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JPH0973081A - 長尺状光学補償シートの製造方法 - Google Patents

長尺状光学補償シートの製造方法

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Publication number
JPH0973081A
JPH0973081A JP7255598A JP25559895A JPH0973081A JP H0973081 A JPH0973081 A JP H0973081A JP 7255598 A JP7255598 A JP 7255598A JP 25559895 A JP25559895 A JP 25559895A JP H0973081 A JPH0973081 A JP H0973081A
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JP
Japan
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film
liquid crystal
layer
optical compensation
rubbing
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Application number
JP7255598A
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English (en)
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JP3554619B2 (ja
Inventor
Takashi Nawano
隆 名和野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP25559895A priority Critical patent/JP3554619B2/ja
Priority to US08/697,888 priority patent/US5853801A/en
Priority to DE19655379A priority patent/DE19655379B4/de
Priority to DE19635894A priority patent/DE19635894B4/de
Priority to KR1019960038218A priority patent/KR100294521B1/ko
Publication of JPH0973081A publication Critical patent/JPH0973081A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野角が拡大した光学補償シートを工業的に
効率よく製造するのに好適な長尺状光学補償シートの製
造方法を提供する。 【解決手段】 下記の工程: (1)送り出された長尺
状の透明フィルムの表面に配向膜形成用樹脂を含む塗布
液を塗布、乾燥して透明樹脂層の形成する工程;(2)
該透明樹脂層の表面に、ラビング処理を施して透明樹脂
層を配向膜とする工程;(3)液晶性ディスコティック
化合物を含む塗布液を、該配向膜上に塗布する工程;
(4)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
ネマティック相の液晶層を形成する工程;および(5)
該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを巻き取
る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学補償シ
ートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学補償シートの
製造方法に関し、特に表示コントラスト及び表示色の視
角特性を改善するために有用な光学補償シートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管型画像表示装置であるCRT
(Cathode-ray tube)に対して、薄型、軽量、低消費電力
という大きな利点をもつ液晶表示装置は、特に携帯用の
ワードプロセッサーやパーソナルコンピュータの表示装
置として一般的に使用されている。現在普及している液
晶表示素子(以下LCDと称す)の多くは、ねじれネマ
チック液晶を用いている。このような液晶表示素子は、
一般に、液晶セルとその両側に設けられた偏光板からな
る。このような液晶を用いた表示方式は、複屈折モード
と旋光モードとの二つの方式に大別できる。
【0003】複屈折モードを利用する超ねじれ(スーパ
ーツィスティッド)ネマチック液晶表示装置(以下ST
N−LCDと称す)は、90度を超えるねじれ角及び急
峻な電気光学特性を有するスーパーツィスティッドネマ
チック液晶を用いている。このため、このようなSTN
−LCDは、時分割駆動による大容量の表示が可能であ
る。しかしながら、STN−LCDで実用的なコントラ
ストが得られるのは、イエローモード(黄緑/濃紺)及
びブルーモード(青/淡黄)であり、白黒モードを得る
には位相差板(一軸延伸ポリマーフィルムや補償用液晶
セル)を設ける必要があった。TN−LCDの表示モー
ドである旋光モードでは、高速応答性(数十ミリ秒)及
び高いコントラストが得られる。従って、旋光モード
は、複屈折モードや他のモードに比べて多くの点で有利
である。しかしながら、TN−LCDは、STN−LC
Dのように位相差板を備えていないので、表示色や表示
コントラストが液晶表示装置を見る時の角度によって変
化し易い(視野角特性)との問題がある。
【0004】上記TN−LCDにおける視野角特性を改
善するため(即ち、視野角の拡大のため)、一対の偏光
板と液晶セルとの間に位相差板(光学補償シート)を設
けるとの提案が、特開平4−229828号公報及び特
開平4−258923号公報に記載されている。上記公
報で提案されている位相差板は、液晶セルに対して垂直
方向の位相差はほぼ0であるため真正面からは何ら光学
的作用を与えないが、傾けた時に位相差が発現し、これ
で液晶セルで発生する位相差を補償するものである。
【0005】特開平6−75115号公報、特開平4−
169539号公報及び特開平4−276076号公報
には、負の複屈折を有し、かつ光軸が傾いてい光学補償
シートが開示されている。即ち、上記シートは、ポリカ
ーボネートやポリエステル等のポリマーを延伸すること
により製造され、そしてシートの法線から傾いた主屈折
率の方向を持つ。延伸処理により上記シートを製造する
には、極めて複雑な延伸処理が必要とされるため、大面
積の光学補償シートを開示されている方法で製造するこ
とは極めて困難である。
【0006】一方、液晶性ポリマーを用いたものも知ら
れている。例えば、特開平3−9326号公報及び特開
平3−291601号公報には、液晶性を有するポリマ
ーを支持フィルム上の配向膜表面に塗布することにより
得られる光学補償シートが開示されている。しかしなが
ら、液晶性を有するポリマーは、配向させるために高温
で長時間の熟成が必要なため、生産性が極めて低く大量
生産に向いていない。また特開平5−215921号公
報には、支持体と液晶性及び正の複屈折を有する重合性
棒状化合物からなる光学補償シート(複屈折板)が開示
されている。この光学補償シートは、重合性棒状化合物
の溶液を支持体に塗布、加熱硬化することにより得られ
る。しかしながら、この液晶性を有するポリマーは、光
学的に正の一軸性であるため、全方向視野角をほとんど
拡大することができない。
【0007】そこで、簡単な製法により全方向視野角が
拡大した光学補償シートとして、透明フィルム上に配向
膜を形成し、配向膜上に液晶性ディスコティック化合物
の層が形成された光学補償シートも知られている(EP
0646829A1公開明細書)。
【0008】しかしながら上記のような光学補償シート
の製造方法では、透明フィルム上に透明樹脂層を形成す
る工程、この透明樹脂層をラビングして配向膜にする工
程、配向膜上に液晶性ディスコティック化合物の層を形
成する工程が、それぞれ独立して行なわれており、この
ような方法は、上記光学補償シートを工業的に効率よく
生産する方法としては適さない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、視野角が拡大した光学補償シートを工業的に効率よ
く製造することができる光学補償シートの製造方法を提
供することにある。詳しくは、本発明は、特にTN型液
晶表示素子における良好な視野角特性を表示画面全面に
亙って均一に付与することができる、均一に配向したデ
ィスコティック液晶が固定された層を有する光学補償シ
ートを簡便に工業的に効率よく製造することができる光
学補償シートを連続的に製造する方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の工
程: (1)送り出された長尺状の透明フィルムの表面に配向
膜形成用樹脂を含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層
の形成する工程; (2)該透明樹脂層の表面に、ラビングローラを用いて
ラビング処理を施して透明樹脂層を配向膜とする工程; (3)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
該配向膜上に塗布する工程; (4)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (5)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
補償シートの製造方法により達成することができる。
【0011】上記光学補償シートの製造方法の好ましい
態様は、下記のとおりである。 1)上記(3)の工程において、液晶性ディスコティッ
ク化合物として架橋性官能基を有する液晶性ディスコテ
ィック化合物を用い、(4)の工程終了後、連続的に該
液晶層に光照射してディスコティック液晶を硬化させた
後、連続的に上記(5)の工程を行なう。 2)上記(2)の工程において、該透明樹脂層の表面の
ラビング処理を、ラビングローラを除塵しながら実施
し、且つラビング処理した樹脂層の表面を除塵する。 3)上記(5)の工程の前に、配向膜及び液晶層が形成
された透明フィルム表面の光学特性を連続的に測定する
ことにより検査する検査工程を行なう。
【0012】また、上記目的は、下記の工程: (1)表面に透明樹脂層が形成された長尺状の透明フィ
ルムの透明樹脂層の表面に、ラビングローラを用いてラ
ビング処理を施して透明樹脂層を配向膜とする工程; (2)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
該配向膜上に塗布する工程; (3)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (4)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
補償シートの製造方法によっても解決することができ
る。上記光学補償シートの製造方法の好ましい態様は、
下記のとおりである。 1)上記(2)の工程において、液晶性ディスコティッ
ク化合物として架橋性官能基を有する液晶性ディスコテ
ィック化合物を用い、(3)の工程終了後、連続的に該
液晶層に光照射してディスコティック液晶を硬化させた
後、連続的に上記(4)の工程を行なう。 2)上記(1)の工程において該透明樹脂層の表面のラ
ビング処理を、ラビングローラを除塵しながら実施し且
つラビング処理した樹脂層の表面を除塵する。 3)上記(4)の工程の前に配向膜及び液晶層が形成さ
れた透明フィルム表面の光学特性を連続的に測定して液
晶層の配向状態を検査する検査工程を行なう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の光学補償シートの製造方法は、少なくと
も透明フィルム上に形成された配向膜形成用樹脂層のラ
ビング処理から、透明フィルム上に配向膜及びディスコ
ティックネマティック相の液晶層が形成された光学補償
シートが巻き取られるまでの工程を連続的に、一貫生産
で行なうことに特徴を有する。勿論、透明フィルムを送
り出す工程から、上記巻き取り工程まで一貫して行なう
ことが好ましい。このように、一貫で製造することによ
り大量に製造することが可能となるだけでなく、各工程
毎に非連続的に製造した場合に、作業工程の増加に伴う
あるいは保存中等に発生する塵埃の付着やフィルムのし
わを防止することができる。
【0014】上記製造方法は、例えば下記の工程より行
なわれる。 1)透明フィルムの送出工程; 2)透明フィルムの表面に配向膜形成用樹脂を含む塗布
液を塗布、乾燥する配向膜形成用樹脂層の形成工程; 3)表面に配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィル
ム上に、樹脂層の表面にラビング処理を施し透明フィル
ム上に配向膜を形成するラビング工程; 4)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、配
向膜上に塗布する液晶性ディスコティック化合物の塗布
工程; 5)該塗布層を乾燥して該塗布層中の溶媒を蒸発させる
乾燥工程; 6)該塗布層をディスコティックネマティック相形成温
度に加熱して、ディスコティックネマティック相の液晶
層を形成する液晶層形成工程; 7)該液晶層を固化する(即ち、液晶層形成後急冷して
固化させるか、あるいは、架橋性官能基を有する液晶性
ディスコティック化合物を使用した場合、液晶層を光照
射(または加熱)により架橋させる)工程; 8)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを巻
き取る巻取り工程。
【0015】図面を参照しながら詳しく説明する。図1
に本発明の光学補償シートの製造方法の概略図を示す。
フィルムの長尺ロール(フィルムロール)5aから送出
機1aにより送り出された長尺状の透明フィルム4a
は、駆動ローラにより搬送され、表面除塵機2により除
塵された後、塗布機3により配向膜形成用樹脂を含む塗
布液が塗布され、乾燥ゾーン5で乾燥され、樹脂層がフ
ィルム表面上に形成される(上記1)〜2)の工程)。
ここで得られたフィルムは一旦巻き取っても良い。
【0016】配向膜形成用樹脂層を有する透明フィルム
4bは、ラビングローラ8、スプリングでローラステー
ジに固定されたガイドローラ6及びラビングローラに備
え付けられた除塵機7からなるラビング装置により、ラ
ビング処理が施され、形成された配向膜の表面は、ラビ
ング装置に隣接して設けられた表面除塵機9により除塵
される(上記3)の工程)。ラビング装置は、上記以外
の公知の装置を使用しても良い。配向膜が形成された透
明フィルム4cは、駆動ローラにより搬送され、配向膜
上に、液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液が塗
布機10により塗布され(上記4)の工程)、次いで、
溶剤を蒸発させた後(上記5)の工程)、加熱ゾーン1
1において、塗布層をディスコティックネマティック相
形成温度に加熱して(ここで塗布層の残留溶剤も蒸発す
る)、ディスコティックネマティック相の液晶層を形成
する(上記6)の工程)。
【0017】上記液晶層は、次いで、紫外線(UV)ラ
ンプ12により紫外線が照射され、液晶層は架橋する
(上記7)の工程)。架橋させるためには、液晶性ディ
スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
ディスコティック化合物を使用する必要がある。架橋性
官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を用い
た場合は、この紫外線照射工程は省略され、直ちに冷却
される。この場合、ディスコティックネマティック相が
冷却中に破壊されないように、冷却は急速に行なう必要
がある。配向膜及び液晶層が形成された透明フィルム
は、検査装置13により透明フィルム表面の光学特性が
測定され、異状がないかどうか検査が行なわれる。次い
で、液晶層表面に保護フィルム14がラミネート機15
によりラミネートされ、巻き取り装置に巻き取られる。
【0018】前記の、一旦巻き取られた配向膜形成用樹
脂層を有する巻取フィルムを用いて、図2に示すように
光学補償シートを作成して巻き取るまでの工程を連続的
に、一貫生産で行なっても良い。配向膜形成用樹脂層を
有するフィルムロール5bから、フィルム4bが送出し
機1bにより送り出され、ラビング工程以下の工程が上
記図1と同様に行なわれる。
【0019】上記透明フィルムを送り出しする際、及び
配向膜形成用樹脂層を有する透明フィルムを送出して透
明フィルム接合する際に使用される、送出し機として
は、一般にプラスチックフィルムの送出しに使用されて
いるものを使用することができる。例えば、重ね合わせ
方式を利用した送出し機(例、イーガン(EAGAN) 社製、
ブラッククローソン社製のもの)、及び特公昭48−3
8461号公報に記載されている接ぎ合わせ装置及び接
ぎ合わせ装置と共に使用される巻き戻し装置を挙げるこ
とができる。送出しスタンドとしては、ターレット式シ
ャフトレス(Shftless Turret Unwinder) が一般に使用
されている。また、巻き出しあるいは巻き取りロールス
タンドの横位置案内システム(例、COATING AND LAMINA
TING MACHINES の446頁の図352A及び図352
B)も利用される。フィルムが、搬送中に一方の側に寄
ったり、蛇行するのを防ぐために、乾燥ゾーン通過後に
は、二軸ロール(Kamber roll )横方向案内装置(例、
COATING AND LAMINATING MACHINES の448頁の図35
5A)、そしてロール搬送中は、箱形(Box roller)横
方向案内装置(例、COATING AND LAMINATING MACHINES
の448頁の図355B)が使用される。これらは、Fi
fe社あるいは日本レギュレーター(株)から市販されて
いる。搬送装置等の駆動装置としては、表面に多数の孔
を有するサクションドラムが用いられる。巻き取り装置
の巻き取りは、鋸刃切断と粘着剤による先端巻付け方式
(イーガン(EAGAN) 社あるいはブラックローソン社の巻
き取り装置のカタログ参照)を利用することができる。
巻き取りスタンドとしては、上記送出しスタンドとして
用いられるターレット式シャフトレス(Shaftless Turr
et Unwinder)が一般に使用されている。上記送出し機に
使用されたロールスタンドの横位置案内システムも同様
に使用することができる。
【0020】透明フィルム上に配向膜形成用樹脂層を形
成する工程(上記2)の工程)を、図3を参照しながら
詳しく説明する。上記工程は、例えば下記のように行な
うことができる。塗布液槽31内の配向膜形成用樹脂を
含む塗布液が、ポンプ32により、フィルター33を介
して減圧室35aを有するエクストルージョンダイ35
内に送られ、搬送されてくる透明フィルム34(図1の
4a)上にバックアップロール36で支持されながら塗
布される。39は送風機である。次いで塗布された透明
フィルム34は、初期乾燥を行なう搬送ゾーン37を通
って、乾燥ゾーン38で乾燥され、次のラビング処理に
連続的に移される。あるいは、一旦巻き取られる。エク
ストルージョンダイ35と透明フィルム34との距離
は、一般に100〜300μmであり、減圧室は、一般
に大気圧より200〜500Pa低く保たれており、塗
布速度は、0.1〜1.0m/秒が好ましい。乾燥は7
0〜100℃で1〜10分行なうことが好ましい。塗布
液の粘度は、1〜20mPas(25℃)が好ましく、
塗布量は、10〜50g/m2 が好ましい。上記では、
塗布をエクストルージョンダイにより行なったが、後述
する液晶層の形成に使用されるワイヤーバーを用いて同
様に行なうことができる。
【0021】配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィ
ルムのその樹脂層をラビングして配向膜を形成するラビ
ング工程(上記3)の工程)を、図4を参照しながら詳
しく説明する。図4(A)はラビング装置の平面図、図
4(B)はラビング装置の断面図である。上記工程は、
例えば下記のように行なうことができる。配向膜形成用
樹脂層が形成された透明フィルム44(図1の4b)
が、矢印の方向に搬送され、ローラステージ43にスプ
リングで取り付けられたバックアップローラ46により
上部から押えられながら、下側より押圧されたラビング
ローラ(例えば、外径150mmのもの)48により透
明フィルムの樹脂層表面がラビングされる。ラビングロ
ーラ48は、外周表面にベルベット等のラビング用の布
が巻付けられており、これでラビングされる。ラビング
ローラは、1000rpm程度まで回転速度を制御する
ことができ、また任意のラビング角度に調整できるよう
に、フィルムの進行方向に対して水平面で回転自在とさ
れている。
【0022】例えば、ラビングローラをフィルムの進行
方向に対してロールの中心を軸に回転させてラビング角
度を調整し、この状態でフィルムを搬送装置によって一
定張力、一定速度(一般に5m/分以上)で搬送しなが
ら、ラビングローラをフィルムの搬送方向とは逆の方向
に一定の回転速度で回転させる。これにより連続的にラ
ビングを行なうことができる。このように連続的にラビ
ングを行なうことにより、フィルムはエアフォイル効果
により浮上して搬送されるので、フィルムが幅方向に動
くことはなく、安定して、連続的にラビングを行なうこ
とができる。バックアップローラ46には、フィルムと
のテンションを検出する機構が備えられており、ラビン
グ時のテンションの管理を行なうことができる。更に、
バックアップローラ46は上下の調整が可能で、このロ
ーラを上下に移動させてラップ角を調整することができ
る。また、ラビングローラ48の表面は、ラビングロー
ラ48側面に設置された表面除塵機47により除塵され
るので、ラビング時に発生する塵埃がラビングローラの
表面にはほとんど留まることがなく、ラビングローラ表
面からフィルム表面への塵埃の移動もほとんどない。更
に、ラビングされたフィルム表面(配向膜面)は、除電
器45により除電された後、表面除塵機49により配向
膜表面及びフィルム裏面の塵埃が除去される。あるい
は、表面除塵機49の代わりに粘着ローラを用いて塵埃
を除去することもできる。得られた配向膜を有するフィ
ルムは、連続的に液晶性ディスコティック化合物を含む
塗布液が塗布される。
【0023】配向膜表面の除塵は、下記の図5に示すよ
うに行なっても良い。即ち、配向膜を有するフィルム5
4の配向膜面に、溶剤吹き付け装置51により溶剤が吹
き付けられ、溶剤が蒸発する前にガイドローラ52によ
り押えられながら、かき落としローラ53により溶剤と
共に塵埃がかき落とされ、乾燥機55で乾燥される。ま
た、特開昭62−60750号公報に記載の除塵方法
(例えば、第1図、第3図に示される方法)も利用する
ことができる。
【0024】配向膜上に液晶性ディスコティック化合物
を含む塗布液を塗布するの塗布工程(上記4)の工程)
を、図6及び7を参照しながら詳しく説明する。上記工
程(上記4)の工程)は、例えば下記のように行なうこ
とができる。図6はワイヤーバー塗布装置の平面図、図
7はワイヤーバー塗布装置の断面図である。ワイヤーバ
ー61は、両端でベアリング63で支持され、またその
ベアリングの間にある部分は、バックアップ62で支持
されている。バーの端部はカップリング64でモータ6
5に連結されている。液晶性ディスコティック化合物を
含む塗布液は、供給口69Aから送られ、一次側液溜り
66、更に連結管76を経て二次側液溜り67に充填さ
れる。一次側液溜り66と二次側液溜り67の液面は、
液面規制板72により規制され、オーバーフローした液
は、オーバーフロー液溜り68を介して排出液口69B
から排出される。排出された塗布液は、粘度調整室75
で、塗布液を加える、必要により溶剤を加えることによ
り適当な粘度に調整され、ポンプ77で送液されなが
ら、フィルタ73でろ過され後再び供給口69Aに送ら
れる。フィルタ73の前で密度計が配置されており、こ
の情報を基に粘度調整が行なわれるようにされている。
塗布は、搬送される配向膜を有するフィルム74aの配
向膜面に、ワイヤーバー61を接触あるいは塗布液を介
して接触することにより行なわれる。ワイヤーバー61
は、一般に直径5〜20mmのロッドに直径20〜15
0μmのワイヤを密に巻付けたもので、これをフィルム
74aの搬送方向と同方向に、且つ搬送速度とほぼ同速
度で回転させ、一次側液溜り66から引き揚げられた塗
布液をフィルム74aに接触させることにより塗布が行
なわれる。
【0025】塗布液は、固形分濃度が15〜50重量%
の範囲が好ましく(特に、15〜40重量%の範囲)、
塗布液の粘度は、1〜20mPa・sの範囲が好ましい
(特に、1〜15mPa・sの範囲)。塗布によるスジ
の発生を抑えるために、一次側液溜りでの塗布液の滞留
時間を10秒以下にすることが好ましい。塗布液の滞留
時間(T)は、下記式により定義される。 T=V1 /Q 上記式に於て、V1 は一次側液溜りの体積(cm3)を表わ
し、そしてQは、循環流量(cm3/秒) を表わす。また、
塗布時に、塗布液がフィルムに接触しようとする力を利
用して、ワイヤーバー61を、塗布を行なわない時のバ
ーの芯の位置より20μm以上浮上させることが好まし
い。上記ワイヤーバーコーター以外に、エクストルージ
ョンコーター、ロールコーター等も利用することができ
る。
【0026】液晶性ディスコティック化合物の塗布層を
乾燥して該塗布層中の溶媒を蒸発させる乾燥工程(上記
5)の工程)を、図8を参照しながら詳しく説明する。
上記のようにワイヤーバー塗布機81で塗布された液晶
性ディスコティック化合物の塗布層を有する透明フィル
ム84が、整流板82に沿って乾燥ゾーン86に搬送さ
れ、更に加熱ゾーン89に搬送される。塗布直後からの
数秒乃至数分は、塗膜中の溶媒含有量の減少が時間に比
例する恒率乾燥期間(化学工学辞典、707〜712
頁、丸善株式会社発行、昭和55年10月25日)であ
り、この期間に、不均一に風が当たったり、不均一に加
熱された場合、上記塗布層の膜厚が不均一となり、最終
的に得られる液晶層の配向にムラが生ずるとの問題があ
る。このため、塗布直後から加熱ゾーン89に入るまで
は、塗布層にできるだけ風を当てることは好ましくな
く、上記乾燥工程に於ては、整流板を過ぎた後の乾燥ゾ
ーン86の金網85aから塗布室給気口83aからの風
(ほぼフィルムの搬送速度と同じ風力、風向の風)が導
入される。塗布室給気口84からの風は、塗布室排気口
83bから排気されると共に、金網85aから多孔板8
8及び金網85bを介して排気孔87から排気される。
また、整流板とフィルムの間隙は1〜10mmが一般的
である。整流板の長さは、1〜5mが好ましい。乾燥ゾ
ーン86の温度は、室温〜50℃が好ましい。乾燥ゾー
ン86に導入される風は、0.01〜0.3m/秒が一
般的である。
【0027】ディスコティックネマティック相形成温度
に加熱して、ディスコティックネマティック相の液晶層
を形成する液晶層形成工程(上記6)の工程)について
説明する。加熱乾燥を、塗布面側から行なうと、塗布層
の表面がまず乾燥するため、表面の液晶分子が配向膜か
らの配向規制を受けることなく配列し、層全体として液
晶分子の配向ムラが起こる。このため、加熱ゾーン89
では、フィルムの両側に設けられた熱風吹き出し口89
aから熱風が吹き出し、フィルムの両側に熱風が当たる
ようにされている。加熱温度は一般に70〜300℃の
範囲である。
【0028】上記のようにして得られた液晶層は、架橋
性官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を使
用した場合は、空冷あるいは冷却されたドラムに液晶層
を有するフィルムを接触させることにより、急激に冷却
する。これにより、乾燥に形成された液晶相を維持した
まま固化することができる。
【0029】上記のようにして得られた液晶層が、架橋
性官能基を有する液晶性ディスコティック化合物を使用
している場合は、直ちに光照射(好ましくは紫外線照
射)により架橋させる工程(上記7)の工程)を行な
う。上記工程を、図9及び図10を参照しながら詳しく
説明する。図9において、上記加熱ゾーンで、ディスコ
ティックネマティック相の液晶層が形成されたフィルム
94は、上記加熱ゾーンと隣接して設けられた紫外線照
射装置(主に冷却風を遮断する紫外線透過シートを有す
る)93を通過し、これによりフィルム94の液晶層に
紫外線が照射される。続いて、次工程(保護フィルムと
のラミネート工程あるいは巻き取り工程)に移される。
紫外線照射装置93は、内部に紫外線ランプ91を有
し、ランプより紫外線と共に放射される紫外線を通し、
熱線や風を通さない透明体92を有している。ランプ周
辺は紫外線照射ランプ冷却用送風機96により、冷却用
の風が送られている。
【0030】図10において、上記加熱ゾーンで、ディ
スコティックネマティック相の液晶層が形成されたフィ
ルム104は、ロール102に巻かれて固定された状態
で、ロール上に設けられた紫外線照射装置(主に冷却風
を遮断する紫外線透過シートを有する)103を通過
し、これによりフィルム104の液晶層に紫外線が照射
される。次工程(保護フィルムとのラミネート工程ある
いは巻き取り工程)に進む。続いて、次工程(保護フィ
ルムとのラミネート工程あるいは巻き取り工程)に移さ
れる。
【0031】以上説明した本発明の光学補償シートの製
造方法は、連続して一貫で製造を行なうので大量生産に
好適な製造方法であり、また本発明の製造方法により、
製造中に塵埃の付着や、フィルムの寄り等の発生がない
ので、配向したディスコティック液晶層に由来する視野
角が拡大した光学補償シートを容易に製造することがで
きる。
【0032】本発明の製造方法により得られる光学補償
シートは、透明樹脂フィルム、その上に設けられた配向
膜及び配向膜上に形成されたディスコネマティック相の
液晶層(光学異方層とも言う)からなる基本構成を有す
る。上記透明樹脂フィルムの材料としては、透明である
限りどのような材料でも使用することができる。光透過
率が80%以上を有する材料が好ましく、特に正面から
見た時に光学的等方性を有するものが好ましい。従っ
て、透明樹脂フィルムは、小さい固有複屈折を有する材
料から製造することが好ましい。このような材料として
は、セルローストリアセテート{市販品の例、ゼオネッ
クス(日本ゼオン(株)製)、ARTON(日本合成ゴ
ム(株)製)及びフジタック(富士写真フイルム(株)
製)}を使用することができる。さらに、ポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリスルフォン及びポリエーテ
ルスルホンなどの固有複屈折率の大きい素材であって
も、溶液流延、溶融押し出し等の条件、さらには縦、横
方向に延伸状検討を適宜設定することにより、得ること
ができる。
【0033】透明支持体(透明樹脂フィルム)面内の主
屈折率をnx、ny、厚み方向の主屈折率をnz、フイ
ルムの厚さをdとしたとき、三軸の主屈折率の関係がn
z<ny=nx(負の一軸性)を満足し、式{(nx+
ny)/2−nz}×dで表されるレタデーションが、
20nmから400nm(好ましくは30〜150n
m)であることが好ましい。ただし、nxとnyの値は
厳密に等しい必要はなく、ほぼ等しければ充分である。
具体的には、|nx−ny|/|nx−nz|≦0.3
であれば実用上問題はない。|nx−ny|×dで表さ
れる正面レターデーションは、50nm以下であること
が好ましく、20nm以下であることがさらに好まし
い。
【0034】配向膜は、一般に透明支持体上に設けられ
る。配向膜は、その上に設けられる液晶性ディスコティ
ック化合物の配向方向を規定するように機能する。そし
てこの配向が、光学補償シートから傾いた光軸を与え
る。配向膜は、光学異方層に配向性を付与できるもので
あれば、どのような層でも良い。配向膜の好ましい例と
しては、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング
処理された層を挙げることができる。
【0035】配向膜用の有機化合物の例としては、ポリ
メチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重
合体、スチレン/マレインイミド共重合体、ポリビニル
アルコール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、
スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化
ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩
素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸
ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共
重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン、
ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポリマー及び
シランカップリング剤等の化合物を挙げることができ
る。好ましいポリマーの例としては、ポリイミド、ポリ
スチレン、スチレン誘導体のポリマー、ゼラチン、ポリ
ビニルアルコール及びアルキル基(炭素原子数6以上が
好ましい)を有する変性ポリビニルアルコールを挙げる
ことができる。これらのポリマーの層を配向処理するこ
とにより得られる配向膜は、液晶性ディスコティック化
合物を斜めに配向させることができる。
【0036】上記ポリマーの中で、ポリビニルアルコー
ル又は変性ポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニ
ルアルコールとしては、例えば鹸化度70〜100%の
ものであり、一般に鹸化度80〜100%のものであ
り、より好ましくは鹸化度85乃至95%のものであ
る。重合度としては、100〜3000の範囲が好まし
い。変性ポリビニルアルコールとしては、共重合変性し
たもの(変性基として、例えば、COONa、Si(O
X)3 、N(CH33 ・Cl、C919COO、SO
3 、Na、C1225等が導入される)、連鎖移動により
変性したもの(変性基として、例えば、COONa、S
H、C1225等が導入されている)、ブロック重合によ
る変性をしたもの(変性基として、例えば、COOH、
CONH2 、COOR、C65 等が導入される)等の
ポリビニルアルコールの変性物を挙げることができる。
重合度としては、100〜3000のも範囲が好まし
い。これらの中で、鹸化度80〜100%の未変性乃至
変性ポリビニルアルコールであり、より好ましくは鹸化
度85乃至95%の未変性ないしアルキルチオ変性ポリ
ビニルアルコールである。
【0037】変性ポリビニルアルコールとして、特に、
下記一般式(1):
【0038】
【化1】 (但し、R1 は無置換のアルキル基又はアクリロイル
基、メタクリロイル基あるいはエポキシ基で置換された
アルキル基を表わし、Wはハロゲン原子、アルキル基又
はアルコキシ基を表わし、Xは活性エステル、酸無水物
及び酸ハロゲン化物を形成するために必要な原子群を表
わし、lは0または1を表わし、そしてnは0〜4の整
数を表わす。)で表わされる化合物とポリビニルアルコ
ールとの反応物が好ましい。上記反応物(特定の変性ポ
リビニルアルコール)は、さらに下記一般式(2):
【0039】
【化2】 (但し、X1 は活性エステル、酸無水物及び酸ハロゲン
化物を形成するために必要な原子群を表わし、そしてm
は2〜24の整数を表わす。)で表わされる化合物とポ
リビニルアルコールとの反応物が好ましい。
【0040】本発明の一般式(1)および一般式(2)
により表される化合物と反応させるために用いられるポ
リビニルアルコールとしては、上記変性されていないポ
リビニルアルコール及び上記共重合変性したもの、即ち
連鎖移動により変性したもの、ブロック重合による変性
をしたもの等のポリビニルアルコールの変性物、を挙げ
ることができる。上記特定の変性ポリビニルアルコール
の好ましい例としては、下記の化合物を挙げることがで
きる。これらは、特願平7−20583号明細書に詳し
く記載されている。
【0041】
【化3】
【0042】上記一般式のx、y及びz(単位モル%)
の例を下記に示す。 ポリマーA:x=87.8、y=0.2、z=12.0 ポリマーB:x=88.0、y=0.003、z=1
2.0 ポリマーC:x=87.86、y=0.14、z=1
2.0 ポリマーD:x=87.94、y=0.06、z=1
2.0 ポリマーE:x=86.9、y=1.1、z=12.0 ポリマーF:x=98.5、y=0.5、z=1.0 ポリマーG:x=97.8、y=0.2、z=2.0 ポリマーH:x=96.5、y=2.5、z=1.0 ポリマーI:x=94.9、y=4.1、z=1.0
【0043】
【化4】
【0044】上記一般式のn、x、y及びz(単位モル
%)の例を下記に示す。 ポリマーJ:n=3、x=87.8、y=0.2、z=
12.0 ポリマーK:n=5、x=87.85、y=0.15、
z=12.0 ポリマーL:n=6、x=87.7、y=0.3、z=
12.0 ポリマーM:n=8、x=87.7、y=0.3、z=
12.0
【0045】下記のポリマーを構成する各単位の数値
は、モル%で示した。
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】また、LCDの配向膜として広く用いられ
ているポリイミド膜(好ましくはフッ素原子含有ポリイ
ミド)も有機配向膜として好ましい。これはポリアミッ
ク酸(例えば、日立化成(株)製のLQ/LXシリー
ズ、日産化学(株)製のSEシリーズ等)を支持体面に
塗布し、100〜300℃で0.5〜1時間焼成した
後、ラビングすることにより得られる。
【0049】また前記ラビング処理に使用するラビング
用布としては、ゴム、ナイロン、ポリエステル等から得
られるシート、ナイロン繊維、レイヨン繊維、ポリエス
テル繊維等から得られるシート(ベルベットなど)、
紙、ガーゼ、フェルトなどを挙げることができる。配向
膜表面と布の相対速度は、50〜1000m/分が一般
的で、特に100〜500m/分が好ましい。
【0050】上記ディスコティックネマティック相の液
晶層は、配向膜上に形成される。本発明の液晶層は、液
晶性ディスコティック化合物を配向後冷却固化させる、
あるいは重合性の液晶性ディスコティック化合物の重合
(硬化)により得られる負の複屈折を有する層である。
上記のディスコティック化合物の例としては、C.De
stradeらの研究報告、Mol.Cryst.、7
1巻、111頁(1981年)に記載されているベンゼ
ン誘導体、C.Destradeらの研究報告、Mo
l.Cryst.、122巻、141頁(1985
年)、Physics lett.、A,78巻、82
頁(1990)に記載されているトルキセン誘導体、
B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.
96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキ
サン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.C
hem.、Commun.、1794頁(1985
年)、J.Zhangらの研究報告、J.Am.Che
m.Soc.、116巻、2655頁(1994年)に
記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系
マクロサイクルなどを挙げることができる。上記ディス
コティック(円盤状)化合物は、一般的にこれらを分子
中心の母核とし、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置
換ベンゾイルオキシ基等がその直鎖として放射線状に置
換された構造であり、液晶性を示し、一般的にディスコ
ティック液晶とよばれるものが含まれる。ただし、分子
自身が負の一軸性を有し、一定の配向を付与できるもの
であれば上記記載に限定されるものではない。また、本
発明において、円盤状化合物から形成したとは、最終的
にできた物が前記化合物である必要はなく、例えば、前
記低分子ディスコティツク液晶が熱、光等で反応する基
を有しており、結果的に熱、光等で反応により重合また
は架橋し、高分
【0051】上記ディスコティック化合物の好ましい例
を下記に示す。
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】
【化10】
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】
【化13】
【0059】
【化14】
【0060】
【化15】
【0061】
【化16】
【0062】
【化17】
【0063】上記ディスコネマティック相の液晶層は、
前述したように一般にディスコティック化合物及び他の
化合物を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布し、乾燥
し、次いでディスコティックネマチック相形成温度まで
加熱し、その後配向状態(ディスコティックネマチック
相)を維持して冷却することにより得られる。あるい
は、上記液晶層は、ディスコティック化合物及び他の化
合物(更に、例えば重合性モノマー、光重合開始剤)を
溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布し、乾燥し、次い
でディスコティックネマチック相形成温度まで加熱した
のち重合させ(UV光の照射等により)ることにより得
られる。本発明に用いるディスコティック液晶性化合物
のディスコティックネマティック液晶相−固相転移温度
としては、70〜300℃が好ましく、特に70〜17
0℃が好ましい。
【0064】例えば、支持体(透明樹脂フィルム)側の
ディスコティック化合物の配向時のチルト角は、一般
に、ディスコティック化合物あるいは配向膜の材料を選
択することにより、またはラビング処理方法の選択する
ことにより、調整することができる。また、表面側(空
気側)のディスコティック単位の傾斜角は、一般にディ
スコティック化合物あるいはディスコティック化合物と
ともに使用する他の化合物(例、可塑剤、界面活性剤、
重合性モノマー及びポリマー)を選択することにより調
整することができる。更に、傾斜角の変化の程度も上記
選択により調整することができる。
【0065】上記可塑剤、界面活性剤及び重合性モノマ
ーとしては、ディスコティック化合物と相溶性を有し、
液晶性ディスコティック化合物のチルト角が与えられる
か、あるいは配向を阻害しない限り、どのような化合物
も使用することができる。これらの中で、重合性モノマ
ー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリロイル基及
びメタクリロイル基を有する化合物)が好ましい。上記
化合物は、ディスコティック化合物に対して一般に1〜
50重量%(好ましくは5〜30重量%)の量にて使用
される。
【0066】上記ポリマーとしては、ディスコティック
化合物と相溶性を有し、液晶性ディスコティック化合物
にチルト角を与えられる限り、どのようなポリマーでも
使用することができる。ポリマー例としては、セルロー
スエステルを挙げることができる。セルロースエステル
の好ましい例としては、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセ
ルロース及びセルロースアセテートブチレートを挙げる
ことができる。上記ポリマーは、液晶性ディスコティッ
ク化合物の配向を阻害しないように、ディスコティック
化合物に対して一般に0.1〜10重量%(好ましくは
0.1〜8重量%、特に0.1〜5重量%)の量にて使
用される。
【0067】本発明により得られるディスコティックネ
マティック相の液晶層(光学異方層)は、一般に光学補
償シートの法線方向から傾いた方向に、0以外のレター
デーションの絶対値の最小値を有する(光軸を持たな
い)。上記の液晶層を含む光学補償シートの代表的な構
成例を図11に示す。図11において、透明支持体11
1、配向膜112そしてディスコティック相の液晶層
(光学異方層)113が、順に積層され、光学補償シー
トを構成している。Rは配向膜のラビング方向を示す。
12 及びn3 は、光学補償シートの三軸方向の屈折
率を表わし、正面から見た場合にn1 ≦n3 ≦n2 の関
係を満足する。βは、Re(レターデーション)の最小
値を示す方向の光学異方層の法線114からの傾きであ
る。TN−LCD及びTFT−LCDの視野角特性を改
善するために、Reの絶対値の最小値を示す方向が、光
学異方層の法線44から5〜50度(傾きの平均値)傾
いていることが好ましく、更に10〜40度が好ましい
(上記β)。更に、上記シートは、下記の条件: 50≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400(nm) (但し、Dはシートの厚さ)を満足することが好まし
く、更に下記の条件: 100≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400(nm)
【0068】ディスコネマティック相の液晶層を形成す
るための塗布液は、ディスコティック化合物及び前述の
他の化合物を溶剤に溶解することにより作製することが
できる。上記溶剤の例としては、N,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルフォキシド(DMS
O)及びピリジン等の極性溶剤;ベンゼン及びヘキサン
等の無極性溶剤;クロロホルム及びジクロロメタン等の
アルキルハライド類;酢酸メチル及び酢酸ブチル等のエ
ステル類;アセトン及びメチルエチルケトン等のケトン
類;及びテトラヒドロフラン及び1,2−ジメトキシエ
タン等のエーテル類を挙げることができる。アルキルハ
ライド類及びケトン類が好ましい。溶剤は単独でも、組
合わせて使用しても良い。
【0069】上記溶液の塗布方法としては、前記のバー
コーティング、カーテンコーティング、押出コーティン
グ、ロールコーティング、ディップコーティング、スピ
ンコーティング、印刷コーティング、スプレーコーティ
ング及びスライドコーティングを挙げることができる。
上記光学異方層は、前述したように、上記塗布溶液を配
向膜上に塗布し、乾燥し、次いでガラス転移温度以上に
加熱し(その後所望により硬化させ)、冷却することに
より得られる。
【0070】本発明により得られる光学補償シートが組
み込まれた液晶表示装置の代表的構成例を図12に示
す。図12において、透明電極を備えた一対の基板とそ
の基板間に封入されたねじれ配向したネマチック液晶と
からなる液晶セルTNC、液晶セルの両側に設けられた
一対の偏光板A、B、液晶セルと偏光板との間に配置さ
れた光学補償シートRF1 、RF2 及びバックライトB
Lが、組み合わされて液晶表示装置を構成している。光
学補償シートは一方のみ配置しても良い(即ち、RF1
またはRF2 )。R1 は光学補償シートRF1 の、正面
から見た場合のラビング方向を示し、R2 は光学補償シ
ートRF2 のラビング方向を示す。液晶セルTNCの実
線の矢印は、液晶セルの偏光板B側の基板のラビング方
向を表わし、液晶セルTNCの点線の矢印は、液晶セル
の偏光板A側の基板のラビング方向を表わす。PA及び
PBは、それぞれ偏光板A、Bの偏光軸を表わす。
【0071】
【実施例】
[実施例1]以下の光学補償シートの製造方法は、前記
図1に示すように長尺状透明フィルムを送り出す工程か
ら、得られた光学補償シートを巻き取り工程まで一貫し
て連続的に行なった。トリアセチルセルロース(フジタ
ック、富士写真フィルム(株)製、厚さ:100μm、
幅:500mm)の長尺状フィルムの一方の側に、長鎖
アルキル変性ポバール(MP−203、クラレ(株)
製)5重量%溶液を塗布し、90℃4分間乾燥させた
後、ラビング処理を行って膜厚2.0μmの配向膜形成
用樹脂層を形成した(図1の4bのフィルムを得る)。
フィルムの搬送速度は、20m/分であった。上記トリ
アセチルセルロースフィルムは、フィルム面内の直交す
る二方向の屈折率をnx,ny、厚み方向の屈折率をn
z、そしてフィルムの厚さをdとした時、(nx−n
y)×d=16nm、{(nx−ny)/2−nz}×
d=75nmであった。また上記配向膜形成用樹脂層の
形成は、図3に示した塗布、乾燥装置を用いて行なっ
た。
【0072】続いて、得られた樹脂層を有するフィルム
を、連続して20m/分で搬送しながら、樹脂層表面に
ラビング処理を施した。ラビング処理は図4に示した装
置を用いてラビングローラ48の回転数を300rpm
にて行ない、次いで得られた配向膜の除塵を行なった。
【0073】次いで、得られた配向膜を有するフィルム
(図1の4c)を、連続して20m/分で搬送しなが
ら、配向膜上に、前記ディスコティック化合物TE−8
の(3)とTE−8の(5)の重量比で4:1の混合物
に、光重合開始剤(イルガキュア907、日本チバガイ
ギー(株)製)を上記混合物に対して1重量%添加した
混合物の10重量%メチルエチルケトン溶液(塗布液)
を、図6及び7に示したワイヤーバー塗布機2にて、塗
布速度20m/分、塗布量5cc/m2 で塗布し、次い
で図8に示した乾燥及び加熱ゾーンを通過させた。乾燥
ゾーンには0.1m/秒の風を金網85aより送り、加
熱ゾーンは130℃に調製した。塗布後3秒後に乾燥ゾ
ーンに入り、3秒後加熱ゾーンに入った。加熱ゾーンは
約3分で通過した。
【0074】続いて、この配向膜及び液晶層が塗布され
たフィルムを、連続して20m/分で搬送しながら、液
晶層の表面に紫外線ランプ12により紫外線を照射し
た。即ち、上記加熱ゾーンを通過したフィルムは、図9
に示した紫外線照射装置93(紫外線ランプ:出力16
0W/cm、発光長1.6m)により、照度600mW
の紫外線を4秒間照射し、液晶層を架橋させた。
【0075】さらに、配向膜及び液晶層が形成された透
明フィルムは、検査装置(図1の13)により透明フィ
ルム表面の光学特性が測定され、検査を行ない、次い
で、液晶層表面に保護フィルム(14)にラミネート機
(15)により積層し、巻き取り装置により巻き取っ
て、巻取光学補償シートを得た。
【0076】[実施例2]実施例1において、ラビング
処理工程におけるラビングローラ48の回転数を500
rpmにて行なった以外は実施例1と同様にして巻取光
学補償シートを得た。
【0077】[実施例3]実施例1において、ラビング
処理工程におけるラビングローラ48の回転数を700
rpmにて行なった以外は実施例1と同様にして巻取光
学補償シートを得た。
【0078】[実施例4]実施例1において、ラビング
処理工程におけるラビングローラ48の回転数を900
rpmにて行なった以外は実施例1と同様にして巻取光
学補償シートを得た。
【0079】[比較例1]実施例1における透明フィル
ム、配向膜及び液晶層の材料を用い、製造工程を連続で
なくバッチ式で行なった以外は実施例1と同様にして巻
取光学補償シートを得た。
【0080】(光学補償シートの評価) 1)上記のようにして得られた光学補償シートを、偏光
顕微鏡により観察したところ(検査工程で行なった)、
液晶の配向の乱れを示すシュリーレンやカラムナー相等
の発生の有無を観察した。 2)上記光学補償シートを、図12示す液晶の異常光と
常光の屈折率の差と液晶セルのギャップサイズの積が5
10nmでねじれ角が87゜のTN型液晶表示装置に装
着した。図11の液晶表示装置のRF1及びRF2のよ
うに装着し、得られた画像について、視認性(表示画像
の乱れの有無等)を評価した。 3)上記1)及び2)で合格したものの得率を示した。 上記結果を表1に示す。
【0081】
【表1】 表1 ─────────────────────────── 液晶の配向状態 視認性 得率 ─────────────────────────── 実施例1 均一配向 表示ムラなし 80% 実施例2 均一配向 表示ムラなし 80% 実施例3 均一配向 表示ムラなし 80% 実施例4 均一配向 表示ムラなし 80% ─────────────────────────── 比較例1 一部不均一配向 表示ムラ少しあり 40% ───────────────────────────
【0082】
【発明の効果】本発明の光学補償シートを製造する方法
は、液晶層を有する光学補償シートを工業的に効率よく
大量に製造するのに好適な方法である。また実施例から
明らかなように、本発明の光学補償シートを一貫生産で
製造する製造方法により得られる光学補償シートは、製
造中に塵埃の影響や、フィルムの寄り等の発生がないの
で、配向したディスコティック液晶層に由来する視野角
が拡大した光学補償シートを容易に製造することができ
る。さらに実施例から明らかなように、画像ムラのない
液晶表示装置を与える光学補償シートを、上記連続製造
方法により高い得率で得ることができることから、本発
明の製造方法により光学補償シートの大量生産を可能に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学補償シートの製造方法の全工程の
一例を示す概略図である。
【図2】本発明の光学補償シートの製造方法の全工程を
別の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の製造方法に使用することができる配向
膜形成用樹脂層を形成する装置の一例を示した図であ
る。
【図4】本発明の製造方法に使用することができるラビ
ング装置の一例の平面図(A)及び(A)のラビング装
置の断面図(B)である。
【図5】本発明の製造方法に使用することができる配向
膜のラビング後の塵埃を除去する装置の一例の断面図で
ある。
【図6】本発明の製造方法に使用することができるワイ
ヤーバー塗布装置の平面図の一例を示す。
【図7】本発明の製造方法に使用することができるワイ
ヤーバー塗布装置の断面図の一例を示す。
【図8】本発明の製造方法に使用することができる液晶
性ディスコティック化合物の塗布層を乾燥する装置の一
例を示す。
【図9】本発明の製造方法に使用することができる紫外
線照射装置の一例を示す。
【図10】本発明の製造方法に使用することができる紫
外線照射装置の別の一例を示す。
【図11】本発明により得られる光学補償シートの構成
の一例を示す斜視図である。
【図12】本発明により得られる光学補償シートが装着
された液晶表示装置の構成の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b 送出機 2 表面除塵機 3 塗布機 4a 長尺状の透明フィルム 4b 樹脂層が形成された透明フィルム 4c 配向膜が形成された透明フィルム 5a、5b フィルムロール 5 乾燥ゾーン 6 ガイドローラ 7 除塵機 8 ラビングローラ 9 表面除塵機 10 塗布機 11 加熱ゾーン 12 紫外線(UV)ランプ 13 検査装置 14 保護フィルム 15 ラミネート機 31 塗布液槽 32 ポンプ 33 フィルター 34 透明フィルム 35a 減圧室 35 エクストルージョンダイ 36 バックアップローラ 37 搬送ゾーン 38 乾燥ゾーン 39 送風機 43 ローラステージ 44 配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィルム 45 除電器 46 バックアップローラ 48 ラビングローラ 49 表面除塵機 51 溶剤吹き付け装置 52 ガイドローラ 53 かき落としローラ 54 配向膜を有するフィルム 55 乾燥機 61 ワイヤーバーコータ 62 バックアップ 63 ベアリング 64 カップリング 65 モータ 66 一次側液溜り 67 二次側液溜り 68 オーバーフロー液溜り 69A 供給口 69B 排出液口 72 液面規制板 73 フィルタ 75 粘度調整室 76 連結管 77 ポンプ 78 密度計 81 ワイヤーバー塗布機 82 整流板 83a 塗布室給気口 83b 塗布室排気口 84 液晶性ディスコティック化合物の塗布層を有する
透明フィルム 85a、85b 金網 86 乾燥ゾーン 88 多孔板 89 加熱ゾーン 91 紫外線ランプ 92 透明体 93、103 紫外線照射装置 94、104 ディスコネマティック相の液晶層が形成
されたフィルム 96 紫外線照射ランプ冷却用送風機 102 ローラ TNC TN型液晶セル A、B 偏光板 PA、PB 偏光軸 RF1、RF2 光学補償シート BL バックライト R1、R2 光学補償シートのラビング方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】配向膜形成用樹脂層を有する透明フィルム
4bは、ラビングローラ8、ローラステージに固定され
たガイドローラ6及びラビングローラに備え付けられた
除塵機7からなるラビング装置により、ラビング処理が
施され、形成された配向膜の表面は、ラビング装置に隣
接して設けられた表面除塵機9により除塵される(上記
3)の工程)。ラビング装置は、上記以外の公知の装置
を使用しても良い。配向膜が形成された透明フィルム4
cは、駆動ローラにより搬送され、配向膜上に、液晶性
ディスコティック化合物を含む塗布液が塗布機10によ
り塗布され(上記4)の工程)、次いで、溶剤を蒸発さ
せた後(上記5)の工程)、加熱ゾーン11において、
塗布層をディスコティックネマティック相形成温度に加
熱して(ここで塗布層の残留溶剤も蒸発する)、ディス
コティックネマティック相の液晶層を形成する(上記
6)の工程)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィ
ルムのその樹脂層をラビングして配向膜を形成するラビ
ング工程(上記3)の工程)を、図4を参照しながら詳
しく説明する。図4(A)はラビング装置の平面図、図
4(B)はラビング装置の断面図である。上記工程は、
例えば下記のように行なうことができる。配向膜形成用
樹脂層が形成された透明フィルム44(図1の4b)
が、矢印の方向に搬送され、ローラステージ43に取
付けられたバックアップローラ46により上部から押え
られながら、下側より押圧されたラビングローラ(例え
ば、外径150mmのもの)48により透明フィルムの
樹脂層表面がラビングされる。ラビングローラ48は、
外周表面にベルベット等のラビング用の布が巻付けられ
ており、これでラビングされる。ラビングローラは、1
000rpm程度まで回転速度を制御することができ、
また任意のラビング角度に調整できるように、フィルム
の進行方向に対して水平面で回転自在とされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】例えば、ラビングローラをフィルムの進行
方向に対してロールの中心を軸に回転させてラビング角
度を調整し、この状態でフィルムを搬送装置によって一
定張力、一定速度(一般に5m/分以上)で搬送しなが
ら、ラビングローラをフィルムの搬送方向とは逆の方向
に一定の回転速度で回転させる。これにより連続的にラ
ビングを行なうことができる。このように連続的にラビ
ングを行なうことにより、フィルムはエアフォイル効果
により浮上して搬送されるので、フィルムが幅方向に動
くことはなく、安定して、連続的にラビングを行なうこ
とができる。バックアップローラ(ラップローラ)46
には、フィルムとのテンションを検出する機構が備えら
れており、ラビング時のテンションの管理を行なうこと
ができる。更に、バックアップローラ(ラップローラ)
46は上下の調整が可能で、このローラを上下に移動さ
せてラップ角を調整することができる。また、ラビング
ローラ48の表面は、ラビングローラ48側面に設置さ
れた表面除塵機47により除塵されるので、ラビング時
に発生する塵埃がラビングローラの表面にはほとんど留
まることがなく、ラビングローラ表面からフィルム表面
への塵埃の移動もほとんどない。更に、ラビングされた
フィルム表面(配向膜面)は、除電器45により除電さ
れた後、表面除塵機49により配向膜表面及びフィルム
裏面の塵埃が除去される。あるいは、表面除塵機49の
代わりに粘着ローラを用いて塵埃を除去することもでき
る。得られた配向膜を有するフィルムは、連続的に液晶
性ディスコティック化合物を含む塗布液が塗布される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1a、1b 送出機 2 表面除塵機 3 塗布機 4a 長尺状の透明フィルム 4b 樹脂層が形成された透明フィルム 4c 配向膜が形成された透明フィルム 5a、5b フィルムロール 5 乾燥ゾーン 6 ガイドローラ 7 除塵機 8 ラビングローラ 9 表面除塵機 10 塗布機 11 加熱ゾーン 12 紫外線(UV)ランプ 13 検査装置 14 保護フィルム 15 ラミネート機 31 塗布液槽 32 ポンプ 33 フィルター 34 透明フィルム 35a 減圧室 35 エクストルージョンダイ 36 バックアップローラ 37 搬送ゾーン 38 乾燥ゾーン 39 送風機 43 ローラステージ 44 配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィルム 45 除電器 46 バックアップローラ(ラップローラ) 48 ラビングローラ 49 表面除塵機 51 溶剤吹き付け装置 52 ガイドローラ 53 かき落としローラ 54 配向膜を有するフィルム 55 乾燥機 61 ワイヤーバーコータ 62 バックアップ 63 ベアリング 64 カップリング 65 モータ 66 一次側液溜り 67 二次側液溜り 68 オーバーフロー液溜り 69A 供給口 69B 排出液口 72 液面規制板 73 フィルタ 75 粘度調整室 76 連結管 77 ポンプ 78 密度計 81 ワイヤーバー塗布機 82 整流板 83a 塗布室給気口 83b 塗布室排気口 84 液晶性ディスコティック化合物の塗布層を有する
透明フィルム 85a、85b 金網 86 乾燥ゾーン 88 多孔板 89 加熱ゾーン 91 紫外線ランプ 92 透明体 93、103 紫外線照射装置 94、104 ディスコネマティック相の液晶層が形成
されたフィルム 96 紫外線照射ランプ冷却用送風機 102 ローラ TNC TN型液晶セル A、B 偏光板 PA、PB 偏光軸 RF1、RF2 光学補償シート BL バックライト R1、R2 光学補償シートのラビング方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程: (1)送り出された長尺状の透明フィルムの表面に配向
    膜形成用樹脂を含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層
    を形成する工程; (2)該透明樹脂層の表面に、ビングローラを用いてラ
    ビング処理を施して透明樹脂層を配向膜とする工程; (3)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
    該配向膜上に塗布する工程; (4)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
    ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (5)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
    巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
    補償シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記(3)の工程において、液晶性ディ
    スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
    ディスコティック化合物を用い、(4)の工程終了後、
    連続的に該液晶層に光照射してディスコティック液晶を
    硬化させた後、連続的に上記(5)の工程を行なう請求
    項1に記載の長尺状光学補償シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記(2)の工程において、該透明樹脂
    層の表面のラビング処理を、ラビングローラを除塵しな
    がら実施し、且つラビング処理した樹脂層の表面を除塵
    する請求項1に記載の長尺状光学補償シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記(5)の工程の前に、配向膜及び液
    晶層が形成された透明フィルム表面の光学特性を連続的
    に測定することにより液晶層の配向状態を検査する検査
    工程を行なう請求項1に記載の長尺状光学補償シートの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 下記の工程: (1)表面に透明樹脂層が形成された長尺状の透明フィ
    ルムの透明樹脂層の表面に、ラビングローラを用いてラ
    ビング処理を施して透明樹脂層を配向膜とする工程; (2)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
    該配向膜上に塗布する工程; (3)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
    ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (4)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
    巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
    補償シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記(2)の工程において、液晶性ディ
    スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
    ディスコティック化合物を用い、(3)の工程終了後、
    連続的に該液晶層に光照射してディスコティック液晶を
    硬化させた後、連続的に上記(4)の工程を行なう請求
    項5に記載の光学補償シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記(1)の工程において、該透明樹脂
    層の表面のラビング処理を、ラビングローラを除塵しな
    がら実施し、且つラビング処理した樹脂層の表面を除塵
    する請求項5に記載の上記光学補償シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記(4)の工程の前に、配向膜及び液
    晶層が形成された透明フィルム表面の光学特性を連続的
    に測定することにより検査する検査工程を行なう請求項
    5に記載の上記光学補償シートの製造方法。
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