明 細 書
ェボジァミン類含有組成物の製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、植物に由来するェボジアミン類を含有し、えぐ味、苦味、辛味、不快臭、 毒性物質等が低減または除去されたェボジァミン類含有組成物およびその製造方 法に関する。
背景技術
[0002] ェボジァミン類はミカン科のゴシュュ(呉茱萸)の果実力 得られる化合物であって 、ェボジァミン、ノレタエ力ノレピン、デヒドロェボジァミン、ヒドロキシェボジァミン等が例 示される。ェボジァミン類の薬理作用としては、利尿作用、発汗作用、冷え症改善作 用、脳機能改善作用、抗炎症性作用、強心作用、血管弛緩作用、鎮痛作用、脂質 代謝改善作用(特許文献 1〜5)等が知られており、ェボジアミン類を含有する組成物 の粉砕物は健康食品としても利用されて 、る。
[0003] ェボジァミン類の製造方法としては、合成方法、ェボジァミン含有組成物をアルコ ール等の溶媒によって抽出する方法が知られている。合成方法によれば純粋なェボ ジァミン類が得られるが、非常に複雑な合成のステップを必要とし、製品は非常に高 価なものとなる。また、アルコール等の溶媒によって抽出する方法においては、得ら れる製品が強烈なえぐ味、苦味、辛味、不快臭を有し、食品分野での利用が制限さ れている。
特許文献 1:特開平 4-305527
特許文献 2:特開昭 63-287724
特許文献 3:特開平 6-312932
特許文献 4:特開昭 60-224622
特許文献 5 :特開平 9- 47209
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] 植物に由来するェボジアミン類を含有し、えぐ味、苦味、辛味、不快臭、毒性物質
等が低減または除去された呈味性の優れたェボジァミン類含有組成物の開発が求 められている。
課題を解決するための手段
[0005] 本発明が下記に示される。
(1) 式 (I)
[化 1]
[0006] 〔式中、 >A— B—は > ^— NR2— (式中、 R1は水素またはヒドロキシを表し、 R2 は水素または低級アルキルを表す力、 R1と R2が一緒になつて結合を表す)、または >C=N+ (R3)— (式中、 R3は低級アルキルを表す)を表し、 nは >A— B—が > CR1— NR2—のとき0を表し、 >A— B—が >C = N+ (R3)—のとき 1を表し、 X—は 陰イオンを表す)で表される化合物またはその塩〔以下「ェボジァミン類」と 、う〕を含 有する植物体またはその処理物を、超臨界抽出する工程および脂肪族炭化水素ま たは水性媒体を用いて溶媒抽出する工程のうちの少なくとも 1工程を含むことを特徴 とする、ェボジァミン類含有組成物の製造方法。
(2) ェボジァミン類含有組成物が粉末の形態である上記(1)記載の製造方法。
(3) ェボジァミン類がェボジァミン、ルタエカルピン、デヒドロェボジァミンまたはヒド 口キシェボジァミンである上記(1)または(2)記載の製造方法。
(4) 超臨界抽出する工程が、ェボジアミン類を含有する植物体またはその処理物を 、超臨界流体の 15重量%未満のェントレーナーが添加された超臨界流体で超臨界 抽出して得られる抽出残渣を回収する工程である、上記(1)記載の製造方法。
(5) 超臨界流体が二酸ィ匕炭素である上記 (4)記載の製造方法。
(6) ェントレーナーが 1価脂肪族アルコール、水性媒体、アセトンまたはへキサンを 含有する上記 (4)または(5)記載の製造方法。
(7) 1価脂肪族アルコールがエタノールである上記(6)記載の製造方法。
(8) 脂肪族炭化水素または水性媒体を用いて溶媒抽出する工程が、ェボジァミン 類を含有する植物体またはその処理物を溶媒抽出して得られる抽出残渣を回収する 工程である、上記(1)記載の製造方法。
(9) 脂肪族炭化水素がへキサンである上記(1)または (8)記載の製造方法。
(10) 水性媒体が水である上記(1)、(8)および(9)のいずれか 1項に記載の製造 方法。
(11) 超臨界抽出する工程が、ェボジアミン類を含有する植物体またはその処理物 を、超臨界流体の 15重量%以上のェントレーナーが添加された超臨界流体で超臨 界抽出して得られる抽出物を回収する工程である、上記(1)記載の製造方法。
(12) 超臨界流体が二酸化炭素である上記(11)記載の製造方法。
(13) ェントレーナーが 1価脂肪族アルコール、水性媒体、アセトンまたはへキサン を含有する上記(11)または( 12)記載の製造方法。
(14) 1価脂肪族アルコールがエタノールである上記(13)記載の製造方法。
(15) 上記(1)〜(14)のいずれか 1項に記載の製造方法で得られるェボジァミン類 含有組成物。
(16) 上記(15)記載の組成物を含有する製剤、飲食品または飼料。
発明の効果
[0007] えぐ味、苦味、辛味、不快臭、毒性物質等が低減または除去された呈味性の優れ たェボジァミン類含有組成物およびその製造方法を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
[0008] 本発明は、式 (I)
[0009] 〔式中、 >A— B—は > ^— NR2— (式中、 R1は水素またはヒドロキシを表し、 R2 は水素または低級アルキルを表す力、 R1と R2が一緒になつて結合を表す)、または >C=N+ (R3)— (式中、 R3は低級アルキルを表す)を表し、 nは >A— B—が > CR1— NR2—のとき0を表し、 >A— B—が >C = N+ (R3)—のとき 1を表し、 ΧΊま 陰イオンを表す)で表される化合物またはその塩〔以下「ェボジァミン類」と 、う〕を含 有する植物体またはその処理物を、超臨界抽出する工程および脂肪族炭化水素ま たは水性媒体を用いて溶媒抽出する工程のうちの少なくとも 1工程を含むことを特徴 とする、ェボジァミン類含有組成物の製造方法に関する。
[0010] 上記製造方法としては、例えばェボジアミン類を含有する植物体またはその処理物 を (I)超臨界抽出して抽出残渣を回収する工程 (以下、超臨界抽出 Aともいう)、 (II) 脂肪族炭化水素または水性媒体を用いて溶媒抽出して抽出残渣を回収する工程( 以下、溶媒抽出 Aとも ヽぅ)あるいは (III)超臨界抽出して抽出物を回収する工程 (以下 、超臨界抽出 Bともいう)を単独または 2工程以上組み合わせた方法などが好適に用 いられる。
[0011] 得られたェボジァミン類含有組成物はそのまま、あるいは必要に応じて粉砕して粉 末とし、そのまま、あるいは使用分野で用いられる適切な添加物を加えて利用するこ とがでさる。
該ェボジァミン類含有組成物は、ェボジァミン類含有植物体またはその処理物から 従来の抽出方法により得られたェボジァミン類含有組成物と同様に利用できるが、え ぐ味、苦味、辛味、不快臭、毒性物質等が低減または除去されているので、さらに広
範囲に利用することができる。
[0012] ェボジァミン類含有植物体としては、ェボジアミン類を含有する植物体であればい かなるものでもよいが、例えば、ミカン科のゴシュュ属「ゴシュュ(Evodia rutaecarpa)、 ホンゴシュュ(E. officinalis )、チョウセンゴシュュ(E. danielli)、ジュヨウシ (£. meliaefol ia)等 Ί、ィヌザンショウ属「ハザレア(Fagararhetza)等 Ί、サンショウ属 [ザントキシラム レツァ (Zantoxvlumrhetsa)、ザントキシラム バドランガ (Z. budrunga)、ザントキシラム フラバム flavum)等]、ァラリオプシス属 [ァラリオプシス タボウェンシス (Araliops istabouensis)、ァラリオプシス ソャゥキー( sovauxii)等]等の植物体があげられる 。植物体としては、これらの植物の果実、果皮、種子、種皮、花、葉、茎、榭皮、根等 、培養された細胞もしくは器官、カルス等の部位等があげられる。
[0013] 該植物体の処理物としては、これらを物理化学的処理または生物学的処理をして 得られる処理物等があげられる。
物理化学的処理としては、天日乾燥、通風乾燥、凍結乾燥等による乾燥処理、ブ レンダー、ホモジナイザー、ボールミル等による粉砕処理、加熱処理などがあげられ る。生物学的処理としては、細菌、酵母等による発酵処理などがあげられる。
[0014] また、該植物体の処理物としては、上記のェボジァミン類含有植物体またはその処 理物を下記の工程を行って得られるェボジアミン類を含有する抽出物または抽出残 を用いることちできる。
ェボジァミン類含有植物体またはその処理物としては、乾燥処理または粉砕処理さ れたものが好適に用いられる。
[0015] 以下に本発明のェボジァミン類含有組成物の取得方法を下記のように分けて説明 する。
(I)超臨界抽出 Aによりェボジァミン類含有植物体またはその処理物から得られる抽 出残渣を回収することによる、ェボジァミン類含有組成物の取得
超臨界抽出は、通常少なくとも抽出槽と分離槽を設けた装置を用い、抽出槽にニ 酸ィ匕炭素等の超臨界流体を循環させながら、超臨界流体の臨界圧力以上の圧力下 、必要に応じてェントレーナーを超臨界流体に添加して行なわれる。超臨界流体中 には抽出成分が抽出され、分離槽には抽出物が通常固形物または液状物として得
られ、抽出槽には抽出残渣が通常固形物として得られる。
[0016] 超臨界抽出を実施するには、通常超臨界抽出装置を用い、超臨界流体を該植物 体またはその処理物 1重量部に対して、積算量として 5〜: LOOO重量部、好ましくは 2 0〜50重量部用いて実施される。
超臨界流体としては、二酸化炭素、アンモニア、メタノール、エタノール、イソプロピ ルアルコール、ェタン、プロパン、ブタン、ペンタン、へキサン、ジメチルブタン、ベン ゼン、ジクロロジフルォロメタン、ジクロロフルォロメタン、トリクロ口フルォロメタン、ジク ロロテトラフルォロメタン、クロ口トリフルォロメタン、ジェチルエーテル、ェチルメチル エーテル、へキサン、一酸化二窒素等が用いられるが、二酸化炭素が好適に用いら れる。
[0017] 必要に応じて超臨界流体にェントレーナーを添加することができる。ェントレーナー は、超臨界流体に添加させることにより抽出速度を速める等の効果が期待できる。 ェントレーナーとしては、メタノール、エタノール等の 1価脂肪族アルコール、水、含 水 1価脂肪族アルコール、アセトンまたはへキサン等が用いられる。
ェントレーナーの添加量は、積算量として、通常超臨界流体に対して 15重量%未 満、好ましくは 10重量%以下である。
[0018] 超臨界抽出は流体の臨界温度および臨界圧力を超えた条件で実施される。これら の条件は用いる超臨界流体の種類によって異なる力 二酸化炭素の場合、 31. 06 〜1000。C、 72. 9〜5000atm、好ましくは 31. 1〜60。C、 75〜: LOOOatmで実施さ れる。
分離槽の操作は通常 l〜5000atm、好ましくは l〜1000atmの圧力で、 273. 16〜: L000°C好ましくは 80〜200°Cの温度で実施され、 20分間〜 5時間で完了 する。
[0019] 超臨界抽出の終了後、抽出槽内に通常固形物として得られる抽出残渣は、そのま まを本発明の組成物として用いてもょ 、し、ェボジァミン類含有植物体またはその処 理物としてさらなる抽出工程に用いてもょ 、。
(II)溶媒抽出 Aによりェボジァミン類含有植物体またはその処理物から得られる抽出 残渣を回収することによる、ェボジァミン類含有組成物の取得
溶媒抽出に用いる溶媒としては、脂肪族炭化水素、水性媒体等を単独、または二 種以上を組み合わせた混合溶媒として用いることができる。溶媒抽出処理は 1回また は 2回以上行われる。さらに、好ましくは脂肪族炭化水素による抽出と水性媒体によ る抽出を組み合わせて順次実施することがあげられる。
[0020] 脂肪族炭化水素としては、ェボジァミン類がほとんど抽出されず、えぐ味、苦味、辛 味、不快臭、毒性物質等を抽出できるものであれば、例えば直鎖または分岐鎖の飽 和または不飽和炭化水素等のいずれも用いられるが、直鎖飽和脂肪酸が好適に用 いられる。
脂肪族炭化水素の炭素数は、 5〜10が好ましぐ 6〜8がより好ましい。 直鎖飽和脂肪族炭化水素としては、例えばペンタン、へキサン、ヘプタン、オクタン
、ノナン、デカン等があげられる。
[0021] 分岐鎖飽和脂肪族炭化水素としては、例えば 2-メチルペンタン、 3-メチルペンタン
、 2-メチルヘプタン、 3-メチルヘプタン、 4-メチルヘプタン等があげられる。 直鎖不 飽和脂肪族炭化水素としては、例えば 2-ペンテン、 1-へキセン、 2-へキセン、 3-へキ セン、 1-ヘプテン、 2-ヘプテン、 3-ヘプテン等があげられる。
分岐鎖不飽和脂肪族炭化水素としては、例えば 2-メチルペンテン、 3-メチルペンテ ン、 2-メチルヘプテン、 3-メチルヘプテン、 4-メチルヘプテン等があげられる。
[0022] 水性媒体としては、水、緩衝液、無機塩水溶液等があげられ、好ましくは水が用い られる。
水としては、水道水、蒸留水、脱イオン水、純水等があげられる。
緩衝液としては、リン酸緩衝液、クェン酸緩衝液等があげられる。
無機塩水溶液の無機塩としては、塩ィ匕ナトリウム、塩ィ匕カリウム、塩化カルシウム等 があげられる。
[0023] 溶媒抽出はェボジァミン類含有植物体またはその処理物を溶媒に浸漬させること によって行なわれる力 抽出速度を上げるため等、必要に応じて、種々の装置例え ば、撹拌機、超音波発生器、還流抽出器、ソックスレー抽出器、ホモジナイザー、振 盪機等、通常の溶媒抽出で使用される機器が用いられる。またェボジァミン類含有 植物体またはその処理物が粉砕されていると、抽出を早めかつ容易にすることができ
るので好ましい。
[0024] 溶媒抽出は、該植物体またはその処理物 1重量部に対して通常 1〜: LOOO重量部、 好ましくは 5〜: LOO重量部の溶媒を用いて行なわれる。抽出は、溶媒の融点以上、沸 点以下の温度で行なわれ、水性媒体では通常 0〜: LOO°C、好ましくは 20〜80°C、脂 肪族炭化水素では 0〜300°C、好ましくは 20〜80°Cで行なわれ、通常 30分間〜 1 週間で抽出は完了する。
[0025] 溶媒抽出終了後、沈降分離、濾過、遠心分離、圧搾、フィルタープレス等の固液分 離方法によって抽出残渣を分離する。得られた抽出残渣は、そのまま本発明の組成 物として用いてもよいし、ェボジァミン類含有植物体またはその処理物として、さらな る抽出工程に用いてもよい。
(III)超臨界抽出 Bによりェボジァミン類含有植物体またはその処理物から得られる抽 出物を回収することによる、ェボジアミン類含組成物の取得
超臨界抽出 Bで用いる超臨界流体および超臨界抽出操作としては、超臨界液体へ のェントレーナーの添加量が異なる以外は前記 (I)項に記載された超臨界流体およ び超臨界抽出操作をいずれも適用することができる。
[0026] ェントレーナーの添加量は、積算量として、通常超臨界流体に対して 15重量%以 上、好ましくは 15〜20重量%である。
超臨界抽出 Bの終了後、例えば、等温 ·減圧法、等温 ·気液分離法、等圧 ·加熱法 、等圧 ·冷却法、吸着法等などを用いて分離操作を行った後、分離槽内に固形物あ るいは液状物として、またェントレーナーを使用した場合はェントレーナー溶液として 、抽出物を取得することができる。
[0027] 以上のとおり、ェボジアミン類を含有する植物体またはその処理物から、(I)超臨界 抽出 Aにより得られる抽出残渣を回収する工程、 (II)溶媒抽出 Aにより得られる抽出 残渣を回収する工程、または (III)超臨界抽出 Bにより得られる抽出物を回収する工程 を単独または 2工程以上組み合わせることにより、えぐ味、苦味、不快臭、毒性物質 等が低減または除去されたェボジァミン類含有組成物を取得することができる。
[0028] 超臨界抽出 Aの終了段階における超臨界抽出装置へのェントレーナーの添加量 の変更や抽出物の分離は容易に行うことができる。したがって、二段階の超臨界抽
出、例えば、超臨界抽出 Aおよび超臨界抽出 Bを行うことにより、えぐ味、苦味、辛味 、不快臭、毒性物質等の低減または除去と、ェボジァミン類の抽出とを連続して行う ことができるので、好適に用いられる。
[0029] 例えば、ェボジァミン類含有植物体またはその処理物を、超臨界抽出 Aにより処理 して、抽出槽内に得られる抽出残渣を、好ましくは抽出槽から取り出すことなぐ超臨 界流体およびェントレーナーを加えて超臨界抽出 Bを行うことにより、ェボジァミン類 含有組成物を分離槽に得ることができる。
上記方法により得られるェボジァミン類含有組成物は、さらに固液分離、濃縮また は乾燥、精製等の手段を用いて処理することができる。
[0030] 濃縮または乾燥方法としては、加熱濃縮、凍結濃縮、逆浸透濃縮、減圧濃縮、凍 結乾燥、 自然乾燥、熱風乾燥、通風乾燥、送風乾燥、噴霧乾燥、減圧乾燥、天日乾 燥、真空乾燥、スプレードライ、流動層乾燥、泡沫層乾燥、ドラムドライヤー、超音波 乾燥、電磁波乾燥があげられ、好ましくは減圧濃縮、スプレードライ、凍結乾燥があ げられる。
上記組成物を必要に応じて水性媒体または有機溶媒等に溶解させた後、膜分離 法、液体膜分離法、溶媒分配法、分画法等の精製方法を用いることにより、ェボジァ ミン類含有濃度が高ぐまたは不要物が除去された抽出物が得られる。
[0031] 有機溶媒としては、メタノール、エタノール等の 1価脂肪族アルコール、エチレンダリ コール、プロピレングリコール等の 2価脂肪族アルコール、グリセリン等の 2価アルコ ール、酢酸メチル、酢酸ェチル等の酢酸アルキル、ェチルメチルケトン等の脂肪族ケ トン、ジメチルエーテル、ジェチルエーテル、石油エーテル等の脂肪族エーテル、へ プタン、石油エーテル、シクロへキサン等の脂環式炭化水素、トルエン、ベンゼン等 の芳香族炭化水素、クロ口ホルム、ジクロロメタン、 1,1, 1,2-テトラフルォロェタン、 1,1, 2-トリクロロェテン等のハロゲンィ匕脂肪族炭化水素、ゴマ油、トウモロコシ油、ォリーブ 油、綿実油等の食用油脂、脂肪族炭化水素等があげられる。
[0032] 溶媒分配法としては、例えば、水性媒体と有機溶媒とによる液々抽出法、コロイドを 含む液体による水性二相分配法があげられ、分液ロートや向流分配装置等を用いて 実施することができる。
分画法としては、例えば、分配クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、イオン交 換クロマトグラフィー、ァフィ-ティクロマトグラフィー、ゲルクロマトグラフィー、透析等 があげられる。このうち、ダイヤイオン HP— 20 (三菱ィ匕学社製)、セフアデタス LH— 2 0 (フアルマシア社製)、コスモシール 140C18— OPN (ナカライテスタ社製)等の疎 水性吸着レジン、シリカゲル 60 (ナカライテスタ社製)等の親水性吸着レジンを担体と し、水性媒体、メタノール、アセトン、酢酸ェチル、クロ口ホルム、トルエン、へキサン等 を溶媒とする吸着クロマトグラフィーが好適に用いられる。
[0033] 本発明の組成物の製造に際しては、ェボジアミン類をィ匕学変化させないために、例 えば抗酸化剤、保存剤等の添加、加熱温度の調整などがなされてもよい。
このようにして得られた組成物を必要に応じて微粉末ィ匕することによって、また、組 成物をェボジァミン類の原料として、後述される種々の用途に利用できる。
組成物の微粉末化は得られた組成物を乾燥後、適当な機器を用いて粉砕すること により得られる。
[0034] 粉碎機としてはジョークラッシャー、ジャィレトリクラッシャ、コーンクラッシャなどの圧 縮破碎機、カッターミル、シュレッダーなどの剪断粗碎機、ハンマークラッシャーなど の衝撃破砕機、ロールクラッシャなどのロールミル、デイスインテグレーター、ケージミ ルなどの回転解砕機、コーヒーミルなどのスクリューミル、エッジランナーなどのロール 転動ミル、スタンプミルなどの打槌ミル、遠心ローラーミル、ボールベアリングミル、ノ ウルミル、ゼゴミル、オングミルなどのローラーミル、スイングハンマーミル、ピンミル、 ケージミル、ターボタイプミル、遠心分級ミルなどの高速回転ミル、転動ボールミル、 振動ボールミル、遊星ボールミル、 CFミルなどの容器振動ミル、流通管式ミル、撹拌 槽式ミル、ァ-ユラ一式ミル、気流吸い込み、気流衝突、衝突板衝突、流動層タイプ などのジェットミル、超音波破砕機、などの粉砕機や石うす、乳鉢、などの装置を使つ て粉枠することができる。
[0035] 組成物粉砕物は細かいほどよぐ平均粒径 lmm以下、好ましくは 0. 1mm以下に 調製される。
物理的破砕方法に関しては、ビーズミル等の湿式摩砕機等の使用があげられるが 、平均粒径が lmm以下の微粒子化ができる性能のものであれば 、ずれも使用する
ことができる。
[0036] ェボジアミン類を含有する製剤は、本発明の組成物を必要に応じ担体と一緒に混 合し、製剤学の技術分野にぉ 、て知られて 、る任意の方法により製造される。
製剤化する際には、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、 希釈剤、緩衝剤、抗酸化剤、細菌抑制剤等の添加剤を用いることができる。
剤形が、錠剤、散剤、顆粒剤等の場合には、乳糖、白糖、ブドウ糖、蔗糖、マン-ト ール、ソルビトール等の糖類、バレイショ、コムギ、トウモロコシ等の澱粉、炭酸カルシ ゥム、硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩ィ匕ナトリウム等の無機物、カンゾゥ末、 ゲンチアナ末等の植物末等の賦形剤、澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、力 ルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、 アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク、水素添加植物 油、マクロゴール、シリコーン油等の滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロ ピルセルロース、メチルセルロース、ェチルセルロース、カルメロース、ゼラチン、澱粉 のり液等の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤などを添 カロして、製剤化することができる。
[0037] 剤形がシロップ剤等の液体調製物である場合は、水、蔗糖、ソルビトール、果糖等 の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ごま油、ォ リーブ油、大豆油等の油類、 p—ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、スト口べ リーフレーバー、ペパーミント等のフレーバー類などを添加して、製剤化することがで きる。
ェボジアミン類を含有する飲食品としては、ジュース、清涼飲料水、茶、乳酸菌飲料 、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨーグルト、加工乳、脱脂乳等の乳製品、ハム、ソ 一セージ、ハンバーグ等の畜肉製品、蒲鋅、竹輪、さつま揚げ等の魚肉練り製品、だ し巻き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、チューインガム、キャンデー、スナック 菓子等の菓子類、パン、麵、漬物類、燻製品、干物、佃煮、塩蔵品、スープ類、調味 料等があげられる。
[0038] ェボジアミン類を含有する飼料としては、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類等 の動物に対する飼料であれば、例えばィヌ、ネコ、ゥサギ、ネズミ等のペット用飼料、
ゥシ、ブタ等の家畜用飼料、 -ヮトリ、七面鳥等の家禽用飼料、タイ、ハマチ等の養殖 魚用飼料、トカゲ、ヮニ、イグアナ等の爬虫類用飼料、力エル等の両生類用飼料等が あげられ、穀類、そうこう類、植物性油かす類、動物性飼料原料、その他の飼料原料 、生成品等の飼料原料力 なる飼料があげられる。
[0039] 以下に、実施例により本発明を説明する。
実施例において用いた超臨界抽出装置および抽出条件を以下に示す。 超臨界抽出装置:三菱化工機社製、抽出槽 (容量 4L)抽出は抽出槽圧力 30Mpa、 抽出槽温度 40°C、分離槽圧力 4Mpa、分離槽温度 40°C
攪拌装置:駆動部:スクローラー SCR— 120、攪拌羽根:トルネード用攪拌羽根 T— 8 0、井内盛栄堂社製
実施例 1
[0040] 招 !^ 1出によるヱボジアミン街含 の観告 Π )
ゴシュュ(乾燥果実:志平商店社製)をフードプロセッサー(PRO CHEF FOOD PR OCESSER, PS-300S :中部工機 (株)社製)を用いて粉砕し、得られた粗粉末 1222. 4gを超臨界抽出装置の抽出槽に充填した。 2時間で積算量として 13. Okgの二酸化 炭素を循環させて抽出を行った。その結果、抽出槽力 抽出残渣 1182. 4g (製品 1 )を得た。この残渣は不快臭、不快な味が低減されていた。
一方、分離槽から不快臭の強い抽出物 33. 23g (参考品 1)を得た。
実施例 2
[0041] 招 !^ 1出によるヱボジアミン街含 の観告 (2)
ゴシュュ (志平商店社製)をフードプロセッサーを用いて粉砕し、得られた粗粉末 1 222. 4gを超臨界抽出装置の抽出槽に充填した。 2時間で積算量として 12. Okgの 二酸化炭素を循環させつつ、 2時間で積算量として 1244g (超臨界流体の約 10重量 %)のエタノールを添加して抽出を行った。その結果、抽出槽から不快臭の低減され た抽出残渣 1138. 5g (製品 2)を得た。一方、分離槽から得られた混合物を減圧乾 固し、不快臭の強い抽出物 87. 49g (参考品 2)を得た。
実施例 3
[0042] 招臨界柚出によるヱボジァミン街含有組成物の 告 (3)
ゴシュュ(志平商店社製)をロータースピードミル(pulverisette 14、 Fritsch社製、 2 mmのメッシュ装着)を用いて粉砕した。得られた微粉末 1093. 3gを超臨界抽出装 置の抽出槽に充填し、 2時間で積算量として 11. 6kgの二酸化炭素を循環させつつ 、積算量 1740g (超臨界流体の約 15重量%)のエタノールおよび 197. 2g (超臨界 流体の約 1. 7重量%)の水を添加する以外は、実施例 2と同一の操作を繰り返した。 その結果、分離槽から抽出物 122. 98g (製品 3)および抽出槽カも抽出残渣 1053. 2gを得た。
実施例 4
[0043] 招 !^ 1出によるヱボジアミン街含 の観告 (4)
ゴシュュ (志平商店社製)をロータースピードミル(2mmメッシュ装着)を用いて粉砕 し、得られた微粉末 1052. 3gを超臨界抽出装置の抽出槽に充填した。 2時間で積 算量として 11. 5kgの二酸化炭素を循環させつつ、 2時間で積算量として 1162g (超 臨界流体の約 10重量%)のエタノールを添加して抽出を行い、分離槽から抽出液を 槽外へ排出した。得られた抽出残渣についてさらに、 2時間で積算量として 11. 4kg の二酸化炭素を循環させつつ、 2時間で積算量として 2163g (超臨界流体の約 19重 量%)のエタノールを添加して抽出を行い、得られた抽出物を減圧乾固して 88. 54g の抽出物 (製品 4)を得た。また、抽出残渣 1016. 2gを得た。
実施例 5
プレンダ一で破砕したゴシュュ (紀伊国屋ゴシュュ M、紀伊国屋漢方薬局 (株)社製 )粉末 lkgにへキサン 18Lを加え、攪拌装置を用いて撹拌しながら超音波発生器中 約 65°Cで 3時間抽出した。 1時間放置した後、混合物をろ過し、抽出液 16. 6Lと抽 出残渣 895. 73g (乾燥重量)を得た。
[0045] 得られた抽出残渣に蒸留水 20Lをカ卩え、スクローラーを用いて、約 65°Cで 12時間 撹拌した後、更に撹拌しながら超音波発生器で 3時間抽出し、 1時間放置した。得ら れた混合物を濾過し、 5000 X gで 5分間遠心分離して、抽出液 15. 7Lと抽出残渣と を得た。得られた抽出残渣について、この操作をもう一度繰り返し、得られた抽出残 渣を凍結乾燥して、 422. 6gの粉末 (製品 5)を得た。この粉末は多少辛味がありピリ
ピリとした持続性の刺激を有するが、えぐ味はほんの僅かで苦味、不快臭はほとんど 無かった。
実施例 6
[0046] 溶 柚出によるヱボジァミン街含有組成物の観告 (2)
ゴシュュ(紀伊国屋漢方薬局(株)社製) 1200. 34gにへキサン 18Lをカ卩え、スクロ 一ラーで撹拌しながら超音波発生器中約 65°Cで 3時間抽出し、数時間静置した。得 られた混合物を濾過し抽出残渣 1118. 6g (乾燥重量)を得た。該抽出残渣にへキサ ン 18Lをカ卩え、上記操作をもう一度繰り返して、抽出残渣 1094. Og (乾燥重量)を得 た。
[0047] 得られた抽出残渣に蒸留水 20Lを加え、混合物をスクローラーで 12時間撹拌した 後、更に撹拌しながら超音波発生器で 3時間抽出し、 2時間放置した。混合物を濾過 後、 5000 X gで 5分間遠心分離し抽出残渣を得た。得られた抽出残渣に蒸留水 20L を加え、前記操作をもう一度繰り返した。得られた抽出残渣を凍結乾燥することにより 、 668. 7gの粉末を得た。
この粉末は、多少辛味がありピリピリとした持続性の刺激を有するが、えぐ味はほん の僅かで苦味、不快臭はほとんど無力つた。
この粉末を、ロータースピードミル (0. 5mmのメッシュ装着)を使用して微粉末ィ匕し 、製品 6を得た。
実施例 7
[0048] 溶 柚出によるヱボジァミン街含有組成物の観告 (3)
実施例 6で得られた製品 6の微粉末 500gにエタノール 9Lを加え、スクローラーで撹 拌しながら超音波発生器中約 65°Cで 3時間抽出し、数時間静置した後、混合物を遠 心分離した。得られた残渣について同様の操作を 2回繰り返して、得られた抽出液を 減圧下で濃縮乾固し、 44. 02gの不快臭の低減した粘稠な液体 (製品 7)を得た。 製品 7を高速液体クロマトグラフィーで定量したところ、ェボジァミン含有量は 8. 82 o/0、ルタエカルピン含有量は 3. 67%であった。
実施例 8
[0049] 溶媒柚出によるヱボジァミン街含有組成物の製诰 (4)
実施例 7で得られた粘稠な液体 20gにエタノール 1 OOmLおよびマルトデキストリン( Fluka Chemie GmbH) 40gを加え、得られた懸濁液を減圧下で濃縮乾固した後、 乾固物を粉砕して、取り扱 、の良好な微粉末 (製品 8) 60gを得た。
実施例 9
[0050] 以下のように参考例 1〜3を行い、参考品 3〜5を得た。 ゴシュュ (志平商店社製)をロータースピードミル (0. 5mmのメッシュ装着)を使用し て微粉末化し、参考品 3を得た。
12
ゴシュュ (紀伊国屋漢方薬局 (株)社製)をロータースピードミル(2mmのメッシュ装 着)を用いて粉砕し、得られた微粉末 10gに 0. 1N塩酸を含有する 75%エタノール 6 OOmlを加え、 30分間攪拌し、さらに 30分間超音波処理した。混合物を濾過し、濾液 を減圧乾固して、 2. 98gの粉末 (参考品 4)を得た。
この粉末は、辛味、苦味、えぐ味が強ぐ不快臭も強ぐ食用に適するものではなか つた o
[0051] 参考例 3
ゴシュュ (紀伊国屋漢方薬局 (株)社製)(未破砕物) lOOOgにエタノール 18Lをカロ え、スクローラーで撹拌しながら、超音波発生器中約 65°Cで 3時間抽出した。数時間 静置した後、混合物を濾過し、抽出液と抽出残渣とを得た。抽出残渣について同様 の操作をもう一度繰り返し、得られた抽出液を合せて減圧乾固して 110. 55gの乾固 物 (参考品 5)を得た。
実施例 10
[0052] 実施例 1および 2記載の参考品 1および 2、実施例 3記載の製品 3、実施例 4記載の 製品 4、ならびに実施例 9の参考例 2記載の参考品 4の各 10mgをジメチルスルフォ キサイド(DMSO) lmLに溶解後、ェボジァミン(EVO)およびルタエカルピン (RUT )の含有量を高速液体クロマトグラフィーで定量し、ェボジァミン類の抽出物中含有 量および原末力もの回収率を算出した。原末力もの回収率は、参考品 4における回 収率を 100%として算出した。結果を表 1に示す。
[0053] なお、高速液体クロマトグラフィーによる測定は、カラム: YMC— Pack ODS—A M- 303 250mm X 4. 6mml. D.、カラム温度: 40°C、流速 1. OmL/min,移 動相:ァセトニトリル Z水(50Z50)、検出は、 UV254nmの条件で行った。
[表 1] 抽出物種類 抽出物量 (g) 抽出物中含有量 原末からの回収率
EVO(%) RUT(%) EVO(%) RUT(%) 溶媒抽出
参考品 4 298.0 7.15 5.24 100.00 100.00 超臨界二酸化炭素抽出
参考品 1 22.3 0.09 0.32 0.10 0.45 参考品 2 71.6 1.00 1.39 3.35 6.36 製品 3 112.5 3.31 3.32 17.47 23.38 製品 4 84.1 11.26 11.27 44.48 60.59 参考品 4:塩酸エタノールで溶媒抽出
参考品 1:超臨界抽出、 ントレーナ一無使用
参考品 2:超臨界抽出、ェントレ一ナ一:エタノール 10重量%
製品 3 :超臨界抽出、ェントレ一ナ一:ェタノ ル 1 5重量%+水 1 . 7重量% 製品 4:超臨界抽出、ェントレーナー:エタノール 1 0重量 ½→エタノール 1 9重量% 超臨界抽出にぉ 、て、ェントレーナーとしてエタノールを超臨界流体の 15重量% 以上添カ卩した場合にはェボジァミン類が抽出された力 エタノールの添加が 10%以 下の場合にはェボジアミン類は殆ど抽出されな力 た。
実施例 11
[0054] 実施例 6記載の製品 6の製造に用いた原料、製造過程におけるへキサン抽出液、 熱水抽出液および製品 6のェボジァミン類含有量を高速液体クロマトグラフィーで定 量した。結果を表 2に示す。
[表 2]
総ェポジアミン類量 ェボジァミン類含有量
測定材料
EVO (g) RUT (g) EVO (%) RUT (%)
抽出原料 1 . 2kg 20.33 8.05 1.69 0.67
へキサン抽出液 0.25 0.29 0 0
熱水抽出液 0 0 0 0
製品 6 15.94 4.61 2.38 0.69 ェボジァミン類はへキサンや熱水ではほとんど抽出されな力 た。
実施例 12
実施例 1および 2で得られた参考品 1および 2、ならびに実施例 4で得られた製品 4 について、えぐ味、苦み、辛味、不快臭について、 5人のパネラーによる官能評価を 行なった。官能評価試験は、各製品を 0. 5%メチルセルロース 400水溶液中に 1. 5 、 0. 15、 0. 015%となるように懸濁 '溶解した溶液を用意し、低濃度側力も順に 20 Lを口腔内に 10秒間含んだ後、 5段階評価を行なった。その結果を表 3に示す。 数値は評価点の平均を示す。なお、味臭の評価点は次のように定めた。 {0点;全く 感じない、 1点;殆ど感じない、 2点;やや感じる、 3点;強く感じる、 4点;非常に強く感 じる。 }
結果を表 3に示す。なお、評価は 5名のパネラーの平均値を示す。
[表 3]
参考品 2:超臨界抽出、ェントレーナー:エタノール 1 0重量%
製品 4:超臨界抽出、ェントレーナー:エタノール 1 0重量%→エタノール 1 9重量%
製品 4の評点は参考品 1および 2と比較して、試験した製品の濃度 0. 015〜1. 5 %の全範囲において、官能評価合計点が 3. 0〜6. 0低い値を示した。従って、本発 明の製品の不快臭等が低減されていることは明らかである。
実施例 7で得られた製品 7および実施例 9の参考例 3で得られた参考品 5について も、上記と同様の試験を行った。結果を表 4に示す。
[表 4]
製品 7 (へキサン'水抽出処理残さのエタノール抽出物)は、参考例 5の参考品 5 (へ キサン'水抽出未処理ゴシュュのエタノール抽出物)に比べて、試験した濃度 0. 015 〜1. 5%の全範囲において官能評価合計点が 3. 6〜7点低い値を示した。従って、 本発明品は不快な味や臭が低減されていることは明らかである。
実施例 13
[0057] 実施例 6で得られた製品 6 (本発明の不快な味や臭低減ゴシュュ微粉末)の不快な 味や臭低減効果を、マウスの摂食嗜好性として評価した。
製品 6を標準粉末飼料 (CE— 2、日本クレア社製)に 1. 5重量%の割合で混合した 飼料を、 24時間絶食させた 6週齢、雄の ddYマウス 5頭に摂取させ、その後 24時間 の摂食量を測定した。
[0058] 同様に、標準飼料または標準飼料に参考例 1で得られた参考品 3 (不快な味や臭 低減処理を施す前のゴシュュ微粉末)を 1. 5%含有する飼料を、 24時間絶食させた 6週齢、雄の ddYマウス 5頭に摂取させて、その後 24時間の摂食量を測定した。そ の結果を表 5に示す。
[表 5]
参考品 3は、マウスが味と臭いを忌避するため、その摂食量が有意に低下したが、 製品 6はマウスが忌避することなく標準飼料と同等量を摂食した。
実施例 14
[0059] 実施例 7で得られた製品 7 (不快な味や臭の低減したゴシュュのエタノール抽出物) の液体の毒性低減効果を、マウスの腹腔内単回投与による急性毒性試験で評価し た。製品 7の液体 2gを、 25mlの溶剤(エタノール: Tween 80:水 = 1 : 1 :8)に溶解し 、これを 0. 125gZkg体重カゝら 2. OgZkg体重の用量で、体重約 30gの雄の ddYマ ウス 1群 6頭に投与し、その後 1週間の死亡頭数を計測した。対照として参考品 5 (不 快な味や臭の低減未処理ゴシュュのエタノール抽出物)につ 、て同様に試験した。 その結果を表 6に示す。
[表 6]
製品 7を投与したマウス群では、参考品 5を投与したマウス群に比べ、顕著に 50% 致死量が減少していた。
[0060] なお、経口投与では 4. OgZkg体重まで投与した力 いずれの抽出物においても 死亡例は認められな力つた。
産業上の利用可能性
[0061] えぐ味、苦味、辛味、不快臭、毒性物質等が低減または除去された呈味性の優れ
たェボジァミン類含有組成物およびその製造方法を提供することができる。