ボルトを設けた。従って、クランプロッドの先端部分にアタッチメントブロックを密着状に確実に固定できる。図面の簡単な説明

[0015] [図 1]実施例 1のスイング式クランプ装置の平面図である。

[図 2]図 1の Π-Π線断面図である。

[図 3]アタッチメントブロックの平面図である。

[図 4]図 3の IV-IV線断面図である。

[図 5]クランプアームの平面図である。

[図 6]図 5の VI-VI線断面図である。

[図 7]クランプ力伝達ピンの正面図である。 [図 8]実施例 2のスイング式クランプ装置の平面図である。

[図 9]図 8の IX— IX線断面図である。

[図 10]アタッチメントブロックの平面図である。

[図 11]アタッチメントブロックの側面図である。

[図 12]クランプアームの平面図である。

[図 13]クランプアームの側面図である。

[図 14]クランプ力伝達ピンの正面図である。

[図 15]変形例に係るスイング式クランプ装置の縦断面図である。

[図 16]変形例に係るスイング式クランプ装置の縦断面図である。

[図 17]変形例に係るスイング式クランプ装置の斜視図である。

[図 18]変形例に係るスイング式クランプ装置の斜視図である。

符号の説明

[0016] 1, 11, 30, 40 スイング式クランプ装置

2, 12 クランプ本体

3, 13 クランプロッド

3b テーパ軸部

4, 14, 31, 41 アタッチメントブロック

4a テーノ軸穴

6, 16、 32、 42 クランプアーム

6c, 16c 矩形穴

7, 17 クランプ力伝達ピン

8, 18 駆動機構

14a 軸穴

14b スリット (分断部）

15 ブロック締結ボルト

発明を実施するための最良の形態

[0017] 本発明のスイング式クランプ装置は、クランプ本体と、このクランプ本体に軸心方向に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に支持されたクランプロッドと、このクランプ口ッドの先端部分に取り付けられるクランプアームと、このクランプアームをクランプ解除位置とクランプ解除位置に対して軸心退入側に移動させ且つ軸心回りにスイングさせたクランプ位置とに亙って切換え可能にクランプロッドを進退駆動すると共に回動駆動する駆動手段とを備えたものである。

実施例 1

[0018] 図 1〜図 6に示すように、スイング式クランプ装置 1は、クランプ本体 2、クランプロッド 3、アタッチメントブロック 4、ブロック固定ナット 5、クランプアーム 6、 1対のクランプ力伝達ピン 7、駆動機構 8を備えている。尚、図 1の矢印 aの方向を前方とし、図 2の矢印 bの方向を上方として説明する。

[0019] 図 1、図 2に示すように、クランプ本体 2はシリンダ状に形成され、このクランプ本体 2 力 Sクランプ対象物を固定する為の固定盤等に取り付けられる。クランプロッド 3はクランプ本体 2に軸心方向（前後方向）に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に、挿入状に且つ上方突出状に支持されている。このクランプロッド 3の先端部（上端部）にネジ部 3aが形成され、クランプロッド 3のネジ部 3aを除く先端部分は先端側程小径ィ匕するテーパ軸部 3bに形成されている。

[0020] 図 1〜図 4に示すように、アタッチメントブロック 4は矩形ブロック状に形成されている。具体的に、アタッチメントブロック 4は、平面視にてクランプ本体 2よりも小さく且つ左右長よりも前後長が少し長い矩形状に形成され、クランプロッド 3のテーパ軸部 3bの上下長と略同じ上下方向厚さを有する。

[0021] アタッチメントブロック 4の中央部分には、クランプロッド 3のテーパ軸部 3bが内嵌されるテ一パ軸穴 4aが上下貫通状に形成されて、る。テーパ軸部 3bがテーパ軸穴 4a に内嵌された状態で、クランプロッド 3のネジ部 3aがアタッチメントブロック 4の上側へ突出した状態になる。アタッチメントブロック 4の前後両端部分には、左右方向（軸心直交方向）に長い 1対のピン孔 4bが左右貫通状に形成されて、る。

[0022] 図 1、図 2に示すように、ブロック固定ナット 5は、クランプロッド 3のネジ部 3aに上側カも螺合されて、アタッチメントブロック 4のテーパ軸穴 4aの外周外側部分の上面に当接する。このブロック固定ナット 5により、アタッチメントブロック 4が下側へ押圧されて、アタッチメントブロック 4のテーパ軸穴 4aの内周面がクランプロッド 3のテーパ軸部 3bに密着状に固定される。

[0023] 図 1、図 2、図 5、図 6に示すように、クランプアーム 6は、その基端部分の連結部 6a と、連結部 6aから一体的に延びるアーム部 6bとを有し、連結部 6aがアタッチメントブロック 4に上側から外嵌状に着脱自在に装着されている。連結部 6aは、平面視にてアタッチメントブロック 4よりも大き、矩形状に形成され、クランプロッド 3のネジ部 3a及びテーパ軸部 3bの上下長と略同じ上下方向厚さを有する。

[0024] 連結部 6aの中央部分には、アタッチメントブロック 4が下側から内嵌される下端開放状の矩形穴 6cと、この矩形穴 6cの上端中央部分に連なり且つブロック固定ナット 5が下側から嵌まる上端開放状の円形穴 6dが形成されている。連結部 6aの前後両端部分には、左右方向に長い 2組のピン孔 6eが形成され、各組のピン孔 6eは連結部 6a の矩形穴 6cに臨む左右両側壁に左右貫通状に形成されている。このピン孔 6eはァタツチメントブロック 4のピン孔 4bと同径に形成されている。

[0025] 連結部 6aの矩形穴 6cの外周外側部分には、矩形穴 6cに臨む下面を有する段部 6 fが形成されている。矩形穴 6cにアタッチメントブロック 4が内嵌され、段部 6fがァタツチメントブロック 4に載置支持されると、クランプアーム 6がアタッチメントブロック 4に軸心方向と軸回りに位置決めされて装着状態となり、ピン孔 4b, 6eが連通状態になる。尚、矩形穴 6cと段部 6fが位置決め部に相当する。

[0026] 図 1、図 2、図 7に示すように、 1対のクランプ力伝達ピン 7は、夫々、ピン孔 4b, 6eと略同じ径を有し、基端部に頭部 7aが形成され先端部に環状溝 7bが形成されている。クランプアーム 6がアタッチメントブロック 4に装着された状態で、 1対のクランプ力伝達ピン 7は、夫々、ピン孔 4b, 6eに軸心直交方向力揷通され、ピン孔 6eの外側に突出した各クランプ力伝達ピン 7の環状溝 7bに止め輪 7c (Oリング)が装着され抜け止めされている。これらクランプ力伝達ピン 7により、アタッチメントブロック 4にクランプアーム 6が位置決めされた状態で一体的に連結される。

[0027] 駆動機構 8は、クランプアーム 6をクランプ解除位置とクランプ解除位置に対して軸心退入側（下側）に移動させ且つ軸心回りにスイングさせたクランプ位置とに亙って切換え可能にクランプロッド 3を進退駆動すると共に回動駆動するものであり、シリンダ本体 2に設けられている。この駆動機構 8は、例えば、クランプロッド 3を上下方向両側へ駆動可能な復動型の油圧シリンダ、或いは、クランプロッド 3を下方又は上方へ駆動する単動型の油圧シリンダと、クランプロッド 3を上方又は下方へ付勢するバネ部材とを有する。

[0028] ここで、駆動機構 8により上下方向に駆動されるクランプロッド 3を、所定のクランプ動作及クランプ解除動作 (クランプアーム 6のクランプ解除位置とクランプ解除位置との切り換え)を実現するために、上下方向と回動方向にガイドするガイド機構（図示略 )が設けられている。

[0029] クランプ対象物をクランプする場合、クランプアーム 6がクランプ解除位置に位置する状態から、駆動機構 8によりクランプロッド 3が退入駆動されると、その駆動力によるクランプ力が 1対のクランプ力伝達ピン 7を介してクランプアーム 6に伝達され、そのクランプアーム 6によりクランプ対象物が押圧される。尚、駆動機構 8及びガイド機構については、詳細な説明を省略するが、例えば、特開 2004— 268187号公報、特開 2 005— 28535号公報、等に開示されたものを採用可能である。

[0030] 以上説明したスイング式クランプ装置 1の作用、効果について説明する。

クランプアーム 6を交換する場合に、先ず、 1対のクランプ力伝達ピン 7をアタッチメントブロック 4及びクランプアーム 6のピン孔 4b, 6eから引き抜くことで、アタッチメントブロック 4とクランプアーム 6との連結を解除し、次に、アタッチメントブロック 6力クランプアーム 4を取り外す。

[0031] 次に、新たなクランプアーム 6をアタッチメントブロック 4に装着する。すると、クランプアーム 6がアタッチメントブロック 4に位置決めされた状態になり、アタッチメントブロック 4のピン孔 4bとクランプアーム 6のピン孔 6eが連通する。次に、これらピン孔 4b, 6e に 1対のクランプ力伝達ピン 7を軸心直交方向カも揷通して、アタッチメントブロック 4 にクランプアーム 6を位置決めした状態で一体的に連結する。

[0032] このように、予めクランプロッド 3に対してアタッチメントブロック 4を所期位置に位置決めして固定しておくことで、クランプロッド 3 (アタッチメントブロック 4)に対してクランプアーム 6を所期位置に簡単に確実に位置決めして取り付けでき、これらクランプ力伝達ピン 7では、アタッチメントブロック 4にクランプアーム 6を締結することなく簡単に装着でき、その結果、クランプアーム 3の交換作業の負荷を確実に低減でき、特に、クランプアーム 6の交換が度々行われる場合に、これらクランプアーム 6の交換作業の負荷を著しく低減することができて非常に便利になる。

[0033] アタッチメントブロック 4にクランプアーム 6を軸心方向と軸心回りに位置決めする位置決め部として、矩形穴 6cと段部 6fを設けた。従って、アタッチメントブロック 4にクランプアーム 6を装着することで連結可能な位置に簡単に確実に位置決めでき、この状態で、 1対のクランプ力伝達ピン 7をアタッチメントブロック 4及びクランプアーム 6のピン孔 4b, 6eに簡単に挿通でき、その結果、クランプアーム 6の交換作業をより簡単に確実に行うことができる。

[0034] アタッチメントブロック 4を矩形ブロック状に形成し、クランプアーム 6にアタッチメントブロック 4が内嵌される矩形穴 6cを形成した。つまり、クランプアーム 6をアタッチメントブロック 4に外嵌状に装着できるので、 1対のクランプ力伝達ピン 7をアタッチメントブロック 4及びクランプアーム 6に軸心直交方向力確実に揷通し、これらクランプ力伝達ピン 7により、アタッチメントブロック 4にクランプアーム 6を位置決めした状態で一体的に確実に連結できる。また、簡単な構造でアタッチメントブロック 4にクランプアーム 6を軸心回りに確実に位置決めできる。

[0035] クランプロッド 3の先端部分に先端側程小径ィ匕するテーパ軸部 3bを形成し、ァタツチメントブロック 4にテーパ軸部 3bが内嵌されるテーパ軸穴 4aを形成した。従って、アタッチメントブロック 4をブロック固定ナット 5により軸心退入側へ押圧することで、クランプロッド 3の先端部分にアタッチメントブロック 4を密着状に確実に固定できる。実施例 2

[0036] 図 8〜図 14に示すように、スイング式クランプ装置 11は、クランプ本体 12、クランプロッド 13、アタッチメントブロック 14、ブロック締結ボルト 15、クランプアーム 16、 1対のクランプ力伝達ピン 17、駆動機構 18を備えている。尚、図 8の矢印 aの方向を前方とし、図 9の矢印 bの方向を上方として説明する。

[0037] 図 8、図 9に示すように、クランプ本体 12と駆動機構 18は、実施例 1のクランプ本体 2と駆動機構 8と同機能を有するものである。また、スイング式クランプ装置 11は、実施例 1と同様のガイド機構を有する。従って、クランプ本体 12、駆動機構 18、ガイド機構に関する詳細な説明は省略する。クランプロッド 13はクランプ本体 12に軸心方向に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に、挿入状に且つ上方突出状に支持されている。このクランプロッド 13は全体的にストレート状に形成され、クランプロッド 13の先端部分に環状溝 13aが形成されている。

[0038] 図 8〜図 11に示すように、アタッチメントブロック 14は矩形ブロック状に形成されている。具体的に、アタッチメントブロック 14は、平面視にてクランプ本体 12よりも小さく且つ左右長よりも前後長が少し長い矩形状に形成され、クランプロッド 13の環状溝 1 3aの上下幅の約 3倍程度の上下方向厚さを有する。

[0039] アタッチメントブロック 14には、その中央部よりも少し前側部分にクランプロッド 13の先端部分が内嵌される軸穴 14aが上下貫通状に形成され、この軸穴 14aとアタッチメントブロック 14の後端側とに連なる分断部であるスリット 14bが前後方向に形成されている。このスリット 14bにより、アタッチメントブロック 14の軸穴 14aの後側部分全部が左右に分断されて分割部 14cが形成されている。

[0040] アタッチメントブロック 14の中央部よりも少し後側部分に、左右方向に長いボルト孔 14dが左右貫通状に形成されている。ボルト孔 14dは、スリット 14bの前部を通過し且つ長さ方向中央部の一部が軸穴 14aとラップするように形成されている。ボルト孔 14 dの右端部に大径穴 14dlが形成され左端部にネジ穴 14d2が形成されて、る。

[0041] アタッチメントブロック 14の前端部分には、左右方向に長、ピン孔 14eが左右貫通状に形成されている。アタッチメントブロック 14 (分割部 14c)の後端部分には、後端から前側へ切欠きかれてピン孔 14eの径と同じ上下幅を有する切欠き部 14fが左右貫通状に形成されている。

[0042] 図 8、図 9に示すように、ブロック締結ボルト 15は、ボルト孔 14dと略同じ径を有し、基端部に頭部 15aが形成され先端部にネジ軸部 15bが形成されてヽる。クランプロッド 13の先端部分がアタッチメントブロック 14の軸穴 14aに内嵌され、環状溝 13aとボルト孔 14dとが上下方向に一致した状態で、ブロック締結ボルト 15がボルト孔 14dに揷通されて環状溝 13aに係合され、頭部 15aの一部が大径穴 14dlに内嵌され、ネジ軸部 15bがネジ穴 14d2に螺合される。この状態で、クランプロッド 13の先端面とァタツチメントブロック 14の上端面は略同じ上下方向位置となる。

[0043] ブロック締結ボルト 15が環状溝 13aに係合することにより、クランプロッド 13に対してアタッチメントブロック 14が上下方向に位置決めされ、ブロック締結ボルト 15によりスリット 14bを介して左右の分割部 14cが締結されると、これら分割部 14cが接近するようにアタッチメントブロック 14が弾性変形して、アタッチメントブロック 14の軸穴 14a の内周面がクランプロッド 13の先端部分に密着状に固定される。

[0044] 図 8、図 9、図 12、図 13に示すように、クランプアーム 16は、その基端部分の連結部 16aと、連結部 16aから一体的に延びるアーム部 16bとを有し、連結部 16aがァタツチメントブロック 14に上側力も外嵌状に着脱自在に装着されている。連結部 16aは、平面視にてアタッチメントブロック 14よりも大きい矩形状に形成され、アタッチメントブロック 14と同じ上下方向厚さを有する。

[0045] 連結部 16aの中央部分には、アタッチメントブロック 14が下側から内嵌される上下貫通状の矩形穴 16cが形成されている。連結部 6aの矩形穴 6cに臨む左側壁には、下端から上側へ切欠きかれてブロック締結ボルト 15の頭部 15aの径と同じ前後幅を有する切欠き部 16dが左右貫通状に形成されている。連結部 16aの前後両端部分には、左右方向に長い 2組のピン孔 16eが形成され、各組のピン孔 16eは連結部 16 aの矩形穴 16cに臨む左右両側壁に左右貫通状に形成されて!、る。このピン孔 16e はアタッチメントブロック 14のピン孔 14eと同径に形成されている。

[0046] 矩形穴 16cにアタッチメントブロック 14が内嵌され、ブロック締結ボルト 15の頭部 15 aに切欠き部 16dが係合されて載置支持されると、クランプアーム 16がアタッチメントブロック 14に軸方向と軸回りに位置決めされて装着状態となり、ピン孔 14e, 16e、切欠きピン孔穴 14fが連通状態になる。尚、矩形穴 16cとブロック締結ボルト 15の頭部 15aが位置決め部に相当する。

[0047] 図 8、図 9、図 14に示すように、 1対のクランプ力伝達ピン 17は、夫々、ピン孔 14e, ピン孔 16eと略同じ径を有し、基端部に頭部 17aが形成され先端部に環状溝 17bが形成されている。クランプアーム 16がアタッチメントブロック 14に装着された状態で、 1対のクランプ力伝達ピン 17は、夫々、ピン孔 14e, 16e、切欠き部 14fに軸心直交方向から挿通され、その外側に突出した各クランプ力伝達ピン 17の環状溝 17bに止め輪 17cが装着され抜け止めされている。これらクランプ力伝達ピン 17により、ァタツチメントブロック 14にクランプアーム 16が位置決めされた状態で一体的に連結される [0048] 以上説明したスイング式クランプ装置 11によれば、アタッチメントブロック 14にクランプロッド 13の先端部分が内嵌される軸穴 14a及びこの軸穴 14aに連なるスリット 14b を形成し、このスリット 14bを介して分割部 14cを締結しアタッチメントブロック 14を弹性変形させてクランプロッド 13の先端部分に密着状に固定するブロック締結ボルト 1 5を設けた。従って、クランプロッド 13の先端部分にアタッチメントブロック 14を密着状に確実に固定できる。

[0049] また、アタッチメントブロック 14 (分割部 14c)の後端部分には、クランプ力伝達ピン 1 7を挿通させる切欠き部 14fを形成した。従って、ブロック締結ボルト 15により分割部 14cが締結され弾性変形した場合でも、この切欠き部 14fにクランプ力伝達ピン 17を円滑に揷通させることができ、アタッチメントブロック 14へのクランプアーム 16の連結を確実に行える。その他は基本的に実施例 1と同様の効果を奏する。

[0050] 次に、前記実施例の変更例について説明する。

1]実施例 1の変形例として、図 15に示すように、アタッチメントブロック 14のテーパ軸穴 4aをストレート状の軸穴 4alに変更し、この軸穴 4alに内嵌され且つクランプロッド 3のテーパ軸部 3bが内嵌されるテーパ軸穴 20aを有するテーパリング 20を、アタッチメントブロック 4に設けてもよ、。

[0051] 2]実施例 1の変形例として、図 16に示すように、アタッチメントブロック 14のテーパ軸穴 4aに内嵌されるテーパ外周面 21aを有するテーノリング 21を設けてもよい。このテーパリング 21にはストレート状の軸穴 21bが形成され、この軸穴 21bにストレート状のクランプロッド 3の先端部分が内嵌される。

[0052] 3]図 17のスイング式クランプ装置 30のように、アタッチメントブロック 31を円形ブロック状に形成し、クランプアーム 32にアタッチメントブロック 31が内嵌される円形穴 32a を形成してもよい。

4]図 18のスイング式クランプ装置 40のように、アタッチメントブロック 41を矩形ブロック状に形成し、クランプアーム 42の基端部分に 1対の連結ブロック片 42aを有する 2 股状に形成してもよい。 1対の連結ブロック片 42aの間にアタッチメントブロック 41が嵌合されて、アタッチメントブロック 41にクランプアーム 41が連結される。 5]前記実施例のように位置決め部を有するものにおいて、可能であれば、 1本のクランプカ伝達ピンでアタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結するようにしてもよい。また、 3本以上のクランプ力伝達ピンでアタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結するようにしてもよい。

Claims

請求の範囲

[1] クランプ本体と、このクランプ本体に軸心方向に進退可能に且つ軸心回りに回動可能に支持されたクランプロッドと、このクランプロッドの先端部分に取り付けられるクランプアームと、このクランプアームをクランプ解除位置とクランプ解除位置に対して軸心退入側に移動させ且つ軸心回りにスイングさせたクランプ位置とに亙って切換え可能にクランプロッドを進退駆動すると共に回動駆動する駆動手段とを備えたスイング式クランプ装置において、

前記クランプロッドの先端部に固定され且つクランプアームが着脱自在に装着されるアタッチメントブロックと、

前記アタッチメントブロックにクランプアームを位置決めした状態で一体的に連結する少なくとも 1本のクランプ力伝達ピンであって、アタッチメントブロック及びクランプア一ムに軸心直交方向力挿通されるクランプ力伝達ピンと、

を備えたことを特徴とするスイング式クランプ装置。

[2] 前記アタッチメントブロックにクランプアームを軸心方向と軸心回りに位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする請求項 1に記載のスイング式クランプ装置。

[3] 前記クランプアームがアタッチメントブロックに外嵌状に装着されることを特徴とする請求項 1又は 2に記載のスイング式クランプ装置。

[4] 前記アタッチメントブロックが矩形ブロック状に形成され、前記クランプアームにァタツチメントブロックが内嵌される矩形穴が形成されたことを特徴とする請求項 2に記載のスイング式クランプ装置。

[5] 前記クランプロッドの先端部分が先端側程小径ィ匕するテーパ軸部に形成され、前記アタッチメントブロックにテーパ軸部が内嵌されるテーパ軸穴が形成されたことを特徴とする請求項 1〜4の何れかに記載のスイング式クランプ装置。

[6] 前記アタッチメントブロックにクランプロッドの先端部分が内嵌される軸穴及びこの軸穴に連なる分断部が形成され、この分断部を介してアタッチメントブロックを締結し弾性変形させてクランプロッドの先端部分に密着状に固定する締結ボルトを設けたことを特徴とする請求項 1〜4の何れかに記載のスイング式クランプ装置。