WO2003065194A1 - Trackball - Google Patents

Description

明 細 書 トラ ック ーノレ 技術分野

本発明は トラックポールおょぴトラックボ一ルシステムに関し、 特に 、 暗所や暗状態における入力操作を容易にするための トラ ックボールお よび トラ ックボールシステムに関する。 背景技術

コ ンビユ ータ等各種デジタル機器の座標入力装置である トラックポー ルは、 入力操作部であるポールと、 ポールの回転を検出する検出軸等か らなる内部構造と、 ボールの一部および内部構造を収容する筐体とを有 する。 従来の トラ ックポール、 特に、 暗所や暗状態における入力操作を 容易にするための トラ ックボールにおいては、 ボールには透明または半 透明の材料が用いられ、 ケース内に設けた発光ダイオー ド （以下、 「 L •E D」 という。 ） 等のランプによ り ボールに光を照射することによって ボールを光らせる、 という手段がと られていた。

図 2は、 従来の トラ ックポールにおける光の照射方法の一例を側面方 向から示す説明図である。 図において、 暗所等における入力操作のため の トラックボールは、 透明または半透明のボール 1 1 と、 ケース 1 2 と 、 図示しないカバーを有し、 ケース 1 2内部には、 ボール 1 1 を光らせ るための光を照射する光源である L E D等のランプ 1 3 A、 1 3 B等が 設けられている。 ケース 1 2 は不透明であるため、 ランプ 1 3 A、 1 3 B等から発せられた光をボール 1 1 に照射させるために、 ケース中にお いてボールに面した側であるケース のポール側部 1 2 Bには光を涌過さ せる孔部 1 5 A、 1 5 B等が設けられ、 ランプ 1 3 A、 1 3 B等は、 こ れら孔部 1 5 A、 1 5 B等に揷嵌され、 またはその他孔部 1 5 A、 1 5 B等を通してポール 1 1 に光を照射するこ と のできる状態で設けられて いる。 係る構成をとることにより、 ランプ 1 3 A、 1 3 B等から発せら れた光は、 孔部 1 5 A、 1 5 B等を通してボール 1 1 に照射され、 これ によ りポール 1 1 を光らせることができる。

しかし、 光を通すために設ける孔部 1 5 A、 1 5 B等からは、 ケース 1 2の外部から水ゃゴミ等の異物が進入し、 これらによ り検出軸等の内 部構造の機能に支障を来し、 トラ ックボールの性能、 耐久性が低下する という問題があった。

さ らに、 ランプ 1 3 A、 1 3 B等の組み込み位置はケース 1 2上の孔 部 1 5 A、 1 5 B等の位置に合わせる必要があるため、 工程数が多く煩 雑であり 、 組み立てが困難である、 という問題があった。

本発明の課題は、 上記従来技術の欠点を除き、 暗所や暗状態において ボ^ルを光らせることができ、 かつケース内部への水、 ゴミ等の異物の 進入を防ぐと ともに、 ラ ンプの配置、 組み込み位置の自由度を増して、 組み立て性を向上するこ とのできる トラ ックボールおよびトラックボー ルシステムを提供する こ とである。 発明の開示

本願発明者らは上記課題につき鋭意検討した結果、 ケースを透明にす ることによ り、 上記課題を解決できることを見出した。 すなわち、 上記 課題を解決するための手段と して、 本願で特許請求される発明は以下の とおりである。

( 1 ) ボールと、 内部構造と、 筐体とを有する トラックボールにおいて 、 該ボール、 および該筐体の少なく とも一部が、 光を透過させるもので あるこ とを特徴とする、 トラックボール。

( 2 ) 前記筐体が、 前記内部構造を収容するケース と、 上蓋であるカバ 一とからなり 、 少なく とも該ケースの全部または一部が光を透過させる ものであるこ とを特徵とする、 （ 1 ) の トラ ックポール。

( 3 ) 光源が前記内部構造と と もに前記筐体内に含まれるこ とを特徴と する、 ( 1 ) または ( 2 ) の トラ ックボール。

( 4 ) ( 1 ) ないし ( 3 ) のいずれかの トラ ックボールと、 前記ボール に光を照射するための、 該 トラックポール筐体外にある筐体外光源と、 からなることを特徴とする、 トラ ックボールシステム。

すなわち本発明は、 トラ ックボールの筐体内部に設けられた光源とボ ールとの間において、 光源からポールへの光の照射の障害を排除するた めに、 筐体の一部に光を通すための孔部を設けるのではなく 、 筐体の少 なく と も一部を、 光を透過させる材料によって構成するこ とによ り 、 従 来技術における各課題の原因となっていたケース上の孔部を不要の構造 と し、 もって該各課題を解決するものである。

光を透過させる材料は、 係る機能を発揮するものである限り、 その材 料の如何によつて、 本発明が限定されるものではない。 係る材料によ り 構成された筐体は、 光を透過してポールを光らせることができるもので ある限り用いるこ とができ、 透明か半透明かという透明の度合い等によ つて、 本発明が限定されるものではない。

トラックボールの筐体は、 トラックポールの内部構造を収容するケー スと、 上蓋であるカバーとからなるが、 このう ち少なく と もケースの全 部または一部が光を透過させるものとすること もできる。 この場合、 ケ ースにおいて光を透過させる構造とする部分は、 少なく と も光源とポー ルとの間の光の進路の少なく と も一部となる領域を含むものであれば、 孔部を設ける必要性を解消するこ とができ、 異物進入に起因する問題を 解決することができるが、 さ らに トラックボールの組み立て性向上とい う課題解決のためには、 係るケースにおいて光を透過させる構造とする 部分は、 ある程度広い面積を有するものとするこ とが望ま しい。 したが つて、 ケースのボール側への対向部 （以下、 単に 「ポール側部」 と もい う。 ） 全体を、 光を透過させる構造とするこ と もできる。 また、 ボール 側部以外の部分をも含むケース全体を、 光を透過させる構造とすること もできる。

光源は、 ケース内の内部構造と と もに筐体内に設けるこ とができる。 光源の発光方式、 種類、 光源の設置数、 設置位置等は適宜に構成するこ とができ、 これらの如何によつて、 本発明が限定されるものではない。 また、 光源をケース内部ではなく 、 筐体の外部に設けること と し、 外 部からケース等の筐体を通して光を透過させてボールを光らせる、 トラ ックボールおょぴ筐体外光源とからなる トラ ックボールシステムを構成 すること もできる。 この場合も、 筐体外光源の発光方式、 種類、 光源の 設置数、 設置位置等は適宜に構成することができ、 これらの如何によつ て、 本発明が限定されるものではない。

光源と しては、 可視光線を発するものを用いることができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の トラ ックボールの構成を示す説明図である。

図 2は、 従来の トラックボールの構成を示す説明図である。 各図において用いられる符号は'、 それぞれ下記を表す。

1 、 1 1 …ポーノレ、 2 、 1 2…ケース、 3.、 4 、 1 3 A、 1 3 B ··· 光源、 6 、 1 6…基板、 1 2 B…ケースのボール側部、 1 5 A、 1 5 Β ···孔部、 L 3 、 L 4 、 L A、 L B…光の照射 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明を図面によ り詳細に説明する。 なお、 本発明は以下の実 施例に限定されるものではない。

図 1 は、 本発明の トラ ックボールの一例について、 その要部の概略構 成を示した説明図である。 図において本発明の トラックボールは、 光を 透過させる透明または半透明のボール 1 と、 検出軸等の内部構造を内部 に収容するケース 2 と、 図示しないカバーを有し、 該ケース 2内部には 、 該ボール 1 を光らせるための光を照射する光源である L E D等の光源 3 と、 から主と して構成され、 該ケース 2は透明または半透明であるこ とを特徴とする。

図において、 本発明は係る構成をとるため、 該光源 3から発せられた 光は、 光を透過させる透明または半透明の該ケース 2 を透過して該ポー ル 1 に照射され、 これによ り該ボール 1 を光らせるこ とができる。 該光 源 3の位置は該ケース 2內の適宜の場所に設置するこ とができ、 該ボー ル 1への光の照射のために該ケース 2上に孔部を設ける必要がないため 、 水、 ゴミ等の異物の該ケース 2内進入を防ぐこ とができる。

。 図 1 において、 光源は、 ケース外部に設ける光源 4 を用いること とす るこ と もできる。 この場合、 該光源 4から発せられた光は、 光を透過さ せる透明または半透明の該ケース 2 を透過して該ボール 1 に照射され、 これによ り該ボール 1 を光らせることができる。 該光源 3の位置は該ケ ース 2外の適宜の場所に設置することができ、 該ボール 1への光の照射 のために該ケース 2上に孔部を設ける必要がないため、 水、 ゴミ等の異 物の該ケース 2内進入を防ぐことができる。 該光源 3 と、 上記構成を有 する トラックボールとによ り 、 本発明の トラックボールシステムが構成 される。 なお、 図 1 中の光源 3 、 4は、 その両者を備えるこ とが本発明の トラ ックボールまたは トラックボールシステムと して必要であるこ とを示す ものではない。 上記説明のとお,り、 光源は、 図中の 3または 4のいずれ か一方のみを設ければ足り る。 もっ と も、 両方と も設けることを除外す る趣旨ではなく 、 かかる構成も本発明の範囲内である。 産業上の利用可能性

本発明の トラックボールおょぴトラックポールシステムによれば、 喑 所や暗状態においてボールを光らせる トラックボールにおいて、 ケース 内部への水、 ゴミ等の異物の進入を防ぐこ とができる と と もに、 ランプ の配置、 組み込み位置の自由 Sを増して、 組み立て性を向上することこ とができる。 これによ り、 ト ラックポールの耐久性および信頼性を高め 、 組み立てを容易にすることができ、 性能向上および費用低減を図るこ とができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ボールと、 内部構造と、 筐体とを有する トラ ックボールにおいて

、 該ボール、 およぴ該筐体の少なく とも一部が、 光を透過させるもので あることを特徴とする、 トラ ック'ポール。

2 . 前記筐体が、 前記内部構造を収容するケース と 、 上蓋であるカバ 一とからなり、 少なく とも該ケースの全部または一部が光を透過させる ものであるこ とを特徴とする、 1 . に記載の トラックポール。

3 . 光源が前記内部構造と と もに前記筐体内に含まれるこ とを特徴と する、 1 . または 2 . に記載の トラックボール。

4 . 1 . ないし 3 . のいずれかに記載の トラ ックボールと、 前記ボー ルに光を照射するための、 該 トラックボール筐体外にある筐体外光源と 、 からなるこ とを特徴とする、 トラ ックボールシステム。