WO2005083165B1 - 延伸された極細生分解性フィラメント - Google Patents

Abstract

本発明は、ポリ乳酸やポリグリコール酸などの生分解性フィラメントを、特殊で高精度で高レベルな装置を必要とせずに、簡便な手段によって、極細の生分解性フィラメンを製造可能にすることにあり、生分解性フィラメントを、赤外線光束で加熱し、その加熱された原フィラメントが、10MPa以下の張力により、100倍以上に延伸され、高度に分子配向された、12μm以下で、2μmから3μmといった極細フィラメントが得られることを特徴とする。

Claims

補正書の請求の範囲 [2005年 8月 1 1 曰 （1 1. 08. 05) 国際事務局受理 出願当初の請求の範囲 1及び 23は補正された；出願当初の請求の範囲 2、 3、 1 0, 1 5、 1 7及び 20は取 リ下げられた；他の請求の範囲は変更なし。 ]

1. (補正後） 原生分解性フィラメン卜が、複数方向から照射される赤外線光束で 加熱されることにより、 単糸あたり 1 OMp a以下の張力によって、 100倍以 上の延伸倍率に延伸される、 延伸された生分解性フィラメン卜の製造方法。

2. (削除）

3. (削除）

4. 請求の範囲第 1項において、 前記延伸された生分解性フイラメン卜が、 その後 に設けられた加熱ゾーンにより熱処理される、 延伸された生分解性フィラメント の製造方法。

5. 請求の範囲第 4項における前記熱処理が、 ゾーン熱処理法によって行われる、 延伸された生分解性フィラメン卜の製造方法。

6. 請求の範囲第 1項における前記延伸された生分解性フイラメン卜が、 さらに延 伸される、 延伸された生分解性フィラメントの製造方法。

7. 請求の範囲第 6項おける前記さらに延伸が、 ゾーン延伸法によってなされる、 延伸された生分解性フイラメン卜の製造方法。

8. 請求の範囲第 1項における前記原生分解性フイラメン卜が、 複数本同時に送り 出され、 同一光束内で同時に延伸される、 延伸された生分解性フィラメントの製 造方法。

1

補正された用紙 (条約第 19条)

9. 請求の範囲第 1項における前記延伸された生分解性フィラメン卜が、 走行する コンベア上に集積される、 延伸された生分解性フイラメントからなる不織布の製 造方法。

1 0. (削除）

1 1 . 生分解性フィラメントからなる原生分解性フィラメントの送出手段と、 送り出された原生分解性フィラメントに対して、 複数箇所から赤外線光束が 照射されることによって、 原生分解性フ ラメントの中心でフイラメントの軸方 向に上下 4 mm以内の範囲で加熱される は構成されて t、る赤外線加熱装置と 該加熱された原生分解性フイラメン卜が ひ M P ½L以下の張力が与えられる ことにより 1 0 0倍以上に延伸されるよう 制御する手段ど、

を有する、 延伸された生分解性フィラメ の製造装置。

1 2. 請求の範囲第 1 1項の前記赤外線光束が、 ーザ一発振装置によって放射さ れるレーザーである、 延伸された生分解性 イラメン の製造装置

1 3. 請求の範囲第 1 1項の前記赤外線光束放射装置が、 同一光束を反射させて、 原フイラメン卜に複数箇所からの照射させるための鏡を有する、 延伸された生分 解性フィラメントの製造装置。

1 4. 請求の範囲第 1 1項の前記赤外線光束放射装置が、複数の箇所から原フィラ メン卜に照射させる複数の光源を有する、 延伸された生分解性フイラメン卜の製 造装置

1 5. (削除）

2

補正された用弒 (条約第 19条)

1 6. 請求の範囲第 1 1項の前記延伸された生分解性フイラメン卜の製造装置に、 加熱ゾーンを有する加熱装置を設け、 延伸された生分解性フィラメントが熱処理 されるように構成されている、 延伸された生分解性フイラメン卜の製造装置。:

1 7. (削除）

1 8. 請求の範囲第 1 1項において、前記原生分解性フイラメン卜が赤外線光束で 加熱される前に、 該フイラメン卜の位置を規制する案内具が設けられ、 該案内具 の案内位置を微調整できる位置制御装置を有する、 延伸された生分解性フ ラメ ン卜の製造装置。

1 9. 請求の範囲第 1 1項の前記延伸された生分解性フ rラメンドの製造装置に、 走行するコンベアが設けられておリ、 該コンベア上に延伸されだ生分解性フイラ メン卜が集積されるように構成されている、延伸さ相お生分解性フィラメントか らなる不織布の製造装置。

2 0. (削除）

2 1 . 請求の範囲第 1項の前記延伸された生分解性フイラメントが、 X線配向度が

6 0 %以上であリ、 該延伸されたフィラメントの径が 1 2〃 m以下である、 延伸 された生分解性極細フィラメント。

2 2. 請求の範囲第 1項の前記延伸された生分解性フイラメン卜が、 ポリ乳酸また はポリグリコール酸からなり、 該延伸されたフィラメントの複屈折が、 0. 0 1 5以上であり、 該延伸されたフィラメントの径が 1: 2 i m以下である、 延伸され た極細生分解性フイラメント。

3

補正された甩弒 (条約第 19条)

3. (補正後） 請求の範囲第 1項の前記延伸された生分解性フィラメントからな る、 生分解性不織布。

4. 請求の範囲第 1項の前記延伸された生分解性フ ラメントからなる繊維製品 群のそれぞれがフィラメント径を異にしており-、 該フイラメント径の相違によリ 生分解性速度が異なる繊維製品群である、延伸された生分解性フィラメン卜から なる繊維製品。

条約 1 9条に基づく説明書

条約第 1 9条 （1 ) に基づく説明書 請求の範囲第 1項は、 条約第 1 9条の規定に基づく補正により、 本発明の赤外線照 射が「複数方向から照射される」 ことを明確にしました。

弓 I用文献 1は、 ナイロン、 ポリプロピレン、 ポリエチレンテレート等の汎用フイラ メントの赤外線照射による延伸が記載されているが、 生 性フイラメン卜の延伸に ついてはなんら開示されておらず、 その赤外線照射も、 Γ少なくとも 2方向以上 （複 数箇所） からの照射」 ではありません。 生分解性フィラメントについては、 引例 1の 延伸手段では、 安定して 1 0 0倍以上という延伸は実現できないのを、本発明の複数 箇所からの照射により、 初めて実現できたものであります。

引用文献 2は、 生分解性極細フィラメントの製造方法が開示されているか、 その開 示されている棰細化の手段は、 海島型や分割繊維型の従来の手段であり、 実施例の延 伸倍率も 3倍程度で、 本発明のように、 赤外線を複数箇所から照射して 1 0 0倍以上 に延伸することによリ棰細フィラメントを得るという手段とは、 解決すべき手段が全 く異なります。 したがいまして、 弓 I例文献 1にはない延伸手段を用いており、 引用文 献 2とは解決手段が全く異なることより、 引用文献 1と引用文献 2を併せても、 当業 者が容易に想到するものではないと思料致します。

請求の範囲第 1 1項は、 本発明の赤外線照射が複数箇所からの照射が行われる装置 である旨が明確に記載されております。 請求の範囲第 1 1項と引用文献 1との関係は、 請求の範囲第 1項で説明致しました ように、 生分解性フィラメントについては、 弓 I例文献 1の延伸手段では、 安定して 1

0 0倍以上という延伸は実現できないのを、 本発明の 「複数箇所からの照射」 により、 初めて実現できたものであります。

また、 引用文献 1では単にレーザーによる延伸手段が示されているに過ぎないが、 本発明の請求の範囲第 1 1項の延伸装置は、 「1 0 0倍以上に延伸されるように制御 する手段」 が設けられており、 連続延伸装置である旨の特徴が明確にされています。 請求の範囲第 2 3項における Γ生分解生不織布 j は、 「生分解性不織布 jの誤字で すので、 正しい語句に補正いたしました。

請求の範囲第 2項、 第 3項、 第 1 0項、 第 1 5項、 第 1 7項、 第 2 0項は、 削除致 しました。発明の本質を明確にすべく、 本質的な請求の範囲のみにしたからでありま す。

請求の範囲第 4項から第 9項、 第 1 2項から第 1 4項、 第 1 6項、 第 1 8項、 第 1 9項、 第 2 1項、 第 2 2項、 第 2 4項は、 変更されておりません。独立項が特許され る場合は、 これらの従属項も特許されるべきものと思料致します。

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