WO2003100367A1

WO2003100367A1 - Model-use light receiving device, model, and model-use signal light detection method

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Publication number: WO2003100367A1
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Inventors: Takashi Yamaguchi; Ryoji Hayashi
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Description

明細書模型用受光装置、模型、及び模型用信号光検出方法技術分野

本発明は、模型用受光装置、模型、及び模型用受光方法に関する。背景技術

一般に、光線銃で的を射撃する玩具が知られている。このような玩具では、的に設けられたセンサが光線銃からの光線を検出することにより、命中か否かを判定する。

し力し、センサは指向性を有するため、光線がセンサの検出面に対して斜めに入射すると検出されないことがある。すなわちセンサの検出角度外から射撃された場合、光線が的に命中しても検出されない。

このような問題を解決する技術として、例えば特公平 7— 1 1 1 3 1 9号公報に開示された検出装置がある。この検出装置は、受光面を光線（射撃スポット）が拡散透過するように構成した受光手段と、受光手段が受光した光線を検出するセンサ（検出手段）とを備える。また、受光面は外側に凸状に形成される。この検出装置では、受光面に入射した光線が拡散されてあらゆる方向に透過し、センサに到達するため、センサの検出角度外からの射撃を検出することができる。

しかし、上述の検出装置では、光線を拡散透過するため、センサの検出面に到達する光量が減少する。従って、検出感度が下がるおそれがあった。発明の開示

本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、検出感度を下げることなく、検出範囲を拡張可能な受光装置、模型、及び受光方法を提供することにある。

本発明の第 1の模型用受光装置は、信号光を受光してそれに応じた電気信号を出力するための模型用受光装置であって、信号光を検出面にて検出し該信号光に相関する信号を出力するためのセンサと、前記検出面の前面部に設けられ、該検出面に信号光を導くための光学素子とを有し、前記光学素子が、前記検出面の側方からの信号光を反射して前記検出面に入射させるベく前記検出面に直交する断面について見て該検出面に対して傾斜する反射面を有し、前記検出面の側方からの信号光を前記反射面にて反射して前記検出面に入射させる。

また、本発明の第 1の模型用信号光検出方法は、検出面の前面部に、該検出面に信号光を導くための光学素子を設け、前記光学素子に、前記検出面の側方からの信号光を反射して前記検出面に入射させるベく前記検出面に直交する断面について見て該検出面に対して傾斜する反射面を設け、前記検出面の側方からの信号光を前記反射面にて反射して前記検出面に入射させることにより前記信号光を検出する。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法によれば、検出面の側方からの信号光は反射面にて反射して検出面に到達する。一方、検出面の正面からの信号光は反射面を透過して検出面に到達する。従つて、検出面の本来の検出範囲を維持するとともに、検出面の側方からの信号光を検出することが可能である。すなわち、検出感度を下げることなく、検出範囲を拡張することが可能である。なお、信号光、光学素子、反射面はそれぞれ、例えば、発明を実施するための最良の形態における赤外光、受光素子、凹部の壁面により実現される。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法において、前記受光素子は円柱部を有し、前記円柱部の一方の端面は前記検出面に対向し、前記反射面は、前記円柱部の他方の端面側に凹部が設けられることにより形成された境界面により構成され、前記円柱部の円柱面から入射した信号光を前記境界面にて反射して前記検出面に入射させてもよい。この場合、円柱面に入射した信号光を円柱部の中心へ向けて集光することが可能であるから、受光装置の感度を上げることが可能である。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法において、前記凹部が前記検出面に貫通していてもよい。この場合、検出面の正面からの信号光の一部は光学素子を透過せずに直接検出面に到達する。このため、検出面の正面からの感度を上げることが可能である。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法において、前記凹部の前記境界面には平面が設けられていてもよい。この場合、平面で反射する光は、曲面で反射する光のように拡散しない。このため、平面で反射する光は、曲面で反射する光に比べ光量は減少しない。一方、センサが光を検出するためには、所定量の光量が必要である。従って、任意の方向に対向するように平面を設けることにより、その方向の検出距離を拡張することが可能である。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法において、前記凹部の前記境界面には曲面が設けられていてもよい。曲面で反射した光は曲面の曲率中心の位置や曲率に応じて拡散又は集光する。従って、回部の壁面に設けられた曲面の曲率中心の位置や曲率を調整することによって受光装置の検出範囲を調整することが可能である。

本発明の模型用受光装置及び模型用信号光検出方法において、前記凹部の壁面には平面及ぴ曲面が設けられていてもよい。この場合、曲面にて光を集光又は拡散しつつ反射する一方で、平面にて入射光をそのまま反射することが可能である。このことを利用して、実施態様に応じて任意の角度の検出距離を拡張又は減縮することが可能である。

本発明の第 1の模型用受光装置及び本発明の第 1の模型用信号光検出方法において、前記検出面と前記受光素子との間に、前記光学素子の側に凸状に形成されたレンズが設けられていてもよい。この場合、光学素子から検出面に斜めに進む信号光や光学素子から検出面の外側に進む信号光をレンズにより集光して検出面に入射させることが可能であり、検出範囲を拡張可能である。

本発明の第 1の模型用受光装置は、送信機からの信号光によって遠隔操作されるとともに、他の模型と信号光による通信を実行する模型に設けられ、前記センサは、前記送信機からの信号光及び前記他の模型からの信号光を検出してもよい。また、本発明の第 1の模型用信号光検出方法は、送信機からの光線によって遠隔操作されるとともに、他の模型と光線による通信を実行する模型用の信号光検出方法であって、前記送信機からの信号光及び前記他の模型からの信号光を前記検出面にて受光してもよい。一つの受光装置で送信機及び駆動機器の双方からの信号光を受光する場合、検出面の指向性のため送信機及び駆動機器の位置に関して制約が生じる。力かる場合に、本発明の受光装置を適用することにより、送信機及び駆動機器の位置に関して自由度の高い遠隔操作システムを実現可能である。

本発明の第 1の模型は、受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、前記受光装置は、信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面の前面部に設けられ、該検出面に信号光を導くための光学素子とを有し、前記光学素子が、前記検出面の側方からの信号光を反射して前記検出面に入射させるベく前記検出面に直交する断面について見て該検出面に対して傾斜する反射面を有し、前記検出面の側方からの信号光を前記反射面にて反射して前記検出面に入射させる。本発明の模型によれば、広い範囲からの信号光を受光して、その信号光に応じた処理を実行可能である。

本発明の第 2の模型用受光装置は、信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記信号光が透過可能な光学素子とを備えた模型用受光装置であって、前記光学素子は、中心部と、該中心部と隣接する周辺部からなり、前記中心部及び前記周辺部は、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成され、前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面は、前記検出面に対向するように、つ、前記検出面に平行な方向において前記受光素子の内側ほど前記検出面に近づくように形成され、前記検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射する。

また、本発明の第 2の模型用信号光検出方法は、信号光が透過可能な光学素子を検出面に対向して設け、前記光学素子により導かれた前記信号光を前記検出面にて受光する模型用信号光検出方法であって、前記光学素子を、中心部と、該中心部と隣接する周辺部から構成し、前記中心部及ぴ前記周辺部を、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成し、前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面を、前記検出面に対向するように、かつ、前記検出面に平行な方向において前記受光素子の内側ほど前記検出面に近づくように形成し、前記検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射することにより、前記信号光を前記検出面にて検出する。

本発明の第 2の模型用受光装置及び本発明の第 2の模型用信号光検出方法によれば、中心部の絶対屈折率と周辺部の絶対屈折率とが異なるから、検出面の側方からの信号光の一部は境界面の壁面で反射して検出面に到達する。一方、検出面の正面からの信号光は境界面を透過して検出面に到達する。すなわち、境界面は検出面の正面からの信号光を透過させることによりセンサの本来の検出範囲を維持するとともに、センサの検出面の側方からの信号光を反射することによりセンサの検出範囲を拡張する。従って、検出感度を下げることなく検出範囲を拡張可能である。なお、中心部の絶対屈折率及び周辺部の絶対屈折率のいずれが他方に比較して大きくてもよい。

本発明の第 2の模型用受光装置及び本発明の第 2の模型用信号光検出方法において、前記中心部が中空であってもよい。

本発明の第 2の模型用受光装置及び本発明の第 2の模型用信号光検出方法において、前記中心部が中実であってもよい。

本発明の第 2の模型用受光装置及び本発明の第 2の模型用信号光検出方法において、前記中心部を構成する媒質の絶対屈折率は、前記周辺部を構成する媒質の絶対屈折率と比較して小さくともよい。この場合、検出面の側方からの信号光を境界面により検出面に向けて全反射させることが可能である。従って、検出面の側方からの信号光を感度よく検出することが可能である。

本発明の第 2の模型は、受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、前記受光装置は、信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記信号光が透過可能な光学素子とを備え、前記光学素子は、中心部と、該中心部と隣接する周辺部からなり、前記中心部及ぴ前記周辺部は、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成され、前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面は、前記検出面に対向するように、かつ、前記検出面に平行な方向において前記受光素子の内側ほど前記検出面に近づくように形成され、前記受光装置は、前記検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射する。本発明の模型によれば、広い範囲からの信号光を受光して、その信号光に応じた処理を実行可能である。

本発明の第 3の模型用受光装置は、入射光を検出面にて受光し、該入射光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記入射光が透過可能な受光素子とを備えた模型用受光装置であって、前記受光素子の前記検出面と対向する面の反対側の面に凹部が設けられ、前記検出面の側方からの入射光を前記凹部の前記境界面により前記検出面に向けて反射する。

本発明の第 3の模型用受光装置によれば、検出面の側方から入射した光は、凹部の前記境界面で反射して検出面に到達する。一方、検出面の正面からの光が凹部の前記境界面に入射した場合、その光は壁面を透過して検出面に到達する。従って、壁面は検出面の正面からの光を透過させることによりセンサの本来の検出範囲を維持するとともに、センサの検出面の側方からの光を反射することによりセンサの検出範囲を拡張することが可能である。

本発明の第 3の模型用受光装置において、前記凹部の前記境界面には平面が設けられていてもよい。この場合、平面で反射する光は、曲面で反射する場合のように拡散しない。このため、平面で反射する光は、曲面で反射する場合に比べ光量は減少しない。一方、センサが光を検出するためには、所定量の光量が必要である。従って、任意の方向に対向するように平面を設けることにより、その方向の検出距離を拡張することが可能である。

本発明の第 3の模型用受光装置において、前記凹部は前記検出面に対向する面に貫通するように形成されていてもよい。この場合、検出面の正面からの光の一部は受光素子を透過せずに検出面に到達する。このため、検出面の正面からの感度を上げることが可能である。

本発明の第 3の模型用受光装置において、前記検出面と前記受光素子との間に、前記受光素子の側に凸状に形成されたレンズが設けられていてもよい。この場合、検出面に斜めに入射する光及び検出面の外側に入射する光がレンズに集光されて検出面に到達する。従って、検出範囲が拡張する。

本発明の第 3の模型用受光装置は、送信機からの光線によつて遠隔操作されるとともに、他の模型と光線による通信を実行する模型に設けられ、前記センサは、前記送信機からの光線及ぴ前記他の模型からの光線を検出してもよレ、。一つの受光装置で送信機及び駆動機器の双方からの光線を受光する場合、検出面の指向性のため送信機及び駆動機器の位置に関して制約が生じる。かかる場合に、本発明の受光装置を適用することにより、送信機及び駆動機器の位置に関して自由度の高い遠隔操作システムを実現可能である。

本発明の第 3の模型は、受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、前記受光装置は、入射光を検出面にて受光し、該入射光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記入射光が透過可能な受光素子とを備え、前記受光素子の前記検出面と対向する面の反対側の面に凹部が設けられ、前記検出面の側方からの入射光を前記回部の前記境界面により前記検出面に向けて反射する。本発明の模型によれば、広い範囲からの光線を受光して、その光線に応じた処理を実行可能である。図面の簡単な説明

第 1 A図及び第 1 B図は本発明の受光装置を適用した戦車モデルを示す図；第 2 A図、第 2 B図及ぴ第 2 C図は第 1図の戦車モデルに設けられる受光素子を示す図；

第 3図は光線が第 1 A図及び第 1 B図の戦車モデルのセンサに到達する状況を示す図；

第 4図は第 1 A図及び第 1 B図の戦車モデルの受光装置の不感帯域を示す図；

第 5図は第 1 A図及び第 1 B図の戦車モデルを射撃可能な他の戦車モデルの位置を示す概念図；

第 6 A図、第 6 B図及び第 6 C図は本発明の受光装置の変形例；

第 7 A図、第 7 B図及び第 7 C図は本発明の受光装置の変形例；

第 8 A図及び第 8 B図は本発明の受光装置の変形例；

第 9 A図、第 9 B図及び第 9 C図は本努明の受光装置の変形例；

第 1 O A図、第 1 O B図及び第 1 O C図は本発明の受光装置の変形例；第 1 1 A図、第 1 1 B図及び第 1 1 C図は本発明の受光装置の変形例；第 1 2 A図、第 1 2 B図及び第 1 2 C図は本発明の受光装置の変形例。発明を実施するための最良の形態

第 1図は、本発明の受光装置を適用した戦車モデル 1の外観を示す図である。第 1 A図は戦車モデル 1を上方から見た図であり、第 1 B図は戦車モデル 1を側方から見た図である。戦車モデル 1は、その上方に設置された送信機（不図示）より発信されるリモコン信号 L 1によって遠隔操作され、他の戦車モデル 1と撃ち合いゲームを実行可能な駆動機器として構成されている。なお、本実施形態においてリモコン信号 L 1は光線である。

戦車モデノレ 1は、ボディ一 2と、ボディ一 2の上部に取り付けられた砲塔 3 と、砲塔 3に取り付けられた砲身 4と、ボディー 2に列をなすように設けられた車輪 5—5と、車輪 5の列毎に 1つずつ（左右に 1つずつ）張り渡された無限軌道 6とを有する。また、戦車モデル 1の内部には、砲塔 3や車輪 5— 5の駆動としてのモータと、砲身 4から射搫信号としての光線 L 2 (以下、射撃信号 L 2とする）を出力するための発光装置と、これらの動作を制御するための制御装置が設けられる（不図示）。なお砲身 4が取り付けられている方向を戦車モデル 1の前方とする。

ボディー 2の後方には受光装置 7が設けられる。受光装置 7は、ボディー 2 の上部に砲身 4と略同じ高さになるように設けられた受光素子 8と、ボディー 2の内部で受光素子 8の下方となる位置に設けられたレンズ 9と、センサ 1 0 とを備える。第 2 C図にも示すように、センサ 1 0はその上面に検出面 1 0 a を有し、所定の角度より入射される光線を検出可能である。

リモコン信号 L 1及び射撃信号 L 2には、例えば赤外光（光線）が利用される。なお、これらを特に区別する必要がないときは、赤外光又は光線という場合がある。センサ 1 0は、検出面 1 0 aの前面部（第 1 B図に於ける上面部）に配置された受光素子 8及びレンズ 9を介して上方の送信機からのリモコン信号 L 1を検出するとともに、側方の送信機からのリモコン信号 L 1及ぴ側方の他の戦車モデル 1からの射擊信号 L 2を検出する。そしてそのリモコン信号 L 1又は射撃信号 L 2からキヤリァ信号を除去して制御装置に出力する。制御装置は、センサ 1 0を介して得られるリモコン信号 L 1に基づいて、砲塔 3や車輪 5の駆動を制御するとともに砲身 4から射撃信号 L 2の出力を制御する。また、センサ 1 0が他の戦車モデル 1からの射撃信号 L 2を検出した場合には、戦車モデル 1に他の戦車モデル 1からの射撃が命中したものと判定し、戦車モデル 1の駆動を一定時間停止する等の処理を実行する。なお、センサ 1 0からの信号に基づく制御に関する技術については、本発明の要旨ではないので詳細を省略する。

受光素子 8の上面図、側面図、側断面図を第 2 A図〜第 2 C図に示す。受光素子 8は、例えば透明な合成樹脂を射出成形して形成される。この合成樹脂は検出対象の光線である赤外光のみを透過する材質のものを用いることが好ましいが、その他の光線をも透過するものであってもよい。受光素子 8は、円柱状の円柱部としての本体部 2 0と、本体部 2 0の下部に設けられ、本体部 2 0よりも直径が小さい円柱状の凸部 2 1とを有する。第 2 C図に示すようにボディ一 2には凸部 2 1を揷入するための孔部 2 aが設けられ、本体部 2 0の底面 2 0 aはボディー 2に支持される。

本体部 2 0は上面 2 0 bにテーパ状の凹部 2 2を、凸部 2 1は上下に貫通する孔部 2 3を有する。凹部 2 2の下端は孔部 2 3に対して開口しており、受光素子 8には抜け穴が形成される。また、凹部 2 2の壁面 2 4は、台形状の平面 2 4 a、 2 4 aを戦車モデル 1の左右方向（第 2 A図の上下方向）に、平面 2 4 aより幅広な台形状の平面 2 4 bを戦車モデル 1の後方 (第 2 A図の右方向）に有する。壁面 2 4の前方面 2 4 c及び斜め後方面 2 4 dは曲面となっている。このまた、壁面 2 4は受光素子 8と外気との境界面であり、以下に説明するよ . うに、受光素子 8の本体部 2 0の側面 2 0 cに側方から入射した射撃信号 L 2 の反射面として機能作用する。すなわち、反射面は検出面 1 0 aと直交する断面について見て検出面 1 0 aに対して傾斜しており、検出面 1 0 aの側方からの信号光を反射面にて反射して検出面 1 0 aに入射させるようになつている。第 3図は、リモコン信号 L 1及ぴ射擊信号 L 2が受光素子 8に入射してセンサ 1 0に到達する状況を示している。この図に示すように、砲身 4から略水平 . に出力された射擊信号 L 2は、本体部 2 0の側面 2 0 cへ入射する。そして、壁面 2 4で反射してレンズ 9に到達する。一方、リモコン信号 L 1が壁面 2 4 に入射した場合、リモコン信号 L 1は壁面 2 4を透過してレンズ 9に到達する。従って、壁面 2 4は検出面 1 0 aの正面からの光線を透過させることによりセンサ 1 0の本来の検出範囲を維持するとともに、センサ 1 0の検出面 1 0 aの側方からの光線を反射することによりセンサ 1 0の検出範囲を拡張する。

リモコン信号 L 1が凹部 2 2の中央付近に入射した場合には、リモコン信号 L 1は孔部 2 3を通過して直接レンズ 9に到達する。従って、リモコン信号 L 1の光量を減少させることなくレンズ 9に到達させることができ、凹部 2 2の下部を開口しなかった場合に比べて検出感度（検出効率）を上げることが可能である。

また、リモコン信号 L 1が上面 2 0 bに入射した場合には、リモコン信号 L 1は本体部 2 0及び ΰ部 2 1を通過してレンズ 9に到達する。従って、第 4図に斜線で示すように、本体部 2 0の角 2 0 dに入射する光線だけがレンズ 9に到達せず、不感帯域となる。

レンズ 9に到達した光線は、レンズ 9の表面でレンズ 9の中央に向かって屈折し、検出面 1 0 aに到達する。すなわち、検出面 1 0 aにレンズ 9を被せることにより、受光素子 8から検出面 1 0に斜めに入射する光線や検出面 1 0の外側に入射する光線も検出面 1 0 aに集光させることができる。なお、レンズ 9はなくともよレ、。

第 5図は、戦車モデル 1を射撃可能な他の戦車モデル 1の位置を示す概念図である。図中斜線で示す領域 Rが射撃可能な他の戦車モデル 1の位置である。領域 Rは、検出に必要な光量が検出面 1 0 aに到達するか否かにより決定される。射撃信号 L 2が前方及び斜め後方から入射した場合、射撃信号 L 2は壁面 2 4で反射する際に、曲面である前方面 2 4 c及び斜め後方面 2 4 dにて反射するために拡散する。このため、光量が減少して検出面 1 0 aに到達する。一方、射撃信号 L 2が側方又は後方から入射した場合は、平面である側方面 2 4 a , 2 4 a又は後方面 2 4 bで反射するため、曲面で反射する場合に比べ光量は減少しない。従って、側方おょぴ後方から受光素子 8に入射する光線 L 2は前方および斜め後方より入射されるそれに比較して光量が減少しない。その結果、側方及び後方の検出可能な距離は前方や斜め後方に比較して長くなる。このように、本発明の受光装置 7では、壁面 2 4の形状により、任意の角度から受光装置 7に入射される光線が検出面に到達するときの光量を調整し、任意の方向からの光線検出距離を拡張又は縮減することが可能である。例えば、一般に戦車は側方及び後方からの攻撃に弱いことを考慮し、側方及ぴ後方の検出距離を拡張する等の実施態様に応じた設計が可能である。

以上のように本発明によれば、受光素子 8に設けられた壁面 2 4によって、. —つの受光装置 7で戦車モデノレ 1の上方に設置された送信機からのリモコン信号し 1を検出するとともに、他の戦車モデル 1からの射撃信号 L 2を検出可能である。

第 6図〜第 1 2図は、本発明の受光装置の他の適用例を示す図である。なお、 A図は受光装置を上方から見た図、 B図は受光装置を側方から見た図であり、 · C図は受光装置を側方から見た図であるとともに受光素子を断面で表した図である。，

第 6 A〜C図は、受光素子 3 0の凹部 3 1に平面を設けずに、均一な曲面で壁面 3 2を構成した例である。検出可能な範囲を全方位について均一にする場合に適している。

第 7 A〜C図は、受光素子 4 0の凹部 4 1の下部を開口しない例である。この場合、凹部 4 1を介して光線以外のものが通過するおそれがないため、防塵性や防水性等が要求される場合に適している。

第 8 A及ぴ B図は、受光素子 5 0を V字型にした例である。センサの検出面側方からの光線について、図の左右方向からの検出のみが必要な場合に適してレ、る

第 9 A〜C図は、直方体状の受光素子 6 0の凹部 6 1を四角錐とした例である。センサの検出面側方からの光線について、図の左右上下の 4方向からの検出が特に重要な場合に適している。

凹部の壁面に曲面を設ける場合には、第 5図等に示したように、受光素子を上方から見て凹部の内部に凹状に形成される曲面を設けてもよいし、第 1 O A 〜C図に示すように、受光素子 7 0を上方から見て凹部 7 1の内部に ώ状に形成される曲面 7 2を設けてもよい。また、第 1 1 A〜C図に示すように、受光素子 8 0を側方から見て凹部 8 1の内部に凸状に形成される曲面 8 2を設けてもよいし、受光素子 8 0を側方から見て凹部 8 1の内部に凹状に形成される曲面 8 3を設けてもよレ、。曲面 7 2、 8 2は入射した光線を検出面に向けて集光するように反射することが可能である。従って、検出面に比較して大きな受光素子を.設けることにより検出面の側方からの光線の検出範囲を拡張可能である。

第 1 2 A〜C図は、受光素子 9 0が中心部 9 1と周辺部 9 2とを備える例である。中心部 9 1及ぴ周辺部 9 2は、相互に絶対屈折率が相違する媒質によつて構成されている。また、中心部 9 1の絶対屈折率は周辺部 9 2の絶対屈折率よりも小さい。従って、受光素子 8と同様に、射撃信号 L 2が周辺部 9 2の側方から入射した場合には、射撃信号 L 2は境界面 9 3にて反射してレンズ 9に入射する。一方、リモコン信号 L 1が中心部 9 1又は周辺部 9 2の上方から入射した場合には、リモコン信号 L 1は中心部 9 1又は周辺部 9 2を透過してレンズ 9に入射する。なお、周辺部 9 2の形状は本体部 2 0及ぴ凸部 2 1の形状と同一である。従って、中心部 9 1を中空とした場合には、受光素子 9 0は受光素子 8として、境界面 9 3は壁面 2 4として機能する。産業上の利用可能性

本発明の受光装置及ぴ受光方法によれば、検出面の側方から入射した光線は、凹部の壁面で反射して検出面に到達する。一方、検出面の正面からの光線が凹部の壁面に入射した場合、その光線は壁面を透過して検出面に到達する。従つ · て、壁面は検出面の正面からの光線を透過させることによりセンサの本来の検出範囲を維持するとともに、センサの検出面の側方からの光線を反射することにより、センサの検出範囲を拡張することが可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 信号光を受光してそれに応じた電気信号を出力するための模型用受光装置であって、

信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するためのセンサと、

前記検出面の前面部に設けられ、該検出面に信号光を導くための光学素子とを有し、

前記光学素子は、前記検出面の側方からの信号光を反射して前記検出面に入射させるべく前記検出面に直交する断面について見て該検出面に対してィ頃斜する反射面を有する模型用受光装置。

2 . 前記光学素子は円柱部を有し、

前記円柱部の一方の端面は前記検出面に対向し、

前記反射面は、前記円柱部の他方の端面側に凹部が設けられることにより形成された境界面により構成され、

前記円柱部にその側面から入射した信号光を前記境界面にて反射して前記一方の端面から出射して前記検出面に入射させる請求の範囲 1の模型用受光装置。

3 . 前記凹部が前記検出面に貫通している請求の範囲 2の模型用受光装置。

4 . 前記境界面には平面が設けられている請求の範囲 2又は 3の模型用受光 ,

5 . 前記境界面には曲面が設けられている請求の範囲 2又は 3の模型用受光

6 . 前記境界面には平面及ぴ曲面が設けられている請求の範囲 2又は 3の模型用受光装置。

7 . 前記検出面と前記光学素子との間に、前記光学素子の側に凸状に形成されたレンズが設けられている請求の範囲 1〜 6のいずれか 1項の模型用受光装

8 . 前記模型用受光装置は、送信機からの信号光によって遠隔操作されるとともに、他の模型と信号光による通信を実行する模型に設けられ、

前記センサは、前記送信機からの信号光及び前記他の模型からの信号光を検出する請求の範囲 1〜 7のいずれか 1項の模型用受光装置。 9 . 受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、

前記受光装置は、信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するためのセンサと、前記検出面の前面部に設けられ、該検出面に信号光を導くための光学素子とを有し、前記光学素子は、前記検出面の側方からの信号光を反射して前記検出面に入射させるベく前記検出面に直交する断面について見て該検出面に対して傾斜する反射面を有する模型。

1 0 . 信号光を検出面にて受光し、該信号光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記信号光が透過可能な光学素子とを備えた模型用受光装置であって、

前記光学素子は、中心部と、該中心部と隣接する周辺部からなり、前記中心部及び前記周辺部は、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成され、

前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面は、前記検出面に対向するように、かつ、前記検出面に平行な方向において前記光学素子の內側ほど前記検出面に近づくように形成され、

前記検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射する模型用受光装置。

1 1 . 前記中心部が中実である請求の範囲 1 0の模型用受光装置。

1 2 . 前記中心部を構成する媒質の絶対屈折率は、前記周辺部を構成する媒質の絶対屈折率と比較して小さい請求の範囲 1 0〜1 1のいずれか 1項の模型

1 3 . 受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、

前記受光装置は、信号光を検出面で検出し該信号光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記信号光が透過可能な光学素子とを備え、

前記光学素子は、中心部と、該中心部と隣接する周辺部からなり、前記中心部及ぴ前記周辺部は、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成され、

前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面は、前記検出面に対向するように、かつ、前記検出面に平行な方向において前記光学素子の内側ほど前記検出面に近づくように形成され、

前曾己検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射する模型。

1 4 . 検出面の前面部に、該検出面に信号光を導くための光学素子を設け、 ' 前記光学素子に、前記検出面に向けて徐々に縮径する反射面を設け、

前記検出面の側方からの信号光を前記反射面にて反射して前記検出面に入射させることにより前記信号光を検出する模型用信号光検出方法。

1 5 . 前記受光素子に円柱部を設け、前記円柱部の一方の端面を前記検出面に対向させ、前記反射面を前記円柱部の他方の端面に凹部を設けることにより形成された境界面により構成し、前記円柱部の円柱面から入射した信号光を前記境界面にて反射して前記検出面に入射させる請求の範囲 1 4の模型用信号光検出方法。

1 6 . 前記凹部を前記検出面に貫通させる請求の範囲 1 5の模型用信号光検出方法。

1 7 . 前記境界面に平面を設ける請求の範囲 1 5又は 1 6の模型用信号光検出方法。 1 8 . 前記境界面に曲面を設ける請求の範囲 1 5又は 1 6の模型用信号光検出方法。

1 9 . 前記境界面に平面及び曲面を設ける請求の範囲 1 5又は 1 6の模型用信号光検出方法。

2 0 . 前記検出面と前記受光素子との間に、前記受光素子の側に凸状に形成されたレンズを設ける請求の範囲 1 4〜1 9のいずれか 1項の模型用信号光検出方法。

2 1 . 前記模型用信号光検出方法は、送信機からの信号光によつて遠隔操作されるとともに、他の模型と信号光による通信を実行する模型用の信号光検出方法であって、前記送信機からの信号光及び前記他の模型からの信号光を前記検出面にて検出する請求の範囲 1 4〜 2 0のいずれか 1項の模型用受光方法。

2 2 . 信号光が透過可能な光学素子を検出面に対向して設け、前記光学素子により導かれた前記信号光を前記検出面にて検出す模型用信号光検出方法であって、

前記光学素子を、中心部と、該中心部と隣接する周辺部から構成し、前記中心部及び前記周辺部を、相互に絶対屈折率が相違する媒質によって構成し、

前記中心部と、前記周辺部とが隣接する境界面を、前記検出面に対向するように、かつ、前記検出面に平行な方向において前記受光素子の内側ほど前記検出面に近づくように形成し、

前記検出面の側方からの信号光を前記境界面により前記検出面に向けて反射することにより、前記信号光を前記検出面にて検出する模型用信号光検出方法。

2 3 . 前記中心部を中実とする請求の範囲 2 2の模型用信号光検出方法。

2 4 . 前記中心部を構成する媒質の絶対屈折率を、前記周辺部を構成する媒質の絶対屈折率と比較して小さくする請求の範囲 2 2〜2 3のいずれか 1項の模型用信号光検出方法。

2 5 . 検出面で受光した入射光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記入射光が透過可能な受光素子とを備えた模型用受光装置であって、

前記受光素子の前記検出面と対向する面の反対側の面に凹部が設けられ、前記検出面の側方からの入射光を前記凹部の前記境界面により前記検出面に向けて反射する模型用受光装置。

2 6 . 前記凹部の前記境界面には平面が設けられている請求の範囲 2 5の模型用受光装置。

2 7 . 前記凹部は前記検出面に対向する面に貫通するように形成されている請求の範囲 2 5又は 2 6の模型用受光装置。 2 8 . 前記検出面と前記受光素子との間に、前記受光素子の側に凸状に形成されたレンズが設けられている請求の範囲 2 5〜2 7のいずれか 1項の模型用

2 9 . 前記模型用受光装置は、送信機からの光線によって遠隔操作されるとともに、他の模型と光線による通信を実行する模型に設けられ、

前記センサは、前記送信機からの光線及び前記他の模型からの光線を検出する請求の範囲 2 5〜 2 8のいずれか 1項の模型用受光装置。

3 0 . 受光装置を備え、前記受光装置の出力する信号に応じた処理を実行する模型であって、

前記受光装置は、検出面で受光した入射光に相関する信号を出力するセンサと、前記検出面に対向して設けられ、前記入射光が透過可能な受光素子とを備え、前記受光素子の前記検出面と対向する面の反対側の面に凹部が設けられ、前記検出面の側方からの入射光を前記凹部の前記境界面により前記検出面に向けて反射する模型。