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JPH0812881A - ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0812881A
JPH0812881A JP23174894A JP23174894A JPH0812881A JP H0812881 A JPH0812881 A JP H0812881A JP 23174894 A JP23174894 A JP 23174894A JP 23174894 A JP23174894 A JP 23174894A JP H0812881 A JPH0812881 A JP H0812881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
resin composition
weight
polymerization
number average
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23174894A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Kawai
道生 川井
Manabu Kawa
学 加和
Shintaro Kishimoto
伸太郎 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP23174894A priority Critical patent/JPH0812881A/ja
Publication of JPH0812881A publication Critical patent/JPH0812881A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 陽イオン交換容量が30ミリ当量/100g
以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数12以上のアルキ
ル基を有する4級アンモニウムイオンをゲストとする層
間化合物を、無機灰分量として1〜20重量%含有し、
ポリアミド樹脂の数平均重合度が70〜500であるポ
リアミド樹脂組成物及びその製造方法並びに該ポリアミ
ド樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂とからなるポリアミ
ド系樹脂組成物。 【効果】 強度、剛性が高く、かつ延性に優れ、しかも
成形品外観が良好である。又、ガスバリヤー性にも優れ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の変性処理を施し
た層状珪酸塩とポリアミド樹脂からなるポリアミド樹脂
組成物とその製造方法に関する。また、本発明は、これ
らポリアミド樹脂組成物と酸変性ポリオレフィン樹脂と
からなるポリアミド系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアミド樹脂の強度や剛性を高
める目的で、様々な充填材、例えばガラス繊維、炭素繊
維等の無機繊維、炭酸カルシウム、雲母、タルク等の無
機微粉の配合が行われてきた。しかし、これらの手法は
強度や剛性を高めるものの、ポリアミド樹脂の特徴であ
る靱性を著しく損なう、比重が増す、表面外観が低下す
るといった種々の欠点を有していた。特に、射出成形品
やフィルム状成形品に引張応力が加わった場合の靱性、
すなわち延性は、こうした汎用の充填材配合樹脂組成物
では、一般に著しく低下する。
【0003】延性の低下を初めとする充填材配合樹脂組
成物の欠点を改善すべく、一般に充填材の微細化や樹脂
マトリックス中での分散性の改良が行われてきている。
例えば、特公昭50−35544号公報には、有機塩基
類とモンモリロナイトを主成分とする層状珪酸塩との複
合体である有機ベントナイトを核剤として微量添加され
たポリアミド樹脂組成物により、フィルムにおける透明
性、表面光沢性を失うことなく初期弾性率が向上するこ
とが開示されている。
【0004】特開昭62−74957号公報には、ポリ
アミドを含む樹脂に均一に分散した厚さが7〜12Åで
層間距離が30Å以上の珪酸塩層が、ポリアミドの高分
子鎖の一部とイオン結合してなる複合材料により、機械
的強度が向上することが開示されている。第1回高分子
ABC研究会講座(平成4年9月9日、高分子学会主
催)講演要旨集には、ポリアミド分子鎖と珪酸塩層との
イオン結合の存在の根拠として滴定法によるポリアミド
末端基分析においてカルボキシル基がアミノ基より多い
ことが示されている。また、特開昭62−74957号
公報には、イオン結合の生成を目的として、粘土鉱物と
実質的にカルボキシル基を有する陽イオンである膨潤化
剤とを接触させて得られる複合体をポリアミドモノマー
と混合し、加熱して重合する方法が開示されている。し
かし、これらの技術においては、珪酸塩層は極めて良好
に分散し機械的強度の向上が見られるものの、引張伸び
等の靱性は必らずしも満足できるものではなく、また、
溶融混合のような汎用的な方法による製造方法ではなか
った。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強
度や剛性及び表面外観に優れ、又、剛性と靱性特に延性
とのバランスに優れ、しかも汎用的な設備で製造可能な
ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法を提供すること
にある。また、本発明の目的は、強度、剛性、靱性及び
平面衝撃強度に極めて優れたポリアミド樹脂と酸変性ポ
リオレフィン樹脂からなるポリアミド系樹脂組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するためになされたものであり、その要旨は、陽イオ
ン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸塩
をホストとし炭素数12以上のアルキル基を有する4級
アンモニウムイオンをゲストとする層間化合物を、無機
灰分量として1〜20重量%含有し、ポリアミド樹脂の
数平均重合度が70〜500であることを特徴とするポ
リアミド樹脂組成物、及び少なくとも陽イオン交換容量
が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸塩をホストと
し炭素数12以上のアルキル基を有する4級アンモニウ
ムイオンをゲストとする層間化合物と数平均重合度が7
0ないし500であるポリアミド樹脂とを機械的剪断下
溶融混合し、該層間化合物を無機灰分量として1ないし
20重量%含有するポリアミド樹脂組成物を製造するこ
とを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法に存す
る。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明におけるポリアミド樹脂は主鎖中にアミド結合(−N
HCO−)を含み加熱溶融できる重合体である。好適な
ポリアミド樹脂として、ポリテトラメチレンアジパミド
(ナイロン46)、ポリカプロラクタム(ナイロン
6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6
6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン61
2)、ポリウンデカラクタム(ナイロン11)、ポリド
デカラクタム(ナイロン12)、テレフタル酸および/
またはイソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとから得
られるポリアミド、アジピン酸とメタキシリレンジアミ
ンとから得られるポリアミド、テレフタル酸とアジピン
酸とヘキサメチレンジアミンとから得られるポリアミ
ド、共重合成分として二量体化脂肪酸を含む共重合ポリ
アミド、およびこれらのうち少なくとも2種の異なった
ポリアミド形成成分を含むポリアミド共重合体並びにこ
れらの混合物などがあげられる。ナイロン6はそれ自身
が靱性と剛性のバランスに優れ、剛性が高い割にしなや
かさを備えており最も好適なポリアミド樹脂として用い
ることができる。かかるポリアミドの原料はジアミンと
ジカルボン酸、ラクタム類、または重合可能なω−アミ
ノ酸類、ジアミンとジカルボン酸からなる塩、およびこ
れらの原料のオリゴマーである。ジアミンとしては、下
記一般式(1)
【0008】
【化1】H2 N−X−NH2 ………(1) (式中、Xは二価の脂肪族基、二価の脂環式基又は二価
の芳香族基であって、これらの基は置換基を有していて
も良い。)
【0009】で示される化合物が用いられる。このよう
なジアミンとしては、例えばトリメチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、オク
タメチレンジアミン、フェニレンジアミン類、キシリレ
ンジアミン類、2,2,4−又は2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘ
キシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロ
ヘキシル)メタン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げ
られる。これらのジアミンは一種用いても良いし、二種
以上を組み合わせて用いても良い。また、該ジカルボン
酸としては、下記一般式(2)
【0010】
【化2】HOOC−Y−COOH ………(2) (式中、Yは二価の脂肪族基、二価の脂環式基又は二価
の芳香族基であって、これらの基は置換基を有していて
も良い。)で示される化合物が用いられる。
【0011】このようなジカルボン酸としては、例えば
セバシン酸、オクタデカン二酸、スベリン酸、グルタル
酸、ピメリン酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサン−1,4および1,3−ジカルボ
ン酸などの脂環式ジカルボン酸などがあげられる。これ
らのジカルボン酸は一種用いても良いし、二種以上を組
み合わせて用いても良い。更にこれらのジカルボン酸の
酸塩化物も重合原料として用いることができる。
【0012】また、ラクタム類としては、例えばブチル
ラクタム、ピバロラクタム、カプロラクタム、カプリル
ラクタム、エナントラクタム、ウンデカノラクタム、ド
デカノラクタムなどが挙げられる。これらのラクタムは
一種用いても良いし、二種以上を組み合わせて用いても
良い。さらに重合可能なω−アミノ酸類としては、例え
ば6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−
アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−ア
ミノドデカン酸などが挙げられる。これらの重合可能な
ω−アミノ酸は一種用いても良いし、二種以上を組み合
わせて用いても良い。
【0013】これらの各種のポリアミド樹脂又はポリア
ミド原料は数種組み合わせて用いてもよい。本発明のポ
リアミド樹脂組成物におけるポリアミド樹脂は、その数
平均重合度が70〜500の範囲である。数平均重合度
は末端基定量法により測定できる。ここで重合度とは、
分子中の総モノマーユニット数を意味する。重合度がこ
の範囲より低いと組成物の靱性の低下が顕著となり、こ
の範囲より高いと組成物の溶融粘度が高くなりすぎ成形
性が極端に悪化するので好ましくない。なお、本発明の
ポリアミド樹脂組成物におけるポリアミド樹脂の数平均
重合度は、滴定法による末端基定量やゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィにより測定できる。
【0014】本発明のポリアミド樹脂組成物におけるポ
リアミド樹脂は、そのアミノ末端が珪酸塩層とイオン結
合している必要はなく、従って、例えば末端停止剤を添
加しないナイロン6のように本質的にアミノ基濃度〔N
2 〕とカルボキシル基濃度〔COOH〕が等しい系で
は、層間化合物中の4級アンモニウムイオンの分だけ滴
定法による〔NH2 〕の値は大きくなる。また、本発明
のポリアミド樹脂組成物は、通常ポリアミド分子鎖末端
が変化したとしても、その性質は大きくは変化しないも
のと言える。
【0015】本発明における層間化合物としては、層状
珪酸塩をホストとし、4級アンモニウム塩をゲストとす
る層間化合物である。ここで、ホストとは層間化合物の
基本骨格を形成する分子あるいはイオンからなる化合物
を意味し、ゲストとは、ホストとの相互作用によって、
それに組み込まれる分子あるいはイオンからなる化合物
を意味する。陽イオン交換容量が30ミリ当量/100
g以上の層状珪酸塩に炭素数12以上のアルキル基を有
する4級アンモニウムイオンをインターカレーション
(挿入)した層状化合物は、数平均重合度が70〜50
0であるポリアミド樹脂と共に溶融混合することによ
り、ポリアミド樹脂組成物中に極めて均一に劈開分散
し、ポリアミド樹脂組成物に対し、無機灰分量として1
〜20重量%含有されることにより剛性に優れているの
みならず、剛性と延性との良好なバランスを有するポリ
アミド樹脂組成物を与える。
【0016】本発明に用いられる層状珪酸塩としては、
Al,Mg,Li等を含む8面体シート構造を2枚のS
iO4 四面体シート構造がはさんだ形の2:1型が好適
であり、具体的には、モンモリロナイト、ヘクトライ
ト、フッ素ヘクトライト、サポナイト、バイデライト、
スチブンサイト等のスメクタイト系粘土鉱物、Li型フ
ッ素テニオライト、Na型フッ素テニオライト、Na型
四珪素フッ素雲母、Li型四珪素フッ素雲母等の膨潤性
合成雲母、バーミキュライト、フッ素バーミキュライ
ト、ハロイサイト等が挙げられ、天然のものであっても
合成されてものであっても良い。
【0017】中でも、モンモリロナイト、ヘクトライト
等のスメクタイト系粘土鉱物、Li型フッ素テニオライ
ト、Na型フッ素テニオライト、Na型四珪素フッ素雲
母等の膨潤性合成雲母が好ましく、特にLi型フッ素テ
ニオライト、Na型フッ素テニオライト、Na型四珪素
雲母等の膨潤性フッ素雲母が好ましい。Li型フッ素テ
ニオライトは下記式(3)で示される組成、Na型フッ
素テニオライトは下記式(4)で示される組成、Na型
四珪素雲母は下記式(5)に示される組成に相当するが
これら式(3),式(4)及び式(5)は理想的な組成
を示したものであり、必らずしも厳密に一致している必
要はない。
【0018】
【化3】 LiMg2 Li(Si410)F2 (3) NaMg2 Li(Si410)F2 (4) NaMg2.5 (Si410)F2 (5) 尚、膨潤性フッ素雲母の具体例としては膨潤性合成雲母
(コープケミカル(株)製,商品名ME100)が挙げ
られる。
【0019】本発明においては、これらの層状珪酸塩の
陽イオン交換容量(CEC)は通常30ミリ当量/10
0g以上で、より好ましくは50ミリ当量/100g以
上、最も好ましくは70ミリ当量/100g以上であ
る。陽イオン交換容量は、メチレンブルーの吸着量測定
により求めることができる。陽イオン交換容量が30ミ
リ当量/100g未満では、層状珪酸塩を構成する平面
上の巨大分子層間への4級アンモニウムイオンのインタ
ーカレーション量が不十分となり、ポリアミド樹脂への
層間化合物の分散が悪くなるため、ポリアミド樹脂組成
物の強度や剛性が十分でなく成形表面外観も悪くなる。
又層状珪酸塩の陽イオン交換容量は、壁開性の点より2
00ミリ当量/100g以下であることが好ましい。
【0020】本発明に用いられる炭素数12以上のアル
キル基を有する4級アンモニウムイオンは、原料段階で
は通常ハロゲン化物イオンとの塩として取り扱われる。
こうした4級アンモニウムイオンの具体例としては、ト
リメチルドデシルアンモニウム、トリメチルテトラデシ
ルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウ
ム、トリメチルオクタデシルアンモニウム、トリメチル
エイコサニルアンモニウム、トリメチルオクタデセニル
アンモニウム、トリメチルオクタデカジエニルアンモニ
ウム等のトリメチルアルキルアンモニウム、トリエチル
ドデシルアンモニウム、トリエチルテトラデシルアンモ
ニウム、トリエチルヘキサデシルアンモニウム、トリエ
チルオクタデシルアンモニウム等のトリエチルアルキル
アンモニウム、トリブチルドデシルアンモニウム、トリ
ブチルテトラデシルアンモニウム、
【0021】トリブチルヘキサデシルアンモニウム、ト
リブチルオクタデシルアンモニウム等のトリブチルアル
キルアンモニウム、ジメチルジドデシルアンモニウム、
ジメチルジテトラデシルアンモニウム、ジメチルジヘキ
サデシルアンモニウム、ジメチルジオクタデシルアンモ
ニウム、ジメチルジオクタデセニルアンモニウム、ジメ
チルジオクタデカジエニルアンモニウム等のジメチルジ
アルキルアンモニウム、ジエチルジドデシルアンモニウ
ム、ジエチルジテトラデシルアンモニウム、ジエチルジ
ヘキサデシルアンモニウム、ジエチルジオクタデシルア
ンモニウム等のジエチルジアルキルアンモニウム、ジブ
チルジドデシルアンモニウム、ジブチルジテトラデシル
アンモニウム、ジブチルジヘキサデシルアンモニウム、
ジブチルジオクタデシルアンモニウム等のジブチルジア
ルキルアンモニウム、メチルベンジルジヘキサデシルア
ンモニウム等のメチルベンジルジアルキルアンモニウ
ム、ジベンジルジヘキサデシルアンモニウム等のジベン
ジルアルキルアンモニウム、トリドデシルメチルアンモ
ニウム、トリテトラデシルメチルアンモニウム等のトリ
アルキルメチルアンモニウム、トリドデシルエチルアン
モニウム等のトリアルキルエチルアンモニウム、トリド
デシルブチルアンモニウム等のトリアルキルブチルアン
モニウム等のイオンが挙げられる。中でもトリメチルド
デシルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニ
ウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチ
ルオクタデシルアンモニウム、トリエチルドデシルアン
モニウム、
【0022】トリエチルテトラデシルアンモニウム、ト
リエチルヘキサデシルアンモニウム、トリエチルオクタ
デシルアンモニウム等の炭素数12以上のアルキル基を
1分子中に1つ有する4級アンモニウムのイオン、ジメ
チルジドデシルアンモニウム、ジメチルジテトラデシル
アンモニウム、ジメチルジヘキサデシルアンモニウム、
ジメチルジオクタデシルアンモニウム、ジエチルジドデ
シルアンモニウム、ジエチルジテトラデシルアンモニウ
ム、ジエチルジヘキサデシルアンモニウム、ジエチルジ
オクタデシルアンモニウム等の炭素数12以上のアルキ
ル基を1分子中に2つ有する4級アンモニウム等のイオ
ンがポリアミド樹脂組成物の靱性保持の点から好まし
く、より好ましくは、トリメチルヘキサデシルアンモニ
ウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム等の炭素数
16以上のアルキル基を1分子中に1つ有する4級アン
モニウム、ジメチルジテトラデシルアンモニウム、ジメ
チルジヘキサデシルアンモニウム、ジメチルジオクタデ
シルアンモニウム等の炭素数14以上のアルキル基を1
分子中に2つ有する4級アンモニウム等のイオンであ
り、最も好ましくはトリメチルオクタデシルアンモニウ
ムイオン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムイオン
である。又、4級アンモニウムイオンとしては、極性溶
媒中での溶解性の点より炭素数12以上30以下のアル
キル基を有するものが好ましく、より好ましくは炭素数
12以上25以下のアルキル基を有するものである。な
お、これらの4級アンモニウムイオンは、単独でも複数
種類の混合物としても使用できる。4級アンモニウムイ
オンの最長アルキル鎖の炭素数が12以上であることに
より組成物の靱性が向上する理由は必らずしも十分に明
らかとは言えないが、通常の剪断下溶融混合条件で珪酸
塩層が極めて均一に劈開分散されることの他に、4級ア
ンモニウムイオンがポリアミド成分と珪酸塩層との界面
近傍においてポリアミド鎖の可動性を助長する有効な可
塑剤として機能し、該界面近傍での応力集中破壊を起こ
りにくくしているとも考えられる。
【0023】陽イオン交換容量が30ミリ当量/100
g以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数12以上のアル
キル基を有する4級アンモニウムイオンをゲストとする
層間化合物は、有機オニウムイオンを負の層格子および
交換可能なカチオンを含有する粘土と反応させる公知の
技術(例えば特公昭61−5492号公報、特開昭60
−42451号公報等参照)により製造することができ
る。層状珪酸塩の層間への4級アンモニウムイオンの挿
入は、極性溶媒、好ましくは水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のプロトン性溶媒及び
これら2種以上の混合溶媒中で進行するイオン交換反応
による。層間化合物の製造に好ましい溶媒は、水、メタ
ノール、エタノールであるが4級アンモニウム塩の溶解
度が極端に低くならない限り水が最適である。炭素数1
2以上のアルキル基を有する4級アンモニウムイオン
は、層状珪酸塩の陽イオン交換容量に対し1〜3当量反
応させる。反応の収率(インターカレーション率)は炭
素数12以上のアルキル基を有する4級アンモニウムイ
オンの溶媒への溶解度や反応温度により若干異なるが、
経済性から好ましくは1.0〜1.5当量の小過剰量を
反応させる。生成する層間化合物中の炭素数12以上の
アルキル基を有する4級アンモニウムイオンの量は、原
料である層状珪酸塩の陽イオン交換容量に対し0.8〜
2.0当量の範囲であれば特に制限はないが、通常の反
応条件では1.0〜1.3当量となる。この量が0.8
当量よりも少ないと、ポリアミド樹脂への分散性が低下
し、2.0当量より多いと4級アンモニウムイオン由来
の遊離化合物が顕著となり、成形時の熱安定性低下、発
煙、金型汚染、臭気等の原因となる。
【0024】生成した層間化合物は、炭素数12以上の
アルキル基を有する4級アンモニウムイオンの挿入反応
後、層間以外に残存する余分なイオンを除去するため
に、溶媒中での攪拌洗浄工程と遠心分離や濾過等の分離
工程を繰り返すバッチ洗浄、あるいは連続的に溶媒を流
して洗浄する連続洗浄等の適切な方法による精製を行な
う。精製度は、例えば炭素数12以上のアルキル基を有
する4級アンモニウムハライドを原料とした場合、硝酸
銀水溶液を洗液に加えて白色のハロゲン化銀の生成が見
られなくなることで確認できる。この精製が不十分な場
合、4級アンモニウムイオン由来の遊離化合物による成
形時の熱安定性低下、発煙、金型汚染、臭気等の原因と
なる。また層間化合物の精製後の水分量は、ポリアミド
成分との混合時の加水分解等の望ましくない副反応を低
減するために、10wt%以下、好ましくは5wt%以
下、最も好ましくは3wt%以下に制御する。該水分量
が10wt%を超えるとポリアミド成分の加水分解等の
副反応による劣化が顕著となり、ポリアミド樹脂組成物
の靱性が大きく低下する。本発明に使用する層間化合物
は、精製後の最大粒径を500μm以下、好ましくは1
00μm以下、更に好ましくは50μm以下、最も好ま
しくは10μm以下に粉砕しておくことは剪断効率の異
なる幅広い分散方法に適用するためにも望ましいことで
ある。本発明のポリアミド樹脂組成物においては、該層
間化合物をポリアミド樹脂組成物に対し無機灰分量とし
て1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、更に好
ましくは1〜5重量%含むことが望ましい。無機灰分量
は、ポリアミド樹脂組成物の有機成分を650℃の電気
炉内で完全に消失せしめた残渣の重量分率から求めるこ
とができる。無機灰分量が1重量%未満の場合は弾性率
の向上が顕著でなく、一方20重量%を超えると層間化
合物中の4級アンモニウムイオン成分の影響でマトリッ
クスのポリアミド成分の劣化が促進され成形に支障を来
す等の欠点があり好ましくない。なお、層間化合物は各
々単独で用いてもよく併用してもよい。層間化合物の配
合量はポリアミド樹脂100重量部に対し、1〜50重
量部、好ましくは1〜30重量部、より好ましくは1〜
20重量部である。
【0025】本発明のポリアミド樹脂組成物は、いわゆ
るスマターバッチとして使用するこることもでき、即ち
本発明のポリアミド樹脂組成物と他の熱可塑性樹脂成分
とを混合して、所望の無機灰分量とすることも可能であ
る。マスターバッチとして本発明のポリアミド樹脂組成
物を利用する場合、マスターバッチの無機灰分量は通常
5〜20重量%、好ましくは7〜20重量%、更に好ま
しくは8〜20重量%である。マスターバッチにおける
無機灰分量が5重量%に満たないとその経済的効果が不
十分となり、20重量%を超えると混合時の分散不良の
原因とする場合がある。
【0026】本発明において、層間化合物とポリアミド
樹脂との混合方法には特に制限はないが、例えば、重合
前のポリアミド成分の原料に添加後ポリアミド成分の溶
融重合とともに攪拌混合する方法、該溶融重合途中ない
しは溶融重合後チップ化前に添加し攪拌混合する方法、
あるいはチップ化後のポリアミド成分に添加し押出機等
の混練機にて溶融混合する方法等任意の方法で混合可能
であるが、生産性、簡便性、汎用性から混練機を用いた
方法が好ましい。中でも、剪断効率の高い二軸押出機の
使用が好ましく、該層間化合物に含まれる水分を効率的
に除去できるベント付き二軸押出機の使用が最適であ
る。
【0027】また、本発明のポリアミド樹脂組成物に酸
変性ポリオレフィン樹脂を配合することにより、強度、
剛性及び靱性において極めて良好なポリアミド系樹脂組
成物を得ることができる。ポリアミド系樹脂組成物中の
層間化合物は無機灰分量として通常1〜5重量%、靱性
の点で好ましくは1〜4重量%、より好ましくは1〜3
重量%である。ポリアミド樹脂の数平均重合度は70〜
500、好ましくは220〜500であるが、更に、靱
性の点でより好ましくは240〜500、成形性の点で
より好ましくは240〜400であり、最も好ましくは
27〜380である。ポリアミド樹脂の数平均重合度が
220に満たない場合、靱性が急激に低下する場合があ
る。酸変性ポリオレフィン樹脂は、通常全体の8〜20
重量%、剛性とのバランスの点で好ましくは8〜19重
量%、より好ましくは8〜18重量%であり、更に、靱
性特に耐衝撃性の点からより好ましくは9〜18重量
%、最も好ましくは9〜16重量%添加する。
【0028】ここで、酸変性ポリオレフィン樹脂とは、
例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体
等のポリオレフィン樹脂に対して、無水マレイン酸、フ
マル酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン
酸を有機過酸化物の存在下溶融混合してグラフトせしめ
たものを言う。
【0029】ポリアミド樹脂、層間化合物及び酸変性ポ
リオレフィン樹脂の混合方法については特に制限はない
が、上述の二軸押出機による溶融混練が好ましく、これ
ら3成分を同時に混練する方法、ポリアミド樹脂と層間
化合物を先に混練し次いで酸変性ポリオレフィン樹脂と
混練する方法、ポリアミド樹脂と酸変性ポリオレフィン
樹脂とを先に混練し次いで層間化合物と混練する方法、
高濃度の該層間化合物をポリアミド樹脂に溶融混練して
得たマスターバッチと高濃度の酸変性ポリオレフィン樹
脂をポリアミド樹脂に溶融混練して得たマスターバッチ
とを所望の組成となるようポリアミド樹脂と配合し溶融
混合する方法等が可能である。層間化合物と酸変性ポリ
オレフィン樹脂とをそれぞれマスターバッチとしポリア
ミド樹脂と所望の組成に配合する方法は、二軸押出機等
による溶融混練を経ず、直接成形機に投入して成形品を
得るいわゆるドライブレンド法として極めて経済的に行
うこともできる。
【0030】本発明のポリアミド樹脂組成物には、本発
明の目的を損なわない限りにおいて必要に応じ常用の各
種添加成分、例えばガラス繊維、炭素繊維等の無機繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、雲母、タルク、カ
オリン、ウオラストナイト等の無機粉体、各種可塑剤、
核剤、安定剤、着色剤、難燃剤等を添加できる。更に、
本発明のボリアミド樹脂組成物には、本発明の目的を損
なわない限りにおいて必要に応じ通常のポリアミド樹脂
にブレンドされる熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマ
ー、例えば芳香族ポリエステル樹脂、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、マレイミ
ド樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エポキシ
基を有する化合物で変性されたポリオレフィン樹脂、ア
イオノマー樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリエーテ
ル系エラストマー、ポリエステルエラストマー、カルボ
キシル基又はエポキシ基を有する化合物で変性されたエ
チレン系熱可塑性エラストマー、アクリルゴム、コアー
シェル型アクリルゴム等を加えてもよい。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0032】〔評価項目と測定方法〕 〔溶融混練〕東芝機械(株)製の二軸押出機TEM35
Bにより、バレル温度設定280℃、スクリュ回転数2
50rpmの条件で溶融混練しチップ化した。
【0033】〔射出成形〕日本製鋼所(株)製の射出成
形機J28SAにより、バレル温度は260℃、但しナ
イロン66系のみ280℃に設定し、金型表面実測温度
90℃、射出/冷却=15/15秒、スクリュー回転数
150rpm、射出速度最大の条件で成形してASTM
−D638規格の引張試験片を得た。
【0034】〔引張試験〕ASTM−D638によっ
た。弾性率Mt(単位:kg/cm2)と破断伸びEt
(単位:%)を測定した。 〔無機灰分量〕引張試験片約1.5gを精秤し、650
℃の電気炉内で完全に有機物を焼失せしめた残渣の重量
分率(単位:wt%)から求めた。
【0035】〔酸素透過速度〕米国MOCON社製酸素
透過試験機OX−TRAN10/50Hにより23℃、
相対湿度90%の条件で測定した。測定には、バレル温
度を280℃とし巻き取りロール温度を120℃とした
Tダイ成形フィルム(25μm厚)を使用し、25μm
厚、1m2 、24時間当たりの酸素透過量として表し
た。
【0036】〔表面外観観察〕目視評価により射出成形
品の表面の平滑性を比較した。 〔衝撃試験〕ASTM−D256による1/8インチ厚
のノッチつきIZOD衝撃試験(IZODと略記、単位
kg・cm/cm)、及びRheometric In
c.社製High Rate Impact Test
er RIT8000により、直径1インチの貫通穴の
開いた治具ではさみ、固定した100mm四方×2mm
厚の平板を、先端が球面(曲率半径3/8インチ)の打
撃棒で4.43m/秒の速度で打ち抜く高速平面衝撃試
験(平面衝撃と略記、単位J)を行った。 〔荷重たわみ温度〕ASTM−D648によった。荷重
は、4.6kg/cm2 、18.6kg/cm2 の2種
とした。 〔使用した層状珪酸塩〕使用した層状珪酸塩の名称、鉱
物名、種類、メチレンブルー吸着法により測定した陽イ
オン交換容量(CECと略記)、メーカーを表1に記載
した。
【0037】
【表1】 表 1 ──────────────────────────────────── 名 称 鉱 物 名 種類 CEC1) メーカー ──────────────────────────────────── オスモスN モンモリロナイト 天然 100 白石工業(株) クニピアF モンモリロナイト 天然 120 クニミネ工業(株) ME100 膨潤性フッ素雲母 合成 80 コープケミカル(株) ダイモナイト 膨潤性フッ素雲母 合成 14 トピー工業(株) A−61 雲 母 天然 イオン交換性なし 山口雲母工業所 (株) ──────────────────────────────────── 1)ミリ当量/100g
【0038】〔層間化合物の調製法〕層状珪酸塩約10
0gを精秤しこれを室温の水10リットルに攪拌分散
し、ここに層状珪酸塩のCECの1.4倍当量のアンモ
ニウムイオンの塩酸塩を添加して6時間攪拌した。精製
した沈降性の固体を濾別し、次いで30リットルの脱塩
水中で攪拌洗浄後再び濾別した。この洗浄と濾別の操作
を少なくとも3回行い、洗液の硝酸銀試験で塩化物イオ
ンが検出されなくなるのを確認した。得られた固体は3
〜7日の風乾後乳鉢で粉砕し、更に50℃の温風乾燥を
3〜10時間行い再度乳鉢で粉砕した。乾燥条件はゲス
トのアンモニウムイオンの種類により変動するが、最大
粒径が100μm程度となる粉砕性の確保と、窒素気流
下120℃で1時間保持した場合の熱重量減少で評価し
た残留水分量が2〜3wt%となることを指標とした。
層間化合物の配合量は、まず層間化合物中の灰分量を、
窒素気流下500℃で3時間保持した場合の残渣の重量
分率を測定し、この値をもとに組成物中の灰分量(理論
灰分量)が所定の値になるように調整した。
【0039】〔実施例1〜8〕ナイロン6(ノバミッド
1020J、三菱化成(株)製、数平均重合度220、
ノバミッドは登録商標)のチップと表2に示した層間化
合物とをドライブレンドし溶融混練した。これらの射出
成形品の表面はいずれも平滑で光沢があった。これらの
引張試験結果を表2に示す。
【0040】〔比較例1〜15〕実施例1〜8同様の実
験を、表2に示した層間化合物あるいは雲母を用いて行
った。ただし比較例13においては層間化合物あるいは
雲母を添加しなかった。射出成形品の表面外観は、比較
例13と比較例14においては微粒子による微小な凹凸
が観察されたが、比較例11〜12及び比較例15のも
のは実施例1〜8のものと同等であった。これらの引張
試験結果を表2に示す。
【0041】〔比較例16〕表2に示す層間化合物を、
ε−カプロラクタム/6−アミノカプロン酸=9/1
(重量比)の混合物に対し理論無機灰分量が5wt%と
なるよう混合し、乳鉢で粉砕混合した。次いで、反応器
に仕込み窒素置換後100℃に昇温融解し攪拌を30分
行い層間化合物を分散させた。その後250℃に昇温し
大気圧で2時間反応後、50Torrまで減圧して重合
を完了した。減圧時間は延べ2時間であった。生成した
組成物は剪断速度の低い状態では非常に溶融粘度が高
く、反応器からの通常の抜き出し作業が困難であった。
こうして得た組成物の粉砕物を熱水抽出し水溶性成分を
除去後、真空乾燥(120℃、16時間)して射出成形
に供した。そして、実施例1〜8と同様の評価を行っ
た。射出成形片の表面外観は実施例1〜8のものと同等
であった。引張試験の結果を表2に示す。また、m−ク
レゾール/クロロホルム=3/7(重量比)の混合溶媒
を展開液とした40℃のゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(カラム:東ソー(株)製PL−gel10μ
m MI×ED)によれば、ナイロン6成分の数平均重
合度は190であった。
【0042】〔実施例9〜10〕ナイロン66(Zyt
el FE3421,Du Pont社製、数平均重合
度150,Zytelは登録商標)のチップと表3に示
した層間化合物とをドライブレンドし溶融混練した。こ
れらの射出成形品の表面はいずれも平滑で光沢があっ
た。引張試験の結果を表3に示す。
【0043】〔比較例17〜18〕実施例9〜10同様
の実験を、表3に示した層間化合物を用いて行った。た
だし比較例18においては層間化合物あるいは雲母を添
加しなかった。射出成形品の表面外観は実施例9〜10
のものと同等であった。
【0044】〔実施例11〕ナイロン12(Grila
mid L25,EMS CHEMIE AG 社製、
数平均重合度160,Grilamidは登録商標)の
チップと表4に示した層間化合物とをドライブレンドし
溶融混練した。射出成形品の表面は平滑で光沢があっ
た。引張試験の結果を表4に示す。
【0045】〔比較例19〕実施例11と同様の実験を
層間化合物あるいは雲母を加えずに行った。射出成形品
の表面外観は実施例11のものと同等であった。引張試
験の結果を表4に示す。
【0046】〔実施例12〜13〕非晶性ナイロン(ノ
バミッド×21 S04J、三菱化成(株)製、数平均
重合度80、ノバミッドは登録商標)のチップと表5に
示した層間化合物とをドライブレンドし溶融混練した。
これらの射出成形品の表面はいずれも平滑で光沢があっ
た。引張試験の結果を表5に示す。
【0047】〔比較例20〕実施例12〜13同様の実
験を層間化合物を加えずに行った。射出成形品の表面外
観は実施例12〜13のものと同等であった。引張試験
の結果を表5に示す。
【0048】〔比較例21〕実施例12〜13で用いた
非晶性ナイロンと同一組成で数平均重合度が60の非晶
性ナイロンを用い、実施例13と同様の実験を行った。
射出成形品の表面外観は実施例13と同等であった。引
張試験の結果を表5に示す。
【0049】〔実施例14〕実施例1〜8において使用
したと同様のナイロン6と表6に示した層間化合物をド
ライブレンドし溶融混練した。得られたポリアミド樹脂
組成物のチップからTダイ成形フィルムを作り、その酸
素透過性を評価した。
【0050】〔実施例15〕実施例14の組成物のチッ
プと実施例12〜13において用いたと同様の非晶性ナ
イロンのチップとを、ナイロン6/非晶性ナイロン=7
/3(重量比)となるようドライブレンドし溶融混練し
た。得られたポリアミド樹脂組成物のチップからTダイ
成形フィルムを作り、実施例14と同様の酸素透過性試
験を行った。
【0051】〔比較例22〕実施例1〜8で使用したと
同様のナイロン6チップからTダイ成形フィルムを作
り、実施例14と同様の酸素透過性試験を行った。
【0052】〔比較例23〕実施例12〜13で用いた
と同様の非晶性ナイロンのチップと実施例1〜8で用い
たと同様のナイロン6のチップとを、ナイロン6/非晶
性ナイロン=7/3(重量比)となるようドライブレン
ドし溶融混練した。得られたチップからTダイ成形フィ
ルムを作り、実施例14と同様の酸素透過性試験を行っ
た。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】〔実施例16〕数平均重合度260のナイ
ロン6チップ74.6重量%、酸変性エチレン−αオレ
フィン共重合体を約45重量%含有したタフ化ナイロン
6樹脂(ノバミッドST145、三菱化成(株)製、ベ
ースとなるナイロン6の数平均重合度は140、ノバミ
ッドは登録商標)22.4重量%、及び実施例1で用い
た層間化合物3重量%をドライブレンドし、溶融混練を
行った。但し二軸押出機のスクリュ回転数は150rp
mとした。こうして得た樹脂組成物のチップの蟻酸抽出
液を大過剰のメタノール中にゆっくりと滴下し、ナイロ
ン6成分を再沈殿させ、有機溶媒を減圧除去して得たナ
イロン6成分の数平均重合度を比較例16と同様に測定
したところ240であった。
【0059】〔実施例17〕実施例1のナイロン6チッ
プ(数平均重合度220)90重量%と実施例1で用い
た層間化合物10重量%とをドライブレンドし、溶融混
練を行い、無機灰分量6.11重量%のチップ(以下マ
スターバッチと称する)を得た。このマスターバッチの
チップ30重量%、数平均重合度330のナイロン6チ
ップ47.6重量%、及び実施例16で使用したタフ化
ナイロン6樹脂チップ22.4重量%をドライブレンド
し、直接射出成形した。但し射出成形機のバレルは28
0℃に設定し、スクリュ回転数は100rpmとした。
実施例16と同様にして測定した数平均重合℃は、27
0であった。
【0060】〔実施例18〜19〕実施例1のナイロン
6チップ(数平均重合度220)、実施例1で用いた層
間化合物、及びASTM−D1238に基づく190
℃、2.16kg/cm2 荷重のメルトインデックスが
2.0、密度が0.89である酸変性エチレン−ブテン
共重合体(グラフト酸量は無水マレイン酸として450
0ppm)を溶融混練した。この時、酸変性エチレン−
ブテン共重合体は19重量%であり、層間化合物の量は
表7の無機灰分量に示される通りであった。溶融混練条
件は実施例16と同様にした。
【0061】〔実施例20〕ナイロン6チップとして実
施例1で使用したナイロン6(数平均重合度220)を
用いて実施例16と同様の実験を行った。実施例16と
同様にして測定した数平均重合度は、210であった。
【0062】〔実施例21〕実施例17のマスターバッ
チのチップ30重量%、実施例1で使用したナイロン6
(数平均重合度220)のチップ47.6重量%、及び
実施例16で使用したフタ化ナイロン6樹脂チップ2
2.4重量%をドライブレンドし、実施例17同様直接
射出成形した。実施例16と同様にして測定した数平均
重合度は、210であった。
【0063】〔実施例22〕実施例18において、酸変
性エチレン−ブテン共重合体の量を22重量%に変える
以外は実施例18と同様に行った。
【0064】〔実施例23〕実施例18において、酸変
性エチレン−ブテン共重合体の量を7重量%に変える以
外は実施例18と同様に行った。
【0065】〔実施例24〕実施例18において、層間
化合物の量を表7に示すように増やして同様の実験を行
った。
【0066】〔比較例24〕実施例18において、層間
化合物を添加せずに同様の実験を行った。
【0067】〔比較例25〕比較例16の樹脂組成物の
チップ39.6重量%、数平均重合度が330のナイロ
ン6チップ38重量%、実施例16で用いたタフ化ナイ
ロン6のチップ22.4重量%をドライブレンドし、実
施例17同様に直接射出成形した。実施例16と同様に
して測定した数平均重合度は、240であった。実施例
16〜24、比較例24〜25、及び実施例2と比較例
15について、引張試験、衝撃試験、荷重たわみ温度測
定を行った。その結果は、表7に示した。
【0068】
【表7】
【0069】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物は、強
度、剛性が高く、かつ延性に優れ、しかも成形品外観が
良好であり、低比重、良好な表面外観、高強度、高剛
性、高靱性、低気体透過性の特徴を生かして、様々な機
械部品、自動車部品、電気電子部品、包装材料等に用い
ることができる。又、本発明のポリアミド樹脂組成物は
ガスバリヤー性にも優れており、包装材料としても有用
である。
【0070】又、本発明のポリアミド樹脂組成物の製造
方法によれば、強度、剛性が高く、かつ延性に優れ、し
かも成形品の外観が良好なポリアミドを容易に製造する
ことができる。又、本発明のポリアミド系樹脂組成物は
剛性、靱性及び耐熱性において優れ、更に平面衝撃強度
においても極めて優れているという特徴を有する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオン交換容量が30ミリ当量/10
    0g以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数12以上のア
    ルキル基を有する4級アンモニウムイオンをゲストとす
    る層間化合物を、無機灰分量として1〜20重量%含有
    し、ポリアミド樹脂の数平均重合度が70〜500であ
    ることを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 陽イオン交換容量が30ミリ当量/10
    0g以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数12以上のア
    ルキル基を有する4級アンモニウムイオンをゲストとす
    る層間化合物を、ポリアミド樹脂100重量部当り1〜
    50重量部含有し、ポリアミド樹脂の数平均重合度が7
    0〜500であることを特徴とするポリアミド樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記層状珪酸塩が膨潤性フッ素雲母であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミ
    ド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも、陽イオン交換容量が30ミ
    リ当量/100g以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数
    12以上のアルキル基を有する4級アンモニウムイオン
    をゲストとする層間化合物と数平均重合度が70ないし
    500であるポリアミド樹脂とを機械的剪断下溶融混合
    し、該層間化合物を無機灰分量として1ないし20重量
    %含有するポリアミド樹脂組成物を製造することを特徴
    とするポリアミド樹脂組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも、陽イオン交換容量が30ミ
    リ当量/100g以上の層状珪酸塩をホストとし炭素数
    12以上のアルキル基を有する4級アンモニウムイオン
    をゲストとする層間化合物と数平均重合度が70ないし
    500であるポリアミド樹脂とを機械的剪断下溶融混合
    し、該層間化合物をポリアミド樹脂100重量部当り1
    〜50重量部含有するポリアミド樹脂組成物を製造する
    ことを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載のポ
    リアミド樹脂組成物及び酸変性ポリオレフィン樹脂を含
    有することを特徴とするポリアミド系樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれかに記載のポ
    リアミド樹脂組成物を92〜80重量%及び酸変性ポリ
    オレフィン樹脂を8〜20重量%含有するポリアミド系
    樹脂組成物であって、該樹脂組成物中の層間化合物の含
    有量が無機灰分量として1〜5重量%であることを特徴
    とするポリアミド系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 ポリアミド樹脂の数平均重合度が220
    〜500であることを特徴とする請求項6又は請求項7
    に記載のポリアミド樹脂系組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5879589A (en) * 1996-01-31 1999-03-09 Kao Corporation Process for antistatic treatment of resin and antistatic resin composition
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JP2006131831A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物
CN100374491C (zh) * 2000-09-14 2008-03-12 通用电气公司 聚合物-有机粘土复合材料组合物、其生产方法和由其生产的制品
JP2009542836A (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 アプライド・ナノテック・ホールディングス・インコーポレーテッド ナノコンポジット及びその製造方法

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