WO1999017589A1

WO1999017589A1 - Electroluminescent fiber hose

Info

Publication number: WO1999017589A1
Application number: PCT/JP1998/004279
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Ebato
Original assignee: Ebac Corp
Current assignee: Ebac Corp
Priority date: 1997-09-26
Filing date: 1998-09-24
Publication date: 1999-04-08
Anticipated expiration: 2000-03-26
Also published as: JPH11102782A; EP1026922A1; EP1026922A4; CN1277793A; AU9184798A

Description

明細書エレクトロルミネッセンスファイバホース技術分野

本発明は、エレクトロルミネッセンスファイバ（以下、 EL Fという）が内蔵された E L Fホースに関するものである。背景技術

図 5は、単体の EL F (特願平 6— 236797号）を示す説明図である。この EL F2は、線状の芯電極 21 と、その芯電極 21の外周に配置された発光層 22と、発光層 22の外周に配置された透明電極層 23と、透明電極層 23 の外周に螺旋状に配置された付加電極 24と、その外周を覆う内側及び外側被覆

25, 26などとを備え、芯電極 21 と付加電極 24は、インバータ等の駆動回路 27に接続され、 1 OOV (50/6 OH z) の AC電源 28又は 3~1 2 V の DC電源 29に接続されている。

この EL F2は、芯電極 21 と透明電極 23の間に、交流電圧を印加することにより、その間に設けられたパイプ状の発光層 22を発光させ、イルミネーション等として使用されていた。

前述した EL Fは、単独使用した場合に、以下のような解決しなければならない課題があった。

(1 ) 強度

EL F 2は、細くて軽いので、取り扱いが容易な反面、引張強度が小さく、外力によって、破損，破断，断線する可能性があった。

また、細くて軽いために、却って固定しにくい場合があった。単に、太い EL Fを作製すると、高電圧にしなければならず、製造又は運用上のコストアップにつながる。

(2) 取付性

付加電極 24を螺旋状に巻いているために、曲がりやすくてクセが残り、復元性がなく、弾力性にかけるので、直線状に取り付けしにくい。

また、細いので、平面に取り付けにくし、。例えば、両面テープを使用しても、線接触となるので、接着が不十分か又は不可能の場合があった。

(3) 耐水性

EL F2は、光透過性をよくするために、被覆 25, 26に〇（軟質ビニール）などを用いているが、吸水性があるので、水に弱かった。このために、野外の使用ができなかった。発光層 22が水分によって、変質してしまうからである。

(4) 光量

EL F2は、線状発光であるので、細くて光量が少なく、遠目には細すぎて見えにくし、。輝度を向上させるために、数本を束ねることも考えられる力裏側（影になる側）の光量が厶ダとなるうえ、重なりが不均一、不揃いになる。一列に並ベた場合には、見る角度によって、輝度が変化してしまう。

(5) 装飾性

EL F2は、青緑，赤，ダイダイ，黄色，茶，褐色，白色などに発色するものがあるが、それぞれ単一色であり、 1本毎に色を混合することは不可能である。また、取り付けした場合に、細い線状であるので、輝線が単調である。色を混合したり、複雑な輝線を描こうとすると、取付作業が大変である。

本発明の目的は、 EL Fを単独で使用した場合に比較して、強度、取付性、耐水性、光量、装飾性を全て向上させ、用途拡大を図ることを可能とする EL Fホースを提供することである。発明の開示

前記課題を解決するために、第 1の発明は、可撓性及び弾性を有する透明又は半透明な管状のホース部材と、前記ホース部材の内面又は肉厚内に、 1条又はそれ以上直線状又は螺旋状に埋設されたエレクトロルミネッセンスファイバと、を備えるエレクトロルミネッセンスファイバホースである。

第 2の発明は、第 1の発明のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、前記エレクト口ルミネッセンスファイバは、可撓性及び弾性を有する 1本又はそれ以上の中空又は中実のチューブと並べて螺旋状に巻かれていることを特徴とするエレクトロルミネッセンスファィバホースである。

第 3の発明は、第 1又は第 2の発明のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、前記エレクト口ルミネッセンスファイバは、弾性のある透明又は半透明な中空チューブに埋設されていることを特徴とするエレク卜口ルミネッセンスファイバホ一スである。

第 4の発明は、第 1の発明のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、前記ホース部材は、内側ホース部材と、その内側ホースに巻かれた前記エレクトロルミネッセンスファイバを被覆する被覆層とからなることを特徴とするェレクト口ルミネッセンスファイバホースである。図面の簡単な説明

図 1は、本発明による E L Fホースの第 1実施形態を示す図である。

図 2は、本発明による E L Fホースの第 2実施形態を示す図である。

図 3は、本発明による E L Fホースの第 3実施形態を示す横断面図である。図 4は、本発明による E L Fホースの第 4実施形態を示す縦断面図である。図 5は、単体の E L F (特願平 6— 2 3 6 7 9 7号）を示す説明図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面などを参照して、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。

(第 1実施形態）

この実施形態の E L Fホースは、ホース部材 1 と、 E L F 2などとを備えている。

ホース部材 1は、可撓性及び弾性がある透明又は半透明なポリウレタン，塩化ビニルなどの樹脂製の管状部材である。ポリウレタンは、塩化ビニルと比較して、透明性と強度に優れているので、用途に応じて、適宜使いわけることができる。このホース部材 2は、更に外側を透明樹脂剤によって、コーティングすることもできる。

本実施形態の E L Fホースは、ホース部材 1によって、 E L F 2を支持しているので、引張強度が向上する。また、ホース部材 1の径を太くすることにより、 E L F 2を見かけ上太くするとこができる。

ホース部材 1は、単位長さ当り適度な重さをもつので、取り付け、取り扱いなどが便利である。ホース部材 1は、柔軟性，復元力を有するので、内圧をかけて潰れにくくすることができる。また、潰れるので、取付面になじみ、容易に接着することができる。従って、 L E Dや電球を用いていた装飾などに代えて使用することが容易となる。

ホース部材 1によって、 E L F 2を被覆しているので、防水型の専用コネクタを用いて、内部を気密に保って、 E L F 2の耐水性、耐候性を向上させることができる。また、その場合には、 E L F 2の電極などが露出することはなく、揮発ガス雰囲気中などの防爆ェリアでも、使用することができる。

ホース部材 1は、内部が中空であるので、内部に樹脂棒，ワイヤロープ，ケプラ（商品名）等の合成繊維ロープなどを芯材として挿入することができ、立てたリ、渡したり、吊ったりすることができる。

E L F 2は、前述した図 5のものをそのまま使用しているが、ホース部材 1の内面又は肉厚内に、 1条又はそれ以上螺旋状に配置されている。

E L F 2は、螺旋状に配置されているので、見る方向に係わらず、同じ照明効果となり、方向性がなく、また、見る方向の裏側の E L F 2も見えるので、連続した波形又は複数条の波形が交叉して見える。

また、螺旋状に配置されるので、規則性があり、しかも、立体感がある。螺旋は、巻き方（例えば、リード角を小さくして、巻き方を密にすること）によって、光の密度を増加することができる。

さらに、 E L F 2を複数条配置すれば、交叉して見えるうえ、複数色を混合することもできる。このときに、交互に E L F 2を点滅させれば、イルミネーション効果は、さらに大である。

(第 2実施形態）図 2は、本発明による E L Fホースの第 2実施形態を示す図である。

なお、以下に説明する各実施形態では、前述した第 1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。

第 2実施形態は、 E L F 2の間に、複数本の中空又は中実のチューブ 3を挟んで、ホース部材 1の内面に、螺旋状に埋設したものである。以下、その製造工程とともに、細部の構造を説明する。

第 2実施形態の E L Fホースは、図 2 ( A )に示すように、治具である心棒（マンドレル） Mに、 E L F 2 A及びその E L F 2 Aの両側に 2本ずつ配置された樹脂コ一ド等からなる 4本のチューブ 3 Aを並べた帯体と、同様な E L F 2 B及びチューブ 3 Bを並べた帯体とを、交互に隙間なく 2条の螺旋状に巻き付け（巻き付け工程）、それらの外側を被覆用樹脂からなるホース部材 1によって被覆した (被覆工程）ものである。

巻き付け工程において、隙間なく卷くことにより、被覆工程時に帯体がズレて、ホース部材 1が E L F 2とマンドレル M間に流れ込むことを防ぎ、ホース部材 1 を一様に被覆することができる。

第 2実施形態は、チューブ 3を設けたので、光が通過する過程で、その光が屈折して、また、乱反射して、綺麗である。チューブ 3が中空の場合には、その効果がさらに大である。

また、チューブ 3は、製造時に、間隔を維持し、螺旋のピッチを保持する役割を果たして見栄えがよく、弾力性に富むので、使用時に、踏まれても破損することはなく、しかも、その割りには、比較的軽くて済む。また、チューブ 3によつて復元力が増大して、比較的小さな半径で曲げても、キンク（折れ曲がること）しにくい。 (第 3実施形態）

図 3は、本発明による E L Fホースの第 3実施形態を示す断面図である。

第 3実施形態では、 E L F 2は、透明又は半透明な樹脂性の中空チューブ 4に挿入した後に、第 2実施形態と同様に螺旋状に巻いたものである。

第 3実施形態によれば、 E L F 2を中空チューブ 4内に入れることにより、防水効果や反射，屈折効果がょリ大になる。

なお、中空チューブ 4一 2は、 E L F 2の発光色と同色に着色したものが効果的である。 (第 4実施形態）

図 4は、本発明による E L Fホースの第 4実施形態を示す断面図である。この実施形態の EL Fホースは、透明又は半透明な内側ホース部材 5に、 EL F 2を螺旋状に巻き付けて、その外周に、透明又は半透明な樹脂による被覆層 6 を形成したものである。

第 4実施形態によれば、製造が極めて容易になり、 E L F2自体は、塩化ビニル被覆であっても、内側ホース部材 5と被覆層 6を強度及び耐水性に優れた樹脂 (例えば、ポリウレタン）とすれば、被覆工程で内側ホース部材 5と被覆層 6は溶着して、 EL F2の防水と保護効果は向上する。

なお、図 4 (B) の EL F 2と被覆層 6との間に、山形の隙間 Sができる可能性があるが、外力が直接 EL F 2に伝わり難いこと、隙間 Sの空気層によって乱反射し、綺麗であることなどの利点があり、好ましい。

(変形形態）

以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であつて、それらも本発明の均等の範囲内である。

例えば、ホース部材 1の内部に金属片を混入すれば、その金属片の乱反射効果で、よりきれいな装飾とすることができる。

また、低い天井、階段などの頭上注意の警告をする警告用 EL Fホースとすれば、突当たっても、クッション効果が大であり、安全であるとともに、 EL F自身も切れにくし、。また、黒黄の警戒ロープ（タイガーロープ）の夜間用として使用することもできる。

さらに、従来の電球入り夜間用の警報チューブの代りに使用することができ、押された電球や LEDが破損するという従来の欠点が解消されるので、設置場所や取り扱い上の使用条件が大幅に緩和され、用途が広がる。すなわち、人が踏み付けたりする路上や、船のデッキゃタラップなどの照明として使用することがでさる。

なお、 E L Fは、そのリード角を極端に大きく（9 0 ° ) した場合には、直線状に配置されることになる力その配置も本発明の範囲内である。この場合には、製造装置が簡単になるという利点がある。以上詳しく説明したように、本発明によれば、 E L Fを単独使用した場合と比較して、 ①太いこと、 ②強度的に強いこと、 ③耐水性，耐候性がよいこと、 ④平面に貼付きやすいこと、 ⑤屈曲しにくいこと、 ⑥光量を増やせること、 ⑦色を混在させて、色毎に様々に点滅させて、イルミネーション効果を上げることができること等が可能となり、用途拡大を図ることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 可撓性及び弾性を有する透明又は半透明な管状のホース部材と、

前記ホース部材の内面又は肉厚内に、 1条又はそれ以上直線状又は螺旋状に埋設されたエレクトロルミネッセンスファイバと、

を備えるエレクトロルミネッセンスファイバホース。

2 . 請求の範囲第 1項に記載のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、

前記エレクトロルミネッセンスファイバは、可撓性及び弾性を有する 1本又はそれ以上の中空又は中実のチューブと並べて螺旋状に巻かれていることを特徴とするエレクトロルミネッセンスファイバホース。

3 . 請求の範囲第 1項又は請求の範囲第 2項に記載のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、

前記エレクトロルミネッセンスファイバは、弾性のある透明又は半透明な中空チューブに埋設されていること

を特徴とするエレクト口ルミネッセンスファィバホース。

4 . 請求の範囲第 1項に記載のエレクトロルミネッセンスファイバホースにおいて、

前記ホース部材は、内側ホース部材と、その内側ホースに巻かれた前記エレク卜口ルミネッセンスファイバを被覆する被覆層とからなること

を特徴とするエレクト口ルミネッセンスフアイ/ 'ホース。