明細書
セラ ミ ッ クス多孔体およびその製造方法 技術分野
この発明は、 一般的には流体中の異物除去のためのフィ ル夕材料あるいは触媒担体として有用なセラ ミ ッ クス多孔 体に関し、 より特定的には窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔 体およびその製造方法に関するものである。
背景技術
フィ ル夕材料あるいは触媒担体に用いられる多孔体とし ては、 樹脂、 金属またはセラ ミ ッ クスなどの多く の材料か らなるものが知られている。 これらの中で、 セラ ミ ッ クス 材料からなるフィ ルタまたは触媒担体は、 他の材料では対 応不可能な高温あるいは腐食性の強い環境下で用いられる こ とが多い。 アルミ ナ ( A 1 2 0 3 ) などの酸化物セラ ミ ッ クスからなるフィ ルタまたは触媒担体は、 既に実用化さ れている。
これに対して、 非酸化物セラ ミ ッ クスからなる多孔体に 関しては、, 実用化された例は少ないが、 特開昭 6 3 — 2 9 1 8 8 2号公報には、 熱処理によって作製された窒化ゲイ 素基あるいは炭化ゲイ素基の多孔体が開示されている。 ま た、 特開平 1 一 1 8 8 4 7 9号公報には、,比較的粗粒のケ ィ素粉末と窒化ゲイ素粉末の混合粉末を成形した後、 窒化 するこ とによって固体夕ーゲッ 卜 としての多孔体を製造す る方法が開示されている。
上述のように、 樹脂または金属からなる多孔体は、 高温 または腐食性雰囲気のもとでの使用は困難である。 たとえ ば、 高温排気ガス中での異物除去のためのフ ィ ル夕、 ある いは有害物質の分解触媒の担体には、 セラ ミ ッ クス製の多 孔体を使用するこ とが必要不可欠である。 .
セラ ミ ッ クス製多孔体としては、 アルミ ナ製のものが実 用化されている。 アルミ ナからなる多孔体においては、 気 孔径、 気孔率や曲げ強度は多種多様なものが存在するが、 気孔率が 3 5〜 4 0 %、 平均細孔径が 2 5 ~ 1 3 0 mの 場合には、 曲げ強度が 2 0〜 3 5 M P aであり、 多孔体と しての強度が用途によっては十分ではなかった。
また、 上述の特開昭 6 3 - 2 9 1 8 8 2号公報に開示さ れている窒化ゲイ素基の多孔体においては、 気孔率が 3 0
%未満であり、 流体の透過性が十分でない。 一般に、 セラ ミ ッ クスの強度は気孔率の増加に従って低下する傾向があ り、 気孔率と強度を両立させるこ とは極めて困難であった。 そこで、 この発明は上述の問題点を解決するためになさ れたものであり、 気孔率が高く、 かつ強度の高いセラ ミ ッ ク ス多孔体を提供するこ とを目的とする。
発明の開示
本発明者らは、 上述の課題について鋭意検討した結果、 窒化ゲイ素 ( S i 3 N 4 ) 粉末と所定の添加物粉末の混合 粉末の成形体を高温で熱処理するこ とにより、 柱状の /3—
S i 3 N 4 ( /3型窒化ケィ素) 結晶粒子を主成分と し、 気
孔率が高い場合にも高い強度を維持するこ とが可能な窒化 ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体を作製するこ とができるこ と を見出し 7こ。
すなわち、 一般的には、 この発明に従ったセラ ミ ッ クス 多孔体は、 気孔率が 3 0 %以上のセラ ミ ッ クス多孔体にお いて、 ァスぺク ト比が 3以上の柱状セラ ミ ッ クス粒子を主 成分とするこ とを特徴とするものである。 特定的には平均 細孔径が 0 . 0 5 z m以上 1 2 // m以下の多孔体である。 さ らに、 その結晶粒は 6角柱状の形態を有するのが好ま し い。
また、 より特定的には、 この発明に従ったセラ ミ ッ クス 多孔体は、 窒化ゲイ素を主成分とするもので、 — S i 3 N 4 柱状粒子の窒化ゲイ素粒子全体に対する割合が 6 0 % 以上、 好ま しく は 9 0 %以上であり、 希土類元素の化合物 を少なく とも 1種、 その希土類元素の酸化物換算で 1 体積 以上 2 0体積%以下含み、 気孔率が 3 0 %以上の窒化ケ ィ素質セラ ミ ッ クス多孔体である。
上記の窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体は、 周期律表 I l a族、 I I l b族元素の化合物を少なぐとも 1 種、 その 各元素の酸化物換算で 5体積%以下含んでもよい。 また、 この発明の窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体は、 常温にお ける曲げ強度が 8 0 M P a以上、 温度 1 0 0 0てにおける 曲げ強度が 5 0 M P a以上であるのが好ま しい。
さ らに、 要約すれば、 この発明に従った窒化ゲイ素質セ
ラ ミ ッ クス多孔体の製造方法は以下の工程を備える。
a . 窒化ゲイ素粉末に希土類元素の化合物粉末を少なく とも 1 種、 その希土類元素の酸化物換算で 1 体積%以上 2
0体積%以下添加して、 あるいはさ らに周期律表 I I a族、 I I I b族元素および遷移金属元素の化合物.を少なく とも
1 種、 その各元素の酸化物換算で 5体積%以下添加して混 合粉末を準備する工程。
b . 上記混合粉末から成形体を作製する工程。
c . 成形体を窒素含有雰囲気中で 1 5 0 0 °C以上 2 1 0 0 °C以下の温度で熱処理する工程。
この発明において、 希土類元素の化合物は、 熱処理中に、 原料の窒化ゲイ素 ( S i 3 N4 ) 粉末の表面に存在する S i 02 と反応して液相を生成し、 S i 3 N4 を固溶して柱 状の /3— S i 3 N4 結晶粒子を析出させる働きをする。 ま た、 希土類元素の化合物は、 熱処理後には、 ^一 S i 3 N
4 粒子の外に粒界相として存在し、 β - S " Ν 4 を繫ぃ で強度を維持する働きをする。 なお、 希土類元素とは、 S c、 Yおよびラ ンタノイ ド系元素をいう。 希土類元素の化 合物の添加率としては、 酸化物換算で 1 〜 2 0体積%の範 囲が適しており、 2〜 1 0体積%とするのがさ らに望ま し い。 粒界相の形態としては、 Y 2 03 · S i 02 等のシリ ゲー ト、 Y 2 〇 3 · S i 3 N 4 等の酸窒化物がある。 希土 類元素の化合物の添加量が 1 体積%未満の場合には、 β — S i 3 N 4 結晶粒子の柱状化が十分ではなく、 2 0体積%
を超える場合には、 高温における耐酸化性や強度が低下す るほか、 希土類元素が一般に高価であるこ とから製造コス トの上昇に繫がるという問題がある。
また、 周期律表 I I a族、 I I I b族元素および遷移金 属元素の化合物は、 通常、 焼結体を作製する場合に添加さ れるものである。 上記の希土類元素の化合物は、 周期律表 I I a族、 I I I b族元素および遷移金属元素の化合物と 併用した場合、 液相生成温度を低下させ、 緻密化を促進す るとともに強度を向上させる働きをする。 なお、 周期律表 I l a族の元素とは、 B e、 M g、 C a、 S rなどをいい、 I I I b族の元素とは、 B、 A 1 、 G aなどをいい、 遷移 金属元素とは、 F e、 T i 、 Z rなどをいう。
気孔率の高い多孔体を作製する観点からは、 これらの元 素の化合物の添加率は少ないほうが好ま しい。 その添加率 は、 各元素の酸化物換算で 5体積%以下が適しており、 2 体積%以下とするのが望ま しく、 さらにより好ま しく は 1 体積%以下である。
一方、 周期律表 I I a、 I I I b族元素および遷移金属 元素の化合物の添加によって、 より低温領域から液相が生 成するため、 粒成長も低温領域から生じる。 これは、 液相 に溶解した S i 3 N 4 の再析出によって粒成長が起こ り、 粒成長開始温度が低下するためと考えられる。 このため、 I I a、 I I I b族元素および遷移金属元素の化合物を添 加した場合には、 低温で高強度多孔体を得るこ とができ、
製造コス トの面で有利となる。 また、 このような低温領域 の粒成長は微細な結晶粒子を生成する傾向があるため、 細 孔径の小さな多孔体を作製するこ とができる。
これら I I a、 I I I b族元素および遷移金属元素の化 合物の添加率が 5体積%を超える場合には、 .低温領域から 緻密化効果が大きいため、 柱状粒成長を生じる前に緻密化 してしまい、 多孔体の気孔率が低下するほか、 耐酸化性が 低下するという問題がある。
なお、 遷移金属の中でも、 特に T i などの I V a族元素 の化合物を添加した場合には、 その化合物が 1 6 0 0 °C以 上の高温で 5— S i 3 N 4 と反応し、 結晶粒同士の結合力 を増加させるこ とができ、 高強度の多孔体が得られる。 原材料として用いられる S i 3 N 4 粉末は、 ひ一 S i 3 N4 を主成分とするものが一般的であるが、 原材料として /3 - S i 3 N4 、 非晶質の窒化ゲイ素を用いてもよい。 窒 化ゲイ素粉末の平均粒径は 0. 1 m以上 2 0 im以下と するのが好ま しい。 窒化ゲイ素粉末の平均粒径が 0. 1 〃 m未満では、 粉末同士の凝集が激しく起こ り、 得られる成 形体の密度が相対密度で 3 0 %以上にならず、 成形体のハ ン ドリ ング強度や熱処理後の多孔体の強度が不十分となる。 また、 窒化ケィ素粉末の平均粒径が 2 0 /mを超えると、 熱処理による焼結性が低下し、 多孔体の強度として 8 0 M P a以上の強度が得られない。
上述の希土類元素の化合物や周期律表 I I a族、 I I I
b族元素および遷移金属元素の化合物は、 酸化物粉末とし て添加するのが最も一般的であるが、 水酸化物やアルコキ シ ドなどのように、 分解して水酸化物や酸化物の粉末を生 成する化合物として添加するこ とも可能である。 また、 こ れらの化合物を窒化物粉末等の形態で添加するこ とも可能 である。
これらの粉末は、 ボールミ ル法などの所定の方法を用い て混合した後、 成形される。 成形方法についても、 金型プ レスや C I P (冷間静水圧成形) 法などの所定の方法を用 いるこ とができる。 成形密度は、 粉末の特性や目的とする 多孔体の気孔率によって異なる。
柱状粒子の成長を促進させるとともに、 高い気孔率を得 るためには、 成形密度は低いほうが好ま しい。 ところが、 成形体のハン ドリ ングに必要な強度の確保や熱処理後の多 孔体の強度を高くするためには、 ある一定レベル以上の成 形密度で成形体を作製する必要がある。 市販のひ一 S i 3 N 4 粉末を用いた場合には、 理論密度の 3 0〜 6 0 %とす るのが望ま しく、 3 5〜 5 0 %に設定するこ とがより望ま しい。 なお、 希土類元素の化合物のみを添加する場合には、 成形密度が相対密度で 3 0 %未満では熱処理後の気孔率が
3 0 %以上になるが、 気孔径も大き く なり、 柱状晶が形成 されても曲げ強度の高い多孔体が得られない。 一方、 成形 密度が相対密度で 6 0 %を超えると、 多孔体において十分 高い曲げ強度を得るこ とができる力 気孔率が 3 0 %未満
となり、 気孔径も小さ く なる。
得られた成形体は、 熱分解などによって成形助剤 (樹脂 など) を除いた後、 窒素含有雰囲気中で 1 5 0 0 °C以上の 温度で熱処理される。 この熱処理によって /3— S i 3 N 4 への転移 ( α型粉末を用いた場合) や粒成長 (柱状化) が 進み、 主と して ; S — S i 3 N , 柱状粒子からなる多孔体に 変化する。 熱処理温度は、 添加物の組成や原料粉末の粒径、 目的とする多孔体の平均細孔径、 気孔率によって異なる。 たとえば、 Y 2 0 3 などの希土類元素の化合物のみを添 加する場合には、 1 Ί 0 0 °C以上の高温領域で熱処理する 必要がある。 この場合、 より高温で熱処理を行なっても緻 密化があまり進行しないため、 細孔径が非常に大き く なる ような温度領域で熱処理するこ とも可能である。 これに対 し、 希土類元素の化合物に加えて、 周期律表 I I a、 I I I b族元素および遷移金属元素の化合物を添加した場合に は、 前述のよう に、 低温領域から液相が生成し、 この液相 に溶解した S i 3 N 4 が柱状の ; S型粒子として析出するた め、 低温領域の熱処理でも高強度の多孔体を作製するこ と ができる。 しかし、 高温で熱処理する場合には、 緻密化が 進行するため、 多孔体の作製方法と しては不適切である。 このような 〗 I a、 I I l b族元素および遷移金属元素の 化合物の添加率が高いほど緻密化が促進されやすく、 気孔 率も小さ く なりやすい。
したがって、 I I a、 I I I b族元素および遷移金属元
素の化合物の添加量 0体積%を超え、 1 体積%以下では
1 6 0 0〜 1 9 0 0 °C、 その化合物の添加量が 1 体積%を 超え、 2体積%以下では 1 6 0 0〜 1 8 5 0 °C、 その添加 量が 2体積%を超え、 5体積%以下では 1 5 0 0 ~ 1 7 0 0 °Cの範囲内の温度が成形体の熱処理温度として好ま しい。 通常、 成形体の熱処理温度が 1 5 0 0 °C未満では粒成長が 十分ではない。
また、 窒化ゲイ素は高温では分解圧が高く なるため、 熱 処理温度によって窒素分圧を大き くする必要がある。 熱処 理の雰囲気としては、 窒素を含む非活性雰囲気であればよ く、 アルゴン (A r ) などの混合雰囲気でもよい。 周期律 表 I I a、 I I I b族元素の化合物を添加しない場合には、
1 7 0 0 °C以上の温度が必要であるが、 2 1 0 0 °Cを超え る熱処理は、 粒成長が著しく、 気孔径の大きな多孔体の製 造には有利であるが、 気孔率を 3 0 %以上、 かつ曲げ強度 を室温で 8 O M P a以上、 温度 1 0 0 0 °Cで 5 O M P a以 上の本発明の範囲内に制御するためには、 窒素分圧を数百 気圧以上にしなければならず、 装置面でコス 卜が高く なる 問題がある。 また、 2 1 0 0 °Cを超える熱処理を行なう と、 多孔体の曲げ強度も低下する傾向があるので、 用途が限ら れる問題も生じる。 したがって、 熱処理温度は 2 1 0 0 °C 以下が好ま しい。
このようにして得られた多孔体は、 希土類元素の化合物、 周期律表 I I a族、 I I l b族元素および遷移金属元素の
化合物または S i N 粉末に由来する S i 含有物質から 生成した粒界相で /S - S i N 4 柱状結晶粒子を繫いだ構 造を有しており、 気孔率が高い場合にも高い強度を示す。 高い強度を示す原因としては、 一般に用いられる A 1 2 〇 質多孔体が球状の結晶粒子からなる多結晶の網目構造を 有しているのと異なり、 本発明の多孔体においては、 柱状 の結晶粒子が絡み合った構造を有するこ とや、 柱状粒子が ほとんど欠陥のない単結晶であるため、 非常に高い強度 (数 G P a ) を有するこ となどと考えられる。
また、 この多孔体では、 0 . 0 5 /z m以上 1 2 〃 m以下 の範囲内で平均細孔径を原料粉末の粒径と成形体密度によ つて任意に制御するこ とができる。 平均細孔径が 0 . 0 5 〃 m未満では、 柱状粒の発達が十分ではなく、 そのァスぺ ク ト比が 3未満になる。 その結果、 気孔率が低下してしま う。 また、 平均細孔径が 1 2 mを超える場合、 結晶粒の 大きさが長径で 3 6 m以上、 短径で 1 2 m以上となり、 強度低下を引起こ してしま う。 したがって、 平均細孔径を 上記の範囲内に制御するこ とにより、 精密ろ過等の分野に おいてより高温下で、 または負荷のかかる場合などで本発 明の多孔体を使用するこ とができる。
柱状粒子となる — S i 3 N 4 の割合は、 S i 3 4 全 体の 6 0 %以上が望ま しく、 さ らに 9 0 %以上となるこ と がより一層望ま しい。 このように ^ 一 S i 3 N の割合を 非常に高い値に規定するのは、 S i 3 N のもう 1 つの結
晶型である 一 S i '2 N 4 は球形を示し、 強度低下の原因 となるためである。 yS—窒化ゲイ素柱状粒が窒化ケィ素粒 子全体の 6 0 %以上 9 0 %未満の場合、 その結晶構造は α -窒化ケィ素柱状粒と S -窒化ゲイ素柱状粒とが複合した 形態をとる。 このとき、 ^—柱状粒は 結晶粒の存在して いる部分同士を連結するので、 yS化率が 6 0 %未満のもの より も高い強度を得ることができる。 また、 このような柱 状粒子の成長は緻密化を防止する役割も果たす。 S i 3 N 4 は高い耐酸化性を示すので、 高温において、 高い負荷が 加わる場合でも、 窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体は破損 するこ となぐ用いられ得る。 さ らに、 この発明の窒化ゲイ 素質セラ ミ ッ クス多孔体は高い強度と低い熱膨張係数を有 するので、 熱衝撃に対しても優れた特性を有する。
以上、 窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体について説明し てきたが、 高い気孔率と高い強度を兼ね備えるこ とは、 本 質的には柱状粒子の絡まった構造に起因するものである。 そのため、 このような柱状粒子の絡まった構造を有する他 の材料でも同様の効果を発揮する。 たとえば、 不純物とし て S i と希土類元素の酸化物などの焼結助剤を含む窒化ァ ルミニゥムにおいても、 このような挙動がみられる。 した がって、 一般的には気孔率が 3 0 %以上のセラ ミ ッ クス多 孔体において、 ァスぺク ト比が 3以上の柱状セラ ミ ッ クス 粒子を主成分とすれば、 上述のような効果を得るこ とがで きる。 ァスぺク ト比とは、 柱状粒子の長径と短径との比率
をいい、 一般的には高いほうが上述の効果に優れ、 3未満 である場合には高強度化に及ぼす効果が小さい。
また、 この窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体の柱状粒は 6角柱構造をしている。 この場合、 その細孔を形成するの は 6角柱の側面である。 この側面は平面であるので、 その 表面を触媒となる金属 (たとえば白金) で被覆する場合に、 表面に均一にその金属を付着するこ とができ、 触媒として の性能が上昇するこ とが本発明者らの研究の結果、 判明じ ている。
発明を実施するための最良の形態
実施例 1
平均粒径が 0. (比表面積 : l l m2 Zg) のひ 型窒化ケィ素 ( ひ一 S i 3 N4 ) を主成分とする窒化ゲイ 素粉末に平均粒径が 0. 5 m (比表面積 : 7 m2 Zg) の酸化イ ッ ト リ ウム粉末を添加し、 エタノールを溶媒とし てボールミ ルを用いて 7 2時間混合した。 酸化イ ツ ト リ ウ ム粉末の添加量は第 1 表に示される。
このようにして得られた混合粉末を乾燥した後、 成形助 剤を添加し、 1 0 O mm x 1 0 O mmの金型を用いて 2 0 k gZ c m2 の圧力で成形した。 得られた成形体は、 いず れの組成においても、 厚みが約 1 5 mm、 相対密度が約 3 5 %であった。 なお、 相対密度は、 重量と寸法の测定から 算出した成形体密度を、 窒化ゲイ素と添加物の加重平均で ある理論密度で割るこ とによって求めた。
得られた成形体を第 1 表に示される条件で熱処理を施す こ とにより、 多孔体を得た。 この多孔体から 3 mm X 4 m m x 4 O mmの大きさの J I S 1 6 0 1 に準拠した三点曲 げ試験用試験片を切出した。 この試験片を用いて、 常温と 1 0 0 0てにおける曲げ強度を測定した。 また、 相対密度 から、 気孔率を算出した (気孔率 (%) = 1 0 0 —相対密 度 (%) ) 。 さ らに、 得られた多孔体を用いて X線回折を 行なう こ とにより、 X線回折ピーク強度比より /3化率を求 めた。 その算出式は以下に示される。
( ^化率) (%) = { A/ (A + B ) } X 1 0 0 ここで、 Aは 型窒化ゲイ素の X線回折ピーク強度を示 し、 Bは 型窒化ゲイ素の X線回折ピーク強度比を示す。 また、 走査電子顕微鏡 ( S E M) を用いて破断面を観察 するこ とにより、 平均結晶粒径を求めた。 平均細孔径に関 しては、 水銀ポロシメ一夕を用いて測定した。 これらの測 定結果は第 1表に示される。
熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
添加物
DU 雰囲気 気孔 平 均 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度 /S化
Y203 圧 力 率 細孔径 -率 長 径 短 径 吊 '{
(VoI¾) CO (atm) (%) ( (MPa) (¾)
0 1800 9 L 4 60 0.5 ― 0.5 7 1 30
0.5 1800 4 45 0.8 1 0.5 80 ou 100
1 1800 9 4 39 1.5 3 0.8 150 ISO 100
2 1800 L 4 48 1.8 12 0.8 130 inn 100
4 1800 9 4 48 0.8 15 1.0 120 丄 100
8 1800 4 58 3.5 20 1.5 100 00 100
12 1800 ά 4 57 3.0 20 1.6 110 (Ό 100 n
20 1800 C 4 55 4.0 18 1.8 100 100
30 1800 9 4 50 3.0 25 2.0 90 AO 100
4 1500 0 4 61 0.3 ― 0.4 5 0 7 15
4 1600 9 4 60 0.4 1.5 0.4 6 U.0 20
4 1700 9 4 58 1.0 3 0.5 85 70
4 1700 ? 4 56 2.0 10 0.8 100 90
4 1800 0 4 55 2.5 15 1.2 120 ion 100
4 1900 ? 10 55 3.5 20 1.5 110 100
4 2000 2 40 54 8.0 35 2.0 90 100
4 2100 2 100 54 12.0 50 3.0 80 60 100
4 1800 1 4 54 2.5 12 1.2 120 90 100
4 1800 5 4 55 3.5 20 1.5 110 90 100
4 1800 2 10 57 3.0 20 1.5 110 100 100
4 1G50 2 4 53 0.8 2.0 0.6 61 38 50
4 1700 2 4 52 1.0 2.3 0.7 80 50 60
4 2100 10 100 25 13.0 42 3.8 40 32 100
2 1700 20 10 28 0.04 0.11 0.04 65 28 75
実施例 2
希土類元素の化合物として、 酸化イ ツ ト リ ウム粉末の代 わりに第 2表に示される各希土類元素の酸化物粉末を用い た以外は、 実施例 1 と同様の方法で多孔体を作製し、 評価 した。 その結果は第 2表に示される。 この結果から、 酸化 イ ツ ト リ ゥム以外の希土類酸化物を用いても同様の窒化ケ ィ素多孔体が得られるこ とがわかる。
第 2表 添 加 物 熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
A群 添加率 温 度 保持 雰囲気 気子 気孔径 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度 化合物 時間 圧 力
長 径 短 径 常 温 1000°C
(Vol%) (°C) (H) (atm) (%) (MPa) (MPa) (¾)
La203 4 1800 2 4 50 2.0 18 1.4 130 100 100
Ce02 4 1800 2 4 52 2.2 20 1.4 100 80 100
Nd203 4 1800 2 4 48 2.2 15 1.4 130 90 100
Gd203 4 1800 2 4 52 2.4 15 1.1 120 80 100
Dy203 4 1800 2 4 53 2.5 16 1.3 110 90 100
Yb203 4 1800 2 4 55 2.8 20 1.5 100 80 100
Y2O3 4 1800 2 4 55 2.5 15 1.2 120 100 100
実施例 3
A群の添加物として希土類元素の酸化物である酸化ィ ッ ト リ ウムと、 これに加えて B群の添加化合物として周期律 表 I I a族、 I I I b族および遷移金属元素の化合物であ る、 酸化アルミニウム、 酸化マグネシウムおよび酸化チタ 二ゥムを添加した以外は、 実施例 1 と同様の方法で多孔体 を作製し、 評価した。 その結果は第 3表に示される。
第 3表から明らかなように、 希土類酸化物のみを添加し た実施例より も低温で窒化ゲイ素多孔体を作製することが 可能であるこ とがわかる n
第 3表一 1 添 加 物 熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
A群 添加率 B群 添加率 温 ' 保持 雰囲気 気孔率 気孔径 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度 /3化率
No. 化合物 化合物 時間 圧 力
長 径 短 径 常 i 1000°C
(Vol¾) (Vol%) (°C) (H) (a tin) (%) (MPa) (MPa) (%)
1 Y203 4 A1203 0 1800 2 4 55 2.5 15 1.2 120 100 100
2 Υ203 4 A1203 0.5 1800 2 4 45 2 15 1.5 150 100 100
3 Υ203 4 A1203 1.2 1800 2 4 28 1.9 15 1.5 170 120 100
4 Y20s 4 AI2O3 2 1800 2 4 12 1.5 15 1.5 220 150 100
5 Y203 4 A 2O3 5 1800 2 4 2 1 12 1.5 540 350 100
6 Y2O3 4 A"03 10 1800 2 4 4 1 10 2 350 210 100
7 Y2O3 4 AI2O3 0.5 1500 2 1 58 0.5 1.5 0.5 50 40 40
8 Y203 4 AI2O3 0.5 1600 2 1 54 1.5 7 0.7 80 40 90
9 Y203 4 AI2O3 0.5 1700 2 4 48 1.8 12 1 120 100 100
10 Υ203 4 A1203 0.5 1750 2 4 44 2.2 15 1.2 130 100 100
11 Υ203 4 A1203 0.5 1900 2 10 40 2.5 20 2.2 130 110 100
12 Υ 4 A"03 2 1700 2 4 35 1 10 1.2 110 80 100
第 3表一 2 添 加 物 熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
Α群 添加率 Β群 添加率 itm ' 保持 雰囲気 気 気孔径 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度
Να 化合物 化合物 時間 圧 力
長 径 短 径 1m 1000°C
(Vol%) (Vol¾) (°C) (H) (a tin) (%) ( ) ( Pa) (MPa) (%)
13 Y203 4 Α1203 2 1750 2 4 31 1.3 15 1.3 140 80 100
14 Υ203 4 Λ"03 5 1700 2 4 20 0.8 10 1.2 160 120 100
15 Υ203 4 gO 0.5 1500 2 4 53 0.9 2 0.5 70 50 70
16 Υ203 4 MgO 1.2 1500 2 4 50 1 2.5 0.6 90 60 80
17 Υ203 4 MgO 2 1500 2 4 42 1 3 0.7 100 60 90
18 Υ203 4 MgO 5 1500 2 4 32 0.9 3 0.6 100 50 95
19 Υ20^ 4 MgO 10 1500 2 4 26 0.8 4 0.8 130 40 100
20 Υ203 4 MgO 0.5 1600 2 4 50 1.2 10 1.2 100 60 90
21 Υ203 4 MgO 1.2 1600 2 4 42 1.2 10 1 110 70 95
22 Υ203 4 MgO 2 1600 2 4 38 1.2 12 1 120 70 100
23 Υ203 4 MgO 5 1600 2 4 30 1 12 1.3 150 70 100
24 Υ20, 4 MgO 10 1600 2 4 15 0.9 15 1.5 200 50 100
第 3表一 3 添 加 物 熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
Α群 添加率 Β群 添カロ率 ¾m Sc. 保持 雰囲気 気孔率 気孔径 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度 8化率
Να 化合物 化合物 時間 圧 力
長 径 短 径 '吊 i 1000°C
(Vol%) (Vol¾) (。c) (H) (atm) (%) Om) ( Pa) (MPa) (%)
25 Y203 4 gO 0.5 1800 2 4 42 1.8 20 1.8 140 100 100
26 Υ203 4 MgO 1.2 1800 2 4 20 1.2 22 2 210 150 100
27 Y2O3 4 MgO 2 1800 2 4 2 ― 25 2 500 300 100
28 Y203 4 MgO 5 1800 2 4 1 ― 25 2.5 550 300 100
29 Υ203 4 MgO 10 1800 2 4 1 ― 20 2.5 450 270 100
30 Υ203 4 MgO 0.5 1400 2 4 55 0.8 1 0.5 40 20 30
31 Υ203 4 MgO 0.5 1700 2 4 45 1.5 15 1.6 130 80 100
32 Υ203 4 MgO 0.5 1800 2 4 42 1.8 20 1.8 140 100 100
33 Υ203 4 MgO 0.5 1900 2 10 35 2.3 25 2 120 80 100
34 Υ203 4 MgO 0.5 2000 2 100 35 3 30 2.5 70 40 100
35 Υ203 4 Ti02 0.5 1800 2 4 45 0.6 12 1.0 150 120 100
36 Υ203 4 Ti02 1.2 1800 2 4 42 0.6 10 0.7 200 150 100
第 3表一 4 添 加 物 熱 処 理 条 件 多 孔 体 特 性
A群 添加率 Β群 添加率 温 保持 雰囲気 気? 気孔径 結 晶 粒 径 曲 げ 強 度 化率
No. 化合物 化合物 時間 圧 力
長 径 短 径 ^ 曰
吊 ιιια 1000°C
(Vol%) (Vol%) CO (H) (atm) (%) (-"in) ( Pa) (MPa) (%)
37 Y203 4 Ti02 2 1800 2 4 40 0.5 8 0.5 225 170 100
38 Υ203 4 Ti02 5 1800 2 4 35 0.5 8 0.5 315 180 100
39 Υ203 4 Ti02 10 1800 2 4 28 0.2 4 0.3 421 350 100
40 Υ203 4 Ti02 0.5 1600 2 4 52 0.3 7 0.5 72 38 90
41 Υ203 4 Ti02 0.5 1700 2 4 50 0.7 8 0.8 180 110 100
42 Υ203 8 AI2O3 3.5 1650 10 10 18 0.03 0.09 0.04 79 42 72
43 Υ203 8 A 03 0.5 2100 20 100 25 12.5 45 13 62 48 100
44 Υ203 8 MgO 4.5 1600 10 10 10 0.01 0.02 0.01 66 18 68
45 Υ203 8 gO 0.2 2100 15 100 27 15.0 38 5 55 35 100
46 Υ203 8 Ti02 4.5 1700 10 10 5 0.04 0.08 0.03 85 41 75
47 Υ203 8 Ti02 0.8 2100 20 100 28 12.8 29 8 72 40 100
実施例 4
平均粒径が 0 . 5 mの窒化アルミニウム粉末に、 同じ 粒径の酸化ゲイ素粉末 ( 2 0 . 6体積 と酸化イ ツ ト リ ゥ厶粉末 ( 1 . 2体積%) を添加し、 エタノー を溶媒と してボールミ ルを用いて 7 2時間混合した。.
このようにして得られた混合粉末を乾燥した後、 成形助 剤を添加し、 1 O mm x 1 O mmの金型を用いて 2 0 k g / c m 2 の圧力で成形した。 得られた成形体の密度は相対 密度で 3 7 %であった。
この成形体を大気中で温度 6 0 0 °Cで 1 時間熱処理して 成形助剤を除去した後、 大気圧の窒素中、 温度 1 7 0 0 °C で 1 時間熱処理して多孔体を得た。 この多孔体の気孔率、 平均細孔径、 結晶粒子の平均ァスぺク ト比は、 それぞれ、 3 5 %. 1 . 6 〃 m、 4であった。 また、 常温と 1 0 0 0 °Cにおける三点曲げ強度は、 それぞれ 9 0 M P a、 6 0 M
P aであった。
実施例 5
平均粒径が 0 . 3 〃 m、 7. 0 〃 m、 1 2. 0 〃 mのひ 型窒化ゲイ素原料粉末を使用して、 実施例 1 と同様の方法 で酸化イ ッ ト リ ウム粉末の含有量が 0 . 3 mの粉末の場 合、 4体積%、 7. 0 /z mおよび 1 2. 0 〃 mの場合、 5 体積%となるように混合粉末を作製し、 第 4表に示す相対 密度の成形体を作製した。 成形体密度は 1 軸成形圧力を 1 k / c m 2 以上 2 0 0 0 k g / c m 2 以下の範囲で変化
させるこ とにより調整した。 得られた成形体の成形助剤を 分解した後の熱処理を 4気圧の窒素中、 温度 1 8 0 0 °Cで 2時間の同一条件で行なったほかは、 実施例 1 と同一の条 件で処理、 評価した。 その評価結果は第 4表に示される。
その結果から、 原料粉末の平均粒径および成形体の密度 を制御するこ とにより、 熱処理後に得られた多孔体の平均 紬孔径を制御するこ とができるこ とがわかる。
第 4表一 1 原料粒径 添加物 成形体 熱処理条件 特 性
Y203 相対密度 保持 雰囲気 気孔率 平均 結晶粒径 曲げ強度 曲げ強度 /3化率 時間 圧 力 細孔径 長軸 吊]! mi 1000°C
( ) (体積 (%) (°c) (H) (a tin) (¾) (MPa) (MPa) (%)
0.3 4 20 1800 2 4 72 1.6 22 1.7 40 35 100
0.3 4 25 1800 2 4 70 1.6 20 1.7 60 50 100
0.3 4 27 1800 2 4 67 1.5 20 1.5 70 50 100
0.3 4 30 1800 2 4 60 1.2 18 1.2 100 80 100
0.3 4 35 1800 2 4 48 0.8 15 1.0 120 100 100
0.3 4 40 1800 2 4 42 0.6 10 0.8 150 130 100
0.3 4 45 1800 2 4 40 0.5 6 0.5 180 150 100
0.3 4 50 1800 2 4 38 0.2 4 0.2 210 180 100
0.3 4 55 1800 2 4 35 0.1 2 0.1 280 230 100
0.3 4 60 1800 2 4 31 0.05 1 0.07 350 280 100
0.3 4 65 1800 2 4 27 0.03 1 0.06 400 350 100
0.3 4 70 1800 2 4 20 0.02 1 0.05 450 400 100
7.0 5 20 1800 2 4 50 5.1 22 2.5 50 40 100
7.0 5 28 1800 2 4 47 3.8 20 2.1 60 50 100
第 4表一 2 原料粒径 添力 Π物 成形体 熱処糊牛 特 性
Y203 相対密度 保持 雰囲気 気孔率 平均 結晶粒径 結晶粒径 曲げ強 曲げ強度 y3化率 時間 圧 力 細孔径 長軸 短軸 吊 ϊπι 1000°C
"權) (%) O (H) tin) (%) (MPa) (MPa) (%)
7.0 5 30 1800 2 4 43 2.4 18 1.7 88 70 100
7.0 5 40 1800 2 4 40 1.8 15 1.2 130 100 100
7.0 5 50 1800 2 4 38 1.2 14 1.1 210 150 100
7.0 5 60 1800 2 4 32 0.7 12 0.8 220 180 100
7.0 5 65 1800 2 4 19 0.3 10 0.5 250 200 100
12.0 5 20 1800 2 4 60 6 28 3.0 50 30 100
12.0 5 28 1800 2 4 60 4 25 2.5 82 65 100
12.0 5 30 1800 2 4 58 3.5 16 1.8 105 88 100
12.0 5 40 1800 2 4 53 3.1 12 1.7 170 103 100
12.0 5 50 1800 2 4 50 2.0 8 1.4 190 120 100
12.0 5 60 1800 2 4 37 1.5 7 1.3 210 180 100
12.0 5 65 1800 2 4 28 1.2 5 1.1 240 200 100
12.0 5 20 2100 2 100 25 13.2 45 11 43 18 100
実施例 6
本発明の製造方法を用いて作製された平均細孔径が 0.
1 〜 5. 0 z mの窒化ゲイ素質セラ ミ ッ クス多孔体を 0 2 5 mm X 0 . 5 mmの円盤状に加工した。 これらの多孔体 を用いてイソプロ ピルアルコール ( 2 0 °C ) .および純水
( 2 0 °C ) の透過実験を行なった。 その結果は第 5表に示 される。 こ こで、 比較例として、 同じ細孔径を有するひァ ルミ ナ質セラ ミ ッ クス多孔体を用いた場合の流量結果を第 5表に示す。
この結果から、 窒化ゲイ素質多孔体の液体透過流量はァ ルミ ナ質多孔体より も高い性能を有するこ とがわかる。
第 5表
なお IPA (イソプロピルアルコール) ¾Mおよひ ¾7j i¾ :は、 20°C, l.Okg/cnfの加圧時における 透過流量である。
産業上の利用可能性
以上のように、 この発明によれば、 気孔率が高く、 かつ 強度が高いセラ ミ ッ クス多孔体が得られる。 この多孔体は 高温特性と耐薬品性に優れているので、 高温で使用される フィ ルタや腐食性の高い雰囲気中で使用される触媒担体と して有用である。