WO1991004912A1 - Biaxially stretched blow molded bottle - Google Patents

Description

明 細

発明の名称

2 軸延伸ブロー成形壜体 産業上の利用分野

本発明は、 合成樹脂製の 2 軸延伸プロ一成形さ れた 璦体に関 し、 更に詳細には、 ボリエチ レンテ レフタ レ 一 卜樹脂製の 2 軸延伸ブロー成形さ れた埵体の胴部の 構造に関する。

従来の技術

合成樹脂、 例えばポリエチ レンテ レフタ レー 卜樹脂 で成形された一次成形品を 2 軸延伸ブロー成形した壊 体は、 広く 使用 さ れてい る。 該瑷体は、 一次成形品を 充分に延伸する こ と よ り、 優れた謝内容物性を有す る。 該埵体は、 肉薄であ り、 軽量である。 更に、 該 ¾体は、 優れた耐衝搫性を有 し、 安価に大量生産が可能であ る。

しかしながら、 該埵体に 内容液を熱充填し、 該内容 液を冷却する と、 瑷体内の減圧に よ り 該璦体の胴部壁 が変形する と い う 問題があ る。

従っ て、 胴部にパネル壁を設け、 この減圧をパネル 壁の弾性変形に よ り 吸収す る。 このパネル壁は、 以下 の理由よ り、 比較的大きな平坦壁構造と する必要があ る。 （ 1 ) 減圧に よ り、 パネル壁のが、 それ以外の胴 部壁部分よ り も変形し易い。 （ 2 ) パネル壁に発生し た陥没変形が弾性変形であ る。 （ 3 〉 わずかな陥没変 形によ り、 壜体の容積をで き る限り 大き く 減少させる。 円筒形状の胴部を有する大型 2 軸延伸プロ一成形璦 体にお いては、 胴部の外周面部分に縦長の平面部分を 成形す る こ と に よ っ てのみ しか、 胴部に減圧吸収用パ ネル壁を形成する こ とができない。 従っ て、 該璦体の パネル壁の形状は、 縦に細長く なつ て し まい、 あ ま り 変形し易 く ない。 従っ て、 該壎体のパネル壁の陥没変 形に よ っ て、 墩体の容積は、 大き く 変化しなかっ た。

一方、 角筒形状の胴部を有する大型 2軸延伸ブロー 成形璦体においては、 胴部の各面にそれぞれ平坦部を 形成す る こ と によ り 減圧吸収用パネル壁を形成する こ とがで き る。 各平坦部は、 充分に変形し易 く、 大きな 平面積を有するので、 平坦部の変形によ っ て壊体の容 積は大き く 変化す る。 この平坦部は、 減圧吸収用のパ ネル壁と して効果的に機能する。

第 3 図は、 角筒形状の胴部 2 ' を有する従来技術の 璦体 1 ， を示す。 胴部 2 ， の一つの面と、 該面に隣接 する面 と は、 稜線部に よ り 連続して い る。 該胴部の各 面には、 壜体内の減圧によ り 生ずる璦体の壁の変形を 吸収す る ための減圧吸収用のパネル壁 3 ' が設け られ てい る。

璦体 1 ' 内が減圧する こ と に よ り パネル壁 3 ' が内 方に湾曲変形する と、 該変形に よ る 内部応力が稜線部 に まで及ぶ。 稜線部は、 胴部の形状を維持する柱部分 であ り、 優れた機械的強度を有しな ければな ら ない。 稜線部が前述の内部応力の作用を受けて変形す る と、 パネル壁 3 ' が湾曲変形す る形態が一定せず、 '角筒形 状の胴部が歪んで し ま う。 特に、 大型の壊体におい て は、 延伸量が多い ため壜体の壁の肉厚が薄 く、 減圧に よ る変形量が大き く、 高さ もあ る。 従っ て、 大型の壜 体の稜線部は、 大 きな機械的強度を有する こ とが要求 される。

そこ で、 この問題を解決すべ く、 上述した稜線部に 縦長な溝 5 ' を設ける こ とが考え ら れた。 該従来技術 におい ては、 こ の縦長な溝 5 ' が補強リブと しての機 能を果た し、 稜線部分の機械的強度を高め、 も っ て、 パネル壁 3 ' の変形に よ っ て稜線部が不正に歪み変形 して し ま う こ と を阻止する。

一般的には、 あ る工場で成形された 2 軸延伸ブロー 成形壜体は、 ダンボール容器等に箱詰めされて、 液体 を充填する ための別の工場に運搬さ れる。 埵体は、 軽 量であ る もののかさばる ものであ る。 従っ て、 効率よ く 運搬す る ために は、 多数の壜体を一つの箱内に き つ ち り と 詰め込むこ とが望 ま しい。

しか しながら、 密にダンボールに箱詰めさ れた、 栓 を して いない第 3 図の壎体に外部か ら圧力が加え られ た場合、 縦長な溝 5 ' に よ っ て機械的強度が維持さ れ て い る稜線部の耐久力が限界に達して し ま う と、 稜線 部は内方に屈曲 し て、 座屈変形を生ずる。 該座屈変形 は、 半永久的に残る。 該座屈変形が半永久的に残る は、 座屈変形状態で縦長な溝 5 ' が補強 リブと しての機能 し、 稜線部が復元弾性で元形に戻る こ と を阻止する た めであ る。

発明の概要

本発明は、 上述した従来技術にお ける問題点及び不 都合を解消すべ く 発明 された。 本発明は、 壊体の胴部 に外部から圧力が加え られた場合、 稜線部分が内方に 屈曲して半永久的な座屈変形を生ずる こ とがな く、 し かも機械的強度を維持する瑷体を提供する こ と を主な 目的と する。

本発明 に よれば、 角筒形状の胴部 （ 2 ) を含み、 該 胴部の各面の平坦壁部分に、 璦体内部に発生し た減圧 を吸収するパネル壁 （ 3 ) を設け、 パネル壁 （ 3 ) 間 に位置する稜線部に、 複数の横溝 （ 5 ) を一定間隔で 並列に陥没設する、 合成樹脂製の 2 軸延伸ブロー成形 された壎体 （ 1 ) が得られる。

胴部のコ ーナーをカツ 卜 して、 縦方向に細長い平坦 面を形成し、 該平坦面に、 複数の撩溝を一定間隔で並 列に陥没設して も よい。

内容液を熱充填した後の冷却に よ っ て埵体内に発生 する負圧は、 胴部の各パネル壁 （ 3 ) が弾性陥没変形 する こ と に よ り、 充分に吸収される。 パネル壁 （ 3 ) が弾性陥没変形す る と、 内都応力が生じ、 2 つのパネ ル壁 （ 3 , 3 ) の間の稜線部に作用する。 稜線部に作 用する 内部応力は、 この稜線部を内方引 き込も う とす る力 と、 稜線部を両側から押圧する 力 と よ り な る。 横溝 （ 5， 5 ) が陥没設されて い る稜線部ほ、 稜線 部を内方に引 き込も う と す る力に対して、 構造的には 内方に湾曲変形する こ とができ る。 稜線部を内方に引 き込も う とする力 と共に、 稜線部を両側から押圧する 力が稜線部に作用する。 該稜線部を両側から押圧する 力によ り、 稜線部が径方向外方に突出する傾向を有す る。 従っ て、 この径方向外方に突出する傾向を有する 稜線部力 補強 リ ブと して機能し、 前述した内方に引 き込も う とする力 に対抗す し、 該稜線部は、 大き な機 械的強度を発揮す る。

栓をせずに、 ダンボール等の容器内に詰め込まれた 璦体 （ 1 ) の胴部 （ 2 ) に側方から押圧力が加え ら れ、 該押圧力が一定値以上にな る と、 稜線部を横切つ て陥没設された複数の横溝によ り、 稜線部は、 全体に わた り なだ らかに 内方に弾性湾曲変形される。 稜線部 全体にわたる稜線部の弾性変形に よ り、 外部から作用 した押圧力が吸収される。 この場合、 稜線部の変形は 弾性変形であ るので、 外部からの押圧力の作用がな く なれば、 稜線部は元形に弾性復帰す る。 従っ て、 稜線 部は、 半永久的に変形を生 じない。

胴部を隅切り して、 胴部 （ 2 ) の稜線部を平坦とす る こ とができ る。 稜線部の左右両側に角部 （ 7 ) が形 成さ れ、 横溝 5 の両側に も角部 7 aが形成さ れる。 稜 線部の左右両側に配置された角部 （ 7 , 7 a 〉 が、 該 稜線部の中央部分の弾性湾曲変形に対す る補強 リブと しての機能を持つ。 このため、 パネル壁の変形'に よ り 生ずる 両側から稜線部を押圧する力 に よ り、 稜線部の 両側部分は、 径方向外方に向けて突出する傾向の応力 を持つ。 従っ て、 パネル壁が変形す る と きの稜線部の 機搣的な支持機能をよ り 高ぬる こ とができ る。 稜線部 の中央部分を平坦と したので、 稜線部は、 外部から作 用する押圧力に対して弾性変形する こ とができ る。 従 つ て、 内溶液を充填していない璦体の胴部に側方から 強大な押圧力が作用 した場合には、 稜線部全体がよ り 大き く 弾性変形で ぎる こ と にな り、 上述のよ うな半永 久的な座屈変形を生ずる こ と はな く、 これによ つ て稜 線部全体の弾性変形によ る外力の吸収能力をよ り 高め る こ とができ、 しかも壜体の形妆保持のための充分な 機械的強度を保持する。

図面の簡単な説明

第 1 図は、 本発明 に よ る 2軸延伸ブロー成形璦体の —実施例の正面図、

第 2 図は、 第 1 図に示し た璦体の要部の拡大横断面 図、

第 3 図は、 従来の 2 軸延伸ブロー成形璦体の正面図 であ る。

好ま しい態様の記載

本発明の好ま しい実施態様について、 図面を参照し て説明す る。 璦体 1 は、 合成樹脂製の一次成形品を 2 軸延伸プロ 一成形 して成形さ れた肉薄な大型璦であ る。 該実施態 様においては、 壊体 1 は、 ポリエチ レンテ レフ 夕 レー 卜樹脂に よ り 製造される。

壜体 1 の胴部 2 は、 略四角筒形状を有する。 この胴 部 2 の下部のほぼ 3 分の 2 に於け る各面に、 容器内の 減圧変形吸収用のパネル壁 3 を形成す る。

各パネル壁 3 の中央部に、 埵体内の減圧を吸収する 変形陥没部 3 a を設けて も よ い。 該変形陥没部 3 a に よ り、 パネル壁 3 全体が不正な歪みを生じる こ とな く 減圧変形する。 図示実施例では、 側面各面の上下方向 に対し 2 つの変形陥没部 3 aが形成されてい るが、 縦 長の一つの変形陥没部を各パネル壁 3 に設けて も良い。

第 1 図及び第 2 図に示 し たよ う に、 稜線部 （ 略四角 筒形状の胴部 2 のコーナー 〉 をカツ 卜する こ と に よ り、 縦方向 に細長い平坦面 4 を形成して も よ い。 角部 7 が 平坦面 4 の左右両端に形成される。 平坦面 4 に多数の 横溝 5 を一定間隔で並列に陥没設す る。 横溝 5 と横溝 5 との間には、 横条 6 が形成さ れる。 該横溝 6 は、 横 溝 5 を設けたこ と によ り 残存し た平坦面 4 であ る。 該 横溝 5 は、 平坦面 4 の幡方向全体に わた り 形成す る と 共に、 平坦面 4 の左右端を越え て璦体周方向 に形成す る。 横溝 5 には、 角部 7 a が形成さ れる。 該角部 7 a は、 各々 角部 7 に対応する。 横溝 5 の両端と 角部 7 a との間には各々 横 リプ 5 aが形成さ れる。 各横溝 5 の 上下端は、 横 リプ 5 b と して作用す る。

角部 7 と 7 a と は、 一連 となっ て縦リブを形成し、 壜体 1 内に発生す る負圧をパネル壁 3 が吸収す る に際 して稜線部に作用する 内部応力に対抗する。 横 リブ 5 a、 5 b は、 横条 6 と共に、 璦体 1 に加え られた圧力 を吸収して、 平坦面 4 を弾性変形させる。

本発明の壊体は、 上述の ごと く 構成されてい るので、 下記の効果を得る こ とがで き る。

各稜線部が、 減圧吸収のために弾性陥没変形す るパ ネル壁を安定してかつ強固 に支持し、 パネル壁の陥没 変形に よ る 内部応力に耐え るので、 埵体内の減圧を吸 収する たぬの各パネル壁が、 良好に弾性陥没変形する。 従っ て、 壜体内の減圧変形時におけ る瑷体の外観形状 を良好なものに維持する こ とができ る。

壜体が内容液を充填されていない状態で、 壜体の胴 部に側方から強大な押圧力が作用 して も、 稜線部全体 が大き く 弾性変形する。 従っ て、 外部から作用 した押 圧力を稜線部の弾性変形に よ り 吸収する こ とができ る。 従っ て、 外部から の押圧力 によ り 稜線部分に座屈折曲 変形し た永久変形が生じる こ とがな く、 稜線部分の座 屈永久変形を有す る不良璦発生を完全に防止す る こ と ができ る。

角部であ る稜線部分に多数の横溝を陥没設し た構造 であ る ので、 胴部を片手に把持した際、 指の腹が横溝 に都合良く 係合す る。 従っ て、 この種の大型壜体の片 手での取扱がよ り 安全に達成でき る こ と にな る。

多数の横溝は、 稜線部に陥没設さ れただけの構造で あ るので、 その構造が簡単であ る。 従っ て、 特別な成 形技術を要する こ とな しに、 従来通 り の成形手法に よ り 簡単に成形する こ とがで き る。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 合成樹脂製の 2軸延伸ブロー成形された壜体 ( 1 〉 であって、

角筒形状の胴部 （ 2 ) を含み、

該蹰部の各面の平坦壁部分に、 壎体内部に発生し た減圧を吸収するパネル壁 （ 3 ) を設け、

パネル壁 （ 3 ) 間に位置する稜線部に、 複数の横 溝 （ 5 ) を一定間隔で並列に陥没設する。

2. 請求の範囲第 1項に記載の 2軸延伸ブロー成形 璦体であって、

胴部 （ 2 ) のコーナーを隅取り して、 縦に細長な 平坦面 （ 4 〉 を形成し、

該平坦面 （ 4 ) に、 複数の横溝を一定間隔で並列 に陥没設してなる。