JPWO2013168760A1 - 芳香環化合物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、メラニン凝集ホルモン受容体拮抗作用を有し、肥満症等の予防・治療剤として有用な芳香環化合物を提供する。本発明は、式
[式中、各記号は明細書中と同義である]
で表される化合物またはその塩に関する。
[式中、各記号は明細書中と同義である]
で表される化合物またはその塩に関する。
Description
本発明は、メラニン凝集ホルモン(以下、MCHと略記することもある)受容体拮抗作用を有し、肥満症等の予防・治療剤として有用な芳香環化合物に関する。
(発明の背景)
MCHは、視床下部由来のホルモンで、食欲亢進作用を有することが知られている。さらに、MCHノックアウトマウスは日常行動が正常であるにもかかわらず、正常マウスと比べて、摂食量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが報告されている(Nature、396巻、670頁、1998年)。さらにMCH受容体1の欠損マウスは痩せの表現系を示すことも報告されている(Proc. Natl. Acad. Sci. USA、99巻、3240頁、2002年)。これらのことから、MCH受容体(特にMCH受容体1)拮抗薬は、優れた食欲抑制薬あるいは抗肥満薬になると期待されている。
MCHは、視床下部由来のホルモンで、食欲亢進作用を有することが知られている。さらに、MCHノックアウトマウスは日常行動が正常であるにもかかわらず、正常マウスと比べて、摂食量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが報告されている(Nature、396巻、670頁、1998年)。さらにMCH受容体1の欠損マウスは痩せの表現系を示すことも報告されている(Proc. Natl. Acad. Sci. USA、99巻、3240頁、2002年)。これらのことから、MCH受容体(特にMCH受容体1)拮抗薬は、優れた食欲抑制薬あるいは抗肥満薬になると期待されている。
MCH受容体拮抗作用を有する化合物としては、以下の化合物が知られている。
1)WO2007/029847(特許文献1)には、式:
1)WO2007/029847(特許文献1)には、式:
[式中、
R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子、場合により置換基を有していてもよい低級アルキル基若しくは場合により置換基を有していてもよい低級シクロアルキル基を表し、又はR1及びR2が一緒になってそれらが結合する窒素原子とともに場合により置換基を有していてもよい脂肪族含窒素複素環を形成し、
X1、X2及びX3は、同一又は異なって、場合により置換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子を表し、但し、X1、X2及びX3のすべてが同時に窒素原子となることはなく、
Y1は、単結合、−O−、−NR−、−S−、−SO−若しくは−SO2−を表し、
Y2は、場合により置換基を有していてもよい低級アルキレン基、場合により置換基を有していてもよい低級アルケニレン基若しくは場合により置換基を有していてもよい低級シクロアルキレン基を表し、
Y3は、単結合、−O−、−NR−、−S−、−SO−若しくは−SO2−を表し、
Rは、各々独立して、水素原子又は場合により置換基を有していてもよい低級アルキル基を表し、
W1、W2、W3及びW4は、同一又は異なって、単結合、場合により置換基を有していてもよいメチレン基若しくは−O−を表し、但し、W1、W2、W3及びW4のうち連続する2つ以上が同時に−O−となることはなく、
Lは、単結合、場合により置換基を有していてもよいメチレン基若しくは場合により置換基を有していてもよいエチレン基を表し、そしてLはZ2、R1及びR2が結合する窒素原子と一緒になって、場合により置換基を有していてもよい脂肪族含窒素複素環を形成してもよく、
Z1及びZ2は、同一又は異なって、単結合、場合により置換基を有していてもよいC1−4アルキレン基若しくは−O−を表し、
Ar1は、場合により置換基を有していてもよい芳香族炭素環基若しくは場合により置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、
Ar2は、2価の基であって、場合により置換基を有していてもよい2環性の芳香族炭素環基若しくは場合により置換基を有していてもよい2環性の芳香族複素環基を表す]
で表されるピリドン誘導体又は薬学的に許容されうるその塩が開示されている。
R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子、場合により置換基を有していてもよい低級アルキル基若しくは場合により置換基を有していてもよい低級シクロアルキル基を表し、又はR1及びR2が一緒になってそれらが結合する窒素原子とともに場合により置換基を有していてもよい脂肪族含窒素複素環を形成し、
X1、X2及びX3は、同一又は異なって、場合により置換基を有していてもよいメチン基又は窒素原子を表し、但し、X1、X2及びX3のすべてが同時に窒素原子となることはなく、
Y1は、単結合、−O−、−NR−、−S−、−SO−若しくは−SO2−を表し、
Y2は、場合により置換基を有していてもよい低級アルキレン基、場合により置換基を有していてもよい低級アルケニレン基若しくは場合により置換基を有していてもよい低級シクロアルキレン基を表し、
Y3は、単結合、−O−、−NR−、−S−、−SO−若しくは−SO2−を表し、
Rは、各々独立して、水素原子又は場合により置換基を有していてもよい低級アルキル基を表し、
W1、W2、W3及びW4は、同一又は異なって、単結合、場合により置換基を有していてもよいメチレン基若しくは−O−を表し、但し、W1、W2、W3及びW4のうち連続する2つ以上が同時に−O−となることはなく、
Lは、単結合、場合により置換基を有していてもよいメチレン基若しくは場合により置換基を有していてもよいエチレン基を表し、そしてLはZ2、R1及びR2が結合する窒素原子と一緒になって、場合により置換基を有していてもよい脂肪族含窒素複素環を形成してもよく、
Z1及びZ2は、同一又は異なって、単結合、場合により置換基を有していてもよいC1−4アルキレン基若しくは−O−を表し、
Ar1は、場合により置換基を有していてもよい芳香族炭素環基若しくは場合により置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、
Ar2は、2価の基であって、場合により置換基を有していてもよい2環性の芳香族炭素環基若しくは場合により置換基を有していてもよい2環性の芳香族複素環基を表す]
で表されるピリドン誘導体又は薬学的に許容されうるその塩が開示されている。
2)WO2008/086409(特許文献2)には、下記式の化合物が開示されている。
[式中、
nは、1または2であり、
Rは、NR1R2であり、式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、Hおよび置換されていてもよいアルキルから選択されるか、またはR1およびR2は、それらが隣接するN原子と共に、示されるN原子に加えて1または2個のヘテロ原子を含んでもよい4〜7員の置換されていてもよい複素環を形成し、
R3およびR4はそれぞれ独立して、Hおよびアルキルから選択されるか、またはR、R3およびR4は、組み合わせて、置換されていてもよいイミダゾリン−2−イルを形成することができ、
Bは、アリールまたはヘテロアリールであり、かつ
R5、R6およびR7はそれぞれ独立して、H、−OH、−O−アルキル、アルキル、ハロ、−CF3、および−CNから選択され、
但し、前記化合物は、以下の
nは、1または2であり、
Rは、NR1R2であり、式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、Hおよび置換されていてもよいアルキルから選択されるか、またはR1およびR2は、それらが隣接するN原子と共に、示されるN原子に加えて1または2個のヘテロ原子を含んでもよい4〜7員の置換されていてもよい複素環を形成し、
R3およびR4はそれぞれ独立して、Hおよびアルキルから選択されるか、またはR、R3およびR4は、組み合わせて、置換されていてもよいイミダゾリン−2−イルを形成することができ、
Bは、アリールまたはヘテロアリールであり、かつ
R5、R6およびR7はそれぞれ独立して、H、−OH、−O−アルキル、アルキル、ハロ、−CF3、および−CNから選択され、
但し、前記化合物は、以下の
または
のうちの1つではないことを条件とする。]
3)Bioorg. Med. Chem. Lett., 20(23), 7015-7019 (2010)(非特許文献1)には、下記式の化合物が開示されている。
[式中、Rは、フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、4−クロロ−2−メトキシフェニル、ピリジン−2−イルまたはピリミジン−2−イルである。]
4)WO2011/130086(特許文献3)およびWO2011/127643(特許文献4)には、式:
[式中、
R1およびR2は、独立して、ハロゲン、水素、−OH、C1−C6アルキル、−OC1−C6アルキル、−O−ハロゲン置換C1−C6アルキルおよびハロゲン置換C1−C6アルキルからなる群より選択され;
Wは、−N−または−CH−であり;
Qは−O−、−NH−もしくは−C−であり、またはR4、芳香環BおよびR3とともにヘテロアリールを形成し;
R3は、ハロゲン、水素、−OC1−C6アルキル、C1−C6アルキル、−O−ハロゲン置換C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキル、シアノ、SO2C1−C6アルキルまたは芳香環B、QおよびR4とともにヘテロアリール環を形成し;
R4は、水素、オキソ、C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキルまたは芳香環B、R3およびQとともにヘテロアリールを形成し、またはR5とともにC3−C6シクロアルキルを形成し;
R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素、C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、ハロゲン置換C3−C6シクロアルキル、C1−C6アルキルC3−C6シクロアルキル、−OH、C1−C6アルキル−OHおよび−OC1−C6アルキルからなる群より選択され、またはR5がR6とともにオキソ基もしくはC3−C6シクロアルキルを形成し、またはR5がR4とともにC3−C6シクロアルキルを形成する。ここで、R5、R6およびR7の少なくとも1つは水素ではない。
nは1−3を表す]
で表される化合物またはその医薬的に許容される塩が開示されている。
R1およびR2は、独立して、ハロゲン、水素、−OH、C1−C6アルキル、−OC1−C6アルキル、−O−ハロゲン置換C1−C6アルキルおよびハロゲン置換C1−C6アルキルからなる群より選択され;
Wは、−N−または−CH−であり;
Qは−O−、−NH−もしくは−C−であり、またはR4、芳香環BおよびR3とともにヘテロアリールを形成し;
R3は、ハロゲン、水素、−OC1−C6アルキル、C1−C6アルキル、−O−ハロゲン置換C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキル、シアノ、SO2C1−C6アルキルまたは芳香環B、QおよびR4とともにヘテロアリール環を形成し;
R4は、水素、オキソ、C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキルまたは芳香環B、R3およびQとともにヘテロアリールを形成し、またはR5とともにC3−C6シクロアルキルを形成し;
R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、水素、C1−C6アルキル、ハロゲン置換C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、ハロゲン置換C3−C6シクロアルキル、C1−C6アルキルC3−C6シクロアルキル、−OH、C1−C6アルキル−OHおよび−OC1−C6アルキルからなる群より選択され、またはR5がR6とともにオキソ基もしくはC3−C6シクロアルキルを形成し、またはR5がR4とともにC3−C6シクロアルキルを形成する。ここで、R5、R6およびR7の少なくとも1つは水素ではない。
nは1−3を表す]
で表される化合物またはその医薬的に許容される塩が開示されている。
5)WO2010/104830(特許文献5)には、式
で表される化合物またはその塩が開示されている。
6)WO01/82925(特許文献6)には、式:
[式中、
Ar1は、置換基を有していてもよい環状基を示し;
XおよびYは、同一または異なって主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを示し;
Arは、置換基を有していてもよい縮合多環式芳香環を示し;
R1およびR2は、同一または異なって水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含窒素縮合環を形成していてもよい]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
Ar1は、置換基を有していてもよい環状基を示し;
XおよびYは、同一または異なって主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを示し;
Arは、置換基を有していてもよい縮合多環式芳香環を示し;
R1およびR2は、同一または異なって水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含窒素縮合環を形成していてもよい]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
7)WO2006/118320(特許文献7)には、式:
[式中、
Arは、置換されていてもよい環を示し;
Aは、主鎖原子数1ないし4のスペーサーを示し;
Bは、結合手、C1−10アルキレン基または酸素原子を示し;
R3およびR5は、独立して水素原子または置換基を示し;
R4は、置換されていてもよい環状基または置換されていてもよいC1−10アルキル基を示し;
R1およびR2は、独立して水素原子または置換基を示すか、R1は、R2またはBと結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成するか、R1は、Arと結合して置換されていてもよい含窒素縮合複素環を形成する]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
Arは、置換されていてもよい環を示し;
Aは、主鎖原子数1ないし4のスペーサーを示し;
Bは、結合手、C1−10アルキレン基または酸素原子を示し;
R3およびR5は、独立して水素原子または置換基を示し;
R4は、置換されていてもよい環状基または置換されていてもよいC1−10アルキル基を示し;
R1およびR2は、独立して水素原子または置換基を示すか、R1は、R2またはBと結合して置換されていてもよい含窒素複素環を形成するか、R1は、Arと結合して置換されていてもよい含窒素縮合複素環を形成する]
で表される化合物またはその塩が開示されている。
8)一方、γセクレターゼモジュレーターとして、WO2009/076352(特許文献8)には、例えば、下記式の化合物が開示されている。
9)また、フラン縮合ピリジノンとして、Synthesis, 2010, 10, 1741-1744(非特許文献2)には、下記式の化合物が開示されている。
10)さらに、下記の化合物A(CAS登録番号 885901-19-9)および化合物B(CAS登録番号 885901-16-6)が知られている。
Bioorg. Med. Chem. Lett., 20(23), 7015-7019 (2010)
Synthesis, 2010, 10, 1741-1744
MCH受容体拮抗作用を有し、かつ毒性も低い、肥満症等の予防・治療剤として有用な化合物の開発が切望されている。
本発明者らは、MCH受容体拮抗作用を有し、かつ毒性(特に、創薬において、しばしば問題となる、心毒性(例、human ether−a−go−go related gene(hERG)阻害活性)、ホスホリピドーシス(PLsis)誘発能等)も低い化合物について鋭意検討を行なった結果、以下で説明する化合物(I)が、優れたMCH受容体拮抗作用を有し、かつ従来のMCH受容体拮抗剤と比較して心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能等の毒性も低いことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1] 式:
[1] 式:
[式中、
Ar1は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)置換されていてもよい炭化水素基、(5)置換されていてもよい非芳香族複素環基、(6)置換されていてもよいヒドロキシ基、(7)置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されていてもよいアミノ基、および(9)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基を;
Ar2は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)置換されていてもよい炭化水素基、(4)置換されていてもよい複素環基、(5)置換されていてもよいヒドロキシ基、(6)置換されていてもよいメルカプト基、(7)置換されたアミノ基、および(8)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基を;
X1は、CR1またはNを;
X2およびX3は、独立して、CHまたはNを示し;
ここで、X1、X2およびX3は、同時に2以上のNではなく;
Wは、結合手、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基を示し;
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換されていてもよい4ないし7員非芳香環を形成してもよく;および
R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を示す。]
で表される化合物またはその塩(以下、「化合物(I)」と略記することもある。);
[2] Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基である、前記[1]記載の化合物またはその塩;
[3] Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基である、前記[1]または[2]記載の化合物またはその塩;
[4] X1がCHである、前記[1]、[2]または[3]記載の化合物またはその塩;
[5] Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、前記[1]、[2]、[3]または[4]記載の化合物またはその塩;
[6] Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基であり;
Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基であり;
X1がCHであり;
X2およびX3がCHであるか、
X2がNであり、かつX3がCHであるか、または
X2がCHであり、かつX3がNであり;
Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、前記[1]記載の化合物またはその塩;
[7] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を含有してなる、医薬;
[8] メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤である、前記[7]記載の医薬;
[9] 摂食抑制剤である、前記[7]記載の医薬;
[10] 肥満症の予防または治療剤である、前記[7]記載の医薬;
[11] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるメラニン凝集ホルモン受容体拮抗方法;
[12] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における摂食抑制方法;
[13] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満症の予防または治療方法;
[14] メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[15] 摂食抑制剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[16] 肥満症の予防または治療剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[17] メラニン凝集ホルモン受容体の拮抗に使用するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
[18] 摂食抑制に使用するための前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
[19] 肥満症の予防または治療に使用するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
等に関する。
Ar1は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)置換されていてもよい炭化水素基、(5)置換されていてもよい非芳香族複素環基、(6)置換されていてもよいヒドロキシ基、(7)置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されていてもよいアミノ基、および(9)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基を;
Ar2は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)置換されていてもよい炭化水素基、(4)置換されていてもよい複素環基、(5)置換されていてもよいヒドロキシ基、(6)置換されていてもよいメルカプト基、(7)置換されたアミノ基、および(8)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基を;
X1は、CR1またはNを;
X2およびX3は、独立して、CHまたはNを示し;
ここで、X1、X2およびX3は、同時に2以上のNではなく;
Wは、結合手、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基を示し;
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換されていてもよい4ないし7員非芳香環を形成してもよく;および
R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を示す。]
で表される化合物またはその塩(以下、「化合物(I)」と略記することもある。);
[2] Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基である、前記[1]記載の化合物またはその塩;
[3] Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基である、前記[1]または[2]記載の化合物またはその塩;
[4] X1がCHである、前記[1]、[2]または[3]記載の化合物またはその塩;
[5] Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、前記[1]、[2]、[3]または[4]記載の化合物またはその塩;
[6] Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基であり;
Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基であり;
X1がCHであり;
X2およびX3がCHであるか、
X2がNであり、かつX3がCHであるか、または
X2がCHであり、かつX3がNであり;
Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、前記[1]記載の化合物またはその塩;
[7] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を含有してなる、医薬;
[8] メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤である、前記[7]記載の医薬;
[9] 摂食抑制剤である、前記[7]記載の医薬;
[10] 肥満症の予防または治療剤である、前記[7]記載の医薬;
[11] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるメラニン凝集ホルモン受容体拮抗方法;
[12] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における摂食抑制方法;
[13] 前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩を哺乳動物に有効量投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満症の予防または治療方法;
[14] メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[15] 摂食抑制剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[16] 肥満症の予防または治療剤を製造するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩の使用;
[17] メラニン凝集ホルモン受容体の拮抗に使用するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
[18] 摂食抑制に使用するための前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
[19] 肥満症の予防または治療に使用するための、前記[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の化合物またはその塩;
等に関する。
化合物(I)は、高いMCH受容体拮抗作用を有し、かつ従来のMCH受容体拮抗剤と比較して心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能等の毒性も低い。従って、化合物(I)は、肥満症等の予防・治療剤として非常に有用である。
(発明の詳細な説明)
本発明において用いられる記号および用語の定義について、以下に詳述する。
本発明において用いられる記号および用語の定義について、以下に詳述する。
「ハロゲン原子」は、特に断りのない限り、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
「C1−6アルキル基」は、特に断りのない限り、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等を意味する。
「置換されていてもよいC1−6アルキル基」の「C1−6アルキル基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基として、例えば、下記置換基群Aが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
置換基群A:
(1)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル);
(2)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基(例、フェニル、ナフチル);
(3)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);
(4)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(6)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル);
(7)(a)ハロゲン原子、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基;
(8)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル);
(9)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
(10)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいチオカルバモイル基;
(11)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいスルファモイル基;
(12)カルボキシ基;
(13)ヒドロキシ基;
(14)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルキル基およびC1−6アルコキシ−カルボニル基から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(f)C6−14アリール基(例、フェニル)、
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)、
(h)芳香族複素環基(例、チエニル、フリル)、および
(i)ヒドロキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
(15)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基(例、エテニルオキシ);
(16)C6−14アリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシ);
(17)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセチルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ);
(18)(a)ハロゲン原子、および
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル);
(19)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル基(例、ピロリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニルカルボニル);
(20)メルカプト基;
(21)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ);
(22)C7−13アラルキルチオ基(例、ベンジルチオ);
(23)C6−14アリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ);
(24)シアノ基;
(25)ニトロ基;
(26)ハロゲン原子;
(27)C1−3アルキレンジオキシ基;
(28)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル基(例、ピラゾリルカルボニル、ピラジニルカルボニル、イソオキサゾリルカルボニル、ピリジルカルボニル、チアゾリルカルボニル);および
(29)1ないし3個のC6−14アリール基(例、フェニル)で置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシイミノ基。
(1)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル);
(2)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基(例、フェニル、ナフチル);
(3)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);
(4)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル)、
(c)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、
(d)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)、および
(e)ホルミル基
から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基;
(6)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル);
(7)(a)ハロゲン原子、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基;
(8)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル);
(9)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
(10)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいチオカルバモイル基;
(11)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいスルファモイル基;
(12)カルボキシ基;
(13)ヒドロキシ基;
(14)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルキル基およびC1−6アルコキシ−カルボニル基から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(f)C6−14アリール基(例、フェニル)、
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)、
(h)芳香族複素環基(例、チエニル、フリル)、および
(i)ヒドロキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基;
(15)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基(例、エテニルオキシ);
(16)C6−14アリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシ);
(17)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセチルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ);
(18)(a)ハロゲン原子、および
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル);
(19)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル基(例、ピロリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニルカルボニル);
(20)メルカプト基;
(21)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ);
(22)C7−13アラルキルチオ基(例、ベンジルチオ);
(23)C6−14アリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ);
(24)シアノ基;
(25)ニトロ基;
(26)ハロゲン原子;
(27)C1−3アルキレンジオキシ基;
(28)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で1ないし3個置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル基(例、ピラゾリルカルボニル、ピラジニルカルボニル、イソオキサゾリルカルボニル、ピリジルカルボニル、チアゾリルカルボニル);および
(29)1ないし3個のC6−14アリール基(例、フェニル)で置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいヒドロキシイミノ基。
「C1−6アルコキシ基」は、特に断りのない限り、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等を意味する。
「置換されていてもよいC1−6アルコキシ基」の「C1−6アルコキシ基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Aが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「C3−10シクロアルキル基」は、特に断りのない限り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチル等を意味する。
「置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基」の「C3−10シクロアルキル基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、下記置換基群Bが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
置換基群B:
(1)置換基群A;
(2)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキルオキシ基(例、シクロプロピルオキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;
(3)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニル基(例、エテニル);
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)で1ないし3個置換されていてもよいC2−6アルキニル基(例、エチニル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC7−13アラルキル基(例、ベンジル);および
(6)オキソ基。
(1)置換基群A;
(2)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキルオキシ基(例、シクロプロピルオキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;
(3)(a)ハロゲン原子、
(b)カルボキシ基、
(c)ヒドロキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C1−6アルコキシ基、
(f)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、および
(g)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニル基(例、エテニル);
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)で1ないし3個置換されていてもよいC2−6アルキニル基(例、エチニル);
(5)(a)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)ハロゲン原子
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC7−13アラルキル基(例、ベンジル);および
(6)オキソ基。
「炭化水素基」は、特に断りのない限り、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C7−13アラルキル基、芳香族炭化水素基、非芳香族環状炭化水素基等を意味する。
「C2−6アルケニル基」としては、例えば、ビニル、アリル(allyl)、イソプロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられる。
「C2−6アルキニル基」としては、例えば、エチニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられる。
「C7−13アラルキル基」としては、ベンジル、フェネチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等が挙げられる。
「芳香族炭化水素基」としては、例えば、C6−14アリール基が挙げられる。C6−14アリール基としては、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、アセナフチレニル等が挙げられる。
「非芳香族環状炭化水素基」としては、例えば、ベンゼン環とそれぞれ縮合していてもよい、C3−10シクロアルキル基、C3−10シクロアルケニル基、C4−10シクロアルカジエニル基等が挙げられる。
C3−10シクロアルケニル基としては、例えば、2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イル等が挙げられる。
C4−10シクロアルカジエニル基としては、例えば、2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル等が挙げられる。
上記のC3−10シクロアルキル基、C3−10シクロアルケニル基、C4−10シクロアルカジエニル基は、それぞれベンゼン環と縮合していてもよく、縮合環基としては、例えば、インダニル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル等が挙げられる。
「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、置換可能な位置に1ないし7個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。ここで、前記「炭化水素基」がC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基等である場合、これらの置換基としては、例えば、上記置換基群Aが挙げられる。前記「炭化水素基」がC7−13アラルキル基、芳香族炭化水素基、非芳香族環状炭化水素基等である場合、これらの置換基としては、例えば、上記置換基群Bが挙げられる。
「複素環基」は、芳香族複素環基または非芳香族複素環基を意味する。
「芳香族複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する、5ないし10員の単環または2環式芳香族複素環基が挙げられる。
「芳香族複素環基」の好適な例としては、
フリル(例、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、イソチアゾリル(例、4−イソチアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジアゾリル(例、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、トリアジニル(例、1,2,4−トリアジン−1−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル)等の5または6員単環式芳香族複素環基;
キノリル(例、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、6−キノリル)、イソキノリル(例、3−イソキノリル)、キナゾリル(例、2−キナゾリル、4−キナゾリル)、キノキサリル(例、2−キノキサリル、6−キノキサリル)、ベンゾフリル(例、2−ベンゾフリル、3−ベンゾフリル)、ベンゾチエニル(例、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル(例、2−ベンゾオキサゾリル)、ベンズイソオキサゾリル(例、7−ベンズイソオキサゾリル)、ベンゾチアゾリル(例、2−ベンゾチアゾリル)、ベンズイミダゾリル(例、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンズイミダゾール−5−イル)、ベンゾトリアゾリル(例、1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル、インドール−5−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−3−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−6−イル)、イミダゾピリジニル(例、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル、2H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−2−イル)、ピラゾロピリジニル(例、1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)、ピラゾロチエニル(例、2H−ピラゾロ[3,4−b]チオフェン−2−イル)、ピラゾロトリアジニル(例、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル)等の8ないし10員2環式芳香族複素環基;等が挙げられる。
フリル(例、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、イソチアゾリル(例、4−イソチアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジアゾリル(例、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、トリアジニル(例、1,2,4−トリアジン−1−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル)等の5または6員単環式芳香族複素環基;
キノリル(例、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、6−キノリル)、イソキノリル(例、3−イソキノリル)、キナゾリル(例、2−キナゾリル、4−キナゾリル)、キノキサリル(例、2−キノキサリル、6−キノキサリル)、ベンゾフリル(例、2−ベンゾフリル、3−ベンゾフリル)、ベンゾチエニル(例、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル(例、2−ベンゾオキサゾリル)、ベンズイソオキサゾリル(例、7−ベンズイソオキサゾリル)、ベンゾチアゾリル(例、2−ベンゾチアゾリル)、ベンズイミダゾリル(例、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンズイミダゾール−5−イル)、ベンゾトリアゾリル(例、1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル、インドール−5−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−3−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−6−イル)、イミダゾピリジニル(例、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル、2H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−2−イル)、ピラゾロピリジニル(例、1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)、ピラゾロチエニル(例、2H−ピラゾロ[3,4−b]チオフェン−2−イル)、ピラゾロトリアジニル(例、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル)等の8ないし10員2環式芳香族複素環基;等が挙げられる。
「非芳香族複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する、4ないし12員の単環または2環式非芳香族複素環基が挙げられる。
「非芳香族複素環基」の好適な例としては、
テトラヒドロフラニル(例、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル)、ジヒドロオキサゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル)、オキセタニル(例、オキセタン−3−イル)、ピロリジニル(例、1−ピロリジニル)、ピペリジニル(例、ピペリジノ、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル)、モルホリニル(例、モルホリノ)、チオモルホリニル(例、チオモルホリノ)、ピペラジニル(例、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル)、ヘキサメチレンイミニル(例、ヘキサメチレンイミン−1−イル)、オキサゾリジニル(例、オキサゾリジン−2−イル)、チアゾリジニル(例、チアゾリジン−2−イル)、イミダゾリジニル(例、イミダゾリジン−2−イル、イミダゾリジン−3−イル)、オキサゾリニル(例、オキサゾリン−2−イル)、チアゾリニル(例、チアゾリン−2−イル)、イミダゾリニル(例、イミダゾリン−2−イル、イミダゾリン−3−イル)、ジオキソリル(例、1,3−ジオキソール−4−イル)、ジオキソラニル(例、1,3−ジオキソラン−4−イル)、ジヒドロオキサジアゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)、ピラニル(例、4−ピラニル)、テトラヒドロピラニル(例、4−テトラヒドロピラニル)、チオピラニル(例、4−チオピラニル)、テトラヒドロチオピラニル(例、4−テトラヒドロチオピラニル)、ピラゾリジニル(例、ピラゾリジン−1−イル)、テトラヒドロピリミジニル等の4ないし7員単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロインドリル(例、2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)、ジヒドロイソインドリル(例、1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)、ジヒドロベンゾジオキシニル(例、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル)、ジヒドロベンゾジオキセピニル(例、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピニル)、ジヒドロベンゾフラニル(例、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)、テトラヒドロベンゾフラニル(例、4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−3−イル)、クロメニル(例、4H−クロメン−2−イル、2H−クロメン−3−イル)、ジヒドロキノリニル(例、1,2−ジヒドロキノリン−4−イル)、テトラヒドロキノリニル(例、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)、ジヒドロイソキノリニル(例、1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル)、テトラヒドロイソキノリニル(例、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−4−イル)、ジヒドロフタラジニル(例、1,4−ジヒドロフタラジン−4−イル)、ベンズアゼパニル等の8ないし12員2環式非芳香族複素環基;等が挙げられる。
テトラヒドロフラニル(例、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル)、ジヒドロオキサゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル)、オキセタニル(例、オキセタン−3−イル)、ピロリジニル(例、1−ピロリジニル)、ピペリジニル(例、ピペリジノ、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル)、モルホリニル(例、モルホリノ)、チオモルホリニル(例、チオモルホリノ)、ピペラジニル(例、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル)、ヘキサメチレンイミニル(例、ヘキサメチレンイミン−1−イル)、オキサゾリジニル(例、オキサゾリジン−2−イル)、チアゾリジニル(例、チアゾリジン−2−イル)、イミダゾリジニル(例、イミダゾリジン−2−イル、イミダゾリジン−3−イル)、オキサゾリニル(例、オキサゾリン−2−イル)、チアゾリニル(例、チアゾリン−2−イル)、イミダゾリニル(例、イミダゾリン−2−イル、イミダゾリン−3−イル)、ジオキソリル(例、1,3−ジオキソール−4−イル)、ジオキソラニル(例、1,3−ジオキソラン−4−イル)、ジヒドロオキサジアゾリル(例、4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)、ピラニル(例、4−ピラニル)、テトラヒドロピラニル(例、4−テトラヒドロピラニル)、チオピラニル(例、4−チオピラニル)、テトラヒドロチオピラニル(例、4−テトラヒドロチオピラニル)、ピラゾリジニル(例、ピラゾリジン−1−イル)、テトラヒドロピリミジニル等の4ないし7員単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロインドリル(例、2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)、ジヒドロイソインドリル(例、1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)、ジヒドロベンゾジオキシニル(例、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル)、ジヒドロベンゾジオキセピニル(例、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピニル)、ジヒドロベンゾフラニル(例、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)、テトラヒドロベンゾフラニル(例、4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾフラン−3−イル)、クロメニル(例、4H−クロメン−2−イル、2H−クロメン−3−イル)、ジヒドロキノリニル(例、1,2−ジヒドロキノリン−4−イル)、テトラヒドロキノリニル(例、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)、ジヒドロイソキノリニル(例、1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル)、テトラヒドロイソキノリニル(例、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−4−イル)、ジヒドロフタラジニル(例、1,4−ジヒドロフタラジン−4−イル)、ベンズアゼパニル等の8ないし12員2環式非芳香族複素環基;等が挙げられる。
「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Bが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「置換されていてもよい非芳香族複素環基」の「非芳香族複素環基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Bが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「置換されていてもよいヒドロキシ基」としては、例えば、ヒドロキシ基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基、置換されていてもよいC2−6アルキニルオキシ基、置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキルオキシ基等が挙げられる。
「置換されていてもよいヒドロキシ基」の好適な例としては、
ヒドロキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルキニルオキシ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキルオキシ基等が挙げられる。
ヒドロキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルキニルオキシ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキルオキシ基等が挙げられる。
「置換されていてもよいメルカプト基」としては、例えば、メルカプト基、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、置換されていてもよいC2−6アルケニルチオ基、置換されていてもよいC2−6アルキニルチオ基、置換されていてもよいC6−14アリールチオ基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキルチオ基等が挙げられる。
「置換されていてもよいメルカプト基」の好適な例としては、
メルカプト基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニルチオ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルキニルチオ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリールチオ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキルチオ基等が挙げられる。
メルカプト基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニルチオ基、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルキニルチオ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリールチオ基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキルチオ基等が挙げられる。
「置換されていてもよいアミノ基」は、1または2個の置換基で置換されていてもよいアミノ基を意味する。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Aの(1)ないし(12)、(18)、(19)および(28)、および上記置換基群Bの(2)ないし(5)が挙げられる。該置換基が2個存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「置換されたアミノ基」は、1または2個の置換基で置換されたアミノ基を意味する。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Aの(1)ないし(12)、(18)、(19)および(28)、および上記置換基群Bの(2)ないし(5)が挙げられる。該置換基が2個存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「アシル基」は、例えば、式:−CORA、−CO−ORA、−SO3RA、−S(O)2RA、−SORA、−CO−NRA’RB’、−CS−NRA’RB’、−S(O)2NRA’RB’[式中、RAは、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、または置換されていてもよい複素環基を示す。RA’およびRB’は、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、または置換されていてもよい複素環基を示すか、RA’およびRB’は、隣接する窒素原子とともに、置換されていてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で表される基等が挙げられる。
RA’およびRB’が隣接する窒素原子とともに形成する「置換されていてもよい含窒素複素環」における「含窒素複素環」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし2個含有していてもよい5〜7員の含窒素複素環が挙げられる。該含窒素複素環の好適な例としては、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等が挙げられる。
該含窒素複素環は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは1または2個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Bが挙げられる。置換基が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
「アシル基」の好適な例としては、
(1)ホルミル基;
(2)カルボキシ基;
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、アセチル);
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル);
(5)C3−10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル);
(6)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル);
(7)(a)ハロゲン原子、C3−10シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−カルボニル基およびカルボキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(b)C1−6アルコキシ−カルボニル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
(8)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル);
(9)C6−14アリールスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル);
(10)スルファモイル基;
(11)チオカルバモイル基;
(12)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル基(例、フリルカルボニル、チエニルカルボニル);
(13)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル基(例、テトラヒドロフリルカルボニル、ピロリジノカルボニル);
等が挙げられる。
(1)ホルミル基;
(2)カルボキシ基;
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基(例、アセチル);
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル);
(5)C3−10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル);
(6)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル);
(7)(a)ハロゲン原子、C3−10シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−カルボニル基およびカルボキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(b)C1−6アルコキシ−カルボニル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選択される置換基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基;
(8)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル);
(9)C6−14アリールスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル);
(10)スルファモイル基;
(11)チオカルバモイル基;
(12)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環カルボニル基(例、フリルカルボニル、チエニルカルボニル);
(13)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい非芳香族複素環カルボニル基(例、テトラヒドロフリルカルボニル、ピロリジノカルボニル);
等が挙げられる。
「5または6員芳香環基」は、フェニル基あるいは5または6員芳香族複素環基を意味する。
「5または6員芳香族複素環基」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する、5または6員芳香族複素環基が挙げられる。
「5または6員芳香族複素環基」の好適な例としては、
フリル(例、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、イソチアゾリル(例、4−イソチアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジアゾリル(例、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、トリアジニル(例、1,2,4−トリアジン−1−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル)等が挙げられる。
フリル(例、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、イソチアゾリル(例、4−イソチアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアジアゾリル(例、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、トリアジニル(例、1,2,4−トリアジン−1−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル)等が挙げられる。
「C1−6アルキレン基」は、特に断りのない限り、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH(CH3)−、−CH(CH2CH3)−、−CH(CH(CH3)2)−、−C(CH3)2−、−CH2−CH(CH3)−、−CH(CH3)−CH2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2−C(CH3)2−、−(CH2)3−C(CH3)2−、−CH(CH3)−(CH2)2−等を意味する。
「置換されていてもよいC1−6アルキレン基」の「C1−6アルキレン基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、下記置換基群Cが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
置換基群C:
(1)置換基群A;および
(2)オキソ基。
(1)置換基群A;および
(2)オキソ基。
「C2−6アルケニレン基」は、特に断りのない限り、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH2−CH=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−CH=C(CH3)−、−CH=C(CH2CH3)−等を意味する。
「置換されていてもよいC2−6アルケニレン基」の「C2−6アルケニレン基」は、置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Cが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
上記一般式(I)において、好適な基は以下の通りである。
Ar1は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)置換されていてもよい炭化水素基、(5)置換されていてもよい非芳香族複素環基、(6)置換されていてもよいヒドロキシ基、(7)置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されていてもよいアミノ基、および(9)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基を示す。
Ar1は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、フリル)である。
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、フリル)である。
Ar1は、より好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基(例、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、チエニル基(例、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル)、チアゾリル基(例、チアゾール−2−イル、チアゾール−5−イル)、ピラゾリル基(例、ピラゾール−3−イル)、ピリミジニル基(例、ピリミジン−2−イル)またはフリル基(例、フラン−2−イル)である。
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基(例、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、チエニル基(例、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル)、チアゾリル基(例、チアゾール−2−イル、チアゾール−5−イル)、ピラゾリル基(例、ピラゾール−3−イル)、ピリミジニル基(例、ピリミジン−2−イル)またはフリル基(例、フラン−2−イル)である。
Ar1は、さらに好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基(例、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、チエニル基(例、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル)またはフリル基(例、フラン−2−イル)である。
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル基、ピリジル基(例、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、チエニル基(例、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル)またはフリル基(例、フラン−2−イル)である。
Ar1は、さらにより好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(例、フェニル、ピリジル、チエニル)である。
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(例、フェニル、ピリジル、チエニル)である。
Ar1の特に好ましい例としては、フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−シアノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−クロロピリジン−2−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、5−クロロチオフェン−2−イル、5−フルオロチオフェン−2−イル、5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イル、5−クロロチオフェン−3−イル、5−フルオロチオフェン−3−イル、5−トリフルオロメチルチオフェン−3−イル、4,5−ジフルオロチオフェン−2−イル、4−クロロ−5−フルオロチオフェン−2−イル、5−クロロ−4−フルオロチオフェン−2−イル、フラン−2−イル、5−クロロフラン−2−イル、5−トリフルオロメチルフラン−2−イル等が挙げられる。
Ar2は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)置換されていてもよい炭化水素基、(4)置換されていてもよい複素環基、(5)置換されていてもよいヒドロキシ基、(6)置換されていてもよいメルカプト基、(7)置換されたアミノ基、および(8)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基を示す。
Ar2は、好ましくは、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)ハロゲン原子、C3−10シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−カルボニル基およびカルボキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)である。
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)ハロゲン原子、C3−10シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−カルボニル基およびカルボキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)である。
Ar2は、より好ましくは、
(1)ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル)、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロペンチル)、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)である。
(1)ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル)、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロペンチル)、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)である。
X1は、CR1またはNを示し、X2およびX3は、独立して、CHまたはNを示し、ここで、X1、X2およびX3は、同時に2以上のNではない。
X1は、好ましくは、CR1である。
R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を示す。
R1は、好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である。
R1は、好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または
置換基群Aから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基である。
R1は、より好ましくは、
水素原子、または
ハロゲン原子、ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基である。
水素原子、または
ハロゲン原子、ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基である。
R1は、さらに好ましくは、水素原子またはC1−6アルキル基であり、特に好ましくは、水素原子である。
X1は、好ましくは、CHである。
X2およびX3は、独立して、CHまたはNを示す。
X2およびX3の組合せは、
X2およびX3がCHであるか、
X2がNであり、かつX3がCHであるか、あるいは
X2がCHであり、かつX3がNである。
X2およびX3がCHであるか、
X2がNであり、かつX3がCHであるか、あるいは
X2がCHであり、かつX3がNである。
X2およびX3の組合せは、好ましくは、
X2およびX3がCHであるか、または
X2がNであり、かつX3がCHである。
X2およびX3がCHであるか、または
X2がNであり、かつX3がCHである。
式
で表される基は、
であり、好ましくは、
であり、より好ましくは、
Wは、結合手、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基を示し、ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換されていてもよい4ないし7員非芳香環を形成してもよい。
「置換されていてもよい4ないし7員非芳香環」の「4ないし7員非芳香環」としては、例えば、4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエンが挙げられる。
4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエンの好適な例としては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン等が挙げられる。
「置換されていてもよい4ないし7員非芳香環」の「4ないし7員非芳香環」は置換可能な位置に1ないし5個(好ましくは、1ないし3個)の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、上記置換基群Bが挙げられる。該置換基が2個以上存在する場合には、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
Wは、好ましくは、
結合手、
置換基群Cから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または
置換基群Cから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニレン基であり、
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエン)を形成してもよい。
結合手、
置換基群Cから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または
置換基群Cから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニレン基であり、
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換基群Bから選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエン)を形成してもよい。
Wは、より好ましくは、
結合手、
オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または
オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である。
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエン)を形成してもよい。
結合手、
オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または
オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である。
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、オキソ基およびヒドロキシ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケンまたはシクロアルカジエン)を形成してもよい。
Wは、さらに好ましくは、結合手またはC1−6アルキレン基であり、ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケン、例えば、シクロヘキセン)を形成してもよい。
Wは、特に好ましくは、結合手である。
化合物(I)の好適な例としては、以下の化合物が挙げられる。
[化合物(I−A)]
化合物(I)において、
Ar1は、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル、チエニル)であり;
Ar2は、
(1)ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル)、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロペンチル)、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)であり;
X1はCHであり;
X2およびX3はCHであるか、
X2はNであり、かつX3はCHであるか、または
X2はCHであり、かつX3はNであり;
Wは、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケン、例えば、シクロヘキセン)を形成してもよい、化合物またはその塩。
[化合物(I−A)]
化合物(I)において、
Ar1は、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル、チエニル)であり;
Ar2は、
(1)ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子)、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘキシル)、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロペンチル)、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、ピリジル)であり;
X1はCHであり;
X2およびX3はCHであるか、
X2はNであり、かつX3はCHであるか、または
X2はCHであり、かつX3はNであり;
Wは、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環(好ましくは、4ないし7員のシクロアルケン、例えば、シクロヘキセン)を形成してもよい、化合物またはその塩。
[化合物(I−B)]
式:
式:
[式中、
Ar1は、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、チエニル、ピリジル)であり;
X2およびX3はCHであるか、または
X2はNであり、かつX3はCHであり;
環Ar2Aは、ベンゼン環またはピリジン環であり;
R4は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基であり;
R5は、
(1)ヒドロキシ基、
(2)ヒドロキシ基およびカルバモイル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(3)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基、または
(4)式−O−CH2−R6で表される基
(式中、R6は、
(a)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)、または
(b)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)である。)である。]
で表される化合物またはその塩。
Ar1は、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子)、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、トリフルオロメチル)、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基(例、メトキシ、トリフルオロメトキシ)
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基(好ましくは、フェニル基あるいは環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択されるヘテロ原子を1ないし4個含有する5または6員芳香族複素環基、例えば、フェニル、チエニル、ピリジル)であり;
X2およびX3はCHであるか、または
X2はNであり、かつX3はCHであり;
環Ar2Aは、ベンゼン環またはピリジン環であり;
R4は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基であり;
R5は、
(1)ヒドロキシ基、
(2)ヒドロキシ基およびカルバモイル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(3)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基(例、シクロプロピルメチル)で置換されていてもよいカルバモイル基、または
(4)式−O−CH2−R6で表される基
(式中、R6は、
(a)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)、または
(b)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基(好ましくは、環構成原子として炭素原子以外に1個の酸素原子を含有する4ないし6員飽和複素環基、例えば、テトラヒドロフラニル、オキセタニル)である。)である。]
で表される化合物またはその塩。
化合物(I)の更に好適な例としては、以下の実施例に記載の化合物またはその塩が挙げられる。
化合物(I)が塩である場合、このような塩としては、薬学的に許容し得る塩、例えば、無機塩基との塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性、酸性アミノ酸との塩等が挙げられる。
無機塩基との塩の好適な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩等が挙げられる。
有機塩基との塩の好適な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン等との塩が挙げられる。
無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩が挙げられる。
有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、アルギニン、リジン、オルニチン等との塩が挙げられる。
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。
化合物(I)は、無水物、水和物のいずれであってもよい。
また、化合物(I)は、無溶媒和物、溶媒和物のいずれであってもよい。
さらに、化合物(I)は、同位元素(例、3H、11C、14C、18F、35S、125I)で標識されていてもよい。
さらに、化合物(I)は、1Hを2H(D)に変換した重水素変換体であってもよい。
同位元素で標識または置換された化合物(I)は、例えば、陽電子断層法(Positron Emission Tomography:PET)において使用するトレーサー(PETトレーサー)として用いることができ、医療診断などの分野において有用である。
同位元素で標識または置換された化合物(I)は、例えば、陽電子断層法(Positron Emission Tomography:PET)において使用するトレーサー(PETトレーサー)として用いることができ、医療診断などの分野において有用である。
化合物(I)は、薬学的に許容され得る共結晶または共結晶塩であってもよい。ここで、共結晶または共結晶塩とは、各々が異なる物理的特性(例えば、構造、融点、融解熱、吸湿性、溶解性および安定性等)を持つ、室温で二種またはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味する。共結晶または共結晶塩は、自体公知の共結晶化法に従い製造することができる。
化合物(I)が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これらも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得ることができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も化合物(I)に包含される。
該光学異性体は、自体公知の方法(例えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマー法)により製造することができる。
1)分別再結晶法
ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシン)との塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る方法。
ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシン)との塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る方法。
2)キラルカラム法
ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラルカラム)にかけて分離する方法。例えば、液体クロマトグラフィーの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エタノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミン)を単独あるいは混合した溶液として展開させることにより、光学異性体を分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用して分離する。
ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラルカラム)にかけて分離する方法。例えば、液体クロマトグラフィーの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エタノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミン)を単独あるいは混合した溶液として展開させることにより、光学異性体を分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用して分離する。
3)ジアステレオマー法
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬との化学反応によってジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法)などを経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内にヒドロキシ基、または1級もしくは2級アミノ基を有する場合、該化合物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ酢酸)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアステレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボキシル基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコールとを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体に変換される。
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬との化学反応によってジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法)などを経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内にヒドロキシ基、または1級もしくは2級アミノ基を有する場合、該化合物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ酢酸)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアステレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボキシル基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコールとを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体に変換される。
化合物(I)は、プロドラッグであってもよく、化合物(I)のプロドラッグとは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。
化合物(I)のプロドラッグとしては、
化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化またはりん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化またはtert−ブチル化された化合物等);
化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化またはほう酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化またはジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等);
化合物(I)のカルボキシル基がエステル化またはアミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化またはメチルアミド化された化合物等)等が挙げられる。
化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化またはりん酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化またはtert−ブチル化された化合物等);
化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化またはほう酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化またはジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等);
化合物(I)のカルボキシル基がエステル化またはアミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化またはメチルアミド化された化合物等)等が挙げられる。
これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また、化合物(I)のプロドラッグは、廣川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
以下、化合物(I)の製造法について説明する。
化合物(I)は、例えば、以下に示す方法またはそれに準ずる方法で製造することができるが、これに限定されるものではない。
以下の各スキームにおいて、各原料化合物は、反応を阻害しないのであれば、塩を形成していてもよく、該塩としては、前述の式(I)で示される化合物の塩として例示したものが用いられる。
また、以下の各スキームにおいて、原料化合物は、具体的製法を述べない場合、市販されているものを容易に入手できるか、あるいは、自体公知の方法またはそれに準ずる方法に従って製造することができる。
以下の各スキームにおける反応で使用する溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等のイミド類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール等のアルコール類;クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水等が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。反応温度は、通常、−100〜250℃の前記した溶媒の沸点以下で行われるが、場合によって、耐圧反応条件等を用いて、溶媒の沸点以上の温度で反応を行ってもよい。反応時間は、通常、0.5時間〜100時間である。
以下の各反応において、「室温」とは、15ないし30℃を示す。
化合物(I)は、例えば下記の製造法1−1に示す化合物(2)と化合物(3)の反応により製造することができる。
[製造法1−1]
[式中、Mは金属(例えば、ホウ酸、ホウ酸エステル、アルキルスズ、亜鉛、ハロゲン化マグネシウムなど)を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
製造法1−1は、化合物(2)1モルに対し、化合物(3)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、塩基約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、金属触媒約0.000001〜5モル、好ましくは約0.0001〜2モルを用いて化合物(I)を得るものである。
該塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
該金属触媒としては、例えば銅およびその塩(例、酢酸銅(II)、ヨウ化銅(II)など)、パラジウム化合物(例、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムなど)、ニッケル化合物(例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケルなど)、ロジウム化合物(例、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなど)、白金化合物などが挙げられる。中でも、パラジウム化合物が好ましい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。さらに、水を適宜の割合で混合して行ってもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
また、本反応は配位子を加えて行ってもよい。該配位子としてはN,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、2,2−ビピリジルなどの有機アミン化合物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、BINAP(2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)などの有機リン化合物が挙げられる。配位子の使用量は、金属触媒1モルに対して、通常約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルである。
得られた化合物(2)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(2)は、以下の製造法に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(3)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(I)においてWが結合手である化合物(Ia)は、別法として、例えば下記の製造法1−2に示す化合物(4)と化合物(5)の反応により製造することができる。
[製造法1−2]
[式中、E1は脱離基(例、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、メタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルなどの置換スルホン酸エステル、ボロン酸等)を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
製造法1−2は、化合物(4)1モルに対し、化合物(5)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、塩基約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、金属触媒約0.000001〜5モル、好ましくは約0.0001〜2モルを用いて化合物(Ia)を得るものである。
該塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
該金属触媒としては、例えば銅およびその塩(例、酢酸銅(II)、ヨウ化銅(II)など)、パラジウム化合物(例、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムなど)、ニッケル化合物(例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケルなど)、ロジウム化合物(例、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなど)、白金化合物などが挙げられる。中でも、銅およびその塩が好ましい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;水などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
また、本反応は配位子を加えて行ってもよい。該配位子としてはN,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、2,2−ビピリジルなどの有機アミン化合物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、BINAP(2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)などの有機リン化合物が挙げられる。配位子の使用量は、金属触媒1モルに対して、通常約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルである。
得られた化合物(Ia)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(4)は、以下の製造法に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(5)は、市販の試薬を使用できるほか、以下の製造法に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(I)においてWが置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である化合物(Ib)は、別法として、例えば下記の製造法1−3に示す化合物(4)と化合物(6)の反応により製造することができる。
[製造法1−3]
[式中、E2は脱離基(例、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、メタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルなどの置換スルホン酸エステル等)を、W’は置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
製造法1−3は、化合物(4)1モルに対し、化合物(6)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、塩基約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルを用いて化合物(Ib)を得るものである。
該塩基としては例えば水素化カリウム、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
得られた化合物(Ib)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(6)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(I)においてAr2が置換されたヒドロキシ基、置換されたメルカプト基もしくは置換されたアミノ基を有する化合物(Id)は、別法として、例えば下記の製造法1−4に示す化合物(Ic)のアルキル化反応により製造することができる。
[製造法1−4]
[式中、Yは酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子を、E2’は脱離基(例、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、メタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステルなどの置換スルホン酸エステル等)もしくはヒドロキシ基を、R3は置換基を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。R3で示される置換基としては、−Y(R3)R3が置換されたヒドロキシ基、置換されたメルカプト基または置換されたアミノ基となる置換基が挙げられる。]
Yが酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子、E2’が脱離基の場合、製造法1−4は、化合物(Ic)1モルに対し、化合物(7)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、塩基約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルを用いて化合物(Id)を得るものである。
該塩基としては例えば水素化カリウム、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
得られた化合物(Id)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(7)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
Yが酸素原子、E2’が水酸基の場合、「光延反応」[例えば、Synthesis,1−27,(1981)]を用いて化合物(Id)を製造することができる。
「光延反応」は、例えば、化合物(Ic)1モルに対して、化合物(7)約0.5〜10モル、好ましくは約1〜2モル、アゾジカルボン酸アミドまたはアゾジカルボン酸エステル約1〜20モル、好ましくは約1〜3モル、およびトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン約1〜20モル、好ましくは約1〜3モルを用いて行うことができる。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
「アゾジカルボン酸アミドまたはアゾジカルボン酸エステル」としては、例えばアゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボン酸ジエチル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンなどが用いられる。
「トリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン」としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどが用いられる。
反応時間は通常30分〜1週間、好ましくは3時間〜24時間である。反応温度は通常-20〜100℃、好ましくは0〜80℃である。
得られた化合物(Id)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(7)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(I)においてAr2がシアノ基、置換されていてもよい炭化水素基もしくは置換されていてもよい非芳香族複素環基を有する化合物(If)は、別法として、例えば下記の製造法1−5に示す化合物(Ie)より製造することができる。
[製造法1−5]
[式中、R2はシアノ基、置換されていてもよい炭化水素基もしくは置換されていてもよい非芳香族複素環基を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
製造法1−5は、化合物(Ie)1モルに対し、化合物(8)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、塩基約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、金属触媒約0.000001〜5モル、好ましくは約0.0001〜2モルを用いて化合物(If)を得るものである。
該塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
該金属触媒としては、例えば銅およびその塩(例、酢酸銅(II)、ヨウ化銅(II)など)、パラジウム化合物(例、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムなど)、ニッケル化合物(例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケルなど)、ロジウム化合物(例、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなど)、白金化合物などが挙げられる。中でも、パラジウム化合物が好ましい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
また、本反応は配位子を加えて行ってもよい。該配位子としてはN,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、2,2−ビピリジルなどの有機アミン化合物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、BINAP(2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)などの有機リン化合物が挙げられる。配位子の使用量は、金属触媒1モルに対して、通常約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルである。
得られた化合物(If)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(8)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
化合物(I)においてX2およびX3がCHである化合物(Ig)は、別法として、例えば下記の製造法1−6に示す化合物(9)より製造することができる。
[製造法1−6]
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
製造法1−6は、化合物(9)1モルに対し、酸化剤約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルを用いて化合物(Ig)を得るものである。
該酸化剤としては例えば1,1,1-トリアセトキシ-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンゾヨードキソール-3-(1H)-オン(デスマーチン試薬)、2−ヨードキシ安息香酸、三酸化硫黄、クロロクロム酸ピリジニウムなどが挙げられる。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;酢酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は0℃〜250℃、好ましくは室温〜100℃である。
得られた化合物(Ig)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(9)は、以下の製造法に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、自体公知の方法に従って製造することができる。
製造法1−1における原料化合物である化合物(2)、および製造法1−2ならびに製造法1−3における原料化合物である化合物(4)は、例えば下記の製造法2−1に示す化合物(10)より製造することができる。
[製造法2−1]
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
<工程A>
工程Aは、化合物(10)または化合物(12)1モルに対し、ブロモ化試薬1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜2.0モルを用いてブロモ化し、化合物(11)または化合物(2)を得るものである。
工程Aは、化合物(10)または化合物(12)1モルに対し、ブロモ化試薬1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜2.0モルを用いてブロモ化し、化合物(11)または化合物(2)を得るものである。
該ブロモ化試薬としては、臭素、臭化水素、N−ブロモスクシンイミド等が挙げられる。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;酢酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常1〜60時間、好ましくは1〜24時間である。反応温度は通常-50℃〜150℃、好ましくは0℃〜100℃である。
得られた化合物(11)および化合物(2)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(10)は、市販の試薬を使用できるほか、以下の製造法に記載の方法またはそれに準ずる方法、あるいは、自体公知の方法に従って製造することができる。
<工程B>
工程Bは、上記の製造法1−2または製造法1−3に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(10)から化合物(12)、または、化合物(11)から化合物(2)を得るものである。
工程Bは、上記の製造法1−2または製造法1−3に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(10)から化合物(12)、または、化合物(11)から化合物(2)を得るものである。
<工程C>
工程Cは、上記の製造法1−1に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(11)から化合物(4)を得るものである。
工程Cは、上記の製造法1−1に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(11)から化合物(4)を得るものである。
製造法1−2および製造法1−3における原料化合物である化合物(4)においてX2およびX3がCHである化合物(4a)、製造法2−1における中間体化合物である化合物(11)においてX2およびX3がCHである化合物(11a)は、別法として、例えば下記の製造法2−2に示す化合物(13)より製造することができる。さらに、製造法2−1における原料化合物である化合物(10)においてX2およびX3がCHである化合物(10a)も同様に製造できる。
[製造法2−2]
[式中、ZはAr1、臭素原子もしくは水素原子を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
<工程A>
工程Aは、化合物(13)1モルに対し、塩基約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル存在下、ギ酸エステル約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを反応させた後、アジ化ナトリウム約1.0〜20モル、好ましくは約1.0〜5モルを用いて化合物(14)を得るものである。
工程Aは、化合物(13)1モルに対し、塩基約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル存在下、ギ酸エステル約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを反応させた後、アジ化ナトリウム約1.0〜20モル、好ましくは約1.0〜5モルを用いて化合物(14)を得るものである。
該ギ酸エステルとしては、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピルなどが挙げられる。
該塩基としては例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の無機塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなどの金属アルコキシド;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは15分〜24時間である。反応温度は通常0℃〜200℃、好ましくは0℃〜100℃である。
得られた化合物(14)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(13)は、市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
<工程B>
工程Bは、化合物(14)1モルに対し、有機アミン化合物約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて化合物(4a/10a/11a)を得るものである。
工程Bは、化合物(14)1モルに対し、有機アミン化合物約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて化合物(4a/10a/11a)を得るものである。
該有機アミン化合物としては、トリブチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は室温〜250℃、好ましくは150℃〜250℃である。
得られた化合物(4a/10a/11a)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
製造法1−2および製造法1−3における原料化合物である化合物(4)においてX1がCR1、X2がN、X3がCHである化合物(4b)は、別法として、例えば下記の製造法2−3に示す化合物(15)より製造することができる。さらに、製造法2−1における原料化合物である化合物(10)においてX1がCR1、X2がN、X3がCHである化合物(10b)も同様に製造できる。
[製造法2−3]
[式中、Z’はAr1もしくは水素原子を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
<工程A>
工程Aは、自体公知の方法、例えばUS2009/0318475等に記載の方法、あるいはそれに準ずる方法により行われる。すなわち化合物(15)1モルを、マロノニトリル約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル、塩基約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて環化させ、化合物(16)を得るものである。
工程Aは、自体公知の方法、例えばUS2009/0318475等に記載の方法、あるいはそれに準ずる方法により行われる。すなわち化合物(15)1モルを、マロノニトリル約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル、塩基約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて環化させ、化合物(16)を得るものである。
該塩基としては、例えばメチルアミン、エチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどのアミン類などが挙げられる。これらの塩基は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは1時間〜24時間である。反応温度は0℃〜250℃、好ましくは室温〜250℃である。
得られた化合物(16)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(15)は市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
<工程B>
工程Bは、自体公知の方法、例えばUS2009/0318475等に記載の方法、あるいはそれに準ずる方法により行われる。すなわち化合物(16)1モルを、ギ酸約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル、酸無水物約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて環化させ、化合物(4b/10b)を得るものである。
工程Bは、自体公知の方法、例えばUS2009/0318475等に記載の方法、あるいはそれに準ずる方法により行われる。すなわち化合物(16)1モルを、ギ酸約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モル、酸無水物約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて環化させ、化合物(4b/10b)を得るものである。
該酸無水物としては、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸などが挙げられる。また、これらの酸無水物を溶媒として用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは1時間〜24時間である。反応温度は0℃〜250℃、好ましくは室温〜250℃である。
得られた化合物(4b/10b)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
製造法1−2における原料化合物である化合物(4)においてX1がCR1、X2がCH、X3がNである化合物(4c)は、別法として、例えば下記の製造法2−4に示す化合物(17)より製造することができる。さらに、製造法2−1における原料化合物である化合物(10)においてにおいてX1がCR1、X2がCH、X3がNである化合物(10c)も同様に製造できる。
[製造法2−4]
[式中、RaはC1−6アルキル基を示し、Z’はAr1もしくは水素原子を示し、その他の各記号は前記と同意義を示す。]
製造法2−4は、化合物(17)1モルに対して、ヒドラジンまたはその水和物約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルを酸存在下に反応させ化合物(4c/10c)を得るものである。酸の使用量は化合物(17)1モルに対して、約0.01〜100モル、好ましくは約0.1〜50モルである。
該酸としては酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸類;塩酸、硫酸等の鉱酸類;三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等のルイス酸類などが挙げられる。また、これらの酸を溶媒として用いてもよい。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは15分〜24時間である。反応温度は通常0℃〜250℃、好ましくは室温〜250℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
得られた化合物(4c/10c)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(17)は市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
製造法1−6における原料化合物である化合物(9)は、例えば下記の製造法2−5に示す化合物(18)より、化合物(19)、化合物(20)および化合物(21)を経て製造することができる。
[製造法2−5]
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
<工程A>
工程Aは、上記の製造法2−1、工程Aに記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(18)から化合物(19)を得るものである。
工程Aは、上記の製造法2−1、工程Aに記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(18)から化合物(19)を得るものである。
化合物(18)は市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
<工程B>
工程Bは、上記の製造法1−1に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(19)から化合物(20)を得るものである。
工程Bは、上記の製造法1−1に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(19)から化合物(20)を得るものである。
<工程C>
工程Cは、化合物(20)1モルに対し、還元剤約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて化合物(21)を得るものである。
工程Cは、化合物(20)1モルに対し、還元剤約1.0〜100モル、好ましくは約1.0〜10モルを用いて化合物(21)を得るものである。
該還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム等が挙げられる。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は-78℃〜250℃、好ましくは0℃〜100℃である。
得られた化合物(21)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
<工程D>
工程Dは、化合物(22)をトリメチルアルミニウムで処理した後に、化合物(21)と反応させ、化合物(9)を得るものである。用いる試薬量は、化合物(21)1モルに対し、化合物(22)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、トリメチルアルミニウム約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルである。
工程Dは、化合物(22)をトリメチルアルミニウムで処理した後に、化合物(21)と反応させ、化合物(9)を得るものである。用いる試薬量は、化合物(21)1モルに対し、化合物(22)約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モル、トリメチルアルミニウム約1.0〜10.0モル、好ましくは約1.0〜5.0モルである。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが好ましく、このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応時間は通常15分〜60時間、好ましくは30分〜24時間である。反応温度は0℃〜250℃、好ましくは室温〜100℃である。本反応はマイクロウェーブ反応装置を用いて行ってもよく、その時、反応時間は通常5分〜24時間、好ましくは30分〜2時間である。反応温度は通常室温〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
得られた化合物(9)は反応液のまま、または粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、洗浄、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
化合物(22)は市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
製造法1−2における原料化合物である化合物(5)において、Ar2が置換されたヒドロキシ基、置換されたメルカプト基もしくは置換されたアミノ基を有する化合物(5a)は、例えば下記の製造法3−1に示す化合物(23)のアルキル化反応により製造することができる。
[製造法3−1]
[式中、各記号は前記と同意義を示す。]
製造法3−1は、上記の製造法1−4に記載の方法、またはそれに準ずる方法に従って反応を行い、化合物(23)から化合物(5a)を得るものである。
化合物(23)は市販の試薬を使用できるほか、自体公知の方法に従って製造することができる。
前記のスキ−ムの各反応において、原料化合物が置換基としてヒドロキシ、アミノ(−NH−、−NH2を含む)、カルボキシ、カルボニルまたはメルカプトを有する場合、これらの基にペプチド化学等で一般的に用いられるような保護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
ヒドロキシの保護基としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル)、フェニル、トリチル、C7−10アラルキル(例、ベンジル)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル)、ベンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニル)、2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル(例、1−アリール)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ)、ニトロ等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
アミノの保護基としては、例えばホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、ベンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニル)、C7−14アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル)、C7−10アラルキル(例、ベンジル、4−メトキシベンジル)、トリチル、フタロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル(例、1−アリール)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ)、ニトロ等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
カルボキシの保護基としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル)、C7−11アラルキル(例、ベンジル)、フェニル、トリチル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル)、C2−6アルケニル(例、1−アリール)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ)、ニトロ等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
カルボニルの保護基としては、例えば、環状アセタ−ル(例、1,3−ジオキサン)、非環状アセタ−ル(例、ジ−C1−6アルキルアセタ−ル)等が挙げられる。
メルカプトの保護基としては、例えば、C1−6アルキル、フェニル、トリチル、C7−10アラルキル(例、ベンジル)、C1−6アルキル−カルボニル、ベンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニル)、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル(例、フェニルオキシカルボニル)、C7−14アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル)、2−テトラヒドロピラニル、C1−6アルキルアミノ−カルボニル(例、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル)等が挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ニトロ等から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
上記した保護基の除去方法は、自体公知の方法、例えば、プロテクティブ グル−プス イン オ−ガニック シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis),John Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方法等に準じて行えばよい。例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウム、トリアルキルシリルハライド(例、トリメチルシリルヨ−ジド、トリメチルシリルブロミド等)等を使用する方法、還元法等が用いられる。
化合物(I)およびそのプロドラッグ(以下、本発明化合物と略記することがある)は、優れたMCH受容体(特に、MCH受容体1)拮抗作用を有するため、MCHに起因する疾患の予防・治療剤として有用である。
また、本発明化合物は、毒性(例えば、心毒性(例、hERG阻害活性)、PLsis誘発能、急性毒性、慢性毒性、遺伝毒性、生殖毒性、薬物相互作用、癌原性、光毒性)も低い。
さらに、本発明化合物は、経口吸収性に優れている。
さらに、本発明化合物は、脳内移行性に優れている。
したがって、本発明化合物は、哺乳動物(例、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、サル、ヒト)に対し、MCHに起因する疾患の予防・治療剤等として安全に投与される。
ここで、MCHに起因する疾患としては、例えば、肥満症(例、悪性肥満細胞(malignant mastocytosis)、外因性肥満(exogenous obesity)、過インシュリン性肥満症(hyperinsulinar obesity)、過血漿性肥満(hyperplasmic obesity)、下垂体性肥満(hypophyseal adiposity)、減血漿性肥満症(hypoplasmic obesity)、甲状腺機能低下肥満症(hypothyroid obesity)、視床下部性肥満(hypothalamic obesity)、症候性肥満症(symptomatic obesity)、小児肥満(infantile obesity)、上半身肥満(upper body obesity)、食事性肥満症(alimentary obesity)、性機能低下性肥満(hypogonadal obesity)、全身性肥満細胞症(systemic mastocytosis)、単純性肥満(simple obesity)、中心性肥満(central obesity)等)、摂食亢進症(hyperphagia)、情動障害、性機能障害、うつ病、不安症等が挙げられる。
本発明化合物は、糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、肥満型糖尿病、境界型糖尿病)、耐糖能不全(IGT(Impaired Glucose Tolerance))、糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症)、高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、食後高脂血症)、動脈硬化症、膝関節炎、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の予防・治療薬としても有用である。
本発明化合物は、糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、肥満型糖尿病、境界型糖尿病)、耐糖能不全(IGT(Impaired Glucose Tolerance))、糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症)、高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、食後高脂血症)、動脈硬化症、膝関節炎、メタボリックシンドローム等の生活習慣病の予防・治療薬としても有用である。
さらに、本発明化合物は、摂食抑制剤としても有用である。
本発明化合物は、食事療法(例、糖尿病の食事療法)、運動療法と併用することもできる。
また、本発明化合物は、メラニンまたはメラノサイトの異常に基づく色素異常症の予防または治療に用いることができる。ここで、色素異常症としては、色素増強、色素減少等が挙げられる。色素増強としては、抗癌剤等に起因する薬剤性色素沈着;内分泌・代謝障害疾患(例、Addison病)、遺伝性疾患、慢性肝障害、腎不全、黒色表皮種、全身性強皮症等の疾患に伴う色素沈着、色素失調症等が挙げられる。また、色素減少としては、フェニルケトン尿症、全身性または限局性白皮症、結節性硬化症に伴う葉状白斑または尋常性白斑;全身性強皮症に伴う色素脱失等が挙げられる。
本発明化合物は、しみ、そばかす、日焼け等による色素沈着症の予防または治療;さらには、美容上の目的による色素増強または色素減弱にも用いることができる。
本発明化合物は、そのままあるいは薬理学的に許容される担体とともに、自体公知の手段、例えば、日本薬局方に記載の方法に従って製剤化することによって、医薬組成物(本明細書中、「本発明の医薬」と略記することがある)として用いられる。
ここで、薬理学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質、例えば、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤が挙げられる。また、製剤化の際に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等の添加物を用いることもできる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカが挙げられる。
結合剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)が挙げられる。
溶剤としては、例えば、注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油が挙げられる。
溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムが挙げられる。
懸濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親水性高分子が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールが挙げられる。
緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコールが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸が挙げられる。
着色剤としては、例えば、水溶性食用タール色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5号、食用青色1号および2号等の食用色素)、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニウム塩)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラ)が挙げられる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアが挙げられる。
吸着剤としては、例えば、有孔デンプン、ケイ酸カルシウム(商品名:フローライトRE)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(商品名:ノイシリン)、軽質無水ケイ酸(商品名:サイリシア)が挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、プロピレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ジエチレングリコールモノラウレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルが挙げられる。
本発明の医薬の剤型としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠、舌下錠、口腔内崩壊錠、バッカル錠等を含む)、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤を含む)、トローチ剤、シロップ剤、液剤、乳剤、懸濁剤、放出制御製剤(例、速放性製剤、徐放性製剤、徐放性マイクロカプセル)、エアゾール剤、フィルム剤(例、口腔内崩壊フィルム、口腔粘膜貼付フィルム)、注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤)、経皮吸収型製剤、軟膏剤、ローション剤、貼付剤、坐剤(例、肛門坐剤、膣坐剤)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤等として、経口的または非経口的(例、静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、鼻腔内、皮内、点眼、脳内、直腸内、膣内、腹腔内、腫瘍内部、腫瘍の近位等への投与および直接的な病巣への投与)に安全に投与することができる。
なお、本発明の医薬中の本発明化合物の含有量は、例えば、本発明の医薬全体の約0.1ないし100重量%である。
本発明化合物の投与量は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択される。
例えば、本発明化合物を、肥満症の成人患者(体重約60kg)に経口投与する場合の1日当たりの投与量は、約0.1ないし約500mg、好ましくは約1ないし約100mg、さらに好ましくは約5ないし約100mgであり、この量を1日1ないし数回(例、1〜3回)に分けて投与することができる。
本発明化合物は、例えば、本発明化合物の作用(肥満症、糖尿病、うつ病、不安症等の治療効果)の増強、本発明化合物の使用量の低減等を目的として、また、合併症の予防・治療と生命予後改善を目的として、本発明化合物に悪影響を及ぼさない医薬活性成分(以下、「併用用薬剤」ともいう)と併用することができる。このような併用用薬剤としては、例えば、「糖尿病治療薬」、「糖尿病合併症治療薬」、「抗肥満薬」、「高血圧治療薬」、「高脂血症治療薬」、「抗動脈硬化薬」、「抗血栓薬」、「利尿剤」、「関節炎治療薬」、「抗不安薬」、「抗うつ薬」、「精神神経用剤」、「睡眠導入薬」等が挙げられる。これらの併用用薬剤は低分子化合物であっても良く、また高分子の蛋白、ポリペプチド、抗体、ワクチンなどでもよい。
上記「糖尿病治療薬」としては、例えば、インスリン製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インスリン製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミンインスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導体(例、INS-1)、経口インスリン製剤)、インスリン抵抗性改善剤(例、ピオグリタゾンまたはその塩(好ましくは、塩酸塩)、ロシグリタゾンまたはその塩(好ましくは、マレイン酸塩)、メタグリダセン(Metaglidasen)、AMG-131、バラグリタゾン(Balaglitazone)、MBX-2044、リボグリタゾン(Rivoglitazone)、アレグリタザール(Aleglitazar)、チグリタザール(Chiglitazar)、ロベグリタゾン(Lobeglitazone)、PLX-204、PN-2034、GFT-505、THR-0921、WO2007/013694、WO2007/018314、WO2008/093639またはWO2008/099794記載の化合物)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート)、ビグアナイド剤(例、メトホルミン、ブホルミンまたはそれらの塩(例、塩酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩))、インスリン分泌促進剤(例、スルホニルウレア剤(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、グリブゾール)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物)、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、アログリプチン(Alogliptin)またはその塩(好ましくは、安息香酸塩)、ヴィルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、サクサグリプチン(Saxagliptin)、BI1356、GRC8200、MP-513、PF-00734200、PHX1149、SK-0403、ALS2-0426、TA-6666、TS-021、KRP-104、2-[[6-[(3R)-3-アミノ-1-ピペリジニル]-3,4-ジヒドロ-3-メチル-2,4-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]メチル]-4-フルオロベンゾニトリルまたはその塩)、β3アゴニスト(例、N-5984)、GPR40アゴニスト(例、WO2004/041266、WO2004/106276、WO2005/063729、WO2005/063725、WO2005/087710、WO2005/095338、WO2007/013689またはWO2008/001931記載の化合物)、GLP-1受容体アゴニスト(例、GLP-1、GLP-1MR剤、リラグルチド(Liraglutide)、エキセナチド(Exenatide)、AVE-0010、BIM-51077、Aib(8,35)hGLP-1(7,37)NH2、CJC-1131、Albiglutide)、アミリンアゴニスト(例、プラムリンチド)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸ナトリウム)、糖新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース-6-ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤、FBPase阻害薬)、SGLT2(sodium-glucose cotransporter 2)阻害剤(例、Depagliflozin、AVE2268、TS-033、YM543、TA-7284、Remogliflozin、ASP1941)、SGLT1阻害薬、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例、BVT-3498、INCB-13739)、アジポネクチンまたはその作動薬、IKK阻害薬(例、AS-2868)、レプチン抵抗性改善薬、ソマトスタチン受容体作動薬、グルコキナーゼ活性化薬(例、Piragliatin、AZD1656、AZD6370、TTP-355、WO2006/112549、WO2007/028135、WO2008/047821、WO2008/050821、WO2008/136428またはWO2008/156757記載の化合物)、GIP(Glucose-dependent insulinotropic peptide)、GPR119アゴニスト(例、PSN821)、FGF21、FGFアナログ等が挙げられる。
上記「糖尿病合併症治療薬」としては、例えば、アルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタット、ゾポルレスタット、フィダレスタット、CT-112、ラニレスタット(AS-3201)、リドレスタット)、神経栄養因子およびその増加薬(例、NGF、NT-3、BDNF、WO01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分泌促進剤(例、4-(4-クロロフェニル)-2-(2-メチル-1-イミダゾリル)-5-[3-(2-メチルフェノキシ)プロピル]オキサゾール)、WO2004/039365記載の化合物)、PKC阻害剤(例、ルボキシスタウリン メシレート(ruboxistaurin mesylate))、AGE阻害剤(例、ALT946、N-フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT766)、EXO-226、ピリドリン(Pyridorin)、ピリドキサミン)、GABA受容体作動薬(例、ギャバペンチン、プレギャバリン)、セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(例、デュロキセチン)、ナトリウムチャンネル阻害薬(例、ラコサミド)、活性酸素消去薬(例、チオクト酸)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキシレチン)、ソマトスタチン受容体作動薬(例、BIM23190)、アポトーシスシグナルレギュレーティングキナーゼ−1(ASK-1)阻害薬等が挙げられる。
上記「抗肥満薬」としては、例えば、モノアミン取り込み阻害薬(例、フェンテルミン、シブトラミン、マジンドール、フロキセチン、テソフェンシン)、セロトニン2C受容体作動薬(例、ロルカセリン)、セロトニン6受容体拮抗薬、ヒスタミンH3受容体、GABA調節薬(例、トピラメイト)、ニューロペプチドY拮抗薬(例、ベルネペリット)、カンナビノイド受容体拮抗薬(例、リモナバン、タラナバン)、グレリン拮抗薬、グレリン受容体拮抗薬、グレリンアシル化酵素阻害薬、オピオイド受容体拮抗薬(例、GSK-1521498)、オレキシン受容体拮抗薬、メラノコルチン4受容体作動薬、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害薬(例、AZD-4017)、膵リパーゼ阻害薬(例、オルリスタット、セティリスタット(cetilistat))、β3アゴニスト(例、N-5984)、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)阻害薬、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、ステアリン酸CoA脱飽和酵素阻害剤、ミクロソームトリグリセリド転送蛋白阻害薬(例、R-256918)、Na-グルコース共輸送担体阻害薬(例、JNJ-28431754、レモグリフロジン)、NF-κB阻害剤(例、HE-3286)、PPARアゴニスト(例、GFT-505、DRF-11605)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸ナトリウム、トロダスケミン(Trodusquemin))、GPR119作動薬(例、PSN-821)、グルコキナーゼ活性化薬(例、AZD-1656)、レプチン、レプチン誘導体(例、メトレレプチン)、CNTF(毛様体神経栄養因子)、BDNF(脳由来神経栄養因子)、コレシストキニンアゴニスト、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物GLP-1製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトGLP-1製剤;GLP-1のフラグメントまたは誘導体(例、エクセナチド、リラグルチド))、アミリン製剤(例、プラムリンタイド、AC-2307)、ニューロペプチドYアゴニスト(例、PYY3-36、PYY3-36の誘導体、オビネプタイド、TM-30339、TM-30335)、オキシントモジュリン製剤:FGF21製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物FGF21製剤;大腸菌、イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトFGF21製剤;FGF21のフラグメントまたは誘導体)、摂食抑制薬(例、P-57)等が挙げられる。
上記「高血圧治療薬」としては、例えば、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプリル、エナラプリル、デラプリルなど)、アンジオテンシンII拮抗剤(例、カンデサルタン シレキセチル、カンデサルタン、ロサルタン、ロサルタン カリウム、エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、オルメサルタン、オルメサルタン メドキソミル、アジルサルタン、アジルサルタン メドキソミルなど)、カルシウム拮抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン、アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピン、シニルジピンなど)、βブロッカー(例、メトプロロール、アテノロール、プロプラノロール、カルベジロール、ピンドロールなど)、クロニジン等が挙げられる。
上記「高脂血症治療薬」としては、例えば、HMG-CoA還元酵素阻害剤(例、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン、ピタバスタチンまたはそれらの塩(例、ナトリウム塩、カルシウム塩))、スクアレン合成酵素阻害剤(例、WO97/10224記載の化合物、例えば、N-[[(3R,5S)-1-(3-アセトキシ-2,2-ジメチルプロピル)-7-クロロ-5-(2,3-ジメトキシフェニル)-2-オキソ-1,2,3,5-テトラヒドロ-4,1-ベンゾオキサゼピン-3-イル]アセチル]ピペリジン-4-酢酸)、フィブラート系化合物(例、ベザフィブラート、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフィブラート)、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミン)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritrol)、ナイアスパン(niaspan))、イコサペント酸エチル、植物ステロール(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノール(γ-oryzanol))、コレステロール吸収阻害剤(例、ゼチア)、CETP阻害剤(例、ダルセトラピブ(dalcetrapib)、アナセトラピブ(anacetrapib))、ω-3脂肪酸製剤(例、ω-3-acid ethyl esters 90)等が挙げられる。
上記「抗動脈硬化薬」としては、例えば、アシルコエンザイムAコレステロールアシル転移酵素(ACAT)阻害剤(例、K-604)、LpPLA2阻害薬(例、ダラプラディブ、リラプラディブなど)、FLAP阻害薬(例、AM103、AM803など)、5LO阻害薬(例、VIA-2291など)、sPLA2阻害薬(例、A-002)、apoAIミメティックペプチド(例、D4Fなど)、HDL製剤(例、CSL-111など)等が挙げられる。
上記「抗血栓薬」としては、例えば、ヘパリン(例、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、エノキサパリンナトリウム(enoxaparin sodium)、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium))、ワルファリン(例、ワルファリンカリウム)、抗トロンビン薬(例、アルガトロバン(argatroban)、ダビガトラン(dabigatran))、FXa阻害薬(例、リバロキサバン(rivaroxaban)、アピキサバン(apixaban)、エドキサバン(edoxaban)、YM150、WO02/06234、WO2004/048363、WO2005/030740、WO2005/058823またはWO2005/113504記載の化合物)、血栓溶解薬(例、ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase))、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、クロピドグレル、プラスグレル、E5555、SHC530348、シロスタゾール(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride))等が挙げられる。
上記「抗血栓薬」としては、例えば、ヘパリン(例、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、エノキサパリンナトリウム(enoxaparin sodium)、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium))、ワルファリン(例、ワルファリンカリウム)、抗トロンビン薬(例、アルガトロバン(argatroban)、ダビガトラン(dabigatran))、FXa阻害薬(例、リバロキサバン(rivaroxaban)、アピキサバン(apixaban)、エドキサバン(edoxaban)、YM150、WO02/06234、WO2004/048363、WO2005/030740、WO2005/058823またはWO2005/113504記載の化合物)、血栓溶解薬(例、ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase))、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、クロピドグレル、プラスグレル、E5555、SHC530348、シロスタゾール(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride))等が挙げられる。
上記「利尿剤」としては、例えば、キサンチン誘導体(例、サリチル酸ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロミンなど)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド、ペンフルチアジド、ポリチアジド、メチクロチアジドなど)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラクトン、トリアムテレンなど)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、アセタゾラミドなど)、クロルベンゼンスルホンアミド系製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミドなど)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロセミドなどが挙げられる。
上記「関節炎治療薬」としては、例えば、イブプロフェン等が挙げられる。
上記「抗不安薬」としては、例えば、アルプラゾラム、エチゾラム、オキサゾラム、タンドスピロン、クロキサゾラム、クロチアゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、フルジアゼパム、フルタゾラム、フルトプラゼパム、プラゼパム、ブロマゼパム、メキサゾラム、メダゼパム、ロフラゼプ酸エチル、ロラゼパム等が挙げられる。
上記「抗うつ薬」としては、例えば、三環系抗うつ薬(例、イミプラミン、トリミプラミン、クロミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、アモキサピン、ロフェプラミン、ドスレピン、デシプラミン)、四環系抗うつ薬(例、マプロチリン、ミアンセリン、セリプリン)、選択的セロトニン取込抑制薬(例、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム)、セロトニン・ノルアドレナリン取込抑制薬(例、ミルナシプラン、デュロキセチン、ベンラファキシン)、トラゾドン、ミルタザピン、モクロベクド等が挙げられる。
上記「抗うつ薬」としては、例えば、三環系抗うつ薬(例、イミプラミン、トリミプラミン、クロミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、アモキサピン、ロフェプラミン、ドスレピン、デシプラミン)、四環系抗うつ薬(例、マプロチリン、ミアンセリン、セリプリン)、選択的セロトニン取込抑制薬(例、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム)、セロトニン・ノルアドレナリン取込抑制薬(例、ミルナシプラン、デュロキセチン、ベンラファキシン)、トラゾドン、ミルタザピン、モクロベクド等が挙げられる。
上記「精神神経用剤」としては、例えば、定型抗精神病薬(例、クロカプラミン、クロルプロマジン、フェノバルビタール、スルトプリド、チアプリド、チオリダジン、フロロピパミド、モサプラミン、モペロン、オキシペルチン、カルピプラミン、スピペロン、スルピリド、ゾテピン、チミペロン、ネモナプリド、ハロペリドール、ピモジド、プロクロルペラジン、プロペリシアジン、ブロムペリドール、ペルフェナジン、マレイン酸フルフェナジン、ミゾリビン、レボメプロマジン)、非定型抗精神病薬(例、ペロスピロン、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン、クロザピン、アリピプラゾール、ジプラシドン、ブロナンセリン、ルラシドン)等が挙げられる。
上記「睡眠導入薬」としては、例えば、ラメルテオン(Ramelteon)、GABA系睡眠薬(例、ブロチゾラム、エスタゾラム、フルラゼパム、ニトラゼパム、トリアゾラム、フルニトラゼパム、ロルメタゼパム、リルマザホン、クアゼパム、ゾピクロン、エスゾピクロン、ゾルピデム、ザレプロン、インディプロン、ギャバキサドール);非GABA系睡眠薬(例、エプリバセリン、プルバンセリン、ジフェンヒドラミン、トラゾドン、ドキセピン)等が挙げられる。
前記した併用用薬剤の投与時期は限定されず、本発明化合物と併用用薬剤とを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。併用用薬剤の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができる。
併用用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時に、本発明化合物と併用用薬剤とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、
1)本発明化合物と併用用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、
2)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、
3)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、
4)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、
5)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明化合物、併用用薬剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)
等が挙げられる。
本発明化合物と併用用薬剤との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択することができる。
1)本発明化合物と併用用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、
2)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、
3)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、
4)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、
5)本発明化合物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明化合物、併用用薬剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)
等が挙げられる。
本発明化合物と併用用薬剤との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択することができる。
本発明は、更に以下の実施例、試験例および製剤例によって詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
以下の実施例中の「室温」は通常約1℃ないし約30℃を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
1H NMR (プロトン核磁気共鳴スペクトル) において、ケミカルシフトはδ値(ppm)、カップリングコンスタントはHzで示した。
混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。さらに、溶液における%は溶液100 mLあたりのグラム数を示す。
以下の実施例中の「室温」は通常約1℃ないし約30℃を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
1H NMR (プロトン核磁気共鳴スペクトル) において、ケミカルシフトはδ値(ppm)、カップリングコンスタントはHzで示した。
混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。さらに、溶液における%は溶液100 mLあたりのグラム数を示す。
以下の実施例においては下記の略号を使用する。
s: シングレット
d: ダブレット
t: トリプレット
q: カルテット
dd: ダブルダブレット
dt: ダブルトリプレット
m: マルチプレット
br: ブロード
J: カップリングコンスタント
DMSO-d6: ジメチルスルホキシド-d6
1H NMR: プロトン核磁気共鳴
MS(ESI): 質量分析 (エレクトロスプレーイオン化法)
MeOH: メタノール
EtOH: エタノール
IPA, iPrOH: イソプロパノール
AcOEt: 酢酸エチル
CH3CN: アセトニトリル
DMSO: ジメチルスルホキシド
IPE: ジイソプロピルエーテル
THF: テトラヒドロフラン
DCM: ジクロロメタン
DME: 1,2-ジメトキシエタン
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
DMA: N,N-ジメチルアセトアミド
K2CO3: 炭酸カリウム
NaHCO3: 炭酸水素ナトリウム
Et3N: トリエチルアミン
Na2SO4: 硫酸ナトリウム
MgSO4: 硫酸マグネシウム
TBAF: フッ化テトラブチルアンモニウム
NaBH4: 水素化ほう素ナトリウム
HATU: O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩
NH4Cl: 塩化アンモニウム
AcOH: 酢酸
TFA: トリフルオロ酢酸
Ar: アルゴン
N2: 窒素
MS-4A: モレキュラーシーブ 4A
Pd(Ph3P)4: テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
DEAD: ジエチル アゾジカルボキシラート
デス-マーチンペルヨージナン: 1,1,1-トリアセトキシ-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソール-3(1H)-オン
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
s: シングレット
d: ダブレット
t: トリプレット
q: カルテット
dd: ダブルダブレット
dt: ダブルトリプレット
m: マルチプレット
br: ブロード
J: カップリングコンスタント
DMSO-d6: ジメチルスルホキシド-d6
1H NMR: プロトン核磁気共鳴
MS(ESI): 質量分析 (エレクトロスプレーイオン化法)
MeOH: メタノール
EtOH: エタノール
IPA, iPrOH: イソプロパノール
AcOEt: 酢酸エチル
CH3CN: アセトニトリル
DMSO: ジメチルスルホキシド
IPE: ジイソプロピルエーテル
THF: テトラヒドロフラン
DCM: ジクロロメタン
DME: 1,2-ジメトキシエタン
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
DMA: N,N-ジメチルアセトアミド
K2CO3: 炭酸カリウム
NaHCO3: 炭酸水素ナトリウム
Et3N: トリエチルアミン
Na2SO4: 硫酸ナトリウム
MgSO4: 硫酸マグネシウム
TBAF: フッ化テトラブチルアンモニウム
NaBH4: 水素化ほう素ナトリウム
HATU: O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩
NH4Cl: 塩化アンモニウム
AcOH: 酢酸
TFA: トリフルオロ酢酸
Ar: アルゴン
N2: 窒素
MS-4A: モレキュラーシーブ 4A
Pd(Ph3P)4: テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
DEAD: ジエチル アゾジカルボキシラート
デス-マーチンペルヨージナン: 1,1,1-トリアセトキシ-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソール-3(1H)-オン
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
実施例1
6-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
A) 6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
無水酢酸(160 mL)にギ酸(77 mL)を0℃で加え30分撹拌した後、2-アミノ-5-(4-クロロフェニル)フラン-3-カルボニトリル(14.8 g)を加え、80℃でさらに3時間、110℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、IPE(150 mL)を加え、得られた沈殿物をろ取した。IPEによる洗浄の後、標題化合物(7.70 g)を褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.49-7.60 (3H, m), 7.83-7.93 (2H, m), 8.16 (1H, s), 12.67 (1H, brs).
6-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
A) 6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
無水酢酸(160 mL)にギ酸(77 mL)を0℃で加え30分撹拌した後、2-アミノ-5-(4-クロロフェニル)フラン-3-カルボニトリル(14.8 g)を加え、80℃でさらに3時間、110℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、IPE(150 mL)を加え、得られた沈殿物をろ取した。IPEによる洗浄の後、標題化合物(7.70 g)を褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.49-7.60 (3H, m), 7.83-7.93 (2H, m), 8.16 (1H, s), 12.67 (1H, brs).
B) 6-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(200 mg)と(3,4-ジメトキシフェニル)ボロン酸(295 mg)、酢酸銅(II)(295 mg)、MS-4A(400 mg)、トリエチルアミン(0.20 mL)、ピリジン (0.40 mL)、 THF(2.0 mL)の混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈の後、セライトろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (40.0 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 3.77 (3H, s), 3.83 (3H, s), 6.99-7.19 (3H, m), 7.57 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.66 (1H, s), 7.92 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.43 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 383.1.
6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(200 mg)と(3,4-ジメトキシフェニル)ボロン酸(295 mg)、酢酸銅(II)(295 mg)、MS-4A(400 mg)、トリエチルアミン(0.20 mL)、ピリジン (0.40 mL)、 THF(2.0 mL)の混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈の後、セライトろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (40.0 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 3.77 (3H, s), 3.83 (3H, s), 6.99-7.19 (3H, m), 7.57 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.66 (1H, s), 7.92 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.43 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 383.1.
実施例2
2-(4-クロロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)と(3,4-ジメトキシフェニル)ボロン酸(296 mg)、酢酸銅(II)(9.98 mg)、MS-4A(98 mg)、ピリジン (0.13 mL)、DMF(4.0 mL)の混合物を室温で4時間、50℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライトろ過し、得られたろ液を1規定塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は、飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (35 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 3.77 (3H, s), 3.82 (3H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.95 (1H, dd, J = 8.5, 2.5 Hz), 7.02-7.11 (2H, m), 7.56 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.59-7.64 (2H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.7 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 382.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)と(3,4-ジメトキシフェニル)ボロン酸(296 mg)、酢酸銅(II)(9.98 mg)、MS-4A(98 mg)、ピリジン (0.13 mL)、DMF(4.0 mL)の混合物を室温で4時間、50℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライトろ過し、得られたろ液を1規定塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は、飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (35 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 3.77 (3H, s), 3.82 (3H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.95 (1H, dd, J = 8.5, 2.5 Hz), 7.02-7.11 (2H, m), 7.56 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.59-7.64 (2H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.7 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 382.1.
実施例3
4-(2-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)エチル)ベンゾニトリル
実施例42と同様の手法により5-(2-(4-ブロモフェニル)エチル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 375.1.
4-(2-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)エチル)ベンゾニトリル
実施例42と同様の手法により5-(2-(4-ブロモフェニル)エチル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 375.1.
実施例4
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 352.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 352.1.
実施例5
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(87 mg)のトルエン溶液(2.0 mL)に塩化チオニル(0.13 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(2.0 mL)に溶解し、2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)および炭酸カリウム(165 mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノール/2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (56.5 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d): δ 1.11-1.18 (2H, m), 1.35-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.65 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.21-7.33 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 447.1.
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(87 mg)のトルエン溶液(2.0 mL)に塩化チオニル(0.13 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(2.0 mL)に溶解し、2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)および炭酸カリウム(165 mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノール/2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (56.5 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d): δ 1.11-1.18 (2H, m), 1.35-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.65 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.21-7.33 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 447.1.
実施例6
1-((4-(6-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 3-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(500 mg)と(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(858 mg)、酢酸銅(II)(552 mg)、MS-4A(1 g)、トリエチルアミン(0.50 mL)、ピリジン(1.0 mL)、THF(30 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、NHシリカゲルでろ過し、得られたろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (625 mg) を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 483.2.
1-((4-(6-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 3-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(500 mg)と(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(858 mg)、酢酸銅(II)(552 mg)、MS-4A(1 g)、トリエチルアミン(0.50 mL)、ピリジン(1.0 mL)、THF(30 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、NHシリカゲルでろ過し、得られたろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (625 mg) を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 483.2.
B) 6-(4-クロロフェニル)-3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
3-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(625 mg)のTHF溶液(20 mL)にTBAF(1.0 M THF溶液、1.6 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応溶液を1規定塩酸にあけ、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。得られた有機層は飽和重曹水で洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥、減圧下濃縮して標題化合物 (474 mg) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 369.0.
3-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-6-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(625 mg)のTHF溶液(20 mL)にTBAF(1.0 M THF溶液、1.6 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応溶液を1規定塩酸にあけ、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。得られた有機層は飽和重曹水で洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥、減圧下濃縮して標題化合物 (474 mg) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 369.0.
C) 1-((4-(6-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリミジン-3(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(87 mg)のトルエン溶液(2.0 mL)に塩化チオニル(0.13 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(2.0 mL)に溶解し、6-(4-クロロフェニル)-3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(110 mg)および炭酸カリウム(165 mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、アセトニトリルから再結晶して標題化合物 (52.2 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.16 (2H, brs), 1.43 (2H, brs), 3.90 (3H, s), 4.08 (2H, s), 6.87-7.00 (2H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.16 (1H, s), 7.44 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.2 Hz), 8.07 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(87 mg)のトルエン溶液(2.0 mL)に塩化チオニル(0.13 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(2.0 mL)に溶解し、6-(4-クロロフェニル)-3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(110 mg)および炭酸カリウム(165 mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、アセトニトリルから再結晶して標題化合物 (52.2 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.16 (2H, brs), 1.43 (2H, brs), 3.90 (3H, s), 4.08 (2H, s), 6.87-7.00 (2H, m), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.16 (1H, s), 7.44 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.2 Hz), 8.07 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
実施例7
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)と炭酸カリウム(207 mg)、酸化イソブチレン(0.13 mL)、DMSO(2 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、170℃で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (82 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.37 (6H, s), 2.61 (1H, s), 3.87 (5H, s), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.86-6.92 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.20-7.34 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 440.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)と炭酸カリウム(207 mg)、酸化イソブチレン(0.13 mL)、DMSO(2 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、170℃で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (82 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.37 (6H, s), 2.61 (1H, s), 3.87 (5H, s), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.86-6.92 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.20-7.34 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 440.1.
実施例8
1-((2-クロロ-4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-クロロフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.609 g)のトルエン溶液(10 mL)に塩化チオニル(0.92 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(10 mL)に溶解し、4-ブロモ-2-クロロフェノール(1.0 g)および炭酸カリウム(2.0 g)を加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.24 g) を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.16-1.24 (2H, m), 1.33-1.46 (2H, m), 4.04 (2H, s), 6.81 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.33 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.53 (1H, s).
1-((2-クロロ-4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-クロロフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.609 g)のトルエン溶液(10 mL)に塩化チオニル(0.92 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(10 mL)に溶解し、4-ブロモ-2-クロロフェノール(1.0 g)および炭酸カリウム(2.0 g)を加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.24 g) を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.16-1.24 (2H, m), 1.33-1.46 (2H, m), 4.04 (2H, s), 6.81 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.33 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.53 (1H, s).
B) 1-((2-クロロ-4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と1-((4-ブロモ-2-クロロフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(175 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.065 mL)、ヨウ化銅(I)(116 mg)、炭酸カリウム(169 mg)、DMSO(3.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、THF/2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (44.9 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.20-1.28 (2H, m), 1.42-1.47 (2H, m), 4.12 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.18-7.33 (3H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 451.1.
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と1-((4-ブロモ-2-クロロフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(175 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.065 mL)、ヨウ化銅(I)(116 mg)、炭酸カリウム(169 mg)、DMSO(3.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、THF/2-プロパノールから再結晶して標題化合物 (44.9 mg) を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.20-1.28 (2H, m), 1.42-1.47 (2H, m), 4.12 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.18-7.33 (3H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 451.1.
実施例9
1-(((3-クロロ-5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-(((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.56 g)のTHF溶液(15 mL)に0℃で水素化ナトリウム(60%、油性、0.25 g)を加え、窒素雰囲気下、0℃で10分撹拌した。反応混合物に5-ブロモ-2,3-ジクロロピリジン(1.0 g)およびDMF(2.0 mL)を0℃で加えた後、40℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は飽和重曹水による洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.1 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 287.0.
1-(((3-クロロ-5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-(((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.56 g)のTHF溶液(15 mL)に0℃で水素化ナトリウム(60%、油性、0.25 g)を加え、窒素雰囲気下、0℃で10分撹拌した。反応混合物に5-ブロモ-2,3-ジクロロピリジン(1.0 g)およびDMF(2.0 mL)を0℃で加えた後、40℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は飽和重曹水による洗浄の後、硫酸マグネシウムにより乾燥、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.1 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 287.0.
B) 1-(((3-クロロ-5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例8の工程Bと同様の手法により1-(((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリルを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
実施例8の工程Bと同様の手法により1-(((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリルを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
実施例10
1-((4-(2-(4-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) アジ化 3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリロイル
3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリル酸(41.5 g)とアセトン(200 mL)の混合物に、トリエチルアミン(23.0 g)およびクロロギ酸エチル(26.1 g)を加え、室温で30分撹拌した。得られた反応混合物に飽和アジ化ナトリウム(18.7 g)水溶液を0℃で加え、室温まで昇温の後、5時間撹拌した。反応混合物をろ過し、得られた固体を水により洗浄、DCMにより再結晶して標題化合物 (20.7 g) を白色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.23 (1H, d, J = 15.2 Hz), 6.82 (1H, d, J = 3.2 Hz), 7.13 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.51 (1H, d, J = 15.6 Hz).
B) 2-ブロモフロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
アジ化 3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリロイル(20.7 g)とトリブチルアミン(16 mL)のジフェニルエーテル溶液(200 mL)を窒素雰囲気下、220〜230℃で30分撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、tert-ブチルメチルエーテル(200 mL)を加え、得られた固体をろ取した。ろ取した固体はシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製、続いてHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、酢酸エチルにより再結晶して標題化合物 (7.00 g) を白色粉末として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 213.8.
1-((4-(2-(4-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) アジ化 3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリロイル
3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリル酸(41.5 g)とアセトン(200 mL)の混合物に、トリエチルアミン(23.0 g)およびクロロギ酸エチル(26.1 g)を加え、室温で30分撹拌した。得られた反応混合物に飽和アジ化ナトリウム(18.7 g)水溶液を0℃で加え、室温まで昇温の後、5時間撹拌した。反応混合物をろ過し、得られた固体を水により洗浄、DCMにより再結晶して標題化合物 (20.7 g) を白色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.23 (1H, d, J = 15.2 Hz), 6.82 (1H, d, J = 3.2 Hz), 7.13 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.51 (1H, d, J = 15.6 Hz).
B) 2-ブロモフロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
アジ化 3-(5-ブロモ-2-フリル)アクリロイル(20.7 g)とトリブチルアミン(16 mL)のジフェニルエーテル溶液(200 mL)を窒素雰囲気下、220〜230℃で30分撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、tert-ブチルメチルエーテル(200 mL)を加え、得られた固体をろ取した。ろ取した固体はシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製、続いてHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、酢酸エチルにより再結晶して標題化合物 (7.00 g) を白色粉末として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 213.8.
C) 2-ブロモ-5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-ブロモフロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(1.64 g)と(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(3.24 g)、酢酸銅(II)(2.09 g)、MS-4A(4.0 g)、トリエチルアミン(4.0 mL)、ピリジン(8.0 mL)、THF(40 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、セライトでろ過し、得られたろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (3.59 g) を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 450.1.
2-ブロモフロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(1.64 g)と(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(3.24 g)、酢酸銅(II)(2.09 g)、MS-4A(4.0 g)、トリエチルアミン(4.0 mL)、ピリジン(8.0 mL)、THF(40 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、セライトでろ過し、得られたろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (3.59 g) を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 450.1.
D) 2-ブロモ-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-ブロモ-5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(3.59 g)のTHF溶液(50 mL)に、室温でTBAF(1.0 M THF溶液、9.6 mL)を加え、室温で20分撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.45 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 335.9.
2-ブロモ-5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(3.59 g)のTHF溶液(50 mL)に、室温でTBAF(1.0 M THF溶液、9.6 mL)を加え、室温で20分撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.45 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 335.9.
E) 1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(1.42 g)のトルエン溶液(20 mL)に塩化チオニル(1.6 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(20 mL)に溶解し、2-ブロモ-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(2.45 g)および炭酸カリウム(4.03 g)を加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルによりろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた固体をIPEにより洗浄し標題化合物 (2.80 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 416.1.
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(1.42 g)のトルエン溶液(20 mL)に塩化チオニル(1.6 mL)を室温で加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。得られた残渣をDMF(20 mL)に溶解し、2-ブロモ-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(2.45 g)および炭酸カリウム(4.03 g)を加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層は硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルによりろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた固体をIPEにより洗浄し標題化合物 (2.80 g) を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 416.1.
F) 1-((4-(2-(4-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(4-フルオロフェニル)ボロン酸(50.5 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、2-プロパノールより再結晶して標題化合物 (59.6 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.10-1.25 (2H, m), 1.36-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.65 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.10-7.21 (3H, m), 7.23-7.32 (1H, m), 7.70-7.80 (2H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(4-フルオロフェニル)ボロン酸(50.5 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、2-プロパノールより再結晶して標題化合物 (59.6 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.10-1.25 (2H, m), 1.36-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.65 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.10-7.21 (3H, m), 7.23-7.32 (1H, m), 7.70-7.80 (2H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
実施例11
1-((4-(2-(3-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-フルオロフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
1-((4-(2-(3-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-フルオロフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
実施例12
1-((4-(2-(5-クロロ-2-チエニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(5-クロロ-2-チオフェン)ボロン酸(78.0 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分、続いて150℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (33.1 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.37-1.46 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.61 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.5, 2.1 Hz), 6.91 (1H, d, J = 4.0 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.00-7.06 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 3.9 Hz), 7.25-7.30 (1H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 453.0.
1-((4-(2-(5-クロロ-2-チエニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(5-クロロ-2-チオフェン)ボロン酸(78.0 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分、続いて150℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (33.1 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.37-1.46 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.61 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.5, 2.1 Hz), 6.91 (1H, d, J = 4.0 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.00-7.06 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 3.9 Hz), 7.25-7.30 (1H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 453.0.
実施例13
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(3-チエニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-チオフェン)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 419.1.
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(3-チエニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-チオフェン)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 419.1.
実施例14
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(2-チエニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(2-チオフェン)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 419.1.
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(2-チエニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(2-チオフェン)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 419.1.
実施例15
1-((4-(2-(2-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(2-フルオロフェニル)ボロン酸(67.4 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (84.0 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.10-1.19 (2H, m), 1.37-1.47 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.14-7.37 (4H, m), 7.44 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.92 (1H, t, J = 7.1 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
1-((4-(2-(2-フルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(2-フルオロフェニル)ボロン酸(67.4 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (84.0 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.10-1.19 (2H, m), 1.37-1.47 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.14-7.37 (4H, m), 7.44 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.92 (1H, t, J = 7.1 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
実施例16
1-((2-メトキシ-4-(2-(4-メトキシフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(4-メトキシフェニル)ボロン酸(54.9 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、メタノールより再結晶して標題化合物 (57.4 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.35-1.44 (2H, m), 3.86 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.64 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.95-7.01 (3H, m), 7.04 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.10 (1H, s), 7.24 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 443.1.
1-((2-メトキシ-4-(2-(4-メトキシフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)と(4-メトキシフェニル)ボロン酸(54.9 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、メタノールより再結晶して標題化合物 (57.4 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.35-1.44 (2H, m), 3.86 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.64 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.95-7.01 (3H, m), 7.04 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.10 (1H, s), 7.24 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 443.1.
実施例17
1-((2-メトキシ-4-(2-(3-メトキシフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 443.1.
1-((2-メトキシ-4-(2-(3-メトキシフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 443.1.
実施例18
1-((4-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 449.1.
1-((4-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例10の工程Fと同様の手法により(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 449.1.
実施例19
1-((4-(2-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とリチウム 1-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-メチル-2,6,7-トリオキサ-1-ボラビシクロ[2.2.2]オクタン-1-ウイド(119 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、ヨウ化銅(I)(92 mg)、DMA(2.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (71.0 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.36-1.43 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.68 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.59 (1H, s), 7.67-7.79 (2H, m), 8.62 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
1-((4-(2-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とリチウム 1-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-メチル-2,6,7-トリオキサ-1-ボラビシクロ[2.2.2]オクタン-1-ウイド(119 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、ヨウ化銅(I)(92 mg)、DMA(2.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (71.0 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.36-1.43 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.68 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.59 (1H, s), 7.67-7.79 (2H, m), 8.62 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
実施例20
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-フェニルフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とフェニルボロン酸(44.0 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (57.4 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.12-1.21 (2H, m), 1.36-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.21-7.30 (2H, m), 7.32-7.39 (1H, m), 7.45 (2H, t, J = 7.5 Hz), 7.79 (2H, d, J = 7.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 413.1.
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-フェニルフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とフェニルボロン酸(44.0 mg)、Pd(Ph3P)4 (13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)、水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (57.4 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.12-1.21 (2H, m), 1.36-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.21-7.30 (2H, m), 7.32-7.39 (1H, m), 7.45 (2H, t, J = 7.5 Hz), 7.79 (2H, d, J = 7.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 413.1.
実施例21
1-((4-(2-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とリチウム 1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4-メチル-2,6,7-トリオキサ-1-ボラビシクロ[2.2.2]オクタン-1-ウイド(111 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、ヨウ化銅(I)(92 mg)、DMA(2.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (33.5 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.36-1.43 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.68 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.46-7.57 (2H, m), 7.79 (1H, dd, J = 8.5, 4.2 Hz), 8.54 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 432.1.
1-((4-(2-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)とリチウム 1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4-メチル-2,6,7-トリオキサ-1-ボラビシクロ[2.2.2]オクタン-1-ウイド(111 mg)、Pd(Ph3P)4(27.8 mg)、ヨウ化銅(I)(92 mg)、DMA(2.0 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、200℃で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製の後、エタノールより再結晶して標題化合物 (33.5 mg) を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.19 (2H, m), 1.36-1.43 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.68 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.98 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.46-7.57 (2H, m), 7.79 (1H, dd, J = 8.5, 4.2 Hz), 8.54 (1H, s).
MS (ESI+):[M+H]+ 432.1.
実施例22
5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 430.0.
5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 430.0.
実施例23
1-(((5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフルオロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-オール
5-ブロモピリジン-3-オール(5.0 g)と水酸化ナトリウム(1.3g)の水溶液(50 mL)に次亜塩素酸水溶液(5%塩素、43 mL)を室温にて加え、終夜撹拌した。その後、次亜塩素酸水溶液(5%塩素、10 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を酢酸で中和後、生じた固体をろ取し、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリジン-3-オールを副生成物として含む標題化合物(4.54 g)を、淡褐色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階に供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 7.49 (1H, s), 8.06 (1H, s).
1-(((5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフルオロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-オール
5-ブロモピリジン-3-オール(5.0 g)と水酸化ナトリウム(1.3g)の水溶液(50 mL)に次亜塩素酸水溶液(5%塩素、43 mL)を室温にて加え、終夜撹拌した。その後、次亜塩素酸水溶液(5%塩素、10 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を酢酸で中和後、生じた固体をろ取し、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリジン-3-オールを副生成物として含む標題化合物(4.54 g)を、淡褐色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階に供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 7.49 (1H, s), 8.06 (1H, s).
B) 5-ブロモ-2-クロロ-3-メトキシピリジン
5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-オール(1.0 g)、ヨードメタン(0.45 mL)、THF (20 mL)および DMF(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.0 g)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、5-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メトキシピリジンを副生成物として含む標題化合物(0.80 g)を、淡黄色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.93 (3H, s), 7.33 (1H, s), 8.07 (1H, s).
5-ブロモ-2-クロロピリジン-3-オール(1.0 g)、ヨードメタン(0.45 mL)、THF (20 mL)および DMF(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.0 g)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、5-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メトキシピリジンを副生成物として含む標題化合物(0.80 g)を、淡黄色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.93 (3H, s), 7.33 (1H, s), 8.07 (1H, s).
C) 1-(((5-ブロモ-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(170 mg)の THF(5 mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%、油性、76 mg)を0℃にて加え、窒素気流下、10分撹拌した。この混合物に5-ブロモ-2-クロロ-3-メトキシピリジン(300 mg)のDMF(1.0 mL)溶液を0℃にて加えた。得られた混合物を窒素気流下、40℃にて終夜撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、1-(((5-ブロモ-4-クロロ-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリルを副生成物として含む標題化合物(155 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.14-1.23 (2H, m), 1.36-1.45 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.35 (2H, s), 7.18 (1H, s), 7.72 (1H, s).
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(170 mg)の THF(5 mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%、油性、76 mg)を0℃にて加え、窒素気流下、10分撹拌した。この混合物に5-ブロモ-2-クロロ-3-メトキシピリジン(300 mg)のDMF(1.0 mL)溶液を0℃にて加えた。得られた混合物を窒素気流下、40℃にて終夜撹拌した。反応液に飽和食塩水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、1-(((5-ブロモ-4-クロロ-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリルを副生成物として含む標題化合物(155 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.14-1.23 (2H, m), 1.36-1.45 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.35 (2H, s), 7.18 (1H, s), 7.72 (1H, s).
D) 1-(((5-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフルオロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)、1-(((5-ブロモ-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(155 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.043 mL)、ヨウ化銅(I)(78 mg)、炭酸カリウム(113 mg)とDMSO(3 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、190℃で1時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、得られた固体をエタノールにより再結晶して標題化合物(12.60 mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.15-1.24 (2H, m), 1.39-1.45 (2H, m), 3.91 (3H, s), 4.46 (2H, s), 6.69 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.24-7.30 (3H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.66-7.75 (3H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)、1-(((5-ブロモ-3-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(155 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.043 mL)、ヨウ化銅(I)(78 mg)、炭酸カリウム(113 mg)とDMSO(3 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、190℃で1時間加熱した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、得られた固体をエタノールにより再結晶して標題化合物(12.60 mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.15-1.24 (2H, m), 1.39-1.45 (2H, m), 3.91 (3H, s), 4.46 (2H, s), 6.69 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.24-7.30 (3H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.66-7.75 (3H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 448.1.
実施例24
メチル 4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフルオロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシベンゾエート
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(1.8 g)、(3-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(2.0 g)、酢酸銅(II)(1.7 g)、MS-4A(1.0 g)、トリエチルアミン(3.0 mL)、ピリジン(6.0 mL)およびTHF(30 mL)の混合物を室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルにより希釈後、セライトでろ過した。ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し標題化合物(0.078 g)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.92 (3H, s), 3.94 (3H, s), 6.69 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 8.2, 1.7 Hz), 7.10 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.22-7.30 (2H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.2 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 410.0.
メチル 4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフルオロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシベンゾエート
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(1.8 g)、(3-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(2.0 g)、酢酸銅(II)(1.7 g)、MS-4A(1.0 g)、トリエチルアミン(3.0 mL)、ピリジン(6.0 mL)およびTHF(30 mL)の混合物を室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルにより希釈後、セライトでろ過した。ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し標題化合物(0.078 g)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.92 (3H, s), 3.94 (3H, s), 6.69 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 8.2, 1.7 Hz), 7.10 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.22-7.30 (2H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.2 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 410.0.
実施例25
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-エチル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタン錯体, 9.48 mg)のTHF(3.0 mL)溶液に、エチルマグネシウムブロミド(1 M THF 溶液、0.93 mL)を室温にて加え、窒素気流下、50℃で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製後、エタノールから再結晶を行い、標題化合物(10.8 mg)を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 380.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-エチル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタン錯体, 9.48 mg)のTHF(3.0 mL)溶液に、エチルマグネシウムブロミド(1 M THF 溶液、0.93 mL)を室温にて加え、窒素気流下、50℃で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製後、エタノールから再結晶を行い、標題化合物(10.8 mg)を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 380.1.
実施例26
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
B) 2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例6の工程Bと同様の手法により5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 338.0.
実施例6の工程Bと同様の手法により5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 338.0.
実施例27
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)、(4-トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸(68.6 mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)および水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールより再結晶し標題化合物(91.9 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.20 (2H, m), 1.37-1.45 (2H, m), 3.89 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.67 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.88-6.94 (1H, m), 6.98 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.36 (1H, s), 7.70 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.0 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 481.1.
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)、(4-トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸(68.6 mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)および水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールより再結晶し標題化合物(91.9 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.11-1.20 (2H, m), 1.37-1.45 (2H, m), 3.89 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.67 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.88-6.94 (1H, m), 6.98 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.36 (1H, s), 7.70 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.0 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 481.1.
実施例28
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)、 (4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(74.4 mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)および水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製した後、エタノールから再結晶し標題化合物(90.4 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.09-1.20 (2H, m), 1.38-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 6.98 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.25 (1H, s), 7.30 (3H, d, J = 7.4 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.7 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 497.2.
1-((2-メトキシ-4-(4-オキソ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-(2-ブロモ-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(100 mg)、 (4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(74.4 mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(13.9 mg)、炭酸カリウム(49.9 mg)、DME(1.5 mL)および水(0.30 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、130℃で30分加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製した後、エタノールから再結晶し標題化合物(90.4 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.09-1.20 (2H, m), 1.38-1.44 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.07 (2H, s), 6.66 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 6.98 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.25 (1H, s), 7.30 (3H, d, J = 7.4 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.7 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 497.2.
実施例29
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-シクロペンチル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
塩化亜鉛(190 mg)のTHF溶液(4.0 mL)にシクロペンチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、1.4 mL)を室温にて加えた後、5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタン錯体、9.48 mg)を加えた。得られた混合物を窒素気流下、50℃にて1時間加熱撹拌した。得られた混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルパッドによりろ過後、減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、エタノールより再結晶し標題化合物(20.3 mg)を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 420.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-シクロペンチル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
塩化亜鉛(190 mg)のTHF溶液(4.0 mL)にシクロペンチルマグネシウムブロミド(1 M THF溶液、1.4 mL)を室温にて加えた後、5-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)と(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタン錯体、9.48 mg)を加えた。得られた混合物を窒素気流下、50℃にて1時間加熱撹拌した。得られた混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルパッドによりろ過後、減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、エタノールより再結晶し標題化合物(20.3 mg)を淡褐色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 420.1.
実施例30
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(500 mg)、(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(862 mg)、酢酸銅(II)(555 mg)、MS-4A(1.0 g)、トリエチルアミン(0.50 mL)、ピリジン(1.0 mL)およびTHF(30 mL)の混合物を室温にて終夜撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈後、NHシリカゲルパッドによりろ過し、減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(409 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 482.2.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(500 mg)、(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)ボロン酸(862 mg)、酢酸銅(II)(555 mg)、MS-4A(1.0 g)、トリエチルアミン(0.50 mL)、ピリジン(1.0 mL)およびTHF(30 mL)の混合物を室温にて終夜撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈後、NHシリカゲルパッドによりろ過し、減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(409 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 482.2.
B) 2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(408 mg)のTHF(10 mL)溶液にTBAF(1.0 M THF溶液、1.0 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。得られた混合物を1規定塩酸にあけ、酢酸エチル/THFにより抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮することで標題化合物(305 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.92 (3H, s), 5.78 (1H, s), 6.63 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 8.3, 2.1 Hz), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.21-7.31 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 368.1.
5-(4-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)-3-メトキシフェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(408 mg)のTHF(10 mL)溶液にTBAF(1.0 M THF溶液、1.0 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。得られた混合物を1規定塩酸にあけ、酢酸エチル/THFにより抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮することで標題化合物(305 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.92 (3H, s), 5.78 (1H, s), 6.63 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 8.3, 2.1 Hz), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.21-7.31 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 368.1.
実施例31
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 5-(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例2と同様の手法により(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)ボロン酸を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
B) 2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例6の工程Bと同様の手法により5-(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 338.0.
実施例6の工程Bと同様の手法により5-(3-((tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)フェニル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 338.0.
実施例32
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-シクロヘキシル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例29と同様の手法によりシクロヘキシルマグネシウムブロミド(1.0 M THF溶液)を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 434.2.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-シクロヘキシル-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例29と同様の手法によりシクロヘキシルマグネシウムブロミド(1.0 M THF溶液)を用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 434.2.
実施例33
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.727 g)のトルエン(30 mL)溶液に塩化チオニル(0.59 mL)を室温にて加え、得られた混合物を80℃にて2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をDMF(30 mL)で希釈し、4-ブロモ-2-メチルフェノール(1.00 g)と炭酸カリウム(1.48 g)を加え、80℃で5時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、副生成物を含む標題化合物(1.10 g)を油状物として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へと供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.38-1.43 (2H, m), 1.43-1.48 (2H, m), 2.25 (3H, s), 3.93 (2H, s), 6.59 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.24 (1H, s), 7.28 (1H, s).
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボニトリル(0.727 g)のトルエン(30 mL)溶液に塩化チオニル(0.59 mL)を室温にて加え、得られた混合物を80℃にて2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をDMF(30 mL)で希釈し、4-ブロモ-2-メチルフェノール(1.00 g)と炭酸カリウム(1.48 g)を加え、80℃で5時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、副生成物を含む標題化合物(1.10 g)を油状物として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へと供した。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.38-1.43 (2H, m), 1.43-1.48 (2H, m), 2.25 (3H, s), 3.93 (2H, s), 6.59 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.24 (1H, s), 7.28 (1H, s).
B) 1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)、1-((4-ブロモ-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(325 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.087 ml)、ヨウ化銅(I)(155 mg)、炭酸カリウム(225 mg)およびDMSO(3.0 mL)の混合物を、マイクロウェーブ照射下、190℃にて1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、エタノールから再結晶し標題化合物(9.30 mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.38-1.43 (2H, m), 1.35-1.43 (2H, m), 2.27 (3H, s), 4.11 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.22 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.26 (1H, brs), 7.52-7.63 (4H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)、1-((4-ブロモ-2-メチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(325 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.087 ml)、ヨウ化銅(I)(155 mg)、炭酸カリウム(225 mg)およびDMSO(3.0 mL)の混合物を、マイクロウェーブ照射下、190℃にて1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、エタノールから再結晶し標題化合物(9.30 mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.38-1.43 (2H, m), 1.35-1.43 (2H, m), 2.27 (3H, s), 4.11 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.22 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.26 (1H, brs), 7.52-7.63 (4H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 431.1.
実施例34
1-((3-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例5と同様の手法により2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 417.1.
1-((3-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)フェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
実施例5と同様の手法により2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 417.1.
実施例35
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-(3,3-ジメチルブトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)、1-ブロモ-3,3-ジメチルブタン(161 mg)およびDMF(1.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(300 mg)を室温にて加え、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、2-プロパノールより再結晶し、標題化合物(69.6 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 422.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-(3,3-ジメチルブトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)、1-ブロモ-3,3-ジメチルブタン(161 mg)およびDMF(1.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(300 mg)を室温にて加え、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、2-プロパノールより再結晶し、標題化合物(69.6 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 422.1.
実施例36
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(テトラヒドロフラン-2-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)、2-(クロロメチル)テトラヒドロフラン(161 mg)およびDMF(1.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(300 mg)を加え、120℃で終夜撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、エタノールより再結晶し、標題化合物(45.6 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.76-1.87 (1H, m), 1.89-2.04 (2H, m), 2.06-2.16 (1H, m), 3.79-3.89 (4H, m), 3.95 (1H, q, J = 7.0 Hz), 4.00-4.06 (1H, m), 4.06-4.13 (1H, m), 4.20-4.40 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.93 (1H, s), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.4.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(テトラヒドロフラン-2-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(110 mg)、2-(クロロメチル)テトラヒドロフラン(161 mg)およびDMF(1.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(300 mg)を加え、120℃で終夜撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製後、エタノールより再結晶し、標題化合物(45.6 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.76-1.87 (1H, m), 1.89-2.04 (2H, m), 2.06-2.16 (1H, m), 3.79-3.89 (4H, m), 3.95 (1H, q, J = 7.0 Hz), 4.00-4.06 (1H, m), 4.06-4.13 (1H, m), 4.20-4.40 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.93 (1H, s), 7.01 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.3 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.4.
実施例37
5-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) メチル 5-ブロモ-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート
メチル 2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(7.08 g)のDMF(80 mL)溶液にN-ブロモスクシンイミド(8.90 g)を少量ずつ室温にて加え、50℃にて終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を滴下後、酢酸エチルで4回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(5.26 g)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.73 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.05 (2H, s), 6.62 (1H, s).
5-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) メチル 5-ブロモ-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート
メチル 2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(7.08 g)のDMF(80 mL)溶液にN-ブロモスクシンイミド(8.90 g)を少量ずつ室温にて加え、50℃にて終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を滴下後、酢酸エチルで4回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(5.26 g)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.73 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.05 (2H, s), 6.62 (1H, s).
B) メチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート
メチル 5-ブロモ-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(5.26 g)、(4-クロロフェニル)ボロン酸(5.94 g)、炭酸カリウム(5.25 g)、(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.139 g)、トルエン(100 mL)および水(10 mL)の混合物をアルゴン気流下、100℃で3時間撹拌した。有機層を分離後、シリカゲルパッド(NH)を用いてろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(4.73 g)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.75 (3H, s), 3.85 (3H, s), 4.13 (2H, s), 6.92 (1H, s), 7.36 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz).
メチル 5-ブロモ-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(5.26 g)、(4-クロロフェニル)ボロン酸(5.94 g)、炭酸カリウム(5.25 g)、(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.139 g)、トルエン(100 mL)および水(10 mL)の混合物をアルゴン気流下、100℃で3時間撹拌した。有機層を分離後、シリカゲルパッド(NH)を用いてろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(4.73 g)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.75 (3H, s), 3.85 (3H, s), 4.13 (2H, s), 6.92 (1H, s), 7.36 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz).
C) メチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フロエート
メチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(4.73 g)、メタノール(100 mL)およびTHF(50 mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(1.2 g)を50℃にて加え、3時間撹拌した。その後、20分ごとに3回、水素化ホウ素ナトリウム(1.2 g)を加えた。得られた混合物に飽和食塩水を滴下し、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(2.76 g)を、白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 281.0.
メチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-フロエート(4.73 g)、メタノール(100 mL)およびTHF(50 mL)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(1.2 g)を50℃にて加え、3時間撹拌した。その後、20分ごとに3回、水素化ホウ素ナトリウム(1.2 g)を加えた。得られた混合物に飽和食塩水を滴下し、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(2.76 g)を、白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 281.0.
D) N-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フラミド
6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(580 mg)のトルエン(10 ml)溶液にトリエチルアルミニウム(1.8 M トルエン溶液、2.2 mL)を室温にて加え、窒素気流下で2時間撹拌した。得られた混合物にメチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フロエート(720 mg)を室温にて加え、窒素気流下、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物に1規定塩酸を滴下後、酢酸エチル/THFで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(780 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 474.0.
6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(580 mg)のトルエン(10 ml)溶液にトリエチルアルミニウム(1.8 M トルエン溶液、2.2 mL)を室温にて加え、窒素気流下で2時間撹拌した。得られた混合物にメチル 5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フロエート(720 mg)を室温にて加え、窒素気流下、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物に1規定塩酸を滴下後、酢酸エチル/THFで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(780 mg)を白色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 474.0.
E) 5-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
N-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フラミド(100 mg)のアセトニトリル(2 mL)溶液に、デスマーチン試薬(179 mg)を0℃にて加え、窒素気流下、室温にて終夜撹拌した。得られた混合物に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶し標題化合物(7.80 mg)を緑色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 454.0.
N-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-5-(4-クロロフェニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)-3-フラミド(100 mg)のアセトニトリル(2 mL)溶液に、デスマーチン試薬(179 mg)を0℃にて加え、窒素気流下、室温にて終夜撹拌した。得られた混合物に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶し標題化合物(7.80 mg)を緑色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 454.0.
実施例38
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(シクロペンチルメトキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例35と同様の手法により、2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンおよび(ブロモメチル)シクロペンタンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 450.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(シクロペンチルメトキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例35と同様の手法により、2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オンおよび(ブロモメチル)シクロペンタンを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 450.1.
実施例39
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80 mg)、3-(ブロモメチル)テトラヒドロフラン(53.8 mg)およびDMF(1.5 mL)の混合物に炭酸カリウム(60.1 mg)を室温にて加え、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を滴下後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶することで、標題化合物(35.8 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.70-1.87 (1H, m), 2.02-2.21 (1H, m), 2.67-2.97 (1H, m), 3.71-3.84 (2H, m), 3.85-3.89 (3H, m), 3.90-4.05 (4H, m), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.81-7.03 (3H, m), 7.16-7.33 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80 mg)、3-(ブロモメチル)テトラヒドロフラン(53.8 mg)およびDMF(1.5 mL)の混合物に炭酸カリウム(60.1 mg)を室温にて加え、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を滴下後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶することで、標題化合物(35.8 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.70-1.87 (1H, m), 2.02-2.21 (1H, m), 2.67-2.97 (1H, m), 3.71-3.84 (2H, m), 3.85-3.89 (3H, m), 3.90-4.05 (4H, m), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.81-7.03 (3H, m), 7.16-7.33 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
実施例40
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(オキセタン-3-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、オキセタン-3-イルメタノール(24.9 mg)およびTHF(1.5 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶することで標題化合物(31.0 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.52 (1H, dt, J = 13.7, 6.7 Hz), 3.87 (3H, s), 4.32 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.57 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.92 (2H, t, J = 7.0 Hz), 6.62 - 6.69 (1H, m), 6.89 - 6.93 (1H, m), 6.95 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.2 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 438.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(オキセタン-3-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、オキセタン-3-イルメタノール(24.9 mg)およびTHF(1.5 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、エタノールより再結晶することで標題化合物(31.0 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.52 (1H, dt, J = 13.7, 6.7 Hz), 3.87 (3H, s), 4.32 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.57 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.92 (2H, t, J = 7.0 Hz), 6.62 - 6.69 (1H, m), 6.89 - 6.93 (1H, m), 6.95 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.2 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 438.1.
実施例41
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-((3-メチルオキセタン-3-イル)メトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、(3-メチルオキセタン-3-イル)メタノール(28.9 mg)およびTHF(1.5 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製した後、HPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、メタノールより再結晶することで標題化合物(13.6 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.49 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.49 (2H, d, J = 5.9 Hz), 4.66 (2H, d, J = 5.9 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.89-6.94 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.02 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-((3-メチルオキセタン-3-イル)メトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、(3-メチルオキセタン-3-イル)メタノール(28.9 mg)およびTHF(1.5 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製した後、HPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮、メタノールより再結晶することで標題化合物(13.6 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.49 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.49 (2H, d, J = 5.9 Hz), 4.66 (2H, d, J = 5.9 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.89-6.94 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.02 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 452.1.
実施例42
6-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボニトリル
5-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(50.0 mg)およびDMA(1.0 mL)の混合物に、シアン化銅(I)(29.5 mg)を室温にて加え、マイクロウェーブ照射下、210℃で1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(11.2 mg)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 2.10-2.28 (2H, m), 2.92-3.18 (3H, m), 3.33 (1H, dd, J = 17.0, 5.2 Hz), 5.43 (1H, dq, J = 10.3, 5.1 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.18-7.24 (3H, m), 7.38-7.49 (4H, m), 7.70 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 401.1.
6-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボニトリル
5-(6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(50.0 mg)およびDMA(1.0 mL)の混合物に、シアン化銅(I)(29.5 mg)を室温にて加え、マイクロウェーブ照射下、210℃で1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(11.2 mg)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 2.10-2.28 (2H, m), 2.92-3.18 (3H, m), 3.33 (1H, dd, J = 17.0, 5.2 Hz), 5.43 (1H, dq, J = 10.3, 5.1 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.18-7.24 (3H, m), 7.38-7.49 (4H, m), 7.70 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 401.1.
実施例43
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(オキセタン-2-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、オキセタン-2-イルメタノール(24.9 mg)およびTHF(2.0 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。生じた沈殿をろ取後、THFで洗浄し、標題化合物(57.8 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 2.64-2.91 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.25 (2H, d, J = 4.3 Hz), 4.61-4.79 (2H, m), 5.11-5.27 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.95 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.21-7.32 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 438.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(3-メトキシ-4-(オキセタン-2-イルメトキシ)フェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(74.2 mg)、オキセタン-2-イルメタノール(24.9 mg)およびTHF(2.0 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.13 mL)を室温にて滴下し、終夜撹拌した。生じた沈殿をろ取後、THFで洗浄し、標題化合物(57.8 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 2.64-2.91 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.25 (2H, d, J = 4.3 Hz), 4.61-4.79 (2H, m), 5.11-5.27 (1H, m), 6.63 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.95 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.21-7.32 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 438.1.
実施例44
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-((2,2-ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、2-(ブロモメチル)-1,1-ジフルオロシクロプロパン(74.4 mg)およびDMF (2.0 mL)の混合物に、室温にて炭酸カリウム(60.1 mg)を加え、80℃にて3時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールより再結晶し、標題化合物(40.2 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.27-1.39 (1H, m), 1.57-1.68 (1H, m), 2.00-2.25 (1H, m), 3.89 (3H, s), 4.08 (1H, brs), 4.21 (1H, d, J = 7.7 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.87-6.93 (1H, m), 6.95-7.00 (2H, m), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 458.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-((2,2-ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、2-(ブロモメチル)-1,1-ジフルオロシクロプロパン(74.4 mg)およびDMF (2.0 mL)の混合物に、室温にて炭酸カリウム(60.1 mg)を加え、80℃にて3時間撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールより再結晶し、標題化合物(40.2 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.27-1.39 (1H, m), 1.57-1.68 (1H, m), 2.00-2.25 (1H, m), 3.89 (3H, s), 4.08 (1H, brs), 4.21 (1H, d, J = 7.7 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.87-6.93 (1H, m), 6.95-7.00 (2H, m), 7.23 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.5 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 458.1.
実施例45
4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド
A) 4-ブロモ-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド
4-ブロモ-2-メトキシ安息香酸(1.0 g)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、HATU(2.5 g)とN,N’-ジイソプロピルエチルアミン(1.9 mL)を0℃にて加え、室温にて30分撹拌した。得られた混合物に1-シクロプロピルメタンアミン(0.38 mL)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和塩化アンモニウム水、飽和重曹水、水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標題化合物(1.1 g)を淡黄色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 283.8.
4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド
A) 4-ブロモ-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド
4-ブロモ-2-メトキシ安息香酸(1.0 g)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、HATU(2.5 g)とN,N’-ジイソプロピルエチルアミン(1.9 mL)を0℃にて加え、室温にて30分撹拌した。得られた混合物に1-シクロプロピルメタンアミン(0.38 mL)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和塩化アンモニウム水、飽和重曹水、水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標題化合物(1.1 g)を淡黄色固体として得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 283.8.
B) 4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド
4-ブロモ-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド(145 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)、炭酸カリウム(169 mg)およびジオキサン(2.0 mL)の混合物に、ヨウ化銅(I)(31.0 mg)およびtrans-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(23.0 mg)を加え、封管中、110℃で16時間撹拌した。反応液を冷却後、濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、標題化合物(20.0 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 0.25 (2H, d, J = 6.8 Hz), 0.43 (2H, d, J = 6.8 Hz), 1.05 (1H, m), 3.17-3.20 (2H, m), 3.91 (3H, s), 6.92 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.26 (1H, s), 7.55-7.68 (4H, m), 7.80-7.92 (3H, m), 8.31 (1H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 449.0.
4-ブロモ-N-(シクロプロピルメチル)-2-メトキシベンズアミド(145 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(100 mg)、炭酸カリウム(169 mg)およびジオキサン(2.0 mL)の混合物に、ヨウ化銅(I)(31.0 mg)およびtrans-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(23.0 mg)を加え、封管中、110℃で16時間撹拌した。反応液を冷却後、濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、標題化合物(20.0 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 0.25 (2H, d, J = 6.8 Hz), 0.43 (2H, d, J = 6.8 Hz), 1.05 (1H, m), 3.17-3.20 (2H, m), 3.91 (3H, s), 6.92 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.26 (1H, s), 7.55-7.68 (4H, m), 7.80-7.92 (3H, m), 8.31 (1H, m).
MS (ESI+):[M+H]+ 449.0.
実施例46
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(1-ヒドロキシエチル)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)エタノール
4-ブロモ-2-メトキシベンズアルデヒド(250 mg)とTHF(10 mL)の混合物にメチルマグネシウムブロミド(3.0 Mジエチルエーテル溶液, 1.1 mL)を0℃にて加え、1時間撹拌した。得られた混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を0℃で滴下後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し、標題化合物(250 mg)を淡黄色油状物として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.22 (3H, d, J = 6.4 Hz), 3.79 (3H, s), 4.91 (1H, m), 5.05 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.10-7.13 (2H, m), 7.35 (1H, d, J = 7.9 Hz).
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(1-ヒドロキシエチル)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
A) 1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)エタノール
4-ブロモ-2-メトキシベンズアルデヒド(250 mg)とTHF(10 mL)の混合物にメチルマグネシウムブロミド(3.0 Mジエチルエーテル溶液, 1.1 mL)を0℃にて加え、1時間撹拌した。得られた混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を0℃で滴下後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し、標題化合物(250 mg)を淡黄色油状物として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.22 (3H, d, J = 6.4 Hz), 3.79 (3H, s), 4.91 (1H, m), 5.05 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.10-7.13 (2H, m), 7.35 (1H, d, J = 7.9 Hz).
B) 2-(4-クロロフェニル)-5-(4-(1-ヒドロキシエチル)-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
実施例8の工程Bと同様の手法により、1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)エタノールを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 396.2.
実施例8の工程Bと同様の手法により、1-(4-ブロモ-2-メトキシフェニル)エタノールを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 396.2.
実施例47
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
4-ブロモ-2-エチルフェノール(300 mg)、(1-シアノシクロプロピル)メチル 4-メチルベンゼンスルホネート(374 mg)とDMF(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(616 mg)を室温にて加え、120℃で16時間撹拌した。反応液を室温へ冷却後、セライトでろ過した。得られたろ液を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(210 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.13-1.18 (5H, m), 1.35-1.38 (2H, m), 2.58-2.64 (2H, m), 4.02 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.33 (1H, s).
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
4-ブロモ-2-エチルフェノール(300 mg)、(1-シアノシクロプロピル)メチル 4-メチルベンゼンスルホネート(374 mg)とDMF(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(616 mg)を室温にて加え、120℃で16時間撹拌した。反応液を室温へ冷却後、セライトでろ過した。得られたろ液を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、標題化合物(210 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.13-1.18 (5H, m), 1.35-1.38 (2H, m), 2.58-2.64 (2H, m), 4.02 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.33 (1H, s).
B) 1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
1-((4-ブロモ-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(250 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(174 mg)、炭酸カリウム(369 mg)およびジオキサン(10 mL)の混合物に、ヨウ化銅(I)(67.0 mg)およびtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(50.0 mg)を加え、封管中110℃で16時間加熱した。反応液を濃縮後、残渣をジクロロメタン(150 mL)で希釈し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、標題化合物(35.0 mg)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.17-1.23 (5H, m), 1.39-1.42 (2H, m), 2.67-2.69 (2H, m), 4.10 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.21-7.23 (2H, m), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.59-7.60 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 445.2.
1-((4-ブロモ-2-エチルフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(250 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(174 mg)、炭酸カリウム(369 mg)およびジオキサン(10 mL)の混合物に、ヨウ化銅(I)(67.0 mg)およびtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(50.0 mg)を加え、封管中110℃で16時間加熱した。反応液を濃縮後、残渣をジクロロメタン(150 mL)で希釈し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、標題化合物(35.0 mg)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.17-1.23 (5H, m), 1.39-1.42 (2H, m), 2.67-2.69 (2H, m), 4.10 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.21-7.23 (2H, m), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.59-7.60 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 445.2.
実施例48
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-((3-エチルオキセタン-3-イル))-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(114 mg)、(3-エチルオキセタン-3-イル)メタノール(50.5 mg)およびTHF(2.0 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.20 mL)を室温にて滴下した後、室温で終夜撹拌した。生じた沈殿をろ取後、THFで洗浄することで標題化合物(91.7 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 0.97 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.94 (2H, q, J = 7.3 Hz), 3.86 (3H, s), 4.18 (2H, s), 4.52 (2H, d, J = 6.1 Hz), 4.61 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.84-6.97 (2H, m), 7.03 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.20-7.31 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 466.1.
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-((3-エチルオキセタン-3-イル))-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
2-(4-クロロフェニル)-5-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(80.0 mg)、トリフェニルホスフィン(114 mg)、(3-エチルオキセタン-3-イル)メタノール(50.5 mg)およびTHF(2.0 mL)の混合物に、DEAD(2.2 M トルエン溶液、0.20 mL)を室温にて滴下した後、室温で終夜撹拌した。生じた沈殿をろ取後、THFで洗浄することで標題化合物(91.7 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 0.97 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.94 (2H, q, J = 7.3 Hz), 3.86 (3H, s), 4.18 (2H, s), 4.52 (2H, d, J = 6.1 Hz), 4.61 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.64 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.84-6.97 (2H, m), 7.03 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.20-7.31 (2H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 466.1.
実施例49
5-(2-(4-ブロモフェニル)エチル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
4-ブロモフェネチル 4-メチルベンゼンスルホネート(94.0 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(50.0 mg)およびDMF(2.0 mL)の混合物に炭酸セシウム(133 mg)を80℃にて加え、終夜撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールから再結晶することで標題化合物(44.3 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.05 (2H, t, J = 7.0 Hz), 4.22 (2H, t, J = 7.0 Hz), 6.43 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.20 (1H, s), 7.36-7.44 (4H, m), 7.69 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 428.0.
5-(2-(4-ブロモフェニル)エチル)-2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン
4-ブロモフェネチル 4-メチルベンゼンスルホネート(94.0 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(50.0 mg)およびDMF(2.0 mL)の混合物に炭酸セシウム(133 mg)を80℃にて加え、終夜撹拌した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールから再結晶することで標題化合物(44.3 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 3.05 (2H, t, J = 7.0 Hz), 4.22 (2H, t, J = 7.0 Hz), 6.43 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.20 (1H, s), 7.36-7.44 (4H, m), 7.69 (2H, d, J = 8.4 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 428.0.
実施例50
2-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド
A) 2-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(500 mg)、2-ブロモアセトアミド(425 mg)およびアセトン(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.02 g)を室温にて加え、60℃にて6時間加熱した。反応液を減圧下濃縮後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し、標題化合物(600 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
MS (ESI+):[M+H]+ 260.2.
2-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド
A) 2-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(500 mg)、2-ブロモアセトアミド(425 mg)およびアセトン(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.02 g)を室温にて加え、60℃にて6時間加熱した。反応液を減圧下濃縮後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し、標題化合物(600 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へ供した。
MS (ESI+):[M+H]+ 260.2.
B) 2-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)、2-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド(214 mg)、炭酸カリウム(338 mg)およびジオキサン(5 mL)の混合物にヨウ化銅(I)(62 mg)とtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(46.0 mg)を加え、封管中、110℃で16時間加熱した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンで希釈し、飽和食塩水による洗浄、続いて硫酸ナトリウムによる乾燥を行った後、減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物(25.0 mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.81 (3H, s), 4.50 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 2.2, 8.5 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.38 (1H, brs), 7.42 (1H, brs), 7.55 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.61-7.62 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
(ESI+):[M+H]+ 425.0.
2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(200 mg)、2-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)アセトアミド(214 mg)、炭酸カリウム(338 mg)およびジオキサン(5 mL)の混合物にヨウ化銅(I)(62 mg)とtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(46.0 mg)を加え、封管中、110℃で16時間加熱した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンで希釈し、飽和食塩水による洗浄、続いて硫酸ナトリウムによる乾燥を行った後、減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物(25.0 mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.81 (3H, s), 4.50 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 2.2, 8.5 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.38 (1H, brs), 7.42 (1H, brs), 7.55 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.61-7.62 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
(ESI+):[M+H]+ 425.0.
実施例51
4-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド
A) エチル 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタノエート
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(500 mg)、エチル 4-ブロモブタノエート(480 mg)およびアセトン(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.02 g)を室温にて加え、60℃にて6時間撹拌した。反応液を濃縮後、水で希釈し酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し標題化合物(500 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へと供した。
MS (ESI+):[M+H]+ 317.4.
4-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド
A) エチル 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタノエート
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(500 mg)、エチル 4-ブロモブタノエート(480 mg)およびアセトン(5.0 mL)の混合物に炭酸カリウム(1.02 g)を室温にて加え、60℃にて6時間撹拌した。反応液を濃縮後、水で希釈し酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し標題化合物(500 mg)を白色固体として得た。これ以上の精製は行わず、次の段階へと供した。
MS (ESI+):[M+H]+ 317.4.
B) 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタン酸
エチル 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタノエート(800 mg)、THF(3.0 mL)、メタノール(2.0 mL)および水(1.0 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(317 mg)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた水層を酢酸エチルで洗浄、水(10 mL)で希釈し、2規定塩酸で中和した。生じた沈殿をろ取し、標題化合物(650 mg)を得た。これ以上の精製は行わず、次の段階に供した。
MS (ESI-):[M-H]- 286.8.
エチル 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタノエート(800 mg)、THF(3.0 mL)、メタノール(2.0 mL)および水(1.0 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(317 mg)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた水層を酢酸エチルで洗浄、水(10 mL)で希釈し、2規定塩酸で中和した。生じた沈殿をろ取し、標題化合物(650 mg)を得た。これ以上の精製は行わず、次の段階に供した。
MS (ESI-):[M-H]- 286.8.
C) 4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド
実施例45の工程Bと同様の手法により、4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタン酸および塩化アンモニウムを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 289.2.
実施例45の工程Bと同様の手法により、4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタン酸および塩化アンモニウムを用いて標題化合物を得た。
MS (ESI+):[M+H]+ 289.2.
D) 4-(4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド
4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド(178 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(150 mg)、炭酸カリウム(253 mg)およびジオキサン(5 mL)の混合物にヨウ化銅(I)(47.0 mg)とtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(71.0 mg)を加え、封管中、110℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を室温に放冷後、減圧下濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)により精製した後、HPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物(10 mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.94 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.24 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.78 (3H, s), 4.02 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.77 (1H, brs), 6.85 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 2.2, 8.5 Hz), 7.04-7.07 (2H, m), 7.33 (1H, brs), 7.55 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.61-7.62 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 453.2.
4-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)ブタンアミド(178 mg)、2-(4-クロロフェニル)フロ[3,2-c]ピリジン-4(5H)-オン(150 mg)、炭酸カリウム(253 mg)およびジオキサン(5 mL)の混合物にヨウ化銅(I)(47.0 mg)とtrans-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(71.0 mg)を加え、封管中、110℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を室温に放冷後、減圧下濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)により精製した後、HPLC (C18、移動相:水/アセトニトリル (0.1% TFA含有系)) にて分取し、得られた画分に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物(10 mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.94 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.24 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.78 (3H, s), 4.02 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.77 (1H, brs), 6.85 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 2.2, 8.5 Hz), 7.04-7.07 (2H, m), 7.33 (1H, brs), 7.55 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.61-7.62 (2H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.6 Hz).
MS (ESI+):[M+H]+ 453.2.
実施例52
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリダジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(209 mg)のトルエン(2.0 mL)溶液に、塩化チオニル(0.23 mL)を室温にて加え、80℃にて2時間撹拌した。反応液を濃縮後、DMF(2.0 mL)で希釈し、4-ブロモ-2-メトキシフェノール(209 mg)および炭酸カリウム(356 mg)を加え、80℃で終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(165 mg)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.06-1.13 (2H, m), 1.31-1.41 (2H, m), 3.85 (3H, s), 3.98 (2H, s), 6.76-6.89 (1H, m), 6.98-7.04 (2H, m).
1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリダジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
A) 1-((4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(209 mg)のトルエン(2.0 mL)溶液に、塩化チオニル(0.23 mL)を室温にて加え、80℃にて2時間撹拌した。反応液を濃縮後、DMF(2.0 mL)で希釈し、4-ブロモ-2-メトキシフェノール(209 mg)および炭酸カリウム(356 mg)を加え、80℃で終夜撹拌した。得られた混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(165 mg)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.06-1.13 (2H, m), 1.31-1.41 (2H, m), 3.85 (3H, s), 3.98 (2H, s), 6.76-6.89 (1H, m), 6.98-7.04 (2H, m).
B) 2-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリダジン-4(5H)-オン
5-(4-クロロフェニル)-2-ホルミル-3-フラン酸(250 mg)と酢酸(3.0 mL)の混合物に、ヒドラジン1水和物(0.044 mL)を室温にて加え、マイクロウェーブ照射下、200℃にて30分撹拌した。生じた沈殿をろ取、酢酸で洗浄し、標題化合物(189 mg)を淡赤色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, methanol-d4): δ 7.45 (1H, s), 7.52-7.58 (2H, m), 7.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.49 (1H, s).
5-(4-クロロフェニル)-2-ホルミル-3-フラン酸(250 mg)と酢酸(3.0 mL)の混合物に、ヒドラジン1水和物(0.044 mL)を室温にて加え、マイクロウェーブ照射下、200℃にて30分撹拌した。生じた沈殿をろ取、酢酸で洗浄し、標題化合物(189 mg)を淡赤色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, methanol-d4): δ 7.45 (1H, s), 7.52-7.58 (2H, m), 7.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.49 (1H, s).
C) 1-((4-(2-(4-クロロフェニル)-4-オキソフロ[2,3-d]ピリダジン-5(4H)-イル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル
2-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリダジン-4(5H)-オン(25.0 mg)、1-((4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(57.2 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.032 mL)、ヨウ化銅(I)(57.9 mg)、炭酸カリウム(42.0 mg)およびDMSO(1.0 mL)の混合物を、マイクロウェーブ照射下、200℃で1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールから再結晶し、標題化合物(4.90 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.03-1.15 (2H, m), 1.29-1.41 (2H, m), 3.90 (3H, s), 4.01 (2H, s), 6.86-6.90 (1H, m), 6.92 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.51-7.55 (1H, m), 7.63 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.03 (1H, s).
2-(4-クロロフェニル)フロ[2,3-d]ピリダジン-4(5H)-オン(25.0 mg)、1-((4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)メチル)シクロプロパンカルボニトリル(57.2 mg)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.032 mL)、ヨウ化銅(I)(57.9 mg)、炭酸カリウム(42.0 mg)およびDMSO(1.0 mL)の混合物を、マイクロウェーブ照射下、200℃で1時間加熱した。得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製した後、エタノールから再結晶し、標題化合物(4.90 mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ 1.03-1.15 (2H, m), 1.29-1.41 (2H, m), 3.90 (3H, s), 4.01 (2H, s), 6.86-6.90 (1H, m), 6.92 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.51-7.55 (1H, m), 7.63 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.03 (1H, s).
製剤例1
(1)実施例1の化合物 50mg
(2)ラクトース 34mg
(3)トウモロコシ澱粉 10.6mg
(4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg
計 120mg
常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用いて打錠することにより、錠剤が得られる。
(1)実施例1の化合物 50mg
(2)ラクトース 34mg
(3)トウモロコシ澱粉 10.6mg
(4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg
計 120mg
常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用いて打錠することにより、錠剤が得られる。
製剤例2(カプセルの製造)
(1)実施例1の化合物 30mg
(2)微粉末セルロース 10mg
(3)ラクトース 19mg
(4)ステアリン酸マグネシウム 1mg
計 60mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混合して、ゼラチンカプセルに充填する。
(1)実施例1の化合物 30mg
(2)微粉末セルロース 10mg
(3)ラクトース 19mg
(4)ステアリン酸マグネシウム 1mg
計 60mg
(1)、(2)、(3)および(4)を混合して、ゼラチンカプセルに充填する。
試験例1
バインディングアッセイを用いた被験化合物のヒトMCH受容体1(MCHR1)結合阻害活性の測定
1.膜画分の調製
W001/82925に記載のヒトMCHR1(=SLC-1受容体)発現CHO細胞クローン57を用いて、以下の方法によりMCHR1発現CHO細胞膜画分を調製した。
5mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加したリン酸緩衛生理食塩水(pH 7.4)にヒトMCHR1発現CHO細胞(1 x 108個)を浮遊させ、遠心した。細胞のペレットにホモジネートバッファー(10 mM NaHC03、5 mM EDTA、pH 7.5、O.5 mM PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、20 mg/L ロイペプチン、4 mg/L E-64、1 mg/L ペプスタチンA)を10 mL加え、ポリトロンホモジナイザーを用いてホモジネー卜した。400 x gで10分間遠心して得られた上清をさらに100,000 x gで1時間遠心し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2 mLのアッセイバッファー[20 mM Tris-HCl (pH 7.5)、5 mM EDTA、0.5 mM PMSF、20 mg/L ロイペプチン、4 mg/L E-64、1 mg/L ペプスタチンA]に懸濁した。膜画分を2 mg/mLのタンパク質濃度になるようにアッセイバッファーに懸濁し、分注後-80℃で保存し、使用の都度、解凍して用いた。
バインディングアッセイを用いた被験化合物のヒトMCH受容体1(MCHR1)結合阻害活性の測定
1.膜画分の調製
W001/82925に記載のヒトMCHR1(=SLC-1受容体)発現CHO細胞クローン57を用いて、以下の方法によりMCHR1発現CHO細胞膜画分を調製した。
5mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加したリン酸緩衛生理食塩水(pH 7.4)にヒトMCHR1発現CHO細胞(1 x 108個)を浮遊させ、遠心した。細胞のペレットにホモジネートバッファー(10 mM NaHC03、5 mM EDTA、pH 7.5、O.5 mM PMSF(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、20 mg/L ロイペプチン、4 mg/L E-64、1 mg/L ペプスタチンA)を10 mL加え、ポリトロンホモジナイザーを用いてホモジネー卜した。400 x gで10分間遠心して得られた上清をさらに100,000 x gで1時間遠心し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2 mLのアッセイバッファー[20 mM Tris-HCl (pH 7.5)、5 mM EDTA、0.5 mM PMSF、20 mg/L ロイペプチン、4 mg/L E-64、1 mg/L ペプスタチンA]に懸濁した。膜画分を2 mg/mLのタンパク質濃度になるようにアッセイバッファーに懸濁し、分注後-80℃で保存し、使用の都度、解凍して用いた。
2.バインディングアッセイ
被験化合物のMCHR1リガンド結合阻害活性の測定は以下の通り実施した。
ポリプロピレン製の96ウェルプレート(3363、Corning)に、アッセイバッフアーで希釈したMCHR1発現CHO細胞膜画分(173 μL)を分注した後、DMSO溶液(2 μL)、DMSO溶液で希釈した33 μM cold MCH(1-19)(2 μL)、または種々の濃度にDMSO溶液で希釈した被験化合物溶液(2 μL)を加え、最後にアッセイバッファーで希釈した[125I]-MCH(4-19)(以下、「hot MCH」ともいう)(25 μL)を、それぞれのウェルに添加した。この反応液を室温で1時間、撹拌しながら反応させた後、このプレートをフィルターメートハーベスター(パーキンエルマー)にセットして、予めセットしておいたポリエチレンイミン処理済みグラスフィルタープレート(GF/C、パーキンエルマー)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液(50 mM Tris-HCl緩衝液 pH 7.5)で3回洗浄した。グラスフィルタープレートを乾燥させた後、マイクロシンチ0(パーキンエルマー)を25 μL/ウェル添加し、残った放射活性をトップカウント液体シンチレーションカウンター(パーキンエルマー)で測定した。被験化合物の結合阻害率は以下の式で算出した。
結合阻害率(%) = 100-(被験化合物とhot MCHを添加したときの放射活性−cold MCHとhot MCH溶液を添加したときの放射活性)/(DMSO溶液とhot MCHを添加したときの放射活性−cold MCHとhot MCH溶液を添加したときの放射活性) x 100
ヒトMCHR1発現CHO細胞を用いて測定を行った、被験化合物0.1 μMの結合阻害率(%)を表2に示す。
被験化合物のMCHR1リガンド結合阻害活性の測定は以下の通り実施した。
ポリプロピレン製の96ウェルプレート(3363、Corning)に、アッセイバッフアーで希釈したMCHR1発現CHO細胞膜画分(173 μL)を分注した後、DMSO溶液(2 μL)、DMSO溶液で希釈した33 μM cold MCH(1-19)(2 μL)、または種々の濃度にDMSO溶液で希釈した被験化合物溶液(2 μL)を加え、最後にアッセイバッファーで希釈した[125I]-MCH(4-19)(以下、「hot MCH」ともいう)(25 μL)を、それぞれのウェルに添加した。この反応液を室温で1時間、撹拌しながら反応させた後、このプレートをフィルターメートハーベスター(パーキンエルマー)にセットして、予めセットしておいたポリエチレンイミン処理済みグラスフィルタープレート(GF/C、パーキンエルマー)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液(50 mM Tris-HCl緩衝液 pH 7.5)で3回洗浄した。グラスフィルタープレートを乾燥させた後、マイクロシンチ0(パーキンエルマー)を25 μL/ウェル添加し、残った放射活性をトップカウント液体シンチレーションカウンター(パーキンエルマー)で測定した。被験化合物の結合阻害率は以下の式で算出した。
結合阻害率(%) = 100-(被験化合物とhot MCHを添加したときの放射活性−cold MCHとhot MCH溶液を添加したときの放射活性)/(DMSO溶液とhot MCHを添加したときの放射活性−cold MCHとhot MCH溶液を添加したときの放射活性) x 100
ヒトMCHR1発現CHO細胞を用いて測定を行った、被験化合物0.1 μMの結合阻害率(%)を表2に示す。
表2から明らかなように、本発明化合物は優れたMCH受容体1結合阻害活性を有する。
試験例2
Ca2+モビライゼーションアッセイを用いた被験化合物のMCH受容体1拮抗活性の測定
ヒトMCHR1遺伝子を導入した動物細胞用発現ベクタープラスミドを用いて、リポフェクトアミンLTX(インビトロジェン)でヒトMCHR1遺伝子をCHO細胞(CHO dhfr-)に導入した。この細胞は選択MEMα培地[445 mLの核酸を含まないMEMα培地に5 mLのPenicillin-Streptomycin(インビトロジェン)および50 mLの透析ウシ胎仔血清を加えた]で培養した。選択培地中で増殖してきたヒトMCHR1遺伝子発現CHO細胞候補であるコロニー24クローンを選択した。これらのクローンの中からCa2+モビライゼーションアッセイで、25 nMリガンドMCH(4-19)添加刺激に対して最も大きなCa2+濃度変化応答を示した#4株を選抜した。以降の試験では、このヒトMCHR1発現CHO細胞(クローン#4)を用いた。Ca2+モビライゼーションアッセイには、分注機能統合型蛍光測定器(セルラックス、パーキンエルマー)を用いた。CHO細胞は、壁面が黒色、底面が透明な96ウェルのプレート(type 3904、Corning)に20000個/ウェルの密度で播種し、約24時間、5%C02、37℃のインキュベータで培養した。培地を除き、phosphate buffered saline(PBS)で洗浄した。Ca2+指示色素試薬(同仁化学、CaスクリーニングノンウォッシュキットFluo4)を100 μL/ウェルの割合で加えて、30分間、5%C02、37℃のインキュベータで色素を細胞に浸透させた。測定器にプレートをセットして、まずアッセイ用バッファー[10 mM HEPES (pH7.4)、0.1% BSAを含む1 x アッセイバッファー(同仁化学、CaスクリーニングノンウォッシュキットFluo4に付属)]に希釈した被験化合物溶液またはDMSO溶液を50 μL/ウェルの割合で加えて、次に50 μL/ウェルの割合で、アッセイ用バッファーに希釈したリガンドMCH(4-19)ペプチド(最終濃度2 nM)またはDMSOを加えた。この間、細胞内の蛍光変化を2秒間隔で測定した。リガンドMCH(4-19)ペプチド添加刺激によって生じた細胞内蛍光活性を100%、DMSO溶液のみを添加したウェルの細胞内蛍光活性を0%として、被験化合物のアンタゴニスト活性を阻害率(%)として以下の式より算出した。
阻害率(%)=100-[被験化合物とMCH(4-19)ペプチド溶液を添加したときの蛍光活性−DMSO溶液のみ添加したときの蛍光活性]/[DMSO溶液とMCH(4-19)ペプチド溶液を添加したときの蛍光活性−DMSO溶液のみ添加したときの蛍光活性] x 100
ヒトMCHR1発現CHO細胞(クローン#4)を用いて測定を行った、被験化合物0.1 μMのアンタゴニスト活性としての阻害率を表3に示す。
Ca2+モビライゼーションアッセイを用いた被験化合物のMCH受容体1拮抗活性の測定
ヒトMCHR1遺伝子を導入した動物細胞用発現ベクタープラスミドを用いて、リポフェクトアミンLTX(インビトロジェン)でヒトMCHR1遺伝子をCHO細胞(CHO dhfr-)に導入した。この細胞は選択MEMα培地[445 mLの核酸を含まないMEMα培地に5 mLのPenicillin-Streptomycin(インビトロジェン)および50 mLの透析ウシ胎仔血清を加えた]で培養した。選択培地中で増殖してきたヒトMCHR1遺伝子発現CHO細胞候補であるコロニー24クローンを選択した。これらのクローンの中からCa2+モビライゼーションアッセイで、25 nMリガンドMCH(4-19)添加刺激に対して最も大きなCa2+濃度変化応答を示した#4株を選抜した。以降の試験では、このヒトMCHR1発現CHO細胞(クローン#4)を用いた。Ca2+モビライゼーションアッセイには、分注機能統合型蛍光測定器(セルラックス、パーキンエルマー)を用いた。CHO細胞は、壁面が黒色、底面が透明な96ウェルのプレート(type 3904、Corning)に20000個/ウェルの密度で播種し、約24時間、5%C02、37℃のインキュベータで培養した。培地を除き、phosphate buffered saline(PBS)で洗浄した。Ca2+指示色素試薬(同仁化学、CaスクリーニングノンウォッシュキットFluo4)を100 μL/ウェルの割合で加えて、30分間、5%C02、37℃のインキュベータで色素を細胞に浸透させた。測定器にプレートをセットして、まずアッセイ用バッファー[10 mM HEPES (pH7.4)、0.1% BSAを含む1 x アッセイバッファー(同仁化学、CaスクリーニングノンウォッシュキットFluo4に付属)]に希釈した被験化合物溶液またはDMSO溶液を50 μL/ウェルの割合で加えて、次に50 μL/ウェルの割合で、アッセイ用バッファーに希釈したリガンドMCH(4-19)ペプチド(最終濃度2 nM)またはDMSOを加えた。この間、細胞内の蛍光変化を2秒間隔で測定した。リガンドMCH(4-19)ペプチド添加刺激によって生じた細胞内蛍光活性を100%、DMSO溶液のみを添加したウェルの細胞内蛍光活性を0%として、被験化合物のアンタゴニスト活性を阻害率(%)として以下の式より算出した。
阻害率(%)=100-[被験化合物とMCH(4-19)ペプチド溶液を添加したときの蛍光活性−DMSO溶液のみ添加したときの蛍光活性]/[DMSO溶液とMCH(4-19)ペプチド溶液を添加したときの蛍光活性−DMSO溶液のみ添加したときの蛍光活性] x 100
ヒトMCHR1発現CHO細胞(クローン#4)を用いて測定を行った、被験化合物0.1 μMのアンタゴニスト活性としての阻害率を表3に示す。
表3から明らかなように、本発明化合物は優れたMCH受容体1拮抗作用を有する。
化合物(I)は、メラニン凝集ホルモン(MCH)受容体拮抗作用を有し、かつ毒性も低いので、該化合物は、摂食抑制剤および肥満症等の予防・治療剤として非常に有用である。
本出願は、米国特許出願第61/645,167号を基礎としており、その内容は本明細書にすべて包含される。
Claims (10)
- 式:
[式中、
Ar1は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)置換されていてもよい炭化水素基、(5)置換されていてもよい非芳香族複素環基、(6)置換されていてもよいヒドロキシ基、(7)置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されていてもよいアミノ基、および(9)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基を;
Ar2は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)置換されていてもよい炭化水素基、(4)置換されていてもよい複素環基、(5)置換されていてもよいヒドロキシ基、(6)置換されていてもよいメルカプト基、(7)置換されたアミノ基、および(8)アシル基から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基を;
X1は、CR1またはNを;
X2およびX3は、独立して、CHまたはNを示し;
ここで、X1、X2およびX3は、同時に2以上のNではなく;
Wは、結合手、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基を示し;
ここで、Wが、置換されていてもよいC1−6アルキレン基、または置換されていてもよいC2−6アルケニレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、置換されていてもよい4ないし7員非芳香環を形成してもよく;および
R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を示す。]
で表される化合物またはその塩。 - Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基である、請求項1記載の化合物またはその塩。 - X1がCHである、請求項1記載の化合物またはその塩。
- Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、請求項1記載の化合物またはその塩。 - Ar1が、
(1)ハロゲン原子、
(2)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(3)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員芳香環基であり;
Ar2が、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)1ないし3個のヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(4)C3−10シクロアルキル基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)(a)ヒドロキシ基、
(b)カルバモイル基、
(c)ハロゲン原子およびシアノ基から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル基、および
(d)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい4ないし6員飽和複素環基
から選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(7)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(8)C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選択される1ないし3個の置換基で置換された5または6員芳香環基であり;
X1がCHであり;
X2およびX3がCHであるか、
X2がNであり、かつX3がCHであるか、または
X2がCHであり、かつX3がNであり;
Wが、結合手またはC1−6アルキレン基であり;
ここで、Wが、C1−6アルキレン基である場合、Ar2の置換基と一緒になって、4ないし7員非芳香環を形成してもよい、請求項1記載の化合物またはその塩。 - 請求項1記載の化合物またはその塩を含有してなる、医薬。
- メラニン凝集ホルモン受容体拮抗剤である、請求項7記載の医薬。
- 摂食抑制剤である、請求項7記載の医薬。
- 肥満症の予防または治療剤である、請求項7記載の医薬。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US201261645167P | 2012-05-10 | 2012-05-10 | |
| US61/645,167 | 2012-05-10 |
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|---|---|
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|---|---|---|---|
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| WO (1) | WO2013168760A1 (ja) |
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