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JPH0756635A - 機械要素の制御方式 - Google Patents

機械要素の制御方式

Info

Publication number
JPH0756635A
JPH0756635A JP13576391A JP13576391A JPH0756635A JP H0756635 A JPH0756635 A JP H0756635A JP 13576391 A JP13576391 A JP 13576391A JP 13576391 A JP13576391 A JP 13576391A JP H0756635 A JPH0756635 A JP H0756635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
thetad
control
value
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13576391A
Other languages
English (en)
Inventor
Sekigiyoku Ou
碩玉 王
Takeshi Tsuchiya
武士 土谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Technova Inc
Original Assignee
Technova Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Technova Inc filed Critical Technova Inc
Priority to JP13576391A priority Critical patent/JPH0756635A/ja
Publication of JPH0756635A publication Critical patent/JPH0756635A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Numerical Control (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御則が簡単でディジタル制御に適し、多自
由度の場合でも制御系の設計が極めて容易になる制御方
式を提供する。 【構成】 軌道目標値θd (t)と初期値θ(0)とを
設定したのち(S1)、所定サンプリングタイミング
(S2,S3)毎に、制御対象の位置θ(KT)、速度
θ′(KT)及び加速度θ″(KT)をサンプリングする
(S4)。目標値θd (t)から目標速度θd ′(t)
及び目標加速度θd ″(t)を算出し、目標加速度θd
″(t)と現加速度θ″(t)との差と、目標速度θd
′(t)と現速度θd ′(t)との差に速度偏差係数
KD を掛けた値と、目標位置θd (t)と現位置θd
(t)との差に位置偏差係数KP を掛けた値とを加算
し、その加算結果に制御対象の慣性行列M[θ(KT)]
を掛ける。その値を前入力トルクτ[(K-1)T ]に加算
し(S6)、マニピュレータ5の駆動トルクτ(KT)を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボット・マニピュレ
ータ等の線形又は非線形メカニカルシステムの制御方式
に関し、特にディジタルサーボ又はソフトウェアサーボ
に適した機械要素の制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】非線形メカニカルシステムの目標値追従
制御性能を向上させるため、将来のハードウェアの発展
に期待した方法が種々提案されている。一方、近年、マ
イクロコンピュータの性能向上に伴い、ハードウェアに
負担をかけることなく現在のハードウェアによってでも
実現できる制御法の開発も望まれている。従来、目標値
追従制御を実現するためのアクチュエータ制御にはディ
ジタルサーボあるいはソフトウェアサーボが広く用いら
れているが、これらのディジタル制御方式は、連続時間
制御則をそのままディジタル制御則に当てはめたものが
多く、リヤプノフの安定定理等に基づき系の安定性を判
定するという設計法が一般になされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタル制御方式では、遠心力・コリオリ力項、重力
項及び摩擦力項等の情報や外乱も含めた未知非線形項を
厳密に知る必要があり、制御系の設計が複雑で、例えば
6自由度を超えるロボットマニピュレータの制御系の設
計が極めて困難であるという問題点がある。また、従来
の制御方式では、目標値に追従する収束速度を設定する
に際して、リアプノフ安定定理等に基づいて安定性を確
認する必要があるため、所望する収束速度を容易に設定
することができないという問題点がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑み、制御則が
簡単でディジタル制御に適し、多自由度の場合でも制御
系の設計が極めて容易になる機械要素の制御方式を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る機械要素の
制御方式は、制御対象である機械要素の少なくとも加速
度を所定サンプリングタイミング毎に検出し、検出され
た現加速度と目標加速度との間の加速度偏差に前記機械
要素の慣性行列を乗算した値と現時点までの入力値との
和を次の入力値として決定することを特徴とする。ま
た、本発明に係る他の機械要素の制御方式は、制御対象
である機械要素の位置、速度及び加速度を所定サンプリ
ングタイミング毎に検出又は算出し、検出された現位置
と目標位置との間の位置偏差に位置偏差係数を乗算した
値と、検出された現速度と目標速度との間の速度偏差に
速度偏差係数を乗算した値と、検出された現加速度と目
標加速度との間の加速度偏差とを加算し、その加算結果
に対して前記機械要素の慣性行列を乗算し、その値と現
時点までの入力値との和を次の入力値として決定するこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】作用する外力がなければメカニカルシステムは
当然運動できない。つまり外力は運動の原因である。し
かし、メカニカルシステムのおかれている状態が違う
と、すなわち速度や位置が違うときは、同じ外力を受け
てもメカニカルシステムの運動はまったく違うものとな
る。これはメカニカルシステムが外力から違う加速度を
得るからである。外力と運動との間には加速度が仲介の
役割を果たしている。つまり数学的には位置の微分は速
度、速度の微分は加速度、これにより力を計算するとい
う流れであるが、実際のメカニカルシステムが外力から
受ける影響はまず加速度の変化である。そしてその加速
度を積分することにより速度が決まり、さらに速度を積
分したものが位置になる。すなわち全てのメカニカルシ
ステムに外力が作用した場合、メカニカルシステムは次
のような過程にしたがって運動していると理解される。 この運動過程は、線形メカニカルシステムにしても、非
線形メカニカルシステムにしても同じであり、外力を受
ける場合のメカニカルシステムの本質的運動特性であ
る。すなわち、メカニカルシステムの目標値追従制御を
行なうとき、何らかの方法により、その加速度を適切に
制御する必要がある。
【0007】次に、簡単な例で、外力とメカニカルシス
テムの加速度との瞬間的な関係について述べる。ニュー
トンの力学法則では、運動の変化は作用している力に比
例し、その力が作用する直線の方向を向いていると規定
している。これにより、質量がmである物体にある力F
が作用する場合、時刻tでは力Fが突然にF+ΔFに変
化した瞬間、物体が新たな加速度a(t+ )=a(t)
+Δaを獲得することができるが、位置x(t)と速度
v(t)とは突然に変化することはできない。すなわ
ち、x(t+ )=x(t)、v(t+ )=v(t)であ
る。位置と速度はその時刻から新たな加速度a(t+
で時間の経過に従い変化するものである。
【0008】この考え方により、時刻tでは力の変化分
ΔFによりいろいろな新たな加速度を獲得することがで
きる。以上のことを図1に示す簡単な力学系を参照して
説明する。ここで、粘性摩擦係数はD、目標値はxd
(t)、xの1階微分および2階微分をそれぞれx′,
x″とし、目標値の速度と加速度はそれぞれxd ′
(t)とxd ″(t)であるとする。また力F(t)は
図2のような形のものとする。ニュートンの力学法則に
より、図1に示している系の運動方程式は次のようにな
る。
【0009】
【数1】F(t)=mx″(t)+Dx′(t)
【0010】時刻t+ での加速度x″(t+ )が目標値
xd ″(t+ )になる力F(t+ )は次のように表すこ
とができる。
【0011】
【数2】F(t+ )=mx″(t+ )+Dx′(t) =mxd ″(t+ )+Dx′(t)
【0012】数1および数2より次の数3を得ることが
できる。
【0013】
【数3】 F(t+ )=m[xd ″(t+ )−x″(t)] +mx″(t)+Dx′(t) =m[xd ″(t+ )−x″(t)]+F(t)
【0014】これを一般化すると、数4のようになる。
【0015】
【数4】F(t+ +KT)=m[xd ″(t+ +KT)−
x″(t+KT)]+F(t+KT) K=0,1,2,…
【0016】このシステムに対し、もし加速度x″
(t)が計測できれば、数4の制御則により、望みの加
速度を得るために必要な外力を求めることができる。こ
の場合、粘性摩擦係数Dは分からなくてもよい。本発明
では、この考え方を基にして制御系を構成する。
【0017】メカニカルシステムの運動方程式は各自由
度に対し加速度までしか考慮する必要がない固有の構造
を持っている。いま、自由度nの制御対象の動的特性が
数5のように表現できるものとする。
【0018】
【数5】M(θ)θ″+X(θ,θ′)=U
【0019】ここで、θ=[θ1 ,θ2 ,…,θn ]∈
n ,θ′∈Rn ,θ″∈Rn はそれぞれメカニカルシ
ステムの位置、速度および加速度のベクトルを表してい
る。M(θ)∈Rnxn とX(θ,θ′)∈Rn を慣性行
列と未知非線形項と呼ぶことにする。U∈Rn は対象へ
の入力である。
【0020】このように表される非線形メカニカルシス
テムにおいては、以下のような特徴がある。 (1) θ,θ′は一般に観測が容易である。θ″につ
いても何らかの計算法あるいは計測法により獲得するこ
とができる。 (2) 目標値θd とその2階微分までのθd ′,θd
″は通常予め与えられる。 (3) 慣性行列M(θ)は運動の位置によりその要素
の値が変化するが、非線形メカニカルシステムの構造が
決まれば、M(θ)の各要素の形が分かる。その物理パ
ラメータは機械部品のサイズとその質量によるものなの
で既知である。 (4) 未知非線形項X(θ,θ′)は具体的構造とそ
のパラメータは未知であるが、位置と速度の任意関数で
あることは分かっていることが多い。この場合、関数形
を知る必要はない。
【0021】制御目的は対象θ(t)を与えられた目標
値θd (t)に追従させることである。サンプリング周
期をT とすると、時刻KTとKT+ とにおける入力Uは、前
述した加速度の概念より、下記数6および数7のように
表すことができる。
【0022】
【数6】U(KT)=M[θ(KT)]θ″(KT)+X[θ
(KT),θ′(KT)]
【0023】
【数7】U(KT+ )=M[θ(KT)]θ″(KT+ )+X
[θ(KT),θ′(KT)]
【0024】ここで、U(KT)は時間区間[(k-1)T+
KT]における既知の入力で、U(KT+ )は求めたい時間
区間[KT+ ,(K+1)T]における入力である。時刻KT+
加速度θ″(KT+ )=θd ″(KT+ )になるような入力
ベクトルは下記数8のように求めることができる。
【0025】
【数8】U(KT+ )=U[(K-1)T+ ]+M[θ(KT)]
[θd ″(KT+ )−θ″(KT)]
【0026】この式から明らかなように、隣接するサン
プリング点では、位置θとも等しく、速度θ′とも等し
いため、これらの関数からなる未知非線形項も等しくな
り、よって隣接サンプリング点の入力を使用することに
より、未知非線形項を相殺することができる。
【0027】もし、数5にモデル化誤差が含まれず、ま
たメカニカルシステムの初期位置と与えられた目標値の
初期値とが等しければ、時刻KT+ では数8に示した制御
則によるU(KT+ )を与えれば、θ″(KT+ )=θd ″
(KT+ )となり、メカニカルシステムの位置θ(t)を
目標値θd (t)に追従させる制御を実現することがで
きる。しかし、実際のシステムにおいてモデル化誤差は
多くの場合避けられないし、また初期位置と目標値の初
期値とは必ずしも等しくない。これらの問題は数9のよ
うに、数5に対するサーボ補償器を設けることによって
解消することができる。
【0028】
【数9】U(KT+ )=U(KT)+M[θ(KT)]{[θd
″(KT+ )−θ″(KT)]+KD [θd ′(KT)−θ′(K
T)]+KP [θd(KT)−θ(KT)]}
【0029】但し、 KD =diag(kdii ) : 速度偏差係数 KP =diag(kpii ) : 位置偏差係数 i=1,2,…,n 数9を数7に代入し、θ(KT)=θ(KT+ )とθ′(K
T)=θ′(KT+ )の事実に注意すると、次の数10を
得ることができる。
【0030】
【数10】[θd ″(KT+ )−θ″(KT+ )]+KD
[θd ′(KT+ )−θ′(KT+ )]+KP [θd(KT+
−θ(KT+ )]=0
【0031】いま、エラーをe(KT+ )=θd (KT+
−θ(KT+ )と定義すると、時刻KT+ におけるエラー方
程式は下記数11のようになる。
【0032】
【数11】 e″(KT+ )+KD e′(KT+ )+KP e(KT+ )=0
【0033】小さな時間区間[KT+ ,(K+1)T ]の中で
は、下記数12と数13とが成立する。
【0034】
【数12】e′[(K+1)T ]=e′(KT)+e″(K
T+ )T
【0035】
【数13】e[(K+1)T ]=e(KT)+e′(KT+ )T
+e″(KT+ )T 2 /2
【0036】これは制御過程における小さな時間区間
[KT+ ,(K+1)T ]の中でのエラーに関する近似であ
る。数11を数12と数13とに代入して、e(KT)=
e(KT+),e′(KT)=e′(KT+ )に注意すると、
下記数14になる。
【0037】
【数14】
【0038】したがって、KP とKD を適切に選択する
ことにより、行列Aを安定にすることができる。すなわ
ち次式が成立し、軌道に追従する制御目的を達すること
ができる。
【0039】
【数15】 lim e(K )= lim[θd (K )−θ(K )]=0 K→∞ K→∞
【0040】また、KP とKD の値によって、行列Aの
固有値を変えることができるので、非線形メカニカルシ
ステムの位置が目標値に追従する速度も容易に設計する
ことができる。
【0041】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。図3及び図4は、本発明を直列駆動水平2
自由度マニピュレータの制御システムに適用した実施例
を示す図であり、図3はシステムの全体構成図、図4は
制御対象としてのマニピュレータを示す図である。
【0042】図3において、コンピュータ1は本システ
ムにおけるソフトウェアサーボを司る制御手段で、例え
ば16ビット又は32ビットマイクロコンピュータから
構成されている。コンピュータ1には、軌道目標値とし
ての関節角度変数θ1 * (t),θ2 * (t)と、その
初期値θ1 (0),θ2 (0)が与えられている。ま
た、このコンピュータ1には、制御対象であるマニピュ
レータの慣性行列M(θ)が予め入力されている。コン
ピュータ1からは次のサンプリングタイミングでの駆動
トルクτ(t)の情報が出力されている。この駆動トル
クτ(t)の情報は、D/A変換器2でディジタル・ア
ナログ変換され、ドライバ3を介してモータ4に供給さ
れている。これにより、モータ4は、駆動トルクτ
(t)でマニピュレータ5を駆動する。マニピュレータ
5は、図4にも示すように、直列結合された2つのリン
ク1(11),2(12)からなり、モータ4a,4b
はそれらの関節部に夫々設けられている。各関節角度θ
とその速度θ′とは、モータ4に取り付けられた図示し
ないロータリーエンコーダによって検出することがで
き、その情報は、A/D変換器6でディジタル情報に変
換され、コンピュータ1に入力されるようになってい
る。
【0043】このように構成されたシステムは、図5に
示すフローチャートに従って制御動作を実行する。即
ち、軌道目標値θd (t)と初期値θ(0)とを設定し
たのち(S1)、所定サンプリングタイミング(S2,
S3)毎に、制御対象の位置θ(KT)、速度θ′(KT)
及び加速度θ″(KT)をサンプリング若しくは計算によ
り算出し(S4)、次の駆動トルクτ(KT)を次の計算
によって算出する(S5)。即ち、目標値θd (t)か
ら目標速度θd ′(t)及び目標加速度θd ″(t)を
算出し、目標加速度θd ″(t)と現加速度θ″(t)
との差と、目標速度θd ′(t)と現速度θd ′(t)
との差に速度偏差係数KD を掛けた値と、目標位置θd
(t)と現位置θd (t)との差に位置偏差係数KP を
掛けた値とを加算し、その加算結果に制御対象の慣性行
列M[θ(KT)]を掛ける。その値を前入力トルクτ
[(K-1)T ]に加算する。得られた新たなトルクτ(K
T)でマニピュレータ5を駆動する(S6)。
【0044】次に、数9の制御則を用いて、実際に軌道
追従実験とPTP(Point to Point)制御実験とを行な
った結果を示す。なお、この場合、制御対象の入力Uは
マニピュレータ5を駆動する駆動トルクτで表される。
また座標空間を図4のように定義し、θi を関節角変
数、mi をリンクiの質量(i=1,2)、m3 をリン
ク1とリンク2の間にあるモータの質量とすると、これ
らの各パラメータの値を例えば表1のような値に設定し
た。このように定義された座標のもとでは、マニピュレ
ータ5の慣性行列M(θ)は、数16のように示され
る。
【0045】
【表1】
【0046】
【数16】
【0047】但し、 M11=(m1 /3+m2 +m3 )l1 +m2 2 /3+m2 1 2 cos (θ2 ) M12=m2 2 /3+(m2 1 2 /2)cos (θ2
) M21=m2 2 /3+(m2 1 2 /2)cos (θ2
) M22=m2 2 /3
【0048】また、サンプリング周期は、10[msec]
に選び、行列Aを安定にするための位置と速度偏差係数
は、表2のグループ1のような値に設定した。
【0049】
【表2】
【0050】(1)軌道追従実験 目標軌道としての関節角度変数としは、下記数17で示
す関数を与えた。
【0051】
【数17】θ1 * (t)=πsin [(π/3)t]+π
/12.0 [rad ] θ2 * (t)=(π/2)sin [(π/3)t]+π/
12.0 [rad ] 但し、0≦t≦1.5 [msec]
【0052】また、軌道制御の初期値としては、θ1 =
0.0 [rad ],θ2 =0.0 [rad ]を与えた。この軌道
実験に対する実験結果を図6乃至図8に示す。図6
(a)は第1の関節角θ1 (t)が初期位置からその目
標値θ1 * (t)に追従する様子を示しており、図6
(b)は第1の関節の駆動トルクτ1 (t)を示してい
る。また、図7(a)は第2の関節角θ2 (t)が初期
位置からその目標値θ2 * (t)に追従する様子を示し
ており、図7(b)は第2の関節の駆動トルクτ2
(t)を示している。更に、図8(a)はマニピュレー
タ5の手先が作業平面内おける軌道に、また図8(b)
は関節変数が関節角平面における軌道にそれぞれ追従し
た様子を示している。
【0053】(2)PTP制御 目標関節角位置を、下記数20のように設定し、関節角
変数の初期値を軌道追従実験と同様の値にしてPTP制
御実験を行った。
【0054】
【数18】
【0055】上記軌道追従実験と同様、表2のグループ
1に示す位置及び速度の偏差係数を用いて、数18に対
するPTP制御実験を行った結果を図9及び図10に示
す。図9(a)は第1の関節角θ1 (t)の時間応答、
図9(b)は第1の関節の駆動トルクτ1 (t)を示し
ており、図10(a)は第2の関節角θ2 (t)の時間
応答、図10(b)は第2の関節の駆動トルクτ2
(t)を示している。なお、比較例として、上記マニピ
ュレータ5を従来のPD制御方式によりPTP制御した
場合の実験結果を図11乃至図14に示す。但し、図1
1及び図12は位置及び速度の偏差係数として上記と同
様、表2のグループ1に示す値を採用し、図13及び図
14は上記偏差係数として表2のグループ2に示す値を
採用した。
【0056】これらの図から明らかなように、本実施例
の制御方式によれば、2つの関節角度変数における定常
誤差が0に収束しているが、従来のPD制御方式では、
グループ1の偏差係数を採用した場合、システムは安定
であるものの、定常誤差が残ってしまい、必要とするト
ルクの値も本制御方式より大きかった。また、グループ
2の偏差係数を採用して応答性を向上させた場合でも、
定常誤差は完全には除去できず、逆に大きな振動現象が
現われるといった不具合が発生した。これは、本実験で
使用したマニピュレータの静止摩擦が大きいからであ
り、このような非線形システムに対するPD制御の限界
が現われたものと考えられる。
【0057】以上の実験から明らかなように、比較的静
止摩擦係数が大きいロボットマニピュレータの場合のP
TP制御においては、従来のPD制御方式の場合、定常
誤差が残ったり、発振現象が現われたりするのに対し、
本制御方式によれば、軌道追従制御もPTP制御も共に
良好な制御結果を得ることができた。なお、本発明は上
述した実施例に限定されるものではない。上記実施例で
は、ロボットマニピュレータの制御に本発明を適用した
が、本発明は、その他のメカニカルシステム全般に適用
可能であることはいうまでもない。この場合、システム
によっては、遠心力・コリオリ力ベクトル、重力ベクト
ル、粘性摩擦係数行列、クーロン摩擦係数行列、外乱ト
ルクベクトル、バネ特性等の種々の非線形項が現われる
が、本発明は数8に示したような制御則に基づいた制御
方式を採用しているので、これらの要素は殆ど考慮の対
象とする必要がない。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、機械要素
の外力と加速度との瞬間関係に着目した制御方式を採用
したので、位置と速度の関数である未知非線形項を厳密
に知る必要がなく、制御系の設計が容易になると共に、
制御則が離散形式で与えられるため、ディジタル制御に
適するという効果がある。また、位置偏差係数及び速度
偏差係数を考慮したシステムを設計した場合には、これ
らの係数によって追従誤差に対する収束速度を容易に指
定することができる。これは、リアプノフの安定理論に
基づく設計法に比較しても極めて容易であるという効果
がある。
【0059】以上のことから、本発明によれば、制御則
が簡単でディジタル制御に適し、多自由度の場合でも制
御系の設計が極めて容易になる機械要素の制御方式を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物体に作用する外力と粘性摩擦との関係を示
す模式図である。
【図2】 外力の与え方の一例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るロボットマニピュレ
ータ制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】 同システムにおけるマニピュレータの座標系
を示す図である。
【図5】 同システムの制御手順を示すフローチャート
である。
【図6】 同システムによる軌道追従実験結果を示す図
で、目標値に対する第1の関節角の追従状態と駆動トル
クとを示す図である。
【図7】 同システムによる軌道追従実験結果を示す図
で、目標値に対する第2の関節角の追従状態と駆動トル
クとを示す図である。
【図8】 同システムによる軌道追従実験結果を示す図
で、マニピュレータの手先の軌道と関節角の軌道とを示
す図である。
【図9】 同システムによるPTP制御実験結果を示す
図で、第1の関節角の時間応答と駆動トルクとを示す図
である。
【図10】 同システムによるPTP制御実験結果を示
す図で、第2の関節角の時間応答と駆動トルクとを示す
図である。
【図11】 従来のPD制御によるPTP制御実験結果
を示す図で、第1の関節角の時間応答と駆動トルクとを
示す図である。
【図12】 従来のPD制御によるPTP制御実験結果
を示す図で、第2の関節角の時間応答と駆動トルクとを
示す図である。
【図13】 位置及び速度の偏差係数を変えた従来のP
D制御によるPTP制御実験結果を示す図で、第1の関
節角の時間応答と駆動トルクとを示す図である。
【図14】 位置及び速度の偏差係数を変えた従来のP
D制御によるPTP制御実験結果を示す図で、第2の関
節角の時間応答と駆動トルクとを示す図である。
【符号の説明】
1…コンピュータ、2…D/A変換器、3…ドライバ、
4,4a,4b…モータ、5…マニピュレータ、6…A
/D変換器、11…リンク1、12…リンク2。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象である機械要素の少なくとも加
    速度を所定サンプリングタイミング毎に検出又は算出
    し、検出された現加速度と目標加速度との間の加速度偏
    差に前記機械要素の慣性行列を乗算した値と現時点まで
    の入力値との和を次の入力値として決定することを特徴
    とする機械要素の制御方式。
  2. 【請求項2】 制御対象である機械要素の位置、速度及
    び加速度を所定サンプリングタイミング毎に検出又は算
    出し、検出された現位置と目標位置との間の位置偏差に
    位置偏差係数を乗算した値と、検出された現速度と目標
    速度との間の速度偏差に速度偏差係数を乗算した値と、
    検出された現加速度と目標加速度との間の加速度偏差と
    を加算し、その加算結果に対して前記機械要素の慣性行
    列を乗算し、その値と現時点までの入力値との和を次の
    入力値として決定することを特徴とする機械要素の制御
    方式。
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