縮合二環性ピリミジン誘導体
技術分野
[0001] 本発明は、新規な縮合二環性ピリミジン誘導体、及びそれを有効成分とする医薬、 特に炎症性疾患治療剤に関する。
背景技術
[0002] 細胞遊走因子であるケモカインは構造的な特徴により大きく CXCZ ケモカインと CCZ iSケモカインの二種に分類される。また、これらケモカインの受容体は 7回膜貫 通 Gタンパク質共役型受容体ファミリーに属し、 CXCケモカインレセプターと CCケモ 力インレセプターから構成されている(Pharmacological Reviews, 52, 145, 2000)。
CCケモカインレセプター 4 (CCR4)は、 Tリンパ細胞及び胸腺からクローユングされ (Biochemical and Biophysical Research communications, 218, 337, 1996、 European Journal of Immunology, 26, 3021, 1996)、当初、 Th2タイプといわれる T細胞に主に 発現していると報告されていた(Journal of Experimental Medicine, 187, 875, 1998)。 し力し、その後の詳細な解析により CCR4は Thl及び Th2のェフエクタ一'メモリー T細 胞に広く存在することが示された(Journal of Immunology, 166, 103, 2001、 The Journal of Clinical Investigation, 108, 1331, 2001)。更に最近の研究では、 CCR4は ほとんどすべての皮膚指向性の T細胞(Nature, 400, 776, 1999)及び単球'マクロフ ァージ、榭状細胞、 NK細胞に存在することも明らかにされている(Arthritis &
Rheumatism, 44, 1022, 2001)。
CCケモカインで ¾>る Thymus and activation-regulated chemo ine、 I'ARC)と Macrophage- derived chemokine (MDC)は CCR4の特異的なリガンドである(Journal of Biological Chemistry, 272, 1503ο, 1997、 Journal of Biological chemistry, 273, 1764, 1998)。 TARCは T細胞遊走因子として(Journal of Biological Chemistry, 271, 21514, 1996)、また MDCは単球 'マクロファージ ·ΝΚ細胞の遊走因子として発見され (Journal of Experimental Medicine, 185, 1595, 1997)、どちらのケモカインも炎症性 ケモカインと恒常性ケモカインの特徴を併せ持つことが知られて 、る (Immunology
Today, 20, 254, 1999)。
CCR4とそのリガンドである TARC及び MDCは、炎症性疾患、アレルギー疾患、自己 免疫疾患等の様々な疾患に関与することが数多くの報告により示唆されている。例え ば、喘息(The Journal of Clinical Investigation, 107, 1357, 2001)、アトピー性皮膚炎 (Journal of Investigative Dermatology, 115, 640, 2000)、乾癬 (Laboratory
Investigation, 81 , 335, 2001)、関節リウマチ(Arthritis & Rheumatism, 44, 2750, 2001)、炎症性腸疾患(Clinical & Experimental Immunology, 132, 332, 2003)等が挙 げられる。従って、 CCR4の機能調節剤はこれらの疾患等の予防又は治療剤として期 待される。上記炎症性疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患等の予防又は治療剤と しては、ステロイド剤等種々の薬剤が使用されているが、その治療効果と副作用の点 から、新たな作用機序に基づく薬剤の開発が切望されている。
例えば下記一般式で示される化合物力 TARC又は MDCの機能調節作用を有す ることが報告されて!ヽる (特許文献 1)。
[化 3]
(式中、 m及び nは同一又は異なって 1一 3の整数 [但し m+nは 4以下]を、 R1は- NR4R5 [こ こで R4及び R5は H、置換していてもよいァラルキル等を示す]を、 rは 0— 4の整数を、 s は 0—置換可能な数を、 Gは窒素原子、 CH等を、 qは 0— 2の整数を、 Eは単結合、 -C(C=0)-等を、 R1Qは置換されていてもよい脂環式複素環基等を、 Aは単結合、 -0- 等を、 R3は H、置換されていてもよいアルキル等を示す。詳細は当該公報参照。 ) また、例えば下記一般式で示される化合物が、 CCR4の機能調節作用を有すること が報告されて ヽる (特許文献 2)。
[化 4]
し
ノ E
(式中、 A、 B、 D、 E、 X及び Yは N又は Cを、 J及び Kは Cを、 Lは 0、 NH又は Sを、 Mは CH又は Nを、 Pは結合又は C=0を、 Zは- (CFG)R2[Fは 0、 H、アルキル等、 Gは 0、 N
2
又は結合を示す]を、 nは 0— 4を、 R1はハロゲン、 - CN等を、 R2はへテロ原子を最低一 つ含むヘテロシクリルを、 R3はハロゲン、 - CN等を、 R4及び R5は H又は一緒になつて形 成される環を、 R1Qは H、アルキル等を示す。詳細は当該公報参照。 )
また、 IgE拮抗活性を有し、アレルギー性疾患や軟骨障害治療剤として有用な下記 一般式で表されるキナゾリン誘導体が報告されて!ヽる (特許文献 3)。しかしながら、 当該文献には、 4位に置換アミノ基を有し、かつ、飽和環が結合したピペリジノ若しく はピペラジノ基を 2位に有する縮合二環性キナゾリンィ匕合物の開示はな 、。また、 CCR4機能調節作用につ 、ては開示も示唆もされて!/、な!/、。
[化 5]
(式中、 Gは CH又は Nを、 R1及び R2は H、置換されていてもよいアルキル、置換されて いてもよいアルコキシ、ハロゲン等を、 R3及び R4は H、置換されていてもよいァリール 等を、 R5は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいへテロ環基、置換さ れていてもよいァリールカルボ-ル等を示す。詳細は当該公報参照。 )
[0006] この他、 2位及び 4位にアミノ基を有する縮環ピリミジン誘導体が報告されている。例 えば、 Rho-キナーゼ阻害活性を有するキナゾリン誘導体 (特許文献 4)、 p38キナーゼ の阻害活性を有する 1H-ピラゾ口- [3,4-d]ピリミジン誘導体 (特許文献 5)、ホスホジェ ステラーゼ阻害活性を有する縮環ピリミジン誘導体 (特許文献 6)、 EGF受容体阻害 活性を有するキナゾリン誘導体 (非特許文献 1)、細胞増殖抑制作用を有するキナゾ リン誘導体 (特許文献 7及び 8)、抗腫瘍薬に対する腫瘍細胞増感作用を有するキナ ゾリン誘導体 (特許文献 9)等が挙げられる。これらの文献においても、飽和環が結合 したピペリジノ若しくはピペラジノ基を 2位に有する縮合二環性キナゾリンィ匕合物は何 ら開示されていない。また、 CCR4機能調節作用については開示も示唆もない。
[0007] 特許文献 1:国際公開第 03Z104230号パンフレット
特許文献 2:米国特許出願公開第 2004Z0048865号明細書
特許文献 3 :特開 2000-281660号公報
特許文献 4:国際公開第 02Z076976号パンフレット
特許文献 5:国際公開第 03Z099820号パンフレット
特許文献 6 :米国特許第 6331543号明細書
特許文献 7:米国特許第 6262059号明細書
特許文献 8 :米国特許出願公開第 2001Z0031760号明細書
特許文献 9:国際公開第 92Z007844号パンフレット
非特許文献 l : Bioorganic and Medicinal Chemistry, 1996年,第 4卷,第 8号, p.1203-1207
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0008] 本発明者等は、 CCR4の機能調節作用に基づぐ炎症性疾患、アレルギー疾患、自 己免疫疾患等の予防'治療に有用な医薬組成物を提供すること、さらにはこれらを含 有する医薬を提供することを目的として研究を行った。
課題を解決するための手段
[0009] 本発明者等は、 CCR4の機能調節作用を有する化合物につき鋭意検討した。その 結果、飽和環の結合したピペリジノ若しくはピペラジノ基を 2位に有し、 4位に置換アミ
ノ基を有する縮合二環性ピリミジン誘導体が CCR4の機能調節剤として有用であるこ とを知見し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記一般式 (I)で示される新規な縮合二環性ピリミジン誘導体又 はその製薬学的に許容される塩と製薬学的に許容される担体とからなる医薬組成物 、殊に喘息、アトピー性皮膚炎及び関節リウマチ等の予防 ·治療薬として有効な医薬 組成物に関する。
[化 6]
(式中の記号は以下の意味を示す。
A:置換されて!、てもよ!/、ァリール、置換されて!、てもよ 、シクロアルキル又は置換さ れて 、てもよ 、単環式 6員へテロァリール、
[化 7]
Ra: H、置換されて!、てもよ 、低級アルキル、置換されて!、てもよ 、シクロアルキル、 置換されて 、てもよ 、フエ-ル、置換されて!、てもよ 、単環若しくは二環式へテロ環 基、
:じ 又は
Y: CR4又は N、但し、 X力 SCR3のとき Yは Nを、 X力 のとき Yは CR4を示す、
Z: CR5R6、 NR7、 0、 S、 S(0)又は S(0)、
2
R1 :同一又は互いに異なって、 - OH、 - CN、ハロゲン、置換されていてもよい低級ァ ルキル、 -0- (置換されていてもよい低級アルキル)、 -S- (置換されていてもよい低級ァ ルキル)、 -SO -(置換されていてもよい低級アルキル)、 -NO、 - N(R8)(R9)、 - CO- R。、
2 2
-CO - R。、 - N(R8)C0R。、 - N(R8)C0 R。、 - N(R8)S0 R。、置換されていてもよいフエ-ル、
2 2 2
- CO- R°、 -CO H、 - CO- N(R8)(R9)、 - R°°- CO- N(R8)(R9)、置換されていてもよい単環若
2
しくは二環式へテロ環基又は- CO- (置換されて 、てもよ 、単環若しくは二環式へテロ 環基)、
R°:低級アルキル又はフエ-ル、
R2 :同一又は互いに異なって、 - R°、ハロゲン、ハロゲノ低級アルキル、 - E-0H、 — E— 0— R°、— E— N(R8)(R9)、— E— CN、— E— N(R8)— CO— R°、— E— N(R8)— SO— R。、
2
- E- 0- CO- R°、 - E- CO H、 - E- CO - R°、 - E- CON(R8)(R9)又はォキソ、
2 2
E:結合又は低級アルキレン、
R3及び R4:同一又は互いに異なって、 H、低級アルキル又は CN、
R8及び R9 :同一又は互いに異なって、 H又は低級アルキル、
R5及び R6:同一又は互いに異なって、 H又は R2に記載の基、或いは R5及び R6がー体 となって才キソ、
R7: H、低級アルキル、ハロゲノ低級アルキル、 - R°°- 0H、 - CON(R8)(R9)、 - R°°- 0- R。 、 - R。。- N(R8)(R9)、 - R。。- CNゝ - R。。- N(R8)- CO- R。、 - R。。- N(R8)- SO - R。、 - R。。- 0- CO- R0
2
、 - R°°- CO - R。又は- R°°- CON(R8)(R9)、
2
低級アルキレン、
n: 0、 1、 2又は 3、
m: 0、 1、 2、 3又は 4、
j: 0、 1、 2又は 3、
k: 0、 1又は 2。以下同様。 )
発明の効果
[0011] 本発明の縮合二環性ピリミジン誘導体は、 CCR4或いは TARC及び Z又は MDCの 機能調節作用を有することから、種々の炎症性疾患、アレルギー疾患、 自己免疫疾 患等〔例えば、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、皮膚炎 (アト ピー性皮膚炎、接触性皮膚炎)、乾癬、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発 性硬化症、インスリン依存型糖尿病(IDDM)、臓器移植時の拒絶反応、癌、炎症性 腸疾患 (潰瘍性大腸炎、クローン病)、間質性膀胱炎、敗血症、疼痛〕の予防,治療 薬として有用である。特に、喘息、アトピー性皮膚炎又は関節リウマチの予防 '治療 薬として期待できる。
発明を実施するための最良の形態
[0012] 以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書中、「アルキル」及び「アルキレン」とは、直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖 を意味する。「低級アルキル」は、好ましくは炭素数 1一 6個(以下、 C と略す)のアル
1-6
キル基であり、より好ましくは C アルキル、更に好ましくはメチル及びェチルである。
1-4
「低級アルキレン」は、上記「低級アルキル」の任意の水素原子 1個を除去してなる二 価基 (C アルキレン)を意味し、好ましくは C アルキレンであり、より好ましくはメチレ
1-6 1-4
ン、エチレン及びプロピレンである。
「ハロゲン」は、 F、 Cl、 Br及び Iを示す。「ハロゲノ低級アルキル」とは、好ましくは、 1 個以上のハロゲンで置換された C アルキルを意味し、より好ましくは 1個以上の Fで
1-6
置換された C アルキルであり、更に好ましくは、フルォロメチル、ジフルォロメチル、
1-6
トリフルォロメチル及び 2,2,2-トリフルォロェチルである。
[0013] 「シクロアルキル」は、好ましくは C のシクロアルキルであり、架橋されていてもよい
3-10
。より好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロへプチル及 びァダマンチルである。「ァリール」は、 C の芳香族炭化水素基を意味し、「シクロア
6-14
ルキル」と縮環したフエ-ル基を含む。好ましくはフエ-ル及びナフチルであり、より好 ましくはフエニルである。
「単環式へテロ環基」とは、 0、 S及び N力 選択されるへテロ原子を 1一 4個含有す る単環 3— 8員、好ましくは 5— 7員環基であり、不飽和環である単環式へテロァリー ル、飽和環である単環式へテロシクロアルキル、及び前記単環式へテロァリールが部
分的に水素化された環基を含む。単環式へテロァリールとしては、好ましくはピリジル 、ピラジュル、ピリミジ -ル、ピリダジ -ル、イミダゾリル、ピロリル、トリァゾリル、テトラゾ リル、チェニル、フリル、チアゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ォキサゾリル、イソォ キサゾリル、チアジアゾリル、ォキサジァゾリル基が挙げられる。単環式へテロシクロア ルキル、又はへテロアリール基が部分的に水素化された環基として好ましくは、ピペリ ジル、ピロリジニル、ピペラジニル、ァゼパニル、ジァゼパニル、テトラヒドロフラニル、 テトラヒドロビラ-ル、モルホリニル、チオモルホリニル基が挙げられる。
「二環式へテロ環基」は、前記の単環式へテロ環同士、又はベンゼン環と単環式へ テロ環が縮環した環基であり、好ましくは、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、 ベンゾチェ-ル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾォキサゾリル、キノリル、イソ キノリル、キナゾリル、キノキサリニル、ジヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロキノリル、及 びインドリ-ル基が挙げられる。
前記「単環式へテロ環基」及び「二環式へテロ環基」において、環原子である S又は Nが酸化されォキシドゃジォキシドを形成してもよい。また、ヘテロシクロアルキル、及 びへテロァリールが部分的に水素化された環基においては、任意の炭素原子がォキ ソ基で置換されて 、てもよ 、。
[0014] 「置換されていてもよい」とは、「無置換」あるいは「同一又は異なる置換基を 1一 5個 有していること」を示す。
「置換されて 、てもよ 、ァリール」、「置換されて 、てもよ 、シクロアルキル」及び「置 換されていてもよい単環若しくは二環式へテロ環基」における置換基は、好ましくは、 ハロゲン、置換されていてもよい低級アルキル、 - OH、 -0- (置換されていてもよい低 級アルキル)、 - CN、 -S-低級アルキル、 NO ルキルであり、更
2、 -CO H
2 、 -CO -低級ア
2
に好ましくは、ハロゲン、低級アルキル、 - OH、 -0-低級アルキル、 - CN、より更に好 ましくは、ハロゲン、 - CNである。
「置換されていてもよい低級アルキル」における置換基は、好ましくは、ハロゲン、 - OH、 -0-低級アルキル、フエ-ル、 -CO H、 -CO -低級アルキル、シクロアルキル、
2 2
- CNであり、更に好ましくは、ハロゲン、 -0-低級アルキル、フエ-ルである。
[0015] 一般式 (I)に示される本発明化合物の好ましい態様を以下に示す。
i) A力 置換されていてもよいァリールである化合物。
ii) Bが、縮環するピリミジン環と共にキナゾリン環又は 1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピリミジン環 を形成する基である化合物。 Bがキナゾリン環を形成する基の場合、より好ましくは、 置換基として 1一 2個の R1を有し、 R1が低級アルキル、ハロゲノ低級アルキル、ハロゲ ン、 -CN又は 0-低級アルキル力も選択される基である化合物。 Bが 1H-ピラゾ口
[3,4-d]ピリミジン環を形成する基の場合、より好ましくは、 R1として 1個の低級アルキル を有し、かつ、 Raが H、低級アルキル、ハロゲノ低級アルキル又は置換されていてもよ いフエ-ルである化合物。
iii) R2がハロゲノ低級アルキル、 - R°°-OH、 - R°°-0- R°又は- CON(R8)(R9)である化合物 、より好ましくは- R°°-OH又は- CON(R8)(R9)、より更に好ましくは- R°°-OHである化合 物。
iv) jが 0又は 1である化合物、より好ましくは 0である化合物。
V) kが 0又は 1である化合物、より好ましくは 1である化合物。
vi) X力 SCH、かつ Y力 である化合物。
vii) Zが CH又は 0である化合物。
2
[0016] 本発明の化合物 (I)は置換基の種類によっては幾何異性体や互変異性体が存在 する場合がある力 本発明にはこれらの異性体の分離したもの、あるいは混合物が包 含される。
また、化合物 (I)は不斉炭素原子を有する場合があり、これに基づく (R)体、 (S)体 の光学異性体が存在しうる。本発明はこれらの光学異性体の混合物や単離されたも のを全て包含する。
更に、化合物 (I)には、薬理学的に許容されるプロドラッグも含まれる。薬理学的に 許容されるプロドラッグとは、加溶媒分解により又は生理学的条件下で本発明の NH
2
、 OH、 CO H等に変換できる基を有する化合物である。プロドラッグを形成する基とし
2
ては、 Prog. Med., 5, 2157-2161 (1985)や「医薬品の開発」(廣川書店、 1990年)第 7 卷 分子設計 163-198に記載の基が挙げられる。
[0017] 化合物 (I)は、酸付加塩又は置換基の種類によっては塩基との塩を形成する場合 もある。力かる塩としては、製薬学的に許容される塩であり、具体的には、塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、 シユウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マイレン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クェン 酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ァスパラギン酸、グルタミン酸等の有機酸と の酸付加塩、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等の無機 塩基、メチルァミン、ェチルァミン、エタノールァミン、リジン、オル-チン等の有機塩 基との塩やアンモニゥム塩等が挙げられる。
さらに、本発明は、化合物 (I)及びその塩の各種の水和物や溶媒和物及び結晶多 形の物質をも包含する。
[0018] (製造法)
本発明の有効成分である化合物 (I)及びその製薬学的に許容される塩は、その基 本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用し、種々の公知の合成法を適用 して製造することができる。その際、官能基の種類によっては、当該官能基を原料乃 至中間体の段階で適当な保護基で保護、又は当該官能基に容易に転化可能な基 に置き換えておくことが製造技術上効果的な場合がある。このような官能基としては 例えばアミノ基、水酸基、カルボキシル基等であり、それらの保護基としては例えばグ リーン (T. W. Greene)及びウッツ (P. G. M. Wuts)著、「Protective Groups in Organic Synthesis (第 3版、 1999年)」に記載の保護基を挙げることができ、これらを反応条件 に応じて適宜選択して用いればよい。このような方法では、当該保護基を導入して反 応を行った後、必要に応じて保護基を除去、あるいは所望の基に転化することにより 、所望の化合物を得ることができる。
また、化合物 (I)のプロドラッグは上記保護基と同様、原料乃至中間体の段階で特 定の基を導入、あるいは得られた化合物 (I)を用い反応を行うことで製造できる。反応 は通常のエステル化、アミド化、脱水等、当業者により公知の方法を適用することによ り行うことができる。
[0019] 第 1製法
(Π)
[0020] (式中 Lは脱離基を示す。以下同様。 )
1
本製法は 2位に脱離基を有するキナゾリン誘導体 (Π)に環状アミン化合物 (III)をィ プソ置換させ、本発明化合物 (I)を製造する方法である。
Lが示す脱離基としては、ハロゲン、アルキルスルフィエル基、アルキルスルホ-ル
1
基等が挙げられる。反応は化合物 (II)を反応に不活性な溶媒中、塩基又は酸 (好ま しくは塩化水素)の存在又は非存在下、当量あるいは過剰量の(III)を用いて冷却下 一加熱還流下に通常 1時間一 5日間行なわれる。溶媒としては反応に不活性であれ ば特に限定はされないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素 類、ジェチルエーテル、テトラヒドロフラン (THF)、 1,4-ジォキサン、 1,2-ジメトキシエタ ン、 1,2-ジエトキシェタン等のエーテル類、ジクロロメタン、 1,2-ジクロロエタン、クロ口 ホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、 2-プロパノール、ブタノ ール等のアルコール類、 Ν,Ν-ジメチルホルムアミド (DMF)、 N-メチルピロリドン (NMP) 、ジメチルスルホキシド (DMSO)等が挙げられる。塩基としては、トリェチルァミン、ジィ ソプロピルェチルァミン (DIPEA)、 1,8-ジァザビシクロ [5.4.0]- 7-ゥンデセン (DBU)、 2,6-ルチジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、水素化 カリウム、 tert-ブトキシカリウム等の塩基が挙げられる。
[0021] 第 2製法
[化 9]
本製法は 4位にクロ口基を有するキナゾリン誘導体 (IV)にアミンィ匕合物 (V)をィプソ 置換させ、本発明化合物 (I)を製造する方法である。反応は、上記第 1製法に記載と 同様の条件で行うことができる。
第 3製法
一般式 (I)における基 R1又は R2上、或いは環基 A上に種々の置換基を有する化合 物は、本発明化合物 (I)を原料として、当業者にとって自明である反応、又はこれら の変法を用いることにより、容易に合成することができる。例えば以下の反応が適用 できる。
(1)加水分解
カルボン酸エステル体を加水分解することによって、カルボキシル基を有する本発 明化合物を製造できる。反応は加水分解の常法を用いることができ、例えば、前述の 「Protective Groups in Organic Synthesis (第 3版)」のカルボキシル基の脱保護反応 等に記載の方法を適用することができる。
(2)アミド化、スルホンアミド化及びエステルイ匕
水酸基又はアミノ基を有する本発明化合物を原料とし、カルボン酸若しくはスルホ ン酸化合物又はそれらの反応性誘導体を使用することにより、種々のアミド化合物又 はエステルイ匕合物が製造できる。反応は縮合剤(例えば、ジシクロへキシルカルポジ イミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)、 1-ェチル -3- (3-ジメチルアミノプ 口ピル)カルボジイミド (WSC)、 1,1'-カルボ-ルビス- 1H-イミダゾール(CDI)等)、場 合によっては、更に添加剤(例えば、 N-ヒドロキシスクシンイミド(HONSu)、 1-ヒドロキ シベンゾトリアゾール (HOBt)、ジメチルァミノピリジン(DMAP)等)の存在下行うことが できる。カルボン酸若しくはスルホン酸ィ匕合物の反応性誘導体としては、酸ノヽライド、 酸無水物、活性エステル等が使用できる。反応は、例えば日本化学会編「実験化学 講座 (第 4版)」 22卷(1992年)(丸善)等に記載の方法により行うこともできる。
(3)脱水
カルボキサミド基を有する本発明化合物を脱水することによって、シァノ基を有する 本発明化合物を製造できる。反応は脱水反応の常法を用いることができ、例えば、 日 本ィ匕学会編「実験化学講座 (第 4版)」 20卷 (1992年)(丸善)等に記載の方法により行
うことができる。
(4)還元
NH基を有する本発明化合物は、ニトロ基を有する化合物を原料とし、パラジウム炭
2
素等の触媒存在下に水素雰囲気下反応を行う接触還元による方法、或いは、当量 または過剰量の鉄粉、亜鉛、またはスズ等の金属試薬を用いる還元反応により製造 することができる。例えば日本化学会編「実験科学講座 (第 4版)」 26卷 (1992年)(丸 善)等に記載の方法で行なうことができる。
なお、 NH基を有する本発明化合物は、フタルイミド基を有する化合物からも製造で
2
きる。反応は、前述の「Protective Groups in Organic Synthesis (第 3版)」のァミノ基の 脱保護反応等に記載の方法を適用することができる。
(5)有機金属試薬による炭素 -炭素結合形成
カルボキシル基を有する本発明化合物またはその反応性中間体である N-メチル -N-メトキシカルボキサミド基を有する本発明化合物を原料とし、アルキルリチウム試 薬、アルキルグリニャール試薬等の有機金属試薬との炭素 炭素結合形成反応によ り、アルキル- CO-基を有する本発明化合物を製造することができる。反応は有機金 属試薬を用いる炭素 炭素結合形成反応の常法を用いることができ、例えば日本ィ匕 学会編「実験科学講座 (第 4版)」 25卷 (1992年)(丸善)等に記載の方法で行なうこと ができる。
原料合成
[化 10]
(り
原料化合物(Π)は 4位にクロ口基を有する化合物(1)をァミン化合物 (V)とィプソ置 換反応を行なうことにより製造できる。反応は前記第 1製法と同様の条件が適用でき る。
[0024] [化 11]
原料化合物 (IV)はキナゾリン- 4-オン誘導体 (3)を、反応に不活性な溶媒中又は無 溶媒で、当量一大過剰の塩素化剤と反応させることで製造できる。塩素化剤としては 、例えばォキシ塩化リン、五塩化リン、塩ィ匕チォ-ル等を単独で又はそれらを混合し て用いることができる。溶媒としては、芳香族炭化水素類、エーテル類、ハロゲンィ匕 炭化水素類、 Ν,Ν-ジメチルァ-リン等を単独で、又はそれらを混合して用いることが できる。キナゾリン- 4-オン誘導体 (3)は 2-クロ口キナゾリン- 4-オン誘導体 (2)を一般 式 (III)で示されるァミンとィプソ置換反応を行なうことにより製造できる。反応は前記 第 1製法と同様の条件が適用できる。
[0025] [化 12]
前記式に示した化合物(1)において、特に、 B環がピラゾール環である化合物 (la) は、上記式に示す方法により製造できる。ここで、シァノ化反応は、炭酸ナトリウム、炭 酸カリウム等の塩基の存在下、ハロゲン化炭化水素類等の反応に不活性な溶媒中 で反応させればよい。また、シァノヒドラジン (5)と化合物(6)のヒドラゾンィ匕反応は、無
溶媒下、室温一加熱下で行えばよぐ続く環化反応は、ナトリウムアルコキシド、水酸 化ナトリウム等の塩基存在又は非存在下、アルコール類等の溶媒中で反応させれば よい。また、化合物 (8)と尿素 (9)の反応は、無溶媒下、室温一加熱下で行えばよい。 塩素化は、前記化合物 (3)を用いた場合の塩素化と同様の条件を適用できる。
[0026] [化 13]
(式中 Pはァミノ基の保護基を示す。以下同様。 )
環状アミンィ匕合物(Ilia)及び (Illb)は、上記式に示す方法により製造できる。化合物 (11)の (15a)への変換及び (13)の (15b)への変換は、還元的アルキル化反応の常法を 用いることができ、例えば日本化学会編「実験化学講座 (第 4版)」 20卷(1992年) (丸 善)等に記載の方法が挙げられる。保護基 P及び保護基の除去は、前述の「 Protective Groups in Organic Synthesis (第 3版)」のァミノ基の脱保護反応等に記載 の方法を適用することができる。
[0027] [化 14]
(13) + (14)
環状アミンィ匕合物(IIIc)及び (Illd)は、上記式に示す方法により製造できる。
[0028] その他、種々の環状アミンィ匕合物(III)は、例えば、水酸基を有する化合物より、ァ ルキル化剤(アルキルハライドゃスルホン酸アルキルエステル等)によるアルキルィ匕 又は光延反応によりアルキルエーテル基、フッ素化剤(三フッ化ジェチルァミノ硫黄 や三フッ化モルホリノ硫黄等)によりフルォロ基、フタルイミドとの光延反応によりフタ ルイミド基を有する化合物へと、それぞれ変換できる。この場合、環状アミノ基を保護 しておくことが好ましい。
[0029] 上記各製法により得られた反応生成物は、遊離化合物、その塩あるいは水和物な ど各種の溶媒和物として単離され、精製される。塩は通常の造塩処理に付すことによ り製造できる。
単離、精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー 等通常の化学操作を適用して行われる。
各種異性体は異性体間の物理化学的な性質の差を利用して常法により単離できる 。例えば、光学異性体は一般的な光学分割法、例えば分別結晶化又はクロマトダラ フィ一等により分離できる。また、光学異性体は、適当な光学活性な原料化合物より 製造することちできる。
[0030] 本発明化合物の薬理活性は以下の試験により確認した。
1. CCR4を介した [35S]GTP y S結合試験に対する作用
(1) Human CCR4発現細胞株の取得
EF-1 aプロモーター下流にヒト CCR4遺伝子を挿入したベクター(ネオマイシン耐性 遺伝子含む)を作製し、マウス pre B細胞株 B300-19細胞にエレクト口ポレーシヨン法 によりトランスフエクシヨンした。これらの細胞を G418添加培地で培養し、限界希釈法 によりヒト CCR4を恒常的かつ安定に発現する単一の細胞株を取得した。
(2) Human CCR4発現細胞株膜画分の調整
ヒト CCR4発現細胞を回収し PBSで洗浄した後、 Lysis Buffer (10mM Hepes pH 7.5, 2mM EDTA, protainase inhibitor)で懸濁した。懸濁液を氷上に 15分間置いた後、ホ モジェナイザーにより細胞を破砕し遠心した(20000 rpm, 10 min, 4°C) 0さらに上清を 超遠心(22K, 30 min, 4°C)した後、ペレットを PBSに懸濁したものを膜画分として以後 の実験に用いた。
(3) GTP y S結合試験
試験化合物は、各濃度を 20 mM Hepes pH 7.05、 100 mM NaCl、 5 mM MgCl、
2
GDP 2 μ Μ, Human MDCゝ [35S]GTP y S 150 pM、 Wheatgerm agglutinin SPA beads 1 mg及び Human CCR4発現細胞株膜画分 1 μ gを含有する反応混合液中で 1時間 30 分、室温で反応させ放射活性を測定した。
以下の実施例化合物は、 100 nMの濃度で 50%以上の阻害活性を示した: 実施例 1、 3— 13、 17—19, 22—24, 26—28, 31、 32, 34, 35, 37, 39—43, 4 5— 56、 58— 67、 69— 72、 75— 78、 81— 88、 89、 91一 93、 97、 99一 101、 104 、 106— 107、 110— 114、 118— 123、 125、 129、 131— 132、 135、 139、 144 一 146、 150— 152、 157— 158、 160— 163、 165— 166、 175、 182及び 187— 188の化合物。
また、比較化合物: 2-(4-ベンジルピペラジ-ル )-4-フエネチルァミノキナゾリン (前 記特許文献 3の実施例 2の化合物)は 1 μ Μの濃度で全く阻害活性を示さな力つた。 なお、主な実施例化合物の阻害活性値 (IC [nM])を示す。
50
実施例 6 : 39
実施例 17 : 13
実施例 32 : 34
実施例 66 : 34
実施例 88 : 62
実施例 101 : 13
実施例 104 : 31
実施例 106 : 51
実施例 188 : 53
2.マウスォキサゾロン誘発接触性皮膚炎に対する作用
Balb/cマウス(6— 10週齢、雌性、 日本チヤ一ルス'リバ一社)の腹部に 3%ォキサゾロ ン /エタノール溶液 150 1 (シグマアルドリッチジャパン)を塗布により感作した。感作 後 6日目に 1%ォキサゾロン/エタノール溶液 10 1を右耳の両面に塗布した。試験薬 物投与はォキサゾロン溶液の塗布 12時間後に実施し (試験薬物投与群)、コントロー
ル群には試験薬物を溶解するのに用いた溶媒のみを投与した。右耳介の厚みは塗 布前と 20時間後にシックネスゲージ (ミツトヨ)を用いて測定し、腫れ (厚み増加分 = 20時間後測定値 塗布前測定値)を算出した。抑制率は感作せずにォキサゾロン溶 液を塗布した群をノーマル群として下式により計算した。なお、上記試験は、一群 5匹 で実施した。
抑制率 = (コントロール群の腫れ 試験薬物投与群の腫れ )xl00/ (コントロール群の 腫れ—ノーマル群の腫れ)
以下の実施例化合物は、 30 mg/kg経口投与で有意な抑制活性を示した: 実施例 1、 22, 24, 83, 85, 88, 91、 99, 104、 107、 109、 111、 113、 116、 118 、 121、 123、 125、 128— 129、 131、 135、 139、 145— 146、 151、 153、 161、 1 65— 166、及び 187— 188のィ匕合物。
一方、比較化合物: 2-(4-ベンジルピペラジ-ル )-4-フエネチルァミノキナゾリン(前 記特許文献 3の実施例 2の化合物)は 100 mg/kg経口投与で全く阻害活性を示さな かった。
[0032] 3.マウスコラーゲン誘発関節炎に対する作用
マウスコラーゲン誘発関節炎に対する作用は The Japanese Journal of
Pharmacology, 88, 332 (2002)に記載の方法を用いて評価した。
上記の各試験例以外にも、例えば Immunology, 98, 345 (1999)に記載のマウス喘息 モデノレ、 Journal of Investigative Dermatorogy, 111, 86 (1998)に記載のォキサゾロン 誘発慢性接触性皮膚炎モデル (アトピー性皮膚炎モデル)等、抗炎症作用を評価す るために一般的に用いられる各種評価モデルにより、本発明化合物の薬理作用を確 認することができる。
以上の試験結果より、本発明化合物は、 CCR4或いは TARC及び Z又は MDCの機 能調節作用を有することから、種々の炎症性疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患 等の予防 ·治療薬として有用であることは明らかである。
[0033] 化合物 (I)又はその塩の 1種又は 2種以上を有効成分として含有する製剤は通常 製剤化に用いられる担体ゃ賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。
投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、あるいは
静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮剤、経鼻剤あるいは吸入剤等による非経口投与 のいずれの形態であってもよい。投与量は症状、投与対象の年齢、性別等を考慮し て個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常、経口投与の場合、成人 1日当たり 0.001 mg/kg乃至 100 mg/kg程度であり、これを 1回で、あるいは 2— 4回に分けて投 与する。また、症状によって静脈投与される場合は、通常、成人 1回当たり 0.0001 mg/kg乃至 10 mg/kgの範囲で 1日に 1回乃至複数回投与される。また、吸入の場合 は、通常、成人 1回当たり 0.0001 mg/kg乃至 1 mg/kgの範囲で 1日に 1回乃至複数回 投与される。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用 いられる。このような固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物質力 少な くとも一つの不活性な賦形剤、例えば乳糖、マン-トール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピ ルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビュルピロリドン、メタケイ酸アルミン 酸マグネシウム等と混合される。組成物は、常法に従って、不活性な添加剤、例えば ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤やカルボキシメチルスターチナトリウム等の崩壊 剤、溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要により糖衣又は胃溶性 若しくは腸溶性コーティング剤で被膜してもよ 、。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロッ プ剤、エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な溶剤、例えば精製水、ェ タノールを含む。この組成物は不活性な溶剤以外に可溶化剤、湿潤剤、懸濁化剤の ような補助剤、甘味剤、矯味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非水性の液剤、懸濁剤、乳 剤を含む。水性の溶剤としては、例えば注射用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。 非水性の溶剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリー ブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート 80 (局方名)等 がある。このような組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安 定化剤、溶解補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通 す濾過、殺菌剤の配合又は照射によって無菌化される。また、これらは無菌の固体 組成物を製造し、使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解、懸濁して使用す
ることちでさる。
吸入剤や経鼻剤等の経粘膜剤は固体、液体、半固体状のものが用いられ、従来公 知の方法に従って製造することができる。例えば、ラタトースゃ澱粉のような賦形剤や 、更に、 PH調整剤、防腐剤、界面活性剤、滑沢剤、安定剤や増粘剤等が適宜添加さ れていてもよい。投与は、適当な吸入又は吹送のためのデバイスを使用することがで きる。例えば、計量投与吸入デバイス等の公知のデバイスや噴霧器を使用して、化 合物を単独で又は処方された混合物の粉末として、もしくは医薬的に許容し得る担 体と組み合わせて溶液又は懸濁液として投与することができる。乾燥粉末吸入器等 は、単回又は多数回の投与用のものであってもよぐ乾燥粉末又は粉末含有カプセ ルを利用することができる。あるいは、適当な駆出剤、例えば、クロロフルォロアルカ ン、ヒドロフルォロアルカン又は二酸ィ匕炭素等の好適な気体を使用した加圧エアゾー ルスプレー等の形態であってもよ 、。
外用剤としては、軟膏剤、硬膏剤、クリーム剤、ゼリー剤、パップ剤、噴霧剤、ローシ ヨン剤、点眼剤、眼軟膏等を包含する。一般に用いられる軟膏基剤、ローション基剤 、水性又は非水性の液剤、懸濁剤、乳剤等を含有する。例えば、軟膏又はローション 基剤としては、ポリエチレングリコール、カルボキシビュルポリマー、白色ワセリン、サ ラシミツロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、ステアリル ァノレコーノレ、セチルアルコール、ラウロマクロゴール、セスキォレイン酸ソノレビタン等 が挙げられる。
実施例
以下、実施例に基づき本発明化合物 (I)の製法を更に詳細に説明する。本発明は 下記実施例に記載の化合物の発明に限定されるものではな 、。また原料化合物の 製法を参考例に示す。
また、参考例及び後記表中以下の略号を用いる。 Ex:実施例番号、 REx:参考例番 号、 No :化合物番号、 Dat :物理化学的データ(F: FAB- MS(M+H)+、 FN :
FAB- MS(M- H)―、 ES : ESI- MS(M+H)+、 ESN : ESI- MS(M- H)―、
AP: APCI- MS(M+H)+、 NMR1 : CDC1中の NMRにおける特徴的なピークの δ (ppm
3 )、
NMR2 : DMSO-d中の1 H NMRにおける特徴的なピークの δ (ppm)、 MP:融点 (°C)、 EA
:元素分析値 (%) (Cal:計算値; Fnd:実測値))、 Sal:塩及び含有溶媒 (HC1:塩酸塩、 無記載:フリー体、成分の前の数字は例えば 2HC1は 2塩酸塩を示す)、 Str:構造式、 Syn:製造法 (数字は同様に製造した実施例番号を示す)、 Me:メチル、 Et :ェチル、 Ms :メタンスルホニル、 tBu:t-ブチル、 Boc :t-ブトキシカルボニル、 Ph:フエニル、 Bn: ベンジル、 A ァセチノレ。
[0036] 参考例 1
2-クロ口- 5- (トリフルォロメチル)ベンゾ-トリルを DMF中、アジ化ナトリウムと 100°Cで 1時間反応した。溶媒を留去し得られた残渣を、トルエン中、トリフエニルホスフィンと 室温で 2時間反応した。溶媒を留去し得られた残渣を、 THF中、 1M塩酸で室温下 19 時間処理し、以下常法により後処理、精製して、 2-シァノ -4- (トリフルォロメチル)ァ- リンを得た。 NMR1 : 6.81 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.54 (1H, dd, J=8.8, 2.2 Hz), 7.66 (1H, d, J=2.2 Hz)。
参考例 2
2-ァミノ- 4,5-ジフルォロ安息香酸メチルを THF中、ナトリウムメトキシドと、 80°Cで 1.5 時間反応して、 2-ァミノ- 4-メトキシ -5-フルォロ安息香酸メチルを得た。 NMR1 : 6.15 (1H, d, J=7.2 Hz), 3.87 (3H, s), 3.84 (3H, s)。
参考例 3
5-フルォロアントラ-ル酸メチルを酢酸中、シアン酸カリウムと 100°Cで 18時間反応 して、 6-フルォロキナゾリン- 2,4-(1Η,3Η)_ジオンを得た。 F: 181。
参考例 4
2-ァミノ- 6-フルォロ安息香酸の水溶液に酢酸をカ卩え、次!、で 35°Cでシアン酸カリ ゥム水溶液を滴下し、反応して、 5-フルォロキナゾリン- 2,4-(1Η,3Η)-ジオンを得た。 ES : 1810
参考例 5
ジメチル 2-アミノテレフタラートより参考例 3と同様にして得たジメチル 2- [(アミノカ ルポニル)ァミノ]テレフタラートを、 1M水酸ィ匕ナトリウム水溶液中、 70°Cで 1時間処理し て、 2,4-ジォキソ -1,2, 3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7-カルボン酸を得た。 F: 207。
[0037] 参考例 6
2,4-ジォキソ -1,2, 3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7-カルボン酸をエタノール中、塩化チ ォニルで処理して、ェチル 2,4-ジォキソ -1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7-カルボキ シラートを得た。 FN : 233。
参考例 7
2-ァミノ- 4,5-ジクロロべンゾ-トリルの DMF溶液に DBUをカ卩え、二酸化炭素雰囲気 下、室温下、 22時間撹拌した。反応液を 1M塩酸水溶液に加え、生じた沈殿物をろ過 、減圧下乾燥し、 6,7-ジクロロキナゾリン- 2,4(1H,3H)-ジオンを得た。 NMR2 : 11.52 (1H, brs), 11.33 (1H, brs), 7.97 (1H, s)。
参考例 8
6,7-ジクロロキナゾリン- 2,4(1H,3H)-ジオン、五塩化リン及びォキシ塩化リンの混合 物を 20時間加熱還流し、常法により後処理して、 2,4,6,7-テトラクロ口キナゾリンを得た 。 F : 2690
参考例 9
4-フルォロアントラ-ル酸と尿素を 200°C反応し、 7_フルォロキナゾリン
- 2,4-(lH,3H)_ジオンを得、更に参考例 8と同様にして、 2,4-ジクロロ- 7-フルォロキナ ゾリンを得た。 EI : 216。
参考例 10
メチル 5,5-ジメチル- 2-ォキソシクロへキサンカルボキシラートをエタノール中、ナト リウムメトキシド存在下、チォ尿素と反応して、 6,6-ジメチル -2-チォキソ -2,3,5,6,7,8- へキサヒドロキナゾリン- 4(1 H)-オンを得た。 ES: 211。
参考例 11
6,6-ジメチル- 2-チォキソ -2, 3,5,6,7,8-へキサヒドロキナゾリン 4(1H)-オンを DMF中 、ヨウ化メチルと反応して、 6,6-ジメチル- 2- (メチルスルフヱ-ル- 5,6,7,8-テトラヒドロ キナゾリン- 4(3H)-オンを得た。 ES : 2250
参考例 12
6,6-ジメチル- 2- (メチルスルフヱ-ル) -5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン 4(3Η)-オンを ォキシ塩化リンと 2時間加熱還流して、 4-クロ口- 6,6-ジメチル -2- (メチルスルフエ-ル )-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンを得た。 ES: 243。
参考例 13
6-フルォロ- 2-チォキソ- 2,3-ジヒドロキナゾリン 4(1H)-オンを用いて参考例 11及び 12と同様にして、 4-クロ口- 6-フルォロ- 2- (メチルスルフエニル)キナゾリンを得た。 F: 229。
参考例 14
シクロへプチルァミンと 2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリンを DMF中、室温下反 応して、 2-クロ口- N-シクロへプチル- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-アミンを得た。 F: 336。
参考例 15
2,4,7-トリクロ口キナゾリンと 4-クロロア-リンを 2-プロパノール中、 DIPEA存在下、 3.5 時間加熱還流して、 2,7-ジクロロ- N- (4-クロ口フエ-ル)キナゾリン- 4-アミンを得た。 ESN: 322。
参考例 16
2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリンと 4-クロ口- 2-フルォロア二リンのエタノール溶 液に 1M塩酸水溶液を加え、 3時間加熱還流した。生じた沈殿物をろ過し、減圧下乾 燥して、 2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6, 7-ジメトキシキナゾリン- 4-アミ ン塩酸塩を得た。 ES : 368
参考例 17
2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリン及び 3,4,5-トリフルォロア二リンのエタノール 溶液に、 4M塩ィ匕水素/酢酸ェチル溶液をカ卩え、ー晚加熱還流して、 2-クロ口
-N- (3,4,5-トリフルオロフヱ-ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩を得た。 ES : 3700
参考例 18
2, 4-ジクロロ- 6-フルォロキナゾリン及び 2-ァミノ- 5-ブロモベンゾ-トリルを THF中、 tert-ブトキシカリウム存在下反応して、 5-ブロモ -2-(2-クロ口- 6-フルォロ-キナゾリン -4-ィルァミノ)-ベンゾ-トリルを得た。 ES : 377, 379。
参考例 19
N- (4-クロ口フエ-ル)- 6,6-ジメチル- 2- (メチルスルフエ-ル) -5,6,7,8-テトラヒドロキ
ナゾリン- 4-アミンをジクロロメタン中、氷冷下、 m-クロ口安息香酸で処理して、 N-(4-ク ロロフエ二ル)- 6,6-ジメチル- 2- (メチルスルフィニル) -5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン -4-アミンを得た。 F: 350。
参考例 20
ベンジル 4-ォキソピペリジン- 1-カルボキシラート及びピぺリジン- 3-ィルメタノール の混合物にチタニウムテトライソプロボキシドを加え、 80°Cで攪拌した。次いで、氷冷 下、エタノール及び水素化ホウ素ナトリウムをカ卩え、室温下反応して、ベンジル 3- (ヒ ドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES: 333。
参考例 21
ピぺリジン- 3-ィルァセトニトリル及びべンジル 4-ォキソピペリジン- 1-カルボキシラ ートを酢酸中、水素化トリァセトキシホウ素ナトリウム存在下反応して、ベンジル 3-( シァノメチル )- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 F: 342。
参考例 22
tert-ブチル 4-ォキソピペリジン- 1-カルボキシラート、 3-ピぺリジンメタノール、 10% ノ ラジウム炭素及びメタノール混合物を、水素雰囲気下攪拌して、 tert-ブチル 3- (ヒ ドロキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジン- 1 '-カルボキシラートを得た。 ES: 299。
参考例 23
アルゴン雰囲気下、水酸化ホウ素リチウムの THF懸濁液に、 tert-ブチル (3S)-3- エトキシカルボ-ル- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートの THF溶液を氷冷下滴 下し、次いで、加熱還流下攪拌して、 tert-ブチル (3S)- 3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビ ピぺリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES: 299。
参考例 24
tert-ブチル 3-エトキシカルボニル- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートの THF 溶液に、室温で臭ィ匕メチルマグネシウムの THF溶液を滴下することにより、 tert-ブチ ル 3- (1-ヒドロキシ- 1-メチルェチル )- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た 。 F : 3270
参考例 25
三フッ化ジェチルァミノ硫黄のジクロロメタン溶液に、ベンジル 4-ヒドロキシ -1,4'-
ビピペリジン- 1'-カルボキシラートのジクロロメタン溶液を氷冷下、 1時間かけて滴下し 、室温で 5時間撹拌して、ベンジル 4-フルォロ- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラ ートを得た。 ES : 3210
[0041] 参考例 26
tert-ブチル 3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを THF中 、水素化ナトリウムで処理し、次いでョードメタンと反応して、 tert-ブチル 3- (メトキシ メチル )- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES : 313。
参考例 27
tert-ブチル 4-ォキソピペリジン- 1-カルボキシラートのジメチルァセトアミド溶液に ピぺリジン- 3-ィルメタノール、硫酸マグネシウム、アセトンシアンヒドリンをカ卩え、 40°C で 2.5日間反応して、 tert-ブチル 4'-シァノ -3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン -1'-カルボキシラートを得た。 ES : 324。
参考例 28
tert-ブチル 4'-シァノ -3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジン- 1 '-カルボキシラー トを THF中、臭化メチルマグネシウムと室温下 4時間反応して、 tert-ブチル 3- (ヒドロ キシメチル) -4しメチル -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES : 313。 参考例 29
ベンジル 3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラート、 10%パラジ ゥム-炭素及びエタノール混合物を、水素雰囲気下、室温で攪拌して、 1,4'-ビピペリ ジン- 3-ィルメタノールを得た。 ES : 199。
参考例 30
tert-ブチル 3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートをメタノー ル中、 4M塩酸-酢酸ェチル溶液で処理して、 1,4'-ビピペリジン- 3-メタノール 2塩酸塩 を得た。 ES : 199。
[0042] 参考例 31
tert-ブチル 3- (メトキシメチル)- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを氷冷下、 トリフルォロ酢酸で処理して、 3- (メトキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジントリフルォロ酢酸塩 を得た。 ES : 2130
参考例 32
tert-ブチル 3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートの THF溶 液にフタルイミド、トリフエ-ルホスフィン及びァゾジカルボン酸ジェチルを順次加え、 室温下反応して得られた化合物を、酢酸ェチル中、 4M塩ィ匕水素-酢酸ェチル溶液 で処理して、 2-(1,4'-ビピペリジン- 3-ィルメチル) -1H-イソインドール- 1,3(2H)_ジオン 2塩酸塩を得た。 F :4280
参考例 33
2-クロ口- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4(1Η)-オン及び 3- (メトキシメチル) -1,4'-ビピペリ ジンを η-ブタノール中、 DBU存在下、 110°Cで 2.5日間反応して、 6,7-ジメトキシ -2-[3- (メトキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 4(1H)-オンを得た。 ES :417。
参考例 34
6,7-ジメトキシ -2-[3- (メトキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 4(1H)- オンのォキシ塩化リン溶液に Ν,Ν-ジメチルァ-リンを添カ卩し、 1時間加熱還流して、 1' -(4-クロ口- 6,7-ジメトキシキナゾリ- 2-ニル)- 3- (メトキシメチル) -1,4'-ビピペリジンを得 た。 ES :435。
参考例 35
1- [l-(tert-ブトキシカルボ-ル)ピぺリジン- 4-ィル] - L-プロリンメチルエステルを用 V、て実施例 30と同様の操作を行 、、粗製の 1- (ピペリジン- 4-ィル) -L-プロリンメチル エステル 2塩酸塩を得た。この化合物をジォキサン中、実施例 3と同様にして、 1-(1-{4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }ピペリジン- 4-ィ ル)- L-プロリンメチルエステルを得た。 ES: 5270
参考例 36
2-クロ口- Ν- (4-クロ口フエ-ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩より、後記 実施例 2と同様にして、 2-[(1'-{4-[(4_クロ口フエニル)ァミノ]- 6,7-ジメトキシキナゾリン -2-ィル }-1,4-ビピペリジン- 3-ィル)メチル ]-1Η-イソインドール- 1,3(2Η)_ジオンを得 た。 F : 6410
参考例 37
1-ベンジル -3-メトキシメチルピロリジンを用いて参考例 22と同様の操作を行 、、粗 製の tert-ブチル 4-(3-メトキシピロリジン- 1-ィル)ピぺリジン- 1-カルボキシラートを得 た。この化合物を用いて参考例 30と同様の操作を行い、 4-(3-メトキシピロリジン- 1- ィル)ピぺリジン 2塩酸塩を得た。 F: 185。
参考例 38— 125
参考例 3の方法と同様にして参考例 38の化合物を、参考例 7の方法と同様にして 参考例 39の化合物を、参考例 8の方法と同様にして参考例 40— 44の化合物を、参 考例 9の方法と同様にして参考例 45の化合物を、参考例 11の方法と同様にして参 考例 46の化合物を、参考例 14の方法と同様にして参考例 47— 49の化合物を、参 考例 15の方法と同様にして参考例 50— 54の化合物、参考例 55— 65の化合物(伹 し、溶媒は DMF)、参考例 66— 69の化合物(但し、溶媒はァセトニトリル- THF(4 : 1)) 及び参考例 70— 72の化合物(但し、溶媒はジォキサン)を、参考例 16の方法と同様 にして参考例 73— 77の化合物及び参考例 78— 81の化合物(但し、溶媒は 2-プロ パノール)を、参考例 17の方法と同様にして参考例 82— 85の化合物及び参考例 86 一 90の化合物(但し、溶媒は 2-プロパノール)を、参考例 18の方法と同様にして参 考例 91の化合物を、参考例 19の方法と同様にして参考例 92の化合物を、参考例 2 0の方法と同様にして参考例 93の化合物を、参考例 22の方法と同様にして参考例 9 4一 104の化合物を、参考例 23の方法と同様にして参考例 105の化合物を、参考例 25の方法と同様にして参考例 106の化合物を、参考例 26の方法と同様にして参考 例 107— 109の化合物を、参考例 29の方法と同様にして参考例 110の化合物を、 参考例 30の方法と同様にして参考例 111一 124の化合物を、参考例 31の方法と同 様にして参考例 125の化合物を、それぞれ対応する原料を使用して製造した。参考 例 38— 125の化合物の構造及び物理ィ匕学的データを表 1一 6にそれぞれ示す。 参考例 126
参考例 18の方法と同様にしてメチル 2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル) ァミノ]キナゾリン- 7-カルボキシラートを対応する原料を使用して製造した。 F: 366。 参考例 127
4,6-ジクロロ- 1-フエ-ル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジンと 4-クロロア-リンを DIPEA存
在下、 1,4-ジォキサン中で 20時間 80°Cでカ卩熱して 6-クロ口- N-(4-クロ口フエ-ル) -1- フエ-ル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 4-アミンを得た。 ESN: 354。
参考例 128
4,6-ジクロロ- 1-フエニル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジンと 4-クロ口- 2-フルォロア二リ ン用いて参考例 18の方法と同様にして、 6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-1-フエ-ル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 4-アミンを得た。 ES: 374。
参考例 129
参考例 127の方法と同様にして 6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-1-メチ ル -1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピリミジン- 4-アミンを対応する原料を使用して製造した。 ES: 312。
参考例 130
4,5-ジフルォロアントラ-ル酸のエタノール溶液を硫酸存在下加熱還流して、ェチ ル 2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンゾエートを得た。 NMR1: 6.42 (1H, dd, J=7.0, 12.0 Hz), 5.66 (2H, brs), 1.37 (3H, t, J=7.2 Hz)。
参考例 131
ェチル 2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンゾエートとナトリウムメチルチオラートを DMSO 中、室温下 5時間反応させ、ェチル 2-ァミノ- 5-フルォ口- 4- (メチルスルファニル)ベ ンゾエートを得た。 F: 230。
参考例 132
メチル 2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンゾエートとェチル メルカプトァセタートの DMSO溶液に水素化ナトリウムをカ卩え、室温下 5日間反応させて、メチル 2-ァミノ -4-[(2-エトキシカルボニル- 2-ォキソェチル)チォ] -5フルォロベンゾエートを得た。 NMR1 : 3.67 (2H, s), 3.86 (3H, s), 6.67 (1H, d, J=6.0 Hz)
参考例 133
メチル 2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンゾエート、ェチル ピぺリジン- 4-カルボキシラ ート、炭酸カリウムのァセトニトリル溶液を 5日間加熱還流させて、ェチル 1- [5-ァミノ -2-フルォロ- 4- (メトキシカルボニル)フエニル]ピぺリジン- 4-カルボキシラートを得た。 ES: 325。
参考例 134
メチル 2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンゾエートとシクロプロピルメタノールの THF溶液 を、 tert-ブトキシカリウム存在下に氷冷下 2時間攪拌して、シクロプロピルメチル 2- ァミノ- 4- (シクロプロピルメチルォキシ )-5-フルォロベンゾエートを得た。 NMR1: 3.47 (2H, d, J=7.2 Hz), 3.69 (2H, d, J=7.2 Hz), 7.22 (1H, d, J=12.4 Hz)。
参考例 135
2-ァミノ- 4,5-ジフルォ口べンズアミドを THF中、トリェチルァミン存在下、氷冷下トリ フルォロ酢酸無水物と 1.5時間反応させ、 N-(2-シァノ -4, 5-ジフルオロフヱ-ル )-2,2,2-トリフルォロアセトアミドを得た。 FN: 249。
参考例 136
N- (2-シァノ -4,5-ジフルオロフェ-ル )-2,2,2-トリフルォロアセトアミドとエタノールを 用いて参考例 134と同様の操作を行 、、 N-(2-シァノ -5-エトキシ -4-フルオロフェ- ル)- 2,2,2-トリフルォロアセトアミドを得た。 F: 277。
参考例 137
N- (2-シァノ -5-エトキシ- 4-フルオロフェ-ル )-2, 2,2-トリフルォロアセトアミドを含水 メタノール中、炭酸カリウムと 65°Cで 17時間反応させ、 2-ァミノ- 4-エトキシ -5-ベンゾ 二トリルを得た。 F: 181。
参考例 138
2-ァミノ- 3-メトキシ安息香酸のジクロロメタン溶液に、 N-ブロモコハク酸イミドをカロえ 、室温で 2時間攪拌して、 2-ァミノ- 5-ブロモ -3-メトキシ安息香酸を得た。 ES: 246, 248。
参考例 139
2-ァミノ- 5-ブロモ -3-メトキシ安息香酸と尿素の混合物を 200°Cで 2時間加熱し、 6- ブロモ -8-メトキシキナゾリン- 2,4(1H,3H)-ジオンを得た。 ES: 270, 272
参考例 140
メチル 2-メチル -ァミノ- 5-フルォロベンゾエートのメタノール溶液に N-ブロモこはく 酸イミドと 48%臭化水素酸水溶液を加え、室温下 3時間反応させ、メチル 2-ァミノ -3-ブロモ -5-フルォロベンゾエートを得た。 EI: 247。
[0047] 参考例 141
2-ァミノ- 4-メトキシベンゾ-トリルをジクロロェタン中、 N-クロ口こはく酸イミドと室温 下 17時間反応させ、 2-ァミノ- 5-クロ口- 4-メトキシベンゾ-トリルを得た。 ES: 183。 参考例 142
ジメチル 2-フルォロ- 5-ニトロテレフタルラートのメタノール- THF混合溶液に tert- ブトキシカリウムを 0°Cでカ卩えた後、 50°Cで 3時間反応させ、ジメチル 2-メトキシ -5-二 トロテレフタラートを得た。 ES: 270
参考例 143
ジメチル 2-メトキシ- 5-ニトロテレフタラートを EtOH- THF混合溶媒中、 10%パラジ ゥム-炭素存在下、水素雰囲気下、室温で攪拌してジメチル 2-ァミノ- 5-メトキシテレ フタラートを得た。 ES: 240
参考例 144
メチル 6-メトキシ- 2,4-ジォキソ -1,2, 3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7-カルボキシラート をトルエン中トリプロピルアミン存在下ォキシ塩化リンと 100°Cで 3日間反応させ、メチ ル 2,4-ジクロロ- 6-メトキシキナゾリン- 7-カルボキシラートを得た。
参考例 145
4,5-ジフルォロ- 2-ニトロベンゼンカルボン酸を用いて参考例 142と同様の操作を 行い、 4-フルォ口- 5-メトキシ- 2-ニトロ安息香酸を得た。 FN:215。
[0048] 参考例 146
4-フルォ口- 5-メトキシ- 2-ニトロベンゼンカルボン酸の DMF溶液に、炭酸アンモ-ゥ ム、 HOBt、 WSC塩酸塩を加え、室温下 14時間反応させ、 4-フルォ口- 5-メトキシ -2- ニトロベンゼンアミドを得た。 FN:214。
参考例 147
2-ァミノ- 4-フルォ口- 5-メトキシベンズアミドを N,N,-ジメチルイミダゾリジノン (DMI) 中、炭酸ジフエ-ルと 150°Cで 3.5時間反応させ、 7-フルォ口- 6-メトキシキナゾリン - 2,4(1H,3H)-ジオンを得た。 FN: 209。
参考例 148
2,5-ジブロモ- 4-クロロア-リンを DMI中、 160°Cでシアン化銅 (I)と 8時間反応させ、
2-ァミノ- 5-クロロテレフタ口-トリルを得た。 FN : 176。
参考例 149
ェチル [(6_フルォロ- 2,4-ジォキソ -1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7_ィル)チォ]ァ セタート、ォキシ塩化リン、 N, Ν,-ジェチルァ-リンの混合物を 1時間加熱還流し、ェ チル [(2,4-ジクロロ- 6-フルォロキナゾリン- 7-ィル)チォ]ァセタートを得た。 NMR1 : 3.87 (2Η, s), 4.25 (2Η, q, J=7.2 Hz), 7.77-7.80 (1H, m)
参考例 150
[1,3]ジォキソロ [4,5-g]キナゾリン- 6,8(5H,7H)-ジオンを、フエ-ルホスホン酸ジクロリ ドと 185°Cで 15時間反応させ、 6,8-ジクロロ [1,3]ジォキソロ [4,5-g]キナゾリンを得た。 EI : 242。
参考例 151
6-クロ口- 2,4-ジォキソ -1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン- 7-カルボ-トリルを用いて参 考例 149と同様の操作を行い、 2,4,6-トリクロ口キナゾリン- 7-カルボ-トリルを得た。こ の化合物と 4-クロ口- 2-フルォロア-リンを用いて参考例 127と同様の操作を行い、 2,6-ジクロロ- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]キナゾリン- 7-カルボ-トリルを 得た。 ESN: 365。
参考例 152
2,4-ジォキソ -1,2,3,4-テトラヒドロキナゾリン- 6-カルボキサミドを用いて参考例 8と同 様の操作を行い、 2,4-ジクロロキナゾリン- 6-カルボ-トリルを得た。 FN: 223。
参考例 153
2-ァミノ- 4- (メチルスルホ -ル)安息香酸をメタノール中、硫酸存在下 3日間加熱還 流してメチル 2-ァミノ- 4- (メチルスルホ -ル)ベンゾエートを得た。この化合物を用い て参考例 3と同様にして、 7- (メチルスルホ -ル)キナゾリン- 2,4(1H,3H)_ジオンを得た 。 ESN: 239
参考例 154
7- (メチルスルホ -ル)キナゾリン- 2,4(1H,3H)-ジオン用いて参考例 8と同様にして 2,4-ジクロロ- 7- (メチルスルホ -ル)キナゾリンを得、更に参考例 18の方法と同様にし て、 2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-7- (メチルスルホ -ル)キナゾリン- 4-ァ
ミンを得た。 ES: 387
参考例 155
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェニル )-8-メトキシキナゾリン- 4-アミンをトリフル ォロ酢酸中、濃硫酸存在下 N-プロモコハク酸イミドと室温下 2時間反応させ、 5-プロ モ- 2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-8-メトキシキナゾリン- 4-アミンを得た。 ES: 416, 418。
参考例 156
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェニル )-8-メトキシキナゾリン- 4-アミンをジクロ口 メタン中、氷冷下三臭化ホウ素と反応させ、 2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ- ル)ァミノ]キナゾリン- 8-オールを得た。 ES: 324
参考例 157
2-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]キナゾリン- 8-オールを DMF中、 炭酸カリウム存在下、プロモアセトニトリルと 80°Cで 2日間反応させ、({2-クロ口- 4-[(4- クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]キナゾリン- 8-ィル }ォキシ)ァセトニトリルを得た。 F: 363
参考例 158
5-ブロモ -2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-8-メトキシキナゾリン- 4-ァミン を DMF中シアン化銅 (I)と 85°Cで 3時間反応させ、 2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフ ェ -ル)ァミノ] -8-メトキシキナゾリン- 5-カルボ-トリルを得た。 ESN: 361
参考例 159
メチル 2,4-ジクロロ- 6-メトキシキナゾリン- 7-カルボキシラートのメタノール- THF混 合溶液に 1M水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温下 22時間反応させ、 2-クロ口 -4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -6-メトキシキナゾリン- 7-カルボン酸を得た 。この化合物の THF溶液に塩ィ匕ォキザリル、 DMFを加え室温で 5時間攪拌した。反応 液を濃縮した後、飽和アンモニア水溶液へ加え、 2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフ ェ -ル)ァミノ] -6-メトキシキナゾリン- 7-カルボキサミドを得た。 ES: 381
参考例 160
2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -6-メトキシキナゾリン- 7-カルボキ
サミド、 DIPEAの THF溶液にトリフルォロ酢酸無水物を- 20°Cでカ卩えた後、 0°Cで 17時 間反応させ、 2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -6-メトキシキナゾリン -7-カルボ-トリルを得た。 ES: 363
参考例 161
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6-フルォロ- 7- (メチルスルファ -ル)キ ナゾリン- 4_アミンをジクロロメタン中、氷冷下、 m-クロ口過安息香酸で処理して、 2-ク ロロ- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6-フルォロ- 7- (メチルスルホ -ル)キナゾリン -4-ァミン並びに 2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6-フルォロ- 7- (メチルス ルフィエル)キナゾリン- 4-アミンを得た。
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6-フルォロ- 7- (メチルスルホ -ル)キナ ゾリン- 4-ァミン: NMR2: 2.95 (3H, s), 7.98 (1H, d, J=6 Hz), 10.46 (1H, s)。
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6-フルォロ- 7- (メチルスルフィ -ル)キ ナゾリン- 4-ァミン: F: 404
参考例 162
2, 4, 6-トリクロ口ピリミジン- 5-カルボキシアルデヒドと 2-ヒドラジノエタノールをトリエ チルァミン存在下メタノール中 4°Cで 18時間反応させ、 2-(4,6-ジクロロ- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 1-ィル)エタノールを得た。 AP: 233。
参考例 163
4,6-ジクロロ- 1-イソプロピル- 1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピリミジンを用いて参考例 15の方 法と同様に (但し、溶媒としてトルエン、添加剤としてテトラプチルアンモ-ゥムブロミド 用いて加熱還流下で 2.5日間反応させた)して、 6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル) -1-イソプロピル- 1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピリミジン- 4-アミンを得た。 F: 340。
参考例 164
2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン -1-ィル }エタノールを用いて参考例 25と同様にして、 6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルォ 口フエ-ル) -1-(2-フルォロェチル) -1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピリミジン- 4-アミンを得た。 ES
: 344
参考例 165
2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン -1-ィル }エタノールをジクロロメタン中、トリェチルァミン存在下、室温下メタンスルホ ユルク口リドと反応させ、 2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピ ラゾロ [3,4-d]ピリミジン- 1-ィル }ェチル メタンスルホナートを得た。 ESN: 418。
参考例 166
2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン -1-ィル }工チル メタンスルホンナートを DMF中、シアン化ナトリウムと 55°Cで 13時間 反応させ、 3- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d] ピリミジン- 1-ィル }プロパン-トリルを得た。 ESN: 349
参考例 167
ェチル {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリ ミジン- 1-ィル }ァセタートを EtOH- THF混合溶媒中、 1M NaOH水溶液と室温下 22時 間反応させ、 6-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -1H-ピラゾ口 [3,4-d]ピ リミジン- 1-ィル }酢酸を得た。 ES: 356。
参考例 168
{6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 1- ィル }酢酸の THF溶液に WSC塩酸塩及び炭酸アンモニゥムをカ卩え、室温下 14時間反 応させ、 2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリ ミジン- 1-ィル }ァセトアミドを得た。 ESN: 353。
参考例 169
2- {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン -1-ィル }ァセトアミドをピリジン中、室温下トリフルォロ酢酸無水物と 7時間反応させ、 {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 1- ィル }ァセトニトリルを得た。 ES: 337。
参考例 170
臭化シアンのジクロロメタン溶液に、氷冷下ェチルヒドラジンと炭酸ナトリウムの水溶 液を滴下した後に 3時間反応させ、 1-シァノ - 1-ェチルヒドラジンを得た。 NMR1: 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.22 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.02 (2H, brs)。
参考例 171
ェチル 4-メチル -3-ォキソペンタノエートと 1-シァノ -1-ェチルヒドラジンの混合物 を 60°Cで 5日間反応させた後、反応液に室温下クロ口ホルム、無水硫酸マグネシウム を加えた。不溶物を濾過した後濾液の溶媒を留去して得られた残渣に EtOH、水酸 ィ匕カリウムを加え、室温下 4日間反応させ、ェチル 5-ァミノ- 1-ェチル -3-イソプロピ ル -1H-ピラゾール- 4-カルボキシラートを得た。 ES: 226
参考例 172
tert-ブチル 3-エトキシカルボニル- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートの THF 溶液にリチウムジイソプロピルアミド (LDA)を- 78°Cでカ卩ぇ 30分間攪拌した後ヨウ化メチ ルを加え、氷冷下 8時間反応させ、 tert-ブチル 3-エトキシカルボ-ル -3-メチル -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES: 355
参考例 173
tert-ブチル 3-エトキシカルボニル- 3-メチル -1 ,4'-ビピペリジン- 1 '-カルボキシラ ートを THF中、氷冷下水素化リチウムアルミニウムと反応させ、 tert-ブチル 3- (ヒドロ キシメチル) -3-メチル -1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボキシラートを得た。 ES: 313 参考例 174
ベンジル 4-ォキソピペリジン- 1-カルボキシラートと tert-ブチル (2-アミノエチル) 力ルバマートのジクロロエタン溶液に、氷冷下、トリァセトキシ水素化ホウ素ナトリウム を加え、室温で 18時間反応させ、ベンジル 4-({2-[(tert-ブトキシカルボニル)ァミノ] ェチル }ァミノ)ピぺリジン- 1-カルボキシラートを得た。 F: 378。
参考例 175
ベンジル 4-({2-[(tert-ブトキシカルボ-ル)ァミノ]ェチル }ァミノ)ピぺリジン- 1-カル ボキシラートをジクロロェタン中、トリェチルァミン存在下、氷冷下クロロアセチルクロリ ドと反応させ、ベンジル [{2-[(tert-ブトキシカルボ-ル)ァミノ]ェチル }(クロロアセチル )ァミノ]ピぺリジン- 1-カルボキシラートを得た。この化合物を DMF中、水素化ナトリウ ムと、 80°Cで 15時間反応させ、 tert-ブチル 4-{1- [(ベンジルォキシ)カルボ-ル]ピぺ リジン- 4_ィル }_3_ォキソピペラジン- 1-カルボキシラートを得た。この化合物用いて参 考例 30と同様の操作を行い、ベンジル 4-(2-ォキソピペラジン- 1-ィル)ピぺリジン
-1-カルボキシラートを得た。この化合物とホルムアルデヒド水溶液、ジクロロェタンの 混合物を、室温下トリァセトキシ水素化ホウ素ナトリウムと反応させ、ベンジル 4-(4-メ チル- 2-ォキソピペラジン- 1-ィル)ピぺリジン- 1-カルボキシラートを得た。 F: 332。 参考例 176
tert-ブチル 4-アミノピペリジン- 1-カルボキシラートをエタノール中、ビニルスルホ ンと 0°Cから室温で 18時間反応させ、 tert-ブチル 4-(1,1-ジォキシドチオモルホリン -4-ィル)ピぺリジン- 1-カルボキシラートを得た。 F: 319。
参考例 177
tert-ブチル 4-(1 , 1-ジォキシドチオモルホリン- 4-ィル)ピぺリジン- 1-カルボキシラ ートを THF中、 - 78°Cで LDAと 10分間反応させ、更にギ酸ェチルと- 78°Cから 5°Cで 5 時間反応させて、 tert-ブチル 4-(2-ホルミル- 1,1-ジォキシドチオモルホリン- 4-ィル )ピペリジン- 1-カルボキシラートを得た。 FN: 345。
参考例 178
tert-ブチル 4-(2-ホルミル- 1,1-ジォキシドチオモルホリン- 4-ィル)ピぺリジン- 1- カルボキシラートをメタノール中、水素化ホウ素ナトリウムと 0°Cから 10°Cで 4時間反応 させ、 tert-ブチル 4-[2- (ヒドロキシメチル) -1,1-ジォキシドチオモルホリン- 4-ィル]ピ ペリジン- 1-カルボキシラートを得た。 F: 349。
参考例 179
6,7-ジメチル- 2- (メチルスルファ -ル)プテリジン- 4-オールをジクロロェタン中、トリ ェチルァミン存在下、メタンスルホユルク口リドと室温下ー晚反応させ、 6,7-ジメチル -2- (メチルチオ)プテリジン- 4-ィル メタンスルホナートを得た。この化合物と 2-クロ口 -4-フルォロア-リンを、エタノール中メタンスルホン酸存在下、 6時間反応加熱還流 させ、 N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6, 7-ジメチル- 2- (メチルチオ)プテリジン- 4- アミンを得た。 F: 350。
参考例 180
4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン -1'-ィル]キナゾリン- 7-カルボン酸 (実施例 102)を用いて参考例 146と同様に (但し 、炭酸アンモ-ゥムの代わりにメトキシメチルァミン塩酸塩を用いた)して 4- [(4-クロ口
-2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジン- 1しィル] -N- メトキシ- N-メチルキナゾリン- 7-カルボキサミドを得た。 ES: 557
[0055] 参考例 181
6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-1-ェチル -3- (メトキシメチル)- 1H-ピラ ゾロ [3,4-d]ピリミジン 4ーァミンにジクロロメタン中、氷冷下、三臭化ホウ素を反応させ て、 {6-クロ口- 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 1-ェチル -1H-ピラゾ口 [3,4- d] ピリミジン- 3-ィル }メタノールを得た。 ES: 356
参考例 182— 272
参考例 133の方法と同様にして参考例 182の化合物を、参考例 138の方法と同様 にして参考例 183の化合物を、参考例 171の方法と同様にして参考例 184— 186の 化合物を、参考例 3の方法と同様にして参考例 187— 193の化合物を、参考例 7の 方法と同様にして参考例 194一 197の化合物を、参考例 139の方法と同様にして参 考例 198— 201の化合物を、参考例 147の方法と同様にして参考例 202の化合物 を、参考例 8の方法と同様にして参考例 203— 207の化合物を、参考例 149の方法 と同様にして参考例 208— 212の化合物を、参考例 144の方法と同様にして参考例 213— 215の化合物、参考例 216の化合物(但し塩基は DIPEA)を、参考例 162の 方法と同様にして参考例 217— 221の化合物を、参考例 15の方法と同様にして参 考例 222の化合物、参考例 223の化合物(但し溶媒は 1,2-ジクロロエタン)、参考例 2 24— 225の化合物(但し溶媒は THF-ァセトニトリル)を、参考例 127の方法と同様に して参考例 226— 228、 256— 261のィ匕合物を、参考例 18の方法と同様にして参考 例 229— 255の化合物を、参考例 155の方法と同様にして参考例 262の化合物を、 参考例 158の方法と同様にして参考例 263の化合物を、参考例 163の方法と同様に して参考例 264の化合物を、参考例 22の方法と同様にして参考例 265— 266の化 合物を、参考例 30の方法と同様にして参考例 267— 271の化合物を、参考例 29の 方法と同様にして参考例 272の化合物を、それぞれ対応する原料を使用して製造し た。参考例 182— 272の化合物の構造及び物理ィ匕学的データを表 7— 14にそれぞ れ示す。
[0056] 実施例 1
2-クロ口- N- (4-クロ口フエ-ル)- 6-フルォロキナゾリン- 4-ァミン 1.20 gのジォキサン 50 ml溶液に(3S)-1,4,-ビピペリジン- 3-ィルメタノール 2塩酸塩 1.10 g及び DBU 1.82 mlを順次加え、 90°Cで 3日間攪拌した。反応液を室温まで降温し、溶媒を留去 して得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロ口ホルムで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。 得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ口ホルム-メタノール- 28%アン モ-ァ水)で精製し、((3S)- 1'- {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-フルォロキナゾリン- 2- ィル }-1, 4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノールを淡黄色結晶として得た。この化合物をメ タノール 30 ml及び THF 15 mlに溶解し、 4M塩化水素-酢酸ェチル溶液 4.0 mlを 加えて塩酸塩とした後、溶媒を留去した。得られた粗結晶をエタノール力 再結晶し て、((3S)-1し {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-フルォロキナゾリン- 2-ィル }- 1,4'-ビピぺ リジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 1.22 gを微黄色結晶として得た。
実施例 2
(2-クロ口- 6,7-ジメトキシ-キナゾリン- 4-ィル) -[2- (4-フルオロフェ -ル)ェチル]ァミン 525 mgを用いて実施例 1の方法と同様に(但し、溶媒として n-ブタノールを用いて 110 °Cで 3日間反応させた)して、(1'-{4-[2-(4-フルォロ-フエ-ル)-ェチルァミノ] -6,7-ジ メトキシ-キナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル) -メタノール 2塩酸塩 170 mg を白色結晶として得た。
実施例 3
2-クロ口- N- (4-クロ口フエ-ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩 940 mgを 用いて、実施例 1の方法と同様に(但し、溶媒として n-ブタノール 50 ml、塩基として DBUの代わりに DIPEA 900 mgを用いて 110°Cで反応させた)して、((3S)-l'-{4-[(4-ク ロロフエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリジン- 3-ィル)メタ ノール 2塩酸塩 510 mgを無色結晶として得た。
実施例 4
2-クロ口- N-シクロへプチル- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン 1.01 gを用いて、実 施例 1の方法と同様に(但し、溶媒として n-ブタノール、ァミンとして 4-ピロリジン- 1-ィ ルビペリジンを 930 mg (2等量)用い、 DBUは用いずに 3時間加熱還流下反応させた
)して、 N-シクロへプチル- 6,7-ジメトキシ -2- (4-ピロリジン- 1-ィルピペリジン- 1-ィル) キナゾリン- 4-ァミン 740 mgを淡黄色結晶として得た。
実施例 5
(2-クロ口- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ィル) -(2,3,4-トリフルォロベンジル)ァミン 500 mgを用いて実施例 1の方法と同様に (但し、溶媒として DMF、塩基として DBUの代 わりに炭酸カリウム 540 mgを用いて 80。Cで 5日間反応させた)して、 {1'-[6,7-ジメトキ シ- 4-(2,3,4-トリフルォロベンジルァミノ)キナゾリン- 2-ィル] -1,4'-ビピペリジン- 3-ィ ル}メタノール 2塩酸塩 79 mgを白色結晶として得た。
実施例 6
N- (4-クロ口フエ-ル)- 6,6-ジメチル- 2- (メチルスルフィ -ル) -5,6,7,8-テトラヒドロキ ナゾリン- 4-ァミン 300 mgを用いて、実施例 1の方法と同様に(但し、溶媒として 1,2- ジエトキシェタン 10 mlを用いて 140°Cで 1.5日間反応させた)して、(1'-{4-[(4-クロ口 フエ-ル)ァミノ] -6,6-ジメチル -5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリ ジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 38 mgを微茶褐色結晶として得た。
実施例 7
2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリン 777mgと 3,4-ジフルォロア-リン 387 mgを用 いて前述の参考例 16と同様の操作を行って 2_クロ口- N_(3,4-ジフルオロフェ-ル )-6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩の粗結晶 903 mgを得た。この化合物を用 いて実施例 3と同様にして、(1'-{4-[(3,4-ジフルオロフェ -ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキ ナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 513 mgを白色結晶と して得た。
実施例 8
2,4,6-トリクロ口キナゾリン 315 mgと 4-クロロア-リン 172 mgを用いて前述の参考例 15と同様の操作を行って、 2-クロ口- N- (4-クロ口フエ-ル)- 6-クロ口キナゾリン- 4-アミ ンの粗結晶 474 mgを得た。この化合物を用いて実施例 3と同様にして、(1'-{6-クロ口 -4-[(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]キナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリジン- 3-ィル)メタノール
2塩酸塩 244 mgを無色結晶として得た。
実施例 9
2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリン 518mgと 2,4,6-トリフルォロア二リン 294 mgを 用いて前述の参考例 17と同様の操作を行い、 2-クロ口- N- (2,4,6-トリフルオロフェ- ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩の粗結晶 400 mgを得た。この化合物を 用いて実施例 3と同様にして、(1'- {4- [(2,4,6-トリフルオロフェ -ル)ァミノ]- 6,7-ジメト キシキナゾリン- 2-ィル }-1, 4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 225 mgを無色 結晶として得た。
実施例 10
2,4-ジクロロ- 6,7-ジメトキシキナゾリンキナゾリン 500mg、 2,6-ジフルォロ- 4-ブロモ ァ-リン 401mg、を用いて前述の参考例 17と同様の操作を行い、粗製の 2-クロ口 -N- (4-ブロモ -2, 6-ジフルオロフェ-ル )-6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸塩 1.24 gを得た。この内 1.10 gを用いて実施例 3と同様にして、 {1'-[4-(4-ブロモ -2,6- ジフルオロフェニルァミノ) -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル] -1,4'-ビピペリジン- 3-ィ ル}メタノール 2塩酸塩 169mgを無色結晶として得た。
実施例 11
2,4-ジクロロ- 6-メチルキナゾリン 213 mgに 4-クロロア二リン 128 mgを加え、ェタノ ール 10 mlに溶解した。ェチルジイソプロピルアミン 0.21 mlを加え、 2時間還流した 。室温に冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロ口ホルムで抽出し、有機 層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、 2-クロ 口- N- (4-クロ口フエ-ル) -6-メチルキナゾリン- 4-ァミンの粗生成物 358 mgを得た。こ の化合物を用いて実施例 3と同様にして、(1'-{4-[(4-クロ口フエニル)ァミノ] -6-メチル キナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 291 mgを無色結 晶として得た。
実施例 12
3- (シァノメチル)- 1,4'-ビピペリジン- 1'-カルボン酸べンジル 500 mgにパラジウム 炭素 50 mg、メタノール 15 mlを順次加え、水素雰囲気下室温にて 4時間撹拌した。反 応液をセライトで濾過し、溶媒を留去して、 3- (シァノメチル) -1,4'-ビピペリジン粗成生 物 273 mgを得た。この生成物を 1-ブタノール 15 mlに溶解し、 2-クロ口- N-(4-クロ口 フエ-ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン 564 mg、 DBU 889 mgをカ卩え、 110°Cで 2
日間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホル ム /メタノール/ 28%アンモニア水)で精製後、クロ口ホルム/ジイソプロピルエーテル/へ キサンで固化させ、沈殿物を濾取して、(1'-{4-[(4-クロ口フエニル)ァミノ]- 6,7-ジメトキ シキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリジン- 3-ィル)ァセトニトリル 411 mgを得た。このう ちの 208 mgを酢酸ェチル 4 ml及びメタノール 4 mlに溶解し、氷冷下 4M塩化水素 -酢酸ェチル溶液 0.2 mlをカ卩え、溶媒を留去した後、残渣をメタノールより再結晶して 、(1し {4-[(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピベリジ ン -3-ィル)ァセトニトリル 2塩酸塩 125 mgを無色粉末として得た。
実施例 13
2,4,6,7-テトラクロ口キナゾリン 234 mgと 4-クロロア-リン 111 mgを用いて前述の参 考例 15と同様の操作を行って、 2-クロ口- N- (4-クロ口フエ-ル)- 6,7-ジクロロキナゾリ ン -4-ァミン 310 mgを得た。この化合物を用いて実施例 2と同様にして、(1'-{6,7-ジク ロロ- 4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]キナゾリ- 2-ニル}- 1,4'-ビピベリジ- 3-二ル)メタノー ル 2塩酸塩 303 mgを無色結晶として得た。
実施例 14
1-(1- {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }ピペリジン- 4- ィル) -L-プロリンメチルエステル 370 mgのメタノール 10 ml溶液に 5M水酸化ナトリ ゥム水溶液 1.0 mlを加え、 50°Cで 12時間攪拌した。反応溶液を 1M塩酸で中和後、 溶媒を留去し、エタノールで抽出した。不溶物を濾去後、溶媒を留去し、得られた結 晶性残渣をエタノール-ジェチルエーテル混合溶媒で洗浄することにより、
1-(1-{4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }ピペリジン- 4-ィ ル)- L-プロリン 2塩酸塩 300 mgを淡黄色結晶として得た。
実施例 15
(1し {4-[(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピベリジ ン -3-ィル)メタノール 400 mgのピリジン 10 ml溶液に無水酢酸 180 mg及び DMAP 12 mgをカ卩え、室温で 2時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ ラフィー (クロ口ホルム-メタノール- 28%アンモニア水)で精製し、 (1し {4-[(4-クロ口フエ- ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリ- 2--ル}-1,4'-ビピベリジ- 3--ル)メチルアセテート
390 mgを無色結晶として得た。この化合物 172 mgを酢酸ェチル 3 mlに溶解し、 4M 塩酸-酢酸ェチル溶液 0.2 mlを加え、室温で 1時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣を エーテルで洗浄して、酢酸(1 '-{4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6,7-ジメトキシキナゾリ - 2-ニル}-1,4'-ビピベリジ- 3-ニル)メチル 2塩酸塩 194 mgを淡黄色結晶として得た。 実施例 16
1'- (4-クロ口- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル) -3- (メトキシメチル)- 1,4'-ビピベリジ ン 217 mg及び [2- (4-クロ口フエ-ル)ェチル]ァミン 93 mgの DMF溶液に DBU 114 mg を加え、室温で 2時間、 80°Cで 2時間、 100°Cで 18時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣 をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ口ホルム-メタノール- 28%アンモニア水)で精 製し、 N- [2- (4-クロ口フエ-ル)ェチル ]-6, 7-ジメトキシ- 2- [3- (メトキシメチル)- 1,4'-ビ ピぺリジン- 1'-ィル]キナゾリン- 4_ァミン 125 mgを黄色の液体として得た。この化合物 を酢酸ェチル 5 mlに溶解し、 4M塩酸-酢酸ェチル溶液 0.15 mlを加え、室温で 1時間 撹拌した。溶媒を留去し、残渣を 2-プロパノールで再結晶して、 N-[2- (4-クロ口フエ- ル)ェチル ]-6,7-ジメトキシ -2-[3- (メトキシメチル) -1,4しビピペリジン- 1しィル]キナゾリ ン -4-ァミン 2塩酸塩 67 mgを無色結晶として得た。
実施例 17
ヒドラジン 1水和物 48 mgのエタノール 20 ml溶液に 2-[(1'-{4-[(4-クロ口フエ-ル) ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メチル ]-1Η-イソ インドール- 1,3(2H)-ジオン 320 mgをカ卩え、 4時間還流した。溶媒を留去し、残渣をメ タノールに溶解し、 4M塩ィ匕水素の酢酸ェチル溶液 0.5 mlをカ卩えた後、溶媒を留去し た。残渣にメタノール 5 mlをカ卩ぇ還流した後、室温で一晩撹拌し、固体を濾過後、溶 媒を留去し、残渣をエタノール力も再結晶して、 2-[3- (アミノメチル) -1,4'-ビピベリジ ン- 1'-ィル] -N- (4-クロ口フエ-ル)- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン 2塩酸塩 182 mgを無色結晶として得た。
実施例 18
2-[(1し {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピぺ リジン- 3-ィル)メチル ]-1Η-イソインドール- 1,3(2H)_ジオン 320 mgを用いて実施例 1 7と同様にして、 2- [3- (アミノメチル)- 1 ,4しビピペリジン- 1しィル] -N- (4-クロ口フエ-ル
)-6,7-ジメトキシキナゾリン- 4-アミンを得た。この化合物をジクロロメタン 5 mlに溶解 し、無水酢酸 102 mg、ピリジン 79 mgをカ卩えた後、更にピリジン 1 mlをカ卩え、室温下 2 時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温下 2時間撹拌後、クロロホ ルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲ ルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール/ 28%アンモニア水)にて精製し、 N-[(lし {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリ ジン- 3-ィル)メチル]ァセトアミド 244 mgを淡黄色固体として得た。この化合物 240 mgを酢酸ェチル 5 ml及びメタノール 1 mlに溶解し、 4M塩化水素-酢酸ェチル溶液 0.5 mlをカ卩え、溶媒を留去し、残渣をエタノールより再結晶して、 N-[(l'-{4-[(4-クロ口 フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メチル] ァセトアミド 2塩酸塩 132 mgを無色結晶として得た。
実施例 19
2-[(1し {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピぺ リジン- 3-ィル)メチル ]-1Η-イソインドール- 1,3(2H)_ジオン 320 mgを用いて実施例 1 7と同様にして、 2- [3- (アミノメチル)- 1 ,4しビピペリジン- 1しィル] -N- (4-クロ口フエ-ル )-6,7_ジメトキシキナゾリン- 4_アミンを得た。この化合物をジクロロメタン 10 mlに溶解 し、氷冷下メタンスルホユルクロリド 114 mg及びトリェチルァミン 1 mlを加え、氷冷下 2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温下 2時間撹拌後、クロ口 ホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカ ゲルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール/ 28%アンモニア水)で精製し、 残渣にジイソプロピルエーテルを加えて固化させ、沈殿物を濾取、乾燥して、 N-[(lし {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリ ジン- 3-ィル)メチル]メタンスルホンアミド 257 mgを淡黄色固体として得た。この化合 物 253 mgを酢酸ェチル 5 ml及びメタノール 1 mlに溶解し、 4M塩化水素-酢酸ェ チル溶液 0.5 mlを加えた後、溶媒を留去し、残渣をメタノールより再結晶して、 N-[(lし {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }-1,4しビピペリ ジン- 3-ィル)メチル]メタンスルホンアミド 2塩酸塩 161 mgを無色結晶として得た。 実施例 20
(1し {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6--トロキナゾリン- 2-ィル }- 1,4'-ビピペラジン- 3- ィル)メタノール 3.16 gのメタノール 200 ml溶液にアルゴン雰囲気下、 10%パラジウム -炭素 300 mgを加え、一気圧水素雰囲気下で 3時間攪拌した。反応終了後、反応液 をセライト濾過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣にジェチルエーテル 200 ml をカロえ沈殿物を濾取し、(1'- {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-アミノキナゾリン- 2-ィル }-1,4'-ビピペラジン- 3-ィル)メタノール 1.33 gを黄色固体として得た。この化合物 200 mgをクロ口ホルム 10 mlに溶解し、 4M塩酸/酢酸ェチル溶液 1 mlを加えた後、 減圧下溶媒を留去し、エタノール-ジェチルエーテルより再結晶して、(1'-{4-[(4-クロ 口フエ-ル)ァミノ] -6-アミノキナゾリン- 2-ィル }-1, 4しビピペラジン- 3-ィル)メタノール 2 塩酸塩 210 mgを褐色結晶として得た。
実施例 21
(1し {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-アミノキナゾリン- 2-ィル }- 1,4'-ビピペリジン- 3- ィル)メタノール 300 mgのジクロロメタン 50 ml溶液にピリジン 5 ml、無水酢酸 0.66 mlを順次加え室温で 48時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸ェチルを加え 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後 、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ口ホルム-メタノール )で精製後、クロ口ホルム 10 mlに溶解し、 4 M塩ィ匕水素-酢酸ェチル溶液 1 mlを加え 、減圧下濃縮し、エタノール-ジェチルエーテルより再結晶して、 N-{4-[(4-クロ口フエ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 6-ィル }ァ セトアミド 2塩酸塩 2水和物 280 mgを橙色結晶として得た。
実施例 22
2-メチルスルファ -ル- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6,7,8,9-テトラヒドロ- 5H- シクロへプタ [d]ピリミジン- 4-ァミン 1塩酸塩 1.21 gのジクロロメタン 20 ml混合溶液に 、氷冷下、 m-クロ口過安息香酸 956 mgを加え、 5°Cで 1時間攪拌した。さらに m-クロ 口過安息香酸 291 mgを加え、室温で 1時間攪拌した。反応液にチォ硫酸ナトリウム 水溶液を加え、クロ口ホルムで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して、 N- (4-クロ口- 2-フルオロフェニル )-2-( メチルスルフィ -ル) -6,7,8,9-テトラヒドロ- 5H-シクロへプタ [d]ピリミジン- 4-ァミンと
N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-2- (メチルスルホ-ル)- 6,7,8,9-テトラヒドロ- 5H-シ クロへプタ [d]ピリミジン- 4-ァミンの混合物を得た。この混合物を用いて実施例 6と同 様にして、(1'- {4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 6,7,8,9-テトラヒドロ- 5H-シク 口へプタ [d]ピリミジン- 2-ィル }-1,4しビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 331 mg を無定形黄色固体として得た。
実施例 23— 101
実施例 1一 22の方法と同様にして後記表 16— 24に示す実施例 23— 101の化合 物を、それぞれ対応する原料を使用して製造した。
実施例 102
4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピベリジ ン- 1'-ィル]キナゾリン- 7-カルボン酸メチル 152 mgのメタノール 1.5 ml溶液に 1M 水酸化ナトリウム水溶液 0.43 mlを加え、室温で 2時間攪拌した。さら〖こ THF 1.5 ml, クロ口ホルム 2 ml,メタノール 1.5ml及び 1M水酸化ナトリウム水溶液 1.4 mlを数回 に分けて加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を留去して得られた残渣を 1M塩酸にて 中和し、析出した結晶を濾取した後、水で洗浄し、減圧乾燥して、 4-[(4-クロ口- 2-フ ルォロフエニル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリ ン- 7-カルボン酸 136 mgを結晶として得た。この化合物をエタノール 2 mlに溶解し 、 4M塩ィ匕水素-酢酸ェチル溶液 0.165 mlをカ卩えて塩酸塩とした後、溶媒を留去し た。得られた粗結晶をァセトニトリル-ジェチルエーテル力も再結晶して、 4-[(4-クロ口 -2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キ ナゾリン- 7-カルボン酸 2塩酸塩 100 mgを淡黄色結晶として得た。
実施例 103
4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピベリジ ン- 1しィル]キナゾリン- 7-カルボン酸 1.8 gの DMF 40 mlと THF 10 mlの混合溶液 に WSC塩酸塩 1.5 g、 HOBt 1.1 g及び炭酸アンモ-ゥム 1.0 gを加え、室温でー晚 攪拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール /28%アンモニア水)にて精製し、 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒド 口キシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 7-カルボキサミド 1.15 gを結晶
として得た。この化合物 120 mgをエタノール 1.5 mlに溶解し、 4M塩化水素-酢酸 ェチル溶液 0.15 mlをカ卩えて室温で攪拌した。析出した結晶を濾取して、 4-[(4-クロ 口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キ ナゾリン- 7-カルボキサミド 2塩酸塩 60 mgを淡黄色結晶として得た。
実施例 104
4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'-ビピベリジ ン- 1'-ィル]キナゾリン- 7-カルボキサミド 454 mgのクロ口ホルム 2 mlとピリジン 0.7 mlの混合溶液をメタノール 氷浴にて冷却し、トリフルォロ酢酸無水物 0.19 mlを滴 下した。 -15度で 10分攪拌した後に、さらにトリフルォロ酢酸無水物 0.3 mlを 2回に 分けて滴下し、 10°Cで 2時間攪拌した。反応溶液に 1M水酸化ナトリウム水溶液を 加えて塩基性にした後に、クロ口ホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し, 無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム クロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール/ 28%アンモニア水)にて精製し、 4-[(4-クロ 口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キ ナゾリン- 7-カルボ-トリル 451 mgを結晶として得た。この化合物 82 mgをエタノー ル 2 mlに溶解し、 4M塩ィ匕水素-酢酸ェチル溶液 0.1 mlを加えて、室温で攪拌した 。析出した結晶を濾取して、 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキ シメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 7-カルボ-トリル 2塩酸塩 78 mgを 淡桃色結晶として得た。
実施例 105
6-クロ口- N- (4-クロ口フエ-ル)- 1-フエ-ル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 4-ァミン 136 mgの 1,4-ジォキサン 20 ml溶液に 1,4'-ビベリジ-ル -3-ィルメタノール 2塩酸 塩 103 mg、 DBU 191 mgを加え、 3日間 100°Cにて加熱した。シリカゲルを加え溶媒 を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ口ホルム-メタノール)で精製し、 (1'- {4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 1-フエ-ル- 1H-ピラゾ口 [3,4- d]ピリミジン- 6-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 102 mgを薄紫色無定形結晶として得た。この 化合物をメタノールに溶解し、 4M塩酸/酢酸ェチル溶液 0.20 mlを加えて塩酸塩とし た後、メタノールで洗浄して、 1'-{4-[(4-クロ口フエ-ル)ァミノ] -1-フエ-ル- 1H-ピラゾ
口 [3,4-d]ピリミジン- 6-ィル }-1,4'-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール塩酸塩 68 mgを無 色結晶として得た。
実施例 106— 107
実施例 105の方法と同様にして後記表 24に示す実施例 106— 107の化合物を、 それぞれ対応する原料を使用して製造した。
実施例 108— 172
実施例 1一 22の方法と同様にして後記表 25— 34に示す実施例 108— 172の化合 物を、それぞれ対応する原料を使用して製造した。
実施例 173
2-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6, 7-ジメトキシキナゾリン- 4-ァミン塩酸 塩 400 mgおよび (4, -メチル -1,4,-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 338 mg を用いて、実施例 1の方法と同様に (但し、溶媒として 2-エトキシエタノール 10 ml、塩 基として DBUの代わりに DIPEA 0.75 mlを用いて 130°Cで反応させた)して、(
-{4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 6,7-ジメトキシキナゾリン- 2-ィル }- 4' -メチ ル -1,4,-ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 217 mgを淡黄色結晶として得た。 実施例 174
水素化リチウムアルミニウム 14 mgのテトラヒドロフラン 2 ml溶液に氷冷下メチル 4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン -1'-ィル]キナゾリン- 7-カルボキシラート 169 mgのテトラヒドロフラン 2 ml溶液を滴 下した。 5°Cで 1時間攪拌した後、さらに水素化リチウムアルミニウム 15 mgを加え、 5 °Cから室温に昇温しながら 1時間攪拌した。反応溶液に硫酸ナトリウム · 10水和物を 加えて沈殿物を濾去し、メタノール及びクロ口ホルムにて洗浄した。溶媒を留去し、シ リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール/ 28%アンモニア水)にて精 製し、 {4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピぺ リジン- 1'-ィル]キナゾリン- 7-ィル }メタノール 67 mgを得た。この化合物 87 mgのエタ ノール 1 ml溶液に、 4M塩化水素-酢酸ェチル溶液 0.11 mlを加えて塩酸塩とした 後、溶媒を留去した。得られた粗結晶を酢酸ェチル-エタノールにて結晶化して、 {4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン
-1'-ィル]キナゾリン- 7-ィル }メタノール 2塩酸塩 86 mgを淡茶色結晶として得た。
[0067] 実施例 175
4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン -1'-ィル] -N-メトキシ- N-メチルキナゾリン- 7-カルボキサミド 456 mgのテトラヒドロフ ラン 12 ml溶液に氷浴下メチルリチウム 1.5 mlを加え、室温で攪拌した。さら〖こメチル リチウム 1 mlを 2回加え、室温で攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモ-ゥム水溶 液を加え、酢酸ェチル-テトラヒドロフランで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し 、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ク ロロホルム/メタノール/ 28%アンモニア水)にて精製し、 1-{4- [(4-クロ口- 2-フルオロフ ェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル]キナゾリン- 7-ィル } エタノン 76 mgを得た。この化合物 76 mgのエタノール 4 ml溶液に、 4M塩化水素- 酢酸ェチル溶液 0.11 mlを加えて室温で攪拌した。析出した結晶を濾取して、
1- {4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピベリジ ン- 1'-ィル]キナゾリン- 7-ィル }エタノン 2塩酸塩 55 mgを淡黄色結晶として得た。 実施例 176
{2-クロ口- 4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -8-メトキシキナゾリン- 5-カルボ 二トリル 106 mg、 1,4'-ビピペリジン- 3-ィルメタノール 2塩酸塩 79 mg、 DBU 133 mg の 1,4-ジォキサン 20 mlの溶液を 100°Cで 4日間攪拌した。反応液を降温し溶媒を留 去し、残渣にクロ口ホルムと水をカ卩え、水層をクロ口ホルムで抽出し、溶媒を留去した 。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ口ホルム/メタノール)で精製後、薄黄 色無定形結晶として得られた化合物 114 mgをイソプロパノール 5 ml≡THF 15 mlの 混合溶液に溶解し、 4M塩ィ匕水素-酢酸ェチル溶液 0.16 mlを加えて室温で攪拌し た。溶媒を留去し得られた結晶を酢酸ェチル-イソプロノ V—ルで洗浄して 4-[(4-クロ 口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -2-[3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピペリジン- 1しィル] -8-メトキシキナゾリン- 5-カルボキサミド 2塩酸塩 80 mgを白色結晶として得た。
[0068] 実施例 177
6,8—ジクロロ [1,3]ジォキソロ [4,5— g]キナゾリン 600 mgのエタノーノレ 15 ml溶液に、
2-クロ口- 4-フルォロア-リン 359 mg、メタンスルホン酸 0.05 mlを順次加え、 85°Cで
終夜攪拌した。反応液を室温まで降温し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホ ルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られ た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸ェチル -へキサン)で精製し、 6-クロ 口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )[1,3]ジォキソロ [4,5- g]キナゾリン- 8-ァミン 85 mgを得た。また、 6,8-ジクロロ [1,3]ジォキソロ [4,5- g]キナゾリン 568 mgに tert-ブタノ ール 30 ml、ジォキサン 30 ml、 2-クロ口- 4-フルォロア-リン 334 mg、 4M塩化水素- ジォキサン溶液 0.1 mlを加え、 100°Cで 6時間攪拌した。反応液を室温まで降温し、 炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロ口ホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグ ネシゥムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ 一 (酢酸ェチル -へキサン)で精製し、 6-クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )[1 ,3] ジォキソロ [4,5-g]キナゾリン- 8-ァミン 30 mgを得た。これら 2回の反応で得られた、 6- クロ口- N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )[1,3]ジォキソロ [4,5- g]キナゾリン- 8-ァミン 115 mgと 1.4,-ビピペリジン- 3-ィルメタノール 2塩酸塩 80 mgの混合物に、 1,2-ジェ トキシェタン 5 ml、 DBU 0.14 mlを順次カ卩え、 120°Cで終夜攪拌した。反応液を室温 まで降温し、水を加え、クロ口ホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水 硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ トグラフィー (クロ口ホルム-メタノール- 28%アンモニア水)で精製し、 (1, -{8-[(4-クロ口 -2-フルオロフェ -ル)ァミノ] [1,3]ジォキソロ [4,5-g]キナゾリン- 6-ィル }-1,4,-ビピペリ ジン- 3-ィル)メタノール 38 mgをベージュ色アモルファスとして得た。この化合物をメ タノール 5 mlに溶解し、 4M塩化水素-ジォキサン溶液 0.3 mlをカ卩えて塩酸塩とし た後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をジイソプロピルエーテルで洗浄して、( -{8- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] [1,3]ジォキソロ [4,5- g]キナゾリン- 6-ィル }-1, 4' -ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 30 mgをベージュ色の結晶として得 た。
実施例 178
N- (4-クロ口- 2-フルオロフェ-ル )-6,7-ジメチル- 2- (メチルチオ)プテリジン- 4-ァミン 850 mgのクロロホノレム 80 ml溶液に、氷冷下 m-クロ口過安息香酸 (〉65%) 645 mgを 加え、 0°C力も室温で 3時間攪拌した。反応液に水を加え、クロ口ホルムで抽出した。
有機層をチォ硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水 硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去することにより、 N-(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル) -6,7-ジメチル- 2- (メチルスルフィ -ル)プテリジン- 4-ァミン 884 mgを得た。この 化合物 364 mgと 1.4,-ビピペリジン- 3-ィルメタノール 2塩酸塩 260 mgの混合物に、 1,2-ジエトキシェタン 20 ml、 DBU 0.52 mlを順次カ卩え、 115°Cで終夜攪拌した。反応 液を室温まで降温し、水を加え、クロ口ホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネ シゥムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ口ホルム-メタノール- 28%アンモニア水)で精製し、 (1, -{4-[(4-クロ口- 2-フルォロ フエ-ル)ァミノ] -6,7-ジメチルプテリジン- 2-ィル }-1,4' -ビピペリジン- 3-ィル)メタノー ル 130 mgを得た。この化合物をメタノール 5 mlに溶解し、 4M塩化水素-ジォキサ ン溶液 0.3 mlを加えて塩酸塩とした後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をァセト 二トリルで洗浄して、(1, -{4-[(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ] -6,7-ジメチルプテ リジン- 2-ィル }-1,4' -ビピペリジン- 3-ィル)メタノール 2塩酸塩 95 mgを褐色結晶とし て得た。
実施例 179
({4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-フルォロ- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1,4'-ビピベリジ ン- 1しィル]キナゾリン- 7-ィル }チォ)酢酸ェチル 80 mgの 6M塩酸水溶液 10 ml溶 液を 16時間加熱還流した。反応液を室温まで降温し、析出した粗結晶をエタノール で洗浄して、({4- [(4-クロ口フエ-ル)ァミノ]- 6-フルォロ- 2- [3- (ヒドロキシメチル) -1 ,4'- ビピペリジン- 1'-ィル]キナゾリン- 7-ィル }チォ)酢酸 2塩酸塩 78mgを白色結晶とし て得た。
実施例 180
ェチル 1, -{4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 7-シァノキナゾリン- 2-ィル }-1,4,-ビピペリジン- 3-カルボキシラート 941 mgのエタノール 10 ml溶液に 1M水 酸化ナトリウム水溶液 3.50 mlを加え、室温下 8時間攪拌した。反応液に 1M塩酸 3.50 mlをカ卩えた後、反応液を濃縮して得られた残渣をエタノール-水力 再結晶を 行!ヽ、 1, -{4- [(4-クロ口- 2-フルオロフェ -ル)ァミノ]- 7-シァノキナゾリン- 2-ィル }- 1,4- ビピペリジン- 3-カルボン酸 449 mgを黄色結晶として得た。
実施例 181
実施例 179の方法と同様にして後記表 29に示す実施例 181の化合物を、対応す る原料を使用して製造した。
実施例 182— 188
実施例 103の方法と同様にして後記表 27— 33に示す実施例 182— 188の化合物 を、それぞれ対応する原料を使用して製造した。
実施例 1一 188の化合物の構造及び物理化学的データを表 15— 34に示す。また 、表 35— 37に本発明の別の化合物の構造を示す。これらは、上記の製造法や実施 例に記載の方法及び当業者にとって自明である方法、又はこれらの変法を用いるこ とにより、容易に合成することができる。
[表 1]
[表 2]
[0071] [表 3]
.0ZC00/S00Zdf/X3d 89 S98Z80/S00Z OAV
[s挲] [εζοο]
.OZCOO/SOOZdf/X3d S98Z80/S00Z OAV
.0ZC00/S00Zdf/X3d 99 S98Z80/S00Z OAV
s007
.0ZC00/S00Zdf/X3d 69 S98Z80/S00Z OAV
.0ZC00/S00Zdf/X3d 09 S98Z80/S00Z OAV
.0ZC00/S00Zdf/X3d 1-9 S98Z80/S00Z OAV
.0ZC00/S00Zdf/X3d 39 S98Z80/S00Z OAV
[0083] [表 15]
.0ZC00/S00Zdf/X3d 99 S98Z80/S00Z OAV
22]
F: 470; EA: Cal (C>
5H
2VC1FN
50. 2HC1.
0.5H:O) C, 54.41 ; H, 5.84; N, 12.69; F,
78 1 Xrcl 3.44; CI, 19.27. Fnd: C, 54.12; H, 5.62; N,
12.45; F, 3.40; CI, 19.30.; Sal: 2HC1. 0.5H2O
F: 459; NMR2: 8.29 (I H, d, J=4.4 Hz),
79 1 Xrcl 7.71 (2H, d, J=8.8 Hz), 1.10- L.19 (IH, m);
Sal: 2HC1. H20
F: 459; NMR2: 7.45 (2H, d, J=8.4 Hz),
80 1 XTCI 7.27 (III, d, J=6.0 Hz), 1.12- 1.18 (IH, m);
Sal: 2HC1. 1.5H20
F: 483; NMR2: 7.77 (IH, d, J=8.8 Hz),
81 1 Xrcl 7.46- 7.50 (2H, m), 1.05-1.19 (IH, m);
Sal: 2HC1. 2H20
MeO
F: 520; NMR2: 8.18 (IH, d, J=8.3 Hz),
82 1 JCI FsCci 7.56 (2H, d, J=8.8 Hz), 1.15 (ΊΗ, qd, J=12.7,
3.4 Hz); Sal: 2HC1. H20
F: 532, 530 ; NMR2: 8.93 (l H,s),フ.74
83 1 XJcl (2H, d, J=8.8 Hz), 7.55 (2H, d, J=8.8 Hz);
Sal: 2HC1. H20
ES: 497; NMR2: 9.58 (IH, s), 7.75 (2H,
84 1 XJa XJN d, J=8.8 Hz), 7.55 (2H, d, J=8.8 Hz);
人 Sal: 211C1. 3H20
: 546; NMR 1: 77.81 (1 H, hds), 3.95
85 1 XJa (3H, s), 3.68-3.83 (211, m); Sal: 21 IC1.
1.5H20
b: 524; NMR2: 7.83 (2H, d, J=8.8 Hz),
86 1 7.45 (2H, d, J=8.8 Hz),4.35 (2H, q, J=7.3
IIz); Sal: 2HC1. 2H
20
F: 540; NMRl : 7.86 (I H, bds), 7.66 (IH,
87 1 NCXrBr d, J=7.6 Hz), 1.12- 1.15 (I H, m);
Sal: 2HC1. 3H20
F: 470; NMR2: 8.64-8.72 (IH, m), 7.55
88 2 XJCI (2H, d, J=8.8 Hz), 1.08-1.21 (IH, m);
Sal: 2HC1. H20
F: 486; NMR2: 8.73 (IH, d, J=8.3 Hz),
89 3 8.36 ( I H, s), 7.75 (2H, d, J=8.8 Hz);
.0ZC00/S00Zdf/X3d 3Z S98Z80/S00Z OAV
o] .0ZC00/S00Zdf/X3d 9Z S98Z80/S00Z OAV
27]
;
F, N,
Sal:
[ss挲] [εοιο]
.0ZC00/S00Zdf/X3d ャ8 S98Z80/S00Z OAV
[9ε挲] [雨 ο]
産業上の利用可能性
本発明の縮合二環性ピリミジン誘導体は、 CCR4或いは TARC及び Z又は MDCの 機能調節作用を有することから、種々の炎症性疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾 患等〔例えば、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、皮膚炎 (アト ピー性皮膚炎、接触性皮膚炎)、乾癬、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発 性硬化症、インスリン依存型糖尿病(IDDM)、臓器移植時の拒絶反応、癌、炎症性 腸疾患 (潰瘍性大腸炎、クローン病)、間質性膀胱炎、敗血症、疼痛〕の予防,治療 薬として有用である。特に、喘息、アトピー性皮膚炎又は関節リウマチの予防 '治療 薬として期待できる。