明 細 書 エレク トロルミネスセンスポリマー、 ビスフルォレニルシラン化合物及び有機エレク ト口ルミネスセンス素子 技術分野
本発明は、 有機エレク トロノレミネスセンス (EL) 素子の発光層材料として有用な E Lポリマー、 その製造原料であるビスフルォレ -ルシラン化合物及び ELポリマー を用いた有機 E L素子に関する。 背景技術
従来、 有機 EL素子の発光層を構成する有機 E L材料として、 π共役ポリマーと σ 共役ポリマーとが知られている。
π共役ポリマーとしては、 ポリ (パラフエ二レンビニレン) (PPV)、 ポリ (パラ フヱニレン) (PPP) 等に代表されるものが広く利用されている。 このような π共役 ポリマーの中で、 青色発光を示すものとして、 ポリ(9, 9—ジアルキルフルオレン)
(PDAF) が実際に使用されている (Y. Ohmori et al, Jpn. J. Appl. Phys., 1991, 30, L1941)0
また、 σ共役ポリマーとして、 ポリシ'ラン類 (特開平 9_ 78060号公報)、 ポリ シロール類 (S. Yamaguchi et al, Chem. Eur. J., 2000, 6, 1683) 等の使用が提案され ている。
また、 π共役系と σ共役系とを一つの分子中に備えた π— σ共役ポリマーとして、 フルオレン誘導体単位 (π共役系) とジァリーレンシラン誘導体単位 (σ共役系) と からなるポリマ一も提案されている (特開 2001— 55447号公報)。
しかしながら、 π共役ポリマーの場合、 重合度が増大すると共役系が長くなるため、 HOMO— LUMOのエネルギーギャップ (E g) が小さくなり、 発光が赤色側にシ
フトするという問題があった。 特に、 青色発色ポリマーの場合には、 色純度が悪化す るという問題があった。 また、 π共役ポリマー中の芳香環の占める割合が非常に高く なるため、 有機溶剤に対する溶解性が十分とは言えず、 スピンコート法等の簡便な成 膜法を適用することができない場合があるという問題もあった。
また、 σ共役ポリマーの場合、 ホール移動度は大きいものの電子輸送能及び電子注 入能が不十分であるという問題があった。
一方、 π— σ共役ポリマーの場合には、 α共役ポリマーの欠点を緩和することが一 般に可能となったが、 依然として色純度の高い青色発光が得られないという問題があ つた。
本発明は、 特に青色発光の色純度の非常に高い、 新規な π— σ共役ポリマーを提供 すること、 その π— σ共役ポリマーの新規な製造原料を提供すること、 そしてその π — σ共役ポリマーを使用した有機 E L素子を提供することである。 発明の開示
本発明者らは、 特定の置換基を有するビスフルォレニルシラン化合物を重合させて 得られるポリマーにより上述の目的を達成できることを見出し、 本発明を完成させた。 即ち、 本発明は、 式 (1 )
(式中、 R 1 、 R 2 、 R 5 及び R 6 はそれぞれ独立的に水素原子又は置換基であり、 R 3 及び R 4 はそれぞれ独立的にァリール基又はアルキル基であり、 qは 1又は 2で
ある。)
で表される繰り返し単位を有するエレクト口ルミネスセンスポリマーを提供する。 また、 本発明は、 式 (3 )
(式中、 R 1 、 R 2 、 R 5及び R 6 はそれぞれ独立的に水素原子又は置換基であり、 R 3及び R 4 はそれぞれ独立的にァリール基又はアルキル基であり、 qは 1又は 2で あり、 Xはハロゲン原子である。)
で表されるビスフルォレニルシラン化合物を提供する。
更に、 本発明は、 前述のエレク ト口ルミネスセンスポリマーからなる発光層が一対 の電極に挟持されている有機ェレク ト口ルミネスセンス素子を提供する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 比較例 1のポリ (9,9—ジォクチルフルオレン) フィルムの加熱処理前の 紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収 スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B ) である。
第 2図は、 実施例 6の E Lポリマーフィルム (式 (4 ) の繰り返し単位 (ビスフル ォレニルジフエニルシラン) 1 0モル%) の加熱処理前の紫外可視吸収スペク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B ) である。
第 3図は、 実施例 7の E Lポリマーフィルム (式 (4 ) の繰り返し単位 (ビスフル
ォレニルジフヱニルシラン) 2 5モル%) の加熱処理前の紫外可視吸収スペク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B ) である。
第 4図は、 実施例 8の E Lポリマ一フィルム (式 (4 ) の繰り返し単位 (ビスフル ォレニルジフヱニルシラン) 5 0モル%:) の加熱処理前の紫外可視吸収スペク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B ) である。
第 5図は、 実施例 9の E Lポリマ一フィルム (式 (5 ) の繰り返し単位 (ビスフル ォレニルジメチルシラン) 2 5モル%) の加熱処理前の紫外可視吸収スペク トル (蛍 光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク ト ル) (同図 B ) である。
第 6図は、 実施例 1 0の E Lポリマーフィルム (式 (8 ) の繰り返し単位 (ビスフ ルォレニルジ t—ブチルフヱニルシラン) 1 0モル0 /。) の加熱処理前の紫外可視吸収 スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B、 C) である。
第 7図は、 実施例 1 1の E Lポリマーフィルム (式 (8 ) の繰り返し単位 (ビスフ ルォレニルジ tーブチルフヱニルシラン) 2 5モル%) の加熱処理前の紫外可視吸収 スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B、 C) である。
第 8図は、 実施例 1 2の E Lポリマーフィルム (式 (7 ) の繰り返し単位 (ビスフ ルォレニルジメシチルシラン) 2 5モル%) の加熱処理前の紫外可視吸収スペク トル (蛍光スぺク トル) (同図 A) 及び加熱処理後の紫外可視吸収スぺク トル (蛍光スぺク トル) (同図 B、 C) である。
第 9図は、 比較例 1のポリ (9,9ージォクチルフルオレン) を発光層とした有機 E L 素子のエレク ト口ルミネスセンススペク トルである。
第 1 0図は、 実施例 4の E Lポリマーフィルム (式 (4 ) の繰り返し単位 (ビスフ
ルォレニルジフエニルシラン) 10モル%) を発光層とした E L素子のエレク トロル ミネスセンススぺク トノレである。
第 1 1図は、 実施例 5の ELポリマーフィルム (式 (4) の繰り返し単位 (ビスフ /レオレニルジフエニルシラン) 25モル%) を発光層とした E L素子のエレク トロル ミネスセンススぺク トノレである。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明を詳細に説明する。
本発明の ELポリマ一は、 以下の式 (1) で表される繰り返し単位を有する c
式 (1) において、 R1 、 R2 、 R5 及び R6 はそれぞれ独立的に水素原子又は置 換基である。 従って、 R1 、 R2 、 R5 及び R6 は同一又は異なっていてもよい。 こ こで、 置換基としては、 直鎖、 分岐又は環を有するアルキル基、 例えば、 t一ブチル 基、 シクロへキシル基、 2—ェチルへキシル基、 n—ォクチル基;直鎖、 分岐又は環 を有するアルケニル基、 例えば、 プロぺニル基;直鎖、 分岐又は環を有するアルキニ ル基、 例えば、 ェチニル基;ァラルキル基、 例えば、 ベンジル基; ァリール基、 例え ば、 フヱニル基、 ナフチル基、 アントリル基、 ビラニル基;炭素以外の元素 (窒素原 子、 ィォゥ原子及び Z又は酸素原子など) が芳香の一部を構成するへテロァリール基、 例えば、 ピリジル基、 チェニル基、 カルパゾリル基;アルコキシ基、 例えば、 メ トキ シ基、 イソプロポキシ基; ァリールォキシ基、 例えば、 フエノキシ基、 ナフトキシ
基;脂肪族へテロ環基、 例えば、 ピペリジル基等が挙げられる。 中でも、 R1 R2 R5 及び R6 としては、 フヱニル基、 ナフチル基、 シクロへキシル基、 2—ェチルへ キシル基、 n—才クチル基、 n キシル基が好ましく、 n—ォクチル基が特に好ま しい。
また、 式 (1) において、 R3 及び R4 はそれぞれ独立的にァリール基又はアルキ ル基であり、 従って、 R3及び R4 は同一又は異なっていてもよい。 ここでァリール 基としては、 フエニル基、 p—トリル基、 メシチル基、 4— t—ブチルフエニル基、 ナフチル基、 アントリル基等が挙げられ、 アルキル基としては、 直鎖、 分岐又は環を 有してもよく、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 t—ブチル基等が挙げられる。 中でも、 R3 及び R4 としては、 メチル基、 ェチル基、 t—ブチル基、 p—トリル基、 メシチ ル基、 4一 t一ブチルフエニル基、 ナフチル基、 又はアントリル基が好ましく、 メチ ル基、 フエニル基が特に好ましい。
なお、 qは 1又は 2であり、 Xはハロゲン原子、 特に臭素原子である。
従って、 本発明のエレク ト口ルミネスセンスポリマーの特に好ましい式 (1) の繰 り返し単位の具体例は、 R1 R2 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及 び R4 がフエニル基であり、 qが 1であるもの (式(4)); R1 R2 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及び R4 がメチル基であり、 qが 1であるもの (式 (5)) ; R 1 R2 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及び R4 がメチル 基であり、 qが 2であるもの (式 (6)) ; R1 R2 R5 及び R6 が n—ォクチル 基であり、 R 3 及び R 4 がメシチル基であり、 qが 1であるもの (式 (7)) ; R1 R2 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及び R4 が p— t—ブチルフエ二 ル基であり、 qが 1であるもの (式 (8)) が挙げられる。
本発明の ELポリマーは、 式 (1) の繰り返し単位の含有量が少なすぎると、 色純
度の高い青色発光が得られないので、 少なくとも 0. 1モル%以上含有することが好 ましく、 1モル%以上含有することがより好ましい。
また、 本発明の ELポリマーの重量平均分子量としては、 小さすぎると均一な製膜 が困難となり、 大きすぎると精製が困難であり、 また、 溶解性や溶液の安定性が不十 分となるので、 好ましくは 1000〜 50000000、 より好ましくは 2000〜 500000である。
なお、 本発明の ELポリマーは、 必要に応じて、 式 (1) の繰り返し単位に加えて、 以下に示す他の繰り返し単位、
好ましくは 1 0〜9 9 . 9モル%、 より好ましくは 5 0〜9 9モル0 /。含有してもよレヽ。 式 (2 ) 中、 R 7 及び R 8 はそれぞれ独立的に水素原子又は置換基である。 従って、 R 7 及び R 8 は同一又は異なっていてもよい。 ここで、 置換基としては、 直鎖、 分岐 又は環を有するアルキル基、 例えば、 t—ブチル基、 シクロへキシル基、 2—ェチル へキシル基、 n—才クチル基;直鎖、 分岐又は環を有するアルケニル基、 例えば、 プ 口ぺニル基;直鎖、 分岐又は環を有するアルキニル基、 例えば、 ェチニル基;ァラル キル基、 例えば、 ベンジル基; ァリール基、 例えば、 フエ二ル基、 ナフチル基、 アン トリル基、 ビラ二ル基;炭素以外の元素 (窒素原子、 ィォゥ原子及び/又は酸素原子 など) が芳香の一部を構成するへテロァリール基、 例えば、 ピリジル基、 チェニル基、 カルバゾリル基; アルコキシ基、 例えば、 メ トキシ基、 イソプロポキシ基; ァリール ォキシ基、 例えば、 フヱノキシ基、 ナフトキシ基;脂肪族へテロ環基、 例えば、 ピぺ リジル基等が挙げられる。 中でも、 R 7 及び R 8 としては、 フエニル基、 ナフチル基、 シクロへキシル基、 2—ェチルへキシル基、 n—ォクチル基、 n—へキシル基が好ま しく、 n—ォクチル基が特に好ましい。
本発明の E Lポリマ一は、 次のように製造することができる。
即ち、 式 (9 a ) 及び (9 b )
(式 (9 a) 及び (9 b) 中、 R
1 、 R
2 、 R
5 及び R
6 は、 式 (1) で定義した通 りであり、 Xはハロゲン原子、 好ましくは臭素原子である。)
の 2, 7—ハロゲノフルオレン誘導体 (特表平 1 1—51535号公報の実施例 1の 製造操作参照) に、 溶媒中 (エーテル、 トルエン等) でアルキルリチウム (好ましく は n—ブチルリチウム) を、 好ましくは一 20〜20°Cで作用させ、 更に、 式 (4) 及び (5) のようなモノシランタイプの化合物を製造する場合には (R3 R4 ) 2 S i Y2 (ここで、 R3及び R4 は、 式 (1) で定義した通りであり、 Υは、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子、 メ トキシ基、 エトキシ基等であり、 好ましくは塩素原子また はメ トキシ基である。) を、 式 (6) のようなジシランタイプの化合物を製造する場合 には (R3 R4 ) 4 S i 2 Υ2 (ここで、 R3 、 R 及び Υは、 前述のとおりであ る。) を、 式 (9 a) 及び (9 b) の化合物の合計量に対しその約半分のモル量で反応 させることにより式 (3)
(式中、 R1 R2 、 R3 、 R4 、 R5 及び R6 並びに qは式 (1) で定義した通り であり、 Xは式 (9 a) 及び (9 b) で定義した通りである。)
で表されるビスフルォレニルシラン化合物を、 中間原料として得る。 この中間原料は、 新規な化合物であり、 本発明の ELポリマーの製造原料として非常に有用である。 こ こで、 式 (3) の化合物の好ましいものとしては、 R1 、 R2 、 R5 及び R6 が n— ォクチル基であり、 R3 及び R4 がフエニル基であり、 qが 1であり、 Xが臭素原子 であるもの (式 (10)) ; R1 、 R2 、 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及び R4 がメチル基であり、 qが 1であり、 Xが臭素原子であるもの (式 (11)) ;
R1 、 R2 、 R5及び R6 が n—才クチル基であり、 R3 及び R4 がメチル基であり、 qが 2であり、 Xが臭素原子であるもの (式 (12)) ; R1 、 R2 、 R5 及び R6 が n—ォクチル基であり、 R3 及び R4 がメシチル基であり、 qが 1であり、 Xが臭素 原子であるもの (式 (13));そして R1 、 R2 、 R5 及び R6 が n—ォクチル基で あり、 R3 及び R4 が p— t—ブチルフエニル基であり、 qが 1であり、 Xが臭素原 子であるもの (式 (14)) が挙げられる。
次に、 式 (3) のビスフルォレニルシラン化合物に、 式 (15)
(式 (15) 中、 R7及び R8 は、 式 (2) で定義した通りである。)
で表される、 2, 7位にボロン構造を導入したフルオレン化合物と、 必要に応じて式 (2) のフルオレン化合物とを、 パラジウム触媒 (例えば、 P d (PPh3 ) 4 ) と 炭酸アルカリ (例えば、 炭酸カリウム) とを溶媒 (例えば、 トルエン、 THF、 水 等) 中で、 0〜100°Cで反応させることにより、 式 (1) の繰り返し単位を有する ELポリマーを製造できる。 なお、 式 (15) の化合物は、 式 (2) の化合物に、 ァ ルキルリチウム (例えば、 n—プチノレリチウム) の存在下で 2—イソプロポキシ一 4, 4, 5, 5—テトラメチル一 1, 3, 2—ジォキサボロランを溶媒 (例えばへキサン、 THF) 中、 低温 (例えば、 — 78°C) で反応させることにより製造できる (N. Miyaura and A. Suzuki, Chem. Rev, 1995, 95, 2457参照)。
本発明の E Lポリマーの膜を、 一対の電極に発光層として挟持させることにより有 機 EL素子として利用できる。 有機 EL素子の基本的層構成は、 公知の有機 EL素子 と同様の構成とすることができる。
実施例
以下、 本発明を実施例により具体的に説明する。
参考例 1
(2, 7—ジブ口モー 9, 9—ジォクチルフルオレンの合成)
還流冷却管を付した 200m 1三口フラスコに、 2, 7—ジブロモフルオレン 10. 0 g (31. Ommo l)、 1—ブロモオクタン 19. 7 g (89. Ommo l)、 ジ
メチルスルホキシド 25m 1、 水酸化ナトリウム 24. 9 g (623 mm o l)、 水 5 0m lをカΠぇ、 80°Cに加熱した。 2, 7—ジブロモフルオレンの溶解を確認した後、 塩化べンジルトリェチルアンモニゥム 608m g (2. 66mmo l) を加え、 20 時間加熱撹拌した。
得られた反応液をへキサンで抽出した後、 抽出液を乾燥し、 へキサンを留去した後、 加熱減圧下で過剰の 1一ブロモオクタンを留去した。 続いて、 得られた残渣をカラム クロマトグラフィー (担体: シリカゲル、 溶出液:へキサン) にて精製することによ り、 無色結晶として 2, 7—ジブロモ一 9, 9ージォクチルフルオレンを単離した (収量 14. 31 g (26. lmmo l)、 収率84. 1 %)。 なお、 得られた化合物 の同定は、 MS、 1 HNMR、 1 3 CNMRにより行った。
参考例 2
(2, 7位にボロン構造を導入した式 (15) フルオレン化合物 (R1 =n—ォク チル基) の合成)
窒素気流下、 100m 1滴下ロート、 還流冷却管を備えた 200ml三口フラスコ に、 2, 7—ジブ口モー 9, 9—ジォクチノレフルオレン 8. 20 g (15. Omm o 1)、 テトラヒ ドロフラン 10 Om 1を加えた。 メタノール一ドライアイス浴を用いて、 反応容器を一 78 °Cに冷却した後、 n—ブチルリチウム (1. 58 Mへキサン溶液) 28. Om l (44. 2 mm o 1 ) を滴下ロートより滴下した。 — 78 °Cを保持した まま約 1時間の撹拌の後、 2—イソプロポキシ一4, 4, 5, 5—テトラメチノレ一 1, 3, 2—ジォキサボロラン 9. Oml (44mmo 1 ) を加え、 メタノール一ドライ アイス浴を外し約 1 1時間の撹拌を行った。
得られた反応液をジェチルエーテルで抽出した後、 抽出液を乾燥し、 ジェチルエー テルを留去した後に得られた無色結晶をメタノールで洗浄して精製することにより、 無色結晶として式 (15) フルオレン化合物 (R1 =n—才クチル基) を得た (収量 7. 94 g (12. 4mIno l、 収率83. 2%)。 なお、 得られた化合物の同定は、 1 HNMR, 1 3 CNMRにより行った。
実施例 1
(ビスフルォレニルジフエ二ルシランの合成)
窒素気流下、 還流冷却管および滴下ロートを付した 100m 1三口フラスコに、 2, 7—ジブロモ一 9, 9—ジォクチルフルオレン 4. 90 g (8. 94mmo l)、 ジェ チルェ一テル 20mし トルエン 10 m 1を加えた。 氷浴下、 n—ブチルリチウムへ キサン溶液 (1. 6M) 6. 1m l (9. 76mmo 1 ) を滴下した。 ブチルリチウ ムへキサンの滴下に伴い溶液は赤変した。 そのまま約 1時間攪拌し、 ジメ トキシジフ ヱニルシラン 1. 03 g (4. 2 lmmo 1 ) を加え、 終夜攪拌して反応させた。 反応終了後、 反応液を抽出処理し、 得られた抽出液を乾燥し、 濃縮し、 濃縮物から クーゲルロアー減圧蒸留 (200°CZ0. ImmHg) にて低分子成分を除去した。 続いて蒸留残渣から、 カラムクロマトグラフィー (担体; シリカゲル、 溶出液;へキ サン: トルエン = 6 : 1) にて R f = 0. 71の成分を分取し、 蛍光を有する無色油 状物として式 (10) のビスフルォレニルジフヱニルシランを単離した (収量 2. 7 7 g、 収率 60. 9%)。 得られた化合物の同定データは以下の通りである。
1 H NMR (CDC 13 , δ) ;
7. 67- 7. 14 (m, 22 H), 1. 90 (t , J = 7. 5 H z , 8 H), 1. 22 - 1. 03 (m, 4 OH), 0. 82 ( t , J = 6. 9 H z , 12 H), 0. 61 (b r s , 8H).
1 3 C NMR (CDC 13 , δ);
153. 2, 149. 3, 141. 4, 139. 7, 136. 2, 13 5. 1, 134. 7, 132. 9, 130. 7, 129. 9, 129. 5,
127. 8, 126. 1, 121. 4, 121. 3, 119. 3, 55. 4, 40. 2, 31. 9, 30. 1 , 29. 40, 29. 37, 24. 0, 22. 7, 14. 2.
2 9 S i NMR (CDC 13 , δ) ; -13. 3.
FAB-MS ; 1116 (M+ )
元素分析;
理論値 C 75. 1 %, H8. 1 % (f o r C 70H9 OB r 2 S i) 実測値 C 75. 5%, H8. 1 % 実施例 2
(ビスフルォレニノレジメチルシランの合成)
窒素気流下、 還流冷却管および滴下ロートを付した 100m 1三口フラスコに、 2, 7—ジブロモ一 9, 9ージォクチルフノレオレン 5. 00 g (9. l lmmo l)、 ジェ チノレエ一テノレ 20 m 1、 トルエン 10 m 1をカロえた。 氷浴下、 n—ブチノレリチウムへ キサン溶液 (1. 6M) 6. 2m 1 (9. 92 mm o 1 ) を滴下した。 ブチルリチウ ムの滴下に伴い溶液は赤変した。 そのまま約 1時間攪拌し、 ジメ トキシジメチルシラ ン 520mg (4. 33mmo 1 ) を加え、 終夜攪拌して反応させた。
反応終了後、 反応液を抽出処理し、 得られた抽出液を乾燥し、 濃縮し、 濃縮物から クーゲルロアー減圧蒸留 (200°CZ0. 1 mmHg) にて低分子成分を除去した。 続いて、 蒸留残渣から、 カラムクロマトグラフィー (担体; シリカゲル、 溶出液;へ キサン: トルエン = 7 : 1) にて R f =0. 75の成分を分取し、 蛍光を有する無色
油状物として it (1 1) のビスフルォレニルジメチルシランを単離した (収量 3. 2 0 g、 収率 75. 0%)。 得られた化合物の同定データは以下の通りである。
.· 1 H NMR (C D 1 a .. δ);
7. 67-7. 14 (m, 12H), 1. 93 (b r s, 8H), 1. 23-1. 05 (m, 4 OH), 0. 823 ( t , J = 6. 9Hz, 12H), 0. 62 (b r s , 14H).
1 3 C NMR (CDC 1 a , δ);
153. 0, 149. 3, 140. 8, 139. 9, 137. 3, 13 2. 9, 129. 8, 128. 3, 126. 1, 121. 12, 121. 07, 1 19. 0, 55. 4, 40. 1, 31. 9, 30. 0, 29. 28, 29. 25, 23. 8, 22. 7, 14. 2, - 1. 68.
2 9 S i NMR (CDC 1 a , δ) ; —7. 08.
FAB -MS ; 992 (M+ ).
元素分析;
理論値 C72. 4%, H 8. 7 % (f o r C60H86B r 2 S i) 実測値 C73. 3%, H8. 9%. 実施例 3
(1, 2—ビスフルォレニルテトラメチルジシランの合成)
窒素気流下、 還流冷却管および滴下ロートを付した 100m 1三口フラスコに、 2, 7—ジブロモ一 9, 9—ジォクチルフルオレン 4. 99 g (9. 10mmo l)、 ジェ
チルェ一テル 20m l、 トルエン 10m 1を加えた。 氷浴下、 n—ブチルリチウムへ キサン溶液 (1. 6M) 6. 2m l (9. 92 mm o 1 ) を滴下した。 プチルリチウ ムの滴下に伴い溶液は赤変した。 そのまま約 1時間攪拌し、 1, 2—ジクロロテトラ メチルジシラン 810mg (4. 33mmo 1 ) を加え、 終夜攪拌して反応させた。 反応終了後、 反応液を抽出処理し、 得られた抽出液を乾燥し、 濃縮し、 濃縮物から クーゲルロア一減圧蒸留 (200°CZ0. ImmHg) にて低分子成分を除去した。 続いて蒸留残渣から、 カラムクロマトグラフィー (担体; シリカゲル、 溶出液;へキ サン: トルエン =7 : 1) にて R f = 0. 73の成分を分取し、 蛍光を有する無色油 状物として式 (12) の 1, 2—ビスフルォレニルテトラメチルジシランを単離した (収量 2. 04 g、 収率 46. 8%)。 得られた化合物の同定データは以下の通りであ る。
1 H NMR (CDC 13 , δ);
7. 68- 7. 31 (m, 12 H), 1. 93 (t, J = 7. 5Hz, 8 H), 1. 27-0. 93 (m, OH), 0. 826 ( t , J =6. 9Hz, 12H), 0. 64 (b r s, 8H), 0. 37 (s, 12H).
1 3 C NMR (CDC 13 , δ);
152. 8, 149. 3, 140. 3, 140. 0, 38. 1 , L 3 2. 2, 129. 8, 127. 9, 126 1 , 12 1, 121 0, 1 19. 0, 55. 3, 40. 3, 31. 9, 30. 29. 4, 2 9. 3, 23. 8, 22. 7, 14. 2, -3. 8.
2 9 S i NMR (CDC 13 , δ) ; -21. 3.
FAB-MS ; 1050 (M+ ) .
元素分析
理論値 C 70. 7%, H8. 8% (f o r C62H92B r 2S i 2) 実測値 C71. 3 %, H8. 9%.
実施例 4
(ビスフルォレニルジ t-ブチルフエ二ルシランの合成))
窒素気流下、 還流冷却管および滴下ロートを付した 1 00m 1三口フラスコに、 四 塩化ケィ素:! . 1 6 g (6. 82mmo l )、 ジェチルエーテル 1 0 mし トルエン 1 5m lを加えた。 そこに、 別途調製した 4一 t一ブチルフエニルリチウム (14. 7 mm o 1 ) のジェチルエーテル溶液 (1 5m l ) を滴下し、 40 °Cで約 72時間反応 させた。 さらに、 別途調製した 2—ブロモー 7—リチォー9, 9—ジォクチルフルォ レン (化合物 9-1) (14. 5 mm o 1 ) のジェチルエーテノレ (25m l ) · トノレェン (1 5m 1 ) 混合溶液を滴下し、 40°Cで約 72時間反応させた。 ジェチルエーテル より抽出し、 乾燥、 濃縮後、 クーゲルロア一減圧蒸留 (200°CZ0. 1 mmHg) にて低分子成分を除去した。 続いて、 蒸留残渣から、 カラムクロマトグラフィー (担 体; シリカゲル、 溶出液;へキサン: トルエン = 3 : 1) にて R f = 0. 80の成分 を分取し、 蛍光を有するやや黄色を帯びた油状物として化合物 1 4を単離した。 収量 4. 89 g (3. 97mmo 1 )、 収率 58. 2 %。 得られた化合物の同定データは以 下の通りである。
1 H NMR (CDC 13 , δ) ;
7. 65- 7. 34 (m, 2 OH), 1. 90 (b r s, 8H), 1. 32 (s, 1 8 H), 1. 28- 0. 83 (m, 4 OH), 0. 83 ( t, J = 6. 9Hz, 1 2H), 0. 62 (b r s, 8H).
1 3 C NMR (CDC 1 a , δ) ;
153. 7, 152. 3, 149. 1, 141. 2, 139. 9, 6. 0, 135. 2, 133. 5, 131. 3, 130. 7, 128. 126. 1, 124. 7, 121. 3, 121. 2, 119. 2, 5 4, 40. 3, 34. 7, 31. 9, 31. 3, 30. 2, 29. 5 29. 46, 24. 0, 22. 8, 14. 2
2 9 S i NMR (CDC 1 a , δ) ; -13. 9
FAB-MS ; 1228 (M+ ) .
元素分析;
理論値 C76. 1 %, H 8. 6 % (f o r C78H106B r 2S i) 実測値 C 76. 4%, H 8. 6%.
窒素気流下、 還流冷却管および滴下ロートを付した 100m 1三口フラスコに、 四 塩化ケィ素 1. 19 g (7. 0 Omm 0 1 ), ジェチルエーテル 10 m 1、 トルエン 1 0m lを力 Dえた。 そこに、 別途調製したメシチルリチウム (14. 6mmo 1) のジ ェチルエーテル溶液 (15ml) を滴下し、 40°Cで約 72時間反応させた。 さらに、
別途調製した 2—ブロモー 7—リチォ—9, 9—ジォクチルフルオレン (化合物 9-1)
(14. 5mmo 1 ) のジェチルエーテル (25ml) · トルエン (15ml) 混合溶 液を滴下し、 40°Cで約 72時間反応させた。 ジェチルエーテルより抽出し、 乾燥、 濃縮後、 クーゲルロア一減圧蒸留 (200°CZ0. ImmHg) にて低分子成分を除 去した。 続いて、 蒸留残渣から、 カラムクロマトグラフィー (担体; シリカゲル、 溶 出液;へキサン: トルエン =3 : 1) にて R f = 0. 82の成分を分取し、 蛍光を有 するやや黄色を帯びた油状物として化合物 13を単離した。 収量 2. 42 g (2. 0 lmmo l)、 収率 28. 7 %。 得られた化合物の同定データは以下の通りである。
1 H NMR (CDC 13 , δ);
7. 70 - 7. 40 (m, 12H), 6. 83 (s, 4H), 2. 34 (s , 1 2H), 2. 26 (s, 6H), 1. 91 (b r s, 8H), 1. 25— 0. 90 (m, 4 OH), 0. 82 (t, J = 6. 9H z, 12H), 0. 60 (b r s, 8H).
153. 0, 149. 3, 146. 0, 144. 3, 140. 9, 13 9. 8, 136. 5, 134. 5, 130. 3, 129. 8, 129. 4, 129. 1, 126. 1, 121. 3, 121. 1, 1 19. 2, 55. 5, 40. 3, 31. 9, 30. 1, 29. 4, 29. 3, 26. 1, 24. 0, 22. 8, 21. 2, 14. 2
2 9 S i NMR (CDC 1 a , δ) ; —16. 7
FAB-MS ; 1081 (M+— Me s).
元素分析;
理論値 C75. 9%, H 8. 5 % (f o r C76H102B r 2 S i) 実測値 C75. 3%, H8. 7%.
実施例 6
(フルオレンポリマーの合成 (SiPhモノマー含有率 10%))
窒素気流下、 還流冷却管を付した 100m 1三口フラスコにビス (7—ブロモ一9, 9—ジォクチルフルォレニル) ジフエニルシラン 518m g (0. 463mmo l)、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9—ジォクチルフルオレン 1. 55 g (2. 4 lmmo l)、 2, 7—ジブロモフルオレン 1. 06 g (.1, 93 mm o l)、 炭酸力 リウム 2. 26 g (16. 4mmo l)、 THF 15 m 蒸留水 8 m 1を加え 60°C に加熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフヱニルホスフィン) パラジ ゥムをスパチュラ 1杯加え、 約 48時間加熱攪拌した。 さらにトルエン 5 m 1を加え 約 24時間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒留去すると、 粘 性の高い物体が得られた。
得られたこの物体を、 1 N塩酸、 1 N水酸化ナトリゥム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ とにより、 式 (4) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジフヱニルシラン) を 10モ ル%と式 (2) のフルオレン単位を 90モル%とを含有する ELポリマーを得た (収 量 1. 22 g)。 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準ポリスチ レンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 34686、 Mn (数平均分 子量) 14181を示した。 また、 このポリマー中の無機金属元素濃度は、 EDX
(エネルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。 実施例 7
(フルオレンポリマーの合成 (SiPhモノマ一含有率 25%))
窒素気流下、 還流冷却管を付した 100m 1三口フラスコにビス (7—プロモー 9, 9—ジォクチルフルォレニル) ジフエ二ルシラン 1. 28 g (1. 14mmo l)、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9—ジォクチルフルオレン 1. 51 g (2. 35m mo l)、 2, 7—ジブロモフルオレン 648 m g (1. 17 mm o 1 )、 炭酸力リウ ム 2. 20 g (15. 9mmo l)、 THF 15ml、 蒸留水 8 m 1を加え 60°Cに加 熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフエニルホスフィン) パラジウム をスパチュラ 1杯加え、 約 48時間加熱攪拌した。 さらにトルエン 5 m 1を加え約 2 4時間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒留去すると、 粘性の 高い物体が得られた。
得られたこの物体を、 1N塩酸、 1 N水酸化ナトリウム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ とにより、 式 (4) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジフエニルシラン) 25モ ル%と式 (2) のフルオレン単位 75モル%とを含有する ELポリマーを得た (収量 958mg)0 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準ポリスチレ
ンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 13667、 Mn (数平均分子 量) 8979を示した。 また、 このポリマ一中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネ ルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。
実施例 8
(フルオレンポリマーの合成 (-Si(Ph) -モノマー含有率 50%))
0.50 0_50 窒素気流下、 還流冷却管を付した 100m 1三口フラスコにビス (7—ブロモー 9, 9—ジォクチルフルォレニル) ジフエ二ルシラン 998mg (0, 892mmo l)、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9—ジォクチルフルオレン 586 m g (0. 9 1 1 mmo 1 )、 炭酸力リウム 2. 24 g (16. 2mmo l)、 THF 15mし 蒸 留水 8 m 1を加え 60°Cに加熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフエ ニルホスフィン) パラジウムをスパチュラ 1杯加え、 約 48時間加熱攪拌した。 さら にトルエン 5 m 1を加え約 24時間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な 限り溶媒留去すると、 粘性の高い物体が得られた。
得られたこの物体を、 1N塩酸、 1 N水酸化ナトリウム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ とにより、 式 (4) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジフエ-ルシラン) 50モ ル%と式 (2) のフルオレン単位 50モル0 /。とを含有する E Lポリマーを得た (収量
1. 04 g)。 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準ポリスチレ ンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 13214、 Mn (数平均分子 量) 5108を示した。 また、 このポリマー中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネ ルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。 実施例 9
(フルオレンポリマーの合成 (-Si(Me) -モノマ一含有率 25%))
窒素気流下、 還流冷却管を付した 100m 1三口フラスコにビス (7—ブロモ—9, 9—ジォクチノレフルォレニル) ジメチノレシラン 99 Omg (0. 99mmo l)、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9ージォクチルフルオレン 1. 35 g (2. 10m mo 1)、 2, 7—ジブロモフルオレン 636mg (1. 16mmo l)、 炭酸力リゥ ム 2. 20 g (15. 9mmo l)、 THF 15ml、 蒸留水 8 m 1を加え 60°Cに加 熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフヱニルホスフィン) パラジウム をスパチュラ 1杯加え、 約 48時間加熱攪拌した。 さらにトルエン 5 m 1を加え約 2 4時間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒留去すると、 粘性の 高い物体が得られた。
得られたこの物体を、 1 N塩酸、 1 N水酸化ナトリゥム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ
とにより、 式 (5) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジメチルシラン) 25モル% と、 式 (2) のフルオレン単位 75モル%とを含有する ELポリマ一を得た (収量 4 03mg)0 このポリマ一は、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準ポリスチレン との比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 232 7 3、 Mn (数平均分子 量) 9767を示した。 また、 このポリマ一中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネ ルギ一分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。 実施例 1 0
(フルオレンポリマーの合成 (-Si(tBuPh) モノマ一含有率 10%)
窒素気流下、 還流冷却管を付した 1 00m l三口フラスコにブチルフエニルシラン (化合物 14) 289mg (0. 235mmo l )、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9ージォクチノレフルオレン 75 Omg (1. 1 7mmo l )、 2, 7—ジブロモ一 9, 9ージォクチルフルオレン 515mg (0. 935 mm o 1 )、 炭酸カリウム 2.
22 g (16. 1 mmo 1 )、 THF 15m 蒸留水 8 m 1を加え 60°Cに加熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフヱニルホスフィン) パラジウムをスパチ ユラ 1杯加え、 約 48時間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒 留去すると、 粘性の高い物体が得られた。
得られたこの物体を、 1 N塩酸、 1 N水酸化ナトリゥム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ とにより、 式 (8) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジ t—ブチルフエ二ルシラ ン) 10モル0 /。と式 (2) のフルオレン単位 90モル0 /。とを含有する ELポリマーを 得た (収量 464mg)。 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準 ポリスチレンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 27671、 Mn (数平均分子量) 11 185を示した。 また、 このポリマ一中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。
実施例 1 1
(フルオレンポリマーの合成 (-Si(tBuPh) モノマー含有率 25%)
窒素気流下、 還流冷却管を付した 100m 1三口フラスコにビス (7—ブロモー 9, 9ージォクチルフルォレニル) ジ t—ブチルフエニルシラン (化合物 14) 720m g (0. 585mmo l )、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9—ジォクチルフル オレン 750mg (1. 1 7mmo l)、 2, 7—ジブ口モー 9, 9—ジォクチルフル オレン 321mg (0. 585mmo 1 )、 炭酸カリウム 2. 20 g (15. 9mmo 1)、 THF 1 5m l、 蒸留水 8 m 1を加え 60 °Cに加熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラキス (トリフエニルホスフィン) パラジウムをスパチュラ 1杯加え、 約 48時 間加熱還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒留去すると、 粘性の高い 物体が得られた。
得られたこの物体を、 1 N塩酸、 1 N水酸化ナトリウム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレー抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ
とにより、 式 (8) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジ t 一プチルフヱ二ルシラ ン) 25モル%と式 (2) のフルオレン単位 75モル%とを含有する E Lポリマ一を 得た (収量 454mg)。 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準 ポリスチレンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 27340、 Mn (数平均分子量) 9530を示した。 また、 このポリマ一中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1 %) 未満であった。 実施例 1 2
(フルオレンポリマーの合成 (-Si(Mes) モノマ一含有率 25%)
窒素気流下、 還流冷却管を付した 1 00m 1三口フラスコにビス (7—ブロモ—9, 9—ジォクチルフルォレニル) ジメシチルシラン (化合物 1 3) 704m g (0. 5 85mmo l )、 2, 7位にボロン構造を導入した 9, 9ージォクチルフルオレン 75 Om g (1. 1 7mmo 1 ), 2, 7—ジブロモ一 9, 9ージォクチルフルオレン 32 3mg (0. 589mmo 1 )、 炭酸力リウム 2. 20 g (1 5. 9mmo l )、 TH
F 15m 蒸留水 8 m 1を加え 60°Cに加熱した。 基質の溶解を確認の後、 テトラ キス (トリフエニルホスフィン) パラジウムをスパチュラ 1杯加え、 約 48時間加熱 還流した。 冷却の後トルエンを加えて可能な限り溶媒留去すると、 粘性の高い物体が 得られた。
得られたこの物体を、 1N塩酸、 1 N水酸化ナトリウム水溶液、 蒸留水の順で洗浄 し、 炭酸カリウムを除去した。 さらに、 少量の温 THFに溶かしてメタノールからの 再沈殿を 2回繰り返し、 ソックスレ一抽出 (アセトン) を約 48時間行い精製するこ とにより、 式 (7) の繰り返し単位 (ビスフルォレニルジメシチルシラン) 25モ ル0 /。と式 (2) のフルオレン単位 75モル0 とを含有する E Lポリマーを得た (収量 1. 096 g)。 このポリマーは、 GPC (溶出液: THF、 分子量既知標準ポリスチ レンとの比較による) の結果、 Mw (重量平均分子量) 20290、 Mn (数平均分 子量) 1 1663を示した。 また、 このポリマ一中の無機金属元素濃度は、 EDX (エネルギー分散型蛍光 X線測定) の検出限界 (0. 1%) 未満であった。
比較例 1
ビス (7—ブロモ一9, 9—ジォクチルフルォレニル) ジフエニルシランを使用し ない以外は、 実施例 6と同様の操作を繰り返すことにより、 式 (2) のフルオレン単 位のみからなるポリ (9, 9—ジォクチルフルオレン) を得た。 このポリマ一は、 重 量平均分子量 37097を示した。 評価
ELポリマーの ELスぺク トノレは、 その蛍光スぺク トルとほぼ同じ形状を示すこと が知られている。 従って、 ELスペク トルを直接評価するのではなく、 それと正の相 関を示す蛍光スぺク トルを調べることにより、 E Lポリマーの特性を以下に説明する ように評価した。
E Lポリマ一フィルムのフォ トルミネスセンス (蛍光) スペク トル測定
実施例 6〜12及び比較例 1の ELポリマーについて、 そのトルエン溶液 (0. 5 w t %) を、 回転速度が制御されたスピンコーターにて石英ガラス上に乾燥厚で 10 0 nmとなるように塗布した。 塗布後、 紫外可視吸収スペク トルを測定し、 最大吸収 波長で励起した時のフォ トルミネスセンス (蛍光) スペク トルを測定した。 その後、 ELポリマーフィルムを減圧 (0. ImmHg (13. 3P a)) 下で、 50°Cで 1時 間、 続いて 100°Cで 1時間加熱し、 室温に戻したものを同様に測定した。 測定結果 を図 1〜8に示す。
比較例 1のポリ (9, 9—ジォクチルフノレオレン) は、 図 1 Aの紫外線吸収スぺク トル (蛍光スペクトル) から分かるように、 E L素子の色純度を悪化させる原因とな る、 540 nm付近にエキシマー由来の蛍光の発光を確認することができた。
一方、 ELポリマーとして、 式 (2) のフルオレン化合物に式 (4) のビスフルォ レン化合物を、 その含有量 (0% (図 1A) → 10 % (図 2A) → 25 % (図 3A)) → 50 % (図 4A)) を増大させながら共重合させると、 540 nm付近のエキシマ一 由来の蛍光の発光が抑制され、 同様に、 式 (8) のビスフルオレン化合物を、 その含 有量 (10% (図 6A) → 25 % (図 7A)) を増大させて共重合させた場合にも、 5 40 nm付近のエキシマー由来の蛍光の発光が抑制された。 特に、 エキシマー形成を 促進させるために熱処理を施しても、 その抑制効果が保持されていた (図 2 Aに対し 図 2B、 図 3Aに対し図 3B、 図 4Aに対し図 4B、 図 6 Aに対し図 6 B—図 6 C、 図 7 Aに対し図 7 B—図 7 C、 図 8 Aに対し図 8 B—図 8 Cを参照)。 即ち、 ポリ (9, 9—ジォクチルフルオレン) は、 熱処理の前後で完全にスペク トル形状が変化してい るが (図 1Aと図 1 B)、 ビスフルォレニルジフエニルシランが 25モル0 /。以上入って いるポリマーではさほど変化は見られず (図 3 Aと図 3 B、 図 4Aと図 4B)、 ビスフ ルォレニルジ t—ブチルフヱニルシランが 25モル0 /。入っているポリマー (図 7) や ビスフルォレニルジメシチルシランが 25モル0 /o入っているポリマー (図 8) でもェ キシマ一形成が顕著に抑制されていた。 なお、 スペク トルの形状が変化しない点では、
ビスフルォレニルジメチルシランも有効であり、 熱安定性に優れていた (図 5 Aと図 5 B)。 有機 EL素子の作製
I TO (インジウム—酸化錫) [200 nm厚、 シート抵抗 10 s q以下、 透過 率 80%以上] で被覆されたガラス基材を市販の洗浄剤で超音波処理し、 次いで脱ィ オン水にてリンスし、 続いてアセトン、 そして I PA (イソプロピルアルコール) で 超音波処理、 最後に I P Aにて煮沸し脱脂処理を施した。 その後、 エキシマー照射装 置にて数分間晒した。
この基板上 (I TO面上) に 0. 45 μπιの P Pフィルターで濾過したホール輸送 性ポリマー (B a y t r 0 n P (TP A I 4083 )、 B a y e r製) を回転速 度が制御されたスピンコータ一にて乾燥厚が 70 nmとなるように塗布し、 減圧乾燥 機 (100°CX 1時間) にて乾燥させ、 ホール輸送性ポリマー層を形成した。
次に、 比較例 1、 実施例 6及び実施例 7のそれぞれの ELポリマーのトルエン溶液 (0. 5 w t %) を 0. 45 μηιの PTFEフィルターで濾過した。 次いで、 そのポ リマ一溶液を先に形成したホール輸送性ポリマー層上に、 回転速度が制御されたスピ ンコーターにて乾燥厚で 100 nmとなるように塗布し、 乾燥して発光層を形成した。 この発光層上に、 カルシウムを厚さ 20 nm、 次いでアルミニウムを厚さ 150 η mとなるように真空 (10— 6 T 0 r r以下) 蒸着させてカソード層を形成して、 有 機 EL素子を得た。
得られた有機 EL素子の、 I TO側に正の極性を与え、 アルミニウム側に負の極性 を与えたところ、 エレク ト口ルミネスセンス (EL) に対応する発光が確認できた (図 9、 図 10、 図 1 1)。
なお、 得られたエレク ト口ルミネスセンス (EL) スペク トルは、 対応するフォ ト ルミネスセンス (蛍光) スペク トルと良く対応していた (図 9と図 1A、 図 10と図 2 A及び図 11と図 3 A)。
産業上の利用可能性
本発明によれば、 π— σ共役系のフルオレン系ポリマーであるにも拘わらず、 ェキ シマー形成によるエレク ト口ルミネスセンスの色純度の悪化が大きく抑制された新規 な π— σ共役ポリマーが提供される。 この新規な π— σ共役ポリマーは、 特に、 青色 発光の色純度が非常に高いものである。
本発明のエレク ト口ルミネスセンスポリマ一は、 有機エレク トロルミネスセンス素 子の発光材料として有用であり、 本発明のビスフルォレニルシラン化合物は、 エレク ト口ルミネスセンスポリマーの製造原料として有用である。