明細書
酸配合製剤 技術分野
本発明は、 酸配合製剤およびその製造法に関する。 背景技術
生理活性物質の中には、消化管吸収性の変動が大きいものがある。 これらの経口 吸収性変動の大きな生理活性物質は、その変動が理由で静脈内注射剤、筋肉内注射 剤への剤形変更を余儀なくされる場合が少なくない。 しかし、 注射剤は反復投与、 長期投与を必要とする生理活性物質においてはその使用の簡便性の観点から必ず しも適切な剤形とは言えない。
本発明は、 前記した消化管吸収性の変動のうち、 生体内因子、 特に、 胃内 pHの 固体間変動、 固体内変動に起因するバラツキに関して取り扱い、 生体胃内 pHの変 動に影響され難い生理活性物質 (特に抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、抗炎 症作用、抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物)の製 剤を提供するものである。 すなわち本発明は、 溶解度に pH依存性がある生理活性 物質において、その該生理活性物質の溶解補助の目的で酸性化合物を配合してなる 製剤を提供するものである。 発明の開示
本発明者らは、 前記の問題点を解決するため鋭意研究を進め、 塩基性化合物 または両極性化合物である生理活性物質、 特に抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン 作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および/または好酸球化学遊走抑制作用を有する化 合物と酸性化合物を配合してなる製剤が吸収性、 安定性において優れることを 見出し、 さらに研究をした結果、 本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
〔1〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Z
または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物と②酸性化合物を配合してなる 製剤、
〔2〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および/ または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物が塩基性化合物である前記 〔 1〕 記載の製剤、
〔3〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Z または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物が両極性化合物である前記 〔 1〕 記載の製剤、
〔4〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Z または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物の PH3以下における溶解度が pH5 ないし 8における溶解度の 10倍以上である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔5〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物が、 式
[式中、 Ar
1および Ar
2はそれぞれ置換基を有していてもよい芳香族基を示し、 Ar
1 と Ar
2は隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成していてもよく、 B環は置換基を 有していてもよい含窒素複素環を示し、 Xおよび Yはそれぞれ同一または異なつ て結合手、 酸素原子、 S (0)
p (pは 0ないし 2の整数を示す) 、 NR
4 (R
4は水素原子ま たは低級アルキル基を示す) または置換基を有していてもよく、 ヘテロ原子 1な いし 3個を介していてもよい 2価の直鎖状低級炭化水素基を示し、 Aは窒素原子ま たは CR
7 (R
7は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す) を示し、 R R
2 および R
3はそれぞれ同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、 置換基を有し ていてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していてもよいヒドロキ シ基を示し、 R
8は水素原子、 低級アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシ
基または力ルポキシル基を示す。 ] で表される化合物 (以下、 化合物(I)と略記 することがある) またはその塩である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔6〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および / または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物が 2- [6- [3- [4- (ジフエ二ルメト キシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2- b]ピリダジン- 2-ィル] -2 -メ チルプロピオン酸ェチル、 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロ ピルアミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] - 2-メチルプロピオン酸また はその塩、 - [6- [3- [4 -(ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミ ダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-力ルポニル]ダリシンェチルエステルまたはその塩、 2 - [6- [3- [4 -(ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ] -3-メチルイミ ダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチルまたはその塩、 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ニ水和物である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔7〕 酸性化合物が固体である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔 8〕 酸性化合物の構成粒子の 50 以上が 50 mないし 1. 5腿の粒子である前記 〔1〕 記載の製剤、 '
〔9〕 酸性化合物の構成粒子の 50%以上が 150 mないし 1. 0腿の粒子である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 0〕 酸性化合物の構成粒子中、 以下の粒子が全体の 20%以下である前 記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 1〕 酸性化合物がカルボン酸、 スルホン酸、 酸性多糖および酸性アミノ酸 である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 2〕 酸性化合物がカルボン酸である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 3〕 カルボン酸がフマル酸、 アジピン酸、 リンゴ酸、 酢酸、 酒石酸、 コハ ク酸またはクェン酸である前記 〔1 2〕 記載の製剤、
〔1 4〕 カルボン酸が酒石酸、 コハク酸またはクェン酸である前記 〔1 2〕 記 載の製剤、
〔1 5〕 カルボン酸がクェン酸である前記 〔1 2〕 記載の製剤、
〔1 6〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および
/または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物 1重量部に対し、 酸性化合物を
0. 1ないし 10重量部含有する前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 7〕 錠剤である前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 8〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物を含有する顆粒と酸性化合物 を含有する顆粒とを配合してなる前記 〔1〕 記載の製剤、
〔1 9〕 钪アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物を含有する顆粒が 50 ^ mない し 1. 5歷の粒子を 50%以上含み、 かつ酸性化合物を含有する顆粒が ないし 1. 5mmの粒子を 50%以上含む前記 〔1 8〕 記載の製剤、
〔2 0〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および /または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物を含有する顆粒が 150 ^ mない し 1. 0匪の粒子を 50%以上含み、 かつ酸性化合物を含有する顆粒が 150 mないし l . Omniの粒子を 50%以上含む前記 〔1 8〕 記載の製剤、
〔2 1〕 多層錠である前記 〔1〕 記載の製剤、 ,
〔2 2〕 被覆製剤である前記 〔1 7〕 または前記 〔2 1〕 記載の製剤、
〔2 3〕 さらにタルクまたは/およびステアリン酸マグネシウムを加えてなる 前記 〔1〕 記載の製剤、
〔2 4〕 抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物を含有する顆粒と酸性化合物 を含有する顆粒とを配合することを特徴とする前記 〔1〕 記載の製剤の製造法 などに関する。 図面の簡単な説明
図 1は、 化合物 Aの pHに対する溶解性推移を示す図面である。 縦軸は溶解度 (mg/niL) , 横軸は pHを示す。
図 2は、 実施例 4で製造した化合物 Aの 25 mg錠の溶出性評価結果 (n=3、 平均値 土標準偏差) を示す図面である。 -▲ -ほ保存前の錠剤、 -♦ -は 25°C、 60%R こ調 湿した系で 1ヶ月保存した錠剤、 -騙-は 40°C、 75%RHに調湿した系で 1ヶ月保存し た錠剤の溶解性を示す。 縦軸は溶出率 )、 横軸は時間 (分) を示す。
図 3は、 実施例 4で製造した化合物 Aの 100 mg錠の溶出性評価結果 (n=3、 平均 値土標準偏差) を示す図面である。 - は保存前の錠剤、 -♦ -は 25°C、 60%RHに 調湿した系で 1ヶ月保存した錠剤、 -園-は 40° (:、 75%RHに調湿した系で 1ヶ月保存 した錠剤、 - X -は 40 、 l l%Rmこ調湿した系で 1ヶ月保存した錠剤、 _〇-は 40°C、 33%RHに調湿した系で 1ヶ月保存した錠剤の溶解性を示す。 縦軸は溶出率 ( 、 横 軸は時間 (分) を示す。
図 4は、 実施例 5で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠の溶出性評価結果 (n=6、 平均 値土標準偏差) を示す図面である。 _♦ -は保存前の錠剤、 -騸 -は 40°C、. 75%RHに 調湿した系で 1ヶ月保存した錠剤の溶解性を示す。 縦軸は溶出率 ( 、 横軸は時 間 (分) を示す。
図 5は、 実施例 5で製造した化合物 Aの 100 mg錠の溶出性評価結果 (n=6、 平均値 士標準偏差) を示す図面である。 -令-は保存前の錠剤、 -顬 -は 40°C、 75%R こ調 湿した系で 1ヶ月保存した錠剤の溶解性を示す。 縦軸は溶出率 ( 、 横軸は時'間 (分) を示す。
図 6は、 実施例 6で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠の溶出性評価結果 (n=6、 平均 値土標準偏差) を示す図面である。 -♦ -は保存前の錠剤、 -画-は 40 、 75¾RHに 調湿した系で 1ヶ月保存した錠剤の溶解性を示す。 縦軸は溶出率 )、 横軸は時 間 (分) を示す。
図 7は、 実施例 6で製造した化合物 Aの 25 mg錠の溶出性評価結果 (n=6、 平均値) を示す図面である。 -♦ -は保存前の錠剤、 -國 -は 40°C、 75%RHに調湿した系で 1 ヶ月保存した錠剤の溶解性を示す。縦軸は溶出率 (%)、横軸は時間(分)を示す。 図 8は、 実施例 6で製造した化合物 Aの 50 mg錠の溶出性評価結果 (n=6、 平均値) を示す図面である。 -♦-は保存前の錠剤、 -画-は 40°C、 75%RHに調湿した系で 1 ヶ月保存した綻剤の溶解性を示す。縦軸は溶出率 («、横軸は時間(分)を示す。
本発明に用いられる 「抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物」 としては、 分子量 1000以下、 好ましくは 900以下、 より好ましくは 800以下の非ペプチド性 化合物が挙げられる。
本発明で用いられる、 「抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、 抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物」 としては塩 基性化合物または両極性化合物であるものが好ましく用いられる。
本明細書中、 「塩基性化合物」 、 「両極性化合物」 とは、 酸性条件下で水溶 性であり、 中性条件下で難水溶性である化合物のことをいう。 ここで 「難水溶 性」 とは、例えば、化合物の 25 における水に対する溶解度が 1000ppm (10mg/mL) 未満 (好ましくは 10ppm (0. lmg/mL)未満) であることをいう。 該溶解度は、 常法 に従って測定することができる。
また、 該 「塩基性化合物」 および該 「両極性化合物」 とは、 化合物の部分構 造における pKa (酸解離定数の逆数の対数) の値によって定義することも可能で ある。 すなわち、 「塩基性化合物」 とは、 7. 5以上の pKaを示す部分構造を有す る化合物、 好ましくは、 8. 5以上の pKaを示す部分構造を有する化合物のことを いう。 また、 「両極性化合物」 とは、 7. 5以上の pKaを示す部分構造および 6. 5以 下の pKaを示す部分構造を有する化合物、 好ましくは、 8. 5以上の pKaを示す部分 構造および 5. 5以下の pKaを示す部分構造を有する化合物のことをいう。
本明細書中で好ましい 「塩基性化合物」 、 「両極性化合物」 とは、 pH3以下に おける溶解度が、 pH5ないし 8における溶解度の 10倍以上であるもの、 好ましく は、 PH3以下における溶解度が、 pH5ないし 8における溶解度の 30倍以上であるも の、 より好ましくは、 pH3以下における溶解度が、 pH5ないし 8における溶解度の 100倍以上であるもの、 特に好ましくは、 pH3以下における溶解度が、 pH5ないし 8における溶解度の 1000倍以上であるものである。
本発明で用いられる 「抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF (血小板活性化因子) 作用、 好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物」 と
しては例えば、 ジフェンヒドラミン、 フマル酸クレマスチン、 ジメンヒドリナ ート、 マレイン酸クロルフエ二ラミン、 塩酸トリプロリジン、 塩酸プロメ夕ジ ン、 酒石酸ァリメマジン、 塩酸イソチペンジル、 塩酸ホモクロルシクリジン、 ヒドロキシジン、 塩酸シプロヘプ夕ジン、 メキタジン、 テルフエナジン、 塩酸 ェピナスチン、 ァステミゾール、 ェバスチン、 塩酸セチリジン、 クロモグリク 酸ナトリウム、 トラニラスト、 フマル酸ケトチフェン、 塩酸ァゼラスチン、 ォ キサトミド、 アンレキサノクス、 レビリナスト、 イブジラスト、 ぺミロラスト、 タザノラスト、 塩酸ォザダレル、 トシル酸スブラタスト、 セラトロダスト、 フ マル酸ェメダスチン、 プランルカスト水和物および前記化合物(I)またはその塩 などが挙げられる。 なかでも、 前記化合物(I)またはその塩などが好ましい。 上記式中、 Ar1および Ar2は 「置換基を有していてもよい芳香族基」 を示し、 Ar1 と Ar2は隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成していてもよい。
Ar1および Ar2で表される 「芳香族基」 としては、 例えば、
①単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基、 より具体的には、 フエニル、 トリル、 キシリル、 ビフエニル、 1 -ナフチル、 2-ナフチル、 2-ィンデニル、 1- アントリル、 2_アントリル、 9-アントリル、 卜フエナントリル、 2-フエナント リル、 3-フエナントリル、 4-フエナントリルまたは 9-フエナントリルなどの C6_14 ァリール基など (好ましくは、 フエニル、 トリル、 キシリル、 ビフエニル、 1 - ナフチルまたは 2-ナフチルなど、 特に好ましくはフエニルなど) 6ないし 14員の 単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基など、 または
②炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれる好ましくは 1 種または 2種のへテロ原子を 1個以上 (例えば、 1ないし 4個、 好ましくは 1ないし 3個) を含む単環基 (好ましくは 5ないし 8員) またはその縮合芳香族複素環基、 より具体的には、 チォフェン、 ベンゾ [b]チォフェン、 ベンゾ [b]フラン、 ベン ズイミダゾ一ル、 ベンズォキサゾール、 ベンゾチアゾール、 ベンズイソチアゾ ール、 ナフト [2, 3- b]チォフェン、 チアントレン、 フラン、 イソインドリジン、 ォキサントレン、 フエノキサチイン、 ピロ一ル、 イミダゾール、 トリァゾール、 チアゾ一ル、 ォキサゾール、 ピラゾール、 ピリジン、 ピラジン、 ピリミジン、
ピリダジン、 ィンドール、 イソインドール、 1H -ィンダゾール、 プリン、 4H-キ ノリジン、 イソキノリン、 キノリン、 フ夕ラジン、 ナフチリジン、 キノキサリ ン、 キナゾリン、 シンノリン、 カルパゾール、 3 -力ルポリン、 フエナントリジ ン、 ァクリジン、 フエナジン、 イソチアゾ一ル、 フエノチアジン、 イソォキサ ゾール、 フラザン、 フエノキサジンまたはイソクロマンなどの芳香族複素環(好 ましくは、 ピリジン、 チォフェンまたはフランなど、 より好ましくはピリジン など) 、 あるいは
③これらの環 (好ましくは、 前記した単環の複素環) が 1個あるいは複数個 (好 ましくは 1または 2個、 さらに好ましくは 1個) の芳香環 (例えば、 上記した芳香 族炭化水素基など、 好ましくはベンゼン環等) と縮合して形成された環から任 意の水素原子を除いてできる 1価の基などが用いられる。
Ar1および Ar2で表される「置換基を有していてもよい芳香族基」 の「芳香族基」 としては、 例えば、 フエニル基などが好ましい。
Ar1および Ar2で表される芳香族基の 「置換基」 としては、 例えば、 (i)ハロゲ ン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) 、 (i i)低級アルキレンジォキ シ基 (例えば、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシなどの ( 3アルキレンジォ キシ基など) 、 (i i i )ニトロ基、 (i v)シァノ基、 (V)ハロゲン化されていてもよ い低級アルキル基、 (vi)八ロゲン化されていてもよい低級アルケニル基、 (vi i) 八口ゲン化されていてもよい低級アルキニル基、 (vi i i)低級シク口アルキル基 (例えば、 シクロプロピル、 シクロブチル、 シクロペンチル、 シクロへキシル などの C3_6シクロアルキル基など) 、 (ix)置換されていてもよい低級アルコキシ 基、 (X)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基、 (xi)ヒドロキシ基、 (xi i)アミノ基、 (xi i i)モノ-低級アルキルアミノ基 (例えば、 メチルァミノ、 ェチルァミノ、 プロピルアミノ、 イソプロピルァミノ、 プチルァミノなどのモ ノ- _6アルキルアミノ基など) 、 (xiv)ジ-低級アルキルアミノ基 (例えば、 ジメ チルァミノ、 ジェチルァミノ、 ジプロピルァミノ、 ジブチルァミノなどのジ -Cw アルキルアミノ基など) 、 (xv) 5または 6員環状アミノ基(例えば、 モルホリノ、 ピぺラジン 1-ィル、 ピペリジノ、 ピロリジン-卜ィルなど) 、 (xvi)低級アルキ
ル-カルボニル基 (例えば、 ァセチル、 プロピオニルなどの C,_6アルキル-カルボ ニル基など) 、 (xvi i)力ルポキシル基、 (xvi i i)低級アルコキシ -カルボニル基 (例えば、 メトキシカルポニル、 エトキシカルボニル、 プロポキシ力ルポニル、 ブトキシカルポニルなどの _6アルコキシ -カルポニル基など) 、 (xix)カルバモ ィル基、 (XX)チォカルバモイル、 (xxi)モノ-低級アルキル-力ルバモイル基 (例 えば、 メチルカルバモイル、 ェチルカルバモイルなどのモノ- _6アルキル-カル バモイル基など) 、 (xxi i)ジ-低級アルキル-力ルバモイル基 (例えば、 ジメチ ルカルバモイル、ジェチルカルバモイルなどのジ- (; アルキル力ルバモイル基な ど) 、 (xxi i i)ァリール-力ルバモイル (例えば、 フエ二ルカルバモイル、 ナフ チルカルバモイルなどの C6_1Qァリール-力ルバモイルなど) 、 (xx iv)スルホ基、
(XXV)低級アルキルスルホニル基 (例えば、 メチルスルホニル、 ェチルスルホニ ルなどの アルキルスルホニル基など) 、 (XXV i )ァリ一ル基 (例えば、 フエ二 ル、 ナフチルなどの C6_,。ァリ一ル基など)、 (xxvi i)ァリールォキシ基 (例えば、 フエノキシ、 ナフチルォキシなどの 。ァリールォキシ基など) 、 (xxvi i i)ァラ ルキルォキシ基 (例えば、 ベンジルォキシなどの C7_16ァラルキルォキシ基など) などが用いられる。
上記 「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」 としては、 例えば、 1な いし 3個のハロゲン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していて もよい低級アルキル基 (例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソプチル、 sec-ブチル、 ter t-ブチル、 ペンチル、 へキシルなどの C,_ 6 アルキル基など) などが挙げられ、 具体例としては、 メチル、 フルォロメチル、 クロロメチル、 ジフルォロメチル、 トリクロロメチル、 トリフルォロメチル、 ェチル、 2 -ブロモェチル、 2, 2, 2-トリフルォロェチル、 プロピル、 3, 3, 3-トリ フルォロプロピル、 イソプロピル、 ブチル、 4, 4, 4-トリフルォロブチル、 イソ ブチル、 sec-プチル、 ter t-ブチル、 ペンチル、 ィソペンチル、 ネオペンチル、 5, 5, 5-トリフルォロペンチル、 へキシル、 6, 6, 6-トリフルォ口へキシルなどが 用いられる。
上記 「ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル基」 および 「ハロゲン化
されていてもよい低級アルキニル基」 としては、 例えば、 1ないし 3個のハロゲ ン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していてもよい低級アル ケニル基 (例えば、 ビエル、 プロべニル、 イソプロべニル、 2-ブテン- 1-ィル、
4-ペンテン- 1 -ィル、 5-へキセン- 1 -ィルなどの CMアルケニル基など) および 1 ないし 3個のハロゲン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有してい てもよい低級アルキニル基 (例えば、 2-ブチン -1 -ィル、 4-ペンチン- 1 -ィル、
5 -へキシン -1 -ィルなどの C2_6アルキニル基など) などが用いられる。
上記 「置換されていてもよい低級アルコキシ基」 としては、 例えば、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) 、 モノ-またはジ -低級 アルキルアミノ基 (例えば、 メチルァミノ、 ジメチルァミノ、 ェチルァミノ、 ジェチルァミノなどのモノ-またはジ- c,_6アルキルァミノ基など) または低級ァ ルコキシ-力ルポ'ニル基 (例えば、 メトキシカルポニル、 エトキシカルボニルな どの ( 6ァルコキシ-力ルポニル基など) を有していてもよい低級アルコキシ基
(例えば、 メ卜キシ、 エトキシ、 プロボキシ、 イソプロボキシ、 n-ブトキシ、 イソブトキシ、 s ec-ブトキシ、 t er t-ブトキシなどの アルコキシ基など) など が用いられる。
上記「八口ゲン化されていてもよい低級ァルキルチオ基」 としては、例えば、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していて もよい低級アルキルチオ基 (例えば、 メチルチオ、 ェチルチオ、 n-プロピルチ ォ、イソプロピルチオ、 n-ブチルチオ、ィソブチルチオ、 s ec-ブチルチオ、 t er t- プチルチオなどの アルキルチオ基など) などがあげられ、 具体例としては、 メチルチオ、 ジフルォロメチルチオ、 トリフルォロメチルチオ、 ェチルチオ、 プロピルチオ、 イソプロピルチオ、 ブチルチオ、 4, 4, 4-トリフルォロブチルチ ォ、 ペンチルチオ、 へキシルチオなどが用いられる。
Ar1と Ar2が隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成する場合の具体例として は、 例えば、
[式中、 R8は前記と同意義を示す。]などで表される縮合環基などが用いられる。 Ar1および Ar2としては、 それ^れ同一または異なって、 置換基を有していても よい芳香族炭化水素基 (例、 C6_14芳香族炭化水素基) が好ましく、 置換基を有し ていてもよいフエニル基がより好ましい。 より具体的には、 Ar1および Ar2として は、それぞれ(1)ハロゲン原子もしくは ( 6アルキルで置換されていてもよいフェ ニル基または(2)炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれ る 1ないし 4個のへテロ原子を含む 5ないし 8員の芳香族複素環基などが好適であ る。
上記式中、 B環は 「置換基を有していてもよい含窒素複素環」 を示す。
B環で表される 「含窒素複素環」 としては、 例えば、 1個の窒素原子を含み、 さらに例えば窒素原子、 酸素原子、 硫黄原子などから選ばれた 1ないし 3個のへ テロ原子を含んでいてもよい 3ないし 13員の含窒素複素環などが用いられる。 上 記式においては、 B環の窒素原子とその他の原子からそれぞれ水素原子を 1個ず つ取り除いた 2価の基を形成することが好ましい。 具体的には、 例えば
などの 3ないし 9員 (さらに好ましくは 3ないし 6員) の含窒素複素環基などが好 ましい。
B環で表される含窒素複素環の置換基としては、 例えば、 上記 Ar
1および Ar
2で 表される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキソ基 などが用いられる。
B環の好ましい具体例としては、 例えば、 式
[式中、 Zは窒素原子またはメチン基を示し、 Z1および Z2はそれぞれヒドロキシ 基、ォキソ基または _6アルキル基で置換されていてもよい直鎖状 アルキレン 基を示す。 ] で表される環などが用いられる。
該 「( 6アルキル基」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプ 口ピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 t er t-ブチル、 ペンチル、 へキシル などの直鎖状または分枝状の アルキル基などが用いられる。
'該 「直鎖状 c,_4アルキレン基」 としては、 例えば、 メチレン、 エチレン、 プロ ピレン、 ブチレンで表される直鎖状の cwアルキレン基を示す。
Z1および Z2で表される 「ヒドロキシ基、 ォキソ基または _6アルキル基で置換 されていてもよい直鎖状 Cwアルキレン基」 として好ましくは、 無置換の直鎖状 アルキレン基などが用いられ、特に、 無置換の直鎖状 2アルキレン基が好適 である。
B環としてより好ましくは、 ピぺリジン、 ピぺラジンなどが用いられる。
上記式中、 Xおよび Yはそれぞれ同一または異なって(1) '結合手、 (2)酸素原子、 (3) S (0) P (pは 0ないし 2の整数を示す) 、 (4) NR4 (R4は水素原子または低級アルキ ル基を示す。 ) または(5)置換基を有していてもよく、 ヘテロ原子 1ないし 3個を 介していてもよい 2価の直鎖状低級炭化水素基を示す。 '
R4で表される低級アルキル基としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 s ec-ブチル、 t e r t-ブチル、 ペンチル、 へ キシルなどの直鎖状または分枝状の _6ァルキル基などが用いられる。
Xおよび Yで表される 「ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよい 2価の直鎖状 低級炭化水素基」 としては、 低級 ((^ 6) 炭化水素の同一または異なった炭素原 子に結合する水素原子を 1個ずつ (十 2個)取り除いてできる基であり、例えば、 酸素原子、 NR4' (R4'は水素原子または低級アルキル基を示す。 ) 、 硫黄原子な どから選ばれたヘテロ原子を炭化水素鎖中に含んでいてもよい基を示す。
R4'で表される低級アルキル基としては、例えば、 メチル、ェチル、プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 tert-ブチル、 ペンチル、 へ キシルなどの直鎖状または分枝状の Ci_6アルキル基などが用いられる。
「2価の直鎖状低級炭化水素基」 として具体的には、
(OCwアルキレン基 (例えば、 CH2 -, - (CH2)2_, _(C )3 -, - (CH2)4- , — (CH2)5_, -(CH2)6- など) 、
(ii) C2_6アルケニレン基 (例えば、 - CH=CH-, -CH=CH-CH2-, - CH2-CH=CH- CH2 -, -(CH2) 2-CH=CH-CH2-, -(CH2)2- CH=CH-(CH2)2 -, - (CH2) 3- CH=CH- CH2- など) 、
(iii) C2— 6アルキニレン基 (例えば、 - C≡C-, -C≡C-CH , - CHrC≡C- CH2-, -(CH2) 2-C≡C-CH2-, 一(CH2)2-C≡C_(CH2)2 -, 一(CH2) 3_C≡C- CH2 - など) などが用い られる。
Xおよび Yで表される 「ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよい 2価の直鎖状 低級炭化水素基」 の 「置換基」 としては、 例えば、 上記 Ar1および Ar2で表される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキソ基などが用 いられるが、 特に、 ヒドロキシ基またはォキソ基が好ましい。
Xとしては、 結合手、 酸素原子または NHが好ましく、 特に、 結合手または酸素 原子が好適である。
Yとして好ましくは、 例えば式
-(CH2)B-Y'-(CH2)n-Y2- [式中、 Y1および Y2はそれぞれ同一または異なって結合手、 酸素原子、 S(0)p (p は前記と同意義を示す) 、 NR4' (R4'は前記と同意義を示す。) 、 カルポニル基、 力ルポニルォキシ基または式
—
(式中、 R5および R6はそれぞれ同一または異なってヒドロキシ基または Cwアル キル基を示す。 ) で表される基を示し、 mおよび nはそれぞれ 0ないし 4の整数を 示す (伹し、 mと nの和は 6以下である) ] で表される基などが用いられる。
R5および R6で表される 「 — 4アルキル基」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 プチル、 イソブチル、 sec -ブチル、 tert-ブチルなど の直鎖状または分枝状の ( 4アルキル基などが用いられる。
Yとしては、例えば、 (i)Ct_6アルキレン基、 (ii)- (CH2)pl0_、 (iii)- (CH2)plNH -、 (iv)-(CH2)pIS-、 (v)-(CH2)qlCH(0H) (CH2)q20-、 (vi)-(CH2)qlCH(0H) (CH2)q2NH-、 (vii)- (CH2)qlCH(0H) (CH2)q2S - 、 (viii)- (CH2)plC0NH - 、 (ix)-C00(CH2)pl0- , (x)-C00(CH2)plNH- 、 (xi)-C00(CH2)plS- 、 (xii)-(CH2)ql0(C¾)q20- 、 (x i i i ) - (CH2) qI0 (CH2) q2NH-または(x i v) - (CH2) ql0 (CHZ) q2S- (p 1は 1ないし 6の整数を 示し、 qlおよび q2はそれぞれ 1ないし 3の整数を示す)で表される基が好ましい。 なかでも、 Yとしては、 例えば、 結合手、 - (C )2_0_, - (CH2) 3-0-, -(CH2)4-0-, -(CH2) 6-0-, - (CH2)2_NH―, _(CH2)3-NH- , _(CH2)4-NH -, —(CH2)3-S -, -CH2-CH(0H)-CH2-0-, - (CH2) 2_C0- NH -, -CH2-C0-NH-, - CO- 0- (CH2) 2- 0 -, - C0_0- (CH2)3- 0-, _(CH2)6- M -, -(CH2)6- S -, -(CH2) r0- (CH2) 2 - 0 -, - (CH2) 2- 0- (CH2) 2'- S_ などが好適である。
上記式中、 Aは窒素原子または CR7 (R7は水素原子、 ハロゲン原子、 置換基を有 していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していてもよいヒドロ キシ基を示す。 ) を示す。
R7で表される 「ハロゲン原子」 としては、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素があげ られる。
R7で表される 「炭化水素基」 としては、 例えば、 炭化水素化合物から水素原子 を 1個取り除いた基を示し、 その例としては、 例えば、 アルキル基、 アルケニル 基、 アルキニル基、 シクロアルキル基、 ァリール基、 ァラルキル基などの鎖状
または環状炭化水素基があげられる。 このうち、 炭素数 1ないし 1 6個の鎖状 (直 鎖状あるいは分枝状) または環状炭化水素基などが好ましく、
a)アルキル基 [好ましくは、 低級アルキル基 (例えば、 メチル、 ェチル、 プロ ピル、 イソプロピル、 プチル、 イソプチル、 sec -プチル、 t er t-ブチル、 ペン チル、 へキシルなどの _6アルキル基など) ] 、
b)アルケニル基 [好ましくは、 低級アルケニル基 (例えば、 ビニル、 ァリル、 イソプロぺニル、 ブテニル、 イソブテニル、 s ec-ブテニルなどの C2_6アルケニル 基など) ] 、
c)アルキニル基 [好ましくは、 低級アルキニル基 (例えば、 プロパルギル、 X チェル、 プチニル、 1 -へキシニルなどの CMアルキニル基など) ] 、
d)シクロアルキル基 [好ましくは、 低級シクロアルキル基 (例えば、 シクロプ 口ピル、 シクロブチル、 シク口ペンチル、 1ないし 3個の低級アルコキシ基 (例 えば、 メトキシなどの ( _6アルコキシ基など) などを有していてもよいベンゼン 環と縮合していてもよいシクロへキシルなどの C3_6シクロアルキル基) ] 、 e)ァリ一ル基 (例えば、 フエニル、 トリル、 キシリル、 ビフエニル、 1 -ナフチ ル、 2-ナフチル、 2-インデニル、 1 -アン卜リル、 2-アントリル、 9 -アントリル、 1 -フエナントリル、 2-フエナントリル、 3-フエナントリル、 4 -フエナントリル または 9-フエナントリルなどの C6_147リール基など、 好ましくはフエニル基) 、 f)ァラルキル基 [好ましくは、 低級ァラルキル基 (例えば、 ベンジル、 フエネ チル、 ジフエニルメチル、 1 -ナフチルメチル、 2-ナフチルメチル、 2-フエニル ェチル、 2 -ジフエニルェチル、 1 -フエニルプロピル、 2 -フエニルプロピル、 3 - フエニルプロピル、 4-フエニルブチル、 5 -フエ二ルペンチルなどの -16ァラルキ ル基など、 さらに好ましくはべンジル基) ] などが好ましい。
R7で表される 「炭化水素基」 の 「置換基」 としては、 例えば、 上記 Ar1および Ar2で表される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキ ソ基などが用いられる。
R7で表される 「ァシル基」 としては、 例えば、 -(00) - R9、 _S02- R9、 - SO- R9、 - (C=0) NR10R9, - (C=0) 0- R9、 -(OS) 0_R9、 -(OS) NR1QR9、 (R9は水素原子、 置換基
を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基、 R1Qは水素原子または低級アルキル基 (例えば、 メチル, ェチル, プロピル, ィ ソプロピル, ブチル, イソプチル, sec-ブチル, t er t-ブチル, ペンチル, へキ シルなどの C卜 6ァルキル基など、 特にメチル, ェチル, プロピル, イソプロピル などの (^3アルキル基などが好ましい。 ) を示す。 ) などがあげられる。
このうち好ましくは、 -(C=0) -R9、 - S02 - R9、 - SO- R9、 -(C=0) NR1(¾9、 -(C=0) 0- R9 であり、 -(O0) _R9がより好ましい。
R9で示される 「炭化水素基」 は、 炭化水素化合物から水素原子を 1個取り除い た基を示し、 その例としては、 例えば、 アルキル基、 アルケニル基、 アルキニ ル基、 シクロアルキル基、 ァリ一ル基、 ァラルキル基などの鎖状 (直鎖状もし くは分枝状) または環状炭化水素基があげられる。 具体的には、 上記の R7で示さ れた 「炭化水素基」 などがあげられ、 なかでも炭素数 1ないし 1 6個の鎖状または 環状炭化水素基などが好ましく、 特に、 低級 ((^_6)アルキル基が好ましい。
R9で示される「炭化水素基」が有していてもよい「置換基」 としては、例えば、 上記 Ar1および Ar2で表される「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」 の他、 ォキソ基などが用いられる。
R9で示される 「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 としては、 例えば、 後述の R7で表される 「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 と同様のものな どが用いられる。
R7で表される 「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 としては、 例えば、 (1)ヒドロキシ基または(2)ヒドロキシ基の水素原子の代わりに例えば、前記「置 換基を有していてもよい炭化水素基」 などを 1個有するヒドロキシ基を示す。
R7としては、 (1 )水素原子、 (2)ハロゲン原子、 (3)力ルポキシル基または ( 6 アルコキシ -カルボキシルで置換されていてもよい アルキル基、(4) _6アルコ キシ基、 (5) _6アルコキシ -力ルポニル基または(6)力ルポキシル基が好ましく、 特に、 水素原子、 ハロゲン原子、 アルキル基、 -6アルコキシ -力ルポニル基 または力ルポキシル基が好適である。
Aとしては、 窒素原子または CR7' (R7'は水素原子、 ハロゲン原子、 アルキ
ル基、 アルコキシ -力ルポニル基またはカルボキシル基を示す) が好ましく、 なかでも窒素原子、 CHまたは C- CH3が好ましく、 特に窒素原子または CHが好適で ある。
上記式中、 I 1、 R2および R3はそれぞれ同一または異なって水素原子、 ハロゲン 原子、 置換基を有していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有して いてもよいヒドロキシ基を示す。
R R2および R3で表される 「ハロゲン原子」 としては、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素があげられる。
R2および R3で表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」としては、 例えば、 上記 R7で表される 「置換基を有していてもよい炭化水素基」 などが用い られる。
R R2および R3で表される 「ァシル基」 としては、 例えば、 上記 R7で表される 「ァシル基」 などが用いられる。
R R2および R3で表される 「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 として は、 例えば、 上記 R7で表される 「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 など が用いられる。
R1, R2および R3としては、 それぞれ同一または異なって(1)水素原子、 (2)カル ボキシル基または ( 6アルコキシ-カルボエルで置換されていてもよい ( 6アルキ ル基、 (3)Ci_6アルコキシ基、 (4) _6アルコキシ -カルポニル基、 (5)力ルポキシル 基または(6) _14ァリール基 (特にフエニル) が好ましく、 (1)水素原子、 (2)力 ルポキシル基または アルコキシ -力ルポエルで置換されていてもよい アル キル基、 (3) アルコキシ基、 (4) _6アルコキシ -カルボニル基または(5)力ルポ キシル基がより好ましい。
また、 R1としては、 (1)水素原子、 (2) (i)カルポキシル, (iUCwアルコキシ - 力ルポニル, (iii)ヒドロキシまたは(iv)モノもしくはジ- -6アルキルを有して いてもよい力ルバモイルから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい _6 アルキル基、 (3)C6— 14ァリール基、 (4) _6アルコキシ基、 (5) アルコキシ -カル ポニル基、 (6)力ルポキシル基、 (7)力ルポキシルもしくは -6アルコキシ -力ルポ
ニルで置換されていてもよい C卜 6アルキルを有していてもよい力ルバモイル基ま たは(8) Ct—6アルコキシ一力ルポニルで置換されていてもよい C3—6シクロアルキル 基なども好ましい。
R2としては、 水素原子、 C,_6アルキル基、 C,_6アルコキシ -カルボニル基または カルボキシル基なども好ましい。
R3としては、 水素原子が好ましい。
上記式中、 R8は水素原子、低級アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシ 基または力ルポキシル基を示す。
上記式中、 R8で表される「低級アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシ 基」 の 「低級アルキル基」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 ィ ソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 tert-ブチル、 ペンチル、 へ キシルなどの ( 6アルキル基などがあげられる。
R8としては水素原子またはヒドロキシ基が好ましく、特に水素原子が好ましい。 本発明の化合物(I)としては、 Ar1および Ar2がそれぞれ(1)ハロゲン原子もしく は Ct_6アルキルで置換されていてもよいフエニル基または(2)炭素原子以外に窒 素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれる 1ないし 4個のへテロ原子を含む 5 ないし 8員の芳香族複素環基、 B環が式
[式中、 Zは窒素原子またはメチン基を示し、 Z1および Z2はそれぞれヒドロキ、ン 基、ォキソ基または c,_6アルキル基で置換されていてもよい直鎖状 c,_4アルキレン 基を示す] で表される環、 Xが結合手、 酸素原子または NH、 Yが(ί)(^6アルキレン 基、 (ii)_(CH2)pl0_、 (iii)- (C )plNH -、 (iv)- (CH2)plS -、 (v)-(CH2)qlCH(0H) (CH2)q20-、 (vi)-(CH2)qlCH(0H) (CH2)qZNH- 、 (vii)-(CH2)qlCH(OH) (C¾)q2S- 、
(viii)- (CH2)plC0NH -、 (ix)-COO (C )pl0-、 (x)-C00(CH2)plNH- (xi)- C00(CH2)plS -、 (xii)- (CH2) ql0 (CH2) q20-、 (xiii)- (CH2) ql0 (C¾) q2NH-または(x i v) - (CH2) ql0 (CH2) q2S-
(piは 1ないし 6の整数を示し、 Qlおよび q2はそれぞれ 1ないし 3の整数を示す) で表される基、 Aが窒素原子または CR7' (R7'は水素原子、 ハロゲン原子、 _6アル キル基、 _6アルコキシ -力ルポニル基または力ルポキシル基を示す) 、 R1が(1) 水素原子、 (2) (i)カルボキシル, (i i ^アルコキシ -力ルポニル, (i i i)ヒドロ キシまたは(iv)モノもしくはジ - _6アルキルを有していてもよい力ルバモイル から成る群から選ばれる基で置換されていてもよい C,_6アルキル基、 (3) C6_14ァリ ール基、 (4) _6アルコキシ基、 (5) 6アルコキシ-カルボニル基、 (6)カルポキシ ル基、 (7)力ルポキシルもしくは _6アルコキシ -力ルポニルで置換されていても よい _6アルキルを有していてもよい力ルバモイル基または(8) C1 ;アルコキシ - 力ルポニルで置換されていてもよい C3_6シクロアルキル基、 R2が水素原子、 _6 アルキル基、 Cw)アルコキシ -力ルポニル基またはカルボキシル基、 R3が水素原子、 R8が水素原子またはヒドロキシ基である化合物が好ましい。
特に、 Ar1および Ar2がフエニル基、 B環が式
[式中、 Z'はメチン基を示し、 Z1'および Z2'はメチレン基またはエチレン基 (好 ましくは、 エチレン基) を示す] で表される環、 Xが結合手、 酸素原子または NH
(好ましくは、 結合手または酸素原子) 、 Yが-(CH2) P1NH- (piは 1ないし 6の整数 を示す)で表される基、 Aが CR7' ' (R7''は水素原子または アルキル基を示す)、 R1が(1)水素原子、 (2)力ルポキシルまたは _6アルコキシ -力ルポニルで置換され ていてもよい アルキル基または(3) _6アルコキシ-カルポニルで置換されて いてもよい ( 6アルキルを有していてもよい力ルバモイル基、 R2が水素原子、 R3 が水素原子、 R8が水素原子である化合物が好適である。
より具体的には、
(1) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチルまたはその塩(特に、
ニフマル酸塩、ニコハク酸塩、クェン酸塩など)、
(2) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2- b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸またはその塩 (特に、 二水 和物) 、
(3) N- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-力ルポニル]ダリシンェチルまたはその塩、
(4) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ] - 3-メチル イミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプ口ピオン酸ェチルまたはその 塩 (特に、二塩酸塩)、
(5) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメチルァミノ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダ ゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル ] -2-メチルプロピオン酸ェチルまたはその塩、 (6) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ] -3-メチル ィミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸またはその塩、 お よび
(7) N- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] -3-メチル イミダゾ [1 , 2- b]ピリダジン- 2-力ルポニル]ダリシンまたはその塩などが好適 である。
また、 式
(R21aは水素原子、 ハロゲン原子、 置換基を有していてもよい炭化水素基、 ァシ
ル基または置換基を有するヒドロキシ基、 R21bは水素原子、 ハロゲン原子、 置換 基を有していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していてもよい ヒドロキシ基を示す) で表わされる環、 Ar11および Ar12はそれぞれ置換基を有し ていてもよい芳香族基、 Ar11と Ar12は隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成し ていてもよく、 B' 環は置換基を有していてもよい含窒素複素環、 X' および Y' はそれぞれ同一または異なって結合手、 酸素原子、 S (0) q (qは 0ないし 2の整数を 示す) 、 NR24 (RMは水素原子または低級アルキル基を示す) または置換基を有し ていてもよく、 ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよい 2価の直鎖状低級炭化 水素基、 R22および R23はそれぞれ同一または異なって水素原子、 ハロゲン原子、 置換基を有していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していても よいヒドロキシ基、 R27は水素原子、 低級アルチルで置換されていてもよいヒド 口キシ基または力ルポキシル基を示す。 〕 で表される化合物またはその塩は、 優れた抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF (血小板活性 化因子) 作用、 好酸球化学遊走抑制作用などを有し、'化合物(I)もしくはその塩 またはそのプロドラッグと同様に用いることができる。
上記式(I I)中、 以下、 A' 環がタイプ(a)を示す化合物(I I)を化合物(I l a)と、 A' 環がタイプ (b)を示す化合物(I I)を化合物(l ib)と表記する。
上記式(I I)中、 Ar
11および Ar
12は 「置換基を有していてもよい芳香族基」 を示 し、 Ar
11と Ar
12は隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成していてもよい。
Ar11および Ar12で表される 「芳香族基」 としては、 例えば、
①単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基、 より具体的にはフエニル、 ト リル、 キシリル、 ビフエエル、 1 -ナフチル、 2 -ナフチル、 2-インデニル、 1-7 ントリル、 2_アントリル、 9-アントリル、 1 -フエナン卜リル、 2_フエナントリ ル、 3 -フエナントリル、 4 -フエナントリルまたは 9-フエナントリルなどの C6_14 ァリール基など (好ましくは、 フエニル、 トリル、 キシリル、 ビフエニル、 1 - ナフチルまたは 2-ナフチルなど、 特に好ましくはフエニルなど) 6ないし 14員の 単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素基など、 または
②炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選ばれる好ましくは 1 種または 2種のへテロ原子を 1個以上 (例えば、 1ないし 4個、 好ましくは 1ないし 3個) を含む単環基 (好ましくは 5ないし 8員) またはその縮合芳香族複素環基、 より具体的には、 チォフェン、 ベンゾ 〔b〕 チォフェン、 ベンゾ 〔b〕 フラン、 ベンズイミダゾ一ル、 ベンズォキサゾール、 ベンゾチアゾ一ル、 ベンズィソチ ァゾ一ル、 ナフト [2, 3-b] チォフェン、 チアントレン、 フラン、 イソインドリ ジン、 ォキサントレン、 フエノキサチイン、 ピロール、 イミダゾール、 トリア ゾール、 チアゾ一ル、 ォキサゾール、 ピラゾ一ル、 ピリジン、 ピラジン、 ピリ ミジン、 ピリダジン、ィンドール、イソインドール、 1H_インダゾ一ル、 プリン、 4H-キノリジン、 イソキノリン、 キノリン、 フタラジン、 ナフチリジン、 キノキ サリン、 キナゾリン、 シンノリン、 カルバゾール、 -力ルポリン、 フエナント リジン、 ァクリジン、 フエナジン、 ィソチアゾール、 フエノチアジン、 イソォ キサゾール、 フラザン、 フエノキサジンまたはイソクロマンなどの芳香族複素 環 (好ましくは、 ピリジン、 チォフェンまたはフランなど、 より好ましくはピ リジンなど) 、 あるいはこれらの環 (好ましくは、 前記した単環の複素環) が 1 個あるいは複数個(好ましくは 1または 2個、さらに好ましくは 1個)の芳香環(例 えば、 上記した芳香族炭化水素基など、 好ましくはベンゼン環等) と縮合して 形成された環から任意の水素原子を除いてできる 1価の基などが用いられる。
Ar11および Ar12で表される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「芳香族 基」 としては、 例えば、 フエニルなどが好ましい。
Ar11および Ar12で表され芳香族基の 「置換基」 としては、 例えば、 (i)ハロゲン
原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) 、 (ii)低級アルキレンジォキシ 基 (例えば、 メチレンジォキシ、 エチレンジォキシなどの _3アルキレンジォキ シ基など) 、 (ii i)ニトロ基、 (iv)シァノ基、 (V)ハロゲン化されていてもよい 低級アルキル基、 (vi)ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル基、 (vii)ハ ロゲン化されていてもよい低級アルキニル基、 (viii)低級シクロアルキル基(例 えば、 シクロプロピル、 シクロブチル、 シク口ペンチル、 シクロへキシルなど の C3_6シクロアルキル基など) 、 (ix)置換されていてもよい低級アルコキシ基、 (X)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基、 (xi)ヒドロキシ基、 (xii) アミノ基、 (X i i i)モノ-低級アルキルアミノ基 (例えば、 メチルァミノ、 ェチル ァミノ、 プロピルアミノ、 イソプロピルアミノ、 プチルァミノなどのモノ- アルキルアミノ基など) 、 (xiv) ジ-低級アルキルアミノ基 (例えば、 ジメチ ルァミノ、 ジェチルァミノ、 ジプロピルァミノ、 ジブチルァミノなどのジ- ( 6 アルキルアミノ基など) 、 (XV) 5または 6員環状アミノ基'(例えば、 モルホリ ノ、 ピぺラジン- 1-ィル、 ピペリジノ、 ピロリジン- 1-ィルなど) 、 (xvi)低級 アルキル-力ルポニル基 (例えば、 ァセチル、 プロピオニルなどの _6アルキル- カルポニル基など) 、 (xvi 0力ルポキシル基、 (xviii)低級アルコキシ-カルポ ニル基 (例えば、 メトキシカルポニル、 エトキシカルポニル、 プロポキシカル ポニル、 ブトキシカルポニルなどの ( _6アルコキシ -カルポニル基など) 、 (xix) 力ルバモイル基またはチォカルバモイル基、 (XX)モノ -低級アルキル-力ルバモ ィル基(例えば、 メチルカルバモイル、 ェチルカルバモイルなどのモノ- Cw)アル キル-力ルバモイル基など) またはモノ-低級アルキル-チォカルバモイル基 (例 えば、 メチルチオ力ルバモイル、ェチルチオ力ルバモイルなどのモノ- アルキ ル-チォカルバモイル基など) 、 (xxi) ジ-低級アルキル-力ルバモイル基 (例 えば、ジメチルカルバモイル、 ジェチルカルバモイルなどのジ - _6アルキルカル バモイル基など) またはジ-低級アルキル-チォカルバモイル基 (例えば、 ジメ チルチオ力ルバモイル、ジェチルチオ力ルバモイルなどのジ- Cw)アルキルチオ力 ルバモイル基など) 、 (xxii)ァリール-力ルバモイル (例えば、 フエ二ルカルバ モイル、 ナフチルカルバモイルなどの C6-1Q7リール-力ルバモイルなど) または
ァリール-チォカルバモイル (例えば、 フエ二ルチオ力ルバモイル、 ナフチルチ ォカルバモイルなどの C6_1()ァリ一ル-チォカルバモ.ィルな 、(xx i' i i)スルホ基、 (XX i v)低級アルキルスルホニル基 (例えば、 メチルスルホニル、 ェチルスルホ ニルなどの _6アルキルスルホニル基など) 、 (XXV)ァリ一ル基 (例えば、 フエ二 ル、 ナフチルなどの 。ァリール基など) 、 (xxvi)ァリールォキシ基 (例えば、 フエノキシ、 ナフチルォキシなどの ( ,。ァリールォキシ基など) 、 (xxvi i)ァラ ルキルォキシ基(例えば、ベンジルォキシなどの _16ァラルキルォキシ基など)、 (xxv i i i)アルキル-力ルポニルォキシ基 (例えば、 メチルカルポニルォキシ、 X チルカルポニルォキシ、プロピルカルボニルォキシ、プチルカルポニルォキシ、 イソプチルカルポニルォキシ、 ter t -プチルカルポニルォキシなどの ( sアルキル -力ルポニルォキシ基など) 、 (xx i x)アルキル-力ルポニルォキシ-アルコキシ - 力ルポニル基 (例えば、 メチルカルポニルォキシメトキシカルポニル、 メチル 力ルポニルォキシェトキシカルポニル、 ェチルカルポニルォキシメトキシカル ポニル、ェチルカルポニルォキシエトキシカルポニルなどの C,_6アルキル-力ルポ ニルォキシ- -6アルコキシ -カルボ二ル基) などが用いられる。
上記 「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」 としては、 例えば'、 1な いし 3個のハロゲン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していて もよい低級アルキル基 (例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec -ブチル、 ter t-ブチル、 ペンチル、 へキシルなどの アルキル基など) などが挙げられ、 具体例としては、 メチル、 クロロメチル、 ジフルォロメチル、 トリクロロメチル、 トリフルォロメチル、 ェチル、 2 -ブロ モェチル、 2, 2, 2-トリフルォロェチル、 プロピル、 3, 3, 3-トリフルォロプロピ ル、 イソプロピル、 ブチル、 4., 4, 4-トリフルォロブチル、 イソブチル、 sec -ブ チル、 t er t-ブチル、 ペンチル、 イソペンチル、 ネオペンチル、 5, 5, 5-トリフル ォロペンチル、 へキシル、 6, 6, 6 -トリフルォ口へキシルなどが用いられる。 上記 「ハロゲン化されていてもよい低級アルケニル基」 および 「ハロゲン化 されていてもよい低級アルキニル基」 としては、 例えば、 1ないし 3個のハロゲ ン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していてもよい低級アル
ケニル基 (例えば、 ビニル、 プロべニル、 イソプロべニル、 2-ブテン- 1 -ィル、 4 -ペンテン- 1 -ィル、 5-へキセン- 1 -ィルなどの C2_6アルケニル基など) および 1 ないし 3個のハロゲン原子 (例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有してい てもよい低級アルキニル基 (例えば、 2-ブチン- 1-ィル、 4-ペンチン- 1 -ィル、 5-へキシン- 1 -ィルなどの C2—6アルキニル基など) などが用いられる。
上記 「置換されていてもよい低級アルコキシ基」 としては、 例えば、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) 、 モノ-またはジ-低級 アルキルアミノ基 (例えば、 メチルァミノ、 ジメチルァミノ、 ェチルァミノ、 ジェチルァミノなどのモノ-またはジ- ( 6アルキルァミノ基など) または低級ァ ルコキシ-力ルポニル基 (例えば、 メトキシカルポニル、 Xトキシカルボニルな どの ( 6アルコキシ -カルポニル基など) を有していてもよい低級アルコキシ基
(例えば、 メトキシ、 エトキシ、 プロボキシ、 イソプロボキシ、 n-ブトキシ、 イソブトキシ、 s ec-ブトキシ、 t er t-ブトキシなどの ( 6アルコキシ基など) など が用いられる。
上記「ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基」 としては、例えば、 1ないし 3個のハロゲン原子 (例、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素) を有していて もよい低級アルキルチオ基 (例えば、 メチルチオ、 ェチルチオ、 n-プロピルチ ォ、イソプロピルチオ、 n -ブチルチオ、ィソブチルチオ、 sec-ブチルチオ、 t e r t - プチルチオなどの _6アルキルチオ基など) などがあげられ、 具体例としては、 メチルチオ、 ジフルォロメチルチオ、 トリフルォロメチルチオ、 ェチルチオ、 プロピルチオ、 イソプロピルチオ、 プチルチオ、 4, 4, 4-トリフルォロブチルチ ォ、 ペンチルチオ、 へキシルチオなどが用いられる。
Ar 11と Ar12が隣接する炭素原子と共に縮合環基を形成する場合の具体例として は、 例えば、
[式中、 R27は前記と同意義を示す。 ] などで表される縮合環基などが用いられ る。
Ar11および Ar12としては、 それぞれ同一または異なって、 置換基を有していて もよい芳香族炭化水素基 (例、 C6_14芳香族炭化水素基) が好ましく、 置換基を有 していてもよいベンゼン環がより好ましい。 より具体的には、 Ar11および Ar12と しては、それぞれ(1)ハロゲン原子もしくは ( 6アルキルで置換されていてもよい フエニル基または(2)炭素原子以外に窒素原子、 硫黄原子および酸素原子から選 ばれる 1ないし 4個のへテロ原子を含む 5ないし 8員の芳香族複素環基などが好適 である。
上記式(I I)中、 B' 環は 「置換基を有していてもよい含窒素複素環」 を示す。 B' 環で表される 「含窒素複素環」 としては、 例えば、 1個の窒素原子を含み、 さらに例えば窒素原子、 酸素原子、 硫黄原子などから選ばれた 1ないし 3個のへ テロ原子を含んでいてもよい 3ないし 13員の含窒素複素環などが用いられる。 上 記式(I I)においては、 B' 環の窒素原子とその他の原子からそれぞれ水素原子を 1個ずつ取り除いた 2価の基を形成することが好ましい。 具体的には、 例えば
などの 3ないし 9員 (さらに好ましくは 3ないし 6員) の含窒素複素環基などが好
ましい。
B' 環で表される含窒素複素環の置換基としては、 例えば、 上記 Ar11および Ar12 で表される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキソ 基などが用いられる。
B ' 環の好ましい具体例としては、 例えば、 式
[式中、 Z" は窒素原子またはメチン基、 Z11および Z12はそれぞれヒドロキシ基、 ォキソ基または c,_6アルキル基で置換されていてもよい直鎖状 c,_4アルキレン基 を示す。 ] で表される環などが用いられる。
該 「( 6アルキル基」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプ 口ピル、 プチル、 イソブチル、 sec-プチル、 t er t-ブチル、 ペンチル、 へキシル などの直鎖状または分枝状の ( 6アルキル基などが用いられる。
該 「直鎖状 ( 4アルキレン基」 としては、 例えば、 メチレン、 エチレン、 プロ ピレン、 プチレンで表される直鎖状の 4アルキレン基を示す。
Z11および Z12で表される 「ヒドロキシ基、 ォキソ基または _6アルキル基で置換 されていてもよい直鎖状 _4アルキレン基」 として好ましくは、 無置換の直鎖状 _4アルキレン基などが用いられ、特に、無置換の直鎖状 _2アルキレン基が好適 である。
B ' 環としてより好ましくは、 ピぺリジン、 ピぺラジンなどが用いられる。 上記式(I I)中、 X' および Y' はそれぞれ同一または異なって(1)結合手、 (2) '酸素原子、 (3) S (0) q (Qは 0ないし 2の整数を示す) 、 (4) NRM (R24は水素原子また は低級アルキル基を示す。 ) または(5)置換基を有していてもよく、 ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよレ 2価の直鎖状低級炭化水素基を示す。
R24で表される低級アルキル基をしては、例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 ter t-ブチル、 ペンチル、 へ
キシルなどの直鎖状または分枝状の _6アルキル基などが用いられる。
X' および Y' で表される 「ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよい 2価の直 鎖状低級炭化水素基」 としては、 低級 (C^)炭化水素の同一または異なった炭素 原子に結合する水素原子を 1個ずつ (計 2個) 取り除いてできる基であり、 例え ば、 酸素原子、 NR24' (R24'は水素原子または低級アルキル基を示す。 ) および硫 黄原子などから選ばれたヘテロ原子を炭化水素鎖中に含んでいてもよい基を示 す。
R24'で表される低級アルキル基としては、例えば,、メチル、ェチル、プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 ィソプチル、 sec-ブチル、 tert-ブチル、 ペンチル、 へ キシルなどの直鎖状または分枝状の アルキル基などが用いられる。
「2価の直鎖状低級炭化水素基」 として具体的には、 .
(OCwアルキレン基 (例えば、 -CH2 -, -(CH2)2 -, -((¾)「, — (CH2)4— , — (C¾)5—, -(CH2)6 - など) 、
(ii) C2_6アルケニレン基 (例えば、 -CH=CH-, -CH=CH-CH , -CH2-CH=CH-CH , - (CH2) 2-CH=CH-CH2-, - (CH2) rCH=CH- (CH2) , - (CH2) 3-CH=CH-CH2- など) 、
(iii) C2_6アルキニレン基 (例えば、 -C≡C-, -C≡C-CHr, -CH2-C≡C-CH2-, -(CH2) 2-C≡C-CH2- — (CH2)2— C≡C_(CH2)2 -, _(CH2)3— C≡C— CH2— など) などが用い られる。
X, および Y' で表される 「ヘテロ原子 1ないし 3個を介していてもよい 2価の直 鎖状低級炭化水素基」 の「置換基」としては、 例えば、上記 Ar11および Ar12で表され る 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキソ基などが 用いられるが、 特に、 ヒドロキシ基またはォキソ基が好ましい。
X' としては、 結合手、 酸素原子または NHが好ましく、 特に、 結合手または酸 素原子が好適である。
rとして好ましくは、 例えば式
-(CH2)S-YU-(CH2) ΓΥ12- [式中、 Υ11および Υ12はそれぞれ同一または異なって結合手、酸素原子、 S(0)q (q は前記と同意義を示す)、 NR24' (R24'は前記と同意義を示す。 )、カルポニル基、
力ルポ二ルォキシ基または式
— C I——
(式中、 R25および R26はそれぞれ同一または異なってヒドロキシ基または ( _4アル キル基を示す。 ) で表される基を示し、 sおよび tはそれぞれ 0ないし 4の整数を 示す (但し、 sと tの和は 6以下である) ] で表される基などが用いられる。
R25および R26で表される「( 4アルキル基」 としては、例えば、 メチル、ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 tert-ブチルなど の直鎖状または分枝状の ( 4アルキル基などが用いられる。
Y' としては、例えば、(i)(V6アルキレン基、(ii)-(CH2)p20-、(iii)- (CH2)p2NH -、 (iv)-(CH2)p2S-、 (v)-(CH2)q3CH(0H) (CH2)q40-、 (vi)-(C¾)q3CH(0H) (CH2)q4M -、 (vii)-(CH2)q3CH(OH) (CH2)q4S- 、 (vi i i)-(CH2)p2C0NH- 、 (ix)-COO(CH2)p20- 、 (x)-C00(CH2)p2NH- 、 (xi)-COO(CH2)p2S- 、 ( i i)-(CH2)q30 (CH2)q40- 、 (xiii)- (CH2) q30 (CH2) q4NH-または(x i v) - (CH2) q30 (CH2) q4S- (p 2は 1ないし 6の整数を 示し、 q3および Q4はそれぞれ 1ないし 3の整数を示す)で表される基が好ましい。 なかでも、 Y' としては、例えば、結合手、 -(CH2)2- 0-, _(CH2)3 - 0-, -(CH2)4-0-, -(CH2)6- 0- , - (C )2- NH -, -(CH2) 3-NH-, -(CH2)4-NH-, - (C )3- S-, - CH2 - CH(OH)- CH2- 0-, -(CH2) 2- CO- NH -, - CH2-C0- NH- , -C0-0-(CH2) 2-0-, -CO-0- (CH2) 3-0-, - (CH2)6_M- , - (CH2)6- S- , - (CH2)2- 0- (CH2)2_0-, - (CH2) 2-0- (CH2) 2-S- などが好適である。
また、 化合物(Ila)の場合、 Y' としては、 式
-(CH2)S-Y13-(CH2) Y14- [式中、 Y13は結合手または- CH(OH)-を、 Y"は酸素原子、 Sまたは Mを、 sおよび t はそれぞれ 0ないし 4の整数を示す (但し、 sと tの和は 6以下である) 。 ] で表さ れる基で表される基が好適である。 特に、 sおよび tとしては、 1ないし 3の整数 が好ましく、 特に 3が好適である。 また、 Y13が- CH(0H)-の時、 sおよび tとしては
1が好適である。
一方、 化合物(i i b)の場合、 r としては、
- (CH2) W- Y15 -
[式中、 wは 1ないし 6の整数を、 Y15は酸素原子または NHを示す] で表される基な ども好ましい。 特に、 wとしては 1ないし 3の整数が好ましく、 特に 3が好適であ る。
上記式(I I)中、 R21aは水素原子、 ハロゲン原子、 置換基を有していてもよい炭 化水素基、 ァシル基または置換基を有するヒドロキシ基を示す。
R21bは水素原子、 ハロゲン原子、 置換基を有していてもよい炭化水素基、 ァシ ル基または置換基を有していてもよいヒドロキシ基を示す。
R22および R23はそれぞれ同一または異なって水素原子、 ハロゲン原子、 置換基 を有していてもよい炭化水素基、 ァシル基または置換基を有していてもよいヒ ドロキシ基を示す。
R 、 R2ib^ R22および R23で表される 「ハロゲン原子」 としては、 例えば、 フッ 素原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子が挙げられる。
R 、 R 、 R22および R23で表される 「置換基を有していてもよい炭化水素基」 の 「炭化水素基」 としては、 例えば、 炭化水素化合物から水素原子を 1個取り除 いた基を示し、 その例としては、 例えば、 アルキル基、 アルケニル基、 アルキ ニル基、 シクロアルキル基、 ァリール基、 ァラルキル基などの鎖状または環状 炭化水素基があげられる。 このうち、 炭素数 1ないし 16個の鎖状 (直鎖状あるい は分枝状) または環状炭化水素基などが好ましく、
a)アルキル基 [好ましくは、 低級アルキル基 (例えば、 メチル、 ェチル、 プロ ピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソブチル、 sec-ブチル、 ter t-ブチル、 ペン チル、 へキシルなどの アルキル基など) ] 、
b)アルケニル基 [好ましくは、 低級アルケニル基 (例えば、 ビニル、 ァリル、 イソプロぺニル、 ブテニル、 イソブテニル、 sec-ブテニルなどの C2_6アルケニル 基など) ] 、
c)アルキニル基 [好ましくは、 低級アルキニル基 (例えば、 プロパルギル、 ェ
チニル、 プチニル、 1 -へキシニルなどの C2_6アルキニル基など) ] 、 d)シクロアルキル基 [好ましくは、 低級シクロアルキル基 (例えば、 シクロプ 口ピル、 シクロブチル、 シクロペンチル、 1ないし 3個の低級アルコキシ基 (例 えば、 メトキシなどの CMアルコキシ基など) などを有していてもよいベンゼン 環と縮合していてもよいシクロへキシルなどの C3_6シクロアルキル基) ] 、 e)ァリール基 (例えば、 フエニル、 トリル、 キシリル、 ビフエニル、 1-ナフチ ル、 2-ナフチル、 2-ィンデニル、 卜アントリル、 2 -アントリル、 9-アントリル、 1-フエナントリル、 2_フエナントリル、 3-フエナントリル、 4_フエナントリル または 9-フエナントリルなどの C6_14ァリール基など、 好ましくはフエニル基) 、 f)ァラルキル基 [好ましくは、 低級ァラルキル基 (例えば、 ベンジル、 フエネ チル、 ジフエニルメチル、 1-ナフチルメチル、 2 -ナフチルメチル、 2 -フエニル ェチル、 2 -ジフエニルェチル、 1 -フエニルプロピル、 2-フエニルプロピル、 3- フエニルプロピル、 4一フエニルブチル、 5-フエ二ルペンチルなどの -16ァラル キル基など、 さらに好ましくはべンジル基) ] などが好ましい。
該 「炭化水素基」 の 「置換基」 としては、 例えば、 上記の Ar11および Ar12で表 される 「置換基を有していてもよい芳香族基」 の 「置換基」 の他、 ォキソ基な どが用いられる。 ,
上記したなかでも、 炭化水素基としては、 例えば、 アルキル基などのアル キル基が好ましく、 炭化水素基の置換基としては、 例えば、 シァノ, カルポキ シル, C,_6アルコキシ -力ルポニル、 力ルバモイル (またはチォカルバモイル) な どが好ましい。
R21\ R21b、 R22および R23で表される「ァシル基」としては、例えば、式- (00) - R28、 - S02- R28、 - SO- R28、 -(O0) NR28R29、 - (C=0) 0-R28, - (C=S) 0- R28または- (C=S) NR28R29 (R28は水素原子、 置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有して いてもよいヒドロキシ基、 R29は水素原子または低級アルキル基 (例えば、 メチ ル, ェチル, プロピル, イソプロピル, ブチル, イソブチル, s ec-ブチル, t er t - プチル, ペンチル, へキシルなどの アルキル基など、 特にメチル, ェチル, プロピル, イソプロピルなどの _3アルキル基などが好ましい) を示す。 ) で表
わされる基などが用いられる。
なかでも、 式 -(C=0) - R28、 - S02- R28、 -SO-R28、 - (C=0) NR28R29または- (00) 0- R28 で表わされる基が好ましく、 特に式- (OO) -R28で表わされる基が好適である。
R28で示される 「置換されていてもよい炭化水素基」 としては、 前記した R21a、 R21b、 R22および R23で表される置換基を有していてもよい炭化水素基と同様のもの が用いられる。 なかでも、 R28で示される炭化水素基どしては、 例えば、 _6アル キル基などのアルキル基が好ましく、 その置換基としては、 例えば、 カルポキ シル、 _6アルコキシ-カルポニルなどが好ましい。 R29としては、 水素原子など が好ましい。
R21aで表わされる 「置換基を有するヒドロキシ基」 としては、 例えば、 ヒドロ キシ基の水素原子の代わりに例えば、 置換基を有していてもよい炭化水素基な どを 1個有するヒドロキシ基を示す。
R21b、 R22、 R23および R28で表わされる「置換基を有していてもよいヒドロキシ基」 としては、 例えば、 (1)ヒドロキシ基または(2)ヒドロキシ基の水素原子の代わ りに例えば、 置換基を有していてもよい炭化水素基などを 1個有するヒドロキシ 基を示す。
ヒドロキシ基が有する置換基を有していてもよい炭化水素基としては、 前記 した R 、 R 、 R 22、 R23および R28で表される置換基を有していてもよい炭化水素 基と同様のものが用いられる。
化合物(I l a)において、 上記した R21a、 R 、 R22および R23で表わされるァシル基 のなかでも、 (1)力ルポキシル基、 (2) _6アルコキシ-カルボ二ル基、 (3)カルボ キシルもしくは ( 6アルコキシ -力ルポニルを有していてもよい _6アルキル基で 置換されていてもよい力ルバモイル基 (またはチォカルバモイル基) などが好 ましい。
上記したなかでも、 R21aとしては、 (1)水素原子、 (2)力ルポキシル基、 (3) (:ト6 アルコキシ-カルポニル基、 (4) (i)シァノ, (i i)カルポキシル, (i i i) ( 6アルコ キシ-カルポニルおよび(iv)力ルバモイル (またはチォカルバモイル) から成る 群から選ばれる基で置換されていてもよい _6アルキル基または(5)カルボキシ
ルもしくは アルコキシ -カルボニルを有していてもよい アルキル基で置換 されていてもよい力ルバモイル基 (またはチォカルバモイル基) などが好まし い。
化合物(l ib)において、 R2lbが水素原子を示す場合、 トリァゾロ [4, 3-b]ピリダ ジン環のォキソ基はエノ一ル化してもよく、 式
上記した中でも、 R21bとしては、 (1)水素原子、 または(2) (ί)カルボキシル, (i i) (V6アルコキシ -力ルポニル, (i i i wアルキル-カルポニルォキシおよび (ivK^アルキル-カルボニルォキシ- _6アルコキシ-カルボニルから成る群から 選ばれる基で置換されていてもよい 6アルキル基などが好ましい。
上記式(I I)において、 R22および R23としては、 水素原子が好ましい。
上記式(Π)中、 R27は水素原子、 低級アルキル基で置換されていてもよいヒド 口キシ基またはカルボキシル基を示す。
R"で表される 「低級アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシ基」 の「低 級アルキル基」 としては、 例えば、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソプチル、 sec-ブチル、 ter t-ブチル、 ペンチル、 へキシルなどの ( 6アルキル基などが用いられる。
R27としては水素原子またはヒドロキシ基が好ましく、 特に水素原子が好まし い。
本発明の化合物(II)としては、 次のようなものが好ましい。
〔化合物(II) - 1〕
R21aが(1)水素原子、 (2)カルボキシル基、 (3) C,-6アルコキシ-カルポニル基、 (4) (i)シァノ, (ii)カルボキシル, (iiDC^アルコキシ-カルポニルおよび(iv) 力ルバモイルから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい (^アルキル基 または(5)カルボキシルもしくは _6アルコキシ-カルポニルを有していてもよい _6アルキル基で置換されていてもよい力ルバモイル基、
R が(1)水素原子、 または(2) (i)カルポキシル, (ϋ)( 6アルコキシ -力ルポ二 ル, (i i i) C,_6アルキル-カルポニルォキシおよび(iv) C,_6アルキル-カルボニルォ キシ- _6アルコキシ -カルポニルから成る群から選ばれる基で置換されていても よい _6アルキル基、 'R22および R23が水素原子、
R"が水素原子またはヒドロキシ基 (特に、 水素原子) 、
Ar11および Ar12がそれぞれ置換されていてもよいフエニル基、 B' 環が 、
X, が結合手または酸素原子、
rが式
-(CH2)S-Y13-(CH2) ΓΥ14- [式中、 Υ13は結合手または- CH(OH) -、 Y"は酸素原子、 Sまたは NH、 sおよび tはそ れぞれ 0ないし 6の整数を示す (伹し、 sと tの和は 6以下である) 。 ] で表され る基で表される基である化合物(11)。
〔化合物(II) -π〕
(1)6- [6- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]へキシルォキシ] [1,2,4]卜リア ゾロ [4,3- b]ピリダジンまたはその塩。 (2)6- [6- [4- (ジフエニルメトキシ)ピぺ リジノ]へキシルァミノ] [1,2,4]トリァゾロ [4, 3 - b]ピリダジンまたはその塩。 (3)3- tert-ブチル -6- [3- [4- (ジフエニルメ トキシ)ピぺリジノ]プロボキ シ] [1,2, 4]トリァゾロ [4,3- b]ピリダジンまたはその塩。 (4)6- [3- [4- (ジフエ二
レメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ] [1 , 2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジ ン- 3-力ルポン酸またはその塩。 (5) 6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ] プロピルァミノ] [1,2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジン -3 (2H) -オンまたはその 塩。 (6)2- [6- [3 - [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] - 3-ォキ ソ- [1,2,4]トリァゾロ [4,3- b]ピリダジン - 2(3H)-ィル メチルプロピオン酸 ェチルまたはその塩。 (7) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ ルァミノ] - 3-ォキソ - [1, 2, 4]トリァゾ口 [4, 3-b]ピリダジン- 2 (3H) -ィル] - 2-メ チルプロピオン酸またはその塩。 (8)2-[6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリ ジノ]プロピルアミノ]- 3-ォキソ -[1,2,4] トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジン -2 (3H) -ィル] -2-メチルプロピオン酸ピバロィルォキシメチルまたはその塩。 (9)2- [6- [3- [4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロポキシ ]-3-ォキソ - [1, 2, 4]トリアゾロ [4, 3-b]ピリダジノ、 - 1 (3H)-ィル] -2-メチルプロピオン酸ピ バロィルォキシメチルまたはその塩。
本発明の化合物(Ila)としては、 次のようなものが好ましい。
〔化合物(Ila)- 1〕
Ar11および Ar12がそれぞれ置換されていてもよいフエニル基、 B' 環が
~ .N— または —— Nヽ .N— 、
X' が結合手または酸素原子、 Y' が式
一 (C¾)s— Y13- (CH2) Y14—
[式中、 Y13は結合手または- CH(OH) -、 Y14は酸素原子、 Sまたは NH、 sおよび tはそ れぞれ 0ないし 4の整数を示す (但し、 sと tの和は 6以下である) 。 ] で表される 基で表される基、 R21aが(1)水素原子、 (2)力ルポキシル基、 (3) _6アルコキシ - カルポニル基、 (4) (i)シァノ, (ii)カルボキシル, (iii アルコキシ -カルボ ニルおよび(iv)力ルバモイル (またはチォカルバモイル) から成る群から選ば れる基で置換されていてもよい ( 6アルキル基または(5)力ルポキシルもしくは アルコキシ-カルポニルを有していてもよい _6アルキル基で置換されていて もよい力ルバモイル基 (またはチォカルバモイル基) 、 R22、 R23および R27が水素
原子を示す化合物(I la)。
〔化合物(IIa)-II〕
(1)6- [6- [4- (ジフエニルメ卜キシ)ピペリジノ]へキシルォキシ] [1,2,4]トリア ゾ口 [4, 3-b]ピリダジンまたはその塩。 (2) 6- [6- [4- (ジフエニルメトキシ)ピぺ リジノ]へキシルァミノ] [1, 2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジンまたはその塩。 (3) 3- 1 er t-ブチル -6- [3- [4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロポキ シ] [1, 2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジンまたはその塩。 (4) 6- [3- [4- (ジフエ二 ルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] [1, 2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジ ン- 3-カルボン酸またはその塩。
本発明の化合物(lib)としては、 次のようなものが好ましい。
〔化合物(lib) - 1〕
Ar
11および Ar
12がそれぞれ置換されていてもよいフエニル基、 B' 環が
χ' が酸素原子、 が式
-(CH2)W-Y15-
[式中、 wは 1ないし 6の整数、 Y15は酸素原子または NHを示す] で表される基、 R21b が(1)水素原子または(2) (i)カルポキシル, (ii)C,_6アルコキシ-カルポニル, (iiDC^アルキル-力ルポニルォキシおよび(ίν)(^6アルキル-力ルポニルォキシ - _6アルコキシ -カルポニルから成る群から選ばれる基で置換されていてもよい ( 6アルキル基、 R22、 R23および R27が水素原子を示す化合物(IIb)。
〔化合物(lib)- II〕
(1)6 - [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] [1,2,4]トリア ゾロ [4, 3-b]ピリダジン -3 (2H) -オンまたはその塩。 (2) 2- [6- [3- [4- (ジフエニル メトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] -3-ォキソ -[1,2, 4]トリアゾロ [4, 3-b] ピリダジン- 2(3H)-ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチルまたはその塩。 (3) 2 - [6 - [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] - 3-ォキソ - [1, 2,4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジノ、 - (3H) -ィル ] -2-メチルプロピオン酸ま
たはその塩。 (4) 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミ ノ ] -3 -ォキソ - [1 , 2, 4]トリァゾロ [4, 3-b]ピリダジン- 2 (3H) -ィル] - 2 -メチルプ 口ピオン酸ピバロィルォキシメチルまたはその塩。 (5) 2- [6- [3- [4- (ジフエニル メトキシ)ピペリジノ]プロポキシ ] -3-ォキソ - [1,.2,4]トリアゾロ [4, 3_b]ピリ ダジン- 2 (3H) -ィル] -2-メチルプロピオン酸ピバ口ィルォキシメチルまたはそ の塩。
化合物(I)またはその塩は、 自体公知の方法、例えば特開 2000-191663号公報、 特開 2000-191664号公報、 特開 2000- 198735号公報おょぴ WO00/23450公報に記載 の方法またはこれらに準ずる方法により製造できる。
また、 化合物(I I)またはその塩は、 自体公知の方法、 例えば特開 2000- 178277 号公報および WO00/20417公報に記載の方法またはこれらに準ずる方法により製 • 造できる。
化合物(I)または(I I)の塩としては、例えば、無機塩(例えば、塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロ ピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。 さらに、 化合物(I)または(I I)が置換基としてカルボン酸などの酸性基を有して いる場合、 無機塩基 (例えば、 ナトリウム、 カリウム、 カルシウム、 マグネシ ゥムなどのアル力リ金属もしくはアルカリ土類金属など、 またはアンモニアな ど)または有機塩基(例えば、 トリエチルアミンなどのトリ- _3アルキルァミン) との塩を形成してもよい。
本発明に用いられる 「酸性化合物」 としては、 常温 (15ないし 25 ) で固体 であるもの、 液体であるもののどちらを用いてもよいが、 固体である酸性化合 物を用いることが好ましい。 また化学安定性および溶出性を高めるため、 酸性 化合物は、 その構成粒子の 50%以上が ないし 1. 5mmの粒子であるものが好ま しい。 なかでも、 酸性化合物の構成粒子が 150 mないし 1. 0mmの粒子であるもの が好ましい。 本酸性化合物は微粒子の含量が少ないほど良好な効果を示すこと から、 酸性化合物の構成粒子中、 以下の粒子が全体の 20 以下であるもの
も好ましい例として挙げられる。
また、 酸性化合物としては、 例えばカルボン酸、 スルホン酸、 酸性多糖およ び酸性アミノ酸などが挙げられ、 水和物であっても無水物であってもよい。 例 えば、 酢酸、 乳酸、 フマル酸、 酒石酸、 コハク酸、 クェン酸 (特に、 クェン酸 (無水) ) 、 シユウ酸、 マロン酸、 マレイン酸、 d卜リンゴ酸、 ステアリン酸、 アジピン酸等のカルボン酸、 アミノエチルスルホン酸等のスルホン酸、 アルギ ン酸等の酸性多糖、 グルタミン酸、 ァスパラギン酸等の酸性アミノ酸、 塩酸グ 'リシン、 塩酸ァスパラギン酸および塩酸グルタミン酸等のアミノ酸と鉱酸との 塩等が挙げられ、 これらは 1種または 2種以上を使用することができる。
酸性化合物の中でも、 カルボン酸が好ましく、 フマル酸、 アジピン酸、 リン ゴ酸、 酢酸、 酒石酸、 コハク酸またはクェン酸などが好ましい。 とりわけ、 常 温 (1 5ないし 25°C) で固体のカルボン酸である酒石酸、 コハク酸またはクェン 酸が好ましく、 特にクェン酸が好ましい。
本発明の酸配合製剤は、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、 抗 PAF作用および または好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物および酸性 化合物を含有する。
本発明の酸配合製剤中の酸性化合物の使用量は、 抗アレルギー作用、 抗ヒス タミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および Zまたは好酸球化学遊走抑制作用を 有する化合物 1重量部に対し約 0. 01ないし 100重量部、 好ましくは約 0. 1ないし 10 重量部、 より好ましくは 0. 5ないし 2重量部である。 本発明の酸配合製剤中の酸 性化合物は胃内部の製剤の存在する部分における局所的な PH低下を目的として 配合され、 生理活性物質の溶解補助を目的として配合されるため、 通常用いら れる量よりも少ない量の使用が可能である。
本発明の酸配合製剤は、 さらに製剤素材として慣用の賦形剤、 崩壊剤、 結合 剤、 滑沢剤、 着色剤、 香料、 遮光剤などを含有していてもよい。
該 「賦形剤」 としては、 例えば、 乳糖、 デンプン、 白糖、 マンニット、 結晶セル ロース、軽質無水ケィ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、 硫酸カルシウム、ケィ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムなどが挙げられる。
該「崩壊剤」 としては、 例えばカルポキシメチルセルロースカルシウム、 クロス カルメロースナトリウム、 カルポキシメチルス夕一チナトリゥム、 デンプン、 低置 換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスリンクドインソルブルポリビニルピロ リドンなどが挙げられる。
該「結合剤」としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、 化デンプン、 ショ糖、 ゼラチン、 アラビアゴム粉末、 メチルセルロース、 ヒドロキシプロピルメ チルセルロース、カルポキシメチルセルロース、 カルポキシメチルセルロースナト リウム、 ポリビニルピロリドン、 結晶セルロース、 デキストリン、 プルランなどが 挙げられる。 '
「滑沢剤」 としては、 例えばステアリン酸、 ステアリン酸カルシウム、 ステアリ ン酸マグネシウム、 タルク、 コロイドシリカなどが挙げられる。
「着色剤」 としては、 例えば黄色三二酸化鉄、 三二酸化鉄などが挙げられる。 「香料」 としては、 合成物および天然物のいずれでもよく、 例えばレモンフレー バ一、 ライムフレーバー、 オレンジフレーバー、 ストロベリーフレーバ一、 メン卜 —ルなどが挙げられる。
「遮光剤」 としては、 例えば酸化チタン、 タルク、 炭酸カルシウム、 炭酸マグネ シゥムなどが挙げられる。
本発明の酸配合製剤中の賦形剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば約 1ないし 99. 9重量%、 好ましくは約 20ないし 90重量%などで ある。
本発明の酸配合製剤中の崩壊剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば約 0. 05ないし 50重量%、 好ましくは約 0. 2ないし 20重量%など である。
本発明の酸配合製剤中の結合剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば 0. 05ないし 50重量%、 好ましくは約 0. 2ないし 20重量%などで ある。
本発明の酸配合製剤中の滑沢剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば約 0. 1ないし 10重量%、 好ましくは約 0. 3ないし 3重量 などで
ある。
本発明の酸配合製剤中の着色剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば約 0. 001ないし 10重量^ 好ましくは約 0. 001ないし 1重量%な どである。
本発明の酸配合製剤中の香料の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限定 されないが、 例えば約 0. 001ないし 10重量%、 好ましくは約 0. 001ないし 1重量%など である。
本発明の酸配合製剤中の遮光剤の含量は、本発明の目的が達成される限り特に限 定されないが、 例えば約 0. 02ないし 20重量%、 好ましくは約 0. 05ないし 5重量%など である。
本発明の酸配合製剤として、 好ましい具体例としては、 例えば、
(1)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 酒石酸を含有する酸配合製剤、
(2)化合.物(I)または(Π)もしくはそれらの塩、 酒石酸、 乳糖およびコーンスタ ーチを含有する酸配合製剤、
(3)化合物(I)または(Π)もしくはそれらの塩、酒石酸、乳糖、 コーンスターチ、 ヒドロキシプロピルセルロースおよび結晶セルロースを含有する酸配合製剤、 (4)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 酒石酸、乳糖、 コーンスターチ、 ヒドロキシプロピルセルロース、 結晶セルロース、 クロスカルメロ一スナトリ ゥムおよびステアリン酸マグネシウムを含有する酸配合製剤、
(5)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 コ八ク酸を含有する酸配合製剤、
(6)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 コハク酸、 乳糖およびコーンス ターチを含有する酸配合製剤、
(7)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 コハク酸、 乳糖、 コーンスター チ、 ヒドロキシプロピルセルロースおよび結晶セルロースを含有する酸配合製 剤、
(8)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 コハク酸、 乳糖、 コーンスター チ、 ヒドロキシプロピルセルロース、 結晶セルロース、 クロスカルメロ一スナ トリウムおよびステアリン酸マグネシウムを含有する酸配合製剤、
(9)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 クェン酸 (無水) を含有する酸 配合製剤、
(10)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 クェン酸 (無水) 、 乳糖および コーンスターチを含有する酸配合製剤、
(11)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 クェン酸 (無水) 、 乳糖、 コ一 ンスターチ、 ヒドロキシプロピルセルロースおよび結晶セルロースを含有する 酸配合製剤、
(12)化合物(I)または(I I)もしくはそれらの塩、 クェン酸 (無水) 、 乳糖、 コー ンスターチ、 ヒドロキシプロピルセルロース、 結晶セルロース、 クロスカルメ ロースナトリゥムおよびステアリン酸マグネシウムを含有する酸配合製剤など が挙げられる。
また、 これらの酸配合製剤にタルクを含有させた製剤も好ましい例とレて挙 げられる。
本発明の酸配合製剤は、 例えば以下に示す方法により製造される。
抗アレルギー作用、 抗ヒスタミン作用、 抗炎症作用、 抗 PAF作用および/また は好酸球化学遊走抑制作用を有する化合物 (以卞、 生理活性物質と略記するこ とがある) と結合剤とを混合し、 造粒するこ^:によって顆粒を調製する (生理 活性物質顆粒) 。 同様に、 酸性化合物と結合剤とを混合し、 造粒することによ つて顆粒を調製する (酸性化合物顆粒) 。 混合および造粒は通常用いられる造 粒機を用いて行われる。 この際、 賦形剤および Zまたは崩壊剤と生理活性物質 あるいは酸性化合物とを予め混合して得られた混合物 (プレミックス) と結合 剤とを混合し、 造粒してもよい。 生理活性物質あるいは酸性化合物と結合剤と の混合、 造粒は、 好ましくは約 0ないし 100°Cで行われる。 用いられる結合剤の 顆粒中の含量は約 0. 1ないし 50重量 である。 用いられる賦形剤および崩壊剤の 顆粒内の含量はそれぞれ約 1ないし 99. 9重量%および約 0. 1ないし 50重量%である。 得られる顆粒は、 ないし 1. 5匪の粒子を 50%以上 (好ましくは 150 mないし 1. 0mmの粒子を 50%以上) 含む。 水分の除去の目的で、 得られた顆粒は、 約 10な いし 80°Cで約 0. 01ないし 72時間、 乾燥してもよい。 さらに調製した顆粒を整粒
してもよい。 整粒には通常、 パワーミルなどの市販の整粒機が用いられる。 整 粒後の顆粒は約 50 mないし 1 . 5讓の粒子を 50%以上 (好ましくは 1 50 mないし 1 . 0mmの粒子を 50%以上) 含む。
このように調製した生理活性物質顆粒と酸性化合物顆粒を通常、 混合して用 いる (混合顆粒) か別々に用いてもよい。 混合して用いる場合、 生理活性物質 顆粒および酸性化合物顆粒は、 1 0 mないし 2. Oimnの粒子を 50%以上含んでなるも のが好ましい。 より好ましくは、 50 ΠΙないし 1 · 5η皿の粒子を 50%以上含んでなる もの、 特に好ましくは 1 50 mないし 1 . 0mmの粒子を 50%以上含んでなるものであ る。 これらに、 さらにクロスカルメロ一スナトリウムなどの崩壊剤およびステ アリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を加えてもよい。 また、 酸性化合物顆粒を 用いずに酸性化合物粉末をそのまま用いてもよい。 これらの混合には通常、 夕 ンブラー混合機などの市販の混合機が用いられる。 用いられる崩壊剤の量およ び滑沢剤の含量は、 通常の製剤に用いられる量よりも若干多く、 それぞれ約 0. 1 ないし 50重量%ぉよび約 0. 1ないし 10重量%である。
得られた混合顆粒を顆粒剤としてそのまま用いてもよいが、 通常、 丸剤、 錠 剤、 カプセル剤などの剤形に仕立てられる。 好ましくは、 円形錠剤ゃォ一バル 型錠剤などの錠剤、 さらに好ましくはォ一バル型錠剤に成形される。 成形には 錠剤機などの市販の成形機が用いられる。 錠剤に成形する際の打錠圧は通常、 約 1ないし 25kNである。 円形錠剤は、 通常、 直径約 5ないし 20mm、 厚さ約 1ないし 1 0匪である。ォ一バル型錠剤は、通常、長径約 7ないし 20mm、短径約 5ないし 1 5匪、 厚さ約 1ないし 1 0匪である。 上記で得られた錠剤を被覆製剤とするために、 さら にフィルムコ一ティングを施してもよい。 フィルムコ一ティング操作としては 通常、 パンコーティング装置などが使用される。 フィルムコ一ティング錠とし ては、 円形錠剤をフィルムコ一ティングしたものやオーバル型錠剤をフィルム コ一ティングしたものがあげられるが、 好ましくはオーバル型錠剤をフィルム コ一ティングしたものがあげられる。
フィルムコーティング液は、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのフ イルムコ一ティング用高分子をたとえば水などの溶媒に溶解または懸濁させる
ことによって調製できる。 該フィルムコ一ティング液には、 さらに、 着色剤や 遮光剤を配合させることが好ましい。 フィルムコーティング液を噴霧している 時の製品 (錠剤) 温度は約 10ないし 100°Cにコントロールすることが好ましい。 約 30ないし 80 にコントロールすることがより好ましく、 約 40ないし 60°Cにコ ントロールすることがさらに好ましい。
また、 生理活性物質顆粒と酸性化合物顆粒を混合せず、 別々に用いる場合と して生理活性物質顆粒と酸性化合物顆粒とを別々に包装した別包顆粒剤など、 生理活性物質顆粒と酸性化合物顆粒の層から成る多層錠あるいは二層錠などが あげられる。
さらに、 本発明における生理活性物質を製剤化するにあたり、 固体分散体製 剤および油性製剤なども製剤の例として挙げられる。
本発明の酸配合製剤は吸収性、 安定性に優れ、 また生理活性物質の溶出性に 優れる。
本発明の酸配合製剤は、 低毒性であるので、 哺乳動物 (例えば、 ヒト, マウ ス, ィヌ, ラット, ゥシなど) に対して安全な医薬などとして使用できる。
本発明の酸配合製剤は、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、 抗 PAF (血小板活性化因子) 作用、 好酸球化学遊走抑制作用などを有する化合物 を含有しているため、 前記哺乳動物における湿疹 ·皮膚炎、 接触性皮膚炎、 搔 痒、 乾燥性皮膚炎、 急性蕓麻疹、 痒疹などのアレルギー性皮膚疾患や、 アトピ 一性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患などの治療または予防に用いることができる。 さらに、 鼻腔抵抗上昇、 くしゃみ、 鼻汁分泌、 花粉症、 上気道過敏症などの予 防 ·治療剤および鼻閉改善剤としても有用である。 '
本発明の酸配合製剤の投与量は、 生理活性物質の種類と含量、 剤形、 生理活 性物質放出の持続時間、 対象疾患、 対象動物、 などにより異なるが、 例えば、 生理活性物質として化合物(I)またはその塩を用いる場合、成人患者 (体重 60 kg) に対して、 1日当たり有効成分 (化合物(I)またはその塩) に換算して通常約 0. 1 ないし約 100mg/kg、 好ましくは約 1ないし約 50mg/kg、 より好ましくは約 1ないし 約 10mg/kgを 1日 1または 2回に分割して経口投与するのがよい。
以下に、 参考例、 実施例および評価例を挙げて本発明をさらに詳しく説明す るが、 これらは本発明を限定するものではない。
以下の実施例で用いられるトウモロコシデンプン、 ヒドロキシプロピルセル ロース (HPC- L) 、 ステアリン酸マグネシウム、 酒石酸、 クェン酸 (無水) 、 結 晶セルロース、 軽質無水ケィ酸、 ポリビニルピロリドン、 乳糖、 滅菌タルク、 クロスカルメロ一スナトリゥム (Ac-Di-So l) 、 ヒドロキシプロピルメチルセル ロース、 ポリエチレングリコ一ル 6000、赤色三二酸化鉄、酸化チタンとしては、 第十四改正日本薬局方適合品を、 コハク酸は、 特級試薬を用いた。 実施例
参考例 1
2- [6 - [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン _2_ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチル ニフマル酸塩の製 造
4- (ジフエニルメトキシ)-卜ピペリジンプロパンァミン 4. 2g と 2_ (6_クロ ロイミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル)-2_メチルプロピオン酸ェチル 1. 76g と を 190— 200°C で 3. 5時間かきまぜた。 冷後、 重曹水を加え、 酢酸ェチルで抽出 し、抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 酢酸ェチル:メタノ一 ル:トリェチルァミン(100 : 5 : 1)で溶出した。 目的のフラクションを集めて酢酸 ェチル 16mL に溶かし、 フマル酸 867mg をメタノール 16mL に溶かした溶液を加 えて濃縮し、 残留物にアセトンを加えて析出した結晶を濾過して集めてァセ卜 ンで洗い、 乾燥して標記化合物 2. 30g を得た。
融点 126-128 X:
元素分析値: C41H49N50„ として
計算値 (%) : C, 62. 50 ; H, 6. 27 ; N, 8. 89
実測値 (%) : C, 62. 28 ; Η, 6. 15 ; Ν, 8. 97
参考例 2
2-[6 - [3-[4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチル ニコハク酸塩の製 造
参考例 1で合成した 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ ルァミノ]イミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2 -メチルプロピオン酸 ェチル 0.278g をエタノール lmL に溶かし、 コハク酸 0.118g を加えて溶かし、 減圧 で濃縮した。 残留物にテトラヒドロフラン 0.5mL を加えて溶かし、 酢酸ェチル 2mL を加えて析出した結晶を濾過して集めて酢酸ェチルで洗い、 乾燥して標記 化合物 0.382g を得た。
融点 98-101 °C (分解)
元素分析値: C41H53N50„'1/3CH3C02C2H5 として
計算値 (¾) : C61.92 ; H, 6.83 ; N,8.53
実測値 (¾) : C61.54 H, 6.83 ; N, 8.50
参考例 3
2-[6- [3- [4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ [1,2-b]ピリダジン- 2-ィル ] -2-メチルプロピオン酸ェチル クェン酸塩(1:1)の 参考例 1で合成した 2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピ ルァミノ]イミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸 ェチル 1.667g をエタノール 8mL に溶かし、 クェン酸一水和物 0.631g を加えて加熱 して溶かし、 減圧で濃縮した。 残留物に酢酸ェチル 23mL を加えて析出した結 晶を濾過して集めて酢酸ェチル 12mL で洗った。 この結晶にメタノール 30mL を加えて加熱して溶かし、 減圧で濃縮した。 残留物にエタノール 30mL を加え て溶かし、 静置後析出した結晶を濾過して集めてエタノール 10mL で洗い、 乾 燥して標記化合物 2.01g を得た。
融点 176 °C (分解)
元素分析値: C39H49N5010 として
計算値 (¾) : C, 62.64 ; H, 6.60 ; N, 9.36
実測値 (%) : C, 62. 50 ; H, 6. 56 ; N, 9. 43
参考例 4
2 - [6- [3- [4 -(ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸の製造
2- [6- [3- [4 -(ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [l,2-b]ピリダジン- 2-ィル ] -2-メチルプロピオン酸ェチル 468mgをエタノール 3mL に溶かし 1N水酸化ナトリウム水溶液 2mL を加えて室温で 15時間かきまぜ た。 減圧下濃縮して残留物を水で薄め酢酸ェチルで洗い、 水層に 1N 塩酸を加 えて pH7 として酢酸ェチル -テトラヒドロフラン α : ι)で抽出し、 抽出液を飽和 食塩水で洗い、 硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下濃縮し残留物に酢酸ェチ ルを加えて析出した結晶を濾過して集めて酢酸ェチルで洗い、 乾燥して標記化 合物 267mg を得た。 アセトンから再結晶できる。
融点 205-206 °C
元素分析値: C31H37N503 として
計算値 (%) : C, 70. 56 ; H, 7. 07 ; N, 13. 27
実測値 (¾) : C, 70. 46 ; H, 7. 06 ; N, 13. 36
参考例 5
2- [6- [3 - [4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ナトリゥムの製造
2- [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルアミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィル メチルプロピオン酸 (528 mg) のメタノール (2 mL) 溶液に 2 規定水酸化ナトリウム水溶液 (0. 47 mL) を加え、 室温で 5 分間 攪拌した。 この溶液を 2-プロパノールで希釈し減圧濃縮、 残渣を 2-プロパノ ールに溶解し再度減圧濃縮した。 この残渣に 2-プロパノ一ルおよび:!:チルエー テルを加え、 析出した粉末をろ取して標記化合物 (474 mg) を得た。
非晶形
元素分析値: C31H36N503Na ' 0. 5H20 として
計算値 (¾) : C, 66. 65 ; H, 6. 68 ; N, 12. 54
実測値 %) : C, 66. 45 ; H, 6. 54 ; N, 12. 53
参考例 6
2 - [6- [3- [4- (ジフエニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1, 2- b]ピリダジン- 2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ニ水和物 (以下、 化合物 Aと 略記する) の製造法
4- (ジフエニルメトキシ) -卜ピペリジンプロパンァミン 363. 6g (1120mmo l) , 2- (6-クロロイミダゾ [1, 2-b]ピリダジン- 2-ィル) - 2_メチルプロピオン酸ェチ ル 200. Og (747mmol),炭酸ナトリウム 158. 4g (1490讓 ol) をジメチルスルホキ シド 600mL に懸濁して、 窒素ガスを通じながら油浴(浴温 165-170T )中で加熱 し、 3. 5時間かきまぜた。 室温まで冷却し、 酢酸ェチル 2000mL と水 2000mL を 添加して分液した。 有機層を水 l OOOmL で 2回洗浄し、 有機層を減圧濃縮した。 残留物にエタノール lOOOmL を添加し、 減圧下濃縮して粗 2- [6- [3- [4 - (ジフエ ニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン- 2-ィ ル] - 2-メチルプロピオン酸ェチル 588g を油状物として得た。 この油状物をェ 夕ノール 1400mL に溶かし、 水酸化ナトリウム 59. 8g (1490mmol) を水 600mL に溶解して添加した。 反応液を 60 t: (内温)に加熱して 1時間かきまぜた。 反応 液を減圧下濃縮して残留物に水 2000mL と酢酸ェチル 2000mL を添加して分液 した。 水層を酢酸ェチル lOOOmLで 2回洗浄し、 水層にエタノール 2000mL を添 加した。 1N塩酸 l OOOmL を加えて 約 pH 6 として析出した結晶を濾過して 集めて、 水 800mL とエタノール:水(1: 1) 800mL で洗浄し、 乾燥して粗標記化 合物 353. 6g を得た。 HPLC 純度 面積百分率 97. 7 ,収率 82. 0%。
ここで得られた粗標記化合物 353. 6gにエタノール 1240mL を加えて 1時間加 熱還流した。 反応液を氷冷下かきまぜ、 析出した結晶を濾過して集め、 冷エタ ノール 930mLで洗い、 乾燥した。 得られた結晶を水 2000mLに懸濁して水浴(内 温 65- 70°C)中で加熱しながら 1時間かきまぜた。 室温まで冷やし、 析出した結晶 を濾過して集め、 水 lOOOmL で洗い、 乾燥して標記化合物 276g を得た。
融点 203-205 °C (110-120 °Cで軟化しはじめ、 再び固化)
元素分析値: C31H37N503 ' 2H20 として
計算値 (%) : C 66.05 ; H, 7.33 ; N, 12.42
実測値 (%) : C, 66.35 ; H, 7.29 ; N, 12.39
参考例 7
N- [6- [3-[4- (ジフエニルメ トキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ]イミダゾ [1, 2- b]ピリダジン- 2-力ルポニル]グリシンェチルエステルの製造 .
4- (ジフエニルメトキシ)-卜ピペリジンプロパンァミン 1.90g と N- (6-クロ ロイミダゾ [1 , 2-b]ピリダジン -2-力ルポニル)グリシンェチルエステル 1.38g とを 1 -メチル -2-ピロリ ドン 15mL に溶かし N-ェチルジイソプロピルアミン 0.841mL を加えて油浴中(90- 100°C)で 24時間かきまぜた。 冷後、 氷水を加えて 酢酸ェチルで抽出し、 抽出液を食塩水で洗い、 硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下濃縮し、 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 酢酸ェ チル:メタノール:トリェチルァミン(95:5:1)で溶出した。 目的のフラクション を集めて酢酸ェチルで再結晶して標記化合物 1.28g を得た。
融点 172-174 。C
元素分析値: C32H38N604- 0.5H20 として
計算値 (¾) :C, 66.30 ; H, 6.78 ; N, 14.50
実測値 (%) : C, 66.42 ; H; 6.68 ; N, 14.55
参考例 8
2- [6- [3- [4- (ジフェニルメトキシ)ピペリジノ]プロピルァミノ] -3-メチルイミ ダゾ [1, 2- b]ピリダジン -2-ィル] -2-メチルプロピオン酸ェチル 二塩酸塩の製 造
4 -(ジフエニルメトキシ)-卜ピペリジンプロパンァミン 2.38g と 2- (6-クロ 口- 3-メチルイミダゾ [1, 2-b]ピリダジン -2-ィル) -2-メチルプロピオン酸ェチ ル 1.03g とを 160°0で7.5時間かきまぜた。 冷後、 重曹水を加え、 酢酸ェチル で抽出し、 抽出液を飽和食塩水で洗い、 硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下 濃縮し、 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 酢酸ェチル:メ 夕ノール:トリエチルァミン(50:5:1)で溶出した。 目的のフラクションを集めて 減圧下濃縮し、 酢酸ェチル 5mL に溶かし、 4N塩化水素酢酸ェチル溶液 0.96mL
を加えて再度濃縮した。 残留物にェチルエーテルを加えて粉末化し、 濾過して 集め、 乾燥して標記化合物 666mg を得た。
非晶形
元素分析値: C34H45N503C12-1.5H20 として
計算値 (%) : C, 60.98 ; H,7.22 ; N, 10.46
実測値 (%) : C, 60.70 ; H, 6.95 ; N, 10.34
評価例 1
化合物 Aについて、 20Tの Britton - Robinson緩衝液にて pHl, 3, 5, 7, 9, 11, 13の 各 pHにおける溶解性で溶解度を測定した。 各 pHの液に化合物 Aを加え、 5分おき に 30秒激しく撹拌し、 30分の時点における生理活性物質の溶解量を測定したも のである (日局、 通則記載の溶解性の確認方法に準拠) 。 化合物 Aは、 図 1に示 すように pHが中性の水溶液中ではほとんど溶解せず、 酸性側もしくはアル力リ 性で溶解度が向上する両極性化合物であることが分かる。
対照例 1
流動層造粒乾燥機中で化合物 A (412.5 g) 、 乳糖 (3465 g) およびトウモロ コシデンプン (612.2 g) を均一に混合後、 機内でヒドロキシプロピルセル口一 ス (HPC- L) (138.6 g) を溶解した水溶液を噴霧して造粒し、 ついで同機で乾 燥した。 得られた顆粒を、 パヮ一ミルを用い 1.5腿 φパンチングスクリーンで解 碎整粒した。 さらにこの顆粒を 3871gとり、 これにクロスカルメロースナトリウ ム (Ac- Di-Sol) (207 g) およびステアリン酸マグネシウム (62.1 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合して混合顆粒とした。 この混合顆粒を打錠機で 9· 5ΐΜΐ(ί) の杵を用いて重量 300 mgに打錠し素錠とした。
実施例 1
流動層造粒乾燥機中で化合物 A (825 g) 、 乳糖 (2087 g) およびトウモロコ シデンプン (742.5 g) を均一に混合後、 機内でヒドロキシプロピルセルロース (HPC-L) (148.5 g) を溶解した水溶液を噴霧して造粒し、 ついで同機で乾燥 した。 得られた顆粒を、 パワーミルを用い 1.5ΙΜΦパンチングスクリーンで解砕 して化合物 Aの顆粒とした。 この顆粒を 3181 gとり、 これに粉碎した酒石酸 (690
g) 、 クロスカルメロースナトリウム (Ac- Di- So l) (207 g) およびステアリン 酸マグネシウム (62. 1 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合して混合顆粒とし た。 この顆粒を打錠機で 9. 5ΙΜ Φの杵を用いて重量 300 mgに打錠し素錠とした。 実施例 2
クェン酸 (無水) (6100 g) 、 結晶セル口一ス(アビセル PH101) (2928 g) お よび軽質無水ケィ酸 (122 g) を均一に混合後、 粉末を粉碎した。 この粉砕粉末 を 8850 gとり、 結晶セルロース(アビセル PH302) (2832 g) 、 ポリビニルピロリ ドン (PVP-K30) (1708 g) 、 乳糖 (5133 g) およびステアリン酸マグネシウム ( 177 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合した。 この粉末を打錠機で 9. 5ΙΜΙ Φ の杵を用いて重量約 300 mgに打錠し素錠とした。 得られた素錠を、 パワーミル を用い 1. 5mm φパンチンダスクリ一ンで解砕してクェン酸顆粒とした。 これとは 別に流動層造粒乾燥機中で化合物 A (1649 g) 、 乳糖 (2229 g) およびトウモロ コシデンプン (612. 2 g) を均一に混合後、 機内でヒドロキシプロピルセルロー ス (HPC- ( 138. 6 g) を溶解した水溶液を噴霧して造粒し、 ついで同機で乾 燥した。 得られた顆粒を、 パヮ一ミルを用い 1. 5匪 φパンチングスクリーンで解 碎整粒した。 この化合物 Aの顆粒を 3647 gとり、 これにクェン酸顆粒(3530 g) 、 クロスカルメ口一スナトリゥム (Ac-Di - So l ) (507 g) およびステアリン酸マ グネシゥム (117 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合して混合顆粒とした。 こ の混合顆粒を打錠機で 9. 5讓 φの杵を用いて重量 300 mgに打錠し素錠とした。 実施例 3
コハク酸 (6100 g) 、 結晶セルロース(アビセル PH101) (2928 g) および軽質 無水ケィ酸 (122 g) を均一に混合後、 粉末を粉砕した。 この粉砕粉末 (8850 g) に、結晶セルロース(アビセル PH302) (2832 g)、ポリビニルピロリドン(PVP- K30) (1708 g) 、 乳糖 (5133 g) およびステアリン酸マグネシウム (177 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合して混合粉末とする。 この粉末を打錠機で 9. 5ηιηι φの杵 を用いて重量約 300 mgに打錠し素錠とした。 得られた素錠を、 パヮ一ミルを用 い 1. 5ηιπι φパンチンダスクリ一ンで解砕してコハク酸顆粒とした。 これとは別に 流動層造粒乾燥機中で化合物 A (1649 g) 、 乳糖 (2229 g) およびトウモロコシ
(612. 2 g) を均一に混合後、 機内でヒドロキシプロピルセルロース (HPC-L) (138. 6 g) を溶解した水溶液を噴霧して造粒し、 ついで同機で乾燥 した。 得られた造粒物を、 パワーミルを用い 1. 5讓 φパンチングスクリーンで解 砕して整粒末とした。 この整粒末を (3647 g) に、 酸混合末 (3530 g) 、 クロ スカルメロースナトリウム (Ac- Di-Sol) (507 g) およびステアリン酸マグネ シゥム (117 g) を加え、 タンブラ一混合機で混合して打錠用顆粒とする。 この 顆粒を打錠機で 9. 5mm の杵を用いて重量 300 mgに打錠し素錠とした。
表 1に化合物 Aを含有する対照例 1、 実施例 1、 実施例 2および実施例 3の処 方を示す。 - 〔表 1〕
対照例 1 * 実施例 1 実施例 2 実施例 3 酒石酸 一 50. 00 mg - クェン酸 (無水) 50. 00 mg
コハク酸 50. 00 mg アビセル PH101 24. 00 mg 24. 00 mg 軽質無水ケィ酸 1. 00 mg 1. 00 mg 乳糖 43. 50 mg 43. 50 mg アビセル PH302 24. 00 mg 24. 00 mg
PVPK-30 6. 00 rag 6. 00 mg ステアリン酸マグネシウム 1. 50 mg 1. 50 mg 化合物 A 25. 00 rag 50. 00 mg 50. 00 mg 50. 00 mg 乳糖 210 ι. Ο mg 126. 50 mg 67. 50 mg 67. 50 mg トウモロコシデンプン 37. 10 mg 45. 00 mg 18. 55 mg 18. 55 rag
HPC-L 8. 40 mg 9. 00 mg 4. 20 mg 4. 20' mg
Ac- Dト So l 15. 00 mg 15. 00 mg 7. 50 mg 7. 50 mg ステアリン酸マグネシウム 4. 50 mg 4. 50 mg 2. 25 mg 2. 25 mg α π 1 300. 00 mg 300. 00 mg 300. 00 mg 300. 00 mg
* 吸収性の確認には 2錠使用
評価例 2
吸収性の確認として、 ビーグルィヌを用いて胃内 pHの違いによる化合物 Aの吸 収率の違いについて検討した。 胃内 pHが低い系として製剤投与前にヒスタミン (30 g/kg,s . c) 処理した。 その後ヒスタミンを 1時間毎に s . c .投与し、 胃内 pH を酸性域に維持した。 製剤 ( 50 mg/body) 投与 1 5分、 30分、 1 , 2, 4および 8時間 後にへパリン処理したシリンジで採血し、 血漿を分離し血中濃度を測定した。 胃内 PHが高い系として製剤投与 2日前からシメチジン (100 mg/body, 1日 2回) を経口投与し、 更に製剤投与 30分前にシメチジン (1 00 mg/kg) を静脈内投与し た。 製剤 (50 mg/body) 投与 1 5分、 30分、 1, 2, 4および 8時間後にへパリン処理 したシリンジで採血し、 血漿を分離し血中濃度を測定した。
吸収性評価結果を表 2に示した。 結果から明らかなように酸性化合物を含ま ない対照例 1の製剤では吸収性が低下する場合においても、 酸性化合物を含む 実施例 2、 3の製剤は吸収性に優れ、 吸収変動の少ない製剤であることが 判明した。
〔表 2〕 '
低胃内 pH状態:胃内を 1付近に処置した状態
高胃内 pH状態:胃内を pH 7付近に処置した状態 実施例 4
表 3に示す処方系において製剤を調製した。 つまり、 例えば 100 mg錠の場合、 流動層造粒法 (FD- 5S、 パゥレック) により製した化合物 A (またはジフェンヒ
ドラミン) (1597 g) 、 乳糖 (2163 g) 、 トウモロコシデンプン (593.6 g) 、 ヒドロキシプロピルセルロース (HPC-L) (134.4 g) から成る化合物 A (または ジフェンヒドラミン) の顆粒および乾式造粒 (コレクト 12HUK、 菊水製作所) に より製したクェン酸 (無水) (1600 g) 、 結晶セルロース (1152 g) 、 滅菌夕 ルク (192 g) 、 軽質無水ケィ酸 (32 g) 、 乳糖 (1032 g) 、 クロスカルメロ一 スナトリウム (Ac- Di- Sol) (240 g) 、 ステアリン酸マグネシウム (96 g) か ら成るクェン酸顆粒を混合し、 さらにこれにクロスカルメロースナトリウム (Ac-Di-Sol) (624 g) およびステアリン酸マグネシウム (144 g) を加えて混 合顆粒とした。 この混合顆粒をオーパル型 (8.0X14.0 mm) の杵を用いて打錠 機 (コレクト 19K、 菊水製作所) で製錠した。 得られた錠剤に、 ヒドロキシプロ ピルメチルセルロース (179.7 g) 、 ポリエチレングリコール 6000 (36 g) 、 酸 化チタン (24 g) および赤色三二酸化鉄 (0.32 g) からなるフィルムコーティ ング液をパン型コーティング機 (ハイコ一夕、 フロイント産業) を用いて噴霧 し、 フィルムコーティング錠を得た。 この際、 製品温度を 40°Cないし 50°Cにな るように条件をコントロールした。 同様に、 12.5 mg錠、 25 mg錠、 および 50 mg 錠を化合物 A (またはジフェンヒドラミン) の顆粒中の化合物 A (またはジフエ ンヒドラミン) と乳糖含量を調節することで調製した。
〔表 3〕
実施例 4で製造した化合物 Aの 25 mg錠および化合物 Aの 1 00 mg錠の安定性の評 価は、 各製剤 1 0錠をガラスビン小分けし密栓したものを、 25 で 60 RHに調湿し た系 (相対湿度 60%) および 40でで 75%RHに調湿した系 (相対湿度 75 ) で、 それ ぞれ 1ヶ月保存し、 外観、 含量、 残存率、 および類縁物質の挙動について観察お よび測定することで行った。 耐光性の確認は、 キセノンランプ 1 0万 Luxを 1 2時間 錠剤に直接照射したサンプルについて類縁物質の挙動を確認することで行った。 表 4に化合物 Aの 25 mg錠の安定性評価についての結果を、表 5に化合物 Aの 1 00
nig錠の安定性評価についての結果を示す。 表 4および表 5から明らかなように、 有意な性状変化、 含量の低下および顕著な類縁物質の生成は見られず、 安定性 は良好であった。
〔表 4〕
〔表 5〕
実施例 4で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠および 100 mg錠をそれぞれ 10錠ずつ ガラスビン小分けし密栓し、 25^で 60 RHに調湿した系 (相対湿度 60%) および
40でで 75 RHに調湿した系 (相対湿度 75 ) で、 それぞれ 1ヶ月保存した。 また、 化合物 Aの 100 mg錠については、 10錠ずつガラスビン小分けし、開栓した状態で、 40tで 11%RHに調湿した系 (相対湿度 11%) および 40 で 33%RHに調湿した系 (相 対湿度 33 ) においてもそれぞれ 1ヶ月保存した。
保存前の錠剤および保存後の錠剤について、 第十四改正日本薬局方溶出試験 第 2法 (パドル法) に基づき、 37°C、 50rpm、 Η 3· 8の酢酸緩衝溶液 (900 mL) における溶出挙動を確認した(n=3)。 図 2に実施例 4で製造した化合物 Aの 12.5 mg錠の溶出プロファイル、 図 3に実施例 4で製造した化合物 Aの 100 mg錠の溶出 プロファイルを示す。
実施例 5
表 6に示す処方系において製剤を調製した。 つまり、 例えば 100 mg錠の場合、 流動層造粒法 (FD-5S、 パゥレック) により製した化合物 A (またはジフェンヒ ドラミン) (1597 g) 、 乳糖 (2163 g) 、 トウモロコシデンプン (593.6 g) 、 ヒドロキシプロピルセルロース (HPC-L) (134.4 g) から成る化合物 Aの顆粒お よび乾式造粒(コレクト 12HUK、菊水製作所)により製したクェン酸(無水) (1600 g) 、 結晶セルロース (1152g) 、 滅菌タルク (192g) 、 軽質無水ゲイ酸 (32 g)、乳糖(1032 g)、 クロスカルメロ一スナトリウム (Ac- Di- Sol) (240 g) 、 ステアリン酸マグネシウム (96g) から成るクェン酸顆粒から 1000 m以上およ び 150 m未満め粉末を除した顆粒を混合し、 さらにこれにクロスカルメロ一ス ナトリウム (Ac- Di- Sol) (624g) 、 ステアリン酸マグネシウム (144g) を加 えて混合顆粒とした。 この混合顆粒をォ一バル型 (8.0X14.0mm) の杵を用いて 打錠機 (コレクト 19K、 菊水製作所) で製錠した。 得られた錠剤に、 ヒドロキシ プロピルメチルセルロース(179.7g)、ポリエチレングリコール 6000 (36 g) 、 酸化チタン (24g) 、 赤色三二酸化鉄 (0.32g) からなるフィルムコーティン グ液をパン型コーティング機(ハイコー夕、 フロイント産業) を用いて噴霧し、 フィルムコーティング錠を得た。 この際、 製品温度を 40°Cないし 50°Cになるよ うに条件をコントロールした。 同様に、 12.5mg錠、 25mg錠、 および 50mg錠を化 合物 A (またはジフェンヒドラミン) の顆粒中の化合物 A (またはジフェンヒド
ラミン) と乳糖含量を調節する とで調製した c
〔表 6〕
実施例 5で製造した製剤の安定性の評価は、 各錠剤 10錠をガラスビン小分け し密栓したものを、 40°Cで 75%RHに調湿した系 (相対湿度 75%) で、 それぞれ 1ケ 月保存し、 外観、 含量、 残存率、 および類縁物質の挙動について観察および測 定することで行った。
表 7に実施例 5で製造した化合物 Aの 1 2. 5 mg錠の安定性評価についての結果 を、 表 8に実施例 5で製造した化合物 Aの 25 mg錠の安定性評価についての結果
を、 表 9に実施例 5で製造した化合物 Aの 50 mg錠の安定性評価についての結果 を、 表 1 0に実施例 5で製造した化合物 Aの 100 mg錠の安定性評価についての結 果を示す。 表 7〜表 1 0から明らかなように、 有意な性状変化、 含量の低下お よび顕著な類縁物質の生成は見られず、 安定性は良好であった。
〔表 7〕
保存条件 性状 表示量 ( ) 残存率 (¾) initial うすい紅色の 104.1
フィルムコ一ティング錠
40°C (密栓) 1 M, うすい紅色の 103.5 99.4 75% RH フィルムコ一ティング錠
〔表 8〕
保存条件 性状 表示量 ) 残存率 (%) initial うすい紅色の 99.6 100.0 フィルムコ一ティング錠
40°C (密栓)― 1 M, うすい紅色の 99.1 99.5 75% RH フィルムコ一ティング錠
〔表 9〕
保存条件 性状 表示量 (%) 残存率 (¾) initial うすい紅色の 98.6 100.0 フィルムコ一ティング錠
40°C (密栓) 1 M, うすい紅色の 97.6 99.0 75¾ RH フィルムコ一ティング錠
〔表 1 0〕
実施例 5で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠および 100 mg錠をそれぞれ 10錠ずつ ガラスビン小分けし密栓し、 40°Cで 75%RHに調湿した系 (相対湿度 75%) で 1ヶ月 保存した。
保存前の錠剤および保存後の錠剤について、 第十四改正日本薬局方溶出試験 第 2法 (パドル法) に基づき、 37で、 50rpm、 H 3. 8の酢酸緩衝溶液 (900 mL) における溶出挙動を確認した(n=6)。 図 4に実施例 5で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠の溶出プロファイル、 図 5に実施例 5で製造した化合物 Aの 100 mg錠の溶出 プロファイルを示す。
実施例 5で製造した化合物 Aの製剤は、 実施例 4で製造された化合物 Aの製剤 と比較し、 溶出プロファイルの変化が少ないことが判明した。
実施例 6
表 1 1に示す処方系において製剤を調製した。つまり、例えば 50 mg錠の場合、 流動層造粒法 (FD-5S、 パゥレック) により製した化合物 A (またはジフェンヒ ドラミン) (1000 g) 、 乳糖 (1350 g) 、 トウモロコシデンプン (371. 0 g) 、 ヒドロキシプロピルセルロース (HPC- L) ( 84. 0 g) から成る化合物 A (または ジフェンヒドラミン) の顆粒および乾式造粒 (ローラーコンパクタ一、 Al exanderwerk) により製したクェン酸(無水) (1000 g)、結晶セルロース(480 g) 、 滅菌タルク (1 20 g) 、 軽質無水ケィ酸 (20 g) 、 乳糖 (645 g) 、 クロス カルメロースナトリウム (Ac-Di _So l ) ( 1 50 g) 、 ステアリン酸マグネシウム (60 g) から成るクェン酸顆粒から 1000 /z m以上および 1 50 i m未満の粉末を除し
た顆粒を混合し、 さらにこれにクロスカルメロースナトリウム (Ac- Di- So l )
(390 g) 、 結晶セルロース (240 g) 、 ステアリン酸マグネシウム (60 g) を 加えて混合顆粒とした。 この混合顆粒を 9. 5 ΙΜΙ Φの杵を用いて打錠機 (コレク ト 19Κ、 菊水製作所) で製錠した。 得られた錠剤に、 ヒドロキシプロピルメチル セルロース (336. 825 g) 、 ポリエチレングリコ一ル 6000 (67. 5 g) 、 酸化チタ ン (45 g) 、 赤色三二酸化鉄 (0. 675 g) からなるフィルムコ一ティング液をパ ン型コ一ティング機 (ハイコー夕、 フロイント産業) を用いて噴霧し、 フィル ムコーティング錠を得た。 この際、 製品温度を 40°Cないし 50°Cになるように条 件をコントロールした。 同様に、 12. 5 mg錠、 および 25 mg錠を化合物 A (または ジフェンヒドラミン) の顆粒中の化合物 A (またはジフェンヒドラミン) と乳糖 含量を調節することで調製した。
〔表 1 1〕
実施例 6で製造した製剤の安定性の評価は、 各錠剤 10錠をガラスビン小分け し密栓したものを、 40°Cで 75%RHに調湿した系 (相対湿度 75%) で、 それぞれ 1ケ 月保存し、 外観、 含量、 残存率、 および類縁物質の挙動について観察および測 定することで行った。
表 1 2に実施例 6で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠の安定性評価についての結 果を、 表 1 3に実施例 6で製造した化合物 Aの, 25 rag錠の安定性評価についての 結果を、 表 1 4に実施例 6で製造した化合物 Aの 50 mg錠の安定性評価について の結果を示す。 表 1 2〜表 1 4から明らかなように、 有意な性状変化、 含量の 低下および顕著な類縁物質の生成は見られず、 安定性は良好であった。
〔表 1 2〕
実施例 6で製造した化合物 Aの 12. 5 mg錠、 25 mg錠および 50 mg錠をそれぞれ
10錠ずつガラスビン小分けし密栓し、 40°Cで 75%RHに調湿した系 (相対湿度 75 ) で 1ヶ月保存した。
保存前の錠剤および保存後の錠剤について、 第十四改正日本薬局方溶出試験 第 2法 (パドル法) に基づき、 37 、 50rpm、 H 3. 8の酢酸緩衝溶液 (900 mL) における溶出挙動を確認した(n=6)。 図 6に実施例 6で製造した化合物 Aの 1 2. 5 mg錠の溶出プロファイル、 図 7に実施例 6で製造した化合物 Aの 25 mg錠の溶出 プロファイル、 図 8に実施例 6で製造した化合物 Aの 50 mg錠の溶出プロフアイ ルを示す。
実施例 6で製造した化合物 Aの製剤は、 実施例 4で製造された化合物 Aの製剤 と比較し、 溶出プロファイルの変化が少ないことが判明した。 産業上の利用可能性 ' 本発明の酸配合製剤は生理活性物質の消化管吸収性が著しく改善し、 安定性 にも優れる。