WO2004079270A1 - エアフィルタの自動清掃機能付き室内ユニットを備えた空気調和機 - Google Patents

Abstract

　筐体に形成された吸い込み口と熱交換器との間に回転自在の円盤状のエアフィルタを設け、このエアフィルタを回転駆動するエアフィルタ駆動手段と、エアフィルタに対向してエアフィルタに付着した塵埃を吸引するための吸い込みノズルが取り付けられた吸引ユニットとを設けることで、エアフィルタを自動的に清掃するようにした。

Description

明 細 書 エアフィルタの自動清掃機能付き室内ュ-ットを備えた空気調和機 技術分野

本発明は、 室内ュ-ットの空気吸入口に設けられたエアフィルタを自動的に清 掃する機能を備えた空気調和機に関するものである。

背景技術

図 9は従来の空気調和機の室内ュニットを示しており、 空気と冷媒との熱交換 を熱交 9により行うが、 吸入された空気に含まれる塵埃が室内ユニットの內 部に入り込むのを防止するためエアフィルタ 5を設けており、 このエアフィルタ 5は付着した塵埃を定期的に清掃する時の便宜を図るため着脱出来るよう構成さ れている。

一方、 エアフィルタの清掃が容易な室内ュニットのエアフィルタ装置として、 塵埃を除去するためのブラシを備えた吸引装置が広範囲に渡って移動するもの、 あるいはベルト状のフィルタを備えたもの等が知られて ヽる （例えば特許文献 1、 特許文献 2参照 >。

•特許文献 1 ：特開平 1 1一 2 2 6 3 3 1号公報

'特許文献 2 ：特開平 6— 7 4 5 2 1号公報

しかしながら、 従来のエアフィルタは、 空気調和機の使用頻度に応じて室内ュ ニットよりエアフィルタを取り外し、 水洗いもしくは掃除機などで付着した塵埃 を掃除するという定期的なメンテナンスを要し、 特に天井に埋め込まれたタイプ においては非常な手間と労力を必要とする。 また、 定期的にメンテナンスが成さ れなかった場合、 エアフィルタに塵埃が堆積して吸込み空気の通気抵抗が増大し、 空気調和機の性能が低下したり、 消費電力が増大するという課題があった。

また、 構成が複雑になるという課題もあつ十 本 II明は、 従? 15技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 簡単な構成でエアフィルタに付着した塵埃を自動的に除去することが可能なエア フィルタの自動清掃機能付き室内ュニットを備えた空気調和機を»することを 目的としている。

発明の開示

上記目的を達成するため、 本発明は、 筐体内に熱交 と送風機とが収納され た室内ュニットを有する空気調和機であって、 筐体に形成された吸い込み口と前 記熱交^^との間に設けられた回転自在の円盤状のエアフィルタと、 該エアフィ ルタを回転駆動するエアフィルタ駆動手段と、 前記エアフィルタに対向してエア フィルタに付着した塵埃を吸引するための吸い込みノズルが取り付けられた吸引 ユニットとを備えたことを特徴とする。

この構成によれば、 円盤状のエアフィルタをエアフィルタ駆動手段で回転する ことにより、 吸い込みノズルを移動させることなくエアフィルタに付着した塵埃 を容易に除去することができる。

また、 吸い込みノスンレにより吸引した塵埃は吸引ュ-ットに設けられた捕集ュ ニットに捕集する力 \ 外部に排出するようにしたので、 室内空気を常にクリーン な状態に維持することができる。

さらに、 エアフィルタはその外周部に形成されたラックを有するとともに、 ェ アブイルタ駆動手段はラックと嚙合う歯車を有し、 この歯車を回転させることに よりラックを介してエアフィルタを回転させるようにすると、 エアフィルタの回 転機構を簡素でコンパクトに構成することができる。

また、 吸い込みノズルを吸引ユエットに揺動自在に取り付け、 吸引ユニットの 吸引動作が停止のとき、 吸い込みノズルをエアフィルタの投影面の外に移動する と、 吸い込みノズルが室内ュニットに吸い込まれる空気の抵抗となることはなく 熱交換効率が向上する。

また、 エアフィルタを挟んで吸い込みノズルの反対側に吸い込みノズルと対向 する遮蔽板を設けると、 吸い込みノズルに吸い込まれる空気の流入経路を制限す ることができ、 集塵効率を向上することができる。 さらに、 遮蔽板と吸い込みノ ズルとを一体的に形成すると、 簡素な構成で遮蔽板を吸い込みノズルとともに揺 動させることができる。 なお、 遮蔽板のエアフィルタに対向する面積を吸い込み ノズルの開口面積と等しいか大きく設定すると、 集塵効率の向上の点で好ましい。 また、 吸い込みノズルの基端部をエアフィルタの略中心に配置し、 吸い込みノ ズルの長さをエアフィルタの半径に略等しく設定するのがよい。

上述した構成によりエアフィルタを自動的に清掃することができるが、 エアフ ィルタを箧体に着脱自在に取り付けると、 エアフィルタが油汚れした場合には、 エアフィルタを筐体より取り外して清掃することができる。

図面の簡単な説明

図 1は、 本発明にかかる空気調和機の室内ュニットの断面図である。

図 2は、 図 1の部分 Iの拡大図である。

図 3は、 図 1の部分 Πの拡大図である。

図 4は、 図 1の部分 IIIの拡大図である。

図 5は、 図 1の室内ュニットに設けられている吸い込みノズルの斜視図である。 図 6は、 図 1の室内ュニットに設けられているエアガイダの斜視図である。 図 7は、 吸い込みノズルとエアフィルタの底面図である。

図 8は、 吸い込みノズレの断面図である。

図 9は、 従来の空気調和機の室内ュュットの断面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態について、 図面を参照しながら説明する。

図 1は本発明にかかる天井埋込型の空気調和機の室内ュニットの断面図であり、 図 2、 図 3、 図 4はそれぞれ図 1の I、 Π、 ΠΙの拡大図である。 図 5は吸い込み ノズルの斜視図、 図 6はエアガイダの斜視図、 図 7はエアフィルタと吸い込みュ ニットを下より見た図である。

本発明にかかる空気調和機の室内ユニットにおいては、 室内空気は、 本体ケー シング 8の内部に配設され駆動モータ 1 1により駆動されるファン 1 0により前 面グリル 1に設けた吸い込みグリル 6、 エアフィルタ 5、 エアガイダー 4を通過 し、 熱交 で熱交換され、 吹き出し口 1 9に吹き出される。 この間、 空気に 混在する塵埃はエアフィルタ 5に付着し室内ュニットの内部に塵埃が付着しない 構造となっている。 エアフィルタ 5は、 図 7に示すように円盤状のフレームにネ ット 5 cが前面に張られ、 フレームの外周部にラック 5 aが形成され、 中央には、 エアフィルタ 5が回転するための回転中心となり且つエアガイダ 4に取り付ける ための取付孔 5 bを有しており、 エアガイダ 4に形成したエアフィルタ支持軸 4 a (図 3 ) にビス 1 6により、 回転自在に取り付けられている。

モータ 1 5はエアガイダ 4に配設されるとともに齒車 1 4を有しており、 モー タ 1 5を駆動させると互いに嚙合う歯車 1 4とエアフィルタ 5のラック 5 aを介 してエアフィルタ 5が回転する (図 4 ) 。

吸い込みノズル 1 2は、 吸い込み部 1 2 aと開口部 1 2 bを有し、 エアフィル タ 5の前面側に対峙するよう固定軸 1 2 c、 1 2 dによって吸引ュニット 1 3に 揺動自在に嵌めこまれている。 吸い込み部 1 2 aはエアフィルタ 5の半径にほぼ 等しい長さであり、 その基端部がエアフィルタ 5の略中心に位置し、 先端部がェ ァフィルタ 5の外周部に位置している。

吸引ュュット 1 3には、 吸引のためのファンと吸引した塵埃を捕集するための ユニット （図示せず） を備え、 吸引ファンを動作させることにより、 エアフィル タ 5に付着した塵埃は吸い込みノズル 1 2の吸い込み部 1 2 aで吸引され、 開口 部 1 2 bを通過し、 捕集ュニットに至る。

吸い込みノズル 1 2は図 2に示すように、 固定軸 1 2 c、 1 2 dを揺動軸とし て自由に揺動することが可能で、 モータ 1 7と固定軸 1 2 cはジョイント 1 8に より互いに接続されている。 吸い込みノズル 1 2が吸引動作を行なう時はモータ 1 7の操作によりエアフィルタ 5の前部に移動し、 吸引動作の必要が無い時はェ ァフィルタ 5と重ならない位置に移動し、 室内ュニットに外部より吸入される空 気の抵抗となるのを防止する。

図 6に示すように、 エアガイダ 4には、 吸い込みノズ /レ 1 2の吸い込み部 1 2 aとほぼ同等の面積を有する遮蔽板 4 bがエアフィルタ 5を挟んで対峙する位置 に設けられている。 この遮蔽板 4 bは吸い込みノズル 1 2に吸い込まれる空気の 流入経路を制限し、 エアフィルタ 5に付着した塵埃を集塵する効率を向上させる ものである。

図 8は遮蔽板の別の実施例を示しており、 遮蔽板 1 2 eは吸い込みノズル 1 2 の吸い込み口 1 2 aとほぼ同等の面積を有し、 エアフィルタ 5を挾んで対峙する 位置に、 吸い込みノズル 1 2と一体に形成されている。 前記遮蔽板 4 bと異なり、 本実施例における遮蔽板 1 2 eは吸引動作が停止の状態の時、 吸い込みノズル 1 2とともにエアフィルタ 5の投影面の外に移動してエアフィルタ 5と対向しない ように構成し、 室内ュニットに吸い込まれる空気の抵抗となることを防止する。 エアフィルタ 5はネジ 1 6でエアガイダ 4に回転自在に固定されている。 ネジ 1 6を取り外すことによりエアブイルタ 5も取外しが可能であり吸引装置では取 り除けない油などが付着した場合に取り外して清掃することが出来る。 又、 ネジ 1 6の代替としてエアフィルタ 5の取り付け穴 5 b又はエアガイダ 4の支持軸 4 aに可とう性を持たせ着脱を容易にすることも可能である。

なお、 上記実施の形態において、 吸い込みノズル 1 2により吸引した塵埃を捕 集する捕集ュニットを吸引ュ-ット 1 3に設けたが、 捕集ュニットを設けること なく吸い込みノズル 1 2の開口部 1 2 bに可撓性ホースを接続し、 吸い込みノズ ル 1 2により吸引した塵埃を可撓性ホースを介して外部に排出するようにしても よい。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 筐体内に熱交換器と送風機とが収納された室内ュニットを有する空気調和機 であって、

筐体に形成された吸 、込み口と前記熱交換器との間に設けられた回転自在の円 盤状のエアフィルタと、 該エアフィルタを回転駆動するエアフィルタ駆動手段と、 前記エアフィルタに対向してエアフィルタに付着した塵埃を吸引するための吸レ、 込みノズルが取り付けられた吸引ユニットとを備えたことを特徴とする空気調和 2. 前記吸引ユニットが前記吸い込みノズルにより吸引した塵埃を捕集する捕集 ュニットを備えたことを特徴とする請求項 1に記載の空気調和機。

3 . 前記吸い込みノズルにより吸引した塵埃を外部に排出するようにしたことを 特徴とする請求項 1に記載の空気調和機。

4 . 前記エアフィルタはその外周部に形成されたラックを有するとともに、 前記 エアフィルタ駆動手段は前記ラックと嚙合う歯車を有し、 該歯車を回転させるこ とにより前記ラックを介して前記エアフィルタを回転させるようにしたことを特 徴とする請求項 1乃至 3のいずれか 1項に記載の空気調和機。

5 . 前記吸い込みノズルを前記吸引ユニットに揺動自在に取り付け、 前記吸引ュ ニットの吸引動作が停止のとき、 前記吸い込みノズルを前記エアフィルタの投影 面の外に移動するようにしたことを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれか 1項に 記載の空気調和機。

6 . 前記エアフィルタを挟んで前記吸い込みノズルの反対側に吸い込みノズルと 対向する遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項 1乃至 5のいずれか 1項に記載 の空気調和機。

7 . 前記遮蔽板を前記吸い込みノズルと一体的に形成したことを特徴とする請求 項⁶に記載の空気調和機。

8 . 前記遮蔽板の前記エアフィルタに対向する面積を前記吸い込みノズルの開口 面積と等しいか大きく設定したことを特徴とする請求項 6あるいは 7に記載の空 気調和機。

9 . 前記吸い込みノズルの基端部が前記エアフィルタの略中心に配置され、 前記 吸い込みノズルの長さを前記エアフィルタの半径に略等しく設定したことを特徴 とする請求項 1乃至 8のいずれか 1項に記載の空気調和機。

1 0 . 前記エアフィルタを前記筐体に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請 求項 1乃至 9のいずれか 1項に記載の空気調和機。