JPH08232174A - 人工皮革並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents
人工皮革並びにその製造方法及び製造装置Info
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Abstract
人工皮革を提供する。 【構成】 人工皮革10の皮革基材3を、ポリウレタン
スポンジを絡ませた不織布からなる通気性の基布1と、
基布1上に形成された通気性の多孔質層2とによって構
成し、この多孔質層2上に接着剤を介することなく直接
フィルム層5を形成する。また、多孔質層2には皮革様
の凹凸表面を形成し、この凹凸表面の凸部6上にのみフ
ィルム層5を形成する。 【効果】 基布1及び多孔質層2は通気性を有している
ため、また通気性のないフィルム層5は人工皮革10の
凹凸表面の凹部7には形成されていないため、天然皮革
と同様に通気性が保たれている。
Description
性及び風合いを有する人工皮革、並びにその製造方法及
び製造装置に関する。
め、これに代わる人工皮革の開発が盛んに行われてい
る。しかし、天然皮革と同様の風合いと通気性とを有す
る人工皮革は未だ開発されていないのが実状である。
している。この人工皮革30は、通気性の基布31と、
基布31上に形成され皮革様の凹凸表面を有する通気性
の多孔質層32とによって構成される皮革基材33を有
している。皮革基材33上には、接着層34を介してウ
レタンレジンを含有するフィルム層35が積層され、フ
ィルム層35には皮革様の凹凸表面が形成されている。
(c)に示す製造方法により製造されている。即ち、金
属製のローラ36によって送出される転写紙39上にフ
ィルム層35となるフィルム材料38が供給される。転
写紙39は皮革様の凹凸表面を反転した凹凸形状を有し
ている。ローラ36上には所定の間隔を空けてブレード
37が設けられ、このブレード37によって転写紙39
上にフィルム材料38が塗布される。これを乾燥させる
ことにより、同図(b)に示すように、転写紙39上に
皮革様の凹凸形状を有するフィルム層35が得られる。
次に、フィルム層35上に接着剤34が塗布され、同図
(c)に示すように、この接着剤34が皮革基材33の
多孔質層32上に接するように重畳され、転写紙39を
剥離することにより、図4の人工皮革30が得られる。
は、接着剤34及びフィルム層35は通気性がないた
め、革靴等として使用した場合、天然皮革に比較して蒸
れるという問題点がある。
タン樹脂であるため硬く、天然皮革のような柔らかい風
合いが得られないという問題点がある。
決するために為されたものであり、本発明の目的は、天
然皮革と同様の通気性と風合いとを有する人工皮革を提
供することである。また、本発明の他の目的は、その製
造方法及び製造装置を提供することである。
気性の基布と、該基布上に形成され皮革様の凹凸表面を
有する通気性の多孔質層とを有する皮革基材、及び前記
多孔質層の前記凹凸表面の凸部上に形成されたフィルム
層を備えたことを特徴とする。
絡ませた不織布により構成し、前記多孔質層及び前記フ
ィルム層をポリウレタンにより構成してもよい。
工皮革の製造方法であって、皮革様の凹凸表面を反転し
た凹凸形状を有する転写紙上に前記フィルム層を形成す
るためのフィルム材料を塗布して、前記凹凸形状の凹部
に前記フィルム材料を充填する塗布工程と、前記皮革基
材上に前記フィルム材料の塗布面が接するように前記転
写紙を重畳して、前記皮革基材及び前記転写紙の加熱及
び加圧を行うことにより、前記転写紙の皮革様の凹凸表
面の形状を前記皮革基材上に押圧転写するとともに、前
記転写紙の凹凸形状の凹部に充填された前記フィルム材
料を前記皮革基材上に転写された前記皮革様の凹凸表面
の形状の凸部上に転写する転写工程とを包含することを
特徴とする。
造方法を実施するための人工皮革の製造装置であって、
前記転写紙を送出する柔軟性を有するローラと、該ロー
ラに押圧され前記転写紙上に供給される前記フィルム材
料を掻き取りながら前記転写の前記凹凸形状の凹部に充
填するブレードとを有する塗布装置と、前記皮革基材上
に前記フィルム材料を塗布した面が接するように前記転
写紙を重畳した前記皮革基材及び前記転写紙の加熱を行
うメインローラと、該メインローラに前記皮革基材及び
前記転写紙を面プレスするためのベルトと、該ベルトを
保持する補助ローラと、前記皮革基材及び前記転写紙の
加圧を前記メインローラとの間で行う加圧ローラとを有
する転写装置とことを特徴とする。
の多孔質層とによって皮革基材が構成され、多孔質層は
皮革様の凹凸表面を有し、この凹凸表面の凸部にのみフ
ィルム層が接着剤を介することなく直接積層されてい
る。即ち、通気性の皮革基材の表面には通気性のない接
着剤の層が存在せず、また、通気性のないフィルム層が
通気性の皮革基材の全面を覆っていないため、天然皮革
と同様の通気性が保たれている。これに加えて、従来の
ようにフィルム層を皮革基材上の全面に形成する必要が
なく、しかもフィルム層の厚さを小さくすることができ
るため、得られる人工皮革が硬くならず、また折り曲げ
に対しても皮革基材の柔らかさが損なわれず、天然皮革
に近いソフトな風合いを得ることができる。更に、本発
明の人工皮革はフィルム層を有しているため、皮革基材
に印刷を施しただけの人工皮革に比較して強度が高めら
れている。
せた不織布で構成し、多孔質層及びフィルム層をポリウ
レタンで構成することにより、更に天然皮革に近い風合
いを得ることができる。
皮革を製造するためのものである。
於いて、転写紙上の皮革様の凹凸表面を反転した凹凸形
状の凹部にのみ、フィルム層を形成するためのフィルム
材料が充填される。
ィルム材料を塗布した面が接するように転写紙を重畳
し、このように重畳した皮革基材及び転写紙の加熱及び
加圧が行われる。この加熱及び加圧操作により、転写紙
の皮革様の凹凸表面の形状が皮革基材上に転写される。
また、この加熱及び加圧操作により、転写紙の凹凸形状
の凹部に充填されたフィルム材料が、皮革基材上に転写
された皮革様の凹凸表面の形状の凸部上にのみ転写され
る。このような加熱及び加圧操作により、接着剤を使用
することなく皮革基材上に皮革様の凹凸表面を形成する
ことができる。
工皮革の製造方法を実施するためのものである。上述の
塗布工程は塗布装置によって行われ、転写工程は転写装
置によって行われる。塗布装置は柔軟性を有するローラ
とこのローラに押圧されるブレードとを有し、このロー
ラにより転写紙が送出される。フィルム層を形成するた
めのフィルム材料は転写紙上に供給され、ブレードはロ
ーラに押圧されながらこのフィルム材料を掻き取る。こ
れにより、フィルム材料は転写紙の表面の皮革様の凹凸
表面を反転した凹凸形状の凹部に充填される。
転写紙は、フィルム材料を塗布した面が皮革基材に接す
るように皮革基材上に重畳される。転写装置は、加熱を
行うメインローラとベルトとこのベルトを保持する補助
ローラと加圧ローラとを有しており、これらのローラと
ベルトとにより、転写紙と皮革基材との加熱及び加圧が
行われる。転写紙及び皮革基材は、補助ローラによって
保持されたベルトによって所定温度に加熱されたメイン
ローラに面プレスされる。これにより、転写紙の皮革様
の凹凸形状が皮革基材の多孔質層上に転写される。転写
紙及び皮革基材は更にメインローラと加圧ローラとによ
って加圧され、これにより、転写紙の皮革様の凹凸形状
の多孔質層上への転写を確実なものとすることができ
る。それとともに、転写された凹凸表面の凸部上にのみ
フィルム材料がフィルム層として転写される。このよう
に、塗布装置及び転写装置を用いることにより、接着剤
を使用することなく皮革基材上に皮革様の凹凸表面を形
成することができる。
ら説明する。図1は本実施例の人工皮革の断面構成を示
している。本実施例の人工皮革10は皮革基材3を有
し、皮革基材3は、ポリウレタンスポンジを絡ませた不
織布からなる通気性の基布1と、基布1上に形成された
ポリウレタンレジンを含有する通気性の多孔質層2とに
よって構成されている。多孔質層2は皮革様の凹凸表面
を有し、この凹凸表面の凸部6上にのみフィルム層5が
形成されている。本実施例の人工皮革10では、基布1
及び多孔質層2は通気性を有しているため、また通気性
のないフィルム層5は人工皮革10の凹凸表面の凹部7
には形成されていないため、天然皮革と同様に通気性が
保たれている。
び(b)に概略構成を示す製造装置により製造すること
ができ、図3(a)及び(b)は図2(a)及び(b)
の製造装置によって実施される人工皮革10の製造方法
を示している。
を説明する。本実施例の製造装置は、図2(a)に示す
塗布装置18と図2(b)に示す転写装置19とを有し
ている。塗布装置18はゴム製のローラ16とブレード
17とを有し、ローラ16の回転により皮革様の凹凸表
面を反転した凹凸形状の表面を有する転写紙9が送出さ
れる。ローラ16上には転写紙9を挟んでブレード17
が位置しており、転写紙9上にはフィルム層5を形成す
るためのフィルム材料15が供給されている。
紙9の厚さより小さく、従って、ブレード17はローラ
16上の転写紙9を押圧している。本実施例ではローラ
16に柔軟性を有するゴムが使用されているため、転写
紙9及びローラ16はブレード17に押圧されて凹んだ
状態となり、従って、ローラ16の回転により転写紙9
が送出されると、フィルム材料15はブレード17によ
って掻き取られる。これにより、図3(a)に示すよう
に、転写紙9の凹凸形状の凹部14にのみフィルム材料
15が充填される。
のレジンと、5〜10%の顔料と、溶剤とを含有してい
る。本実施例に於けるフィルム材料15の組成は、ポリ
ウレタンレジン20%、顔料5%及び溶剤75%であ
る。溶剤には、ジメチルホルムアマイドとメチルエチル
ケトンとトルエンとを混合したものを使用した。
した転写紙9は、図3(b)に示すように、フィルム材
料15を塗布した面、即ち図3(a)で上側の面が皮革
基材3の多孔質層2に接するように重畳される。このよ
うに重畳した転写紙9及び皮革基材3は、図2(b)に
示す転写装置19に送られる。転写装置19はメインロ
ーラ11を有し、メインローラ11は所定温度に加熱す
ることができる。また、転写装置19は転写紙9及び皮
革基材3をメインローラ11に押圧するベルト14を有
しており、ベルト14は補助ローラ12a,12b,1
2cと加圧ローラ13とによって保持されている。メイ
ンローラ11及び加圧ローラ13の幅は約1.7mであ
る。転写紙9及び皮革基材3は、図2(b)に示すよう
に、補助ローラ12a及びメインローラ11の間に供給
され、ベルト14の張力によってメインローラ11に押
圧されて、加熱されながら加圧ローラ13側に送られ
る。
ともに、メインローラ11の方向に約6トンの圧力で押
圧されている。この圧力によって転写紙9の皮革様の反
転した凹凸形状が皮革基材3に転写されると同時に、皮
革基材3の転写された凹凸表面の凸部6上にフィルム材
料15がフィルム層5として転写される。その後、転写
紙9及び皮革基材3を冷却し、皮革基材3から転写紙9
を剥がすことにより、本実施例の人工皮革10が得られ
る。
い接着剤の層が存在せず、また、通気性のないフィルム
層5が皮革基材3の凹部7には形成されていないため、
天然皮革と同様に通気性が保たれている。これに加え、
従来よりポリウレタンを含有する比較的硬いフィルム層
5を皮革基材3上の全面に形成する必要がなく、また従
来よりフィルム層5全体の厚さを小さくすることができ
るため、得られる人工皮革10が硬くならず、天然皮革
に近い風合いを得ることができ、しかもポリウレタンレ
ジンの使用量の低減を図ることもできる。
及び製造方法では、転写紙9の凹凸形状の凹部14のみ
にフィルム材料15が充填されるので、後の転写工程に
於いける加熱及び加圧操作により、皮革基材3上に皮革
様の凹凸表面を形成するとともに、この凹凸表面の凸部
6上にのみフィルム層5を形成することができる。従っ
て、接着剤を使用することなく皮革基材3上に皮革様の
凹凸表面を形成することができる。
使用したが、予め皮革基材3に下地プリントを施すこと
により、更に天然皮革に近いツートーンの外観を有する
人工皮革を得ることができる。
通気性の多孔質層とによって皮革基材が構成され、凹凸
表面の凸部の部分のみにフィルム層が接着剤を介するこ
となく直接積層されているので、天然皮革と同様の通気
性が保たれている。従って、本発明の人工皮革を靴など
の製品に使用した場合にも、天然皮革と同様の使用感を
得ることができる。
の全面に形成せず、しかもフィルム層全体の厚さが小さ
いため、得られる人工皮革が硬くならず、また折り曲げ
に対しても皮革基材の柔らかさが損なわれず、天然皮革
に近い風合いを得ることができる。
転写紙の凹凸形状の凹部のみにフィルム材料が充填さ
れ、次の加熱及び加圧操作により、転写紙の皮革様の凹
凸表面の形状が皮革基材上に転写されとともに、皮革基
材上の凹凸表面の凸部にフィルム材料がフィルム層とし
て転写される。従って、本発明の製造方法によれば、天
然皮革と同様の風合い及び通気性を有する上記の人工皮
革を簡単な工程で得ることができる。
ブレードが柔軟性を有するローラに押圧されてフィルム
材料を転写紙の表面の皮革様の凹凸形状の凹部に充填
し、次の加熱及び加圧操作により、転写紙の皮革様の凹
凸形状を皮革基材に転写するとともに、この凹凸形状の
凸部にのみフィルム層を形成することができる。従っ
て、本発明の製造装置を使用することにより、天然皮革
と同様の風合い及び通気性を有する人工皮革を容易に製
造することができる。
る。
製造するための製造装置を示す概略構成図である。
造方法を示す図である。
装置を示す概略構成図、(b)及び(c)は従来の人工
皮革の製造方法を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 通気性の基布と、該基布上に形成され皮
革様の凹凸表面を有する通気性の多孔質層とを有する皮
革基材、及び前記多孔質層の前記凹凸表面の凸部上に形
成されたフィルム層を備えたことを特徴とする人工皮
革。 - 【請求項2】 前記基布をポリウレタンスポンジを絡ま
せた不織布により構成し、前記多孔質層及び前記フィル
ム層をポリウレタンにより構成したことを特徴とする請
求項1記載の人工皮革。 - 【請求項3】 請求項1記載の人工皮革の製造方法であ
って、 皮革様の凹凸表面を反転した凹凸形状を有する転写紙上
に前記フィルム層を形成するためのフィルム材料を塗布
して、前記凹凸形状の凹部に前記フィルム材料を充填す
る塗布工程と、 前記皮革基材上に前記フィルム材料の塗布面が接するよ
うに前記転写紙を重畳して、前記皮革基材及び前記転写
紙の加熱及び加圧を行うことにより、前記転写紙の皮革
様の凹凸表面の形状を前記皮革基材上に押圧転写すると
ともに、前記転写紙の凹凸形状の凹部に充填された前記
フィルム材料を前記皮革基材上に転写された前記皮革様
の凹凸表面の形状の凸部上に転写する転写工程とを包含
することを特徴とする人工皮革の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の製造方法を実施するため
の人工皮革の製造装置であって、 前記転写紙を送出する柔軟性を有するローラと、該ロー
ラに押圧され前記転写紙上に供給される前記フィルム材
料を掻き取りながら前記転写の前記凹凸形状の凹部に充
填するブレードとを有する塗布装置と、 前記皮革基材上に前記フィルム材料を塗布した面が接す
るように前記転写紙を重畳した前記皮革基材及び前記転
写紙の加熱を行うメインローラと、該メインローラに前
記皮革基材及び前記転写紙を面プレスするためのベルト
と、該ベルトを保持する補助ローラと、前記皮革基材及
び前記転写紙の加圧を前記メインローラとの間で行う加
圧ローラとを有する転写装置とを備えたことを特徴とす
る人工皮革の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4011995A JP2954847B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 人工皮革並びにその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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| JP2954847B2 JP2954847B2 (ja) | 1999-09-27 |
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ID=12571949
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| JP4011995A Expired - Fee Related JP2954847B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 人工皮革並びにその製造方法及び製造装置 |
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Cited By (3)
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| KR100603234B1 (ko) * | 2001-07-23 | 2006-07-20 | 고아츠 구로스 가부시끼가이샤 | 시트구조체와 그 제조방법 |
| KR20200116214A (ko) * | 2019-04-01 | 2020-10-12 | 주식회사 디케이앤디 | 통기성과 신장회복율이 우수한 은면형 인조피혁의 제조방법 |
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-
1995
- 1995-02-28 JP JP4011995A patent/JP2954847B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2954847B2 (ja) | 1999-09-27 |
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