WO2005073814A1

WO2005073814A1 - 電子写真感光体及び電子写真装置

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Publication number: WO2005073814A1
Application number: PCT/JP2004/019067
Authority: WO
Inventors: Hajime Suzuki; Tadayoshi Uchida; Ryoji Kobayashi
Original assignee: Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd; Yamanashi Electronics Co Ltd
Current assignee: Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd; Yamanashi Electronics Co Ltd
Priority date: 2004-01-30
Filing date: 2004-12-21
Publication date: 2005-08-11
Anticipated expiration: 2006-07-30
Also published as: US20070154826A1; JPWO2005073814A1

Abstract

　本発明は、優れた電子写真特性を損なうことなく導電性基板上の欠陥を被覆し、繰り返し安定性や環境特性に優れた電子写真感光体を提供することを目的とする。　本発明は、導電性支持体上に下引層を介して感光層を形成した電子写真感光体において、該下引層がポリイミド樹脂を含有し、かつ前記感光層中の電荷発生剤として、ＣｕＫαを線源とするＸ線回折スペクトルにおいてブラック角（２θ±０．２°）２７．３°に主たる回折ピーク強度を示すオキシチタニウムフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体に関する。

Description

明細書

電子写真感光体及び電子写真装置

技術分野

[0001] 本発明は、複写機や LED、 LDプリンタ一等の電子写真装置に用いられる電子写真感光体に関し、特に下引層を形成させた有機光導電材料を用いた電子写真感光体及びそれらの感光体を搭載した電子写真装置に関するものである。

背景技術

[0002] 一般に感光体を用いた電子写真プロセスは、以下のように行われる。すなわち、暗所で例えば接触帯電方式として帯電ローラーにより帯電し、次いで、像露光手段として LED又は LDを用い、露光部のみの電荷を選択的に消失させて静電潜像を形成し、さらに、現像剤で可視化して画像形成する。

カゝかる電子写真感光体に要求される基本特性として、暗所で適当な電位に帯電できること、光照射により表面電荷を消失することができる機能を備えていること等がある。

現在実用化されて!/ヽる電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を形成したものが基本構成である力導電性支持体である切削アルミニウム管をダイアモンドバイト等により切削加工するときに、切削油や切削粉が支持体に残留し、その上に感光層を塗布することで画像形成時に欠陥となって現われたり、感光体表面に高電圧を印力!]した際に、前記支持体の切削バリ、汚れ、異物の付着等の欠陥部分から電流が流れ込み、部分的にショートしてしまうといった問題もある。また、チリ、カプリ等の画像欠陥として現われてくる。さらに、導電性基板上に形成する電荷発生層は 1 m程度の膜厚のため、前記欠陥の影響を受け、感光体としての機能に悪影響を及ぼす。このような導電性基板表面の欠陥に影響されないよう通常導電性基板上に陽極酸化処理を施しアルマイト被膜を設けたり、榭脂材料を用いた下引層を設ける等して、導電性基板上の欠陥を被覆してしまう方法が採られている。

[0003] しかし、アルマイト被膜は、その製造工程上アルマイト被膜表面に形成される微細な穴に汚れが入ったり、穴をふさぐための封孔処理、洗浄処理等の工程でアルマイト被膜表面が汚染されやすい欠点があり、導電性基板表面の欠陥を被覆してもアルマイト被膜自身の汚れが悪影響を及ぼしてしまう。

下引層としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ァクリノレ榭脂、塩化ビュル榭脂、酢酸ビュル榭脂、ポリウレタン榭脂、エポキシ榭脂、シリコーン榭脂、ポリアミド榭脂等の榭脂材料を用いることが知られている。これらの榭脂のうち、特にポリアミド榭脂が好まし、とされて、る。

しかし、下引層にポリアミド榭脂等を使用した電子写真感光体においては、その体積抵抗値が 10¹²— 10¹⁵ Ω ' cm程度であるために、下引層の膜厚を 1 μ m以下に薄くしなければ、感光体に残留電位が蓄積され、画像にチリ、カプリ等が生じる。一方、薄膜化すると、導電性支持体上の欠陥を被覆できなくなるばかりか、繰り返し使用時における基板からのホール注入が加速され、帯電電位低下が著しぐ光感度も低下するために画像にチリ、カプリ等が生じ、画質を損なうことになるという問題があった。

[0004] 有機溶剤に可溶なポリイミド榭脂を用いた下引層であって、具体的に膜厚 0. 5 m で形成したものも提案されている (例えば、特許文献 1参照。 ) o

特許文献 1：特開平 8— 30007号公報

[0005] し力しながら、特許文献 1に記載されたようにポリイミド榭脂を含む下引層の膜厚を 1 . 0 m未満の薄膜で形成させた状態の下引層と従来の電荷発生剤との組み合わせでは、感光体の繰り返し使用後の残留電位が上昇し、画像にチリ、カプリ等が発生するという問題があることがわ力つた。

また、下引層を感光体に直接接触させて帯電用電圧を印加する、接触帯電部材を備えた電子写真装置の場合、電子写真感光体に直接高電圧を印加することとなるため、チリ、カプリ等の発生が起こりやすい問題があった。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 本発明の課題は、優れた電子写真特性を損なうことなく導電性基板上の欠陥を被覆し、繰り返し安定性や環境特性に優れた電子写真感光体を提供することである。課題を解決するための手段

[0007] 本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、導電性支持体上に下引層を介して感光層を形成した電子写真感光体において、該下引層が特定のポリイミド榭脂を含有し、かつ特定の電荷発生剤を含有する電子写真感光体が、前記従来技術の問題点がなぐしかも長期間にわたって優れた静電特性を維持することを見出し、本発明を完成するに至った。

[0008] すなわち本発明は、導電性支持体上に下引層を介して感光層を形成した電子写真感光体において、該下引層がポリイミド榭脂を含有し、かつ前記感光層中の電荷発生剤として、 CuK o;を線源とする X線回折スペクトルにおいてブラック角（2 Θ ± 0.

2° ) 27. 3° に主たる回折ピーク強度を示すォキシチタニウムフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体に関するものである。

力かる構成を有する請求項 1記載の発明によると、導電性支持体のピンホール等の欠陥が被覆されるほ力、繰り返し使用後の残留電位の上昇を抑え、画像上チリ、カブリ等の発生をなくすことができる。

[0009] 請求項 2記載の発明は、下引層が一般式〔I〕で表されるポリイミド榭脂を含有することを特徴とする電子写真感光体に関するものである。

一般式〔I〕

[化 1]

〔式中、 Xは芳香環が異種原子で連結されてもよい 2価の多環芳香族基であり、 nは重合度を表す整数である。〕

[0010] 力かる構成を有する請求項 2記載の発明によると、繰り返し使用後の残電上昇を抑えることができる。

[0011] 請求項 3記載の発明は、請求項 1の電子写真感光体において、前記下引層の膜厚が 3. 0 μ m— 50 μ mであることを特徴とする電子写真感光体に関するものである。

[0012] 力かる構成を有する請求項 3記載の発明によると、導電性支持体上の比較的大きな欠陥部分でも被覆でき、画像欠陥がなくなる。

[0013] 請求項 4記載の発明は、請求項 1の電子写真感光体において、下引層に酸化チタンを含有させることによって、下引層の誘電率を高くすることができ、分散性も向上する。さらにポリイミド榭脂と酸ィ匕チタンとの重量比が 3 : 1— 1 :4の範囲であることが好ましい。

[0014] 請求項 5記載の発明は、請求項 1の電子写真感光体において、下引層が一般式〔I 〕で表されるポリイミド榭脂を含有する層とその上に熱硬化性榭脂又は熱可塑性榭脂力もなる層の 2層構造を設けることによって、下引層が厚膜ィ匕しても残留電位の蓄積を抑えられ、帯電性を安定させられることから画像品質が向上する。

[0015] 請求項 6記載の発明は、請求項 1の電子写真感光体において、導電性支持体が無切削管を用いることにより、導電性支持体表面の欠陥を確実に被膜することができる

[0016] 請求項 7記載の発明は、請求項 1一 6の電子写真感光体において、帯電手段として接触帯電手段を有することを特徴とする電子写真装置によって、本発明の目的を達成することができる。

[0017] 請求項 8記載の発明は、請求項 1一 6の電子写真感光体において、半導体レーザ一による露光手段を適用することによって画像の干渉縞を解消することができる。発明の効果

[0018] 本発明の電子写真感光体は、表面電位や露光後電位等の静電特性は、繰り返し後でも大きな劣化がなぐ画像欠陥が全く発生せず、繰り返し安定性に強い。

よって、本発明によれば、優れた電子写真特性、クリーニング性、耐油性を有し、かつ、メンテナンスの簡略ィ匕が図れる電子写真感光体を提供できる。

[0019] 以下、本発明に係る電子写真感光体の好ましい実施の形態を詳細に説明する。

本発明は、例えば、導電性支持体の上に少なくとも電荷発生剤が含有される電荷発生層が形成され、その上に少なくとも電荷移動剤が含有される電荷移動層が形成される機能分離型電子写真感光体に適用されるものである。この場合、電荷発生層と電荷移動層とにより感光層が形成される。

また、本発明は、電荷発生剤と電荷移動剤が同一の層に含有される単層型電子写真感光体や、電荷移動層、電荷発生層の順に積層された逆積層型電子写真感光体等に対しても適用することができる。

[0020] 本発明に用いることができる導電性支持体としては、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、ニッケル、クロム、チタン、金、銀、銅、錫、白金、モリブデン、インジウム等の金属単体やその合金の加工体や、上記金属や炭素等の導電性物質を蒸着、メツキ等の方法で処理し、導電性を持たせたプラスチック板及びフィルム、さらに酸ィ匕錫、酸化ィンジゥム、ヨウ化アルミニウムで被覆した導電性ガラス等、種類や形状に制限されることなぐ導電性を有する種々の材料を使用して導電性支持体を構成することができる。また、導電性支持体の形状については、ドラム状、棒状、板状、シート状、ベルト状のものを使用することができる。

この中でも、 JIS3000系、 JIS5000系、 JIS6000系等のアルミニウム合金が用いられ、 EI法、 ED法、 DI法、 II法等一般的な方法により成形を行ったものであり、ダイァモンドバイト等による表面切削加工や研磨、陽極酸化処理等の表面処理を行わなヽ無切削管が好ましい。

[0021] 本発明に用いることができる電荷発生剤としては、ジスァゾ顔料やォキシチタニウムフタロシアニンが感度の相性が良い点で望ましいが、特にォキシチタニウムフタロシァニンには、いくつもの結晶型が紹介されている力その中でも CuK o;を線源とする X線回折スペクトルにおいてブラック角（2 0 ±0. 2° ) 27. 3° に主たる回折ピーク強度を示すォキシチタニウムフタロシアニンが本発明の電子写真感光体用に特に好ましヽ。膜厚 ίま、 0. 01-5. 0 111、好ましく【ま0. 1-1. 0 111の範囲カょ1ヽ。

[0022] 上記電荷発生剤は単体で用いてもよいし、適切な光感度波長ゃ増感作用を得るために 2種類以上を混合して用いてもょヽ。

[0023] 本発明の下引層には、ポリイミドィ匕する前の中間体が含まれていてもよぐポリイミド前駆体とポリイミド榭脂との混合割合は、該ポリイミド榭脂を該ポリイミド榭脂と該ポリイミド前駆体との合計重量の 20— 70%含有させるのがよぐ好ましくは 30— 50%の範囲がよい。 20%未満だと下引層が有機溶剤に溶解してしまい、 70%超だとイミドィ匕に近い状態となり、繰り返し使用後の残留電位が蓄積され画像不良となる。

[0024] ポジイミド樹月旨の分子量は、 1, 000— 100, 000、特に 10, 000— 30, 000の範囲のものが好ましい。一般式 [I]中の Xの具体例は、下記のとおりである。

[X-1]

[化 2]

[0025] 本発明の電子写真感光体は、下引層を介して感光層を形成した電子写真感光体において、該下引層が一般式 (I)で表されるポリイミド榭脂を含有することにより、成膜性が向上し、薄膜においても導電性支持体のピンホール等の欠陥が被覆され、感光層のバリアー機能，接着機能が優れている。膜厚は 3. 0-50 ^ m,好ましくは 5— 30 mで使用される。

[0026] また、該下引層を形成する際の乾燥温度が 110°C— 170°Cの範囲が適当であり、好ましくは 130°C— 150°Cが良、。 110°C未満では下引層が溶剤で溶解してしまう為、感光体に塗布できない。なお、 110°C以上で乾燥すると有機溶剤に溶解しない。 170°C超だと繰り返し使用後の残留電位が上昇し、画像濃度変化が発生してしまうという若干の問題が生ずる。

[0027] さらに下引層が一般式 (I)で表されるポリイミド榭脂を含有する層とその上に熱硬化性榭脂又は熱可塑性榭脂からなる層の 2層構造を設けることによって、下引層が厚膜ィ匕しても残留電位の蓄積を抑えられ、かつ画像品質が向上する。 [0028] 本発明の電子写真感光体は、下引層に酸ィ匕チタンを含有させてもよい。本発明で用いる酸ィ匕チタンは、体積抵抗値を低下させない限り、酸ィ匕チタン粒子表面に種々の処理を施してもよい。例えば、アルミニウム，ケィ素ニッケル等を処理剤として、その粒子表面に酸ィ匕膜の被覆を行うことができる。その他、必要に応じてカップリング材等の撥水性を付与することも可能である。また、酸ィ匕チタンの平均粒径 1 μ m以下のものが好ましぐ 0. 01-0. 5 /z mのものがさらに好ましい。酸化チタンの含有量はポリイミド 1に対して 0. 5— 4倍の範囲が好ましい。

[0029] さらに、下引層として、ポリイミド榭脂からなる層とその上に熱硬化性榭脂又は熱可塑性榭脂からなる層の 2層構造を設けてもよい。熱硬化性榭脂としては、エポキシ榭脂、ポリウレタン、フエノール、メラミン 'アルキド榭脂、不飽和ポリエステル榭脂等が挙げられる。熱可塑性榭脂としては、スチレン系エラストマ一、ォレフィン系エラストマ一、ウレタン系エラストマ一、ポリ塩ィ匕ビュル系エラストマ一等が挙げられる。ポリイミド榭脂層の上に設ける榭脂層の膜厚は 0. 1— 10. O /z m、好ましくは 0. 8-5. O /z mの範囲で使用できる。

[0030] また、上記 2層からなる層の両方又は片方の層中に、半導体レーザー露光時の光干渉を抑制する目的で白色顔料を含有させてもよい。例えば、酸化チタン，酸ィ匕亜鉛，シリカ等が挙げられる。

[0031] 感光層を形成するために用いることができる結着榭脂としては、ポリカーボネート榭脂、スチレン榭脂、アクリル榭脂、スチレンアクリル榭脂、エチレン酢酸ビュル榭脂、ポリプロピレン榭脂、塩化ビュル榭脂、塩素化ポリエーテル、塩ィ匕ビュル酢酸ビ- ル榭脂、ポリエステル榭脂、フラン榭脂、二トリル榭脂、アルキッド榭脂、ポリアセタール榭脂、ポリメチルペンテン榭脂、ポリアミド榭脂、ポリウレタン榭脂、エポキシ榭脂、ポリアリレート樹脂、ジァリレート榭脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン榭脂、ポリアリルスルホン榭脂、シリコーン榭脂、ケトン樹脂、ポリビュルプチラール榭脂、ポリエーテル榭脂、フエノール榭脂、 EVA (エチレン '酢酸ビュル'共重合体)榭脂、 AC S (アクリロニトリル '塩素化ポリエチレン 'スチレン)榭脂、 ABS (アクリロニトリル'ブタジェン ·スチレン)榭脂、エポキシァリレート等の光硬化榭脂等がある。これらは、 1種でも 2種以上混合して使用することも可能である。また、分子量の異なった榭脂を混合て用いれば、硬度ゃ耐摩耗性を改善できるのでより好ま、。

[0032] 本発明に用いることができる電荷移動材料としては、一般式〔II〕及び Z又は一般式〔III〕で表される化合物が好ま、。

[0033] 一般式〔II〕

[化 5]

〔式中、 R一 Rは、各々独立に水素、ハロゲン原子、置換基を有してもよい炭素数 1

1 5

一 6のアルキル基、炭素数 6— 12の置換若しくは無置換のァリール基を表し、 hは、 0 又は 1の整数を表す。〕

一般式〔III〕

[化 6]

(式中、 R は、各々同一であっても異なっていてもよぐ各々独立に水素原子、

6 9

ハロゲン原子、炭素数 1一 6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよ、ァリール基の、ずれかを表し、 R は水素原子、ハロゲン原子、炭素数 1

10 一 6 のアルキル基若しくはアルコキシ基、置換基を有してもよいァリール基、又は置換基を有してもょ、ァルケ-ル基若しくはアルカジエ-ル基、若しくは一般式〔IV〕の!、ずれかを表し、 nは 0又は 1の整数を表す。 )

[0035] 一般式〔IV〕 [化 7]

(式中、 R 、R は、各々同一であっても異なっていてもよぐ各々独立に水素原子、

11 12

ハロゲン原子、炭素数 1一 6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は置換基を有してもよぃァリール基のいずれかを表し、 nは 0又は 1の整数を表す。）

上記電荷移動材料は、ォキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよぐ本発明の電子写真感光体は、高感度かつ低残留電位と!/ヽぅ優れた電気特性を示すものである一般式〔II〕に示すィ匕合物において、特に式〔V〕及び式〔VI〕に示す化合物がォキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく好ましい。

[0036] 一般式〔V〕

[化 8]

[0037] 一般式〔VI〕

また、一般式〔III〕に示すィ匕合物において、特に式〔VII〕、式〔VIII〕、式〔IX〕、式〔 X〕に示すィ匕合物がォキシチタニウムフタロシアニンとの相性がよく好まし、。

一般式〔VII〕

[化 10]

一般式〔IX〕

[0041]

[0042] また、一般式〔II〕から選ばれる化合物と一般式〔III〕力選ばれる化合物を同時に電荷移動材料として用いても、ょヽ特性が得られて好ましヽ。

[0043] 上記電荷移動材料以外の他の電荷移動材料を用いることもできる。他の電荷移動材料としては、ポリビュルカルバゾール、ハロゲン化ポリビ-ルカルバゾール

さらに、本発明の電子写真感光体の感光層中には、他の電荷移動剤を添加することもできる。その場合には、感光層の感度を高めたり、残留電位を低下させることができるので、本発明の電子写真感光体の特性を改良することができる。

[0044] そのような特性改良のために添加できる電荷移動剤としては、ポリビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリビュルカルバゾール、ポリビュルピレン、ポリビュルインドロキノキサリン、ポリビュルベンゾチォフェン、ポリビュルアントラセン、ポリビュルアタリジン、ポリビュルピラゾリン、ポリアセチレン、ポリチォフェン、ポリピロール、ポリフエ二レン、ポリフエ二レンビニレン、ポリイソチアナフテン、ポリア二リン、ポリジアセチレン、ポリへプタジイエン、ポリピリジンジィル、ポリキノリン、ポリフエ-レンスルフイド、ポリフエロセ二レン、ポリペリナフチレン、ポリフタロシアニン等の導電性高分子化合物を用いることがでさる。

[0045] また、低分子化合物として、トリ-トロフルォレノン、テトラシァノエチレン、テトラシァノキノジメタン、キノン、ジフエノキノン、ナフトキノン、アントラキノン及びこれらの誘導体等、アントラセン、ピレン、フエナントレン等の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複素環化合物、フルォレノン、フルオレン、ォキサジァゾール、ォキサゾール、ピラゾリン、トリフエニルメタン、トリフエニルァミン、ェナミン、スチルベン、前記以外のブタジエン、前記以外のヒドラゾン化合物等を電荷移動剤として添加することができる。

[0046] また、同様の目的の電荷移動剤として、ポリエチレンォキシド、ポリプロピレンォキシド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸等の高分子化合物に Li (リチウム)イオン等の金属イオンをドープした高分子固体電解質等を添加することもできる。

[0047] さらに、同様の目的の電荷移動剤として、テトラチアフルバレンーテトラシァノキノジメタンで代表される電子供与性物質と電子受容性物質で形成された有機電荷移動錯体等ち用いることができる。

[0048] なお、前記電荷移動剤は、 1種だけ添加しても、 2種以上の化合物を混合して添カロしても所望の感光体特性を得ることができる。電荷移動層の膜厚は、 5. 0— 50 m、好ましくは 10— 30 mがよい。

また、本発明の電子写真感光体の場合、感光層全体の膜厚は、 10— 50 m、好ましくは 15— 25 μ mの範囲がよい。例えば下引層を 25 μ m程度に厚く設けた場合は、電荷移動層は 15 m程度に薄く設ければよい。逆に下引層を: L m程度に薄く設けた場合は、電荷移動層を 25 m程度に厚く設ければよい。

この理由として、帯電手段として、接触帯電手段を有する電子写真プロセスにおいて、感光体の耐圧性が要求されている。一般に、耐圧性が低い感光体は、リーク電流により感光体内から表面において欠陥が生じ、これが画像欠陥として現われる。即ち、感光体の耐圧性は感光体の総膜厚により決定されるので、下引層の膜厚を厚くすることで、耐圧性が向上するため電荷移動層を薄膜にできる。

[0049] 本発明の電子写真感光体は、光導電材料や結着樹脂の酸化劣化による特性変化、クラックの防止、機械的強度の向上の目的で、その感光層中に酸化防止剤や紫外線吸収剤を含有することが好まし、。

[0050] 本発明に用いることができる酸化防止剤としては、 2, 6—ジー tert ブチルフエノール、 2, 6—ジー tert 4ーメトキシフエノール、 2 tert—ブチルー 4ーメトキシフエノール、 2 , 4 ジメチルー 6 tert ブチルフエノール、 2, 6—ジー tert—ブチルー 4ーメチルフエノール、ブチル化ヒドロキシァ-ソール、プロピオン酸ステアリル j8— (3, 5—ジー tert— ブチルー 4—ヒドロキシフエ-ル）、 α—トコフエロール、 j8—トコフエロール、 η—ォクタデシルー 3— (3' -5' ージー tert—ブチルー 4' —ヒドロキシフエ-ル）プロピオネート等のモノフエノール系、 2, 2' ーメチレンビス（6 tert—ブチルー 4 メチルフエノール）、 4, 4' ーブチリデン—ビス一（3—メチルー 6—tert ブチルフエノール）、 4, 4' ーチォビス（ 6— tert—ブチルー 3 メチルフエノール）、 1, 1, 3—トリス（2—メチルー 4—ヒドロキシ— 5— tert ブチルフエニル）ブタン、 1, 3, 5—トリメチルー 2, 4, 6—トリス（3, 5—ジ—tert—ブチルー 4—ヒドロキシベンジル）ベンゼン、テトラキス〔メチレン 3 (3, 5—ジー tert—ブチルー 4ーヒドロキシフエ-ル)プロピオネート〕メタン等のポリフエノール系等が好ましぐこれらを 1種若しくは 2種以上を同時に感光層中に含有することができる。

[0051] また、紫外線吸収剤としては、 2—（5—メチルー 2—ヒドロキシフエ-ル)ベンゾトリァゾール、 2—〔2—ヒドロキシー 3, 5 ビス（α , α—ジメチルベンジル）フエ-ル〕— 2Η ベンゾトリァゾール、 2— (3, 5—ジー tert—ブチルー 2—ヒドロキシフエ-ル）ベンゾトリァゾール、 2— (3—tert—ブチルー 5—メチルー 2—ヒドロキシフエ-ル）—5 クロ口べンゾトリァゾール、 2— (3, 5—ジー tert—ブチルー 2—ヒドロキシフエ-ル）— 5—クロ口べンゾトリァゾール、 2—（3, 5—ジー tert アミルー 2—ヒドロキシフエ-ル）ベンゾトリァゾール、 2—（2' - ヒドロキシー 5' — tert—ォクチルフエニル）ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フエ-ル、サリチル酸 ρ— tert ブチルフエ-ル、サリチル酸 ρ オタチルフエ-ル等のサリチル酸系が好ましぐこれらを 1種若しくは 2種以上を同時に感光層に含有することができる。

[0052] また、酸ィ匕防止剤と紫外線吸収剤を同時に添加することもできる。これらの添カロは感光層中であれば何れの層でもよいが、最表面の層特に電荷移動層に添加することが好ましい。

[0053] なお、酸ィ匕防止剤は、結着榭脂に対して 3— 20重量％とすることが好ましぐ紫外線吸収剤の添加量は、結着榭脂に対して 3— 30重量％とすることが好ましい。さらに

、酸ィ匕防止剤と紫外線吸収剤との両者を添加する場合には、両成分の添加量は、結着榭脂に対して 5— 40重量％とすることが好ましい。

[0054] 前記酸化防止剤、紫外線吸収剤以外にも、ヒンダードァミン、ヒンダードフエノール化合物等の光安定剤、ジフニルァミンィ匕合物等の老化防止剤、界面活性剤等を感光層に添加することもできる。

[0055] 感光層の形成方法としては、所定の感光材料と結着榭脂と共に溶媒に分散あるいは溶解して塗工液を作成し、所定の下地上に塗工する方法が一般的である。

[0056] 塗工方法としては、浸漬塗工、カーテンフロー、バーコート、ロールコート、リングコート、スピンコート、スプレーコート等、下地の形状や塗工液の状態に合わせて行うことがでさる。

また、電荷発生層は真空蒸着法により形成させることもできる。

[0057] 塗工液に使用する溶剤には、メタノール、エタノール、 n プロパノール、 i プロパノール、ブタノール、メチルセルソルブ、ェチルセルソルブ等のアルコール類、ペンタン、へキサン、ヘプタン、オクタン、シクロへキサン、シクロヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロェタン、クロロホルム、クロ口ベンゼン等の塩素系炭化水素、ジメチルエーテル、ジェチルエーテル、テトラヒドロフラン (THF)等のエーテル類、アセトン、メチルェチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロへキサノン等のケトン類、ギ酸ェチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸ェチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、 N, N—ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、 N メチル—2—ピロリドン等のアミド類等がある。これらは単独で用いても、 2種類以上の溶剤を混合して用いてもよい。

[0058] また、本発明の下引層には、榭脂中に金属化合物、金属酸化物、カーボン、シリカ、榭脂粉体等を分散させた中間層を用いることもできる。さらに、特性改善のために各種顔料、電子受容性物質や電子供与性物質等を含有させることもできる。

[0059] 力!]えて、感光層の表面に、ポリビニルホルマール榭脂、ポリカーボネート榭脂、フッ素榭脂、ポリウレタン榭脂、シリコーン榭脂等の有機薄膜や、シランカップリング剤の加水分解物で形成されるシロキサン構造体から成る薄膜を成膜して表面保護層を設けてもよぐその場合には、感光体の耐久性が向上するので好ましい。この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向上させるために設けてもょ、。

[0060] 次に、本発明の電子写真プロセス、電子写真装置について説明する。本発明の電子写真プロセスには、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、タリーユング手段等公知の手段を使用することができる。帯電手段においては、コロナ帯電方式等の非接触帯電方式、帯電ローラー、帯電ブラシ等の接触帯電方式を用いることができる。像露光手段の光源は、ハロゲン光、蛍光灯及びレーザー光等を用いることができる。半導体レーザーの波長は、 780nm以下、好ましくは 780— 500nmであり、レーザービーム径を絞る等の方式でもよい。現像方式は、乾式現像法、湿式現像法、 2成分、 1成分、磁性 Z非磁性いずれでもよい。転写方式もローラー、ベルトいずれでもよい。

[0061] 以下、本発明に係る電子写真感光体の実施例を比較例とともに詳細に説明する。

図 1は、 X線回折強度（2 0 ±0. 2° ) 27. 3° に主たるピークを有するォキシチタ

-ゥムフタロシアニンの X線回折図を示す。

図 2は、 X線回折強度 7. 5° が最大ピークの電荷発生剤の X線回折図を示す。実施例 1

[0062] 直径 30mmの無切削アルミニウム力もなる円筒ドラム上に、アルミナ被覆された酸化チタン粒子と一般式 [I]中の Xが [X— 1]のポリイミド榭脂とを重量比で 1： 1の割合で混合したものを塗布し、 140°Cで 30分乾燥し、膜厚 18. 0 111の第1の下引層を形成した。次いで、前記下引層上に、熱硬化性榭脂としてのメラミン 'アルキド榭脂と酸ィ匕チタンとを 1 : 3の割合とし、メチルェチルケトンに溶解して塗布液として、前記下引層上に第 2の下引層を 0. 7 mの膜厚で積層した。

[0063] 次、で、結着榭脂としてポリビニルブチラールを用い、 X線回折強度（2 0 ±0. 2° ) 27. 3° に主たるピークを有するォキシチタニウムフタロシアニン（図 1)の分散液を浸漬塗工により 0. 1 μ m塗布し、電荷発生層を形成した。

[0064] 次、で、結着榭脂としてポリカーボネート共重合体と、電荷移動剤として式〔VI〕のブタジエン化合物と、酸化防止剤として 2, 6—ジー tert—ブチルー 4 メチルフエノールとを、ポリカーボネート共重合体 = 1. 0/0. 8/0. 18の重量比でクロ口ホルムに溶解して塗工液を調製した。

[0065] そして、浸漬塗工によりこの塗工液を塗布した後、 100°Cの温度下で 1時間乾燥し

、 20 mの膜厚の電荷移動層を形成し、電子写真感光体を作製した。

実施例 2

[0066] 実施例 1の第 1下引層のポリイミド榭脂と酸ィ匕チタンとの重量比を 2 : 1に変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 3

[0067] 実施例 1の第 1下引層のポリイミド榭脂と酸ィ匕チタンとの重量比を 1 :4に変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 4

[0068] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 3. 0 mに変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 5

[0069] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 5. 0 mに変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 6

[0070] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 13. 0 mに変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 7

[0071] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 30. 0 mに変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 8

[0072] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 50. 0 mに変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 9

[0073] 実施例 1の第 2下引層を削除した以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 10

[0074] 実施例 1の式〔VI〕の電荷移動剤を式〔VII〕の電荷移動剤に変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

実施例 11

[0075] 実施例 1の第 1下引層の膜厚を 2. 0 mにした以外は、実施例 1と同様の方法により電子写真感光体を作製した。

実施例 12

[0076] 実施例 1の式〔VI〕の電荷移動剤を式〔V〕の電荷移動剤に変えた以外は、実施例 1 と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

比較例 1

[0077] 実施例 1の電荷発生剤を、 X線回折強度 7. 5° が最大ピークの電荷発生剤（図 2) に変えた以外は、実施例 1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。

比較例 2

[0078] 実施例 1の下引層の代わりに陽極酸ィ匕処理したアルマイト層を形成した以外は、実施例 1と同様の方法により電子写真感光体を作製した。

比較例 3

[0079] 実施例 1の第 1下引層をなくした以外は、実施例 1と同様の方法により電子写真感光体を作製した。

比較例 4

[0080] 実施例 1の第 1及び第 2下引層をなくした以外は、実施例 1と同様の方法により電子写真感光体を作製した。

比較例 5

[0081] 実施例 1の電荷発生剤に代えて、ビスァゾィ匕合物を用いた以外は、実施例 1と同様の方法により電子写真感光体を作製した。

[0082] 評価方法

〔静電特性の測定、繰り返しサイクル試験、画像試験〕

常温常湿（24°C、 40%RH)の環境下にて、直接帯電方式の沖データ社製 Microl ine 14プリンターを用い、実施例 1一 12及び比較例 1一 5によって作製された円筒状電子写真感光体を帯電後の感光体表面電位が - 800Vになるよう帯電させ、 LED露光後の感光体の表面電位カ 50Vになるようにして初期設定し、次、で A4用紙 20, 000枚印字後の表面電位 V0 (— V)、残留電位 VR (— V)を測定した。画像試験は、 2 0,000枚連続印字後の画像を評価した。以上の結果を表 1に示す。判定は、「〇」は良好なもの、「 X」は画像不良等があり実用上問題があるものとした。

[0083] [表 1]

[0084] 表 1から明らかなように、実施例 1一 12の電子写真感光体は 20,000枚繰り返し後の帯電性、光疲労特性において良好であり、画像においてもチリ、カプリ等の画像欠陥が全く発生しな力つた。

[0085] 加えて、ポリイミド榭脂に酸ィ匕チタンを混合した場合やポリイミド榭脂層の上に熱硬化性榭脂、熱可塑性榭脂を積層した場合でも良好な結果が得られた。つまり実施例 1一 12の場合、結果が特に良好であった。

[0086] これに対し、比較例 3及び 4は、ずれもポリイミド榭脂層がな、場合は、転写メモリ一による黒点やチリ、カプリが発生した。

図面の簡単な説明

[0087] [図 1]X線回折強度（2 0 ±0. 2° ) 27. 3° に主たるピークを有するォキシチタニウムフタロシアニンの X線回折図を示す。

[図 2]X線回折強度 7. 5° が最大ピークの電荷発生剤の X線回折図を示す。

Claims

請求の範囲

[1] 導電性支持体上に下引層を介して感光層を形成した電子写真感光体において、該下引層がポリイミド榭脂を含有し、かつ前記感光層中の電荷発生剤として、 CuK αを線源とする X線回折スペクトルにおいてブラック角（2 0 ±0. 2° ) 27. 3° に主たる回折ピーク強度を示すォキシチタニウムフタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。

[2] 請求項 1の電子写真感光体において、前記下引層が一般式〔I〕で表されるポリイミド榭脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。

一般式〔I〕

[化 1]

(式中、 Xは芳香環が異種原子で連結されてもよい 2価の多環芳香族基であり、 ηは重合度を表す整数である。 )

[3] 請求項 1の電子写真感光体において、前記下引層の膜厚が 3. 0 /ζ m— mであることを特徴とする電子写真感光体。

[4] 請求項 1の電子写真感光体において、前記下引層が酸ィ匕チタンを含有し、ポリイミド榭脂と酸ィ匕チタンとの重量比が 3 : 1— 1 :4の範囲であることを特徴とする電子写真感光体。

[5] 請求項 1の電子写真感光体において、前記下引層がポリイミド榭脂を含有する層とその上に熱硬化性榭脂又は熱可塑性榭脂からなる層との 2層構造を有することを特徴とする電子写真感光体。

[6] 請求項 1の電子写真感光体において、前記導電性支持体が無切削管であることを特徴とする電子写真感光体。

[7] 請求項 1一 6のいずれか 1項に記載の電子写真感光体に、接触帯電手段を適用することを特徴とする電子写真装置。

[8] 請求項 1一 6のいずれか 1項に記載の電子写真感光体に、半導体レーザーによる露光手段を適用することを特徴とする電子写真装置。