WO1991006766A1 - Scroll compression - Google Patents

Description

- - 明 細 書

発明の名称

ス ク ロ ール圧縮機

技術分野

こ の発明はス ク ロ ール式の電動圧縮機に関する も のであ る。 背景技術

第 1 図は特開昭 59 - 1 1 0893 号公報に示される従来のス ク ロ ー ル圧縮機の縦断面図である。 密閉容器 30内には圧縮機構部 3 1が 上部に 電動機 32が下部に配設されている。 圧縮.機構部 3 1 旋回運動する旋回渦巻羽根部品 33と、 こ の旋回渦巻羽根部品 33 と嚙み合わされて冷媒ガスを圧縮する固定渦巻羽根部品 34とで 構成され こ の固定渦巻羽根部品 34は軸受けフ レーム 35に固定 されている。 電動機 32の回転軸と一体 φ ク ラ ンク軸 36の下端は 密閉容器 30の低部に形成された油溜め 37に浸隻され こ のク ラ ンク軸 36には 1 下端は軸芯に開口 し 上端は回転軸芯に対して 偏心 した位置に開口する油孔 38が穿孔されている。 旋回渦巻羽 根部品 33に 吸入圧力と吐出圧力の中間程度の圧力になる位 置に連通孔 39を設け、 中間圧力になる中間圧室 4 0を設けている。 4 1はバラ ンスウ ェイ 卜で中間圧室内 4 0でク ラ ンク軸 36に固定さ れている。 こ こ で 中間圧力と圧縮部内圧力との差圧によ り、 旋回渦巻羽根部品 33を固定渦巻羽根部品 34に押 し付け、 隙間の 密着を保持する。 更に 密閉容器内部は吐出圧力にな っ ており、 中間圧室 40よ り 高いので、 その圧力差によ り、 潤滑油はク ラ ン ク軸 36内の油孔 38を押し上げられ摺動部に供給される。 その後、 潤滑油は中間圧室 40に排出される。 中間圧室 4 0の一部を形成す る軸受け部品 35は排出された潤滑油がたま り やすいよ う に油溜 り部 42が設け られている。 中間圧室 40に排出された潤滑油は一 旦こ の油溜め部 42に集め られる こ とになる。 そ して、 この油溜 り部 42には排油孔 43が設け られており、 この排油孔 43及び、 排 油パイ プ 44によ り一旦圧縮機外部に導き冷却フ ィ ン 45によ り冷 却されて固定渦巻羽根部品 34に設け られた排油孔 46に導かれる。 固定渦巻羽根部品 34に設けた排油孔 46 中間圧室 40の圧力よ り低い圧力にな る圧縮途中の部位に開口 している。 本排油孔 46 によ り、 中間圧力室 40に排出された潤滑油は差圧によ り 中間圧 室 40よ り低い圧縮途中に排出される。

しか しなが ^ このよ う な構造のもので 潤滑油溜めに溜 め られる潤滑油は密閉容器低部から差圧によ り導かれる。 実際 の空調機で 運転時にはさま ざまな圧力条件が発生し 従つ て、 潤滑油溜めに溜め られる潤滑油の量も安定しない。 その結 果圧縮部に供給される潤滑油の量も安定せず圧縮機の性能が大 き く 変動す ¾o

発明の開示

上記問題点を解決するために 本発明 密閉容器の内部に 電動機と、 こ の電動機で駆動する圧縮機構を配設し 前記圧縮 機構を、 固定羽根枠体と一体に固定ま たは形成した固定渦巻羽 根を有する固定渦巻羽根部品と、 前記固定渦巻羽根と嚙み合い 複数個の圧縮空間を形成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に固 定ま たは形成し た旋回渦巻羽根部品と、 前記旋回渦巻羽根部品 の自転を拘束する 自転拘束部品と、 この旋回渦巻羽根部品を偏 心旋回駆動する ク ラ ンク軸と、 このク ラ ンク軸の主軸を支承す る軸受け部品を含んで構成 し 前記旋回渦巻羽根部品はその背 面の一部に吸入側と吐出側の中間の圧力が作用する構造と し 前記旋回渦巻羽根部品の一部に作用する中間の圧力を前記密閉 容器内の吐出圧力が作用する潤滑油溜めに溜め られた潤滑油に よ り調整、 冷却する手段を設けた ものであ る。

図面の簡単な説明

第 1 図 従来例を示す縦断面 EL 第 2 図 本発明の一実 施例におけるス ク ロール圧縮機の縦断面図である。

発明を実施する ための最良の形態

第 2 図は本発明のスク ロ ール圧縮機の 1 実施例を示す縦断面 図である。 密閉容器 1 の内部 圧縮機構 2 を駆動する電動機 3 の固定子が固定され こ の電動機 3 の回転子 5 に圧縮機構 2 を駆動する ク ラ ン ク軸 6 が結合されてい る。 圧縮機構 2 固 定枠体 8 に固定渦巻羽根 9 を一体に形成 した固定渦巻羽根部品 1 0と、 こ の固定渦巻羽根 9 と嚙み合って複数個の圧縮空間 1 4を 形成する旋回渦巻羽根 1 1を旋回鏡板 1 2の上に形成し た旋回渦巻 羽根部品 1 3と、 こ の旋回渦巻羽根部品の 自転を拘束 して旋回の みをおこなわせる 自転拘束部品 1 5と有し こ の旋回渦巻羽根と は反対側に設け られた旋回駆動軸 1 6 { ク ラ ンク軸 6 の一端に 形成 した主軸 1 7の内方に設け られた偏心軸受け 1 8に嵌入され このク ラ ンク軸 6 はその主軸 7 を支承する主軸受け 1 9を有する 軸受け部品 2 1で支持されてい る。 旋回鏡板 1 2の背面から微小隙 間をおいて旋回渦巻羽根部品 1 3の軸方向の動きを規制する軸方 向制御板 2 3が配設され さ らに こ の旋回鏡板 1 2の背面に こ の 背面とは摺動自在であ り、 微小隙間を密封して背面の中心側に 吐出圧力が作用 し 外周の背圧室 25にそれよ り も低い背圧圧力 が作用するよ う に仕切る環上の背圧仕切 り帯 24が配設されてい る。 密閉容器 1 内に 圧縮機構 2 と電動機 3 との間の空間に 設け られた潤滑油溜 26が設け られている。 この潤滑油溜め 26は 実質的には密閉容器 1 の低面となり常に潤滑油が安定して確保 される。 27は細管を用いた絞り機構であ り、 潤滑油 26と背圧室 25とを連通している。 ま 28はこの絞り機構 27の回路の途中 に設け られた冷却フ ィ ンである。 背圧室 25の圧力 潤滑油溜 26に溜め られた高齓 高圧の潤滑油を絞り機構 27によ り減圧す る こ とによ り任意に選択でき る。 こ こで； 潤滑油溜 26へ溜め ら れる潤滑油 こ の潤滑油溜 26は密閉容器 1 の実質的な低部で あ り、 各摺動を潤滑した潤滑油は必ずこ の潤滑油溜 26に返され る。 従って、 常に 安定して油量が確保されている た 背圧 室 25の圧力を調整する油量も安定して供給される。 また、 この 絞り機構 27は密閉容器の外部に設け られ かつ、 冷却フ ィ ンが 併設されている ため内部を流れる潤滑油は冷却される。 従って、 高温の潤滑油が直接背圧室 25に導かれる こ とな く、 さ らには圧 縮機構 2 の內部に流れ込み効率の低下を もた らすこ と もない。 産業上の利用分野

本発明によ る と、 旋回渦巻羽根部品の一部に作用する中間の 圧力は密閉容器内の吐出圧力が作用 し 実質的に密閉容器の低 部となる潤滑油溜めに溜め られた潤滑油によ り調整されるた & 圧縮部へ供袷さ れる潤滑油はいかなる圧力条件にて も確保され てお り、 常に安定して供給される。 ま その潤滑油は冷却さ れるため著し く 効率の低下を招かない。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 密閉容器の内部に電動機と、 こ の電動機で駆動する圧縮機 構を配設 し 前記圧縮機構を、 固定羽根枠体と一体に固定 ま たは形成 した固定渦巻羽根を有する固定渦巻羽根部品と、 前記固定渦巻羽根と嚙み合い複数個の圧縮空間を形成する 旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に固定ま たは形成 した旋回渦 巻羽根部品と、 前記旋回渦巻羽根部品の 自転を拘束する 自 転拘束部品と、 こ の旋回渦巻羽根部品を偏心旋回駆動する ク ラ ンク軸 と、 こ の ク ラ ン ク軸の主軸を支承す る軸受け部

P を含んで構成し 前記旋回渦巻羽根部品はそ の背面の一 部に吸入側 と吐出側の中間の圧力が作用する構造と し 前 記旋回渦巻羽根部品の一部に前記密閉容器内の吐出圧力が 作用する潤滑油溜めに溜め られた潤滑油によ り 調整、 冷却 する手段を有するス ク ロ ール圧縮