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JPH1112135A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

Info

Publication number
JPH1112135A
JPH1112135A JP16932297A JP16932297A JPH1112135A JP H1112135 A JPH1112135 A JP H1112135A JP 16932297 A JP16932297 A JP 16932297A JP 16932297 A JP16932297 A JP 16932297A JP H1112135 A JPH1112135 A JP H1112135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
mica
titanium
hair cosmetic
titanium mica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16932297A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Kozu
恵美子 神津
Takashi Ito
隆司 伊藤
Atsushi Utsu
敦 宇津
Sunao Nomura
直 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP16932297A priority Critical patent/JPH1112135A/ja
Priority to TW087109621A priority patent/TW505521B/zh
Priority to US09/100,248 priority patent/US6190648B1/en
Priority to EP98111533A priority patent/EP0887067A3/en
Priority to CN98103275.3A priority patent/CN1203072A/zh
Publication of JPH1112135A publication Critical patent/JPH1112135A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cleaning And Drying Hair (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雲母チタンを含有する毛髪化粧料を毛髪に適
用した際に、自然な感じで毛髪を着色できるようにす
る。 【解決手段】 雲母チタンを含有する毛髪化粧料におい
て、雲母チタン全量中、粒子径20μm以上の雲母チタ
ンの割合を10重量%以下に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一時的に毛髪の色
調に変化を与えることのできる毛髪化粧料、より詳しく
は、雲母チタンを含有しながらも、毛髪に色調を自然な
感じの色調に変化させることのできる毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛髪の色調に変化を与えるた
めの毛髪化粧料として、変化した色調の持続性の観点か
ら、永久染毛剤(ヘアカラー、ブリーチ及びカラー)、
脱色剤(ブリーチ)、半永久染毛剤(ヘアマニキュ
ア)、一時染毛剤が用いられている。
【0003】これらの中で、永久染毛剤、半永久染毛剤
あるいは脱色剤を使用した場合、髪の傷み、皮膚への染
まり等の問題が生じやすく、しかも、使用者自らが自分
の毛髪に対して施術するには取り扱いが難しく、また、
意図しない色調に変化してしまったときに直ちに元に戻
すことは実際上不可能であるという問題がある。
【0004】一方、一時染毛剤を使用した場合、毛髪の
傷み、皮膚への染まりもなく、しかも、着色した毛髪を
シャンプーすることにより、毛髪に付着した一時染毛剤
を容易に洗い落として、元の色調に戻すことができると
いう利点がある。
【0005】最近、このような一時染毛剤の一種とし
て、古くからパール光沢付与剤として化粧品や頭髪用品
に使用されてきた隠蔽力の高い雲母チタンをアルコール
系溶剤中に配合した毛髪化粧料が提案されている(特開
昭58−124713、同62−4219号、特開平1
−121208号参照)。このような雲母チタンを含有
する毛髪化粧料を毛髪に適用した場合、毛髪を褐色に着
色することができ、また、着色した毛髪をシャンプーす
ることにより容易に元の毛髪の色調に戻すことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雲母チ
タンを含有する従来の毛髪化粧料の場合、毛髪を着色す
るだけでなく、毛髪にキラキラとした強いパール感を付
与してしまうために、日常的に使用しにくいという問題
があった。
【0007】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、雲母チタンを含有する毛髪化
粧料を毛髪に適用した際に、自然な感じで毛髪を着色で
きるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の雲母
チタンを含有する毛髪化粧料において、雲母チタンの粒
径と雲母チタンが毛髪に付与するキラキラした感じとの
間の関係について全く考慮されていない点に着目し、使
用する雲母チタン全量の中に占める比較的大きな粒子径
の雲母チタンの割合が少ない場合には、毛髪にキラキラ
した感じを与えずに、自然な感じで毛髪の色調を変える
ことができることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0009】即ち、本発明は、雲母チタンを含有する毛
髪化粧料において、雲母チタン全量中、粒子径20μm
以上の雲母チタンの割合が10体積%以下であることを
特徴とする毛髪化粧料を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の毛髪化粧料は、雲母チタンを含有
する。雲母チタンを使用する理由は以下の通りである。
【0012】即ち、一般に、雲母チタンとは、最大寸法
が約数μm〜約100μmで、厚さ約0.05〜1μm
の薄片板状の天然雲母(白雲母、黒雲母、金雲母等)
や、最大寸法が約0.1〜約50μmで、厚さ約0.0
5〜50μmの合成雲母の表面に二酸化チタン層をコー
ティングしたものである。このような雲母チタン自体
は、白色の外観を有するが、二酸化チタン層の厚みによ
り黄色、赤色、青色、緑色などの干渉色を発色する。従
って、雲母チタンを毛髪化粧料に配合することにより、
その化粧料を黒い毛髪に適用した場合に毛髪表面に付着
した雲母チタンが黒色面を背景として非常に鮮やかに発
色するからである。
【0013】ところで、雲母チタンについて言われてい
る粒子径は、顕微鏡等で測定される最大寸法であった
り、光散乱法により求められた平均値であったりと様々
であるが、本発明における雲母チタンの粒径は、コール
ター法により得られた値を意味する。コールター法によ
る粒径分布は、例えばコールター(株)社製のコールタ
ーマルチサイザー020487(100μm径のアパチ
ャーを装着)を粒径測定装置として使用することにより
容易に測定することができる。キャリブレーションに
は、単分散シリカラテックスを使用することができる。
但し、雲母チタン粒子を凝集させずに測定するために、
界面活性剤溶液(例えば、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルの0.03%水溶液)で希釈し、超音波処理を
施した後に測定する必要がある。
【0014】一般に入手可能な雲母チタンは、1〜2μ
m以下の非常に微細な粒子径のものから20μm以上の
比較的大きな粒子径のものまで幅広く含んでいる。本発
明者の発見した知見によれば、毛髪にキラキラしたパー
ル感を強く付与するのは、20μm以上の比較的大きな
粒子径のものであり、しかも雲母チタン全量中、粒子径
20μm以上の雲母チタンの割合が10体積%を超える
場合である。
【0015】従って、本発明の毛髪化粧料においては、
含有する雲母チタン全量中、粒子径20μm以上の雲母
チタンの割合を10体積%以下、好ましくは7体積%以
下、より好ましくは5体積%以下、更に好ましくは1体
積%以下に抑制する。このため、本発明の毛髪化粧料を
毛髪に適用した場合には、毛髪にキラキラしたパール感
を与えずに、自然な色合いで毛髪の色調を変えることが
できる。
【0016】また、雲母チタンにおける酸化チタンの構
造には、ルチル型とアナターゼ型とがあるが、屈折率が
高く、反射性に優れたルチル型の方が、色変化が大き
く、彩やかな髪色となるので好ましい。
【0017】ルチル型酸化チタンを雲母の表面に形成す
る方法には、酸化スズを用いる方法(米国特許第403
8099号明細書、同第4086100号明細書)、鉄
並びに酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛
の少なくとも一つを用いる方法(特開平7−31646
4号公報)が知られているが、安全性の観点から後者の
方法がより好ましい。
【0018】後者の方法で製造された雲母チタンは、鉄
並びに酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛
の少なくとも一つを含有することになる。ここで、雲母
チタン中の鉄の含有量は、少なすぎると雲母チタンの干
渉色が十分でなく、多すぎると雲母チタンが淡褐色に変
化し、毛髪に適用した際の色変化が美しさに欠けるよう
になるので、二酸化チタンでコートされる雲母粒子の重
量に対して0.125〜1重量%が好ましい。また、雲
母チタン中のカルシウム、マグネシウム及び亜鉛の少な
くとも一つの含有量は、少なすぎるとルチル型の二酸化
チタンの形成が不十分となり、毛髪に適用した際の色変
化や光沢が乏しくなるので、二酸化チタンでコートされ
る雲母粒子の重量に対して少なくとも0.05重量%が
好ましい。
【0019】本発明に用いる雲母チタンとしては、粒径
20μm以上の粒子の割合が10体積%以下という条件
を満たしている種々の雲母チタンを使用することができ
る。例えば、単に二酸化チタンでコーティングされた雲
母チタンや、ベンガラ被覆雲母チタン、亜鉛華被覆雲母
チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母
チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、赤色226号被覆雲
母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の有色雲母チ
タンや、特開平5−43417号公報に開示されている
ような低次酸化チタン層を有する着色雲母チタンなどを
挙げることができる。
【0020】本発明において使用する雲母チタンの具体
例としては、例えば市販品ではMearl社のFlam
enco Satin Gold(粒子径が20μm以
上の割合が0.1体積%)等が挙げられる。
【0021】なお、雲母チタンとして、毛髪化粧料中の
その安定性や分散性を改善するために、例えばシリコー
ン油、脂肪族金属塩、アルキルリン酸、アルキルリン酸
のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖(C8〜
C22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸、あるいはパーフ
ルオロアルキル基を有するフッ素化合物などで表面疎水
化処理を施したものを使用することができる。
【0022】本発明の毛髪化粧料における雲母チタンの
含有量は、少なすぎると髪色の変化が少なく、多すぎる
とゴワゴワした感触となり好ましくないので、好ましく
は0.5〜20重量%、より好ましくは1〜15重量
%、更に好ましくは2〜10重量%である。
【0023】また、本発明の毛髪化粧料は、その使用形
態を考慮した場合にエアゾール剤型とすることが望まれ
るので、その場合には雲母チタンの他に噴射剤を含有さ
せることが好ましい。このような噴射剤としては、液化
石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、二酸化炭素、
圧縮窒素、圧縮空気等が挙げられる。これらは、2種以
上を併用することができる。
【0024】また、本発明の毛髪化粧料には、雲母チタ
ンを毛髪へ安定的に固定させるために、顔料固定用樹脂
を配合することが好ましい。顔料固定用樹脂は、毛髪固
定用高分子としても機能するので、顔料固定用樹脂を配
合した毛髪化粧料は整髪効果を示すようになる。
【0025】本発明において、顔料固定用樹脂としての
両性ポリマーの具体例としては、ユカフォーマーAM−
75、SM202(以上、三菱化学社製)等のジアルキ
ルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキル
エステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、アンフォ
マー28−4910、LV−71(以上、ナショナル・
スターチ社製)等のアクリル酸ヒドロキシプロピル/メ
タクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルア
ミド共重合体などを挙げることができ、中でもユカフォ
ーマーSM202を好ましく使用することができる。
【0026】アニオンポリマーの具体例としては、ガン
トレッツES−225、ES−425、SP−215
(以上、ISP社製)等のメチルビニルエーテル/無水
マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン2
8−1310(ナショナル・スターチ社製)、ルビセッ
トCA(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共
重合体;レジン28−2930(ナショナル・スターチ
社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニ
ル共重合体;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢
酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;
ADVANTAGE CP(ISP社製)等の酢酸ビニ
ル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアク
リレート共重合体;プラスサイズL53D(カラー用
A)、プラスサイズL−75CB(互応化学社製)、ダ
イヤホールド(三菱化学社製)等の(メタ)アクリル酸
/(メタ)アクリル酸エステル共重合体;ウルトラホー
ルド8、ウルトラホールド・ストロング(以上、BAS
F社製)、アンフォマーV−42(ナショナル・スター
チ社製)等のアクリル酸/アクリル酸アルキルエステル
/アルキルアクリルアミド共重合体;ルビフレックスV
BM35(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/
アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体などを挙げ
ることができ、中でも、プラスサイズL−75CBを好
ましく使用することができる。
【0027】カチオンポリマーの具体例としては、ルビ
カットFC370、FC550、FC905、HM55
2、MonoCP(以上、BASF社製)等のビニルイ
ミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合
体;セルカットH−100、L−200(以上、ナショ
ナル・スターチ社製)等のヒドロキシエチルセルロース
/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド;ガフカット
734、755N(以上、ISP社製)、PQ−11
(BASF社製)等のビニルピロリドン/四級化ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート共重合体;コポリマー8
45、937、958(以上、ISP社製)等のポリビ
ニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合
体;コポリマーVC−713(ISP社製)等のポリビ
ニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニル
カプロラクタム共重合体;ガフカットHS−100(I
SP社製)等のビニルピロリドン/メタクリルアミドプ
ロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体;特開平2
−180911号公報に記載の水溶性高分子化合物等の
アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミ
ノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメ
タクリレート共重合体等を挙げることができ、特にガフ
カット755Nを好ましく使用することができる。
【0028】ノニオンポリマーの具体例としては、ルビ
スコールK12、17、30、60、80、90(以
上、BASF社製)、PVP K15、30、60、9
0(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン;ル
ビスコールVA28E、37E、55E、64E、73
E(以上、BASF社製)、PVP/VA E−73
5、E−635、E−535、E−335、S−63
0、W−735(以上、ISP社製)等のポリビニルピ
ロリドン/酢酸ビニル共重合体;ルビスコールVAP3
43(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸
ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体;Dowle
x(ダウ・ケミカル社製)等の酢酸ビニル/N−ビニル
−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体等を挙げるこ
とができ、中でもルビスコールVA55E、PVP/V
A E−535を好ましく使用することができる。
【0029】天然高分子またはその誘導体の具体例とし
ては、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガ
ム、プルラン、カラギーナン等の天然多糖類;キトサン
塩、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシプロピルキト
サン等のキチン誘導体;カルボキシメチルデンプン、メ
チルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子
化合物、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチル
セルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム(CMC)、ポリマーJR400
(ユニオンカーバイド社製)等のカチオン化セルロー
ス、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高
分子化合物;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピ
レングリコールエステル等のアルギン酸系高分子化合物
などを挙げることができ、中でもカチオン化セルロー
ス、ヒドロキシプロピルキトサンを好ましく使用するこ
とができる。
【0030】なお、これらの顔料固定用樹脂のうち、酸
性基を有するものについては、感触等の点から、酸性基
の一部又は全部を中和して塩に変換したものが好まし
い。そのような塩としては、特に制約はなく、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩、エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−ア
ミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、アミノ
メルカプトプロパンジオール、トリイソプロパノールア
ミン、グリシン、ヒスチジン、アルギニン等の有機塩基
塩を挙げることができる。中でも、2−アミノ−2−メ
チルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオールの塩を好ましく使用することができ
る。
【0031】また、顔料固定用樹脂のうち、塩基性基を
持った樹脂については、その塩基性基の一部又は全部を
中和して塩に変換したものが好ましい。そのような塩と
しては、特に制約はないが、無機酸塩としては塩酸、硫
酸、リン酸等の無機酸の塩が好ましく、有機酸塩として
は、酢酸、乳酸、グリコール酸、ジメチロールプロピオ
ン酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、ピロ
リドンカルボン酸等の有機酸の塩が好ましい。
【0032】以上説明した顔料固定用樹脂の他に、顔料
固定用樹脂として水分散性ポリエステル樹脂を用いるこ
ともできる。このような水分散性ポリエステル樹脂とし
ては、水不溶性で水に分散可能なものであれば特に制限
されず、中でも、水に分散するのに充分な量の−SO3
M基(Mは水素原子または金属イオンを示す)を有する
ポリエステルを挙げることができる。このような−SO
3M基を有するポリエステルとしては、一種以上のジカ
ルボン酸化合物と、重合にあずかる官能基以外にスルホ
ン酸基を芳香核上に有する二官能モノマーの一種以上と
を縮合させて得られるものを挙げることができ、特にジ
エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イ
ソフタル酸及びスルホイソフタル酸を縮合させて得られ
たものが好ましい。このようなポリエステルの具体例と
しては、Eastman AQ38S、55S(イース
トマン・ケミカルプロダクツ社製)等の市販品を使用す
ることができる。
【0033】これらの顔料固定用樹脂の配合量は雲母チ
タン100重量部に対し1〜1000重量部、好ましく
は10〜100重量部、更に好ましくは20〜50重量
部である。
【0034】本発明の毛髪化粧料には、更に、ステアリ
ン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムなどのアニオ
ン性界面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等のノニオン性界
面活性剤、ラウリルベタイン等の両性界面活性剤、スク
ワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、ジメチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変
性シリコーン等のシリコーン類、グリセリン、プロピレ
ングリコール等のポリオール類、カルボキシビニルポリ
マー(例えば、カーボポール940、Goodrich
社製)、キサンタンガム等の増粘剤、粘土鉱物等の分散
安定剤、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、動植物
油等の油剤、保湿剤、中和剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、ビタミン類、エキス類、香料等を必要に応
じて適宜配合することができる。
【0035】本発明の毛髪化粧料には、更に各種色素を
配合することができる。このような色素としては、例え
ば、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色20
1号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤
色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228
号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色2
04号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色20
1号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色2
04号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、
橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール
色素;カルミン酸、ラッカイン酸、プラジリン、クロシ
ン等の天然色素等の化粧品に汎用される色素を挙げるこ
とができる。また、日常とは異なったオシャレ目的のた
めに、大粒径の雲母チタンや白雲母や合成雲母などのパ
ール剤を適宜配合することができる。
【0036】また、本発明の毛髪化粧料には、以上の必
須成分及び任意成分の他に、分散媒として水、エタノー
ルあるいはそれら両方を含有させることが好ましい。
【0037】本発明の毛髪化粧料に適する剤型として
は、スプレー、フォーム、ジェル、クリーム、ローショ
ン、ワックス、後発泡ジェルなどが挙げられる。
【0038】また、本発明の毛髪化粧料は、泡化可能な
内容物を泡化してその泡を被塗布体に塗布するための塗
布用具に充填して使用することが好ましい。このように
組み合わせることにより、毛髪化粧料をフォーム又はジ
ェルの形態で毛髪に容易に塗布することが可能な泡状毛
髪化粧料塗布用品を構成することができる。このような
塗布用品の塗布用具には、櫛を設け、その櫛の歯の先端
領域から泡化した毛髪化粧料が噴出するようにすること
が好ましい。このように構成することにより、的確に且
つ無駄なく、毛髪に泡化した毛髪化粧料を塗布すること
ができ、同時に整髪することができる。
【0039】このような、櫛付きの塗布用具の好ましい
態様について以下に説明する。
【0040】本発明の毛髪化粧料と好ましく組み合わせ
ることのできる櫛付き塗布用具は、図1(斜視図)、図
2(図1の要部縦断面図)及び図3(a)(図1の中空
櫛歯の拡大縦断面図)に示す櫛付き塗布用具を挙げるこ
とができる。
【0041】この塗布用具は、泡化可能な内容物(例え
ば、本発明の毛髪化粧料)を収容し、その内容物を噴出
させる噴出口及びその噴出口から内容物を噴出させる噴
出操作部7を有する容器6に、取り付け部材8を介して
櫛本体1が取り付けられて構成されている。ここで、櫛
本体1は、複数本の中空櫛歯4を有し、且つその基台2
内には、噴出させるべき内容物が充填される充填室3が
設けられている。また、充填室3と中空櫛歯4内の中空
部とは連通した構造となっており、中空櫛歯4の先端に
は内容物を噴出させる開口部41が設けられている。
【0042】複数の中空櫛歯4は、図1に示すように、
1列に設けてもよいが、複数列配列したり、櫛歯に通常
の櫛歯またはブラシ部を並列に配列してもよい。また、
櫛歯4の先端部には開口部41が設けられている。そし
て開口部41は、図3(a)に示すように、それぞれ隣
接する中空櫛歯4に向けて2カ所設けられており、隣接
する中空櫛歯4の開口部41同士は、櫛本体1の長手方
向において互いに向き合っている。
【0043】このような塗布用具のなかでも、特に本発
明の毛髪化粧料に好ましい態様としては、図1及び図2
に示すように、泡放出管5が、その基端51を上記噴出
口に連通させ且つその先端52を充填室3内に充填室3
の長さに対して充填室3の容器側より35〜65%、好
ましくは35〜45%の位置に存させて配設したものが
挙げられる。泡放出管5の先端52をこのような位置に
配設するのは、内容物が充填室3に均一に充填されて全
ての中空櫛歯4内に均一に流入するようにするためであ
る。ここで、泡放出管5としては、泡放出口の形状及び
数には制限されず、図4(a)に示すように、先端52
に泡放出口53を有し、充填室3の内部断面積に対し、
30〜70%の断面積を有する円筒形状のものや、図4
(b)あるいは図4(c)に示すように、先端52が閉
塞され、側面に泡放出口53を有する円筒形状のもので
もよい。
【0044】また、図1及び図3(a)に示すように、
中空櫛歯4には、中空櫛歯4の長さに対しその先端から
好ましくは0〜40%、更に好ましくは20〜30%の
位置に開口部41を設ける。開口部41をこのような位
置に設ける理由は、中空櫛歯4の基部に泡状化粧料が溜
まらないようにするためである。
【0045】なお、開孔口41の形状及びその開設位置
は、図3(a)の態様に限定されず、例えば、図3
(b)〜(d)に示すように、種々の態様をとることが
できる。
【0046】また、取り付け部材8の一部には、噴出操
作部7を上下動させて容器6内に収容されている内容物
を噴出させるための操作ボタン71が取り付けられてお
り、櫛本体1は、容器6の長手方向中心線に対して、中
空櫛歯4側に15゜〜−15゜の角度で、好ましくは1
0゜〜−5゜の角度(図1の場合には10゜)で取り付
けることが好ましい。
【0047】以下に、内容物として本発明の毛髪化粧料
が充填された泡状毛髪化粧料塗布用品の操作方法並びに
その作用について、図1〜図3(a)に示された態様を
例にとり説明する。
【0048】まず、泡状毛髪化粧料塗布用品の使用に際
しては、噴出操作部7における操作ボタン71を押し
て、噴出操作部7を下側(容器6側)に押圧する。する
と、容器6に収容されている毛髪化粧料は噴出口より噴
出され、泡放出管(例えば、外径2mm、内径1mm)
5内に導入される。そして、泡放出管5内に導入された
毛髪化粧料は、泡放出管5の先端52から噴出されて充
填室(例えば内径2.9mm)3内に充填され、更に中
空櫛歯4における中空部内に流入され、開口部41より
中空櫛歯4の先端近傍に噴出される。従って、このよう
な状態下に、泡状毛髪化粧料塗布用品で髪をとけば、中
空櫛歯4の先端近傍に噴出された毛髪化粧料を髪全体に
塗布することができ、しかも、髪をときながら操作ボタ
ン71を操作することにより、毛髪化粧料を中空櫛歯4
の先端部に供給することができるため、毛髪の根元に対
し、効果的に毛髪化粧料を塗布することができる。
【0049】また、泡状毛髪化粧料塗布用品は、泡放出
管5の先端52が充填室3内の中央部の位置に存在して
おり且つ中空櫛歯4の開口部41が先端部に設けられて
いるので、毛髪化粧料を中空櫛歯4の基部2に停滞させ
ることなく毛髪化粧料を髪全体に均一に塗布することが
でき且つ整髪も可能である。
【0050】なお、本発明の毛髪化粧料と好ましく組み
合わせて泡状毛髪化粧料塗布用品を構成するための櫛付
き塗布用具として、図5に示すような用具も好ましく使
用することができる。この塗布用具は、図1の噴出ボタ
ン11に代えて、取り付け部材8を押圧することにより
直接的に噴出操作部7を押圧できるように構成したこと
以外は、図1〜図3の態様と同様に構成されているもの
であり、同様の作用効果が得られる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0052】なお、以下の実施例1〜5並びに比較例1
〜2において使用した雲母チタンとしては、表1に示す
平均粒径と、20μm以上の粒子径の雲母チタン含有量
(体積%)とを示す雲母チタンA〜Fを使用した。
【0053】なお、雲母チタンAとしては、Flame
nco Satin Gold 260M(ルチル型、
Mearl社製)をそのまま使用し、雲母チタンFとし
ては、Timiron Super Gold(アナタ
ーゼ型、Merck社製)をそのまま使用した。雲母チ
タンB〜Eは、雲母チタンFを、日本ニューマチック工
業社製のMDS分級機を使用して分級したものを使用し
た。
【0054】
【表1】 雲母チタン 平均粒子径 粒子径20μm以上の (μm) 雲母チタンの割合(体積%) A 5.2 0.1 B 7.4 1.0 C 6.9 3.7 D 8.7 7.3 E 12.0 10.9 F 13.0 14.0
【0055】実施例1〜5及び比較例1及び2 LPGを除く表2に示す成分を常法に従って混合し、市
販のエアゾールフォーム用容器に注入し、更にLPG
(4.0kg/cm2)を充填することにより、エアゾ
ールフォーム用容器に充填した形態で毛髪化粧料を得
た。
【0056】(評価方法)各実施例及び比較例で作製し
たエアゾールフォーム用容器からエアゾールフォームを
噴出させ、その約1gを長さ15cm(約5g)の毛髪
トレスに塗布し、くし通ししてなじませ乾燥させた。乾
燥後、専門パネラー10人で目視にて、髪色変化と自然
さ(キラキラ感の程度)とについて、以下の評価基準に
従って点数化し、得られた専門パネラー10人の平均点
を以下の評価基準に従ってランク付けした。得られた結
果を表2に示す。ランク付けの結果は、実用上A又はB
であることが望まれる。
【0057】 (髪色変化) 大きく変化している 2点 やや変化している 1点 ほとんど変化していない 0点 (自然さ) キラキラ感がほとんどない 2点 キラキラ感が少しありやや不自然 1点 キラキラ感が多く不自然 0点 (評価基準) ランク 平均点 A: 1.5以上2以下 B: 1以上1.5未満 C: 0.5以上1未満 D: 0.5未満
【0058】
【表2】 (重量%) 実施例 比較例 成分 1 2 3 4 5 1 2 雲母チタンA 3.0 0.5 − − − − − B − − 3.0 − − − − C − − − 3.0 − − − D − − − − 3.0 − − E − − − − − 3.0 − F − − − − − − 3.0アニオン 性ホ゜リマー*1 2.0 ← ← ← ← ← ← 界面活性剤*2 1.0 ← ← ← ← ← ← エタノール 5.0 ← ← ← ← ← ← 水 ハ゛ランス ← ← ← ← ← ← LPG(4.0kg/cm2) 10.0 ← ← ← ← ← ← (評価) 髪色変化 A B A B B C C自然さ A A A A B D D 表2注 *1 プラスサイズ L−75CB、互応化学社製 *2 ポリオキシエチレン(9)sec−テトラデシルエーテル
【0059】表2からわかるように、実施例1〜5の毛
髪化粧料は、自然な風合いで毛髪の色調を変えることが
できた。
【0060】一方、比較例1及び2の場合には、使用し
た雲母チタン全量中の粒子径20μm以上の雲母チタン
の割合が10体積%以上であったので、特に自然な感じ
で髪色を変えることができなかった。
【0061】実施例6 LPGを除く表3に示す成分を常法に従って混合し、市
販のヘアスプレー用容器に注入し、更にLPG(2.5
kg/cm2)を充填することにより、ヘアスプレー用
容器に充填した形態で毛髪化粧料を得た。得られた毛髪
化粧料について、実施例1と同様に髪色変化と自然さと
を評価し、その結果を表3に示す。表3からわかるよう
に、実施例6の毛髪化粧料は、自然な風合いで毛髪の色
調を変えることができた。
【0062】
【表3】成分 重量% 雲母チタンA 2.0 両性ポリマー 1.0 (アンフォマー 28-4910、ナショナルスターチ社製) 2-アミノ-2-メチルフ゜ロハ゜ノール 0.17 スクワラン 0.1メチルフェニル ホ゜リシロキサン 0.2 (KF−53、信越化学社製 ) 香料 0.1 エタノール バランス LPG(2.5kg/cm2) 40.0 (評価) 髪色変化 A自然さ A
【0063】実施例7 LPGを除く表4に示す成分を常法に従って混合し、図
1の櫛付き塗布容器に注入し、更にLPG(4.0kg
/cm2)を充填することにより、泡状毛髪化粧料塗布
用品を得た。得られた泡状毛髪化粧料塗布用品につい
て、実施例1と同様に髪色変化と自然さとを評価し、そ
の結果を表4に示す。
【0064】表4からわかるように、実施例7の泡状毛
髪化粧料塗布用品は、自然な風合いで毛髪の色調を変え
ることができた。
【0065】
【表4】成分 重量% 雲母チタンA 3.0 プラスサイズ L−75CB 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3ホ゜リオキシエチレン (9EO) テトラテ゛シルエーテル 0.5 スクワラン 0.5 メチルパラベン 0.1 エタノール 5.0 水 バランス 香料 0.2 LPG(4.0kg/m2) 10.0 (評価) 髪色変化 A自然さ A
【0066】実施例8 表5に示す成分を常法に従って混合することにより、剤
型としてジェル形態の毛髪化粧料を得た。得られた毛髪
化粧料について、実施例1と同様に髪色変化と自然さと
を評価し、その結果を表5に示す。
【0067】表5からわかるように、実施例8のジェル
状毛髪化粧料は、自然な風合いで毛髪の色調を変えるこ
とができた。
【0068】
【表5】成分 重量% 雲母チタン*3 10.0 キサンタンガム*4 1.0 プラスサイズ L−75CB 2.0ホ゜リオキシエチレン 硬化ヒマシ油(40EO) 0.5 グリセリン 0.1 エタノール 20.0 香料 0.15 水 バランス (評価) 髪色変化 B自然さ A 表5注 *3 平均粒径5.2μm、粒子径20μm以上の割合
0.1体積%、Flamenco SATIN Blu
e 660M(ルチル型、Mearl社製) *4 エコーガムT、大日本製薬社製
【0069】実施例9 表6に示す成分を常法に従って混合することにより、剤
型としてフォーム形態の毛髪化粧料を得た。得られた毛
髪化粧料について、実施例1と同様に髪色変化と自然さ
とを評価し、その結果を表6に示す。
【0070】表6からわかるように、実施例9のフォー
ム状毛髪化粧料は、自然な風合いで毛髪の色調を変える
ことができた。
【0071】
【表6】成分 重量% 雲母チタン*5 1.0 両性ポリマー 1.5 (ユカフォーマー202、三菱化学社製) 流動パラフィン 0.1シ゛メチルホ゜リシロキサン (5000cs) 0.1 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2ホ゜リオキシエチレン (9EO)sec-テトラテ゛シルエーテル 0.4 エタノール 8.0 シラカバエキス 0.1 (ハ゛ーチエキストラクト、一丸ファルコス社製) 水 バランス (評価) 髪色変化 B自然さ A 表6注 *5 平均粒径7.4μm、粒子径20μm以上の割合
0.8体積%(平均粒径12.1μm、粒子径20μm
以上の割合12.8体積%のFlamencoOran
ge 320(アナターゼ型、Mearl社製)を分級
して得た雲母チタン)
【0072】実施例10 LPGとジメチルエーテルとを除く表7に示す成分を常
法に従って混合し、図1の櫛付き塗布容器に注入し、更
にLPG(6.0kg/cm2)とジメチルエーテルと
を充填することにより、泡状毛髪化粧料塗布用品を得
た。得られた泡状毛髪化粧料塗布用品について、実施例
1と同様に髪色変化と自然さとを評価し、その結果を表
7に示す。
【0073】表7からわかるように、実施例10の泡状
毛髪化粧料塗布用品は、自然な風合いで毛髪の色調を変
えることができた。
【0074】
【表7】成分 重量% 雲母チタン*6 4.0 プラスサイズ L−75CB 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 0.1 グリセリルエーテルイソステアリル 0.2ホ゜リオキシエチレン (9EO)sec-テトラテ゛シルエーテル 0.5 赤色404号 2.0 メチルパラベン 0.1 シルクプロテイン抽出液 0.05 (シルクケ゛ンGソルフ゛ルKE、一丸ファルコス社製) エタノール 5.0 水 バランス LPG(6.0kg/m2) 8.0 ジメチルエーテル 2.0 (評価) 髪色変化 A自然さ A 表7注 *6 平均粒径5.4μm、粒子径20μm以上の割合
0.1体積%以下、Flamenco Satin O
range 360M(ルチル型、Mearl社製)
【0075】実施例11 表8に示す成分を常法に従って混合することにより、剤
型としてジェル形態の毛髪化粧料を得た。得られた毛髪
化粧料について、実施例1と同様に髪色変化と自然さと
を評価し、その結果を表8示す。
【0076】表8からわかるように、実施例11のジェ
ル状毛髪化粧料は、自然な風合いで毛髪の色調を変える
ことができた。
【0077】
【表8】成分 重量% 雲母チタンA 20.0 流動イソパラフィン 10.0ホ゜リオキシエチレン (3)オレイルエーテルリン酸 5.5ホ゜リオキシエチレン (5EO)セチルエーテル 7.0ホ゜リオキシエチレン (20EO)セトステアリルエーテル 2.4 グリセリン 3.0 1,3−ブタンジオール 4.0 ソルビトール 10.0アミノ 変性シリコーンエマルシ゛ョン 0.5 (SM-8702C,東レダウコーニング社製) 水酸化カリウム 1.6 香料 0.2 水 バランス (評価) 髪色変化 B自然さ A
【0078】実施例12 LPGを除く表9に示す成分を常法に従って混合し、図
1の櫛付き塗布容器に注入し、更にLPG(4.0kg
/cm)を充填することにより、泡状毛髪化粧料塗布
用品を得た。得られた泡状毛髪化粧料塗布用品につい
て、実施例1と同様に髪色変化と自然さとを評価し、そ
の結果を表9示す。
【0079】表9からわかるように、実施例12泡状毛
髪化粧料塗布用品は、自然な風合いで毛髪の色調を変え
ることができた。
【0080】
【表9】 表9注 *7 雲母チタン*8と雲母チタン*9との混合物(混
合物の平均粒径8.3μm、粒子径20μm以上の割合
6.3体積%) *8 平均粒径5.2μm、粒子径20μm以上の割合
0.1体積%以下のFlamenco SATIN R
ED 460M(Mearl社製) *9 平均粒径12.5μm、粒子径20μm以上の割
合14.6体積%以下のFlamenco RED 4
20C(Mearl社製)
【0081】
【発明の効果】雲母チタンを含有する本発明の毛髪化粧
料は、毛髪に適用した際に、自然な感じで毛髪を着色す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】泡状毛髪化粧料塗布用品の斜視図である。
【図2】図1の泡状毛髪化粧料塗布用品の要部縦断面図
である。
【図3】泡状毛髪化粧料塗布用品の櫛歯の拡大縦断面図
である(図3(a)〜(d))。
【図4】泡状毛髪化粧料塗布用品の泡放出管の先端部の
拡大斜視図である(図4(a)〜(c))。
【図5】泡状毛髪化粧料塗布用品の斜視図である。
【符号の説明】
1 櫛本体 2 基台 3 充填室 4 中空櫛歯 41 開口部 5 泡放出管 51 泡放出管の基端 52 泡放出管の先端 6 容器 7 噴出操作部 71 操作ボタン 8 取り付け部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/13 A61K 7/13 (72)発明者 野村 直 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雲母チタンを含有する毛髪化粧料におい
    て、雲母チタン全量中、粒子径20μm以上の雲母チタ
    ンの割合が10体積%以下であることを特徴とする毛髪
    化粧料。
  2. 【請求項2】 雲母チタン全量中、粒子径20μm以上
    の雲母チタンの割合が7体積%以下である請求項1記載
    の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 雲母チタン全量中、粒子径20μm以上
    の雲母チタンの割合が5体積%以下である請求項2記載
    の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 雲母チタン全量中、粒子径20μm以上
    の雲母チタンの割合が1体積%以下である請求項2記載
    の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 雲母チタンの表面の酸化チタン層がルチ
    ル型である請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪化粧
    料。
  6. 【請求項6】 雲母チタンが、鉄並びに酸化カルシウ
    ム、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛の少なくとも一つを
    含有する請求項5記載の毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 雲母チタン中の鉄の含有量が、雲母粒子
    の重量に対して0.125〜1重量%であり、カルシウ
    ム、マグネシウム及び亜鉛の少なくとも一つの含有量が
    少なくとも0.05重量%である請求項6記載の毛髪化
    粧料。
  8. 【請求項8】 雲母チタンを0.5〜20重量%含有す
    る請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  9. 【請求項9】 雲母チタンを1〜15重量%含有する請
    求項8記載の毛髪化粧料。
  10. 【請求項10】 雲母チタンを2〜10重量%含有する
    請求項9記載の毛髪化粧料。
  11. 【請求項11】 更に噴射剤を含有する請求項1〜10
    のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  12. 【請求項12】 泡化可能な内容物を泡化してその泡を
    被塗布体に塗布するための塗布用具と、その塗布用具に
    その内容物として充填された請求項1〜11のいずれか
    に記載の毛髪化粧料とからなることを特徴とする泡状毛
    髪化粧料塗布用品。
  13. 【請求項13】 塗布用具が櫛を備えており、その櫛の
    歯の先端領域から泡化した毛髪化粧料が噴出する請求項
    12記載の泡状毛髪化粧量塗布用品。
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