明 細 書 コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システムおよびサポ一 ト 方法 技術分野
本発明は、通信ネ ッ ト ワーク手段を利用 して コ ンタ ク ト レ ン ズを使用するユーザをサボ一 ト し、ュ一ザがコ ンタ ク ト レンズ を快適に使用 し続け る こ と が出来る よ う にする ためのコ ンタ ク ト レ ン ズュ一ザのサポー ト シ ステムお ょぴサポー ト方法に 関する ものである。 背景技術
従来か ら、 コ ンタ ク ト レ ンズ ( ソ フ ト タイ プと ハー ドタイ プ の両方を含む。 以下、 同 じ。 ) は、 人間の眼の屈折力矯正等の ために広く 利用 されているが、その使用期間中に不具合が発生 する可能性がある。 例えば、 コ ンタ ク ト レ ンズへの蛋白や脂質 の付着に起因する汚れが発生した り 、変形や欠け等の形状的な 不良が発生 した り 、 傷や割れ等の損傷が発生する こ と等は、 そ れ程、 珍 しいこ と でない。
そ して、 そのよ う な不具合に起因 して惹起される問題は、 装 用感の悪化ゃ視認性の低下に止ま らず、ユーザにおける角膜障 害等の重大な問題の発生原因 と なるおそれもある。
と こ ろが、上述の如き コ ンタ ク ト レンズに発生する不具合は ユーザに と って認識し易いものばかり でな く 、特に ソ フ ト タイ プのコ ンタ ク ト レンズでは、 汚れだけでな く 、 形状的な不良や
損傷が発生していて もユーザが全く 気付かずに、或いは大きな 問題であ る こ と を気付かずに長期間に亘つて使用を続け る場 合がある。
なお、 こ のよ う な問題に対処するために、 例えば、 一定期間 毎にコ ンタ ク ト レ ンズの点検を、ユーザ自身の作業で或いは販 売店等に持ち込んで行な う こ と を強制する こ と も考え られる が、 そのよ う な方策は、 実効性の点から有効でない。 即ち、 コ ンタ ク ト レンズに発生する上述の如き不具合については、それ を検査する こ と が難 しい場合が多く 、特にコ ンタ ク ト レンズは、 多く の場合にユーザが常時使用する ものである こ と から、販売 店等に送付 して点検 して も ら う こ と が現実的でな.レ、こ と と相 俟つて、 従来では、 ユーザが使用中のコ ンタ ク ト レンズに関 し て、その不具合等を検査する有効な方法が提供されていなかつ たのである。
また、 コ ンタ ク ト レンズにおける蛋白や脂質の汚れの程度を 検査する手法が特開平 9 一 1 5 1 5 5 号公報ゃ特開平 1 1 — 9 4 7 9 5号公報等に記載されているが、それらの手法は何れ も レ ンズか ら分離抽出 した蛋白や脂質の全量を検出する も の である こ と から、特別の抽出溶液等を用いる検出操作が極めて 煩雑で時間がかかる こ と に加えて、 コ ンタ ク ト レ ズにおける 局部的な汚れの程度や、汚れの分布状況等を把握する こ と が出 来ず、 到底、 ユーザが簡易に利用でき る ものではなかった。
更にまた、特定の汚れを選択的に染色する染色用試薬に レン ズを浸漬 して、 レンズの染色部位やその濃淡を観察する こ と も 検討されているが、 この よ う な方法でも、 特別な試薬等を用い た検出操作が極めて煩雑で観察に専門的知識が必要 と な る こ
と に変わ り な く 、 決 して有効な方法ではなかったのである。 また、 蛋白等の汚れに対しては、 定期的な汚れ除去処理等の ケアや交換が要求されている こ と が多いが、 このよ う な措置が 有効なのは特定の汚れだけである こ と は言 う までもない。 し力、 も、 蛋白等の汚れに関 しても、 コ ンタ ク ト レンズにおける汚れ の ¾生の程度は、 ユーザ各自 の涙液の成分差だけでな く 、 1 日 の装用時間やユーザの生活環境等の多様な条件によ って大き く 異なる こ と から、各ユーザに と って必ずしも有効な方策 と は 言えないのである。
こ こにおいて、 本発明は、 上述の如き事情を背景と して為 さ れたものであって、 その解決課題とする と こ ろは、 従来では、 販売後の適切なサポー トが殆ど為されておらず、専らユーザ自 身の意識に委ねられていたコ ンタ ク ト レ ンズに関 して、各ユー ザ毎に的確に対応 したサボ一 ト を行い、 コ ンタ ク ト レ ンズの快 適な使用 を実現せ しめ得る、 コ ンタ ク ト レ ンズユーザに対する 新規なサ.ボ一 ト システムお ょぴサポー ト方法を提供する こ と にある。
また、 本発明は、 コ ンタ ク ト レンズの販売後における適切な サボ一 ト によ って、,コ ンタ ク ト レ ンズの汚れゃ損傷等の不具合 を、 ユーザ自 身の操作によ って簡便に検査する こ と の出来る、 コ ンタ ク ト レ ンズユーザに対する新規なサポー ト システムお よびサポー ト方法を提供する こ と も、 目 的 とする。 発明の開示
以下、 この よ う な課題を解決するために為された本発明の態 様を記載する。 なお、 以下に記載の各態様において採用 される
構成要素は、 可能な限 り 任意の組み合わせで採用可能である。 また、 本発明の態様乃至は技術的特徴は、 以下に記載のものに 限定される こ と な く 、 明細書全体および図面に記載され、 或い はそれら の記載から当業者が把握する こ と の出来る発明思想 に基づいて認識される も のである こ と が理解されるべき であ
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(サポー ト シ ステムに関する本発明の第一の態様)
先ず、 コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサボ一 ト システムに関する 本発明の第一の態様は、 ( a ) コ ンタ ク ト レ ンズの画像信号を 取得する画像信号取得手段を備え、 コ ンタ ク ト レ ンズを使用 し ている多数のユーザの利用にそれぞれ供される多数のユーザ 用 ク ライ アン ト装置と 、 ( b ) 前記コ ンタ ク ト レンズの画像信 号に基づいて該コ ンタ ク ト レンズの状態を評価する ための レ ンズ状態評価データ を求める評価データ演算手段を備え、サボ — ト主体の利用に供されるサーバ装置と 、 ( c ) 該サーバ装置 によ っ て読み取る こ と の出来る情報を蓄積する記憶手段 と 、
( d )前記ユーザ用ク ライ ア ン ト装置と前記サーバ装置の間で の信号の送受信を可能とする通信ネー ト ワーク手段と を、含ん で構成されてお り 、前記ユーザが使用 している前記コ ンタ ク ト レ ン ズを対象と して前記ユーザ用 ク ライ ア ン 卜装置の前記画 像信号取得手段で取得された前記画像信号を、前記通信ネ ッ 卜 ワーク 手段を通 じて前記サーバ装置に送信 し、該サーバ装置の 前記評価データ演算手段で該コンタ ク ト レ ンズの前記レンズ 状態評価データ を求める と共に、該レ ンズ状態評価データ を前 記ユーザの識別情報と 関連付けて前記記憶手段に蓄積し、更に 該 レ ンズ状態評価データ を前記通信ネ ッ ト ワー ク 手段を通 じ
て前記ユーザ用 ク ラ イ アン ト装置に送信 して前記ユーザに提 供する よ う に したコ タ ク ト レ ンズユーザのサポー ト システ ムを、 特徴とする。
こ のよ う な本態様に従 う 構造 と されたサポー ト シス テ 'ムに おいては、 第一に、 コ ンタ ク ト レンズの使用中に発生する不具 合の多く は、 汚れや変形, 損傷な ど、 外部から コ ンタ グ ト レン ズを観察する こ と で判断でき る も のが多い と レ、 う 点に着 目 し た点に大き な特徴を有 している と共に、 第二に、 近年発達およ ぴ普及が著 し く て多 く のユーザに身近な存在になっ た通信ネ ッ ト ワーク 手段を巧 く 活用 した点にも大き な特徴を有 してい るのであ り 、 こ; rしによつて、 各コ ンタ ク ト レンズユーザが、 自 分の主体的な判断で必要な時に簡便に検査を行な う こ と が出 来る、従来にない全く 新規なシステムを実現せ しめ得たのであ る。
すなわち、 かかるサボ一 ト システムにおいては、 コ ンタ ク ト レンズユーザは、 自宅等の 自身の生活環境下の適当な場所と時 間に、ユーザ自身が使用 している コ ンタ ク ト レンズの画像信号 を 自分で取 り 込んで、その画像信号をユーザ用ク ライ アン ト装 置から通信ネ ッ トーク 手段を通 じてサーバ装置に送信するだ けで良い。 そ して、 画像信号を受信 したサーバ装置において.、 画像信号を解析等する こ と によ って レ ンズ状態評価データ が 求め られ、 こ の レンズ状態評価データがユーザ用 ク ライ ア ン ト 装置に返信される こ と で、 コ ンタ ク ト レンズユーザは、 自 身の 手元にある ク ラ イ ア ン ト装置においてユーザが現在使用 して レヽる コ ンタ ク ト レンズの状態の評価結果を知る こ と が出来る のである。
従って、 このよ う なサボ一 ト システム を用いる こ と によ り 、 コ ンタ ク ト レンズユーザは、画像信号から レンズ状態評価デ一 タ を求め るための高度な又は専門的な解析処理ソ フ ト等を含 む評価データ演算手段さ えも必要とする こ と な く 、 自分のコ ン タ ク ト レンズの汚れ等の状態を、極めて容易に知る こ とが出来 るのであ り 、得られた評価データ に基づいて適切な措置を と る こ と に よ っ て コ ンタ ク ト レンズを快適に使用する こ と が可能 と なるのである。
また、 サポー ト主体は、 ユーザに提供された後のコ ンタ ク ト レンズについて、ユーザに継続的なサポー ト を行な う こ と が可 能と なる と共に、ユーザから提供される コ ンタ ク ト レ ンズの画 像信号等の情報を記憶手段に蓄積する こ と によ って、 コ ンタ ク ト レ ンズの使用状態下での各種データ を効率的に得る こ と が 出来、そのよ う な各種データ をコ ンタ ク ト レン'ズの閑発や販促 などに利用する こ と も可能と なるのである。
なお、本態様において、ユーザ用 ク ライ アン ト装置と しては、 外部 と の通信機能を備えたパ ソ コ ンゃ携帯電話等の電子機器 が適宜に採用 され得、 ユーザ自 身が準備 したも のであって も、 コ ンタ ク ト レ ンズのサボ一 卜主体や販売店等がユーザに貸与 や譲渡等の態様で提供したも のであって も良い。 また、 画像信 号取得手段は、 コ ンタ ク ト レンズの外観を電気的な画像信号と して取 り 込むこ と の出来る C C Dカ メ ラ等で構成される こ と と な り 、 好適には、 ユーザ用 ク ライアン ト装置に対 して一体的 に接続され、 或いは組み込まれて装備される。 更にまた、 通信 ネ ッ ト ワーク 手段は、有線又は無線で信号を送信 し得る もので あれば良く 、例えば電話等の既存の有線或いは無線の通信網が
利用 され得る。 また、 サーバ装置もパ ソ コ ン等を用いて実現可 能であ り 、 その場合には、 例えば、 評価データ演算手段も、 サ ーバ装置 と してのパソ コ ンに適当 な演算処理ソ フ ト をイ ンス' トールする こ と によ って実現可能である。 更にまた、 記憶手段 は、サーバ装置のアプリ ケーショ ンから直接にア クセス可能な フ ァイルと して管理される情報の他、サーバ装置のアプリ ケー シ ヨ ンから独立 して構成されてデータベース管理システ ム ( D B M S )等を通 じてサーバ装置に利用 される狭義のデータべ一 スによって構成される ものであって も良い。 また、 ユーザの識 別情報は、全てのユーザを個別に識別 し得る ものであれば良く 、 例えば住所や氏名、 I D番号などを識別情報と.して適当に用い る こ と が可能である。
'(サポー ドシス テムに関する本発明の第二の態様)
また、 本発明の第二の態様は、 前記第一の態様に従 う構造と されたコ ンタ ク ト レンズユーザのサボ一,ト システムにおいて、 前記画像信号が、 動画の画像信号を含むこ と を、 特徵とする。 動画の画像信号を対象と してコ ンタ ク ト レ ンズの状態を評価 する こ と によ って、静止画だけを対象と しては得る こ とが困難 な情報を取得 して評価をする こ と も 出来るのであ り 、よ り 高度 なサポー トの実現が可能と なる。 具体的には、 例えば、 汚れを 評価する際に 彩反応等の経時..的な変化を動画で撮影 した り 、 或いはコ ンタ ク ト レ ンズをユーザが装用 した状態での瞬目 等 に際 してのコ ンタ ク ト レ ンズの眼球上での動きや安定性等を 動画で撮影する こ と な どに よ っ て得た動画の画像信号が対象 と される こ と と なる。 なお、 本態様においては、 画像信号が動 画だけでも 良 く 、 或いは動画と静止画の両方であっても良い。
また、 動画は、 適当な撮像素子によって撮影された画像を、 通 信ネ ッ 卜 ワーク 手段を通 じて リ アルタイ ムで送信 して も 良い し、 予め取得した動画を送信 しても良く 、 動画送信に際しては 必要に応 じて周知のデータ圧縮処理が採用 され得る。
(サポー ト システムに関する本発明の第三の態様)
ま た、 本発明の第三の態様は、 前記第一又は第二の態様に従 う 構造と されたコ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システム において、前記サーバ装置における前記評価データ演算手段に よって求め られる前記 レンズ状態評価データが、前記ユーザが 使用 している前記コ ンタ ク ト レンズにおけ る蛋白付着や脂質 付着等の汚れに関する評価データ と 、変形や欠け等の形状に関 する評価データ と 、傷や割れ等の損傷に関する評価データ の少 なく とも一つを含むこ と を、 特徴とする。 即ち、 ①汚れに関す る評価データ と 、 ②形状に関する評価データ と 、 ③損傷に関す る評価データ は、 何れも、 ユーザ用 ク ライ ア ン ト装置からサー バ装置に送信 される コ ンタ ク ト レ ンズの画像信号に基づいて 容易に得る こ と が出来るのであ り 、 し力 も 、 コ ンタ ク ト レ ンズ の状態を評価するのに好適であって、 コ ンタ ク ト レンズの状態 を有効に評価する こ と が可能と なるのである。 なお、 上記②形 状に関する評価データ を採用する場合等においては、 コ ンタ ク ト レ ンズの画像データ において、その寸法の基準 と なる指標を 併せて取 り 込むこ と が望ま し く 、例えばコ ンタ ク ト レンズが載 '置される支持台上や像を取 り 込む光路上に基準ス ケールを付 する よ う に して も良い。
(サポー ト システムに関する本発明の第四の態様)
ま た、 本発明の第四の態様は、 前記第一乃至第三の何れかの
態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポー ト システムにお いて、前記ユーザ用ク ライ アン ト装置における前記画像信号取 得手段が、 ( e ) 所定の対象物質を励起させて蛍光を生ぜしめ 得る励起光を、前記ユーザが'使用 している前記コ ンタ ク ト レ ン ズに照射する照射手段と 、 ( f ) 該照射手段で照射される励起 光に よ っ て前記コ ンタ ク ト レンズにおける前記所定の対象物 質か ら主 と して生 じる蛍光にて形成される レ ンズ蛍光像を検 知する検知手段と を、 含んで構成されている こ と を、 特徴と す る。 こ のよ う な本態様においては、 コ ンタ ク ト レンズ自体に物 理的乃至は化学的な悪影響を及ぼすこ と な く 、 コ ンタ ク ト レン ズにおける蛋白や脂質の付着汚れや、変形や欠け等の形状の不 具合,傷や割れ等の損傷な どに対応した レ ンズ蛍光像を得る こ と が出来るの であ り 、 それ故、 かかる レ ンズ蛍光像を画像信号 と してサーバ装置に送信する こ と によ り 、サーバ装置において、 コ ンタ ク ト レ ンズを直接に取 り 扱 う こ と な く 、 コ ンタ ク ト レ ン ズにおける付着汚れを有利に検出する こ と が可能 と なる。 し力、 も、このよ う な励起光で蛍光 した レンズ像を利用 して画像信号 を得る よ う にすれば、 特に蛋白や脂質等の付着汚れまでも、 コ ンタ ク ト レンズに残留影響を及ぼす従来の染色用試薬等を使 用する こ と な く 検知 して画像信号と して得る こ と も可能 と な る のであ り 、 それに よ つ て、 検査 したコ ンタ ク ト レンズを、 検 査後、 直ちにユーザが使用する こ と も可能 と な..つて、 ユーザの 作業も容易 と され得る。
(サポー ト システムに関する本発明の第五の態様)
また、 本発明 第五の態様は.、 かかる第四の態様に係る コ ン タ ク ト レンズユーザのサポー ト システムにおいて、前記ユーザ
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- 10 - 用ク ライ ア ン 卜装置における前記検知手段が、前記照射手段に よ って励起光が照射された前記コ ンタ ク ト レンズを撮像 し、前 記対象物質の状態に対応 した蛍光強度の大小を該コ ンタ ク ト レンズ上の位置 と 関連付けた画像信号と して検出 し得る撮像 手段で構成されている こ と を、 特徴とする。 この よ う な本態様 においては、 コ ンタ ク ト レンズ上における付着汚れゃ形状の不 具合、 損傷等について、 それらの位置までも特定でき る こ と か ,ら、 よ り 高度な評価を行な う こ と が可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第六の態様)
ま _た、 本発明の第六の態様は、 かかる第五の態様に係る コ ン タ ク ト レ ンズュ一ザのサポー ト システムにおいて、前記サーノ 装置における前記評価データ演算手段が、前記ユーザ用ク ライ ア ン ト装置の前記撮像手段で得られた前記コ ンタ ク ト レ ン ズ の画像信号に基づいて求め られる ピ ク セル単位の蛍光強度を 積算する積算手段.を含んで構成されている こ と を、特徴とする このよ う な本態様においては、 コ ンタ ク ト レンズの付着汚れや 形状 (大き さ) の不具合, 損傷等の程度を、 全体と して容易に 把握する こ と の出来る評価データ を得る こ と が可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第七の態様)
また、 本発明の第七の態様は、 かかる第六の態様に係る コ ン タ ク ト レンズユーザのサポー ト システム において、前記励起光 によ って励起 される前記所定の物質が、前記コ ンタ ク ト レ ンズ に付着 した蛋白や脂質等の付着.汚れと される一方、前記サーバ 装置が、 ( g ) かかる コンタ ク ト レンズにおける該付着汚れの 成分が溶解せ しめ られた既知濃度の基準溶液の蛍光強度と そ の検出面積と の積と 該基準溶液中の付着汚れの成分の溶解量
と の関係を示す検量線を作成する検量線作成手段と 、 ( h ) 前 記積算手段にて得 られる積算値と該検量線作成部にて得 られ る検量線 と を対比する こ と に よ り 前記コ ンタ ク ト レ ンズにお ける前記付着汚れの定量を行な う 定量手段と を、含んで構成さ れている こ と を、 特徴とする。 こ のよ う な本態様においては、 コ ンタ ク ト レンズの全体と しての付着汚れの程度を、 よ り 具体 的且つ絶対的なデータ と して把握する こ と ができ る。
(サポー ト システムに関する本発明の第八の態様)
また、 本発明の第八の態様ば、 前記第五乃至第七の何れかの 態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システムにお いて、 前記サーバ装置における前記評価データ演算手段が、 前 記ユーザ用 ク ラ イ ア ン ト装置の前記撮像手段で得られた前記 コ ンタ ク ト レンズの画像信号に基づいて、該コ ンタ ク ト レンズ におけ る前記蛍光を多階調の色に解祈 して前記 'レンズ状態評 価データ を得る よ う にする と共に、前記ユーザ用 ク ライア ン ト 装犀において、前記通信ネ ッ ト ヮ.ーク 手段を通 じて送信された 該レ ンズ状態評価データ に基づいて、該コ ンタ ク ト レンズにお ける前記蛍光を多階調の色で画像表示するモニタ手段を設け たこ と を、 '特徴 とする。 このよ う な本態様においては、 コ ンタ ク ト レンズの付着汚れや損傷等の程度を、 コ ンタ ク ト レンズュ 一ザに対 して、 視覚的によ り 判 り やすく 表示する こ と が出来、 ユーザに よ る汚れや損傷等の程度の把握を一層容易 とする こ と が可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第九の態様)
また、 本発明の第九の態様は、 前記第一乃至第八の何れかの 態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサボ一 .ト システムにお
いて、多数の前記ユーザが使用 している各種の前記コ ンタ ク ト レンズと それぞれ同一規格の'未使用のコ ンタ ク ト レンズにつ いて予め取得した多数の基準画像信号のデータ を記憶してお く 基準信号記憶手段を設ける と共に、前記サーバ装置の前記評 価データ演算手段において、前記ユーザが使用 している前記コ ンタ ク ト レ ンズの前記画像信号を、該基準信号記憶手段から提 供される該基準画像信号を考慮 して演算処理する こ と に よ り 該コ ン タ ク ト レ ンズの前記 レ ンズ状態評価データ を求め る よ う に したこ と を、 特徴とする。 こ のよ う な本態様においては、 付着汚れ等の不具合が発生する前のコ ンタ ク ト レンズ(基準 レ ンズ) についての画像信号 (基準画像信号) が予め求められて お り 、それと使用中のユーザのコ ンタ ク ト レ ンズについて得た 画像データ を対比する こ と によ って、例えばコ ンタ ク ト レンズ が製造当初から有 している、汚れや損傷等の後発的な不具合以 外の要因によ る画像データ上の信号を消去 して、 目 的 とする汚 れや損傷等の不具合に関する評価データ を、 よ り 高精度に得る こ と が可能と なる のである。
なお、 本態様において好ま し く は、 未使用のコ ンタ ク ト レン ズについての基準画像信号を、ユーザによ って敢得されてサー バ装置に送信される使用中の コ ンタ ク ト レンズの画像信号と 、 略同一条件で取得する よ う に される。 また、 本態様において、 基準画像信号を考慮するに際 しては、 例えば、 ユーザによ っ て 取得されてサーバ装置に送信 される使用 中の コ ンタ ク ト レ ン ズの画像信号から基準画像信号を減算する こ と によ り 、基準画 像信号のデータ を除去 した画像信号のデータ に基づいて付着 汚れ等の不具合の評価データ を得る よ う にされる。
(サポー ト システムに関する本発明の第十の態様) また、 本発明の第十の態様は、 かかる第九の態様に係る コ ン タ ク ト レンズユーザのサポー ト システムにおいて、複数の前記 ユーザが使用 している前記各種のコ ンタ ク ト レ ンズに対 して、 それと 同一規格の未使用のコ ンタ ク ト レ ンズの基準画像信号 を、 ロ ッ ト番号まで対応つけて考慮する こ と を、 特徴とする。 この よ う な本態様においては、例えばコ ンタ ク ト レンズが製造 当初から有している、後発的な不具合以外の要因によ る画像デ ータ上の信号を一層高精度に消去する こ と が出来る こ と から、 目的 とする汚れ等の不具合に関する評価データ を、 よ り 一層高 精度に得る こ と が可能と なるのである。 なお、 本態様において 口 ッ ト番号は、等 しい と思われる条件下で生産されて提供され たコ ンタ ク ト レンズの特定量毎に付される識別符号であ り 、生 産口 ッ ト の番号で管理される こ と が望ま しい。
(サポー ト システムに関する本発明の第十一の態様)
また、 本発明の第十一の態様は、 前記第一乃至第十の何れか の態様に係る コ ンタ ク ト レンズュ一ザのサポ一 ト システ ムに おいて、前記ユーザから前記サポー ト主体への会費の支払情報 を記憶する会費管理手段を設けて、 前記サーバ装置において、 該会費管理手段に記憶された該会費の支払情報に基づいて該 ユーザの会費の支払状況を碓 し、該ュ一ザが該サポー ト主体 に会費を支払っている こ と を条件 と して前記 レ ンズ状態評価 デー タ を前記ユーザ用 ク ラ イ ア ン ト装置に送信する よ う に し たこ と を、 特徴と する。 このよ う な本態様においては、 サポー ト提供を受け るユーザに会費を負担させる こ と によ り 、例えば よ り 高度なサボ一 ト の提供が実現可能 と なる等 と いつた利点
がある。
(サポー ト システムに関する本発明の第十二の態様')
また、 本発明の第十二の態様は、 前記第一乃至第十一の何れ かの態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポ一 ト システム であって、 前記サーバ装置において、 該サーバ装置が前記ユー ザ用 ク ラ イ ア ン ト装置から前記通信ネ ッ ト ワーク手段を通 じ て前記画像信号を受信した後、 所定の設定時間をカ ウン ト し、 該設定時間を経過 した際に、該通信ネ ッ ト ワーク手段を通 じて、 該ュ一ザ用ク ライ ア ン ト装置に対 して新規の該画像信号の送 信を要求する画像信号要求手段を設けたこ と を、 特徴と する。 このよ う な本態様においては、ユーザがコ ンタ ク ト レンズの検 査を失念 した場合等において も注意を喚起する こ と が出来、そ れに よって、サポー ト を継続的に且つ効果的に受ける こ と が可 能と なる。 なお、 ユーザが画像信号を送信して汚れ等の不具合 の検査等のサポー ト を受ける期間は、ユーザや使用 している コ ンタ ク ト レンズの種類等に応 じて コ ンタ ク ト レンズの汚れ等 の程度 (進行具合や発生頻度等) や耐久性が異なる こ と等から 任意に設定出来る こ と が望ま し く 、例えば直前の数回のレ ンズ 状態評価データ の結果を考慮 して'、次回の画像信号の送信要求 を行な う ま での設定時間を適宜に調節設定する こ と が有効で ある。
(サポー ト シス テムに関する本発明の第十三の態様)
ま た、 本発明の第十三の態様は、 前記第一乃至第十二の何れ かの態様 に係 る コ ン タ ク ト レ ンズュ一ザのサポー ト シス テ ム であって、前記コ ンタ ク ト レンズを生産する レ ンズ提供主体の 利用に供される レンズ提供者用 ク ライ アン ト装置を設けて、前
IB通信ネ一 ト ワーク 手段によ り 該 レ ンズ提供者用 ク ライ ア ン ト装置と前記サーバ装置の間での信号の送受信を可能と し、前 記 レ ンズ状態評価データ を該サーバ装置から該 レ ンズ提供者 用 ク ライ アン ト装置に送信する と共に、 レンズ提供主体によつ て生産さ れて提供されたコ ンタ ク ト レンズの基本データ を該 レ ンズ提供者用 ク ライ ア ン ト装置から該サーバ装置に送信す る よ う に したこ と を、 特徴とする。 このよ う な本態様において は、 レ ンズ提供主体が保有する コ ンタ ク ト レンズの基本データ を利用 して、 レ ンズ状態評価デー タ の取得を一層簡略化した り 高精度化する こ と が出来る。 また、 レンズ提供主体は、 ユーザ から得られる使用 中のコ ンタ ク ト レ ンズの画像信号を利用 し て、その後.の コ ンタ ク ト レンズの開発設計に役立てる こ と も可 能であ り 、 或いは、 ユーザから得られたコ ンタ ク ト レンズの画 像信号から何等かの製造上の不具合等が発見された場合には、 その対応する規格や製造口 ッ ト の製品を回収する等の早期の 対応が可能と なって、大きな問題の発生を効率的に回避する こ と も可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第十四の態様)
ま た、 本発明の第十四の態様は、 かかる第十三の態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポ一 ト システム にぉレヽて、前記レ ンズ提供者用 ク ラ イ ア ン ト装置が、本発明の前記第八の態様に おけ る前記基準画像信号を取得する基準画像信号取得手段を 備えてお り 、前記'基本データ の少なく と も一つと して該基準画 像信号を前記サーバ装置に送信する よ う に した こ と にある。 こ のよ う な本態様においては、 レンズ提供主体によって基準画像 信号が取得される こ と から、多種類のコ ンタ ク ト レンズについ
てそれぞれ基準画像信号を取得 して記憶 させ管理する こ と が 容易 と なる。 それ故、 例えば生産ロ ッ ト毎にそれぞれ基準画像 信号を取得 して、ユーザの.使用中のコ ンタ ク ト レ ンズに対 して 生産口 ッ ト番号まで対応付けて不具合を よ り 高精度に検証す る こ と等も実現可能と なる。
(サボ一 ト システムに関する本発明の第十五の態様)
また、 本発明の第十五の態様は、 前記第一乃至第十四の何れ かの態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポ一 ト システム において、前記コ ンタ ク ト レンズを前記ユーザに対 して直接に 販売する レ ンズ販売店の利用 に供される レ ンズ販売店用 ク ラ イ アン ト装置を設けて、前記通信ネー ト ワーク手段によ り 該レ ンズ販売店用 ク ライ ア ン ト装置と 前記サーバ装置の間での信 号の送受信を可能と し、前記レンズ状態評価デ一タ を該サーバ 装置から該 レ ンズ販売店用ク ライ ア ン ト装置に対 して送信可 能とする一方、該レンズ状態評価データ を考慮して必要に応じ て該 レ ンズ販売店への訪問を前記ユーザに指示する販売店訪 問指示信号を該サーバ装置か ら前記ユーザ用 ク ラ イ ア ン ト装 置に送信する訪問指示手段を設けたこ と を、 特徴とする。 こ の よ う な本態様においては.、ユーザが訪問する販売店に対してュ 一ザのコ ンタ ク ト レンズの状態を送信する こ と によ って、かか る販売店においてユーザがよ り 適切で且つ速やかな処置を受 ける こ と が可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第十六の態様)
また、 本発明の第十六の態様は、 かかる第十五の態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システムにおいて、前記レ ンズ販売店に訪問 した前記ユーザの検查結果に関する検査情
報を、前記 レ ンズ販売店用ク ライ ア.ン ト装置から前記サーバ装 置に送信して、該ユーザの識別情報と 関連付けて前記記憶手段 に蓄積する よ う にしたこ と を、 特徴と する。 こ の よ う な本態様 においては、ユーザ用 ク ライ アン ト装置から送信された画像信 号だけでは把握困難であって販 店で直接にユーザと接する こ と で取得でき るデータ 、 例えばユーザの状態や症状, 検査結 果な どのデータ をサーバ装置に送信 して、それを利用する こ と が出来る。 それによつて、 例えばユーザ用ク ライ ア ン ト装置か ら送信された画像信号から認め られる汚れ等の不具合と 、販売 店での検査等に よ って入手されるユーザの状態等を関連付け て、 その対応傾向を探る こ と で、 ユーザへのサボ一 トの質を向 上させる こ と も可能である。
(サポー ト シス テムに関する本 ¾明の第十七の態様)
また、 本発明の第十七の態様は、 前記第一乃至第十六の何れ かの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システム において、前記ユーザが使用 している各種の前記コ ンタ ク ト レ ンズについての特性データ を記憶 してお く レ ンズ特性記憶手 段と 、前記ユーザが使用 している前記コ ンタ ク ト レ ンズに用い られる各種の レ ンズケア用品について の特性デ一タ を記憶 し てお く ケア用品特性記憶手段と の、少な く と も一方を設ける一 方、 前記サ一バ装置において、 前記ユーザ用グ ラ イ アン ト装置 から敢得 した前記画像信号に基づいて該ユーザが使用 してレ、 る該コ ンタ ク ト レ ンズにおける蛋白付着や脂質汚れ等の汚れ に関する情報を取得する と共に、前記評価データ演算手段にお いて、該 レ ンズ特性記憶手段及び/又ほ該ケア用品特性記憶手' 段に記憶された特性データ を利用 して該汚れに関する情報か
ら該コ ンタ ク ト レンズに関 して措置すべき方策を求めて、かか る措置すべき方策に関する情報を前記 レ ンズ状態評俩データ に含ませて、該 レンズ状態評価データ を前記ュ一ザ用ク ライ ア ン 卜装置に送信する よ う に したこ と を、 特徴とする。
本態様においては、コ ンタ ク ドレ ンズユーザに対 して個別的 な事情を考慮 して一層高度なサボ一 ト を行 う こ と が可能 と な る。 即ち、 コ ンタ ク ト レンズは、 装用時間や耐用時間, 屈折力 矯正内容や、 装用者個人の体質等の条件の相違を考慮して、 各 種材料からなる ものが提供されているが、 何れも場合でも、 多 少の相違はある ものの、蛋白質や脂質等によ る汚れの付着が問 題と な り 易い。 蛋白質や脂質等は涙液中に含まれてお り 、 コ ン タ ク ト レ ンズの装用中 に コ. ンタ ク ト レン ズに付着する も ので あって、 その除去が必ずしも容易でな く 、 通常のケアを施 して も汚れの除去を充分に行 う こ と が困難である こ と から、各人に おいてばらつき のある涙液成分によっては、非常に大きな問題 と な り 易い。 そ して、 コ ンタ ク ト レンズに対する汚れ成分の固 着と蓄積に起因 して、 装用感の悪化や酸素透 ii性能の低下, レ ンズ寿命の低下, 視力の低下, 角膜障害な どといった様々 な問 題が惹起 される可能性が高いのである。 と こ ろが、 現実には、 ユーザが コ ンタ ク ト レンズを実際に使用 してある程度の期間 を経た後、 レ ンズが曇る, 眼が充血する, 異物感が大き い等、 充分な自 覚症状が出るまでは、わからずに放置されるのが実情 である。 要する に、 各ユーザにおいて、 使用 している コ ンタ ク ト レ ンズの適合性や、使用 している レンズケア用品の適合性に 関 して、早期に判断等のサポー ト を効率的に行 う システムが確 率されていなかったのであ り 、 そのために、 充分に適合してレヽ
なレヽ コ ンタ ク ト レンズや レ ンズケア用品を使用 し続ける こ と によ っ て発生する上述の如き 不具合を増大させるおそれがあ つ たのである。 なお、 ユーザが、 定期的に検査等を受ける よ う にすれば、 その よ う な問題の発生は回避され得るであろ う が、 時間的にも負担の大き い検査等をユーザに期待する こ と は現 実的でないので'あ り 、特にコ ンタ ク ト レンズの大衆化と安易な 販売に伴っ て大量消費財のよ う な扱いになって きている現状 下、 何等かの対策が切望されているのである。
こ こにおいて、 本態様に係るサボ一 ト システムにあっては、 通信ネ ッ ト ワー ク手段を通 じてユーザからサーバ装置に送 ら れる コ ンタ ク ト レンズの画像信号を利用 して、 コ ンタ ク ト レン ズにおける 蛋白付着や脂質汚れ等の汚れに関する情報を取得 し、 こ の汚れに関する情報に基づいて、 例えば現在使用中のコ ンタ ク ト レ ンズやレ ンズケア用品の当該ユーザに対する適合 性を判断する こ と等が出来る。 それ故、 そのよ う な適合性の情 報な ど、 措置すベき方策に関する情報を、 通信ネ ッ ト ワーク 手 段を通じてサーバ装置からユーザに送り 返すこ と に よって、各 ユーザは、わざわざ眼科医等に出向いた上に時間のかかる検査 を受ける よ う な負担を負 う こ と もな く 、 コ ンタ ク ト レンズの使 用に関する高度なサポー ト を、個別的に且つ極めて容易に受け る こ と が可能 と なる のであ る。
なお、 本態様において、 コ ンタ ク ト レ ンズゃレ ンズケア用品 についての特性データは、 コ ンタ ク ト レンズのサポー ト に資す る も.のであれば如何なるデータ であって も 良ぐ、限定される も のでない。 具体的には、 コ ンタ ク ト レンズについての特性デー タ と しては、 例えばコ ンタ ク ト レンズの材質や、 耐用時間、 蛋
白や脂質等によ る汚れ易 さの他、 レ ンズケア用品 と の適応性等 の各種データが例示される と共に、 レ ンズケァ用品についての 特性データ と しては、例えば蛋白および脂質に対する各別の分 解除去性能や、 特定のコ ンタ ク ト レ ンズに対する化学的影響, 使用条件等の各種データ が例示される。 そ こ において、 本態様 が対象とする レ ンズケア用品は、 コ ンタ ク ト レ ン ズの洗浄液や. 消毒液、 保存液等のよ う に 日 常的に使用する処理液の他、 特定 の 目 的で必要な場合にだけ使用する薬液、更に加熱器具等の処 理装置などを含む。 また、 洗浄液や消毒液, 保存液等を適当 に 組み合わせてセ ッ ト化したケアシス テ ム商品や、洗浄ど消毒お よび保存の各機能を総合的に もたせた一つの処理液から なる 商品な ども、本態様の レンズケア用品に該当する こ と は言 う ま でもない。
また、 本態様において、 レンズ特性記憶手段やケァ用品特性 記憶手段と しては、上述の如き コ ンタ ク ト レンズについての特 性データや レ ンズケア用品について の特性データ を、サーバ装 置によ っ て読み取 り 出来る情報 と して記憶する各種記憶装置 が採用可能であ り 、例えばレ ン ズ状態評価データ を記憶する記 憶手段を利用 して構成する こ と も可能である。 更にまた、 本態 様において求め られる措置すべき方策は、例えば後述する よ う に当該ュ一ザが現在使用 して い る コ ン タ ク ト レ ン ズやレ ン ズ ケア用品に関する該ユーザへの個人的な適合性に関する情報 であって も 良い し、 かかる適合性が低い場合には、 コ ンタ ク ト レンズ及ぴ ./又は レンズケア用品の交換を促すァ ドバィ ス情 報であった り 、 更に、 よ り 適合性の高いコ ンタ ク ト レ ンズゃレ ン ズケア用品を具体的に示す情報等であっても 良い。 或いは、
その コンタ ク ト レンズに対 して、現時点において施すべきケア 措置、例えば蛋白除去処理や高温煮沸処理な どを具体的に指示 する情報であって も良い。
更にまた、 そのよ う な措置すべき方策を求める手法は、 多く の場合、予め実験等で求め られた各種コ ンタ ク ト レンズや各種 レンズケア用品における特性データ に基づいて、画像データ力 ら得 られた汚れの種類や程度に応じて、蛋白付着が多い場合に は、蛋白付着 し難い材質のコ ンタ ク ト レ ンズや蛋白除去効果の 大きい レンズケア用品への変更をァ ドバイ スする こ と と し、ま た同様に脂質付着が多い場合には、脂質付着 し難ぃ材質の コ ン タ ク ト レ ンズや脂質除去効果の大きいレンズケア角品への変 更をァ ドバイ スする程度でも良い。 よ り 具体的には、 蛋白や脂 質等の問題と な り 易い汚れに関 して、ユーザよ り 提供された画 像信号か ら求め られる数値データ を指標と して、予め具体的な 閾値を設定する こ と によ り 、 「良好レベル」 , 「許容 レベル」 , 「警告レベル」 等の分類を行 う よ う に して、 ユーザから提供さ れる各画像デー タ から求め られる汚れ情報の値が何れの レべ ルに分類されるかによって、当該ユーザに提供するァ ドバィ ス (措置すべき方策) を決定する こ と等によ って、 容易に実現可 能である。 なお、 そのよ う な汚れ情報の値に基づく 判定は、 例 えば、 蛋白付着値と脂質付着値を評価値と して、 各コ ンタ ク ト レン-ズや各 レンズケァ用品毎に適合性を判定 したデータ テー ブルを、 多数の実験や或いは理論値に基づいて、 予め作成 して おき 、 かかるデータ テープルを用いて判定する よ う にすれば、 かかる判定、 即ち措置すべき方策を、 サーバ装置等のコ ン ビュ —タ装置を用いて有利に実効する こ と が可能と なる。
なお、 こ の よ う に して得られた、 当該ユーザが措置すべき方 策に関する情報は、 レ ンズ状態評価データ と して、 或いはそれ に付力 Bされる こ と に よ り 、何れにおいても レンズ評価データに . 含ませる こ とによ り 、かかるユーザが使用するユーザ用ク ライ アン ト装置に送信される こ と と なるのである。
(サポー ト システムに関する本発明の第十八の態様)
また、 本発明の第十八の態様は、 前記第十七の態様に係る コ ン タ ク ト レ ン ズユーザのサポー ト システム において 、前記ユー ザの涙液の性状に関する涙液デ一タ を記憶 してお く 涙液デ一 タ 記憶手段を設けて、 前記評価データ演算.手段において、 該涙 液データ記憶手段に記憶 された該ユーザの個別の該涙液デ一 タ を考慮 しつつ、前記 レン ズ特性記憶手段及び Z又は前記ケア 用品特性記憶手段に記憶 された特性データ を利用 して前記汚 れに関する情報から該コ ンタ ク ト レ ンズに関 して措置すべき 方策を求める よ う に したこ と を、 特徴とする。
本態様においては、ユーザから提供される前述の如き画像信 号に基づいて得られる コ ンタ ク ト レンズの汚れに関す,る情報 を、更に涙液データから得られる情報で補助する こ と によ って、 コ ンタ ク ト レンズに関 して措置すべき方策を求める差異の判 定精度の向上が図 られ得る。 即ち、 淚液の性状 (例えば組成割 合)がユーザ毎の個人差で異なっている こ と は知 られているが、 かかる涙液の個人差が、 コ ンタ ク 卜 レンズを装用 した際のコ ン タ ク ト レ ンズの汚れの程度に相関性を有しているのである。従 つて、 コ ンタ ク ト レンズを装用 しているユーザの涙液の性状に 関するデータ を考慮する こ と で、具体的には例えば淚液中の蛋 白割合が平均よ り も相当 に大きい場合には、画像情報に基づい
て得られる汚れに関する情報が付着蛋白量が多いこ と を示 し ている場合に、 その妥当性を確認する こ と が出来、 精度の高い 判断をする こ と が可能と なる。
なお、 本態様において、 涙液データ の取得は、 例えば、 ユー ザ自 身に、試験紙や試験液等を用いて試験を行わせて取得させ、 それをユーザ用 ク ライ ア ン ト 装置から通信ネ ッ ト ワーク 手段 を利用 して送信 させる こ と も ·可能であるが、 好ま し く は、 レ ン ズ販売店 (眼科医を含む) に ーザを赴かせて、 涙液データ を 専門的設備を用いて専門家に よって取得させる こ と が、データ 精度や設備等の点から望ま しい。 また、 このこ と から、. 本態様 は、 好ま しく は、 前述の態様十五又は十六と組み合わせて構成 される こ と と な り 、 レンズ販売店用ク ライ アン ト装置を利用 し て、涙液データ を通信ネ ッ ト ヮ一ク手段を介 してサーバ装置に 送信させる よ う にされる。
(サポー ト システ ムに関する本発明の第十九の態様)
また、 本発明の第十九の態様は、 前記第一乃至第十八の何れ かの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システム であって、 前記サーバ装置において、 前記ユーザ用 ク ライ ア ン ト装置から取得 した前記画像信号に基づいて該ュ一ザが使用 している該コ ンタ ク ト レンズにおける蛋 白付着や脂質汚れ等 の汚れに関する情報を取得する一方、前記ユーザが使用 してい る各種の前記コ ンタ ク ト レ ン ズについて の特性データ を記憶 しておく レンズ特性記憶手段を設けて、前記評価データ演算手 段において、該レンズ特性記憶手段に記憶されたコ ンタク ト レ ンズの特性デ一タ を利用 して該汚れに関する情報から該ユー ザにおけ る該コ ンタ ク ト レンズの適合性の評価データ を求め
て、得られた レンズ適合性評価データ を前記措置すべき方策に 関する情報と して前記レ ンズ状態評価データ に含ませて、該レ ンズ状態評価データ を前記ュ一ザ用 ク ラ イ ア ン ト装置に送信 する よ う にする こ と を、 特徴とする。
本態様においては、各種コ ンタ ク ト レン.ズについての特性デ ータ を レ ンズ特性記憶手段に記憶させておいて、それを利用す る よ う に される こ と から、多種類のコ ンタ ク ト レンズが存在 し ている場合でも、 容易に且つ速やかに、 対象と なるユーザに対 応 したコ ンタ ク ト レ ンズの特性デ一タ を取得およぴ利用 して、 当該ュ一ザにおけ る コ ン タ ク ト レ ンズの適合性の評価データ を速やかに且つ容易に求める こ と が可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第二十の態様)
また、 本発明の第二十の態様は、 前記第一乃至第十九の何れ かの態様に係る コ ンタ ク ト レンズュ一ザのサポー ト システム であって、 前記サーバ装置において、 前記ユーザ用 ク ライ アン ト装置か ら取得 した前記画像信号に基づいて該ユーザが使用 している該コ ンタ ク ト レンズにおけ る蛋白付着や脂質汚れ等 の汚れに関する情報を取得する一方、前記ユーザが使用 してい る前記コ ンタ ク ト レ ンズに用レ、 られる各種の レンズケア用品 についての特性データ を記憶 してお く ケア用品特性記憶手段 を設けて、 前記評価データ演算手段において、 該ケア用 p 特性 記憶手段に記憶された レ ン ズケア用品の特性データ を利用 し て該污れに関する情報から該ユーザにおける該 レンズケア用 品の適合性の評価データ を求めて、得られたケア用品適合性評 価データ を前記措置すべき方策に関する情報 と して前記 レ ン ズ状態評価データ に含ませて、該レンズ状態評価デ一タ を前記
ユーザ用 ク ライ アン ト装置に送信する よ う にする こ と を、特徵 とする。
本態様においては、各種ケア用品についての特性データ をケ ァ用品特性記憶手段に記憶させておい τ、それを利用する よ う に される こ と から、多種類の レ ン'ズ ト ァ用品が存在 している場 合でも、 容易に且つ速やかに、 対象と なるユーザに対応 した レ ンズケア用品の特性データ を取得および利用 して、当該ユーザ における レ ンズケア用品の適合性の評価データ を速やかに且 つ容易に求める こ とが可能と なる。
(サポー ト システムに関する本発明の第二十一の態様)
また、 本発明の第二十一の態様は、 前記第十九又は第二十の 態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポー ト システムにお いて、前記ユーザが新しいコ ンタ ク ト レンズの使用を開始して から予め定め られた検査期間の完了時と 、該ユーザがコンタ ク ト レ ン ズを継続 して使用 している場合の予め定め られた一定 期間の経過日 '寺と の、 少な く と も一方の時点で、 前記コ ンタ ク ト レンズま たは前記 レンズケア用品の適合性の評価データ を求 める よ う にする こ と を、 特徴とする。
本態様において は、当該ユーザに対する コ ンタ ク ト レンズの 適合性を一層効率的に且つ速やかに評俩す る こ と が可能と な り 、 それによ って、 例えば適合性の低いコ ンタ ク ト レ ン ズを使 用する こ と に起因する不具合の発生を未然に若 し く は初期段 階で抑える こ と が可能と なる。 '
(サポー ト方法に関する本発明の第一の態様)
—方、 コ ンタ ク ト レ ンズュ一ザのサポ一 ト方法に関する本発 明の第一の態様の特徴とする と ころは、 コ ンタ ク ト レ ンズを使
用 しているユーザ自 身で取得させた該コ ンタ ク ト レ ンズの画 像信 を、該ユーザの利用に供されるユーザ用 ク ライ ア ン ト装 置から通信ネ ッ ト ワ ーク 手段を通 じてサボ一 ト 主体の利用に 供されるサーバ装置に送信させる一方、該サポー ト主体におい て、該コ ンタ ク ト レンズの画像信号に基づいて該コ ンタ ク ト レ ンズの状態を評価するための レンズ状態評価データ を求め、該 レ ンズ状態評価データ を該ユーザの個人情報 と 対応付けて該 サーバ装置で利用可能な記憶手段に蓄積する と 共に、該 レ ンズ 状態評価デ一タ を該通信ネ ッ ト ワーク手段を通 じて該ユーザ 用 ク ラ イ ア ン ト装置に送信 して該ュ一ザに提供する よ う に し たこ と にある e . こ のよ う な本発明方法に従えば、近年発達した通信ネ ッ ト ヮ ーク手段を巧 く 利用 して、ユーザ自身が取得したコ ンタ ク ト レ ンズの画像信号を、総合的に管理するサ一バ装置に送信させて 該サーバ装置で解析等する こ と によ り 、 コ ンタ ク ト レ ンズの状 態が評価されて、ュ一ザがその評価結果を得る こ と が可能と な る。 それ故、 ユーザは、 コ ンタ ク ト レンズを一次的に外すだけ で、 特別に何処かに赴いた り 、 長時間拘束された り 、 コ ンタ ク ト レンズを預けた り する必要な く 、 極めて簡便に、 使用中のコ ンタ ク ト レ ンズにおける不具合等を高精度に検査する こ と 力 S 可能 と な る。 それ故、 コ ンタ ク ト レ ンズの販充後のュ一ザサボ ー ト が、 ユーザに過度の負担を強いる こ と なく 、 各ユーザに対 して個別的に対応して、 有利に実現され得るのである。
(サボ一 ト方法に関する本発明の第二の態様)
また、 本発明方法の第二の態様は、 前記本発明方法の第一の 態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト方法において、
前記コ ンタ ク ト レ ンズの画像信号が、動画の画像信号を含むこ と を、 特徴と する。 動画の画像信号を対象と して コ ンタ ク ト レ ンズの状態を評価する こ と によ って、静止画を対象と しては得 る こ と が困難な情報を取得する こ と が可能と なって、一層高度 な評価をする こ と も 出来るのであ り 、 よ り 高度なサポー ト の実 現が可能 と なる。 '
(サポー ト方法に関する本発明の第三の態様)
また、 本発明方法の第三の態様は、 前記本発明方法の第一又 は第二の態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポ一 ト方法 において、前記サ一バ装置から前記ユーザ用ク ラ イ ア ン ト装置 に送信 して前記ユーザに提供する前記レ ンズ状態評価データ が、該 ーザが使用 している前記コ ンタ ク ト レンズにおける蛋 白付着や脂質付着等の汚れに関する評価データ と 、変形や欠け 等の形状に関する評価データ と、傷や割れ等の損傷に.関する評 価データ の少なく と も一つを含むよ う にする と 共に、該コ ンタ ク ト レンズの交換必要性に関する情報と 、該コ ンタ ク ト レンズ の交換ゃ該ユーザの検査等の窓口 と なる レ ンズ販売店に関す る情報を、該 レ ンズ状態評価データ と 併せて該ュ一ザ用ク ライ アン ト装置に送信 して該ユーザに提供する こ と を、特徴とする c (サポー ト方法に関する本発明の第四の態様)
また、 本発明方法の第四の態様は、 前記本発 方法の第一乃 至第三の何れかの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサボ 一 卜方法において、前記コ ンタ ク ト レ ンズの画像信号を前記ュ 一ザ用 ク ライ ア ン,ト装置から前記サーバ装置に送信 させる に 際 して、該ュ一ザにおける該コ ンタ ク ト レンズの装用状態等に 関する参考情報を併せて送信させる こ と を、 特徴とする。 こ の
よ う な本態様においては、 参考情報と して、 例えば使用中の感 想や、 不具合の実感、 装用時間や生活環境等をサーバ装置が取 得する こ と が可能であ り 、そのよ う な参考情報を巧く 利用する こ と によ って、ユーザのサポー トの質を向上させる こ と が可能 と なる。
(サボ一 ト方法に関する本発明の第五の態様)
また、 本発明方法の第五の態様は、 前記本発明方法の第一乃 至第四の何れかの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポ 一 ト方法において、 コ ンタ ク ト レ ンズの取扱いや使用等に関 し て予め複数のア ドバイ ス情報を準備 しておき、それらのなか力 ら前記ユーザに提供する前記 レ ンズ状態評価データ に応 じて 選択 したものを、該レンズ状態評価データ と併せて該ユーザに 提供する こ と を、 特徴とする。 このよ う な本態様においては、 ユーザに対 して、例えば蛋白除去処理のケアを も っ と頻繁に行 な う よ う に指示する等の、 或る程度、 ユーザの個別的なァ ドバ イ ス を、 レンズ状態評価データ を巧 く 利用する こ と によって省 力的に自 動で行な う こ と が可能と なる。
(サボ一 ト方法に関する本発明の第六の態様)
また、 本発明方法の第六の態様は、 前記本発明方法の第一乃 至第五の何れかの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサボ 一 ト方法において、前記コ ンタ ク ト レ ン ズを前記ユーザに対し て直接に販売する レ ン ズ販売店において取得された該ユーザ の検査結果に関する検査情報を、該 レ ンズ販売店の利用に供さ れる レ ン ズ販売店用 ク ラ イ ア ン ト装置から前記サーバ装置に 送信させて、該サーバ装置で利用可能な前記記憶手段に該ュ一 ザの個.人情報 と対応付けて記憶させる こ と を、 特徴とする。 こ
のよ う な本発明方法に従えば、ユーザから送信された画像信号 だけでは取得困難な情報を レ ンズ販売店における検查等の結 果データ からサーバ主体が取得し、特に各ユーザの情報と して 対応付けて記憶する こ と で、各ユーザに関 して一層詳細な情報 をサーバ主体が取得して管理し、必要に応 じて利用する こ と が 可能となる。
(サボ一 ト方法に関する本発明の第七の態様)
また、 本発明方法の第七の態様は、 前記本発明方法の第一乃 至第六の何れかの態様に係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポ 一 ト方法であって、前記記憶手段において前記ユーザの個人情 報と 対応付けて記憶された情報を、予め登録された識別情報等 によ る符合確認を条件と して、前記通信ネ ッ ト ワーク手段を通 じての前記サーバ装置の外部から利用可能と する こ と を、特徴 とする。こ のよ う な本態様においては、例えばュ ザや販売店、 眼科医な どが、 ユーザの個人情報に関する必要な管理下で、 サ ーバ装置に記憶されてサポー ト主体で管理された必要なデー タ を効率的に利用する こ と が可能と なるのである。
(サポー ト ^法に関する本発明の第八の態様)
本発明方法の第八の態様は、前記本発明方法の第一.乃至第七 の何れかの態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポー ト方 法であっ て、 前記サボ一 ト 主体において、 該 コ ンタ ク 卜 レ ンズ の画像信号に基づいて該ユーザが使用 している該コ ンタ ク ト レ ンズにおける蛋白付着や脂質汚れ等の汚れに関する情報を 取得する と 共に、各種の コ ンタ ク ト レンズについての レンズ特 性データ と該コ ンタ ク ト レ ンズに用い られる各種の レンズケ ァ用品について のケア用品特性データ と の少な く と も一方を
利用 して、該コ ンタ ク ト レンズの汚れに関する情報から該コ ン タ ク ト レ ンズに関 して措置すべき方策を求めて、かかる措置す べき方策に関する情報を前記レ ンズ状態評価データ に含ませ て、 前記ユーザに提供する こ と を、 特徴とする。 本態様のサボ ー ト方法に従えば、前記サポー ト システ ムに関する本発明の態 様第十六で詳述 した よ う に、 コ ンタ ク ト レ ンズの各ユーザ毎に、 よ り 高度なサポー ト を、効率的に行う こ と が可能と なるのであ り 、 特にユーザ毎の個人差を考慮 して、 適合性の低いコ ンタ ク ト レ ンズや レ ンズケア用品を用 いる こ と に起因する不具合の 発生を抑える こ と も可能と なるのである。
(サポー ト方法に関する本発明の第九の態様)
本発明方法の第九の態'様は、前記本発明方法の第八の態様に 係る コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト方法であって、前記ュ —ザの涙液の性状に関する情報を取得し、かかる涙液データ を 考慮 しつつ、前記 レンズ特性データ及ぴ Z又は前記ケア用品特 性データ を利用 して前記汚れに関する情報力 ら該コ ンタ ク ト レンズに関 して措置すベぎ前記方策を求める こ と を、特徴と す る。 本態様のサ.ポー ト方法に従えば、 前記サボ一 ト システムに 関する本発明の態様第十七で説明 したよ う に、コ ンタ ク ト レン ズの汚れと相関性の大きい、ユーザ毎に相違する涙液の組成割 合等を考慮する こ と で、当該ュ一ザに対するサポ一 ト をよ り 高 い精度で行 う こ と が可能と なる。
(サボ一 ト方法に関する本発明の第十の態様)
本発明方法の第十の態様は、前記本発明方法の第八又は第九 の態様に係る コ ンタ ク ト レ ンズユーザのサポー ト方法であつ て、前記ユーザが新しいコ ンタ ク ト レンズの使用を開始してか
ら予め定め られた検査期間の完了時と、該ュ一ザがコ ンタ ク ト レ ンズを継続 して使用 している場合の予め定め られた一定期 間の経過時と の、 少な く と も一方の時点で、 該コ ンタ ク ト レ ン ズに関 して措置すべき前記対策を求める よ う に した こ と を、特 徴とする。 本態様のサボ一 ト方法に従えば、 前記サポ一 ト シス テムに関する本発明の態様第二十で説明 したよ う に、 コ ンタ ク ト レ ンズやケア用品の当該ユーザに対する適合性を、一層効率 的に判断する こ とが可能と な り 、ユーザが不適合な'コ ンタ ク ト レ ン ズ等を使用する こ と に起因する問題の発生が よ り 効果的 に防止され得る。 図面の簡単な説明
図 1 は、本発明に従 う コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト シ ステムの一例を概略的に示す説明図である。 図 2 は、 図 1 に示 されたサポ一 ト システムにおいて好適に採用 され得る画像信 号取得手段の具体的構造例を概略的に示す説明図である。図 3 は、図 1 に示 されたサポー ト システムにおける画像データ の処 理手段を説明するためのブロ ッ ク 図である。 図 4 は、 図 1 に示 されたサポー ト システムにおいて採用 され得る画像データ の 処理手段の別の例を説明するためのブロ ッ ク 図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明を更に具体的に明 らかにするために、 本発明の 実施形態について、 図面を参照 しつつ、 詳細に説明する。
先ず、 図 1 には、 本発明に従 う コ ンタ ク ト レンズユーザのサ ポー ト方法を実施するために好適に採用 される、本発明に従つ
て構成された コ ン タ ク ト レ ンズユーザのサポー ト シス テ ム の 一実施形態の構成が、 全体概略図 と .して示されている。 本実施 形態のサポー ト シス テ ムは、①サポー ト を提供する主体である サポー ト主体 1 0 の管理下にあっ てサポー ト主体 1 0 の利用 に供されるサーバ装置 1 2 と 、②該サーバ装置 1 2 が利用可能 な記憶手段 1 4 と 、③コ ンタ ク ト レンズのユーザ 1 6 の利用に 供されるユーザ用 ク ライ ア ン ト装置 1 '8' と 、④ユーザ 1 6 の管 理下に置力 れてュ一ザ用 ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 に使用中の コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の画像信号を取 り'込む画像信号取得手段 2 2 と 、⑤コ ンタ ク ト レ ンズをユーザ 1 6 に対して直接に販売, する販売店 2 4 の利用 に供される販売店用 ク ラ イ ア ン ト装置 2 6 と 、 ⑥コ ンタ ク ト レンズを設計, 製造する と 共に、 販売店 2 4 を通 じてユーザ 1 6 に提供する レ ンズ提供者 2 8 の利用 に供される レンズ提供者用ク ライ ア ン ト装置 3 0 と 、⑦レ ンズ 提供者 2 8 の管理下に置かれて レ ンズ提供者用 ク ライ ア ン ト 装置 3 0 に未使用のコ ンタ ク ト レ ンズ 3 2 の基準画像信号を 取り 込む基準画像信号取得手段 3 3 と 、⑧ユーザ 1 6 のサポー ト 主体 1 0 に対する会費の支払状況を管理する会費管理主体 と してのク レジッ トカー ド会社 3 4 の管理下に置か'れて利用 に供される会費管理手段と しての会費管理装置 3 6 と、⑨上記 サーバ装置 1 2 と ユーザ用 ク ライ アン ト装置 1 8 と 販売店用 ク ラ イ ア ン ト 装置 2 6 と レ ンズ提供者用 グラ イ ア ン ト装置 3 0 と 会費管理装置 3 6 を相互に接続 して情報と して の電気信 号の送受信を可能 とする通信ネ ッ ト ワーク 手段 と してのネ ッ ト ワーク通信網 3 8 と を、 含んで構成されている。
なお、 サーバ装置 1 2 やユーザ用ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 , 販
売店用 ク ラ イ ア ン ト装置 2 6 , レンズ提供者用 ク ラ イ ア ン ト装 置 3 0 および会費管理装置 3 6 と しては、 何れも、 ネ ッ ト ヮー ク 通信網 3 8 と してのイ ンタ ーネ ッ ト等を利用 した情報の送 受信が出来る よ う に、 キーボ一 ドゃマ ウス等の入力装置と 、 モ タ 手段と しての C R Tや液晶ディ スプ レイ 等の表示装置を 備えたパソ コ ン等の コ ン ピュータ等に よ っ て構成された もの であって、 特にサーバ装置 1 2 は、 イ ンターネ ッ ト上で W e b ページを閲覧する W W Wブラ ウザが導入 されて構成 されてお り 、且つ少な く と もユーザ用ク ライ アン ト装置 1 8 や販売店用 ク ライ ア ン ト装置 2 6 には、イ ンタ一ネ ッ ト上でかかる W e b ページを閲覧する適当な ソ フ ト ウ ェアが導入されている。 また、 サ一バ装置 ' 1 2 やユーザ用ク ライ アン ト装置 1 8 ,販売店用 ク ライ アン ト装置 2 6 , レンズ提供者用ク ライ アン ト装置 3 0お よび会費管理装置 3 6 は、イ ンターネ ッ ト上で e — m a i 1 等 を利用 して各種情報を個別的に送受信 し得る よ う に適当 なソ . フ ト ウエアが導入されている と共に.、 必要に応 じて、 送受信信 号を暗号化およ び複号化するための ソ フ ト ウ ェアが導入 さ'れ て いる。
また、 サポー ト主体 1 0 (サーバ装置 1 2 ) やレンズ提供者 2 8 ( レンズ提供者用ク ラ イ アン ト装置 3 0 ) およびク レジッ トカー ド会社 3 4 (会費管理装置 3 6 ) は、 基本的に単一のも の と して構成されているが、 ユーザ 1 6 (ユーザ用ク ライ アン ト装置 1 8 ) および販売店 2 4 (販売店用ク ライ アン ト装置 2 6 ) は、 何れも多数設定される。
特に、 ュ一ザ用 ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 は、 イ ンターネッ トゃ 公衆通信網に接続でき るパ一ソナルコ ン ピュ ータ の他、携帯端
W
- 34 - 末コ ン ピュ ータ (モパイ ルパ ソ コ ン) や個人情報端末コ ン ビュ ータ ( P D A ) , 携帯電話, P H S な どを利用 して構成する こ と も可能である。
また、 販売店 2 4 は、 好ま しく はコ ンタ ク ト レ ンズに関 して 十分な知識や経験, 判断力等を備えた者であって、 商品提供先 であるユーザ 1 6 が簡便に利用でき る よ う に、ュ一ザ 1 6 の居 住分布等を考慮 して、サー ビスェ リ ァの全体に散在する よ う に 設定される こ と が望ま しい。 なお、 本実施形態における販売店 2 4 は、 図面上で単一のものと して示 されているが、 例えば販 売店に並設 されてユーザ 1 6 の眼科診察や診断を行な う 眼科 医を含むものと して観念する こ と が出来る。 その場合に、 かか る眼科医は、ネ ッ ト ワーク通信網 3 8 に対して直接に又は.販売 店用 ク ライ ア ン ト装置 2 6 を介 して間接に接続される眼科医 用ク ライ ア ン 卜装置を備えてお り 、サーバ装置 1 2 等とデータ 通信を行な う こ と か出来る環境が構築される こ と と なるが、図 1 では、それら眼科医および眼科医用 ク ライ ア ン ト装置が販売 店 2 4 および販売店用 ク ライ アン ト装置 2 6 を含めて概略記 載されてお り 、 以下においても、 説明を簡単にするために、 販 売店 2 4 が眼科医を含むもの と して説明する こ と と する。なお 現実的には、少な く と も外観上は眼科医を含んで販売店 2 4 が —体的に構成されている ものと見える場合もあ り 、 こ のこ と か ら明 らかな よ う に、販売店用ク ライ ア ン ト装置が眼科医所有の ものや眼科医利用のものであって も良い。
また、 本実施形態のサポー ト システムは、 ク レジッ トカー ド 会社 3 4 も一つ の構成要素と してシステムに組み込んで備え ているが、 このク レジッ トカー ド会社 3 4 は、 サポー ト主体 1
0 と異なる既存の会社を利用する こ とが可能である。その場合 ク レジッ トカー ド会社 3 4 は、ユーザ 1 8 と個別に契約する こ と と な り 、 例えば、 かかる契約に基づく 金額を、 サポー ト 主体 1 0 に対して、ュ一ザ 1 6 がサポー ト を享受する ための料金と して支払って、支払った料金に対応する金額の債権をク レジッ ト カー ド会社 3 4 がュ "ザ 1 6 に オ して取得する よ う に され る。 このよ う なク レジッ トカー ド会社 3 4 をシステムに組み込 むこ と に よ っ て、サポー ト を提供する に際 してのユーザ 1 6 の 支払能力の審査や、定期的な代金の徴収等に際 してのサボ一 ト 主体 1 0 の労力負担が軽減される。 尤も、 ユーザ 1 6 にサポ一 ト を提供するためにサボ一 ト主体 1 0 において必要な経費を、 例えばユーザ 1 6 に販売 される コ ンタ ク ト レ ンズ代金に含ま せる こ と等によ って、見掛け上は本実施形態のサポー ト システ ムにおいて不要とする こ と も可能であ り 、 その場合には、 ク レ ジッ ト カー ド会社 ·3 4 を含む会費の徴収シス テ ム全体が不要 と なる。
更にまた、サーバ装置 1 2 によ って利用 される記憶手段 1 4 は、狭義のデータベース の他、 R A Mや C D— R , C D— R W, D V D - R , D V D— R AM, M O , M D , P D , H D等の適 当 な記憶媒体を備えた コ ン ビユータ 管理可能な各種の記憶装 置によ って構成され得る。
さ らに、ユーザ用ク ライ アン ト,装置 1 8 によ って利用 される 画像信号取得手段 2 2 と 、 レンズ提供者用 ク ラ イ ア ン ト装置 3 0 によ つて利用 される基準画像信号取得手段 3 3 は、基本的に 同一構造のものが採用可能であ り 、その具体的な概略構造例が 図 2 に機能的ブロ ッ ク 図 と して示されている。
特に、本実施形態における画像信号乃至は基準画像信号の取 得手段 2 2 , 3 8 は、 コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 乃至は 3 2 を対象 と して、その蛋白や脂質に よる付着汚れを画像信号と して と ら え得るよ う に構成されてレ、る。 図 2 中、 4 0 は、 コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 ( 3 2 )に励起光を照射する照射手段であって、特に、 レンズ汚れと して の蛋白質や脂質等が、 それぞれ励起されて、 蛍光を発する こ と が出来る よ う な、 所定の波長の光 (励起光) を照射し得る光源を有 して、 構成されている。 なお、 その よ う な光源と しては、 所望とする励起光を照射 し得る、 従来から公 知の各種の光照射装置、 例えば、 キセ ノ ン ラ ンプや、 水銀ラ ン プ、 重水素ラ ンプ、 タ ングステ ン一 ヨ ウ索ラ ンプ、 レーザー光 照射装置等が、 適宜に選択されて用いられる こ と と なる。
なお、 一般に、 励起光の照射によって発生する蛍光は、 励起 光源の強度に比例 して強く なる と こ ろから、各種のラ ンプよ り 光の強度が大き な レーザ一を光源に使用すれば、検出する蛍光 の感度 (強度) がよ り 高く なる利点がある。 尤も、 レーザー光 を採用する場合にあっては、 レ ンズの変質が惹起されない程度 の使用が必要と なる こ と は言 う までもない。
ま た、 本発明において、 汚れの種類に応 じて選択される励起 光に関 しては、主たる レンズ汚れと しての検出対象に応じて適 当に選択設定される。 具体的には、 例えば、 蛋白によ る汚れを 検出する には、 励起光 と して え (波長) = 2 7 5 〜 3 2 0 nm のも のが好適に採用 され、 よ り 好ま し く は ; I = 2 7 5 〜 2 9 5 nmの ものが採用 される と共に、蛍光 と して ; I = 3 4 0 〜 3 6 0 nmが有利:に選択される。また、脂質によ る汚れを検出するには、 励起光と して λ = 3 4 0 〜 3 9 O nmの も の が好適に採用 され
る と共に、蛍光と して え = 4 3 0 〜 4 7 0 が有利に選択され る。 なお、 こ のこ と 力 らも 明 らかなよ う に、 代表的な レンズ汚 れである蛋白質と脂質にあっては、その励起波長が異なってい る と こ ろから、所定の波長の励起光のみを レンズに照射すれば、 それらの汚れが同一部位に共に付着 していて も、各々 を別個に 且つ選択的に検出する こ と が可能である こ と が分かる。 なお、 蛋白質の蛍光波長 と脂質の励起波長 と がー部の波長範囲で重 複しているが、 蛋白質から生じる蛍光は、 脂質を励起せしめ得 る よ う な程充分な強度ではないこ と から、蛋白質の蛍光によ つ て脂質が励起せ しめ られる こ と が問題と なる よ う な こ と も な レ、。 また、 蛋白質と脂質は、 上述の励起光によ る蛍光波長も相 互に異なる力 ら、 例えばフ ィ ルタ等を用いる こ と によ り 、 蛍光 波長の相違を利用 して選択的に検出する こ と も可能性がある。
また、 上述の如き特定の波長範囲において、 よ り 一層鮮明な 蛍光像を得る ため、 乃至は、 よ り 一層微量の汚れを検出するた めには、 コ ンタ ク ト レ ンズに照射される励起光の強度を大き く する こ と が望ま しいのであ り 、 例えば、 コ ンタ ク ト レンズに付 着した蛋白質汚れを検出する場合には、 2 8 0 nmの波長の励起 光の強度が、 0 . 7 5 W / c m 以上である こ と が望ま し く 、 また一方、 コ ンタ ク ト レンズに付着 した脂質汚れを検出する場 合には、 3 4 0 〜 3 9 0 n mの波長の励起光の強度が、 0 . 7 5 μ W / c m 以上である こ と が、 望ま しい。
と こ ろで、 本実施形態においては、 上述せる よ う な所定の波 長領域の光を専ら レンズに照射するために、照射手段 4 0 の光 源と コ ンタ ク ト レンズ 2 0 ( 3 2 ) の問に、 レ'ンズ汚れの種類 に応 じた励起光を透過せしめる光学フィ ルタ 4 2 が、設置され
ている。 これによ つ て、 光源から放射される励起波長以外の波 長を有する余分な光が遮断されて、所望とする励起光が効率的 にコ ンタ ク ト レンズ 2 0 ( 3 2 ) に照射される よ う になってレヽ る。
なお、 そのよ う な光学フィルタ 4 2 と しては、 光源から放射 される光の強度にも依存するが、 例えば、 2 0 0 Wの水銀ー キ セ ノ ンラ ンプ等を光源と して蛋白質汚れを検出する際には、 え (波長) = 2 7 5 〜 2 9 5 n mの光が主と して透過 されて コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 ( 3 2 ) に照射される よ う に、 λ = 2 8 0 nm での分光透過率が 2 0 %以上である光学フ ィ ルタ を使用する こ と が、 望ま し く 、 こ のよ う な光学フ ィ ルタ 4 2 を採用する こ と によって、光学フィ ルタ 4 2 を透過 した 2 8 0 nmの波長の励 起光は、 0 . 7 5 μ \ν / ο !Ώ 以上の強度を有する よ う に され 得る。 これに対 し、 力 カゝる 2 8 0 nmでの分光透過率が 2 0 %を 下回る よ う な場合にあっては、 前述せる よ う に、 蛍光は励起光 の強度に依存する と こ ろから、蛍光も弱く なって、蛍光の検出、 即ち、汚れの検出の精度が大き く 低下 して しま う おそれがある。 また一方、 脂質汚れを検出する に際 しては、 同様な理由から、 3 4 0 〜 3 9 0 nmでの分光透過率が 2 0 %以上である光学フ イ ノレタ を使用する こ と が、 望ま しい。
ま た、 か く の如 く して照射手段 4 0 か ら発せ られた励起光は、 'コ ン タ ク ト レ ンズ 2 0 ( 3 2 ) の略全体に照射され、 そ して、 その励起光にて、検出を 目 的とする レ ンズ汚れが励起せしめ ら れる こ と と なるのであ り 、 更に、 こ の励起によっ て生 じる蛍光 にて形成される蛍光像が、検知手投 4 4 で検知される よ う にな つてレ、る。 特に、 かかる検知手段 4 4 と しては、 コ ンタ ク ト レ
ンズ 2 0 ( 3 2 ) の全体に亘つて蛍光を感知 し、 その光信号を 電気信号に変換する こ と によって、 蛍光強度の大小、 言い換え れば、 汚れの付着の程度を場所的に示すレ ンズ像 (蛍光像) と して得る こ と が出来る適当な撮像手段、 具体的には、 C C D力 メ ラや、実体顕微鏡乃至はマ ク ロ レンズ と C C Dカ メ ラを組み 合わせた もの等の公知の撮像手段が、好適に用い られる こ と と なる。
更にまた、 上記検知手段 4 4 と しては、 λ (波.長) = 3 4 0 〜 6 0 0 nmの受光周波数帯域において、 3 0 %以上の量子効率 を有 している ものが、 更に望ま しく 、 このよ う な検知手段 4 4 を採用する こ と に よ って、 よ り 一層高い感度で蛍光を検出する こ と が可能と な り 、 以て、 よ り 明瞭な蛍光像を得る こ とが可能 と なる。
さ らに、 検知手段 4 4 と コ ンタ ク ト レンズ 2 0 ( 3 2 ) の問 にも、所望と する波長の光を専ら透過せ しめ得る光学フ ィ ルタ
4 6 が設置されてお り 、 これに よつて、 蛍光に比 して強度が格 投に大き な励起光等の余分な光を遮断して、主と して励起され た所定の汚れから放出される蛍光のみを、高度に選択して検知 する こ と が可能と なる。 なお、 かかる光学フ ィ ルタ 4 6 と して は、 例えば、 検出を 目 的とする汚れの種類に応じて特定の波長 の蛍光が検出 され得る.よ う に、蛋白質汚れに起因する蛍光を検 出する場合にあっては、 ; L = 3 4 0 〜 3 6 0 nmの分光透過率が
5 0 %以上である光学フ ィ ノレタ を、また脂質汚れによ る蛍光を 検出する場合には、 λ = 4 2 0 . nm以上の分光透過率が 5 0 %以 上である光学フ ィ ルタ を、 それぞれ使用する こ と が望ま しレ、。 なお、 かかる光学フィ ルタ 4 6 の上記波長域 ( え) での分光透
過率が、 それぞれ、 5 0 %未満.と なる場合には、 蛍光の検出、 即ち、汚れの検出の精度が大き く 低下 して しま う おそれがある。
そ して、光学フ ィ ルタ 4 6 を透過した光のみが上記の検知手 段 4 4 にて検出 される こ と に よって、画像信号乃至は基準画像 信号の取得手段 2 2 , 3 8 において、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0 乃 至は 3 2 を対象 と して、その蛋白や脂質に よ る付着汚れを表す 画像信号と しての.汚れ付着レンズの蛍光像(汚れ対応 レンズ蛍 光像 : a ) と未使用 レンズの蛍光像 (基準レ ンズ蛍光像 : b ) が、 それぞれ、 特に本実施形態では電気信号と して取得される こ と と な る のであ る。
なお、 画像信号乃至は基準画像信号の取得手段 2 2 , 3 8 の 例示の構造においては、浅底の有低円筒形状を呈するシャ ー レ
4 8 内に収容された適当な測定媒体 5 0 (例えば、 水媒体) 中 に、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0 , 3 2 が浸漬きれて、 測定が行なわ れる よ う になってレヽる。 また、 そ こでは、 測定対象と なる コ ン タ ク ト レンズ 2 0, 3 2 の配置位置を常に一定にするための、 レンズセ ンタ リ ング機構と しての心合わせ部材 5 2 が、 シャ一 レ 4 8 に設け られてお り 、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0, 3 2 の レ ン ズ中心が、照射手段 4 0ゃ検知手段 4 4 の各中心軸に対して略 —致する状態で、 コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 , 3 2 を容易に且つ安 定 してセ ッ トする こ と 力 s出来る よ う になっ てい る。
また、ユーザ 1 6 において画像信号取得手段 2 2 を用いて取 得された汚れ対応レンズ蛍光像 : a は、 ユーザ用 ク ラ イ ア ン ト 装置 1 8 を利用 して、 ネ ッ ト ワーク通信網 3 8 を介 し、 サー.パ . 装置 1 2 に送信されて、後述するサポー ト主体 1 0 での解析処 理の実行に付される こ と と なる。 一方、 レンズ提供者 2 8 にお
いて基準画像信号取得手段 3 3 を用いて取得された基準 レ ン ズ蛍光像 : b は、 レンズ提供者用ク ライ アン ト装置 3 0 を利用 して、 ネ ッ ト ワーク通信網 3 8 を介 し、 サーバ装置 1 2 に送信 されて、 記憶手段 1 4 に記憶される こ と と なる。
そ して、 サーバ装置 1 2 は、 各種データ の演算処理を実行す る解析手段 5 4 を備えており 、 この解析手段 5 4 において、 ュ 一ザ用 ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 から送信 された汚れ対応 レンズ 蛍光像 : a に基づき、 記億手段 1 4 に記憶された基準レ ンズ蛍 光像 : b を用いて、 各種データ の演算処理を行な う よ う になつ ている。 なお、 かかる解析手段 5 4 は、 サーバ装置 1 2 にイ ン ス ト一ノレ されたアプ リ ケーシ ョ ン ソ フ ト に よ っ て有利に実現 される こ と と な り、特に本実施形態で、 減算処理を行な う 減算 手段 5 6 と 、減算手段 5 6 で求められた演算データを用いて レ ンズ汚れの付着の程度を多階調の色に解析する カ ラ ー画像変 換部 5 8 を含んで構成されている。
すなわち、 図 3 に示されている よ う に、 ユーザ 1 6 の操作に 基づいてユーザ用 ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 からサーバ装置 1 2 の解析手段 5 4 に対し'て、 当該ユーザ 1 6 において使用中のコ ンタ ク ト レンズ 2 0 の汚れ対応 レンズ蛍光像: a が送信される と、 先ず、 かかる コ ンタ ク ト レンズ. 2 0 と 同一規格の基準 レン ズ蛍光像 : b が、 記憶手段 1 4 において選定されて、 その情報 が読み出 される。 なお、 同一規格の基準 レ ンズ蛍光像 : b を選 定するには、 例えば、 記憶手段 1 4 をコ ン ト ロールするサーバ 装置 1 2 のキーボー ド等からな る規格入力手段 6 0 を用い、ュ —ザ 1 6 の使用 中のコ ンタ ク ト レンズ 2 0 の規格デ一タ をサ ーバ装置 1 2 に入力する こ と に よ り 、予め レンズ提供者 2 8 に
よ っ て巿場に提供された全ての規格のコ ンタ ク ト レ ンズにつ いて求め られてサーバ装置 1 2 に記憶せ しめ られた未使用 コ ンタ ク ト レ ンズ 3 2 の基準レンズ蛍光像 : b の中から、 同一規 格の基準レ ンズ蛍光像: bノ のデータ を選択する こ と によ って 行な う こ と が出来る。
そ して、 こ のよ う に してそれぞれサ一バ装置 1 2 に提供され た同一規格の コ ンタ ク ト レンズに関する基準 レンズ蛍光像 : b ; と 汚れ対応 レンズ蛍光像: a の各データ を減算手段 5 6 に 導き、 該減算手段 5 6 において、 汚れ対応 レ ンズ蛍光像 : a か ら、 汚れが付着する前の レンズについての基準 レンズ蛍光像 .: b を減算せ しめて、 差分画像と して、 目 的 とする汚れ付着レ ン ズ画像 : c を求める。 これによ り 、 測定対象以外から引 き起こ される蛍光やそ の他の光等に起因す.る測定誤差の原因 と な る 信号を差し引いて除去する。
なお、 基準レ ンズ蛍光像 : b は、 レ ンズ製造時や出荷時にお ける コ ンタ ク ト レンズの如き 、汚れが付着する前のコ ンタ ク ト レンズ (基準 レ ンズ) 3 2 について、 前述の如 く レ ンズ提供者 2 8 の検知操作で予め求め られた ものであって、 それは、 レ ン ズの度数 : P 、 直径 ( D I A ) 、 厚み、 ベースカープの曲率半 径 ( B C ) 等の各種の規格毎に求められている も のであ り 、 望 ま し く は、生産口 ッ ト番号が付されて生産条件を一層細かく 同 一範囲に分類して、 そのよ う な細分類までも規格値と される。
そ して、上述の如 く してサーバ装置 1 2 の解析手段 5 4 に よ り 、 所定の減算処理と カ ラー画像データ化が施された、 レンズ 汚れの付着状態を示.す汚れ付着レ ンズ画像 : c は、 その汚れ付 着の程度に応 じて、 多階調の色に解析されて、 カ ラー画像に変
換された も のであ っ て、かかるカ ラー化された汚れ付着レンズ 画像 : c が、 記憶手段 1 4 に送られ、 ユーザ 1 6 の識別信号と 対応付けて記憶される と共に、ネ ッ ト ワーク通信網 3 8 を介 し てユーザ用 ク ライ アン ト装置 1 8 に送信される。 これによ り 、 ' ユーザ 1 6 は、ユーザ用 ク ラ イ ア ン ト装置 1 8 が備えるデイ ス プレイやプ リ ンタ等のモユタ手段において、 自 己の使用中のコ ンタ ク ト レンズ 2 0 における汚れの付着状態を、力 ラ一画像と して見る こ と が出来るのである。
また、 本実施形態では、 サーバ装置 1 2 からユーザ用ク ライ ア ン ト装置 1 8 に汚れ付着レ ンズ画像: c を送信するのに伴つ て、 例えば、 サーバ装置 1 2 で解析 したコ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の汚れの程度や状態等に応 じて各種のサボ一 ト情報をユーザ 1 6 に提供する こ と が可能である。 具体的には、 コ ンタ ク ト レ ンズの交換の必要性の有無や、 交換を推奨する時期、 コ ンタ ク ト レンズの使用期限の他、コ ンタ ク ト レ ンズの使用上の注意点 等を提供した り 、 更に、 コ ンタ ク ト レンズの交換や詳細な眼科 的な検査等を必要.とする場合には、そのよ う なサー ビス の提供 を受け るべき適当な販売店 2 4 の所在情報や連絡先情報等を 含めて、 ユーザ 1 6 に情報提供をする こ と が出来る。 しかも、 そ こにおいて、ユーザ 1 6 力 サーバ装置 1 2 に使用中コ ンタ ク ト レンズ 2 0 の汚れ対応 レンズ蛍光像 : a を送信する際、 併せ て、 コ ンタ ク ト レンズの使用状況や気づいた点等を参考情報と してサポー ト 主体 1 0 に連絡する こ と も可能であ り 、それによ つて一層高い質のサボ一 ト を受ける こ と が可能と なる。
更にまた、.本実施形態では、 レ ンズ状態評価データ と しての 汚れ付着レンズ画像 : c を、 レンズ提供者用ク ラ イ ア ン ト装置
3 0 や販売店用 ク ライ アン ト装置 2 6 に も送信 して提供する よ う に されてレ、る。 これに よ り 、 例えば、 レ ンズ提供者 2 8 が レンズを設計, 製造する者であ る場合には、 コ ンタ ク ト レ ンズ のユーザから直接に使用.情報を多数得る こ と が出来、そのよ う な情報をその後の レ ンズ設計や製造に活用する こ と が可能 と な り 、 或いは、 レ ンズ形状等に不具合が発見された場合にも、 該当する ロ ッ 卜や規格のコ ンタ ク ト レ ンズを早期に回収指示 する こ と によ り 、大き な問題発生を未然に防止する こ と等も可 能と なる。 また、 販売店 2 4 においては、 ユーザ 1 6 が来店す る前に予め、 或いは来店 した際に速やかに、 当該ュ ^ザ 1 6 が 装用 している コ ンタ ク ト レンズ 2 0 に関する情報と して、汚れ 付着 レンズ画像 : c を利用する こ と が可能と な り 、 ユーザ 1 6 に対する措置を容易且つ適切に施すこ と が可能と なる。
さ ら に、 販売店 2 4 では、 コ ンタ ク ト レンズそ の も のの情報 だけでな く 、来店 したユーザ 1 6 における眼の状態や関連情報 に関 して も検査や聞き取り 等で収集 したものや、或いはユーザ 1 6 を診察 した結果の情報 と しての検査情報を、販売店用 ク ラ イ ア ン ト装置 2 6 力 らネ ッ ト ワーク 通信網 3 8 を介 してサー バ装置 1 2 に提供する よ う になってお り 、 サーバ装置 1 2 は、 このよ う な検査情報を、 ユーザの識別情報と 関連付けて記憶手 段 1 4 に記憶する よ う になつ てい る 。 こ の よ う な情報を多数蓄 積する こ と によ って、 汚れ付着 レンズ画像 : C から得られる情 報と 、その時のユーザ 1 6 における眼の状態等の関連性を統計 化する こ と等も可能と な り 、 よ り 高精度なユーザサポー 卜 の実 現の可能性が生ぜしめ られる。
また、 本実施形態では、 レンズ状態評価データ と しての汚れ
付着 レンズ画像 : c に基づいて、'好適にはかかる汚れ付着 レ ン ズ画像 : c を所定時間の間隔で複数回得た結果に基づいて、 各 ユーザ 1 6 に固有の傾向、例えば蛋白の付着が多い等とい う 情 報を、 サボ一 ト主体 1 0 が容易に得る こ と が可能と なる。 それ 故、 このよ う な各ユーザ 1 6 に固有の情報を利用 して、 例えば ユーザ 1 6 に対 してコ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の画像送信に よ る 検査を必要 とする間隔を調節 して、各ユーザ毎に適当に設定さ れた所定期間毎に、サーバ装置 1 2や販売店用ク ライ ア ン ト装 置 2 6 力、らユーザ用 ク ライ アン ト装置 1 8 に対して、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0 の画像を送信する よ う に指示する信号を e — m a i 1 等を利用 して発信 し、ユーザ 1 6 に対して コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の検査等を促すこ と も有効である。
さ らに、 本実施形態では、 ユーザ用ク ライ ア ン ト装置 1 8 力、 らサーバ装置 1 2 に送信された レンズ状態評価データ と して の汚れ付着 レ ンズ画像 : c に基づいて、 蛋白や脂質の付着量を 汚れに関する情報 と して取得して、かかる汚れに関する情報に 基づいて、当該ユーザ 1 6 における当該コ ンタ ク ト レンズ 2 0 の適合性を評価 し、 そ の評価結果を、 措置すべき方策に関する 情報 と して、 前述の レンズ状態評価データ と 共に、 ユーザ用ク ライ アン ト装置 1 8 に送信する よ う に しても 良い。
よ り 具体的には、 汚れ付着レ ンズ画像 : c に基づいて、 例え ば後述する検量線を利用する こ と によ り 、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0 における蛋白の付着量と脂質の付着量を、それぞれ数値デー タ と して取得する。 こ の取得した汚れの数値データが、 コ ンタ ' ク ト レンズの適合性を判断する指標 (判断基準)' と される。
一方、多数のユーザに対 して市場に提供されている各種のコ
ンタ ク ト レンズについて、 それぞれの特性データ と して、 例え ば蛋 白の付着 し易 さや脂質の付着 し易 さ およびそれ らの除去 の し易さ、 耐薬品性等を予め取得して、 かかる レ ンズ特性デー タ を、 レンズ特性記憶手段と しての記憶手段 1 4 に記憶させる また、多数のュ一ザに対して同様に市場に提供されている各種 の レンズケア用品について、 それぞれの特性データ と して、 例 えば蛋白 の除去性能や脂質の除去性能および効果の.持続性や 各コ ンタ ク ト レ ンズへの影響度な どを予め取得 して、かかるケ ァ用品特性データ を、ケア用品特性記憶手段と しての記憶手段 1 4 に記憶させる。
さ らに、上述の各種のコ ンタ ク ト レンズおよび各種の レンズ ケア用品について、 それぞれ、 蛋白の付着量および脂質の付着 量を指標と して、その使用の適否についての判断用デ一タテー ブルを、例えば予め行った多数人によ るモニタ結果等に基づい て作成してお く 。 かかるデ'一タテ一ブルの一例を、 下記〔表 1 〕 に示す。
〔表 1 〕
但し、 表 1 中、 Pは蛋白の付着量, L は脂質の付着量をそれ ぞれ表す。 また、 ©は極めて良好を表 し、 〇は良好を表 し、 △ は警告 (注意) を表 し、 Xは不適合を表す。
こ のよ う なデータテープルを作成 しておけば、ユーザ 1 6 カ 使用 している コ ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の種類に対応 したデータ テ一ブルを用いて、 汚れ付着 レ ンズ画像 : c から求めた P , L の値を用いて、サーバ装置 1 2 において容易に且つ速やかに適 合性を判定する こ と が出来るのである。 また、 不適合である と 判断された場合には、 例えば、 記憶手段 1 4 に記憶せ しめた上 述の コ ンタ ク ト レ ンズ特性データ やケア用品特性データ を禾 IJ 用 して、 よ り 適合性の高いコ ンタ ク ト レンズやケア用品を選定 する こ と も可能と なる。 即ち、 汚れ付着レンズ画像 : c から求 めた : P, L の値が大きいために不適合と判断された場合には、 現在使用 中の コ ンタ ク ト レ ンズ よ り も蛋白や脂質の付着 し難 い種類の コ ンタ ク ト レンズや、蛋白や脂質の除去性能に優れた 種類のケア用品を選択し、 それらへの変更を提案する処理を、 サーバ装置 1 2 において実効する こ と が出来るのである。
また、 上述の如き コ ンタ ク ト レ ンズの適否判断に際しては、 その他の参考データ を参酌する こ と も可能である。かかる参考 データ と しては、 例えば、 ユーザ 1 6 における 自 覚検査結果デ ータ 、具体的には装用感ゃ乾燥感を 1〜 5 の五段階で評価 した 数値データや、 例えば販売店や眼科医によ って取得された、 当 該ュ一ザ 1 6 に '関する他覚検査結果データ 、具体的にはレ ンズ 乾きや、 眼の充血程度、 角膜染色を 1〜 5 の五段階で評価 した 数値データ等が挙げられる。 これらの参考データ を採用する こ と に よ り 、コ ンタ ク ト レンズ 2 0 の当該ユーザ 1 6 に対する適 合性を一層高度に判断する こ と が可能と なる。
或いはまた、 当該ユーザ 1 6 における涙液の組成割合も、 参 考データ と して好適に採用 され得る。 即ち、 涙液の性状は、 コ
ンタ ク ト レ ンズ 2 0 の汚れ易 さ に相関 している と 考え られる こ と から、 ユーザ 1 6 の涙液を組成割合と して、 例'えば単位容 積当た り の蛋 白の含有量や脂質の含有量をデータ と して参考 にする こ と に よ って、 コ ンタ ク ト レンズ 2 0 の画像データ から 得られた蛋 白や脂質の付着量のデータ の信頼性を確認 した り する こ と が出来るのである。
なお、 上述の 自 覚検査結果データや他覚検查結果データ, 涙 液性状データ 等は、 ユーザ 1 6 が個人的に取得して、 それをュ 一ザ用 ク ライ ア ン ト装置 1 8 力 らネ ッ ト ワーク 通信網 3 8 を 通 じてサーバ装置 1 2 に送信させる よ う にする こ と も可能で あるが、 他覚検査結果データ, 涙液性状データ等は、 取得に専 門設備や知識が必要と なる こ と から、ユーザ 1' 6 が販売店 2 4 に赴き 、 当該販売点 2 4 (—体的に設置された眼科医を含む) においてそれ らのデータ の取得 して、 かかる取得データ を、 販 売店用 ク ライ ア ン ト装置 2 6 カゝらネ ッ ト ワーク 通信網 3 8 を 通 じてサーバ装置 1 2 に送信させる よ う にする こ と が望ま し レヽ
また、 このよ う に して行われる コ ンタ ク ト レ ンズの適合性の 判断データや結果等は、 当該ユーザ 1 6 と対応付け られて、 サ "バ装置 1 2 の記憶手段 1 4 に記憶 してお く こ と が望ま しい。
なお、上述の如 く して記億手段 1 4 に蓄積される各種データ は、.ユーザ 1 6 の個人情報を含むこ と と なるから、 販売店 2 4 やユーザ i 6 がそのよ う なデータ を閲覧等利用する に際 して は、 セキュ リ ティ機能を持たせる こ と が有効であ り 、 例えば予 め登録された識別情報等の符合を条件と して、データの閲覧を 許可 した り 、 ア ク セ スする者によ って閲覧可能な情報の制限を
異な らせた り する こ と も望ま しい。
と こ ろで、本発明に従 う コ ンタ ク ト レンズのサポー ト システ ムにおいて採用 される汚れ等の不具合を検出する ための装置 構成は、上述 した例示のも のに限定して解釈される も のでは決 してな く 、 例えば、 図 4 に示されている如き、 検量線を利用 し て付着汚れの定量を行な う構造も、有利に採用 され得る。なお、 図 4 において、前記実施形態と 同様な構造と された部材および 部位については、 それぞれ、 図中に、 上述の実施形態と同一の 符号を付する こ と によ り 、 その詳細な説明を、 省略 した。
すなわち、 図 4 に示されたサポー ト システムは、 基準溶液蛍 光画像取得部 6 2 を備えてお り 、 この基準溶液蛍光画像取得部 6 2 におレ、て、前述の図 2 に示 されている如き コ ンタ ク ト レン ズ 2 0 , 3 2 の蛍光画像の取得手段と 同様な構造と された装置 を用い、 シャ ー レ等の容器に入れられた既知の濃度 (溶解量) 及び既知量 (体積) の基準溶液に対して、 上記のコ ンタ ク ト レ ンズと 同様な検出操作を施すこ と によって、かがる所定の溶液 における蛍光像を検知する よ う になっている。 なお、 かかる基 準溶液蛍光画像取得部 6 2 は、サポー ト主体 1 0 が備えていて も良いが、 レ ンズ提供者 2 8 が備えていて も良 く 、 予め取得し たデータを記憶手段 1 4 に記憶させてお く こ とが望ま しい。
そ して、 こ の得られた基準溶液蛍光像 d は、 サーバ装置 1 2 の解析手段 5 4 に送られ、 検量線作成部 6 4.において、 所定 の演算処理が施されて、 蛍光量 ( X 軸のパラメ ータ) v s基準溶 液に溶解せ しめ られた基準物質の溶解量 ( y軸のパラメータ) の検量線 : y = f ( x ) が作成される よ う になっ ている。
よ り 詳細には、 検量線作成部 6 4 にて受信される蛍光像 : d
は、 ピクセル単位、 言い換えれば、 微小面積単位毎に蛍光が検 知せ しめ られて形成されている も の であ り 、 また、 そのよ う な 1 ピクセル当た り の蛍光の強度は、 基準溶液の検出面積 (つま り 、基準溶液の入れられた容器の開 口面積に相当する ピクセル 数) の全体に亘つて、 同一の値を示す。 また、 そのよ .う な基準 溶液の 1 ピク セル当た り の蛍光強度は、その基準物質の溶解量 や溶液量 (体積) ほ勿論、 基準溶液の入れられた容器の開 口面 積によって も変化し、 例えば、 同一量の溶媒に、 同一量の基準 物質を溶解せ しめた場合に、その開 口面積を 1 / 2倍にする と 、 1 ピクセル当た り の蛍光強度は 2倍と なる。 従って、 本実施形 態の検量線作成部 6 4 においては、 コ ンタ ク ト レ ンズが規格に よって直径 (検出面積) が異なる ものである と こ ろから、 何れ の コ ンタ ク ト レ ンズの汚れ付着鼉を も定量する こ と が出来る よ う に、 検量線のパラ メ ータ の 1 つ と して、 基準溶液の蛍光 像 : d の 1 ピ ク セル当た り の蛍光強度と 、 その検出.面積と を乗 算する こ と に よ って得られる値を、 蛍光量 ( X : 蛍光強度 X検 出面積) と して、 採用 しているのである。 そ して、 そのよ う に して求め られた各種溶解量の基準溶液の蛍光量 ( X ) は、 それ に比例する溶解量 ( y ) に対 して、 それぞれ、 プロ ッ ト されて、 所望とする検量線が作成され得る よ う になつているのである。 但し、 蛍光量 ( X ) は溶液の容量 (体積) に も比例するために、 基準溶液の容量 (体積) は、 汚れ成分に応 じて、 常に一定にす る必要がある と共に、基準溶液の入れられる容器の開 口面積も、 蛍光像の検知手段にて検知可能なサイ ズである こ と が、望ま し い。
なお、上記せる よ う な検量線作成部 6 4 内の演算処理に必要
と される基準溶液のデータ、 例えば、 検出面積や基準物質の溶 解量は、 図 4 に示される如 く 、 例えばキーボー ド等の適当な定 量用データ入力手段 6 6 によ っ て入力 される よ う になつ てい る。 また、 前記 した基準溶液と は、 所定量の人工汚れ成分 (基 準物質) を所定の溶媒に均一に溶解せ しめたものであって、 例 えば、 蛋白質汚れの定量用 と しては、 所定量のアルプミ ンを精 製水に溶解した溶液等を、 脂質汚れの定量用には、 所定量のォ ' リ一ブ油をエタ ノ 一ルに溶解せしめた溶液等を、 それぞれ、 例 示する こ と が出来る。
そ して、 上述の如 く して、 予め作成された検量線は、 コ ンタ ク ト レ ンズに付着した汚れ成分の付着量を定量する際に用い られる こ と と な り 、 汚れ付着レ ンズ画像 : c から求め られる ピ クセル単位の蛍光強度を積算 して得られる積算値を、検量線と 対比する こ と に よ って、所定領域当た り に付着 した汚れ成分の 定量が実現され、以て、得られた値が分かる よ う になっている。
具体的には、減算手段 5 6 において得られる汚れ付着レ ンズ 画像 : c が、 カ ラー画像'変換部 5 8 へ送られる一方、 積算手段 6 8 にも送信され、 かかる積算手段 6 8 において、 積算処理が 施される よ う になっているのであ り 、 例えば、 コ ンタ ク ト レ ン ズ全面に付着 した汚れ成分の定量を行な う 際には、 ピク セル (微小面積) 単位の蛍光強度が、 コ ンタ ク ト レ ン ズ レ ンズの面 積に相当する ピ ク セル数分だけ、 積み足される こ と によ って、 積算処理が実施される。 なお、 かかる積算処理の方法は、 前記 の方法に限定されるわけではな く 、例えばコ ンタ ク ト レンズに 付着した汚れ成分の部分的定量を行な う こ と も可能である。
そ して、 上述の よ う に して求め られた積算値は、 定量部 7 0
において、 上記の検量線作成部 6 4 で作成された検量線 [ y = f ( x ) ] と 対比されて、 汚れの定量が行なわれる よ う になつ ているのである。 つま り 、 積算値は、 該検量'線 [ y = f ( χ ) ] の蛍光量 ( X ) に代入されて、 溶解量 ( y ) が算出 され、 か る溶解量 ( y ) が、 コ ンタ ク ト レ ン ズの所望とする領域範囲に 付着した汚れ成分の付着量と されて、ユーザ用 ク ライ アン ト装 置 1 8 等に出力 される よ う になっているのである。
以上、 本発明の実施形態について詳述 してきたが、 これらは あく までも例示であ り 、本発明はかかる実施形態における具体 的な記載によ って、 何等、 限定 して解釈される ものでなく 、 当 業者によ って各種の変更, 修正, 改良等を加えた態様で実施可 能である こ と は勿論、 また、 そのよ う な態様が、 本発明の趣旨 を逸脱しない限 り 、 何れも、 本発明の範囲内に含まれる もので ある こ と は言 う までもなレ、。
例えば、 前記実施形態では、 ユーザの使用に供されたコ ンタ ク ト レ ンズに付着 した蛋白や脂質等の付着汚れを検出する場 合について説明 したが、,本発明は、 その他、 例えば変形や欠け 等の レ ンズ形状に関する不具合の他、傷や欠け等の レ ン'ズ損傷 を対象と して、 それを検出する場合にも 同様に適用 され得る。 そ して、特に実施形態の如き励起光を用いた蛍光によ る撮像方 法は、励起光や蛍光像の検知に際 しての波長を適当に選択する こ と等によ って、 レンズの損傷等に対しても、 有利に適用 され 得る。
また、 取得する画像信号や、 ユーザク ライ アン ト装置に最終 的に表示する画像信号に関する精度等は、要求される検査精度 や対象等に応 じて適宜に設定される ものであ り 、 例えば、 ユー
ザク ラ イ ア ン ト 装置で表示する最終的な画像を 白黒画像 と す る こ と によ り 取扱データ量を小さ く する こ と も可能である。 更にまた、 レ ンズ提供者がサポー 卜主体と なる こ と も可能で あ り 、 そのよ う な場合には、 レ ンズ提供者用ク ライ ア ン ト装置 がサーバ装置を併用する態様でも構成可能である。
また、 基準 レ ンズ蛍光像は、 必ずしも実測によ る こ と な く 、 理論的に、 新品 レンズに現れる蛍光像を解析して、 それを基準 画像信号と して利用する こ と も可能である。
更にまた、 画像信号取得手段で取得する画像信号と して、 例 示の如き蛍光像の他、一般的な可視光線による撮'影像を採用す る こ と も.可能であ り 、 それによ つて、 レンズの形状や欠け等の 不良'を検出する こ と が出来る。
さ らに、 画像信号取得手段と して動画 (連続静止画によ る疑 似的な動画を含む)を撮影する こ と のでき るデジタルビデォ力 メ ラ など採用する こ と に よ り 、前記実施形態と 同様な構成にお いて、静止画に代えて或いは静止画と併せて動画を画像信号と して採用 し、ュ一ザ用 ク ライア ン ト装置からサーバ装置に向け て送信する こ と が可能であ り 、かかる動画を含む画像信号をサ —バ装置において解析評価する こ と によ り 、静止画.だけでは得 る こ と の困難な レ ンズ状態評価データ を取得する こ と が可能 と なる。 具体的には、 例えばコ ンタ ク ト レンズを装用 したユ ー ' ザの眼球を正面から一定時間に亘つて動画で撮影 した画像信 号に基づいて、 瞬目 を した際の コ ンタ ク ト レンズの動き (移動 距離や安定状態 と なるまでの時間等) を、 コ ンタ ク ト レンズの 状態と して評価対象とする こ と で、 コ ンタ ク ト レ ンズの適合性 や汚れの程度, 涙液状態等を推定した り 検討等する こ とが可能
と なるのである。
上述の説明から明 らかなよ う に、本発明に従 う 構造と された コ ンタ ク ト レンズユーザのサポー ト システム或いはサポー ト 方法によれば、 コ ンタ ク ト レンズユーザは、 簡単な装置によ り 自 分のコ ンタ ク ト レ ンズの汚れ等の状態を極めて容易に知る こ と が出来るのであ り 、得られた評価デ一タに基づいて適切な 措置を と る こ と に よ っ て コ ンタ ク ト レンズを快適に使用する こ と が可能と なる一方、 サポー ト主体は、 コ ンタ ク ト レンズの ユーザに対 して継続的なサボ一 ト を行な う こ と 力 S可能 と なる と共に、 コ ンタ ク ト レンズの使用状態下での各種データ を効率 的に得る こ と が出来、ユーザへの'サポー トの更なる向上が図 ら れ得るのである。 産業上の利用可能性
上述の説明から明 らかなよ う に、 本発明は、 コ ンタ ク ト レン ズの製造および販売等に関連する産業分野において、ユーザに コ ンタ ク ト レ ンズを提供する こ と で販売 し、更にその後サポー トする こ と を内容とする ものであって、 本発明が、 産業活動の 場において実施され得る こ と は、 明 らかである。