WO2002032783A1

WO2002032783A1 - Emballage à lingettes imprégnées et procédé de production

Info

Publication number: WO2002032783A1
Application number: PCT/JP2000/007174
Authority: WO
Inventors: Kunihiro Tabuchi
Original assignee: TOA MACHINE INDUSTRY Inc
Current assignee: TOA MACHINE INDUSTRY Inc
Priority date: 1999-04-23
Filing date: 2000-10-16
Publication date: 2002-04-25
Anticipated expiration: 2003-04-16
Also published as: JP3502296B2; JP2000300462A

Description

明細書ゥエツトシ一卜包装体及びその製造方法技術分野

本発明は、ウエットシート包装体及びその製造方法に関し、製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニッ卜の位置ずれ等による歩留リの低下を防止でき、低コストで容易且つ能率的に製造できるゥエツトシ一卜包装体及びその製造方法を提供するものである。背景技術

乳幼児の身体等の汚れを拭き取る際に使用するゥエツ卜シートを包装袋に収納したゥエツトシ一ト包装体には、従来から包装袋の取り出し用の開口部側に蓋ュニッ卜を備えたものがある。この蓋ュニット付きのゥエツトシ一卜包装体は、洗浄液や薬液等を含浸させたゥエツトシ一卜の積層休を、合成樹脂フイルム等の気密性を有する包装シ一ト材によリ製袋された包装袋内に収納し、包装袋の開口部側に盖ュニットを装着し、ゥエツトシ一卜を使用する際には、蓋ュニットの盖体を開けて、その取リ出し口から包装袋の内部のゥエツ卜シートを 1枚ずっ取リ出すようにしている。

この蓋ュニット付きのゥエツ卜シ一卜包装体を製造する際には、従来

、特開平 8— 3 1 8 9 7 7号公報に記載のように、先ず包装シート材に適当な大きさの開口部を形成し、この開口部に対応して包装シー卜材に蓋ュニットをヒートシール、その他の接合方法により接合し一体化する。そして、包装シート材上の各蓋ユニットに対応する位置に積層体を供給した後、この各積層体を包装シート材で包み込みながら、包装シート材の所要箇所をヒートシール等によリシ一ルして、積層体を包装する包装袋を製袋する方法を採っている。

しかしながら、従来は、ウエットシート包装体の製造に際して、包装シート材の開口部側に蓋ュニットを接合した後、その蓋ュニッ卜に合わせて包装シ一ト材上に積層体を供給し、その次に包装シ一卜材によリ積層体を包み込んで包装袋を製袋しているため、蓋ュニヅ卜のないものに比較して製造速度の高速化が非常に困難であり、高能率化を図リ難い欠点がある。

また盖ュニッ卜は、包装袋の上面側の中央部等の所定位置に配置する必要がある。しかし、蓋ユニットが装着された包装シ一卜材を送りながら、その上に積層体を供給して包装袋を製袋するため、蓋ュニッ卜の振動、その他によって包装シート材にずれが生じ易くなる。このため、包装シ一卜材によリ積層体を包み込んで包装袋を製袋したときに、蓋ュニッ卜が包装袋の上面の中央側から位置ずれし易く、ゥエツ卜シート包装体の歩留リか低下する問題がある。

従って、従来の蓋ユニット付きのウエットシート包装体は、製造速度の高速化が困難であることと、歩留りが悪いことから、製造コストが非常にアップする問題がある。

本発明は、このような従来の課題に鑑み、製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニッ卜の位置ずれ等による歩留りの低下を防止でき、低コストで容易且つ能率的に製造できるゥエツトシ一卜包装体及びその製造方法を提供することを目的とするものである。発明の開示

本発明のウエットシート包装体は、ウエットシート 2 の積層体 1 と、気密性を有し且つ前記積層体 1 を収納する包装袋 3 と、該包装袋 3 に形成されたウエットシ一卜取り出し用の開口部 4 と、前記包装袋 3 の前記開口部 4 側に装着された蓋ュニッ卜 8 とを備えたゥエツトシ一卜包装体において、前記蓋ュニット 8 を前記包装袋 3 に外側から粘着剤 10を介して装着している。従って、包装袋 3 の製袋後に蓋ュニット 8 を装着することが可能でぁリ、従来に比較して製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニット 8 の位置ずれ等による歩留リの低下を防止でき、低コス卜で容易且つ能率的に製造できる。

また本発明のゥエツトシ一卜包装体は、前記蓋ュニット 8 が、前記開口部 4 に対応する取り出し口 9 を有し且つ前記包装袋 3 に前記粘着剤 10 を介して貼着された取り付けべ一ス 11と、該取リ付けベース 11に設けられ且つ前記取リ出し口 9 を開閉する蓋体 13とを備え、前記粘着剤 10を前記開口部 4 の全周を取り囲むように設けている。従って、蓋ュニッ卜 8 の構造が簡単であると共に、必要に応じて蓋体 13を開けて取リ出し口 9 から内部のウエットシート 2 を容易に取り出すことができ、しかも取リ付けべ一ス 11を包装袋 3 の開口部 4 の外側に粘着剤 10によリ容易且つ確実に貼着できる。

更に本発明のウエットシート包装休は、前記取り付けべ一ス 11に、前記取り出し口 9 を密封する開閉ラベル 24を粘着剤 26を介して開閉自在に貼着している。このため包装袋 3 内のウエットシート 2 を取り出した後に、取り出し口 9 を開閉ラベル 24により容易且つ確実に密閉でき、ゥェットシ一卜 2 の乾燥等を防止できる。

しかも本発明のゥエツトシ一ト包装体は、前記包装袋 3 に、前記積層体 1 を包み込む包装シート材 6 の上面部側に前記開口部 4 か形成され、前記包装シート材 6 の耳部側を前記積層体 1 の長手方向にシールする縦シール部 5 が下面部側に形成され、前記積層体 1 の長手方向の両端に、前記包装シ一卜材 6 の両端側をシールする横シール部 7 が形成されている。このため包装袋 3 の構造が簡単であり、また包装袋 3 に対する蓋ュニット 8 の貼着も容易である。

本発明のゥエツ卜シート包装休の製造方法は、ゥエツトシ一卜 2 の積層体 1 を、気密性を有する包装シート材 6 で包み込んで、該包装シート材 6 により前記積層体 1 を包装する包装袋 3 を製袋する包装製袋工程 39 と、該包装製袋工程 39で製袋された前記包装袋 3 のゥエツ卜シート取リ出し用の開口部 4 側に外側から蓋ュニット 8 を装着する蓋ュニッ卜装着工程 40とを備えている。従って、従来に比較して製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニット 8 の位置ずれ等による歩留りの低下を防止でき、低コストで容易且つ能率的に製造できる。

また本発明の製造方法は、ゥエツ卜シ一卜 2 の積層休 1 を、気密性を有する包装シート材 6 で包み込んで、該包装シート材 6 により前記積層体 1 を包装する包装袋 3 を製袋してウエットシート包装体 A を製造するに際し、前記包装シート材 6 によリ前記積層体 1 を包み込む包み込みェ程 34以降に、前記包装シート材 6 に形成されたウエットシ一卜取り出し用の開口部 4 側に外側から前記羞ュニット 8 を装着する。このため前述と同様に製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニッ卜 8 の位置ずれ等による歩留りの低下を防止でき、低コス卜で容易且つ能率的に製造できる。

しかも本発明の製造方法は、包装シート材 6 によリ包装袋 3 を製袋する前の工程で、前記包装シート材 6 の開口部 4 側に前記蓋ュニッ卜 8 を装着する。このため蓋ユニット 8 の押圧によって包装袋 3 が裂ける等の問題も発生しない。

また本発明の製造方法は、取り出し口 9 を有する取り付けべ一ス 1 1と、該取り付けべ一ス 11に設けられ且つ前記取り出し口 9 を開閉する蓋体 13とを備えた蓋ュニット 8 を前記包装袋 3 に装着するに際し、前記取り付けべ一ス 1 1側に粘着剤 10を塗布しておき、前記取リ出し口 9 を前記開口部 4 に対応させて前記取り付けベース 11を前記粘着剤 10を介して前記包装袋 3 に貼着する。従って、粘着剤 10を包装袋 3 側に塗布する場合に比較して作業か容易でぁリ、粘着剤 10の取り付けべ一ス 11からのはみ出し等も容易に防止できる。図面の簡単な説明

第 1図は本発明の第 1の実施形態を示すゥエツ卜シート包装体の開放状態の斜視図、第 2図は同開放状態の分解斜視図、第 3図は同開放状態の横断面図、第 4図は同開放状態の縦断面図、第 5図は同開放状態の縦断面図、第 6図はゥエツトシ一ト包装体の製造工程のブロック図、第 7 図はウエットシ一卜包装体の製造工程の説明図、第 8図はウエットシ一卜包装体の斜視図である。

第 9図は本発明の第 2の実施形態を示すゥエツトシ一ト包装体の製造工程のブロック図、第 1 0図は本発明の第 3の実施形態を示すウエットシ一卜包装体の製造工程のプロック図、第 1 1図は本発明の第 4の実施形態を示すウエットシート包装体の閉状態の縦断面図、第 1 2図は同開放状態の平面図、第 1 3図は本発明の第 5の実施形態を示す蓋ユニットの斜視図、第 1 4図は同ウエットシート包装体の開放状態の断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図 1〜図 8は本発明の第 1の実施形態を例示する。このゥエツ卜シ一卜包装体 A は、図 1〜図 5に示すように、ゥエツ卜タオル等のゥエツ卜シ一卜 2 の積層体 1 と、積層体 1 を収納状態で包装する包装袋 3 と、包装袋 3 に外側から装着された蓋ュニッ卜 8 とを備えている。

積層体 1 はジグザグ状、その他に折り畳んだ複数枚のウエットシ一卜 2 を、全体として略直方体状に積層したものである。各ウエットシ一卜 2 は、上下のゥエツトシ一ト 2 の端部同士を所定範囲に亘つて重ね合わせて、ゥェヅ卜シート 2 を取リ出すときに、上下のゥエツトシ一卜 2 の端部同士が連繋するように積層されている。

包装袋 3 には、積層体 1 の上面部側にゥエツトシ一卜 2 の取り出し用の開口部 4 が形成されると共に、この開口部 4 に対応して上面部に外側から蓋ユニット 8 が貼着されている。包装袋 3 には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、セロハン、アセテート等の合成樹脂フイルムの単体フイルム、或いはこれらの 2種以上の複合フイルム、又はこれらの単体フィルム、複合フイルムにアルミ箔を重合した重合フイルム等の気密性を有する包装シ -ト材 6 が使用されている。

包装袋 3 は、ゥエツトシ一ト 2 の積層休 1 を包み込んだ状態で、開口部 4 と反対の下面部側が積層体 1 の幅方向の中央部の縦シール部 5 で長手方向にシールされ、また積層体 1 の長手方向の両端部がガゼット部 6a を介して横シール部 7 でシールされている。なお、各シール部 5, 7 は、ヒートシール、その他の接合方法によって接合されている。開口部 4 は、積層体 1 の長手方向に沿って積層体 1 の上面部側の略中央部分に長円状に形成されている。

蓋ュニット 8 は、取リ出し口 9 が形成され且つ粘着剤 10を介して包装袋 3 の上面側に貼着された取り付けベース 11と、この取り付けベース υ にヒンジ 12により開閉自在に枢着された蓋体 13と、ヒンジ 12側で取り付けベース 11と蓋体 13との間に介在され且つ篕体 13を開放方向に付勢する弾性体 14とを備えている。そして、蓋ュニット 8 には、取り付けベース 1 1側に係合受け部 1 5a が、蓋体 13側に、この篕体 13を閉じたときに係合受け部 15a に係脱自在に係合する係合部 16が夫々設けられ、また蓋体 13を開けるときに係合受け部 1 5a を係合部 16から離脱させる方向に操作する操作部 17が設けられている。

なお、蓋ュニッ卜 8 の取リ付けべ一ス 1 1及び盖体 13は、適度な剛性と弾性とを有する合成樹脂材料にょリ夫々一体に成形されている。

取り付けベース 1 1は、積層体〗の長手方向に長い偏平な略矩形状であつて、包装袋 3 の開口部 4 に対応する長円状の取リ出し口 9 が略中央部に形成される他、外周部分に外周凸緣部 18が、その内側に嵌合受け部 19 が夫々上側に突出して一体に形成され、またヒンジ 12と反対側に切リ欠き部 20が形成されている。

嵌合受け部 19は、取り出し口 9 を取り囲む長円状であって、取り出し口 9 の外周側にラベル貼付部 21に応じた所定の間隔をおいて、取り出し口 9 と外周凸緣部 18との中間に長円状に形成され、取り付けベース 1 1からリブ状に一体に突出している。そして、嵌合受け部 19には、ヒンジ 12 と反対側の真っ直ぐな部分の内側に係合受け部 1 5a が、その外側に操作部 17が夫々一体に形成されている。

操作部 17は板状であって、嵌合受け部 19から外方に取リ付けベース 1 1 と略平行に突出している。切り欠き部 20は、ヒンジ 1 2と反対側で嵌合受け部 19の外側近傍から外周凸緣部 18に跨かって形成されており、この切リ欠き部 20に操作部 17が配置されている。

蓋体 13は、閉状態のときに外周凸緣部 1 8内に嵌合する大きさの略矩形板状である。蓋休 13には、略中央の下側に嵌合突部 22が、ヒンジ 1 2と反対側の端緣に、操作部 17に対応する切リ欠き部 23が夫々形成されている。嵌合突部 22は、蓋体 13を閉じたときに嵌合受け部 19の内側に嵌合するもので、嵌合受け部 19と同様に長円状に形成され、蓋体 13から下側にリプ状に突出している。そして、嵌合突部 22の真っ直ぐな部分の内側に、係合受け部 15a に対応して係合部 16が形成されている。なお、操作部 17 は、外周凸緣部 18から外側に突出しない程度の長さである。

取リ付けベース 11のラベル貼付部 21上には、取り出し口 9 を塞ぐ開閉ラベル 24が粘着剤 26を介して開閉自在に貼着されている。開閉ラベル 24 は、包装シート材 6 と同様のシート材、その他にょリ構成され、長手方向の一端側に開閉用の摘まみ部 25を有し、ラベル貼付部 21上に粘着剤 26 を介して剝離可能に貼着されている。

ヒンジ 12は、蓋ュニッ卜 8 の操作部 17と反対側の端緣に沿ってその長手方向に複数個、例えば 2個設けられている。各ヒンジ 12は、外周凸緣部 18の内側近傍で取り付けベース 11に一体に形成された突出部 27と、盖休 13の端縁側に一体に形成されたピン部 28とを備え、そのピン部 28が突出部 27のピン孔に回動自在に揷入されている。なお、ヒンジ 12に代替して、屈折部で蓋体 13を取リ付けベース 11に開閉自在に連結しても良い。弾性体 14には帯状のゴ厶材等が使用されており、 2個のヒンジ 12間の略中央に配置されている。弾性体 14は取り付けべ一ス 11及び蓋体 13に沿つて添接されると共に、長手方向の両端が取り付けベース 11側の嵌合受け部 19と蓋体 13側のストッパー 29とに当接されている。弾性体 14は、取リ付けべ一ス 11側ではその両側の保持リブ 30により保持されている。このゥエツ卜シ一卜包装体 A を製造する際には、図 6及び図 7に示すように穿孔工程 31、積層工程 32、積層体供給工程 33、包み込み工程 34、縦シール工程 35、横シール工程 36、蓋ュニッ卜供給工程 37、蓋ュニット貼着工程 38を経て製造する。なお、包み込み工程 34、縦シ一ル工程 35、横シール工程 36により包装製袋工程 39が構成され、また蓋ュニッ卜供給工程 37、蓋ュニット貼着工程 38によリ蓋ュニッ卜装着工程 40が構成されている。

先ず穿孔工程 31では、包装袋 3 用の包装シート材 6 を長手方向に送リながら、図外の穿孔手段により包装シ一卜材 6 に所定間隔をおいて順次開口部 4 を形成する。一方、別の積層工程 32で複数枚のゥエツトシ一ト 2 を積層して積層休 1 を作る。

そして、積層体供給工程 33において、開口部 4 を穿孔済みの包装シ一ト材 6 の送り速度に同期させて、この包装シート材 6 の各開口部 4 に対応する位置に供給した後、次の包み込み工程 34で案内手段 41により包装シート材 6 を案内しながら積層体 1 の外周に巻き付けて包み込んで行く続いて縦シール工程 35において、包装シート材 6 の両耳部側を積層体 1 の下側で重ね合わせた状態で、その耳部側同士を送り方向に沿ってシ —ルして縦シール部 5 を形成すると共に、包装シ一卜材 6 の余剰耳部を溶断して除去する。そして、次に横シール工程 36において、先行の積層体 1 の後部側と、後続の積層体 1 の前部側とに夫々ガゼット部 6aを成形し、各ガゼッ卜部 6aの先端を横方向にシールして横シール部 7 を形成した後、その両シール部 7 間で包装シート材 6 を切断して、先行の積層休 1 側の包装袋 3 の製袋を完了する。

そして、各包装袋 3 の製袋が完了すると、次の蓋ュニッ卜供給工程 37 において、各包装袋 3 上の開口部 4 側に蓋ュニッ卜 8 を供給して粘着剤 10によリ仮止めした後、蓋ュニッ卜貼着工程 38で蓋ュニット 8 を包装袋 3 側に押圧して、その取り付けべ一ス 1 1を粘着剤 10を介して包装袋 3 の上面部側に外側から貼着する。なお、蓋ユニット 8 には、予め取リ出し口 9 を取り囲むようにその取り付けべ一ス 1 1の略全面に粘着剤 10を塗布しておき、その状態で蓋ュニット 8 を供給する。勿論、蓋体 13を閉じた状態で供給して、その取り付けベース 1 1を粘着剤 10を介して包装袋 3 に貼着する。これによつて図 8に示すように、包装袋 3 内に積層体 1 を収納し、その包装袋 3 の開口部 4 側に蓋ュニット 8 を備えたゥエツトシ一卜包装体 A を製造できる。

このように包装シート材 6 で積層体 1 を包み込んで包装袋 3 を製袋した後に、その開口部 4 側に蓋ュニッ卜 8 を粘着剤 10を介して貼着する方法を採用することによって、ウエットシート包装体 A の製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニッ卜 8 の位置ずれ等による歩留りの低下を防止でき、低コストで容易且つ能率的に製造できる利点がある即ち、包装シート材 6 で積層体 1 を包み込んで包装袋 3 を製袋するまでは、通常の盖ュニッ卜 8 のないものと略同様の工程で製造することができ、また蓋ュニッ卜 8 を包装袋 3 に装着するに際しても、蓋ュニット 8 を粘着剤 10を介して包装袋 3 に貼着すれば良いので、蓋ュニッ卜 8 付きの包装シ一卜材 6 で積層体 1 を包み込んで包装袋 3 を製袋する従来の製造方法に比較して、ゥエツトシ一卜包装体 A の製造の高能率化を容易に達成できる。

しかも、包装袋 3 の製袋後に、その開口部 4 側に蓋ュニッ卜 8 を貼着するため、包装袋 3 に対する蓋ュニッ卜 8 の貼着位置も一定し、蓋ュニット 8 の位置ずれ等を容易に防止でき、ゥエツトシ一ト包装体 A の歩留りが向上する利点がある。また取り付けベース 11は粘着剤 10により包装袋 3 の開口部 4 側に仮止めできるので、蓋ュニッ卜 8 の供給後の位置ずれ等も防止できる。このため、前述の製造速度の高速化と相俟って、ゥエツ卜シート包装体 A を低コストで容易且つ能率的に製造することかできる。

また蓋ュニット 8 の貼着時に、蓋ュニッ卜 8 を包装袋 3 側に押圧するが、包装袋 3 には開口部 4 があるため、包装袋 3 内の空気を開口部 4 から外部に抜くことができ、押圧時の圧力によって包装袋 3 が裂ける等の問題も発生しない。

このウエットシート包装体 A は、蓋ユニット 8 の取り付けベース 11か粘着剤 10を介して包装袋 3 の開口部 4 側に貼着され、また開閉ラベル 24 が取リ付けベース 11のラベル貼付部 21に貼着されてぉリ、この開閉ラベル 24によリ取り出し口 9 が密封されているので、包装袋 3 内を略気密状態に保つことができ、ウエットシート 2 の乾燥を防止できる。

包装袋 3 内部のウエットシート 2 を取り出して使用する場合には、操作部 17を押圧する。すると操作部 17の押圧によって嵌合受け部 19側が外側に弾性変形するので、蓋体 13側の係合部 16が取リ付けべ一ス "Π側の係合受け部 15a から離脱し、蓋休 13か弾性体 14の付勢力によってヒンジ 12 のピン部 28廻リに回動して開放する。なお、蓋体 13は起立状態で止まる蓋体 13を開けた後、摘まみ部 25を摘んで開閉ラベル 24を剝かして取リ出し口 9 を開ける。なお、開閉ラベル 24の摘まみ部 25と反対側は、開口咅! 4 から外れた位置で取り付けベース 11に固着するか、又は他の部分に比較して剝離し難くなつておリ、この開閉ラベル 24を剝がす場合には、開口部 4 を塞ぐ部分を剝かせば良い。これによつて包装袋 3 内の各ゥェッ卜シート 2 を、その積層体〗の最上部側から順次開口部 4 及び取り出しロ9 を経て取り出すことができる。

上側のゥエツトシート 2 を引き出すと、その下側のゥエツ卜シ一卜 2 の一部が上側のウエットシ一卜 2 と共に取り出し口 9 に引き出された状態となリ、その後は、その取り出し口 9 から出た部分を摘まむことによリ、後続のゥエツトシ一ト 2 を順次容易に取り出すことができる。

使用後は、開閉ラベル 24をラベル貼付部 21に貼着して取り出し口 9 を密封した後、蓋体 13を弾性体 14に抗して閉じれば、その係合部 16か係合受け部 1 5a に係合する。従って、係合部 16と係合受け部 1 5a との係合によって、蓋体 13を閉状態で容易に係止し保持できる。

図 9は本発明の第 2の実施形態を例示し、この実施形態では、縦シ一ル工程 35と横シール工程 36との間に、蓋ュニッ卜供給工程 37と蓋ュニッ卜貼着工程 38とを設け、包装製袋工程 39の途中で蓋ュニット 8 を供給し、その蓋ユニット 8 を包装シート材 6 に貼着するようにしている。即ち、ゥエツトシ一卜包装体 A の製造に際しては、包み込み工程 34で包装シ一卜材 6 によリ積層体 1 を包み込み、縦シール工程 35で包装シ一ト材 6 の両耳部側を縦方向にシールして縦シール部 5 を形成した後に、蓋ュニッ卜供給工程 37で包装シ一ト材 6 の開口部 4 側に蓋ュニッ卜 8 を供給する。そして、盖ュニッ卜貼着工程 38でその蓋ュニッ卜 8 を包装シート材 6 の開口部 4 側に貼着し、その後に横シール工程 36で横シール部 7 をシールして包装袋 3 の製袋を完了する。

このようにしても、蓋ュニット 8 付きの包装シ一ト材 6 を使用して積層体 1 を包み込む場合に比較して、製造速度の高速化を容易に達成できると共に、蓋ュニット 8 の位置ずれ等による歩留りの低下を防止でき、低コストで容易且つ能率的に製造できる。また蓋ユニット 8 を貼着する際に、この盖ュニット 8 を積層体 1 側に押圧しても、横シール部 7 をシ —ルする前であるため、包装袋 3 が押圧時の圧力によって裂ける等の問題がなく、蓋ュニッ卜 8 を粘着剤 10により包装シート材 6 に確実に貼着できる。

図 1 0は本発明の第 3の実施形態を例示し、この実施形態では、包み込み工程 34の後に蓋ュニッ卜供給工程 37と蓋ュニット貼着工程 38とを設け、縦シール工程 35と略並行して蓋ュニット 8 の供給とその貼着とを行うよラにしている。

この実施形態でも、積層体 1 を包装シ一卜材 6 で包み込むときに、包装シート材 6 に所定の張力が掛かってぉリ、その開口部 4 に皺等がないので、縦シール部 5 のシールと略並行して、包装シ一ト材 6 の開口部 4 側に蓋ユニット 8 を仮止めし貼着することが可能である。この実施形態でも、第 2の実施形態と同様な利点がある。

図 1 1及び図 1 2は本発明の第 4の実施形態を例示し、この実施形態では、取り付けベース 1 1を包装袋 3 の上面にホットメル卜部 43で貼着すると共に、取り付けベース 1 1に蓋体 13を屈折部 44によリ開閉方向に屈折自在に連結し、操作部 17を蓋体 13に対して屈折部 44と反対側で取り付けベース 1 1の保持部 45に着脱自在に設けている。

取リ付けべ一ス 1 1には、上側に突出する外周凸緣部 18と嵌合受け部 19 とが周方向に一体に形成されると共に、屈折部 44と反対側で外周凸緣部 18と嵌合受け部 19との間に、凹部 46を有する保持部 45が一休に形成されている。ホヅ卜メル卜部 43は、包装袋 3 の開口部 4 を取り囲むように設けられている。盖体 13は、外周凸緣部 18に嵌合する大きさであって、屈折部 44と反対側に切り欠き部 47が形成されている。

なお、屈折部 44は、取リ付けべ一ス 1 1の外周凸緣部 18と蓋休 13とを一体に成形するか、又は溶着することによリ構成され、この屈折部 44を介して盖体 13が取リ付けべ一ス 1 1に開閉自在に連結されている。従って、蓋体 13は取り付けベース 1 1に開閉自在に連結されておれば良く、必ずしもピン式のヒンジ 12を使用する必要はない。

蓋体 13の嵌合突部 22は、蓋体 13を閉じたときに取り付けべ—ス 1 1側の嵌合受け部 19の外側に嵌合するようになつておリ、この嵌合突部 22と嵌合受け部 1 9との間には、屈折部 44と反対側に係合部 16と係合受け部 1 5a とが設けられている。係合部 16と係合受け部 1 5a は、突部と凹部とによつて構成されている。なお、係合部 16と係合受け部 1 5a は、その何れが突部でも凹部でも良い。操作部 17は、蓋体 13を閉じたときに、その切り欠き部 47内に対応するように、閉状態の蓋体 13と外周凸緣部 18との間に配置され、上面が閉状態の蓋体 13の上面と略一致している。操作部 17は下側に一対の突起 48を有し、その突起 48を保持部 45の凹部 46に着脱自在に嵌合することによリ取り付けべ一ス 11側に装着されている。そして、この操作部 17は、一端側の係合緣 49が取リ付けべ一ス 1 1の下側に係合し、他端側を押圧したときに突起 48側を支点として、その係合縁 49が蓋体 13を開放方向へと押し上げるようになつている。なお、弾性体は、少なくとも一端側が取リ付けべ一ス 1 1側に貼着等により固定され、他端側が嵌合突部 22に当接している。

この実施形態では、積層体 1 を包装した後に包装袋 3 の上側に、その開口部 4 を取り囲むようにホットメルト部 43で蓋ユニット 8 の取り付けベース 11を貼着すれば良い。従って、第 1の実施形態のように粘着剤 10 を使用せず、ホッ卜メルト方式でも蓋ュニッ卜 8 の取リ付けべ一ス 11を包装袋 3 に容易且つ確実に貼着することが可能である。

蓋ュニッ卜 8 の蓋体 13を開ける場合には、操作部 17の外端側を押圧すれぱ、中間の突起 48側を支点として操作部 17の角度が変化し、係合緣 49 が蓋体 13の端部を上側へと押し上げる。これによつて係合部 16が係合受け部 15a から外れるので、蓋体 13を屈折部 44廻りに開放することができる。

以上、本発明の各実施形態について詳述したか、本発明は、各実施形態に限定されるものではない。例えば、ゥエツ卜シート包装体 A の製造に当たっては、縦シール部 5 をシールする縦シール工程 35と略並行して、蓋ュニッ卜 8 を供給して仮止めすると共に、その盖ュニット 8 を積層体 1 側に押圧して包装シート材 6 の開口部 4 側に貼着しても良い。

また包み込み工程 34での積層体 1 の包み込みと並行して、蓋ュニッ卜 8 を供給し貼着するようにしても良い。つまり、包装製袋工程 39において、その適当な時点で蓋ユニット 8 を包装シート材 6 に装着することも可能である。

ウエットシート 2 を取り出す際に、後続のウエットシート 2 に取リ出し口 9 で抵抗をかける場合には、その取り出しロ9 の大きさを包装袋 3 側の開口部 4 の大きさよリも小さくすれば良い。また包装袋 3 の開口部 4 側で抵抗をかける場合には、逆に開口部 4 の大きさを取り出し口 9 の大きさよリも小さくすれば良い。この場合、開口部 4 は、実施形態に例示のように長円状に開口させても良いし、包装袋 3 にスリツ卜状に形成してち良い。

実施形態の蓋ュニッ卜 8 も例示であって、種々の変更が可能である。蓋ユニット 8 は、取り付けべ一ス 1 1の外周凸緣部 18の一部に蓋体 13の端緣を屈折自在に溶着するか、又は外周凸緣部 18と蓋体 13とを屈折自在に —体に成形する等、ピン部 28を備えたヒンジ 12等を使用することなく取リ付けベース 11と蓋体 13とを開閉自在に連結しても良い。

その他、包装袋 3 の開口部 4 が取り付けべ一ス 1 1の取リ出し口 9 ょリも小さい場合には、開閉ラベル 24はその取り出し口 9 内で包装袋 3 側に貼着しても良い。開閉ラベル 24を包装袋 3 側に貼着する構成を採る場合には、蓋ュニッ卜 8 は密封機能のない構造でも良い。

また開閉ラベル 24を包装袋 3 側に設ける場合には、開口部 4 を開閉ラベル 24で密封した状態のゥエツトシ一ト包装体 A と、粘着剤" 10側に離型シートを貼着した蓋ュニット 8 を別々又はセッ卜で販売し、使用者か使用する前に盖ユニット 8 の離型シートを剝がして、開閉ラベル 24が取り出し口 9 内に収まるように、蓋ュニッ卜 8 を粘着剤" 10を介して包装袋 3 に貼着する方法を採っても良い。

この場合、取り付けベース 11を粘着剤 10により包装袋 3 に貼着しておけば、内部のウエットシ一ト 2 がなくなったときに、その蓋ユニット 8 を包装袋 3 から取り外して新しいものに貼着することもできる。

なお、蓋ュニッ卜 8 の取リ付けベース 1 1は、第 1の実施形態に例示する粘着剤 10以外の接着剤で包装袋 3 に接着するようにしても良いし、他の接合方法で装着するようにしても良い。また第 2の実施形態に例示するホットメルト方式、その他の装着方式を採用しても良い。要するに蓋ュニット 8 を包装袋 3 の開口部 4 側に装着できれば良く、その手段は問題ではない。

篕ユニット 8 の操作部 17は、これを押圧したときに係合部 16と係合受け部 15a との係合を解除できる構造であれば良く、係合構造によっては蓋体 13側に設けることも可能である。また蓋ユニット 8 は、操作部 17を備えずに、蓋体 13側に指等を掛けて蓋体 13を開けるようにしたものでも良い。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係るゥエツトシ一卜包装体は、乳幼児用等の身体の汚れを拭き取る際に使用するゥエツトシ一卜、或いは O A機器、その他の精密機械器具類の汚れを拭き取る際に使用するゥエツ卜シー卜を収納したものとして有用でぁリ、また本発明に係るゥエツ卜シ一ト包装体の製造方法は、その製造に際して非常に有用である。

Claims

請求の範囲

1 . ウエットシート（2) の積層休（1) と、気密性を有し且つ前記積層体 (1) を収納する包装袋（3) と、該包装袋（3) に形成されたウエットシ一卜取り出し用の開口部 (4) と、前記包装袋（3) の前記開口部 (4) 側に装着された蓋ュニット（8) とを備えたゥェヅ卜シート包装体において、前記蓋ユニット（8) を前記包装袋（3) に外側から粘着剤（10)を介して装着したことを特徴とするゥエツトシ一ト包装体。

2 . 前記蓋ユニット（8) は、前記開口部（4) に対応する取リ出し口（9) を有し且つ前記包装袋（3) に前記粘着剤（10)を介して貼着された取り付けべ一ス（ι と、該取り付けべ一ス CM)に設けられ且つ前記取り出し口

(9) を開閉する盖体（13)とを備え、前記粘着剤（10)を前記開口部（4) の全周を取リ囲むように設けたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のウエットシ一卜包装休。

3 . 前記取リ付けベース（11)に、前記取り出し口（9) を密封する開閉ラベル（24)を粘着剤（26)を介して開閉自在に貼着したことを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載のゥエツトシ—ト包装体。

4 . 前記包装袋（3) は、前記積層体（1) を包み込む包装シート材（6) の上面部側に前記開口部 (4) か形成され、前記包装シート材（6) の耳部側を前記積層体（1) の長手方向にシールする縦シール部（5) か下面部側に形成され、前記積層体（1) の長手方向の両端に、前記包装シ一卜材 (6) の両端側をシールする横シール部（7) が形成されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のゥエツトシ一卜包装休。

5 . 前記包装シート材（6) は、合成樹脂フイルムの単体フイルム、合成樹脂フィル厶の 2枚以上の複合フィル厶、又は単体フィル厶若しくは複合フィル厶にアルミ箔を重合した重合フィル厶であることを特徴とする請求の範囲第 4項記載のゥエツトシ—卜包装体。

6 . ウエットシート（2) の積層体（1) を、気密性を有する包装シート材 (6) で包み込んで、該包装シ一卜材 (6) によリ前記積層体（1) を包装する包装袋（3) を製袋する包装製袋工程 (39)と、該包装製袋工程 (39)で製袋された前記包装袋（3) のウエットシート取り出し用の開口部 (4) 側に外側から蓋ュニッ卜（8) を装着する蓋ュニッ卜装着工程 (40)とを備えたことを特徴とするゥエツトシ一卜包装体の製造方法。

7 . ウエットシート（2) の積層体（1) を、気密性を有する包装シ一卜材 (6) で包み込んで、該包装シート材（6) により前記積層体（1 ) を包装する包装袋（3) を製袋してウエットシート包装体 (Α) を製造するに際し、前記包装シ一卜材（6) によリ前記積層体（1) を包み込む包み込み工程（3 4)以降に、前記包装シート材 (6) に形成されたウエットシート取り出し用の開口部 (4) 側に外側から前記蓋ユニット（8) を装着することを特徴とするウエットシ一ト包装体の製造方法。

8 . 包装シート材（6) により包装袋（3) を製袋する前の工程で、前記包装シ一卜材（6) の開口部 (4) 側に前記蓋ユニット（8) を装着することを特徴とする請求の範囲第 7項記載のゥエツ卜シ一卜包装体の製造方法。

9 . 取り出し口（9) を有する取り付けベース（11)と、該取リ付けべ一ス (11 )に設けられ且つ前記取リ出し口（9) を開閉する盖体（13)とを備えた蓋ユニット（8) を前記包装袋（3) に装着するに際し、前記取リ付けべ一ス（11)側に粘着剤（10)を塗布しておき、前記取り出し口（9) を前記開口部（4) に対応させて前記取り付けベース（11)を前記粘着剤（10)を介して前記包装袋（3) に貼着することを特徴とする請求の範囲第 6項又は第 7 項記載のゥエツトシ一卜包装体の製造方法。