WO2001066177A1 - Diagnosis or therapy puncture needle - Google Patents

Description

明細書 診断又は治療用穿刺針 技術分野

本発明は、 内臓器又は血管にガイ ドワイヤ、 チューブ等を挿入する ために使用する穿刺針に関する。 背景技術

内臓器又は血管に中空の穿刺針を穿刺し、 その穿刺針にガイ ドワイ ャ、 チューブ等を挿通し、 そのガイ ドワイヤ、 チューブ等の先端を超 音波画像等で観察しながら特定の部位に送り込み、 その特定の部位の 組織を採取又はその特定の部位に投薬する診断、 治療が実施されてい る

この診断、 治療に使用される従来の穿刺針は直線形又は曲線形の先 端部を有し、 第 5図及び第 6図に示すように、 ステシレス鋼製中空管 を、 軸心線と 7Γ/ 4ラジアン （4 5度） 以下の鋭角で交差する平面で 切断した形状である。 穿刺を容易にするため、 両側が研削された前端 部 1 6を除くと、 開口刃面 1 2は中空楕円形の平面的形状であり、 開 口刃面 1 2の内後端 1 8は鋭角の切刃角度を有する。 このため、 穿刺 針 1 1に挿通して開口刃面 1 2から突出させたガイ ドワイヤ 1 0等が 操作中に、 開口刃面 1 2の内後端 1 8に接触すると損傷を受けるとい う問題があった。 例えば、 ガイ ドワイヤ 1 0等には滑りをよくするた めに、 テフロンコーチングが施されているが、 ガイ ドワイヤ 1 0等が 内後端 1 8に接触すると、 そのコーチングが剥離して操作が不円滑に なることが多かった。 又、 ガイ ドワイヤ 1 0等が損傷して切断するこ ともあった。 発明の開示

本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、 その課題 は、 診断、 治療のためのガイ ドワイヤ、 チューブ等を挿通して開口刃 面から突出させる穿刺針であって、 挿通したガイ ドワイヤ、 チューブ 等が操作中に開口刃面の内後端に接触しても損傷を受けるおそれのな いものを提供することにある。

前記課題を達成するため、 本発明が採用する手段は、 穿刺針の開口 刃面を立体的形状とし、 開口刃面の内後端の切刃角度を直角又はそれ に近い角度としたことにある。

穿刺針を水平にして開口刃面を上向きにすると、 開口刃面の前半部 は、 軸心線に斜交する平面上に、 後端部は軸心線に直角又はそれに近 い角度で交差する平面上にそれそれ位置し、 前半部から後端部に至る 部分は、 側方から見ると両端が逆に曲がる S字曲線上に位置する。 穿刺針の開口刃面から突出させたガイドワイヤ、 ユーブ等は、 操 作中に開口刃面の内後端に接触するが、 本発明の穿刺針の内後端は、 切刃角度が直角又はそれに近い角度であるから、 切れ味が鈍く、 接触 したガイドワイヤ、 チューブが開口刃面の内後端によって表面のコ一 チングを剥ぎ取られたり、 傷を付けられたりするおそれは少ない。 上記のとおり、 本発明の穿刺針は、 開口刃面の前端部が鋭利である から穿刺は容易であるが、 開口刃面の内後端の切刃角度は、 従来の鋭 角であったものとは異なり、 直角又はそれに近い角度であって、 切刃 としては作用しないから、 診断、 治療のために穿刺針に挿通して開口 刃面から突出させたガイ ドワイヤ、 チューブ等が操作中に開口刃面の 内後端に当接してもコーチングが剥離して操作が不円滑になつたり、 損傷又は切断して診断、 治療に支障をきたしたりするおそれはないと いう優れた効果を奏する。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明第 1実施例の穿刺針先端部を示す平面図、 第 2図は、 第 1図の穿刺針先端部の断面図、

第 3図は、 第 2実施例の第 1図に相当する図、

第 4図は、 第 3図の穿刺針先端部の断面図、

第 5図は、 従来例の穿刺針先端部の平面図、

第 6図は、 第 5図の穿刺針先端部の断面図、 発明を実施するための最良の形態

本発明の穿刺針を図面に示す第 1実施例に基づいて説明する。

第 1図及び第 2図は第 1実施例の穿刺針の先端部を示す平面図及び 垂直断面図である。

第 1図に示す穿刺針 1は直線形先端部を有する。 刺針 1を水平に して開口刃面 2を上向きにすると、 立体形状の開口刃面 2の前半部 3 は幅のある半楕円状である。 ただし、 前端部 6の両側は研削されて外 前端 7は鋭利に仕上げられている。 開口刃面 2の後端部 4は穿刺針の 軸心線 9に直交する方向に延長する幅のない直線状である。 前半部 3 から後端部 4に至る 2つの中間部 5は、 前半部 3の後端から軸心線 9 と平行で幅のある直線状に延長して弧状に曲がり、 後端部 4に収れん する。

開口刃面 2は、 側方から見ると、 第 2図に示すように、 前半部 3は 軸心線 9と 7Γ/ 4ラジアン （4 5度） 以下の鋭角で交差する斜線であ り、 後端部 4は軸心線 9に対して延長する垂線である。 前半部 3と後 端部 4を結ぶ中間部 5は S字曲線であり、 前半部 3から連続する部分 は弛く曲がり、 ついで、 水平に直線で延長し、 それから 4分円弧を描 いて後端部 4と接続する。 開口刃面 2の前端ぬ 6は研削され、 その外 前端 7の切刃角度は鋭角であり、 仕上げ後も鋭利である。 開口刃面 2 の内後端 8の切刃角度は直角であるから、 仕上げ後は切刃として作用 することはない。

開口刃面 2から突出させたガイ ドワイヤ 1 0等は、 操作中に開口刃 面 2の内後端 8にしばしば当接するが、 先に述べたとおり、 内後端 8 の切刃角度は直角であり、 切刃としては作用しないから、 ガイ ドワイ ャ 1 0等の表面のコーチングが内後端 8との当接により剥離してガイ ドワイヤ 1 0等の操作が不円滑になるおそれはほとんどない。 又、 ガ イ ドワイヤ 1 0等が内後端 8に当接して切断したり損傷したりするお それは全くない。

第 3図及び第 4図は、 第 2実施例の穿刺針 1 aの要部を示す平面図 及び垂直断面図である。 穿刺針 1 aは曲線形先端部を有し、 開口刃面 2 aは立体的形状である。 '

第 3図に示すように、 開口刃面 2 aを上に向け、 穿刺針 l aを水平 にして上から見ると、 開口刃面 2 aの前半部 3 aは、 前端部 6 aを除 くと、 幅のある半楕円状である。 研削された前端部 6 aは鋭角を形成 する。 後端部 4 aは幅のある半楕円状である。 前半部 3 aと後端部 4 aの間の中間部 5 aは幅のある 2本の平行な直線であり、 両端は滑ら かに前半部 3 aと後端部 4 aに連続する。

側方から見ると、 第 4図に示すように、 開口刃面 2 aの前半部 3 a は軸心線 9 aと ΤΓ/ 4ラジアン （4 5度） 以下の鋭角で交差する直線 である。 前半部 3 aの前端部 6 aは鋭利に研削される。 開口刃面 2 a の後端部 4 aは軸心線 9 aに対して直交する方向に延長する直線であ り、 前半部 3 aから後端部 4 aに至る中間部 5 aは両端が前半部 3 a と後端部 4 aに滑らかに接続する S字曲線である。

第 4図に示すように、 開口刃面 2 aの外前端 7 aは鋭角の切刃角度 を有し、 仕上げ後も鋭利である。 開口刃面 2 aの内後端 8 aの切刃角 度は直角であるから、 仕上げ後は切刃としては作用しない。 開口刃面 2 aから突出させたガイ ドワイヤ 1 0 a等が操作中に内後端 8 aに当 接することはさけられないが、 内後端 8 aは切刃角度が直角であり、 切刃として作用することはないから、 第 1実施例と同様に、 ガイ ドヮ ィャ 1 0 a等が内後端 8 aとの当接によってコーチングが剥離したり、 表面が損傷したり、 切断したりするおそれはない。

実施例として、 開口刃面の内後端の切刃角度が直角になる穿刺針を 示したが、 切刃角度は直角に限定する必要はなく、 直角より大きくす ることも、 又、 切刃作用を生じない範囲で直角よりも小さくすること も可能である。

Claims

請求の範囲

1. 開口刃面 （2、 2a) からガイ ドワイヤ （10、 10a) 等を突 出させる穿刺針 （1、 l a) であって、 前記穿刺針を水平にして前記 開口刃面を上向きにすると、 前記開口刃面は、 前記穿刺針先端部の軸 心線 （9、 9 a) に対して鋭角で交差する前半部 （3、 3 a) と、 前 記軸心線に対して直角又はそれに近い角度で交差する方向に延長する 後端部 （4、 4a) と、 前記前半部と前記後端部に両端が滑らかに連 続する中間部 （5、 5 a) とからなる立体的形状であり、 前記前半部 は鋭利に研削された前端部 （6、 6 a) を有し、 前記後端部は直角又 はそれに近い角度の切刃角度の内後端 （ 、 8 a) を有することを特 徴とする診断又は治療用穿刺針。

2. 前記穿刺針は直線形の先端部を有することを特徴とする請求項 1 記載の診断又は治療用穿刺針。

3. 前記穿刺針は曲線形の先端部を有することを特徴とする請求項 1 記載の診断又は治療用穿刺針。