新規ォキサゼピン誘導体結晶及びその製造方法 発明の背景
本発明は、 カルシウムチャネル拮抗作用を有し、 消化管運動機能異常症、 特に 過敏性腸症候群等の腸疾患の治療又は予防処置に有用な 5 , 11—ジヒドロジべ ンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン誘導体の製造方法、 更に詳しくは 5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチ ル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕ォキサゼピンの精製方法に関する。
下記式 (1) で示される (R) — ( + ) — 5, 11—ジヒドロ一5— 〔1— ( 4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1 , 4〕ォキサゼピンはカルシウムチャネル拮抗作用を有し、 消化管運動機能異常 症、 特に過敏性腸症候群等の腸疾患治療又は予防処置に有用であることが知られ ている (W097/33885) 。
上記公報には (R) ( + ) —5, 11—ジヒドロ一5— 〔1— (4—メトキ シフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキ サゼピン (1) の合成方法として下記のルートが示されているが、 原料の 5, 1
1ージヒドロジべンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (2) に (S) - ( + ) — 3—クロ口一 1— (4—メトキシフエネチル) ピぺリジン (3) を反応させ た際に、 目的とする式 (1) の化合物以外に、 副生成物である (S) — 5, 11 —ジヒドロ一 5— 〔1一 〔2— (4—メトキシフエニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (4) が大量に生成して しまい、 目的とする化合物を得るためにはカラムクロマトグラフィー等の工業的 に煩雑な精製方法を用いる必要があつた。
本発明の目的は、 5, 11—ジヒドロ— 5— 〔1— (4ーメトキシフエネチル ) —2—ピロリジニルメチル〕 ジべンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼビンの硝 酸塩を提供すること、 及びその工業的に有用な製造方法を確立することである。 本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭意検討を行った結果、 5, 11—ジ ヒドロジべンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (2) 及び光学活性な 3—ク ロロ一 1一 (4—メトキシフヱネチル) ピぺリジン、 例えば (S) - ( + ) —3
—クロ口一 1— (4—メトキシフエネチル) ピぺリジン (3) の反応液を有機溶 剤で抽出濃縮して得られるオイル状の残さに、 溶剤を添加してこれを再溶解し、 さらに硝酸を添加することにより析出する結晶を濾過、 乾燥することにより目的 とする、 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4ーメトキシフエネチル) 一2—ピ ロリジニルメチル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの硝酸塩が得ら れることを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 5, 11ージヒドロー 5— 〔1ー (4ーメトキシフエネチ ル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝 酸塩、 特に (R) - (+) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4ーメトキシフ エネチル) —2—ピロリジニルメチル〕 ジべンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼ ピン摘酸塩である。
また、 本発明は 5, 11—ジヒドロジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピ ン (2) 及び光学活性な 3—クロ口一 1— (4ーメトキシフエネチル) ピベリジ ンを反応させて得られる光学活性な 5, 11—ジヒドロ一 5— C1- (4—メト キシフヱネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォ キサゼピンと 5, 11—ジヒドロー 5— 〔1— 〔2— (4—メトキシフエニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの 混合物に溶剤を加え、 硝酸を添加し、 5, 11-ジヒドロ— 5— 〔1— (4—メ トキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩を晶析し、 分離する事を特徴とする 5, 11—ジヒドロ _5 一 〔1— (4ーメトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b , e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの精製方法、 特に光学活性な 3—クロ口— 1— ( 4—メトキシフエネチル) ピぺリジンが S体であり、 反応で得られる光学活性な 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1一 (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニ ルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 CI, 4〕 ォキサゼピン及び光学活性な 5, 11
ージヒドロ一 5— CI - 〔2— (4—メトキシフエ二ル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンが、 (R) — (+) —5 , 11ージヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニル メチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン及び (S) —5, 11—ジ ヒドロ一 5— 〔1一 〔2— (4—メトキシフエニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3— ィル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼビンであり、 晶析する硝酸塩が ( R) 一 ( + ) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1一 (4ーメトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジペンゾ 〔 b, e〕 〔 1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩で ある精製方法である。 発明を実施するための最良の形態
本発明に於ける、 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1一 (4ーメトキシフエネチル ) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン、 特 に (R) - ( + ) — 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル ) — 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (1 ) と 5, 11—ジヒドロー 5— 〔1— 〔2— (4—メトキシフエニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン、 特に (S ) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— 〔2— (4—メトキシフヱニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼビン (4) の混 合物は、 W097/33885に記載の方法で製造することができる。 通常、 目 的とする化合物 (1) と副生成物である化合物 (4) の比率は 6 : 1〜8 : 1で める。
具体的には、 溶媒中塩基の存在下、 5, 11—ジヒドロジベンゾ 〔b, e〕 〔 1, 4〕 ォキサゼピン (2) と光学活性な 3—クロ口一 1一 (4—メトキシフエ ネチル) ピぺリジンとを、 化合物 (2) の使用量に対して化合物 (3) を等モル
以上、 好ましくは 1〜5倍モルの量で、 通常 0°C〜150°C、 好適には室温〜 1 00。Cの反応温度で、 通常:!〜 150時間の反応時間で反応させるのが好ましい ο
目的とする硝酸塩を得るには、 上記の方法で得られた反応液に酢酸ェチル、 ト ルェン、 ジクロロメタン、 酢酸イソプロピル等の抽出溶剤を加え、 水、 飽和食塩 水等で洗浄後、 必要に応じて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濃縮する事により光 学活性な 5, 11ージヒドロー 5—〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピ ロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン及び光学活性な 5, 11—ジヒドロ一5— 〔1— 〔2— (4—メトキシフエ二ル) ェチル〕 ピぺ リジン一 3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの混合物をオイ ル状の残さとして得ることができる。 この混合物から目的とする光学活性な 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメ チル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンを単独で晶析分離することが 不可能であるので、 次の操作により精製を行う。
すなわち、 上記で得られたオイル状の残さに、 メタノール、 エタノール、 2 - プロパノール、 ァセトニトリル、 アセトン等の溶媒を添カ卩しオイル状残さを溶解 させる。 溶解時の濃度は温度にもよるが 20〜25°Cで行う場合 0. l〜30w t%であるのが好ましく、 より好ましくは 1〜1 Owt %、 特に好ましくは 3〜 5wt %が良い。
この溶液に硝酸を加えることにより目的とする硝酸塩を析出させるが、 硝酸を 加える温度は、 用いる溶剤の沸点にもよるが 20〜60°Cが好ましく、 より好ま しくは 30〜50°Cでおこなうと良い。 また、 加える硝酸の濃度は 0. 25〜1 規定が好ましく、 より好ましくは 0. 4〜0. 6規定である。 硝酸を加えた後、 好ましくは、 室温 (20〜25°C)で 6時間から 24時間放置することにより、 目的とする結晶を得ることができる。 この場合、 撹拌等を行ってもなんら差し支
えない。
析出した結晶は、 通常の分離方法、 例えば濾過や振り切り等で行うことにより 目的の結晶を単離する事ができる。通常、 晶析に用いた溶剤と水の混合溶剤で洗 浄することにより、 目的の化合物の純度を上げることができる。 さらに、 この結 晶を乾燥する事により、 目的の硝酸塩を得ることができる。
なお、 上記のように本発明の研究者らはまず始めに、 目的とする (R) - ( + ) —5 , 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— ( 4ーメトキシフエネチル) 一 2—ピロリ ジニルメチル〕 ジペンゾ 〔b , e〕 〔1 , 4〕ォキサゼピン (1 ) の結晶化を各 種溶媒を用いて試みたが、 いずれの溶媒でも結晶を析出することはできなかった ο
また、 硝酸以外の酸、 例えば酢酸、 ギ酸、 D L—酒石酸、 マレイン酸、 フマル 酸、 コハク酸、 アジピン酸、 p—トルエンスルホン酸、 メタンスルホン酸、 カン ファースルホン酸、 硫酸についての塩の生成を試みたが、 いずれも目的とする塩 を取得することができなかった。
得られた硝酸塩は、 酢酸ェチル等の抽出溶剤に懸濁し、 水酸化ナトリウム水溶 液等のアルカリ水溶液で中和、 分層後、 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 必要に応 じて濃縮し、 これに塩化水素/酢酸ェチル溶液等を滴下することにより、 医薬と して実際に用いる 5 , 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1一 (4—メトキシフエネチル) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1 , 4〕ォキサゼピン塩酸塩 を得ることができる。
本発明はまた、 本発明の方法により、 5, 1 1—ジヒドロー 5— C 1 - ( 4 - メトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1 , 4 〕 ォキサゼピン硝酸塩から製造される該化合物の塩酸塩と、 医薬的に許容できる 担体又はアジュバントとを含有する医薬組成物を提供する。 本発明の医薬組成物 は、 カルシウム拮抗作用を有し、 消化管運動機能異常、 特に過敏性腸症候群の治
療又は予防に有用である。 ここで、 医薬的に許容できる担体又はアジュバントと しては、 消化管運動機能異常症を予防又は治療するために通常使用されるものが あげられ、 このような担体又はアジュバントは当業者には明らかである。
本発明の医薬組成物は、 常法により製剤化した、 注射剤、 錠剤、 顆粒剤、 細粒 剤、 散剤、 カプセル剤、 クリーム剤、 座薬等の形態で、 経口投与、 静脈内投与、 経皮投与、 点眼投与することができる。 投与量は投与する患者の症状、 年齢、 投 与方法によって異なる。 実施例
次に、 分析に用いた液体クロマトグラフィーの条件を記す。
カラム YMC— Pack ODS-AM AM— 302
4. 6 mm I. D . x 15 Omm
25 mMリン酸ニ水素ナトリウム (リン酸で p H 5. 6に調整
)
:ァセトニトリル = 55 : 45
流速 1 m.L/ m i n
検出法 UV254nm
カラム温度 25°C
注入量 10 L
[実施例 1] (R) ― ( + ) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシ フエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジべンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサ ゼピン硝酸塩の調製
(R) - ( + ) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル
) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 CI, 4〕 ォキサゼピンと ( S) — 5, 11—ジヒドロー 5— 〔1一 〔2— (4—メトキシフエニル) ェチル 〕 ビぺリジン一3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの混合物
60 %水素化ナトリウム ( 4. 51 g 113 mmo 1 ) を石油ェ一テルで洗 浄した後、 ジメチルスルホキシド (250mL) に懸濁し、 5, 11—ジヒドロ ジベンゾ 〔b, e〕 CI, 4〕 ォキサゼピン (20. 3g、 103mmol) を 加え、 窒素雰囲気下、 室温で 40分間撹拌した。 この溶液に (S) — ( + ) — 3 一クロ口一 1— (4ーメトキシフエネチル) ピぺリジン ( 〔ひ〕 D25 10. 1 ° (C 1. 2、 エタノール) ) (26. 0 g、 103mmo 1) のジメチル スルホキシド (50mL)溶液を滴下して 50°Cで 5時間攪拌した。 反応液を氷 水中に注入し、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を水、 飽和食塩水で順次洗浄し、 乾燥後、 溶媒を減圧留去して、 油状物 (36. 2g) を得た。
得られた油状物をシリ力ゲルクロマトグラフィ一に付し、 へキサンと酢酸ェチ ルの混合溶媒 (4: 1〜2 : 1)で溶出する事により、 (R) ( + ) —5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチ ル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンと (S) — 5, 11ージヒドロ —5— 〔1一 (4—メトキシフエネチル) ピぺリジン一 3—ィル〕 ジペンゾ 〔b , e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンをそれぞれ単離した。 分析値
(R) 一 ( + ) —5, 11—ジヒドロー 5— 〔1— (4ーメトキシフエネチル ) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン スぺクトルは W097/33885に記載されている標品のそれに一致した。
(S) _ 5, 11—ジヒドロ一 5— CI - 〔2— (4—メトキシフエニル) ェ チル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (ピ ペリジン型副生成物)
1H腿 (CDC13) : 6 1.25(m,lH), 1.56-1.77(m,2H)5 1.97(dt,J=3.3,11.0Hz,lH ),2.07(m,lH), 2.17(m5lH)3 2.48-2.60(m,2H), 2.61-2.72(m,2H)5 2.86(m,lH), 3.35(m,lH), 3.78(s33H), 3.97(m,lH)5 5.30(br,2H), 6.75-6.89(m,5H)5 7.05-7 •12(m,4H), 7.15(m,lH)3 7.25-7.31(m,2H).
13C腿 (CDC13) : ό· 24.3, 30.5, 32.6, 53.5, 55.2, 57.6, 59.6, 60.8, 70 .3, 113.8, 119.6, 120.9, 124.1, 124.5, 124.9, 125.3, 128.7, 128.8, 129.5 , 132.4, 133.2, 135.6, 148.4, 151.1, 157.9.
ESI MASS m/z : (MH+) 415. なお、 上記で得た油状物の H PLC分析における (R) _ (+) —5, 11— ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (26. 1 63. Ommol) と (S) — 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) ピペリ ジン一3—ィル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンのエリア比率は、 7. 3: 1であった。 混合物からの (R) — ( + ) — 5, 11—ジヒドロー 5— 〔1— (4—メトキ シフヱネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキ サゼピン硝酸塩の調製
(R) ― ( + ) — 5, 11—ジヒドロ一 5—〔1— (4—メトキシフエネチル ) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン (2
6. lg、 63. Ommo 1) を含む油状物 (36. 2 g) をエタノール (72 OmL) に溶解し、 0. 5M硝酸 (720mL、 36 Ommo 1) を加えて室温 で終夜で撹拌した。 析出した結晶を濾過して (R) — ( + ) —5, 11一ジヒド 口一 5—〔1— (4—メトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベン ゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩 (22 g、 43. 7%) を得た。 分析値
(R) 一 ( + ) -5, 11ージヒドロ一 5— 〔1一 (4—メトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩
1H NMR (CDC13): δ 1.92-2.28(m54H), 2.85-3.15(m34H), 3.48-3.61(m,2H), 3 .79(s,3H), 3.91(m5lH), 4.05(dd5J=13.938.2Hz,lH)5 4.52(dd, J=13.9,5.4Hz,lH ), 5.16(d,J=12.4Hz,lH), 5.30(d,J=lZ.4Hz,lH)36.80-6.90(m55H), 6.98(m,lH),
7.04- 7.13(m,4H), 7.23- 7.36(m,2H), 11.6(brs,lH).
13C NMR (CDC 13): δ 22.2, 28.8, 31.0, 50.3, 54.9, 55.3, 57.2, 65.8, 70 .1, 114.4, 119.4, 119.5, 120.3, 121.8, 124.0, 124.3, 127.6, 128.9, 129.7 , 129.8, 130.7, 135.0, 149.3, 150.0, 158.8.
HP LC分析を行ったところ (R) — ( + ) —5, 11—ジヒドロ一5— 〔1 一 (4ーメトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンと (S) — 5, 11ージヒドロー 5— C1- (4—メト キシフヱネチル) ピぺリジン一 3—ィル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサ ゼピンのエリア比率は、 49. 7 : 1であった。
[参考例 1] (R) — ( + ) —5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4ーメトキシ フエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサ
ゼピン硝酸塩からの (R) - (+) - 5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メ トキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン塩酸塩の調製
(R) — ( + ) —5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル ) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸 塩 (22 g、 44. 7mmo 1) を酢酸ェチル (100 OmL) に懸濁し、 0. 2 M 水酸化ナトリウム水溶液 (500mL、 10 Ommo 1) を加えて室温で 1時間撹拌した。 分層後、 有機層を飽和食塩水で洗浄し、 (R) (+) —5, 1 1—ジヒドロー 5— 〔1— (4—メトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメ チル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンの濃度が 4. 5wt%になる ように有機層を減圧濃縮した。 この溶液に 4 M 塩化水素 Z酢酸ェチル溶液 ( 2 3mL、 92mmo 1) を滴下して、 (R) — (+) — 5, 1 1—ジヒドロ一 5 - 〔1一 (4ーメトキシフエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b , e〕 CI, 4〕 ォキサゼピン塩酸塩 (17. 8 g 83%) を白色結晶として 得た。
得られた結晶の各種分析を行ったところ、 そのスぺクトルは W097/338 85記載のそれと一致した。
[参考例 2] (R) - ( + ) — 5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシ フエネチル) 一2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサ ゼピン塩酸塩からの (R) — (+) —5, 1 1—ジヒドロ一 5— 〔1— (4ーメ トキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩の調製
(R) - ( + ) — 5, 11—ジヒドロ一 5— CI - (4ーメトキシフヱネチル ) —2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン塩酸 塩 (1. 41 g、 3. 13mmo 1) をエタノール (23mL) に溶解し、 0. 14M 硝酸 (47mL、 6. 5 mmo 1) を滴下して室温で終夜で撹拌した。 析出した結晶を濾過して (R) — ( + ) — 5, 11—ジヒドロ一 5— C1- (4 ーメ トキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン硝酸塩 (1. 58g 86. 4%) を得た。
5, 11—ジヒドロジベンゾ !: b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンに光学活性な 3—クロ口一 1— (4—メ トキシフエネチル) ピぺリジンを反応させて得られる 、 目的とする光学活性な 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4—メトキシフエネ チル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピン 及び副生成物である光学活性な 5, 11—ジヒドロ— 5— 〔1— C2- (4ーメ トキシフエニル) ェチル〕 ピぺリジン一 3—ィル〕 ジペンゾ 〔b, e〕 〔1, 4 〕 ォキサゼピンの混合物から、 目的とする光学活性な 5, 11—ジヒドロ一 5— 〔1— (4ーメトキシフエネチル) 一 2—ピロリジニルメチル〕 ジベンゾ 〔b, e〕 〔1, 4〕 ォキサゼピンをカラムクロマトグラフィー等の工業的に煩雑な精 製方法を用いることなく容易に単離する事が可能となった。