明細書
発明の名称
情報整理方法、 情報整理用シート及び表示装置
発明の分野
本発明は、 人間の思考活動の所産である種々の情報をわかりやすく体系的に整 理し、 日常生活において発生する問題の解決や目的の達成、 或いは学習ツールと して情報整理を容易に支援できるような情報整理方法、 情報整理用シ一ト及び表 示装置に関する。
発明の背景
近年、 本願に関連する知的生産性向上のための手法は、 例えば、 トニー. ブザ 一著 「マインド .マップ」 、 川喜多ニ郎著 「K J法」 、 野口悠紀雄著 「超整理法
」 、 西村晃著 「ポストイッ ト知的生産術」 等の著書により種々提案されている。 更に過去に遡ると、 「魚の骨、 要因展開図法」 、 「パート法」 、 クリティカル •パス法」 等が提案されている。
しかしながら、 従来の種々の手法では、 殆どが人的作業による情報の体系化で 終結しているため、 作業の迅速化を図りにくいのが現実であり、 また、 利用者に とっては非常に煩わしい作業になってしまう。
発明の目的及び要約
この発明は、 上記従来の問題点を解決するためになされ、 人間の思考活動の所 産である種々の情報をわかりやすく体系的に整理でき、 日常生活において発生す る問題の解決や目的の達成、 或いは将来の夢を具現化するための情報整理を容易 に支援でき、 情報をより迅速に体系化できる情報整理方法、 情報整理用シート及 び表示装置を提供することを目的とする。
また、 本発明の他の目的は、 人的作業により体系化された事象をコンピュータ にインプッ 卜することにより、 コンピュータのスピーディな処理能力を有効に活 用して自由き在に編集、 移動及び追加等ができ、 発想と体系化をスピーディに深 めることができる情報整理方法及び表示装置を提供することである。
また、 本発明の他の目的は、 人間の知恵をコンピュータに移動し、 人間とコン ピュータの対話により、 よりスピーディに、 より人間的に知恵を構築できるよう
支援する情報整理方法及び情報整理に用いる表示装置を提供することである。 また、 本発明の他の目的は、 毎日の生活の場で提起される問題を少しでも効率 よく解決するために非常に有効な 「ヒントとツール」 となる情報整理方法、 情報 整理用シ一ト及び表示装置を提供することである。
人間は、 どんな小さなことでも、 どんな特殊なことでも、 先ず、 それに対処す るために考え、 そして、 この考えが間違っていたり、 これに関する知識が足りな かったり、 アンバランスであったり、 自分の考えにとらわれすぎたり、 優先順位 を無視したり起こりやすレ、事象を予想してなかったりすると、 悲しみや不幸な結 果をもたらすことになつてしまう。
また、 考えがしっかりしていて、 効果的な解決方法であっても、 いざ行動しよ うとする時に忘れてしまったり、 人にうまく伝えられなかったり、 実現のための 必要な資源が不足していたり、 技法がわからないことにより、 よい結果は得られ ないことになる。
そこで、 本発明の他の目的は、 このような状況にも、 具体的に役に立つ情報や ツールを提供し、 日常生活において、 よい考えがよい行動を生み出し、 よい結果 を得られるように支援する情報整理方法、 情報整理用シ一卜及び表示装置を提供 することである。
人間は、 自分の考えを独創的なもので、 どこにもこのような考えはないと思い がちである。 しかしながら、 人間は生まれたときからの教育、 周囲の助言、 読書 による知識の習得等を受けており、 このようにして得られた知識が昇華して知恵 となるのである。 そして、 各人の知恵は、 更に新しい事物の関係を洞察しながら 、 新しいいくつもの事実を認、識し、 知識を增加していく。 従って、 新しい事実の 発見をするにも独創的発想をするためにも、 そこには参考になる知識や規範が必 要になる。
従って、 本発明の他の目的は、 このような知識や規範のいくつかを提供し、 各 人の知識をハチの巣のような六角形構造で表現し対話していくことにより、 文章 により表現するよりも正確で有効的な意思の疎通が計れる情報整理方法、 情報整 理用シ一卜及び表示装置を提供することである。
更に、 本発明の他の目的は、 上述のように既存の凡例や対話による知識を提供
するだけでなく、 各自が自分の考えを有機的にまとめることができる情報整理方 法、 情報整理用シート及び表示装置を提供することである。
上記目的を達成するため、 本発明に係る情報整理方法は、 以下の特徴を備える 。 即ち、
所定テーマに関する関連情報を所定の領域に順次書き込みながら、 該関連情報 を体系的に整理していく情報整理方法であって、
六角形に形成された第 1の領域に所定テーマを書き込み、
前記第 1の領域の周囲に隣接するように配置され、 六角形に形成された複数の 第 2の領域に前記所定テーマに関する第 1層関連情報を書き込み、
前記第 1層関連情報を六角形に形成された第 3の領域に書き込み、
前記第 3の領域の周囲に隣接するように配置され、 六角形に形成された複数の 第 4の領域に前記第 1層関連情報に関する第 2層関連情報を書き込むことにより 、 前記所定テーマに関する関連情報を複数の階層に細分化しながら整理する。 また、 上記目的を達成するため、 本発明に係る情報整理用シートは、 以下の特 徴を備える。 即ち、
所定テーマに関する関連情報を所定の領域に順次書き込みながら、 該関連情報 を体系的に整理する情報整理用シートであって、
前記所定テーマを書き込むための六角形に形成された第 1の領域と、 前記第 1の領域の周囲に隣接するように配置され、 前記所定テーマに関する第
1層関連情報を書き込むための六角形に形成された複数の第 2の領域と、 前記第 1層関連情報を書き込むための六角形に形成された第 3の領域と、 前記第 3の領域の周囲に隣接するように配置され、 前記第 1層関連情報に関す る第 2層関連情報を書き込むための六角形に形成された複数の第 4の領域とを備 え、
前記第 2の領域以降の領域は、 前記第 1の領域を複数の階層に細分化するよう に配置されている。
また、 上記目的を達成するため、 本発明に係る表示装置は、 以下の構成を備え る。 即ち、
所定テーマデータに関する関連データを所定のセルに順次入力しながら、 該関
連データを体系的に整理するための表示装置であって、
前記所定テーマデータを入力可能な六角形に形成された第 1のセルと、 前記第 1のセルの周囲に隣接するように配置され、 前記所定テーマデータに関する第] 層関連データを入力可能な六角形に形成された複数の第 2のセルと、 前記第 1層 関連データを入力可能な六角形に形成された第 3のセルと、 前記第 3のセルの周 囲に隣接するように配置され、 前記第 1層関連データに関する第 2層関連データ を入力可能な六角形に形成された複数の第 4のセルとを複数の階層に細分化して 表示するための表示手段と、
前記第 1のセル乃至第 4のセルに前記所定テーマデータ又は前記所定テーマデ —タに関する前記関連データを入力するた の入力手段とを具備する。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法の概念図である。
図 2は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する A様式のシ一卜を 示す図である。
図 3 Aは、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する B 1様式のシー トを示す図である。
図 3 Bは、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する B 2様式のシー トを示す図である。
図 4は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する C様式のシートを 示す図である。
図 5は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する D様式のシートを 示す図である。
図 6は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する E様式のシートを 示す図である。
図 7は、 本発明に基づく実施形態の情報整理方法に使用する F様式のシートを 示す図である。
図 8は、 本発明に基づく第 1の実施形態の情報整理方法の実行手順を示すフ口 —チヤ一トである。
図 9 Aは、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す A様式シートの図
である。
図 9 Bは、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す A様式シートの図 である。
図 9 Cは、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す A様式シー卜の図 である。
図 1 0は、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す B 1様式シ一トの 図である。
図 1 1は、 本発明に基づく第 2の実施形態の情報整理方法の実行手順を示すフ ローチャー卜である。
図 1 2は、 第 2の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す F様式シー卜の図 である。
図 1 3は、 第 2の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す E様式シー卜の図 である。
図 1 4は、 第 3の実施形態の情報整理方法で用いるコンピュータシステムの外 観斜視図である。
図 1 5は、 図 1 4のコンピュータシステムの回路ブロック図である。
図 1 6〜図 2 1は、 図 1 4に示すコンピュータシステムで情報整理方法のプロ グラムを実行した場合の表示画面を示す図である。
図 2 2、 図 2 3は、 本発明に基づく第 3の実施形態の情報整理方法の実行手順 を示すフローチヤ一トである。
図 2 4〜図 3 2は、 第 3の実施形態の情報整理方法の実行結果の表示画面を示 す図である。
図 3 3は、 第 3の実施形態の情報処理方法のプログラムを記録媒体に記憶させ た場合の構造的特徴を示す図である。
本発明の好適な実施形態の説明
以下に、 本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態として説明する情報整理方法 (以下、 六角形要素抽出法と称する) の基本的な考えは、 人間の思考の対象を部分的に分析して、 それらの要素 (部分
) を結合することでより認識を深めることにあり、 身近な事象 (対象) の観察、
事象の関連の認識、 それらの表現方法を各自の状況や能力に適したかたちで実行 でき、 地域や年齢、 職業、 職務、 地位に関係なく利用できるようになつている。 また、 生産的な事柄から、 遊戯的なものまで楽しみながら実行していくことに より、 「全体をイメージしながら部分の関連を明らかにしていく」 ことができる ので、 あらゆる課題に対して有効に作用するのである。
[六角形要素抽出法の利用方法]
六角形要素抽出法の利用方法としては、 以下のように大きく 4つに分けられる 。 即ち、
①今考えるべきテーマそのものを見付けてより認識を深めるために利用する。
②思考を深め、 バランスのよい考え方ができるように利用する。
③意思決定した事項を確実に実行していくために利用する。
④各人が自分で六角形要素抽出法をより有効なものに発展させる。
ここで、 「①今考えるべきテーマそのものを見付けてより認識を深める」 とい うことは、 日常生活の中で軽視されがちだが、 「今やるべきこと (テーマ) を特 定する」 ということは、 実際には毎日の生活の中でもっとも頻度が高く、 重要な 知的活動なのである。
「テーマを見付ける」 ことは、 現状の認識を正確にしなければできず、 現状の 認識をしつかりするためには、 自分を取り巻く潜在的、 顕在的課題を知ることで ある。 潜在的課題の把握は、 自分が現在知識として持っているか否かにかかわら ず、 具体的イメージを得るためには本来保有すべき多くの知識が必要になる。 顕在的課題は、 必ずしも自分がはっきりとその課題を意義を把握しているとは 限らず、 その課題を認識することは、 それを取り巻く全体の中での位置付け、 優 先順位、 他の要素との関連、 対処するための必要な条件、 実行 (対処) 後の周囲 の反応等を十分に考えることである。
つまり、 自分が 「今何をすべきか」 を正しく把握することは、 多くの問題に正 しく応えていくことであり、 これを各人ができれば、 殆どの問題は 「発生しない し、 発生したとしても解決が容易」 になるのである。
[六角形要素抽出法の概念]
次に、 六角形要素抽出法の概念について説明する。 図 1は、 本実施形態の六角
形要素抽出法の概念図である。
図 1に示すように、 六角形要素抽出法では、 課題や考えるべきテーマを書き込 んだり入力するための六角形に形成されたテ一マ領域 0を設定し、 このテーマ領 域 0に書き込まれたテーマに関して想起される課題や行動手段等の要素を書き込 んだり入力するための六角形に形成された第 1層要素領域 1〜6をテ一マ領域 0の 周囲に隣接するように配置して第 1層とする。 更に、 第 1層要素領域 〜 6に書き 込まれた要素に関して想起される要素を夫々新たなサブテーマとして、 これらサ ブテーマを書き込んだり入力するための六角形に形成されたサブテーマ領域を設 定し (図 1では、 要素領域 3の要素を新たなサブテーマとして領域 3 - 0、 要素領域 5の要素を新たなサブテーマとして領域 5-0に設定している) 、 このサブテーマ領 域 3 - 0, 5-0に書き込まれたサブテ一マに関して想起される課題や行動手段等の要 素を書き込んだり入力するための六角形に形成された第 2層要素領域 3 - 1 , 3 - 2, . . . 3-6, 5-1, 5-2, . . . 5- 6をサブテ一マ領域の周囲に隣接するように配置して第 2層 とし、 このような手順で層を深めていきながら想起される課題や行動手段等の要 素を階層的に細分化していき (最大で第 5層までの細分化が適当である) 、 抽象 的な要素をより具体的な要素に容易に具象化できるのである。 そして、 第 5層ま でを細分化の区切りとして設定しており、 従って、 第 5層までの最大限の要素分 解数及び要素数は 9 3 3 1個までになる。
[六角形要素抽出法に用いるシート]
六角形要素抽出法では、 日常生活で漠然と考えている事柄を以下に示す所定の シートにメモすることにより、 気楽にメモするように楽しみながら考えているこ とを記述できるように、 図 2〜図 7に示す 6種の様式のシー卜を用いる。
図 2に示す A様式シートは、 テーマ毎に自由に要素を抽出して検討するための 用紙であり、 課題や考えるべきテーマを書き込んだり入力するための六角形に形 成されたテーマ領域 0を設定し、 このテーマ領域 0に書き込まれたテーマに関して 想起される課題や行動手段等の要素を書き込んだり入力するための六角形に形成 された第 1層要素領域 1〜6をテーマ領域 0の周囲に隣接するように配置すると共 に、 第 1層要素領域 1〜6に書き込まれた要素に関して想起される要素を夫々新た なサブテーマとして、 各サブテ一マに関して想起される課題や行動手段等の要素
を書き込んだり入力するための 6つの記入欄に分けられた第 2層要素領域 j l〜j6 を第 1層要素領域 1〜6から派生するように設け、 更にテーマ書き込み欄 a、 目的 書き込み欄 b、 作成年月日書き込み欄 c、 記入者 d、 メモ欄 e、 現状達成度書き 込み欄 f を設けている。 このように、 第 2層要素領域を六角形としないことで、 書き込み領域が大きくとれ、 要素の抽出を自由に行うことができる。
図 3 Aに示す B 1様式シートは、 A様式で要素がまとまった後に記入するため の用紙であり、 第 2層までの細分化に使用する。 この B 1様式シートは、 課題や 考えるべきテーマを書き込んだり入力するための六角形に形成されたテーマ領域 0を設定し、 このテーマ領域 0に書き込まれたテーマに関して想起される課題や行 動手段等の要素を書き込んだり入力するための六角形に形成された第 1層要素領 域 1〜6をテーマ領域 0の周囲に隣接するように配置して第 1層とする。 更に、 第 1層要素領域 1 ~6に書き込まれた要素に関して想起される要素を夫々新たなサブ テーマとして、 これらサブテーマを書き込んだり入力するための六角形に形成さ れたサブテーマ領域 1-0, 2-0, 3-0, · . ., 6-0を設定し、 このサブテーマ領域 1 - 0, 2-0 , 3-0, . . . . 6-0に書き込まれたサブテーマに関して想起される課題や行動手段等の 要素を書き込んだり入力するための六角形に形成された第 2層要素領域 1-1〜1 - 6 , 2-1〜2- 6, 3 1〜3- 6, . . ., 6- 1〜6- 6をサブテーマ領域の周囲に隣接するように配 置して第 2層とし、 第 1層要素領域 1〜6と第 2層要素領域 1_1〜1 - 6,2- 1〜2-6,3 - 1〜3 - 6, . . .,6- 1〜6-6とは、 所定間隔で互いに離反して配置されている。 更に B 1様式シートには、 テーマ書き込み欄 a、 目的書き込み欄 b、 作成年月日書き込 み櫊じ、 記入者 d、 メモ欄 eを設けている。 このように、 テーマ領域、 第 1層要 素領域、 第 2層要素領域を六角形とすることで、 要素を視覚的にイメージしなが ら把握できるので記憶が楽で、 第 3者にも容易にわかり、 抽出する要素の抜けを 無くすことができる。
図 3 Bに示す B 2様式シートは、 B 1様式シートの第 1層要素領域 1〜6と第 2 層要素領域 1 - 1〜1-6, 2-1〜2-6, 3-1〜3- 6 6 - 1〜6 - 6とを互いに接するように 配置したものであり、 第 1層要素領域 1〜6と第 2層要素領域 1- 1〜1-6, 2-1〜2 - 6, 3 - 1〜3-6, . . ., 6-1〜6 - 6とに囲まれた部分に六角形の空き領域 R3が形成される。 この B 2様式シートも B 1様式シ一トと同様に、 要素を視覚的にィメージしなが
ら把握できるので記憶が楽で、 第 3者にも容易にわかり、 抽出する要素の抜けを 無くすことができる。
図 4に示す C様式シートは、 第 3層以降に細分化を深める際に使用するための 用紙であり、 図 3 Aに示す第 2層要素領域 1- 1〜1- 6, 2- 1〜2-6, 3- 1〜3- 6 6-1
〜6- 6に書き込まれた要素に関して想起される要素を夫々新たなサブテーマとし て、 これらサブテーマを書き込んだり入力するための六角形に形成された第 3層 サブテーマ領域を設定し、 この第 3層サブテーマ領域に書き込まれたサブテーマ に関して想起される課題や行動手段等の要素を書き込んだり入力するための六角 形に形成された第 3層要素領域をサブテーマ領域の周囲に隣接するように配置す るように、 要素領域を自由に設定できるようになつており、 その他の構成は B 1 様式シー卜と同様である。
図 5に示す D様式シートは、 A様式シート、 B 1様式シート或いは B 2様式シ 一卜に書き込まれるテーマや要素の更に詳しい内容 (例えば、 テーマや要素に関 する文書やデザイン、 静止画等の具体例等) 、 文書の保存されるメディアの形態 と内容 (第 3の実施形態で後述する) 、 作業指示内容等を書き込むための用紙で あり、 コード N O書き込み欄 g、 タイプ別書き込み欄 h、 メモ欄 iを設けて要素 の內容を整理しやすくなつており、 タイプ別書き込み欄 hは、 文書、 デザイン、 静止画、 動画、 音等に分類されている。
図 6に示す E様式シートは、 C様式シートを A 2版程度の大きさに拡大したも ので、 会議等において、 複数人で同一テーマを検討する時などに有効である。 こ の E様式シートは、 C様式シートと同様に、 テーマ貼り付け領域 Rl、 要素貼り付 け領域 R2を設け、 図 7に示す F様式シ一卜で抽出した要素を分割シールに書き込 んで、 各領域 R1,R2に貼りながら検討できるようになっている。
図 7に示す F様式シートは、 E様式に貼り付けるため分割シールであり、 A様 式シー卜の代わりに用いて、 各要素毎に分割された分割シート kに書き込んで E 様式シートのテーマ領域や要素領域に貼り付けることにより抽出された要素を整 理でき、 多種類の色 (例えば、 赤、 緑、 青) に色分けされているので、 E様式シ ―卜に貼り付けたときにテーマや要素が把握しやすくなる。
以上のように、 考えるべきテーマを六角形の核として設定し、 この設定された
テーマにより想起される要素や行動手段等を核の周辺の 6つの六角形に分解して 第 1層とし、 第 1層で想起された要素を夫々新たな核として新たな核から想起さ れる要素や行動手段等を核の周辺の 6つの六角形に分解して第 2層としながら層 を深めていき、 想起される要素や行動手段等を階層的に細分化しながら抽象的な 要素等をより具体的な要素に容易に具象化していくことができるようになつてい る。
[第 1の実施形態の情報整理方法]
次に、 六角形要素抽出法を具体的に実行した場合の第 1の実施形態として、 A 様式シート、 B 1様式シート、 C様式シート、 D様式シートを用いた場合につい て説明する。
図 8は、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行手順を示すフ口一チヤ一トであ る。 図 9 A〜図 9 Cは、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す A様式 シートの図である。 図 1 0は、 第 1の実施形態の情報整理方法の実行結果を示す B 1様式シ一卜の図である。
図 8に示すように、 先ず、 ステップ S 2でテーマを決定し、 ステップ S 4で A 様式シートのテーマ書き込み欄 a及びテーマ領域 0に書き込む。 図 9 Aに示すよ うに、 本例では言語圏について情報を整理するために、 「言語」 をテーマに决定 したとして、 A様式シートのテーマ書き込み欄 a、 テーマ領域 0に 「言語」 を書 き込んでいる。 その後、 ステップ S 6で決定されたテーマから想起される要素を 抽出し、 ステップ S 8で A様式シートの第 1層要素領域 1〜6に書き込む。 図 9 B に示すように、 本例では、 「言語」 というテーマに基づいて、 「英語」 、 「中国 語 J 、 「ポルトガル語」 、 「スペイン語」 、 「フランス語」 、 「アラビア語」 を 要素として抽出し、 第 1層要素領域 1〜6に書き込んでいる。 また、 図 9 Bに示す ように、 A様式シートの現状達成度書き込み欄 Πこ、 第 1層要素領域 1〜6に書き 込まれた課題等の達成度を何段階かに分けて (図 9 bでは 5段階) グラフ状に表 示することにより、 課題の達成度等が視覚的に表示でき、 容易に認識できること になる。 このステップ S 2〜S 8では第 1層の要素を抽出している。 更に、 ステ ップ S 1 0でテ一マから抽出された各要素を新たなサブテーマとして新たに想起 される要素を抽出し、 ステップ S 1 2で A様式シートの第 2層要素領域 jに書き
込んでいる。 図 9 Cに示すように、 本例では、 サブテーマ 「英語」 に基づいて第 2層要素領域 に 「カナダ」 、 「アメリカ」 、 「イギリス」 、 「オース トラリア J を書き込み、 サブテーマ 「中国語」 に基づいて第 2層要素領域 j2に 「中国」 、
「台湾」 、 「香港」 を書き込み、 サブテーマ 「ポルトガル語」 に基づいて第 2層 要素領域 j3に 「ポルトガル」 、 「ブラジル」 を書き込み、 サブテーマ 「スペイン 語」 に基づいて第 2層要素領域 j4に 「スペイン」 、 「メキシコ」 、 「チリ」 、 「 ァノレゼンチン」 、 「キューノく」 、 「ぺノレ一」 を書き込み、 サブテーマ 「フランス 語」 に基づいて第 2層要素領域 j5に 「フランス」 、 「モロッコ」 を書き込み、 サ ブテ一マ 「アラビア語」 に基づいて第 2層要素領域 j6に 「サウジアラビア」 、 「 エジプト」 、 「エチオピア」 、 「イラン」 「イラク」 を書き込まれている。 こ のステップ S 1 0〜 S 1 2では第 2層の要素を抽出している。
ステップ S 1 4で要素の抽出が全て終了したと判断したならば (ステップ' S 】 4で Y e s ) 、 ステップ S I 6に進む。 ステップ S 1 6で第 3層以上の要素を抽 出していないならば (ステップ S 1 6で N o ) 、 ステップ S 1 8に進んで A様式 シートに書き込んだ要素を全て B 1様式シートに書き込む (図 1 0参照) 。 一方 、 ステップ S 1 4で要素の抽出を更に進めたい場合 (ステップ S 1 4で N o ) 、 ステップ S 1 0にリターンし、 ステップ S 1 0で第 2層要素領域 j l〜j6の各要素 を新たなサブテーマとして想起される要素を抽出し、 ステップ S 1 2で新たに用 意した A様式シー卜の領域 0に新たなサブテーマ、 第 1層要素領域 1〜6に第 3層 としての要素を書き込む。 このステップ S 1 4からリターンしたステップ S 1 0 〜 S 1 2は第 3層以降の要素を抽出している。
また、 ステップ S 1 6で第 3層まで要素を抽出したならば (ステップ S 1 6で Y e s ) 、 ステップ S 2 0に進んで A様式シートに書き込んだ第 2層までの要素 を B 1様式シートに書き込むと共に、 第 3層以降の要素を C様式シートに書き込 む (図 1 0参照) 。 その後、 ステップ S 2 2では、 D様式シートを用いて各要素 の内容を検討して、 第 1の実施形態の実行手順を終了する。
[第 2の実施形態の情報整理方法]
次に、 六角形要素抽出法を具体的に実行した場合の第 2の実施形態として、 B 1様式シート、 C様式シート、 D様式シート、 E様式シート、 F様式シートを用
いた場合を説明する。
図 1 1は、 本発明に基づく第 2の実施形態の情報整理方法の実行手順を示すフ ローチャー卜である。 図 1 2は、 第 2の実施形態の情報整理方法の実行結果を示 す F様式シートの図である。 図 1 3は、 第 2の実施形態の情報整理方法の実行結 果を示す E様式シートの図である。
図 1 1に示すように、 先ず、 ステップ S 3 2でテーマを決定し、 ステップ S 3 4で F様式シ一卜の分割シール kに書き込み、 更にステップ S 3 6で E様式シ一 トのテーマ貼り付け領域にテーマを書き込んだ分割シール kを貼り付ける。 図 1 2に示すように、 本例では 「言語」 をテーマに決定して、 F様式シートの分割シ ール kに 「言語」 を書き込み、 E様式シートのテーマ貼り付け領域に貼り付ける 。 その後、 ステップ S 3 8では、 決定されたテーマから想起される要素を抽出し 、 ステップ S 4 0で F様式シートの分割シール kに書き込み、 ステップ S 4 2で E様式シートの要素貼り付け領域に貼り付ける。 図 1 2に示すように、 本例では 、 「言語」 というテ一マに基づいて、 「英語」 、 「中国語」 、 「ポルトガル語 J 、 「スペイン語」 、 「フランス語」 、 「アラビア語」 を抽出し、 F様式シートの 分割シール kに書き込み、 E様式シ一卜の要素貼り付け領域に貼り付けた。 この ステップ S 3 2〜S 4 2では第 1層の要素を抽出している。 更に、 ステップ S 4 4でテーマから抽出された各要素を新たなサブテーマとして想起される要素を抽 出し、 ステップ S 4 6で F様式シートの分割シール kに書き込み、 ステップ S 4 8で E様式シ一卜の要素貼り付け領域に貼り付ける。 図 1 3に示すように、 本例 では、 「英語」 、 「中国語」 、 「ポルトガル語」 、 「スペイン語」 、 「フランス 語」 、 「アラビア語」 を新たなサブテーマとして、 図 1 2に示すような新たに想 起される要素を抽出し、 F様式シートの分割シールに書き込み、 E様式シートの 要素貼り付け領域に貼り付けた。 このステップ S 4 4〜S 4 8では第 2層の要素 を抽出している。
ステップ S 5 0で要素の抽出が全て終了したと判断したならば (ステップ S 5 0で Y e s ) 、 ステップ S 5 2に進んで第 3層まで要素を抽出していないならば (ステップ S 5 2で N o ) 、 ステップ S 5 4に進んで E様式シートに貼り付けた 要素を全て B 1様式シートに書き込む (図 1 0参照) 。 一方、 ステップ S 5 0で
要素の抽出を更に進めたい場合 (ステップ S 5 0で N o ) 、 ステップ S 4 4にリ ターンして、 ステップ S 4 4では、 第 2層で抽出された各要素を新たなサブテー マ) として想起される要素を抽出し、 ステップ S 4 6、 4 8で F様式シートの分 割シール kに書き込み、 新たに用意した E様式シ一トの要素貼り付け領域に貼り 付ける。 このステップ S 5 0からリターンしたステップ S 4 4〜 S 4 8は第 3層 以降の要素を抽出している。
また、 ステップ S 5 2で第 3層まで要素を抽出したならば (ステップ S 5 2で Y e s ) 、 ステップ S 5 6に進んで E様式シートで整理された第 2層までの要素 を B 1様式シートに、 第 3層以降の要素を C様式シートに書き込む。 その後、 ス テツプ S 5 8では、 D様式シートを用いて各要素の内容やメディア等を決定して 、 本実施形態の実行手順を終了する。
[第 3の実施形態の情報整理方法]
次に、 第 3の実施形態として、 六角形要素抽出法をコンピュータシステムに適 用した場合について説明する。 図 1 4は、 第 3の実施形態で使用するコンビユー タシステムの外観斜視図である。 図 1 5は、 図 1 4のコンピュータシステムの回 路ブロック図である。
図 1 4に示すように、 コンピュータシステムは、 主にコンピュータ本体 1とモ ユタ 2とキ一ボ一ド 3とマウス 4とモデム 5から構成されている。
図 1 5に示すように、 コンピュータ本体 1の内部での主要な制御は、 図示のデ ジタル情報を処理する中央演算処理装置 2 1によって実行される。 また、 この中 央演算処理装置 2 1には、 ァドレス線とデータ線と制御線からなるシステムバス 2 2が接続されている。
このシステムバス 2 2には、 読み出し専用メモリとしての R OM 2 3 (Read 0 nly Memory) と、 外部から入力される命令やデータの書き込みや読み出しが可能 なメモリとしての R AM 2 4 (Random Access Memory) が接続されている。 この R OM 2 3はコンピュータ本体 1を起動させるためのプログラムが書き込まれて いる。
また、 このシステムバス 2 2には、 データの記録や保存のために使われるフロ ッピーディスク 2 6がフロッピーディスクコントローラ 2 7を介して接続され、
光磁気ディスク 3 2が光磁気ディスクコン卜ローラ 3 3を介してインタフェース 接続され、 その他の外部記憶装置 (カセッ トテープ等) 3 6がその他の外部記憶 装置コントローラ 3 7を介して接続されている。 また、 システムバス 2 2には、 フロッピ一ディスク 2 6に比べはるかに容量が大きく、 高速での読み出し及び書 き込みが可能な記憶装置であるハ一ドディスク 2 8がハードディスクコントロ一 ラ 2 9を介して接続され、 モニター 2に文字や画像データを出力するモニタ一ポ 一ト 1 5が画像処理コントローラ 3 0を介して接続され、 データべ一ス等を記憶 させた C D— R OM 3 4が C D— R OMコントローラ 3 5を介して接続され、 マ ウスポート 1 1、 キーボードボ一卜 1 2、 シリアルポート 1 3、 ノ ラレルポ一ト 1 4が各機能を処理する周辺機器コントローラ 3 1を介して接続されている。 ま た、 システムバス 2 2には、 通信コントローラ 4 1が接続され、 電話 3 8、 F A X 3 9、 他コンピュータ 4 0が通信回線を介して通信コントローラ 4 1に接続さ れている。
ここで、 六角形要素抽出法をコンピュータシステムにて実行するためのプログ ラムは、 ハードディスク 2 8の R OM 2 3内に書き込まれている。
<表示画面で操作可能な機能 >
次に、 コンピュータシステムの表示画面で操作可能な機能について説明する。 図 1 6〜図 2 1は、 図 1 4に示すコンピュータシステムで六角形要素抽出法のプ ログラムを実行した場合の表示画面を示す図である。
図 1 6に示すように、 六角形要素抽出法のプログラムを起動させると、 図 1 6 に示すように、 モニタ上に六角形要素抽出法における要素体系図が表示される。 この要素体系図には、 テーマを入力する六角形に形成されたテーマ入力セル 0と 、 このテーマ入力セル 0の周囲に隣接して配置され、 テーマにより想起される要 素や行動手段等を入力する六角形に形成された 6つの第 1層要素入力セル 1〜6と 、 第 1層要素入力セル 1〜6で想起された要素を夫々新たなサブテーマとして入力 される六角形に形成されたサブテーマ入力セル卜 0, 2-0, 3-0, . . · , 6-0と、 このサ ブテーマ入力セル 1 - 0, 2-0, 3-0 6-0の周囲に隣接して配置され、 テーマによ り想起される要素や行動手段等を入力する六角形に形成された 6つの第 2層要素 入力セル 1- 1〜1- 6, 2- 1〜2-6,. · ., 6- 1〜6-6が表示され、 第 1層要素入力セル 1〜6
の周囲に第 2層要素入力セル 1- 1〜1- 6, 2- 1〜2- 6,, · ·, 6-1〜6- 6が隣接し、 更に第 2層要素入力セル 1- 1〜1- 6, 2- 1〜2- 6, . . . . 6- 1〜6- 6の互いに隣り合う領域同士も 隣接してハチの巣状に配列されている。 また、 後述するデータの入力可能なセル を第 3層以上に設定されている場合には、 第 3層以上のセルの中で第 2層以下の セルに重なるものは重なって表示される。 各セル内にデータを入力するには、 各 セルをマウスでクリ ックすると、 データ入力窓が開いてキーボードからデータを 入力できる。
また、 この要素体系図の画面の上部には、 画面の横方向に延びる操作選択表示 部 Tが表示されており、 この操作選択表示部 Tで選択できるメイン操作として 「 ファイル」 、 「オプション」 、 「各項目の入力」 、 「使い方」 が表示されている 。 これらの表示のいずれかをマウスでクリ ックすると、 各メイン操作に関わる詳 細な操作メニューが表示されて任意の操作を選択可能となっている。
(ファイル操作)
操作選択表示部丁の 「ファイル」 をマウスでクリ ックすると、 ファイルの新規 作成、 既存ファイルの読み込み、 ファイルの更新、 ファイルの保存、 印刷、 プロ グラムの終了等の操作を実行するための操作メニューが表示される (図示省略)
(オプション操作)
操作選択表示部丁の 「オプション」 をマウスでクリ ックすると、 図 1 7に示す ように、 「入力窓の開き方」 、 「印字書体」 、 「層数」 、 「倍率」 、 「セル色」 の操作メニューが表示される。 これらの操作メニューの中で、 「入力窓の開き方 J では、 画面に表示された各セルにデータを入力するための入力窓の開き方を選 択可能となっている。 また、 「印字書体」 では、 各セルに入力するデータの書体 や印刷時の書体を選択可能となっている。
「層数」 では、 図 1 8に示すように、 データの入力可能なセルを第 1層〜第 5 層まで設定できる。 図 1 8では、 データの入力可能なセルを第 2層までに設定さ れているので、 第 2層要素入力セル 1-1〜卜 6, 2- 1〜2- 6, . . . , 6- 1〜6- 6まで表示さ れている。
「倍率」 では、 図 1 9に示すように、 セルの表示倍率を 2倍、 1倍、 1 Z 2倍
、 1ノ 4倍に変更できる。 例えば、 「層数」 を第 3層以上に設定した場合に、 「 倍率」 を 1 2倍や 1 Z 4倍に設定することにより、 画面に第 3層までのセルを 表示できるようになる。 図 1 9では、 表示倍率は 1倍に設定されており、 第 2層 要素入力セル 1 - 1〜1- 6, 2 - 1〜2-6, . . . , 6 1〜6 - 6まで表示されている。
「セル色」 では、 図 2 0に示すように、 入力セルの色をレッ ド、 グリーン、 ブ ルーに変更できる。 例えば、 テーマ入力セルの色をレッ ド、 第 1層要素入力セル
1〜6とサブテーマ入力セノレ 1-0, 2-0, 3-0 6-0の色をグリーン、 第 2層要素入 力セル 1-1〜1- 6, 2-1〜2-6, . . ., 6 - 1〜6- 6の色をブルーに設定することにより、 画 面上に表示されたセルの種類 (例えば、 第 1層や第 2層) が容易に識別できるよ うになる。
(各項目の入力操作)
操作選択表示部丁の 「各项目の入力」 をマウスでクリ ックすると、 図 2 1に示 すように、 「テーマ」 、 「目的」 、 「作成」 、 「記入者」 、 「メモ」 の操作メニ ユーが表示され、 マウスで該当する項目をクリックすると、 データ入力窓が開い てキ一ボードからデータを入力できる。 また、 各項目は、 図 3に示すように、 テ 一マ書き込み欄 a、 目的書き込み欄 b、 作成年月日書き込み欄 c、 記入者 d、 メ モ欄 eとしてプリンタ等により印刷される。
操作選択表示部丁の 「使い方」 をマウスでクリックすると、 本プログラムを実 行する場合のデータの入力方法等の使用説明が表示される。
また、 メイン操作において、 入力データの変更、 追加、 削除等はデータ入力窓 を開いて行う。
ぐ第 3の実施形態の六角形要素抽出法の実行手順〉
次に、 第 3の実施形態の六角形要素抽出法の実行手順について説明する。 図 2 2、 図 2 3は、 本発明に基づく第 3の実施形態の六角形要素抽出法の実行手順を 示すフローチャートである。 図 2 4〜図 3 2は、 第 3の実施形態の六角形要素抽 出法の実行結果の表示画面を示す図である。
図 2 2に示すように、 先ず、 ステップ S 6 0で六角形要素抽出法のプログラム を起動すると、 図 1 6に示すように新規作成用の要素体系図が表示される。 一方 、 既存ファイルの編集をする場合は、 ステップ S 6 2で 「ファイル」 操作で既存
ファイルを読み込む。 そして、 既存ファイル又は新規作成用の要素体系図を表示 した状態で、 ステップ S 6 4で 「オプション」 操作で、 「層数」 、 「倍率」 、 「 セル色」 等を設定する。
その後、 ステップ S 6 6でテーマ入力セルにテーマを入力する。 図 2 4に示す ように、 本例ではテーマ入力セルにテーマデータとして 「言語」 が入力されてい る。 ステップ S 6 8では、 第 1層要素入力セル 1〜6にテーマデータから想起され る要素データを入力する。 図 2 5に示すように、 本例では、 「言語」 というテー マに基づいて第 1層要素入力セル 1〜6に要素データとして 「英語」 、 「中国語」 、 「ポルトガル語」 、 「スペイン語」 、 「フランス語」 、 「アラビア語」 が入力 されている。 そして、 ステップ S 7 0では、 サブテーマ入力セルい 0, 2-0, 3-0, . . .,6-0に第 1層要素入力セル 1〜6内の要素データが自動的に転写される。 図 2 5 に示すように、 サブテーマ入力セル 1-0, 2-0, 3-0, . . · , 6-0に第 1層要素入力セル 1 〜6内の要素データ 「英語」 、 「中国語」 、 「ポルトガル語」 、 「スペイン語」 、 「フランス語」 、 「アラビア語」 が自動的に転写されている。 このステップ S 6 0〜S 7 0では、 第 1層の要素データが入力される。
更に、 ステップ S 7 2では、 第 1層要素入力セル 1〜6に入力された各要素デー タを新たなサブテーマとして、 新たに想起される要素データを第 2層要素入力セ ル 1- 1〜1- 6, 2- 1〜2- 6,. . .,6- 1〜6 - 6に入力する。 図 2 6に示すように、 本例では 、 サブテーマ入力セル 1-0の 「英語」 というサブテーマに基づいて第 2層要素入 力セル 1-1〜1-4に 「カナダ」 、 「アメリカ」 、 「イギリス」 、 「オーストラリア 」 を要素データとして入力し、 サブテーマ入力セル 2-0の 「中国語」 というサブ テーマに基づいて第 2層要素入力セル 2- 1〜2- 3に 「中国」 、 「台湾」 、 「香港」 を要素データとして入力し、 サブテーマ入力セル 3 - 0の 「ポルトガル語」 という サブテーマに基づいて第 2層要素入力セル 3-1, 3-2に 「ポルトガル」 、 「ブラジ ル J を要素データとして入力し、 サブテーマ入力セル 4-0の 「スペイン語」 とい うサブテーマに基づいて第 2層要素入力セル 4-1〜4 - 6に 「スペイン」 、 「メキシ コ」 、 「チリ」 、 「アルゼンチン」 、 「キューバ」 、 「ペルー」 を要素データと して入力し、 サブテーマ入力セル 5-0の 「フランス語」 というサブテーマに基づ いて第 2層要素入力セル 5- 1, 5-2に 「フランス」 、 「モロッコ」 を要素データと
して入力し、 サブテ一マ入力セル 6-0の 「アラビア語」 というサブテーマに基づ いて第 2層要素入力セル 6-1〜6-5に 「サウジアラビア」 、 「エジプト」 、 「ェチ オビア」 、 「イラン」 、 「イラク」 を要素データとして入力されている。
尚、 図 1 4、 図 1 5に示すコンピュータシステムに C D— R OMドライブ、 フ ァクシミリ装置、 電話機、 スキャナ装置、 ビデオ、 スピーカマイク及び音声認識 処理回路等を追加してマルチメディア対応型のシステムを構築することにより、 セル内に入力される要素データを画像データや音声データにより入力し、 画像デ —タゃ音声データのまま表示したり、 記録媒体に記憶させるようにしてもよレ、。 くデータの移動、 反転処理〉
次に、 上述の手順により入力されたセル内のデータを別のセルに移動したり、 セル同士でデータを入れ替える処理について説明する。
図 2 3は、 セル内のデータ移動、 反転処理手順を示すフローチヤ一トである。 図 2 3に示すように、 先ず、 ステップ S 8 0で移動元のセル内の要素データを 指定する。 図 2 7に示すように、 本例では第 2層要素入力セル 1-1に入力された 要素データ 「カナダ」 を指定している。 次に、 ステップ S 8 2では、 ステップ S 8 0で指定した要素データの移動先のセルを指定する。 図 2 8に示すように、 本 例では第 2層要素入力セル 1 - 1の要素データ 「カナダ」 の移動先のセルとしてデ —タ未入力の第 2層要素入力セル 5- 3が指定されている。
そして、 ステップ S 8 4では、 移動先のセル内に既に要素データが入力済みか 否か判定して、 移動先のセル内に要素データが未入力の場合 (ステップ S 8 4で N o ) 、 ステップ S 8 8に進んで、 移動元の要素データを移動先のセルに移動す る。 図 2 9に示すように、 本例では、 第 2層要素入力セル 1-1の要素データ 「力 ナダ」 が第 2層要素入力セル 5- 3に移動されている。
一方、 ステップ S 8 4で、 移動先のセル内に既に要素データが入力済みの場合 (ステップ S 8 4で Y e s ) 、 ステップ S 8 6に進んで、 移動元の要素デ一タを 移動先のセルに移動すると共に、 移動先の要素データを移動元のセルに移動する 。 図 3 0に示すように、 第 2層要素入力セル 1-1の要素データ 「カナダ」 の移動 先のセルを第 2層要素入力セル 4- 2に指定した場合、 図 3 1に示すように、 第 2 層要素入力セル 1-1の要素データ 「カナダ」 が第 2層要素入力セル 4- 2に移動され
ると共に、 移動先の第 2層要素入力セル 4 - 2の要素データ 「メキシコ」 が移動元 の第 2層要素入力セル 1-1に反転されている。
尚、 上述のデータ移動、 反転処理において、 第 1層要素入力セル 1〜6の要素デ ータを移動すると、 改められた要素データに従ってサブテーマ入力セル 1 - 0, 2 - 0, 3-0, . . . . 6-0に第 1層要素入力セル 1〜6内の要素データが自動的に転写される。 例えば、 図 3 2に示すように、 第 1層要素入力セル 1の要素データ 「英語」 と第 1層要素入力セル 2の要素データ 「中国語」 を反転させたとすると、 第 1層要素 入力セル 1に移動された要素データ 「中国語」 に従ってサブテーマ入力セル 1-0に 要素データ 「中国語」 が自動的に転写されると共に、 第 1層要素入力セル 2に移 動された要素データ 「英語」 に従ってサブテーマ入力セル 2-0に要素データ 「英 語」 が自動的に転写されることになる。
また、 セル内に入力される要素データは、 その文字数に応じて自動的に文字の 大きさが設定される。
上記第 1〜第 3の実施形態の六角形要素抽出法では、 要素を書き込んだり入力 する領域は六角形や三角形、 好ましくは、 正六角形や正三角形が適している。 し かしながら、 三角形では、 領域が角に向かうほど狭くなつて要素の書き込みゃデ —タの入力には不適切である。 それに対して、 六角形では、 領域が三角形に比べ て広く、 対称な形状のため要素の書き込みやデータの入力がしゃすくなるのであ る。 また、 六角形の領域に入れるものは、 文字以外にも絵や漫画等でもよい。 以上説明したように、 上記第 1〜第 3の実施形態によれば、 考えるべきテーマ を六角形の核として設定し、 この設定されたテーマにより想起される要素や行動 手段等を核の周辺の 6つの六角形に分解して第 1層とし、 第 1層で想起された要 素を夫々新たな核として新たな核から想起される要素や行動手段等を核の周辺の 6つの六角形に分解して第 2層としながら層を深めていき、 想起される要素や行 動手段等を階層的に細分化しながら、 抽象的な要素等をより具体的な要素に容易 に具象化していくことができる。
また、 上記第 3の実施形態によれば、 人的作業により体系化された事象をコン ピュータにインプットすることにより、 コンピュータのスピーディな処理能力を 有効に活用して自由自在に移動及び追加等ができ、 発想と体系化をスピーディに
深めることができるようになる。
また、 上記第 3の実施形態によれば、 人間の知恵をコンピュータに移動し、 人 間とコンピュータの対話により、 よりスピーディに、 より人間的に知恵を構築で きるよう支援する。
また、 第 1〜第 3の実施形態によれば、 毎日の生活の場で提起される問題を少 しでも効率よく解決するために非常に有効な 「ヒントとツール」 として利用でき る。
また、 上記第 1〜第 3の実施形態によれば、 何らかの問題に対処するための考 えが間違っていたり、 これに関する知識が足りなかったり、 アンバランスであつ たり、 自分の考えにとらわれすぎたり、 優先順位を無視したり起こりやすい事象 を予想してなかったりする状況や、 考えがしっかりしすぎていて、 効果的な解決 方法であっても、 いざ行動しょうとする時に忘れてしまったり、 人にうまく伝え られなかったり、 実現のための必要な资源が不足していたり、 技法がわからない ような状況にも、 具体的に役に立つ情報やツールを提供し、 日常生活において、 よい考えがよい行動を生み出し、 よい結果を得られるように支援することができ る。
また、 上記第 1〜第 3の実施形態によれば、 新しい事実の発見や独創的な発想 をするために参考になる知識や規範のいくつかを提供し、 各人の知識をハチの巣 のような六角形構造で表現し対話していくことにより、 文章により表現するより も正確で有効的な意思の疎通を計ることができる。
また、 上記第 1〜第 3の実施形態によれば、 既存の凡例や対話による知識を提 供するだけでなく、 各自が自分の考えを有機的にまとめることができる。
尚、 本発明は、 その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態を修正又は変形した ものに適用可能である。
例えば、 上述のファイル操作で、 図 5に示す D様式シートを画面上に表示する ようにし、 タイプ別書き込み欄 hの、 「文書」 、 「デザイン」 、 「静止画」 、 「 動画」 、 「音」 のいずれかの項目をク リ ックすることにより、 文書データ、 画像 データ、 音声データ等を入力、 或いは再生できるようにし、 必要な場合には D様 式シ一卜の形態で印刷出力できるようにしてもよい。
また、 第 3の実施形態のコンピュータシステムの機能によつて達成される本発 明の目的は、 上述の第 3の実施形態における六角形要素抽出法のプログラムを記 憶させた記憶媒体によっても達成できる。 即ち、 第 3の実施形態のコンピュータ システムに、 その記憶媒体を装着し、 その記憶媒体から読み出したプログラム自 体が本発明の新規な機能を達成するからである。 このための、 本発明に係るプロ グラムの構造的特徴として、 図 3 3に示すように、 図 1 5に示すフロッピーディ スク 2 6や C D R OM等の記録媒体 Mには、 テーマ入力セル、 第 1層要素入力セ ル、 第 2層要素入力セル等を表示する工程のコード mlと、 表示されたセルにデー タを入力する工程のコード m2と、 第 1層要素入力セルに入力されたデータをサブ テーマ入力セルに自動的に転写する工程のコ一ド m3と、 移動元に指定されたセル のデータを移動先に指定されたセルに移動する工程のコード m4と、 移動元に指定 されたセルのデータと移動先に指定されたセルのデータとを入れ替える工程のコ —ド m5とが記億されている。 また、 図 3 3に示す各工程コード ml〜! ιι5は、 データ 圧縮処理を行なってデータ容量を小さく してから記録媒体 Mに記憶させてもよい