WO2004039437A1

WO2004039437A1 - 薬液注入装置の薬液計量装置

Info

Publication number: WO2004039437A1
Application number: PCT/JP2003/013680
Authority: WO
Inventors: Keiichi Yamada; Hajime Nakazawa; Koichi Aida; Yoshinori Nakata
Original assignee: Daiken Medical Co Ltd
Current assignee: Daiken Medical Co Ltd
Priority date: 2002-10-30
Filing date: 2003-10-27
Publication date: 2004-05-13
Anticipated expiration: 2005-04-30
Also published as: EP1559441B1; JP4278957B2; US7611496B2; JP2004147862A; AU2003275673A1; EP1559441A1; US20060150725A1; EP1559441A4

Abstract

伸縮性容器３１と、この伸縮性容器３１内に薬液を注入するための注入ポート３２と、伸縮性容器３１の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路３３とを備えた薬液注入装置３０において、重量測定手段１を設け、この重量測定手段１を用いて薬液注入装置３０の重量を測定することにより、伸縮性容器３１内に充填された薬液の残量を計量する。

Description

技術分野

本発明は、医療分野で用いられる伸縮性容器を備えた薬液注入装置に採用される薬液計量装置に関するものである。背景技術

従来、医療分野では、伸縮性容器と、この伸縮性容器の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路とを備えた薬液注入装置が種々開発されている。例えば、特公平 4一 3 6 0 2 7公報には、図 8に示すように、長手の概ねシリンダ状の伸縮性容器 4 1と、この伸縮性容器 4 1内に薬液を注入するための注入ポート 4 2と、伸縮性容器の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路 4 3とを備えた薬液注入装置 4 0の技術が開示されている。

この薬液注入装置 4 0は、その伸縮性容器 4 1の内部に伸縮性容器 4 1の内径より大きい径を有する概ねシリンダ状の応力部材 4 4を備えており、この応力部材 4 4により、伸縮性容器 4 1は径方向に多少のストレスがかかった状態で応力部材 4 4に固定されている。

この薬液注入装置 4 0を使用する場合は、注射筒 4 5等により注入ポート 4 2を介して本装置 4 0へ適切な薬液を注入すると、応力部材 4 4に設けられた図略の逆流防止弁を介して伸縮性容器 4 1へ薬液が進入し、伸縮性容器 4 1内に貯留される。そして、伸縮性容器 4 1の収縮力により加圧された薬液が、今度は応力部材 4 4 に設けられた孔 4 6と送出管路 4 3とを介して患者へと注入される。

このような伸縮性容器 4 1を備えた薬液注入装置 4 0の場合、送出される薬液の量は、伸縮性容器 4 1の形状の変化から判断せざるを得ず、薬液注入装置 4 0の交換などのタイミングを判断するのが困難である。そのため、特許文献 1に開示された技術では、伸縮性容器 4 1内に充填された薬液の残量を確認するための手段として、応力部材 4 4上に伸縮性容器 4 1が空に近い状態を示すための複数個のィンジケ一夕バンプ 4 7が設けられている。このインジケ一夕バンプ 4 7は、伸縮性容器 4 1が膨張時には不可視であるが、伸縮性容器 4 1が空に近づくにつれ応力部材 4 4の両端側から順番に可視状態となるようにして伸縮性容器 4 1内に充填された薬液の残量を判断することができるように構成されている。

しかしながら、上述の薬液注入装置 4 0のインジケータバンプ 4 7では、伸縮性容器 4 1の形状の変化を示すだけであり、伸縮性容器 4 1内に充填された薬液の残量を定量的に確認することはできないという不具合があった。

一方、このような簡易な薬液注入装置に対しては、薬液の残量を定量的に確認するために複雑な計量機構を組み込むことは適当でない。また、患者に薬液を送出している現場では、速やかに伸縮性容器内に充填された薬液の残量を計量することが求められる。

本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な装置により、患者に薬液を送出している現場で速やかに精度良く薬液の残量を計量することができる薬液注入装置の薬液計量装置を提供することを課題としている。発明の開示

上記課題を解決するための本発明は、伸縮性容器と、この伸縮性容器内に薬液を注入するための注入ポートと、伸縮性容器の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路とを備えた薬液注入装置の薬液計量装置であって、重量測定手段を有し、この重量測定手段を用いて薬液注入装置の重量を測定することにより、伸縮性容器内に充填された薬液の残量を計量することを特徴とする薬液注入装置の薬液計量装置である。

本発明によれば、重量測定手段を用いて薬液注入装置の重量を測定するので、確実に精度良く伸縮性容器内に充填された薬液の残量を計量することができる。また、本発明の好ましい態様は、上記重量測定手段は、薬液注入装置を懸架する懸架手段を備え、この懸架手段により、薬液注入装置を懸架することにより、薬液注入装置の重量を測定することを特徴とする請求項 1記載の薬液注入装置の薬液計量装置である。

この好ましい態様によれば、重量測定手段が、薬液注入装置を懸架する懸架手段を備え、この専用の懸架手段により、薬液注入装置を懸架して薬液注入装置の重量を測定するので、大掛かりな機構を必要とせず、必要最小限の簡単な構造で薬液注入装置の重量を測定することができる結果、製造に係るコストを抑制することがで含る。

ここで、上記懸架手段は、薬液注入装置に設けられた吊具を着脱自在に懸架することにより薬液注入装置を懸架することが好ましい。

この好ましい態様によれば、懸架手段が、薬液注入装置に設けられた吊具を着脱自在に懸架するので、懸架手段が薬液注入装置を離脱している離脱状態において、測定手段が薬液注入装置の取り扱いの支障になることを防止できる。また、伸縮性容器内に充填された薬液の残量を計量する必要のある時は、速やかに懸架手段により薬液注入装置を測定手段に懸架状態にすることができる。

そして、上記薬液計量装置は、紐状の連結具を備え、この連結具により薬液注入装置と連結可能に構成されていることが好ましい。

この好ましい態様によれば、紐状の連結具により薬液計量装置と薬液注入装置とが連結されているので、懸架手段が薬液注入装置を離脱している離脱状態においても、常に測定手段を薬液注入装置の近傍に待機させて使用に供することができる結果、速やかな計量操作ができる。本発明の別の好ましい態様は、上記懸架手段は、袋状ケースに薬液注入装置を収納して懸架することにより薬液注入装置を懸架することを特徴とする請求項 2記載の薬液注入装置の薬液計量装置である。

この好ましい態様によれば、袋状ケースに薬液注入装置を収納して懸架手段が藥液注入装置を懸架するので、大掛かりな機構を必要とせず、簡単な構造で薬液注入装置の重量を測定することができる結果、製造に係るコストを抑制することができる。

また、上記重量測定手段は、伸縮性容器内に薬液が充填されていない状態において、重量測定のインジケ一夕が目盛り表示において零点を示すように零点補正されていることが好ましい。

この好ましい態様によれば、伸縮性容器内に薬液が充填されていない状態で、重量測定のィンジケ一夕が目盛り表示において零点を示すように重量測定手段の零点が補正されているので、その都度薬液注入装置の重量を勘案せずとも重量測定手段の測定ィンジケ一夕から一義的に伸縮性容器内に充填された薬液量を計量することができる。

また、上記重量測定手段は、薬液注入装置の重量を支持する弾性部材を備え、この弾性部材の伸縮により、薬液注入装置の重量を測定する重量秤であることが好ましい。

この好ましい態様によれば、重量測定手段は、薬液注入装置の重量を支持する弹性部材を備え、この弹性部材の伸縮により、薬液注入装置の重量を測定する重量枰であるので、簡単な機構で確実に精度良く計量することができるだけでなく、装置を小型にしてスペースを要しないものにすることができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置の構成を示す側面図である。

図 2は、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置の重量測定手段 1の構成を示す説明図であり、（a ) は、側面図である。また、（b ) は、（a) の断面図である。

図 3は、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置の使用状態を示す説明図である。

図 4は、本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置の構成を示す側面図である。

図 5は、重量測定手段の変形例を示す断面図であり、（a) は、重量測定手段 1 の第一の変形例を示している。また、（b ) は、重量測定手段の第二の変形例を示している。また、（c ) は、重量測定手段の第三の変形例を示している。

図 6は、重量測定手段の第四の変形例を示しており、（a ) は、側面図である。また、（b ) は、内部を示す断面図である。

図 7は、重量測定手段の第五の変形例を示している。

図 8は、従来の薬液計量装置の構成の一例を示す断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図 1は本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0の構成を示す側面図であり、図 2は本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0の重量測定手段 1の構成を示す説明図である。図 2 ( a ) は、側面図をまた、図 2 ( b ) は、（a ) の断面図をそれぞれ示している。

図 1を参照して、図示の本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0は、伸縮性容器 3 1と、この伸縮性容器 3 1内に薬液を注入するための注入ポート 3 2 と、伸縮性容器 3 1の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路 3 3とを備えた薬液注入装置 3 0に採用される薬液計量装置 1 0であって、確実に精度良く伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量を定量的に計量することができるようにするために、重量測定手段 1を有し、この重量測定手段 1を用いて薬液注入装置 3 0の重量を測定することにより、伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量を計量するように構成されている。

そして、この重量測定手段 1は、薬液注入装置 3 0を懸架する懸架手段 2を備え、この懸架手段 2により、薬液注入装置 3 0を懸架することにより、薬液注入装置 3 0の重量を測定する。

上記懸架手段 2は、第一の実施の形態においては、金属製の円環状部材で構成され、この懸架手段 2が薬液注入装置 3 0に設けられた吊具 3を着脱自在に懸架することができるように構成されている。これにより、懸架手段 2は、一方で薬液注入装置 3 0から離脱させて重量測定手段 1が薬液注入装置 3 0の取り扱いの支障になることを防止することができるとともに、他方で薬液の残量を計量する必要のある時は、速やかに薬液注入装置 3 0を重量測定手段 1に懸架状態にすることができるようになつている。

そして、懸架手段 2が薬液注入装置 3 0を離脱している離脱状態においても、常に測定手段を薬液注入装置 3 0の近傍に待機させて使用に供して速やかな計量操作ができるようにするために、この薬液計量装置 1 0は、紐状の連結具 4を備え、この連結具 4により薬液注入装置 3 0と連結可能に構成されている。

次に、図 2 ( a ) 、（b ) を参照して、上記重量測定手段 1は、簡単な機構で確実に精度良く計量することができるだけでなく、装置を小型にしてスペースを要しないものにすることができるようにするために、ケース 5の中に、弾性部材 6を備えた重量秤が採用されており、この弹性部材 6は、棹部材 7を介して懸架手段 2に連結されることにより、薬液注入装置 3 0の重量を支持し得るようになつている。上記弾性部材 6は、本実施形態では、コイルスプリングが採用されており、このコイルスプリングが薬液注入装置 3 0の重量により伸張することにより、その伸び量から重量が測定される。

そして、伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量は、この重量秤からなる重量測定手段 1の弾性部材 6の伸張量をィンジケ一夕 8と目盛り表示 9とにより確認することで計量されるが、その都度薬液注入装置 3 0の重量を勘案せずとも重量測定手段 1の目盛り表示 9から一義的に伸縮性容器 3 1内に充填された薬液量を計量することができるようにするために、伸縮性容器 3 1内に薬液が充填されていない状態において、重量測定手段 1のィンジケ一タ 8が目盛り表示 9において零点を示すように零点補正されている。

次に図 3を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0の作用について説明する。図 3は、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0の使用状態を示す説明図である。

同図を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0においては、図示のように、重量測定手段 1の懸架手段 2を用いて薬液注入装置 3 0に設けられた吊具 3を着脱自在に懸架することにより、薬液注入装置 3 0全体の重量を重量測定手段 1の弹性部材 6 (図 2 ) に働かせ、この弹性部材 6の伸張により、薬'液注入装置 3 0の重量を測定する。

この時、重量測定手段 1は、伸縮性容器 3 1内に薬液が充填されていない状態において、重量測定のィンジケ一夕 8が目盛り表示 9において零点を示すように事前に零点補正されているので、重量測定手段 1の目盛り表示 9から一義的に伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量が確認される。

以上説明したように、本発明の第一の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0によれば、重量測定手段 1を用いて薬液注入装置 3 0の重量を測定するので、確実に精度良く伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量を計量することができる。

また、重量測定手段 1が、薬液注入装置 3 0を懸架する懸架手段 2を備え、この専用の懸架手段 2により、薬液注入装置 3 0を懸架して薬液注入装置 3 0の重量を測定するので、大掛かりな機構を必要とせず、必要最小限の簡単な構造で薬液注入装置 3 0の重量を測定することができる結果、製造に係るコストを抑制することができる。

しかも、懸架手段 2が、薬液注入装置 3 0に設けられた吊具 3を着脱自在に懸架するので、懸架手段 2が薬液注入装置 3 0を離脱している離脱状態において、重量測定手段 1が薬液注入装置 3 0の取り扱いの支障になることを防止できる。また、伸縮性容器 3 1内に充填された薬液の残量を計量する必要のある時は、速やかに懸架手段 2により薬液注入装置 3 0を重量測定手段 1に懸架状態にすることができるまた、紐状の連結具 4により薬液計量装置 1 0と薬液注入装置 3 0とが連結されているので、懸架手段 2が薬液注入装置 3 0を離脱している離脱状態においても、常に測定手段を薬液注入装置 3 0の近傍に待機させて使用に供することができる結果、速やかな計量操作ができる。

さらに、伸縮性容器 3 1内に薬液が充填されていない状態で、重量測定のインジケ一タ 8が目盛り表示 9において零点を示すように重量測定手段 1の零点が補正されているので、その都度薬液注入装置 3 0の重量を勘案せずとも重量測定手段 1の目盛り表示から一義的に伸縮性容器 3 1内に充填された薬液量を計量することがでさる。

そして、重量測定手段 1は、薬液注入装置 3 0の重量を支持する弾性部材 6を備え、この弾性部材 6の伸縮により、薬液注入装置 3 0の重量を測定する重量秤であるので、簡単な機構で確実に精度良く計量することができるだけでなく、装置を小型にしてスペースを要しないものにすることができる。

次に、図 4を参照して、本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置 2 0について詳述する。図 4は本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置 2 0の構成を示す側面図である。

以下、第二の実施の形態の説明にあたっては、第一の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳述するものとする。

図 4を参照して、本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置 2 0においては、上記懸架手段 2は、簡単な構造で薬液注入装置 3 0の重量を測定することができるようにするために、袋状ケース 2 aとリング 2 bと吊り紐 2 cとを備え、この袋状ケース 2 aに薬液注入装置 3 0を収納するとともにリング 2 bで吊り紐 2 cを懸架することにより薬液注入装置 3 0を懸架するように構成されている。

このように、本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置 2 0によれば、袋状ケース 2 aに薬液注入装置 3 0を収納して薬液注入装置 3 0を懸架するので、大掛かりな機構を必要とせず、簡単な構造で薬液注入装置 3 0の重量を測定することができる結果、製造に係るコストを抑制することができる。

さらに、図 5〜 7を参照して、本発明の実施の形態に係る薬液計量装置 1 0、 2 0の重量測定手段 1について変形例を説明する。

図 5は、重量測定手段 1の変形例を示す断面図であり、（a ) は、重量測定手段 1の第一の変形例を示している。また、（b ) は、重量測定手段 1の第二の変形例を示している。また、（c ) は、重量測定手段 1の第三の変形例を示している。また、図 6は、重量測定手段 1の第四の変形例を示しており、（a) は、側面図を

( b ) は、断面図をそれぞれ示している。さらに図 7は、重量測定手段 1の第五の変形例を示している。

図 5 ( a) を参照して、重量測定手段 1の第一の変形例においては、弹性部材 6 は、図示のように、ゴム片が採用されており、このゴム片が伸張することにより、その伸び量から被測定物の重量が測定される。

図 5 (b ) を参照して、重量測定手段 1の第二の変形例においては、弾性部材 6 は、図示のように、樹脂性の蛇腹機構が採用されており、この樹脂性の蛇腹機構が伸張することにより、その伸び量から被測定物の重量が測定される。

図 5 ( c ) を参照して、重量測定手段 1の第三の変形例においては、弾性部材 6 は、コイルスプリングが採用されているが、図示のように、棹部材 7の代わりに紐部材 1 1が採用され、インジケータ 8としてこの紐部材の結び目その他の識別部材が採用されている。また、懸架手段 2は、この紐部材 1 1を輪状にして構成されている。

図 6 ( a ) ( b) を参照して、重量測定手段 1の第四の変形例においては、弹性部材 6は、図示のように、棹部材 7を囲繞するコイルスプリングが採用されており、このコイルスプリングが縮むことにより、その縮み量から被測定物の重量が測定される。

図 7を参照して、重量測定手段 1の第五の変形例のように、目盛り表示 9を逆に伸縮性容器 3 1内に充填された薬液量が減少するにつれて増加するように設けることにより、患者に送液された薬液量を示すように構成することも可能である。上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述じた実施の形態に限定されない。

例えば、弹性部材 6は、本実施形態では、コイルスプリングが採用されており、このコイルスプリングが薬液注入装置 3 0の重量により伸縮することにより、その伸び量から重量が測定されるが、.必ずしも図示の形状に限定されない。重量による伸縮することにより被測定物の重量を測定することが可能なものであれば、種々の設計変更が可能である。

懸架手段 2は、第一の実施の形態においては、金属製の円環状部材で構成されているが、必ずしも図示の金属製の円環形状に限定されない。薬液注入装置 3 0を着脱自在に懸架することができるものであれば、種々の設計変更が可能である。また、重量測定手段 1も、弾性部材 6、棹部材 7、インジケータ 8、目盛り表示 9は、必ずしも図示の形状に限定されず、簡単な機構で確実に精度良く計量することができるものであれば、種々の設計変更が可能である。

また、本発明の第二の実施の形態に係る薬液計量装置 2 0においては、懸架手段 2は、袋状ケ一ス 2 aとリング 2 bと吊り紐 2 cを備え、この袋状ケース 2 aに薬液注入装置 3 0を収納するとともにリング 2 bで吊り紐 2 cを懸架することにより薬液注入装置 3 0を懸架するように構成されているが、リング 2 bと吊り紐 2 cは本発明を限定するものではなく、その他種々の設計変更が可能である。

また、必ずしも図示のように伸縮性容器 3 1内に薬液が充填されていない状態において、重量測定手段 1のィンジケ一夕 8が目盛り表示において零点を示すように零点補正されることは必須ではなく、第五の変形例のように、逆に伸縮性容器 3 1 内に充填された薬液量が減少するにつれて増加するように設けて患者に送液された薬液量を示すなど種々の設計変更が可能である。

その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明によれば、簡単かつ安価な装置により、患者に薬液を送出している現場で速やかに精度良く薬液の残量を定量的に計量することができるという顕著な効果を奏する。

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Claims

請求の範囲

1 . 伸縮性容器と、この伸縮性容器内に薬液を注入するための注入ポートと、伸縮性容器の一端から吐出された薬液を患者に向けて送出する送出管路とを備えた薬液注入装置の薬液計量装置であって、重量測定手段を有し、この重量測定手段を用いて薬液注入装置の重量を測定することにより、伸縮性容器内に充填された薬液の残量を計量することを特徴とする薬液注入装置の薬液計量装置。

2 . 上記重量測定手段は、薬液注入装置を懸架する懸架手段を備え、この懸架手段により、薬液注入装置を懸架することにより、薬液注入装置の重量を測定することを特徴とする請求項 1記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

3 . 上記懸架手段は、薬液注入装置に設けられた吊具を着脱自在に懸架することにより薬液注入装置を懸架することを特徴とする請求項 2記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

4. 上記薬液計量装置は、紐状の連結具を備え、懸架手段が薬液注入装置を離脱している離脱状態において、この連結具により薬液注入装置と連結可能に構成されていることを特徴とする請求項 3記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

5 . 上記懸架手段は、袋状ケースに薬液注入装置を収納して懸架することにより薬液注入装置を懸架することを特徴とする請求項 2記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

6 . 上記重量測定手段は、伸縮性容器内に薬液が充填されていない状態において、重量測定のインジケータが目盛り表示において零点を示すように零点補正されていることを特徴とする請求項 1乃至請求項 5のいずれかに記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

7 . 上記重量測定手段は、薬液注入装置の重量を支持する弹性部材を備え、この弾性部材の伸縮により、薬液注入装置の重量を測定する重量抨であることを特徴とする請求項 1乃至請求項 6のいずれかに記載の薬液注入装置の薬液計量装置。

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