WO2002046685A1 - Laser sight starter and gun using the same - Google Patents

Description

明 細 書 レーザ照準器起動装置及び該装置を用いた銃 技術分野

本発明は、 銃のレーザ照準器起動装置及び該装置を用いた銃に関する。 背景技術

ほとんどすべての拳銃や小銃には、 実銃であれ玩具銃であれ、 機械的な照準装 置が設けられてきた。従来の機械的な照準装置は、銃身の先端側に設けた照星と、 銃身の後部に設けた照門とで構成されている。 また、 光学望遠鏡を機械的な照準 装置に組み合せて使用することも、 一般的に行われている。 望遠鏡は、 銃本体の 上面の機械的な照準装置と射手との間に装着し、 射手は、 望遠鏡を通して照準装 置とともに遠距離にある目標を視認し、 目標に対して正確に狙いをつけて、 射撃 することができる。

これらの照準装置は、 特殊なものを除き、 周囲が明るくて肉眼で射撃目標を視 認可能な条件下でのみ使用可能なものである。 そこで近代では、 照準にレーザを 使用することにより、 照準の正確さを著しく改善した銃が広く用いられるように なってきている。

銃用のレーザ照準装置には低出力レーザが用いられ、 銃身の上部あるいは下部 に装着され、銃身と平行方向に指向するレーザ光を射出できるようになつている。 射出されたレーザにより形成される光点は、 射手が狙いをつけるための標線を提 供する。 そのため射手は、 レーザの光点を目標に対して照射するだけで照準を合 わせられる。 換言すれば、 射手は、 目標上のレーザ光点を視認するだけで正確に 狙いがつけられているか否かについての情報を即座に知り得る。 そのため、 比較 的経験の浅い射手でも、 レーザ照準装置を使用すれば目標を正確に射撃すること ができると言われている。

ところがこのようなレーザ照準装置は、 射出されたレーザ光が他人にも見える ため、 レーザ光を光源まで追跡して射手を発見することにより、 射手が敵の反撃 を受ける危険性を生じさせ得るという問題がある。 もちろん実戦では、 レーザ照 準装置によって発生する赤外線ビームを視認し得る暗視装置を敵が夜間に使用す る場合には非常に重大な問題になる。 また例えば、 玩具銃を使用した対人射撃ゲ ーム等においても、 レーザ光線を照射することによって対戦相手に自分の位置を 知らせることになり、 大変不利な状態になる。

したがって、 レーザ照準器を使用する銃にあっては、 レーザ照準器から常にレ —ザ光線が射出されている状態は非常に好ましくないことになる。 そこで、 レ一 ザ一照準器を取り付けた銃に、 必要なときにだけレーザー照準器を起動させる手 段を設けることが広く行われている。 このような起動手段は、 本願発明者の知る ところでは、 操作者が手動で O N、 O F Fさせるスィッチを、 グリップあるいは ハンドルまたは銃身のトリガ近傍部位に設けるというものである。

一方、 実銃であれ玩具銃であれ、 照準を定めてから弾丸等を発射するまでの時 間が短いほうが望ましいことはもちろんである。 ところが上述のような起動手段 の設置形態では、 トリガに指を掛けている手であれ、指を掛けていない手であれ、 いずれにしてもトリガの操作以外の操作が必要になる。 このような余分な操作が 照準を定めてから弾丸等を発射するまでの時間の短縮に逆行することは明らかで ある。 そこで、 銃身を下方に向けた状態で常時レーザ光を射出させておき、 照準 を合わせる際にのみ銃を上に向ける等の操作を行う射手もいる。 しかしながら、 このような操作は、 対人射撃ゲームでは許容され得るものの、 実戦では非常に好 ましくない動作である。 もちろん対人射撃ゲームであっても好ましくない動作で あることは同じである。 したがって従来より、 レーザ一照準器の起動については 非常に改善が望まれていた。 発明の開示

本発明のレーザ照準器起動装置は、 銃身やトリガガード等の銃本体の構成部に 取り付けたレーザ照準装置を起動して照準用のレーザ光を上記レーザ照準装置か ら射出させるレーザ照準器起動装置であって、 上記銃本体のトリガが上記レーザ 照準装置を起動させるスィッチ手段を兼ね、 該トリガを上記銃身から弹ゃ光等の 発射物が発射され得ない範囲へ移動させた際に上記レーザ照準器を起動して上記 照準用のレーザ光を射出させる。

また本発明のレーザ照準器起動装置は、 銃身やトリガガード等の銃本体の構成 部に取り付けたレーザ照準装置を起動して照準用のレーザ光を上記レーザ照準装 置から射出させるものであり、 上記銃本体のトリガに被検知手段を設けるととも に、 このトリガの可動範囲であって上記銃身から弹ゃ光等の発射物が発射され得 ない範囲に対応する上記銃本体の部位に、 上記被検知手段を検知する検知手段を 設け、 上記トリガを引いて移動させた際に上記検知手段が上記被検知手段を検知 したときに上記レーザ照準器を起動して上記照準用のレーザ光を射出させる。 本発明のレーザ照準器起動装置は、 上記検知手段を、 上記トリガガード内に埋 設し、 あるいは上記トリガガード側部近傍に設けることができる。 上記検知手段 を、 上記トリガガードのダリップ側面部に設けてもよい。

さらに本発明の銃は、 銃本体と、 該銃本体の銃身等に取り付けたレーザ照準装 置と、 該レーザ照準装置を起動して照準用のレーザ光を射出させるレーザ照準器 起動装置とからなり、 該レーザ照準器起動装置が、 上記銃本体のトリガに設けた 被検知手段と、 上記トリガの可動範囲であって上記銃身から弹ゃ光等の発射物が 発射され得ない範囲に対応する上記銃本体の部位に設けてあって上記被検知手段 を検知する検知手段とを有し、 上記トリガを引いて移動させた際に上記検知手段 が上記被検知手段を検知したときに上記レーザ照準器を起動して上記照準用のレ 一ザ光を射出させる。

本発明の銃は、 上記検知手段を、 上記銃本体のトリガガード内に埋設し、 ある いは上記銃本体のトリガガ一ド側部近傍に設けることができる。上記検知手段を、 上記銃本体のトリガガ一ドのダリップ側面部に設けてもよい。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の第 1の実施形態の銃の概略側面図である。

図 2は、 図 1の銃の要部拡大断面図である。

図 3は、 図 1の銃の電気回路の概略を示す図である。

図 4は、 本発明の第 2の実施形態の銃の要部拡大断面図である。

図 5は、 図 4の実施形態の変形例の要部拡大断面図である。

図 6は、 本発明の第 3の実施形態の銃の要部拡大断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しつつ説明するが、 本発 明が図示の実施形態に限定されないことはもちろんである。

本発明の第 1の実施の形態を図 1ないし図 3を用いて説明する。 これらの図に 示す拳銃 1は、 その銃身部 2の下部に、 直接にレーザー照準器 3を取り付けて構 成してある。 拳銃 1のトリガ 4には、 被検出体となる磁石などの磁気部材 5が内 蔵または外部に固着して設けてある。 またトリガ 4を囲む卜リガカバ一 6には、 その内側に磁気部材 5の検出体となる磁気スィツチ 7が内装してある。

図 2に示すように、 トリガ 4は、 まったく引かれていない状態 （図 2中の Aで 示す位置） から、 銃弾を発射するために拳銃 1のグリップ 8に触れるか近接する 位置まで引ける （図 2中の Cで示す位置） ようになつている。磁気スィッチ 7は、 操作者が銃弾を発射するのに十分ではない位置 （図 2中の Bで示す位置） までト リガ 4を引いた際に、 磁気部材 5を検出できる位置に配置してある。

磁気スィツチ 7はトリガカバ一 6に孔を明ける等して埋め込むタイプのものが 好ましいが、 トリガカバー 6の側面に貼り付けなどで固着するものであってもよ い。

また磁気スィツチ 7は、図 3に示すようにレーザー照準器 3に対して配線する。 図中 9はレーザ、 1 0は電源、 1 1は主電源スィッチである。 レーザ 9及び電源 1 0には、 この種の銃で使用されている適宜のものを用いればよい。 また主電源 スィッチ 1 1は、 誤操作防止用のもので、 図示を省略するが、 拳銃 1及びレーザ 照準器 3の外側に使用者が指などで操作可能に設ける。

すなわち本実施形態では、 拳銃 1の使用者が、 グリップ 8を握り、 指をトリガ カバ一 6に通してトリガ 4に掛けただけの状態では、 磁気部材 5が磁気スィツチ 7で検出されないため、 磁気スィッチ 7は O F Fのままであり、 レーザ一照準器 3のレーザ 9からは照準用のレーザ光が射出されない。 したがって拳銃 1の銃口 を上に向けていてもかまわない。

そして目標や、 敵、 対戦相手を発見したときには、 すみやかにトリガ 4を位置 Bまで引き、 レーザ一照準器 3のレーザ 9からレーザ光を射出させ、照準を定め、 レーザ光が目標、 敵、 対戦等の上に照射された瞬間にトリガ 4をさらに位置 Cま で引いて銃弾や模擬弹等を発射させる。 すなわち、 従来のように操作時間を短縮 するために常時レーザ光を射出させておく必要はない。

なお本実施形態においては、 磁気スィッチ 7の O N、 O F F範囲の設定が可能 であれば、 トリガ 4全体を磁気材料で形成してもよい。

本発明の第 2の実施の形態を図 4を用いて説明する。 この図に示す拳銃 1は、 第 1の実施形態と同じくトリガ 4に設けた磁気部材 5の検出体となる磁気スイツ チ 7を、 拳銃 1のトリガ 4の上部に設けたものである。 動作、 操作については先 の実施形態と同一である。 すなわち、 磁気スィッチ 7は、 操作者が銃弾を発射す るのに十分ではない位置 （図 4中の Bで示す位置） までトリガ 4を引いた際に、 磁気部材 5を検出できる位置に配置してある。

この例においても、 磁気スィッチ 7は拳銃 1の構成部材に孔を明ける等して埋 め込むタイプのものが好ましいが、 拳銃 1の構成部材の側面に貼り付けなどで固 着するものであってもよい。

また磁気スィツチ 7についての電気的な配線も第 1の実施形態と同様である。 上記第 2の実施の形態の変形例を図 5を用いて説明する。 この図に示す拳銃 1は、 磁気スィッチ 7を、 拳銃 1のグリップ 8の上部でトリガ 4の近傍に設けた ものである。 動作、 操作については先の実施形態と同一である。

本発明の第 3の実施の形態を図 6を用いて説明する。この図に示す拳銃 1は、 第 1の実施形態と同じくトリガ 4に設けた磁気部材 5の検出体となる磁気スィッ チ 7を、 銃身 2の側面に固着した保持プレート 1 2に設けたものである。 動作、 操作については先の実施形態と同一である。すなわち図 6からは分かりにくいが、 磁気スィッチ 7は、 操作者が銃弾を発射するのに十分ではない位置 （図 4中の B で示す位置） までトリガ 4を引いた際に、 磁気部材 5を検出できる位置に配置し てある。 また磁気スィツチ 7についての電気的な配線も第 1の実施形態と同様で ある。

なお、 上記の説明においては磁気的な手段を検出手段とレて用いた例について のみ説明したが、 本発明はこれに限定されない。

たとえば各実施形態において、 トリガ 4に設ける磁気部材 5を設けず、 磁気ス ィツチ 7の位置に人間の体温を検出する焦電センサ等を配置し、 操作者の指の温 度を検知してレーザ一照準器 3を O N、 O F F駆動することも可能である。

もちろん各種スィッチ、 すなわちメカニカルスィッチ、 マイクロスィッチ、 リ ミツトスイッチを採用可能である。 換言すれば、 例えば近接、 静電容量、 渦電流、 差動コイル、 光電、 反射、 透過、 電極抵抗、 圧力、 超音波、 電波、 振動等をスィ ツチとして適宜採用することにより、 上述した各実施形態と同じ操作、 作用を奏 する銃を構成可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 銃身やトリガガ一ド等の銃本体の構成部に取り付けたレーザ照準装置を起動 して照準用のレーザ光を上記レーザ照準装置から射出させるレーザ照準器起動装 置であって、 上記銃本体のトリガが上記レーザ照準装置を起動させるスィツチ手 段を兼ね、 該トリガを上記銃身から弹ゃ光等の発射物が発射され得ない範囲へ移 動させた際に上記レーザ照準器を起動して上記照準用のレーザ光を射出させるこ とを特徴とするレーザ照準器起動装置。

2 . 銃身や卜リガガード等の銃本体の構成部に取り付けたレーザ照準装置を起動 して照準用のレーザ光を上記レーザ照準装置から射出させるレーザ照準器起動装 置であって、 上記銃本体のトリガに被検知手段を設けるとともに、 該トリガの可 動範囲であって上記銃身から弾や光等の発射物が発射され得ない範囲に対応する 上記銃本体の部位に、 上記被検知手段を検知する検知手段を設け、 上記トリガを 引いて移動させた際に上記検知手段が上記被検知手段を検知したときに上記レー ザ照準器を起動して上記照準用のレーザ光を射出させることを特徴とするレーザ

3 . 請求項 2のレーザ照準器起動装置において、 上記検知手段を、 上記トリガガ ード内に埋設してなることを特徴とするレーザ照準器起動装置。

4 . 請求項 2のレーザ照準器起動装置において、 上記検知手段を、 上記トリガガ ―ド側部近傍に設けてなることを特徴とするレーザ照準器起動装置。

5 . 請求項 2のレーザ照準器起動装置において、 上記検知手段を、 上記卜リガガ ードのダリップ側面部に設けてなることを特徴とするレーザ照準器起動装置。

6 . 銃本体と、 該銃本体の銃身等に取り付けたレーザ照準装置と、 該レーザ照準 装置を起動して照準用のレーザ光を射出させるレーザ照準器起動装置とからなり、 該レーザ照準器起動装置が、 上記銃本体のトリガに設けた被検知手段と、 上記ト リガの可動範囲であって上記銃身から弾や光等の発射物が発射され得ない範囲に 対応する上記銃本体の部位に設けてあって上記被検知手段を検知する検知手段と を有し、 上記トリガを引いて移動させた際に上記検知手段が上記被検知手段を検 知したときに上記レーザ照準器を起動して上記照準用のレーザ光を射出させるこ とを特徴とする銃。

7 . 請求項 6の銃において、 上記検知手段を、 上記銃本体のトリガガード内に埋 設してなることを特徴とする銃。

8 . 請求項 6の銃において 上記検知手段を、 上記銃本体のトリガガード側部近 傍に設けてなることを特徴とする銃。

9 . 請求項 6の銃において、 上記検知手段を、 上記銃本体のトリガガードのダリ ップ側面部に設けてなることを特徴とする銃。