JPH08111322A - 低騒音トランス及びリアクトル用のコア - Google Patents
低騒音トランス及びリアクトル用のコアInfo
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- JPH08111322A JPH08111322A JP6270302A JP27030294A JPH08111322A JP H08111322 A JPH08111322 A JP H08111322A JP 6270302 A JP6270302 A JP 6270302A JP 27030294 A JP27030294 A JP 27030294A JP H08111322 A JPH08111322 A JP H08111322A
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Abstract
箱で覆う必要のない程度に十分低下させること 【構成】 直流での磁歪が−1.5×(1/106)〜
1.5×(1/106)である珪素鋼板からなり、コア
構成部材どうしの突き当て部、さらに好ましくはコアの
ボルト締め部、ギャップ部が接着強度:100kgf/
cm2以上の接着剤で接着され、且つワニス含浸により
積層した鋼板間の接着固定及びコイル固定がなされ、よ
り好ましくはコア端面が鋼板の積層方向で溶接される。
また、ギャップの大きさによっては、ギャップ部に硬度
Hv:50以上の非磁性体からなるスペーサが挿入さ
れ、該スペーサとコア構成部材とが上記接着強度の接着
剤で接着される。これらにより、コアの種々の要因によ
る振動が著しく低減され、騒音が効果的に低減する。
Description
はリアクトルに用いられるコア、特に、可聴周波数域
(50Hz〜20kHz)で使用される産業用、民生用
リアクトル及びトランスに好適なコアの構造に関するも
のである。
リアクトルの多くはコア材として珪素鋼板を用いている
が、これらトランスやリアクトルではコアの振動により
騒音が発生するという問題があり、特に、最近のインバ
ータ技術の進歩に伴い電源装置のキャリア周波数が40
0Hz以上となってきたことから、電源装置内で使われ
るリアクトルやトランスの騒音の発生が、鉄損の増大と
ともに特に大きな問題となりつつある。
低下させる方法として、コアをボルトやバンドで締め付
ける方法が知られており、また、他に以下のような提案
もなされている。 特開平3−135007号や特開平4−61211
号では、コアの一部に磁歪の小さい材料を使用すること
が提案されている。 特開平5−291053号では、中心部に方向性珪
素鋼板を配置し、その両側に6.5%珪素鋼板のような
低磁歪材料を配置したコアが提案されている。 特開平5−251244号では、中央部に低磁歪材
料のコアを配置し、その内、外周に例えばフェライトの
ような高周波用磁性材料のコアを配置して高周波鉄損を
考慮した低騒音コアが提案されている。
によるコアでは、騒音の発生をある程度は抑えられるも
ののその効果は十分でなく、騒音を十分に抑えるために
は吸音材や遮音箱でトランスやリアクトルを覆う必要が
ある。また、特開平5−251244号で提案されてい
るコアなどは実際の製造自体が困難である。本発明はこ
のような従来の問題に鑑み、トランスやリアクトルの騒
音を吸音材や遮音箱で覆う必要のない程度に十分低下さ
せることができるコアを提供することを目的とする。
るために、本発明の特徴とする構成は以下の通りであ
る。 (1) コア構成部材が、直流での磁歪が−1.5×(1/
106)〜1.5×(1/106)である珪素鋼板からな
り、コア構成部材どうしの突き当て部が接着強度:10
0kgf/cm2以上(但し、25℃での接着強度)の
接着剤で接着され、ワニス含浸により積層した鋼板間の
接着固定及びコイル固定がなされている低騒音トランス
またはリアクトル用のコア。
材両側に配された当て板を介して鋼板積層方向がボルト
締めされ、且つ該ボルトと当て板間、ボルトとコア構成
部材間、当て板とコア部材間及び当て板間がそれぞれ接
着強度:100kgf/cm2以上(但し、25℃での
接着強度)の接着剤で接着されている低騒音トランスま
たはリアクトル用のコア。 (3) 上記(1)または(2)のコアにおいて、端面が鋼板の積
層方向で溶接されている低騒音トランスまたはリアクト
ル用のコア。
て、コア構成部材どうしの突き当て部の一部または全部
にギャップを有し、該ギャップ部が接着強度:100k
gf/cm2以上(但し、25℃での接着強度)の接着
剤で接着されている低騒音トランスまたはリアクトル用
のコア。 (5) 上記(1)、(2)または(3)のコアにおいて、コア構成
部材どうしの突き当て部の一部または全部にギャップを
有し、該ギャップ部に硬度Hv:50以上の非磁性体か
らなるスペーサが挿入され、該スペーサとコア構成部材
とが接着強度:100kgf/cm2以上(但し、25
℃での接着強度)の接着剤で接着されている低騒音トラ
ンスまたはリアクトル用のコア。
の発生原因としては、鉄芯材料の磁歪に起因する問題
と、コアの構造に起因する問題の2つが考えられるが、
従来、この2つの発生原因を同時に考慮して騒音の低下
を検討した例はない。そこで本発明者らは、上記2つの
騒音の発生原因を考慮して騒音を低下させることを検討
した。まず、前者の問題を解決するためには磁歪の極め
て低い材料を用いることが有効であるという前提の下
で、種々の材料を用いて実験を行ったところ、あるレベ
ル以下の磁歪値を有する珪素鋼板、特に、Siを6.5
wt%程度含有した無方向性珪素鋼板を用いた場合に騒
音が最も小さく抑えられ且つ鉄損も低く、コア材として
最適であることが判った。これに対して他の低磁歪材
料、例えばPCパーマロイやセンダスト等は、磁束密度
が低いこと、温度依存性があること、加工歪みによる特
性劣化があること、高価であること等、欠点が多いため
コア材としては不適当である。
ず、コアの騒音の発生源について検討を行い、その結
果、騒音の発生源として以下のようなものがあることを
確認した。 積層している鋼板間の振動や巻き線コイルの振動に
よる騒音 コア構成部材を連結固定している当て板やボルトの
振動による騒音 コア構成部材どうしの突き当て部(例えば、カット
コアのカット面)での電磁吸引力による振動騒音 コア形状に基づく意図的なギャップを有する場合
(リアクトルの場合に多い)には、ギャップ部での電磁
吸引力による振動騒音と機械的共振による振動騒音 したがって、低騒音のコアを得るためには、上述した鉄
芯材料の適切な選択と上記〜に起因する振動の抑制
が不可欠である。
明する。磁歪値が異なる珪素鋼板をコア材として、図2
に示すような積層鉄芯タイプのコア(図中、1は積層鋼
板からなるコア構成部材)を作製し、このコアを用いた
リアクトル(単相、1kHz、200kVA、重量10
0kg)について騒音測定試験を行った。各コアは、コ
ア材としてSi含有量:3〜7wt%、直流での磁歪の
絶対値が5×(1/106)〜0.1×(1/106)の
範囲の珪素鋼板を用い、2つの脚部にそれぞれ0.2m
mのギャップ部3を設けたもので、ギャップ部3を接着
強度:150kgf/cm2(但し、25℃での接着強
度)の接着剤で接着したコアとギャップ部3を接着剤で
接着しない従来型のコアを作製し、それらの騒音を測定
した。なお、図示しないが、各コアはその両側に配され
た当て板を介してボルト締めされ、コア構成部材どうし
を一体に連結固定してある。騒音の測定は、コアを1k
Hz、B=1Tの条件で励磁した状態で、リアクトルの
前面中心部から1m離れた位置で行った。
て低磁歪の珪素鋼板を用い、且つギャップ部3を接着剤
で接着した場合に騒音が効果的に低下すること、特に、
コア材として直流での磁歪の絶対値が1.5×(1/1
06)以下の高珪素鋼板を用いた場合に、磁歪値が2.
0×(1/106)以上の珪素鋼板を用いた場合よりも
騒音が10dB以上低下することが判った。このため本
発明では、コア材として直流での磁歪の絶対値が1.5
×(1/106)以下の珪素鋼板を用いる。なお、方向
性珪素鋼板の場合には磁歪は板面内の方向により変化す
る。積層鉄芯タイプやEIコアの場合、磁束は板面内の
種々の方向に流れるため、板面内の平均値をもって磁歪
の値とする。
06)以下とするためには、珪素鋼板のSi含有量を
5.5wt%以上とすることが必要である。磁歪はSi
含有量が6.6wt%付近で最小となり、Siがさらに
増加すると再び増大するが、まだ十分に低い値である。
しかし、Si含有量が7.0wt%を超えると鋼板が非
常に脆くなるため薄板の製造が不可能となる。このため
コア材を構成する珪素鋼板としては、Si含有量が5.
5〜7.0wt%の高珪素鋼板を使用することが好まし
い。
C:100ppm以下、Mn:50ppm〜0.5wt
%を含有するものが特に好ましい。Mnは、磁歪の小さ
い高珪素鋼板を製造する上でSによる脆化を防ぐ作用が
あり、このため50ppm以上添加することが有効であ
るが、その添加量が0.5wt%を超えると鋼の脆化を
促進するため好ましくない。また、Cの添加量が100
ppmを超えると加工性が劣化するとともに、鉄損の増
大を招くため好ましくない。
すると、まず、コア構成部材どうしの突き当て部が存在
する場合、この突き当て部には不可避的なギャップを生
じており、先に述べたようにこの部分での電磁吸引力が
振動騒音の原因となる。そこで、本発明ではこのような
総ての突き当て部を接着強度:100kgf/cm2以
上(但し、25℃での接着強度)の接着剤で接着する。
図3の(a)〜(d)はコア構成部材1どうしの突き当
て部2を有するコアの構成例を示している。
ような積層コアの場合は、その両側に配された当て板を
介してボルト締めされることでコア構成部材1どうしが
一体的に連結固定され、また、第3図(d)に示すよう
な巻コアの場合は、コアの外周がバンド締めされること
でコア構成部材1どうしが一体的に連結固定される。ま
た、コア構成部材1どうしの突き当て部2という場合、
図14に示すようにコア構成部材1a、1bの端部が、
各部材の積層鋼板が交互に重なり合うように突き合わさ
せている場合も含み、この場合には、符号20で示す部
分が実質的な突き当て部(つまり、不可避的なギャップ
が生じる部分)となる。
高珪素鋼板(Si:6.4wt%の無方向性珪素鋼板)
を用いて図4に示す構造のトランス用コアを作製した。
その際、コア構成部材1の突き当て部2を種々の接着強
度をもつ接着剤で接着し、接着剤の接着強度と騒音発生
との関係を調べた。騒音の測定は、コアを3kHz、B
=0.2Tの条件で励磁した状態で、コア正面から10
cm離れた位置で行った。その結果を図5に示す。同図
によれば、突き当て部2を接着強度100kgf/cm
2以上(但し、25℃での接着強度)の接着剤で接着し
た場合に騒音が急激に低下している。
て部の一部または全部に意図的なギャップ部を有する場
合、このギャップ部での電磁吸引力および機械的共振が
振動騒音の原因となる。そこで、本発明ではこのような
ギャップ部についても、接着強度:100kgf/cm
2(但し、25℃での接着強度)の接着剤で接着する。
つまり、この場合にはギャップ部を接着剤で充填するこ
とになる。図6の(a)〜(c)はギャップ部3を有す
るコアの構成例を示している。なお、一般にこれらのコ
アがボルト締め或いはバンド締めされることは上述した
通りである。
板(Si:6.7wt%の無方向性珪素鋼板)を用い
て、図2と同じ仕様のリアクトル用コアを作成した。そ
の際、ギャップ部3を種々の接着強度を持つ接着剤で接
着し、接着剤の接着強度と騒音発生との関係を調べた。
騒音の測定は、コアを1kHz、B=1Tの条件で励磁
した状態で、リアクトルの前面中心部から1m離れた位
置で行った。その結果を図7に示す。同図によれば、ギ
ャップ部3を接着強度100kgf/cm2以上(但
し、25℃での接着強度)の接着剤で接着した場合に騒
音が急激に低下している。
コア表面温度は発熱により100℃以上に達する場合が
あるので、突き当て部やギャップ部を接着する接着剤は
高温での接着強度の高いもの(例えば、150℃での接
着強度が20kgf/cm2以上のもの)を使用するこ
とが好ましい。使用される接着剤の種類に特別な限定は
ないが、通常はエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂等の接
着剤が用いられる。
を示しており、同図の(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は平面図である。このコアは図3(a)に示
すタイプのコアをボルト締めしたものであり、コアの脚
部の両側に縦方向の当て板7aを当て、その上からコア
の継鉄部の両側に横方向の当て板7b、7cを当て、コ
アの四隅を当て板7a、7bとコアを貫通したボルト4
により鋼板積層方向で締め付けた構造となっている。
は、ボルト4と当て板7a、7b間、ボルト4とコア構
成部材1間、当て板7a〜7cとコア構成部材1間、さ
らに、当て板7a、7b、7cの各間を、接着強度が1
00kgf/cm2(但し、25℃での接着強度)以上
の接着剤を用いて接着することが好ましく、これにより
ボルト4や当て板7の振動が適切に防止される。なお、
上記ボルト4や当て板7は、振動を抑制するという観点
からは非磁性体により構成することが好ましい。
するコアにおいて、そのギャップ部の大きさ(厚さ)に
よっては、硬度Hvが50以上の非磁性体からなるスペ
ーサを挿入し、このスペーサとコア構成部材を接着強度
が100kgf/cm2以上(但し、25℃での接着強
度)の接着剤で接着することが好ましい。図9は、この
ようなギャップ部3にスペーサ5を挿入したコアの構成
例を示している。なお、このようなコアも、通常はボル
ト締めによりコア構成部材が一体的に連結される。 ま
た、ギャップ部にスペーサを挿入した大容量のコアの構
造例としては、例えば、図15に示すようなものを挙げ
ることができる。同図の(a)はボルト締め前のコア本
体の構造を示す正面図、(b)はボルト4および当て板
7を仮想線で示す側面図である。
の高珪素鋼板(Si:6.7wt%の無方向性珪素鋼
板)を用いて、ギャップ部が1mmのカットコア(CS
100)を作製し、そのギャップ部に挿入するスペーサ
としてシリコンゴム板、アルミ板、非磁性ステンレス
板、エポキシガラス板を用いたときの騒音値を比較した
ものである。各コアともに、スペーサとコア構成部材は
接着強度が110kgf/cm2(但し、25℃での接
着強度)のアクリル系接着剤を用いて接着した。また、
騒音の測定は、カットコアを1kHz、B=1Tの条件
で励磁した状態で、カットコアの正面から10cm離れ
た位置で行った。
音の程度に明らかな違いがあり、且つこれはスペーサの
硬度に依存していることが判る。このことは、騒音を抑
えるためにはギャップ間の振動を吸収することではな
く、ギャップの両側のコア振動そのものを固定すること
が重要であることを示唆している。図10の結果から、
スペーサの硬度Hvが50未満で騒音が急激に増加して
おり、したがって、ギャップ部にスペーサを挿入する場
合は、硬度Hvが50以上のスペーサを用いることが望
ましい。硬度Hvが50以上の非磁性体からなるスペー
サとしては、上記アルミ板、非磁性ステンレス板、エポ
キシガラス板の他に、例えば、硬質プラスチック、アル
ミナ板等を用いることができる。また、スペーサは騒音
防止の観点から非磁性体であることが必要である。
抑えることも騒音を抑えるためには極めて有効であり、
積層コア、巻コアともにその端面を鋼板積層方向で溶接
することによって積層鋼板間の振動が抑えられ、鋼板間
の振動による騒音が効果的に低減する。特に、比較的容
量の小さいコアにおいては溶接による固定方法が有効で
ある。図11(a)、(b)に溶接により積層端面が固
定されたコアの構成例を示す。図中、6が溶接部であ
る。
て接着強度200kgf/cm2の接着剤で接着した積
層コア(EIコア)ならびに巻コア(カットコア)につ
いて、コアの鋼板積層方向を各種方法で固定した場合の
騒音値を示す。図12(a)〜(f)は表1の各コアの
構成を示すもので、図12(a)はボルト締めのみを行
ったEIコア、図12(b)は端面を溶接したEIコ
ア、図12(c)はボルト締めし且つ端面を溶接したE
Iコア、図12(d)はバンド締めのみを行ったカット
コア、図12(e)は端面を溶接したカットコア、図1
2(f)はバンド締めし且つ端面を溶接したカットコア
である。
5×(1/106)の高珪素鋼板(Si:6.5wt%
の無方向性珪素鋼板)を用い、積層コアとしてEI−9
6(外側はガラスエポキシの枠を使用)を、また、巻コ
アとしてCS400をそれぞれ作製した。各コアは、ギ
ャップ厚みを0とし、コア構成部材1の突き当て部2を
接着強度が150kgf/cm2の接着剤で接着した。
騒音の測定は、各コアを2kHz、B=0.3Tの条件
で励磁した状態で、コア正面から10cm離れた位置で
行った。表1によれば、騒音値はボルトやバンドで固定
するよりも溶接の方が3dB低く、また、溶接とボルト
やバンドによる固定とを併用することによってさらに3
dB低くなることが判る。
層した鋼板間の接着固定及びコイル固定がなされ、これ
によって積層する鋼板間の振動及びコイルの振動による
騒音が抑えられ、先に述べた突き当て部及びギャップ部
の接着剤による固定、ギャップ部への高硬度のスペーサ
の挿入とその接着剤による固定、ボルトによる締め付け
部の接着剤による固定、及び鋼板積層方向の溶接による
固定と相俟って、コアの種々の要因による振動が著しく
低減され、このため騒音を効果的に低減させることがで
きる。ワニスとしては、ポリエステル系樹脂のように乾
燥熱処理後の硬度が高いものが適しており、このような
ワニスを用いた場合には、通常の絶縁ワニスを用いた場
合に較べ数dB以上の騒音改善効果が得られる。
図3(C)に示すような積層鉄心タイプで且つボルト締
めされたコアを作製し、このコアを用いたトランス(4
00Hz、200kVA、3相)の騒音を測定した。こ
の実施例ではコア構成部材1どうしの突き当て部2を種
々の接着強度の接着剤で接着したコアと、突き当て部2
を接着剤で接着せず、ボルト締めのみを行ったコアを作
製し、各コアについて騒音の測定を行った。なお、各コ
アは、ポリエステル系ワニスの含浸により積層した鋼板
間の接着固定及びコイル固定を行った。騒音の測定は、
暗騒音27dBの無響室内でリアクトル前面中心部から
1m離れた位置で行った。
値と突き当て部23の接着条件とともに表2に示す。同
表において、磁歪値5.0×(1/106)はSi:
2.8wt%の無方向性珪素鋼板、磁歪値1.2×(1
/106)はSi:5.5wt%の無方向性珪素鋼板、
磁歪値0.2×(1/106)はSi:6.45wt%
の無方向性珪素鋼板である。表2によれば、コア材とし
て直流での磁歪の絶対値が1.5×(1/106)以下
の珪素鋼板を用い、突き当て部2を接着強度100kg
f/cm2以上の接着剤で接着したコアの場合、コア材
として直流での磁歪の絶対値が1.5×(1/106)
を超える珪素鋼板を用いたコアや、突き当て部2を接着
しないコアに較べて5dB以上の騒音低減効果が得られ
ている。
ア材として、図3(C)に示すような積層鉄心タイプで
且つボルト締めされたコアを作製し、このコアを適用し
たトランス(1kHz、50kVA、単相)の騒音を測
定した。この実施例では、コア構成部材1どうしの突き
当て部2とボルト4による締め付け部を接着強度200
kgf/cm2の接着剤で接着したコアと、突き当て部
2及びボルト締め付け部を接着剤で接着しないコアを作
製し、各コアについて騒音の測定を行った。なお、各コ
アは、ポリエステル系ワニスの含浸により積層した鋼板
間の接着固定及びコイル固定を行った。騒音の測定は、
暗騒音27dBの無響室内でトランス前面中心部から1
m離れた位置で行った。
歪値と突き当て部2及びボルト締め付け部の接着条件と
ともに表3に示す。同表において、磁歪値3.0×(1
/106)はSi:2.0wt%の無方向性珪素鋼板、
磁歪値0.9×(1/106)はSi:6.1wt%の
無方向性珪素鋼板、磁歪値−0.3×(1/106)は
Si:6.8wt%の無方向性珪素鋼板である。同表に
よれば、コア材として直流での磁歪の絶対値が1.5×
(1/106)以下の珪素鋼板を用い、突き当て部2及
びボルト締め付け部を接着強度200kgf/cm2以
上の接着剤で接着したコアの場合、コア材として直流で
の磁歪の絶対値が1.5×(1/106)を超える珪素
鋼板を用いたコアや、突き当て部2及びボルト締め付け
部を接着しないコアに較べて8dB以上の騒音低減効果
が得られている。
ア材として、図6(C)に示すようなギャップ部3を有
し且つバンド締めされたカットコア(CS400)を作
製し、このコアを適用したリアクトルの騒音を測定し
た。この実施例ではカットコアを下記〜の構造と
し、それぞれの構造についてコア端面の計4箇所を鋼板
積層方向で溶接したものと溶接しないものを作製した。 ギャップ部3に何も介在させないもの(研磨まま) ギャップ部3を接着剤で接着したもの ギャップ部3にスペーサとして厚さ0.5mmのシ
リコンゴムを挿入し、このスペーサとコア構成部材を接
着強度150kgf/cm2のエポキシ系接着剤で接着
したもの ギャップ部3にスペーサとして厚さ0.5mmのガ
ラスエポキシ材を挿入し、このスペーサとコア構成部材
を接着強度150kgf/cm2のエポキシ系接着剤で
接着したもの
の含浸により積層した鋼板間の接着固定及びコイル固定
を行った。また、騒音の測定は、リアクトルを2kH
z、B=0.5Tで励磁した状態で、暗騒音27dBの
無響室内でリアクトル前面中心部から10cm離れた位
置で行った。騒音の測定結果を、コア材の珪素鋼板の磁
歪値とコアの構成とともに表4に示す。同表において、
磁歪値6.0×(1/106)はSi:3.5wt%の
無方向性珪素鋼板、磁歪値0.5×(1/106)はS
i:6.3wt%の無方向性珪素鋼板、磁歪値−0.1
×(1/106)はSi:6.7wt%の無方向性珪素
鋼板である。
ア材として、図13に示すようなギャップ部3を有する
EIコア(EI−95)を作製し、このコアを適用した
リアクトルの騒音を測定した。この実施例では、EIコ
アを中央の脚部のギャップを2mmとした下記〜の
構造とし、それぞれの構造についてコア端面の計4箇所
を鋼板積層方向で溶接したものと溶接しないものを作製
した。 ギャップ部3に何も介在させないもの ギャップ部3を接着剤で接着したもの ギャップ部3にスペーサとして厚さ2mmのシリコ
ンゴムを挿入し、このスペーサとコア構成部材を接着強
度110kgf/cm2のアクリル系接着剤で接着した
もの ギャップ部3にスペーサとして厚さ2mmのガラス
エポキシ材を挿入し、このスペーサとコア構成部材を接
着強度110kgf/cm2のアクリル系接着剤で接着
したもの
の突き当て部2は接着強度110kgf/cm2のアク
リル系接着剤で接着し、また、ポリエステル系ワニスの
含浸により積層した鋼板間の接着固定及びコイル固定を
行った。また、騒音の測定は、リアクトルを2kHz、
B=0.5Tの条件で励磁した状態で、暗騒音27dB
の無響室内においてリアクトル前面中心部から10cm
離れた位置で行った。騒音の測定結果を、コア材の珪素
鋼板の磁歪値とコアの構成とともに表5に示す。同表に
おいて、磁歪値7.0×(1/106)はSi:3.2
wt%の無方向性珪素鋼板、磁歪値1.9×(1/10
6)はSi:4.0wt%の無方向性珪素鋼板、磁歪値
0.2×(1/106)はSi:6.5wt%の無方向
性珪素鋼板である。
遮音箱で覆う必要のない低騒音なトランス及びリアクト
ル用のコアを得ることができる。
れたコアとギャップ部が接着剤で接着されていないコア
について、それらの騒音値をコア材の磁歪値との関係で
示すグラフ
斜視図
の構成例を示す図面
て、接着剤の接着強度と騒音値との関係を示すグラフ
て、接着剤の接着強度と騒音値との関係を示すグラフ
例を示す斜視図
いて、スペーサの種類及び硬度と騒音値との関係を示す
グラフ
成例を示す図面
す斜視図
の構成例を示す図面
部、4…ボルト、5…スペーサ、6…溶接部、7、7
a、7b、7c…当て板
Claims (5)
- 【請求項1】 コア構成部材が、直流での磁歪が−1.
5×(1/106)〜1.5×(1/106)である珪素
鋼板からなり、コア構成部材どうしの突き当て部が接着
強度:100kgf/cm2以上(但し、25℃での接
着強度)の接着剤で接着され、ワニス含浸により積層し
た鋼板間の接着固定及びコイル固定がなされている低騒
音トランスまたはリアクトル用のコア。 - 【請求項2】 コア構成部材両側に配された当て板を介
して鋼板積層方向がボルト締めされ、且つ該ボルトと当
て板間、ボルトとコア構成部材間、当て板とコア部材間
及び当て板間がそれぞれ接着強度:100kgf/cm
2以上(但し、25℃での接着強度)の接着剤で接着さ
れている請求項1に記載の低騒音トランスまたはリアク
トル用のコア。 - 【請求項3】 端面が鋼板の積層方向で溶接されている
請求項1または2に記載の低騒音トランスまたはリアク
トル用のコア。 - 【請求項4】 コア構成部材どうしの突き当て部の一部
または全部にギャップを有し、該ギャップ部が接着強
度:100kgf/cm2以上(但し、25℃での接着
強度)の接着剤で接着されている請求項1、2または3
に記載の低騒音トランスまたはリアクトル用のコア。 - 【請求項5】 コア構成部材どうしの突き当て部の一部
または全部にギャップを有し、該ギャップ部に硬度H
v:50以上の非磁性体からなるスペーサが挿入され、
該スペーサとコア構成部材とが接着強度:100kgf
/cm2以上(但し、25℃での接着強度)の接着剤で
接着されている請求項1、2または3に記載の低騒音ト
ランスまたはリアクトル用のコア。
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ID=17484384
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- 1994-10-07 JP JP27030294A patent/JP3255211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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