WO2005018366A1 - ファスナー及び同ファスナーを被着した被着体 - Google Patents

Abstract

ファスナーテープ４に、織糸又は編み糸として導電性繊維材１２を織成又は編成して取り付け、導電性繊維材１２を信号線２３またはアンテナ線２１としてファスナーテープ４上に形成することができる。　無線ＩＣチップ２０を取り付けた固定具が被着体２５に被着されたときには、無線ＩＣチップ２０は被着体２５によって被覆され、外からは無線ＩＣチップ２０が被着体２５に取り付けられていることが判別できない状態となる。外からは無線ＩＣチップの存在が確認できないにもかかわらず、無線ＩＣチップ２０に記憶されたデータは、被着体の真贋を識別することや被着体の商品管理等を行うことができるようになる。

Description

ファスナー及ぴ同ファスナーを被着した被着体

技術分野

この本願発明は、 例えばスライ ドファスナー、 面ファスナー、 テープ 付きスナップファスナー、 係合明条片を有するレール状ファスナー、 バッ クノレ、 コー ドス トッパ、 ベノレトァジャスター、 ナスカン、 スナップボタ 田

ンなどの各種ファスナーに係わり、 特に、 狭小領域及び広範囲領域にお ける製品管理機能或いは各種セキュリティ機能を奏することのできる無 線 I Cチップ、 又は無線 I Cチップと送受信用アンテナを内蔵した各種 ファスナー及ぴ同ファスナーを被着した被着体に関するものである。

背景技術

近年、 無線通信方式によってデータ通信を行う非接触型 I Dタグを生 産段階で商品に内蔵させ、 商品の生産から物流、 販売等にいたる トータ ル的な商品管理を行うことや、 商品の紛失防止、 盗難防止、 偽造防止な どが行われている。 また、 I Dタグを衣服に装着して痴呆症患者の徘徊 防止等に利用することなどが提案されてきている。

一般に非接触型 I Dタグは、 データ処理を行う C P Uやメモリ、 信号 の変調 ·増幅部等を有する無線 I Cチップとその送受信アンテナとによ り構成されている。 無線 I Cチップの電源としては、 外部の読取装置か ら受信した電磁波で起電力を発生させ、 発生した起電力を無線 I Cチッ プの電源として用いる形式と無線 I Cチップ用の電源電池を備えている 形式とが用いられている。

無線 I Cチップのメモリに格納されているデータを外部の読取装置に よつて読取るにあたって、 電源電池を備えていない形式のものにおいて は、 I Dタグ内に内蔵した受信アンテナに読取装置からの制御信号を受 信する機能と共にコイルとしての機能も持たせている。 外部の読取装置 から送信した電磁波によって、 受信アンテナであるコイルに起電力を発 生させ、 同起電力でもって無線 I Cチップの動作を行わせている。 電源 電池を備えたものでは、 受信アンテナによる起電力を発生させず、 電源 電池によって無線 I Cチップを動作させている。

無線 I Cチップが動作可能状態にあると、 読取装置からの制御信号に 基づいて無線 I Cチップ内のメモリから必要なデータを取り出して、 同 データを応答データとして送信アンテナから読取装置に応答送信するこ とができる。 応答送信された信号は読取装置の受信アンテナで受信され 、 読取装置の制御部において応答データの解析が行われる。 この応答デ ータは無線 I Cチップ内に格納されていたデータとして読取装置内に一 時格納されたのち、 バソコンなどの制御機器へと送信される。

また、 読取装置から送信された制御信号に基づいて、 無線 I Cチップ 内のメモリに格納されるデータの更新あるいは書き換え等を行うことも 無線 I Cチップの性能によって可能である。 無線 I Cチップ内のメモリ からのデータの読み出し、 データの書き込みにあたっては、 各種セキュ リティ手段を講じておく ことができる。

この種の I Dタグを内蔵したスライ ドファスナー用引手の一例が、 例 えば特開 2 0 0 2 - 1 2 5 7 2 1号公報に開示されている。 同公報に開 示されたスライ ドファスナーの引手は、 図 5 1に示すように金属製や合 成樹脂、 皮革、 厚布等の軟質材製の引手本体 5 1内に I Cチップ 5 4と コイルアンテナ 5 3 とを埋め込んでおり、 コイルアンテナ 5 3 と I Cチ ップ 5 4とは細いガラス管 5 5内に封入されている。

引手本体 5 1を金属材料により構成する場合は、 同引手本体 5 1にガ ラス管 5 5の埋込孔 5 2が形成されるとともに、 同埋込孔 5 2の壁面に 内外に連通する送受信用スリ ッ ト 5 6が形成され、 同送受信用スリ ッ ト 5 6の部位に配したコイルアンテナ 5 3 と外部に配した読取装置との間 で信号の送受信が行えるように構成されている。 コイルアンテナ 5 3 と I Cチップ 5 4とを封入したガラス管 5 5が前記埋込孔 5 2内に挿入し たのち、 同埋込孔 5 2の開口端をエポキシ樹脂によって密閉し、 コイル アンテナ 5 3と I Cチップ 5 4とからなる I Dタグが埋設した引手本体 5 1が形成されている。

また、 前記引手本体 5 1を合成樹脂材により構成する場合は、 同引手 本体 5 1が電磁透過性をもつ合成樹脂材料から構成される。 ガラス管 5 5中に封入された I Dタグは、 上記金属製の引手本体と同様に、 前記ェ ポキシ樹脂によって前記埋込孔 5 2内に封入され、 I Dタグを埋設した 引手本体 5 1が形成されている。

更にまた、 前記引手本体 5 1を皮革材ゃ布材により構成する場合は、 ガラス管 5 5を挿入する埋込空間が引手本体 5 1に形成されている。 ガ ラス管 5 5中に封入されたコイルアンテナ 5 3 と I Cチップ 5 4とから なる I Dタグは、 送受信用の長孔を有する金属管によって被覆して補強 されている。 補強された I Dタグは前記埋込空間内に隠蔽して収納され ている。

一方、 前記 I Dタグを埋設一体化した衣服用ポタンの一例が、 例えば 特開 2 0 0 2— 4 2 1 0 0号公報に開示されている。 同公報に開示され た衣服用ボタンは図 5 2に示すように、 電磁透過性を有する硬質樹脂製 のボタン本体 6 2により構成されている。 ボタン本体 6 2の表面にはリ ング状の凹所 6 4が形成され、 その裏面にはボタンを衣服等に縫い止め る縫止脚 6 1がー体に突設されている。

図 5 3に示すように凹所 6 4の中心部には無線 I Cチップ 6 6が配さ れるとともに、 同無線 I Cチップ 6 6に電気的に接続されたらせん状コ ィルアンテナ 6 5が前記凹所 6 4内で周回するように配されている。 こ の無線 I Cチップ 6 6 とコイルアンテナ 6 5 とからなる I Dタグが前記 凹所 6 4内に配されたのち、 同凹所 6 4内にエポキシ樹脂 6 7が流し込 まれて固化され、 コイルアンテナ 6 5と無線 I Cチップ 6 6とからなる I Dタグは密封防水処理され、 I Dタグを内蔵したボタンが形成されて レヽる。

特開 2 0 0 2— 1 2 5 7 2 1号公報に開示された引手本体に I Dタグ を埋設するためには、 I Dタグをガラス管内に封入しなければならなか つた。 しかも、 引手本体 5 1に衝撃が加わったときや送受信用ス リ ッ ト 5 6から露呈しているガラス管 5 5に障害物等が衝突したときなどに、 ガラス管 5 5が破損してしまうことがあり、 破損したガラス片が送受信 用ス リ ッ ト 5 6から飛散してしまう危険性があった。

特開 2 0 0 2— 4 2 1 0 0号公報に開示されているボタンでは、 衣服 等に縫い止めることによって初めてボタンを取付けることができるため 、 I Dタグを内蔵したボタンの使用用途に制限が加えられていた。 また 、 ボタンにアンテナを内蔵させているため、 アンテナの長さにも制限が あり、 広範囲において I Dタグとの間で信号の接受を行うことができな かった。

特に、 スライ ドファスナーなどのファスナーの用途は拡大されており

、 カバンやバックから衣料品に至るまで幅広く使用されてきており、 そ の使用形態も種々にわたつている。 このため、 これらのものに使用され ているファスナーに対して、 ガラス管を用いることなく、 しかもボタン 以外のファスナーに対しても使い易い形で I Dタグを設けることが望ま れていた。 更に、 上述の従来例のものでは、 無線 I Cチップに記憶した データを外部の読取装置で読み取ることができるのは、 I Dタグと読取 装置間の距離が短い狭小領域内でのみデータの読取が可能であった。 こ のため、 I Dタグを広範囲領域においても使用することができる技術の 開発が望まれていた。

また、 衣類やカバン等の商品に I Dタグを取り付けた場合、 個々の商 品毎に I Dタグを別途取り付けることは人手と時間とを必要とする。 こ の場合には、 部品メーカー側とァパレルメ一力一側とは独立して生産か ら販売に至る管理を別個に行わざるを得ず、 商品の生産から物流、 販売 等の トータル的な商品管理を行うことはできないという問題があった。 更に、 製品が顧客に手渡った後の真贋判定においては、 無線 I Cチッ プは読取装置側からに信号に応じて発信すればよく、 無線 I Cチップか らの電波到達距離を必要と しないが、 製造や販売段階での物流管理にお いては、 無線 I Cチップから発信された電波が所定範囲内に亘つて安定 した状態で読取装置により受信されることが望まれている。

更にまた、 無線 I Cチップには電源を内蔵したアクティブタイプと電 源を内蔵していないパッシブタイプとがあるが、 アクティブタイプでは 電池の寿命により数年で無線 I Cチップからの発信機能を失ってしまう 問題や、 パッシブタイプでは無線 I Cチップからの電波到達距離を長く することに技術的難易度が高く、 コス ト高となったり、 無線 I Cチップ が大型化してファスナーに取り付けることが困難となったりする問題が あった。

本願発明は、 これらの問題を解決するためになされたものである。 ス ライ ドファスナーなどのファスナーを製造販売する部品メーカーにおい て、 I Dタグを個々のファスナーに取り付けておけば、 同 I Dタグを取 り付けたファスナーを被着体としての商品に取り付けるだけで、 ファス ナ一の商品管理と合わせて商品についての トータル的な商品管理を行う ことができるようになる。 このため、 本願発明ではスライ ドファスナー などのファスナーについてその生産段階において無線 I Cチップ、 又は 無線 I Cチップとアンテナを装着させておく ことにより上述した問題の 解決を図ることにある。

また、 無線 I Cチップを取り付けたファスナーを被着した被着体にァ ンテナを取り付けることにより、 広範囲領域においても使用することが できることになる。 更に、 ファスナーに取り付けた無線 I Cチップにァ クティブタイプとパッシブタイプ双方の機能を併せ持たせ、 電源によつ て少なく とも数年は有電起動機能を備えさせることで、 製造や販売段階 での無線 I Cチップからの電波が所定範囲内に亘つて安定した状態で読 取装置により受信することができるようになり、 電源の寿命後には読取 装置側からの信号に応じて発信する機能を維持させることができるよう にする。 ， しかも、 ァクティブタイプの無線 I Cチップとパッシブタイプの無線 I Cチップとをファスナーに取り付け、 双方の無線 I Cチップを同期さ せて、 あるいは一方のみの無線 I Cチップを選択的に作動させることが できるようにする。 アクティブタイプの無線 I Cチップにより電池の寿 命が尽きるまでは、 無線 I Cチップから所定範囲にわたって電波を安定 して発信することができ、 電池の寿命後は、 パッシブタイプの無線 I C チップによって、 読取装置側からの信号に応じて発信する機能を維持さ せることができるようにする。 発明の開示

前記の目的を達成するため、 この発明の第 1の基本的な構成は、 固着 手段が取り付けられ、 被着体に被着されるテープを有するファスナーで あって、 前記ファスナーに取り付けた無線 I Cチップと、 前記テープの 長手方向に連続して配した前記無線 I Cチップのアンテナ又は信号線と を有してなることを特徴とするファスナーにある。

この発明におけるファスナーとしては、 固着手段が取り付けられ、 被 着体に被着されるテープを有するファスナーであり、 スライ ドファスナ 一、 係合条片を有するレール状ファスナー、 スナップボタンファスナー 、 面ファスナーなどである。

本願発明においては、 ファスナーが無線 I Cチップと、 前記テープの 長手方向に沿って連続して延びた状態に配した前記無線 I Cチップのァ ンテナとを有しているので、 無線 I Cチップと読取装置との距離が長く なってもデータの送受信を行うことができるようになる。 また、 信号線 によって各種センサ等と無線 I Cチップとを接続させることができる。 長手方向に沿って連続して延びた状態のアンテナ又は信号線の構成と しては、 テープの長手方向に直線状に配した構成とすることも、 テープ の長手方向と交差する方向にジグザグ状に曲げながらテープの長手方向 に沿って延ばした構成、 螺旋状でテープの長手方向に沿って延ばした構 成等を用いることができる。

ファスナーのテープにアンテナを配したことによりアンテナ長を長く することが可能となり、 ループ状としたアンテナから発生する起電力を 大きくすることができると共に無線 I Cチップと読取装置間での送受信 距離を大きくすることが可能となる。

無線 I Cチップに記憶されたデータを読取装置により読み出すことに より、 真正に製造されたファスナーなのか贋造品として製造されたファ スナ一なのか、 あるいは無線 I Cチップを被着した被着体が真正に製造 された被着体なのか贋造品として製造された被着体なのかを簡単に識別 することができる。 また、 無線 I Cチップを取り付けたファスナーや被 着体の商品管理等も行うことができる。

無線 I Cチップに備えたメモリ としては、 データの書き換えが可能な メモリ、 データの書き換えができないメモリ或いはデータの書き込みや プログラムを記憶させることのできるメモリ等を用いることができる。 無線 I Cチップを被着体に被着されるテープの部位に取付けることに よって、 無線 I Cチップを取り付けたファスナーが被着体に被着される と、 無線 I Cチップは被着体によって被覆された状態となり、 外からは 無線 I Cチップが被着体に取り付けられていることが判別できない状態 となる。 外からは無線 I Cチップの存在が確認できないにもかかわらず 、 無線 I Cチップに記憶されたデータあるいは新たに記憶させたデータ を用いることが可能となり、 被着体の真贋を識別することや被着体の商 品管理等を行うことができるようになる。 しかも、 被着体に無線 I Cチ ップを別途取り付ける作業を行うことなく、 無線 I Cチップを被着体か ら外部に露出させずに簡単に取り付けることができるようになる。

読取装置と無線 I Cチップとは、 無線 IC チップに接続したアンテナ を介して行うことができる。 アンテナはテープの長さ方向に連続して延 びた状態に配した構成に形成することもできれば、 無線 I Cチップと一 体的に構成してファスナーのテープに取り付けることも、 ファスナーに おけるテープを利用して同テープ上にアンテナを配置することもできる 。 ファスナーのテープを利用する場合には、 同テープを構成している織 糸あるいは編糸に導電性繊維材を用いることで配線することができる。 同導電性繊維材は、 アンテナとして使用する以外に、 例えばセンサと無 線 I Cチップとを接続する信号線として使用することもできる。

導電性繊維材の配線としては、 同導電性繊維材から複数数本の配線を 行い各配線の一端を無線 I Cチップに接続し、 他端を開放した状態とし て前記テープに織り込み或いは編み込みを行うことで構成とすることが できる。 また、 同導電性繊維材の両端を無線 I Cチップに接続し、 両端 を無線 I Cチップに接続した導電性繊維材の中間部をループ状となるよ うに前記テープに織り込み或いは編み込みを行う ことで構成することも できる。 更には、 一端を無線 I Cチップに接続した少なく とも 2本の導 電性繊維材の他端をそれぞれ開放した状態に配し、 開放した他端同士を 適宜の手段で接続してループ状に形成することもできる。

導電性材をファスナーのテープに貼付、 接着、 溶着あるいは埋め込む ことでアンテナとして配線とすることができる。 この場合においても、 導電性材の一端を無線 I Cチップに接続し、 他端を開放した状態として アンテナとしてとして形成することも、 導電性材の両端を無線 I Cチッ プに接続し、 同導電性材の中間部をループ状となるように形成すること もできる。 2本の導電性材の一端を無線 I Cチップに接続し、 他端同士 を適宜の手段で接続してループ状のアンテナに形成することもできる。 ファスナーがスライ ドファスナーである場合には、 芯紐を構成する少 なく とも一部の繊維に導電性繊維材を用いて同導電性繊維材と無線 I C チップとを接続することでアンテナ又は信号線と してとして構成するこ とができる。 少なく とも 2本の導電性繊維材を用い、 同導電性繊維材の 端部同士を連結すると共に中間部においては少なく とも 2本の導電性繊 維材が短絡しないように芯紐内に配設し、 端部同士が連結されていない 方の端部を無線 I Cチップに接続することでループ状のアンテナを形成 することも可能となる。

或いは、 芯紐に配した導電性繊維材の一端を無線 I Cチップに接続し

、 同導電性繊維材の他端と、 ファスナーテープに織成又は編成し一端を 前記無線 I Cチップと電気的に接続した導電性繊維材との端部同士を接 続することでループ状のアンテナを形成することができる。 また、 ファ スナーテープに貼付、 接着、 溶着あるいは埋め込んだ導電性材の一端を 前記無線 I Cチップに接続し、 同導電性材の他端と芯紐に配した導電性 繊維材の他端とを適宜の手段で接続してループ状に形成することもでき る。

更にまた、 スライ ドファスナーにおける連続状のファスナーエレメン トを導電性樹脂モノフィラメントをコイル状やジグザグ状に曲げて形成 し、 同ファスナーエレメントと無線 I Cチップとを接続することで無線 I Cチップのアンテナ又は信号線として機能させることができる。

ファスナーエレメントをアンテナとして機能させる場合において、 フ ァスナ一エレメントの一端を開放状態のままとすることも、 上記したよ うに導電性繊維材ゃ導電性材を用いてループ状に形成することもできる 。 また、 ファスナーエレメントをアンテナとして機能させる場合におい て、 芯紐の少なく とも一部の繊維を導電性繊維材とすることで芯紐の導 電性繊維材を磁芯部材としての機能をもたせることもできる。

無線 I Cチップに電源電池が接続されていない場合には、 少なく とも 受信アンテナをループ状に形成し、 ループ部を用いて起電力を発生させ ることが必要である。

この発明の第 2の基本的な構成は、 固着手段が取り付けられ、 被着体 に被着されるテープを有するファスナーであって、 同テープにおける前 記被着体で被覆される部位に無線 I Cチップが取り付けられてなること を特徴とするファスナーにある。

この発明における構成は、 被着体で被覆されるテープの部位に無線 I Cチップが取り付けられてなる点を除いて第 1の基本的な構成同じ構成 とすることができる。 そのため、 上述した第 1の基本的な構成から奏す ることのできる各種効果や第 1の基本的な構成を構成することのできる 構成は、 第 2の基本的構成のものにおいても同様に構成したり同様に奏 するこ.とができるものである。

この発明におけるファスナーとしては、 ファスナーが取り付けられ、 被着体に被着されるテープを有するファスナーであり、 スライ ドファス ナー、 係合条片を有するレール状ファスナー、 スナップボタンファスナ 一、 面ファスナーなどである。 被着体に被着されるテープの部位に無線

I Cチップを取り付けているので、 ファスナー単体においては無線 I C チップと読取装置との間でデータの送受信を行うことができる。

このため、 真正に製造された固定具なのか贋造品と して製造された固 定具なのかを無線 I Cチップに記憶されたデータを読取装置により読み 出すことで簡単に識別することができる。 また、 無線 I Cチップを取り 付けた固定具の商品管理等も行うことができる。

無線 I Cチップに備えたメモリ としては、 データの書き換えが可能な メモリ、 データの書き換えができないメモリ或いはデータの書き込みや プログラムを記憶させることのできるメモリ等を用いることができる。 無線 I Cチップを取り付けた固定具が被着体に被着されると、 無線 I Cチップは被着体によつて被覆された状態となり、 外からは無線 I Cチ ップが被着体に取り付けられていることが判別できない状態となる。 外 からは無線 I Cチップの存在が確認できないにもかかわらず、 無線 I C チップに記憶されたデータあるいは新たに記憶させたデータを用いるこ とが可能となり、 被着体の真贋を識別することや被着体の商品管理等を 行うことができるようになる。 しかも、 被着体に無線 I Cチップを別途 取り付ける作業を行うことなく、 無線 I cチップを被着体から外部に露 出させずに簡単に取り付けることができるようになる。

読取装置と無線 I Cチップとは、 無線 I Cチップに接続したアンテナ を介して行うことができる。 アンテナは無線 I Cチップと一体的に構成 してファスナーのテープに取り付けることも、 ファスナーにおけるテー プを利用して同テープ上にアンテナを配置することができる。 ファスナ —のテープを利用する場合には、 同テープを構成している織糸あるいは 編糸に導電性繊維材を用いることで配線することができる。 同導電性繊 維材は、 例えばセンサと無線 I Cチップとを接続する信号線と して使用 することもできる。

導電性繊維材の配線と しては、 同導電性繊維材から複数数本の配線を 行い各配線の一端を無線 I Cチップに接続し、 他端を開放した状態と し て前記テープに織り込み或いは編み込みを行うことで構成とすることが できる。 また、 同導電性繊維材の両端を無線 I Cチップに接続し、 両端 を無線 I Cチップに接続した導電性繊維材の中間部をループ状となるよ うに前記テープに織り込み或いは編み込みを行うことで構成することも できる。 更には、 一端を無線 I Cチップに接続した少なく とも 2本の導 電性繊維材の他端をそれぞれ開放した状態に配し、 開放した他端同士を 適宜の手段で接続してループ状に形成することもできる。

或いは、 導電性材をファスナーのテープに貼付、 接着、 溶着あるいは 埋め込むことで無線 I Cチップと接続した配線とすることができる。 こ の場合においても、 導電性材の一端を無線 I Cチップに接続し、 他端を 開放した状態と してアンテナや信号線等としてと して形成することも、 導電性材の両端を無線 I Cチップに接続し、 同導電性材の中間部をルー プ状となるように形成することもできる。 2本の導電性材の一端を無線 I cチップに接続し、 他端同士を適宜の手段で接続してループ状のアン テナに形成することもできる。

ファスナーがスライ ドファスナーである場合には、 芯紐を構成する少 なく とも一部の繊維に導電性繊維材を用いて同導電性繊維材と無線 I C チップとを接続することでアンテナや信号線等と してとして構成するこ とができる。 少なく とも 2本の導電性繊維材を用い、 同導電性繊維材の 端部同士を連結すると共に中間部においては少なく とも 2本の導電性繊 維材が短絡しないように芯紐内に配設し、 端部同士が連結されていない 方の端部を無線 I Cチップに接続することでループ状のアンテナを形成 することも可能となる。

或いは、 芯紐に配した導電性繊維材の一端を無線 I Cチップに接続し 、 同導電性繊維材の他端と、 ファスナーテープに織成又は編成し一端を 前記無線 I Cチップと電気的に接続した導電性繊維材との端部同士を接 続することでループ状のアンテナを形成することができる。 また、 ファ スナーテープに貼付、 接着、 溶着あるいは埋め込んだ導電性材の一端を 前記無線 I Cチップに接続し、 同導電性材の他端と芯紐に配した導電性 繊維材の他端とを適宜の手段で接続してループ状に形成することもでき る。

更にまた、 スライ ドファスナーにおける連続状のファスナーエレメ ン トを導電性樹脂モノフイラメントをコイル状やジグザグ状に曲げて形成 し、 同ファスナーエレメントと無線 I Cチップとを接続することで無線 I Cチップのアンテナとして機能させることができる。 > ファスナーエレメントをアンテナとして機能させる場合において、 フ ァスナ一エレメ ン トの一端を開放状態のままとすることも、 上記したよ うに導電性繊維材ゃ導電性材を用いてループ状に形成することもできる 。 また、 ファスナーエレメ ン トをアンテナと して機能させる場合におい て、 芯紐の少なく とも一部の繊維を導電性繊維材とすることで芯紐の導 電性繊維材を磁芯部材としての機能をもたせることもできる。

無線 I Cチップに電源電池が接続されていない場合には、 少なく とも 受信アンテナをループ状に形成し、 ループ部を用いて起電力を発生させ ることが必要である。

本願発明では、 ファスナ一のテープにアンテナを配したことによりァ ンテナ長を長くすることが可能となり、 ループ状のアンテナから発生す る起電力を大きくすることができると共に無線 I Cチップと読取装置間 での送受信距離を大きくすることが可能となる。 ファスナーのテープに無線 I Cチップの電源電池が取り付けられてい る場合には、 受信アンテナをループ状に形成することは必ずしも必要と はしないが、 ループ状に形成した送受信アンテナを用いることもできる 本願発明の第 3の基本的構成は、 被着体に被着されるファスナーテー プを有するスライ ドファスナーであって、 同ファスナーテープにおける 止部の近傍に無線 I Cチップが取り付けられてなることを特徴とするフ ァスナ一にある。 ファスナ一と しては、 スライ ドファスナー、 係合条片 を有するレール状ファスナー、 スナップボタンファスナー、 面ファスナ 一などである。

この発明における構成は、 上記第 1、 第 2の基本的な構成と無線 I C チップをファスナーのテープに取り付けた部位を限定した点とファスナ 一がスライ ドファスナーに限定した点を除いて他の構成は同じ構成とな つている。 そのため、 上述した第 1及び第 2の基本的な構成から奏する ことのできる各種効果は、 第 3の基本的構成のものにおいても同様に奏 することができるものである。

第 3の基本的構成のものでは、 ファスナーテープの止部近傍に無線 I Cチップを配しているので、 無線 I Cチップの取り付け位置を特定する ことができ、 読取装置で無線 I Cチップに格納されているデータを読み 取るときでも、 或いは無線 I Cチップに新たなデータを書き込むときで も無線 I Cチップと読取装置との位置関係を簡単に設定することができ るようになる。

しかも、 ファスナーテープの止部近傍は補強テープにより補強されて いるので補強テープとファスナ一テープ間に無線 I Cチップやアンテナ を配置するだけで、 簡単に無線 I Cチップやアンテナをファスナーテー プに取り付けることができるようになる。 また、 補強テープによって無 線 I Cチップやアンテナがファスナーテープから外れたりするのを防止 'することができ、 外部からの衝撃、 障害物との衝突等によって無線 I C チップやアンテナが破損するのを防止することができるようになる。 な お、 無線 I cチップやアンテナを補強テープ上に配することもできる。 第 3の基本的構成のものにおける止部としては、 上止部や下止部あるい は開離嵌揷具がある。

第 3の基本的構成のものにおいても、 第 1、 第 2の基本的構成におい て説明したようにアンテナの構成は同様に形成することができるので、 ここではその説明を省略する。

この発明の第 4の基本的な構成は、 被着体に被着されるファスナーテ ープを有するスライ ドファスナーであって、 スライ ドファスナ一の止部 に無線 I Cチップを取り付けてなることを特徴とするファスナーにある 。 ファスナ一としては、 スライ ドファスナー、 係合条片を有するレール 状ファスナー、 スナップボタンファスナー、 面ファスナーなどである。

この発明における構成は、 無線 I Cチップをスライ ドファスナーの止 部に取り付けた点を除いて第 1〜第 3の基本的な構成同じ構成とするこ とができる。 そのため、 上述した第 1〜第 3の基本的な構成から奏する ことのできる各種効果は、 第 4の基本的構成のものにおいても同様に奏 することができるものである。 第 4の基本的構成のものにおける止部と しては、 上止部や下止部あるいは開離嵌挿具がある。

無線 I Cチップの取り付け位置は、 下止部や上止部あるいは開離嵌揷 具に取り付けることができる。 また、 無線 I Cチップを上述の止部に内 蔵して取り付けることも、 着脱自在に取り付けることもできる。 着脱自 在に取り付ける場合には、 止部に無線 I Cチップ揷入用の穴部を形成し て、 同穴部に無線 I Cチップを着脱自在に嵌入することで取り付けるこ とがでる。 このとき、 無線 I Cチップをアンテナ内蔵型とすることもで きる。

アンテナとしては、 上述の第 1の基本的な構成で説明したようにスラ ィ ドファスナーに導電性繊維材或いは導電性材を配して、 同導電性繊維 材或いは導電性材をアンテナと して無線 I Cチップと接続して使用する こともできる。 スライ ドファスナーの各構成部材のいずれかに無線 I C チップとアンテナとを内蔵させることで、 スライ ドファスナーの製造ェ 程において無線 I Cチップとアンテナとを同時にスライ ドファスナーに 組み込むこともできるようになる。

また、 無線 I Cチップを前記止部に対して着脱自在に形成することに より、 読取装置から無線 I Cチップのデータを不正に読み取られる恐れ があるときや、 不正に書き込まれる恐れがあるときには、 止部から無線

I Cチップを取り出しておくことにより不正なアクセスを防止すること ができる。 更に、 無線 I cチップを取り付けたファスナーが被着体と共 に洗濯される時、 ファスナーから無線 I Cチップを取り外しておくこと で、 洗濯中に無線 I Cチップが破損するのを防止することができる。 この発明の第 5の基本的な構成は、 被着体に被着されるファスナーテ

—プを有するスライ ドファスナーであって、 芯紐を構成する少なく とも 一部の繊維材に導電性繊維材を用いた芯紐と、 樹脂製ファスナーエレメ ン トの少なく とも 1つに埋め込んだ無線 I Cチップとを備え、 前記無線 I Cチップと前記導電性繊維材とが電気的に接続されてなることを特徴 とするスライ ドファスナーにある。

この発明の構成では、 スライ ドファスナーのファスナーエレメ ン トの 少なく とも 1つに無線 I Cチップを埋め込み、 芯紐を構成する少なく と も一部の繊維材に用いた導電性繊維材を無線 I cチップと電気的に接続 して、 同導電性繊維材をアンテナ又は信号線として使用することができ るようにしたものである。 この発明の第 6の基本的な構成は、 被着体に被着されるファスナーテ ープを有するスライ ドファスナーであって、 樹脂製ファスナーエレメ ン トの少なく とも 1つに埋め込んだ無線 I Cチップと、 前記ファスナーテ ープに取り付けられたアンテナ又は信号線とを備え、 前記無線 I Cチッ プとアンテナ又は信号線とが電気的に接続されてなることを特徴とする スライ ドファスナーにある。

この発明の構成では、 スライ ドファスナーのファスナーエレメン トの 少なく とも 1つに無線 I Cチップを埋め込み、 テープを織成又は編成す る織糸又は編糸の一つとして導電性繊維材を用いるとともに、 同導電性 繊維材を無線 I Cチップと電気的に接続して、 同導電性繊維材をアンテ ナ又は信号線として使用することができるようにしたものである。

この発明の第 7〜 8の基本的な構成は、 被着体に被着されるファスナ 一テープを有するスライ ドファスナーにおいて、 アンテナを有する無線 I Cチップが、 樹脂製のスライダーに取り付けられてなること、 又は引 き手に対して着脱自在に取り付けた装飾部材内に内蔵されてなることを 特徴とするスライ ドファスナーにある。

この発明の構成では、 スライダー又は引き手に対して着脱自在に取り 付けられる装飾部材内に無線 I Cチップを取り付けることができる。 無 線 I Cチップの取り付けに当たっては、 アンテナと一緒に前記各部材に 無線 I Cチップ及びアンテナ挿入用の穴部を形成して、 同穴部に無線 I Cチップ等を着脱自在に嵌入することで取り付けることがでる。

また、 スライ ドファスナーの各構成部材のいずれかに無線 I Cチップ とアンテナとを内蔵させることで、 スライ ドファスナーの製造工程にお いて無線 I Cチップとアンテナとを同時にスライ ドファスナーに組み込 むこともできる。

更に、 スライ ドファスナーの各構成部材のいずれかに無線 I Cチップ とアンテナとを着脱自在に嵌入する穴部を形成しておくことにより、 読 取装置から無線 I Cチップのデータを不正に読み取られる恐れがあると きや、 不正に書き込まれる恐れがあるときには、 穴部から無線 I Cチッ プとアンテナとを取り出しておく とにより防止することができる。

この発明の第 9の基本的な構成は、 固着手段が取り付けられ、 被着体 に被着されるテープを有するファスナーであって、 無線 I Cチップ、 電 源電池及びアンテナを取り付けてなることを'特徴とするファスナ一にあ る。 ファスナーと しては、 スライ ドファスナー、 面ファスナー、 スナツ プファスナー、 レーノレファスナー、 ノ ックノレ、 コー ドス ト ッノ 一、 ナス カン、 スナップボタン等を用いることができる。

この発明の構成では、 ファスナーが無線 I Cチップ、 電源電池及びァ ンテナを有しているので、 読取装置からの信号で起電力を発生させる必 要がなく、 アンテナの構成をループ状に形成することは必ずしも必要と はしない。 しかし、 ループ状に形成したアンテナを用いることは可能で ある。

ループ状に形成したアンテナを用いた場合には、 ファスナーに取り付 けた無線 I Cチップにアクティブタイプとパッシブタイプ双方の機能を 併せ持たせ、 電源によって少なく とも数年は有電起動機能を備えさせる ことができるようになる。 これにより、 製造や販売段階での無線 I Cチ ップからの電波が所定範囲内に亘つて安定した状態で読取装置により受 信することができるようになり、 電源の寿命後には読取装置側からの信 号に応じて発信する機能を維持させることができるようになる。

更に、 アクティブタイプに無線 I Cチップとパッシブタイプの無線 I Cチップとをファスナーに取り付け、 双方の無線 I Cチップを同期させ て、 あるいは一方のみの無線 I Cチップを選択的に作動させることがで きる。 これにより、 アクティブタイプの無線 I Cチップにより電池の寿 命が尽きるまでは、 無線 I Cチップから所定範囲にわたって電波を安定 して発信することができ、 電池の寿命後は、 パッシブタイプの無線 I C チップによって、 読取装置側からの信号に応じて発信する機能を維持さ せることができるようになる。

ファスナ一に無線 I Cチップの電源電池が取り付けられているため、 アンテナから送信する電磁波の強さを電源電池の設置数等により調整す ることが可能となり、 所望の出力をアンテナから出力させることが可能 となる。 これにより、 ファスナーにアンテナを配したことと相俟って広 範囲の領域において無線 I Cチップと読取装置間で信号の送受信を行う ことができるようになる。

スライ ドファスナーのように左右に分離できるファスナ一テープにお いては、 一方のファスナーテープに電源電池を取り付け、 他方のファス ナーテープに無線 I Cチップを取り付けた構成とすることができる。 こ の場合においては、 両ファスナーテープを開離させる開離嵌揷具にスィ ツチ機構を形成することで、 開離嵌揷具の嵌合時にはスィッチを O Nさ せて電源電池の電流 · 電圧を無線 I Cチップに供給し、 開離嵌揷具の離 間時にはスィツチが〇 F Fさせて電源電池からの電流 ·電圧を無線 I C チップに供給するのを停止することができる。 これにより、 開離嵌揷具 の嵌合及ぴ離間操作で無線 I Cチップの動作を O N · O F F制御するこ とができるようになる。

この発明の第 1 0の基本的な構成は、 無線 I Cチップと、 前記無線 I Cチップを遮蔽する遮蔽材とを取り付けてなることを特徴とするファス ナーにある。 ファスナ一と しては、 スライ ドファスナー、 面ファスナー 、 スナップファスナー、 レールファスナー、 バックノレ、 コ一ドス ト ッパ 一、 ナスカン、 スナップボタン、 ベルトアジヤスター等を用いることが できる。 この発明では、 導電性金属板等から構成することの きる遮蔽材を無 線 I Cチップやアンテナを覆う都位に配し、 しかも、 遮蔽材をファスナ 一に着脱自在に取着させることができる。 遮蔽材で無線 I Cチップゃァ ンテナを遮蔽することにより、 読取装置との間での信号の接受を禁止す ることができ、 無線 I Cチップに格納されたデータに不正なアクセスが 行われないようにして、 セキュリティを髙めることができるようになる

。 また、 同様に読取装置から改ざんされたデータ等が無線 I Cチップに 格納されるのを防止することができるようになる。

遮蔽材と しては、 金属板、 金属製の網、 導電性材を含有した樹脂等を 用いて形成することができる。

この発明の第 1 1の基本的な構成は、 固着手段が取り付けられ、 被着 体に被着されるテープを有する面ファスナ一であって、 前記ファスナー の係合面に取り付けた無線 I Cチップと、 前記無線 I Cチップを取り付 けた前記係合面に係脱し、 前記無線 I Cチップを被覆する雄部材又は雌 部材を少なく とも 1部が開閉自在に取り付けたことを特徴とする面ファ スナ一にある。

この発明では、 面ファスナーの係合面に無線 I Cチップを取り付ける と共に、 無線 I cチップを取り付けた係合面を、 他の係合面を有する面 ファスナーで被覆することができる。 また、 無線 I Cチップを被覆する 面ファスナーに遮蔽材を設けることにより、 着脱自在の遮蔽材で無線 I Cチップやアンテナを遮蔽することが可能となり、 読取装置との間での 信号の接受を禁止することができ、 無線 I cチップに格納されたデータ に不正なアクセスが行われないようにして、 セキュリティを高めること ができるようになる。 また、 同様に読取装置から改ざんされたデータ等 が無線 I Cチップに格納されるのを防止することができるようになる。 また、 無線 I Cチップは、 面ファスナーの係合面間に狭持される構成と なるので、 無線 I Cチップを単に面ファスナーの係合面上に載置するだ けで無線 I Cチップを面ファスナーに容易に取り付けることができるよ うになる。

この発明の第 1 2の基本的な構成は、 無線 I Cチップを取り付けたフ ァスナ一が被着された被着体であって、 同被着体に前記無線 I Cチップ と電気的に接続したアンテナ又は信号線を有することを特徴とする被着 体にある。

この発明では、 被着体に無線 I Cチップ用のアンテナ又は信号線と必 要に応じて各種センサとを配し、 同信号線を介して各種センサを無線 I Cチップと接続することができる。 また、 アンテナと無線 I Cチップと を接続することができる。 これらの接続に当たって、 ファスナーのテー プに配した導電性材或いは導電性繊維材を介して接続することができる 被着体に被着したファスナーが有する無線 I cチップと読取装置との 間で信号を接受することで、 被着体の真贋判定や被着体の商品管理等を 行うことができるようになる。 しかも、 被着体にアンテナを有している ため読取装置との距離が長くなっても信号の接受を行うことができるよ うになる。

このため、 例えば、 血圧計のセンサを取り付けた被着体を被着した人 を所定時間毎や異常血圧を示したときなど、 予め無線 I Cチップに血圧 計を測定する検出条件を設定しておいた検出条件に基づいて血圧の測定 を行い、 その検出結果を無線 I Cチップのメモリに記憶しておく ことが できる。 しかも、 各種センサと無線 I Cチップとの接続は、 信号線を介 して行い、 記憶した検出結果を予め設定した条件に基づいて読取装置に 送信するのをアンテナを介して行うことができるようになる。

また、 ファスナーを取り付けるだけで衣服等に無線 I Cチップを取り 付けることが可能となるので、 例えば、 衣服の洗濯中において洗濯機に 対して自動的に洗い方を指示することなどが可能となる。 また、 衣服に 温度センサを付けておけば、 同衣服を着ている人の体温を検出して同検 出した体温をエアコンに無線 I Cチップから送信することで、 温度を自 動的に調整することもできるようになる。

あるいは、 徘徊患者の衣服に位置センサを取り付けておけば、 徘徊患 者の現在位置をオンタイムで監視することなどが可能となる。 このよう に、 被着体に無線 I cチップ及びアンテナを有するファスナーを取り付 けるだけで、 被着体に取り付けた各種センサからの検出信号を様々な形 で取り出して有効利用することができるようになる。

この発明の第 i 3の基本的な構成は、 無線 I Cチップを取り付けたフ ァスナ一が被着された被着体であって、 同被着体に前記無線 I 。チップ を被覆する遮蔽材を有することを特徴とする被着体にある。

無線 I Cチップを取り付けたファスナーとしては、 スライ ドファスナ 一、 面ファスナー、 スナップファスナー、 レーノレファスナー、 バックノレ 、 コー ドス トッノヽ。一、 ナスカン、 スナップボタン、 ベノレトァジャスター 等を用いることができる。

この発明では、 被着体に無線 I Cチップを遮蔽する被着体が設けられ ているので、 遮蔽材の大きさを無線 I Cチップやアンテナまでも覆うこ とのできる大きさとすることができる。 遮蔽材としては、 金属板、 金属 製の網、 導電性材を含有した樹脂等を用いて形成することができる。 遮 断材により、 アンテナの送受信を禁止して、 無線 I Cチップのセキユリ ティを保つこともできる。 また、 無線 I Cチップ又はアンテナを必要な 時に遮蔽材で覆うことができるので、 現在の居場所を送信できなくする こともでき、 個人のプライバシーを守ることも可能となる。

この発明の第丄 4の基本的な構成は、 無線 I Cチップを着脱自在に取 り付けてなることを特徴とするファスナーにある。 ファスナーとしては 、 スライ ドファスナー、 面ファスナー、 スナップファスナー、 レールフ 了スナ一、 バックノレ、 コードス トッノ 一、 ナスカン、 スナップボタン、 ベルトァジャスター等を用いることができる。

この発明の構成では、 ファスナーに無線 I Cチップを着脱自在に取り 付けているため、 不正アクセスの防止や所望のデータを格納した無線 I Cチップへの交換等が容易に行うことができるようになる。 これにより 、 無線 I Cチップに対するセキュリティを高めることができるようにな り、 読取装置から改ざんされたデータ等が無線 I cチップに格納される のを防止することができるようになる。

また、 無線 I Cチップを取り付けたファスナが被着体と共に洗濯され る時、 ファスナーから無線 I Cチップを取り外しておく ことで、 洗濯中 に無線 I Cチップが破損するのを防止することができる。 無線 I Cチッ プをファスナー内に内蔵する場合には、 無線 I Cチップを内蔵するファ スナ一の部材を電磁透過性を有する合成樹脂材等で形成しておくことが 望ましい。

スナップボタンの雄雌部材の一方に無線 I Cチップ及びアンテナを取 り付けた場合には、 他方の部材に電源電池を取り付け、 雄雌部材の係合 により電源電池と無線 I Cチップとの接続を行わせ、 雄雌部材の離間と きには電源電池と無線 I Cチップとの遮断を行わせるように、 雄雌部材 間にスィツチ機構を構成することができる。

これらのファスナーに無線 I Cチップとアンテナとを取り付けること により、 無線 I Cチップとアンテナとを特別な取り付け作業を行わずに ベルト等の上記ファスナーと共同して使用する部材に自動的に設置する ことができるようになる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 第 1の実施形態の無線 I Cチップの配置位置を示す図であ る。

第 2図は、 第 1図における縦断面図である。

第 3図は、 無線 I Cチップとアンテナ線または信号線の配置位置を示 す図である。

第 4図は、 面ファスナーに無線 I Cチップを取り付けた例を示す図で め 。

第 5図は、 面ファスナーに無線 I Cチップを取り付けた変形例を示す 図である。

第 6図は、 スナップファスナーに無線 I Cチップを取り付けた例を示 す図である。 '

第 7図は、 レール状ファスナーに無線 I Cチップを取り付けた例を示 す図である。

第 8図は、 第 2の実施形態の無線 Γ Cチップを下止部近傍に配した例 を示す図である。

第 9図は、 第 2の実施形態の変形例を示す図である。

第 1 0図は、 第 2の実施形態の他の変形例を示す図である。

第 1 1図は、 第 2の実施形態で電源電池を取り付けた例を示す図であ る。

第 1 2図は、 第 2の実施形態で電源電池を取り付けた変形例を示す図 である。

第 1 3図は、 第 2の実施形態で電源電池を取り付けた他の変形例を示 す図である。

第 1 4図は、 第 1 3図のスィツチ機構を説明する図である。

第 1 5図は、 無線 I Cチップを着脱自在に取り付けた例を示す図であ る。

第 1 6図は、 無線 I Cチップを着脱自在に取り付けた変形例を示す図 である。

第 1 7図は、 無線 I Cチップを着脱自在に取り付けた他の変形例を示 す図である。

第 1 8図は、 無線 I Cチップを着脱自在に取り付けた別の変形例を示 す図である。

第 1 9図は、 導電性繊維材を織糸として用いた例を示す図である。 第 2 0図は、 導電性繊維材を織糸と して用いた変形例を示す図である 第 2 1図は、 導電性繊維材を編糸として用いた例を示す図である。 第 2 2図は、 導電材をファスナーテープに取り付けた例を示す図であ る。

第 2 3図は、 導電材をファスナーテープに取り付けた変形例を示す図 である。

第 2 4図は、 導電材をファスナーテープに埋め込んだ例を示す図であ る。

第 2 5図は、 エレメ ン トに無線 I Cチップを設け、 導電性繊維材を芯 紐に設けた例を示す図である。

第 2 6図は、 アンテナ機能を持たせたファスナーェレメントがコイル 状であることを示す部分拡大図である。

第 2 7図は、 アンテナ機能を持たせたファスナーエレメントがジグザ グ状であることを示す部分拡大図である。

第 2 8図は、 上止部に無線 I Cチップを取り付けた例を示す図である 第 2 9図は、 下止部に無線 I Cチップを取り付けた例を示す図である 第 3 0図は、 下止部に無線 I Cチップを取り付けた変形例を示す図で ¾る。

第 3 1図は、 スライダーに無線 I Cチップを取り付けた例を示す図で ある

第 3 2図は、 装飾部材に無線 I Cチップを取り付けた例を示す図であ る。

第 3 3図は、 装飾部材に無線 I Cチップを取り付けた変形例を示す図 である。

第 3 4図は、 着脱式の引き手に無線 I Cチップを取り付けた例を示す 図である。

第 3 5図は、 着脱式の引き手に無線 I Cチップを取り付けた変形例を 示す図である。

第 3 6図は、 バックルに無線 I Cチップを取り付けた例を示す図であ る ₀

第 3 7図は、 ベルトァジャスターに無線 I Cチップを取り付けた例を 示す図である。

第 3 8図は、 ナスカンに無線 I Cチップを取り付けた例を示す図であ る。

第 3 9図は、 コードス トッパーに無線 I Cチップを取り付けた例を示 す図である。

第 4 0図は、 コードス トッパーに無線 I Cチップを取り付けた変形例 を示す図である。

第 4 1図は、 コードス トッパーと被着体との関係を示す図である。 第 4 2図は、 スナップボタンに無線 I Cチップを取り付けた例を示す 図である。 第 4 3図は、 遮蔽材を配した例を示す図である。

第 4 4図は、 遮蔽材を配した変形例を示す図である。

第 4 5図は、 遮蔽材を配した他の変形例を示す図である。

第 4 6図は、 遮蔽材を配した別の変形例を示す図である。

第 4 7図は、 被着体に無線 I Cチップを有するスライ ドファスナーを 被着した例を示す図である。

第 4 8図は、 被着体に無線 I Cチップを有するスライ ドファスナーを 被着した変形例を示す図である。

第 4 9図は、 被着体に無線 I Cチップを有するスライ ドファスナーを 被着した他の変形例を示す図である。

第 5 0図は、 被着体に無線 I Cチップを有するスライ ドファスナーを 被着した別の変形例を示す図である。

第 5 1図は、 従来例を示す図である。

第 5 2図は、 他の従来例を示す図である。

第 5 3図は、 第 5 2図の断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本願発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説 明する。 本願発明におけるファスナーとしては、 例えばカバン、 スポー ッウェアその他の各種の衣類の留め具として、 例えばスライ ドファスナ 一、 面ファスナー、 テープ付きスナップファスナー、 レール状ファスナ 一、 ノくックノレ、 コー ドス ト ッ ノ 一、 ベノレ トァジャスター、 ナスカン、 ス ナップボタンなどの各種ファスナーを含んでいる。 本願発明は、 これら のファスナーに対して無線 I Cチップ及ぴアンテナとを有する I Dタグ の配置構成や I Dタグにおけるアンテナ構造を主要な特徴部と している 本願発明に適用される I Dタグの曲型的な態様と しは、 識別対象物の 識別情報などのデータを格納するメモリを備えた無線 I Cチップとアン テナとが互いに電気的に接続されて応答回路を構成している。 その応答 回路と して、 無線 I Cチップには、 例えば検出回路、 電源回路、 制御回 路、 メモリ回路、 変調回路、 発振回路等が組み込まれている。

更に本願発明にあっては、 外部からの電磁誘導などにより各回路に電 力を供給する無電池式の I Dタグ、 あるいは電源と して電池を内蔵した 電源内蔵型の I Dタグを含んでいる。 このため、 上記電源回路としては 、 電源電池を無線 I Cチップと取り付け側に配されている場合における 電源回路と、 外部にある読取装置からの送信信号をループ状のアンテナ で受信したときに、 ループ状のアンテナにより前記送信信号の電磁波か ら発生させた起電力を利用する電源回路とをそれぞれ意味しているもの である。

また、 本願発明における無線 I Cチップは、 読取装置からの送信信号 により無線 I Cチップ内のメモリに格納しているデータを取り出して読 取措置に応答信号として送信するもの、 読取装置からの送信信号により 無線 I Cチップ内のメモリに格納しているデータやプログラムの書き換 えや更新等を行うことができるもの、 更には無線 I Cチップ内の制御装 置がプログラムに基づいて自動的にメモリ内に格納したデータ等を読取 装置に送信することのできるもの等の各種制御形態を行い得る無線 I C チップとして構成されているものである。

本願発明における無線 I Cチップの構成は上述の構成及び以下に説明 する構成に限定されるものではなく、 多様な変更が可能である。

図 1は本願発明の代表的な第 1の実施形態であり、 スライ ドファスナ 一に取着される無線 I Cチップ及びアンテナとを有する I Dタグの配置 位置を模式的に示す概略斜視図である。 図 2は同スライ ドファスナーの 縦断面図を示している。 図 3は同スライ ドファスナーに取着される無線 I Cチップとファスナーテープに形成したアンテナ線または信号線の配 置位置を模式的に示す概略斜視図である。

図 1において、 符号 1は例えば衣服やカバン等の被着体 2 5に縫製に よ り被着されたスライ ドファスナーを示しており、 ファスナーテープ 4 には、 複数のエレメン ト 2、 上止部 2、 開離嵌挿具 1 5、 蝶棒 9、 箱棒 1 0、 スライダー 2、 引き手 3、 補強テープ 8等が取り付けられている ファスナーテープとしては、 例えば合成樹脂繊維を織成又は編成され た繊維テープ状の基布、 不織布、 合成樹脂製シートなどから構成される 。 ファスナーエレメ ン ト と しては、 合成樹脂製モノフィ ラメン トをコイ ル状に卷回してなるコイル状エレメン ト、 平面内に横方向に U字形に屈 曲した部分を長手方向に沿つて上下交互に連続してジグザグ状に形成し たジグザグ状エレメントなどの連続状エレメント等から構成される。 こ のことは、 上述のスライダー、 上下止具、 捕強用シート状部材、 開離嵌 揷具についても同様であり、 その太さや材質及び構造なども様々に変更 が可能である。

被着体 2 5に被着されて被覆されるファスナーテープ 4の縁部寄りの 部位には、 無線 I Cチップ 2 0が取り付けられている。 無線 I Cチップ 2 0は貼着、 接着、 溶着或いは射出等の適宜の取り付け手段を用いるこ とによりファスナーテープ 4に取り付けることができる。 また、 無線 I Cチップ 2 0には図示せぬアンテナが無線 I Cチップ 2 0 と一体に形成 されている。

図 2に示すように無線 I Cチップ 2 0は、 図 4 7に示す外部の読取装 置 2 4 との間で信号の送受信を行うアンテナとともに、 被着体 2 5の縫 製ライン 2 6に沿ってスライ ドファスナー 1を縫い付けることで目視で きない状態に配置することができる。

これにより、 読取装置からの送信信号で無線 I Cチップに格納じたデ ータを呼び出すことができ、 無線 I Cチップ 2 0は、 スライ ドファスナ 一 1を単独で使用するときにはスライ ドファスナー 1の商品管理や真贋 判別用等の識別装置として機能させることができる。 また、 同スライ ド ファスナー 1をバックや衣服等の被着体 2 5に被着したときには、 オリ ジナル製品としての被着体 2 5の真贋判断用や商品管理等の識別装置と して機能させることができる。 また、 必要に応じて読取装置からの送信 信号により無線 I Cチップに格納されているデータやプログラムの修正 、 更正等を行うことができる。

図 1に示すものでは無線 I Cチップ 2 0には無線 I Cチップを作動さ せる電源を有しておらず、 読取装置からの送信信号により発生させた図 示せぬアンテナによる起電力で無線 I Cチップを作動させることができ る。

図 3に示すスライ ドファスナー 1では、 ファスナーテープ 4 として、 例えば合成樹脂繊維を織成又は編成された繊維テープ状の基布に、 織糸 又は編み糸として導電性繊維材 1 2を織成又は編成したものである。 他 の構成は図 1における構成と同じであるので図 1で用いたと同じ符号を 用いることでその説明に代えることとする。

図 3における導電性繊維材 1 2は、 図 1 9〜 2 1に示すように導電性 繊維材 1 2は織糸又は編糸として、 ファスナ一テープ 4の基布の織成又 は編成と同時に織成又は編成することができる。 導電性繊維材 1 2は、 被着体 2 5に取り付けた図示せぬセンサ等と無線 I Cチップ 2 0とを連 結する信号線として使用することも、 無線 I Cチップ 2 0のアンテナと して使用することもできる。 図 1 9〜2 1においては、 織目、 編目を分 かり易くするために誇張して拡大した状態を示しているものである。 図 3における導電性繊維材 1 2の代わりに、 図 2 2〜図 2 4に示すよ うな金属薄板、 導電性樹脂等から構成される導電材 1 3をファスナーテ ープ 4の面に貼着、 接着、 溶着、 テープ 3 3 a との一体成形等の各種取 り付け手段により取り付けることもできる。 図 2 4では、 レール状ファ スナー 3 3 を示しているが、 ファスナーテープ 4をレール状ファスナー 3 3のテープ 3 3 a と同様に樹脂の一体成形で形成するときには図 2 4 におけるテープと同様の構成を取ることができるものである。 導電材 1 3のファスナーテープ 4への取り付けは、 導電材 1 3 と無線 I Cチップ 2 0 との接続が担保されれば、 ファスナーテープの表面、 裏面を問わず どちらの面にも形成することができる。

導電性繊維材 1 2や導電材 1 3を無線 I Cチップ 2 0のアンテナと し て機能させるときには、 一端を無線 I Cチップに連結し、 他端を開放し た 1本のアンテナ線として形成することも、 一端をそれぞれ無線 I Cチ ップに連結すると共に、 それぞれの他端を開放した 2本のアンテナ線と して形成することもできる。 また、 2本のアンテナ線の前記他端同士を 連結したアンテナ或いは両端が無線 I Cチップに連結し、 中間部をルー プ状となるように配したアンテナ線として形成することもできる。

本願発明においては、 フレキシブルワイヤー等の金属線も導電性繊維 材 1 2における 1つの形態と して含まれるものである。

センサ等と無線 I Cチップと'を連結する信号線として導電性繊維材 1

2 を用いるときには、 お互いに短絡していない 2本の導電性繊維材を用 いて信号線として機能させることができる。 導電性繊維材 1 2 と導電材 1 3 との組合せによりアンテナ線や信号線を形成することができる。 無線 I Cチップ 2 0は、 図 1に示すように一方のファスナーテープ 4 に取り付けることも、 図 3に示すように両方のファスナーテープ 4に取 り付けることもできる。 図 4は、 面ファスナー 3 0のテープ 3 0 aに無線 I Cチップ 2 0を取 り付けたものを示している。 無線 I Cチップ 2 0には、 図示せぬアンテ ナが一体に形成されている。 図 4 ( b ) に示すように面ファスナー 3 0 のテープ 3 0 aを被着体 2 5に縫製等により被着することで、 無線 I C チップ 2 0の取り付け状態が外部から目視できない状態とすることがで きる。

無線 I Cチップ 2 0のテープ 3 0 aへの取り付けは、 貼着、 接着、 溶 着、 面ファスナーの成形時に一体成形して取り付けるなど適宜の取り付 け手段を採用することができる。 また、 アンテナは、 無線 I Cチップ 2 0 と一体に形成することも、 面ファスナー 3 0のテープ 3 0 a上に導電 体や導電性樹脂等を用いて形成することもできる。

図 5に示すように、 無線 I Cチップ 2 0を面ファスナー 3 0の係合面 間に配置させることで、 面ファスナーに取り付けることができる。 無線 I Cチップ 2 0には、 図示せぬアンテナが一体に形成されている。 この ときには、 無線 I Cチップ 2 0を狭持している面ファスナーを開放する ことで、 無線 I Cチップ 2 0を面ファスナー 3 0に対して着脱自在とす ることができる。 これにより、 面ファスナー 3 0から無線 I Cチップ 2 0を取り外すだけで読取装置からの読取を行い得えない状態とすること ができ、 無線 I Cチップ 2 0への不正アクセス等を防止することができ る。 また、 無線 I Cチップ 2 0を被覆する面ファスナー 3 0 aに遮蔽材 4 5を設け、 同遮蔽材を無線 I Cチップ 2 0又は同無線 I Cチップ 2 0 のアンテナ 2 1を遮蔽することにより、 無線 I Cチップ 2 0と読取装置 間での信号の接受を禁止させることもできる。

無線 I Cチップ 2 0を面ファスナー 3 0から着脱自在としたことによ り、 面ファスナー 2 0を被着した被着体 2 5を洗濯する際に、 無線 I C チップ 2 0を面ファスナー 3 0から取り外した状態で洗濯を行うことが できるようになる。 又、 個人のプライバシーを守る必要が生じたときに も、 無線 I Cチップを面ファスナーから容易に取り外すことができる。 図 6 ( a ) はスナップファスナー 3 1のテープ 3 1 aに無線 I Cチッ プ 2 0 を取り付けた例であり、 無線 I Cチップ 2 0には、 図示せぬアン テナが一体に形成されている。 図 6 ( b ) に示すようにスナップファス ナー 3 1のテープ 3 2 aを被着体 2 5に縫製、 接着、 溶着等により被着 することで、 無線 I Cチップ 2 0の取り付け状態が外部から目視できな い状態とすることができる。 無線 I Cチップ 2 0のテープ 3 2 aへの取 り付けは、 貼着、 接着、 溶着、 テープ 3 2 aの成形時に一体成形して取 り付けるなど適宜の取り付け手段を採用することができる。

図示例によるスナップファスナーは、 例えば織成又は編成により得ら れる繊維テープ状基布に所定の間隔をもって基布中央の長手方向に沿つ て穿設した複数の取付孔を介して、 その表裏面に雄スナップボタン 3 2 bを一体成形して得られる雄係合部材と相手方の繊維テープ状基布の取 付孔を介して多数の雌スナップボタン 3 2 cを一体成形して得られる雌 係合部材とから構成されている。

図 7 ( a ) は係合条片 3 3 bを有するレール状ファスナー 3 3のテー プ 3 3 aに無線 I Cチップ 2 0を取り付けた例である。 無線 I Cチップ 2 0には、 図示せぬアンテナが一体に形成されている。 図 7 ( b ) に示 すようにレール状ファスナー 3 3のテープ 3 3 aを被着体 2 5に縫製、 接着、 溶着等により被着することで、 無線 I Cチップ 2 0の取り付け状 態が外部から目視できない状態とすることができる。 無線 I Cチップ 2 0のテープ 3 3 a の取り付けは、 貼着、 接着、 溶着、 テープ 3 3 a の成 形時に一体成形して取り付けるなど適宜の取り付け手段を採用すること ができる。

図 8〜図 1 8は、 本願発明の代表的な第 2の実施形態を示すものであ り、 ファスナーと してスライ ドファスナー 1を用いたものである。 無線 I Cチップ 2 0はファスナーテープ 4の開離嵌挿具 1 5の近傍に配され ている構成を除いて、 基本的には上述の第 1の実施形態におけるスライ ドファスナー 1 と同じ構成を備えている。 そのため、 第 1の実施形態に おいて用いたと同じ符号を用いることで、 当該部材の説明を省略するこ ととする。

無線 I Cチップ 2 0は、 ファスナーテープ 4の下端部に接着層を介し て溶着されている補強テープ 8内又は補強テープ 8の上面に、 接着、 貼 付、 溶着等の手段により取り付けられている。 また、 導電性繊維材 1 2 がファスナーテープ 4の織成又は編成と同時に織成又は編成により取り 付けて使用することもできる。

導電性繊維材 1 2の代わりに導電材を用いて、 上記第 1 の実施形態で 説明したようにファスナーテープ 4に取り付けることもできる。

導電性繊維材 1 2や導電材 1 3を無線 I Cチップ 2 0のアンテナ線 2 1や信号線 2 3 と して機能させるときには、 一端を無線 I Cチップに連 結し、 他端を開放した 1本のアンテナ線 2 1や信号線 2 3 と して形成す ることができる。 一端をそれぞれ無線 I Cチップに連結すると共に、 そ れぞれの他端を開放した 2本のアンテナ線 2 1や信号線 2 3 として形成 することもできる。 また、 前記 2本のアンテナ線 2 1における他端同士 を連結し、 一端をそれぞれ無線 I Cチップに連結したり、 両端を無線 I Cチップに連結したアンテナ線の中間部をループ状となるように配する ことで、 ループ状のアンテナ線を形成することもできる。

本願発明においては、 フレキシブルワイヤー等の金属線も導電性繊維 材 1 2における 1つの形態と して含まれているものである。

図 9は、 ファスナーエレメ ン ト 1 4及びノ又は芯紐を構成する少なく と も 1つの導電性繊維材 1 2を無線 I Cチップ 2 0のアンテナと しても機 能させている例を示している。 図 2 6、 図 2 7に示すように、 ファスナ 一エレメン ト 1 4を構成する導電性樹脂モノフィラメントをコイル状、 ジグザグ状に曲げて形成し、 ファスナーエレメン ト 1 4の一端と無線 I Cチップ 2 0とを信号線 2 3で接続することにより、 ファスナ一エレメ ン ト 1 4をアンテナと しての機能を持たせることができる。

或いは、 図 2 5 ( a ) に示すように芯紐 1 1を構成する繊維の一部に 導電性繊維材 1 2を配し、 同導電性繊維材 1 2をアンテナと しての機能 も備えさせることもできる。 更には、 ファスナーエレメ ン ト 1 4を構成 する導電性樹脂モノフィラメン トをコイル状に曲げて形成し、 アンテナ としての機能を持たせると共に芯紐 1 1を構成する繊維の少なく とも一 部に導電性繊維材 1 2を配することで、 芯紐 1 1を導電性樹脂モノフィ ラメントにおける磁芯部材としての機能を持たせることもできる。

ファスナーエレメン ト 1 4の他端を図 8に示す導電性繊維材 1 2の他 端と接続してループ状のアンテナと して機能させることもできる。 信号 線 2 3は導電性繊維材等の導電性線状材を用いることができ、 ファスナ 一テープ 4の織成及び Z又は編成と同時に形成することもできる。 ある いは、 ファスナーエレメ ン ト 1 4に電気的に接続している蝶棒 9または 箱棒 1 0を導電性材から構成し、 同蝶棒 9または箱棒 1 0に信号線 2 3 電気的に接続させることもできる。

図 1 0は、 一対のファスナーテープ 4のそれぞれに無線 I Cチップ 2

0及ぴアンテナ 2 1を取り付けた例を示しているものであり、 無線 I C チップ 2 0及ぴアンテナ 2 1 を下止部 6の近傍におけるファスナーテー プ 4に取り付け、 補強テープ 8で被覆している状態を示している。 2つ の無線 I Cチップ 2 0には、 それぞれ異なるデータや異なる制御機能を 持たせることができる。 無線 I Cチップ 2 0は、 補強テープ 8で被覆す る代わりに補強テープ 8上に接着等の適宜の手段で取り付けることもで きる。

また、 一方の無線 I Cチップを電源電池を有するアクティブタイプに 構成し、 他方の無線 I Cチップを電源電池を有さないパッシブタイプに 構成することもできる。 このとき、 双方の無線 I Cチップを同期させて 、 あるいは一方のみの無線 I Cチップを選択的に作動させることができ るようにする。 アクティブタイプの無線 I Cチップにより電池の寿命が 尽きるまでは、 無線 I Cチップから所定範囲にわたって電波を安定して 発信することができ、 電池の寿命後は、 パッシブタイプの無線 I Cチッ プによって、 読取装置側からの信号に応じて発信する機能を維持させる ことができるようになる。

図 1 1、 1 2は、 図 9の例において無線 I Cチップ 2 0用の電源電池 2 2を設けた例を示している。 電源電池 2 2 と無線 I Cチップ 2 0 とは 信号線 2 3により電気的に接続されて、 電源電池 2 2の電流 · 電圧を無 線 I Cチップ 2 0に供給できる構成となっている。 電源電池 2 2、 信号 線 2 3及び無線 I Cチップ 2 0とは補強テープ 8で被覆すると共に、 補 強テープ 8を介してファスナーテープ 4に取り付けることができる。 ま た、 電源電池 2 2や無線 I Cチップ 2 0を補強テープ 8上に取り付ける こともできる。

特に、 電源電池 2 2を捕強テープ 8上に着脱自在に取り付け、 電源電 池 2 2にスィ ッチ機能を持たせることにより、 電源電池 2 2を押圧する などしてスイツチ機構を作動させる操作を行うことで、 必要な時のみ無 線 I Cチップ 2 0を作動させることができる。

電源電池 2 2 としては、 スィツチ機能を備えたケース等内に収納配置 し、 同ケースを補強テープ 8に取り付けるように構成することができる 。 このため、 本願発明においては、 電源電池 2 2の用語の意味として、 電池そのものと して使用する場合も、 スィツチ付のケース又はスィツチ 機能なしのケース等に取り外し自在に収納させたケース付の場合をも含 めて使用しているものである。

また、 図 1 1においては、 無線 I Cチップ 2 0を被着体 2 5によって 被覆させることができるので、 無線 I Cチップ 2 0を補強テープ上に取 り付けた場合であっても、 補強テープ 8とファスナーテープ 4間に取り 付けた場合であっても、 常に被着体 2 5で被覆された状態とすることが できる。

図 1 3は、 一対のファスナーテープ 4のうち一方に無線 I Cチップ 2 0及びアンテナ 2 1を取り付け、 他方に電源電池 2 2を取り付けた例を 示している。 電源電池 2 2と無線 I Cチップ 2 0とは開離嵌挿具 1 5を 介して電気的に接続している。 開離嵌揷具 1 5を構成する雄部材と雌部 材間には電気的接続端子が形成され、 図 1 4 ( a ) に示すように前記雄 部材と雌部材とを嵌合させて係合することで前記電気的接続端子同士が 接触して電気的に接続した状態を形成し、 図 1 4 ( b ) に示すように前 記雄部材と雌部材との係合を解除して両者が離れると電気的接続が遮断 される。

これにより、 開離嵌揷具 1 5を構成する雄部材と雌部材とにスィツチ 機構を持たせることができるようになる。 また、 電源電池 2 2にスイツ チ機能を持たせることにより、 電源電池 2 2を押圧等の操作でスィツチ 機構を作動させることにより、 必要な時のみ無線 I Cチップ 2 0を作動 させることができるように構成することもできる。

尚、 図 1 3、 1 4に示す例では、 アンテナ 2 1が無線 I Cチップ 2 0 と一緒に構成されている例について説明したが、 アンテナ 2 1は必ずし も無線 I Cチップ 2 0と一緒に構成されている必要はなく、 ファスナ一 テープ 4や導電性のファスナーエレメ ント、 導電性繊維材を有する芯紐 等に形成することできるものである'。 図 1 5〜図 1 8は、 無線 I Cチップ 2 0をファスナーテープ 4に対し て着脱自在に構成した例について説明する。 図 1 5では補強テープ 8に 電源電池 2 2 と係合部 2 7 b とを電気的に接続して取り付け、 あわせて 係合部 2 7 b とアンテナと しても機能させるファスナーエレメン ト 1 4 又は芯紐 1 1 とを信号線 2 3で電気的に接続した例を示している。 無線 I Cチップ 2 0の係合部 2 7 aを補強テープ 8に取り付けた係合部 2 7 と係合させることで電源電池付の無線 I Cチップを形成することがで さる。

図 1 6はアンテナ 2 1を被着体 2 5内に形成した例を示している。 こ の場合において、 電源電池を補強テープ 8に取り付けることも、 アンテ ナ 2 1をループ状に形成して起電力を発生させるように構成することも できる。

図 1 7は一対のファスナーテープ 4のそれぞれに無線 I Cチップ 2 0 とアンテナ 2 1 とを着脱自在に構成した例を示している。 また、 図 1 8 では、 無線 I Cチップ 2 0を補強テープ 8に取り付けた係合部 2 7 b と 着脱自在に取り付けることができる例を示している。 係合部 2 7 bは信 号線 2 3を介して導電性のファスナーエレメン ト 1 4又は導電性繊維材 を有する芯紐 1 1内の導電性繊維材と電気的に接続している例を示して レヽる。

図 2 5 ( b )、 （ c ) には、 エレメ ン ト 7内に無線 I Cチップ 2 0を内 蔵し、 芯紐 1 1内に配した導電性繊維材 1 2と無線 I Cチップ 2 0 とを 電気的に接続した例を示している。 芯紐 1 1内の導電性繊維材 1 2をァ ンテナとして利用することで必要な個数の無線 I Cチップ 2 0を任意の エレメント 7内に取り付けることができる。 エレメント 7内への無線 I Cチップ 2 0の取り付けは、 エレメ ン ト 7の成形時に一緒に組み込むこ とができる。 芯紐 1 1内の導電性繊維材 1 2をファスナーテープに配した導電性繊 維材、 導電性材とループ状に接続してアンテナを構成することもできる 図 2 8は、 上止部 5に無線 I Cチップを内蔵させた例を示しており、 また、 図 2 9は下止部 6に無線 I Cチップを内蔵させた例を示している 。 これらの例において、 アンテナと しては、 無線 I Cチップ 2 0 と一体 に形成すること も、 導電性のファスナーエレメン ト、 導電性繊維材を有 する芯紐等を利用することもできる。

図 3 0は、 下止部 6に無線 I Cチップ 2 0を着脱自在に嵌入させるこ とのできる穴部 6 aを形成した例を示している。 無線 I Cチップ 2 0の アンテナは、 無線 I Cチップ 2 0と一体に形成することも、 導電性のフ ァスナ一エレメン ト、 導電性繊維材を有する芯紐等を利用することもで きる。 無線 I Cチップ 2 0を穴部 6 aカゝら着脱させることで、 読取装置 との間での通信を行いたくないときには、 いつでも穴部 6 _aカゝら無線 I cチップを取り出すことができるようになる。

図 3 1は、 スライダー 2に無線 I Cチップ 2 0を着脱自在に嵌入させ ることのできる穴部 2 aを形成した例を示している。 無線 I Cチップ 2 0のアンテナは、 無線 I Cチップ 2 0と一体に形成することで形成する ことができる。 無線 I Cチップ 2 0を穴部 2 aから着脱させることで、 読取装置との間での通信を行いたくないときには、 いつでも穴部 2 aか ら無線 I Cチップを取り出すことができるようになる。

図 3 2、 図 3 3は、 引き手 3に着脱自在に取り付けることのできる装 飾体 1 9にアンテナ付の無線 I Cチップ 2 0を取り付けた例を示してい る。 装飾体 1 9は引き手 3に挿入嵌合させる構成とすることも、 スナツ プボタン式に係合させることができる。

図 3 4、 図 3 5はスライダー 2に対して着脱自在の引き手 3に無線 I Cチップ 2 0、 アンテナ 2 1 を内蔵させた例を示している。 引き手 3が スライダーに対して着脱自在となっているため、 読取装置との間で送受 信を行わせたくないときには、 いつでも引き手 3をスライダー 2から外 すことができ、 無線 I Cチップ 2 0に対する不正アクセス等を防止する ことができる。

図 3 6は、 バックル 3 6にアンテナを有する無線 I Cチップを収納し たもので、 雄部材 3 6 aに形成した収納部 3 6 cにアンテナを有する無 線 I Cチップ 2 0を嵌合状態で収納したもので、 マイナス ドライバ一等 を用いることにより無線 I Cチップ 2 0を収納部 3 6 cから取り外すこ とができる。 必要に応じて接着剤等を用いて無線 I Cチップ 2 0を収納 部 3 6 cに内蔵させることもできる。 図 3 6 ( b ) は、 雄部材 3 6 a と 雌部材 3 6 b とを係合させた状態を示しており、 同図から分かるとおり 、 雄部材 3 6 a と雌部ネオ 3 6 b とを係合させた状態では、 無線 I Cチッ プ 2 0が外部に露呈することが防止される。

図 3 7 ( a )、 ( b ) は、 ベル I、アジヤスター 3 7にアンテナを有する 無線 I Cチップを着脱自在に取り付けた例を示している。 ベルトアジャ スター 3 7に形成した穴部 3 7 a の内周面には凹部が形成され、 無線 I Cチップ 2 0の外周部に形成した凸部と前記凹部とを係合させることで 無線 I Cチップ 2 0の取付を行うことができる。

図 3 8は、 ナスカン 3 8に無線 I Cチップ 2 0を着脱自在に嵌入させ ることができる穴部 3 8 aを形成した例を示している。 穴部 3 8 aに嵌 入する無線 I Cチップ 2 0にほ、 図示せぬアンテナを一体的に形成して おく ことができる。 符号 3 5は、 長さ調整自在に取り付けられたベルト である。

図 3 9は、 コードス ト ッパー 3 9に無線 I Cチップ 2 0を取り付けた 例を示している。 コードス トッパー 3 9本体に螺合した蓋 3 9 b とコー ドス トッパー 3 9本体間に空間部を形成し、 同空間部にアンテナを有す る無線 I Cチップ 2 0を収納させることができる。 蓋をコードス トッパ 一 3 9本体から取り外すことにより、 無線 I Cチップを取り出すことが できる。

また、 図 4 0、 4 1に示すようにコードス トッパー 3 9本体の外周面 に電気接触片を有する面ファスナー 3 0を形成し、 被着体 2 5に取り付 けたセンサ 2 8及び信号線 2 9 とを同被着体 2 5に取り付けた面ファス ナー 3 0に形成した電気接触片と前記コードス トッパー 3 9の電気接触 片とを電気的に接続することで、 センサ 2 8で検出したデータを無線 I Cチップ 2 0に取り込むことができる。 また、 取り込んだ前記データを 読取装置に送信することができるようになる。

センサ 2 8 として心拍数を計測するセンサを用いたときには、 例えば 、 ジョギング中での心拍数を計測することなど幅広い用途に使用するこ とができるようになる。 符号 3 9 aは、 長さ調整自在に取り付けられた 紐である。

図 4 2は、 被着体 2 5に固定された雄ボタン 4 0 b と雌ボタン 4 0 a とからなるスナップポタン 4 0にアンテナを有する無線 I Cチップを内 蔵した例を示している。 雄ボタン 4 0 b又は雌ボタン 4 0 aに設けられ た蓋 4 0 cを着脱することで無線 I Cチップ 2 0をスナップボタン 4 0 に内蔵させることができる。 蓋 4 0 cを用いたことにより、 不要のとき には無線 I Cチップ 2 0をスナップボタン 4 0から取り出しておく こと ができ、 無線 I Cチップへの不正アクセス等を防止することができる。 図 4 3〜図 4 6には、 遮蔽材 4 5により無線 I Cチップ 2 0及びアン テナ 2 1を遮蔽することのできる例を示している。 遮蔽材 4 5 としては 金属板、 金属網、 磁性材を含有した樹脂板等を用いることができる。 遮 蔽材 4 5を備えた部材はスライ ドファスナー 1に着脱自在に取り付ける ことも、 被着体 2 5に取り付けることもできる。 遮蔽材 4 5を備えた部 材をスライ ドファスナー 1や被着体 2 5に着脱自在とする構成としては 、 面ファスナー 3 0を用いたりスナップボタン 4 0等の着脱可能なファ スナーを用いることで行うことができる。

図 4 3に示すように、 面ファスナー 3 0を係合させることで遮蔽材 4

5が無線 I Cチップ 2 0を被覆し、 無線 I Cチップ 2 0からの発信又は 読取装置からの信号の受信を遮蔽することができる。

図 4 4に示すように、 ファスナーエレメント 1 4等長手方向にわたつ てアンテナが形成されているときには、 アンテナ全域を遮蔽材 4 5で覆 うことが必要である。 また、 図 4 5に示すように遮蔽材 4 5の前面側に アンテナ 2 1を形成し、 遮蔽材 4 5を備えた被着体 2 5でスライ ドファ スナー 1 を覆うことで、 スライ ドファスナー 1 とアンテナ 2 1 とを同時 に遮蔽と被覆とを行う ことができる。

図 4 4に示すように、 ファスナーェレメ ン ト 1 4等長手方向にわたつ てアンテナが形成されているときには、 アンテナ全域を遮蔽材 4 5で覆 うことが必要である。 また、 図 4 5に示すように遮蔽材 4 5の前面側に アンテナ 2 1を形成し、 遮蔽材 4 5を備えた被着体 2 5でスライ ドファ スナー 1を覆うことで、 スライ ドファスナー 1 とアンテナ 2 1 とを同時 に遮蔽と被覆とを行うことができる。

図 4 7〜図 4 9は、 本願発明のファスナーを被着体 2 5である衣服に 被着した例を示している。 被着体 2 5に予めアンテナ 2 1や各種センサ 2 8、 信号線 2 9を取り付けておき、 例えば、 ファスナーとしてスライ ドファスナー 1を被着体 2 5に被着するときには、 スライ ドファスナー 1に設けた導電性繊維材ゃ導電材を信号線と して使用し、 前記信号線を 前記導電性繊維材ゃ導電材からなる信号線に接続することで、 センサ 2 8での検出値をスライ ドファスナー 1に取り付けた図示せぬ無線 I Cチ ップに格納することができる。

外部に配した読取装置 2 4と無線 I Cチップとの間で信号の送受信を 行うことで、 無線 I Cチップに格納した前記センサからの検出値を読取 装置 2 4に送信することができる。 また、 前記スライ ドファスナー 1に 設けた導電性繊維材ゃ導電材を送受信用アンテナとして使用することに より、 読取装置 2 4 と無線 I Cチップ間の距離が広くなっても同送受信 用アンテナを用いて信号の送受信を行うことができる。

スライ ドファスナー 1に電源電池を備えているときには、 無線 I Cチ ップに格納したプログラムに従って、 例えば所定時間毎等において無線 I Cチップから読取装置 2 4に各種データを送信することができる。 フ ァスナ一に取り付けた無線 I Cチップに電源電池を有した （アクティブ タイプ） と電源電池を有さない (パッシブタイプ) 双方の機能を併せ持 たせ、 電源によって少なく とも数年は有電起動機能を備えさせることで 、 製造や販売段階での無線 I Cチップからの電波が所定範囲内に亘つて 安定した状態で読取装置により受信することができるようになり、 電源 の寿命後には読取装置側からの信号に応じて発信する機能を維持させる ことができる。

しかも、 ァクティブタイプに無線 I Cチップとパッシブタイプの無線 I Cチップとをファスナーに取り付け、 双方の無線 I Cチップを同期さ せて、 あるいは一方のみの無線 I Cチップを選択的に作動させることが できる。 これにより、 アクティブタイプの無線 I Cチップにより電池の 寿命が尽きるまでは、 無線 I Cチップから所定範囲にわたって電波を安 定して発信することができ、 電池の寿命後は、 パッシブタイプの無線 I Cチップによって、 読取装置側からの信号に応じて発信する機能を維持 させることができるようになる。

図 4 9に示すように被着体 2 5に太陽電池 4 6を取り付け、 被着体 2 5に取り付けた各センサゃスライ ドファスナー 1に取り付け無線 I Cチ ップの電源電池とすることができる。

I Dタグを識別対象物である医療用の衣服に使用した場合等において 、 医療用衣服の生地には所要数のセンサが取着することができる。 セン サとしては、 患者の心拍数、 呼吸、 血圧、 体温、 脳波などを常に監視す るセンサや現在の所在位置を検出する位置センサなど各種センサを用い ることができる。 被着体 2 5 としては、 衣服に限らず帽子等に無線 I C チップを備えたファスナーを取り付けることもできる。

本願発明の無線 I Cチップを取り付けたファスナーは、 無線 I Cチッ プ等を被着体の目立たない部位に完全に覆うことができ、 無線 I Cチッ プの存在を容易に認識することはできない状態とすることができる。 し かも、 無線 I Cチップ等を簡単に被着物から取り外せることができない 部位に配することもできる。

これにより、 無線 I Cチップに格納するデータとしてセキュリティ番 号などを格納することにより、 商品の紛失対策、 盗難対策、 偽造対策の 信頼性が十分に保証できる。 また、 無線 I Cチップのメモリに個々の商 品情報などを格納することにより、 商品の生産から物流、 販売等の全て の商品管理を合理的に行うことができる。 また、 無線 I Cチップをファ スナ一に着脱自在に取り付けることができるので、 必要なときには無線 I Cチップをファスナーから取り外しておく ことができるようになる。 なお、 本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、 それらの 実施形態から当業者が容易に変更可能な技術的な範囲をも当然に包含す るものである。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 固着手段が取り付けられ、 被着体 （ 2 5 ) に被着されるテープ （ 4、 3 0 a、 3 l a、 3 2 a , 3 3 a ) を有するファスナーであって、 前記ファスナーに取り付けた無線 I Cチップ （ 2 0 ) と、

前記テープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) の長手方向に連 続して配した前記無線 I Cチップ （ 2 0 ) のアンテナ （2 1 ) 又は信号 H ( 2 3 ) と、

を有してなることを特徴とするファスナー。

2. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) が、 前記テープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) に織成又は編成されてなることを特 徴とする請求の範囲第 1項記載のファスナー。

3. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 、 前記テープ （4、 3 0 a , 3 1 a、 3 2 a、 3 3 a ) に貼付、 接着、 溶着或いは埋め込ま れてなることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のファスナー。

4. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 、 スライ ドファスナ 一 （ 1 ) の芯紐 （ 1 1 ) に形成されてなることを特徴とする請求の範囲 第 1〜 3項のいずれかに記载のファスナ一。

5. 前記アンテナ ( 2 1 ) 又は信号線 ( 2 3 ) が、 スライ ドファスナ 一 （ 1 ) のファスナーエレメ ント （ 1 4 ) に形成され、 同ファスナーェ レメン ト （ 1 4 ) が導電性樹脂モノフィ ラメ ン トを曲げて形成されてな ることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のファスナー。

6. 固着手段が取り付けられ、 被着体 （ 2 5 ) に被着されるテープ （ 4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) を有するファスナーであって、 同テープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) における前記被着 体 （ 2 5 ) で被覆される部位に無線 I Cチップ （2 0 ) が取り付けられ てなることを特徴とするファスナー。

7. . 前記無線 I Cチップ （ 2 0 ) に接続したアンテナ （ 2 1 ) 又は信 号線 （ 2 3 ) せ、 前記ファスナーに取り付けられてなることを特徴とす る請求の範囲第 6項記載のファスナー。

8. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 、 前記テープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) に織成又は編成されてなることを特 徴とする請求の範囲第 7項記載のファスナー。

9. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 、 前記テープ （4、 3 0 a , 3 1 a、 3 2 a、 3 3 a ) に貼付、 接着、 溶着或いは埋め込ま れてなることを特徴とする請求の範囲第 7項記載のファスナー。

1 0. 前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 力 スライ ドファス ナー （ 1 ) の芯紐 （ 1 1 ) に形成されてなることを特徴とする請求の範 囲第 7〜 9項のいずれかに記載のファスナー。

1 1. 前記芯紐 （ 1 1 ) を構成する少なく とも一部の繊維に、 導電性 繊維材 （ 1 2 ) が用いられてなることを特徴とする請求の範囲第 1 0項 記載のファスナー。

1 2. 前記アンテナ （2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 力 スライ ドファス ナー （ 1 ) のファスナーエレメン ト （ 1 4 ) に形成され、 同ファスナー エレメ ン ト （ 1 4 ) が導電性樹脂モノフィラメントを曲げて形成されて なることを特徴とする請求の範囲第 7項記載のファスナー。

1 3. 被着体 （ 2 5 ) に被着されるファスナーテープ （4 ) を有する スライ ドファスナー （ 1 ) であって、

同ファスナーテープ （4 ) における止部 （ 5、 6、 1 5 ) の近傍に無 線 I Cチップ （ 2 0 ) が取り付けられてなることを特徴とするスライ ド ファスナー。

1 4. 前記無線 I Cチップ （ 2 0 ) に接続したアンテナ （ 2 1 ) 又は 信号線 （2 3) 力 前記ファスナーに取り付けられてなることを特徴と する請求の範囲第 1 3項記載のファスナー。

1 5. 前記無線 I Cチップ （2 0) に接続した前記アンテナ （2 1 ) 又は信号線 （ 2 3) 力 S、 前記ファスナーテープ （4) に織成又は編成さ れてなることを特徴とする請求の範囲第 1 4項記載のスライ ドファスナ

1 6. 前記無線 I Cチップ （ 2 0) に接続した前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3) 力 S、 前記ファスナーテープ （4) に貼付、 接着、 溶 着或いは埋め込まれてなることを特徴とする請求の範囲第 1 4項記載の ファスナー。

1 7. 前記無線 I Cチップ （ 2 0) に接続した前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （2 3) 、 スライ ドファスナー （ 1 ) の芯紐 （ 1 1 ) に形 成されてなることを特徴とする請求の範囲第 1 4〜 1 6項のいずれかに 記載のスライ ドファスナー。

1 8. 前記芯紐 （ 1 1 ) を構成する少なく とも一部の繊維に導電性繊 維材 （ 1 2 ) が用いられてなることを特徵とする請求の範囲第 1 7項記 載のスライ ドファスナー。

1 9. 前記無線 I Cチップ （ 2 0 ) に接続した前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3 ) 力 スライ ドファスナー （ 1 ) のファスナーエレメ ン ト （ 1 4) に形成され、 同ファスナーエレメ ン ト （ 1 4) が導電性樹 脂モノ フィラメントを曲げて形成されてなることを特徴とする請求の範 囲第 1 4〜 1 6項のいずれかに記載のスライ ドファスナー。

2 0. 被着体 （ 2 5) に被着されるファスナーテープ （4) を有する スライ ドファスナーであって、

スライ ドファスナー （ 1 ) の止部 （ 5、 6、 1 5) に無線 I Cチップ

(2 0) を取り付けてなることを特徴とするスライ ドファスナー。

2 1. 前記無線 I Cチップ （ 2 0 ) 力 前記止部 （ 5、 6、 1 5) に 内蔵されてなることを特徴とする請求の範囲第 2 0項記載のスライ ドフ ァスナ一。

2 2. 前記無線 I Cチップ （ 2 0) 、 前記止部 （ 5、 6、 1 5 ) に 着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする請求の範囲第 2 0項記 载のスライ ドファスナー。

2 3. 前記止部が、 上止部 （ 5) であることを特徴とする請求の範囲 第 2 0〜 2 2項のいずれかに記載のスライ ドファスナー。

2 4. 前記止部が、 下止部 （6 ) であることを特徴とする請求の範囲 第 2 0〜 2 2項のいずれかに記載のスライ ドファスナー。

2 5. 前記止部が、 開離嵌揷具 （ 1 5 ) であることを特徴とする請求 の範囲第 2 0〜 2 2項のいずれかに記載のスライ ドファスナー。

2 6. 被着体 （2 5) に被着されるファスナーテープ （4) を有する スライ ドファスナー （ 1 ) であって、

芯紐 （ 1 1 ) を構成する少なく とも一部の繊維材に導電性繊維材 （ 1

2 ) を用いた芯紐 （ 1 1 ) と、

樹脂製ファスナーエレメ ン ト （ 1 4) の少なく とも 1つに埋め込んだ無 線 I Cチップ （ 2 0) と、

を備え、

前記無線 I Cチップ （2 0 ) と前記導電性繊維材 （ 1 2 ) とが電気的 に接続されてなることを特徴とするスライ ドファスナー。

2 7. 被着体 （ 2 5) に被着されるファスナーテープ （4) を有する スライ ドファスナー （ 1 ) において、

樹脂製ファスナーエレメ ン ト （ 1 4) の少なく とも 1つに埋め込んだ 無線 I Cチップ （ 2 0) と、

前記ファスナーテープ （4) に取り付けたアンテナ （ 2 1 ) 又は信号 線 （ 2 3) と、

を備え、 ,

前記無線 I Cチップ （ 2 0) と前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信号線 （ 2 3) とが電気的に接続されてなることを特徴とするスライ ドファスナー

2 8. 被着体 （ 2 5 ) に被着されるファスナーテープ （4) を有する フ、ライ ドファスナー ( 1 ) において、

アンテナ （ 2 1 ) を有する無線 I Cチップ （ 2 0) 、 樹脂製のスラ イダー （2) に取り付けられてなることを特徴とするスライ ドファスナ

2 9. 前記アンテナ （ 2 1 ) を有する無線 I 。チップ （ 2 0) 、 ス ライダー （ 2) 内に内蔵されてなることを特徴とする請求の範囲第 2 8 項記載のスライ ドファスナー。

3 0. 前記アンテナ （ 2 1 ) を有する無線 I Cチップ （2 0 ) カ 、 ス ライダー （ 2) に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする請求 の範囲第 2 8項記載のスライ ドファスナー。

3 1. 被着体 （ 2 5 ) に被着されるファスナーテープ （4) を有する スライ ドファスナー （ 1 ) において、

アンテナ （2 1 ) を有する無線 I Cチップ （ 2 0) 力 S、 引き手 （ 3 ) に対して着脱自在に取り付けた装飾部材 （ 1 9) 内に内蔵されてなるこ とを特徴とするスライ ドファスナー。

3 2. 固着手段が取り付けられ、 被着体. （2 5 ) に被着されるテープ (4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) を有するファスナーであって 無線 I Cチップ （ 2 0 )、 電源電池 （ 2 2) 及びアンテナを取り付けて なることを特徴とするファスナー。

3 3. 前記無線 I Cチップ （ 2 0) 及び/又は電源電池 （2 2) が、 前記テープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) に着脱自在に取り 付けられてなることを特徴とする請求の範囲第 3 2項記載のファスナー

3 4. 前記ファスナーが、 左右に開閉する左右一対の前記ファスナー テープ （4) と開離嵌揷具 （ 1 5) とを備え、 前記無線 I 。チップ （ 2 0) がー方のテープ （4) に取り付けられ、 無線 I Cチップ （ 2 0) の 電源電池 （2 2) が他方のテープ （4) に取り付けられてなり、 前記開 離嵌揷具 （ 1 5 ) の係脱操作により前記無線 I Cチップ （ 2 0) と電源 電池 （ 2 2) との接続及び断接を行うスィ ッチを形成したことを特徴と する請求の範囲第 3 2又は 3 3項記載のファスナー。

3 5. 無線 I Cチップと、

前記無線 I Cチップを遮蔽する遮蔽材と、

を取り付けてなることを特徴とするファスナ一。

3 6. 前記遮蔽材が、 無線 I Cチップ （ 2 0) と接続したアンテナ （ 2 1 ) を遮蔽してなることを特徴とする請求の範囲第 3 5項記載のファ スナ一。

3 7 . 前記ファスナーが、 被着体 （2 5) に被着されるテープ （4、 3 0 a、 3 1 a、 3 2 a , 3 3 a ) を有することを特徴とする請求の範 囲第 3 5又は 3 6項記載のファスナー。

3 8. 固着手段が取り付けられ、 被着体 （ 2 5) に被着されるテープ ( 3 0 a ) を有する面ファスナーであって、

前記ファスナーの係合面に取り付けた無線 I Cチップと、

前記無線 I Cチップを取り付けた前記係合面に係脱し、 前記無線 I C チップを被覆する雄部材又は雌部材を少なく とも 1部が開閉自在に取り 付けたことを特徴とする面ファスナー。

3 9. 前記無線 I Cチップを被覆する雄部材又は雌部材ファスナーが 、 前記無線 I Cチップを遮蔽する遮蔽材を有してなることを特徴とする 請求の範囲第 3 8項記載の面ファスナー。

4 0. 無線 I Cチップ （ 2 0) を取り付けたファスナーが被着された 被着体であって、

同被着体に前記無線 I Cチップ （2 0) と電気的に接続したアンテナ (2 1 ) 又は信号線 （ 2 3) を有することを特徴とする被着体。

4 1. 前記ファスナー （ 1 ) のテープ （ 4 ) に導電性材 （1 3) 或い は導電性繊維材 （ 1 2 ) を配し、

前記被着体 （ 2 5 ) に各種センサ （2 8 ) を取り付け、

前記テープ （4) に配した導電性材 （ 1 3 ) 或いは導電性繊維材 （ 1 2) を介して前記各種センサ （ 2 8) 及び前記アンテナ （ 2 1 ) 又は信 号線 （ 2 3) と前記無線 I Cチップ （2 0) とを電気的に接続してなる ことを特徴とする請求の範囲第 4 0項記載の被着体。

4 2. 無線 I Cチップ （ 2 0) を取り付けたファスナーが被着された 被着体であって、

同被着体に前記無線 I Cチップ （ 2 0) を被覆する遮蔽材を有するこ とを特徴とする被着体。

4 3. 前記ファスナーが、 無線 I Cチップ （ 2 0) と接続したアンテ ナ （2 1 ) を備え、 前記被着体 （ 2 5) に前記アンテナ （2 1 ) を覆う 遮蔽材 （4 5) を有することを特徴とする請求の範囲第 4 2項記載の被 着体。

44. 無線 I Cチップ （ 2 0) を着脱自在に取り付けてなることを特 徴とするファスナー。

4 5. 前記ファスナーが、 スナップファスナーであることを特徴とす る請求の範囲第 4 4項記載のファスナー。

4 6 . 前記ファスナーが、 レールファスナーであることを特徴とする 請求の範囲第 4 4項記載のファスナー。

4 7 . 前記ファスナーが、 バックルであることを特徴とする請求の範 囲第 4 4項記載のファスナー。

4 8 . 前記ファスナーが、 コードス トッパーであることを特徴とする 請求の範囲第 4 4項記載のファスナー。

4 9 . 前記ファスナーが、 ナスカンであることを特徴とする請求の範 囲第 4 4項記載のファスナー。

5 0 . 前記ファスナーが、 スナップボタンであることを特徴とする請 求の範囲第 4 4項記載のファスナー。

5 1 . 前記ファスナーが、 スライ ドファスナーであることを特徴とす る請求の範囲第 4 4項記載のファスナー。

5 2 . 前記ファスナーが、 面ファスナーであることを特徴とする請求 の範囲第 4 4項記載のファスナー。

5 3 · 前記ファスナーが、 ベルトアジヤスタ一であることを特徴とす る請求の範囲第 4 4項記載のファスナー。